JP2007149386A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、平膜型加湿器を積層方向に正確且つ強固に位置決め保持するとともに、圧損の低減を図って効率的な加湿を行うことを可能にする。
【解決手段】燃料電池システム10は、燃料電池12と加湿器14とを積層方向にスタックして構成される。加湿器14は、空気入口連通孔48a、空気出口連通孔48b、空気オフガス入口連通孔50a及び空気オフガス出口連通孔50bに、配管部材60a、60b、62a及び62bが挿入される。配管部材60a、60b、62a及び62bには、内部を流れる空気又は空気オフガスの流れ方向に沿って開口断面積が減少する傾斜連通孔78a、78b、80a及び80bが設けられる。
【選択図】図6

Description

本発明は、固体高分子型燃料電池と、前記固体高分子型燃料電池に供給される燃料ガス及び酸化剤ガスの少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿する水透過性膜を設ける平膜型加湿器とが、積層方向にスタックされる燃料電池システムに関する。
通常、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、有効な発電機能を発揮させるために、電解質膜を適度な湿潤状態に維持することが必要とされている。このため、燃料ガスや酸化剤ガスを、予め水を介して加湿する加湿装置を用意し、この加湿装置を燃料電池に連結することにより、前記加湿された燃料ガスや酸化剤ガスを燃料電池に供給する構成が知られている。
例えば、特許文献1に開示されている燃料電池スタックは、図14に示すように、発電ユニット1と加湿ユニット2とを積層方向に組み付けて構成されている。発電ユニット1は、複数のセル1aを積層する一方、加湿ユニット2は、水素ガスを加湿する水素ガス加湿器2aと、酸素含有ガス(空気)を加湿する酸素含有ガス加湿器2bとを有する。
水素ガス加湿器2aは、多孔質膜3aの両面に水素ガス流路4a及び水流路4bが形成されるとともに、酸素含有ガス加湿器2bは、多孔質膜3bの両側に酸素ガス流路4c及び水流路4dが形成されている。各セル1aの冷却水流路(図示せず)には、ポンプ5を介して水通路5aから冷却水が供給され、前記セル1aの冷却水出口側には、水通路5bが接続されている。この水通路5bは、加湿ユニット2の水流路4b、4dに連通している。
加湿ユニット2の水素ガス流路4aには、ブロア6を介して水素ガスが水素ガス通路6aから送られるとともに、前記水素ガス流路4aの出口側には、水素ガス通路6bを介して各セル1aの水素ガス流路(図示せず)が連通している。加湿ユニット2の酸素ガス流路4cには、ブロア7を介して空気が酸素ガス通路7aから送られる一方、前記酸素ガス流路4cの出口側には、酸素ガス通路7bを介して各セル1aの酸素ガス流路(図示せず)が連通している。
特開平8−138904号公報(図1)
ところで、上記の燃料電池スタックでは、水通路5a、5b、水素ガス通路6a、6b及び酸素ガス通路7a、7bをスタック外部に設けられた外部マニホールド型で燃料電池スタックを構成しようとすると、配管が煩雑になるとともに、屈曲する配管内で圧損が増加するという問題がある。
さらに、加湿ユニット2では、それぞれ複数の部品を備えた水素ガス加湿器2a及び酸素含有ガス加湿器2bが積層されている。このため、水素ガス加湿器2a及び酸素含有ガス加湿器2bを互いに正確に位置決め保持することが困難になり、特に横方向(積層方向に交差する方向)からの荷重に対して相対位置を保持することができないという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、平膜型加湿器を積層方向に正確且つ強固に位置決め保持するとともに、圧損の低減を図って効率的な加湿を行うことが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、固体高分子型燃料電池と、前記固体高分子型燃料電池に供給される燃料ガス及び酸化剤ガスの少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿する水透過性膜を設ける平膜型加湿器とが、積層方向にスタックされる燃料電池システムである。
平膜型加湿器には、一方の反応ガス又は加湿流体の少なくともいずれかを流す配管部材が、積層方向に貫通して挿入されるとともに、前記配管部材は、流れ方向に沿って開口断面積が減少する傾斜連通孔を有している。
また、固体高分子型燃料電池の両端には、第1及び第2エンドプレートが配置されるとともに、前記第2エンドプレートに平膜型加湿器の一端側が積層され且つ前記平膜型加湿器の他端側に第3エンドプレートが配置され、配管部材は、少なくとも前記第2エンドプレートから前記第3エンドプレートまで一体に挿入されることが好ましい。
さらに、配管部材は、円筒形状の外周部に軸方向に延在する開口部を設けるとともに、前記開口部を介して外径寸法が拡縮自在に構成されることが好ましい。
さらにまた、連通孔は、加湿処理前の一方の反応ガス又は加湿流体の少なくともいずれかを流す入口連通孔と、加湿処理後の前記一方の反応ガス又は前記加湿流体の少なくともいずれかを流す出口連通孔とを有するとともに、前記入口連通孔の開口断面積は、前記出口連通孔の開口断面積よりも大きく設定されることが好ましい。
本発明では、一方の反応ガス又は加湿流体の少なくともいずれかを流す配管部材が、平膜型加湿器を積層方向に貫通して挿入されるため、前記平膜型加湿器全体を正確且つ強固に位置決め保持することができる。従って、特に平膜型加湿器に積層方向に交差する方向に荷重が付与される際にも、前記平膜型加湿器の横ずれを可及的に阻止することが可能になる。
しかも、配管部材は、流れ方向に沿って開口断面積が減少する傾斜連通孔を有している。これにより、流れ方向下流側で分配性が低下することがなく、均一且つ良好な分配を行うことができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システム10の概略構成説明図であり、図2は、前記燃料電池システム10の概略斜視図である。
燃料電池システム10は、例えば、自動車等の燃料電池車両に搭載されており、固体高分子型燃料電池12と、平膜型加湿器14とを積層方向(矢印A方向)にスタックして構成される。燃料電池12は、複数の発電セル16を矢印A方向に積層するとともに、積層方向両端にターミナルプレート17a、17b及び絶縁プレート19a、19bを介装して第1及び第2エンドプレート18a、18bが配置される。
第2エンドプレート18bには、加湿器14が直接積層される。加湿器14を構成する第3エンドプレート18cは、第1エンドプレート18aに対し、第2エンドプレート18bを介装して複数の締め付けボルト21により積層方向に締め付けられる(図2参照)。
図1及び図3に示すように、発電セル16は、固体高分子電解質膜20aの両側にアノード側電極20bとカソード側電極20cとを配置した電解質膜・電極構造体20と、前記電解質膜・電極構造体20を挟持する一対の金属製又はカーボン製セパレータ22、24とを備える。
図3に示すように、発電セル16の長辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔26a、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔28a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔30bが設けられる。
発電セル16の長辺方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔30a、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔28b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔26bが設けられる。
セパレータ22の電解質膜・電極構造体20に向かう面には、燃料ガス供給連通孔30aと燃料ガス排出連通孔30bとを連通する燃料ガス流路32が形成される。セパレータ22の反対側の面には、冷却媒体供給連通孔28aと冷却媒体排出連通孔28bとを連通する冷却媒体流路34が形成される。
セパレータ24の電解質膜・電極構造体20に向かう面には、酸化剤ガス供給連通孔26aと酸化剤ガス排出連通孔26bとに連通する酸化剤ガス流路36が設けられる。セパレータ24の反対側の面には、セパレータ22と重なり合って冷却媒体流路34が一体的に形成される。
図4及び図5に示すように、加湿器14は、水透過性膜40の一方の面40aに配設される第1セパレータ42と、前記水透過性膜40の他方の面40bに配設される第2セパレータ44とを備える。第1及び第2セパレータ42、44は、水透過性膜40を介装して交互に矢印A方向に積層されて積層体46を構成する。第1及び第2セパレータ42、44は、金属製プレートを波形状に成形して構成される。なお、この第1及び第2セパレータ42、44は、例えば、カーボンプレートに削り加工等を施して構成してもよい。
図4に示すように、積層体46の矢印B方向の一端縁部には、互いに矢印A方向に貫通して、反応前の空気(一方の反応ガス)を導入する空気入口連通孔48aと、加湿された反応前の空気を燃料電池12に供給する空気出口連通孔48bとが矢印C方向に配列して形成される。空気入口連通孔48a及び空気出口連通孔48bは、開口断面が円形状に設定されるとともに、前記空気入口連通孔48aの開口断面積は、前記空気出口連通孔48bの開口断面積よりも大きく設定される。
積層体46の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、空気オフガスが供給される空気オフガス入口連通孔50aと、反応前の空気を加湿した後の前記空気オフガスを排出する空気オフガス出口連通孔50bとが矢印C方向に配列して設けられる。空気オフガス入口連通孔50a及び空気オフガス出口連通孔50bは、開口断面が円形状に設定されるとともに、前記空気オフガス入口連通孔50aの開口断面積は、前記空気オフガス出口連通孔50bの開口断面積よりも大きく設定される。
第1セパレータ42は、水透過性膜40の一方の面40aに向かう第1面42a側に、空気入口連通孔48aと空気出口連通孔48bとを連通し、略U字状に屈曲乃至湾曲する複数の溝部を有する第1流路52を設ける。
第1セパレータ42の第1面42aとは反対の第2面42b側には、空気入口連通孔48aと空気出口連通孔48bとを連通し、略U字状の複数の溝部を有する第2流路54が設けられる。この第2流路54は、第1流路52と交互に形成され、全体として波形状を有している(図5参照)。第1及び第2流路52、54の両端には、空気入口連通孔48aと空気出口連通孔48bとに連通するバッファ部55a、55bが設けられる。バッファ部55a、55bは、複数のエンボスにより構成される。
第2セパレータ44は、水透過性膜40の他方の面40bに向かう面44a側に空気オフガス入口連通孔50aと空気オフガス出口連通孔50bとを連通する略U字状の複数の溝部を有する第3流路56を設ける。
第2セパレータ44は、面44aとは反対の面44b側に、空気オフガス入口連通孔50aと空気オフガス出口連通孔50bとを連通する略U字状の複数の溝部を有する第4流路58を設ける。この第4流路58は、第3流路56と交互に配設される。第3及び第4流路56、58の両端には、空気オフガス入口連通孔50aと空気オフガス出口連通孔50bとに連通するバッファ部59a、59bが設けられる。バッファ部59a、59bは、複数のエンボスにより構成される。
図6に示すように、加湿器14では、空気入口連通孔48a、空気出口連通孔48b、空気オフガス入口連通孔50a及び空気オフガス出口連通孔50bに、配管部材60a、60b、62a及び62bが挿入される。
第2エンドプレート18bには、配管部材60a、60b、62a及び62bの一端部を嵌合するための穴部64a、64b、66a及び66bが所定の深さに形成される。穴部64bは、孔部68aを介して酸化剤ガス供給連通孔26aに連通する一方、穴部66aは、孔部68bを介して酸化剤ガス排出連通孔26bに連通する。
第3エンドプレート18cには、配管部材60a、62bを挿通する孔部70a、70bと、配管部材60b、62aを嵌合するための穴部72a、72bとが設けられる。
配管部材60a、60b、62a及び62bは、金属あるいは樹脂により形成されており、円筒形状を有する。配管部材60a、60b、62a及び62bは、それぞれの外周部に軸方向に延在し且つ所定の幅寸法を有する開口部74a、74b、76a及び76bを設けるとともに、内部を流れる空気又は空気オフガスの流れ方向に沿って開口断面積が減少する傾斜連通孔78a、78b、80a及び80bを有する。
図7に示すように、配管部材62aは、開口部76aが各積層体46の第3及び第4流路56、58に向かって配置される。配管部材62aの内壁面は、空気オフガスの流れ方向(矢印A1方向)に向かって内方に膨出するテーパ壁面82を設けることにより、傾斜連通孔80aが形成される。なお、配管部材62a内に、テーパ壁面82の形状に対応する流路部材を個別に収容してもよい。
配管部材60aは、上記の配管部材62aと同様に、空気の流れ方向(矢印A2方向)に向かって、内方に膨出するテーパ壁面82bを設ける(図8参照)。他の配管部材60b、62bは、それぞれ上記の配管部材60a、62aと同様に構成してもよく、あるいはテーパ壁面を設けなくてもよい。
図1に示すように、燃料電池システム10は、加湿器14側に設けられる酸化剤ガス供給系90と、燃料電池12側に設けられる燃料ガス供給系92及び冷却媒体供給系94とを備える。
酸化剤ガス供給系90は、第3エンドプレート18cに接続されて加湿器14の空気入口連通孔48aに空気を供給する空気供給流路96と、前記加湿器14の空気オフガス出口連通孔50bから排出される空気オフガスを、外部に排気するための空気排出流路98とを備える。空気供給流路96には、空気を圧縮して供給するためにスーパーチャージャ(又はポンプ)100が設けられる。
燃料ガス供給系92は、第1エンドプレート18aに接続されて燃料電池12の燃料ガス供給連通孔30aに水素ガスを供給するための水素供給流路102と、前記燃料電池12の燃料ガス排出連通孔30bから排出される未使用の水素ガスを含む排ガスを、前記水素供給流路102の途上に戻して該燃料電池12に供給するための水素循環流路104とを備える。
水素供給流路102には、高圧水素を貯留する水素タンク106と、前記水素タンク106から供給される水素ガスの圧力を減圧するレギュレータ108と、減圧された前記水素ガスを燃料電池12に供給するとともに、水素循環流路104から排ガスを吸引して前記燃料電池12に戻すためのエゼクタ110とが配設される。
冷却媒体供給系94は、第1エンドプレート18aに接続されて燃料電池12の冷却媒体供給連通孔28aに冷却媒体を供給するための冷却媒体供給流路112と、前記燃料電池12の冷却媒体排出連通孔28bから排出される冷却媒体を冷却媒体タンク114に戻す冷却媒体循環流路116と、前記冷却媒体タンク114内の前記冷却媒体を循環させるポンプ118とを備える。
このように構成される燃料電池システム10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、水素タンク106から水素供給流路102に供給される水素ガスは、レギュレータ108を介して所定の圧力に減圧された後、エゼクタ110を通って燃料電池12の燃料ガス供給連通孔30aに供給される。
図3に示すように、水素ガスは、各発電セル16を構成する燃料ガス流路32に沿って矢印B方向に移動し、アノード側電極20bに供給された後、未使用の水素を含む燃料オフガスが、燃料ガス排出連通孔30bに排出される。この燃料オフガスは、図1に示すように、水素循環流路104に排出されてエゼクタ110の吸引作用下に水素供給流路102に途上に戻された後、再度、燃料電池12に燃料ガスとして供給される。
一方、スーパーチャージャ100を介して、空気供給流路96に空気が供給される。この空気は、第3エンドプレート18cから加湿器14を構成する積層体46の空気入口連通孔48aに挿入されている配管部材60a内に供給される(図2参照)。
図4に示すように、加湿器14では、第1セパレータ42の第1及び第2流路52、54が空気入口連通孔48aに連通している。このため、配管部材60aに供給された空気は、前記配管部材60aの外周部に軸方向に延在して形成された開口部74aから空気入口連通孔48aに導入される(図8参照)。
この空気入口連通孔48aに導入された空気は、略U字状の第1及び第2流路52、54に沿って移動する。第1流路52を流れる空気は、水透過性膜40の一方の面40aに接触するとともに、第2流路54に沿って移動する空気は、他の水透過性膜40の他方の面40bに接触する(図5参照)。
加湿器14では、燃料電池12の発電に使用された反応済みの空気である空気オフガスが、空気オフガス入口連通孔50aに挿入されている配管部材62a内に供給される。この空気オフガスは、図7に示すように、配管部材62aに軸方向に延在して形成された開口部76aを通って第2セパレータ44の空気オフガス入口連通孔50aに連通する第3及び第4流路56、58に導入される。
第3流路56を移動する空気オフガスは、水透過性膜40の他方の面40bに接触する一方、第4流路58に沿って移動する空気オフガスは、他の水透過性膜40の一方の面40aに接触する(図5参照)。
従って、第2セパレータ44の第3流路56に沿って移動する空気オフガス中の水分は、水透過性膜40を透過し第1流路52に沿って移動する反応前の空気に供給され、この空気が加湿される。さらに、第2流路54に沿って移動する反応前の空気は、第4流路58に沿って移動する空気オフガス中の水分により加湿される。
そして、加湿された空気は、空気出口連通孔48bに挿入される配管部材60b内に、第1及び第2流路52、54に連通する開口部74bを通って導入される。加湿された空気は、配管部材60b内を矢印A2方向に移動して燃料電池12の酸化剤ガス供給連通孔26aに供給される。図3に示すように、加湿された空気は、各発電セル16のセパレータ24に形成される酸化剤ガス流路36を流れることによって、カソード側電極20cに供給される。
未使用の空気を含む空気オフガスは、上記のように、加湿器14内で加湿処理に用いられた後、空気オフガス出口連通孔50bに挿入されている配管部材62b内に排出される。これにより、各発電セル16では、アノード側電極20bに供給される水素と、カソード側電極20cに供給される空気中の酸素とが反応して発電が行われる。
また、図1に示すように、冷却媒体供給系94では、ポンプ118の作用下に冷却媒体タンク114内の冷却媒体が、冷却媒体供給流路112から燃料電池12の冷却媒体供給連通孔28aに供給される。この冷却媒体は、図3に示すように、セパレータ22、24間に形成される冷却媒体流路34を通ることによって各発電セル16を冷却した後、冷却媒体排出連通孔28bから冷却媒体循環流路116に排出され、冷却媒体タンク114に戻される。
この場合、第1の実施形態では、図6に示すように、加湿器14に設けられている空気入口連通孔48a、空気出口連通孔48b、空気オフガス入口連通孔50a及び空気オフガス出口連通孔50bには、第2エンドプレート18bから第3エンドプレート18bに一体に延在して、それぞれ配管部材60a、60b、62a及び62bが挿入されている。
このため、加湿器14全体を正確且つ強固に位置決め保持することができる。これにより、特に、加湿器14に積層方向に交差する方向に荷重が付与される際にも、前記加湿器14の横ずれを可及的に阻止することが可能になるという効果が得られる。その際、配管部材60a、60b、62a及び62bを金属製パイプで構成すれば、加湿器14全体の強度が一層向上するという利点がある。
しかも、配管部材60a、60b、62a及び62bは、それぞれ内部を流れる空気又は空気オフガスの流れ方向に沿って開口断面積が減少する傾斜連通孔78a、78b、80a及び80bを有している。従って、空気及び空気オフガスは、流れ方向下流側で分配性が低下することがなく、均一且つ良好な分配を確実に遂行することができる。
さらに、配管部材60a、60b、62a及び62bは、円筒形状を有するとともに、それぞれ開口部74a、74b、76a及び76bが軸方向に延在して設けられるため、外径寸法が拡縮自在に構成されている。このため、配管部材60a、60b、62a及び62bは、空気入口連通孔48a、空気出口連通孔48b、空気オフガス入口連通孔50a及び空気オフガス出口連通孔50bの内壁面に密着することが可能になり、シール部材が不要になり、構成の簡素化が容易に図られる。
さらにまた、空気入口連通孔48aは、空気出口連通孔48bよりも大きな開口断面積に設定される一方、空気オフガス入口連通孔50aは、空気オフガス出口連通孔50bよりも大きな開口断面積に設定されている。これにより、空気及び空気オフガスの圧損を良好に低減することができる。
なお、第1の実施形態では、空気入口連通孔48a、空気出口連通孔48b、空気オフガス入口連通孔50a及び空気オフガス出口連通孔50bに、配管部材60a、60b、62a及び62bを挿入しているが、これに限定されるものではなく、例えば、前記配管部材60a、60bのみを用いてもよい。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システム120の概略構成説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池システム10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
燃料電池システム120は、固体高分子型燃料電池122を備える。この燃料電池122を構成する発電セル124は、図10に示すように、矢印A方向に互いに連通して、開口断面円形状の酸化剤ガス供給連通孔126a及び酸化剤ガス排出連通孔126bを設ける。酸化剤ガス供給連通孔126aは、加湿器14の空気出口連通孔48bと同軸且つ同一直径に設定される。酸化剤ガス排出連通孔126bは、加湿器14の空気オフガス入口連通孔50aと同軸且つ小径に設定される。なお、酸化剤ガス供給連通孔126aの開口断面積は、酸化剤ガス排出連通孔126bの開口断面積よりも大きく設定されることが好ましい。
燃料電池システム120では、図9に示すように、燃料電池122の酸化剤ガス供給連通孔126aから加湿器14の空気出口連通孔48bに一体に配管部材128が挿入されるとともに、前記燃料電池122の酸化剤ガス排出連通孔126bから空気オフガス入口連通孔50aに一体に配管部材130が挿入される。
配管部材130は、酸化剤ガス排出連通孔126bに挿入される小径側の第1管部132aと、空気オフガス入口連通孔50aに挿入される大径側の第2管部132bとを同軸的に設ける。なお、酸化剤ガス排出連通孔126bと空気オフガス入口連通孔50aとが同軸且つ同一直径に設定される場合には、配管部材130は、全長にわたって同一直径に設定される。第1エンドプレート18aは、配管部材128、130の端部が嵌合する穴部134a、134bを所定の深さに設ける。
このように構成される第2の実施形態では、配管部材128、130が、燃料電池122から加湿器14にわたって、具体的には、第1エンドプレート18aから第3エンドプレート18cにわたって一体に配置されている。このため、燃料電池システム120全体として強固且つ確実に位置決め保持することができるという効果が得られる。
なお、配管部材128、130は、燃料電池122内に挿入されるため、好ましくは、樹脂製パイプにより構成される。また、図11に示すように、第1及び第2セパレータ42、44には、配管部材130が挿入される部分にバーリング加工を施してフランジ部136を設けてもよい。
図12は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池システム150の概略構成説明図である。
燃料電池システム150は、燃料電池12と加湿器154とを備える。加湿器154は、図13に示すように、空気入口連通孔48a、空気出口連通孔48b、空気オフガス入口連通孔50a及び空気オフガス出口連通孔50bが長方形乃至正方形の矩形状に設定される。加湿器154では、空気入口連通孔48a、空気出口連通孔48b、空気オフガス入口連通孔50a及び空気オフガス出口連通孔50bにそれぞれ矩形状の配管部材156a、156b、158a及び158bが挿入される。配管部材156a、156b、158a及び158bは、それぞれ金属あるいは樹脂で構成されるとともに、弾性変形可能である。
このように構成される第3の実施形態では、加湿器154の積層方向に沿って一体的に配管部材156a、156b、158a及び158bが挿入されており、この加湿器154を強固且つ確実に位置決め保持することができる等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
また、配管部材156b、158bは、第1の実施形態と同様に、燃料電池12を貫通して第1エンドプレート18aまで延在して構成してもよい。
なお、第1〜第3の実施形態では、積層方向に延在するスリット状の開口部74a、74b、76a及び76bを設けているが、これに代えて、空気オフガスの流れ方向に沿って開口径が縮小される複数の孔部を用いたり、複数の孔部の配置密度を密から粗に構成したりしてもよい。
さらに、第1〜第3の実施形態では、反応前の空気を空気オフガスにより加湿する構造を採用しているが、反応前の水素ガスを空気オフガスにより加湿する構造、反応前の水素ガスを燃料オフガスにより加湿する構造、反応前の空気を燃料オフガスにより加湿する構造を採用してもよい。さらにまた、流路形状は、略U字状に限定されず、例えば、サーペンタイン等、種々の形状が採用可能である。また、冷却媒体として、例えば、純水が使用される場合には、この冷却媒体により反応前の水素ガス及び/又は空気を加湿してもよい。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記燃料電池システムの概略斜視説明図である。 前記燃料電池システムを構成する発電セルの要部分解斜視図である。 前記燃料電池システムの一部分解斜視説明図である。 前記燃料電池システムを構成する加湿器の一部断面説明図である。 前記燃料電池システムの一部省略斜視説明図である。 前記燃料電池システムを構成する配管部材を説明する一部断面図である。 前記加湿器の一部断面正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システムの一部省略斜視説明図である。 前記燃料電池システムを構成する発電セルの要部分解斜視図である。 前記燃料電池システムを構成する配管部材を説明する一部断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池システムの一部省略斜視説明図である。 前記燃料電池システムを構成する発電セルの要部分解斜視図である。 特許文献1の燃料電池スタックの概略構成説明図である。
符号の説明
10、120、150…燃料電池システム 12、122…燃料電池
14、154…加湿器 16、124…発電セル
18a〜18c…エンドプレート 20a…固体高分子電解質膜
20b…アノード側電極 20c…カソード側電極
22、24、42、44…セパレータ
26a、126a…酸化剤ガス供給連通孔
26b、126b…酸化剤ガス排出連通孔
28a…冷却媒体供給連通孔 28b…冷却媒体排出連通孔
30a…燃料ガス供給連通孔 30b…燃料ガス排出連通孔
32…燃料ガス流路 34…冷却媒体流路
36…酸化剤ガス流路 40…水透過性膜
46…積層体 48a…空気入口連通孔
48b…空気出口連通孔 50a…空気オフガス入口連通孔
50b…空気オフガス出口連通孔 52、54、56、58…流路
60a、60b、62a、62b、128、130、156a、156b、158a、158b…配管部材
74a、74b、76a、76b…開口部
78a、78b、80a、80b…傾斜連通孔
82…テーパ壁面 90…酸化剤ガス供給系
92…燃料ガス供給系 94…冷却媒体供給系

Claims (4)

  1. 固体高分子型燃料電池と、前記固体高分子型燃料電池に供給される燃料ガス及び酸化剤ガスの少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿する水透過性膜を設ける平膜型加湿器とが、積層方向にスタックされる燃料電池システムであって、
    前記平膜型加湿器には、前記一方の反応ガス又は前記加湿流体の少なくともいずれかを流す連通孔が、積層方向に貫通して設けられ、
    前記連通孔に配管部材が挿入されるとともに、
    前記配管部材は、流れ方向に沿って開口断面積が減少する傾斜連通孔を有することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムにおいて、前記固体高分子型燃料電池の両端には、第1及び第2エンドプレートが配置されるとともに、
    前記第2エンドプレートに前記平膜型加湿器の一端側が積層され且つ前記平膜型加湿器の他端側に第3エンドプレートが配置され、
    前記配管部材は、少なくとも前記第2エンドプレートから前記第3エンドプレートまで一体に挿入されることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池システムにおいて、前記配管部材は、円筒形状の外周部に軸方向に延在する開口部を設けるとともに、
    前記開口部を介して外径寸法が拡縮自在に構成されることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1記載の燃料電池システムにおいて、前記連通孔は、加湿処理前の前記一方の反応ガス又は前記加湿流体の少なくともいずれかを流す入口連通孔と、
    加湿処理後の前記一方の反応ガス又は前記加湿流体の少なくともいずれかを流す出口連通孔と、
    を有するとともに、
    前記入口連通孔の開口断面積は、前記出口連通孔の開口断面積よりも大きく設定されることを特徴とする燃料電池システム。
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