JP3963716B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体がセパレータを介装して複数積層されたサブスタックを有し、複数個の前記サブスタックが複数列に配列される燃料電池スタックに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、固体高分子型燃料電池(PEFC)は、高分子イオン交換膜(陽イオン交換膜)からなる電解質膜(電解質)を採用している。この電解質膜の両側に、それぞれ触媒電極と多孔質カーボンからなるアノード側電極およびカソード側電極を対設して構成される電解質膜(電解質)・電極構造体を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持することにより構成される単位セルを備えている。通常、この単位セルが所定数だけ積層されることにより、燃料電池スタックとして使用されている。
【0003】
この種の燃料電池スタックにおいて、アノード側電極に供給された燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)は、触媒電極上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。なお、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されているために、このカソード側電極において、水素イオン、電子および酸素が反応して水が生成される。
【0004】
ところで、上記の燃料電池スタックでは、電解質膜が乾燥すると、高出力密度運転を維持することができなくなるため、前記電解質膜を適切に加湿する必要がある。そこで、例えば、米国特許第5,382,478号公報に開示されている燃料電池スタックが知られている。
【0005】
上記の燃料電池スタックは、図10に示すように、発電部2の上流側に加湿部4が配置されており、前記発電部2と加湿部4とは、単位セルの積層方向(矢印X方向)に一体的に組み付けられている。加湿部4側には、反応ガス供給口6aと反応ガス排出口6bとが設けられるとともに、燃料電池スタック内には、前記反応ガス供給口6aから前記加湿部4を通って発電部2に至り、さらに前記加湿部4から前記反応ガス排出口6bに連通する反応ガス流路8が設けられている。
【0006】
そこで、反応ガス供給口6aに反応ガス(酸化剤ガスまたは燃料ガス)が供給されると、この反応ガスは、加湿部4内を流れることによって水蒸気により加湿された後、発電部2に送られる。さらに、反応ガスは、発電部2で消費された後に加湿部4を通って反応ガス排出口6bから排出される。その際、加湿部4では、図示していないが、発電部2の冷却を行った冷却媒体が供給されており、この冷却媒体が水蒸気供給源として反応ガスの加湿に利用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、発電部2の冷却を行った冷却媒体が反応ガスの加湿に利用されるため、この冷却媒体を補充する必要がある。しかも、冷却媒体を使用することから、反応ガスを加湿する前に前記冷却媒体をイオン交換器に通す必要がある。これにより、設備が複雑化および大型化するとともに、コストが高騰するという問題が指摘されている。
【0008】
本発明はこの種の問題を解決するものであり、使用済み反応ガス中に含まれる生成水を、未使用反応ガスの加湿水として利用することができ、簡単な構成で、反応ガス連通路内での結露を阻止して発電性能を有効に維持することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る燃料電池スタックでは、電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体がセパレータを介装して複数積層されたサブスタックを有し、複数個の前記サブスタックが積層方向と直交する方向に複数列に配列されている。
【0010】
さらに、サブスタックに供給される酸化剤ガスまたは燃料ガスの少なくとも一方の反応ガスと、前記サブスタックから排出される反応ガスとの間で水分の交換を行う加湿器を備え、この加湿器が1個のサブスタックに接合されている。
【0014】
複数個のサブスタックが積層方向と直交する方向に複数列に配列されるとともに、1個のサブスタックが、前記1個のサブスタック以外の全ての他のサブスタックよりも前記積層方向に短尺に設定されている。そして、1個のサブスタックと加湿器とを接合した積層方向の寸法が、全ての他のサブスタックの積層方向の寸法と同等に設定されている。
【0015】
この場合、積層方向の寸法と同等とは、1個のサブスタックと加湿器とを接合した際に、他のサブスタックとの間で前記積層方向に段差が目立たない程度の範囲を含む概念である。
【0016】
このため、積層方向に沿って複数列に配列された複数個のサブスタックが設置される際、不要な間隙(デッドスペース)が発生することがなく、燃料電池スタックの設置スペースを有効に狭小化することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10の概略斜視図であり、図2は、前記燃料電池スタック10の要部分解斜視図である。
【0021】
燃料電池スタック10は、積層方向(矢印A方向)に沿って複数列、例えば、2列に配列される第1および第2サブスタック12、14を備える。第1サブスタック12の一方の端部には、加湿器16が接合されるとともに、第2サブスタック14の一方の端部には、エンドプレート17が取り付けられる。第1および第2サブスタック12、14の他方の端部には、連結プレート18が一体的に固定される。
【0022】
第1サブスタック12の積層方向の寸法H1は、第2サブスタック14の積層方向の寸法H2よりも短尺に設定されるとともに、前記第1サブスタック12と加湿器16とを接合した積層方向の寸法(H1+H3)が、前記第2サブスタック14の前記積層方向の寸法H2と同等に設定される。第1および第2サブスタック12、14は同一に構成されており、それぞれ所定組数の単位セル20を矢印A方向に重ね合わせて構成されている。
【0023】
図3に示すように、単位セル20は、電解質膜(電解質)・電極構造体22と、前記電解質膜・電極構造体22を挟持する第1および第2セパレータ24、26とを備える。第1および第2セパレータ24、26は、金属製薄板またはカーボン製薄板により構成されている。
【0024】
電解質膜・電極構造体22と第1および第2セパレータ24、26の長辺(矢印B方向)側の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔30a、純水やエチレングリコールやオイル等の冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔32a、および燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔34bが設けられる。
【0025】
電解質膜・電極構造体22と第1および第2セパレータ24、26の長辺側の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔34a、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔32b、および酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔30bが設けられる。
【0026】
電解質膜・電極構造体22は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸されてなる固体高分子電解質膜36と、該固体高分子電解質膜36を挟持するアノード側電極38およびカソード側電極40とを備える。アノード側電極38およびカソード側電極40は、それぞれ触媒電極と多孔質カーボンから構成されている。
【0027】
第1セパレータ24の電解質膜・電極構造体22側の面24aには、例えば、矢印B方向に延在する複数本の溝部からなる酸化剤ガス流路42が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路42は、酸化剤ガス供給連通孔30aと酸化剤ガス排出連通孔30bとに連通する。
【0028】
第2セパレータ26の電解質膜・電極構造体22側の面26aには、燃料ガス供給連通孔34aと燃料ガス排出連通孔34bとを連通する燃料ガス流路44が形成される。この燃料ガス流路44は、矢印B方向に延在する複数本の溝部を備える。第2セパレータ26の面26bには、冷却媒体供給連通孔32aと冷却媒体排出連通孔32bとを連通する冷却媒体流路46が形成される。この冷却媒体流路46は、矢印B方向に延在する複数本の溝部を備える。
【0029】
図2に示すように、エンドプレート17には、燃料ガス供給連通孔34aに連通する燃料ガス入口48と、冷却媒体供給連通孔32aに連通する冷却媒体入口50とが形成される。
【0030】
連結プレート18には、第2サブスタック14の酸化剤ガス排出連通孔30bを第1サブスタック12を構成する酸化剤ガス供給連通孔30aに連通するための酸化剤ガス通路52と、前記第2サブスタック14を構成する燃料ガス排出連通孔34bを前記第1サブスタック12を構成する燃料ガス供給連通孔34aに連通するための燃料ガス通路54とが、前記第1および第2サブスタック12、14側の面18aに沿って溝状に形成される。第1および第2サブスタック12、14には、リターン流路を構成する酸化剤ガス連通路(反応ガス連通路)57と、燃料ガス連通路(反応ガス連通路)59とが設けられる。
【0031】
連結プレート18の他方の面18b側には、第1および第2サブスタック12、14の冷却媒体供給連通孔32a同士、および冷却媒体排出連通孔32b同士を連通するために、冷却媒体通路56a、56bが溝状に構成されている。
【0032】
図4に示すように、加湿器16は、矢印A方向に積層される複数組の加湿セル60を備え、前記加湿セル60の積層方向両端にエンドプレート62a、62bが配設される。加湿セル60は、水透過膜64と、この水透過膜64の両側に配置されるセパレータ66、68とを備える。
【0033】
セパレータ66には、水透過膜64側に水平方向に延在する複数の突起70が設けられ、前記セパレータ66と前記水透過膜64との間には、水平方向に蛇行しながら鉛直方向に連なる第1酸化剤ガス通路72が形成される。セパレータ68には、水透過膜64側に水平方向に延在する複数の突起74が設けられ、前記セパレータ68と前記水透過膜64との間には、水平方向に蛇行しながら鉛直方向に連なる第2酸化剤ガス通路76が形成される。
【0034】
図5に示すように、加湿セル60には、水平方向一端側に未使用酸化剤ガス排出通路80、冷却媒体排出通路82および使用済み酸化剤ガス供給通路84が設けられる。加湿セル60の水平方向他端側には、使用済み酸化剤ガス排出通路86、燃料ガス排出通路88および未使用酸化剤ガス供給通路90が設けられる。
【0035】
セパレータ66に設けられている第1酸化剤ガス通路72は、使用済み酸化剤ガス供給通路84と使用済み酸化剤ガス排出通路86とを連通する(図5参照)。セパレータ68に設けられている第2酸化剤ガス通路76は、未使用酸化剤ガス供給通路90と未使用酸化剤ガス排出通路80とを連通する。
【0036】
図4に示すように、第1サブスタック12に接合されるエンドプレート62bには、未使用酸化剤ガス排出通路80を第2サブスタック14を構成する酸化剤ガス供給連通孔30aに連通するための酸化剤ガス通路92が形成される。このエンドプレート62bには、第1サブスタック12を構成する燃料ガス排出連通孔34bを、一旦、上方に折り返して燃料ガス排出通路88に連通する溝部94が形成される。
【0037】
図1に示すように、エンドプレート62aには、冷却媒体排出通路82、使用済み酸化剤ガス排出通路86、燃料ガス排出通路88および未使用酸化剤ガス供給通路90が形成される。未使用酸化剤ガス供給通路90および使用済み酸化剤ガス排出通路86は、互いに近接してエンドプレート62aに形成されている。
【0038】
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
【0039】
まず、加湿器16を構成するエンドプレート62aに形成された未使用酸化剤ガス供給通路90から酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されると、この酸化剤ガスは、前記加湿器16内の第2酸化剤ガス通路76を通って酸化剤ガス通路92に送られる。酸化剤ガスは、酸化剤ガス通路92を介して第2サブスタック14を構成する酸化剤ガス供給連通孔30aに供給される(図2参照)。
【0040】
この第2サブスタック14では、エンドプレート17に設けられている燃料ガス入口48から燃料ガス供給連通孔34aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給されるとともに、冷却媒体入口50から冷却媒体供給連通孔32aに純水やエチレングリコールやオイル等の冷却媒体が供給される。このため、第2サブスタック14では、矢印A方向に重ね合わされた複数組の単位セル20に対して酸化剤ガス、燃料ガスおよび冷却媒体が供給される。
【0041】
図3に示すように、矢印A方向に連通している酸化剤ガス供給連通孔30aに供給された酸化剤ガスは、第1セパレータ24に設けられている複数本の酸化剤ガス流路42に導入され、電解質膜・電極構造体22を構成するカソード側電極40に沿って移動する。一方、燃料ガス供給連通孔34aに供給された燃料ガスは、第2セパレータ26に設けられている複数本の燃料ガス流路44に導入され、電解質膜・電極構造体22を構成するアノード側電極38に沿って移動する。
【0042】
従って、電解質膜・電極構造体22では、カソード側電極40に供給される酸化剤ガスとアノード側電極38に供給される燃料ガスとが、触媒電極内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
【0043】
電解質膜・電極構造体22により一部が消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路42から酸化剤ガス排出連通孔30bに導入され、図2に示すように、連結プレート18に設けられている酸化剤ガス通路52に供給される。この酸化剤ガス通路52は、第2サブスタック14の酸化剤ガス排出連通孔30bと、第1サブスタック12の酸化剤ガス供給連通孔30aとを連通しており、前記酸化剤ガス通路52に供給された酸化剤ガスは、前記第1サブスタック12の前記酸化剤ガス供給連通孔30aに導入される。
【0044】
同様に、電解質膜・電極構造体22を構成するアノード側電極38で一部が消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔34bに導入された後、矢印A方向に移動して連結プレート18に設けられている燃料ガス通路54に排出される。この燃料ガス通路54は、第1サブスタック12の燃料ガス供給連通孔34aに連通しており、燃料ガスは、この第1サブスタック12の前記燃料ガス供給連通孔34aに導入される。
【0045】
これにより、第1サブスタック12では、第2サブスタック14と同様に、各電解質膜・電極構造体22を構成するカソード側電極40とアノード側電極38とに酸化剤ガスおよび燃料ガスが供給され、触媒電極内で電気化学反応により消費されて、発電が行われる。
【0046】
なお、第2サブスタック14の冷却媒体供給連通孔32aに供給された冷却媒体は、一部が各電解質膜・電極構造体22を冷却して冷却媒体排出連通孔32bに排出される。さらに、冷却媒体は、連結プレート18に設けられている冷却媒体通路56a、56bを介して、第1サブスタック12の冷却媒体供給連通孔32aおよび冷却媒体排出連通孔32bに導入される。
【0047】
第1サブスタック12から排出される燃料ガスは、加湿器16に設けられている燃料ガス排出通路88から排出されるとともに、冷却媒体は、前記加湿器16に設けられている冷却媒体排出通路82から排出される。
【0048】
この場合、第1の実施形態では、第1サブスタック12の酸化剤ガス排出連通孔30bに排出された使用済み酸化剤ガスが、加湿器16を構成する使用済み酸化剤ガス供給通路84に供給されている。図5に示すように、使用済み酸化剤ガス供給通路84に供給された使用済み酸化剤ガスは、セパレータ66に形成されている第1酸化剤ガス通路72に沿って移動し、使用済み酸化剤ガス排出通路86に排出される。
【0049】
その際、第1酸化剤ガス通路72に水透過膜64を介装して対向している第2酸化剤ガス通路76には、未使用酸化剤ガスが供給されている(図4参照)。従って、水蒸気分圧の差により加湿状態にある使用済み酸化剤ガスから未使用酸化剤ガスに向かって水分が移動し、使用済み酸化剤ガス中の水分が減少する一方、未使用酸化剤ガス中の水分が増加する。
【0050】
このように、第1の実施形態では、第2サブスタック14および第1サブスタック12で電気化学反応により消費されて生成水を含んだ使用済み酸化剤ガスが、加湿器16に供給されて未使用酸化剤ガスとの間で水分の交換を行っている。このため、使用済み酸化剤ガスに含まれる水分を未使用酸化剤ガスを加湿するための加湿水として利用することができ、前記未使用酸化剤ガスに供給される加湿水を、燃料電池スタック10全体で有効に低減することが可能になる。
【0051】
しかも、使用済み酸化剤ガスに含まれる水分が削減されるとともに、未使用酸化剤ガス供給通路90と使用済み酸化剤ガス排出通路86とが近接して配置されるため、この使用済み酸化剤ガスを加湿器16に戻すための配管が簡略化される。これにより、酸化剤ガス連通路57内で結露が発生することがなく、発電面内に水が導入されたり、前記酸化剤ガス連通路57内に水滴が滞留して該酸化剤ガス連通路57を閉塞することがない。従って、酸化剤ガスを円滑に流すことができ、燃料電池スタック10全体の発電性能を有効に維持することが可能になるという効果が得られる。
【0052】
また、酸化剤ガスおよび燃料ガスは、第2サブスタック14および第1サブスタック12間に直列に供給するとともに、後段の前記第1サブスタック12の積層枚数が前段の前記第2サブスタック14の積層枚数より少なく設定されている。このため、酸化剤ガスおよび燃料ガスの利用率が有効に向上するという利点がある。
【0053】
さらに、第1の実施形態では、図1に示すように、第1サブスタック12と加湿器16とが矢印A方向に接合された状態で、この第1サブスタック12およびこの加湿器16を含む積層方向(矢印A方向)の寸法が、第2サブスタック14の積層方向(矢印A方向)の寸法と同等に設定されている。従って、積層方向に平行して配列された第1および第2サブスタック12、14が一体的に設置される際にも、不要な間隙(デッドスペース)が発生することがなく、燃料電池スタック10の設置スペースが有効に狭小化されるという利点がある。
【0054】
さらにまた、第1の実施形態では、第1および第2サブスタック12、14が水平方向に配列されているが、必要に応じて前記第1および第2サブスタック12、14を上下方向に重ね合わせて構成することもできる。
【0055】
また、燃料電池スタック10の外形は、表面から凹凸部分を排除した立方体形状に設定されている(図1参照)。このため、燃料電池スタック10を狭小なスペースに有効に設置することが可能になる。
【0056】
さらに、燃料電池スタック10が第1および第2サブスタック12、14を構成している。これにより、第1および第2サブスタック12、14を一つのブロックとして取り扱うことができ、単位セル毎に取り扱う構成に比べて、積層個数が削減される。このため、燃料電池スタック10の組み立て作業性が有効に向上し、生産性が高くなるという利点がある。
【0057】
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック100の要部分解斜視図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3乃至第5の実施形態でも、同様である。
【0058】
燃料電池スタック100は、第1および第2サブスタック12、14を連結する連結プレート102を備える。この連結プレート102の面102aには、第1および第2サブスタック12、14の酸化剤ガス供給連通孔30a同士を連通する酸化剤ガス通路104、酸化剤ガス排出連通孔30b同士を連通する酸化剤ガス通路106、燃料ガス供給連通孔34a同士を連通する燃料ガス通路108、および燃料ガス排出連通孔34b同士を連通する燃料ガス通路110が形成されている。
【0059】
燃料電池スタック10では、第1および第2サブスタック12、14に対して酸化剤ガスおよび燃料ガスが直列に供給される一方、燃料電池スタック100では、前記第1および第2サブスタック12、14に対して酸化剤ガスおよび燃料ガスが並列に供給される。
【0060】
このように構成される第2の実施形態では、加湿器16に供給された未使用酸化剤ガスは、使用済み酸化剤ガスとの間で水分の交換が行われて加湿された後、第2サブスタック14を構成する酸化剤ガス供給連通孔30aに供給される。一方、燃料ガスおよび冷却媒体は、第2サブスタック14の燃料ガス供給連通孔34aおよび冷却媒体供給連通孔32aに供給される。
【0061】
第2サブスタック14内では、酸化剤ガス供給連通孔30aおよび燃料ガス供給連通孔34aに供給された酸化剤ガスおよび燃料ガスの一部が、各電解質膜・電極構造体22を構成するカソード側電極40およびアノード側電極38に沿って移動し、発電に供されて消費される。そして、酸化剤ガス供給連通孔30aおよび燃料ガス供給連通孔34aを流動する酸化剤ガスおよび燃料ガスは、連結プレート102に形成されている酸化剤ガス通路104および燃料ガス通路110を介して、第1サブスタック12の酸化剤ガス供給連通孔30aおよび燃料ガス供給連通孔34aに供給される。
【0062】
また、発電に供された酸化剤ガスおよび燃料ガスは、連結プレート102に設けられている酸化剤ガス通路106および燃料ガス通路108を介して、第1サブスタック12の酸化剤ガス排出連通孔30bおよび燃料ガス排出連通孔34bに排出される。
【0063】
この場合、第2の実施形態では、第1および第2サブスタック12、14で発電に供された使用済み酸化剤ガスが、酸化剤ガス排出連通孔30bから加湿器16に送られ、未使用酸化剤ガスとの間で水分の交換がなされる。これによって、未使用酸化剤ガスを有効に加湿するとともに、使用済み酸化剤ガスの加湿量を低減することができ、結露が発生することがなく、良好な発電機能を営むことが可能になる等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0064】
図7は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタック130の概略斜視図である。
【0065】
燃料電池スタック130は、加湿器16が接合された第1サブスタック12と、前記第1サブスタック12に並列される第2および第3サブスタック14、14aとを備える。第1乃至第3サブスタック12、14および14aにわたって連結プレート132が一体的に取り付けられるとともに、前記第2および第3サブスタック14、14aには、エンドプレート134が一体的に設けられる。
【0066】
このように、第3の実施形態では、燃料電池スタック130が、第1乃至第3サブスタック12、14および14aが並列されて全体として直方体形状の外形形状に設定されており、前記燃料電池スタック130全体を有効に小型化することができる。さらに、必要に応じて第4サブスタック14b、あるいはそれ以上のサブスタックを配列すれば、特に大電力が要請される際にも容易に対応することが可能になる。
【0067】
図8は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池スタック140の概略平面説明図である。
【0068】
この燃料電池スタック140では、第1乃至第4サブスタック12、14、14aおよび14bが設けられ、第1および第2サブスタック12、14並びに第3および第4サブスタック14a、14bが積層方向(矢印A方向)に配列される。第1および第2サブスタック12、14と第3および第4サブスタック14a、14bとの間に、連結プレート142が介装されるとともに、前記第3および第4サブスタック14a、14b同士が連結プレート144により結合される。
【0069】
燃料電池スタック140内には、反応ガス、例えば、酸化剤ガスを加湿器16に近接して設けられている酸化剤ガス供給通路146および酸化剤ガス排出通路148に連通し、略U字状に折り返すリターン流路を構成する酸化剤ガス連通路150が設けられている。
【0070】
図9は、本発明に関連する燃料電池スタック160の概略平面説明図である。
【0071】
この燃料電池スタック160では、第1および第2サブスタック12、14が積層方向(矢印A方向)に一列に、すなわち、積層方向に交差する矢印B方向に沿って2列に配置されるとともに、前記第1サブスタック12の矢印A方向端面に加湿器162が接合される。加湿器162は、矢印B方向の寸法が第1および第2サブスタック12、14と同一寸法に設定されており、燃料電池スタック160全体として直方体形状に構成される。
【0072】
燃料電池スタック160内には、略U字状のリターン流路を構成する酸化剤ガス連通路164が設けられる。酸化剤ガス連通路164に連通する酸化剤ガス供給通路166および酸化剤ガス排出通路168は、互いに近接して加湿器162に設けられている。なお、燃料電池スタック160では、必要に応じて第2サブスタック14に第3および第4サブスタック14a、14b等を連結して構成することができる。
【0073】
その際、燃料電池スタック160が、第1乃至第4サブスタック12、14、14aおよび14bを構成することにより、前記第1乃至第4サブスタック12、14、14aおよび14bを一つのブロックとして取り扱うことができる。このため、燃料電池スタック160の組み立て作業性が有効に向上する。
【0074】
【発明の効果】
本発明に係る燃料電池スタックでは、複数個のサブスタック内に供給されて反応に供された使用済み反応ガスを加湿器に導入することにより、この使用済み反応ガスと未使用反応ガスとの間で水分の交換を行うことができる。このため、使用済み反応ガスに含まれる水分を未使用反応ガスを加湿するための加湿水として利用することが可能になり、供給される加湿水を有効に低減させることができる。
【0075】
しかも、使用済み反応ガスに含まれる水分が削減されるとともに、この使用済み反応ガスを加湿器に戻すための配管が簡略化される。これにより、反応ガス連通路内で結露が発生することがなく、良好な発電性能を維持することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックの概略斜視図である。
【図2】 前記燃料電池スタックの要部分解斜視図である。
【図3】 前記燃料電池スタックを構成する単位セルの分解斜視図である。
【図4】 前記燃料電池スタックを構成する加湿器の一部断面説明図である。
【図5】 前記加湿器を構成するセパレータの正面説明図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックの要部分解斜視図である。
【図7】 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックの概略斜視図である。
【図8】 本発明の第4の実施形態に係る燃料電池スタックの概略平面説明図である。
【図9】 本発明に関連する燃料電池スタックの概略平面説明図である。
【図10】 従来技術に係る燃料電池スタックの概略説明図である。
【符号の説明】
10、100、130、140、160…燃料電池スタック
12、14、14a、14b…サブスタック
16、162…加湿器 17…エンドプレート
18、102、132…連結プレート 20…単位セル
22…電解質膜・電極構造体 24、66、68…セパレータ
30a…酸化剤ガス供給連通孔 30b…酸化剤ガス排出連通孔
32a…冷却媒体供給連通孔 32b…冷却媒体排出連通孔
34a…燃料ガス供給連通孔 34b…燃料ガス排出連通孔
36…固体高分子電解質膜 38…アノード側電極
40…カソード側電極 42…酸化剤ガス流路
44…燃料ガス流路 46…冷却媒体流路
52、72、76、92、104、106…酸化剤ガス通路
54、108、110…燃料ガス通路 56a、56b…冷却媒体通路
57、150、164…酸化剤ガス連通路
59…燃料ガス連通路 60…加湿セル
64…水透過膜 80…未使用酸化剤ガス排出通路
82…冷却媒体排出通路 84…使用済み酸化剤ガス供給通路
86…使用済み酸化剤ガス排出通路 88…燃料ガス排出通路
90…未使用酸化剤ガス供給通路 146、166…酸化剤ガス供給通路
148、168…酸化剤ガス排出通路

Claims (1)

  1. 電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体がセパレータを介装して複数積層されたサブスタックを有し、複数個の前記サブスタックが積層方向と直交する方向に複数列に配列される燃料電池スタックであって、
    前記サブスタックに供給される酸化剤ガスまたは燃料ガスの少なくとも一方の未使用反応ガスと、前記サブスタックから排出される使用済み反応ガスとの間で水分の交換を行う加湿器を備え、
    1個のサブスタック以外の全ての他のサブスタックは、前記積層方向の寸法が同一に設定されており、
    前記1個のサブスタックに前記加湿器が前記積層方向に接合されるとともに、
    前記1個のサブスタックおよび前記加湿器を含む前記積層方向の寸法が、前記全ての他のサブスタックの前記積層方向の寸法と同等に設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
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