JP2007095459A - 反応ガス用加湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反応ガス用加湿装置10のシール性の向上を図るとともに、積層方向の剛性を確保することを可能にする。
【解決手段】反応ガス用加湿装置10の積層体56は、水透過性膜50を挟んで配設される第1セパレータ52及び第2セパレータ54を備える。第1セパレータ52は、空気供給連通孔58a及び空気排出連通孔58bと第1流路溝62a、64aとの連結部位に対応する第1凸部62b、64bに、凹部74a、74bが形成される。凹部74a、74bには、板状部材76a、76bが配設されるとともに、前記板状部材76a、76bは、水透過性膜50を挟んで第2セパレータ54のシール72と積層方向に重なり合っている。
【選択図】図4

Description

本発明は、水透過性膜の一方の面に被加湿用の反応ガスを導入するとともに、前記水透過性膜の他方の面に加湿流体を導入して前記反応ガスを加湿する反応ガス用加湿装置に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
この燃料電池において、アノード側電極には、燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)が供給される一方、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されている。
この場合、上記の燃料電池では、有効な発電機能を発揮させるために、電解質膜を適度な湿潤状態に維持することが必要とされている。このため、燃料ガスや酸化剤ガスを、予め水を介して加湿する加湿装置を用意し、この加湿装置を燃料電池に連結することにより、前記加湿された燃料ガスや酸化剤ガスを燃料電池に供給するものが知られている。
例えば、特許文献1に開示されている燃料電池用加湿器は、図14に示すように、加湿膜1を挟んで一対の樹脂製の板部材2が配置され、これらが積層されてスタックを構成している。加湿膜1の一方の面と一方の板部材2との間には、燃料電池の空気極に供給される前の空気を通過させるための加湿往路3が設けられるとともに、前記加湿膜1の他方の面と他方の板部材2との間には、前記燃料電池の空気極から吐出された反応後のオフガスを通過させる加湿復路4が設けられている。
特開2003−187839号公報(図3)
ところで、上記の加湿器では、複数の板部材2と加湿膜1とが積層されており、各加湿往路3に空気を供給する往路連通孔と、各加湿復路4にオフガスを供給する復路連通孔とを、積層方向に貫通して設ける構成が採用されている。その際、往路連通孔及び復路連通孔の周囲には、空気やオフガスの洩れを阻止するために、シール部材(図示せず)が配設されている。
ここで、加湿効率の向上を図るため、例えば、加湿往路3及び加湿復路4を蛇行する複数の流路溝等に構成する場合がある。このため、加湿膜1を挟んで2枚の板部材2が配設される際、互いの流路溝同士が交差する部分が発生し、例えば、シール部材が前記流路溝内に垂れ下がってしまう。これにより、所望のシール機能を維持することができず、しかも積層方向の剛性が低下するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、シール性の向上を図るとともに、積層方向の剛性を確保することが可能な反応ガス用加湿装置を提供することを目的とする。
本発明は、固体高分子型燃料電池に供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿するための反応ガス用加湿装置である。加湿装置は、水透過性膜の一方の面に配設され、前記一方の面側に反応ガスを供給する複数の第1流路溝と複数の第1凸部とが交互に且つ両面に形成される波板形状の第1セパレータと、前記水透過性膜の他方の面に配設され、前記他方の面側に加湿流体を供給する複数の第2流路溝と複数の第2凸部とが交互に且つ両面に形成される波板形状の第2セパレータとを備えている。
第1及び第2セパレータには、第1流路溝に連通して積層方向に貫通する第1連通孔と、第2流路溝に連通して積層方向に貫通する第2連通孔とが形成されている。そして、少なくとも第1セパレータは、第1連通孔と第1流路溝との連結部位に対応する第1凸部に、前記第1流路溝の流れ方向に交差する方向に延在して凹部を形成するとともに、前記凹部には、第2セパレータ側に設けられるシールと積層方向に重なり合って板状部材が配設されている。
また、少なくとも第1セパレータの両面に設けられる第1凸部には、積層方向に対して重なり合う位置に互いに平行して凹部が形成されることが好ましい。さらに、少なくとも第1セパレータの両面に設けられる第1凸部には、互いに所定の角度だけ傾斜して凹部が形成されることが好ましい。
さらにまた、少なくとも第1セパレータの両面に設けられる第1凸部には、積層方向に対して互いにオフセットする位置に凹部が形成されることが好ましい。また、少なくとも第1セパレータの一方の面に設けられる第1凸部には、それぞれ複数の板状部材を配設するために複数の凹部が設けられることが好ましい。
本発明では、第1セパレータの第1凸部に形成された凹部に板状部材が配設されるとともに、前記板状部材は、前記第1セパレータと水透過性膜を挟んで対向する第2セパレータのシールと積層方向に重なり合っている。このため、シールは、板状部材により確実に支持され、このシールが第1セパレータの第1流路溝に入り込むことがない。
従って、簡単な構成で、シールの面圧を維持してシール性の向上を図るとともに、積層方向の剛性を確保することが可能になる。特に、水透過性膜の変形による圧損の増大やシールの変形による洩れ等を良好に阻止することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る加湿装置10を組み込む燃料電池システム12の概略構成説明図である。
燃料電池システム12は、例えば、自動車等の車両に搭載されており、燃料電池スタック14を備える。この燃料電池スタック14は、複数の発電セル16を矢印A方向に積層するとともに、積層方向両端にエンドプレート18a、18bが配置されており、前記エンドプレート18a、18bが図示しない締め付けボルトにより積層方向に締め付けられている。
発電セル16は、例えば、固体高分子電解質膜20aの両側にアノード側電極20bとカソード側電極20cとを配置した電解質膜・電極構造体20と、前記電解質膜・電極構造体20を挟持する一対のセパレータ22、24とを備える。アノード側電極20bには、燃料ガスとして、例えば、水素ガスが供給される一方、カソード側電極20cには、酸化剤ガスとして、例えば、酸素を含む空気が供給される。
エンドプレート18aには、発電セル16に水素ガスを供給するための水素供給口26aと、前記発電セル16から排出される未使用の水素ガスを含む排ガスを燃料電池スタック14から排出するための水素排出口26bとが設けられる。エンドプレート18bには、発電セル16に空気を供給するための空気供給口28aと、前記発電セル16から排出される空気(以下、オフガスともいう)を燃料電池スタック14から排出するための空気排出口28bとが設けられる。
燃料電池システム12は、燃料電池スタック14に水素ガスを供給する水素供給流路30と、前記燃料電池スタック14から排出される未使用の水素ガスを含む排ガスを、前記水素供給流路30の途上に戻して該燃料電池スタック14に供給するための水素循環流路32とを備える。
水素供給流路30には、高圧水素を貯留する水素タンク34と、前記水素タンク34から供給される水素ガスの圧力を減圧するレギュレータ36と、減圧された前記水素ガスを燃料電池スタック14に供給するとともに、水素循環流路32から排ガスを吸引して前記燃料電池スタック14に戻すためのエゼクタ38とが配設される。
燃料電池システム12は、燃料電池スタック14に空気を供給する空気供給流路40と、前記燃料電池スタック14から排出されるオフガスを、外部に排気するための空気排出流路42とを備える。空気供給流路40には、空気を圧縮して供給するためにスーパーチャージャ(又はポンプ)44が設けられる。
燃料電池スタック14には、エンドプレート18bに連結されて加湿装置10が装着される。図2〜図4に示すように、加湿装置10は、水透過性膜50の一方の面50aに配設される第1セパレータ52と、前記水透過性膜50の他方の面50bに配設される第2セパレータ54とを備える。第1及び第2セパレータ52、54は、水透過性膜50を介装して交互に矢印A方向に積層されて積層体56を構成する。
積層体56の矢印A方向両端には、エンドプレート57a、57bが配置され、前記エンドプレート57a、57b間は、複数の締め付けロッド59を介して締め付け保持される(図2及び図3参照)。第1及び第2セパレータ52、54は、金属製プレートを波形状に成形して構成される。なお、この第1及び第2セパレータ52、54は、例えば、カーボンプレートに削り加工等を施して波板形状に構成してもよい。
図4に示すように、積層体56の矢印B方向の一端縁部には、互いに矢印A方向に貫通して、反応前の空気(一方の反応ガス)を供給する空気供給連通孔(第1連通孔)58aと、反応前の空気を加湿した後のオフガスを排出するオフガス排出連通孔(第2連通孔)60bとが上下(矢印C方向)に設けられる。
積層体56の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、オフガスが供給されるオフガス供給連通孔(第2連通孔)60aと、加湿された反応前の空気を排出する空気排出連通孔(第1連通孔)58bとが上下方向に配列されて設けられる。
図1に示すように、空気供給連通孔58aは、空気供給流路40に連通し、空気排出連通孔58bは、燃料電池スタック14の空気供給口28aに連通する。オフガス供給連通孔60aは、燃料電池スタック14の空気排出口28bに連通し、オフガス排出連通孔60bは、空気排出流路42に連通する。
図4〜図6に示すように、第1セパレータ52は、水透過性膜50の一方の面50aに向かう第1面52a側に、空気供給連通孔58aと空気排出連通孔58bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第1流路溝62aと、複数の第1凸部62bとを交互に設ける。
第1セパレータ52の第1面52aとは反対の第2面52b側には、空気供給連通孔58aと空気排出連通孔58bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第1流路溝64aと、複数の第1凸部64bとが交互に設けられる。第1流路溝64aは、第1流路溝62aと交互に形成され、全体として波形状を有している(図5参照)。
第2セパレータ54は、図7に示すように、水透過性膜50の他方の面50bに向かう第3面54a側にオフガス供給連通孔60aとオフガス排出連通孔60bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第2流路溝66aと、複数の第2凸部66bとを交互に設ける。
第2セパレータ54は、第3面54aとは反対の第4面54b側に、オフガス供給連通孔60aとオフガス排出連通孔60bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第2流路溝68aと、複数の第2凸部68bとを交互に設ける。第2流路溝68aは、第2流路溝66aと交互に形成され、全体として波形状を有している。
第1セパレータ52には、外周縁部を覆ってシール70が一体成形される。このシール70は、第1及び第2面52a、52bで、空気供給連通孔58a及び空気排出連通孔58bを第1流路溝62a、64aに連通するとともに、前記第1流路溝62a、64aをオフガス供給連通孔60a及びオフガス排出連通孔60bからシールする(図6参照)。
第2セパレータ54には、その外周縁部を覆ってシール72が一体成形される。このシール72は、第3及び第4面54a、54bにおいて、それぞれオフガス供給連通孔60a及びオフガス排出連通孔60bを第2流路溝66a、68aに連通する一方、前記第2流路溝66a、68aを空気供給連通孔58a及び空気排出連通孔58bからシールする(図7参照)。
図5に示すように、第1セパレータ52は、第1流路溝62aと空気供給連通孔58aとの連結部位に対応する複数の第1凸部62bに、前記第1流路溝62aの流れ方向(矢印B方向)に交差する方向(矢印C方向)に一体的に延在して凹部74aを形成する。凹部74aには、板状部材76aが配設されるとともに、この板状部材76aは、図6及び図8に示すように、水透過性膜50を挟んで第2セパレータ54のシール72と積層方向(矢印A方向)に重なり合っている。板状部材76aは、金属プレート又は樹脂プレートで構成される。
第1セパレータ52は、第1流路溝62aと空気排出連通孔58bとの連結部位に対応する複数の第1凸部62bに、同様に矢印C方向に延在して凹部74aを形成し、前記凹部74aには、板状部材76aが配設される(図6参照)。
図5及び図6に示すように、第1セパレータ52は、第1流路溝64aと空気供給連通孔58aとの連結部位に対応する複数の第1凸部64bに、前記第1流路溝64aの流れ方向(矢印B方向)に交差する方向(矢印C方向)に一体的に延在して凹部74bを形成する。凹部74bは、凹部74aと積層方向(矢印A方向)に重なり合う位置に互いに平行して設定される。
凹部74bには、板状部材76bが配設されるとともに、この板状部材76bは、図8に示すように、水透過性膜50を挟んで第2セパレータ54のシール72と積層方向(矢印A方向)に重なり合っている。板状部材76bは、金属プレート又は樹脂プレートで構成される。
図6に示すように、第1セパレータ52は、第1流路溝64aと空気排出連通孔58bとの連結部位に対応する複数の第1凸部64bに、同様に矢印C方向に一体的に延在して凹部74bを形成し、前記凹部74bには、板状部材76bが配設される。
図7に示すように、第2セパレータ54は、第2流路溝66aとオフガス供給連通孔60aとの連結部位に対応する複数の第2凸部66bに、前記第2流路溝66aの流れ方向(矢印B方向)に交差する方向(矢印C方向)に一体的に延在して凹部78aを形成する。凹部78aには、板状部材80aが配設されるとともに、この板状部材80aは、水透過性膜50を挟んで第1セパレータ52のシール70と積層方向(矢印A方向)に重なり合っている。板状部材80aは、金属プレート又は樹脂プレートで構成される。
第2セパレータ54は、第2流路溝66aとオフガス排出連通孔60bとの連結部位に対応する複数の第2凸部66bに、同様に矢印C方向に一体的に延在して凹部78aを形成し、前記凹部78aには、板状部材80aが配設される。
図4及び図7に示すように、第2セパレータ54は、第2流路溝68aとオフガス供給連通孔60aとの連結部位に対応する複数の第2凸部68bに、前記第2流路溝68aの流れ方向(矢印B方向)に交差する方向(矢印C方向)に一体的に延在して凹部78bを形成する。凹部78bは、凹部78aと積層方向(矢印A方向)に重なり合う位置に互いに平行して設定される。
凹部78bには、板状部材80bが配設されるとともに、この板状部材80bは、水透過性膜50を挟んで第1セパレータ52のシール70と積層方向(矢印A方向)に重なり合っている。板状部材80bは、金属プレート又は樹脂プレートで構成される。
第2セパレータ54は、第2流路溝68aとオフガス排出連通孔60bとの連結部位に対応する複数の第2凸部68bに、同様に矢印C方向に一体的に延在して凹部78bを形成し、前記凹部78bには、板状部材80bが配設される。
このように構成される燃料電池システム12の動作について、加湿装置10との関連で以下に説明する。
図1に示すように、水素タンク34から水素供給流路30に供給される水素ガスは、レギュレータ36を介して所定の圧力に減圧され、エゼクタ38を通って燃料電池スタック14の水素供給口26aに供給される。水素供給口26aに供給された水素は、各発電セル16を構成するアノード側電極20bに沿って移動した後、未使用の水素を含む排ガスが、水素排出口26bから水素循環流路32に排出される。この排ガスは、エゼクタ38の吸引作用下に、水素供給流路30の途上に戻された後、再度、燃料電池スタック14内に燃料ガスとして供給される。
一方、スーパーチャージャ44を介して空気供給流路40に空気が供給される。この空気は、加湿装置10を構成するエンドプレート57bから積層体56の空気供給連通孔58aに供給される。
図5及び図6に示すように、第1セパレータ52では、空気供給連通孔58aに第1流路溝62a、64aの入口端部が開放されている。このため、空気供給連通孔58aに供給された反応前の空気は、サーペンタイン形状の複数の第1流路溝62a、64aに沿って移動する。第1流路溝62aを流れる空気は、水透過性膜50の一方の面50aに接触するとともに、第1流路溝64aに沿って移動する空気は、他の水透過性膜50の一方の面50aに接触する(図3参照)。
加湿装置10では、燃料電池スタック14の発電に使用された反応済みの空気であるオフガスが、オフガス供給連通孔60aに供給される。このオフガスは、第2セパレータ54のオフガス供給連通孔60aに連通する第2流路溝66a、68aに導入される。
図4及び図7に示すように、オフガス供給連通孔60aに供給されたオフガスは、サーペンタイン形状の複数の第2流路溝66a、68aに沿って移動する。このため、第2流路溝66aを移動するオフガスは、水透過性膜50の他方の面50bに接触するとともに、第2流路溝68aに沿って移動するオフガスは、また別の水透過性膜50の他方の面50bに接触する(図3参照)。
従って、第2セパレータ54の第2流路溝66aに沿って移動するオフガス中の水分は、水透過性膜50を透過し第1流路溝62aに沿って移動する反応前の空気に供給され、この空気が加湿される。さらに、第1流路溝64aに沿って移動する反応前の空気は、第2流路溝68aに沿って移動するオフガスにより加湿される。そして、加湿された空気は、空気排出連通孔58bから燃料電池スタック14の空気供給口28aに供給される。
この加湿された空気は、図1に示すように、各発電セル16のカソード側電極20cに供給され、未使用の空気を含むオフガスが、上記のように空気排出口28bから加湿装置10に排出される。これにより、各発電セル16では、アノード側電極20bに供給される水素と、カソード側電極20cに供給される空気中の酸素とが反応して発電が行われる。
この場合、第1の実施形態では、第1セパレータ52の複数の第1凸部62bに、凹部74aが一体的に形成されるとともに、前記凹部74aには、第2セパレータ54のシール72と積層方向に重なり合って板状部材76aが配設されている。このため、シール72は、板状部材76aにより確実に支持され、このシール72が第1セパレータ52の第1流路溝62a内に入り込むことがない。
従って、簡単な構成で、シール72の面圧を維持してシール性の向上を図るとともに、積層方向の剛性を確保することが可能になる。特に、水透過性膜50の変形による圧損の増大やシール72の変形による洩れ等を良好に阻止することができるという効果が得られる。また、第2セパレータ54は、上記の第1セパレータ52と同様に構成されており、同様の効果を得ることができる。
なお、第1の実施形態では、一方の反応ガスである空気を加湿して燃料電池スタック14に供給するように構成しているが、これに限定されるものではなく、他方の反応ガスである燃料ガスを加湿する構造を採用してもよい。また、加湿流体として燃料電池スタック14から排出される空気であるオフガスを用いているが、これに限定されるものではなく、他の加湿ガス、例えば、専用の水蒸気ガスや純水又は液体等を用いてもよい。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る加湿装置100の要部分解斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る加湿装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3及び第4の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
加湿装置100は、水透過性膜50の一方の面50aに配設される第1セパレータ102と、前記水透過性膜50の他方の面50bに配設される第2セパレータ104とを備える。
図9及び図10に示すように、第1セパレータ102では、複数の第1凸部62bに一体的に設けられる凹部74aと、複数の第1凸部64bに一体的に設けられる凹部74bとが、積層方向(矢印A方向)に対して互いにオフセットする位置に設定される。第2セパレータ104は、上記の第1セパレータ102と同様に、凹部78aと凹部78bとが積層方向に対して互いにオフセットする位置に設定される。
このように構成される第2の実施形態では、例えば、図10に示すように、空気供給連通孔58aと第1流路溝62a、64aとの連結部位に設けられる凹部74a、74bは、積層方向に対して互いにオフセットしている。このため、特に第1流路溝62a、64aにおける圧損の上昇を良好に抑えることができるという効果が得られる。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る加湿装置110の要部分解斜視説明図である。
加湿装置110は、水透過性膜50の一方の面50aに配設される第1セパレータ112と、前記水透過性膜50の他方の面50bに配設される第2セパレータ114とを備える。
第1セパレータ112では、複数の第1凸部62bに一体的に設けられる凹部74aが、矢印C方向に延在する一方、複数の第1凸部64bに一体的に設けられる凹部74bが、前記凹部74aに対して傾斜する方向に延在する。第2セパレータ114は、上記の第1セパレータ112と同様に、凹部78aと凹部78bとが互いに傾斜する方向に延在して設けられる。
このように構成される第3の実施形態では、例えば、凹部74aと凹部74bとが互いに傾斜して設けられるため、第1流路溝62a、64aに供給される空気の分配及び/又は圧損を容易に制御することができるという効果が得られる。また、凹部74a、74bの傾斜角度の他、前記凹部74a、74bの幅寸法や高さ寸法を種々設定することにより、空気の分配及び/又は圧損の制御が良好に遂行可能になる。
なお、凹部78a、78bにおいても同様に、互いの傾斜角度、幅寸法又は高さ寸法等を種々設定することにより、オフガスの分配及び/又は圧損の制御が有効に行われるという利点がある。
図12は、本発明の第4の実施形態に係る加湿装置120の要部分解斜視説明図である。
加湿装置120は、水透過性膜50の一方の面50aに配設される第1セパレータ122と、前記水透過性膜50の他方の面50bに配設される第2セパレータ124とを備える。
図12及び図13に示すように、第1セパレータ122では、複数の第1凸部62bに互いに所定間隔離間して2(又は3以上)の凹部74aが一体的に設けられるとともに、複数の第1凸部64bに互いに所定間隔離間して2(又は3以上)の凹部74bが一体的に設けられる。各凹部74aと各凹部74bとは、積層方向(矢印A方向)に対して互いに重なり合う位置(又はオフセットする位置)に設定される。第2セパレータ124は、上記の第1セパレータ122と同様に、それぞれ2以上の凹部78aと凹部78bとを設ける。
このように構成される第4の実施形態では、それぞれ2以上の凹部74a、74b及びそれぞれ2以上の凹部78a、78bが設けられるため、空気及びオフガスの分配及び/又は圧損を有効に制御することができる等、上記の第1〜第3の実施形態と同様の効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る加湿装置を組み込む燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記加湿装置の概略斜視説明図である。 前記加湿装置の一部断面側面図である。 前記加湿装置の要部分解斜視説明図である。 前記加湿装置を構成する第1セパレータの一部拡大分解斜視図である。 前記第1セパレータの正面図である。 前記加湿装置を構成する第2セパレータの正面図である。 前記加湿装置の一部断面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る加湿装置の要部分解斜視説明図である。 前記加湿装置を構成する第1セパレータの一部拡大分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る加湿装置の要部分解斜視説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る加湿装置の要部分解斜視説明図である。 前記加湿装置を構成する第1セパレータの一部拡大分解斜視図である。 特許文献1の加湿器の一部断面図である。
符号の説明
10、100、110、120…加湿装置
12…燃料電池システム 14…燃料電池スタック
16…発電セル 20…電解質膜・電極構造体
20a…固体高分子電解質膜 20b…アノード側電極
20c…カソード側電極
22、24、52、54、102、104、112、114、122、124…セパレータ
26a…水素供給口 26b…水素排出口
28a…空気供給口 28b…空気排出口
40…空気供給流路 42…空気排出流路
50…水透過性膜 56…積層体
58a…空気供給連通孔 58b…空気排出連通孔
60a…オフガス供給連通孔 60b…オフガス排出連通孔
62a、64a、66a、68a…流路溝
62b、64b、66b、68b…凸部
70、72…シール 74a、74b、78a、78b…凹部
76a、76b、80a、80b…板状部材

Claims (5)

  1. 固体高分子型燃料電池に供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿するための反応ガス用加湿装置であって、
    水透過性膜の一方の面に配設され、前記一方の面側に前記反応ガスを供給する複数の第1流路溝と複数の第1凸部とが交互に且つ両面に形成される波板形状の第1セパレータと、
    前記水透過性膜の他方の面に配設され、前記他方の面側に前記加湿流体を供給する複数の第2流路溝と複数の第2凸部とが交互に且つ両面に形成される波板形状の第2セパレータと、
    を備え、
    前記第1及び第2セパレータには、前記第1流路溝に連通して積層方向に貫通する第1連通孔と、
    前記第2流路溝に連通して積層方向に貫通する第2連通孔と、
    が形成され、
    少なくとも前記第1セパレータは、前記第1連通孔と前記第1流路溝との連結部位に対応する前記第1凸部に、前記第1流路溝の流れ方向に交差する方向に延在して凹部を形成するとともに、
    前記凹部には、前記第2セパレータ側に設けられるシールと積層方向に重なり合って板状部材が配設されることを特徴とする反応ガス用加湿装置。
  2. 請求項1記載の反応ガス用加湿装置において、少なくとも前記第1セパレータの両面に設けられる前記第1凸部には、前記積層方向に対して重なり合う位置に互いに平行して前記凹部が形成されることを特徴とする反応ガス用加湿装置。
  3. 請求項1記載の反応ガス用加湿装置において、少なくとも前記第1セパレータの両面に設けられる前記第1凸部には、互いに所定の角度だけ傾斜して前記凹部が形成されることを特徴とする反応ガス用加湿装置。
  4. 請求項1記載の反応ガス用加湿装置において、少なくとも前記第1セパレータの両面に設けられる前記第1凸部には、前記積層方向に対して互いにオフセットする位置に前記凹部が形成されることを特徴とする反応ガス用加湿装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の反応ガス用加湿装置において、少なくとも前記第1セパレータの一方の面に設けられる前記第1凸部には、それぞれ複数の前記板状部材を配設するために複数の前記凹部が設けられることを特徴とする反応ガス用加湿装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012035585A1 (ja) * 2010-09-16 2012-03-22 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用セパレータ、燃料電池、燃料電池の製造方法

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