JP6166701B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
パッケージ内部に収納された半導体チップと、一対の電極板と、を有する半導体装置がある。半導体チップには、スイッチング素子が設けられる。半導体チップは、一対の電極板と電気的に接続される。一対の電極板は、一部をパッケージ外に露出させ、電極端子として機能する。半導体チップには、一対の電極板を介して電力が供給される。こうした半導体装置は、例えば、電力変換装置のインバータ回路などに用いられる。半導体装置において、内部配線に寄生するインダクタンスは、スイッチング時に生じるサージ電圧に影響する。サージ電圧は、半導体チップの故障や寿命低下の要因となる。このため、半導体装置では、内部配線に寄生するインダクタンスを抑制することが望まれる。
特開2011−15460号公報
本発明の実施形態は、内部配線に寄生するインダクタンスを抑制した半導体装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、ベースプレートと、半導体チップと、ケースと、第1端子板と、第2端子板と、第3端子板と、第4端子板と、絶縁部材と、を備えた半導体装置が提供される。前記ベースプレートは、支持面を有する。前記半導体チップは、前記支持面の上に設けられる。前記半導体チップは、第1電極と第2電極とを有するスイッチング素子を含む。前記ケースは、前記支持面の上に設けられ、前記半導体チップを覆う。前記ケースは、絶縁性である。前記第1端子板は、前記支持面に対して垂直な方向に延びる第1本体部と、前記第1本体部の前記垂直な方向の一端に設けられ前記第1電極と電気的に接続された第1接続部と、前記第1本体部の前記垂直な方向の他端に設けられ前記ケースの外側に突出する第1端子部と、を有する。前記第2端子板は、所定の間隔を空けて前記第1本体部と対向する第2本体部と、前記第2本体部の前記垂直な方向の一端に設けられ前記第2電極と電気的に接続された第2接続部と、前記第2本体部の前記垂直な方向の他端に設けられ前記ケースの外側に突出する第2端子部と、を有する。前記第3端子板は、所定の間隔を空けて前記第1本体部及び前記第2本体部と対向する第3本体部と、前記第3本体部の前記垂直な方向の一端に設けられ前記第1電極と電気的に接続された第3接続部と、前記第3本体部の前記垂直な方向の他端に設けられ前記第1端子板と電気的に接続された配線部と、を有する。前記第4端子板は、所定の間隔を空けて前記第3本体部と対向する第4本体部と、前記第4本体部の前記垂直な方向の一端に設けられ前記第2電極と電気的に接続された第4接続部と、前記第4本体部の前記垂直な方向の他端に設けられ前記第2端子板と電気的に接続された配線部と、を有する。前記絶縁部材は、前記第3本体部と前記第4本体部との間に設けられる。前記第3本体部の厚さは、前記第1本体部の厚さよりも薄い。前記第4本体部の厚さは、前記第2本体部の厚さよりも薄い。前記第3本体部と前記第4本体部との間の前記間隔は、前記第1本体部と前記第2本体部との間の前記間隔よりも狭い。
第1の実施形態に係る半導体装置を模式的に表す斜視図である。 第1の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す斜視図である。 第1の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す分解斜視図である。 図4(a)〜図4(d)は、第1の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す斜視図である。 図5(a)及び図5(b)は、第1の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す側面図である。 図6(a)及び図6(b)は、インダクタンスを計算するシミュレーションの一例を表す模式図及びグラフ図である。 図7(a)及び図7(b)は、第2の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す部分断面図である。 第3の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す斜視図である。 図9(a)及び図9(b)は、第4の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す斜視図である。 図10(a)及び図10(b)は、第5の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す斜視図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る半導体装置を模式的に表す斜視図である。
図2は、第1の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す斜視図である。
図1及び図2に表すように、半導体装置10は、ベースプレート11と、ケース12と、基板13と、半導体チップ14と、制御端子15と、第1正極端子板21(第1端子板)と、第1負極端子板22(第2端子板)と、第2正極端子板31(第3端子板)と、第2負極端子板32(第4端子板)と、を備える。
ケース12は、ベースプレート11の上に設けられ、基板13や半導体チップ14などを覆う。ケース12は、例えば、基板13や半導体チップ14などを保護する。図2は、ケース12をベースプレート11から取り外した状態を表している。
半導体チップ14は、スイッチング素子を含む。スイッチング素子は、例えば、第1電極と、第2電極と、制御電極と、を有する。半導体チップ14に設けられるスイッチング素子は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やパワーMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)などである。半導体チップ14に設けられるスイッチング素子の数は、1つでもよいし、複数でもよい。
制御端子15及び各端子板21、22、31、32は、導電性を有する。制御端子15及び各端子板21、22、31、32のそれぞれは、半導体チップ14と電気的に接続される。例えば、半導体チップ14にnチャネル形のIGBTが設けられている場合、第1正極端子板21及び第2正極端子板31は、IGBTのコレクタ電極と電気的に接続される。第1負極端子板22及び第2負極端子板32は、IGBTのエミッタ電極と電気的に接続される。制御端子15は、IGBTのゲート電極と電気的に接続される。すなわち、半導体チップに設けられたスイッチング素子がnチャネル形のIGBTである場合、第1電極は、コレクタ電極であり、第2電極は、エミッタ電極であり、制御電極は、ゲート電極である。
半導体装置10では、第1正極端子板21と第1負極端子板22との間(例えば、エミッタ−コレクタ間)に電圧が印加される。第1負極端子板22及び第2負極端子板32は、例えば、共通電位に設定される。第1正極端子板21及び第2正極端子板31は、第1負極端子板22及び第2負極端子板32よりも高い電位に設定される。
制御端子15には、制御信号が入力される。制御端子15に入力された制御信号に応じて、スイッチング素子のオン・オフが切り替えられる。これにより、半導体装置10において、第1正極端子板21と第1負極端子板22との間に電流が流れるオン状態と、第1正極端子板21と第1負極端子板22との間に流れる電流がオン状態よりも低いオフ状態と、が切り替えられる。オフ状態は、第1正極端子板21と第1負極端子板22との間に、実質的に電流が流れない状態である。
半導体装置10には、複数の半導体チップ14が設けられる。半導体装置10は、複数の半導体チップ14のそれぞれに設けられた複数のスイッチング素子を並列に接続する。これにより、半導体装置10は、例えば、大容量の1つのスイッチング素子として機能する。半導体装置10は、いわゆるパワー半導体モジュールである。半導体装置10は、例えば、鉄道車両のインバータ回路などに用いられる。
ベースプレート11は、略矩形の板状である。ベースプレート11は、基板13などを支持する支持面11aを有する。支持面11aは、矩形状である。ベースプレート11には、熱伝導性の高い材料が用いられる。ベースプレート11には、例えば、金属材料が用いられる。
ここで、支持面11aに対して垂直な方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。X軸方向及びY軸方向は、支持面11aに対して平行な方向である。支持面11aの一対の辺は、X軸方向に延びる。支持面11aの別の一対の辺は、Y軸方向に延びる。
ケース12は、略直方体の箱状である。ケース12は、支持面11a側を開口させた開口箱状であり、支持面11aの上に取り付けられた状態で、基板13や半導体チップ14を覆う。ベースプレート11及びケース12のそれぞれの形状は、上記に限ることなく、任意の形状でよい。ケース12は、絶縁性である。ケース12には、例えば、樹脂材料やセラミクスなどが用いられる。
ケース12は、上面12aを有する。上面12aは、支持面11aと実質的に同じ方向を向く。上面12aは、例えば、支持面11aと実質的に平行である。制御端子15は、上面12aの上に設けられる。この例では、3つの制御端子15が、上面12aの上に設けられる。制御端子15の数は、3つに限ることなく、任意の数でよい。
半導体装置10には、複数の基板13が設けられる。複数の基板13は、ベースプレート11の支持面11aの上に並べて設けられる。この例では、X軸方向に2つ、Y軸方向に3つ並んだ計6つの基板13が設けられている。基板13の数は、6つに限らず、任意の数でよい。
複数の半導体チップ14は、複数の基板13のそれぞれの上に設けられる。半導体チップ14は、1つの基板13の上に複数設けられる。この例では、6つの基板13のそれぞれの上に、4つの半導体チップ14が設けられている。すなわち、この例では、合計24個の半導体チップ14が設けられている。1つの基板13の上に設けられる半導体チップ14の数は、4つに限ることなく、任意の数でよい。1つの基板13の上に設けられる半導体チップ14の数は、1つでもよい。基板13及び半導体チップ14は、複数に限ることなく、1つでもよい。また、基板13は、省略してもよい。例えば、絶縁性のベースプレート11の上に配線パターンを形成し、ベースプレート11の配線の上に半導体チップ14を配置してもよい。
各端子板21、22、31、32は、それぞれ3つずつ設けられている。各端子板21、22、31、32は、X軸方向に並ぶ2つの基板13に共通に用いられる。すなわち、この例では、2つの基板13と、8つの半導体チップ14と、それぞれ1つずつの各端子板21、22、31、32を1つのユニットとし、このユニットをY軸方向に3セット並べて配置している。半導体装置10に含まれるユニットの数は、3セットに限ることなく、1セット又は2セットでもよいし、4セット以上でもよい。以下では、上記の1つのユニットを、1/3モデルTMと称す。各1/3モデルTMは、例えば、ブスバーなどにより、ケース12の外側で並列に接続される。これにより、半導体装置10が1つのスイッチング素子として機能する。各1/3モデルTMは、ケース12内において並列に接続してもよい。
図3は、第1の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す分解斜視図である。
図3は、1/3モデルTMを模式的に表す。
図3に表すように、基板13は、基板本体13aと、第1配線パターン13bと、第2配線パターン13cと、を有する。基板本体13aは、略矩形の板状である。基板本体13aは、絶縁性を有する。また、基板本体13aは、高い熱伝導性を有する。基板本体13aには、例えば、セラミクスが用いられる。
第1配線パターン13bは、基板本体13aの上に設けられる。第2配線パターン13cは、基板本体13aの上に設けられ、第1配線パターン13bと離間して配置される。第2配線パターン13cは、例えば、第1配線パターン13bと電気的に絶縁される。各配線パターン13b、13cは、導電性を有する。各配線パターン13b、13cの導電率は、基板本体13aの導電率よりも高い。各配線パターン13b、13cには、例えば、銅箔が用いられる。基板13は、例えば、基板本体13aの裏面(各配線パターン13b、13cが設けられた面と反対の面)に、別の配線パターンをさらに有してもよい。
各半導体チップ14は、第1配線パターン13bの上に設けられる。各半導体チップ14の裏面(第1配線パターン13bと向かい合う面)には、電極が設けられる。各半導体チップ14は、裏面に設けられた電極を介して第1配線パターン13bと電気的に接続される。これにより、例えば、半導体チップ14に設けられたスイッチング素子のコレクタ電極が、第1配線パターン13bと電気的に接続される。
また、各半導体チップ14の表面にも、電極が設けられる。各半導体チップ14の表面の電極には、ボンディングワイヤ24の一端が接続されている。ボンディングワイヤ24の他端は、第2配線パターン13cに接続されている。これにより、各半導体チップ14は、表面の電極及びボンディングワイヤ24を介して第2配線パターン13cと電気的に接続される。例えば、半導体チップ14に設けられたスイッチング素子のエミッタ電極が、第2配線パターン13cと電気的に接続される。
ボンディングワイヤ24には、例えば、純アルミニウムが用いられる。ボンディングワイヤ24は、細い円形断面の単線を複数本並列に立体的に設けられる。ここでは、複数本のボンディングワイヤ24を便宜的にテープ状に見立てて図示している。
各半導体チップ14の表面には、例えば、ボンディングワイヤ24に接続される電極の他に、制御電極が設けられる。制御電極は、図示を省略した配線などを介して制御端子15と電気的に接続される。これにより、例えば、半導体チップ14に設けられたスイッチング素子のゲート電極が、制御端子15と電気的に接続される。制御電極は、各制御端子15のそれぞれと電気的に接続してもよいし、各制御端子15のいずれかと電気的に接続してもよい。すなわち、半導体装置10に設けられた複数のスイッチング素子のオン・オフは、1つの制御信号でまとめて制御してもよいし、複数の制御信号で個別に制御できるようにしてもよい。
図4(a)〜図4(d)は、第1の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す斜視図である。
図4(a)は、第1正極端子板21を模式的に表す。
図4(b)は、第1負極端子板22を模式的に表す。
図4(c)は、第2正極端子板31を模式的に表す。
図4(d)は、第2負極端子板32を模式的に表す。
図4(a)に表すように、第1正極端子板21は、X軸方向(第1方向)に延びるとともにZ軸方向(第2方向)に延びる本体部21a(第1本体部)を有する。本体部21aは、例えば、X−Z平面に対して平行な板状である。ここで、「X軸方向に延びる」とは、X軸方向に一致している場合に限ることなく、少なくともX軸方向に延びる成分を有していればよい。他の方向についても同様である。
本体部21aのZ軸方向の一端には、複数の接続部21b(第1接続部)が設けられている。この例では、2つの接続部21bが設けられている。各接続部21bは、換言すれば、本体部21aの下端に設けられる。各接続部21bは、X軸方向に並ぶ2つの基板13のそれぞれの第1配線パターン13bと電気的に接続される。すなわち、接続部21bは、第1配線パターン13bを介して半導体チップ14に設けられたスイッチング素子の第1電極と電気的に接続される。これにより、各基板13の第1配線パターン13bが、第1正極端子板21を介して互いに電気的に接続される。例えば、各半導体チップ14に設けられたスイッチング素子のコレクタ電極が、並列に接続される。
この例では、1つの1/3モデルTMにおいて、X軸方向に並ぶ2つの基板13を設けている。1/3モデルTMにおいてX軸方向に並ぶ基板13の数は、2つに限ることなく、3つ以上でもよい。複数の接続部21bは、X軸方向に並ぶ基板13の数に応じて設ければよい。基板13及び半導体チップ14の数が1つである場合には、接続部21bの数も1つでよい。なお、複数の基板13の並ぶ方向は、X軸方向に限ることなく、支持面11aと平行な任意の方向でよい。
本体部21aのZ軸方向の他端には、端子部21c(第1端子部)が設けられている。端子部21cは、換言すれば、本体部21aの上端に設けられる。端子部21cは、ケース12に設けられた開口を介してケース12の外側に突出する。端子部21cは、略90°折り曲げられ、ケース12の上面12aに沿う。端子部21cは、外部の機器との電気的な接続に用いられる。これにより、例えば、外部の機器と半導体チップ14に設けられたスイッチング素子のコレクタ電極とが電気的に接続される。すなわち、端子部21cは、正極端子として機能する。
第1正極端子板21は、本体部21aと複数の接続部21bのそれぞれとの間に設けられた複数の屈曲部21dを有する。各屈曲部21dは、Y軸方向を軸に屈曲し、本体部21aと平行な面(X−Z平面)に沿う。各屈曲部21dは、例えば、使用時の温度変化にともなう弾性変形により、各接続部21bに加わる応力を低減させる。各屈曲部21dは、例えば、各接続部21bの接合信頼性を向上させる。この例において、各屈曲部21dは、U字状に屈曲したベンド形状である。各屈曲部21dの形状は、これに限ることなく、任意の形状でよい。
図4(b)に表すように、第1負極端子板22は、X軸方向に延びるとともにZ軸方向に延びる本体部22a(第2本体部)を有する。本体部22aは、例えば、X−Z平面に対して平行な板状である。本体部22aは、所定の間隔を空けて第1正極端子板21の本体部21aと対向する。本体部22aは、本体部21aと実質的に平行に配置される。
本体部22aのZ軸方向の一端には、複数の接続部22b(第2接続部)が設けられている。この例では、2つの接続部22bが設けられている。各接続部22bは、換言すれば、本体部22aの下端に設けられる。各接続部22bは、X軸方向に並ぶ2つの基板13のそれぞれの第2配線パターン13cと電気的に接続される。接続部22bは、第2配線パターン13cを介して半導体チップ14に設けられたスイッチング素子の第2電極と電気的に接続される。これにより、各基板13の第2配線パターン13cが、第1負極端子板22を介して互いに電気的に接続される。例えば、各半導体チップ14に設けられたスイッチング素子のエミッタ電極が、並列に接続される。
本体部22aのZ軸方向の他端には、端子部22c(第2端子部)が設けられている。端子部22cは、換言すれば、本体部22aの上端に設けられる。端子部22cは、第1正極端子板21の端子部21cと同様に、ケース12の外側に突出し、負極端子として機能する。
第1負極端子板22は、本体部22aと複数の接続部22bのそれぞれとの間に設けられた複数の屈曲部22dを有する。各屈曲部22dは、Y軸方向を軸に屈曲し、本体部22aと平行な面に沿う。各屈曲部22dは、第1正極端子板21の各屈曲部21dと同様に、例えば、各接続部22bの接合信頼性を向上させる。各屈曲部22dの形状は、任意の形状でよい。
図4(c)に表したように、第2正極端子板31は、X軸方向に延びるとともにZ軸方向に延びる本体部31a(第3本体部)を有する。本体部31aは、例えば、X−Z平面に対して平行な板状である。本体部31aは、所定の間隔を空けて第1正極端子板21の本体部21a及び第1負極端子板22の本体部22aと対向する。本体部31aは、本体部21a及び本体部22aのそれぞれと実質的に平行に配置される。
本体部31aのZ軸方向の一端には、複数の接続部31b(第3接続部)が設けられている。この例では、2つの接続部31bが設けられている。各接続部31bは、換言すれば、本体部31aの下端に設けられる。各接続部31bは、X軸方向に並ぶ2つの基板13のそれぞれの第1配線パターン13bと電気的に接続される。接続部31bは、第1配線パターン13bを介して半導体チップ14に設けられたスイッチング素子の第1電極と電気的に接続される。なお、接続部21b、31bと第1電極との電気的な接続は、第1配線パターン13bに限ることなく、他の配線部材を介して行ってもよい。
本体部31aのZ軸方向の他端には、配線部31cが設けられている。配線部31cは、換言すれば、本体部31aの上端に設けられる。配線部31cは、第1正極端子板21と電気的に接続される。配線部31cは、例えば、第1正極端子板21に接触する。配線部31cは、第1正極端子板21の本体部21aの上端付近に接続される。配線部31cは、例えば、端子部21cに接続される。すなわち、第2正極端子板31は、第1正極端子板21に対して並列に接続される。これにより、例えば、外部の機器と半導体チップとの間に、第1正極端子板21を流れる電流経路と、第2正極端子板31を流れる電流経路と、の2つの電流経路が設けられる。
図4(d)に表したように、第2負極端子板32は、X軸方向に延びるとともにZ軸方向に延びる本体部32a(第4本体部)を有する。本体部32aは、例えば、X−Z平面に対して平行な板状である。本体部32aは、所定の間隔を空けて第2正極端子板31の本体部31aと対向する。本体部32aは、本体部31aと実質的に平行に配置される。
本体部32aのZ軸方向の一端には、複数の接続部32b(第4接続部)が設けられている。この例では、2つの接続部32bが設けられている。各接続部32bは、換言すれば、本体部32aの下端に設けられる。各接続部32bは、X軸方向に並ぶ2つの基板13のそれぞれの第2配線パターン13cと電気的に接続される。接続部32bは、第2配線パターン13cを介して半導体チップ14に設けられたスイッチング素子の第2電極と電気的に接続される。なお、接続部22b、32bと第2電極との電気的な接続は、第2配線パターン13cに限ることなく、他の配線部材を介して行ってもよい。
本体部32aのZ軸方向の他端には、配線部32cが設けられている。配線部32cは、換言すれば、本体部32aの上端に設けられる。配線部32cは、第1負極端子板22と電気的に接続される。配線部32cは、例えば、第2負極端子板22に接触する。配線部32cは、第1負極端子板22の本体部22aの上端付近に接続される。配線部32cは、例えば、端子部22cに接続される。すなわち、第2負極端子板32は、第1負極端子板22に対して並列に接続される。これにより、例えば、外部の機器と半導体チップとの間に、第1負極端子板22を流れる電流経路と、第2負極端子板32を流れる電流経路と、の2つの電流経路が設けられる。
図5(a)及び図5(b)は、第1の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す側面図である。
図5(a)は、1/3モデルTMをX軸方向に見たときの側面図である。
図5(b)は、図5(a)の仮想円CR内を拡大して表す部分拡大図である。
なお、仮想円CRは、図示において便宜的に付与したものであり、1/3モデルTMに実在する物体ではない。
図5(a)及び図5(b)に表したように、第1負極端子板22の本体部22aは、第1正極端子板21の本体部21aのY軸方向を向く一方の面S1と対向する。第2正極端子板31の本体部31aは、第1正極端子板21の本体部21aのY軸方向を向く他方の面S2と対向する。面S2は、面S1と反対側の面である。換言すれば、第1正極端子板21の本体部21aは、第1負極端子板22の本体部22aと第2正極端子板31の本体部31aとの間に設けられる。
第2正極端子板31の本体部31aは、面S2と対向する面S3を有する。第2負極端子板32の本体部32aは、面S3と対向する。換言すれば、第2負極端子板32の本体部32aは、第1正極端子板21の本体部21aと第2正極端子板31の本体部31aとの間に設けられる。このように、各本体部21a、22a、31a、32aのそれぞれは、Y軸方向に並ぶ。各本体部21a、22a、31a、32aの並ぶ順序は、上記に限らない。
第1正極端子板21の本体部21aと第1負極端子板22の本体部22aとの間には、絶縁部材34が設けられている。第2正極端子板31の本体部31aと第2負極端子板32の本体部32aとの間には、絶縁部材35が設けられている。なお、図5(a)及び図5(b)では、見易くするために便宜的に絶縁部材34、35にハッチングを付与している。絶縁部材34は、本体部21aと本体部22aとの接触を抑制する。同様に、絶縁部材35は、本体部31aと本体部32aとの接触を抑制する。すなわち、絶縁部材34、35は、正極と負極との短絡を抑制する。絶縁部材34、35には、例えば、樹脂材料が用いられる。絶縁部材34、35の材料は、正極と負極との短絡を抑制可能な電気絶縁性を有する任意の材料でよい。
このように、第1正極端子板21の本体部21aは、絶縁部材34を介して第1負極端子板22の本体部22aと絶縁積層される。第2正極端子板31の本体部31aは、絶縁部材35を介して第2負極端子板32の本体部32aと絶縁積層される。
第1正極端子板21の本体部21aの厚さt1(Y軸方向の長さ)は、例えば、1.5mm(0.5mm以上3mm以下)である。第1負極端子板22の本体部22aの厚さt2は、例えば、1.5mm(0.5mm以上3mm以下)である。本体部21aと本体部22aとの間の間隔d1は、例えば、2.3mm(0.5mm以上4mm以下)である。
第2正極端子板31の本体部31aの厚さt3は、例えば、0.1mm(0.005mm以上0.3mm以下)である。第2負極端子板32の本体部32aの厚さt4は、例えば、0.1mm(0.005mm以上0.3mm以下)である。本体部31aと本体部32aとの間の間隔d2は、例えば、0.1mm(0.005mm以上0.3mm以下)である。また、この例において、第1正極端子板21の本体部21aと第2負極端子板32の本体部32aとの間の間隔d3は、例えば、2mm(0.5mm以上4mm以下)である。間隔d3は、例えば、間隔d1と同程度に設定される。
このように、第2正極端子板31の本体部31aの厚さt3は、第1正極端子板21の本体部21aの厚さt1よりも薄い。第2負極端子板32の本体部32aの厚さt4は、第1負極端子板22の本体部22aの厚さt2よりも薄い。本体部31aと本体部32aとの間の間隔d2は、本体部21aと本体部22aとの間の間隔d1よりも狭い。換言すれば、本体部31aと本体部32aとの間の距離は、本体部21aと本体部22aとの間の距離よりも短い。本体部31aと本体部32aとの対向面積は、本体部21aと本体部22aとの対向面積よりも広い。
厚さt3は、例えば、厚さt1の0.01倍以上0.1倍以下である。厚さt4は、例えば、厚さt2の0.01倍以上0.1倍以下である。間隔d2は、例えば、間隔d1の0.01倍以上0.1倍以下である。第2正極端子板31及び第2負極端子板32は、板状に限ることなく、シート状やフィルム状でもよい。第2正極端子板31及び第2負極端子板32は、可撓性を有してもよい。第2正極端子板31及び第2負極端子板32は、例えば、フレキシブルプリント基板のような構造でもよい。
各端子板21、22、31、32には、例えば、銅板が用いられる。各端子板21、22、31、32には、例えば、アルミニウムや黄銅材(真鍮材)などの他の金属材料を用いてもよい。各端子板21、22、31、32の材料は、必要な導電率を得ることができる任意の導電性材料でよい。
図6(a)及び図6(b)は、インダクタンスを計算するシミュレーションの一例を表す模式図及びグラフ図である。
図6(a)は、シミュレーションに用いたモデルを模式的に表す。
図6(b)は、図6(a)に表すモデルのインダクタンスの計算結果の一例を模式的に表す。
図6(a)に表したように、モデルは、互いに平行に配置された2つの導体CDR1、CDR2を有する。矢線Cr1、Cr2で表すように、シミュレーションにおいて、各導体CDR1、CDR2に流れる電流の向きは、互いに逆向きである。このように、シミュレーションでは、逆向きに電流が流れる平行平板のインダクタンスを求める。
シミュレーションにおいて、導体CDR2の形状は、導体CDR1の形状と同じである。各導体CDR1、CDR2の形状は、長方形状の板状である。ここで、各導体CDR1、CDR2の幅をWd(mm)とする。各導体CDR1、CDR2の間隔をPt(mm)とする。各導体CDR1、CDR2の長さをLgとする。長さLgは、1mとする。また、各導体CDR1、CDR2の厚さは、間隔Ptと同じとする。
各導体CDR1、CDR2の自己インダクタンスLselfは、以下の(1)式で求めることができる。
self=μ(Pt/Wd) ・・・ (1)
(1)式において、μは、真空の透磁率(H/m)である。μは、一般的に、4π×10−7H/mである。そして、各導体CDR1、CDR2の片側分の実効インダクタンスLeff(nH/m)は、各導体CDR1、CDR2の自己インダクタンスLselfと、各導体CDR1、CDR2の相互インダクタンスMと、の差で求めることができる。すなわち、Leff=Lself−Mで求めることができる。なお、各導体CDR1、CDR2の相互インダクタンスMの計算方法については、電気工学ハンドブックなどに掲載されている周知の計算方法を用いればよい。シミュレーションでは、間隔Ptと幅Wdとの比率Pt/Wdを変化させ、複数の比率Pt/Wdのそれぞれについて、実効インダクタンスLeffを計算した。
図6(b)は、実効インダクタンスLeffの計算結果の一例を表すグラフ図である。
図6(b)の横軸は、比率Pt/Wdであり、縦軸は、実効インダクタンスLeffである。
図6(b)に表したように、逆向きに電流が流れる平行平板において、実効インダクタンスLeffは、概ね比率Pt/Wdと比例関係にある。実効インダクタンスLeffは、例えば、間隔Ptを狭くする程、小さくすることができる。
このように、互いに逆向きの電流が流れる導体を積層して、導体間ギャップを小さくすると、導体の実効インダクタンスを小さくすることができる。本実施形態に係る半導体装置10では、第2正極端子板31の本体部31aと第2負極端子板32の本体部32aとの間の間隔d2が、第1正極端子板21の本体部21aと第1負極端子板22の本体部22aとの間の間隔d1よりも短い。すなわち、半導体装置10において、第2正極端子板31と第2負極端子板32とによる配線経路のインダクタンスは、第1正極端子板21と第1負極端子板22とによる配線経路のインダクタンスよりも小さい。
スイッチング時の電流変化率の大きい電流は、主に、インダクタンスの小さい第2正極端子板31及び第2負極端子板32の配線経路を流れる。電流変化率の大きいスイッチング時の電流は高周波電流であり、周波数に左右される浸透深さ(表皮厚さ)が小さい。例えば銅板に周波数1MHzの高周波電流を通電した際の浸透深さは、0.066mmである。すなわち厚さ1.5mmの導体でも、厚さ0.1mmの導体でも、交流抵抗値には大差がない。1.5mmの厚さでも、0.1mmの厚さでも通電特性に大きな差はない。
一方、導通時(オン時)の導体の抵抗は直流抵抗であるので、導体が薄いと導体断面積が小さくなり、抵抗が大きくなる。しかし本実施形態においては、例えば1.5mmの厚さの第1正極端子板21及び第1負極端子板22がある。すなわち、導通時は主として第1正極端子板21及び第1負極端子板22の配線経路に電流が流れる。並列回路のため、抵抗の逆数比で電流分担が決定される。
本実施形態によれば、半導体装置10の導通時(オン時)には、主に厚さの厚い第1正極端子板21及び第1負極端子板22に電流が流れて、導体の通電損失や温度上昇を抑制できる。そして、スイッチング時には、主に厚さの薄い第2正極端子板31及び第2負極端子板32に電流が流れる。例えば、インダクタンスの低減により、発生サージ電圧を抑制することができる。
第2正極端子板31及び第2負極端子板32の積層部分の厚さは、絶縁部材35を含めても0.3mm程度である。そのため、積層体全体に屈曲性を持たせることが可能である。すなわち、第1正極端子板21及び第1負極端子板22のような屈曲部21d、22dがなくとも、発生応力を緩和させることができる。そのため、より広い面積を絶縁積層することで、インダクタンス低減効果を増すことができる。
数値解析でインダクタンス低減効果を確認した。第2正極端子板31及び第2負極端子板32を設けず、第1正極端子板21及び第1負極端子板22のみを設けた参考例の場合の1/3モデルTMのインダクタンスは、約30nHである。3つの1/3モデルTMを並列に接続した場合、インダクタンスは、約10nHである。
一方、本実施形態に係る半導体装置10において、1/3モデルTMのインダクタンスは、約20nHである。参考例と比較して約2/3(約30%低減)となっており、インダクタンスの低減効果があるといえる。インダクタンス解析値は、端子板部のみならず、絶縁基板の銅箔パターンや、アルミワイヤのインダクタンスも含む装置全体のインダクタンスである。それを勘案すると、本実施形態による端子板部分のインダクタンス低減効果は大きいといえる。
一般に、各種用途のインバータ装置は、高効率および高信頼性であるとともに、より小形であることが期待されている。それを実現するため、インバータ装置のキー部品である半導体装置(パワー半導体モジュール)の改善が要求される。
インバータ装置を高効率化するためには、パワー半導体モジュールの通電に伴う発熱量の低減、すなわち、低損失化が重要となる。しかしながら、通電発熱に伴う温度上昇を抑制するためには、冷却機構を装備する必要があり、この冷却機構は通常大きな容積を必要とするので、インバータ装置の大きさを支配する最大要因となっている。このことから、低損失化はインバータ装置の小形化に通じる。
また、より高いスイッチング周波数でスイッチングすることが期待されている。スイッチング周波数が高くできると、インバータ装置の主回路を構成するキャパシタやリアクトルなどの部品を小形化することができ、装置内で体積占有率が大きいそれら部品の小形化により、装置を小形化できる。
パワー半導体モジュールには、スイッチング素子等のパワー半導体素子が収納され、これを効率良く利用することも重要である。すなわち、パワー半導体素子の電圧、電流などの通電定格の許容上限値にできるだけ近い値まで通電することが求められる。パワー半導体素子を、その許容上限値に近い通電条件で使用した場合でも、長期的な信頼性を維持し続けることも期待される。
インバータ装置の小形化には、パワー半導体モジュールの通電容量をより大きくし、さらにより高速(高周波数)でスイッチングすることが期待され、実際にそれを指向した性能向上が進んでいる。同時に、パワー半導体モジュールの発熱量低減や、長期的な信頼性維持も必要であることは上述のとおりである。
パワー半導体モジュールは、パッケージ内部にパワー半導体チップを収納しており、パワー半導体チップが、パワー半導体モジュールにおけるキーデバイスである。パワー半導体チップは、シリコンなどのウェーハに微細加工を施して製造された部品であり、半導体技術の進歩により、チップ1個あたりの通電容量も上昇を続けてきた。
しかしながら、大容量のインバータ装置を構成するうえでは、チップを複数個組み合わせて対応せざるを得ない。装置が要求する電流容量に対応するには、チップを複数個並列に接続する必要がある。
1個のパッケージに多数個のチップを収納し、パッケージ内の各種配線部材により、パッケージ内部で並列に結線する。これにより、通電容量の大きなパッケージを構成する方法が好ましく、パッケージ構成に関わる多様な技術開発も進んでいる。
モジュールの大容量化は、並列チップ間の電流分担を均等にしやすいといった通電特性上の利点がある。また、パッケージ部分の占有スペース削減により、装置小形化ができ、装置から見た場合の使用部品数を少なくできるなどの利点もあり、それぞれコスト低減の観点でも有利である。
一方、モジュールの大容量化は、様々な構成上の技術課題を伴っている。一つは、パッケージの内部配線部材に関わるものである。パッケージ内部の主回路配線は、モジュールをインバータ装置に適用した際に、インバータ主回路の一部として機能する。そのため、パッケージ内部配線部材は、寄生インピーダンスが小さいことが期待される。
インピーダンスを構成する抵抗成分は、装置主回路通電時の発熱の一因になる。パッケージ内部配線の発熱の大小は、装置の効率に影響する。また、パワーモジュールの通電時の温度上昇に影響するため、パワーモジュールの信頼性をも左右する場合がある。発熱量及び温度上昇とも、より小さいことが望ましいので、内部配線の抵抗成分は小さいことが望ましい。
インピーダンスを構成するインダクタンス成分は、スイッチング時のサージ電圧に影響する。スイッチング時のサージ電圧は、モジュール内部配線のインダクタンスに比例する。通電時に発生するサージ電圧が大きいと、パワー半導体チップに許容電圧を超過する電圧が印加され、故障や寿命低下を招く可能性がある。
そのため、スイッチングサージ電圧を抑制するために、電流変化率を抑制する方法が用いられる。上述のように、より高いスイッチング周波数で運転することを指向しているため、その観点では電流変化率の抑制は望ましくなく、またスイッチング損失増大というデメリットも付随するので、好ましくない。以上のことから、インダクタンス成分の抑制が期待さている。
パッケージの配線部材に対して、低インピーダンス化が期待されるものの、パッケージ構成上の様々な要件によって、必ずしも十分には達成できていない。具体的には以下のような理由によるものである。
上述のように、パワーモジュールでは、パワー半導体チップを複数個並列に接続して構成する。収納チップ数は、多い場合数十個に及んでいる。良く知られているように、パッケージ内部で全てのチップが同一面上に配置され、良熱伝導性の絶縁基板および両熱伝導性のベースプレートを介して、パワーモジュール放熱面からチップの発熱を効率良く放熱する構造が多用される。
チップを平面的に配置することで、チップ間を並列接続する配線部材の配線長が長くなりやすく、本質的にインピーダンス(抵抗、インダクタンス)が大きくなりやすい。
さらに、パッケージ内部の配線部位に即した配線材料や配線形状および施工法を採用する必要がある。例えば、チップ表面電極へ接続する配線は、線径の小さい純アルミニウム線を用い、超音波接続により敷設される。一方、チップ裏面電極へ接続する配線には、絶縁基板表面に形成した薄銅箔パターンが用いられる。接合には、ハンダ接合が多用される。小線径のアルミ線や薄銅箔パターンで配線経路の一部を構成する関係で、配線部材の断面積を大きくできず、特に抵抗成分の低減が難しい。
チップ表面側のアルミ線も、片端は絶縁基板表面の別の配線回路パターンに接続される。基板表面の配線パターン上で、複数チップの並列結線がなされる。絶縁基板の大きさを際限なく大きくすることは、絶縁基板自体の信頼性確保、絶縁基板とベースプレートとの接合部の信頼性確保や、パワーモジュール組立工程での中間検査の難易度などの観点で得策でない。そこで、絶縁基板の大きさに制限を設け、使用チップ数が基板搭載上の制限個数を超える場合は、複数個の基板を使用し、基板間を並列結線して使用する。
基板間の並列結線部材は、銅板を加工した電極板が使用される。この電極板は、その一部を延伸し、延伸した端部をパッケージ表面に突出させて、モジュール端子として使用する。特に、モジュール端子部には、全チップの通電電流を集約したモジュール全電流が通電されるので、それに見合う通電容量を確保する必要がある。すなわち、導体断面積を大きくして通電容量を確保することになる。その場合、導体幅の拡大にも制限があり、導体厚さも大きくして断面積を確保する必要が生じることが多い。
インダクタンス低減の観点でも、端子板の形状や敷設形態が重要である。インダクタンス低減には、断面積増大より配線長短縮の方がより効果が大きい。この点で抵抗と原理的に異なっている。絶縁基板からモジュール端子へ至る端子板の配線長は、チップ表面のアルミ配線や基板表面の銅パターンよりはるかに長く、全電流が集中するので端子板のインダクタンスは総じて大きい。パワーモジュール内部配線のインダクタンスの内、端子板のインダクタンスが占める割合は大きい。
つまり、パワーモジュール内部配線のインダクタンス低減には、端子板のインダクタンス低減を図ることが不可欠である。諸処の構成上の制約条件の基で、インダクタンスを低減する手法として、正極の端子板と負極の端子板を絶縁積層する方法が用いられている。通電時に逆向きの電流が流れるように帯状導体を絶縁積層することで、発生磁束を相殺でき、負の相互インダクタンスが発生するので、それを合わせたトータルの実効インダクタンスを低減することができる。
正負極端子板の絶縁積層構造は、部分的に採用されているものの、必ずしも十分な効果を発揮できていない。正負端子板の幅を共通にし、絶縁積層距離すなわち両導体間のギャップを限りなく小さくすれば、実効インダクタンスも限りなく小さくできる。しかし、正負端子の幅を完全に共通にすることも、導体間ギャップを限りなく小さくすることも、十分に適用することが困難である。
正負端子板の基板側接続点もモジュール表面の端子部も、位置が離れており、両導体の絶縁積層部に到達する途上の部分については、相互インダクタンスによる低減効果に大きな期待ができない。
正負端子板共、基板接続部とモジュール端子部とを最短距離で接続できる形態が望ましいものの、基板接続部の付近には別の配慮を要する。基板接続部は、正負端子板の片端と絶縁基板表面の銅箔パターンとがハンダ接合により接続されている。このハンダ接合部は、必要最小限の面積として、パッケージサイズ拡大を回避しなければならない。
使用時の温度変化による長期的な接合信頼性確保も難しい。そのため、正負端子板の基板接合部直近に、U字状のベンド形状を付加し、弾性変形量を大きくして発生応力を低減する手法が用いられる。U字ベンド形状追加は、配線経路長の増大につながるため、インダクタンス増大を招く。
絶縁積層部の導体間距離の縮小にも、構成上の制約による制限が及ぶ。上記のU字ベンドの弾性変形は、導体の積層方向にも及ぶので、変形量を加味した絶縁距離を確保する必要がある。U字ベンド部の絶縁材料は、シリコーンゲルのような柔軟な材料を用いることで、ベンド部の可撓性を阻害しないような配慮がなされている。そのため、絶縁距離を小さくしすぎると、変形による相互接触の懸念が生まれる。使用時の機械振動による変形や、モジュール組立時の端子設置位置の製造ばらつきにも配慮しておく必要がある。
以上のように、正負端子板の絶縁積層によるインダクタンス低減については、十分な効果を発揮させることができていなかった。
これに対して、本実施形態に係る半導体装置10では、第2正極端子板31及び第2負極端子板32を第1正極端子板21及び第1負極端子板22に対して並列に接続する。これにより、半導体装置10では、上記のように、内部配線に寄生するインダクタンスを低減させることができる。これにより、例えば、スイッチング時のサージ電圧を抑制できる。例えば、高周波数でスイッチングすることができる。
(第2の実施形態)
図7(a)及び図7(b)は、第2の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す部分断面図である。
図7(a)に表したように、この例では、第2正極端子板31及び第2負極端子板32が複数設けられる。この例では、第2正極端子板31と第2負極端子板32と絶縁部材35とを含む積層体SBが、複数設けられる。各積層体SBは、間隔を空けてY軸方向に並べられている。この例では、2つの積層体SBを設けている。すなわち、この例では、並列に接続された3つの配線経路が形成される。積層体SBの数は、2つに限ることなく、3つ以上でもよい。積層体SBの数は、例えば、設置空間の許す範囲において、なるべく多くすることが好ましい。
このように、第2正極端子板31及び第2負極端子板32は、複数設けてもよい。これにより、インダクタンスをより抑制することができる。例えば、インダクタンスをさらに半減させることができる。また、前述のように、積層体SBの厚さは、0.3mm程度である。このため、複数の積層体SBを設けた場合においても、大きな設置空間を要することがない。例えば、半導体装置10の大型化を招くことなく、インダクタンスをより抑制することができる。
図7(b)に表したように、この例では、複数の第2正極端子板31と複数の第2負極端子板32とが、絶縁部材35を介してY軸方向に交互に積層されている。すなわち、この例では、複数の第2正極端子板31と複数の第2負極端子板32と複数の絶縁部材35とが、第2正極端子板31、絶縁部材35、第2負極端子板32、絶縁部材35の順に積層され、これが繰り返される。なお、この例において、複数の第2正極端子板31の数は、複数の第2負極端子板32の数と同じでもよいし、異なってもよい。
このように、複数の第2正極端子板31及び複数の第2負極端子板32を設ける場合、
各端子板31、32は、図7(a)のように間隔を空けて並べてもよいし、図7(b)のように絶縁部材35を介して交互に並べてもよい。
(第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す斜視図である。
図8に表したように、この例において、第2正極端子板31は、複数の屈曲部31dを有する。複数の屈曲部31dは、本体部31aと複数の接続部31bのそれぞれとの間に設けられる。各屈曲部31dは、X軸方向を軸に屈曲する。各屈曲部31dは、例えば、使用時の温度変化にともなう弾性変形により、各接続部31bに加わる応力を低減させる。各屈曲部31dは、例えば、各接続部31bの接合信頼性を向上させる。この例において、各屈曲部31dは、U字状に屈曲したベンド形状である。各屈曲部31dの形状は、これに限ることなく、任意の形状でよい。
また、この例では、第2負極端子板32が、複数の屈曲部32dを有する。複数の屈曲部32dは、本体部32aと複数の接続部32bのそれぞれとの間に設けられる。各屈曲部32dの構成は、第2正極端子板31の各屈曲部31dの構成と実質的に同じであるから詳細な説明は省略する。
第1正極端子板21及び第1負極端子板22では、板厚にともなう成形性の問題から、本体部21a、22aと平行な面に沿う屈曲部21d、22dにしている。この場合、屈曲部21d、22dが、配線経路長を増大させる要因になる。
一方、第2正極端子板31及び第2負極端子板32では、板厚を薄くして柔軟性を持たせることにより、三次元的なベンド形状とすることが可能になる。これにより、第2正極端子板31及び第2負極端子板32では、ベンド形状の付加にともなうインダクタンスの増大を抑制することができる。
(第4の実施形態)
図9(a)及び図9(b)は、第4の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す斜視図である。
図9(a)及び図9(b)に表したように、この例では、第2正極端子板31の本体部31aに複数の開口31hが設けられている。同様に、第2負極端子板32の本体部32aに複数の開口32hが設けられている。各開口31h、32hは、四角形状である。各開口31h、32hの形状は、四角形状に限ることなく、任意の形状でよい。各開口31h、32hは、X軸方向及びZ軸方向に二次元マトリクス状に並べられている。各本体部31a、32aは、例えば、エキスパンドメタルのようなメッシュ状でもよい。
この例では、例えば、本体部31a、32a自体に屈曲性を持たせることができる。これにより、例えば、屈曲部31d、32dを設けることなく、各接続部31b、32bに加わる応力を低減させることができる。例えば、配線経路長の増大にともなうインダクタンスの増大をより抑制することができる。なお、屈曲部31d、32dを設けた状態で本体部31a、31bに開口31h、32hを設けることにより、より屈曲性を高めるようにしてもよい。
(第5の実施形態)
図10(a)及び図10(b)は、第5の実施形態に係る半導体装置の一部を模式的に表す斜視図である。
図10(a)に表したように、この例では、第2負極端子板32が、絶縁部材36を介して第1正極端子板21の本体部21aの上に重ねて設けられている。換言すれば、第2負極端子板32が、絶縁部材36を介して本体部21aに貼り付けられている。第2負極端子板32は、図示を省略した配線などにより、各基板13のそれぞれの第2配線パターン13cと電気的に接続されるとともに、第1負極端子板22と電気的に接続される。
図10(b)に表したように、この例では、第2正極端子板31が、絶縁部材37を介して第1負極端子板22の本体部22aの上に重ねて設けられている。第2正極端子板31は、図示を省略した配線などにより、各基板13のそれぞれの第1配線パターン13bと電気的に接続されるとともに、第1正極端子板21と電気的に接続される。
第2正極端子板31の厚さは、本体部21aの厚さよりも薄い。第2負極端子板32の厚さは、本体部22aの厚さよりも薄い。本体部21aと第2負極端子板32との間の間隔は、本体部21aと本体部22aとの間の間隔d1よりも狭い。本体部22aと第2正極端子板31との間の間隔は、本体部21aと本体部22aとの間の間隔d1よりも狭い。本体部21aと第2負極端子板32との間の間隔は、換言すれば、絶縁部材36の厚さである。本体部22aと第2正極端子板31との間の間隔は、換言すれば、絶縁部材37の厚さである。前述のように、間隔d1は、例えば、2.3mmである。本体部21aと第2負極端子板32との間の間隔、及び、本体部22aと第2正極端子板31との間の間隔は、例えば、0.1mmである。
このように、この例では、第2正極端子板31が、第1負極端子板22に絶縁積層され、第2負極端子板32が、第1正極端子板21に絶縁積層されている。この場合にも、上記各実施形態と同様に、内部配線に寄生するインダクタンスを低減させることができる。例えば、スイッチング時のサージ電圧を抑制できる。例えば、高周波数でスイッチングすることができる。
実施形態によれば、内部配線に寄生するインダクタンスを抑制した半導体装置が提供される。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、半導体装置に含まれる、ベースプレート、基板、半導体チップ、ケース、第1端子板、第2端子板、第3端子板、第4端子板、及び、絶縁部材などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した半導体装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての半導体装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…半導体装置、 11…ベースプレート、 12…ケース、 13…基板、 13a…基板本体、 13b…第1配線パターン、 13c…第2配線パターン、 14…半導体チップ、 15…制御端子、 21…第1正極端子板(第1端子板)、 21a…本体部(第1本体部)、 21b…接続部(第1接続部)、 21c…端子部(第1端子部)、 21d…屈曲部、 22…第1負極端子板(第2端子板)、 22a…本体部(第2本体部)、 22b…接続部(第2接続部)、 22c…端子部(第2端子部)、 22d…屈曲部、 24…ボンディングワイヤ、 31…第2正極端子板(第3端子板)、 31a…本体部(第3本体部)、 31b…接続部(第3接続部)、 31c…配線部、 31d…屈曲部、 32…第2負極端子板(第4端子板)、 32a…本体部(第4本体部)、 32b…接続部(第4接続部)、 32c…配線部、 32d…屈曲部、 34〜37…絶縁部材、 SB…積層体

Claims (8)

  1. 支持面を有するベースプレートと、
    前記支持面の上に設けられ、第1電極と第2電極とを有するスイッチング素子を含む半導体チップと、
    前記支持面の上に設けられ、前記半導体チップを覆う絶縁性のケースと、
    前記支持面に対して垂直な方向に延びる第1本体部と、前記第1本体部の前記垂直な方向の一端に設けられ前記第1電極と電気的に接続された第1接続部と、前記第1本体部の前記垂直な方向の他端に設けられ前記ケースの外側に突出する第1端子部と、を有する第1端子板と、
    所定の間隔を空けて前記第1本体部と対向する第2本体部と、前記第2本体部の前記垂直な方向の一端に設けられ前記第2電極と電気的に接続された第2接続部と、前記第2本体部の前記垂直な方向の他端に設けられ前記ケースの外側に突出する第2端子部と、を有する第2端子板と、
    所定の間隔を空けて前記第1本体部及び前記第2本体部と対向する第3本体部と、前記第3本体部の前記垂直な方向の一端に設けられ前記第1電極と電気的に接続された第3接続部と、前記第3本体部の前記垂直な方向の他端に設けられ前記第1端子板と電気的に接続された配線部と、を有する第3端子板と、
    所定の間隔を空けて前記第3本体部と対向する第4本体部と、前記第4本体部の前記垂直な方向の一端に設けられ前記第2電極と電気的に接続された第4接続部と、前記第4本体部の前記垂直な方向の他端に設けられ前記第2端子板と電気的に接続された配線部と、を有する第4端子板と、
    前記第3本体部と前記第4本体部との間に設けられた絶縁部材と、
    を備え、
    前記第3本体部の厚さは、前記第1本体部の厚さよりも薄く、
    前記第4本体部の厚さは、前記第2本体部の厚さよりも薄く、
    前記第3本体部と前記第4本体部との間の前記間隔は、前記第1本体部と前記第2本体部との間の前記間隔よりも狭い半導体装置。
  2. 前記支持面の上に設けられた基板をさらに備え、
    前記基板は、絶縁性の基板本体と、前記基板本体の上に設けられた第1配線パターンと、前記基板本体の上に前記第1配線パターンと離間して設けられた第2配線パターンと、を有し、
    前記半導体チップは、前記基板の前記第1配線パターンの上に設けられ、
    前記第1電極は、前記第1配線パターンと電気的に接続され、
    前記第2電極は、前記第2配線パターンと電気的に接続され、
    前記第1接続部及び前記第3接続部は、前記第1配線パターンを介して前記第1電極と電気的に接続され、
    前記第2接続部及び前記第4接続部は、前記第2配線パターンを介して前記第2電極と電気的に接続される請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記基板及び前記半導体チップのそれぞれは、複数設けられ、
    前記複数の基板は、前記支持面の上に第1方向に並べて設けられ、
    前記複数の半導体チップは、前記複数の基板のそれぞれの前記第1配線パターンの上に設けられ、
    前記複数の半導体チップのそれぞれの前記第1電極は、前記複数の第1配線パターンのそれぞれと電気的に接続され、
    前記複数の半導体チップのそれぞれの前記第2電極は、前記複数の第2配線パターンのそれぞれと電気的に接続され、
    前記第1本体部、前記第2本体部、前記第3本体部及び前記第4本体部のそれぞれは、前記第1方向に延び、
    前記第1接続部及び前記第3接続部のそれぞれは、複数設けられ、前記複数の第1配線パターンのそれぞれと電気的に接続され、
    前記第2接続部及び前記第4接続部のそれぞれは、複数設けられ、前記複数の第2配線パターンのそれぞれと電気的に接続される請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記第3端子板と前記第4端子板と前記絶縁部材とは、複数設けられ、
    前記第3端子板と前記第4端子板と前記絶縁部材とを含む積層体が、間隔を空けて並べられる請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 前記第3端子板と前記第4端子板と前記絶縁部材とは、複数設けられ、
    前記複数の第3端子板と前記複数の第4端子板とは、前記絶縁部材を介して交互に積層される請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  6. 前記第3端子板は、前記第3本体部と前記第3接続部との間に設けられた屈曲部を有し、
    前記第4端子板は、前記第4本体部と前記第4接続部との間に設けられた屈曲部を有する請求項1〜5のいずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 前記第3本体部及び前記第4本体部は、複数の開口を有する請求項1〜6のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 支持面を有するベースプレートと、
    前記支持面の上に設けられ、第1電極と第2電極とを有するスイッチング素子を含む半導体チップと、
    前記支持面の上に設けられ、前記半導体チップを覆う絶縁性のケースと、
    前記支持面に対して垂直な方向に延びる第1本体部と、前記第1本体部の前記垂直な方向の一端に設けられ前記第1電極と電気的に接続された第1接続部と、前記第1本体部の前記垂直な方向の他端に設けられ前記ケースの外側に突出する第1端子部と、を有する第1端子板と、
    所定の間隔を空けて前記第1本体部と対向する第2本体部と、前記第2本体部の前記垂直な方向の一端に設けられ前記第2電極と電気的に接続された第2接続部と、前記第2本体部の前記垂直な方向の他端に設けられ前記ケースの外側に突出する第2端子部と、を有する第2端子板と、
    絶縁部材を介して前記第2本体部の上に重ねて設けられ、前記第1電極及び前記第1端子板と電気的に接続された第3端子板と、
    絶縁部材を介して前記第1本体部の上に重ねて設けられ、前記第2電極及び前記第2端子板と電気的に接続された第4端子板と、
    を備え、
    前記第3端子板の厚さは、前記第1本体部の厚さよりも薄く、
    前記第4端子板の厚さは、前記第2本体部の厚さよりも薄く、
    前記第1本体部と前記第4端子板との間の間隔は、前記第1本体部と前記第2本体部との間の前記間隔よりも狭く、
    前記第2本体部と前記第3端子板との間の間隔は、前記第1本体部と前記第2本体部との間の前記間隔よりも狭い半導体装置。
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