JP5949273B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バスバー及びケースを備えるコンデンサと、該コンデンサを用いた電力変換装置に関する。
インバータ等の電力変換装置に使用するためのコンデンサとして、コンデンサ素子と、該コンデンサ素子を収容するケースと、コンデンサ素子に電気的に接続した一対のバスバーとを備えたものがある(下記特許文献1参照)。
一対のバスバーは、電力変換装置内の他の電子部品に接続される。コンデンサには、バスバーの浮遊インダクタンスを低減するために、上記一対のバスバーを、所定間隔をおいて対向配置したものがある。一対のバスバーにそれぞれ流れる電流の向きは互いに逆向きなので、これらのバスバーを対向配置すると、電流によって各々のバスバーの周囲に発生した磁界を互いに打ち消すことができる。そのため、バスバーの浮遊インダクタンスを低減することができる。
バスバーは、その一端がコンデンサ素子の電極に接続され、ケース内で折り曲げられて、ケース外に延出している。そして、ケース外において、バスバーの他端を上記電子部品に接続してある。一対のバスバーのうち、ケース外に存在する部分を、上述したように対向配置してある。
特開2008−99397号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のコンデンサは、一対のバスバーのうち、ケース外に存在する部分のみが互いに対向しており、ケース内の部分は対向していない。そのため、バスバー同士が対向している部分の面積を大きくしにくく、バスバーのインダクタンスを充分に低減しにくいという問題がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、バスバーの浮遊インダクタンスをより低減できるコンデンサと、該コンデンサを用いた電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、半導体素子を内蔵した半導体モジュールと、該半導体モジュールに電気接続したコンデンサとを備える電力変換装置であって、
上記コンデンサは、
コンデンサ素子と、
該コンデンサ素子を収容するケースと、
上記コンデンサ素子に電気的に接続した一対のバスバーと、
上記ケース内において、上記コンデンサ素子および上記一対のバスバーをそれぞれ封止する封止部材とを備え、
上記半導体モジュールは、上記ケースの開口部の開口方向に直交する方向において上記ケースに隣り合う位置に配置され、上記バスバーを介して上記半導体モジュールと上記コンデンサ素子とが電気接続しており、
個々の上記バスバーは、上記ケース内に配され該ケースの側壁に沿って上記開口方向に延出した内側延出部と、該内側延出部に連なり、上記ケース外に配され上記側壁に沿って上記開口方向に延出した外側延出部とを備え、
一つの上記バスバーに形成された上記内側延出部と上記外側延出部とは、上記側壁を挟んで互いに対向して、バスバー対向部を構成しており、
上記一対のバスバーにそれぞれ上記バスバー対向部が形成され、
上記コンデンサ素子と上記半導体モジュールとの配列方向と上記開口方向との双方に直交する幅方向において、一対の上記バスバー対向部が互いに隣り合うよう構成されていることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
また、本発明の他の態様は、上記コンデンサと、半導体素子を内蔵した半導体モジュールとを備える電力変換装置であって、上記半導体モジュールは上記コンデンサに隣接配置され、該半導体モジュールのパワー端子は上記コンデンサ側に突出しており、上記一対のバスバーを上記パワー端子に接続してあることを特徴とする電力変換装置にある(請求項5)。
上記コンデンサにおいては、上記内側延出部と上記外側延出部とを、ケースの側壁を挟んで対向配置することにより、上記バスバー対向部を形成してある。そのため、バスバーのうち、ケースの外側に存在する部分だけでなく、ケースの内側に存在する部分(内側延出部)をも、バスバーの他の部位と対向させることができる。これにより、バスバーにおける、互いに対向する部分の面積をより大きくすることができる。
また、互いに対抗している2つの部分(内側延出部と外側延出部)は、それぞれに流れる電流の向きが互いに逆向きである。
このように、上記コンデンサは、バスバーにおける、相対向しかつ電流の向きが互いに逆向きである部分の面積をより大きくすることができるため、浮遊インダクタンスをより低減することができる。
また、上記電力変換装置においては、半導体モジュールがコンデンサに隣接配置されており、該半導体モジュールのパワー端子がコンデンサ側に突出している。そのため、コンデンサとパワー端子との間の距離を短くすることができる。これにより、バスバーの長さを短くすることができ、バスバーの浮遊インダクタンスをより低減することが可能となる。
以上のごとく、本発明によれば、バスバーの浮遊インダクタンスをより低減できるコンデンサと、該コンデンサを用いた電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の断面図。 図1のII-II断面図。 図1の要部拡大図。 図2のIV-IV断面図。 図1のV-V断面図。 実施例1における、ケースと、フレームと、正極バスバーの平面図。 実施例1における、ケースと、フレームと、負極バスバーの平面図。 実施例1における、電力変換装置の回路図。 参考例1における、電力変換装置の断面図。 図9のX-X断面図。 実施例における、電力変換装置の断面図。 図11のXII矢視図。 実施例における、コンデンサの一部透視側面図。 実施例における、電力変換装置の回路図。
上記電力変換装置において、個々の上記バスバーは屈曲しており、屈曲した一つの該バスバーに形成された上記内側延出部と上記外側延出部とによって上記バスバー対向部が構成されていることが好ましい(請求項2)。
内側延出部と外側延出部は、それぞれに流れる電流の向きを逆にする必要があるため、2つのバスバーを使ってバスバー対向部を形成しようとすると、バスバーの形状が複雑になりやすい。これに対して、1つのバスバーを折り曲げてバスバー対向部を形成する場合は、バスバーをコ字状に折り曲げて内側延出部と外側延出部を形成し、これらの間にケースの側壁を介在させればよい。そのため、バスバーの形状をシンプルにすることができ、バスバーの製造コストを低減しやすくなる。
また、上記一対のバスバーにそれぞれ上記外側延出部が形成されており、該一対の外側延出部を隣接配置してあることが好ましい(請求項3)。
この場合には、一方のバスバーの外側延出部と、他方のバスバーの外側延出部とが隣接配置されており、かつ、それぞれに流れる電流の向きは逆向きになるため、これら2つの外側延出部の間の浮遊インダクタンスを低減することができる。そのため、バスバーの浮遊インダクタンスをより低減することが可能になる。
上記一対のバスバー対向部のうち一方の上記バスバー対向部は、上記ケースの底面の法線方向における長さが、該法線方向における上記コンデンサ素子の長さよりも長いことが好ましい(請求項4)。
この場合には、バスバー対向部の長さが長いため、バスバーの浮遊インダクタンスを充分に低減させることができる。
(実施例1)
上記コンデンサ及び電力変換装置に係る実施例について、図1〜図8を用いて説明する。本例のコンデンサ1は、図1に示すごとく、コンデンサ素子2と、ケース4と、一対のバスバー3(3a,3b)と、封止部材5とを備える。コンデンサ素子2は、ケース4に収容されている。一対のバスバー3は、コンデンサ素子2に電気的に接続している。封止部材5は、ケース4内において、コンデンサ素子2および一対のバスバー3をそれぞれ封止している。
1つのバスバー3に、バスバー3の一部同士を対向させたバスバー対向部6が形成されている。
バスバー対向部6は、バスバー3に形成されケース4内においてケース4の側壁40に沿って延出する内側延出部31と、バスバー3に形成されケース4外において側壁40に沿って延出する外側延出部32とを、側壁40を挟んで対向配置してなる。内側延出部31と外側延出部32とにそれぞれ流れる電流Iの向きは互いに逆向きである。
図3に示すごとく、コンデンサ素子2の一方の端面は正電極21となっており、他方の端面は負電極22となっている。負電極22は、Z方向における、ケース4の底面41に近い側に位置しており、正電極21は、Z方向における、ケース開口部42に近い側に位置している。
一対のバスバー3には、正電極21に接続した正極バスバー3aと、負電極22に接続した負極バスバー3bとがある。
ケース4内には、複数のコンデンサ素子2が収納されている(図2参照)。コンデンサ素子2は、例えばフィルムコンデンサからなる。ケース4は金属製である。複数のコンデンサ素子2の全ての負電極22に、負極バスバー3bの負側接続板部320が接続している。図3に示すごとく、負側接続板部320から内側延出部31(31b)が、底面41の法線方向(Z方向)に延出している。内側延出部31bの先端には、ケース4の側壁40を跨ぐ連結部34が形成されている。連結部34は、内側延出部31bの板厚方向(Y方向)に突出している。また、連結部34の先端から外側延出部32(32b)が、Z方向に延出している。内側延出部31bと外側延出部32bとは相対向しており、これらの間に側壁40が介在している。この内側延出部31bと外側延出部32bとによって、バスバー対向部6が構成されている。内側延出部31bと外側延出部32bとの、Z方向長さは略等しい。
また、外側延出部32bの先端から、突部35(35b)がY方向に突出している。突部35bは、後述する負側モジュール接続板315(図7参照)に接続している。
また、図3に示すごとく、負側接続板部320から延出部321が、Z方向に延出している。そして、延出部321の先端から負側接続端子39が、Y方向における、上記連結部34を設けた側とは反対側に突出している。負側接続端子39は、後述する直流電源8(図8参照)の負極に接続する。
また、図4に示すごとく、コンデンサ素子2の正電極21に、正極バスバー3aの正側接続板部310が接続している。正極バスバー3aは、負極バスバー3bと同様に、内側延出部31(31a)、連結板部34、外側延出部32(32a)、延出部321を有する。正極バスバー3aの内側延出部31aと延出部321は、負極バスバー3bのそれよりも、Z方向長さが短い。正極バスバー3aの外側延出部32aは、内側延出部31aよりも、Z方向長さが長い。正極バスバー3aの外側延出部32aは、負側バスバー3bの外側延出部32b(図3参照)よりも、Z方向長さが短い。正極バスバー3aの内側延出部31aと、外側延出部32aの一部とは、ケース4の側壁40を介して対向し、補助バスバー対向部60を構成している。また、外側延出部32aの先端には、Y方向に突出する突部35(35a)が形成されている。突部35aは、後述する正側モジュール接続板316(図6参照)に接続する。
また、図4に示すごとく、正極バスバー3aの延出部321の先端には、Y方向に突出した正側接続端子38が設けられている。正側接続端子38は、後述する直流電源8(図8参照)の正極に接続する。
図5に示すごとく、正極バスバー3aの外側延出部32aと、負極バスバー3bの外側延出部32bとは、隣接配置されている。これらの外側延出部32a,32bを流れる電流Iの向きは、互いに逆向きである。
図1、図2に示すごとく、本例のコンデンサ1は、電力変換装置10に使用される。電力変換装置10は、複数の半導体モジュール7と複数の冷却管13(冷媒流路)とを積層した積層体100を備える。半導体モジュール7の本体部72には、半導体素子73(図8参照)が内蔵されている。冷却管13には、半導体モジュール7を冷却する冷媒16が流れる。
半導体モジュール7は、制御端子71と、パワー端子70とを備える。パワー端子70は、コンデンサ1に電気的に接続しており、制御端子71には制御回路基板11が接続している。パワー端子70には、正極端子70aと、負極端子70bと、交流端子70cとがある。正極端子70aは、コンデンサ1の正極バスバー3aに接続しており、負極端子70bは、コンデンサ1の負極バスバー3bに接続している。交流端子70cは、交流バスバー39を介して、後述する三相交流モータ80(図8参照)に接続している。制御回路基板11によって半導体モジュール7のスイッチング動作を制御することにより、正極端子70aと負極端子70bとの間に印加される直流電圧を交流電圧に変更し、三相交流モータ80を駆動している。
図2に示すごとく、Y方向における冷却管13の両端部には、連結管17が取り付けられている。この連結管17によって、積層体100の積層方向(X方向)に隣り合う2個の冷却管13を連結している。また、X方向における一端に位置する冷却管13aには、冷媒16を導入するための導入管14と、冷媒16を導出するための導出管15とが接続している。導入管14から冷媒16を導入すると、冷媒16は連結管17を通って全ての冷却管13を流れ、導出管15から導出する。これにより、半導体モジュール7を冷却している。
また、電力変換装置10は、金属製のフレーム12を備える。フレーム12は、コンデンサ1のケース4と一体に形成されている。フレーム12の内側に、積層体100が固定されている。
フレーム12の、X方向に直交する壁部121,122のうち、一方の壁部121と積層体100との間には、弾性部材18(板ばね)が介在している。この弾性部材18の弾性力により、積層体100をX方向に押圧し、フレーム12の他方の壁部122に押し付けている。これにより、冷却管13と半導体モジュール7との接触圧を維持しつつ、積層体100をフレーム12内に固定している。
図1に示すごとく、半導体モジュール7の正極端子70aには、正側モジュール接続板316が接続している。正側モジュール接続板316は、図6に示すごとく、上記突部35aに接続した板状本体部317と、該板状本体部317からY方向に延びる櫛歯状部318とからなる。櫛歯状部318の先端を半導体モジュール7の正極端子70aに重ね合わせ、溶接等を行うことにより、これらを電気的に接続している。
又、図1に示すごとく、半導体モジュール7の負極端子70bには、負側モジュール接続板315が接続している。負側モジュール接続板315は、図7に示すごとく、上記突部35bに接続した板状本体部313と、該板状本体部313からY方向に延びる櫛歯状部314とからなる。櫛歯状部314は、半導体モジュール7の負極端子70に接続される。
図1に示すごとく、負側モジュール接続板315の板状本体部313と、正側モジュール接続板316の板状本体部317とは、Z方向に所定間隔をおいて対向配置されている。
次に、電力変換装置10の回路図について説明する。図8に示すごとく、本例の電力変換装置10は、複数IGBT素子(半導体素子73)を備える。このIGBT素子によって、ブリッジ回路が構成されている。個々のIGBT素子には、フリーホイールダイオード74が逆並列接続されている。上述した半導体モジュール7の本体部72には、1個のIGBT素子と1個のフリーホイールダイオード74が内蔵されている。
電力変換装置10は、直流電源8に接続している。コンデンサ1は、直流電源8の直流電圧を平滑化するために設けられている。
本例の作用効果について説明する。本例では、図1、図3に示すごとく、内側延出部31と外側延出部32とを、ケース4の側壁40を挟んで対向配置することにより、バスバー対向部6を形成してある。そのため、バスバー3のうち、ケース4の外側に存在する部分だけでなく、ケース4の内側に存在する部分(内側延出部31)をも、バスバー3の他の部位と対向させることができる。これにより、バスバー3における、互いに対向する部分の面積をより大きくすることができる。
また、互いに対抗する2つの部分(内側延出部31と外側延出部32)は、それぞれに流れる電流Iの向きが互いに逆向きである。
このように、本例のコンデンサ1は、バスバー3における、相対向しかつ電流Iの向きが互いに逆向きである部分の面積をより大きくすることができるため、浮遊インダクタンスをより低減することができる。
また、本例では図1、図3に示すごとく、1つのバスバー3(負極バスバー3b)を折り曲げることにより、バスバー対向部6を形成してある。
内側延出部31と外側延出部32は、それぞれに流れる電流Iの向きを逆にする必要があるため、2つのバスバー3(3a,3b)を使ってバスバー対向部6を形成しようとすると、バスバー3の形状が複雑になりやすい。これに対して、1つのバスバー3を折り曲げてバスバー対向部6を形成する場合は、バスバー3をコ字状に折り曲げて内側延出部31と外側延出部32を形成し、これらの間にケース4の側壁を介在させればよい。そのため、バスバー3の形状をシンプルにすることができ、バスバー3の製造コストを低減しやすくなる。
また、本例では一対のバスバー3a,3bにそれぞれ外側延出部32が形成されている。図5に示すごとく、一対の外側延出部32は、X方向に隣り合うように配置されている。
この場合には、一方のバスバー3aの外側延出部32aと、他方のバスバー3bの外側延出部32bとが隣接配置されており、かつ、それぞれに流れる電流Iの向きは逆向きになるため、これら2つの外側延出部32a,32bの間の浮遊インダクタンスを低減することができる。そのため、バスバー3の浮遊インダクタンスをより低減することが可能になる。
また、本例では図3に示すごとく、Z方向における、バスバー対向部6の長さは、Z方向におけるコンデンサ素子2の長さよりも長い。
このようにすると、バスバー対向部6の長さが長いため、負側バスバー3bの浮遊インダクタンスを充分に低減させることができる。
また、本例では図1に示すごとく、負側モジュール接続板315の板状本体部313と、正側モジュール接続板316の板状本体部317とを、Z方向に所定間隔をおいて対向配置してある。
そのため、2つの板状本体部313,317間の浮遊インダクタンスをも低減させることができる。
また、本例では、一対のバスバー3a,3bのうち、一方のバスバー3(負極バスバー3b)にバスバー対向部6が形成され、他方のバスバー3(正極バスバー3a)に補助バスバー対向部60(図4参照)が形成されている。
補助バスバー対向部60における、内側延出部31aと外側延出部32aは、それぞれに流れる電流Iの向きが互いに逆向きである。そのため、補助バスバー対向部60において、正極バスバー3aの浮遊インダクタンスを低減することができる。
また、本例では図3に示すごとく、正側バスバー3aの内側延出部31aと、負側バスバー3bの内側延出部31bの一部とが、隣接配置されている。これら2つの内側延出部31a,31bは、それぞれに流れる電流の向きが逆向きである。そのため、この2つの内側延出部31a,31b間の浮遊インダクタンスを低減することができる。
以上のごとく、本例によれば、バスバーの浮遊インダクタンスをより低減できるコンデンサと、該コンデンサを用いた電力変換装置を提供することができる。
なお、上記実施例においては、図2に示すごとく、冷媒流路を冷却管13によって形成し、該冷却管13を半導体モジュール2に接触させた例を示したが、本発明の電力変換装置10は、これに限られるものではない。すなわち、例えば、上記半導体モジュール7に直接冷媒16が接触するように冷媒流路を設けることもできる。
また、本例においては、図2に示すごとく、X方向において、導入管14及び導出管15から遠い側に弾性部材18を設けたが、導入管14及び導出管15に近い側に設けてもよい。例えば、フレーム12の上記他方の壁部122と積層体100との間に弾性部材18を設け、この弾性部材18によって、積層体100を上記一方の壁部121側へ押圧して固定してもよい。
また、本例では図6、図7に示すごとく、バスバー3a,3bとモジュール接続板315,316とを、それぞれ1枚の金属板によって形成したが、これらを別部材として形成し、溶接等によって接続してもよい。
参考例1
本例は図9、図10に示すごとく、2つのバスバー3(3a,3b)を使って、バスバー対向部6を形成した例である。本例では、負側バスバー3bに形成した内側延出部31bと、正側バスバー3aに形成した外側延出部32dとを、ケース4の壁部40を挟んで対向させることにより、バスバー対向部6を形成してある。負側バスバー3bの内側延出部31bは、負側接続板部320からZ方向に延出している。内側延出部31の先端には、ケース4の壁部40を跨ぐ連結部34bが形成されている。この連結部34bは、負側モジュール接続板315に接続している。
正側バスバー3は、実施例1と同様に、正側接続板部310と、内側延出部31aと、連結部34aとを備える。また、正側バスバー3は、図10に示すごとく、2つの外側延出部32(32c,32d)を備える。2つの外側延出部32のうち、一方の外側延出部32cは、上記連結部34aに接続している。2つの外側延出部32c,32dは、Z方向におけるケース底面41(図9参照)側の端部において、接続部38によって互いに接続している。また、他方の外側延出部32dは、Z方向におけるケース開口部42側の端部において、正側モジュール接続板316(図9参照)に接続している。
その他は、実施例1と同様である。また、本例に関する図面に用いた符号のうち、実施例1において用いた符合と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
(実施例
本例は、積層体100の構造を変更した例である。図11、図12に示すごとく、本例では、複数の変動体モジュール7と複数の冷却管13とを、Z方向に積層してある。積層体100は、フレーム12の底部125に載置されている。そして、図示しない弾性部材を用いて、積層体100をZ方向に押圧し、底部125に押し付けて固定している。
積層体100は、コンデンサ1に対してY方向に隣接する位置に配されている。半導体モジュール7の正極端子70a及び負極端子70bは、Y方向におけるコンデンサ1側に突出している。また、交流端子70cは、本体部72から、正極端子70a及び負極端子70bの突出側とは反対側に突出している。交流端子70cに、交流バスバー39が接続している。
負極端子70bと負側バスバー3bとは、接続部材19(19b)を介して、電気的に接続されている。接続部材19bは、Z方向に延びる接続本体部191と、複数の端子接続部192と、バスバー接続部193とを備える。端子接続部192は、接続本体部191から、Y方向における半導体モジュール7側に突出している。端子接続部192のZ方向におけるピッチは、負極端子70bのZ方向におけるピッチと等しい。端子接続部192と負極端子70bとは重ね合わされ、溶接等により接続されている。
また、バスバー接続部193は、Z方向における、接続本体部191の底部125側の端部から、コンデンサ1側に突出している。
負側バスバー3bは、実施例1と同様に、負側接続板部320と、内側延出部31と、連結部34と、外側延出部32と、突部35とを備える。突部35と、接続部材19bの上記バスバー接続部193とを重ね合わせ、溶接等を行って、これらを接続してある。
また、正側バスバー3aと正側端子70aは、接続部材19(19a)を介して接続されている。正側バスバー3aは、正側モジュール接続板316を備えていない点以外は、実施例1と同様の構造をしている。接続部材19aは、上述した、負極端子70bの接続部材19bと略同一の構造をしている。この接続部材19aに形成されたバスバー接続部193(図12参照)と、正側バスバー3aの突部35aとを重ね合わせ、溶接等を行って、これらを接続してある。
本例の作用効果について説明する。本例では、半導体モジュール7がコンデンサ1に隣接配置されており、半導体モジュール7のパワー端子70がコンデンサ1側に突出している。そのため、コンデンサ1とパワー端子70との間の距離を短くすることができる。これにより、バスバー3の長さを短くすることができ、バスバー3の浮遊インダクタンスをより低減することが可能となる。
その他は、実施例1と同様である。また、本例に関する図面に用いた符号のうち、実施例1において用いた符合と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
(実施例
本例は、複数のコンデンサ1を1つに纏めた例である。本例では図13に示すごとく、4個のコンデンサ素子2(2a〜2d)を1個のケース4内に収納してある。これら4個のコンデンサ素子2のうち、2個のコンデンサ素子2(2a,2b)は平滑コンデンサ1aを構成し、他の2個のコンデンサ素子2(2c,2d)はフィルタコンデンサ1bを構成している。図14に示すごとく、本例の電力変換装置10は、上記2個のコンデンサ1を用いている。フィルタコンデンサ1bは、直流電源8の直流電圧からノイズを除去するために設けられている。また、平滑コンデンサ1aは、昇圧回路88によって昇圧した電圧を平滑化するために設けられている。
図13に示すごとく、平滑コンデンサ1a用のコンデンサ素子2a,2bには、一対のバスバー3(正側バスバー3a、負側バスバー3b)が接続している。同様に、フィルタコンデンサ1b用のコンデンサ素子2c,2dにも、一対のバスバー3(正側バスバー3c、負側バスバー3d)が接続している。これらのバスバー3は、実施例1におけるバスバー3と同様の構造を有する。
平滑コンデンサ1aでは、負側バスバー3bの内側延出部(図示しない)と外側延出部32bとによって、バスバー対向部6(6a)が形成されている。また、負側バスバー3bの外側延出部32bと、正側バスバー3aの外側延出部32aとが隣接配置されている。これら2つの外側延出部32a,32bに流れる電流Iの向きは、互いに逆向きである。そのため、この2つの外側延出部32a,32b間の浮遊インダクタンスを低減できるようになっている。
また、フィルタコンデンサ1b用の正側バスバー3c及び負側バスバー3dも、平滑コンデンサ1a用のバスバー3a,3bと同様の構成を有する。
なお、図示しないが、平滑コンデンサ1aの負側バスバー3bと、フィルタコンデンサ1bの正側バスバー3cとを、X方向に隣接配置してもよい。これらのバスバー3b,3cは、流れる電流の向きが逆である。そのため、これらを隣接配置すると、バスバー3b,3c間の浮遊インダクタンスを低減することが可能になる。
その他は、実施例1と同様である。また、本例に関する図面に用いた符号のうち、実施例1において用いた符合と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
1 コンデンサ
2 コンデンサ素子
3 バスバー
4 ケース
5 封止部材
6 バスバー対向部

Claims (5)

  1. 半導体素子(73)を内蔵した半導体モジュール(7)と、該半導体モジュール(7)に電気接続したコンデンサ(1)とを備える電力変換装置(10)であって、
    上記コンデンサ(1)は、
    コンデンサ素子(2)と、
    該コンデンサ素子(2)を収容するケース(4)と、
    上記コンデンサ素子(2)に電気的に接続した一対のバスバー(3,3a,3b)と、
    上記ケース(4)内において、上記コンデンサ素子(2)および上記一対のバスバー(3)をそれぞれ封止する封止部材(5)とを備え、
    上記半導体モジュール(7)は、上記ケース(4)の開口部(42)の開口方向に直交する方向において上記ケース(4)に隣り合う位置に配置され、上記バスバー(3)を介して上記半導体モジュール(7)と上記コンデンサ素子(2)とが電気接続しており、
    個々の上記バスバー(3)は、上記ケース(4)内に配され該ケース(4)の側壁(40)に沿って上記開口方向に延出した内側延出部(31)と、該内側延出部(31)に連なり、上記ケース(4)外に配され上記側壁(40)に沿って上記開口方向に延出した外側延出部(32)とを備え、
    一つの上記バスバー(3)に形成された上記内側延出部(31)と上記外側延出部(32)とは、上記側壁(40)を挟んで互いに対向して、バスバー対向部(6,60)を構成しており、
    上記一対のバスバー(3)にそれぞれ上記バスバー対向部(6,60)が形成され、
    上記コンデンサ素子(2)と上記半導体モジュール(7)との配列方向と上記開口方向との双方に直交する幅方向において、一対の上記バスバー対向部(6,60)が互いに隣り合うよう構成されていることを特徴とする電力変換装置(10)
  2. 請求項1に記載の電力変換装置(10)において、個々の上記バスバー(3)は屈曲しており、屈曲した一つの該バスバー(3)に形成された上記内側延出部(31)と上記外側延出部(32)とによって上記バスバー対向部(6,60)が構成されていることを特徴とする電力変換装置(10)
  3. 請求項2に記載の電力変換装置(10)において、上記一対のバスバー(3a,3b)にそれぞれ上記外側延出部(32)が形成されており、該一対の外側延出部(32)を隣接配置してあることを特徴とする電力変換装置(1)。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置(10)において、上記一対のバスバー対向部(6,60)のうち一方の上記バスバー対向部(6)は、上記開口方向における長さが、該開口方向における上記コンデンサ素子(2)の長さよりも長いことを特徴とする電力変換装置(10)
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置(10)であって、上記半導体モジュール(7)は上記コンデンサ(1)に隣接配置され、該半導体モジュール(7)のパワー端子(70)は上記コンデンサ(1)側に突出しており、上記一対のバスバー(3)を上記パワー端子(70)に接続してあることを特徴とする電力変換装置(10)。
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