JP7134305B1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力変換部と平滑コンデンサの冷却機能を維持しつつ、小型で、電力変換部と平滑コンデンサとの間の配線を短縮した電力変換装置を得ること。【解決手段】第一面と第二面を有した冷却器と、第一面及び第二面の一方または双方に熱的に接続された電力変換回路の複数と、複数の電力変換回路と電気的に接続された平滑コンデンサとを備え、冷却器は第一面と第二面との間を貫通する貫通孔を有し、平滑コンデンサは貫通孔に配置され、第一面に熱的に接続された電力変換回路である第一面側の電力変換回路を有する場合、平滑コンデンサは第一面から突出した第一突出部を有し、第一突出部に第一面側の電力変換回路が電気的に接続され、第二面に熱的に接続された電力変換回路である第二面側の電力変換回路を有する場合、平滑コンデンサは第二面から突出した第二突出部を有し、第二突出部に第二面側の電力変換回路が電気的に接続されている。【選択図】図2

Description

本願は、電力変換装置に関するものである。
ハイブリッド自動車または電気自動車のように、駆動源にモータが用いられている電動車両には、複数の電力変換装置が搭載されている。電力変換装置は、入力電流を直流から交流、交流から直流、または入力電圧を異なる電圧に変換する装置である。具体的には、電動モータを駆動する機能を有するインバータ、高電圧の駆動バッテリから14Vの低電圧バッテリ(例えば鉛バッテリ)を介して電装品に電力を供給する機能を有する降圧DCDCコンバータ、高電圧の駆動バッテリを小型にするため駆動バッテリ電圧から昇圧した電圧を出力して各々のインバータに電力供給を行う昇圧DCDCコンバータ等が挙げられる。インバータにおいては、電動車両のシステム構成により電動モータが1個から複数個存在するため、インバータの数は基本的には電動モータの数と同一の個数が必要になる。
上述した電動車両に用いられる電力変換装置においては、車両への搭載可能なスペースが限られているため、小型なものが求められている。電力変換装置は、内部を冷却する冷却器を備える。インバータまたはコンバータなどの単体の電力変換装置において冷却器を小型な構成とするために、冷却器の両側の冷却面のそれぞれに平滑コンデンサと電力変換回路を配置した電力変換装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。
開示された電力変換装置では、冷媒流路を有した冷却器の下面に平滑コンデンサが配置され、冷却器の下面とは反対側の上面に電力変換回路が配置されている。平滑コンデンサと電力変換回路のそれぞれを冷却器と熱結合させるために、それぞれは冷却器と接触して配置される。また、平滑コンデンサと電力変換回路とは、冷却器の側面を迂回させた追加部品であるバスバーにより電気的に接続されている。
特開2015-220858号公報
上記特許文献1においては、冷却器の両側の冷却面のそれぞれに平滑コンデンサと電力変換回路とが配置されているため、電力変換装置を小型化することができる。しかしながら、冷却器の側面を迂回させた追加部品であるバスバーにより平滑コンデンサと電力変換回路とが電気的に接続されるため、冷却器の側面の外側の空間にバスバーが配置されるので、冷却器の側面に垂直な方向に電力変換装置が大型化するという課題があった。また、平滑コンデンサと電力変換回路との間の配線が冷却器の側面を迂回するように追加したバスバーによる結線であるため、平滑コンデンサと電力変換回路との間の配線が長くなる。そのため、配線の寄生インダクタンスが増加することでスイッチングサージが増加し、電力変換装置の駆動時にノイズが増大するという課題があった。
また、車両システムによっては、複数の電力変換回路を1つの冷却器の上面または下面に熱結合するために、それぞれを冷却器に接触させて一体化した電力変換装置として構成する場合がある。この場合、平滑コンデンサと電力変換回路との間の配線が長くなることで電力変換回路間において電気共振現象が発生し、損失の増大及びノイズが増大するという課題があった。
そこで、本願は、電力変換回路と平滑コンデンサの冷却機能を維持しつつ、小型で、電力変換回路と平滑コンデンサとの間の配線を短縮した電力変換装置を得ることを目的としている。
本願に開示される電力変換装置は、第一面と、第一面とは反対側の第二面を有した冷却器と、第一面及び第二面の一方または双方に熱的に接続された複数の電力変換回路、複数の電力変換回路と電気的に接続された平滑コンデンサとを備え、冷却器は第一面と第二面との間を貫通する貫通孔を有し、平滑コンデンサは貫通孔に配置され、第一面に熱的に接続された電力変換回路である第一面側の電力変換回路を有する場合、平滑コンデンサは第一面から突出した第一突出部を有し、第一突出部に第一面側の電力変換回路が電気的に接続され、第二面に熱的に接続された電力変換回路である第二面側の電力変換回路を有する場合、平滑コンデンサは第二面から突出した第二突出部を有し、第二突出部に第二面側の電力変換回路が電気的に接続されているものである。


本願に開示される電力変換装置によれば、平滑コンデンサが冷却器の第一面と第二面との間を貫通する貫通孔に配置され、第一面に熱的に接続された電力変換回路である第一面側の電力変換回路を有する場合、平滑コンデンサは第一面から突出した第一突出部を有し、第一突出部に第一面側の電力変換回路が電気的に接続され、第二面に熱的に接続された電力変換回路である第二面側の電力変換回路を有する場合、平滑コンデンサは第二面から突出した第二突出部を有し、第二突出部に第二面側の電力変換回路が電気的に接続されているため、冷却器の側面を迂回させたバスバーにより平滑コンデンサと電力変換回路とが電気的に接続されず、冷却器の側面の外側の空間にバスバーが配置されないので、電力変換装置を小型化することができる。また、平滑コンデンサと電力変換回路との間の配線が冷却器の側面を迂回しないため、平滑コンデンサと電力変換回路との間の配線を短縮することができる。また、平滑コンデンサと電力変換回路とは冷却器の冷却面に熱的に接続されているため、平滑コンデンサと電力変換回路の冷却機能を維持することができる。
実施の形態1に係る電力変換装置の概略を示す平面図である。 図1のA-A断面位置で切断した電力変換装置の概略を示す断面図である。 図1のA-A断面位置で切断した別の電力変換装置の概略を示す断面図である。 実施の形態1に係る別の電力変換装置の概略を示す断面図である。 実施の形態2に係る電力変換装置の概略を示す断面図である。 実施の形態3に係る電力変換装置の概略を示す断面図である。 実施の形態3に係る別の電力変換装置の概略を示す断面図である。 実施の形態4に係る電力変換装置の概略を示す断面図である。 実施の形態5に係る電力変換装置の概略を示す断面図である。 実施の形態5に係る別の電力変換装置の概略を示す断面図である。 実施の形態6に係る電力変換装置の概略を示す断面図である。 実施の形態7に係る電力変換装置の概略を示す断面図である。 実施の形態8に係る電力変換装置の概略を示す断面図である。 実施の形態8に係る電力変換装置の平滑コンデンサの構成を示す図である。
以下、本願の実施の形態による電力変換装置を図に基づいて説明する。なお、各図において同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る電力変換装置100の概略を示す平面図、図2は図1のA-A断面位置で切断した電力変換装置100の概略を示す断面図、図3は図1のA-A断面位置で切断した別の電力変換装置100の概略を示す断面図、図4は実施の形態1に係る別の電力変換装置100の概略を示す断面図で、図1のA-A断面位置と同等の位置で切断され、第一面側の電力変換回路5を有さない電力変換装置100の概略を示す図である。断面図において、平滑コンデンサ3、及び電力変換回路の内部は省略している。電力変換装置100は、入力電流を直流から交流、交流から直流、または入力電圧を異なる電圧に変換する装置である。
電力変換装置100は、図1に示すように、冷却器1、複数の電力変換回路、及び平滑コンデンサ3を備える。電力変換装置100は、平滑コンデンサ3で平滑化した直流電力を、複数の電力変換回路で電力変換して外部へ出力する装置である。本実施の形態では、3相交流を出力する電力変換装置100を示している。複数の電力変換回路は、図2に示すように、各相に対応して第一面側の電力変換回路4、第一面側の電力変換回路5、及び第二面側の電力変換回路6から構成される。なお、図1には電力変換装置100が備える入力部と出力部については図示していない。
<冷却器1>
冷却器1は、第一面1bと第一面1bとは反対側の第二面1cを有する。本実施の形態では、冷却器1は直方体状に形成される。冷却器1の形状はこれに限るものではなく、電力変換回路の個数、及び配置に応じて直方体ではない形状に形成されても構わない。冷却器1は、第一面1bと第二面1cとの間を貫通する貫通孔1aを有する。第一面1b、第二面1c、及び貫通孔1aの壁面は、冷却面である。冷却器1は、内側に冷媒が流れる冷媒流路2を備える。流体である冷媒は、第一面1b及び第二面1cと平行な方向に流れる。図において冷媒入口、及び冷媒出口は省略している。冷媒には、例えば水またはエチレングリコール液が使用される。冷却面は、冷媒によって冷却される。第一面1bにおいて第一面側の電力変換回路4と第一面側の電力変換回路5とが熱的に接続され、第一面側の電力変換回路4と第一面側の電力変換回路5とは冷却される。第二面1cにおいて第二面側の電力変換回路6が熱的に接続され、第二面側の電力変換回路6は冷却される。貫通孔1aの壁面において平滑コンデンサ3が熱的に接続され、平滑コンデンサ3は冷却される。冷却器1は、例えばアルミニウムからダイカストにて作製される。冷却器1は冷媒流路を備えた構成に限るものではなく、放熱フィンを備えて外部に放熱する構成など他の構成でも構わない。
<電力変換回路>
複数の電力変換回路は、第一面1b及び第二面1cの一方または双方に熱的に接続される。本実施の形態では、電力変換装置100は3つの電力変換回路を備える。3つの電力変換回路は、第一面1bに熱的に接続された電力変換回路である第一面側の電力変換回路4と第一面側の電力変換回路5、及び第二面1cに熱的に接続された電力変換回路である第二面側の電力変換回路6である。電力変換装置100が備える電力変換回路の個数は3つに限るものではなく、図3及び図4に示すように、例えば2つであっても構わない。図3では、第一面1bに第一面側の電力変換回路4と第一面側の電力変換回路5とが設けられた例を示している。図4では、第一面1bに第一面側の電力変換回路4、第二面1cに第二面側の電力変換回路6が設けられた例を示している。電力変換装置100は、さらに複数の電力変換回路を備えても構わない。
電力変換回路は、例えばパワーモジュールの形態で設けられる。第一面側の電力変換回路4は、半導体素子(図示せず)を有した電力変換回路の本体部4b、及び本体部4bから外側に突出した電力変換回路端子4aを備える。第一面側の電力変換回路5は、半導体素子(図示せず)を有した電力変換回路の本体部5b、及び本体部5bから外側に突出した電力変換回路端子5aを備える。第二面側の電力変換回路6は、半導体素子(図示せず)を有した電力変換回路の本体部6b、及び本体部6bから外側に突出した電力変換回路端子6aを備える。図2に示された本体部4b、5b、6bの部分は、例えば半導体素子を取り囲む樹脂などの保護部材、またはケースである。本実施の形態では、電力変換回路端子4a、5a、6aは本体部4b、5b、6bのそれぞれの側面から突出する。電力変換回路端子4a、5a、6aは、例えば電気抵抗率が小さく導電性に優れた銅から作製される。電力変換回路端子4a、5a、6aは、平滑コンデンサ3と電気的に接続される。
なお、実施の形態1では電力変換回路の形態の一例としてパワーモジュールを挙げたが、電力変換回路の形態はパワーモジュールに限るものではない。インバータまたはコンバータなどの電力変換器であってもよく、リアクトル、トランス、または抵抗器など受動部品を用いた電力変換回路の構成であっても構わない。また、実施の形態1では電力変換回路としてパワー系コンポーネントを一例として挙げているが、センサ、プリント配線板、または電源などのシグナル系コンポーネントを用いた電力変換回路の構成であっても構わない。
<平滑コンデンサ3>
平滑コンデンサ3は、直流電力を平滑化する。平滑コンデンサ3は、複数の電力変換回路と電気的に接続される。平滑コンデンサ3は、貫通孔1aに配置される。平滑コンデンサ3は、例えば冷却器1にねじ止めして固定される。平滑コンデンサ3の固定はねじ止めに限るものではなく、貫通孔1aに平滑コンデンサ3を嵌め合うことで平滑コンデンサ3を冷却器1に固定しても構わない。第一面1bに熱的に接続された第一面側の電力変換回路を有する場合は、平滑コンデンサ3は第一面1bから突出した第一突出部3aを有し、第一突出部3aに第一面側の電力変換回路が電気的に接続される。第二面1cに熱的に接続された第二面側の電力変換回路を有する場合は、平滑コンデンサ3は第二面1cから突出した第二突出部3bを有し、第二突出部3bに第二面側の電力変換回路が電気的に接続される。本実施の形態では、第一面側の電力変換回路4、5が第一突出部3aに電気的に接続され、第二面側の電力変換回路6が第二突出部3bに電気的に接続されている。
このように構成することで、冷却器1の側面を迂回させたバスバーにより平滑コンデンサ3と電力変換回路とが電気的に接続されず、冷却器1の側面の外側の空間にバスバーが配置されないので、電力変換装置100を小型化することができる。また、平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の配線が冷却器1の側面を迂回しないため、平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の配線を短縮することができる。また、平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の配線が短縮されるので、配線の寄生インダクタンスが低減することでスイッチングサージが抑制され、電力変換装置の駆動時のノイズを低減することができる。また、平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の配線の短縮により、電力変換回路間の配線が短縮されるので、電力変換回路間において発生する電気共振現象が抑制され、電力変換装置100における損失の増大及びノイズが増大を抑制することができる。また、平滑コンデンサ3と電力変換回路とは冷却器1の冷却面に熱的に接続されているため、平滑コンデンサ3と電力変換回路の冷却機能を維持することができる。
平滑コンデンサ3は、平滑コンデンサ3の本体部の部分である第一突出部3aまたは第二突出部3bから外側に突出したコンデンサ端子を有する。本実施の形態では、コンデンサ端子は平滑コンデンサ3の本体部の側面から突出し、平滑コンデンサ3はコンデンサ端子として第一のコンデンサ端子3c、第二のコンデンサ端子3d、及び第三のコンデンサ端子3eを有する。コンデンサ端子は、例えば電気抵抗率が小さく導電性に優れた銅から作製される。電力変換回路端子4aと第一のコンデンサ端子3cとが電気的に接続され、第一面側の電力変換回路4と平滑コンデンサ3とが電気的に接続される。電力変換回路端子5aと第二のコンデンサ端子3dとが電気的に接続され、第一面側の電力変換回路5と平滑コンデンサ3とが電気的に接続される。電力変換回路端子6aと第三のコンデンサ端子3eとが電気的に接続され、第二面側の電力変換回路6と平滑コンデンサ3とが電気的に接続される。電力変換回路端子4aと第一のコンデンサ端子3c、電力変換回路端子5aと第二のコンデンサ端子3d、及び電力変換回路端子6aと第三のコンデンサ端子3eのそれぞれは、例えばねじ止め、または半田付けにより電気的に接続される。
このように構成することで、バスバーなどの追加部品を設けることなく電力変換回路と平滑コンデンサ3とを容易に電気的に接続することができる。また、追加部品が不要なため、電力変換装置100の生産性を向上させることができる。また、コンデンサ端子は平滑コンデンサ3の本体部の側面から突出しているため、電力変換装置100を薄型化することができる。
本実施の形態では、図1に示すように、平滑コンデンサ3と電力変換回路のそれぞれは正極側と負極側の2つの端子で接続されているが、平滑コンデンサ3と電力変換回路との接続の構成はこれに限るものではない。負極側をグランドとして、例えば冷却器1を共通のグランドとし、それぞれの負極側の端子を冷却器1に接続する構成でも構わない。
以上のように、実施の形態1による電力変換装置100において、平滑コンデンサ3が冷却器1の第一面1bと第二面1cとの間を貫通する貫通孔1aに配置され、第一面1bに熱的に接続された電力変換回路である第一面側の電力変換回路を有する場合は、平滑コンデンサ3は第一面1bから突出した第一突出部3aを有し、第一突出部3aに第一面側の電力変換回路が電気的に接続され、第二面1cに熱的に接続された電力変換回路である第二面側の電力変換回路を有する場合は、平滑コンデンサ3は第二面1cから突出した第二突出部3bを有し、第二突出部3bに第二面側の電力変換回路が電気的に接続されているため、冷却器1の側面を迂回させたバスバーにより平滑コンデンサ3と電力変換回路とが電気的に接続されず、冷却器1の側面の外側の空間にバスバーが配置されないので、電力変換装置100を小型化することができる。また、平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の配線が冷却器1の側面を迂回しないため、平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の配線を短縮することができる。また、平滑コンデンサ3と電力変換回路とは冷却器1の冷却面に熱的に接続されているため、平滑コンデンサ3と電力変換回路の冷却機能を維持することができる。
複数の電力変換回路が電力変換回路の本体部から外側に突出した電力変換回路端子を有し、平滑コンデンサ3が平滑コンデンサ3の本体部から外側に突出したコンデンサ端子を有し、電力変換回路端子とコンデンサ端子とが電気的に接続され、電力変換回路と平滑コンデンサ3とが電気的に接続されているため、バスバーなどの追加部品を設けることなく電力変換回路と平滑コンデンサ3とを容易に電気的に接続することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る電力変換装置100について説明する。図5は実施の形態2に係る電力変換装置100の概略を示す断面図で、図1のA-A断面位置と同等の位置で切断した電力変換装置100の断面図である。実施の形態2に係る電力変換装置100は、実施の形態1に示した電力変換装置100とはコンデンサ端子の配置が異なる構成になっている。
第一面側の電力変換回路が備えられている場合は、第一面側の電力変換回路の電力変換回路端子と接続されるコンデンサ端子は、第一突出部3aの突出先端面3a1から外側に突出して設けられる。第二面側の電力変換回路が備えられている場合は、第二面側の電力変換回路の電力変換回路端子と接続されるコンデンサ端子は、第二突出部3bの突出先端面3b1から外側に突出して設けられる。第一面側の電力変換回路の電力変換回路端子は、第一面1bに垂直な方向に見て、第一突出部3aの突出先端面3a1と重複する領域内で第一突出部3aの突出先端面3a1から突出したコンデンサ端子と電気的に接続される。第二面側の電力変換回路の電力変換回路端子は、第二面1cに垂直な方向に見て、第二突出部3bの突出先端面3b1と重複する領域内で第二突出部3bの突出先端面3b1から突出したコンデンサ端子と電気的に接続される。
本実施の形態では、電力変換回路端子4aと第一のコンデンサ端子3cとが第一突出部3aの突出先端面3a1と重複する領域内で電気的に接続され、第一面側の電力変換回路4と平滑コンデンサ3とが電気的に接続される。また、電力変換回路端子5aと第二のコンデンサ端子3dとが第一突出部3aの突出先端面3a1と重複する領域内で電気的に接続され、第一面側の電力変換回路5と平滑コンデンサ3とが電気的に接続される。また、電力変換回路端子6aと第三のコンデンサ端子3eとが第二突出部3bの突出先端面3b1と重複する領域内で電気的に接続され、第二面側の電力変換回路6と平滑コンデンサ3とが電気的に接続される。
各端子の形状について説明する。電力変換回路端子4a、5a、6aは、本体部4b、5b、6bのそれぞれの側面から外側に突出して設けられる。第一のコンデンサ端子3cは、突出先端面3a1から突出した後、突出先端面3a1に沿うように第一面側の電力変換回路4の側に折り曲げられ、L字状に設けられる。第二のコンデンサ端子3dは、突出先端面3a1から突出した後、突出先端面3a1に沿うように第一面側の電力変換回路5の側に折り曲げられ、L字状に設けられる。第三のコンデンサ端子3eは、突出先端面3b1から突出した後、突出先端面3b1に沿うように第二面側の電力変換回路6の側に折り曲げられ、L字状に設けられる。電力変換回路端子4aと第一のコンデンサ端子3cとは、向かい合う部分において相互に接し、接した箇所において例えば半田により接続される。電力変換回路端子5aと第二のコンデンサ端子3dとは、向かい合う部分において相互に接し、接した箇所において例えば半田により接続される。電力変換回路端子6aと第三のコンデンサ端子3eとは、向かい合う部分において相互に接し、接した箇所において例えば半田により接続される。各端子の形状はこれに限るものではなく、電力変換回路端子4a、5a、6aをL字状に設けても構わない。
以上のように、実施の形態2による電力変換装置100において、第一面側の電力変換回路の電力変換回路端子が、第一面1bに垂直な方向に見て、第一突出部3aの突出先端面3a1と重複する領域内で突出先端面3a1から突出したコンデンサ端子と電気的に接続され、第二面側の電力変換回路の電力変換回路端子が、第二面1cに垂直な方向に見て、第二突出部3bの突出先端面3b1と重複する領域内で突出先端面3b1から突出したコンデンサ端子と電気的に接続されるため、平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の配線をさらに短縮することができる。平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の配線が短縮され、平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の距離が縮まるので、電力変換装置100を小型化することができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る電力変換装置100について説明する。図6は実施の形態3に係る電力変換装置100の概略を示す断面図で、図1のA-A断面位置と同等の位置で切断した電力変換装置100の断面図、図7は実施の形態3に係る別の電力変換装置100の概略を示す断面図で、図1のA-A断面位置と同等の位置で切断した電力変換装置100の断面図である。実施の形態3に係る電力変換装置100は、実施の形態1及び実施の形態2に示した電力変換装置100とは電力変換回路端子とコンデンサ端子との接続の構成が異なっている。
図6に示すように、電力変換回路端子4a、5a、6aは本体部4b、5b、6bのそれぞれの側面から突出した後、側面に沿うように折り曲げられ、L字状に設けられる。第一のコンデンサ端子3c、第二のコンデンサ端子3d、及び第三のコンデンサ端子3eは、平滑コンデンサ3の本体部の側面から突出した後、側面に沿うように折り曲げられ、L字状に設けられる。電力変換回路端子4aと第一のコンデンサ端子3cとは、向かい合う部分において相互に接し、接した箇所において溶接により接続される。電力変換回路端子5aと第二のコンデンサ端子3dとは、向かい合う部分において相互に接し、接した箇所において溶接により接続される。電力変換回路端子6aと第三のコンデンサ端子3eとは、向かい合う部分において相互に接し、接した箇所において溶接により接続される。図において黒丸で示した部分は、模式的に示した溶接の箇所である。
このように構成することで、電力変換回路端子とコンデンサ端子とがL字状に設けられているため、平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の配線をさらに短縮することができる。また、電力変換回路端子とコンデンサ端子とが溶接されているため、ねじ止めなどの他の接続と比較して平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の配線をさらに短縮することができる。平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の配線が短縮されるため、平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の距離が縮まるので、電力変換装置100を小型化することができる。また、溶接による接続は、接続の作業がねじ止めなどの他の作業と比較して作業が容易であるため、製造工程が短縮されるので、電力変換装置100の生産性を向上させることができる。
電力変換回路端子とコンデンサ端子との溶接による接続の構成は図6に示した構成に限るものではなく、図7に示す構成でも構わない。図7において、電力変換回路端子4a、5a、6aは本体部4b、5b、6bのそれぞれの側面から突出した後、側面に沿うように折り曲げられ、L字状に設けられる。第一のコンデンサ端子3c及び第二のコンデンサ端子3dは突出先端面3a1から突出して設けられ、第三のコンデンサ端子3eは突出先端面3b1から突出して設けられる。電力変換回路端子4aと第一のコンデンサ端子3cとは、向かい合う部分において相互に接し、接した箇所において溶接により接続される。電力変換回路端子5aと第二のコンデンサ端子3dとは、向かい合う部分において相互に接し、接した箇所において溶接により接続される。電力変換回路端子6aと第三のコンデンサ端子3eとは、向かい合う部分において相互に接し、接した箇所において溶接により接続される。
以上のように、実施の形態3による電力変換装置100において、電力変換回路端子とコンデンサ端子とが溶接されているため、ねじ止めなどの他の接続と比較して平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の配線をさらに短縮することができる。平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の配線が短縮されるため、平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の距離が縮まるので、電力変換装置100を小型化することができる。また、溶接による接続は、接続の作業がねじ止めなどの他の作業と比較して作業が容易であるため、製造工程が短縮されるので、電力変換装置100の生産性を向上させることができる。
実施の形態4.
実施の形態4に係る電力変換装置100について説明する。図8は実施の形態4に係る電力変換装置100の概略を示す断面図で、図1のA-A断面位置と同等の位置で切断した電力変換装置100の断面図である。実施の形態4に係る電力変換装置100は、実施の形態1に示した電力変換装置100とは電力変換回路端子4a、5a、6aと平滑コンデンサ3との接続の構成が異なっている。
電力変換回路端子4a、5a、6aは、本体部4b、5b、6bのそれぞれの側面から外側に突出して設けられる。平滑コンデンサ3は、外側面から内側にへこんだ凹部を設けたコネクタ3f、3g、3hを有する。電力変換回路端子4aの端部とコネクタ3fの凹部とが嵌め合って、電力変換回路端子4aとコネクタ3fとが電気的に接続され、第一面側の電力変換回路4と平滑コンデンサ3とが電気的に接続される。電力変換回路端子5aの端部とコネクタ3gの凹部とが嵌め合って、電力変換回路端子5aとコネクタ3gとが電気的に接続され、第一面側の電力変換回路5と平滑コンデンサ3とが電気的に接続される。電力変換回路端子6aの端部とコネクタ3hの凹部とが嵌め合って、電力変換回路端子6aとコネクタ3hとが電気的に接続され、第二面側の電力変換回路6と平滑コンデンサ3とが電気的に接続される。電力変換回路端子4a、5a、6aの端部が、コネクタ3f、3g、3hの凹部の壁面と接することで、電力変換回路端子4a、5a、6aとコネクタ3f、3g、3hとは電気的に接続される。
以上のように、実施の形態4による電力変換装置100において、電力変換回路端子4a、5a、6aの端部とコネクタ3f、3g、3hの凹部とが嵌め合って、電力変換回路端子4a、5a、6aとコネクタ3f、3g、3hとが電気的に接続されているため、ねじ止めなどの他の接続と比較して平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の配線をさらに短縮することができる。平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の配線が短縮されるため、平滑コンデンサ3と電力変換回路との間の距離が縮まるので、電力変換装置100を小型化することができる。また、嵌め合いによる接続は、接続の作業がねじ止めなどの他の作業と比較して作業が容易であるため、製造工程が短縮されるので、電力変換装置100の生産性を向上させることができる。
実施の形態5.
実施の形態5に係る電力変換装置100について説明する。図9は実施の形態5に係る電力変換装置100の概略を示す断面図で、図1のA-A断面位置と同等の位置で切断した電力変換装置100の断面図、図10は実施の形態5に係る別の電力変換装置100の概略を示す断面図で、図1のA-A断面位置と同等の位置で切断した電力変換装置100の断面図である。実施の形態5に係る電力変換装置100は、実施の形態1及び実施の形態4に示した電力変換装置100に加えて伝熱部材7を備えた構成になっている。
図9に示すように、貫通孔1aの壁面と平滑コンデンサ3の側面との間に、伝熱部材7が設けられる。冷却面である貫通孔1aの壁面と平滑コンデンサ3とは、伝熱部材7を介して熱的に接続されている。本実施の形態では、電力変換回路が配置された側の平滑コンデンサ3の側面と貫通孔1aの壁面との間に伝熱部材7を設けた例を示したが、伝熱部材7の配置はこれに限るものではない。図9における平滑コンデンサ3の手前側と奥側の側面と貫通孔1aの壁面との間に伝熱部材7をさらに設けても構わない。伝熱部材7は、例えば放熱シートであるがこれに限るものではない。伝熱部材7は、平滑コンデンサ3の内部に充填したポッティング樹脂であっても構わない。
このように構成することで、伝熱部材7を介して平滑コンデンサ3が冷却面と熱的に接続されるので、平滑コンデンサ3の放熱性能を向上させることができる。また、平滑コンデンサ3の放熱性能が向上するので、平滑コンデンサ3を小型化することができる。
伝熱部材7を備えた電力変換装置100の構成は図9に示した構成に限るものではなく、図10に示す構成でも構わない。図10において、電力変換回路端子4a、5a、6aとコネクタ3f、3g、3hとが電気的に接続され、貫通孔1aの壁面と平滑コンデンサ3の側面との間に伝熱部材7が設けられる。電力変換回路端子4a、5a、6aをコネクタ3f、3g、3hに嵌め合う際に、貫通孔1aの壁面に対して平滑コンデンサ3が押圧され、押圧された平滑コンデンサ3が伝熱部材7を貫通孔1aの壁面に押圧するので、伝熱部材7と平滑コンデンサ3の界面及び伝熱部材7と冷却器1の界面の密着性を高めることができる。伝熱部材7と平滑コンデンサ3の界面及び伝熱部材7と冷却器1の界面の密着性が高まるため、平滑コンデンサ3の放熱性能を向上させることができる。また、平滑コンデンサ3の放熱性能が向上するので、平滑コンデンサ3を小型化することができる。また、第一面側の電力変換回路4と第二面側の電力変換回路6をコネクタ3f、3hに嵌め合う際に、平滑コンデンサ3の第一面側の電力変換回路5の側の伝熱部材7を第一面1bと第二面1cの双方の側から均等に加圧することができるため、さらに平滑コンデンサ3の放熱性能を向上させることができる。
以上のように、実施の形態5による電力変換装置100において、貫通孔1aの壁面と平滑コンデンサ3との間に伝熱部材7を備えたため、伝熱部材7を介して平滑コンデンサ3が冷却面と熱的に接続されるので、平滑コンデンサ3の放熱性能を向上させることができる。また、平滑コンデンサ3の放熱性能が向上するので、平滑コンデンサ3を小型化することができる。
実施の形態6.
実施の形態6に係る電力変換装置100について説明する。図11は実施の形態6に係る電力変換装置100の概略を示す断面図で、図1のA-A断面位置と同等の位置で切断した電力変換装置100の断面図である。実施の形態6に係る電力変換装置100は、実施の形態5に示した電力変換装置100に加えて放熱部材9を備えた構成になっている。
電力変換回路端子とコンデンサ端子とが電気的に接続された箇所と、冷却器1との間に放熱部材9が設けられる。本実施の形態では、放熱部材9は、電力変換回路端子4aと第一のコンデンサ端子3cとが電気的に接続された箇所と冷却器1との間、電力変換回路端子5aと第二のコンデンサ端子3dとが電気的に接続された箇所と冷却器1との間、及び電力変換回路端子6aと第三のコンデンサ端子3eとが電気的に接続された箇所と冷却器1との間のそれぞれに設けられる。放熱部材9は、例えば放熱シート、または放熱性に優れた樹脂であるがこれらに限るものではない。放熱シートを用いる場合、電力変換回路端子とコンデンサ端子とが電気的に接続された箇所は、冷却器1に近づけて設けられる。または放熱シートを巻回して筒状にし、冷却面に放熱シートを立設させても構わない。本実施の形態では、伝熱部材7に加えて放熱部材9を備えた構成としたがこれに限るものではなく、伝熱部材7を設けずに放熱部材9のみを設けた構成でも構わない。
以上のように、実施の形態6による電力変換装置100において、電力変換回路端子とコンデンサ端子とが電気的に接続された箇所と、冷却器1との間に放熱部材9を備えたため、放熱部材9を介して電気的に接続された箇所が冷却面と熱的に接続されるので、電気的に接続された箇所の放熱性能を向上させることができる。また、電気的に接続された箇所を介した発熱あおりの影響を抑制することができる。
実施の形態7.
実施の形態7に係る電力変換装置100について説明する。図12は実施の形態7に係る電力変換装置100の概略を示す断面図で、図1のA-A断面位置と同等の位置で切断した電力変換装置100の断面図である。実施の形態7に係る電力変換装置100は、実施の形態4に示した電力変換装置100に加えて伝熱部材7と固定部材8とを備えた構成になっている。
貫通孔1aの壁面と平滑コンデンサ3との間に、伝熱部材7及び固定部材8を備える。平滑コンデンサ3を挟んで固定部材8とは反対側には、伝熱部材7が配置される。固定部材8は、貫通孔1aの壁面に対して平滑コンデンサ3を押圧し、押圧された平滑コンデンサ3により、伝熱部材7は貫通孔1aの壁面に押圧されている。平滑コンデンサ3は押圧されることで冷却器1に固定される。本実施の形態では、第一面側の電力変換回路4の側の貫通孔1aの壁面と平滑コンデンサ3との間に伝熱部材7を配置し、第一面側の電力変換回路5の側の貫通孔1aの壁面と平滑コンデンサ3との間に固定部材8を配置している。伝熱部材7と固定部材8の配置はこれに限るものではなく、逆に配置しても構わない。固定部材8は、例えばばねの機能を有した部材で、板ばねである。固定部材8はばねに限るものではなく、くさび状に形成された部材であっても構わない。くさび状の部材を貫通孔1aに挿入することで、貫通孔1aの壁面に対して平滑コンデンサ3を押圧することができる。また本実施の形態では、貫通孔1aの壁面と平滑コンデンサ3とが確実に接するように貫通孔1aの壁面の高さよりも大きい伝熱部材7を設けたがこれに限るものではなく、貫通孔1aの壁面の高さと同等の大きさの伝熱部材7を設けても構わない。
以上のように、実施の形態7による電力変換装置100において、平滑コンデンサ3を挟んで固定部材8とは反対側には伝熱部材7が配置され、固定部材8が貫通孔1aの壁面に対して平滑コンデンサ3を押圧し、押圧された平滑コンデンサ3により伝熱部材7は貫通孔1aの壁面に押圧されているため、押圧された伝熱部材7を介して平滑コンデンサ3が冷却面と熱的に接続されるので、平滑コンデンサ3の放熱性能をさらに向上させることができる。また、平滑コンデンサ3の放熱性能が向上するので、平滑コンデンサ3を小型化することができる。また、平滑コンデンサ3の位置を固定部材8により容易に固定することができる。
実施の形態8.
実施の形態8に係る電力変換装置100について説明する。図13は実施の形態8に係る電力変換装置100の概略を示す断面図で、図1のA-A断面位置と同等の位置で切断した電力変換装置100の断面図、図14は平滑コンデンサ3の構成を示す図である。実施の形態8に係る電力変換装置100は、実施の形態1に示した電力変換装置100に加えて平滑コンデンサ3が共通接続部材を備えた構成になっている。
平滑コンデンサ3は、図14に示すように、複数の正極側のコンデンサ端子10及び複数の負極側のコンデンサ端子11と、正極側の共通接続部材12と、負極側の共通接続部材13と、コンデンサ素子14と、正極端子接続部材15と、負極端子接続部材16とを有する。複数の正極側のコンデンサ端子10は、平滑コンデンサ3の本体部から外側に突出し、複数の電力変換回路の正極側及び直流電源の正極側に接続される端子である。図14において直流電源の正極側に接続される端子は、正極側のコンデンサ端子10aである。複数の負極側のコンデンサ端子11は、複数の電力変換回路の負極側及び直流電源の負極側に接続される端子である。図14において直流電源の負極側に接続される端子は、負極側のコンデンサ端子11aである。
正極側の共通接続部材12は、複数の正極側のコンデンサ端子10に接続された部材である。負極側の共通接続部材13は、複数の負極側のコンデンサ端子11に接続された部材である。正極端子接続部材15は、正極側の共通接続部材12とコンデンサ素子14の正極側端子とを接続する部材である。負極端子接続部材16は、負極側の共通接続部材13とコンデンサ素子14の負極側端子とを接続する部材である。正極側のコンデンサ端子10、負極側のコンデンサ端子11、正極側の共通接続部材12、負極側の共通接続部材13、正極端子接続部材15、及び負極端子接続部材16は、例えば電気抵抗率が小さく導電性に優れた銅から作製される。
図13には、平滑コンデンサ3の本体部から外側に突出する端子として、正極側のコンデンサ端子10から形成された第一のコンデンサ端子3c、第二のコンデンサ端子3d、第三のコンデンサ端子3eのみを示す。コンデンサ素子14は、電力変換回路と直流電源との間で並列に接続される。このように構成することで、共通接続部材の部分には直流を流し、コンデンサ素子14には交流だけを流すことができる。本実施の形態では、正極端子接続部材15及び負極端子接続部材16を用いてコンデンサ素子14と共通接続部材とを接続したがこれに限るものではなく、コンデンサ素子14の端子を共通接続部材に直接接続しても構わない。
以上のように、実施の形態8による電力変換装置100において、平滑コンデンサ3が複数の正極側のコンデンサ端子10に接続された正極側の共通接続部材12と複数の負極側のコンデンサ端子11に接続された負極側の共通接続部材13とを有したため、共通接続部材の部分には直流を流し、コンデンサ素子14には交流だけを流すことができるので、コンデンサ素子14における損失を削減することができる。コンデンサ素子14における損失が削減されるため、コンデンサ素子14における発熱を抑制することができる。コンデンサ素子14における発熱が抑制されるので、平滑コンデンサ3を小型化することができる。
また本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 冷却器、1a 貫通孔、1b 第一面、1c 第二面、2 冷媒流路、3 平滑コンデンサ、3a 第一突出部、3a1 突出先端面、3b 第二突出部、3b1 突出先端面、3c 第一のコンデンサ端子、3d 第二のコンデンサ端子、3e 第三のコンデンサ端子、3f コネクタ、3g コネクタ、3h コネクタ、4 第一面側の電力変換回路、4a 電力変換回路端子、4b 本体部、5 第一面側の電力変換回路、5a 電力変換回路端子、5b 本体部、6 第二面側の電力変換回路、6a 電力変換回路端子、6b 本体部、7 伝熱部材、8 固定部材、9 放熱部材、10 正極側のコンデンサ端子、11 負極側のコンデンサ端子、12 正極側の共通接続部材、13 負極側の共通接続部材、14 コンデンサ素子、15 正極端子接続部材、16 負極端子接続部材、100 電力変換装置

Claims (9)

  1. 第一面と前記第一面とは反対側の第二面を有した冷却器と、
    前記第一面及び前記第二面の一方または双方に熱的に接続された複数の電力変換回路
    複数の前記電力変換回路と電気的に接続された平滑コンデンサと、を備え、
    前記冷却器は、前記第一面と前記第二面との間を貫通する貫通孔を有し、
    前記平滑コンデンサは、前記貫通孔に配置され、
    前記第一面に熱的に接続された前記電力変換回路である第一面側の電力変換回路を有する場合、前記平滑コンデンサは、前記第一面から突出した第一突出部を有し、前記第一突出部に前記第一面側の電力変換回路が電気的に接続され、
    前記第二面に熱的に接続された前記電力変換回路である第二面側の電力変換回路を有する場合、前記平滑コンデンサは、前記第二面から突出した第二突出部を有し、前記第二突出部に前記第二面側の電力変換回路が電気的に接続されている電力変換装置。
  2. 複数の前記電力変換回路は、前記電力変換回路の本体部から外側に突出した電力変換回路端子を有し、
    前記平滑コンデンサは、前記平滑コンデンサの本体部から外側に突出したコンデンサ端子を有し、
    前記電力変換回路端子と前記コンデンサ端子とが電気的に接続され、前記電力変換回路と前記平滑コンデンサとが電気的に接続されている請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第一面側の電力変換回路が備えられている場合は、前記第一面側の電力変換回路の前記電力変換回路端子と接続される前記コンデンサ端子は、前記第一突出部の突出先端面から外側に突出して設けられ、
    前記第二面側の電力変換回路が備えられている場合は、前記第二面側の電力変換回路の前記電力変換回路端子と接続される前記コンデンサ端子は、前記第二突出部の突出先端面から外側に突出して設けられ、
    前記第一面側の電力変換回路の前記電力変換回路端子は、前記第一面に垂直な方向に見て、前記第一突出部の突出先端面と重複する領域内で前記第一突出部の突出先端面から突出した前記コンデンサ端子と電気的に接続され、
    前記第二面側の電力変換回路の前記電力変換回路端子は、前記第二面に垂直な方向に見て、前記第二突出部の突出先端面と重複する領域内で前記第二突出部の突出先端面から突出した前記コンデンサ端子と電気的に接続されている請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記電力変換回路端子と前記コンデンサ端子とは、溶接されている請求項2または3に記載の電力変換装置。
  5. 前記電力変換回路端子と前記コンデンサ端子とが電気的に接続された箇所と、前記冷却器との間に放熱部材を備えた請求項2に記載の電力変換装置。
  6. 複数の前記電力変換回路は、前記電力変換回路の本体部から外側に突出した電力変換回路端子を有し、
    前記平滑コンデンサは、外側面から内側にへこんだ凹部を設けたコネクタを有し、
    前記電力変換回路端子の端部と前記コネクタの凹部とが嵌め合って、前記電力変換回路端子と前記コネクタとが電気的に接続され、前記電力変換回路と前記平滑コンデンサとが電気的に接続されている請求項1に記載の電力変換装置。
  7. 前記貫通孔の壁面と前記平滑コンデンサとの間に、伝熱部材を備えた請求項1から6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記貫通孔の壁面と前記平滑コンデンサとの間に、伝熱部材及び固定部材を備え、
    前記平滑コンデンサを挟んで前記固定部材とは反対側には、前記伝熱部材が配置され、
    前記固定部材は、前記貫通孔の壁面に対して前記平滑コンデンサを押圧し、押圧された前記平滑コンデンサにより、前記伝熱部材は前記貫通孔の壁面に押圧されている請求項1から6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記平滑コンデンサは、
    前記平滑コンデンサの本体部から外側に突出し、複数の前記電力変換回路の正極側及び直流電源の正極側に接続される複数の正極側のコンデンサ端子及び複数の前記電力変換回路の負極側及び直流電源の負極側に接続される複数の負極側のコンデンサ端子と、
    複数の正極側の前記コンデンサ端子に接続された正極側の共通接続部材と、
    複数の負極側の前記コンデンサ端子に接続された負極側の共通接続部材と、
    コンデンサ素子と、
    前記正極側の共通接続部材と前記コンデンサ素子の正極側端子とを接続する正極端子接続部材と、
    前記負極側の共通接続部材と前記コンデンサ素子の負極側端子とを接続する負極端子接続部材と、を有する請求項1から8のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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