JP7071149B2 - インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置に関する。
インクジェット用の記録ヘッドから吐出させたインクを記録媒体に付与して画像を記録するインクジェット記録方法が知られている。インクジェット記録方法によれば、様々な記録媒体に画像を記録することが可能である。そして、様々な記録媒体に目的に応じた画像を良好な状態で記録するための種々の提案がなされている。
インクジェット記録方法では、高画質な写真や文字をコート紙に記録する用途がある。また、マットな質感を出すために、細孔径が大きいコート層を備えたコート紙を用いる場合がある。細孔径が大きいコート層を備えたコート紙は、細孔径が小さいコート層を備えたコート紙と比べてインクが沈み込みやすいため、画像の黒濃度を高めることが困難である。より黒濃度の高い画像を記録すべく、例えば、顔料の物性を規定した記録用インクが提案されている(特許文献1)。また、物性や組成が異なる2種類のブラックインクを用いて画像を記録する方法が提案されている(特許文献2及び3)。
特開平07-331141号公報 特開2014-040096号公報 特開2011-116851号公報
しかし、特許文献1で提案された記録用インクを用いてコート紙に画像を記録する場合に、十分な黒濃度の画像が記録される量のインクをコート紙に付与すると、画像の耐擦過性が低下することがわかった。また、特許文献2及び3で提案された方法であっても、黒濃度の高い画像をコート紙に記録することは困難であった。さらに、十分な黒濃度の画像が記録される量のインクをコート紙に付与すると、画像の耐擦過性が低下することがわかった。
したがって、本発明の目的は、黒濃度が高く、耐擦過性に優れた画像をコート紙に記録することが可能なインクジェット記録方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、前記インクジェット記録方法に用いるインクジェット記録装置を提供することにある。
すなわち、本発明によれば、第1のカーボンブラックを含有する第1インクを記録媒体に付与する第1工程と、第2のカーボンブラックを含有する第2インクを記録媒体に付与する第2工程と、を有し、前記第1インクを付与する領域と前記第2インクを付与する領域が、少なくとも一部で重なるように、前記第1インク及び前記第2インクを前記記録媒体に付与するインクジェット記録方法であって、前記第1インクの付与量が、前記第2インクの付与量に対する質量比率で、2.0倍以上であり、前記第1インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力と、前記第2インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力との差が、18mN/m以上であり、前記第1のカーボンブラックのDBP吸油量と、前記第2のカーボンブラックのDBP吸油量との差が、10mL/100g以上であることを特徴とするインクジェット記録方法が提供される。
本発明によれば、黒濃度が高く、耐擦過性に優れた画像をコート紙に記録することが可能なインクジェット記録方法を提供することができる。また、本発明によれば、このインクジェット記録方法に用いるインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明のインクジェット記録方法に用いられるインクジェット記録装置の一例を模式的に示す図であり、(a)はインクジェット記録装置の主要部の斜視図、(b)はヘッドカートリッジの斜視図である。
以下に、好ましい実施の形態を挙げて、さらに本発明を詳細に説明する。本発明においては、化合物が塩である場合は、インク中では塩はイオンに解離して存在しているが、便宜上、「塩を含有する」と表現する。また、インクジェット用のインクのことを、単に「インク」と記載することがある。物性値は、特に断りのない限り、常温(25℃)における値である。
まず、本発明者らは、黒濃度の高い画像をコート紙に記録可能となる条件について検討した。その結果、DBP吸油量の大きいカーボンブラックを含有し、寿命時間10ミリ秒における動的表面張力が高いインクを用いることで、コート紙に記録される画像の黒濃度が高くなることがわかった。これは、コート層の表面上に形成されるカーボンブラックの凝集物が嵩高くなるとともに、コート層の表面を荒らすことができるためである。しかし、前述の通り、得られる画像の黒濃度を高めると、耐擦過性が低下することも判明した。寿命時間10ミリ秒における動的表面張力が高いインクを用いると、カーボンブラックの凝集物がコート層の表面上に残りやすくなるため、画像の黒濃度を高めることができる。しかし、コート層の表面に残存したカーボンブラックは、DBP吸油量が大きく、嵩高いために疎な状態で凝集しているので、外力により削れやすく、画像の耐擦過性が低下したと考えられる。
そこで、本発明者らは、寿命時間10ミリ秒における動的表面張力が高く、カーボンブラックのDBP吸油量が大きい第1インクと、寿命時間10ミリ秒における動的表面張力が低く、カーボンブラックのDBP吸油量が小さい第2インクとを用意した。そして、単位領域当たりの顔料の付与量が同等になる条件で、2種類のインクのそれぞれを単独で記録媒体に付与する場合と、2種類のインクを重ねてコート紙などの記録媒体に付与する場合とで、記録される画像を比較した。その結果、2種類のインクを記録媒体に重ねて付与することで、2種類のインクのそれぞれを単独で記録媒体に付与した場合に比べて、黒濃度がより高く、かつ、耐擦過性にも優れた画像が得られることを見出した。このような結果が得られた理由について、本発明者らは以下のように推測している。
まず、画像の黒濃度が向上する理由について説明する。第2インクは、寿命時間10ミリ秒における動的表面張力が低く、記録媒体に濡れ広がりやすいインクである。このため、コート層の極僅かな隙間にも入り込みやすいので、インクによるコート層の被覆率を高めることができる。一方、寿命時間10ミリ秒における動的表面張力が高い第1インクに含有されるカーボンブラックは、コート層の表面に残りやすい。このため、第1インクをコート紙に付与することで、DBP吸油量の大きいカーボンブラックをコート層の表面に残すことができる。これらの現象が相乗的に作用することで、得られる画像の黒濃度を高めることができると考えられる。
次に、画像の耐擦過性が向上する理由について説明する。DBP吸油量の大きいカーボンブラックを含有する第1インクと、DBP吸油量の小さいカーボンブラックを含有する第2インクをコート紙に重ねて付与すると、これら2種類のカーボンブラックが混ざり合った状態でコート層の表面で凝集する。このため、嵩高いカーボンブラック同士の隙間に嵩低いカーボンブラックが入り込むこととなり、カーボンブラック同士がより密に凝集して画像の耐擦過性が向上すると考えられる。
<インクジェット記録方法>
本発明のインクジェット記録方法は、第1インクを記録媒体に付与する第1工程と、第2インクを記録媒体に付与する第2工程とを有する。第1インクを付与する領域と第2インクを付与する領域が、少なくとも一部で重なるように、第1インク及び第2インクを記録媒体に付与する。そして、第1インクの付与量を、第2インクの付与量に対する質量比率で、2.0倍以上とすることを要する。第1インクの付与量が、第2インクの付与量に対する質量比率で2.0倍未満であると、第1インクの付与量が少なすぎてしまい、コート層の表面(記録媒体の表面)に残るカーボンブラックの絶対量が不足する。このため、画像の黒濃度の向上効果を得ることができない。上記の質量比率は、10.0倍以下であることが好ましく、6.0倍以下であることがさらに好ましい。この際、第2インク及び第1インクを、この順序で記録媒体に重ねて付与することが好ましい。また、第1インクと第2インクの付与量の合計は、5.5mg/inch2以上11.0mg/inch2以下とすることが好ましい。
第1インク及び第2インクの付与量の質量比率は、「単位領域」当たりで算出することができる。「単位領域」としては、1画素や1バンドなどを挙げることができ、必要に応じて種々の領域として単位領域を設定することができる。1画素とは、記録ヘッドの解像度に対応した1画素のことを意味し、1バンドとは、記録ヘッドの1回の主走査で記録可能な領域を意味する。第1インクと第2インクを付与する時間差が長すぎると、各インクが十分に混合されない場合がある。したがって、時間差は、例えば、10秒以下であることが好ましく、5秒以下であることがさらに好ましい。また、記録ヘッドの主走査の時間差で考えると、2走査以下の時間差が好ましく、同一の走査で第1インクと第2インクを付与することが特に好ましい。
(インク)
本発明のインクジェット記録方法では、第1のカーボンブラックを含有する第1インクと、第2のカーボンブラックを含有する第2インクを使用する。以下、単に「インク」と記す場合には、「第1インク」と「第2インク」のいずれをも意味する。以下、本発明のインクジェット記録方法で使用するインクを構成する成分などについて詳細に説明する。
[色材]
第1インクの色材は、第1のカーボンブラックである。また、第2インクの色材は、第2のカーボンブラックである。第1のカーボンブラックと第2のカーボンブラックの種類は、同一であっても、異なっていてもよい。以下、単に「カーボンブラック」と記す場合には、「第1のカーボンブラック」と「第2のカーボンブラック」のいずれをも意味する。カーボンブラックとしては、インクジェット用のインクに使用可能なものであれば、いずれも用いることができる。具体的には、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラックなどを挙げることができる。
カーボンブラックを分散方法で分類すると、カーボンブラックの粒子表面に直接又は他の原子団を介してアニオン性基が結合した自己分散カーボンブラックや、カーボンブラックが樹脂分散剤によって分散された樹脂分散カーボンブラックなどがある。樹脂分散カーボンブラックには、カーボンブラックの粒子表面を樹脂で被覆したマイクロカプセル型カーボンブラックや、カーボンブラックの粒子表面に高分子を含む有機基が化学的に結合した樹脂結合型カーボンブラックが含まれる。分散方法の異なるカーボンブラックを組み合わせて使用することも可能である。
インク中のカーボンブラックの含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.1質量%以上15.0質量%以下であることが好ましく、1.0質量%以上10.0質量%以下であることがさらに好ましい。第1インク及び第2インクのそれぞれのカーボンブラックの含有量は、上記の範囲内で適宜設定することができる。第1インクの付与量は第2インクの付与量の2.0倍以上量とするため、第1インク中のカーボンブラックの含有量を、第2インク中のカーボンブラックの含有量よりも少なくすることが好ましい。
第1インク中の第1のカーボンブラックの含有量(質量%)は、第1インク全質量を基準として、2.0質量%以上5.0質量%以下であることが好ましい。第1インク中の第1のカーボンブラックの含有量が2.0質量%未満であると、第1のカーボンブラックの絶対量が少ないため、黒濃度の向上効果がやや低くなる場合がある。一方、第1インク中の第1のカーボンブラックの含有量が5.0質量%超であると、第1のカーボンブラックの分散安定性がやや低くなる場合がある。
第2インク中の第2のカーボンブラックの含有量(質量%)は、第2インク全質量を基準として、3.0質量%以上6.0質量%以下であることが好ましい。第2インク中の第2のカーボンブラックの含有量が3.0質量%未満であると、第2のカーボンブラックの絶対量が少ないため、黒濃度の向上効果がやや低くなる場合がある。一方、第2インク中の第2のカーボンブラックの含有量が6.0質量%超であると、第2のカーボンブラックの分散安定性がやや低くなる場合がある。
第1インクは、第1のカーボンブラックの粒子表面に直接又は他の原子団を介してアニオン性基が結合した自己分散カーボンブラックを含有することが好ましい。さらには、第1のカーボンブラックの粒子表面に他の原子団を介してアニオン性基が結合した自己分散カーボンブラックが好ましい。そして、第2インクは、第2のカーボンブラックが樹脂分散剤によって分散された樹脂分散カーボンブラックを含有することが好ましい。自己分散カーボンブラックを含有する第1インクと、樹脂分散カーボンブラックを含有する第2インクとを用いることで、黒濃度がさらに高く、耐擦過性により優れた画像をコート紙に記録することができる。このような効果が得られる理由について、本発明者らは以下のように推測している。
自己分散カーボンブラックは、樹脂分散カーボンブラックに比して、水分蒸発時の凝集性が高い。すなわち、記録媒体にインクが付与された後、自己分散カーボンブラックはより速やかに凝集する。このため、自己分散カーボンブラックを含有する第1インクを用いると、コート層の表面に第1のカーボンブラックが残りやすくなる。また、樹脂分散カーボンブラック含有する、動的表面張力の低い第2インクを併用することで、コート層の極僅かな隙間に樹脂分散剤(樹脂)を入り込ませることができる。これにより、コート層の隙間が効率よく目止めされ、第1インク中の第1のカーボンブラックがコート層の表面に残りやすくなる。さらに、第2インク中の樹脂分散剤(樹脂)がコート層の表面に残ったカーボンブラック同士の隙間に入り込んで定着するため、カーボンブラック同士が強く凝集する。このため、画像の耐擦過性がさらに向上すると考えられる。
第1のカーボンブラックのDBP吸油量と、第2のカーボンブラックのDBP吸油量との差は、10mL/100g以上であることを要する。第1のカーボンブラックのDBP吸油量と、第2のカーボンブラックのDBP吸油量との差は、100mL/100g以下であることが好ましい。また、第1のカーボンブラックのDBP吸油量が120mL/100g以上であることが好ましく、第2のカーボンブラックのDBP吸油量が80mL/100g以下であることが好ましい。第1のカーボンブラックのDBP吸油量が小さすぎると、嵩低い第1のカーボンブラックがコート層の表面に残ることになるため、黒濃度の向上効果がやや低くなることがある。また、第2のカーボンブラックのDBP吸油量が大きすぎると、嵩高い第1のカーボンブラックがコート層の表面で密に凝集しにくくなるため、耐擦過性の向上効果がやや低くなることがある。第1のカーボンブラックのDBP吸油量は200mL/100g以下であることが好ましく、150mL/100g以下であることがさらに好ましい。また、第2のカーボンブラックのDBP吸油量は10mL/100g以上であることが好ましく、30mL/100g以上であることがさらに好ましい。
カーボンブラックのDBP吸油量は、JIS K6221に準拠した方法や、ASTMD 2414に準拠した方法により測定することができる。これらの方法は、カーボンブラック100gにフタル酸ジブチルを撹拌下に滴下し、トルクが最大となった時点でのフタル酸ジブチルの滴下量を測定する方法である。
自己分散カーボンブラックとしては、カーボンブラックの粒子表面に直接又は他の原子団(-R-)を介してアニオン性基が結合したものを挙げることができる。このような自己分散顔料を用いることで、カーボンブラックをインク中に分散させるための分散剤の添加が不要となる、又は分散剤の添加量を少量とすることができる。
アニオン性基は、インク中で一部が解離した状態であってもよく、全てが解離した状態であってもよい。アニオン性基としては、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基、ホスホン酸基などのアニオン性基を挙げることができる。アニオン性基のカウンターイオンとしては、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムなどのカチオンを挙げることができる。また、アニオン性基は、カーボンブラックの粒子表面に他の原子団(-R-)を介して結合していてもよい。他の原子団(-R-)としては、アルキレン基、アリーレン基、アミド基、スルホニル基、イミノ基、カルボニル基、エステル基、エーテル基、これらの基を組み合わせた基などを挙げることができる。
樹脂分散カーボンブラックは、樹脂分散剤によってカーボンブラックが分散されたものである。樹脂分散剤としては、親水性ユニット及び疎水性ユニットを構成ユニットとして有するアクリル樹脂、好適には水溶性のアクリル樹脂を用いることが好ましい。本発明における「水溶性の樹脂」とは、酸価と当量のアルカリで中和し、動的光散乱法により測定した場合に、粒子径を測定し得る粒子を形成しない樹脂であることを意味する。以下、アクリル樹脂を構成する各ユニットについて説明する。本発明における「(メタ)アクリル」とは、アクリル、メタクリルを意味する。
親水性ユニットは、酸基やヒドロキシ基などの親水性基を有する単量体を重合することで形成される。親水性基を有する単量体としては、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸などのカルボン酸基を有する酸性単量体;(メタ)アクリル酸-2-ホスホン酸エチルなどのホスホン酸基を有する酸性単量体;これらの酸性単量体の無水物や塩などのアニオン性単量体;(メタ)アクリル酸-2-ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸-3-ヒドロキシプロピルなどのヒドロキシ基を有する単量体;メトキシ(モノ、ジ、トリ、ポリ)エチレングリコール(メタ)アクリレートなどのエチレンオキサイド基を有する単量体などを挙げることができる。アニオン性単量体の塩を構成するカチオンとしては、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン、有機アンモニウムイオンなどを挙げることができる。
疎水性ユニットは、酸基やヒドロキシ基などの親水性基を有しない、疎水性の単量体を重合することで形成される。疎水性の単量体としては、スチレン、α-メチルスチレン、ベンジル(メタ)アクリレートなどの芳香環を有する単量体;エチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、(イソ)プロピル(メタ)アクリレート、(n-、iso-、t-)ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレートなどの脂肪族基を有する単量体などを挙げることができる。
[水性媒体]
インクは、水性媒体として少なくとも水を含有する水性インクであることが好ましい。水としては、脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、40.0質量%以上95.0質量%以下であることが好ましい。
水性媒体は、さらに水溶性有機溶剤を含有してもよい。水溶性有機溶剤は、アルコール類、グリコール類、グリコールエーテル類、含窒素化合物類などのインクジェット用のインクに使用可能なものをいずれも用いることができる。これらの水溶性有機溶剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。25℃における水溶性有機溶剤の蒸気圧は、水よりも低いことが好ましい。インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、3.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましく、15.0質量%以上30.0質量%以下であることがさらに好ましい。高浸透性の水溶性有機溶剤の種類やインクへの配合量を適宜選択することで、各インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力、及び動的表面張力の差を制御することができる。
[その他の成分]
インクには、上記した成分以外にも必要に応じて、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタンなどの多価アルコール類や、尿素、エチレン尿素などの尿素誘導体などの、常温で固体の水溶性有機化合物を含有させてもよい。さらに、必要に応じて、樹脂、pH調整剤、消泡剤、防錆剤、防腐剤、防カビ剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤などの種々の添加剤をインクに含有させてもよい。画像の耐擦過性の観点から、変性シロキサン化合物を使用する場合はごく少量(0.1質量%以下程度)とするか、使用しないことが好ましい。
インクには界面活性剤を含有させることができる。界面活性剤の種類としては、公知のアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤を挙げることができる。なかでも、ノニオン性界面活性剤をインクに含有させることが好ましい。界面活性剤の種類やインクへの配合量を適宜選択することで、各インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力、及び動的表面張力の差を制御することができる。ノニオン性界面活性剤としては、炭化水素系、シリコーン系、フッ素系などの各種の構造を有するものを利用することができる。なかでも、炭化水素系のノニオン性界面活性剤を用いることが好ましい。
[インクの物性]
第1インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力と、第2インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力との差は、18mN/m以上であることを要する。前記動的表面張力との差は、30mN/m以下であることが好ましく、25mN/m以下であることがさらに好ましい。また、第1インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力が58mN/m以上であることが好ましく、第2インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力が40mN/m以下であることが好ましい。第1インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力が低すぎると、コート層の内部に浸透しやすく、コート層の表面に第1のカーボンブラックが残りにくくなるため、黒濃度の向上効果がやや低くなることがある。第2インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力が高すぎると、コート層の表面における第2のカーボンブラックの被覆率が上がりにくくなるため、黒濃度の向上効果がやや低くなることがある。第1インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力は65mN/m以下であることが好ましく、60mN/m以下であることがさらに好ましい。また、第2インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力は30mN/m以上であることが好ましく、35mN/m以上であることがさらに好ましい。
本発明において動的表面張力の測定に採用している最大泡圧法とは、測定する液体中に浸したプローブ(細管)の先端部分から押し出された気泡を放出されるのに必要な最大圧力を測定して、表面張力を求める方法である。また、寿命時間とは、最大泡圧法測定においてプローブの先端部分から気泡が形成される際の、気泡が離れた後に新しい表面が形成されてから最大泡圧時(気泡の曲率半径とプローブ先端部分の半径が等しくなったとき)までの時間を意味する。測定温度は25℃である。
25℃におけるインクの粘度は、1.0mPa・s以上5.0mPa・s以下であることが好ましく、2.0mPa・s以上4.0mPa・s以下であることがさらに好ましい。また、25℃におけるインクのpHは、5.0以上9.0以下であることが好ましい。
<インクジェット記録装置>
本発明のインクジェット記録装置は、上記のインクジェット記録方法に用いられるものであり、第1インクと、第2インクと、第1インク及び第2インクをそれぞれ収容するインク収容部を有するインクカートリッジとを備える。そして、本発明のインクジェット記録装置は、インクカートリッジのインク収容部にそれぞれ収容された第1インク及び第2インクを、以下の要件(1)及び(2)を満たすように記録媒体に付与する機構を備える。
(1)第1インクを付与する領域と第2インクを付与する領域が、少なくとも一部で重なるように、第1インク及び第2インクを記録媒体に付与する。
(2)第1インクの付与量が、第2インクの付与量に対する質量比率で、2.0倍以上となるように、第1インク及び第2インクを記録媒体に付与する。
インクをインクジェット方式の記録ヘッドから吐出する方式としては、インクに力学的エネルギーを付与する方式や、インクに熱エネルギーを付与する方式が挙げられる。なかでも、インクに熱エネルギーを付与してインクを吐出する方式を採用することが特に好ましい。
図1は、本発明のインクジェット記録方法に用いられるインクジェット記録装置の一例を模式的に示す図であり、(a)はインクジェット記録装置の主要部の斜視図、(b)はヘッドカートリッジの斜視図である。インクジェット記録装置には、記録媒体32を搬送する搬送手段(不図示)、及びキャリッジシャフト34が設けられている。キャリッジシャフト34にはヘッドカートリッジ36が搭載可能となっている。ヘッドカートリッジ36は記録ヘッド38及び40を具備しており、インクカートリッジ42がセットされるように構成されている。ヘッドカートリッジ36がキャリッジシャフト34に沿って主走査方向に搬送される間に、記録ヘッド38及び40から記録媒体32に向かってインク(不図示)が吐出される。そして、記録媒体32が搬送手段(不図示)により副走査方向に搬送されることによって、記録媒体32に画像が記録される。
本発明のインクジェット記録方法により画像を記録する対象とする記録媒体としては、どのようなものを用いてもよい。なかでも、普通紙や、コート層を有する記録媒体(光沢紙、マット紙、アート紙)などの、浸透性を有する紙を用いることが好ましい。特に、インク中の顔料粒子の少なくとも一部を記録媒体の表面やその近傍に存在させることができる、コート層を有する記録媒体を用いることが好ましい。このような記録媒体は、画像を記録した記録物の使用目的などに応じて選択することができる。例えば、写真画質の光沢感を有する画像を得るのに適した光沢紙や、つや消し加工を施したマット紙などを用いることができる。また、絵画、写真、及びグラフィック画像などを好みに合わせて表現するために、基材の風合い(画用紙調、キャンバス地調、和紙調など)を生かしたアート紙などを用いることができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。成分量に関して「部」及び「%」と記載しているものは特に断らない限り質量基準である。
<顔料分散液の調製>
(顔料分散液1、3~10)
水5.5gに濃塩酸5.0gを溶かして得た溶液を5℃に冷却した状態とし、この状態で4-アミノフタル酸(処理剤)1.6gを加えた。この溶液の入った容器をアイスバスに入れ、撹拌して溶液の温度を10℃以下に保持しながら、5℃のイオン交換水9.0gに亜硝酸ナトリウム1.8gを溶かして得た溶液を加えた。15分間撹拌後、表1に示すDBP吸油量のカーボンブラック6.0gを撹拌下で加え、さらに15分間撹拌してスラリーを得た。得られたスラリーをろ紙(商品名「標準用濾紙No.2」、アドバンテック製)でろ過した後、粒子を十分に水洗し、110℃のオーブンで乾燥させた。イオン交換法によりカウンターイオンをナトリウムイオンからカリウムイオンに置換した後、適量のイオン交換水を添加して顔料の含有量を調整し、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液1、3~10を得た。
(顔料分散液2)
水5.5gに濃塩酸5.0gを溶かして得た溶液を5℃に冷却した状態とし、この状態で((4-アミノベンゾイルアミノ)-メタン-1,1-ジイル)ビスホスホン酸カリウム(処理剤)1.5gを加えた。この溶液の入った容器をアイスバスに入れ、撹拌して溶液の温度を10℃以下に保持しながら、5℃のイオン交換水9.0gに亜硝酸ナトリウム1.8gを溶かして得た溶液を加えた。15分間撹拌後、表1に示すDBP吸油量のカーボンブラック6.0gを撹拌下で加え、さらに15分間撹拌してスラリーを得た。得られたスラリーをろ紙(商品名「標準用濾紙No.2」、アドバンテック製)でろ過した後、粒子を十分に水洗し、110℃のオーブンで乾燥させた。イオン交換法によりカウンターイオンをナトリウムイオンからカリウムイオンに置換した後、適量のイオン交換水を添加して顔料の含有量を調整し、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液2を得た。
(顔料分散液11、14~19)
表1に示すDBP吸油量の顔料15.0部、樹脂分散剤の水溶液30.0部、及びイオン交換水55.0部を混合して混合物を得た。樹脂分散剤の水溶液としては、水溶性樹脂であるスチレン/アクリル酸共重合体を、酸価と等モル量となる水酸化ナトリウムを用いてイオン交換水に溶解させ、樹脂の含有量が20.0%である水溶液を用いた。また、スチレン/アクリル酸共重合体は、スチレンとアクリル酸の組成(モル)比が33:67であり、重量平均分子量が10,000であり、酸価が200mgKOH/gであった。得られた混合物を、サンドグラインダーに入れ、1時間分散させた。遠心分離処理して粗大粒子を除去した後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過した。適量のイオン交換水を添加して顔料の含有量を調整し、顔料の含有量が10.0%、樹脂分散剤の含有量が6.0%である顔料分散液11、14~19を得た。
(顔料分散液12)
水溶性樹脂の種類をスチレン/アクリル酸ブチル/アクリル酸共重合体(組成(モル)比60:25:15、重量平均分子量10,000、酸価120mgKOH/g)に変更した。このこと以外は、前述の顔料分散液11の調製と同様の方法で、顔料の含有量が10.0%、樹脂分散剤の含有量が6.0%である顔料分散液12を得た。
(顔料分散液13)
水溶性樹脂の種類をメタクリル酸ベンジル/メタクリル酸メチル/アクリル酸共重合体(組成(モル)比40:45:15、重量平均分子量15,000、酸価120mgKOH/g)に変更した。このこと以外は、前述の顔料分散液11の調製と同様の方法で、顔料の含有量が10.0%、樹脂分散剤の含有量が6.0%である顔料分散液13を得た。
Figure 0007071149000001
<インクの調製>
表2-1~2-3の上段に示す各成分(単位:%)を混合し、十分に撹拌した後、ポアサイズ2.5μmのメンブレンフィルター(商品名「HDCIIフィルター」、ポール製)で加圧ろ過して各インクを調製した。表2-1~2-3中、「NIKKOL BC-20」は、日光ケミカルズ製のノニオン性界面活性剤(ポリオキシエチレンセチルエーテル、エチレンオキサイド基の付加モル数20)の商品名である。また、「アセチレノールE100」は、川研ファインケミカル製のノニオン性界面活性剤(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物)の商品名である。表2-1~2-3の下段には、動的表面張力計を使用し、最大泡圧法により25℃で測定した、寿命時間10ミリ秒におけるインクの動的表面張力(mN/m)を示す。動的表面張力計としては、商品名「BUBLE PRESSURE TENSIOMETER BP-2」(KRUSS製)を使用した。
Figure 0007071149000002
Figure 0007071149000003
Figure 0007071149000004
<評価>
画像の記録には、熱エネルギーの作用により液体を吐出させる記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置(商品名「PIXUS Pro9500」、キヤノン製)を改造したものを使用した。以下に示す各評価において、ベタ画像を記録する際に記録媒体に付与した第1インク及び第2インクのそれぞれの量(インク付与量)を平方インチ当たりの値として表3に示した。インク滴の1滴当たりの質量は、5ngである。第1インク及び第2インクは記録ヘッドの同一の主走査で、時間差を1.2ミリ秒として付与した。本発明においては、以下に示す各項目の評価基準で、「AA」、「A」、及び「B」を許容できるレベル、「C」を許容できないレベルとした。結果を表3に示す。
(黒濃度)
2cm×2cmのベタ画像を記録媒体(マット紙、商品名「厚口コート紙HG」(キヤノン製)をA4サイズにカットしたもの)に記録した。1日放置後、分光光度計(商品名:Spectorolino;Gretag Macbeth製)を使用し、光源:D50、視野:2°の条件でベタ画像の明度L*を測定した。そして、得られたL*から、以下に示す評価基準にしたがって画像の黒濃度を評価した。
AA:L*が16.0未満であった。
A:L*が16.0以上18.0未満であった。
B:L*が18.0以上20.0未満であった。
C:L*が20.0以上であった。
(耐擦過性)
2cm×2cmのベタ画像を記録媒体(マット紙、商品名「厚口コート紙HG」(キヤノン製)をA4サイズにカットしたもの)に記録した。16時間放置後、ベタ画像の上にシルボン紙を載せ、さらにその上に3.5cm×3.5cmの分銅を載せた。40g/cm2の圧力をかけながら15cm/秒の速度でシルボン紙を引っ張った後、ベタ画像とシルボン紙を目視で観察し、以下に示す評価基準にしたがって画像の耐擦過性を評価した。
A:シルボン紙及びベタ画像のいずれも汚れていなかった。
B:シルボン紙は若干汚れていたが、ベタ画像の削れは目立たなかった。
C:シルボン紙がかなり汚れており、ベタ画像の削れも目立った。
Figure 0007071149000005

Claims (9)

  1. 第1のカーボンブラックを含有する第1インクを記録媒体に付与する第1工程と、第2のカーボンブラックを含有する第2インクを記録媒体に付与する第2工程と、を有し、
    前記第1インクを付与する領域と前記第2インクを付与する領域が、少なくとも一部で重なるように、前記第1インク及び前記第2インクを前記記録媒体に付与するインクジェット記録方法であって、
    前記第1インクの付与量が、前記第2インクの付与量に対する質量比率で、2.0倍以上であり、
    前記第1インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力と、前記第2インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力との差が、18mN/m以上であり、
    前記第1のカーボンブラックのDBP吸油量と、前記第2のカーボンブラックのDBP吸油量との差が、10mL/100g以上であり、
    前記第1インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力が、前記第2インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力よりも大きく、
    前記第1のカーボンブラックのDBP吸油量が、前記第2のカーボンブラックのDBP吸油量よりも大きく、
    前記第1インクは、前記第1のカーボンブラックの粒子表面に直接又は他の原子団を介してアニオン性基が結合した自己分散カーボンブラックを含有し、
    前記第2インクは、前記第2のカーボンブラックが樹脂分散剤によって分散された樹脂分散カーボンブラックを含有することを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 前記第1インク中の前記第1のカーボンブラックの含有量(質量%)が、第1インク全質量を基準として、2.0質量%以上5.0質量%以下であり、
    前記第2インク中の前記第2のカーボンブラックの含有量(質量%)が、第2インク全質量を基準として、3.0質量%以上6.0質量%以下である請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記第1インクの付与量が、前記第2インクの付与量に対する質量比率で、6.0倍以下である請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
  4. 第1インクが、前記第1のカーボンブラックの粒子表面に他の原子団を介してカルボン酸基が結合した自己分散カーボンブラックを含有する請求項3に記載のインクジェット記録方法。
  5. 第2インクが、前記第2のカーボンブラックが水溶性のアクリル樹脂である樹脂分散剤によって分散された樹脂分散カーボンブラックを含有する請求項3又は4に記載のインクジェット記録方法。
  6. 前記第1インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力が、58mN/m以上であり、
    前記第2インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力が、40mN/m以下である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  7. 前記第1のカーボンブラックのDBP吸油量が、120mL/100g以上であり、
    前記第2のカーボンブラックのDBP吸油量が、80mL/100g以下である請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  8. 前記記録媒体が、コート層を有する記録媒体である請求項1乃至のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法に用いられるインクジェット記録装置であって、
    第1のカーボンブラックを含有する第1インクと、第2のカーボンブラックを含有する第2インクと、前記第1インク及び前記第2インクをそれぞれ収容するインク収容部を有するインクカートリッジと、を備え、
    前記第1インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力と、前記第2インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力との差が、18mN/m以上であり、
    前記第1のカーボンブラックのDBP吸油量と、前記第2のカーボンブラックのDBP吸油量との差が、10mL/100g以上であり、
    前記第1インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力が、前記第2インクの寿命時間10ミリ秒における動的表面張力よりも大きく、
    前記第1のカーボンブラックのDBP吸油量が、前記第2のカーボンブラックのDBP吸油量よりも大きく、
    前記第1インクは、前記第1のカーボンブラックの粒子表面に直接又は他の原子団を介してアニオン性基が結合した自己分散カーボンブラックを含有し、
    前記第2インクは、前記第2のカーボンブラックが樹脂分散剤によって分散された樹脂分散カーボンブラックを含有し、
    さらに、前記第1インクを付与する領域と前記第2インクを付与する領域が、少なくとも一部で重なるように、かつ、前記第1インクの付与量が、前記第2インクの付与量に対する質量比率で、2.0倍以上となるように、前記第1インク及び前記第2インクを記録媒体に付与する機構を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
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