JP4398763B2 - 燃料電池用セパレータの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、合成樹脂の射出成形法を用いた燃料電池用セパレータの製造方法に関する。
近年、電気自動車の動力源等として固体高分子型の燃料電池が注目されている。固体高分子型の燃料電池(PEFC)は、常温でも発電することが可能であり、自動車以外にも様々な用途に実用化されつつある。
一般に燃料電池(スタック)は、固体高分子電解質膜を挟んで一方側にカソード極を配置し、他方側にアノード極を配置し、それを燃料電池用セパレータ(以下、単に「セパレータ」という。)で挟持して構成される単セルを積層して構成したものであり、カソード極に供給される空気中の酸素と、アノード極に供給される水素との電気化学反応によって電力を発生させる仕組みになっている。
前記セパレータは、単セルを複数枚重ねて所要の電圧を得る各セル間の繋ぎ(積層化機能)を持たせるために用いられるものであるが、その他、燃料電池スタック内で水素や空気をセルに供給する供給通路を確保する機能、生成反応物を外部に排出する排出通路を確保する機能、燃料電池スタックを冷却するための冷却液の供給通路を確保する機能等を要求される。
そのため、前記した単セルにおけるセパレータ間では、特に、水素や空気や水が系外に漏洩しないための気密性や液密性が要求される。ここで、従来、二色射出成形法でシール材をセパレータ本体の表裏面に一体成形したセパレータが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この文献によるセパレータは、金型内で、まず、セパレータ本体の一面側に第1シール材を射出成形した後で、他面側に第2シール材を射出成形する。そして、これらのシール材を硬化させて、セパレータ本体に一体成形して得られるものである。
特開平11−129396号公報(段落0017、図4)
しかしながら、前記した二色射出成形法を用いてセパレータ本体の表裏面に絶縁被覆を行なう場合、次のような問題がある。
つまり、セパレータ本体は、その形状を加工する際に、多少反りやうねりを生じる場合がある。このような反りやうねりがあるセパレータ本体を金型内にセットすると、反りやうねりに起因して、金型とセパレータ本体の間に予定外の隙間が生じることがある。そして、その状態で、第1シール材を一面側に射出成形すると、そのシール材が射出成形した面の反対側(他面側)に回りこみ、不規則な形状のバリ等が生じる。さらに、その状態で第2のシール材を他面側に射出成形すると、セパレータ本体の表裏面でシール材の厚みにバラツキが生じて、絶縁機能が充分に得られなかったり、最悪の場合は絶縁被覆からセパレータ本体が露出し、絶縁機能を果たさないという問題がある。このため、絶縁機能不良によるセパレータの生産歩留まりの低下が問題となっている。
ところで、前記した従来のセパレータでは、一面側と他面側において不連続なシール材を一体成形されている。しかしながら、セパレータは、積層されたときに隣り合うセパレータ本体同士の接触や、各種流体の供給通路からのセパレータ本体の腐食を防止すべく、セパレータ本体の外周縁部の表裏面、または、セパレータ本体に形成される供給通路の周縁部の表裏面は、完全被覆されていることが望ましく、換言すると、表裏面を連続する一つながりのシール材を一体成形されることが望ましい。このような連続するシール材をセパレータ本体の表裏面に一体成形する場合にも、前記した二色射出成形法を適用することができるが、前記同様、絶縁機能が充分に得られないという問題がある。
そこで、本発明は、前記した問題を解決すべく、絶縁被覆の精度を向上させた燃料電池用セパレータの製造方法を提供することを主な課題とし、さらに、一面側から他面側に連続するシール材をセパレータ本体に一体成形される燃料電池用セパレータの製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、セパレータ本体の両面にシール材を一体に成形する燃料電池用セパレータの製造方法であって、支持体を有する金型と、この金型との間に第1キャビティを形成する第1可動型と、この第1可動型と取り替えられ、前記金型との間に第2キャビティを形成する第2可動型とを備えた金型装置を使用し、前記金型と前記第1可動型との間に前記セパレータ本体をインサートする工程と、前記金型と前記第1可動型を型締めして、前記セパレータ本体の一面側に第1キャビティを形成する第1キャビティ形成工程と、前記第1キャビティに第1シール材を射出成形する第1射出工程と、前記第1可動型を前記第2可動型に取り替えて前記金型に型締めして、前記セパレータ本体の他面側に前記第2キャビティを形成する第2キャビティ形成工程と、前記第2キャビティに第2シール材を射出成形する第2射出工程と、を備え、前記第1キャビティ形成工程では、前記金型の前記支持体で前記セパレータ本体の縁部を前記一面側から前記第1可動型に押し付ける押圧工程を有することを特徴とする。
請求項1に記載の燃料電池用セパレータの製造方法によれば、セパレータ本体に反りやうねりがある場合でも、セパレータ本体を支持体で第1可動型に押し付けることで、その形状を矯正される。そして、その状態で、第1シール材を一面側に射出成形するため、所望の形状のシール材がセパレータ本体に一体成形される。また、こうして得られたセパレータ本体の他面側に、第2シール材を射出成形するため、シール材の正確な形状だしが可能になり、両面においてシール材の厚みにバラツキを生じることなく、絶縁被覆の精度を向上させた燃料電池用セパレータを得ることができる。
なお、セパレータ本体の一面側には、支持体により押し付けられていた部分にシール材の欠損部が生じるが、この欠損部については、さらに第3シール材を射出成形する工程を設けたり、別工程で穴埋め作業をしたりすることができる。
請求項2に記載の発明は、前記セパレータ本体の前記一面側の縁部から前記他面側の縁部に連続する前記シール材を前記セパレータ本体の両面に一体に成形する請求項1に記載の燃料電池用セパレータの製造方法であって、前記支持体は前記第1可動型または前記第2可動型に対して進退自在に構成され、前記第1キャビティ形成工程では、前記金型の支持体で前記セパレータ本体の一面側の縁部と前記第1可動型に跨るように前記一面側から前記第1可動型に押し付け、前記第1射出工程後、前記支持体を後退させて前記第1シール材の欠損部を形成し、前記第2射出工程では、前記欠損部にも前記第2シール材を射出成形することを特徴とする。
請求項2に記載の燃料電池用セパレータの製造方法によれば、セパレータ本体の一面側の縁部から他面側の縁部に連続するシール材をセパレータ本体の両面に一体に成形する。この製造方法では、支持体が可動式に構成されており、この支持体は、第1シール材の射出成形後、セパレータ本体の一面側から後退するようになっている。支持体の後退後は、第1シール材が射出成形されなかったことによって、支持体の元位置に第1シール材の欠損部が生じる。支持体はセパレータ本体の縁部と第1可動型に跨っていたので、欠損部は、支持体が跨っていた部分を介して、第2キャビティに連通する。そして、第2キャビティに第2シール材を射出成形するとき、同時に、欠損部にも第2シール材を射出することができる。第2キャビティはセパレータ本体の他面側から一面側に連続するように形成されているので、セパレータ本体の表裏面に連続するシール材を一体成形することができるとともに、セパレータ本体の縁部に、支持体によるシール材の欠損部も穴埋めされて、絶縁被覆をすることができる。
なお、セパレータ本体の縁部とは、セパレータ本体の周縁部を意味するが、セパレータ本体の周縁部に供給通路等の開口部がある場合は、その開口部の縁部も含むものとする。
請求項3に記載の発明は、縁部に貫通孔を有する前記セパレータ本体の両面に前記シール材を一体に成形する請求項1に記載の燃料電池用セパレータの製造方法であって、前記支持体は前記第1可動型または前記第2可動型に対して進退自在に構成され、前記第1キャビティ形成工程では、前記金型の支持体で前記セパレータ本体の一面側の前記貫通孔を塞ぐように前記一面側から前記第1可動型に押し付け、前記第1射出工程後、前記支持体を後退させて前記第1シール材の欠損部を形成し、前記第2射出工程では、前記欠損部にも前記第2シール材を射出成形することを特徴とする。
請求項3に記載の燃料電池用セパレータの製造方法によれば、縁部に貫通孔を有するセパレータ本体の両面にシール材を一体成形する。この製造方法では、支持体が可動式に構成されており、この支持体は、第1シール材の射出成形後、セパレータ本体の一面側から後退するようになっている。支持体の後退後は、第1シール材が射出成形されなかったことによって、支持体の元位置に第1シール材の欠損部が生じる。支持体はセパレータ本体の貫通孔を塞ぐようになっていたので、欠損部は、支持体が塞いでいた貫通孔を介して、第2キャビティに連通する。そして、第2キャビティに第2シール材を射出成形するとき、同時に、欠損部にも第2シール材を射出することができる。そのため、第2シール材の形成と同時に、支持体によるシール材の欠損部も穴埋めされて、絶縁被覆をすることができる。
請求項1に記載の燃料電池用セパレータの製造方法によれば、セパレータ本体の変形を抑制しつつ、シール材を一体成形することが可能になり、絶縁被覆の精度を向上させた燃料電池用セパレータを得ることができる。
請求項2および請求項3に記載の燃料電池用セパレータの製造方法によれば、セパレータ本体の変形を抑制した支持体による欠損部にも、第2射出工程で、シール材を一体成形することが可能になり、絶縁被覆の精度を向上させた燃料電池用セパレータを得ることができる。
[第1実施形態]
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態で製造されるセパレータを示す図であり、(a)はセパレータの平面図、(b)はセパレータの断面図である。
図1(a),(b)に示すように、第1実施形態で製造されるセパレータ1(燃料電池用セパレータ)は、セパレータ本体2の表裏面で周縁部2aを覆うように、シール材3を一体に成形されたものである。
セパレータ本体2は、単セルを積層化して形成される燃料電池スタックにおいて、単セルを複数枚重ね合わせて所要の電圧を得る各単セル間の繋ぎ(積層化機能)を持たせるために用いられる。
セパレータ本体2の材料には、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、メッキ処理鋼板、防食用の表面処理を施した金属薄板、または、合成黒鉛や黒鉛と樹脂とを混合したカーボン系の材料が好適に用いられるが、特に限定されるものではない。なお、セパレータ本体2の周縁部2aには、後記するセパレータの製造工程でシール材3を好適に付着させるために、プライマ処理を施しておくこともできる。
シール材3は、セパレータ本体2の表面21(一面)および裏面22(他面)から突出するリブ3aを有している。シール材3は、製造工程では、セパレータ本体2の表面21の周縁部2aを覆うように形成される第1シール材31と、セパレータ本体2の裏面22の周縁部2aから表面21の周縁部2aに連続するように形成される第2シール材32とからなり、成形品としては一つながりのシール材3として形成される。なお、図1(b)および図3では、製造工程がわかりやすいように、第1シール材31と第2シール材32で形成された部分を区別して示している。
次に、セパレータ1の製造方法について説明する。
図2は、セパレータの製造工程における支持体の配置場所を示したセパレータの平面図であり、図3は、セパレータの製造工程について説明する図である。
図2および図3に示すように、このセパレータ1を製造するために、支持体42aを有する固定型42(金型)と、この固定型42との間に第1キャビティ51を形成する第1可動型41(図3(a),(b)参照)と、固定型42との間に第2キャビティ53を形成する第2可動型43(図3(c),(d)参照)とを備えた金型装置を使用する。
まず、図3(a)に示すように、第1可動型41上にセパレータ本体2を載置し、固定型42を型締めする。このとき、固定型42に設けられる進退自在な支持体42aを突出させて、図2(a)に示すように、セパレータ本体2の周縁部2aと第1可動型41の型面に部分的に跨るように、表面21側から第1可動型41に押し付ける。そして、このようにしてセパレータ本体2の形状を矯正した状態で、その表面21側に形成された第1キャビティ51に、シリコーンゴム等の第1シール材31を射出する。
次に、図3(b)に示すように、第1シール材31が、所定の形状を保持できる状態まで成形されたら(なお、この段階での第1シール材31の成形は、最終的な硬化までは必要としない。)、支持体42aを、第1シール材31の表面位置31aと同じ高さまで後退させる。このとき、セパレータ本体2の表面21側で支持体42aがあった位置には、第1シール材31が射出されていないので、欠損部52が生じる。
そして、図3(c)に示すように、固定型42に吸着させた状態で、第1可動型41(図3(b)参照)を第2可動型43に取り替えて、固定型42に第2可動型43を型締めする。こうして、セパレータ本体2の裏面22側に第2キャビティ53を形成する。この第2キャビティ53は、セパレータ本体2の裏面22の周縁部2aから周側面を介して表面21の周縁部2aに連続し、前記した欠損部52まで連続するものとする。そして、この第2キャビティ53に第2シール材32を射出成形する。
その後、図3(d)に示すように、セパレータ本体2に第1シール材31と第2シール材32が一体成形されて、シール材3を形成することができるとともに、欠損部52の穴埋めを同時にすることができる。
以上によれば、本実施形態に係るセパレータ1の製造方法において、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、第1キャビティ51内でセパレータ本体2を第1可動型41に押し付けることで、セパレータ本体2の形状を矯正しながら、第1シール材31を表面21に射出成形することができる。そして、このようにして得られたセパレータ本体2の裏面22に、第2シール材を射出成形するため、反りやうねりを有するセパレータ本体2が製造型内で拘束されないことに起因するシール材3の不規則なバリの発生を防止し、表裏面においてその厚みにバラツキを生じることなく、その形状だしを正確にすることができる。そのため、セパレータ1の絶縁被覆の精度を向上させることができる。
また、第1シール材31を射出成形後、支持体42aを後退させてセパレータ本体2の表面21に欠損部52を形成し、第2シール材32の射出成形時に、この欠損部52にも同時に射出することで、欠損部52の発生を防止することができる。
このようにして、周縁部2aが高精度に絶縁被覆されたセパレータ1を得ることができる。
なお、このセパレータ1によれば、セパレータ本体2の反りやうねりも矯正されていることから、燃料電池スタックに組み付ける際、このセパレータ1を積層させたときに、その変形に起因する隙間が生じることもなく、セパレータ1間に通流する各種流体の漏れ等も防止することができる。
また、本発明は第1実施形態に限定されるものではなく、以下のように実施することもできる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態に係るセパレータの平面図であるとともに、製造工程における支持体の配置場所を示したものである。なお、第2実施形態に係るセパレータの製造方法は、第1実施形態の構成を一部変更したものであるので、同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図4に示すように、セパレータ1’(燃料電池用セパレータ)は、セパレータ本体2の表裏面で周縁部2aを覆うように、リブ3aを有するシール材3を一体に成形されたものである。このセパレータ本体2の周縁部2aには複数の貫通孔2bが穿設されている。
次に、セパレータ1’の製造方法について説明する。
図5は、第2実施形態に係るセパレータの製造工程について説明する断面図である。
図4および図5に示すように、このセパレータ1’を製造するために、支持体45aを有する固定型45(金型)と、この固定型45との間に第1キャビティ54を形成する第1可動型44(図5(a),(b)参照)と、固定型45との間に第2キャビティ56を形成する第2可動型46(図5(c),(d)参照)とを備えた金型装置を使用する。
まず、図5(a)に示すように、第1可動型44上にセパレータ本体2を載置し、固定型45を型締めする。このとき、固定型45に設けられる支持体45aを突出させて、図4に示すように、支持体45aでセパレータ本体2の貫通孔2bを塞ぐように、表面21側から第1可動型44に部分的に押し付ける。そして、このようにしてセパレータ本体2の表面21側に形成された第1キャビティ54に、シリコーンゴム等の第1シール材31を射出する。
次に、図5(b)に示すように、第1シール材31が、所定の形状を保持できる状態まで成形されたら(なお、この段階での第1シール材31の成形は、最終的な硬化までは必要としない。)、支持体45aを、第1シール材31の表面位置31aと同じ高さまで後退させる。このとき、セパレータ本体2の表面21側で支持体45aがあった位置には、第1シール材31が射出されていないので、(シール材の)欠損部55が生じる。
そして、図5(c)に示すように、第1可動型44(図5(b)参照)を第2可動型46に取り替えて、型締めすることで、セパレータ本体2の裏面22側に第2キャビティ56を形成する。この第2キャビティ56は、セパレータ本体2の裏面22から貫通孔2bを介して表面21に形成された欠損部55まで連続するものとする。そして、この第2キャビティ56に第2シール材32を射出成形すると、第2シール材32がセパレータ本体2の貫通孔2bから表面21側に回りこみ、欠損部55が穴埋めされるとともに、裏面22で所望の形状に形成される。
その後、図3(d)に示すように、セパレータ本体2に第1シール材31と第2シール材32が一体成形されて、シール材3を形成することができるとともに、欠損部55の穴埋めを同時にすることができる。
このような第2実施形態に係るセパレータ1’の製造方法によっても、前記した第1実施形態と同様、絶縁被覆の精度を向上させたセパレータを製造できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更可能である。
前記実施形態では、第2シール材32の射出成形をすると同時に、この第2シール材32を第1シール材の欠損部に射出成形(穴埋め)する場合について説明したが、本発明の技術的思想は、支持体でセパレータ本体2を第1可動型に押し付けて、金型(固定型42と第1可動型41)内でその形状を矯正しながら、第1シール材31を射出成形する点にある。そのため、第2シール材32の射出成形時に必ずしも第1シール材31の欠損部52を穴埋めする必要はない。このように、第2シール材32の射出成形時に、支持体跡である(シール材の)欠損部52に射出成形しない場合、さらに、欠損部52に第3シール材(図示せず)を射出成形する工程を設けたり、別工程で穴埋め作業をする工程を設けたりしてもよい。また、この場合は、支持体42aを可動式にする必要がないため、型の構成を簡易にすることができる。
また、例えば、前記した第1実施形態では、図2(a)に示すように、支持体42aは、セパレータ本体2の周縁部2aを部分的に押し付けるように構成したが、図2(b)に示すように、支持体42a’は、周縁部2aを全体的に押し付けるように構成してもよい。さらに、図示省略するが、第2実施形態でも同様に、支持体45aはセパレータ本体2の周縁部2aを全体的に押し付けるように構成してもよい。
また、前記実施形態では、セパレータ本体2の周縁部2aにシール材3(図1および図4参照)を一体成形する場合について説明したが、各種流体の供給通路の開口部の周縁部を覆う場合についても本発明の製造方法を適用することができる。
図1は、本実施形態で製造されるセパレータを示す図であり、(a)はセパレータの平面図、(b)はセパレータの断面図である。 セパレータの製造工程における支持体の配置場所を示したセパレータの平面図である。 セパレータの製造工程について説明する図である。 第2実施形態に係るセパレータの平面図であるとともに、製造工程における支持体の配置場所を示したものである。 第2実施形態に係るセパレータの製造工程について説明する断面図である。
符号の説明
1 セパレータ
2 セパレータ本体
2a 周縁部
2b 貫通孔
3 シール材
3a リブ
21 表面
22 裏面
31 第1シール材
31a 表面位置
32 第2シール材
41 第1可動型
42 固定型
42a 支持体
43 第2可動型
44 第1可動型
45 固定型
45a 支持体
46 第2可動型
51 第1キャビティ
52 欠損部
53 第2キャビティ
54 第1キャビティ
55 欠損部
56 第2キャビティ

Claims (3)

  1. セパレータ本体の両面にシール材を一体に成形する燃料電池用セパレータの製造方法であって、
    支持体を有する金型と、この金型との間に第1キャビティを形成する第1可動型と、この第1可動型と取り替えられ、前記金型との間に第2キャビティを形成する第2可動型とを備えた金型装置を使用し、
    前記金型と前記第1可動型との間に前記セパレータ本体をインサートする工程と、
    前記金型と前記第1可動型を型締めして、前記セパレータ本体の一面側に第1キャビティを形成する第1キャビティ形成工程と、
    前記第1キャビティに第1シール材を射出成形する第1射出工程と、
    前記第1可動型を前記第2可動型に取り替えて前記金型に型締めして、前記セパレータ本体の他面側に前記第2キャビティを形成する第2キャビティ形成工程と、
    前記第2キャビティに第2シール材を射出成形する第2射出工程と、
    を備え、
    前記第1キャビティ形成工程では、前記金型の前記支持体で前記セパレータ本体の縁部を前記一面側から前記第1可動型に押し付ける押圧工程を有することを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  2. 前記セパレータ本体の前記一面側の縁部から前記他面側の縁部に連続する前記シール材を前記セパレータ本体の両面に一体に成形する請求項1に記載の燃料電池用セパレータの製造方法であって、
    前記支持体は前記第1可動型または前記第2可動型に対して進退自在に構成され、
    前記第1キャビティ形成工程では、前記金型の支持体で前記セパレータ本体の一面側の縁部と前記第1可動型に跨るように前記一面側から前記第1可動型に押し付け、前記第1射出工程後、前記支持体を後退させて前記第1シール材の欠損部を形成し、前記第2射出工程では、前記欠損部にも前記第2シール材を射出成形することを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  3. 縁部に貫通孔を有する前記セパレータ本体の両面に前記シール材を一体に成形する請求項1に記載の燃料電池用セパレータの製造方法であって、
    前記支持体は前記第1可動型または前記第2可動型に対して進退自在に構成され、
    前記第1キャビティ形成工程では、前記金型の支持体で前記セパレータ本体の一面側の前記貫通孔を塞ぐように前記一面側から前記第1可動型に押し付け、前記第1射出工程後、前記支持体を後退させて前記第1シール材の欠損部を形成し、前記第2射出工程では、前記欠損部にも前記第2シール材を射出成形することを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
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