JP5568713B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
ところで、こうした遊技機では、条件を満たすことにより大当たり状態に移行し、遊技者は多くの遊技球が得られる(特許文献2)。大当たり状態の終了後も、こうして獲得した遊技球を用いて、遊技を可能にしている遊技施設が主流である。
大当たり状態によって多くの遊技球を得られ、この遊技球を用いて遊技することが可能となることにより、カードに対する遊技者の意識が低下し、一時的な離席や退席の際にカードをカードユニットから抜き忘れることがある。これにより、カードが盗難にあったり、完全に退席したにも関わらずカードがカードユニットに挿入されているのを見た他の遊技者が、この遊技機は誰かが占有していると勘違いして遊技せず、稼働率が低下するという問題点がある。そこで、こうしたカードの抜き忘れを防止する発明も提案されている(特許文献3)。なお、貸出料の残高を、メダル状の記録媒体に記録して遊技者に付与する装置も存在するが、ここではこうしたメダル状の記録媒体もカードと呼ぶこととする。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、遊技者がカードをカードユニットから排出し忘れるのを防止することを目的とする。
ここで、報知動作としては、遊技機の備える液晶画面に報知のための画像を表示したり、遊技機の備えるスピーカーから報知のための音声を出力したり、遊技機に設けられた可動体を動かしたりすることが考えられる。
なお、排出報知手段は、カードユニットにカードが挿入されていると判定すると、報知動作を行なうものであるから、1回目の報知動作で遊技者が排出指示手段を操作して、カードをカードユニットから排出させた場合には、2回目以降の報知動作を行なわないことになる。また、1回目の報知動作が行なわれる前にカードがカードユニットから排出された場合には、1回も報知動作が行なわれないことになる。
ここで「最後の前記報知動作」とは、1回の大当たり状態において報知動作が1回しか行なわれない構成においては、その1回の報知動作を指すものとする。
請求項2に記載の遊技機によれば、大当たり状態において、排出報知手段が複数回、報知動作を行なうので、遊技者がカードを排出し忘れる可能性を一層低くすることができる。
また、賞球を得るのが困難な大当たり状態(例えば、ラウンド数が少ないとか、大入賞口が短時間しか開かない等)においても、前記報知動作を行なって、カードの排出を促す構成とすると、持ち球が少ない状況において、こうした大当たり状態になり、報知動作にしたがってカードを排出する場合に、その後なおも遊技を続行するには、再びカードをカードユニットに挿入して球貸しを受ける必要が生じ、煩わしい。そこで、大当たり状態を、大入賞口を入球可能な状態にすることにより、非大当たり状態よりも、遊技者が賞球を容易に得られる状態とすれば、報知動作にしたがってカードをカードユニットから排出させても、その賞球を用いて遊技を続行することができる。
請求項4に記載の遊技機においては、遊技者が球貸指示手段を操作することにより、カードに記録された代金に基づいて、遊技球の貸し出しが行なわれる。そして最後の報知動作(報知動作が1回しか行なわれない場合は、その報知動作)が行なわれると、球貸禁止手段が球貸指示手段による操作を無効とする。この結果、最後の報知動作から所定時間が経過して、カード排出手段によりカードがいわば強制的にカードユニットから排出される場合の状況を一定とすることができる。例えば、遊技者の指示に基づいて球貸しを行なっているがためにカードを排出できないといった事態が発生しない。
[実施例1]
外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。
前枠52の上側左右及び外枠下側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。
前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカード(以下、単にカードともいう)の読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり疑似図柄を表示する。)の画面6aを臨ませる窓5a等を備えている。
第2始動口12は電動チューリップであり、周知の電動チューリップと同様に開閉変化するが、上方に第1始動口11があるために図示の閉鎖状態では遊技球を入球させることができない。しかし、遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過すると行われる普通図柄抽選で当り、普通図柄表示装置7に当りの普通図柄が確定表示されると、第2始動口12は開放されて入球容易になる。
複合入賞装置13の下方にはアタッカー式の大入賞口14が配置され、その下方にはアウト穴15が設けられている。また、複合入賞装置13の左側には第1左入賞口31と第2左入賞口32が、右側には第1右入賞口33と第2右入賞口34がガイドレール2bに沿うように設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第1右入賞口33、第2右入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
また、パチンコ機50の裏側には(図4も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、この外部接続端子板78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータ87に送られる。なお、従来はホールコンピュータ87へ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータ87へ出力するための端子)と枠用((枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータ87へ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子板78を介してホールコンピュータ87へ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている特別図柄表示装置9及び普通図柄表示装置7の表示、特別図柄保留記憶表示装置10及び普通図柄保留記憶表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、遊技盤中継端子板74を介して大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。なお、普電役物とは普通電動役物を示す。
主制御装置80からの出力信号は、上記のほかにも試験信号端子や、図柄変動や大当たり等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。図4の構成では、払出制御装置81は裏配線中継端子板75と払出中継端子板76を介して払出モータ20を制御する構成である。また、本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示装置25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸スイッチ57、精算を要求するための返却スイッチ58が接続されている。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止スイッチ信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67が接続されており、遊技者が演出ボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、疑似図柄等の演出画像を画面6aに表示させる。
そして続くS415にて確率変動状態(確変)を付与するか否かを判定し、付与する場合(S420:yes)は、確変回数設定処理を実行し、確変フラグを1にセットし、S430に移行する。確変を付与しない場合(S415:no)は、S430に直行する。S430では時短回数を設定する処理を実行し、続くS435にて時短フラグを1にセットし、更にS440にて大当たり終了コマンドを送信する処理を実行して、特別遊技処理を終了する。
また、カードの排出を促す報知画像を出力した際に、球貸スイッチ57の操作を無効としているので、強制的なカード排出時の状況を一定とすることができ、処理を簡素化することができる。
[実施例2]
以上のように構成された第2実施例によっても、第1実施例に記載した遊技機と同様の効果を奏するものとなる。
CRユニット56が扱うカードはプリペイドカードではなくICカードなどの他のカードを扱う構成としても良い。
また、前記実施例では、報知画像を出力するのは、5ラウンド目と10ラウンド目であったが、これ以外のラウンドにおいても報知画像を出力する構成としても良い。報知画像を出力するラウンドを2以上に増やしたり、逆に1ラウンドのみ(5ラウンド目、10ラウンド目に限らない)に報知画像を出力するように構成してもよい。また、ラウンドという区切りにとらわれずに報知動作を行なっても(例えば、大当たり遊技中、継続的に報知画像を出力しても)よい。
また、最後の報知画像の出力から所定時間経過したら強制的にカードをCRユニット56から排出する構成としても良い。この構成が本発明の「カード排出手段」に相当する。このように強制的にカードを排出する場合は、球貸スイッチ57を無効とするとよい。こうすれば、遊技者の指示に基づいて球貸しを行なっているがためにカードを排出できないといった事態が発生しない。
カードの排出を促す報知動作を、画像以外の態様によって行なう構成としても良い。例えば、スピーカ66から音声で「カードを排出してください」などと出力してカードの排出を促してもよい。
50 : パチンコ機 、 80 : 主制御装置
57 : 球貸スイッチ 、 58 : 精算ボタン
81 : 払出制御装置 、 83 : サブ統合制御装置
Claims (4)
- 遊技域に始動口を備え、該始動口に入球すると乱数値を発生させ、該乱数値により当否を判定し、当たりと判定した場合には、遊技者に有利な大当り遊技状態を発生させる遊技機において、
前記大当たり状態は、前記遊技域に形成された大入賞口を入球可能な状態にすることにより、前記大当たり状態ではない状態よりも、遊技者が賞球を容易に得られる状態であり、
当該遊技機にて使用される遊技球の貸出料となる代金が記録されたカードを挿入可能なカードユニットと、
該カードユニットから前記カードを排出する際に操作するための排出指示手段と、
該カードユニットに前記カードが挿入されているか否かを判定するカード有無判定手段と、
当該遊技機が前記大当たり遊技状態にある場合に、前記カード有無判定手段が、前記カードユニットに前記カードが挿入されていると判定すると、前記排出指示手段を操作する旨を遊技者に促す報知動作を行なう排出報知手段と
該排出報知手段が前記報知動作を行なう際には、前記賞球の遊技者への払出を中断させる賞球停止手段と、
を備えたことを特徴とする遊技機。 - 前記排出報知手段は、1回の前記大当たり状態において複数回、前記報知動作を行なうものであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 1回の前記大当たり状態において、前記排出報知手段による最後の前記報知動作が行なわれてから予め定められた期間が経過すると、前記カードの排出を行なうカード排出手段
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。 - 前記カードユニットに挿入された前記カードに記録された前記代金に基づき、遊技球の貸し出しを受けるために遊技者が操作する球貸指示手段
を備え、1回の前記大当たり状態において、前記排出報知手段による最後の前記報知動作が行なわれると、前記球貸指示手段による操作を無効とする球貸禁止手段
を備えたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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