JP2008078049A - 燃料電池用金属セパレータの製造方法、製造装置、および燃料電池用金属セパレータ用の重ね合わせ板材 - Google Patents

燃料電池用金属セパレータの製造方法、製造装置、および燃料電池用金属セパレータ用の重ね合わせ板材 Download PDF

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Abstract

【課題】型の個数の低減を通して製造費の増加を抑え、さらにシール性能を高め得る燃料電池用金属セパレータの製造方法、製造装置、および燃料電池用金属セパレータ用の重ね合わせ板材を提供する。
【解決手段】燃料電池用金属セパレータ30の製造は、まず、燃料極側の金属セパレータを形成するための燃料極用凹部53aが設けられた上型53と、空気極側の金属セパレータを形成するための空気極用凹部54aが設けられた下型54とを備える成形型51内に、重ね合わせ板材60を入れる。そして、重ね合わせ板材における少なくとも一方の金属板62に設けられた注入口63から内圧をかける媒体を注入する。これにより、燃料極用凹部の形状に合致した形状の燃料極側の金属セパレータと、空気極用凹部の形状に合致した形状の空気極側の金属セパレータとを一体成形する。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料電池用金属セパレータの製造方法、製造装置、および燃料電池用金属セパレータ用の重ね合わせ板材に関する。
燃料電池スタックのセパレータとして、金属製の基材を適用した金属セパレータが使用されている(特許文献1、2参照)。燃料電池用金属セパレータは、金属製基材としての例えばステンレス鋼をプレス成形することにより、形成されている。
燃料電池用金属セパレータは、膜電極接合体の両面のそれぞれに配置される。燃料極および空気極では流路溝の形状などが異なる。このため、燃料極側の燃料電池用金属セパレータは、燃料極用凹部が設けられた金型を用いてプレス成形され、空気極側の燃料電池用金属セパレータは空気極用凹部が設けられた金型を用いてプレス成形されている。
特開2002−175818号公報 特開2006−40792号公報
燃料極側の燃料電池用金属セパレータと空気極側の燃料電池用金属セパレータとを別々にプレス成形しなければならないため、型の個数が増加し、製造費の増加を招いてしまう。
また、金属製基材の板厚は薄肉であるので、燃料電池用金属セパレータの全体にソリが生じたり、燃料電池用金属セパレータの外周部分にウネリが生じたりすることがあり、その際には矯正が必要となる。ソリやウネリなどの歪みが生じた燃料電池用金属セパレータは、矯正が十分でないと、燃料電池スタックを構成したときに、シール性能の低下を招いてしまう。
本発明の目的は、型の個数の低減を通して製造費の増加を抑え、さらにシール性能を高め得る燃料電池用金属セパレータの製造方法、製造装置、および燃料電池用金属セパレータ用の重ね合わせ板材を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の本発明は、燃料極側の燃料電池用金属セパレータを形成するための燃料極用凹部が設けられた型と、空気極側の燃料電池用金属セパレータを形成するための空気極用凹部が設けられた型とを備える成形型内に、重ね合わせた金属板を入れ、
前記重ね合わせた金属板のうちの少なくとも一方の金属板に設けられた注入口から前記重ね合わせた金属板の間に内圧をかける媒体を注入し、
前記燃料極用凹部の形状に合致した形状の燃料極側の燃料電池用金属セパレータと、前記空気極用凹部の形状に合致した形状の空気極側の燃料電池用金属セパレータとを一体成形する燃料電池用金属セパレータの製造方法である。
また、上記目的を達成する請求項4に記載の本発明は、 燃料極側の燃料電池用金属セパレータを形成するための燃料極用凹部が設けられた型と、空気極側の燃料電池用金属セパレータを形成するための空気極用凹部が設けられた型とを備え、重ね合わせた金属板を入れる成形型と、
前記重ね合わせた金属板の間に内圧をかける媒体を注入する注入機構と、を有し、
前記燃料極用凹部の形状に合致した形状の燃料極側の燃料電池用金属セパレータと、前記空気極用凹部の形状に合致した形状の空気極側の燃料電池用金属セパレータとを一体成形する、燃料電池用金属セパレータの製造装置である。
また、上記目的を達成する請求項5に記載の本発明は、燃料極側の燃料電池用金属セパレータを形成するための第1の金属板と、
前記第1の金属板に対して重ね合わされ、空気極側の燃料電池用金属セパレータを形成するための第2の金属板と、
前記第1と第2の金属板のうちの少なくとも一方の金属板に設けられ、前記第1と第2の金属板の間に内圧をかける媒体を注入するための注入口と、を有し、
燃料極側の燃料電池用金属セパレータと空気極側の燃料電池用金属セパレータとをハイドロフォーム成形により一体成形するための、燃料電池用金属セパレータ用の重ね合わせ板材である。
本発明によれば、型の個数の低減を通して製造費の増加を抑え、さらにシール性能を高め得る燃料電池用金属セパレータの製造方法、製造装置、および燃料電池用金属セパレータ用の重ね合わせ板材を提供できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、理解を容易にするために、図面には各構成要素が誇張して示されている。
図1は、燃料電池用金属セパレータを用いて構成した燃料電池スタック1を示す斜視図、図2は、燃料電池スタック1の積層構造の一部を示す要部拡大断面図、図3は、燃料電池用金属セパレータを示す斜視図である。
図1を参照して、燃料電池スタック1は、燃料ガス(水素)と酸化剤ガス(酸素)との反応により起電力を生じる単セル2を所定数だけ積層した積層体3を有している。積層体3の両端のそれぞれに、集電板4、絶縁板5およびエンドプレート6を配置し、これらを、タイロッドボルト7により締結することによって、燃料電池スタック1を構成する。燃料電池スタック1内部において燃料ガス、酸化剤ガス、および冷却水のそれぞれを流通させるために、一方のエンドプレート6に、燃料ガス導入口8、燃料ガス排出口9、酸化剤ガス導入口10、酸化剤ガス排出口11、冷却水導入口12、および冷却水排出口13を形成している。
図2を参照して、単セル2は、膜電極接合体20と、膜電極接合体20の両面のそれぞれに配置される燃料電池用金属セパレータ30(以下、単に「金属セパレータ30」ともいう)とから構成されている。
膜電極接合体20は、固体高分子電解質膜21と、固体高分子電解質膜21の両面のうち一方の面に設けられる燃料極22と、固体高分子電解質膜21の他方の面に設けられる空気極23とを有し、固体高分子電解質膜21を、その両側から、燃料極22と空気極23とによって挟み込んだ積層構造を有している。固体高分子電解質膜21としては、スルホン酸基を有するパーフルオロカーボン重合体膜(商品名;ナフイオン1128(登録商標)、デュポン株式会社)などを使用することができる。燃料極22および空気極23のそれぞれは、触媒層およびガス拡散層を含んでいる。
金属セパレータ30は、流路溝を形成するために、凹凸形状を有している。膜電極接合体20の両面のそれぞれに金属セパレータ30を配置することにより、燃料ガスを流通させるための燃料ガス流路31、酸化剤ガスを流通させるための酸化剤ガス流路32、および冷却水を流通させるための冷却水流路33を形成している。燃料ガスは、燃料ガス導入口8から導入され、金属セパレータ30の燃料ガス流路31を流れ、燃料ガス排出口9から排出される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス導入口10から導入され、金属セパレータ30の酸化剤ガス流路32を流れ、酸化剤ガス排出口11から排出される。冷却水は、冷却水導入口12から導入され、金属セパレータ30の冷却水流路33を流れ、冷却水排出口13から排出される。
金属セパレータ30の板厚は、薄肉(例えば、0.2mm以下)である。このように金属セパレータ30を薄肉に形成する理由は、電気抵抗をできるだけ小さくし、燃料電池の性能評価の1つの指標である出力密度(「起電力/単位容積」と定義される)を高めるためである。
図3を参照して、金属セパレータ30は、金属製基材41と、金属製基材41に設けられ流路溝42が形成された流路部43と、を有している。金属製基材41としては、例えば、ステンレス鋼が用いられる。なお、図中符号45、46は、それぞれ、金属製基材41を貫通して形成され、燃料ガス、酸化剤ガスを流すためのマニホールド穴を示している。また、図中符号47は、スタックされた金属セパレータ30に冷却水を流すための冷却水マニホールド穴を示している。
燃料極22および空気極23では流路溝の形状などが異なるため、燃料極22側の金属セパレータと空気極側の金属セパレータとを別々にプレス形成したのでは、型の個数の増加によって製造費が増加する。
また、金属製基材41の板厚が薄肉であることから、金属セパレータをプレス成形した場合にあっては、金属セパレータの全体にソリが生じたり、金属セパレータの外周部分にウネリが生じたりすることがあり、その際には矯正が必要となる。ソリやウネリなどの歪みが生じた金属セパレータは、矯正が十分でないと、燃料電池スタックを構成したときに、シール性能が低下する。
このような不具合の発生を抑えるため、本実施形態では、プレス成形に代えて、燃料電池用金属セパレータ用の重ね合わせ板材に対してハイドロフォーム成形を施すことによって、プレス型による絞り成形に比して、静水圧で塑性変形させるので歪量が小さい上、燃料極22側の燃料電池用金属セパレータと、空気極23側の燃料電池用金属セパレータとを一体成形することができ、製造工程を少なくして量産化が可能となる。
図4(A)(B)は、燃料電池用金属セパレータ30の製造装置50の要部を、燃料電池用金属セパレータ用の重ね合わせ板材60とともに示す断面図であり、図4(A)はハイドロフォーム成形開始時の状態を示し、図4(B)はハイドロフォーム成形終了時の状態を示している。
燃料電池用金属セパレータ用の重ね合わせ板材60は、燃料極22側の金属セパレータ30と空気極23側の金属セパレータ30とをハイドロフォーム成形により一体成形するために使用される。重ね合わせ板材60は、燃料極22側の金属セパレータ30を形成するための第1の金属板61と、第1の金属板61に対して重ね合わされ、空気極23側の金属セパレータ30を形成するための第2の金属板62と、第1と第2の金属板62のうちの少なくとも一方の金属板61(62)に設けられ、第1と第2の金属板61、62の間に内圧をかける媒体を注入するための注入口63と、を有している。第1と第2の金属板61、62は、ハイドロフォーム成形後における金属製基材41となる。図示例では、注入口63は、第2の金属板62に設けられている。注入口63は、第1の金属板61に設けてもよく、第1と第2の金属板61、62の両者に設けても良い。
前記注入口63は、スタックされた金属セパレータ30に燃料と空気と冷却水の少なくともいずれかを流すためのマニホールド穴45、46、47である。図示例では、スタックされた金属セパレータ30に冷却水を流すための冷却水マニホールド穴47である。冷却水マニホールド穴47は、プレス装置やレーザ加工機による打ち抜きによって予め形成されている。冷却水マニホールド穴47を注入口63として利用しているので、製品となる部分以外に注入口63を設定する必要がない。このため、ハイドロフォーム成形後に廃棄する材料を少なくでき、材料の歩留まりがよくなる。なお、注入口63として利用する「冷却水マニホールド穴47」の用語には、最終形状の冷却水マニホールド穴47のみならず、冷却水マニホールド穴47に仕上げる前の下穴も含まれている。また、注入口63は、燃料ガス、酸化剤ガスのマニホールド穴45、46を用いてもよいが、中央に位置する冷却水マニホールド穴47を用いることで、中央より水圧がかかるので、より均等な膨出成形が可能となり高精度となる。
本実施形態では、第2の金属板62にのみ冷却水マニホールド穴47用の下穴を形成しておき、ハイドロフォーム成形後に、第1と第2の金属板61、62に冷却水マニホールド穴47をレーザ加工機による打ち抜きによって形成するようにしている。図4(B)における2点鎖線は、第1と第2の金属板61、62に打ち抜きによって最終的に形成される冷却水マニホールド穴47の位置を示している。第1と第2の金属板61、62の両者に冷却水マニホールド穴47を予め形成しておいてもよい。この場合において、一方の金属板61(62)の冷却水マニホールド穴47のみを注入口63として利用するときには、他方の金属板62(61)の冷却水マニホールド穴47を後述する成形型に設けた封止プラグによって封止し、液漏れが生じないようにすればよい。
重ね合わせた第1と第2の金属板61、62の周縁の少なくとも一部を、溶接により接合し、接合部64を形成しておくことが好ましい。スタックされた燃料極22側の金属セパレータ30と空気極23側の金属セパレータ30との接触が良好になり、電気抵抗の低減を図ることができるからである。周縁の全周を溶接した場合には、ハイドロフォーム成形時の液漏れ防止に対しても効果的である。さらに、成形前の平板状態にある第1と第2の金属板61、62に溶接作業を行うことから、成形後に溶接作業を行う場合に比べて、溶接に使用する治具などの構成が簡易なものとなり、簡単かつ迅速に溶接することができ、溶接不良箇所の発生も著しく低減する。
燃料電池用金属セパレータの製造装置50は、概説すれば、上述した重ね合わせ板材60(「重ね合わせた金属板」に相当する)を入れる成形型51と、重ね合わせ板材60の間に内圧をかける媒体を注入する注入機構52と、を有している。成形型51は、燃料極22側の金属セパレータ30を形成するための燃料極用凹部53aが設けられた上型53(「燃料極用凹部が設けられた型」に相当する)と、空気極23側の金属セパレータ30を形成するための空気極用凹部54aが設けられた下型54(「空気極用凹部54aが設けられた型」に相当する)とを備えている。この製造装置50は、重ね合わせ板材60をハイドロフォーム成形することにより、燃料極用凹部53aの形状に合致した形状の燃料極22側の金属セパレータ30と、空気極用凹部54aの形状に合致した形状の空気極23側の金属セパレータ30とを一体成形する。
前記成形型51は、上型53が下型54に対して相対的に接近離反移動自在に設けられている。上型53および下型54により、重ね合わせ板材60の外周縁部が押さえ付けられる。上型53および下型54には、重ね合わせ板材60の外周縁部にビードを成形するための凹凸部53b、54bが形成されている。上下型53、54の図示しない型締め機構に供給される油圧を調整することにより、上下型53、54間のクリアランスが調整され、上下型53、54による板押え圧が制御される。
注入機構52は、重ね合わせ板材60の注入口63に挿通されるノズル部55と、媒体を供給する供給通路56と、を有する。ノズル部55は、下型54上面に、上型53に向けて突出して設けられている。供給通路56の一端は、ノズル部55の外周面において開口し、ノズル56aを構成している。供給通路56の他端は、圧力供給装置57に接続されている。圧力供給装置57において圧力が高められた媒体は、供給通路56およびノズル56aを通って、重ね合わせ板材60の間の空隙S内に導入される。図示例では、ノズル部55は、第2の金属板62の冷却水マニホールド穴47に挿通される。
金属セパレータ30の製造手順について説明する。
まず、燃料極22側の金属セパレータ30を形成するための第1の金属板61と、空気極23側の金属セパレータ30を形成するための第2の金属板62とを準備する。第2の金属板62は、冷却水マニホールド穴47が予め形成されている。第1の金属板61と第2の金属板62とを重ね合わせる。重ね合わせた第1と第2の金属板61、62の周縁の少なくとも一部を、溶接により接合し、接合部64を形成する。これにより、重ね合わせ板材60を得る。
図4(A)に示すように、重ね合わせ板材60を、成形型51内に入れる。このとき、第2の金属板62の冷却水マニホールド穴47にノズル部55を挿通する。上型53と下型54とを閉じ、定められた板押え圧にて、重ね合わせ板材60の外周縁部を押さえ付ける。
圧力供給装置57から、圧力が高められた媒体を、供給通路56およびノズル56aを通して、重ね合わせ板材60の間の空隙S内に導入する。媒体の導入に伴って、第1の金属板61が燃料極用凹部53aの内面に向けて膨出し、第2の金属板62が空気極用凹部54aの内面に向けて膨出する。第1と第2の金属板61、62は、膨出する内方部位に、外周縁部から材料が入り込む。ある程度膨らむと、材料は入り込まなくなる。図4(B)に示すように、ハイドロフォーム成形終了時には、第1の金属板61が燃料極用凹部53aの内面に押し付けられ、第2の金属板62が空気極用凹部54aの内面に押し付けられる。これにより、燃料極用凹部53aの形状に合致した形状の燃料極22側の金属セパレータ30と、空気極用凹部54aの形状に合致した形状の空気極23側の金属セパレータ30とが一体成形される。
媒体の注入を終了し、上下型53、54を開いて成形品を取り出す。そして、不要な外周部をプレスなどによって切り落とせば、燃料極22側の金属セパレータ30と空気極23側の金属セパレータ30との一体成形が完了する。
上述したように、ハイドロフォーム成形によって金属セパレータ30を製造することにより、プレス成形によって製造する場合に比べて、型の個数が増えない。したがって、型の個数の低減を通して製造費の増加を抑えることができる。
さらに、プレス成形によって製造する場合に比べて、ソリやウネリなどの歪みが小さく、燃料電池スタックを構成したときのシール性能を高めることができる。
冷却水マニホールド穴47を注入口63として利用しているので、ハイドロフォーム成形後に廃棄する材料を少なくでき、材料の歩留まりがよくなる。
重ね合わせた第1と第2の金属板61、62の周縁の少なくとも一部を溶接により接合しているので、スタックされた燃料極22側の金属セパレータ30と空気極23側の金属セパレータ30との接触が良好になり、電気抵抗の低減を図ることができる。さらに、成形前の平板状態にある第1と第2の金属板61、62に溶接作業を行うことから、成形後に溶接作業を行う場合に比べて、溶接に使用する治具などの構成が簡易なものとなり、簡単かつ迅速に溶接することができ、溶接不良箇所の発生を低減することができる。
燃料電池用金属セパレータを用いて構成した燃料電池スタックを示す斜視図である。 燃料電池スタックの積層構造の一部を示す要部拡大断面図である。 燃料電池用金属セパレータを示す斜視図である。 図4(A)(B)は、燃料電池用金属セパレータの製造装置の要部を、燃料電池用金属セパレータ用の重ね合わせ板材とともに示す断面図であり、図4(A)はハイドロフォーム成形開始時の状態を示し、図4(B)はハイドロフォーム成形終了時の状態を示している。
符号の説明
1 燃料電池スタック、
20 膜電極接合体、
22 燃料極、
23 空気極、
30 燃料電池用金属セパレータ、
41 金属製基材、
42 流路溝、
43 流路部、
45 燃料ガスマニホールド穴、
46 酸化剤ガスマニホールド穴、
47 冷却水マニホールド穴、
50 燃料電池用金属セパレータの製造装置、
51 成形型、
52 注入機構、
53 上型(燃料極用凹部が設けられた型)、
53a 燃料極用凹部、
54 下型(空気極用凹部が設けられた型)、
54a 空気極用凹部、
55 ノズル部、
56 供給通路、
56a ノズル、
60 重ね合わせた金属板、重ね合わせ板材、
61 第1の金属板、
62 第2の金属板、
63 注入口、
64 接合部、
S 空隙。

Claims (7)

  1. 燃料極側の燃料電池用金属セパレータを形成するための燃料極用凹部が設けられた型と、空気極側の燃料電池用金属セパレータを形成するための空気極用凹部が設けられた型とを備える成形型内に、重ね合わせた金属板を入れ、
    前記重ね合わせた金属板のうちの少なくとも一方の金属板に設けられた注入口から前記重ね合わせた金属板の間に内圧をかける媒体を注入し、
    前記燃料極用凹部の形状に合致した形状の燃料極側の燃料電池用金属セパレータと、前記空気極用凹部の形状に合致した形状の空気極側の燃料電池用金属セパレータとを一体成形する燃料電池用金属セパレータの製造方法。
  2. 前記注入口は、スタックされた燃料電池用金属セパレータに燃料と空気と冷却水の少なくともいずれかを流すためのマニホールド穴であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用金属セパレータの製造方法。
  3. 前記重ね合わせた金属板の周縁の少なくとも一部は、溶接により接合されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用金属セパレータの製造方法。
  4. 燃料極側の燃料電池用金属セパレータを形成するための燃料極用凹部が設けられた型と、空気極側の燃料電池用金属セパレータを形成するための空気極用凹部が設けられた型とを備え、重ね合わせた金属板を入れる成形型と、
    前記重ね合わせた金属板の間に内圧をかける媒体を注入する注入機構と、を有し、
    前記燃料極用凹部の形状に合致した形状の燃料極側の燃料電池用金属セパレータと、前記空気極用凹部の形状に合致した形状の空気極側の燃料電池用金属セパレータとを一体成形する、燃料電池用金属セパレータの製造装置。
  5. 燃料極側の燃料電池用金属セパレータを形成するための第1の金属板と、
    前記第1の金属板に対して重ね合わされ、空気極側の燃料電池用金属セパレータを形成するための第2の金属板と、
    前記第1と第2の金属板のうちの少なくとも一方の金属板に設けられ、前記第1と第2の金属板の間に内圧をかける媒体を注入するための注入口と、を有し、
    燃料極側の燃料電池用金属セパレータと空気極側の燃料電池用金属セパレータとをハイドロフォーム成形により一体成形するための、燃料電池用金属セパレータ用の重ね合わせ板材。
  6. 前記注入口は、スタックされた燃料電池用金属セパレータに燃料と空気と冷却水の少なくともいずれかを流すためのマニホールド穴であることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池用金属セパレータ用の重ね合わせ板材。
  7. 前記重ね合わせた第1と第2の金属板の周縁の少なくとも一部は、溶接により接合されていることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池用金属セパレータ用の重ね合わせ板材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114420963A (zh) * 2021-12-31 2022-04-29 潍坊倍力汽车零部件有限公司 一种氢燃料电池金属双极板成型方法

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