JP6029304B2 - インクと反応液とのセット、及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明のセットを構成するインク及び反応液について、それぞれ詳細に説明する。
[反応液]
本発明のセットを構成する反応液は、反応抑制剤として作用する特定の界面活性剤を含有してなり、かつ、酸性領域に緩衝能を有し、併用するインクと反応するものである。なお、本発明において、反応液とインクとの反応は、反応液のもつ酸性領域における緩衝能によって、インク中の(メタ)アクリル酸に由来するユニットを有する共重合体である水溶性樹脂が酸析されるために生じる。反応液は、画像を形成する際にインクと併用するので、色材を含有しないことを要し、画像への影響を考慮すると可視域に吸収を示さない無色のものであることが好ましい。ただし、可視域に吸収を示すものであっても、実際の画像に影響を与えない程度であれば、可視域に吸収を示す淡色のものであっても構わない。以下、反応液を構成する各成分について、具体例を挙げて説明する。
本発明で使用する反応液は、酸性領域、つまり、pH7.0未満のpH領域に緩衝能を有することを要する。酸性領域にpH緩衝能を有する反応液とするためには、反応液に緩衝剤を含有させることが好ましい。緩衝剤としては、添加することによって反応液が酸性領域に緩衝能を有することが可能な物質であれば、従来公知の、pH変化に対する緩衝能を持たせることができる化合物は、いずれも本発明に用いることができる。また、反応液中の緩衝剤の含有量(質量%)は、反応液が本発明で規定する緩衝能を有することを満足するものとなればよく、例えば、反応液全質量を基準として、1.0質量%以上15.0質量%以下であることが好ましい。
本発明のセットを構成する反応液には、界面活性剤として、HLB値が13.0以上の、直鎖一級アルコール、直鎖二級アルコール及びイソアルキルアルコールからなる群より選ばれる高級アルコールのエチレンオキサイド付加物を含有させる。高級アルコールの好適な具体例としては、例えば、カプリルアルコール、ラウリルアルコール、2級トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、イソセチルアルコール、パルミトレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、ベヘニルアルコールなどが挙げられる。
本発明のセットを構成する反応液には、水、又は水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒を水性媒体として含有させることが好ましい。水としては、脱イオン水やイオン交換水を用いることが好ましい。特に、本発明においては、水性媒体として少なくとも水を含有する水性の反応液とすることが好ましい。反応液中の水の含有量(質量%)は、反応液全質量を基準として、25.0質量%以上95.0質量%以下、さらには50.0質量%以上95.0質量%以下であることが好ましい。また、水溶性有機溶剤としては、インクジェット用の反応液に一般的に使用される公知のものをいずれも用いることができ、さらに1種又は2種以上の水溶性有機溶剤を用いることができる。具体的には、1価又は多価のアルコール類、アルキレン基の炭素数が1〜4程度のアルキレングリコール類、平均分子量200〜2,000程度のポリエチレングリコール類、グリコールエーテル類、含窒素化合物類などが挙げられる。反応液中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、反応液全質量を基準として、3.0質量%以上70.0質量%以下、さらには3.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましい。
本発明のセットを構成する反応液には、上記成分以外にも必要に応じて、尿素、エチレン尿素などの含窒素化合物、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンなどの常温で固体の有機化合物を含有させてもよい。また、上記の成分の他に、さらに必要に応じて、高分子化合物、pH調整剤、消泡剤、防錆剤、防腐剤、防カビ剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート剤などの種々の添加剤を反応液に含有させてもよい。
本発明のセットを構成するインクは、色材に顔料を含有し、前記顔料が自己分散顔料であること、さらに、(メタ)アクリル酸に由来するユニットを有する共重合体である水溶性樹脂を含有してなることを特徴とする。インクの色相については特に限定はなく、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、レッド、ブルー、グリーンなどとすることができる。以下、インクを構成する各成分について説明する。
本発明のセットを構成するインクには、色材として顔料を含有させる。本発明で用いることができる顔料の種類は特に限定されず、公知の無機顔料や有機顔料をいずれも用いることができる。具体的には、例えば、炭酸カルシウム、酸化チタン、カーボンブラックなどの無機顔料、アゾ、フタロシアニン、キナクドリンなどの有機顔料が挙げられる。インク中の顔料の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として0.1質量%以上15.0質量%以下、さらには0.2質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。インクには、顔料の他に公知の染料などその他の色材が含まれていてもよい。
本発明のセットを構成するインクには、水溶性樹脂として(メタ)アクリル酸に由来するユニットを有する共重合体を含有させる。本発明で規定する(メタ)アクリル酸に由来するユニットを有する共重合体である水溶性樹脂は、(メタ)アクリル酸構造に含まれるアニオン性基の作用によって水性媒体中に溶解している。先に述べた通り、この水溶性樹脂は、上記の自己分散顔料の分散剤として使用するものではない。なお、本発明において「樹脂が水溶性であること」とは、該樹脂を酸価と当量のアルカリで中和した場合に粒子径を測定しうる粒子を形成しないものであることを意味する。このような条件を満たす樹脂を、本発明においては水溶性樹脂として記載する。インク中の水溶性樹脂の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.1質量%以上5.0質量%以下、さらには0.3質量%以上3.0質量%以下であることが好ましい。また、水溶性樹脂は、その重量平均分子量が、1,000以上30,000以下、さらには3,000以上15,000以下であることが好ましい。
本発明のセットを構成するインクには、水、又は水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒を水性媒体として含有させることが好ましい。水としては、脱イオン水やイオン交換水を用いることが好ましい。特に、本発明においては、水性媒体として少なくとも水を含有する水性のインクとすることが好ましい。インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、50.0質量%以上95.0質量%以下であることが好ましい。また、水溶性有機溶剤としては、インクジェット用のインクに一般的に使用される公知のものをいずれも用いることができ、さらに1種又は2種以上の水溶性有機溶剤を用いることができる。具体的には、1価又は多価のアルコール類、アルキレン基の炭素数が1〜4程度のアルキレングリコール類、平均分子量200〜2,000程度のポリエチレングリコール類、グリコールエーテル類、含窒素化合物類などが挙げられる。インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、3.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましい。
本発明のセットを構成するインクには、上記成分以外にも必要に応じて、尿素、エチレン尿素などの含窒素化合物、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンなどの常温で固体の有機化合物を含有させてもよい。また、上記の成分の他に、さらに必要に応じて、界面活性剤、pH調整剤、消泡剤、防錆剤、防腐剤、防カビ剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート剤などの種々の添加剤をインクに含有させてもよい。
本発明の画像形成方法では、インクジェット方式の記録ヘッドからインク及び反応液をそれぞれ吐出させて記録媒体に付与する工程を有し、記録媒体においてインク及び反応液を互いに接触させて画像を形成する。そして、この際に、上記で説明したインクと反応液とで構成される本発明のセットを用いることを特徴とする。本発明の画像形成方法を行うための装置の構成としてはインクジェット記録装置が挙げられ、公知のいずれの構成も採用することができる。インクジェット記録装置に搭載される記録ヘッドには、力学的エネルギーや熱エネルギーの作用により液体を吐出させる方式があるが、本発明においては特に熱エネルギーの作用により液体を吐出させる方式の記録ヘッドを用いることが好ましい。
(自己分散顔料の表面電荷量)
先ず、自己分散顔料の表面電荷量を測定する方法を説明する。顔料分散液中の自己分散顔料の表面電荷量は、流動電位滴定ユニット(PCD−500)を搭載した電位差自動滴定装置AT−510(京都電子工業製)を用い、滴定試薬としてメチルグリコールキトサンを用いた電位差滴定により測定した。
5.5gの水に5gの濃塩酸を溶かした溶液に、5℃に冷却した状態で1.5gの4−アミノフタル酸を加えた。次に、この溶液の入った容器をアイスバスに入れて液を撹拌することにより溶液を常に10℃以下に保った状態とし、これに、5℃の水9gに1.8gの亜硝酸ナトリウムを溶かした溶液を加えた。この溶液をさらに15分間撹拌後、比表面積が220m2/gで、DBP吸油量が105mL/100gのカーボンブラック6gを撹拌下で加えた。その後、さらに15分間撹拌した。得られたスラリーをろ紙(標準用濾紙No.2;アドバンテック製)でろ過した後、粒子を十分に水洗し、110℃のオーブンで乾燥させ、顔料粒子の表面に−C6H3−(COONa)2基が結合している自己分散顔料1を得た。得られた自己分散顔料1に水を加えて顔料の含有量が10.0%となるように分散して顔料分散液1を調製した。自己分散顔料1の表面電荷量は0.41mmol/gであり、顔料粒子の表面に結合している官能基の重量平均分子量は209であった。
比表面積が220m2/gで、DBP吸油量が105mL/100gのカーボンブラック500g、アミノフェニル(2−スルホエチル)スルホン(APSES)45g、蒸留水900gを反応器に仕込んだ。そして、55℃、回転数300rpmで20分間撹拌し、混合物を得た。この混合物に25%の亜硝酸ナトリウム40gを15分間かけて滴下し、さらに蒸留水50gを加えた。そして、60℃で2時間反応させた。反応物を蒸留水で希釈しながら取り出し、固形分の含有量が15.0%となるように調整した。この後、遠心分離により不純物を除去し、分散液Aを得た。この分散液A中にはAPSESが結合した顔料が含まれていた。
C.I.ピグメントレッド122の粒子表面に、ホスホン酸基を含む官能基が結合している自己分散顔料を含有する、市販の顔料分散液(Cab−O−Jet465M;キャボット製)を顔料分散液3として用いた。顔料分散液3中の自己分散顔料3の含有量は15.0%であり、自己分散顔料3の表面電荷量は0.22mmol/gであり、顔料粒子の表面に結合している官能基の重量平均分子量は469であった。
C.I.ピグメントブルー15:4の粒子表面に、スルホン酸基を含む官能基が結合している自己分散顔料を含有する、市販の顔料分散液(Cab−O−Jet250C;キャボット製)を顔料分散液4として用いた。顔料分散液4中の自己分散顔料4の含有量は10.0%であり、自己分散顔料4の表面電荷量は0.21mmol/gであり、顔料粒子の表面に結合している官能基の重量平均分子量は179であった。
C.I.ピグメントブルー15:4の粒子表面、ホスホン酸基を含む官能基が結合している自己分散顔料を含有する、市販の顔料分散液(Cab−O−Jet450C;キャボット製)を顔料分散液5として用いた。顔料分散液5中の自己分散顔料5の含有量は15.0%であり、自己分散顔料5の表面電荷量は0.17mmol/gであり、顔料粒子の表面に結合している官能基の重量平均分子量は469であった。
5.5gの水に2.5gの濃塩酸を溶かした溶液に、5℃に冷却した状態で0.8gのp−アミノ安息香酸を加えた。次に、この溶液の入った容器をアイスバスに入れて液を撹拌することにより溶液を常に10℃以下に保った状態とし、これに5℃の水9gに0.9gの亜硝酸ナトリウムを溶かした溶液を加えた。この溶液をさらに15分間撹拌後、比表面積が220m2/gでDBP吸油量が105mL/100gのカーボンブラック9gを撹拌下で加えた。その後、さらに15分間撹拌した。得られたスラリーをろ紙(標準用濾紙No.2;アドバンテック製)でろ過した後、粒子を十分に水洗し、110℃のオーブンで乾燥させ、顔料粒子の表面に−C6H4−COONa基が結合している自己分散顔料6を得た。得られた自己分散顔料6に水を加えて、顔料の含有量が10.0%となるように分散して顔料分散液6を調製した。自己分散顔料6の表面電荷量は0.16mmol/gであり、顔料粒子の表面に結合している官能基の重量平均分子量は143であった。
C.I.ピグメントレッド122の粒子表面に、スルホン酸基を含む官能基が結合している自己分散顔料を含有する、市販の顔料分散液(Cab−O−Jet260M;キャボット製)を顔料分散液7として用いた。顔料分散液7中の自己分散顔料7の含有量は10.0%であり、自己分散顔料7の表面電荷量は0.15mmol/gであり、顔料粒子の表面に結合している官能基の重量平均分子量は179であった。
C.I.ピグメントイエロー74の粒子表面に、スルホン酸基を含む官能基が結合している自己分散顔料を含有する、市販の顔料分散液(Cab−O−Jet270Y;キャボット製)を顔料分散液8として用いた。顔料分散液8中の自己分散顔料8の含有量は10.0%であり、自己分散顔料8の表面電荷量は0.13mmol/gであり、顔料粒子の表面に結合している官能基の重量平均分子量は179であった。
C.I.ピグメントイエロー74の粒子表面に、ホスホン酸基を含む官能基が結合している自己分散顔料を含有する、市販の顔料分散液(Cab−O−Jet470Y;キャボット製)を顔料分散液9として用いた。顔料分散液9中の自己分散顔料9の含有量は15.0%であり、自己分散顔料9の表面電荷量は0.12mmol/gであり、顔料粒子の表面に結合している官能基の重量平均分子量は469であった。
水溶性樹脂であるスチレン−n−ブチルアクリレート−アクリル酸共重合体(組成(モル)比33:44:23)2.0部を、中和当量1となる水酸化ナトリウムを用いてイオン交換水に溶解させた。この水溶性樹脂の重量平均分子量は5,000であり、酸価は120mgKOH/gである。ここに、比表面積が220m2/gで、DBP吸油量が105mL/100gのカーボンブラックを10.0部加え、さらにイオン交換水を加えて調整して合計を100.0部とした。この混合物を、バッチ式縦型サンドミルを用いて3時間分散させ、分散液を得た。得られた分散液を遠心分離することで粗大粒子を除去した。その後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過し、イオン交換水を加えて、顔料分散液10を調製した。顔料分散液10中の顔料の含有量は10.0%、樹脂の含有量は2.0%であった。
水溶性樹脂であるスチレン−n−ブチルアクリレート−アクリル酸共重合体(組成(モル)比33:44:23)2.0部を、中和当量1となる水酸化ナトリウムを用いて水に溶解させ、水溶性樹脂の含有量が10.0%である水溶液C2を得た。この水溶性樹脂の重量平均分子量は1,000であり、酸価は120mgKOH/gである。水溶液C1を水溶液C2に変更した以外は顔料分散液2と同様の手順により、顔料分の含有量が10.0%、樹脂分の含有量が2.0%である顔料分散液11を調製した。顔料分散液11中の自己分散顔料11の表面電荷量は0.36mmol/gであった。また、顔料粒子の表面に結合している官能基の重量平均分子量は1,351であった。
(水溶性樹脂1)
常法により、重量平均分子量が5,000、酸価が120mgKOH/gであるスチレン−n−ブチルアクリレート−アクリル酸共重合体(組成(モル)比33:44:23)を合成した。次に、前記共重合体の酸価と当量の水酸化カリウムで中和した。そして、水を加えて、水溶性樹脂1の含有量が10.0%である樹脂水溶液1を調製した。
重量平均分子量が4,600、酸価が108mgKOH/gである市販のスチレン−アクリル酸共重合体(ジョンクリル586;BASF製)を、前記共重合体の酸価と当量の水酸化カリウムで中和した。そして、水を加えて、水溶性樹脂2の含有量が10.0%である樹脂水溶液2を調製した。
常法により、重量平均分子量が5,000、酸価が95mgKOH/gであるスチレン−アクリル酸共重合体(組成(モル)比75:15)を合成した。次に、前記共重合体の酸価と当量の水酸化カリウムで中和した。そして、水を加えて、水溶性樹脂3の含有量が10.0%である樹脂水溶液3を調製した。
重量平均分子量が8,000、酸価が160mgKOH/gである市販のスチレン−アクリル酸共重合体(ジョンクリル683;BASF製)を、前記共重合体の酸価と当量の水酸化カリウムで中和した。そして、水を加えて、水溶性樹脂4の含有量が10.0%である樹脂水溶液4を調製した。
重量平均分子量が8,500、酸価が215mgKOH/gである市販のスチレン−アクリル酸共重合体(ジョンクリル678;BASF製)を、前記共重合体の酸価と当量の水酸化カリウムで中和した。そして、水を加えて、水溶性樹脂5の含有量が10.0%である樹脂水溶液5を調製した。
常法により、重量平均分子量が8,000、酸価が140mgKOH/gであるスチレン−アクリルアミド−t−ブチルスルホン酸共重合体(組成(モル)比48:52)を合成した。次に、前記共重合体の酸価と当量の水酸化カリウムで中和した。そして、水を加えて、水溶性樹脂6の含有量が10.0%である樹脂水溶液6を調製した。
表1に、ノニオン性界面活性剤である、各界面活性剤の構造、HLB値、並びに、かかる界面活性剤が本発明の規定するところに該当する場合は、高級アルコールの一般式、炭素数及びポリオキシエチレン鎖のモル数も併せて示した。なお、HLB値は、上述の式(1)に基づいて算出したグリフィン法による値である。表1中、NIKKOL BC−20、BO−20、BB−20、BL−21、BT−12、BC−10(商品名)は日光ケミカルズ製の界面活性剤である。また、EMALEX 1825、1615、512、CS−30(商品名)は日本エマルジョン製の界面活性剤である。また、アセチレノール E100(商品名)は川研ファインケミカル製の界面活性剤である。
表2の上段に示す各成分(単位:%)を混合し、十分に撹拌した後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過を行い、各インクを調製した。なお、アセチレノールE100(商品名)は川研ファインケミカル製の界面活性剤であり、ポリエチレングリコールは平均分子量600のものを使用した。表2の下段には、各インク中の顔料の含有量[倍]及び水溶性樹脂の含有量[%]、水溶性樹脂の含有量/顔料の含有量の質量比率[倍]の値、水溶性樹脂が有するカルボキシ基の量[μmol/g]の値を示した。
表3の上段に示す各成分(単位:%)を混合し、さらに表3の下段に示すpHとなる量(単位:g)の8mol/L(33.8%)の水酸化カリウム水溶液を添加して、十分撹拌した。その後、ポアサイズ0.45μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過を行い、各反応液を調製した。なお、アセチレノールE100(商品名)は川研ファインケミカル製の界面活性剤であり、ポリエチレングリコールは平均分子量600のものを使用した。反応液のpHは、pHメータ(商品名:F−21;堀場製作所製)を用い、25℃で測定した。表3の下段には、反応液中の界面活性剤の含有量[%]、有機酸の酸型の酸性基の量[μmol/g]の値を示した。
上記で得られたインク及び反応液を用い、表4の左側に示す組み合わせで反応液とインクとのセットとした。実施例1〜30及び比較例1〜4、6〜10の各セットは、pH7.0未満のpH領域において、反応液のpHと、インクと反応液とを等量ずつ混合した混合物のpHとの差が0.1以内であり、反応液は酸性領域に緩衝能を有するものであった。表4中に、反応液中の界面活性剤の含有量の、インク中の顔料及び水溶性樹脂(全質量)の合計含有量に対する質量比率[倍]の値、有機酸の酸型の酸性基の量の、水溶性樹脂の酸性基の量に対するモル比率[倍]の値を示した。
表4に示すセットを用いて、記録媒体(PB PAPER GF−500;キヤノン製)に1cm×2cmのベタ画像を形成した。1時間後に分光光度計(Macbeth RD918;Macbeth製)を用いて、光源:D50、視野:2°の条件でベタ画像の光学濃度を測定し、光学濃度の評価を行った。光学濃度の評価基準は以下の通りである。
A:光学濃度が1.4以上であった。
B:光学濃度が1.2以上1.4未満であった。
C:光学濃度が1.2未満であった。
A:光学濃度が1.2以上であった。
B:光学濃度が1.1以上1.2未満であった。
C:光学濃度が1.1未満であった。
表4に示すセットを用いて、A4サイズの記録媒体の全面にベタ画像を形成するパターンを連続で500枚分記録した。その後、同じセットを用いて、6ポイントのゴシック体の文字を記録した。この文字を目視で確認することで、記録ヘッドの吐出口面に生じた固着物による吐出性の低下の有無を判断し、固着抑制の評価を行った。固着抑制の評価基準は以下の通りである。
AA:文字に乱れが認められず、固着が抑制されていた。
A:文字に僅かな乱れが認められるものの、固着は軽微であった。
B:文字の一部に乱れが認められるものの、固着は軽微であり、許容できるレベルであった。
C:文字に多くの乱れが認められ、固着が抑制されていなかった。
Claims (18)
- 顔料及び水溶性樹脂を含有してなるインクと、色材を含有せず、界面活性剤を含有してなり、かつ、酸性領域に緩衝能を有する反応液との組み合わせを有するインクジェット用のインクとインクジェット用の反応液とのセットであって、
前記インク中の前記顔料が、粒子表面に直接又は他の原子団を介してアニオン性基が結合している自己分散顔料であり、かつ、顔料粒子の表面に結合している官能基の重量平均分子量が1,000以下であり、
前記水溶性樹脂が、(メタ)アクリル酸に由来するユニットを有する共重合体であり、
前記反応液中の前記界面活性剤が、直鎖一級アルコール、直鎖二級アルコール及びイソアルキルアルコールからなる群より選ばれる高級アルコールのエチレンオキサイド付加物であり、かつ、そのグリフィン法により求められるHLB値が13.0以上20.0以下であり、
前記反応液中の前記界面活性剤の含有量(質量%)が、前記インク中の前記顔料及び前記水溶性樹脂の合計含有量(質量%)に対する質量比率で、0.20倍以上であることを特徴とするインクと反応液とのセット。 - 前記インク中の、前記水溶性樹脂の含有量(質量%)が、前記自己分散顔料の含有量(質量%)に対する質量比率で、0.25倍以上である請求項1に記載のインクと反応液とのセット。
- 前記インク中の、前記水溶性樹脂の含有量(質量%)が、前記自己分散顔料の含有量(質量%)に対する質量比率で、0.75倍以下である請求項2に記載のインクと反応液とのセット。
- 前記反応液が、緩衝剤を含有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクと反応液とのセット。
- 前記緩衝剤が、カルボキシ基を有する有機酸であり、かつ、前記反応液のpHが3.5以上5.5以下である請求項4に記載のインクと反応液とのセット。
- 前記カルボキシ基を有する有機酸が、2つのカルボキシ基を有する請求項5に記載のインクと反応液とのセット。
- 前記カルボキシ基を有する有機酸が酸型の酸性基を有し、かつ、前記酸型の酸性基の量(μmol/g)が、前記インク中の前記水溶性樹脂が有するカルボキシ基の量(μmol/g)に対するモル比率で、8.0倍以上である請求項5又は6に記載のインクと反応液とのセット。
- 前記カルボキシ基を有する有機酸が酸型の酸性基を有し、かつ、前記酸型の酸性基の量(μmol/g)が、前記インク中の前記水溶性樹脂が有するカルボキシ基の量(μmol/g)に対するモル比率で、100.0倍以下である請求項7に記載のインクと反応液とのセット。
- 前記反応液中の前記緩衝剤の含有量(質量%)が、反応液全質量を基準として、1.0質量%以上15.0質量%以下である請求項4乃至8のいずれか1項に記載のインクと反応液とのセット。
- 前記インク中の前記水溶性樹脂の酸価が、100mgKOH/g以上180mgKOH/g以下である請求項1乃至9のいずれか1項に記載のインクと反応液とのセット。
- 前記インク中の前記自己分散顔料の表面電荷量が、0.20mmol/g以上5.0mmol/g以下である請求項1乃至10のいずれか1項に記載のインクと反応液とのセット。
- 前記反応液中の前記高級アルコールの炭素数が16以上22以下である請求項1乃至11のいずれか1項に記載のインクと反応液とのセット。
- 前記反応液中の前記界面活性剤の含有量(質量%)が、前記インク中の前記顔料及び前記水溶性樹脂の合計含有量(質量%)に対する質量比率で、1.00倍以下である請求項1乃至12のいずれか1項に記載のインクと反応液とのセット。
- 前記反応液中の前記界面活性剤の含有量(質量%)が、反応液全質量を基準として、0.10質量%以上3.5質量%以下である請求項1乃至13のいずれか1項に記載のインクと反応液とのセット。
- 前記インク中の前記顔料の含有量(質量%)が、インク全質量を基準として0.1質量%以上15.0質量%以下である請求項1乃至14のいずれか1項に記載のインクと反応液とのセット。
- 前記インク中の前記水溶性樹脂の含有量(質量%)が、インク全質量を基準として、0.1質量%以上5.0質量%以下である請求項1乃至15のいずれか1項に記載のインクと反応液とのセット。
- 前記界面活性剤が、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンイソセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、及びポリオキシエチレン2級トリデシルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1乃至16のいずれか1項に記載のインクと反応液とのセット。
- インクジェット方式の記録ヘッドからインク及び反応液をそれぞれ吐出させて、記録媒体において、前記インク及び前記反応液を互いに接触させて画像を形成する画像形成方法であって、
前記インク及び前記反応液に、請求項1乃至17のいずれか1項に記載のインクと反応液とのセットを用いることを特徴とする画像形成方法。
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