JP4655020B2 - 平滑コンデンサモジュール及びこれを用いた電力変換装置 - Google Patents

平滑コンデンサモジュール及びこれを用いた電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4655020B2
JP4655020B2 JP2006276438A JP2006276438A JP4655020B2 JP 4655020 B2 JP4655020 B2 JP 4655020B2 JP 2006276438 A JP2006276438 A JP 2006276438A JP 2006276438 A JP2006276438 A JP 2006276438A JP 4655020 B2 JP4655020 B2 JP 4655020B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bus bar
electrode bus
negative electrode
positive electrode
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006276438A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008099397A (ja
Inventor
博英 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2006276438A priority Critical patent/JP4655020B2/ja
Publication of JP2008099397A publication Critical patent/JP2008099397A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4655020B2 publication Critical patent/JP4655020B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、直流電源出力を平滑化するための平滑コンデンサモジュール及びこれを用いた電力変換装置に関する。
従来より、電源から供給される直流電力を、スイッチング素子のスイッチングにより、交流電力に変換する、インバータ等の電力変換装置がある。
該電力変換装置は、スイッチング素子を内蔵し電力を変換するためのスイッチングパワー部を有し、該スイッチングパワー部と直流電源との間には、直流電源出力を平滑化する平滑コンデンサが配設されている。
そして、直流電源と平滑コンデンサとスイッチングパワー部とは、バスバーによって接続されており、該バスバーを被制御電流が流れる。
この被制御電流は、上記スイッチング素子のスイッチング動作により、各バスバーに流れたり遮断されたりする。これにより、バスバーのインダクタンスに起因して、サージが発生してしまうおそれがある。
そこで、このサージを吸収すべく、電力変換装置にはスナバコンデンサが接続されている。
ところが、スナバコンデンサを配置することにより、電力変換装置の小型化、低コスト化を妨げる要因となるおそれがある。
また、スイッチング時に生じるサージを抑制するために、平滑コンデンサをセラミックコンデンサによって構成した電力変換装置が開示されている(特許文献1)。
しかしながら、上記電力変換装置においては、平滑コンデンサに用いることができるコンデンサがセラミックコンデンサに限られてしまい、設計上の制約が生じるおそれがあるという問題がある。
特許第3484122号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、バスバーのインダクタンスを抑制し、サージの発生を容易に抑制することができる平滑コンデンサモジュール、及びこれを用いた小型化が容易な電力変換装置を提供しようとするものである。
第1の発明は、直流電源出力を平滑化するための平滑コンデンサモジュールにおいて、
両端面に一対の電極を有するコンデンサ素子と、該コンデンサ素子を内側に収納するコンデンサケースと、上記コンデンサ素子と上記コンデンサケースとの間に充填されるモールド材と、上記一対の電極及び直流電源の正極と負極とにそれぞれ電気的に接続される正極バスバーと負極バスバーとを有してなり、
上記コンデンサ素子は、上記コンデンサケースの開口側及び底面側に上記一対の電極がそれぞれ配置されるように上記コンデンサケースに収納されて、上記正極バスバー及び上記負極バスバーと上記一対の電極とがそれぞれ接続される接続部分が上記モールド材に埋設されており、
上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、上記モールド材の外に存在する露出部から上記コンデンサケースの開口側に配置された上記コンデンサ素子の一方の電極の近傍まで絶縁部材を介在させた状態で互いに対向配置されると共に、上記コンデンサ素子の側面において互いに対向しないよう配置され、
上記絶縁部材は、上記コンデンサケースの壁面と上記コンデンサ素子の側面とが対向する箇所まで延在した状態で上記モールド材に埋設してあることを特徴とする平滑コンデンサモジュールにある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記平滑コンデンサモジュールにおいては、上記正極バスバーと上記負極バスバーとが互いに対向した状態で配設されている。これにより、上記正極バスバーと上記負極バスバーとに流れる電流が逆方向となるために発生する相互インダクタンスによって、それぞれのバスバーにおけるインダクタンスを抑制することができる。そのため、上記正極バスバー及び負極バスバーにおいて急激な電流変化が生じても、サージが発生することを抑制することができる。
また、上記正極バスバーと上記負極バスバーとの少なくとも一部は、絶縁部材を介在させた状態で互いに対向配置されている。そのため、正極バスバーと負極バスバーとの短絡を防止することができ、ひいては、正極バスバーと負極バスバーとを近接して対向させることができる。これにより、上記相互インダクタンスを効果的に発生させることができ、各バスバーのインダクタンスを抑制することができる。その結果、サージを効果的に抑制することができる。
また、上記絶縁部材の一部は上記モールド材に埋設してあるため、絶縁部材を所定の位置からずれることを防ぐことができる。それ故、正極バスバーと負極バスバーとの短絡を確実に防ぐことができる。特に、平滑コンデンサモジュールの振動や、平滑コンデンサモジュールを搭載した車両等の振動により、絶縁部材の位置ずれが生じることを充分に防ぐことができ、正極バスバーと負極バスバーとの短絡を確実に防ぐことができる。
このように、上記正極バスバーと上記負極バスバーとを絶縁部材を介在させた状態で互いに対向配置し、上記絶縁部材の一部を上記モールド材に埋設したことにより、正極バスバーと負極バスバーとの短絡を確実に防止しつつ、両バスバーを充分に近接させて対向配置してサージを充分に抑制することができる。
また、サージを抑制するために特に新たな部品を接続する必要がなく、容易にサージを抑制することができる。
そして、本発明にかかる平滑コンデンサモジュールを電力変換装置に用いることにより、サージを吸収するためにスナバコンデンサを配設する必要がなくなり、電力変換装置の小型化、低コスト化を実現することが可能となる。
以上のごとく、本発明によれば、バスバーのインダクタンスを抑制し、サージの発生を容易に抑制することができる平滑コンデンサモジュールを提供することができる。
第2の発明は、スイッチング素子を内蔵し、該スイッチング素子のスイッチングにより電力変換を行うスイッチングパワー部を有する電力変換装置であって、
上記スイッチングパワー部が、上記第1の発明の平滑コンデンサモジュールの上記正極バスバーと上記負極バスバーとに接続されていることを特徴とする電力変換装置にある(請求項6)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上述したごとく、電力変換装置においては、スイッチング素子のスイッチングにより、正極バスバー及び負極バスバーにサージが発生するおそれがある。そこで、上記スイッチングパワー部と接続する正極バスバー及び負極バスバーを有する平滑コンデンサモジュールを上記第1の発明の平滑コンデンサモジュールによって構成したことにより、バスバーのインダクタンスを抑制し、サージの発生を容易に抑制することができる。
そして、その結果、電力変換装置に、サージを吸収するためのスナバコンデンサを配設する必要がなくなり、電力変換装置の小型化、低コスト化を容易に図ることができる。
以上のごとく、本発明によれば、バスバーのインダクタンスを抑制し、サージの発生を容易に抑制することができる小型化が容易な電力変換装置を提供することができる。
上記第1の発明(請求項1)及び上記第2の発明(請求項6)において、上記コンデンサ素子は、例えば、フィルムコンデンサ、セラミックコンデンサ等を用いることができる。
また、上記絶縁部材としては、シート状の絶縁紙を用いることが好ましい。即ち、正極バスバー及び負極バスバーのインダクタンスを抑制するためには、両バスバーの対向面積が大きく、間隔が狭いほど効果が大きい。それ故、両バスバーの対向面積を大きく、間隔を狭くするためには、厚みが小さくシート状である絶縁紙を用いることが好適である。
また、絶縁紙としては、例えば、PPフィルム、樹脂フィルム等を積層してなる絶縁紙を用いることができる。
また、上記電力変換装置は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源である交流モータに通電する駆動電流の生成に用いることができる。
また、上記スイッチング素子は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)素子等の半導体素子によって構成することができる。
また、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、その一部を上記モールド材に埋設してなることが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記正極バスバー及び上記負極バスバーが、上記平滑コンデンサモジュールに一体化された状態となるため、例えば、振動等が生じても、上記正極バスバーと上記負極バスバーとの近接状態を確保することが容易となる。また、組み付け時における平滑コンデンサモジュールの取扱いが容易になる。
また、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、上記モールド材に埋設された中間部と、該中間部の両端側に連続形成され上記モールド材の外に存在する露出部とを有することが好ましい(請求項3)。
この場合には、一方の露出部に直流電源の電極を接続し、他方の露出部にスイッチングパワー部を接続することができる。
また、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、上記コンデンサ素子を互いの間に配する状態で、その一部を上記モールド材に埋設していることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記コンデンサ素子の一対の電極に、上記正極バスバー及び上記負極バスバーをそれぞれ容易に接続することができる。また、上記正極バスバー及び上記負極バスバーを、平滑コンデンサモジュールの本体に安定して固定することができる。
また、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、互いに絶縁部材を介して対向配置される対向部と、該対向部よりも先端側において互いに対向しない端子部とを有することが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記端子部において、スイッチングパワーモジュール等の電子部品の正極と負極に容易に接続することができる。
また、上記スイッチングパワー部は複数のスイッチングパワーモジュールを有し、該各スイッチングパワーモジュールには、上記平滑コンデンサモジュールの本体部から複数に分岐して形成された上記正極バスバー及び上記負極バスバーが接続されていることが好ましい(請求項7)。
この場合には、正極バスバー及び負極バスバーを容易に形成することができる。また、正極バスバー及び負極バスバーと、スイッチングパワー部とを容易に接続することができる。その結果、製造容易な電力変換装置を得ることができる。
(実施例)
本発明の実施例にかかる平滑コンデンサモジュール及びこれを用いた電力変換装置につき、図1〜図3を用いて説明する。
本例の平滑コンデンサモジュール2は、図1、図2に示すごとく、コンデンサ素子21をモールド材22によってモールドしてなると共に、直流電源の正極と負極とにそれぞれ電気的に接続される正極バスバー31と負極バスバー32とを有してなる。
正極バスバー31と負極バスバー32との少なくとも一部は、絶縁部材としての絶縁紙23を介在させた状態で互いに対向配置されている。
また、絶縁紙23の一部はモールド材22に埋設してある。
コンデンサ素子21は、コンデンサケース24の内側に複数個収納され、図2に示すごとく、コンデンサケース24とコンデンサ素子21との間に充填されたモールド材22によってモールドされている。モールド材22は、例えば、エポキシ系やウレタン系の樹脂からなる。
また、正極バスバー31及び負極バスバー32は、その一部をモールド材22に埋設してなり、モールド材22に埋設された中間部311、321と、該中間部311、321の両端側に連続形成されモールド材22の外に存在する露出部312、322とを有する。
また、正極バスバー31及び負極バスバー32は、コンデンサ素子21を互いの間に配する状態で、その一部(中間部311、321)をモールド材22に埋設している。即ち、図2に示すごとく、正極バスバー31の中間部311は、コンデンサ素子21の上部においてモールド材22に埋設されており、負極バスバー32の中間部321は、コンデンサ素子21の下部においてモールド材22に埋設されている。
また、コンデンサ素子21は、フィルムコンデンサからなる。そして、コンデンサ素子21の巻回軸方向の両端面には、メタリコン金属が溶射されており、該メタリコン金属がコンデンサ素子21の電極となる。巻回方向の両端面に配された一対の電極に、上記正極バスバー31の中間部311と負極バスバー32の中間部321とが、それぞれ接続されている。また、正極バスバー31及び負極バスバー32の中間部311、321は、それぞれ複数のコンデンサ素子21の電極に対して一括して接触することができるようなプレート状に形成されている(図1参照)。
図1、図2に示すごとく、正極バスバー31及び負極バスバー32は、互いに絶縁紙23を介して対向配置される対向部313、323と、該対向部313、323よりも先端側において互いに対向しない端子部314、324とを有する。
該対向部313、323及び端子部314、324は、正極バスバー31及び負極バスバー32における一方の露出部312、322において形成されている。
また、他方の露出部312、322は、直流電源12(図3参照)の正極及び負極と接続される。
また、図2に示すごとく、絶縁紙23は、その一端が正極バスバー31及び負極バスバー32と共に、モールド材22に埋められている。また、絶縁紙23は、正極バスバー31及び負極バスバー32の対向部313、323から端縁がはみ出るように配設されている。
上記平滑コンデンサモジュール2は、図1、図2に示すごとく、電力変換装置1の一部を構成する。
電力変換装置1は、スイッチング素子を内蔵し、該スイッチング素子のスイッチングにより電力変換を行うスイッチングパワー部11を有する。
スイッチングパワー部11は、平滑コンデンサモジュール2の正極バスバー31と負極バスバー32とに接続されている。そして、スイッチングパワー部11の出力端子119に、交流モータ4(図3参照)に接続される出力バスバー41がそれぞれ接続されている。
スイッチングパワー部11は三相のスイッチングパワーモジュール11U、11V、11Wを有し、該各スイッチングパワーモジュール11U、11V、11Wには、平滑コンデンサモジュール2から3本に分岐して形成された正極バスバー31U、31V、31W及び負極バスバー32U、32V、32Wがそれぞれ接続されている。
より具体的には、正極バスバー31U、31V、31W及び負極バスバー32U、32V、32Wのそれぞれの端子部314、324において、各スイッチングパワーモジュール11U、11V、11Wが正極バスバー31U、31V、31W及び負極バスバー32U、32V、32Wに接続されている。
正極バスバー31U、31V、31W及び負極バスバー32U、32V、32Wは、平行にかつ略同一長さに形成されている。
また、三相のスイッチングパワーモジュール11U、11V、11Wは、それぞれU相、V相、W相の出力バスバー41U、41V、41Wに接続され、三相の交流モータ4の各電極に電気的に接続されている。
また、図3の回路図に示すように、スイッチングパワーモジュール11U、11V、11Wは、それぞれ、半導体素子111とダイオード112とからなるスイッチング素子113を2個ずつ内蔵してなる。半導体素子111としては、例えば、IGBT素子を用いることができ、ダイオード112としては、例えばフライホイールダイオードを用いることができる。
また、図2に示すごとく、スイッチングパワー部11は、冷却器13に接触配置されており、スイッチングパワー部11において発熱した熱を、冷却器13へ放熱することができるよう構成されている。また、スイッチングパワー部11における各スイッチング素子113は、図示しない制御回路部によってスイッチングの制御が行われる。
これらのスイッチングパワー部11、冷却器13、制御回路部、平滑コンデンサモジュール2等の電力変換装置1の各要素は、ケース14内に収容されている。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記平滑コンデンサモジュール2においては、正極バスバー31と負極バスバー32とが互いに対向した状態で配設されている。これにより、正極バスバー31と負極バスバー32とに流れる電流が逆方向となるために発生する相互インダクタンスによって、それぞれのバスバーにおけるインダクタンスを抑制することができる。そのため、正極バスバー31及び負極バスバー32において急激な電流変化が生じても、サージが発生することを抑制することができる。
また、正極バスバー31と負極バスバー32との少なくとも一部は、絶縁紙23を介在させた状態で互いに対向配置されている。そのため、正極バスバー31と負極バスバー32との短絡を防止することができ、ひいては、正極バスバー31と負極バスバー32とを近接して対向させることができる。これにより、上記相互インダクタンスを効果的に発生させることができ、各バスバーのインダクタンスを抑制することができる。その結果、サージを効果的に抑制することができる。
また、絶縁紙23の一部はモールド材22に埋設してあるため、絶縁紙23を所定の位置からずれることを防ぐことができる。それ故、正極バスバー31と負極バスバー32との短絡を確実に防ぐことができる。特に、平滑コンデンサモジュール2の振動や、平滑コンデンサモジュール2を搭載した車両等の振動により、絶縁紙23の位置ずれが生じることを充分に防ぐことができ、正極バスバー31と負極バスバー32との短絡を確実に防ぐことができる。
このように、正極バスバー31と負極バスバー32とを絶縁紙23を介在させた状態で互いに対向配置し、絶縁紙23の一部をモールド材22に埋設したことにより、正極バスバー31と負極バスバー32との短絡を確実に防止しつつ、両バスバーを充分に近接させて対向配置してサージを充分に抑制することができる。
また、本発明にかかる平滑コンデンサモジュール2を電力変換装置1に用いることにより、スイッチング時に発生するサージを吸収するためにスナバコンデンサ(図4、図5の符号95参照)を配設する必要がなくなり、電力変換装置1の小型化、低コスト化を実現することが可能となる。
また、正極バスバー31及び負極バスバー32は、その一部をモールド材22に埋設してなる。これにより、正極バスバー31及び負極バスバー32が、平滑コンデンサモジュール2に一体化された状態となるため、例えば、振動等が生じても、正極バスバー31と負極バスバー32との近接状態を確保することが容易となる。また、組み付け時における平滑コンデンサモジュール2の取扱いが容易になる。
また、正極バスバー31及び負極バスバー32は、モールド材22に埋設された中間部311、321と、中間部311、321の両端側に連続形成されモールド材22の外に存在する露出部312、322とを有する。これにより、一方の露出部312、322に直流電源12の電極を接続し、他方の露出部312、322にスイッチングパワー部11を接続することができる。
また、正極バスバー31及び負極バスバー32は、コンデンサ素子21を互いの間に配する状態で、その一部をモールド材22に埋設している。これにより、コンデンサ素子21の一対の電極に、正極バスバー31及び負極バスバー32をそれぞれ容易に接続することができる。また、正極バスバー31及び負極バスバー32を、平滑コンデンサモジュール2の本体に安定して固定することができる。
また、正極バスバー31及び負極バスバー32は、互いに絶縁紙23を介して対向配置される対向部313、323と、該対向部313、323よりも先端側において互いに対向しない端子部314、324とを有する。これにより、端子部313、314において、スイッチングパワー部11の正極と負極に容易に接続することができる。
また、スイッチングパワー部11は三相のスイッチングパワーモジュール11U、11V、11Wを有し、該各スイッチングパワーモジュール11U、11V、11Wには、平滑コンデンサモジュール2の本体部から複数に分岐して形成された正極バスバー31U、31V、31W及び負極バスバー32U、32V、32Wが接続されている。これにより、正極バスバー31及び負極バスバー32を容易に形成することができる。また、正極バスバー31及び負極バスバー32と、スイッチングパワー部11とを容易に接続することができる。その結果、製造容易な電力変換装置1を得ることができる。
以上のごとく、本例によれば、バスバーのインダクタンスを抑制し、サージの発生を容易に抑制することができる平滑コンデンサモジュール及び小型化が容易な電力変換装置を提供することができる。
なお、上記実施例においては、スイッチングパワー部11と接続する平滑コンデンサモジュール2の正極バスバー31及び負極バスバー32を、3本分岐した状態で設けた例を示したが、これら正極バスバー31及び負極バスバー32は、それぞれ一枚板の状態で平滑コンデンサモジュール2の本体部から延び、端子部314、324においてのみ、分岐していてもよい。この場合には、対向部313、323の面積が大きくなるため、インダクタンスの抑制を一層効果的に行うことができる。
また、上記実施例においては、スイッチングパワー部11についても、2個のスイッチング素子113を内蔵するスイッチングパワーモジュール11U、11V、11W(2in1型)を3個用いたが、6個のスイッチング素子113を内蔵するスイッチングパワーモジュール(6in1型)を1個用いてもよい。また、スイッチングパワー部11がモジュール化されている必要は必ずしもない。
(比較例)
本例は、図4、図5に示すごとく、直流電源と平滑コンデンサ92とスイッチングパワーモジュール91とを接続する正極バスバー931と負極バスバー932とを互いに対向配置させることなく配線した電力変換装置9の例である。
該電力変換装置9においては、平滑コンデンサ92における一対の端子が、上記正極バスバー931及び負極バスバー932にそれぞれ接続される。また、正極バスバー931及び負極バスバー932は、3個のスイッチングパワーモジュール91U、91V、91Wをそれぞれ並列的に接続している。
この場合には、スイッチングパワー部91におけるスイッチング素子のスイッチング動作により、正極バスバー931及び負極バスバー932におけるインダクタンスに起因して、サージが発生してしまうおそれがある。
そこで、このサージを抑制すべく、図4、図5に示すごとく、電力変換装置9には、正極バスバー931と負極バスバー932との間に、サージを吸収するスナバコンデンサ95を接続している。
ところが、スナバコンデンサ95を配置することにより、電力変換装置9の小型化、低コスト化を妨げる要因となるおそれがあるという問題がある。
これに対し、本発明の電力変換装置1は、上述のごとく、正極バスバー31及び負極バスバー32のインダクタンスを抑制することにより、スナバコンデンサを設けることなく、サージを抑制することができる。それ故、電力変換装置1の小型化、低コスト化を容易にすることができる。
実施例における、電力変換装置の平面説明図。 図1のA−A線矢視断面図。 実施例における、電力変換装置の回路図。 比較例における、電力変換装置の平面説明図。 比較例における、電力変換装置の回路図。
符号の説明
1 電力変換装置
11 スイッチングパワー部
11U、11V、11W スイッチングパワーモジュール
2 平滑コンデンサモジュール
21 コンデンサ素子
22 モールド材
23 絶縁紙
31、31U、31V、31W 正極バスバー
32、32U、32V、32W 負極バスバー

Claims (7)

  1. 直流電源出力を平滑化するための平滑コンデンサモジュールにおいて、
    両端面に一対の電極を有するコンデンサ素子と、該コンデンサ素子を内側に収納するコンデンサケースと、上記コンデンサ素子と上記コンデンサケースとの間に充填されるモールド材と、上記一対の電極及び直流電源の正極と負極とにそれぞれ電気的に接続される正極バスバーと負極バスバーとを有してなり、
    上記コンデンサ素子は、上記コンデンサケースの開口側及び底面側に上記一対の電極がそれぞれ配置されるように上記コンデンサケースに収納されて、上記正極バスバー及び上記負極バスバーと上記一対の電極とがそれぞれ接続される接続部分が上記モールド材に埋設されており、
    上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、上記モールド材の外に存在する露出部から上記コンデンサケースの開口側に配置された上記コンデンサ素子の一方の電極の近傍まで絶縁部材を介在させた状態で互いに対向配置されると共に、上記コンデンサ素子の側面において互いに対向しないよう配置され、
    上記絶縁部材は、上記コンデンサケースの壁面と上記コンデンサ素子の側面とが対向する箇所まで延在した状態で上記モールド材に埋設してあることを特徴とする平滑コンデンサモジュール。
  2. 請求項1において、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、その一部を上記モールド材に埋設してなることを特徴とする平滑コンデンサモジュール。
  3. 請求項2において、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、上記モールド材に埋設された中間部と、該中間部の両端側に連続形成され上記モールド材の外に存在する露出部とを有することを特徴とする平滑コンデンサモジュール。
  4. 請求項2又は3において、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、上記コンデンサ素子を互いの間に配する状態で、その一部を上記モールド材に埋設していることを特徴とする平滑コンデンサモジュール。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、互いに絶縁部材を介して対向配置される対向部と、該対向部よりも先端側において互いに対向しない端子部とを有することを特徴とする平滑コンデンサモジュール。
  6. スイッチング素子を内蔵し、該スイッチング素子のスイッチングにより電力変換を行うスイッチングパワー部を有する電力変換装置であって、
    上記スイッチングパワー部が、請求項1〜5のいずれか一項に記載の平滑コンデンサモジュールの上記正極バスバーと上記負極バスバーとに接続されていることを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項6において、上記スイッチングパワー部は複数のスイッチングパワーモジュールを有し、該各スイッチングパワーモジュールには、上記平滑コンデンサモジュールの本体部から複数に分岐して形成された上記正極バスバー及び上記負極バスバーがそれぞれ接続されていることを特徴とする電力変換装置。
JP2006276438A 2006-10-10 2006-10-10 平滑コンデンサモジュール及びこれを用いた電力変換装置 Active JP4655020B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006276438A JP4655020B2 (ja) 2006-10-10 2006-10-10 平滑コンデンサモジュール及びこれを用いた電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006276438A JP4655020B2 (ja) 2006-10-10 2006-10-10 平滑コンデンサモジュール及びこれを用いた電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008099397A JP2008099397A (ja) 2008-04-24
JP4655020B2 true JP4655020B2 (ja) 2011-03-23

Family

ID=39381652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006276438A Active JP4655020B2 (ja) 2006-10-10 2006-10-10 平滑コンデンサモジュール及びこれを用いた電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4655020B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009147985A1 (ja) * 2008-06-03 2009-12-10 株式会社村田製作所 コンデンサ回路および電力変換回路
JP5239989B2 (ja) * 2009-03-25 2013-07-17 パナソニック株式会社 ケースモールド型コンデンサ
JP5394957B2 (ja) * 2010-03-17 2014-01-22 株式会社ケーヒン コンデンサ装置
JP5403089B2 (ja) * 2011-05-26 2014-01-29 株式会社デンソー 電力変換装置
CN102386749B (zh) * 2011-11-28 2012-10-03 江苏东方四通科技股份有限公司 中高频逆变电源防放电母线结构
JP5949273B2 (ja) * 2012-07-26 2016-07-06 株式会社デンソー 電力変換装置
WO2015133218A1 (ja) * 2014-03-06 2015-09-11 株式会社村田製作所 コンデンサモジュール
JP6166701B2 (ja) * 2014-08-22 2017-07-19 株式会社東芝 半導体装置
JP2016092970A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 三菱電機株式会社 電力変換モジュール
JP6521850B2 (ja) * 2015-12-08 2019-05-29 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 コンデンサユニット及び電力変換装置
JP6862282B2 (ja) * 2017-05-29 2021-04-21 株式会社Soken 電力変換装置
CN110838656B (zh) * 2019-11-29 2022-02-11 上海美控智慧建筑有限公司 母排、变频器和离心机
JP7474717B2 (ja) 2021-01-07 2024-04-25 ニチコン株式会社 フィルムコンデンサおよび電力変換装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004056984A (ja) * 2002-07-24 2004-02-19 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
JP2004135444A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 電力変換装置のスタック構造
JP2004312925A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Toyota Motor Corp 電気回路と回路素子とを有する電気機器
JP2006245170A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Shizuki Electric Co Inc コンデンサ
JP2007143272A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Hitachi Ltd コンデンサモジュール,電力変換装置及び車載用電機システム
JP2008061282A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Hitachi Ltd 電力変換装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004056984A (ja) * 2002-07-24 2004-02-19 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
JP2004135444A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 電力変換装置のスタック構造
JP2004312925A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Toyota Motor Corp 電気回路と回路素子とを有する電気機器
JP2006245170A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Shizuki Electric Co Inc コンデンサ
JP2007143272A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Hitachi Ltd コンデンサモジュール,電力変換装置及び車載用電機システム
JP2008061282A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Hitachi Ltd 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008099397A (ja) 2008-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4655020B2 (ja) 平滑コンデンサモジュール及びこれを用いた電力変換装置
JP4452952B2 (ja) 電力変換装置
US8422230B2 (en) Power converter
US10453776B2 (en) Semiconductor device
JP6591556B2 (ja) 電力変換装置
JP6288769B2 (ja) 半導体パワーモジュール、電力変換装置、およびこれを用いた移動体
JP2009225612A (ja) パワーモジュール
US9693476B2 (en) Power conversion apparatus
JPWO2016158259A1 (ja) 電力変換装置
JP4538474B2 (ja) インバータ装置
JP2006197735A (ja) インバータ装置
CN114446643B (zh) 功率转换装置
CN213585601U (zh) 电动机驱动装置
JP6648859B2 (ja) 電力変換装置
JP2016149836A (ja) 電力変換装置
WO2018211580A1 (ja) 電力変換装置
JP6439523B2 (ja) 電力変換装置
JP6676497B2 (ja) パワーモジュール
CN113826315A (zh) 电力转换装置
US9788449B2 (en) Power conversion apparatus
JP7134305B1 (ja) 電力変換装置
JP6447914B2 (ja) パワーモジュールの直流側配線基板及びその製造方法
US20220173640A1 (en) Capacitor module, inverter module, and motor unit
JP6680393B2 (ja) 電力変換装置
JP2022078401A (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4655020

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250