JP5593318B2 - 噛合衝撃を低減した逆歯チェーン・スプロケット駆動システム - Google Patents
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Description
本出願は、2008年9月9日に出願された米国特許仮出願第61/095,393号の出願日からの優先権およびその利益を主張するものであり、この米国特許仮出願第61/095,393号のすべての開示はここで参照することにより本明細書に明示的に組み込まれるものとする。
CR=rp−rc=rp[1−cos(180°/N)]
であり、rcは弦の半径、すなわちスプロケット中心から、チェーンのピッチ長に等しい長さPのスプロケットピッチ弦までの距離であり、rpはスプロケットのピッチ半径の理論値、すなわちピッチ直径PDの半分であり、Nはスプロケット歯の数であり、αはスプロケット歯角度、すなわち360°/Nである。図2Aは、チェーンピン中心Cがスプロケットと噛合した瞬間の第1の位置を示し、そこでは、接線TLとスプロケットピッチ直径PDとに同時に整列している。当技術分野で周知であり、本明細書において使われるように、接線TLは、噛合するチェーンピン中心がスプロケットに近づく理論的直線経路である。ここで示すように、接線TLは水平方向に位置し、その場合接線TLは上死点、すなわちピッチ直径上の12時の位置においてピッチ直径PDに対する接線となる。つまり、チェーンピン中心がピッチ直径PD上に中心を置いて配置され、接線TLに直交する半径方向参照線上にも中心を置くように配置された場合、接線TLはピッチ直径PDに接する(接線がここに示すように水平方向であれば、参照線は垂直である)。図2Bは、スプロケットが角度α/2だけ回転した後の、同じピン中心Cの位置を示す。ここでは、ピン中心Cがスプロケット外周の周りの移動を続けた結果、横方向に距離CRだけ変位したことがわかる。このピン中心の垂直変位は、上流のチェーンスパンとその接線TLに対応する変位をもたらす。チェーンのピン中心Cが弦上昇および弦下降を経ながら移動する際の、この横方向の変位は、フリーなチェーンスパンの望ましくない振動を誘起する。
・噛合接触角τは、接線TLと、制御ピン中心C1と初期接触位置ICとの両方を通る初期接触参照線70との間の角度として定義される。
・初期接触参照線70は、制御ピン中心C1と初期接触位置ICとの間のレバーアーム長を画定する。
・リンクプレートの入口角βは、初期接触参照線70と、内側歯面半径Rの弧の中心79と初期接触位置ICとを通る内側歯面参照線74との間の角度で定義される。(ここで、内側歯面参照線74は、スプロケット歯60cの係合歯面62cのインボリュート曲線(または円弧部分あるいはその他の曲面)に対して垂直となる。)
・噛合衝撃角σは、接線TLと内側歯面参照線74とのなす角度で定義される。すなわち、σ=τ+βとなる。
ここで、Cは定数、mは1つの噛合リンク列30cの質量に等しく、Lは制御ピン中心C1から初期接触位置ICまでの距離、ωはスプロケットの角速度、βはリンクプレートの噛合入口角である。噛合衝撃、及びそれに関連するノイズレベルは、速度差を小さくすることで低減可能であり、それは噛合入口角βを低減することで達成される。
FHは、水平方向の合力がゼロであることを満足するためにTCと等しい。これらの関係を図3及び図3Aに示す。(図3Aにおいて、噛合衝撃角σとその成分角は、接線TLに平行で初期接触位置ICを通る参照線72(これは力ベクトルFHに一致)からの角度として示されていることに留意されたい。)スプロケット歯60cは、歯60cの前方(下流側)にある次のいくつかの歯と共にチェーン張力TCの荷重分布を共有し、初期噛合接触の開始時に歯60cの位置ICにおいて最大の反力FHを生じることに留意されたい。歯60cの前方のいくつかの歯に掛かる、チェーン張力荷重の残りの部分は、噛合ノイズレベルには影響を与えないので、本発明の考慮の対象外とする。要約すると、リンク衝撃力ベクトルFLは、初期噛合接触時に噛合衝撃位置ICに作用し、全噛合衝撃エネルギーEとそれに関連するノイズレベルを増大させる。
・移行接触角τ'は、接線TLと、外側歯面接触位置OFと制御ピン中心C1との両方を通る、移行接触参照線80との間の角度として定義される。移行現象に関しては、制御ピン中心C1は地点OFにおいて後方外側歯面接触に移行するリンク列の前方ピン中心である(すなわち、同時噛合しているリンク列間の界面にあるピン中心の直前に先行するピン中心Cである)。
・移行接触参照線80は、制御ピン中心C1と、外側歯面接触位置OFとの間のレバーアーム長L’を定義する。
・リンクプレート移行角β’は、移行接触参照線80と、後方外側歯面37に対して垂直に延びる外側歯面参照線84とのなす角度として定義される。(ここで、外側歯面参照線84は、スプロケット歯60cの係合歯面62cのインボリュート曲線(または円弧部分あるいはその他の曲面)に対しても垂直となる。)
・移行衝撃角σ’は、接線TLと外側歯面参照線84とのなす角度で定義される。すなわち、σ’=τ’+β’となる。
ここで、図3と図3Aの特徴に対応する図4と図4Aの特徴は、対応する参照番号に(’)を付して表されており、そのすべてを必ずしもこれ以上議論しないことに注意されたい。また、図4Aにおいては、移行衝撃角σ’とその成分は、外側歯面接触位置OFを通り接線TLに平行な参照線82(これは力ベクトルF'Hに一致)からの角度として示されている。
基準円=PD×COS(PA)
ここで、PD=スプロケットピッチ直径、およびPA=歯の圧力角、である。
更に、ピッチ直径PDそのものは以下のように定義される。
PD=P/SIN(180/N)
ここで、P=ピッチ、N=スプロケットの歯数である。
インボリュート歯形はラジアル歯形で近似することができ、ラジアル歯形の圧力角PAは、同様に決定することができる。いずれにせよ、小さい圧力角で画定される係合歯面62ほど、大きな圧力角で画定される係合歯面に比べてより急峻となる(スプロケットの回転軸を起点とするラジアル線により近くなる)。このように、初期接触位置ICにおける係合歯面62に接する参照線は、弧の参照線と、係合歯面とすぐ下流(前方)の離合歯面64との間にある半径参照線との間に角度を画定し、この角度は圧力角が減少すれば小さくなり、圧力角が増大すれば大きくなる。従来技術のシステムでは、リンク衝撃力FLと関連する衝撃エネルギーEとを最小化するために、従来のスプロケット歯の圧力角を大きく変えてチェーンリンクプレート30の設計を最適化することは行ってこなかった。下の表1に従来のスプロケット圧力角を度単位で示している。そしてスプロケット50はこれらの従来例に一致する(歯60の全てが同一の圧力角PAを有する)。
ここで、各列の前方内側歯面は、先行列の後方外側歯面の作動部分よりも、0.007×P≦λ≦0.017×Pとなるような最大突出量λだけ相対的に外側に突出している。チェーンの各列の前方内側歯面は、P≦R<2×Pである内側歯面半径Rで画定される。外側歯面は、チェーンの各リンクの作動部分とトウ先端との間にあるチャンファ(面取り)から成る非作動部分を備え、チェーンの隣接列の前方内側歯面は、逆歯チェーンが真直ぐに引張られている場合に、突出量λより大きな突出量だけチャンファよりも外側に突出している。
N=19〜25に対して28°≦PA≦29°
N=26〜50に対して27°≦PA≦28°
のように大きさが変わる圧力角PAによって画定される。
各列の前方内側歯面は、P≦R<2×Pである内側歯面半径Rで画定され、
各列の外側歯面は、作動部分とトウ先端との間にあるチャンファからなる非作動部分を備え、チェーンの隣接列の前方内側歯面は、チェーンが真直ぐに引張られている場合に、突出量λより大きな突出量だけチャンファよりも外側に突出しており、
外側歯面は、外側歯面角Ψ≦30.5°を画定し、この外側歯面角Ψは、(i)後方ピン中心を通り、前方ピン中心と後方ピン中心とを結ぶピン中心参照線に対して垂直である、第1の参照線と、(ii)後方外側歯面の直線作動部分に一致する、第2の参照線と、の間の角度として定義される。
P≦R<2P
を満たすように形成されている。ここで、Rは内側歯面136の曲率半径であり、Pはチェーンピッチ長である。各内側歯面136は、弧中心179(図6A参照)を中心とする半径Rの円弧部分で画定され、股部135から先端139まで延びる。外側歯面137は、先端139に隣接する任意角度のチャンファ138を含んでいる。チャンファ138は、特に内側歯面突出λが製造上の下限にある場合においても、前方内側歯面136に対する初期噛合接触領域190(図5A参照)が、噛合開始時にλT>λだけ先行リンクプレート130の後方外側歯面137より外側に常に確実に突き出るように作用する。図示したように、チャンファ138は平坦で、外側歯面137の他の部分の面との間にチャンファ角133を画定する。λの値が小さければ、それだけ小さい角度βが有利に与えられる。
・噛合接触角τは、接線TLと、制御ピン中心C1と初期接触位置ICとの両方を通る初期接触参照線170とがなす角度として定義される。
・初期接触参照線170は、制御ピン中心C1と、初期接触位置ICとの間のレバーアーム長Lを定義する。
・リンクプレートの入口角βは、初期接触参照線170と、内側歯面半径Rの弧の中心179と初期接触位置ICとを通る内側歯面参照線174とがなす角度として定義される。(ここで、内側歯面参照線174は、スプロケット歯60cの係合歯面62cのインボリュート曲線(または円弧部分あるいはその他の曲面)に対して垂直となる。)
・噛合衝撃角σは、接線TLと内側歯面参照線174とのなす角度で定義される。すなわち、σ=τ+βとなる。
σ=τ+β
ここで、τはリンクプレート噛合接触角であり、βは噛合衝撃開始時のリンクプレート入口角である。歯の衝撃反力Fsは、一定のチェーン張力TCに対して噛合衝撃角σの大きさによって変化し、内側歯面136の形状を確立する際に、噛合衝撃角σが現実的な範囲で小さいほど有利である。
σ=(τ+β)≦34°(初期噛合衝撃ICにおいて)、但し、β≦9°
初期噛合衝撃ICにおいてσ=(τ+β)≦34°でありかつβ≦9°であるシステムは、リンク衝撃力FLおよびそれによる衝撃エネルギーEを従来システム(前記の背景で述べた)に比べて低減する結果となる。
・移行接触角τ’は、接線TLと、外側歯面接触位置OFと制御中心C1(これは移行現象に関しては、位置OFにおいて後方外側歯面接触に移行しようするリンク列の前方ピン中心である)の両方を通る移行接触参照線180とのなす角度として定義される。
・移行接触参照線180は、制御ピン中心C1と外側歯面接触位置OFとの間のレバーアーム長L’を定義する。
・リンクプレート移行角β’は、移行接触参照線180と、後方外側歯面137に対して垂直に延びる外側歯面参照線184とのなす角度として定義される(ここで、外側歯面参照線184は、スプロケット歯60cの係合歯面62cのインボリュート曲線(または円弧部分あるいはその他の曲面)に対して垂直となる)。
・移行衝撃角σ’は、接線TLと外側歯面参照線184とのなす角度で定義される。ここでは、σ’=τ’+β’となる。
結果として得られるリンクプレート移行角β’と移行衝撃角σ’は、地点OFにおける後方外側歯面137の移行衝撃に関するリンク衝撃力F’Lとそれによる衝撃エネルギーEとを決定づける。ここで、図6と図6Aの特徴に対応する図7と図7Aの特徴は、対応する参照文字に(’)を付して表されており、そのすべてを必ずしもこれ以上議論しないことに注意されたい。また、図7においては、移行衝撃角σ’とその成分は、外側歯面接触位置OFを通り接線TLに平行な参照線182(これは力ベクトルF’Hに一致)からの角度として示されている。これらの、地点OFにおける後方外側歯面137の移行衝撃は、前記の位置ICにおける前方内側歯面136の初期噛合衝撃に比べるとノイズと振動に対する寄与は小さいと考えられる。しかし、移行衝撃角σ’とその成分、すなわちリンクプレート移行角β’と移行接触角τ’とを制御することは、システム115のノイズと振動の更なる最小化のために望ましいと考えられる。
当業者であれば、チェーンピッチPが現在の実施例P=7.7mmから増減すると、表2に示された歯数も増減することが理解されるであろう。特に、チェーンピッチPが小さくなれば歯数の範囲は高い方にずれ、チェーンピッチPが大きくなれば低い方にずれる。
σ=(τ+β)≦31°(内部歯面初期噛合接触ICに対して)
ここでβ≦7°である。この場合、チェーン210がスプロケット250と適切に噛合するためには、外側歯面角Ψも
Ψ≦27°
のように低減する必要がある。この結果、移行衝撃角σ’も小さくなって、σ’=(τ’+β’)≦26°(外側歯面の全体噛合接触への移行に対して)となる。ここでβ’≦8°である。
0.007×P≦λ≦0.017×P
なる関係を満足する突出量λだけ、外方向に突出している。ここで、Pはチェーンピッチ長に等しい。内側歯面236は好ましくは、不等式:
P≦R<2P
を満たすように形成されている。ここで、Rは内側歯面236の曲率半径であり、Pはチェーンピッチ長である。各内側歯面236は、弧中心279(図10A)を中心とする半径Rの円弧部分で画定され、股部235から先端239まで延びる。同様に、スプロケット250は、本明細書において他の表示または記載をしない限り、スプロケット50と同一であり、類似の特徴はスプロケット50の場合よりも200だけ大きい参照番号を付けてある。さらには、図10と図10Aはそれぞれ図6と図6Aに対応し、図11と図11Aはそれぞれ図7と図7Aに対応している。ただしチェーン110とスプロケット50に代わって、チェーン210とスプロケット250が示されている。そういうことで、図8〜図11Aについての議論はここではこれ以上行わない。ただし、スプロケット歯の圧力角を減少し、それに対応して外側歯面角Ψを減少することにより、スプロケット250と噛合するチェーン210の噛合衝撃角σ、および移行衝撃角σ’の両方が、従来型のスプロケット50と噛合するチェーン110の噛合衝撃角σ、および移行衝撃角σ’に比較して所望通りに減少されることだけを言及しておく。したがって、衝撃エネルギーEと歯衝撃反力FSは、従来型のスプロケット50を利用するシステム115に比較してさらに低減される。
当業者であれば、ITチェーンシステム215においてスプロケット圧力角PAを変更し得ることは、前述したように、初期接触位置ICを内側歯面236上の好適な位置(距離ICDによって定義)に置いたままで、衝撃エネルギーEを減少するために、βおよびσを最適化(β≦7°,σ≦31°)することが可能となることを理解できるであろう。
Claims (12)
- 複数のリンク列(130)であって、前記複数のリンク列(130)のそれぞれは前方ピン中心(C)を中心として先行リンク列に対して関節連結し、かつ前記複数のリンク列のそれぞれは後方ピン中心(C)を中心として後続リンク列に対して関節連結し、前記前方ピン中心と後方ピン中心とは、相互にチェーンピッチPだけ離間し、前記列のそれぞれは前方内側歯面(136)と後方外側歯面(137)とを備える、複数のリンク列(130)を備える逆歯チェーン(110)であって、
前記各列の前方内側歯面(136)は、前記先行列の後方外側歯面(137)の作動部分よりも、0.007×P≦λ≦0.017×Pとなるような最大突出量λだけ相対的に外側に突出しており、
前記チェーンの各列の前方内側歯面は、P≦R<2×Pである内側歯面半径Rで画定され、
前記外側歯面(137)は、前記チェーンの各リンクの前記作動部分とトウ先端(139)との間にあるチャンファ(138)から成る非作動部分を備え、前記チェーンの隣接列の前方内側歯面は、前記逆歯チェーンが真直ぐに引張られている場合に、前記突出量λより大きな突出量(λT)だけ前記チャンファよりも外側に突出している、逆歯チェーン(110)。 - 前記後方外側歯面(137)の作動部分と前記チャンファ(138)とはいずれも平坦であり、前記リンクのそれぞれに対して、前記チャンファと前記後方外側歯面とのなす角度としてチャンファ角が定義される、請求項1に記載の逆歯チェーン。
- 前記後方外側歯面(137)の前記作動部分は直線形状であり、
各リンクは外側歯面角Ψ≦30.5°を画定し、
前記外側歯面角Ψは、(i)前記後方ピン中心(C)を通り、前記前方ピン中心と後方ピン中心(C)とを結ぶピン中心参照線(PR)に対して垂直である、第1の参照線(W1)と、(ii)前記後方外側歯面(137)の前記作動部分に一致する、第2の参照線(W2)とのなす角度として定義される、請求項1又は請求項2に記載の逆歯チェーン。 - 前記外側歯面角Ψは、Ψ≦27°である、請求項3に記載の逆歯チェーン。
- 複数の歯(60)を備えるスプロケット(50)であって、それぞれの歯が係合歯面(62)と離合歯面(64)とからなるスプロケット(50)と、
前記スプロケットと噛み合う請求項1に記載の逆歯チェーン(110)と、
を備えるチェーンとスプロケット駆動システム(115)であって、
前記チェーン(110)は、前記スプロケット(50)に近づき、各スプロケット歯(60)の係合歯面(62)が、初期噛合接触の瞬間において前記チェーンの噛合列(130c)の前方内側歯面(136)上の初期接触位置(IC)において前記チェーンと初期噛合接触を行い、
前記初期噛合接触の瞬間において、前記噛合列(130c)に先行する直前のチェーン列(130b)が、制御ピン中心となる、ピッチ直径(PD)上に位置する前方ピン中心(C1)を含み、
接線(TL)は、前記前方ピン中心(C1)において前記ピッチ直径(PD)に接し、
前記チェーン(110)は前記接線(TL)に沿って前記スプロケット(50)に近づき、
前記スプロケット(50)と全体に噛合している前記チェーン(110)の各列に対して、その前方ピン中心と後方ピン中心とは、前記ピッチ直径(PD)上に位置し、かつ、その後方外側歯面(137)は、前記係合歯面(62)の1つと接触しており、
噛合接触角(τ)は、前記接線(TL)と、前記制御ピン中心(C1)と前記初期接触位置(C)との両方を通る初期接触参照線(170)とのなす角度として定義され、
リンクプレートの入口角(β)は、前記初期接触参照線(170)と、前記前方内側歯面(136)の半径(R)の弧の中心(179)と前記初期接触位置(IC)とを通る内側歯面参照線(174)とのなす角度として定義され、
噛合衝撃角(σ)は、前記接線(TL)と、前記内側歯面参照線(174)とがなす角度であって、σ=τ+βであり、前記噛合衝撃角(σ)は34°以下であるように定義される、チェーン・スプロケット駆動システム(115)。 - 前記角(β)は7°以下である、請求項5に記載のチェーン・スプロケット駆動システム。
- 前記チェーン(110)の前記内側リンクのそれぞれは、Ψ≦30.5°である外側歯面角度Ψを画定し、
前記外側歯面角度Ψは、前記後方ピン中心(C)を通り前記接線に垂直な第1の参照線(W1)と、前記後方外側歯面に一致する第2の参照線(W2)とのなす角度として定義される、請求項5又は請求項6に記載のチェーン・スプロケット駆動システム。 - 前記外側歯面角Ψは、Ψ≦27°である、請求項7に記載のチェーン・スプロケット駆動システム。
- 前記後方外側歯面(137)の作動部分と前記チャンファ(138)とはいずれも平坦であり、前記内側リンクのそれぞれに対して、前記チャンファと前記後方外側歯面とのなす角度としてチャンファ角が定義される、請求項5〜8の何れか1項に記載のチェーン・スプロケット駆動システム。
- 前記各スプロケット歯(60)の係合歯面(62)は、少なくとも27°であり、且つ29°以下である圧力角(CPA)で画定される、請求項5〜9の何れか1項に記載のチェーン・スプロケット駆動システム。
- 前記角(σ)は31°以下である、請求項5〜10の何れか1項に記載のチェーン・スプロケット駆動システム。
- 前記角(β)は7°以下である、請求項5〜11の何れか1項に記載のチェーン・スプロケット駆動システム。
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