JP4786660B2 - 変調されたかみ合いのインバーテッド歯形チェーン用スプロケット - Google Patents

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Description

本発明は、変調されたかみ合いのインバーテッド歯形チェーン用スプロケットに関する。
インバーテッド歯形チェーンは、自動車の用途においてシャフト間で動力及び運動を伝達するために長い間使用されているが、これらは従来、交互配置された内リンクプレートの並び又は列を備えた無端チェーンとして構成され、これら内リンクプレートは、それぞれが一対の先端を有し、また、列を結合し、チェーンの継ぎ目を付与するためのピボットピンを収容するために位置合わせされるアパーチュアを有しており、駆動スプロケット及び被動スプロケットとのかみ合いの開始時にリンクプレート歯の内側歯面又は外側歯面のいずれかにおいてスプロケット歯と駆動式に係合する。いずれのかみ合い形式も自動車のタイミング駆動に使用されているが、内側歯面係合はこうした駆動に対してより一般的に使用される。ガイドリンクプレートは、スプロケット上でチェーンを側面方向に(回転軸に対する軸方向に)位置付けするために内リンクプレートの交互になった列の反対側に配置される。
図1は、スプロケットがその中心X(回転軸)回りに時計回りに回転するときに、駆動スプロケット150とかみ合い接触するインバーテッド歯形チェーン110を備えた従来のインバーテッド歯形チェーン駆動システム100を示し、他のスプロケットは示されていない。スプロケット150はそれぞれ係合歯面162を有する複数の歯160を含み、これらの歯はそれぞれの歯中心TCに関して左右対称であり、すべてがほぼ同一である。スプロケット150は、合計N個の歯を有し、歯中心TCは互いにA度離間しており、ここでA=360/Nである。図示した歯面162はインボリュート形状を有するが、代わりに半径方向に円弧形状で構成することもでき、及び/又はストレートサイド形状(平坦)で構成するか若しくは画定することもできる。歯先円直径OD及び歯底円直径RDは、歯面の半径方向外側及び内側の限界を画定する。図1に示すように、チェーンリンクプレートは、歯先円直径OD又は歯底円直径RDによって画定される歯底曲面165のいずれにも接触しない。これらの歯160は互いに同一であり、円周上で互いに均等に離間され、歯中心TCが360/N度ごとに配置され、ここでNは歯の総数である。
図2Aは、チェーン110の第1及び第2の列130a、130bを示している。それぞれの列の従来の内リンクプレート130は、先端138を有し、これら先端はそれぞれ、放射状及び/又は他の表面によって画定される歯先137によって相互接続される内側歯面135及び外側歯面136によって画定される。図示した実施形態において、外側歯面136はストレードサイドであり、内側歯面135は凸状の弓形形状を有し、股部134で結合される。特に、各リンクプレート130の内側歯面135は、好ましくは関連する先端138の歯先137及び反対端部における股部134に一体となる半径Rによって画定される。チェーンが図2Aに示すようにまっすぐに引っ張られるとき(使用中にスパンからスプロケット150との係合状態に移動するときの基準方向である)、内側歯面135は、先行するリンク列の隣接する重なり合う外側歯面136から突出量λだけ外部に突出し、それによって、列130a、130bの内側歯面135をかみ合いの開始時にスプロケット歯160の係合歯面162と最初にかみ合い接触させることを可能にする。図2Bは、チェーン110の平面図であり、交互配置された内リンク130の列130a、130b、130cなどを有する標準のチェーンの組合せを示し、連続する列がピボットピン140又はロッカー式ジョイントによって軸中心に回転可能に相互連結される(「ピン」という用語は、単純なピンや、ロッカージョイント、又は連続するリンク列130a、130b、130cを軸中心に回転可能に結合する任意の構造を含むことが意図される)。列全体に内リンク130を積み重ねた他の内リンクの組合せもまた、一般に使用される。
図1を再び参照すると、チェーン110は張りのある連なりとなっている接線TL(チェーンピン140の中心部)に実質的に沿って駆動スプロケット150に接近し、列130a、130b、130cのチェーン内リンク130が係合歯面162と衝突するときにかみ合いが生じる。チェーン110がスプロケットのラップ内に移動し、スプロケット150と十分にかみ合わされるとき、ピン140の中心はピッチ円直径PDという円形経路に沿って移動し、前記経路を定義する。
図1の拡大図である図3を参照すると、チェーン110のリンクプレート列130a及び130bが、歯160bの係合歯面162との同時かみ合い接触の瞬間において、即ち、リンク列130bの前方内側歯面135のみと初期接触してから先行するリンク列130aの後方外側歯面136のみとの係合に移行するまでの間の状態において示されている。リンク列130bが歯面162と前方内側歯面かみ合い接触IFをしており、リンクプレート列130aが後方外側かみ合い接触OFをするように回転され、この同時かみ合い接触をする。スプロケット150が回転を続けると、リンクプレート列130bの内側歯面135は歯160bの係合歯面162との接触から分離し、スプロケットの回転がリンクプレート列130bをスプロケットラップ内の調和する位置へつなぐまで更に分離し続けるが、それは、後方外側歯面136が歯160cの係合歯面162とかみ合い接触OFをするようになるときに生じる。上述したリンク列130bの前方内側歯面との接触から先行するリンク列130aの後方外側歯面と歯との接触への移行が、かみ合い衝撃音レベルにかなりの程度において影響するとは考えられない。それというのも、チェーンリンクとスプロケット歯160との初期かみ合い及び駆動式係合がかみ合いの開始時に内側歯面135において生じ、それが、主要なノイズ源と考えられている初期チェーン−スプロケットかみ合い衝撃である、ということに注意すべきである。リンク列のかみ合いサイクルは、初期かみ合い接触ICと共に開始し、リンク列がスプロケットラップ内の調和する位置へつながり且つ位置付けられ、後方外側歯面接触OFのみとなるときに終了する。
チェーン110とスプロケット150との間の初期接触ICが常に内側歯面かみ合い接触IFであることに注意することが重要である。内側歯面接触IF(図3参照)は初期接触ICの後でも続くが、それは、図4に示すように、定義上の初期接触は、チェーン列の前方内側歯面135がスプロケット歯160との内側歯面かみ合い接触IFを最初にする瞬間に生じ、チェーンリンク列の内側歯面135は、外側歯面かみ合いOFへのかみ合い移行が生じるまでスプロケット歯160の係合歯面162と実質的に接触状態のままであり、その後に、内側歯面135は歯面162との接触から分離することになるからである。
図4を再び参照すると、駆動スプロケット150は、リンクプレート列130cがスプロケット歯160cとの初期かみ合い接触ICを開始するまで、図3に示される位置に関連して時計回りに回転し続ける。角度θは、スプロケット中心(回転軸X)を始点としてスプロケット歯の12時(上死点)の位置を通過する基本の基準線VLと、スプロケット中心Xを始点として歯160cにおける初期かみ合い接触点ICを通過する他の基準線CLとの間の角度であることが示されているが、これは、初期かみ合い接触ICがチェーン列130a、130bなどの前方内側歯面135と左右対称の駆動スプロケット150における任意の歯160との間において生じる角度、即ち、チェーンリンクプレート130の列とスプロケット歯160との初期接触の瞬間の角度であり、この角度θは、基本の基準線VLと、スプロケット中心と初期かみ合い接触点ICとの間で延出する第2の基準線CLとの間の角度として常に定義されることになる。
かみ合いの開始時におけるチェーン−スプロケット衝撃は、チェーン駆動システムにおける主な騒音源であり、それは、チェーンリンクがスパンから離れ、係合時にスプロケット歯と衝突するときに生じる。チェーンが接線TLに沿ってスプロケットに接近するときの「自由」又は支持されていないスパンにおける横方向の振動は、かみ合い衝撃の激しさを増大させることになる。結果として生じる衝撃音は、スプロケットとかみ合うチェーンの度数のそれと概して等しい回数で繰り返される。インバーテッド歯形チェーン駆動と関連付けられる騒音を低減する多くの試みは、チェーン−スプロケットかみ合い現象に関連してなされてきた。内側歯面かみ合いをするインバーテッド歯形チェーンが概して円滑なチェーン−スプロケット係合をもたらす技術は周知である。
しかしながら、チェーン−スプロケットかみ合い衝撃と関連付けられる騒音の発生は、内側歯面かみ合い接触においてまだ生じており、本発明の目的はこれらの騒音レベルを低減することである。
本発明によると、インバーテッド歯形チェーン駆動システムは、回転軸回りに回転するために支持され、それぞれの歯中心に関して定義される複数の歯を含むスプロケットを有する。前記歯中心は、前記回転軸回りの周方向で均等に離間配置され、前記複数の歯は、それぞれ係合歯面を有する。インバーテッド歯形チェーンは、前記スプロケットと係合され、前記スプロケットとの内側歯面係合するためにそれぞれ構成される複数のリンク列を含み、各リンク列の前方内側歯面は、先行するリンク列の後方外側歯面に対して外部に突出する。各列の前記前方内側歯面は、前記スプロケット歯の1つの係合歯面と初期かみ合い接触をするように位置付けられる。前記歯の少なくとも一部は標準歯であり、前記歯のその他の歯は歯面リリーフ歯である。前記歯面リリーフ歯の前記係合歯面は、それぞれの歯中心に対して前記標準歯の係合前記歯面と比較して、それぞれの歯中心に対して負オフセットがされる。
本発明の別の態様によると、スプロケットは、内側歯面係合インバーテッド歯形チェーンとかみ合うように構成される。前記スプロケットは、それぞれの歯中心に関して定義される複数の歯を含み、前記歯中心は、前記回転軸回りの周方向で均等に離間配置され、前記複数の歯は、それぞれ係合歯面を含む。前記歯の少なくとも一部は標準歯であり、前記歯のその他の歯は歯面リリーフ歯である。前記歯面リリーフ歯の前記係合歯面は、それぞれの歯中心に対して前記標準歯の前記係合歯面と比較して、それぞれの歯中心に対して負オフセットがされる。
本発明の別の態様によると、インバーテッド歯形チェーンをスプロケットとかみ合わせる方法は、インバーテッド歯形チェーンの各リンク列の前方内側歯面がスプロケット歯の係合歯面と初期接触をし、初期接触の後で、前記スプロケットと十分にかみ合うよう、前記スプロケット歯がインバーテッド歯形チェーンと係合される間にスプロケットを回転させる方法を含み、前記スプロケットは、(i)標準係合歯面を有する複数の標準歯と(ii)前記標準係合歯面に対して負オフセットがされる歯面リリーフ係合歯面を有する複数の歯面リリーフ歯とを備える。前記スプロケットを回転させるステップは、上記チェーンの第1のリンク列が第1の標準歯と十分にかみ合うように前記スプロケットを第1の角度距離だけ回転させることを含む。前記スプロケットは、前記チェーンの第2のリンク列が前記第1の標準歯に先行される第2の標準歯と前記初期接触をするように第2の角度距離だけ回転される。前記第2の角度距離は、前記チェーンの第1のリンク列が上記第1の標準歯と最初に十分にかみ合わされる瞬間から測定される。前記スプロケットは、前記チェーンの第3のリンク列が前記第2の標準歯に直接先行される歯面リリーフ歯と前記初期接触をするように第3の角度距離だけ回転され、前記第3の角度距離は、前記チェーンの前記第2のリンク列が前記スプロケットの前記第2の標準歯と最初に十分にかみ合わされる瞬間から測定され、前記第3の角度距離は、前記第2の角度距離より大きい。
図5A、より明確には図5Bに示すように、インバーテッド歯形チェーン駆動システム200は、駆動スプロケット250が時計回りに回転するときに前記スプロケットとかみ合い接触するインバーテッド歯形チェーン210から構成され、他のスプロケットは図示されていない。図示されたチェーン210はチェーン110と同一であり、従って、チェーン110と関連するチェーン210の同一構成要素は、チェーン110に使用される構成要素よりも100だけ大きい参照番号で識別される。本発明に従って形成されたスプロケットが図示された歯形チェーン又は他の特定形式のインバーテッド歯形チェーンとの使用に限定されることは意図していない。インバーテッド歯形チェーン用スプロケット250は、本発明に従ってインボリュート形状を有する歯面を備えて形成されるが、これら歯面は、本発明の範囲及び目的全体から逸脱することなくインボリュート形状の代わりに放射形状を含むものでもよく、及び/又は1つ以上の平面で構成されるか若しくは画定することもできる。
図5Aの拡大部分である図5Bを詳細に参照すると、リンクプレート列230a及び230bは、歯260bの係合歯面262と同時にかみ合い接触することが示されている。列230bの前方内側歯面235が内側歯面かみ合い接触IFをしており、後方外側歯面236が外側かみ合い接触OFへと移動するようリンクプレート列230aが十分に回転され、この同時接触をする。この同時接触は、「移行接触」として定義され、スプロケット250の回転の次の増加によって、リンクプレート列230bの内側歯面235は、歯260bの係合歯面262から分離し始め、スプロケットの回転がリンクプレート列230bをスプロケットラップ内の調和する位置へつなぐまで歯から更に分離し続けるが、それは、後方外側歯面236が歯260cの係合歯面262とかみ合い接触OFをするようになるときに生じる。本明細書中で使用される「前方」及び「後方」という用語は、スプロケット250の回転方向及びチェーン210の動きに関して使用されるため、「前方内側歯面235」という表現は、スプロケット250に最初に衝突するチェーンリンク列230の内側歯面235を意味する。
図5Cに示すように、リンク列230cの前方内側歯面235が歯260cの係合歯面262と初期かみ合い接触ICを開始するまで、スプロケット250は図5Bに示した位置に関連して時計回り方向に回転される。歯260、即ち260a、260b、260cなどは、図1から図4に関連して上述した歯160のような標準スプロケット歯であり、従って、スプロケット250の初期接触角度θを定義するが、この角度は、標準スプロケット歯160の全てを有する従来のスプロケット150に関して従前に定義された角度と同一である(当然のことながら、角度θは、スプロケットの調和したピッチ、スプロケット歯の数、及び/又は他の要因に応じて用途に従って変化することになる)。角度θは、上記で定義した12時の基本の基準線VLに関して定義される。図5Cを参照すると、リンクプレート列230dは、次のリンク列としてリンクプレート列230cの後に続いてスプロケット250とかみ合うことになり、歯280とかみ合うようになるが、該歯280は、歯260と比較して異なる寸法及び/又は形状の係合歯面形状282を有するように本発明に従って形成される。
図5D、より明確には図6に示すように、歯280は、隣接した前方歯底曲面285(スプロケットの回転方向に関して前方)を有し、該歯底曲面は、標準歯形の歯底曲面265からスプロケットの半径方向外側に位置される。係合歯面282は、歯面リリーフFR1を有利にもたらすため、スプロケット回転方向において歯260の係合歯面262に対して負オフセット又は「リリーフ」される。図6において、従来の歯260の係合歯面262は、歯面リリーフ歯280にオーバーレイで示されている。この係合歯面リリーフFR1は0.03から0.10mmの範囲内であることが好ましい。歯280の歯中心TCが、図示したように形状をオーバーレイしたとき、歯面リリーフを有さない標準形状の歯260と一致するように定義されていることに注意することが重要である。図5Dを続けて参照すると、従来の歯260の歯底曲面265は、歯底円直径RDによって定義される内接円に接している。歯280の係合歯面282より前方にある歯底曲面285は、従来の歯底曲面265からスプロケットの半径方向外側に位置されることが示されているが、これは、スプロケットラップ内の適切な半径方向位置で歯280と十分にかみ合わされるチェーンリンク列230を配置するためである(リンク列230cがその調和する位置へつながれている図7B参照)。図6を更に参照すると、この隣接した前方歯底曲面285は、回転軸に向かって半径方向内側に傾斜し、リリーフ係合歯面282から先行する歯260に向かって歯280の前方に延出することが明確に示されているが、その傾斜の理由は後述される。歯底曲面285は、本明細書中において「隆起した歯底曲面」という場合もある。
歯面リリーフ歯280が、係合歯面282の負オフセットにより歯中心TCに関して左右対称に画定されないことに注意すべきである。従って、歯面リリーフ歯280(又は標準歯260)では、歯中心TCは、また/代わりに歯の始点ということができ、即ち、「歯中心」及び「歯の始点」という用語はともに、先行する歯及び後続する歯の両方の対応位置から360/N度(Nは歯260、280の総数に等しい)で配置される円周上の歯の位置を説明している。図7Aを参照すると、内リンクプレート列230dが歯面リリーフ歯280の係合歯面との初期かみ合い接触ICの瞬間が示されているが、歯280の歯面リリーフFR1により、初期かみ合い接触ICがリンク列230dの内側リンク歯面235と歯280の係合歯面282との間に生じるよう、スプロケット250は増加量、角度Δ260-280だけ余分に回転しなければならない。これは、有効且つ有利にリンク列230dの歯280との初期かみ合い衝撃を遅延させ、それにより駆動スプロケット250のかみ合い度数を変調させる。これは、標準歯係合歯面262と比較してリリーフされた係合歯面282がなければ標準歯係合歯面262とリンク列230dとの初期接触ICがされたであろう角度位置において標準歯形260が歯280上に想像線でオーバーレイされている図7Aを検討すれば、当業者には明白である。チェーン列230dの内側歯面235は、想像線CL260で示される角度位置で標準歯260と初期接触をしただろうが、歯面リリーフ歯280が存在するために、スプロケットは、線CL280で示されるチェーン210との初期接触をするため付加角度Δ260-280を回転しなければならない。
更に図7Aを参照すると、リンク列230bがその位置付けられた調和する(十分にかみ合わされた)位置にあり、従って、リンク列230b及び230cを接続するピン中心241はピッチ円直径PD上のスプロケットラップ内にあり、列230c、230dを結合するピン中心242は、リンク列230dの初期かみ合い接触IC時にラップ近くではあるがラップ内にはない状態が示されていることに注意すべきである。
図7Bに示されるように、スプロケット250は図7Aと相対的に前方に回転された状態で示されており、スプロケットが曲面リリーフ歯280の移行点まで回転し続ける間、リンク列230dの前方内側歯面235は歯の接触IFを維持するが、それは、列230cの後方先端238の歯先237が歯底曲面接触位置RCにおいて歯底曲面285と接触するときに生じることが示されており、列230cが十分にかみ合わされて、その調和する位置に位置付けられるときである。リンク列230cの後方先端238が歯底曲面285と接触するとき、列230cはスプロケットラップの調和する位置にあり、歯面リリーフFR1により、後方外側歯面236が歯280の係合歯面282と外側歯面かみ合い接触しないことに注意すべきである(図7C参照)。歯底曲面285は、リンクプレート列230cをその調和する位置においてスプロケット250と強い接触状態に有利に維持し、従って、ピン中心242はピッチ円直径PD上に保持される。即ち、チェーン210と歯底曲面285との間の接触は、調和する位置で標準歯形260と十分にかみ合い接触する場合に占有することになるのとほぼ同一位置にリンク列230cを配置させ、チェーン210が自由に浮き上がることを防止する。
図7Cは図7Bと同一に位置付けられるスプロケット250を示しているが、スプロケットの回転(スプロケットの回転は図示せず)により初期接触位置から十分にかみ合わされた調和する位置に移動する間のリンク列230dのフル回転を図示するために段階的な想像線230d−1、230d−2を使用している。リンク列230dがスプロケットの回転によりピン中心242回りに回転すると、リンク列230dの前方先端238の内側歯面235(即ち前方内側歯面235)は、スプロケット歯面282から徐々に分離し、列230d内のすべての内リンク230の前方先端238の歯先237は、曲面285に対するカム作用を生じることなく傾斜する歯底曲面285の上又は少し上を前方へ移動し、想像線で示されるようにピン中心242を半径方向外側に移動させることになるのが分かる。当然のことながら、列230dの前方先端238の歯先237は、ピン中心242を曲面285から離れるよう上昇させるようなローブ/突出部を含んではならない。歯280の前方への歯底曲面285の「下降」傾斜は、それゆえ、前方先端238の上記回転中に列230dの移動する先端歯先237が歯底曲面285上でカム作用(後方ピン中心243がピッチ円直径PD上へ移動する間ピン中心242をピッチ円直径PDより上に上昇させることとなる)を生じないことを確実にしている。
次に図7Dを参照すると、スプロケット250が図7Bに関連して次の増加分だけ前方へ回転され、リンク列230eは、先行するリンク列230c及び230dの後に続く標準歯260eと初期かみ合い接触ICを開始する状態が示されている。リンク列230cは、歯面リリーフ歯280と既に十分にかみ合わされており、上述のように後方先端238と歯底曲面285との間の接触によりスプロケットラップ内の調和する位置に保持されている。図7Eは、リンク列230d、230e間の移行(同時)接触の地点までのスプロケット250の更に次の増加の回転を示しており、更に歯底曲面285の傾斜によりピン中心242が半径方向に変位せずに列230dの前方先端238が歯底曲面285に対して移動する状態を示している。図7Dに示されたかみ合い形状では、チェーンリンクのピッチPcは理論上のピッチ、即ち、ここでは7.7mmに等しく、結果としてリンク列230cは標準歯260とかみ合わされている場合と実質的に同じ半径方向の回転位置にあることに注意することが重要である。従って、標準歯260eとのリンク列230eの初期接触角度θは、標準歯260とのかみ合いに関して従前に定義されたものとほぼ同じであり、即ち、歯260dに先行する歯面リリーフ歯280の存在が、歯底曲面285により、また図示された例においてチェーンリンクピッチPcが理論上のピッチに等しいという事実により、初期接触角度θを変化させない。
新しい製造チェーンは、特定の製造公差限度内にあるリンクピッチ長Pcを有することになり、一般に、下限は最小の理論上のピッチPc若しくはそれに非常に近く、上限は理論上のピッチの1.0009倍にほぼ等しくなる。チェーン製造技術において周知であり、注意すべき重要なことは、リンクプレートが一般にバッチ処理され、従って、各チェーンを形成するために使用されるすべてのリンクプレートがほぼ同じリンクピッチPcを有することになり、このリンクピッチが定義された製造公差限度内にあることである。図7Fを参照すると、実環境条件において、システム200は、チェーンが上限の製造チェーン、又は最小の理論上のピッチを超える0.09%ピッチの伸びに等しいリンクピッチPc’を有する点を除いては、チェーン210と同一のチェーン210’を備える。リンク列230fは、後方先端の歯先237と歯面リリーフ歯280の歯底曲面285との間の接触を解して位置RCにおいてスプロケット250と十分にかみ合い接触する状態で示されている。リンク列230fがスプロケット250とかみ合い接触状態にあっても、後方外側歯面236は、歯面リリーフFR1(図6)により係合歯面282と接触せず、従って、このリンク列230fは、伸びたリンクピッチPc’の機能として係合歯面282に接近するように自由に移動する。次のリンク列230gは、歯面リリーフ歯280との初期かみ合い接触ICを既にしており、その内側歯面IF接触から分離されている。次のリンク列230hは、初期かみ合い接触ICの開始時であり、標準歯260とのこのかみ合い接触は角度Δ280-260だけ前進され、(θに関する)前進方向におけるこのかみ合い変調は、伸びたピッチPc’と上述した歯面リリーフ歯280との組合せの結果である。
更に図7Fを参照すると、歯面リリーフ歯280が標準歯260に先行し、チェーンリンクピッチが理論上のピッチより大きいときに、初期かみ合い接触ICが早期に生じ、それによってかみ合いを角度Δ280-260に等しい量だけ前進させることに注意することが重要である。角度Δ280-260は、半径方向の線CL260'とCL260との間の角度として定義され、ここで線CL260は、スプロケット250の中心(回転軸X)及び歯260とチェーン210’との間の初期接触位置ICを通過し、線CL260'は、スプロケット中心及び歯面リリーフ歯280に先行されない場合に歯260がチェーン210’と最初に接触することになる地点を通過する。歯面リリーフ歯280が標準歯260に先行するとき(チェーンピッチPc’がPcよりも長いことを仮定する)のこの初期かみ合い接触の前進(角度Δ280-260の増加)は、2つ以上の連続する歯面リリーフ歯280が標準歯260に先行する場合、少なくともチェーン210’と先行する歯280のリリーフ歯面282との間の接触によってΔ280-260の更なる増加が不可能である地点まで、更にいっそう拡大されることを、当業者は認識することになる。
次に図8Aを参照すると、従来の歯260及び歯面リリーフ歯280は、特定のエンジンチェーン駆動に関するかみ合い変調を最適化するために、歯中心/始点TCが360/N度(Nは歯の総数)で均等に離間された状態で、ランダム又は特定のパターンでスプロケット250の周囲に配列されているが、他のパターン及び歯の組合せは、2つ以上の歯面リリーフ歯280を互いに隣接配置すること、及び/又は2つ以上の従来の歯260を互いに隣接配置することを含め、本発明の範囲内にある。
スプロケット250及びチェーン210のかみ合い変調は、理論上の、即ちここでは7.7mmのピッチに等しいリンクピッチを有するチェーン、及び30歯の駆動スプロケットに関して図8Bに示されている。図8Aに示されるスプロケット250において、連続する標準歯260間ではθ=13°(「通常の」初期接触)であり、回転方向において歯面リリーフ歯280が後に続く標準歯260間ではθ=11.75°(遅延した初期接触)であることが分かる。理論上のチェーンピッチPcにおいて、歯面リリーフ歯280と後に続く標準歯260との間ではθ=13°(通常の初期接触)であるが、注記したように、実環境条件の下では、チェーン210’の伸びたチェーンピッチPc’においては、少なくとも1つの歯面リリーフ歯280が標準歯260に先行するときに初期接触かみ合い時の付加的変調によりθ>13°(前進した初期接触)であるという結果になる。このことは、0.09%のピッチの伸びを有するチェーン(上限の製造チェーン)を利用したかみ合い形状を図示する図8Cを参照すると分かるが、かみ合い変調は、伸びたリンクピッチPc’を有するチェーンとの初期かみ合い接触ICを前進させることを含むように増加される。特に、図8Cは図8Bと同じ30歯のスプロケットにおいて、連続する標準歯260間ではθ=13°であり、歯面リリーフ歯280が後に続く標準歯260間ではθ=11.75°(遅延した初期接触)であり、標準歯260が歯面リリーフ歯280の後に続くときにθ=13.13°(先行した初期接触)となることが示されている。
図9Aは、別段に図示/説明する点を除き、スプロケット250と同一の本発明に従って形成されたスプロケット350を示しており、スプロケット250に関連するスプロケット350の同一特徴は、スプロケット250を説明するために本明細書中で使用されるものよりも100だけ大きい参照番号で識別される。スプロケット350は、標準歯360、1つ以上の第1の歯面リリーフ歯380、及び1つ以上の第2の歯面リリーフ歯390から構成される。それぞれの第2の歯面リリーフ歯は、歯380の係合歯面382よりも大きな歯面リリーフで画定される係合歯面392から構成される。歯390は、図9Bに示されるような歯面リリーフFR2をもたらすように、標準歯360の係合歯面362に対してオフセットされる係合歯面392を有する。この歯面リリーフFR2は、0.05mmから0.15mmの範囲内にあることが好ましい。歯面リリーフ歯390の歯底曲面395は好ましくは、歯面リリーフ歯380の歯底曲面385と同一であり、同じように作用して歯面リリーフ歯390の前方でチェーン210、210’とスプロケット350との強い接触を維持し、歯390から前方に半径方向内側に移動するように傾斜され、上述したように後続するリンク列の前方先端238が移動するときにカム作用及び歯390の前方に配置されるピン240の上昇を防止する。
図10Aから図10Dは、チェーン210’とスプロケット350との係合を段階的に示している。まず図10Aを参照すると、内リンクプレート列230cと、スプロケット350の歯面リリーフ歯390の係合歯面392との初期かみ合い接触ICの開始時が示されている。歯390に先行する歯は標準歯360である。図示するように、スプロケット350は、想像線で示される後続する歯360が示すように連続する従来の歯360が使用される場合に定義される初期接触角度θと比較して、初期かみ合い接触ICが生じる前に付加角度Δ360-390(角度θの減少)にわたって更に回転しなければならない。後続する歯面リリーフ歯390の存在が内リンクプレート列230cと歯390とのかみ合い衝撃を遅延させ、それによって、かみ合い度数を歯380のそれを超えるように更に変調させる。
図10Bでは、スプロケット350は、歯面リリーフ歯の移行接触の位置へと前方に回転されているが、リンク列230bの後方先端238はRCにおいて歯底曲面395と接触し、リンク列230cの前方内側歯面235は歯390の歯面392とIFで依然として接触している。歯面392が上述したようにリリーフされるので、リンク列230bの後方外側歯面236は歯面392との移行接触をすることはない。その代わりに、リンク列230cの内側歯面235がスプロケット歯面392との接触から移動する前に列230bの後方先端238が位置RCで歯底曲面395と接触するときに、図示するように、移行が生じる。
図10Cは、スプロケット350が更に前方に回転したことを示しており、リンク列230bがスプロケットと十分にかみ合った状態で、その外側歯面236がリリーフ歯面392から離間され、その後方先端238がRCにおいて歯底曲面395との接触を維持して、ピッチ円直径PD上にピン中心241を維持していることが分かる。更にまた、傾斜した歯底曲面395が、後続するリンク列230cの前方先端238がピン中心241を上昇することになる歯底表面395に対するカム作用をしないことを確実にしていることを注意されたい。
図10Dに示すように、かみ合い初期接触ICが早期に生じ(角度θの増加)、それによって、上限製造チェーンに等しいリンクピッチPc’又は理論上のピッチを超える0.09%ピッチの伸びを有するチェーン210’とのかみ合いの開始時に歯面リリーフ歯390が標準歯360(又は歯380)に先行するときに、角度Δ390-360の量だけかみ合いを前進させる。角度Δ390-360は、半径方向の線CL360'とCL360との間の角度して定義され、線CL360がスプロケット350の中心及び歯360とチェーン210’との間の初期接触点を通過し、線CL360'がスプロケット中心及び歯面リリーフ歯390に先行されない場合に歯360とチェーン210’との初期接触をすることになる地点を通過する。歯面リリーフ歯390が標準歯360に先行するとき(チェーンピッチPC’ がPcよりも長いことを仮定する)の初期かみ合い接触の前進(角度θのΔ390-360の増加)は、2つ以上の連続する歯面リリーフ歯380、390が標準歯360に先行する場合、少なくともチェーン210’と先行する歯380、390のリリーフ歯面382、392との間の接触によってΔ390-360の更なる増加が不可能である地点まで、更に拡大される。
歯360、380及び390は、かみ合い変調を最適化するために、ランダム又は特定のパターンでスプロケット350の周囲に配列することができる。このような1つのパターンは30歯スプロケットに関して図11に図表で示されているが、他のパターン及び歯の組み合わせは、2つの歯面リリーフ歯を互いに隣接配置することを含め、本発明の範囲内である。歯面リリーフ歯形に先行される標準歯形とのかみ合い時にかみ合い衝撃ICがより早く生じる(先行する)ためのかみ合い変調角度を増加させるために、付加されるピッチずれを含むようにスプロケット歯形状を修正することも本発明の範囲内である。図11は、理論上のピッチPcよりも長いピッチPc’を有するチェーン210’に関して、連続する標準歯360では角度θ=13°、歯面リリーフ歯390が後に続く標準歯360ではθ=11.10°(遅延した初期接触)、歯面リリーフ歯380が後に続く標準歯ではθ=11.75°(遅延した初期接触)、標準歯360が後に続く単一の歯面リリーフ歯380、390ではθ=13.13°(先行した初期接触)であることを示している。
本発明に従って形成されるスプロケットは、鋼材から切断することもでき、又は、粉末冶金(「PM」)法を使用して定義することもでき、その多くは周知である。このようなPM法は、合金成分を混合し、粉末金属を型で成形し、成形部材を焼結するステップを利用する。作動する環境及び受けるストレスにより、自動車用途におけるスプロケットは、焼結ステップの後に熱処理又は他の硬化ステップをも従来は必要としていた、即ち、このような自動車用途におけるスプロケットは、要求の少ない用途におけるスプロケットが必要とするよりも高い物理特性(硬度、引張/衝撃強度)を有していなければならず、従って、耐久性及び摩耗を考慮して別個の熱処理動作が通常は必要とされる。
PM成分の従来の熱処理は、一般には、約1550°Fの温度まで部材全体を加熱し、その後、オイル、ポリマー/水混合物又は窒素ガス中でこれらの部材を急速焼入れすることを含む。その代わりに、一部のPMスプロケットは、高周波熱処理される。これは、スプロケット歯を歯底より約4mm下の深さまで加熱することを含む。これらスプロケットは、その後、オイル、ポリマー/水混合物又は空気中で急速焼入れされる。不運にも、このような硬化プロセスは、寸法変化及び変形によるこのようなスプロケット形状の達成可能な耐久性に否定的な影響を及ぼすことがある。変形量は、このようなプロセスで使用される熱量に関連する。使用される熱量を最小化する目的で、高周波熱処理プロセスは、多数の高周波を利用して、歯の表面で約1550°Fの熱を集中させ、それによって、その部材の全体的な熱を低減させる。部材の変形及び寸法変化はこのように最小化されるが、なおこれらの影響を受ける。
優れたNVH特性を生成する上述したランダムの歯のスプロケットの設計特徴が非常に小さく、許容範囲がかなり厳しいことから、焼結ステップ及びその後の熱硬化を用いて従来のPMスプロケットが可能となるよりも高精度になるよう全プロセスが設計されることが重要である。上記の硬化プロセスに対し焼結硬化プロセスを使用することによって、焼結後の歯の高周波硬化又はその他の歯の硬化は必要とされず、これは、必要な歯の形状特徴(特に歯面リリーフ形状を有するもの)の許容範囲に関するより良い制御を維持することを有利に可能にする。上記のスプロケットの製造に使用するための1つの好適な焼結硬化プロセスは、特定成分を有する合金と、一定の雰囲気、温度及びその後の急速冷却速度を使用する焼結プロセスとを用いてもよい。この焼結−硬化プロセスで使用するための好適な合金は、割合が重量百分率で、銅が1.5から2.2%、ニッケルが1.2%から1.6%、モリブデンが1.0から1.5%、グラファイトが0.7から1.0%、マンガンが0.3から0.6%、潤滑剤が0.5%から0.8%、及び残りは鉄を含む。ニッケル、モリブデン及びマンガンを前もって合金して鉄溶融に導入する。結果として生じる合金は、その後、合金粉末を形成するために噴霧される。残りの成分は、その後本プロセスで使用する粉体ブレンドを形成するために混合される。更に、PM産業において、ニッケルやグラファイトなどの微粒子合金の変化する集中/不均一分散が寸法変化及び可変性に不利な影響を及ぼすことが知られている。粉体輸送システムにおいて小さなニッケル及びグラファイトを混合させた合金粒子の損失を低減し、分散を防止するために、バインダ処理が粉体混合に適用されてもよい。このバインダ処理は、小さな合金粒子をより大きな粒子に付着させ、ダスティングによる損失及び偏析による微粒子の集中を防止する。
粉体ブレンドは、その後、公知の成形プロセスを用いてツール又は型で成形される。一の実施形態において、粉体及び/又は金型の温度は、250から280°Fの間である。成形後、結果として生じる部材には、焼結−硬化プロセスが施される。このプロセスは、適切な環境の下で一定の温度までその部材を加熱し、その後、所定の冷却速度でその部材を冷却することからなる。
焼結硬化プロセスは、後述するように、必要な部材の急速冷却を可能にするために修正される従来の焼結炉において実施されてもよい。この部材は、その部材の成分によって、2040から2100°Fの間の温度で焼結されることが好ましい。
上述したように、寸法変化及び変更は、グラファイト含有量に関連することが知られている。グラファイトは、焼結炉において鉄を鋼に変態させる粉体混合におけるカーボンの素である。焼結は、酸化物の形成を防止し、脱炭を回避し、及び粉末粒子上に存在する酸化物を除去するために、制御された雰囲気において実施されなければならない。焼結を実施する焼結炉における好ましい雰囲気は、寸法変更を最小化するために混合された高純度窒素及び水素(基本的な気体)である。好適な雰囲気は、従って、例えば、N2/H2が95%/5%の混合であってもよい。
それほど好ましくはないが、その他の雰囲気として、吸熱ガス(加熱した触媒に天然ガスを通すことによって生成される)、分解されたアンモニア(DA)(加熱により分解される無水アンモニア)、及び真空(雰囲気の欠如、それにより酸素の欠如)を含んでもよい。原料が比較的不純であることから、吸熱及びDAは本質的により多くの変化を有する。吸熱ガス及びDAを生産するために使用されるこれらの未精製の製品は、焼結雰囲気に存在する酸素及び又はカーボンポテンシャルの割合に過剰な変化をもたらし、スプロケットの寸法特性を低下させることになる。天然ガス及び無水アンモニアを処理するために必要な機器の条件により更なる変化が生じることもある。真空ポンプの汚染を回避するために製造過程にある製品から圧縮潤滑剤を除去するという別個の動作が必要となることから、真空焼結の経済的意味は乏しい。
モリブデン、ニッケル、銅、マンガン、及びカーボンの組合せを含む原料システムを用いて、提案された処理熱は、修正された焼結サイクル(焼結−硬化という)において部材全体を処理する。修正されたサイクルは、冷却サイクルの臨界温度範囲で冷却速度を増加させる。これは、従来の焼結後硬化において必要な再加熱及び急速焼入れを回避し、それによって、寸法変化、変形及び変更が最小限になる。
上述したように、焼結後の部材の冷却は、金属部材の硬化に影響を及ぼすために、急速な速度で行わなければならない。好ましい速度は、2.5から4.0°F/秒である。この冷却速度は、例えば、炉の高熱領域から出るときに部材を包囲する水冷ジャケット又は炉に接続される有効な熱交換器を使用して達成できる。このような熱交換器は、炉内の加熱された雰囲気ガスを継続して排気し、急速冷却し、炉内へと戻す。急速冷却のための他の方法もまた同様に可能である。
本発明は、好ましい実施形態に関して記載されている。本発明の属する技術分野における当業者によって修正及び変更されることになり、添付した特許請求の範囲が、最も十分に実施できる範囲までこのような修正及び変更のすべてを包含するものとして、文言通りに及び/又は均等の原則に従って解釈されることを意図する。
図1は、内側歯面かみ合いをする従来のインバーテッド歯形スプロケットとかみ合う従来のインバーテッド歯形チェーン(明確にするためにガイドリンクの一部を取り外した状態)を備えるチェーン駆動システムの部分正面立面図である。 図2Aは、図1に示されるインバーテッド歯形チェーンの内リンクプレートの第1及び第2の列を大きく拡大した図である。 図2Bは、図1のインバーテッド歯形チェーンの上面平面図である。 図3は、図1のチェーン駆動システムの拡大図である。 図4は、図3に対応する、新しい位置に回転されるスプロケットの図である。 図5Aは、本発明に従って形成されるスプロケットとかみ合う従来のインバーテッド歯形チェーン(明確にするために一部のガイドリンクを取り外した状態)を備えるチェーン駆動システムの部分正面立面図である。 図5Bは、図5Aのチェーン駆動システムの拡大図である。 図5Cは、図5Bに対応する、新しい位置に回転されるスプロケットの図である。 図5Dは、チェーンの図示を省略した図5Aのスプロケットの部分拡大図である。 図6は、図5Aに示されるスプロケットの歯面リリーフ歯の大きく拡大した図であり、従来の歯の形状が想像線を使用してオーバーレイとして示されている。 図7Aは、図5Aのチェーン駆動システムを大きく拡大した図であり、本発明によるスプロケットとチェーンの変調されたかみ合いを示している。 図7Bは、図5Aのチェーン駆動システムを大きく拡大した図であり、本発明によるスプロケットとチェーンの変調されたかみ合いを示している。 図7Cは、図5Aのチェーン駆動システムを大きく拡大した図であり、本発明によるスプロケットとチェーンの変調されたかみ合いを示している。 図7Dは、図5Aのチェーン駆動システムを大きく拡大した図であり、本発明によるスプロケットとチェーンの変調されたかみ合いを示している。 図7Eは、図5Aのチェーン駆動システムを大きく拡大した図であり、本発明によるスプロケットとチェーンの変調されたかみ合いを示している。 図7Fは、図5Aのチェーン駆動システムを大きく拡大した図であり、本発明によるスプロケットとの製造上限のかみ合い状態におけるリンクピッチを有するチェーンを示している。 図8Aは、全体として図5Aのスプロケットの正面立面図であり、参考のために歯に番号が付されている。 図8Bは、図8Aのスプロケットについて、従来の歯面リリーフ歯のパターン及び初期かみ合い接触角度を図表に示している。 図8Cは、図8Aのスプロケットとかみ合うわずかに伸びたピッチ長を備えたチェーンについて、従来の歯面リリーフ歯のパターン及び初期かみ合い接触角度を図表に示している。 図9Aは、他の実施形態によって形成される完全なスプロケットの正面立面図であり、参考のために歯に番号が付されている。 図9Bは、図9Aのスプロケットの歯面リリーフ歯の第2の実施形態を大きく拡大した図であり、従来の歯の形状が想像線を使用してオーバーレイとして示されている。 図10Aは、図9Aのスプロケットを有するチェーン駆動システムを大きく拡大した図であり、多数の異なる歯面リリーフ歯及び従来の左右対称に形成された歯を含み、本発明によるスプロケットとチェーンとの変調されたかみ合いを示している。 図10Bは、図9Aのスプロケットを有するチェーン駆動システムを大きく拡大した図であり、多数の異なる歯面リリーフ歯及び従来の左右対称に形成された歯を含み、本発明によるスプロケットとチェーンとの変調されたかみ合いを示している。 図10Cは、図9Aのスプロケットを有するチェーン駆動システムを大きく拡大した図であり、多数の異なる歯面リリーフ歯及び従来の左右対称に形成された歯を含み、本発明によるスプロケットとチェーンとの変調されたかみ合いを示している。 図10Dは、図9Aのスプロケットを有するチェーン駆動システムを大きく拡大した図であり、多数の異なる歯面リリーフ歯及び従来の左右対称に形成された歯を含み、本発明によるスプロケットとチェーンとの変調されたかみ合いを示している。 図11は、図9Aのスプロケットとかみ合うわずかに伸びたピッチ長を備えたチェーンについて、従来の歯面リリーフ歯のパターン及び初期かみ合い接触角度を図表に示している。

Claims (15)

  1. 回転軸回りに回転するために支持され、それぞれの歯中心に関して定義される複数の歯を備える、スプロケットを備え、前記歯中心は、前記回転軸回りの周方向で均等に離間配置され、前記複数の歯は、それぞれ係合歯面を備え、
    前記スプロケットと係合され、前記スプロケットと内側歯面係合するためにそれぞれ構成される複数のリンク列を備える、インバーテッド歯型チェーンを備え、各リンク列の前方内側歯面は、先行するリンク列の後方外側歯面に対して外部に突出し、各列の前記前方内側歯面は、前記スプロケット歯の1つの前記係合歯面と初期かみ合い接触をするように位置付けられ、
    前記歯の少なくとも一部は標準歯であり、前記歯のその他の歯は歯面リリーフ歯であり、前記歯面リリーフ歯の前記係合歯面は、それぞれの歯中心に対して前記標準歯の前記係合歯面と比較して、それぞれの歯中心に対して負オフセットがされ
    前記インバーテッド歯形チェーンの前記リンク列の1つと前記スプロケットの標準歯上の第1の初期接触点との間の初期かみ合い接触の瞬間において、第1の初期接触角度は、
    前記スプロケットの前記回転軸を始点として前記スプロケットと係合する前の前記チェーンのピンの中心を繋ぐ線と直交する基準線と前記回転軸を始点として前記第1の初期接触点に延出する第1の基準線との間に定義され、
    前記インバーテッド歯形チェーンの前記リンク列の1つと前記スプロケットの歯面リリーフ歯上の第2の初期接触点との間の初期かみ合い接触の瞬間において、第2の初期接触角度は、前記基準線と前記回転軸を始点として前記第2の初期接触点に延出する第2の基準線との間に定義され、
    前記第2の初期接触角度が、前記第1の初期接触角度よりも小さい、
    インバーテッド歯形チェーン駆動システム。
  2. 前記複数の歯は、それぞれの歯底曲面によって互いに分離され、各歯面リリーフ歯に隣接先行する前記歯底曲面は、各標準歯に隣接する前記歯底曲面に対してスプロケットの半径方向外側に配置される隆起した歯底曲面である、請求項1に記載のインバーテッド歯形チェーン駆動システム。
  3. 前記インバーテッド歯形チェーンが歯面リリーフ歯と十分にかみ合うとき、前記インバーテッド歯形チェーンは、前記インバーテッド歯形チェーンが十分にかみ合わされる前記歯面リリーフ歯に隣接する前記隆起した歯底表面と接触する、請求項に記載のインバーテッド歯形チェーン駆動システム。
  4. 前記隆起した歯底曲面のそれぞれは、前記隆起した歯底曲面が前記スプロケットの回転方向に関して前記歯面リリーフ歯の前記係合歯面から先行する歯に向かって前方に延出するよう、前記回転軸に向かってスプロケットの内側に傾斜される、請求項に記載のインバーテッド歯形チェーン駆動システム。
  5. 前記インバーテッド歯形チェーンは、前記チェーンが前記スプロケットに巻付くために必要とされる理論上の最小チェーンピッチよりも大きいチェーンピッチを定義する、請求項1に記載のインバーテッド歯形チェーン駆動システム。
  6. 前記歯面リリーフ歯は、少なくとも2つの異なる歯面リリーフ歯の形状で定義され、前記第1及び第2の歯面リリーフ歯の形状は、それぞれの歯中心に対して互いに比較すると、異なる量でリリーフされる前記係合歯面で定義される、請求項1に記載のインバーテッド歯形チェーン駆動システム。
  7. 前記複数の歯は、それぞれの歯底曲面によって互いに分離され、各歯面リリーフ歯に隣接先行する前記歯底曲線は、各標準歯に隣接する前記歯底曲面に対してスプロケットの半径方向外側に配置される隆起した歯底曲面である、請求項に記載のインバーテッド歯形チェーン駆動システム。
  8. 前記インバーテッド歯形チェーンが歯面リリーフ歯と十分にかみ合うとき、前記インバーテッド歯形チェーンは、前記インバーテッド歯形チェーンが十分にかみ合わされる前記歯面リリーフ歯に隣接する前記隆起した歯底曲面と接触する、請求項に記載のインバーテッド歯形チェーン駆動システム。
  9. 前記隆起した歯底曲面のそれぞれは、前記隆起した歯底曲面が前記スプロケットの回転方向に関して前記歯面リリーフ歯の前記係合歯面から先行する歯に向かって前方に延出するよう、前記回転軸に向かってスプロケットの内側に傾斜される、請求項に記載のインバーテッド歯形チェーン駆動システム。
  10. スプロケットは、それぞれの歯中心に関して定義される複数の歯を備え、前記歯中心は、前記回転軸回りの円周上で均等に離間配置され、前記複数の歯は、それぞれ係合歯面を備えるものを備え、
    前記歯の少なくとも一部は標準歯であり、前記歯のその他の歯は歯面リリーフ歯であり、前記歯面リリーフ歯の前記係合歯面は、それぞれの歯中心に対して前記標準歯の前記係合歯面と比較して、それぞれの歯中心に対して負オフセットがされ
    対応インバーテッド歯形チェーンの第1のリンク列と前記スプロケットの前記標準歯の1つの上にある第1の初期接触点との間の初期かみ合い接触の瞬間において、第1の初期接触角度は、前記スプロケットの前記回転軸を始点として前記スプロケットと係合する前の前記チェーンのピンの中心を繋ぐ線と直交する基準線と前記回転軸を始点として前記第1の初期接触点に延出する第1の基準線との間に定義され、
    対応インバーテッド歯形チェーンの第2のリンク列と前記スプロケットの前記歯面リリーフ歯の1つの上にある第2の初期接触点との間の初期かみ合い接触の瞬間において、第2の初期接触角度は、前記基準線と前記回転軸を始点として前記第2の初期接触点に延出する第2の基準線との間に定義され、
    前記第2の初期接触角度が、前記第1の初期接触角度よりも小さいように、前記複数の歯が構成配置される、
    内側歯面係合インバーテッド歯形チェーンとかみ合うように構成されるスプロケット。
  11. 前記複数の歯は、それぞれの歯底曲面によって互いに分離され、各歯面リリーフ歯に隣接先行する前記歯底曲面は、各標準歯に隣接する前記歯底曲面に対してスプロケットの半径方向外側に配置される隆起した歯底曲面である、請求項10に記載のスプロケット。
  12. 各歯面リリーフ歯に隣接先行する前記隆起した歯底曲面は、前記スプロケットとかみ合わされる対応インバーテッド歯形チェーンに接触するように構成される、請求項11に記載のスプロケット。
  13. 前記隆起した歯底曲面のそれぞれは、前記隆起した歯底曲面が前記歯面リリーフ歯の前記係合歯面から延出するよう、前記スプロケットの回転軸に向かって内側に傾斜される、請求項11に記載のスプロケット。
  14. 前記歯面リリーフ歯は、少なくとも2つの異なる歯面リリーフ歯の形状で定義され、前記第1及び前記第2の歯面リリーフ歯の形状は、互いに比較すると、それぞれの歯中心に対して異なる量でリリーフされる前記係合歯面で定義される、請求項10に記載のスプロケット。
  15. インバーテッド歯形チェーンの各リンク列の前方内側歯面がスプロケット歯の係合歯面と初期接触をし、初期接触の後で、前記スプロケットと十分にかみ合うよう、前記スプロケット歯が前記インバーテッド歯形チェーンと係合される間にスプロケットを回転させる方法を備え、
    前記スプロケットは、(i)標準係合歯面を有する複数の標準歯と(ii)前記標準係合歯面に対して負オフセットがされる歯面リリーフ係合歯面を有する複数の歯面リリーフ歯とを備え、
    前記チェーンの第1のリンク列が第1の標準歯と十分にかみ合うように前記スプロケットを第1の角度距離だけ回転させる、前記スプロケットを回転させるステップを備え、
    前記チェーンの第2のリンク列が前記第1の標準歯に先行される第2の標準歯と前記初期接触をするように前記スプロケットを第2の角度距離だけ回転させる、前記スプロケットを回転させるステップを備え、前記第2の角度距離は、前記チェーンの第1のリンク列が前記第1の標準歯と最初に十分にかみ合わされる瞬間から測定され、
    前記チェーンの第3のリンク列が前記第2の標準歯に直接先行される歯面リリーフ歯と前記初期接触をするように前記スプロケットを第3の角度距離だけ回転させる、前記スプロケットを回転させるステップを備え、前記第3の角度距離は、前記チェーンの前記第2のリンク列が前記スプロケットの前記第2の標準歯と最初に十分かみ合わされる瞬間から測定され、
    前記第3の角度距離は、前記第2の角度距離より大きい、
    インバーテッド歯形チェーンをスプロケットとかみ合わせる方法。
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