JP2021129406A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バスバ発熱量の低減を図った電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置6は、パワーカード24と、冷却器21と、入力端子60P、60Nと、コンデンサ30と、入力バスバ61P、61Nと、電流検出ユニット40と、出力端子70U、70V、70Wと、出力バスバ71U、71V、71Wと、を備える。パワーカード24が有するP端子24P、N端子24NおよびO端子24Oが並ぶ方向に対して垂直な仮想面VSによって、入力側領域Ainと出力側領域Aoutに区画されている。入力側領域Ainは、P端子24PとN端子24Nが含まれる領域であり、出力側領域Aoutは、O端子24Oが含まれる領域である。複数の入力端子60P、60Nは、コンデンサ30とともに入力側領域Ainに配置されている。複数の出力端子70U、70V、70Wは、電流検出ユニット40とともに出力側領域Aoutに配置されている。【選択図】図2

Description

この明細書における開示は、電力変換装置に関する。
特許文献1には、半導体モジュール、コンデンサ、電流検出ユニット等を備える電力変換装置が記載されている。複数の半導体モジュールは、上下アーム回路を形成しており、外部バッテリから供給される直流の電力を交流に変換して外部モータへ出力する。コンデンサは、半導体モジュールと並列接続され、電圧脈動を平滑化させる。電流検出ユニットは、モータへ出力される電流の大きさを検出する。
さらに電力変換装置は、外部バッテリに電気接続される入力端子と、その入力端子にコンデンサを電気接続する入力バスバと、を備える。さらに電力変換装置は、外部モータに電気接続される出力端子と、その出力端子に電流検出ユニットを電気接続する出力バスバと、を備える。
特開2016−82625号公報
さて、電力変換装置の構成部品のなかで最も発熱量が多いのは、上下アーム回路を形成する半導体モジュールであり、この種の半導体モジュールは冷却器で熱対策されるのが一般的である。そうすると、上述した入力バスバや出力バスバが長い場合には、それらのバスバでの発熱量が無視できなくなってくる。例えば、バスバからの輻射熱でコンデンサが温度上昇してしまい、コンデンサの性能低下が顕著になる。
開示される1つの目的は、バスバ発熱量の低減を図った電力変換装置を提供することである。
上記目的を達成するため、開示された1つの手段は、
半導体素子を内蔵し、所定の積層方向に並べられた複数の半導体モジュール(24)と、
複数の半導体モジュールを冷却する冷却器(21)と、
外部のバッテリ(2)に電気接続され、バッテリから電力供給される入力端子(60P、60N)と、
複数の半導体モジュールおよびバッテリに対して電気的に並列接続され、入力端子から供給される電力の電圧脈動を平滑化させるコンデンサ(30)と、
コンデンサと入力端子とを電気的に接続する入力バスバ(61P、61N)と、
半導体モジュールから出力される交流電流の大きさを検出する電流検出ユニット(40)と、
外部のモータ(3)に電気接続され、交流電流をモータへ出力する出力端子(70U、70V、70W)と、
電流検出ユニットと出力端子とを電気的に接続する出力バスバ(71U、71V、71W)と、
を備え、
半導体モジュールは、積層方向に対して垂直な方向に並んで配置される端子であって、コンデンサの高電位側と電気接続されるP端子(24P)、コンデンサの低電位側と電気接続されるN端子(24N)、および電流検出ユニットと電気接続されるO端子(24O)を有しており、
P端子、N端子およびO端子が並ぶ方向に対して垂直な仮想面(VS)によって2つに区画される領域のうち、複数の半導体モジュールのP端子およびN端子が含まれる領域を入力側領域(Ain)とし、複数の半導体モジュールのO端子が含まれる領域を出力側領域(Aout)とし、
複数の入力端子は、コンデンサとともに入力側領域に配置され、
複数の出力端子は、電流検出ユニットとともに出力側領域に配置されている、電力変換装置とされる。
ここに開示された電力変換装置よると、複数の入力端子は、コンデンサとともに入力側領域に配置されている。そのため、出力側領域に入力端子が配置される場合に比べて、コンデンサと入力端子とを接続する入力バスバの長さを短くできる。また、複数の出力端子は、電流検出ユニットとともに出力側領域に配置されている。そのため、入力側領域に出力端子が配置される場合に比べて、電流検出ユニットと出力端子とを接続する出力バスバの長さを短くできる。
以上により、入力バスバおよび出力バスバを短くできるので、これらのバスバで生じる発熱量を低減できる。よって、半導体モジュールとは別の電気部品が、バスバからの輻射熱で性能低下することを抑制できる。上記電気部品の具体例としては、コンデンサや電流検出ユニット等が挙げられる。
尚、上記括弧内の参照番号は、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
第1実施形態に係る電力変換装置が車両に搭載された状態を模式的に示す、外観図である。 第1実施形態に係る電力変換装置を模式的に示す、上面図である。 第1実施形態に係る電力変換装置を模式的に示す、側面図である。 第2実施形態に係る電力変換装置を模式的に示す、上面図である。 第3実施形態に係る電力変換装置を模式的に示す、上面図である。 第4実施形態に係る電力変換装置を模式的に示す、上面図である。 第5実施形態に係る電力変換装置を模式的に示す、上面図である。
以下、本開示の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。
(第1実施形態)
図1に示す車両Vは、バッテリ2、モータ3、電子制御装置(ECU4)、ラジエータ5および電力変換装置6を備える。なお、図中の符号FD、BD、LD、RDに示す矢印は、車両Vの前後方向と左右方向を示す。符号FD、BDは前方と後方を示し、符号LD、RDは左方と右方を示す。
電力変換装置6は、バッテリ2から供給される直流の電力を交流に変換してモータ3へ出力する。バッテリ2と電力変換装置6は入力ケーブル2aによって電気接続されており、入力ケーブル2aを通じて、バッテリ2から電力変換装置6へ直流の電力が供給される。電力変換装置6とモータ3は出力ケーブル3aによって電気接続されており、出力ケーブル3aを通じて、電力変換装置6からモータ3へ三相交流の電力が出力される。
モータ3の回転出力は、図示しない減速機を介して車両Vの駆動輪7に伝達され、車両Vの走行トルクとして発揮される。なお、車両Vに搭載されている走行用のモータ3は1つであり、電力変換装置6が電力出力対象とするモータ3は1つである。
電力変換装置6はモータ3と一体に構成されている。具体的には、電力変換装置6のケース10(図2参照)がモータ3のハウジング3bにボルト締結されて一体化されている。或いは、ケース10とハウジング3bが、ダイカスト等によって一体に金属加工されている。モータ3は、モータ回転軸の軸中心方向が車両Vの左右方向と一致する向きに搭載されている。電力変換装置6は、モータ3の上側に配置されている。電力変換装置6とモータ3は、出力ケーブル3aによって電気接続されている。
ECU4と電力変換装置6は通信ケーブル4aによって電気接続されており、通信ケーブル4aを通じて、双方向に信号を送受信する。例えば、モータ3出力の要求値を表す信号が、ECU4から電力変換装置6へ送信される。出力される交流電流の大きさを表す検出信号が、電力変換装置6からECU4へ送信される。
ラジエータ5は、走行風によって冷媒を冷却する装置であり、冷媒ホース5aによって電力変換装置6と接続されている。冷媒は、冷媒ホース5aを介して、ラジエータ5および電力変換装置6の間を循環する。これにより、電力変換装置6は冷媒によって冷却される。
図2および図3に示すように、電力変換装置6は、ケース10、半導体ユニット20、コンデンサ30、電流検出ユニット40および制御基板50を備える。さらに電力変換装置6は、ケース10の開口部に配置されて取り付けられた、入力端子台60、出力端子台70および信号コネクタ80を備える。さらに電力変換装置6は、板状の導電部材である上アームバスバ25P、下アームバスバ25N、中点バスバ25O、入力バスバ61P、61Nおよび出力バスバ71U、71V、71Wを備える。
ケース10は、金属製であり、本体部11と蓋部12を有する。なお、図2では蓋部12の図示が省略されている。本体部11は、図2の紙面垂直方向の手前側(上側)に開口する開口部6aを有する形状である。蓋部12は、本体部11にボルト締結されて開口部6aを閉塞する。半導体ユニット20、コンデンサ30、電流検出ユニット40および制御基板50は、開口部6aから挿入され、ケース10の内部に収容されている。
半導体ユニット20は、複数のパワーカード24(半導体モジュール)、冷却器21、流入パイプ22および流出パイプ23を備える。
パワーカード24は、半導体素子を内蔵するように樹脂モールドされたカード形状である。半導体素子はスイッチング素子であり、入力された直流電力を所定周波数の三相交流に変換してモータ3に出力する、インバータ回路として機能する。このインバータ回路は、モータ3により発電された交流電力を直流電力に変換する機能も有する。パワーカード24は、モータ3の三相の各々に設けられている。パワーカード24は、互いに直列接続される上アームと下アームを有する。上アームと下アームをまとめて上下アーム回路と呼ぶ。
本実施形態では、各アームを構成するスイッチング素子として、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)が採用されている。1つのパワーカード24は、2つのIGBTを内蔵する。2つのIGBTは、上アームと下アームをそれぞれ形成する。モータ3の各相へ出力する上下アーム回路は、並列接続された2つのパワーカード24によって提供されている。これにより、一方のパワーカード24が故障した場合でも他方のパワーカード24でモータ3駆動を可能にでき、機能の冗長化が図られる。
パワーカード24は、P端子24P、N端子24NおよびO端子24Oを有する。P端子24Pには、上アームのIGBTのコレクタ電極が接続されている。N端子24Nには、下アームのIGBTのエミッタ電極が接続されている。O端子24Oには、上アームのIGBTのエミッタ電極と、下アームのIGBTのコレクタ電極が接続されている。
複数のパワーカード24は、所定の積層方向に並べて配置されている。積層方向が車両前後方向と一致するように、電力変換装置6は車両Vに搭載されている。P端子24P、N端子24NおよびO端子24Oは、パワーカード24のモールド樹脂から上側に延出しており、直線状に並べて配置されている。これらの端子が並ぶ方向は、積層方向に対して垂直な方向であり、モータ回転軸の軸中心方向、つまり車両Vの左右方向に一致する。
冷却器21は、ラジエータ5で冷却された冷媒を循環させる冷媒通路を内部に形成する金属製である。冷媒通路には、以下に説明する積層間通路が含まれる。積層間通路は、複数のパワーカード24の間を、積層方向に対して垂直な方向(例えば車両左右方向)に流れる通路である。
流入パイプ22および流出パイプ23の一端は冷却器21に接続され、他端は冷媒ホース5aに接続されている。流入パイプ22および流出パイプ23は、冷却器21のうち車両前方側の部分に接続され、積層方向つまり車両前後方向に延出する。換言すれば、流入パイプ22および流出パイプ23は、電力変換装置6のうちラジエータ5に対向する部分から、ラジエータ5に向けて延出する。
ラジエータ5で冷却された冷媒は、流入パイプ22から冷媒通路へ流入し、積層間通路を流通した後に流出パイプ23から流出する。冷却器21のうち積層間通路を形成する部分は、パワーカード24の両面に接触している。そのため、パワーカード24が内蔵する半導体素子で生じた熱は、パワーカード24の両面から冷却器21へ放熱される。
P端子24Pには上アームバスバ25Pに接続され、N端子24Nには下アームバスバ25Nに接続され、O端子24Oには中点バスバ25Oが接続されている。これらの接続は、ボルト締結でもよいし溶接でもよい。
コンデンサ30は、パワーカード24およびバッテリ2に対して電気的に並列接続され、バッテリ2から供給される電力の電圧脈動を平滑化させる。コンデンサ30の高電位側の電極は、上アームバスバ25Pに電気接続されることで、P端子24Pと電気接続される。コンデンサ30の低電位側の電極は、下アームバスバ25Nに電気接続されることで、N端子24Nと電気接続される。
コンデンサ30は、フィルムを巻き回した形状の電極と、複数の電極を収容するケースと、ケース内に充填されてフィルムを電気絶縁しつつ保持する樹脂材と、を有する。複数の電極のうち、対向する一対の電極が1つの静電容量部を形成し、複数の静電容量部が並列接続されている。
上アームバスバ25Pの接続部25Paには入力バスバ61Pの一端が接続され、入力バスバ61Pの他端には入力端子60Pが接続されている。下アームバスバ25Nの接続部25Naには入力バスバ61Nの一端が接続され、入力バスバ61Nの他端には入力端子60Nが接続されている。これら各々の接続は、ボルト締結でもよいし溶接でもよい。
入力端子台60は、電気絶縁性を有する樹脂製であり、複数の入力端子60P、60Nを保持する。入力端子60P、60Nは、入力端子台60の開口部60aから露出した状態で保持されている。入力端子60P、60Nは、車両左右方向に並べて配置されている。入力端子台60は、入力ケーブル2aの一端に設けられた図示しないコネクタ部とコネクタ接続される。これにより、複数の入力端子60P、60Nは、電力変換装置6外部のバッテリ2に、入力ケーブル2aを介して電気接続される。
電流検出ユニット40は、電流センサ41および保持部材43を有する。保持部材43は、電気絶縁性を有する樹脂製であり、中点バスバ25Oの接続部25Oaおよび電流センサ41を保持する。中点バスバ25Oおよび電流センサ41は、三相交流のU相、V相およびW相の各々に対して設けられている。電流センサ41は、半導体ユニット20から出力される各相の交流電流の大きさを、中点バスバ25Oとは非接触で検出する。
中点バスバ25Oの接続部25Oaには出力バスバ71U、71V、71Wの一端が接続されている。出力バスバ71U、71V、71Wの他端には出力端子70U、70V、70Wが接続されている。これら出力バスバ71U、71V、71Wと出力端子70U、70V、70Wとの接続は、ボルト締結でもよいし溶接でもよい。
出力端子台70は、電気絶縁性を有する樹脂製であり、複数の出力端子70U、70V、70Wを保持する。出力端子70U、70V、70Wは、出力端子台70の開口部70aから露出した状態で保持されている。出力端子70U、70V、70Wは、車両前後方向に並べて配置されている。出力端子台70は、出力ケーブル3aの一端に接続される。これら出力端子70U、70V、70Wと出力ケーブル3aとの接続は、ボルト締結でもよいし溶接でもよい。これにより、複数の出力端子70U、70V、70Wは、モータ3のU相巻線、V相巻線およびW相巻線の各々に、出力ケーブル3aを介して電気接続される。
信号コネクタ80は、通信ケーブル4aの一端に設けられた図示しないコネクタ部とコネクタ接続される。信号コネクタ80は、図示しない信号線によって制御基板50に接続されている。これにより、制御基板50は、電力変換装置6外部のECU4に、通信ケーブル4aを介して電気接続される。制御基板50には、マイクロコンピュータ(マイコン)やスイッチング素子等の電子部品51が実装されている。マイコンは、各種の演算処理を実行するプロセッサやメモリを有する。
制御基板50は、ECU4から入力されるトルク要求や各種センサにて検出された信号に基づいて、パワーカード24に内蔵されたIGBTへゲート信号を出力する。各種センサの具体例としては、電流センサ41、電圧センサ、回転角センサなどが挙げられる。電流センサ41は、先述した通り各相の交流電流の大きさを検出する。電圧センサの1つは、コンデンサ30の高電位側端子の電圧つまりP端子24Pの電圧を検出する。回転角センサは、モータ3の回転子の回転角を検出する。
次に、図2および図3に基づき、電力変換装置6の構成部品の配置について説明する。以下の説明では、P端子24P、N端子24NおよびO端子24Oが並ぶ方向、つまり車両左右方向に対して垂直な面を仮想面VSと呼ぶ。仮想面VSによって2つに区画されるケース10内の領域のうち、一方を入力側領域Ain、他方を出力側領域Aoutと呼ぶ。入力側領域Ainは、複数のパワーカード24のP端子24PおよびN端子24Nが含まれる領域である。出力側領域Aoutは、複数のパワーカード24のO端子24Oが含まれる領域である。
複数の入力端子60P、60Nは、コンデンサ30とともに入力側領域Ainに配置されている。より詳細には、入力端子台60、コンデンサ30、上アームバスバ25P、下アームバスバ25Nおよび入力バスバ61P、61Nは、入力側領域Ainに配置されている。
複数の出力端子70U、70V、70Wは、電流検出ユニット40とともに出力側領域Aoutに配置されている。より詳細には、出力端子台70、信号コネクタ80、電流検出ユニット40、中点バスバ25Oおよび出力バスバ71U、71V、71Wは、出力側領域Aoutに配置されている。
図2に示すように、入力端子台60は、半導体ユニット20の車両後方側に配置され、かつ、開口部60aが車両後方を向く向きに配置されている。出力端子台70は、半導体ユニット20の車両右側に配置され、かつ、開口部70aが車両右方を向く向きに配置されている。図3に示すように、上アームバスバ25P、下アームバスバ25Nおよび中点バスバ25Oの全体が、冷却器21の上側に位置する。
制御基板50は、半導体ユニット20、コンデンサ30および電流検出ユニット40の下側に配置されている。半導体ユニット20、コンデンサ30および電流検出ユニット40は車両左右方向に並べて配置されている。コンデンサ30および電流検出ユニット40は、半導体ユニット20の両側にそれぞれ配置されている。
制御基板50は、上下方向に対して垂直に拡がる向きの矩形形状である。上向または下方から見て半導体ユニット20の全体が、制御基板50の内側に位置する。換言すれば、半導体ユニット20の全体が、制御基板50の上下方向投影範囲に位置する。同様にして、コンデンサ30および電流検出ユニット40の全体が、制御基板50の上下方向投影範囲に位置する。
以下、上述した構成を備えることによる電力変換装置の効果について説明する。
さて、本実施形態に係る電力変換装置6は、電力出力対象とするモータ3を1つとする1モータ用インバータである。この種のインバータでは、半導体ユニット20の両側(積層直交方向両側)にコンデンサ30と電流検出ユニット40を分けて配置することが望ましい場合がある。この種のインバータが備える外部接続端子には、外部のバッテリ2に接続される入力端子60P、60Nと、外部のモータ3に接続される出力端子70U、70V、70Wがある。
そして、仮想面VSで区画された入力側領域Ainと出力側領域Aoutのうち、入力端子60P、60Nと出力端子70U、70V、70Wを同じ領域に配置すると入力バスバ61P、61Nまたは出力バスバ71U、71V、71Wが長くなる。例えば、両端子を出力側領域Aoutに配置すると、コンデンサ30と入力端子60P、60Nとの位置が離れることになるので、入力バスバ61P、61Nが長くなる。また、両端子を入力側領域Ainに配置すると、電流検出ユニット40と出力端子70U、70V、70Wとの位置が離れることになるので、出力バスバ71U、71V、71Wが長くなる。
この点を鑑み、本実施形態では、複数の入力端子60P、60Nはコンデンサ30とともに入力側領域Ainに配置されているので、入力バスバ61P、61Nを短くできる。また、複数の出力端子70U、70V、70Wは電流検出ユニット40とともに出力側領域Aoutに配置されているので、出力バスバ71U、71V、71Wを短くできる。
以上により、本実施形態によれば、入力バスバ61P、61Nおよび出力バスバ71U、71V、71Wを短くできるので、これらのバスバで生じる発熱量を低減できる。よって、コンデンサ30や電流センサ41等の電気部品が、バスバからの輻射熱で性能低下することを抑制できる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、入力端子台60は、半導体ユニット20の車両後方側に配置されている。これに対し本実施形態では、入力端子台60は、半導体ユニット20の車両左側に配置されている(図4参照)。出力端子台70は、第1実施形態と同様にして半導体ユニット20の車両右側に配置されている。換言すれば、入力端子台60および出力端子台70は、上下方向から見て、半導体ユニット20の両側に配置されている。
また、入力端子台60は、開口部60aが車両左側を向く向きに配置されている。出力端子台70は、開口部70aが車両右方を向く向きに配置されている。
P端子24P、N端子24NおよびO端子24Oが並ぶ方向(車両左右方向)に冷却器21を投影した範囲を、投影範囲Acと呼ぶ。複数の出力端子70U、70V、70Wは、出力側領域Aoutかつ投影範囲Acに配置されている。また、複数の入力端子60P、60Nは、入力側領域Ainかつ投影範囲Acに配置されている。
このように本実施形態では、出力端子70U、70V、70Wは、出力側領域Aoutのうち、冷却器21の投影範囲Acに配置されている。そのため、出力側領域Aoutのうち投影範囲Ac外に配置されている場合に比べて、電流検出ユニット40と出力端子70U、70V、70Wとの位置が近づくことになる。よって、出力バスバ71U、71V、71Wを短くすることを促進でき、出力バスバ71U、71V、71Wでの発熱量低減を促進できる。なお、上述した出力端子70U、70V、70Wの配置は、第1実施形態でも採用されており、第1実施形態でも同様の効果が発揮される。
さらに本実施形態では、入力端子60P、60Nは、入力側領域Ainのうち、冷却器21の投影範囲Acに配置されている。そのため、入力側領域Ainのうち投影範囲Ac外に配置されている場合に比べて、コンデンサ30と入力端子60P、60Nとの位置が近づくことになる。よって、入力バスバ61P、61Nを短くすることを促進でき、入力バスバ61P、61Nでの発熱量低減を促進できる。
さらに本実施形態では、入力端子台60および出力端子台70は、上下方向から見て、半導体ユニット20の両側に配置されている。より具体的には、上下方向から見て、複数の出力端子70U、70V、70Wと複数の入力端子60P、60Nとの間に冷却器21が位置している。そのため、金属製の冷却器21が、入力端子と出力端子の間で電磁シールド部材として有効に機能する。よって、出力端子を流れる電流によって生じる電磁場の影響で、入力端子に電流が流れにくくなることを抑制できる。同様に、入力端子を流れる電流によって生じる電磁場の影響で、出力端子に電流が流れにくくなることを抑制できる。
さらに本実施形態では、冷却器21は、パワーカード24の両面に接触して冷却する両面冷却構造である。そのため、片面冷却構造である場合に比べて、冷媒通路に含まれる積層間通路の数が多くなる。つまり、積層間通路を形成する金属板の、積層方向に並べられる枚数が多くなる。よって、冷却器21による上述した電磁シールド部材としての機能を、より一層向上できる。
なお、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様にして、入力端子60P、60Nはコンデンサ30とともに入力側領域Ainに配置され、出力端子70U、70V、70Wは電流検出ユニット40とともに出力側領域Aoutに配置されている。そのため、第1実施形態と同様にして入力バスバ61P、61Nおよび出力バスバ71U、71V、71Wを短くでき、バスバの発熱量低減を図ることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、入力端子台60および出力端子台70は、半導体ユニット20の車両前方側に配置されている(図5参照)。また、入力端子台60および出力端子台70は、開口部60a、70aが車両前方側を向く向きに配置されている。
このように本実施形態では、入力端子台60および出力端子台70の両方ともが、上下方向から見て、半導体ユニット20に対して同じ側に配置されている。よって、入力端子60P、60Nに入力ケーブル2aを接続する作業と、出力端子70U、70V、70Wに出力ケーブル3aを接続する作業とを、同じ側から行える。したがって、これら接続作業の作業性を向上できる。
さらに本実施形態では、入力端子台60および出力端子台70に加えて、流入パイプ22および流出パイプ23も同じ側に配置されている。よって、これらのパイプに冷媒ホース5aを取り付ける取付作業も、上述した接続作業と同じ側から行える。したがって、接続作業と取付作業を一度に行うにあたり、これらの作業性を向上できる。
なお、本実施形態においても、上記第2実施形態と同様にして、入力端子60P、60Nはコンデンサ30とともに入力側領域Ainに配置され、出力端子70U、70V、70Wは電流検出ユニット40とともに出力側領域Aoutに配置される。そのため、第2実施形態と同様にしてバスバの発熱量低減を図ることができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、入力端子台60は、半導体ユニット20の車両前方側に配置され、出力端子台70は、半導体ユニット20の車両右側に配置されている(図6参照)。また、入力端子台60は、開口部60aが車両前方側を向く向きに配置され、出力端子台70は、開口部70aが車両右側を向く向きに配置されている。
そして本実施形態では、上下方向から見て、出力端子70U、70V、70Wを冷却器21に投影させた投影範囲に、入力端子60P、60Nの全体が位置する。図6に示す2本の仮想線VLは上記投影範囲を示すものであり、これらの仮想線VLで挟まれる範囲が投影範囲に相当する。
なお、本実施形態においても、上記第3実施形態と同様にして、入力端子60P、60Nはコンデンサ30とともに入力側領域Ainに配置され、出力端子70U、70V、70Wは電流検出ユニット40とともに出力側領域Aoutに配置される。そのため、第3実施形態と同様にしてバスバの発熱量低減を図ることができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、入力端子台60および出力端子台70は、半導体ユニット20の車両後方側に配置されている(図7参照)。また、入力端子台60および出力端子台70は、開口部60a、70aが車両後方側を向く向きに配置されている。
要するに本実施形態では、図5に示す第3実施形態と同様にして、入力端子台60および出力端子台70の両方ともが、上下方向から見て、半導体ユニット20に対して同じ側に配置されている。よって、第3実施形態と同様にして、入力ケーブル2aの接続作業と出力ケーブル3aの接続作業を同じ側から行うことができ、接続作業の作業性を向上できる。
なお、本実施形態においても、上記第4実施形態と同様にして、入力端子60P、60Nはコンデンサ30とともに入力側領域Ainに配置され、出力端子70U、70V、70Wは電流検出ユニット40とともに出力側領域Aoutに配置される。そのため、第4実施形態と同様にしてバスバの発熱量低減を図ることができる。
(他の実施形態)
以上、本開示の複数の実施形態について説明したが、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。そして、複数の実施形態及び変形例に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
図2の例では、半導体ユニット20は、入力された直流電力を所定周波数の三相交流に変換するDC−AC変換部として機能する。これに対し、半導体ユニット20は、直流電圧を異なる値の直流電圧に変換するDC−DC変換部としての機能を有していてもよい。或いは、半導体ユニット20は、DC−AC変換部とDC−DC変換部の両方の機能を有していてもよい。
図1の例では、電力変換装置6が電力出力対象とするモータ3は1つであるが、複数のモータが電力出力対象であってもよい。その場合、上下アーム回路の数が増えるので、半導体ユニット20の積層方向における体格が大きくなる。
上記第1実施形態では、出力端子70U、70V、70Wと出力ケーブル3aとの接続は、ボルト締結または溶接である。これに対し、出力端子70U、70V、70Wと出力ケーブル3aとはコネクタ接続であってもよい。
上記第1実施形態では、下アームバスバ25Nと入力バスバ61Nとは別体の金属部材であり、それらのバスバをボルトまたは溶接で接続している。これに対し、これらのバスバは、1つの金属部材で一体に形成されていてもよい。同様にして、上アームバスバ25Pと入力バスバ61Pも、1つの金属部材で一体に形成されていてもよい。同様にして、出力バスバ71U、71V、71Wと中点バスバ25Oも、1つの金属部材で一体に形成されていてもよい。
また、入力バスバ61Nと入力端子60Nとは、別体で接続されていてもよいし、1つの金属部材で一体に形成されていてもよい。同様にして、入力バスバ61Pと入力端子60Pも、別体接続でもよいし一体形成でもよい。同様にして、出力バスバ71U、71V、71Wと出力端子70U、70V、70Wも、別体接続でもよいし一体形成でもよい。
上記第1実施形態では、冷却器21は、パワーカード24の両面に接触して冷却する両面冷却構造である。これに対し、冷却器21は、パワーカード24の片面に接触して冷却する片面冷却構造であってもよい。
出力バスバ71U、71V、71Wや出力端子台70は、電流検出ユニット40に組み付けられて1部品化されていてもよい。また、上アームバスバ25Pや下アームバスバ25Nは、コンデンサ30に組み付けられて1部品化されていてもよい。また、入力バスバ61Pや入力バスバ61N、入力端子台60は、コンデンサ30に組み付けられて1部品化されていてもよい。
6…電力変換装置
2 バッテリ、 6 電力変換装置、 21 冷却器、 24 半導体モジュール、 24N N端子、 24O O端子、 24P P端子、 3 モータ、 30 コンデンサ、 40 電流検出ユニット、 60N、60P 入力端子、 61N、61P 入力バスバ、 70U、70V、70W 出力端子、 71U、71V、71W 出力バスバ、 Ac 投影範囲、 Ain 入力側領域、 Aout 出力側領域、 VS 仮想面。

Claims (5)

  1. 半導体素子を内蔵し、所定の積層方向に並べられた複数の半導体モジュール(24)と、
    複数の前記半導体モジュールを冷却する冷却器(21)と、
    外部のバッテリ(2)に電気接続され、前記バッテリから電力供給される入力端子(60P、60N)と、
    複数の前記半導体モジュールおよび前記バッテリに対して電気的に並列接続され、前記入力端子から供給される電力の電圧脈動を平滑化させるコンデンサ(30)と、
    前記コンデンサと前記入力端子とを電気的に接続する入力バスバ(61P、61N)と、
    前記半導体モジュールから出力される交流電流の大きさを検出する電流検出ユニット(40)と、
    外部のモータ(3)に電気接続され、前記交流電流を前記モータへ出力する出力端子(70U、70V、70W)と、
    前記電流検出ユニットと前記出力端子とを電気的に接続する出力バスバ(71U、71V、71W)と、
    を備え、
    前記半導体モジュールは、前記積層方向に対して垂直な方向に並んで配置される端子であって、前記コンデンサの高電位側と電気接続されるP端子(24P)、前記コンデンサの低電位側と電気接続されるN端子(24N)、および前記電流検出ユニットと電気接続されるO端子(24O)を有しており、
    前記P端子、前記N端子および前記O端子が並ぶ方向に対して垂直な仮想面(VS)によって2つに区画される領域のうち、複数の前記半導体モジュールの前記P端子および前記N端子が含まれる領域を入力側領域(Ain)とし、複数の前記半導体モジュールの前記O端子が含まれる領域を出力側領域(Aout)とし、
    複数の前記入力端子は、前記コンデンサとともに前記入力側領域に配置され、
    複数の前記出力端子は、前記電流検出ユニットとともに前記出力側領域に配置されている、電力変換装置。
  2. 複数の前記出力端子は、前記P端子、前記N端子および前記O端子が並ぶ方向への前記冷却器の投影範囲(Ac)に配置されている、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 複数の前記入力端子は、前記P端子、前記N端子および前記O端子が並ぶ方向への前記冷却器の投影範囲(Ac)に配置されている、請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記P端子、前記N端子および前記O端子が並ぶ方向と前記積層方向との両方に対して垂直な方向から見て、複数の前記出力端子と複数の前記入力端子との間に前記冷却器が位置している、請求項1〜3のいずれか1つに記載の電力変換装置。
  5. 前記冷却器は、前記半導体モジュールの両面に接触して冷却する構造である、請求項4に記載の電力変換装置。
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