JP2010287394A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2010287394A
JP2010287394A JP2009139354A JP2009139354A JP2010287394A JP 2010287394 A JP2010287394 A JP 2010287394A JP 2009139354 A JP2009139354 A JP 2009139354A JP 2009139354 A JP2009139354 A JP 2009139354A JP 2010287394 A JP2010287394 A JP 2010287394A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
cell stack
fuel
oxidant gas
cooling medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009139354A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5341624B2 (ja
Inventor
Koji Akita
浩司 秋田
Koji Okazaki
幸治 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009139354A priority Critical patent/JP5341624B2/ja
Publication of JP2010287394A publication Critical patent/JP2010287394A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5341624B2 publication Critical patent/JP5341624B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】燃料電池スタックを含む燃料電池システムの簡素化・軽量化を図る。
【解決手段】燃料電池システム10においては、第1燃料電池スタック12と第2燃料電池スタック14とが積層される。第1燃料電池スタック12に含まれる第1電解質は、湿潤状態であるか否かに関わらず、プロトン伝導性を示す。一方、第2燃料電池スタック14に含まれる第2電解質は、湿潤化されることによってプロトン伝導性が発現するものである。このような構成において、第1燃料電池スタック12に燃料ガス及び酸化剤ガスが供給されると、これら燃料ガス及び酸化剤ガスは、電極反応によって生成した水分が含まれた状態で第1燃料電池スタック12から排出される。燃料ガス及び酸化剤ガスは、第1インタクーラ212及び第2インタクーラ214の各々で冷却され、これにより相対湿度が上昇した状態で、第2燃料電池スタック14に供給される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解質が互いに相違する2種の燃料電池スタックを含んで構成される燃料電池システムに関する。
燃料電池スタックの1種として、パーフルオロスルホン酸ポリマー(例えば、米国デュポン社製のナフィオン)等からなる固体高分子電解質膜をアノード側電極とカソード側電極で挟持した単位セルを積層したものが周知となるに至っている。
この種の固体高分子電解質膜は、乾燥状態ではプロトン伝導性をほとんど示さず、湿潤化されることに伴ってプロトン伝導性が発現する。換言すれば、燃料電池スタックを運転する最中は、固体高分子電解質膜に対して水分を付与し、これにより該固体高分子電解質膜のプロトン伝導性を維持する必要がある。固体高分子電解質膜のプロトン伝導性が低下した場合、プロトンがアノード側電極からカソード側電極に移動し難くなるので、燃料電池スタックの発電特性が低下してしまうからである。
そこで、従来から、前記燃料電池スタックに加湿器を付設して燃料電池システムを構築することが行われている(例えば、特許文献1参照)。この場合、前記加湿器の作用下に、アノード側電極に供給される燃料ガス、及びカソード側電極に供給される酸化剤ガスに水分を付与する。この水分が、固体高分子電解質膜におけるアノード側電極に臨む側の端面、及びカソード側電極に臨む側の端面に到達することにより、該固体高分子電解質膜の湿潤状態が保たれる。
特開2008−41466号公報
上記から諒解されるように、固体高分子電解質膜を具備する燃料電池スタックにおいて発電特性を維持するためには、加湿器を付設して前記固体高分子電解質膜を湿潤状態に保つ必要がある。換言すれば、この種の燃料電池システムでは、加湿器を設けることが必須となる。
しかしながら、この場合、加湿器が存在するために燃料電池システムが大規模なものとなり、簡素化や軽量化を図ることが困難である。
また、燃料電池スタックの内部には、一般的に、冷却水又は冷却油等の冷却媒体が流通される。ここで、固体高分子電解質膜を具備する燃料電池スタックの運転温度は概ね100℃前後であるが、このような温度の燃料電池スタックを冷却した後の冷却媒体の温度は、大気の温度とさほど差がない。従って、この冷却媒体を、燃料電池スタックを再度冷却可能な程度の温度まで降下させるためには大面積のラジエータが必要である。
このような大面積のラジエータは、必然的に大型であり、しかも、重量も大である。このことも、燃料電池システムの簡素化及び軽量化を妨げる一因となっている。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、加湿器が不要であり、しかも、冷却媒体の温度を降下させる冷却手段を小型化し得、このために構成の簡素化及び軽量化を図ることが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、水分を含むか否かに関わらずプロトン伝導性を示す電解質を具備する第1の燃料電池スタックと、湿潤化されることに伴ってプロトン伝導性が発現する電解質を具備する第2の燃料電池スタックとを含んで構成され、前記第1の燃料電池スタックから排出された燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体が前記第2の燃料電池スタックに供給される燃料電池システムであって、
前記第1の燃料電池スタックにおける燃料ガス排出口、酸化剤ガス排出口、冷却媒体排出口のそれぞれと、前記第2の燃料電池スタックにおける燃料ガス供給口、酸化剤ガス供給口、冷却媒体供給口のそれぞれとを連通する各配管に、前記第1の燃料電池スタックから排出された燃料ガス、酸化剤ガス、冷却媒体を冷却するための第1〜第3の冷却手段が介装され、
前記第1の燃料電池スタックから排出された後、前記第1〜第3の冷却手段のそれぞれによって冷却された前記燃料ガス、前記酸化剤ガス及び前記冷却媒体が、前記第2の燃料電池スタックに供給されるとともに、
前記第2の燃料電池スタックから排出された前記冷却媒体を前記第1の燃料電池スタックに戻す配管をさらに有することを特徴とする。
第1の燃料電池スタックにおける電解質は、湿潤状態であるか乾燥状態であるかに関わらずプロトン伝導性を示す。このため、第1の燃料電池スタックに燃料ガス及び酸化剤ガスが供給されると電極反応が生起され、その結果、カソード側電極で水分が生成する。この水分は、第1の燃料電池スタックの温度が100℃を上回ると水蒸気となり、電解質を通過してアノード側電極に到達した分は燃料ガスに、カソード側電極に残留した分は酸化剤ガスに、それぞれ同伴されて第1の燃料電池スタックから排出される。すなわち、燃料ガス及び酸化剤ガスは、水蒸気を含んだ湿潤ガスとなる。
このようにして湿潤状態となった燃料ガス及び酸化剤ガスは、第1の冷却手段及び第2の冷却手段によって冷却され、これにより相対湿度が上昇する。この状態で第2の燃料電池スタックの内部に導入された燃料ガス及び酸化剤ガスが、第2の燃料電池スタックに含まれるアノード側電極及びカソード側電極の各々に接触することにより、該アノード側電極と該カソード側電極に挟持された電解質に水分が付与される。その結果、該電解質がプロトン伝導性を示すようになる。
すなわち、本発明によれば、第2の燃料電池スタックに含まれる電解質を、加湿器を付設することなく湿潤状態とし、これにより該電解質にプロトン伝導性を発現させることが可能となる。このように加湿器が不要となるため、燃料電池システムの簡素化・軽量化を図ることができる。
また、プロトン伝導性の発現に水分を必要としない電解質を含む第1の燃料電池スタックの運転温度は、概して、プロトン伝導性の発現に水分を要する電解質を含む第2の燃料電池スタックの運転温度に比して高温である。このため、第1の燃料電池スタックから熱を奪取して排出された冷却媒体の温度は、大気に比して高温となっている。換言すれば、冷却媒体と大気との間の温度差が比較的大きい。
このため、該冷却媒体を冷却する第3の冷却手段における熱交換の効率が大きくなる。このことは、第3の冷却手段として小型のものを採用し得ることを意味する。このことも、燃料電池システムの簡素化・軽量化に寄与する。
第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックは、互いに積層して複合スタックとするようにしてもよい。この場合には、第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックとの間に仕切り部材を介装し、該仕切り部材に、第1の燃料電池スタックの燃料ガス排出口、酸化剤ガス排出口及び冷却媒体排出口と、第2の燃料電池スタックの燃料ガス供給口、酸化剤ガス供給口、冷却媒体供給口の全てを形成すればよい。そして、前記燃料ガス排出口と前記燃料ガス供給口同士、前記酸化剤ガス排出口と前記酸化剤ガス供給口同士、前記冷却媒体排出口と前記冷却媒体供給口同士を、第1〜第3の冷却手段を介装した配管同士で接続するようにすればよい。
このように第1の燃料電池スタック及び第2の燃料電池スタックを積層して複合スタックとすることにより、これら第1の燃料電池スタック、第2の燃料電池スタックを個別に設置する場合に比して燃料電池システムを設置することが容易となる。
なお、上記のように複合スタックを構成する場合、第1の燃料電池スタックにおける燃料ガス供給口及び酸化剤ガス供給口のそれぞれと、第2の燃料電池スタックにおける燃料ガス供給口及び酸化剤ガス供給口のそれぞれとを対角線上に位置させ、且つ第1の燃料電池スタックにおける燃料ガス排出口及び酸化剤ガス排出口のそれぞれと、第2の燃料電池スタックにおける燃料ガス排出口及び酸化剤ガス排出口のそれぞれとを対角線上に位置させるようにすると、互いに積層された第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックとの間で燃料ガス及び酸化剤ガスを流通させることが容易となる。何故なら、各供給口と各排出口を連通するための配管の接続が極めて容易となるからである。
いずれの場合においても、第1の燃料電池スタックの冷却媒体排出口から第3の冷却手段にわたって橋架された配管に三方弁を介装し、該三方弁の出口の1つを、前記冷却媒体を前記第1の燃料電池スタックに戻す前記配管に接続することが好ましい。
すなわち、前記三方弁は第3の冷却手段の上流側に配置される。従って、この場合、前記三方弁を操作することにより、第1の燃料電池スタックから熱を奪取して高温となった冷却媒体を、第3の冷却手段を経由することなく第1の燃料電池スタックに戻すことが可能となる。
要するに、この場合、高温の冷却媒体が第1の燃料電池スタックに再供給される。このため、例えば、第1の燃料電池スタックの起動時等で該第1の燃料電池スタックを迅速に昇温させることができるようになる。
また、第1の燃料電池スタックの出力を、該第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックとの合計出力の1/4〜1/3に設定することが好ましい。なお、これは、燃料電池システムの運転中に第1の燃料電池スタックの出力を常に全出力の1/4〜1/3に制御することを意味するのではなく、第1の燃料電池スタックの理論最高出力を、該第1の燃料電池スタック及び第2の燃料電池スタックの理論最高出力同士の和の1/4〜1/3に設定することを意味する。
第1の燃料電池スタックの出力をこのように設定することにより、例えば、該第1の燃料電池スタックの起動時等において、該第1の燃料電池スタックを効率よく昇温させることができる。
しかも、この場合、第1の燃料電池スタックの温度が十分に上昇した後に第2の燃料電池スタックの温度を上昇させる際、第1の燃料電池スタックの温度が過度に上昇することが回避される。換言すれば、第1の燃料電池スタックを、発電(運転)に適切な温度に維持することが容易となる。
これとは別に、低出力運転時においては、主に第1の燃料電池スタックを運転するようにすればよい。これにより、該第1の燃料電池スタックの温度が過度に低下することが回避される。すなわち、この場合においても、第1の燃料電池スタックを運転に適切な温度に維持することができる。
本発明においては、水分を含むか否かに関わらずプロトン伝導性を示す電解質を具備する第1の燃料電池スタックと、湿潤化されることに伴ってプロトン伝導性が発現する電解質を具備する第2の燃料電池スタックとを含んで燃料電池システムを構成するとともに、第1の燃料電池スタックに供給され且つ該第1の燃料電池スタックの電極反応によって湿潤化された状態で排出された燃料ガス及び酸化剤ガスを、相対湿度を上昇させて第2の燃料電池スタックに供給するようにしている。これにより第2の燃料電池スタックに含まれる電解質にプロトン伝導性が発現するので、該第2の燃料電池スタックが発電可能状態となる。
このように、本発明によれば、加湿器を付設することなく第2の燃料電池スタックを発電可能な状態とすることが可能となる。換言すれば、加湿器が不要となる。このため、燃料電池システムの簡素化・軽量化を図ることができる。
また、第1の燃料電池スタックの運転温度が第2の燃料電池スタックの運転温度に比して高温であるため、第1の燃料電池スタックから排出された冷却媒体と大気との間の温度差が比較的大きい。従って、該冷却媒体を冷却する第3の冷却手段における熱交換の効率が大きくなるので、該第3の冷却手段として小型のものを採用し得る。このことも相俟って、燃料電池システムの一層の簡素化・軽量化を図ることができる。
本実施の形態に係る燃料電池システムの概略全体構成図である。 前記燃料電池システムに含まれる第1燃料電池スタックを構成する第1単位セルの分解斜視図である。 第1単位セルに含まれるセパレータの、隣接する第1単位セルに含まれ且つ別種のセパレータに臨む側の端面を示す全体正面図である。 前記セパレータのカソード側電極に臨む側の端面を示す全体正面図である。 前記別種のセパレータのアノード側電極に臨む側の端面を示す全体正面図である。 前記別種のセパレータの、隣接する第1単位セルに含まれる前記セパレータに臨む側の端面を示す全体正面図である。 第1燃料電池スタックと第2燃料電池スタックの間に介装されるミドルプレート(仕切り部材)の概略全体斜視図である。 前記ミドルプレートの別角度からの概略全体斜視図である。 前記燃料電池システムに含まれる第2燃料電池スタックを構成する第2単位セルの分解斜視図である。 前記燃料電池システムの第2燃料電池スタック側の全体正面図である。 前記燃料電池システムの電気系統の概略全体システム図である。
以下、本発明に係る燃料電池システムにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る燃料電池システムの概略全体構成図である。この燃料電池システム10は、第1燃料電池スタック12と第2燃料電池スタック14が矢印X方向に積層されて構成される複合スタック15を含む。なお、第1燃料電池スタック12と第2燃料電池スタック14との間には、仕切り部材としてのミドルプレート16が介装されている。
先ず、第1燃料電池スタック12につき説明する。
図2は、第1燃料電池スタック12を構成する第1単位セル20の分解斜視図である。この第1単位セル20は、第1電解質(図示せず)をアノード側電極22とカソード側電極24で挟持して形成される第1電解質・電極接合体26を1組のセパレータ28、30の間に介装することで構成される。なお、参照符号32は、第1電解質・電極接合体26を支持するガスケットである。
第1燃料電池スタック12は、このように構成される第1単位セル20同士が所定の個数だけ積層されることによって形成される。すなわち、任意の第1単位セル20におけるセパレータ30に対しては、隣接する第1単位セル20におけるセパレータ28が重畳される。
セパレータ28、ガスケット32、セパレータ30における図2中の下方左側には、酸素を含む酸化剤ガスをカソード側電極24に供給するための酸化剤ガス供給孔34、36、38が互いに連通して形成され、下方右側には、水素を含む燃料ガスをアノード側電極22に供給するための燃料ガス供給孔40、42、44が互いに連通して形成される。その一方で、上方左側には、前記燃料ガスを排出するための燃料ガス排出孔46、48、50が互いに連通して形成され、上方右側には、前記酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出孔52、54、56が互いに連通して形成される。すなわち、燃料ガス供給孔40、42、44と燃料ガス排出孔46、48、50は互いに対角線上に配置され、同様に、酸化剤ガス供給孔34、36、38と酸化剤ガス排出孔52、54、56も互いに対角線上に配置される。なお、各孔の連通方向は矢印X方向である。
また、酸化剤ガス供給孔34、36、38と燃料ガス排出孔46、48、50との間、燃料ガス供給孔40、42、44と酸化剤ガス排出孔52、54、56との間には、それぞれ、冷却媒体排出孔58、60、62、冷却媒体供給孔64、66、68が形成される。すなわち、冷却媒体供給孔64、66、68と冷却媒体排出孔58、60、62は、互いに対向するように設けられる。
セパレータ28において、隣接する第1単位セル20のセパレータ30に臨む側の端面には、図2及び図3に示すように、冷却媒体(図面においては冷媒と略記している)が流通する冷却媒体通路70が溝形状として刻設されている。冷却媒体は、この冷却媒体通路70を経由することによってのみ、冷却媒体供給孔64から冷却媒体排出孔58に向かって流通する。
また、セパレータ28におけるカソード側電極24に臨む側の端面には、図4に示すように、酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス通路72が設けられる。酸化剤ガスは、この酸化剤ガス通路72を介してのみ、酸化剤ガス供給孔34から酸化剤ガス排出孔52に向かって流通する。
一方、セパレータ30におけるアノード側電極22に臨む側の端面には、図2及び図5に示すように、燃料ガス供給孔44から燃料ガス排出孔50に向かって燃料ガスを流通させるための燃料ガス通路74が設けられる。燃料ガスは、この燃料ガス通路74を介してのみ、燃料ガス供給孔44から燃料ガス排出孔50側に向かう。
セパレータ30において、隣接する第1単位セル20のセパレータ28に臨む側の端面は、図6に示すように、平坦面である。この平坦面がセパレータ30の前記冷却媒体通路70(図2及び図3参照)を覆うことにより、該冷却媒体通路70に蓋がなされた状態となる。
以上のセパレータ28、30間に介装される第1電解質・電極接合体26を構成する第1電解質は、該第1電解質が湿潤状態であるか乾燥状態であるかに関わらず、略同等のプロトン伝導度を示す。すなわち、第1電解質のプロトン伝導度は、水分量に影響されない。
このような第1電解質は、例えば、硫酸やリン酸等の無機酸や、有機酸を含浸させた多孔質体で形成することができる。又は、ポリベンゾイミダゾール(PBI)等の有機高分子にドープを行ったもので第1電解質を構成するようにしてもよい。
第1電解質の材質の別の好適な例としては、CsHSO4、Sn0.95Al0.0527等の酸の塩、酸塩ガラス、又は、下記の式に示される構造を有するイオン性液体を多孔質材に含浸させたものを挙げることができる。
Figure 2010287394
さらに、第1電解質は、ペロブスカイト類等のイオン伝導性セラミックスであってもよい。
この種の材質からなる第1電解質は、概ね100℃を超える温度で、水分量の多少に関わらず、良好なプロトン伝導性を示す。
第1電解質を挟持するカソード側電極24及びアノード側電極22はともに、酸化剤ガス又は燃料ガスが拡散するガス拡散層と、電極反応が起こる電極触媒層(ともに図示せず)とを有し、この中の電極触媒層が第1電解質側に臨む。この種のカソード側電極24及びアノード側電極22の構造は公知であり、従って、詳細な説明は省略する。
第1燃料電池スタック12を得るには、上記したように構成される第1単位セル20を複数個積層し、その両端に、タブ部(図1参照)76を有する図示しない集電プレート、タブ部78を有する図示しない集電プレートを配設する。さらに、該集電プレートの外方に、絶縁板をそれぞれ介してエンドプレート80、ミドルプレート16を配設する。
エンドプレート80には、酸化剤ガス供給孔34、36、38に連通する酸化剤ガス供給口82、燃料ガス供給孔40、42、44に連通する燃料ガス供給口84、冷却媒体供給孔64、66、68に連通する冷却媒体供給口86がそれぞれ形成された供給用中空管88、90、92が設けられる。
一方のミドルプレート16は、図7及び図8に示すように、略直方体形状をなす。なお、図7及び図8における端面16aが第1燃料電池スタック12側に臨み、端面16bが第2燃料電池スタック14側に臨む。
ミドルプレート16の端面16aにおいて、図7及び図8の下方左側には、酸化剤ガス供給孔34、36、38に連通する第1酸化剤ガス受部94が形成されるとともに、下方右側に、燃料ガス供給孔40、42、44に連通する第1燃料ガス受部96が形成される。さらに、上方左側に、燃料ガス排出孔46、48、50に連通する燃料ガス一括排出口98が形成され、上方右側に、酸化剤ガス排出孔52、54、56に連通する酸化剤ガス一括排出口100が形成される。
また、第1酸化剤ガス受部94と燃料ガス一括排出口98との間には、冷却媒体排出孔58、60、62に連通する冷却媒体一括排出口102が形成されるとともに、第1燃料ガス受部96と酸化剤ガス一括排出口100との間に、第1冷却媒体受部104が形成される。
一方、ミドルプレート16の端面16bには、第1酸化剤ガス受部94、第1燃料ガス受部96、燃料ガス一括排出口98、酸化剤ガス一括排出口100の各々の裏面となる位置に、第2酸化剤ガス受部106、第2燃料ガス受部108、燃料ガス一括供給口110、酸化剤ガス一括供給口112が設けられる。さらに、冷却媒体一括排出口102、第1冷却媒体受部104の各々の裏面となる位置に、冷却媒体一括供給口114、第2冷却媒体受部116が設けられる。
図7及び図8から諒解されるように、第1酸化剤ガス受部94と第2酸化剤ガス受部106、第1燃料ガス受部96と第2燃料ガス受部108は互いに離隔されている。同様に、燃料ガス一括供給口110と燃料ガス一括排出口98同士、酸化剤ガス一括供給口112と酸化剤ガス一括排出口100同士、冷却媒体一括排出口102と冷却媒体一括供給口114同士も互いに離隔されている。
ミドルプレート16の一側面16cには、その内部が冷却媒体一括排出口102に連通する中空な継手用管120と、その内部が冷却媒体一括供給口114に連通する中空な継手用管122とが取り付けられる。また、この側面16cには、各々の内部が燃料ガス一括排出口98、燃料ガス一括供給口110に連通する継手用管124、126が、前記継手用管120、122の上方にそれぞれ設けられる。
同様に、ミドルプレート16の一側面16dには、各々の内部が酸化剤ガス一括排出口100、酸化剤ガス一括供給口112に連通する中空な継手用管128、130が取り付けられる。後述するように、継手用管120、122同士、継手用管124、126同士、継手用管128、130同士は配管132、134、136を介して連結され、これにより、冷却媒体一括排出口102と冷却媒体一括供給口114同士、燃料ガス一括排出口98と燃料ガス一括供給口110同士、酸化剤ガス一括排出口100と酸化剤ガス一括供給口112同士が連通する(図1参照)。
第2燃料電池スタック14は、このように構成されたミドルプレート16の端面16b側(図7及び図8参照)に対し、図示しない絶縁板、タブ部138(図1参照)を有する図示しない集電プレートを介して配設される。
ここで、第2燃料電池スタック14を構成する第2単位セル140の分解斜視図を図9に示す。なお、第1単位セル20を構成する構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。
図9から諒解されるように、第2単位セル140は、第1電解質に代替して第2電解質(図示せず)を採用した第2電解質・電極接合体142が1組のセパレータ144、146間に介装されることを除き、第1単位セル20に準拠して構成される。
第2電解質・電極接合体142を構成する第2電解質としては、湿潤状態にあるときに高プロトン伝導度を示す物質が選定される。この種の物質の好適な例としては、パーフルオロスルホン酸系高分子(例えば、米国デュポン社製のナフィオン)や、スルホン化した芳香族炭化水素系高分子(例えば、スルホン酸化ポリエーテルサルフォン、スルホン酸化ポリエーテルエーテルケトン等)を挙げることができる。
このような物質からなる第2電解質は、湿潤状態にあるとき、100℃以下の比較的低温域で0.1S/cm程度の高プロトン伝導度を示す。
第2電解質には、吸湿性や水分保持性を向上させるための添加剤を添加するようにしてもよい。このような添加剤の好適な例としては、TiO2やシリカ等の金属酸化物の粒子が挙げられる。また、例えば、シリカには強酸基が付加していてもよい。
セパレータ144、146及びガスケット148の構成は、第1単位セル20におけるセパレータ28、30及びガスケット32の各々と同一であるが、各供給孔及び各排出孔の位置が異なる。すなわち、第2単位セル140では、セパレータ144、ガスケット148、セパレータ146における下方左側に酸化剤ガス排出孔150、152、154が互いに連通して形成され、下方右側に燃料ガス排出孔156、158、160が互いに連通して形成される。また、上方左側に燃料ガス供給孔162、164、166が互いに連通して形成され、上方右側に酸化剤ガス供給孔168、170、172が互いに連通して形成される。さらに、酸化剤ガス排出孔150、152、154と燃料ガス供給孔162、164、166との間、燃料ガス排出孔156、158、160と酸化剤ガス供給孔168、170、172との間には、それぞれ、冷却媒体供給孔174、176、178、冷却媒体排出孔180、182、184が形成される。
勿論、酸化剤ガス供給孔168、170、172はミドルプレート16の酸化剤ガス一括供給口112(図8及び図9参照)に連通し、燃料ガス供給孔162、164、166はミドルプレート16の燃料ガス一括供給口110に連通する。同様に、冷却媒体供給孔174、176、178はミドルプレート16の冷却媒体一括供給口114に連通する。すなわち、ミドルプレート16の酸化剤ガス一括供給口112、燃料ガス一括供給口110及び冷却媒体一括供給口114は、第2燃料電池スタック14における酸化剤ガス供給口、燃料ガス供給口及び冷却媒体供給口として機能する。
なお、ミドルプレート16の端面16bに設けられた第2酸化剤ガス受部106、第2燃料ガス受部108及び第2冷却媒体受部116は、それぞれ、酸化剤ガス排出孔150、152、154、燃料ガス排出孔156、158、160、冷却媒体排出孔180、182、184に連通する。
第2燃料電池スタック14は、このように構成された第2単位セル140を所定の個数だけ積層し、その終端部に、タブ部186を有する図示しない集電プレート、及び絶縁板を介してエンドプレート188を配設して構成される。なお、第1単位セル20及び第2単位セル140の個数は、第1燃料電池スタック12の出力が、該第1燃料電池スタック12と第2燃料電池スタック14との合計出力の1/4〜1/3となるように設定することが好ましい。
図10に示すように、エンドプレート188には、酸化剤ガス排出孔150、152、154に連通する酸化剤ガス排出口190、燃料ガス排出孔156、158、160に連通する燃料ガス排出口192、冷却媒体排出孔180、182、184に連通する冷却媒体排出口194が形成された排出用中空管196、198、200が設けられる。
そして、エンドプレート80の外方にバックプレート202が配設される(図1参照)とともに、エンドプレート188の外方にバックプレート204が配設される(図10参照)。バックプレート202には2箇所の貫通孔及び2箇所の逃げ部205a、205bが2箇所ずつ形成され、バックプレート204にも同様に、2箇所の貫通孔及び2箇所の逃げ部206a、206bが形成される。供給用中空管88、90及び排出用中空管196、198は前記貫通孔に通されるとともに、供給用中空管92及び排出用中空管200は、前記逃げ部205b又は前記逃げ部206aによってバックプレート202、204に干渉することが回避されている。
図1及び図10に示されるように、バックプレート202、204の四方の各隅部近傍には、ねじ用挿入孔207a〜207d、207e〜207hが貫通形成される。ねじ用挿入孔207a〜207d、207e〜207hの各々に挿入されたタイロッド208a〜208dのねじ部に図示しないナットが螺合されることにより、バックプレート202、204間に介装されたエンドプレート80、絶縁板、集電プレート、第1燃料電池スタック12、絶縁板、ミドルプレート16、絶縁板、集電プレート、第2燃料電池スタック14、絶縁板、集電プレート及びエンドプレート188が緊締される。
以上の構成において、図1に示すように、継手用管120、122には配管132が橋架され、継手用管124、126には配管134が橋架される。また、継手用管128、130には配管136が橋架される。そして、これら配管132、134、136には、冷却手段としてのラジエータ210、第1インタクーラ212、第2インタクーラ214がそれぞれ介装される。
さらに、エンドプレート188の排出用中空管200からエンドプレート80の供給用中空管92には、配管216が橋架される。この配管216には、該配管216から分岐するように分岐管218が連結されており、該分岐管218は、配管136におけるラジエータ210の上流側に三方弁220を介して連結されている。
勿論、酸化剤ガス供給口82が形成された供給用中空管88には図示しない酸化剤ガス供給源(例えば、エアコンプレッサ)が接続される。同様に、燃料ガス供給口84が形成された供給用中空管90には図示しない燃料ガス供給源(例えば、水素ボンベ)が接続される。
図11に、燃料電池システム10の電気系統を概略的に示す。タブ部76、138はモータ222(外部負荷)の入力側に電気的に接続され、一方、タブ部78、186はモータ222の出力側に電気的に接続されている。さらに、モータ222の出力側とタブ部78、186を接続する信号線の間には、スイッチ224、226がそれぞれ介装される。勿論、これらスイッチ224、226は、個別にオン状態又はオフ状態に設定することが可能である。
本実施の形態に係る燃料電池システム10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
この燃料電池システム10を運転するに際しては、先ず、冷却媒体一括排出口102から冷却媒体供給口86にのみ、すなわち、第1燃料電池スタック12の内部にのみ冷却媒体が流通するように三方弁220(図1参照)を設定する。なお、冷却媒体としては、冷却水や冷却油等を選定すればよい。
この状態で、前記酸化剤ガス供給源から酸化剤ガスを供給するとともに、前記燃料ガス供給源から燃料ガスを供給する。この中、燃料ガスの一部は、第1燃料電池スタック12(第1単位セル20)の燃料ガス供給孔40、42を流通し、図2及び図5に示されるセパレータ30の燃料ガス供給孔44を経由した後、燃料ガス通路74を流通する。この流通の過程で、燃料ガスに含まれる水素が第1電解質・電極接合体26のアノード側電極22に接触する。燃料ガスは、該アノード側電極22のガス拡散層を拡散して電極触媒層に達する。
水素は、電極触媒層でプロトンと電子に分離する。ここで、第1電解質は、湿潤化されているか否か(水分が存在するか否か)に関わらずプロトン伝導性を示す物質からなる。このため、例えば、0℃を下回る環境温度で第1燃料電池スタック12を起動させた場合であっても、プロトンは、第1電解質内を伝導してカソード側電極24の電極触媒層に到達する。また、電子は、モータ222(図11参照)を経由した後、カソード側電極24の電極触媒層に到達する。
反応に関与しなかった余剰の燃料ガスは、燃料ガス排出孔50に到達する。そして、第1単位セル20に導入されなかった余剰の燃料ガスと合流し、隣接する第1単位セル20の燃料ガス排出孔46、48、50を矢印X方向に沿って流通する。最終的に、反応済及び未反応の燃料ガスは、ミドルプレート16の燃料ガス一括排出口98に到達する。
一方、酸化剤ガスの一部は、図2及び図4に示されるセパレータ28の酸化剤ガス供給孔34から酸化剤ガス通路72に導入される。そして、該セパレータ28の酸化剤ガス通路72を流通する際、カソード側電極24に接触する。酸化剤ガスは、カソード側電極24のガス拡散層を拡散して電極触媒層に達する。
上記したように、カソード側電極24の電極触媒層には、第1電解質を伝導して到達したプロトン、及び外部回路を経由して到達した電子が存在する。これらプロトン及び電子が酸化剤ガスに含まれる酸素と反応することにより、水分が生成する。
この水分生成反応は、発熱反応である。しかも、本実施の形態において、第1燃料電池スタック12の出力は、好適には、燃料電池システム10の全出力の1/4〜1/3程度に設定されている。このため、第1燃料電池スタック12では上記の電極反応が効率よく進行する。その結果、第1燃料電池スタック12の温度が迅速に上昇して運転に適した温度、すなわち、100℃超に達する。
このように、第1燃料電池スタック12は、環境温度が0℃を下回るような場合であっても、運転に適した温度まで昇温させることが容易である。
第1燃料電池スタック12の温度が上昇する間、エンドプレート80の冷却媒体供給口86から第1燃料電池スタック12の内部に供給された冷却媒体は、セパレータ28の冷却媒体供給孔64から冷却媒体通路70を経て冷却媒体排出孔58に至る。冷却媒体は、この間に第1単位セル20から熱を奪取することで該第1単位セル20を冷却した後、冷却媒体排出孔60、62を介して矢印X方向に沿って流通し、ミドルプレート16の冷却媒体一括排出口102を介して第1燃料電池スタック12から排出される。
本実施の形態では、このようにして第1燃料電池スタック12から排出された冷却媒体が、ラジエータ210を通過することなく、分岐管218及び配管216を介して冷却媒体供給口86に戻され、高温のまま第1燃料電池スタック12に再供給される。このことによっても、第1燃料電池スタック12が迅速に昇温される。
第1燃料電池スタック12の温度が100℃を超えることに伴い、前記水分が水蒸気として生成するようになる。この水蒸気は、未反応の余剰な酸化剤ガスに同伴されて酸化剤ガス排出孔52に到達し、第1単位セル20に導入されなかった余剰の酸化剤ガスと合流してガスケット32の酸化剤ガス排出孔54、セパレータ30の酸化剤ガス排出孔56を経て、隣接する第1単位セル20の酸化剤ガス排出孔52、54、56を矢印X方向に沿って流通する。最終的に、反応済及び未反応の酸化剤ガスは、水蒸気を含んだ状態で、ミドルプレート16の酸化剤ガス一括排出口100に到達する。
上記したように第1燃料電池スタック12の温度が上昇することに伴い、熱伝達を受けて酸化剤ガスの温度が上昇する。これにより、酸化剤ガスの飽和水蒸気量が大きくなる。このため、酸化剤ガス一括排出口100から排出される酸化剤ガスには、多量の水蒸気が含まれる。すなわち、第1燃料電池スタック12から排出された酸化剤ガスは、水蒸気を含んだ湿潤ガスである。
酸化剤ガス一括排出口100から継手用管128を経て配管136に導出された酸化剤ガスは、第2インタクーラ214に到達して冷却される。この冷却により、酸化剤ガスの相対湿度が上昇する。
カソード側電極24の電極触媒層で発生した水蒸気の一部は、第1電解質を通過してアノード側電極22の電極触媒層に到達し、該アノード側電極22に供給された燃料ガスに同伴されて燃料ガス排出孔46、48、50から排出される。このため、燃料ガス一括排出口98に到達した燃料ガスもまた、水蒸気を含んだ湿潤ガスとなる。
燃料ガス一括排出口98から継手用管124を経て配管134に導出された燃料ガスは、第1インタクーラ212に到達して冷却される。この冷却により、燃料ガスの相対湿度も上昇する。
このようにして相対湿度が上昇した酸化剤ガス及び燃料ガスは、それぞれ、配管136、134、継手用管130、126を介して酸化剤ガス一括供給口112、燃料ガス一括供給口110に至る。そして、第2燃料電池スタック14(第2単位セル140)の酸化剤ガス供給孔168、170、172、燃料ガス供給孔162、164、166にそれぞれ導入され、矢印X方向に沿って流通する。
以上のように、第2単位セル140(第2燃料電池スタック14)では、酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体の供給開始位置が第1単位セル20(第1燃料電池スタック12)と異なる。すなわち、本実施の形態においては、第1燃料電池スタック12における酸化剤ガス供給口82及び燃料ガス供給口84に対し、第2燃料電池スタック14における酸化剤ガス供給口(酸化剤ガス一括供給口112)及び燃料ガス供給口(燃料ガス一括供給口110)が、それぞれ、対角線上に位置する一方で、第1燃料電池スタック12における酸化剤ガス排出口(酸化剤ガス一括排出口100)及び燃料ガス排出口(燃料ガス一括供給口110)に対し、エンドプレート188に設けられた第2燃料電池スタック14における燃料ガス排出口192及び酸化剤ガス排出口190が、それぞれ、対角線上に位置するからである。酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体の流通方向の切り換えは、ミドルプレート16によって営まれる。
燃料ガスの一部は、第2燃料電池スタック14(第2単位セル140)の燃料ガス供給孔162、164を流通し、図9に示されるセパレータ146の燃料ガス供給孔166を経由した後、燃料ガス通路74を流通する。この流通の過程で、燃料ガスに含まれる水蒸気が第2電解質・電極接合体142のアノード側電極22に接触する。燃料ガスは、アノード側電極22のガス拡散層を拡散し、電極触媒層に達する。
なお、この際、アノード側電極22では、第1単位セル20におけるアノード側電極22と同様の電離反応が起こる。
その一方で、酸化剤ガスの一部は、第2燃料電池スタック14(第2単位セル140)の酸化剤ガス供給孔168を経てセパレータ144の酸化剤ガス通路72を流通する。この流通の過程で、酸化剤ガスに含まれる水蒸気が第2電解質・電極接合体142のカソード側電極24に接触する。酸化剤ガスは、さらに、カソード側電極24のガス拡散層を拡散して電極触媒層に達する。
カソード側電極24及びアノード側電極22の各電極触媒層は、第2電解質に臨む。このため、第2電解質に対し、電極触媒層に達した湿潤ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスの双方から湿分が付与される。これにより、第2電解質を効率よく湿潤化することができる。すなわち、第2電解質は、第1燃料電池スタック12から排出された湿潤ガス(燃料ガス及び酸化剤ガス)で湿潤化される。
このようにして湿潤化された第2電解質は、優れたプロトン伝導性を示す。このため、アノード側電極22で生じたプロトンが第2電解質内を伝導することが容易となる。換言すれば、プロトンがアノード側電極22からカソード側電極24に向かって移動を開始する。
以降は、第1単位セル20と同様に、カソード側電極24において、該カソード側電極24に供給された酸化剤ガスと、第2電解質を伝導してカソード側電極24に到達したプロトンと、アノード側電極22で生じ且つ外部回路を経由してカソード側電極24に到達した電子とで電極反応が起こり、水分が生成する。
すなわち、本実施の形態によれば、加湿器を付設することなく第2電解質を湿潤化し、これにより第2燃料電池スタック14を発電(運転)可能な状態とすることができる。換言すれば、発電のために電解質を湿潤化することが必要な第2燃料電池スタック14を含むにも関わらず加湿器が不要となる。このため、燃料電池システム10の簡素化及び軽量化を図ることができる。
第2燃料電池スタック14において上記した電極反応が起こることに伴い、該第2燃料電池スタック14の温度が上昇し始める。また、第1燃料電池スタック12から排出された燃料ガス及び酸化剤ガスは、第1インタクーラ212及び第2インタクーラ214によって冷却されるものの、室温に比して高温の状態で第2燃料電池スタック14に供給される。従って、第2燃料電池スタック14の温度が効率よく上昇する。
第2燃料電池スタック14が所定の温度まで上昇したことが確認されたとき、三方弁220を切り換え、第1燃料電池スタック12から排出された冷却媒体をラジエータ210側に流通させる。冷却媒体は、ラジエータ210によって冷却された後、継手用管122を経てミドルプレート16の冷却媒体一括供給口114に至り、第2燃料電池スタック14の内部に導入される。
ここで、第1燃料電池スタック12の運転温度は、上記したように100℃を上回る。従って、第1燃料電池スタック12を冷却して排出された冷却媒体は、大気に比して高温である。このため、ラジエータ210が小型のものであっても効率よく冷却媒体の温度を降下させることができる。
すなわち、本実施の形態によれば、ラジエータ210として小型のものを採用することができる。このことも、燃料電池システム10の簡素化及び軽量化に寄与する。
さらに、第1燃料電池スタック12から熱を奪取して高温となった冷却媒体は、大きな熱量を持つ。この熱量を暖房源として利用すれば、燃料電池システム10としての燃費を向上させることも可能である。
第2燃料電池スタック14の温度が上昇する間、第1燃料電池スタック12は、該第1燃料電池スタック12の出力が燃料電池システム10の全出力の1/4〜1/3程度に抑制されているので、略一定温度に保たれる。すなわち、第1燃料電池スタック12の温度が過度に上昇することが回避されて該第1燃料電池スタック12の運転に適切な温度に維持される。このため、第1燃料電池スタック12の発電効率が高い状態に維持される。
第2燃料電池スタック14が適切な運転温度、すなわち、概ね100℃に到達した後、図11に示すスイッチ224、226をともにオン状態とすることにより、モータ222が付勢される。なお、低出力運転時等、第1燃料電池スタック12の出力で十分である場合には、スイッチ226をオフ状態として、スイッチ224のみをオン状態とすればよい。それでもなお、必要とされる出力が第1燃料電池スタック12の出力を下回る場合には、第1燃料電池スタック12の余剰出力を蓄電装置に蓄電すればよい。
ここで、燃料電池システム10を低出力で運転する場合には、第1燃料電池スタック12を主たる出力源とするようにしてもよい。これにより、該第1燃料電池スタック12の温度が過度に低下することが回避される。すなわち、この場合においても、第1燃料電池スタック12が運転に適切な温度に維持され、その結果、該第1燃料電池スタック12の発電効率が高い状態に維持される。
以上のように、水分が存在するか否か(湿潤状態であるか否か)に関わらずプロトン伝導性を示す第1電解質を具備する第1燃料電池スタック12に流通され、これに伴って湿潤化された燃料ガス及び酸化剤ガスを、湿潤化されることによってプロトン伝導性が発現する第2電解質を具備する第2燃料電池スタック14に流通することにより、加湿器を付設することなく第2燃料電池スタック14を運転可能な状態とすることができる。このため、燃料電池システム10の簡素化・軽量化を図ることができる。
また、第1燃料電池スタック12から排出された冷却媒体を冷却するためのラジエータ210の熱交換効率も向上するので、ラジエータ210として小型なものを採用することができる。このことも、燃料電池システム10の簡素化・軽量化に寄与する。
さらに、第1燃料電池スタック12から熱を奪取して高温となった冷却媒体は大きな熱量を持つので、この熱量を暖房源として利用することにより、燃料電池システム10としての燃費を向上させることもできる。
さらにまた、上記したような構成とすることにより、第1燃料電池スタック12及び第2燃料電池スタック14の温度を効率よく上昇させることができるという利点も得られる。
なお、上記した実施の形態においては、第1燃料電池スタック12と第2燃料電池スタック14を、ミドルプレート16を介して積層するようにしているが、第1燃料電池スタック12と第2燃料電池スタック14を互いに離間して設けるようにしてもよい。
10…燃料電池システム 12…第1燃料電池スタック
14…第2燃料電池スタック 16…ミドルプレート
20…第1単位セル 22…アノード側電極
24…カソード側電極 26…第1電解質・電極接合体
28、30、144、146…セパレータ
34、36、38、168、170、172…酸化剤ガス供給孔
40、42、44、162、164、166…燃料ガス供給孔
46、48、50、156、158、160…燃料ガス排出孔
52、54、56、150、152、154…酸化剤ガス排出孔
58、60、62、180、182、184…冷却媒体排出孔
64、66、68、174、176、178…冷却媒体供給孔
70…冷却媒体通路 72…酸化剤ガス通路
74…燃料ガス通路 76、78、138、186…タブ部
82…酸化剤ガス供給口 84…燃料ガス供給口
86…冷却媒体供給口 88、90、92…供給用中空管
98…燃料ガス一括排出口 100…酸化剤ガス一括排出口
102…冷却媒体一括排出口 110…燃料ガス一括供給口
112…酸化剤ガス一括供給口 114…冷却媒体一括供給口
120、122、124、126、128、130…継手用管
132、134、136、216…配管
140…第2単位セル 142…第2電解質・電極接合体
190…酸化剤ガス排出口 192…燃料ガス排出口
194…冷却媒体排出口 196、198、200…排出用中空管
210…ラジエータ 212…第1インタクーラ
214…第2インタクーラ 218…分岐管
220…三方弁 222…モータ
224、226…スイッチ

Claims (5)

  1. 水分を含むか否かに関わらずプロトン伝導性を示す電解質を具備する第1の燃料電池スタックと、湿潤化されることに伴ってプロトン伝導性が発現する電解質を具備する第2の燃料電池スタックとを含んで構成され、前記第1の燃料電池スタックから排出された燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体が前記第2の燃料電池スタックに供給される燃料電池システムであって、
    前記第1の燃料電池スタックにおける燃料ガス排出口、酸化剤ガス排出口、冷却媒体排出口のそれぞれと、前記第2の燃料電池スタックにおける燃料ガス供給口、酸化剤ガス供給口、冷却媒体供給口のそれぞれとを連通する各配管に、前記第1の燃料電池スタックから排出された燃料ガス、酸化剤ガス、冷却媒体を冷却するための第1〜第3の冷却手段が介装され、
    前記第1の燃料電池スタックから排出された後、前記第1〜第3の冷却手段のそれぞれによって冷却された前記燃料ガス、前記酸化剤ガス及び前記冷却媒体が、前記第2の燃料電池スタックに供給されるとともに、
    前記第2の燃料電池スタックから排出された前記冷却媒体を前記第1の燃料電池スタックに戻す配管をさらに有することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムにおいて、
    前記第1の燃料電池スタックに対して前記第2の燃料電池スタックが積層されるとともに、前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックとの間に介装された仕切り部材を有し、
    前記第1の燃料電池スタックの前記燃料ガス排出口、前記酸化剤ガス排出口及び前記冷却媒体排出口と、前記第2の燃料電池スタックの前記燃料ガス供給口、前記酸化剤ガス供給口、前記冷却媒体供給口の全てが前記仕切り部材に形成されたことを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項2記載の燃料電池システムにおいて、
    前記第1の燃料電池スタックにおける燃料ガス供給口及び酸化剤ガス供給口のそれぞれと、前記第2の燃料電池スタックにおける燃料ガス供給口及び酸化剤ガス供給口のそれぞれとが対角線上に位置し、
    且つ前記第1の燃料電池スタックにおける燃料ガス排出口及び酸化剤ガス排出口のそれぞれと、前記第2の燃料電池スタックにおける燃料ガス排出口及び酸化剤ガス排出口のそれぞれとが対角線上に位置することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記第1の燃料電池スタックの前記冷却媒体排出口から前記第3の冷却手段のにわたって橋架された配管に介装された三方弁を有し、
    前記三方弁の出口の1つが、前記冷却媒体を前記第1の燃料電池スタックに戻す前記配管に接続されていることを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記第1の燃料電池スタックの出力が、該第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックとの合計出力の1/4〜1/3であることを特徴とする燃料電池システム。
JP2009139354A 2009-06-10 2009-06-10 燃料電池システム Expired - Fee Related JP5341624B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009139354A JP5341624B2 (ja) 2009-06-10 2009-06-10 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009139354A JP5341624B2 (ja) 2009-06-10 2009-06-10 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010287394A true JP2010287394A (ja) 2010-12-24
JP5341624B2 JP5341624B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=43542947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009139354A Expired - Fee Related JP5341624B2 (ja) 2009-06-10 2009-06-10 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5341624B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013069673A (ja) * 2011-09-07 2013-04-18 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタックの活性化方法
JPWO2011145142A1 (ja) * 2010-05-19 2013-07-22 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム及び燃料電池の熱を利用して暖房を行なう方法
JP2016100137A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 東京瓦斯株式会社 燃料電池システム
CN116601807A (zh) * 2020-12-10 2023-08-15 日产自动车株式会社 车载用燃料电池系统
JP7441884B2 (ja) 2022-04-28 2024-03-01 本田技研工業株式会社 燃料電池システム

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08306369A (ja) * 1995-04-28 1996-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd ハイブリッド燃料電池発電装置
JPH11312531A (ja) * 1998-04-27 1999-11-09 Toshiba Corp 燃料電池装置
JP2000173638A (ja) * 1998-12-02 2000-06-23 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2002015749A (ja) * 2000-06-29 2002-01-18 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2004171881A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Denso Corp 燃料電池システム
JP2006302746A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2007149386A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2008066242A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Fco Kk 燃料電池
JP2009099534A (ja) * 2007-09-28 2009-05-07 Bio Coke Lab Co Ltd 発電装置、発電方法及び水素化マグネシウム粒子の製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08306369A (ja) * 1995-04-28 1996-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd ハイブリッド燃料電池発電装置
JPH11312531A (ja) * 1998-04-27 1999-11-09 Toshiba Corp 燃料電池装置
JP2000173638A (ja) * 1998-12-02 2000-06-23 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2002015749A (ja) * 2000-06-29 2002-01-18 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2004171881A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Denso Corp 燃料電池システム
JP2006302746A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2007149386A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2008066242A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Fco Kk 燃料電池
JP2009099534A (ja) * 2007-09-28 2009-05-07 Bio Coke Lab Co Ltd 発電装置、発電方法及び水素化マグネシウム粒子の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2011145142A1 (ja) * 2010-05-19 2013-07-22 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム及び燃料電池の熱を利用して暖房を行なう方法
JP5387762B2 (ja) * 2010-05-19 2014-01-15 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム及び燃料電池の熱を利用して暖房を行なう方法
JP2013069673A (ja) * 2011-09-07 2013-04-18 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタックの活性化方法
JP2016100137A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 東京瓦斯株式会社 燃料電池システム
CN116601807A (zh) * 2020-12-10 2023-08-15 日产自动车株式会社 车载用燃料电池系统
JP7441884B2 (ja) 2022-04-28 2024-03-01 本田技研工業株式会社 燃料電池システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5341624B2 (ja) 2013-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2490877C (en) Humidity controlled solid polymer electrolyte fuel cell assembly
WO1995025357A1 (en) Electrochemical fuel cell stack with humidification section located upstream from the electrochemically active section
KR20050022349A (ko) 고체 고분자형 연료 전지 시스템 및 그 운전 방법
JP2006520087A (ja) 燃料電池構造体および組立体
JPH08273687A (ja) 燃料電池の供給ガス加湿装置
KR20070004657A (ko) 막 전극 유니트
JP5341624B2 (ja) 燃料電池システム
JP5206206B2 (ja) 燃料電池システム
JP3141619B2 (ja) 固体高分子電解質型燃料電池発電装置
US20170338501A1 (en) Fuel cell system
JP3448550B2 (ja) 固体高分子型燃料電池スタック
JP3111682B2 (ja) 固体高分子電解質型燃料電池システム
JP2006114415A (ja) 燃料電池システム
JP5425092B2 (ja) 燃料電池、燃料電池システム及び燃料電池の運転方法
JPH05190193A (ja) 固体高分子電解質型燃料電池
JP3981476B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2004055196A (ja) 燃料電池用酸化剤ガスの供給機構
JP2001325974A (ja) 燃料電池発電システム
JP2010113959A (ja) 燃料電池スタック
JP5300517B2 (ja) 燃料電池スタック及びそれを備えた燃料電池システム
JP2010034082A (ja) 燃料電池システム
JP5239221B2 (ja) 燃料電池
JP2002042833A (ja) 固体高分子電解質型燃料電池
KR100550955B1 (ko) 가습막 일체형 연료전지용 막-전극-가스켓 접합체
JP2005228542A (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees