JP2005251604A - 燃料電池スタック - Google Patents

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充郎 市川
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実 越沼
Masahiro Mouri
昌弘 毛里
Shinya Watanabe
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Abstract

【課題】簡単且つコンパクトな構成で、適正な水蒸気を含有する反応ガスを確実に供給することを可能にする。
【解決手段】積層体14の外方に配置されるインシュレータ部18aは、第1絶縁プレート50、中間絶縁プレート52及び第2絶縁プレート54を備える。第1絶縁プレート50には、酸化剤ガス供給連通孔30aと酸化剤ガス排出連通孔30bとを繋ぐバイパス流路56が形成される。バイパス流路56には、酸化剤ガス供給連通孔30aに近接してオリフィス57が配設され、このオリフィス57によって前記バイパス流路56の圧損は、積層体内の酸化剤ガス通路の圧損よりも大きく設定される。
【選択図】図5

Description

本発明は、電解質の両側にそれぞれ電極を設けた電解質・電極接合体が、セパレータを介して複数積層された燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)を採用している。この電解質膜の両側にアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持することにより燃料電池が構成されている。アノード側電極及びカソード側電極は、それぞれカーボンを主体とする基材に貴金属系の電極触媒層を接合している。
この燃料電池において、アノード側電極には、燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)が供給される一方、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されている。アノード側電極に供給された燃料ガスは、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。
燃料電池スタックは、通常、反応ガスである酸化剤ガス及び燃料ガスを、カソード側電極及びアノード側電極に供給するために、前記燃料電池スタックを積層方向に貫通して形成される酸化剤ガス供給連通孔及び燃料ガス供給連通孔(反応ガス供給連通孔)と、前記酸化剤ガス及び燃料ガスを前記カソード側電極及び前記アノード側電極から排出するために、前記燃料電池スタックを積層方向に貫通して形成される酸化剤ガス排出連通孔及び燃料ガス排出連通孔(反応ガス排出連通孔)とを備えている。
ところで、特に、酸化剤ガス排出連通孔には、電極発電面で反応により生成された生成水が導入され易く、この酸化剤ガス排出連通孔に滞留水が存在する場合が多い。一方、燃料ガス排出連通孔では、結露等により滞留水が発生するおそれがある。さらに、燃料電池スタックに供給される酸化剤ガスや燃料ガスは、電解質膜の乾燥を阻止するために予め加湿されている場合がある。これにより、酸化剤ガス排出連通孔や燃料ガス排出連通孔が、滞留水によって縮小又は閉塞され易く、酸化剤ガスや燃料ガスの流れが妨げられて発電性能が低下するという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示された燃料電池が知られている。この燃料電池は、図11に示すように、セパレータ1を備え、このセパレータ1には、ガス入口マニホールド2及びガス出口マニホールド3が貫通形成される。セパレータ1に埋め込まれた各セルの発電部4と、ガス入口マニホールド2及びガス出口マニホールド3とは、ガス入口流路2a及びガス出口流路3aを介して連通している。
各セル毎に、ガス入口流路2aとガス出口流路3aとを連通するバイパス流路5が設けられるとともに、このバイパス流路5の内部には、圧力調整弁6が設けられている。圧力調整弁6は、バイパス流路5の内径を絞るバルブシート部7aと、弁体7bと、前記弁体7bを前記バルブシート部7aに押し付けるコイルばね7cと、前記コイルばね7cの端部を固定する突起部7dとにより構成されている。
そして、発電部4のガス流路に水滴の結露等が発生すると、ガス入口流路2aとガス出口流路3aとの圧力差が大きくなる。このため、コイルばね7cが押圧され、前記圧力差が前記コイルばね7cの力を上回ると、圧力調整弁6が開放されてバイパス流路5に沿ってガスが流れる。一方、ガス入口流路2aとガス出口流路3aとの圧力差が小さくなると圧力調整弁6が閉塞される。従って、この圧力調整弁6による開閉動作が繰り返されることによって、発電部4に供給されるガス圧力が変化し、ガス流路を塞いでいた水滴を排出することができる、としている。
特開2002−151113号公報(図1)
しかしながら、上記の特許文献1では、セパレータ1毎にバイパス流路5が設けられるため、発電部4の発電面積が前記セパレータ1の有効面積に比べて相当に狭小なものとなっている。このため、セパレータ1の面内を発電面として有効に活用することができず、前記セパレータ1全体が相当に大型化してしまい、燃料電池を効率的に小型化することができないという問題がある。
しかも、各セパレータ1毎にバイパス流路5を設けるとともに、前記バイパス流路5に圧力調整弁6が組み込まれている。従って、セパレータ1の製造コストが高騰するとともに、特に、車載用燃料電池等のように数百枚の単セルを積層する際には、セパレータ1の枚数が増大し、燃料電池全体の製造費が高騰するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、コンパクト且つ経済的な構成で、適正な水蒸気を含有する反応ガスを積層体に供給するとともに、前記反応ガスを効率低に使用することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側にそれぞれ電極を設けた電解質・電極接合体が、セパレータを介装して複数積層された積層体を備え、前記積層体は、反応ガスを対応する前記電極に供給するために積層方向に貫通して形成される反応ガス供給連通孔と、前記反応ガスを対応する前記電極から排出するために前記積層方向に貫通して形成される反応ガス排出連通孔とを設ける燃料電池スタックである。
積層体の積層方向外方には、反応ガス供給連通孔と反応ガス排出連通孔とを繋ぐバイパス流路が設けられるとともに、前記バイパス流路の圧損は、前記反応ガス供給連通孔及び前記反応ガス排出連通孔を含む前記積層体内の反応ガス通路の圧損よりも大きく設定されている。
また、バイパス流路の圧損は、0.5kPa〜15kPaの範囲内に設定されることが好ましい。
本発明では、積層体の積層方向外方にバイパス流路が設けられるため、反応ガスが前記積層体に導入される前に、前記反応ガス中の水分が、前記バイパス流路から前記反応ガス排出連通孔に排出される。従って、簡単且つコンパクトな構成で、電極発電面が水滴で覆われることを確実に阻止することができ、燃料電池スタックの発電性能を有効に維持することが可能になる。
しかも、バイパス流路の圧損は、積層体内の反応ガス流路の圧損よりも大きく設定されるため、反応ガスがバイパス流路に流れることを有効に阻止することができる。これにより、反応ガスが無駄に排出されることがなく、該反応ガスを効率的に使用することが可能になる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10の概略全体斜視図であり、図2は、前記燃料電池スタック10の一部断面側面図である。
燃料電池スタック10は、複数の単位セル12が矢印A方向に積層された積層体14を備え、前記積層体14の積層方向(矢印A方向)両端には、それぞれ負極側ターミナル端子板16a及び正極側ターミナル端子板16bと、インシュレータ部18a、18bと、エンドプレート20a、20bとが外方に向かって、順次、配設される。
図3に示すように、各単位セル12は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極接合体)24と、前記電解質膜・電極構造体24を挟持する第1及び第2セパレータ26、28とを備える。第1及び第2セパレータ26、28は、例えば、金属製の板材やカーボン部材等により構成されている。
単位セル12の長辺(矢印B方向)側の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔(反応ガス供給連通孔)30a、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔32a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔(反応ガス排出連通孔)34bが設けられる。
単位セル12の長辺側の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔(反応ガス供給連通孔)34a、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔32b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔(反応ガス排出連通孔)30bが設けられる。
電解質膜・電極構造体24は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜36と、該固体高分子電解質膜36を挟持するアノード側電極38及びカソード側電極40とを備える。
アノード側電極38及びカソード側電極40は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布された電極触媒層とをそれぞれ有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜36の両面に接合されている。
図3及び図4に示すように、第1セパレータ26の電解質膜・電極構造体24に向かう面26aには、燃料ガス供給連通孔34aと燃料ガス排出連通孔34bとを連通する燃料ガス流路42が形成される。この燃料ガス流路42は、例えば、矢印B方向に延在する複数本の溝部により構成されている。
図3に示すように、第1セパレータ26の面26bには、冷却媒体供給連通孔32aと冷却媒体排出連通孔32bとを連通する冷却媒体流路44が形成される。この冷却媒体流路44は、矢印B方向に延在する複数本の溝部により構成されている。第1セパレータ26の両面26a、26bには、シール部材45が一体的に設けられる。
第2セパレータ28の電解質膜・電極構造体24に向かう面28aには、例えば、矢印B方向に延在する複数本の溝部からなる酸化剤ガス流路46が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路46は、酸化剤ガス供給連通孔30aと酸化剤ガス排出連通孔30bとに連通する。第2セパレータ28の両面28a、28bには、シール部材47が一体的に設けられる。
図5に示すように、負極側ターミナル端子板16aの外方に配置されているインシュレータ部18aは、第1絶縁プレート50、中間絶縁プレート52及び第2絶縁プレート54を矢印A方向に積層して構成される。第1絶縁プレート50の中間絶縁プレート52に対向する面50aには、図5及び図6に示すように、酸化剤ガス供給連通孔30aと酸化剤ガス排出連通孔30bとを繋ぐバイパス流路56が形成される。
バイパス流路56には、酸化剤ガス供給連通孔30aに近接してオリフィス57が配設される。オリフィス57は、バイパス流路56の圧損を酸化剤ガス供給連通孔30a、酸化剤ガス流路46及び酸化剤ガス排出連通孔30bを含む積層体14内の酸化剤ガス通路(反応ガス通路)の圧損よりも大きくするために用いられる。
具体的には、積層体14内の圧損が0.1kPa〜10kPaである際に、バイパス流路56の圧損が0.5kPa〜15kPaの範囲内に設定される。バイパス流路56の圧損が0.5kPa以下では、反応に供されることなく排出される反応ガスが増加し、利用率が低下してしまう。一方、バイパス流路56の圧損が15kPaを超えると、塵埃等により閉塞され易く、水滴を円滑に排出させることができない。オリフィス57では、開口径が0.3mm〜3.5mmの範囲内に設定されることにより、上記の圧損が得られる。
図5に示すように、第2絶縁プレート54の中間絶縁プレート52に対向する面54aには、燃料ガス供給連通孔34aと燃料ガス排出連通孔34bとを繋ぐバイパス流路58が形成される。バイパス流路58には、燃料ガス供給連通孔34aに近接してオリフィス60が配設される。
このオリフィス60は、上記のオリフィス57と同様に構成されており、バイパス流路58の圧損が、積層体14内の燃料ガス供給連通孔34a、燃料ガス流路42及び燃料ガス排出連通孔34bを含む積層体14内の燃料ガス通路(反応ガス通路)の圧損よりも大きくなるように設定されている。
なお、インシュレータ部18bは、上記のインシュレータ部18aと同様に構成されており、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。その際、インシュレータ部18bは、オリフィス57、60を使用していない。
図1に示すように、エンドプレート20aの長辺側(矢印B方向)の一端縁部には、酸化剤ガス供給連通孔30a、冷却媒体供給連通孔32a及び燃料ガス排出連通孔34bが設けられる。エンドプレート20aの長辺側の他端縁部には、燃料ガス供給連通孔34a、冷却媒体排出連通孔32b及び酸化剤ガス排出連通孔30bが設けられる。
このように構成される第1の実施形態に係る燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
燃料電池スタック10内には、エンドプレート20aの酸化剤ガス供給連通孔30aから酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔34aから水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体供給口62aから純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。このため、積層体14では、矢印A方向に重ね合わされた複数の単位セル12に対し、酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体が矢印A1方向に供給される。
図3に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔30aから第2セパレータ28の酸化剤ガス流路46に導入され、電解質膜・電極構造体24を構成するカソード側電極40に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔34aから第1セパレータ26の燃料ガス流路42に導入され、電解質膜・電極構造体24を構成するアノード側電極38に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体24では、カソード側電極40に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極38に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極40に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔30bに沿って矢印A2方向に流動した後、エンドプレート20aから排出される。同様に、アノード側電極38に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔34bに排出されて矢印A2方向に流動した後、エンドプレート20aから排出される。
また、冷却媒体供給口62aに供給された冷却媒体は、冷却媒体供給連通孔32aから第1及び第2セパレータ26、28間の冷却媒体流路44に導入された後、矢印B方向に沿って流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体24を冷却した後、冷却媒体排出連通孔32bを矢印A2方向に移動し、エンドプレート20aから排出される。
ところで、燃料電池スタック10の始動時や、この燃料電池スタック10の発電を一時的に停止した後、再度、運転を開始する際、酸化剤ガスや燃料ガスを前記燃料電池スタック10に供給する配管(図示せず)の温度が低下し、前記配管内に結露水が発生する場合がある。
ここで、第1の実施形態では、積層体14の外方に位置して、負極側ターミナル端子板16aとエンドプレート20aとの間にインシュレータ部18aが介装されている。このため、エンドプレート20aの酸化剤ガス供給連通孔30aに供給された酸化剤ガスが、図5に示すように、第1絶縁プレート50から中間絶縁プレート52に導入される際に、前記第1絶縁プレート50の面50aに形成されているバイパス流路56に水分(結露水)が移動する。この水分は、バイパス流路56から酸化剤ガス排出連通孔30bに送られた後、エンドプレート20aから排出される。
一方、エンドプレート20aの燃料ガス供給連通孔34aに供給された燃料ガスは、第1絶縁プレート50及び中間絶縁プレート52を介して第2絶縁プレート54の燃料ガス供給連通孔34aに導入される。その際、水分は、第2絶縁プレート54の面54aに形成されているバイパス流路58に移動する。この水分は、バイパス流路58から燃料ガス排出連通孔34bに送られた後、エンドプレート20aから排出される。
さらに、第1の実施形態では、図5及び図6に示すように、第1絶縁プレート50には、バイパス流路56の入口側に位置してオリフィス57が設けられている。このため、バイパス流路56の圧損は、酸化剤ガス供給連通孔30a、酸化剤ガス流路46及び酸化剤ガス排出連通孔30bを含む積層体14内の酸化剤ガス通路の圧損よりも大きく設定されている。
従って、バイパス流路58内の抵抗は、酸化剤ガス通路内の抵抗よりも大きくなり、酸化剤ガスは、前記バイパス流路56に流れ難くなる。これにより、酸化剤ガスは、積層体14内に円滑に供給され、前記酸化剤ガスがバイパス流路56に無駄に排出されることを有効に阻止することができ、該酸化剤ガスを効率的に使用することが可能になるという効果が得られる。
一方、第2絶縁プレート54では、同様に、バイパス流路58の入口側にオリフィス60が設けられるため、このバイパス流路58の圧損は、燃料ガス供給連通孔34a、燃料ガス流路42及び燃料ガス排出連通孔34bを含む積層体14内の燃料ガス通路の圧損よりも大きく設定されている。従って、燃料ガスがバイパス流路58に洩れることを有効に阻止することができ、前記燃料ガスを効率的且つ経済的に消費することが可能になる。
なお、燃料電池スタック10では、正極側ターミナル端子板16bとエンドプレート20bとの間にインシュレータ部18bが介装されている。このため、積層体14の奥側(エンドプレート20b側)に滞留し易い生成水が良好に押し出され、前記生成水や結露水の排出性が有効に向上する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック70の一部断面側面図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、以下に示す第3の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
燃料電池スタック70は、負極側ターミナル端子板16a及び正極側ターミナル端子板16bの外方に、インシュレータ板72a、72bを介装してエンドプレート74a、74bが積層されるとともに、前記エンドプレート74a、74bに蓋プレート76a、76bが取り付けられる。
図8に示すように、エンドプレート74aの蓋プレート76aに対向する面78aには、酸化剤ガス供給連通孔30aと酸化剤ガス排出連通孔30bとを繋ぐバイパス流路80が形成される。エンドプレート74aのインシュレータ板72aに対向する面78bには、燃料ガス供給連通孔34aと燃料ガス排出連通孔34bとを繋ぐバイパス流路82が形成される。
バイパス流路80には、燃料ガス供給連通孔30aに近接してオリフィス57が配設されるとともに、バイパス流路82には、燃料ガス供給連通孔34aに近接してオリフィス60が配設される。なお、エンドプレート74bは、オリフィス57、60を用いない点を除き、上記のエンドプレート74aと同様に構成されている。
このように構成される第2の実施形態では、バイパス流路80、82にそれぞれオリフィス57、60が設けられており、前記バイパス流路80、82の圧損が、積層体14内の酸化剤ガス通路及び燃料ガス通路の圧損よりも大きく設定されている。このため、積層体14に供給される前の酸化剤ガス及び燃料ガスが、バイパス流路80、82に流れることを有効に阻止することができ、効率的且つ経済的な発電が遂行される等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタック100の概略全体斜視図である。
燃料電池スタック100を構成するエンドプレート20aには、酸化剤ガス供給連通孔30a、冷却媒体供給連通孔32a及び燃料ガス排出連通孔34bに対応してそれぞれ酸化剤ガス供給管102a、冷却媒体供給管104a及び燃料ガス排出管106bが接続される。エンドプレート20aには、さらに燃料ガス供給連通孔34a、冷却媒体排出連通孔32b及び酸化剤ガス排出連通孔30bに対応してそれぞれ燃料ガス供給管106a、冷却媒体排出管104b及び酸化剤ガス排出管102bが取り付けられる。
酸化剤ガス供給管102aと酸化剤ガス排出管102bとには、バイパス管108が接続されるとともに、燃料ガス供給管106aと燃料ガス排出管106bとには、同様にバイパス管110が接続される。
図10に示すように、酸化剤ガス供給管102a及び燃料ガス供給管106aには、邪魔板であるリング状壁板部112が酸化剤ガス及び燃料ガスの流路内に突出して設けられる。この壁板部112よりも流れ方向後方(矢印A2方向)に所定距離だけ離間した位置には、バイパス管108、110の一端が連結される。バイパス管108、110には、それぞれオリフィス114a、114bが取り付けられている。なお、酸化剤ガス排出管102b及び燃料ガス排出管106b内には、壁板部112は設けられていない。
このように構成される第3の実施形態では、燃料電池スタック100の外部に酸化剤ガス供給管102a及び酸化剤ガス排出管102bが設けられるとともに、前記酸化剤ガス供給管102aと前記酸化剤ガス排出管102bとを連結するバイパス管108にオリフィス114aが取り付けられる。
従って、バイパス管108内の圧損は、燃料電池スタック100内(すなわち、積層体14内)の酸化剤ガス通路の圧損よりも大きく設定される。このため、酸化剤ガス供給管102aに供給される酸化剤ガスは、バイパス管108に洩れることがなく、燃料電池スタック100内に確実に供給される。
一方、燃料電池スタック100の外部に燃料ガス供給管106a及び燃料ガス排出管106bを設けるとともに、前記燃料ガス供給管106aと前記燃料ガス排出管106bとを繋ぐバイパス管110には、オリフィス114bが取り付けられる。
従って、バイパス管110内の圧損は、燃料電池スタック100内(すなわち、積層体14内)の燃料ガス通路の圧損よりも大きく設定され、燃料ガス供給管106aに供給される燃料ガスは、バイパス管110に洩れることがなく、前記燃料電池スタック100内に確実に供給される。
これにより、第3の実施形態では、酸化剤ガス及び燃料ガスがバイパス管108、110に無駄に排出されることがなく、効率的且つ経済的な発電が遂行される等、第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックの概略全体斜視図である。 前記燃料電池スタックの一部断面側面図である。 前記燃料電池スタックを構成する単位セルの分解斜視図である。 前記単位セルを構成する第1セパレータの一方の面の説明図である。 前記燃料電池スタックを構成するインシュレータ部の分解斜視説明図である。 前記インシュレータ部を構成する第1絶縁プレートの一方の面の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックの一部断面側面図である。 前記燃料電池スタックを構成するエンドプレートの分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックの概略全体斜視図である。 前記燃料電池スタックを構成する反応ガス供給管の一部断面説明図である。 特許文献1の燃料電池を構成するセパレータの正面図である。
符号の説明
10、70、100…燃料電池スタック
12…単位セル 14…積層体
18a、18b…インシュレータ部
20a、20b、74a、74b…エンドプレート
24…電解質膜・電極構造体 26、28…セパレータ
30a…酸化剤ガス供給連通孔 30b…酸化剤ガス排出連通孔
32a…冷却媒体供給連通孔 32b…冷却媒体排出連通孔
34a…燃料ガス供給連通孔 34b…燃料ガス排出連通孔
36…固体高分子電解質膜 38…アノード側電極
40…カソード側電極 42…燃料ガス流路
44…冷却媒体流路 46…酸化剤ガス流路
50、54…絶縁プレート 52…中間絶縁プレート
56、58、80、82…バイパス流路
57、60、114a、114b…オリフィス
72a、72b…インシュレータ板
102a…酸化剤ガス供給管 102b…酸化剤ガス排出管
104a…冷却媒体供給管 104b…冷却媒体排出管
106a…燃料ガス供給管 106b…燃料ガス排出管
108、110…バイパス管

Claims (3)

  1. 電解質の両側にそれぞれ電極を設けた電解質・電極接合体が、セパレータを介装して複数積層された積層体を備え、前記積層体は、反応ガスを対応する前記電極に供給するために積層方向に貫通して形成される反応ガス供給連通孔と、前記反応ガスを対応する前記電極から排出するために前記積層方向に貫通して形成される反応ガス排出連通孔とを設ける燃料電池スタックであって、
    前記積層体の積層方向外方には、前記反応ガス供給連通孔と前記反応ガス排出連通孔とを繋ぐバイパス流路が設けられるとともに、
    前記バイパス流路の圧損は、前記反応ガス供給連通孔及び前記反応ガス排出連通孔を含む前記積層体内の反応ガス通路の圧損よりも大きく設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記バイパス流路の圧損は、0.5kPa〜15kPaの範囲内に設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池スタックにおいて、前記バイパス流路には、オリフィスが配設されることを特徴とする燃料電池スタック。

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