JP5949273B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
上記コンデンサは、
コンデンサ素子と、
該コンデンサ素子を収容するケースと、
上記コンデンサ素子に電気的に接続した一対のバスバーと、
上記ケース内において、上記コンデンサ素子および上記一対のバスバーをそれぞれ封止する封止部材とを備え、
上記半導体モジュールは、上記ケースの開口部の開口方向に直交する方向において上記ケースに隣り合う位置に配置され、上記バスバーを介して上記半導体モジュールと上記コンデンサ素子とが電気接続しており、
個々の上記バスバーは、上記ケース内に配され該ケースの側壁に沿って上記開口方向に延出した内側延出部と、該内側延出部に連なり、上記ケース外に配され上記側壁に沿って上記開口方向に延出した外側延出部とを備え、
一つの上記バスバーに形成された上記内側延出部と上記外側延出部とは、上記側壁を挟んで互いに対向して、バスバー対向部を構成しており、
上記一対のバスバーにそれぞれ上記バスバー対向部が形成され、
上記コンデンサ素子と上記半導体モジュールとの配列方向と上記開口方向との双方に直交する幅方向において、一対の上記バスバー対向部が互いに隣り合うよう構成されていることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
また、互いに対抗している2つの部分(内側延出部と外側延出部)は、それぞれに流れる電流の向きが互いに逆向きである。
このように、上記コンデンサは、バスバーにおける、相対向しかつ電流の向きが互いに逆向きである部分の面積をより大きくすることができるため、浮遊インダクタンスをより低減することができる。
内側延出部と外側延出部は、それぞれに流れる電流の向きを逆にする必要があるため、2つのバスバーを使ってバスバー対向部を形成しようとすると、バスバーの形状が複雑になりやすい。これに対して、1つのバスバーを折り曲げてバスバー対向部を形成する場合は、バスバーをコ字状に折り曲げて内側延出部と外側延出部を形成し、これらの間にケースの側壁を介在させればよい。そのため、バスバーの形状をシンプルにすることができ、バスバーの製造コストを低減しやすくなる。
この場合には、一方のバスバーの外側延出部と、他方のバスバーの外側延出部とが隣接配置されており、かつ、それぞれに流れる電流の向きは逆向きになるため、これら2つの外側延出部の間の浮遊インダクタンスを低減することができる。そのため、バスバーの浮遊インダクタンスをより低減することが可能になる。
この場合には、バスバー対向部の長さが長いため、バスバーの浮遊インダクタンスを充分に低減させることができる。
上記コンデンサ及び電力変換装置に係る実施例について、図1〜図8を用いて説明する。本例のコンデンサ1は、図1に示すごとく、コンデンサ素子2と、ケース4と、一対のバスバー3(3a,3b)と、封止部材5とを備える。コンデンサ素子2は、ケース4に収容されている。一対のバスバー3は、コンデンサ素子2に電気的に接続している。封止部材5は、ケース4内において、コンデンサ素子2および一対のバスバー3をそれぞれ封止している。
バスバー対向部6は、バスバー3に形成されケース4内においてケース4の側壁40に沿って延出する内側延出部31と、バスバー3に形成されケース4外において側壁40に沿って延出する外側延出部32とを、側壁40を挟んで対向配置してなる。内側延出部31と外側延出部32とにそれぞれ流れる電流Iの向きは互いに逆向きである。
一対のバスバー3には、正電極21に接続した正極バスバー3aと、負電極22に接続した負極バスバー3bとがある。
また、互いに対抗する2つの部分(内側延出部31と外側延出部32)は、それぞれに流れる電流Iの向きが互いに逆向きである。
このように、本例のコンデンサ1は、バスバー3における、相対向しかつ電流Iの向きが互いに逆向きである部分の面積をより大きくすることができるため、浮遊インダクタンスをより低減することができる。
内側延出部31と外側延出部32は、それぞれに流れる電流Iの向きを逆にする必要があるため、2つのバスバー3(3a,3b)を使ってバスバー対向部6を形成しようとすると、バスバー3の形状が複雑になりやすい。これに対して、1つのバスバー3を折り曲げてバスバー対向部6を形成する場合は、バスバー3をコ字状に折り曲げて内側延出部31と外側延出部32を形成し、これらの間にケース4の側壁を介在させればよい。そのため、バスバー3の形状をシンプルにすることができ、バスバー3の製造コストを低減しやすくなる。
この場合には、一方のバスバー3aの外側延出部32aと、他方のバスバー3bの外側延出部32bとが隣接配置されており、かつ、それぞれに流れる電流Iの向きは逆向きになるため、これら2つの外側延出部32a,32bの間の浮遊インダクタンスを低減することができる。そのため、バスバー3の浮遊インダクタンスをより低減することが可能になる。
このようにすると、バスバー対向部6の長さが長いため、負側バスバー3bの浮遊インダクタンスを充分に低減させることができる。
そのため、2つの板状本体部313,317間の浮遊インダクタンスをも低減させることができる。
補助バスバー対向部60における、内側延出部31aと外側延出部32aは、それぞれに流れる電流Iの向きが互いに逆向きである。そのため、補助バスバー対向部60において、正極バスバー3aの浮遊インダクタンスを低減することができる。
本例は図9、図10に示すごとく、2つのバスバー3(3a,3b)を使って、バスバー対向部6を形成した例である。本例では、負側バスバー3bに形成した内側延出部31bと、正側バスバー3aに形成した外側延出部32dとを、ケース4の壁部40を挟んで対向させることにより、バスバー対向部6を形成してある。負側バスバー3bの内側延出部31bは、負側接続板部320からZ方向に延出している。内側延出部31の先端には、ケース4の壁部40を跨ぐ連結部34bが形成されている。この連結部34bは、負側モジュール接続板315に接続している。
その他は、実施例1と同様である。また、本例に関する図面に用いた符号のうち、実施例1において用いた符合と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例は、積層体100の構造を変更した例である。図11、図12に示すごとく、本例では、複数の変動体モジュール7と複数の冷却管13とを、Z方向に積層してある。積層体100は、フレーム12の底部125に載置されている。そして、図示しない弾性部材を用いて、積層体100をZ方向に押圧し、底部125に押し付けて固定している。
本例は、複数のコンデンサ1を1つに纏めた例である。本例では図13に示すごとく、4個のコンデンサ素子2(2a〜2d)を1個のケース4内に収納してある。これら4個のコンデンサ素子2のうち、2個のコンデンサ素子2(2a,2b)は平滑コンデンサ1aを構成し、他の2個のコンデンサ素子2(2c,2d)はフィルタコンデンサ1bを構成している。図14に示すごとく、本例の電力変換装置10は、上記2個のコンデンサ1を用いている。フィルタコンデンサ1bは、直流電源8の直流電圧からノイズを除去するために設けられている。また、平滑コンデンサ1aは、昇圧回路88によって昇圧した電圧を平滑化するために設けられている。
2 コンデンサ素子
3 バスバー
4 ケース
5 封止部材
6 バスバー対向部
Claims (5)
- 半導体素子(73)を内蔵した半導体モジュール(7)と、該半導体モジュール(7)に電気接続したコンデンサ(1)とを備える電力変換装置(10)であって、
上記コンデンサ(1)は、
コンデンサ素子(2)と、
該コンデンサ素子(2)を収容するケース(4)と、
上記コンデンサ素子(2)に電気的に接続した一対のバスバー(3,3a,3b)と、
上記ケース(4)内において、上記コンデンサ素子(2)および上記一対のバスバー(3)をそれぞれ封止する封止部材(5)とを備え、
上記半導体モジュール(7)は、上記ケース(4)の開口部(42)の開口方向に直交する方向において上記ケース(4)に隣り合う位置に配置され、上記バスバー(3)を介して上記半導体モジュール(7)と上記コンデンサ素子(2)とが電気接続しており、
個々の上記バスバー(3)は、上記ケース(4)内に配され該ケース(4)の側壁(40)に沿って上記開口方向に延出した内側延出部(31)と、該内側延出部(31)に連なり、上記ケース(4)外に配され上記側壁(40)に沿って上記開口方向に延出した外側延出部(32)とを備え、
一つの上記バスバー(3)に形成された上記内側延出部(31)と上記外側延出部(32)とは、上記側壁(40)を挟んで互いに対向して、バスバー対向部(6,60)を構成しており、
上記一対のバスバー(3)にそれぞれ上記バスバー対向部(6,60)が形成され、
上記コンデンサ素子(2)と上記半導体モジュール(7)との配列方向と上記開口方向との双方に直交する幅方向において、一対の上記バスバー対向部(6,60)が互いに隣り合うよう構成されていることを特徴とする電力変換装置(10)。 - 請求項1に記載の電力変換装置(10)において、個々の上記バスバー(3)は屈曲しており、屈曲した一つの該バスバー(3)に形成された上記内側延出部(31)と上記外側延出部(32)とによって上記バスバー対向部(6,60)が構成されていることを特徴とする電力変換装置(10)。
- 請求項2に記載の電力変換装置(10)において、上記一対のバスバー(3a,3b)にそれぞれ上記外側延出部(32)が形成されており、該一対の外側延出部(32)を隣接配置してあることを特徴とする電力変換装置(1)。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置(10)において、上記一対のバスバー対向部(6,60)のうち一方の上記バスバー対向部(6)は、上記開口方向における長さが、該開口方向における上記コンデンサ素子(2)の長さよりも長いことを特徴とする電力変換装置(10)。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置(10)であって、上記半導体モジュール(7)は上記コンデンサ(1)に隣接配置され、該半導体モジュール(7)のパワー端子(70)は上記コンデンサ(1)側に突出しており、上記一対のバスバー(3)を上記パワー端子(70)に接続してあることを特徴とする電力変換装置(10)。
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