JP5975079B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明の遊技機は、
遊技に使用可能な価値の量が記録された記録媒体を受け付ける記録媒体受付装置と接続され、前記記録媒体受付装置が受け付けた記録媒体に記録されている価値に基づいて払い出される遊技媒体を用いて遊技を進行させることが可能な遊技機であって、
遊技者が遊技媒体の払い出し指示を入力する入力手段と、
前記入力手段による遊技媒体の払い出し指示の入力有無に関連する入力情報を記憶する入力情報記憶手段と、
遊技進行過程において所定の特別遊技条件が成立すると、遊技者にとって有利な特別遊技を行う特別遊技実行手段と、
遊技進行に合わせて所定の遊技演出を行う遊技演出実行手段と、
前記遊技演出の演出パターンを記憶する演出パターン記憶手段と、
を備え、
前記入力情報記憶手段は、前記入力情報として、前記入力手段により遊技媒体の払い出し指示が入力されたことに関連する入力有り情報を記憶可能であり、
前記演出パターン記憶手段は、少なくとも、記録媒体の取り忘れ防止用の演出を含む第1演出パターンと、記録媒体の取り忘れ防止用の演出を含まない第2演出パターンと、を記憶し、
前記遊技演出実行手段は、前記入力情報記憶手段に前記入力有り情報が記憶されている状態で前記特別遊技条件が成立すると、該特別遊技条件の成立を契機として前記第1演出パターンに基づく遊技演出を、前記特別遊技が終了してから所定期間が経過するまでの間に行う
ことを特徴とする。
また、
前記入力情報記憶手段は、前記入力有り情報と、前記入力手段により遊技媒体の払い出し指示が入力されていないことに関連する入力無し情報とのうちの一つを択一的に記憶可能であり、
前記遊技演出実行手段は、前記入力情報記憶手段に前記入力無し情報が記憶されている状態で前記特別遊技条件が成立すると、該特別遊技条件の成立を契機として前記第2演出パターンに基づく遊技演出を行う
ことを特徴とする。
また、
前記演出パターン記憶手段は、更に、記憶媒体の取り忘れ防止用の演出を含み且つ前記第1演出パターンと演出実行態様が異なる第3演出パターンを記憶可能であり、
前記遊技演出実行手段は、前記入力情報記憶手段に前記入力無し情報が記憶されている状態で前記特別遊技条件が成立すると、該特別遊技条件の成立を契機として前記第2演出パターンと前記第3演出パターンとを含む複数の演出パターンから一つを選択して遊技演出を行う手段である
ことを特徴とする。
遊技に使用可能な価値の量が記録された記録媒体を受け付ける記録媒体受付装置と接続され、前記記録媒体受付装置が受け付けた記録媒体に記録されている価値に基づいて貸し出される遊技球を用いて遊技を進行させることが可能な遊技機であって、
遊技球の貸し出し指示を遊技者の操作に基づいて入力する入力手段と、
前記入力手段による遊技球の貸し出し指示の入力有無に関連する入力情報を記憶する入力情報記憶手段と、
遊技進行過程において所定の特別遊技条件が成立すると、遊技者にとって有利な特別遊
技を行う特別遊技実行手段と、
遊技進行に合わせて所定の遊技演出を行う遊技演出実行手段と、
前記遊技演出の演出パターンを記憶する演出パターン記憶手段と、
を備え、
前記入力情報記憶手段は、前記入力情報として、前記入力手段により遊技球の貸し出し指示が入力されたことに関連する入力有り情報と、前記入力手段により遊技球の貸し出し指示が入力されていないことに関連する入力無し情報と、を記憶可能であり、
前記演出パターン記憶手段は、少なくとも、記録媒体の取り忘れ防止用の演出を含む第1演出パターンと、記録媒体の取り忘れ防止用の演出を含まない第2演出パターンと、を記憶し、
前記遊技演出実行手段は、前記入力情報記憶手段に前記入力有り情報が記憶されている状態で前記特別遊技条件が成立すると、該特別遊技条件の成立を契機として前記第1演出パターンに基づく遊技演出を行い、前記入力情報記憶手段に前記入力無し情報が記憶されている状態で前記特別遊技条件が成立すると、該特別遊技条件の成立を契機として前記第2演出パターンに基づく遊技演出を行う
ことを要旨とする。
図1は本発明の一実施例であるパチンコ機10(遊技機)の外観を示す外観斜視図であり、図2は実施例のパチンコ機10および遊技球等貸出装置50の正面図であり、図3は実施例のパチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図であり、図4は実施例のパチンコ機10の制御回路の構成の概略を示すブロック図である。
第1実施例のパチンコ機10は、図1に示すように、前面枠11に嵌め込まれたガラス板12(透明板)を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤30(図2参照)と、遊技球を貯留する上受け皿14および下受け皿16と、上受け皿14に貯留されている遊技球を遊技盤30へ発射するための発射ハンドル18と、を備える。
は、上受け皿14に貯留されている遊技球を1球ずつ打ち出すための図示しない発射装置が接続されており、発射ハンドル18が回転操作されると、発射装置が備える発射モータ19(図3参照)が回転し、これに伴って発射ハンドル18の操作量に応じた強さの打撃力で遊技球を打ち出す。
遊技盤30は、図3に示すように、外レール31aと内レール31bとによって囲まれる遊技領域31が形成されている。この遊技盤30は、遊技領域31の左部に配置され遊技球の通過を検知するゲートスイッチ32a(図4参照)を有する普通図柄作動ゲート32と、遊技領域31の右下部に配置された図柄表示装置40と、遊技領域31の中央部に配置された演出表示装置34と、演出表示装置34の周囲を囲むように配置されたセンター役物49と、センター役物49の下側に配置され遊技球の入賞を検知する第1始動口スイッチ36a(図4参照)を有する第1始動口36と、センター役物49の左部に形成され遊技球の入賞を検知する第2始動口スイッチ38a(図4参照)を有する第2始動口38と、第2始動口38に取り付けられた開閉可能なチューリップ式の普通電動役物39と、遊技領域31の右下部に開閉可能に配置され遊技球の入賞を検知する大入賞口スイッチ44b(図4参照)を有する大入賞口44と、遊技領域31の左下部に配置された一般入賞口スイッチ45a(図4参照)を有する一般入賞口45と、いずれの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口46と、を備える。また、遊技盤30は、この他に、普通図柄作動ゲート32の下側には風車48が設けられ、上述した各入賞口の周辺には遊技球をガイドしたり弾いたりする図示しない多数の釘が設けられている。
図示するように、左普通図柄表示部41aと右普通図柄表示部41bとが共に消灯した表示態様(図6の上から1段目参照)と、左普通図柄表示部41aが点灯し右普通図柄表示部41bが消灯した表示態様(図6の上から2段目参照)と、左普通図柄表示部41aが消灯し右普通図柄表示部41bが点灯した表示態様(図6の上から3段目参照)と、左普通図柄表示部41aと右普通図柄表示部41bとが共に点灯した表示態様(図6の上から4段目参照)の4通りの表示態様がある。普通図柄表示装置41は、遊技球が普通図柄作動ゲート32を通過するのを検知したときに、4通りの表示態様を順次切り替えることにより普通図柄を変動表示させ、変動表示の実行時間が経過すると、上記表示態様のうちのいずれかの表示態様で普通図柄を停止表示させる。このとき、停止表示された普通図柄の表示態様が特定の表示態様(例えば、図6の上から4段目に示す表示態様)であるときに、当りとして普通電動役物39を一定時間(例えば、0.5秒)に亘って開放する。なお、普通図柄の変動表示中に、遊技球が普通図柄作動ゲート32を通過したときには、普通図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されている変動表示が順次消化される。
9が第2始動口38を開放すると、遊技者は左打ちを継続することにより、遊技球を第2始動口38に入賞させることができる。さらに、大入賞口44は遊技領域31の右下部に配置されており、大当り遊技が開始されると、遊技者は発射ハンドル18を最大限右回転させて遊技球を発射させる所謂右打ちすることにより、遊技球を遊技領域31の右側(演出表示装置34の右側領域)に流下させて大入賞口44に入球させることができる。
次に、第1実施例のパチンコ機10の制御回路の構成について主として図4を参照しながら説明する。パチンコ機10の制御回路は、図4に示すように、遊技の基本的な進行の制御を司る主制御基板70と、賞球や球貸の払い出しに関する制御を司る払出制御基板80と、遊技の進行に伴って行われる各種演出の全体的な制御を司るサブ制御基板90と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板100などの制御基板により構成されている。これらの制御基板は、各種論理演算や算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM,プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM,周辺機器との間でデータをやり取りするための周辺機器インターフェース(PIO),CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器,CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ,定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマー・サーキット)などの種々の周辺LSIがバスにより相互に接続されている。なお、図4では、各制御基板に搭載された各種デバイスのうち主制御基板70のCPU70a,ROM70b,RAM70cおよび払出制御基板80のCPU80a,ROM80b,RAM80cを図示し、その他については図示を省略した。また、図10に球貸装置50と払出制御基板80と球貸表示基板82との間でやり取りされる信号を示し、図11にサブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図を示す。
対して遊技球の払出動作が可能であることを伝達する信号である台READY信号(PRDY)や、球貸装置50に基本単位分の遊技球の貸し出しが終了したことを伝達する信号である台端末貸出完了信号(EXS)などが遊技球等貸出装置接続端子板83を介して出力されている。
次に、こうして構成された第1実施例のパチンコ機10の動作について説明する。まず、払出制御基板80の動作について説明する。図12は、払出制御基板80のCPU80aにより実行される貸球払出処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、約4msec毎に繰り返し実行される。貸球払出処理が実行されると、払出制御基板80のCPU80aは、まず、球貸し要求がなされているか否かを判定する(S10)。この判定は、球貸装置50から台端末貸出要求完了確認信号(BRQ)を入力したか否かを判定することにより行うことができる。球貸し要求がなされていないと判定すると、これで貸球払出処理を終了する。一方、球貸し要求がなされていると判定すると、基本単位分の払い出しが完了するまで貸球の払い出しを実行する(S12,S14)。なお、貸球の払い出しは、払出モータ86を駆動制御して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出前スイッチ84および払出後スイッチ85により払い出した遊技球が検知される度に払い出した貸球数をインクリメントすることにより行われる。基本単位分の貸球の払い出しが完了すると、主制御基板70に対して貸球払出信号を出力(貸球払出コマンドを送信)して(S16)、貸球払出処理を終了する。
次に、主制御処理について説明する。図13は、主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機10の電源が投入されたときに実行される。主制御処理は、初期化処理などの電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S100)、球貸コマンド送信処理(S110)と、遊技開始処理(S120)と、普通図柄遊技処理(S130)と、普通図柄当り遊技処理(S140)と、特別図柄遊技処理(S150)と、大当り遊技処理(S160)とを繰り返し実行することにより行われる。なお、本実施例では、S110〜S160の処理に要する時間は約4msecとなっているため、これらの処理は約4msecの間隔で繰り返し実行されることになる。主制御基板70は、これらの処理の実行に伴って、各種コマンドを担当する制御基板に送信してコマンドに応じた処理を実行させることにより、パチンコ機10の全体の遊技を進行させている。
S110の球貸しコマンド送信処理は、図14のフローチャートに示すように、貸球払出信号を入力(貸球払出コマンドを受信)したか否かを判定し(S112)、貸球払出信号を入力していると判定すると、球貸しコマンドをサブ制御基板90に送信する(S114)ことにより行われる。なお、貸球払出信号を入力していないと判定すると、球貸しコマンドを送信することなく、球貸しコマンド送信処理を終了する。ここで、貸球払出信号は基本単位分の貸球が払い出される度に払出制御基板80から出力されることから、基本単位分の貸球が払い出される度に球貸しコマンドをサブ制御基板90に送信することになる。
S120の遊技開始処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、各種センサ(ゲートスイッチ32aや第1始動口スイッチ36a,第2始動口スイッチ38a,大入賞口スイッチ44b,一般入賞口スイッチ45aなど)の状態を検出してRAM70cの所定の状態記憶領域に保存したり、各種乱数値(後述する大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数,リーチ用乱数,変動パターン決定用乱数など)を更新したりする。続いて、遊技球の入賞に関わるスイッチ(第1始動口スイッチ36aや第2始動口スイッチ38a,大入賞口スイッチ44b,一般入賞口スイッチ45aなど)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球数を演算して賞球情報としてRAM70cの所定の賞球情報記憶領域に保存し、賞球情報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御基板80に送信して遊技開始処理を終了する。払出制御基板80は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ86を駆動制御して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出前スイッチ84および払出後スイッチ85により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入賞が検知されて主制御基板70から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。遊技開始処理が終了すると、主制御処理に戻って次のS130の普通図柄遊技処理に進む。
S130の普通図柄遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、普通図柄の保留が値0でない即ち値1以上あるか否かを判定し、保留が値1以上あるときには保留数を値1だけデクリメントして普通図柄の当否判定を行なうと共に当否判定の結果に基づいて停止表示させる普通図柄(図6参照)を決定する。普通図柄の当否判定は、時短状態にないときには当り確率の低い(例えば、約0.8%)低確率用の普通図柄当り判定テーブルを用いて行われ、時短状態にあるときには当り確率の高い(例えば、約99.2%)高確率用の普通図柄当り判定テーブルを用いて行われる。また、当否判定の結果が当りの
ときには、当り図柄を停止表示させる図柄に決定し、当否判定の結果が外れのときには、外れ図柄のうちのいずれかを停止表示させる図柄に決定する。そして、普通図柄の変動表示時間を設定して普通図柄の変動表示を開始し、変動表示時間が経過するのを待つ。変動表示時間の設定は、時短状態にないときには長時間(例えば、30秒)に設定され、時短状態にあるときには短時間(例えば、1秒)に短縮される。変動表示時間が経過すると、決定した図柄で普通図柄を停止表示し、停止表示した図柄が当り図柄のときには、普通電動役物39の開放時間を設定し、普通電動役物39の開放を開始して普通図柄遊技処理を一旦終了し、停止表示した図柄が外れ図柄のときには、何もせずに普通図柄遊技処理を終了する。普通電動役物39の開放時間は、時短状態にないときには短時間(例えば0.5秒)に設定され、時短状態にあるときには長時間(例えば5秒)に延長される。また、普通電動役物39の開放は、上述したように、普通電動役物ソレノイド39bを駆動制御することによって、翼片部39aを左に開くことにより行なう。普通図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS140の普通図柄当り遊技処理に進む。このように、時短状態においては、普通図柄の変動時間を短縮する変動時間機能を作動させると共に普通図柄の当選確率を向上させる確率変動機能を作動させ、且つ、普通電動役物39の開放時間を延長する開放延長機能を作動させる。このため、本実施例の時短状態を、開放延長機能作動状態または確変状態ともいう。また、これら3つの機能を同時に作動させる形態のみを例示したが、いずれか1つの機能またはいずれか2つの機能を作動させる形態とすることもできる。
S140の普通図柄当り遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、普通電動役物39が開放を開始してからの経過時間(開放経過時間)が普通図柄遊技処理で設定された設定時間に達しているか否か、規定数(例えば、8個)の遊技球が第2始動口38に入賞しているか否かを判定する。開放経過時間が設定時間に達しておらず規定数の遊技球が第2始動口38に入賞してもいないと判定すると、普通電動役物39の開放を維持したまま普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。一方、開放経過時間が設定時間に達していると判定したり、開放経過時間が設定時間に達する前であっても既に規定数の遊技球が第2始動口38に入賞していると判定すると、普通電動役物39の駆動を停止して、普通図柄当り遊技処理を終了する。普通図柄当り遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS150の特別図柄遊技処理に進む。
S150の特別図柄遊技処理は、図15〜図17に示すフローチャートに従って実行される。特別図柄遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、第1始動口スイッチ36aからの検知信号を入力して第1始動口36に遊技球が入賞したか否かを判定する(S200)。第1始動口36に遊技球が入賞したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。第1特別図柄の保留数が上限値よりも少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に(S204)、判定用乱数を取得してRAM70cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S206)。ここで、S206で取得される判定用乱数としては、第1始動口36への遊技球の入賞により行われる当り判定の際に用いられる当り判定用乱数や、当り判定の結果が大当りのときに第1特別図柄表示部42aに停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数,当り判定の結果が外れで演出表示装置34の表示画面に演出図柄を変動表示する際にリーチ表示を行うか否かを決定するためのリーチ用乱数などが挙げられる。続いて、S206で取得した判定用乱数に基づいて大当りの事前判定を行い、その判定結果をRAM70cの所定の事前判定結果記憶領域に格納する(S208)。ここで、S208の事前判定は、当り判定用乱数と後述する大当り判定テーブルとを用いて行うことができる。こうして判定用乱数と事前判定結果とをRAM70cに記憶すると、第1特別図柄保留発生時コマンド
をサブ制御基板90に送信する(S210)。第1特別図柄保留発生時コマンドには、判定用乱数を示すコマンドや保留数を示すコマンドの他、事前判定結果を示すコマンドが含まれている。これらのコマンドは、共通のコマンドとして送信するものとしてもよいし、別個のコマンドとして送信するものとしてもよい。なお、S200で第1始動口36に遊技球が入賞していないと判定したり、S202で第1特別図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S204〜S210の処理をスキップして次の処理に進む。
よび第2特別図柄の判定用乱数のうち最も古いものから順に消化するものとしてもよい。この場合、S222の第2特別図柄に係る大当り事前判定は、変動短縮フラグがオンか否かに拘わらず実行するものとしてもよい。以下、変動表示関連処理の詳細について説明する。なお、第1特別図柄の変動表示関連処理と第2特別図柄の変動表示関連処理はいずれも共通の処理が実行されるため、共通のフローチャート(図18のフローチャート)を用いて説明する。
状態が時短状態か否か(S332)をそれぞれ判定し、確変フラグがオンのときには高確率時大当り用変動パターンテーブルを設定し(S334)、確変フラグがオフで変動短縮フラグがオンのときには低確率時短時大当り用変動パターンテーブルを設定し(S336)、確変フラグがオフで変動短縮フラグがオフのときには低確率非時短時大当り用変動パターンテーブルを設定することにより行われる(S338)。図23に高確率モード時における大当り用変動パターンテーブルの一例を示し、図24に低確率モード時における大当り用変動パターンテーブルの一例を示す。なお、図24(a)に低確率時短時大当り用変動パターンテーブルを示し、図24(b)に低確率非時短時大当り用変動パターンテーブルを示す。なお、図23および図24には、便宜上、少数のパターンを記憶したテーブルを示しているが、実際には、より多数のパターン(例えば、20種類以上のパターン)を記憶したテーブルが用いられる。
ける変動時間(変動パターン指定コマンド)と外れ停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)とが含まれている。図柄変動開始時コマンドを受信したサブ制御基板90は、コマンドを解析し、その解析結果に基づいて演出表示装置34の画面上で行う演出内容を決定し、その決定に応じた制御信号(演出コマンド)を演出表示制御基板91に出力して演出表示装置34の制御を行う。
から非時短用の背景に変更する等の処理を行う。なお、S274の判定は低確率モードか高確率モードかに拘わらず実行されるが、第1の確変大当りや第2の確変大当りでは、大当り終了後に、変動短縮カウンタに10,000回が設定されるため、これらの確変大当りの場合に、変動短縮カウンタが値0となることは通常あり得ず、次回に大当りを引くまで時短状態が終了することはない。
S160の大当り遊技処理は、図28に示すフローチャートに従って実行される。図28の大当り遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、大当り遊技フラグがオンか否か、即ち大当り遊技中か否かを判定する(S400)。大当り遊技フラグがオフと判定すると、そのまま大当り遊技処理を終了する。一方、大当り遊技フラグがオンと判定すると、大当り遊技を開始するタイミングか否かを判定し(S402)、大当り遊技の開始タイミングである場合には、大入賞口の開放回数Nを値0に初期化すると共に残りラウンド数を大当りの種類に応じたラウンド数に初期化する(S404)。残りラウンド数の初期化は、本実施例では、大当りの種類が第1の通常大当りまたは第1の確変大当りの場合には15ラウンドとなり、第2の確変大当りの場合には2ラウンドとなる。なお、大当り遊技の開始タイミングでない場合には、残りラウンド数は初期化済みであるから、S404の処理をスキップして次のS406の処理に進む。
0,000回に設定されると、実質的には、次回の大当りを引くまで時短状態が継続される。こうして変動短縮カウンタをセットすると、変動短縮フラグをオンとすると共に(S460)、開放延長フラグをオンとし(S462)、遊技状態指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S464)、大当り遊技終了時処理を終了する。遊技状態指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面を確変用あるいは時短用の背景に設定する等の処理を行う。
次に、サブ制御基板90により実行される動作について説明する。図30は、サブ制御基板90のCPU90aにより実行される演出制御処理の一例を示すフローチャートである。演出制御処理は、投入金額入力処理(S500)と、投入金額残高更新処理(S510)と、保留発生時コマンド受信処理(S520)と、図柄変動演出処理(S530)と、大当り遊技演出処理(S540)とを繰り返し実行することにより行われる。以下、S500〜S540の各処理の詳細について順に説明する。
S500の投入金額入力処理は、図31に示すフローチャートに従って実行される。図31の投入金額入力処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、演出表示装置34に投入金額入力画面が表示中であるか否かを判定する(S600)。投入金額入力画面が表示中でないと判定すると、次に、投入金額入力許可フラグがオンか否か(S602)、投入金額入力画面の表示指示がなされているか否か(S604)、をそれぞれ判定する。ここで、投入金額入力許可フラグは、後述する投入金額残高更新処理により更新される投入金額残高が値0であるときにオンとされる。また、投入金額入力画面の表示指示は、例えば特別図柄が変動表示中であるときやタッチセンサ18aにより遊技者の手が発射ハンドル18に触れていることが検知されているときなど、遊技中であることが検知されているときになされるものとした。なお、投入金額入力画面の表示指示は、特別図柄の保留数が値0となったときや、特別図柄の変動表示が開始されない状態が所定時間続くことで発生する客待ち状態であるときや、投入金額入力に係る指示入力が演出ボタン26等の操作に基づき発生したとき等に、なされるものとすることもできる。S602で投入金額入力許可フラグがオンでない即ちオフであると判定したり、S604で投入金額入力画面の表示指示がなされていないと判定すると、そのまま投入金額入力処理を終了する。一方、S602で投入金額入力許可フラグがオンであると判定し且つS604で投入金額入力画面の表示指示がなされていると判定すると、投入金額入力画面が演出表示装置34に表示させる(S606)。なお、投入金額入力画面の表示は、投入金額入力画面の表示を指令する所定の表示コマンドを演出表示制御基板91に送信することにより行う。図32に、投入金額入力画面の一例を示す。投入金額入力画面は、図示するように、「投入金額を入力して下さい」のメッセージと共に矩形枠内に選択中の投入金額を表示するものとして構成されており、演出図柄の変動中のときにはその視認を阻害しないように表示される。遊技者は、左の方向ボタン27aを操作すると矩形枠内に表示されている投入金額を1,000円分下げることができ、右の方向ボタン27bを操作すると矩形枠内に表示されている投入金額を1,000円分上げることができる。そして、演出ボタン26を操作すると、矩形枠内に表示されている投入金額が確定される。S606で投入金額入力画面を表示させた後や、S600で投入金額入力画面が表示中と判定すると、投入金額の入力が完了したか否か(本実施例では演出ボタン26の操作により投入金額が確定されたか否か)を判定する(S608)。投入金額の入力が完了していないと判定すると、一旦投入金額入力処理を終了し、投入金額の入力が完了したと判定すると、投入金額残高Gを入力された投入金額に設定し、投入金額残高GをRAM90cの所定の投入金額残高記憶領域に格納し(S610)、入力された投入金額に応じて遊技演出選択条件を設定して(S612)、投入金額入力処理を終了する。ここで、遊技演出選択条件は、主として後述する図柄
変動演出処理で行われる遊技演出を選択するための条件を定めるものであり、本実施例では、図33に示すように、投入金額が入力された場合には投入金額が未入力の場合に比して興趣性が高い演出が選択され易くなり、また、入力された投入金額が高いほど興趣性がさらに高い演出が選択され易くなる傾向に条件を定めるものとした。これにより、投入金額の入力(高額の投入金額の入力)を積極的に遊技者に促すことができる。なお、興趣性が高い演出としては、出現頻度の低いリーチ演出や予告演出を伴う図柄変動演出、出現頻度の低いキャラクタ等の演出画像が出現する大当り遊技演出(大当り遊技開始演出、ラウンド演出、大入賞口閉鎖中演出、大当り遊技終了演出)など、遊技者にとって普段なかなか見ることのできない演出(いわゆるプレミア演出)を例示できる。
S510の投入金額残高更新処理は、図34に示すフローチャートに従って実行される。投入金額残高更新処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、球貸しコマンドを受信したか否かを判定する(S650)。球貸しコマンドは、前述したように、基本単位分の貸球が払い出される度に図14の球貸しコマンド送信処理のS114で主制御基板70により送信される。球貸しコマンドを受信していないと判定すると、そのまま投入金額残高更新処理を終了する。一方、球貸しコマンドを受信したと判定すると、RAM70cの投入金額残高記憶領域に格納されている現在の投入金額残高Gから基本単位分の金額ΔGを減算したものを新たな投入金額残高Gに設定して投入金額残高記憶領域に上書きすることにより投入金額残高Gを更新する(S652)。そして、投入金額残高Gが値0となったか否かを判定し(S654)、投入金額残高Gが値0でないと判定すると、一旦投入金額残高更新処理を終了し、投入金額残高Gが値0であると判定すると、投入金額入力許可フラグをオンとして(S656)、投入金額残高更新処理を終了する。投入金額入力許可フラグは、前述したように、図31の投入金額入力処理のS602の判定に用いられる。
S520の保留発生時コマンド受信処理は、図35に示すフローチャートに従って実行される。保留発生時コマンド受信処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、保留発生時コマンドを受信したか否かを判定し(S700)、保留発生時コマンドを受信していないと判定すると、そのまま保留発生時コマンド受信処理を終了し、保留発生時コマンドを受信していると判定すると、保留発生時コマンドに含まれる判定用乱数や保留数、事前判定結果を保留情報としてRAM90cの保留情報記憶領域に格納して(S704)、保留発生時コマンド受信処理を終了する。なお、図示しないが、保留発生時コマンドを受信すると、受信した保留発生時コマンドが第1特別図柄に係るコマンドの場合には第1特別図柄の保留数カウンタを値1だけインクリメントすると共に保留図柄35aの表示を一つ追加し、受信した保留発生時コマンドが第2特別図柄に係るコマンドの場合には第2特別図柄の保留数カウンタを値1だけインクリメントすると共に保留図柄35bの表示を一つ追加する。
図柄変動演出処理は、図36に例示するフローチャートに従って実行される。図36の図柄変動演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、図18の変動表示関連処理のS329の処理で主制御基板70により送信される図柄変動開始時コマンドを受信したか否かを判定する(S750)。図柄変動開始時コマンドを受信したと判定すると、その受信したコマンドに基づき今回の大当り判定の結果が大当りか否かを判定し(S752)、大当り判定の結果が大当りと判定すると、大当り演出パターンを設定すると共に(S754)、停止図柄に大当り図柄を設定する(S756)。前述したように、大当り時の図柄変動開始時コマンドには、大当り変動パターンおよびそのパターンにおける変動時間(変動パターン指定コマンド)と大当り停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)
とが含まれているから、演出表示装置34に表示される大当り演出パターンや大当り図柄の選択は、ROM90bに予め記憶されている大当り演出パターンや大当り図柄のうち、受信した変動パターン指定コマンドに対応する演出パターンと受信した特別図柄停止情報指定コマンドに対応する停止図柄とを読み出すことにより行うことができる。具体的には、ROM90bには大当り変動パターン(変動時間)毎に対応する複数の演出パターンテーブルが記憶されており、大当り演出パターンの設定は、複数の演出パターンテーブルの中から受信した大当り変動パターン(変動時間)に対応する再生時間の複数の演出パターンが含まれる演出パターンテーブルを選択すると共に、選択した演出パターンテーブルに含まれる複数の演出パターンの中から遊技演出条件に合致する演出パターンを選択することにより行われる。本実施例では、投入金額が未入力の場合には興趣性の低い演出パターン(例えばノーマルリーチ変動パターンやロングリーチ変動パターン)が選択される可能性を高くし、投入金額が入力された場合には投入金額が高額になるほど興趣性が高い演出パターン(例えばスペシャルリーチ変動パターンや擬似連変動パターン)が選択される可能性を高くしている。
は、S754あるいはS758で設定された演出パターンとS756あるいはS760で設定された停止図柄とS764で設定された予告演出パターンとに基づいて図柄変動演出の開始を指示する演出コマンド(図柄変動演出開始コマンド)を演出表示制御基板91に送信することにより行う。図柄変動演出開始コマンドを受信した演出表示制御基板91は、演出表示装置34の表示画面上で図柄変動演出(演出図柄の変動表示)が開始されるよう表示制御を行う。
大当り遊技演出処理は、図37および図38に示すフローチャートに従って実行される。大当り遊技演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、大当り遊技開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(S800)。ここで、大当り遊技開始指定コマンドは、前述したように、図17の特別図柄遊技処理で大当りと判定されたときにS258で主制御基板70により送信される。大当り遊技開始指定コマンドを受信したと判定すると、投入金額残高Gが値0よりも大きいか否かを判定し(S802)、投入金額残高Gが値0よりも大きい(残高がある)と判定すると、記録媒体の排出を遊技者に促す演出が含まれる第1大当り遊技開始演出パターンを選択し(S804)、投入金額残高Gが値0(残高がない)と判定すると、記録媒体の排出を遊技者に促す演出を含まない第2大当り遊技開始演出パターンを選択し(S806)、選択した演出パターンを用いて大当り遊技開始演出を実行して(S808)、次のS810の処理に進む。大当り遊技開始演出は、大当りの発生を示す大当りファンファーレ画面が演出表示装置34に表示されるよう演出表示制御基板91に演出コマンドを送信し、画面表示に対応する音声がスピーカ28a,28bから出力されるようアンプ基板92に駆動信号を出力し、画面表示に対応する点灯態様によりLED93aが点灯するよう装飾駆動基板93に駆動信号を出力することにより行われる。図39に大当りファンファーレ画面の一例を示す。なお、図39(a)は第1大当り遊技開始演出パターンに係る大当りファンファーレ画面であり、図39(b)は第2大当り遊技開始演出パターンに係る大当りファンファーレ画面である。第1大当り遊技開始演出パターンに係る大当りファンファーレ画面は、図39(a)に示すように、キャラクターと共に「祝大当り!」の文字を表示すると共に「プリペイドカードの取り忘れにご注意下さい。」などの警告メッセージを表示するものである。第2大当り遊技開始演出パターンに係る大当りファンファーレ画面は、図39(b)に示すように、上記警告メッセージを表示しない点を除いて第1大当り遊技開始演出パターンに係る大当りファンファーレ画面と同一のものである。勿論、第1大当り遊技開始演出パターンと第2大当り遊技開始演出パターンとで、メッセージ以外に表示内容を異ならせるものとしてもよい。なお、第1大当り遊技開始演出パターンは記録媒体の排出を遊技者に促すための演出パターンであるから、演出表示装置34の画面表示に限られず、例えば、スピーカ28a,28bから記録媒体の排出を遊技者に促すための音声メッセージを出力したり、返却ボタン24b付近や球貸装置50の記録媒体挿入部56付近にランプを設置してこれを点灯させたりしてもよい。なお、S800で大当り遊技開始指定コマンドを受信していないと判定すると、S802〜S808の処理をスキップして次のS810の処理に進む。
の演出パターンであるから、演出表示装置34の画面表示に限られず、例えば、スピーカ28a,28bから記録媒体の排出を遊技者に促すための音声メッセージを出力したり、返却ボタン24b付近や球貸装置50の記録媒体挿入部56付近にランプを設置してこれを点灯させたりしてもよい。なお、S820で大入賞口閉鎖指定コマンドを受信していないと判定すると、S822〜S828の処理をスキップして次のS830の処理に進む。
防止することができると共に、遊技演出にバリエーションを持たせて、興趣の向上を図ることができる。
次に、第2実施例のパチンコ機について説明する。第2実施例のパチンコ機では、主として、払出制御基板80で図12の貸球払出処理に加えて図40の記録媒体監視処理が実行される点と、主制御基板70で図13の主制御処理に代えて図41の主制御処理が実行される点と、サブ制御基板90で図30の演出制御処理に代えて図48の演出制御処理が実行される点とが第1実施例のパチンコ機10と異なる。以下、第2実施例のパチンコ機の動作について、第1実施例のパチンコ機10の動作と異なる部分を中心に説明する。
記録媒体監視処理は、図40に示すフローチャートに従って実行される。記録媒体監視処理では、払出制御基板80のCPU80aは、まず、球貸装置50に記録媒体が受け付けられたか否かを判定する(S20)。ここで、S20の判定は、球貸装置50に記録媒体が受け付けられたときに球貸装置50から記録媒体が受け付けられたことを伝達する信号(記録媒体受付信号)を払出制御基板80に送信するものとすれば、払出制御基板80が記録媒体受付信号を受信したか否かを判定することにより行うことができる。記録媒体が受け付けられたと判定すると、主制御基板70に記録媒体受付信号を出力(記録媒体受付コマンドを送信)して(S22)、S24の処理に進み、記録媒体が受け付けられていないと判定すると、S22をスキップして次のS24の処理に進む。次に、球貸装置50から記録媒体が排出されたか否かを判定する(S24)。ここで、S24の判定は、球貸装置50から記録媒体が排出されたときに球貸装置50から記録媒体が排出されたことを伝達する信号(記録媒体排出信号)を払出制御基板80に送信するものとすれば、払出制
御基板80が記録媒体排出信号を受信したか否かを判定することにより行うことができる。記録媒体が排出されたと判定すると、主制御基板70に記録媒体排出信号を出力(記録媒体排出コマンドを送信)して(S26)、記録媒体監視処理を終了し、記録媒体が排出されていないと判定すると、S26をスキップして記録媒体監視処理を終了する。
主制御処理は、図41に示すフローチャートに従って実行される。図41の主制御処理では、S110の球貸しコマンド送信処理とS120の遊技開始処理との間に貸球払出フラグ設定処理(S170)と記録媒体受付フラグ設定処理(S180)とが追加されている点と、S150の特別図柄遊技処理およびS160の大当り遊技処理に演出パターン指定コマンド選択処理が追加されている点とが、図13の主制御処理と異なる。以下、S170の貸球払出フラグ設定処理と、S180の記録媒体受付フラグ設定処理と、S150の特別図柄遊技処理の一部と、S160の大当り遊技処理の一例とを順に説明する。
貸球払出フラグ設定処理は、図42に示すフローチャートに従って実行される。貸球払出フラグ設定処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、図12の貸球払出処理のS16で払出制御基板80から出力される貸球払出信号を入力(貸球払出コマンドを受信)したか否かを判定する(S900)。貸球払出信号を入力したと判定すると、貸球払出フラグをオンとすると共に(S902)、貸球が払い出されてからの経過期間のカウントを開始する(S904)。ここで、貸球払出フラグの状態は、RAM70cの所定のフラグ記憶領域に格納される。経過期間のカウントを開始すると、所定期間(例えば、5分間)が経過したか否かを判定する(S906)。経過期間のカウントを開始した直後はS906で否定的な判定がなされるから、一旦貸球払出フラグ設定処理を終了する。S900で貸球払出信号を入力していないと判定すると、貸球払出フラグがオンであるか否かを判定する(S908)。貸球払出フラグがオフであると判定すると、そのまま貸球払出フラグ設定処理を終了し、貸球払出フラグがオンであると判定すると、所定期間が経過したか否かを判定する(S906)。所定期間が経過してないと判定すると、貸球払出フラグをオンとしたまま貸球払出フラグ設定処理を終了し、所定期間が経過したと判定すると、貸球払出フラグをオフとして(S910)、貸球払出フラグ設定処理を終了する。このように、貸球払出フラグは、貸球払出信号が入力されたときにオンとなり、貸球払出信号が入力されていない状態が所定期間に亘って続くと、オフとなる。なお、本実施例では、貸球が払い出されてからの経過期間が所定期間以上となったときに貸球払出フラグをオンからオフに切り替えるものとしたが、これに限られずものではなく、例えば、貸球が払い出されてからの特別図柄の変動回数が所定回数(例えば10回や20回)以上となったときに貸球払出フラグをオンからオフに切り替えるものとしてもよい。また、本実施例では、貸球が払い出されたことを伝達する信号である貸球払出信号が払出制御基板80から入力されたことを契機として貸球払出フラグをオンとするものとしたが、これに限られず、球貸スイッチ24aが操作されたことを示す信号を球貸装置50から入力するものとしこれを契機として貸球払出フラグをオンとするものなど、記録媒体を使用して貸球の払い出しが行なわれていることを示す信号であれば、如何なる信号を用いるものとしてもよい。
記録媒体受付フラグ設定処理は、図43に示すフローチャートに従って実行される。記録媒体受付フラグ設定処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、図40の記録媒体監視処理のS22で払出制御基板80から出力される記録媒体受付信号が入力されたか否かを判定する(S920)。記録媒体受付信号を入力したと判定すると、球貸装置50に記録媒体が受け付けられたことを示す記録媒体受付フラグをオンとして(S922)、S924の処理に進み、記録媒体受付信号が入力されていないと判定すると、S922をスキップして次のS924の処理に進む。次に、図40の記録媒体監視処理のS26で
払出制御基板80から出力される記録媒体排出信号が入力されたか否かを判定する(S924)。記録媒体排出信号を入力したと判定すると、記録媒体受付フラグをオフとして(S926)、記録媒体受付フラグ設定処理を終了し、記録媒体排出信号が入力されていないと判定すると、S926をスキップして記録媒体受付フラグ設定処理を終了する。このように、記録媒体受付フラグは、球貸装置50に記録媒体が受け付けられたときにオンとなり、球貸装置50から記録媒体が排出されたときにオフとなる。
図44は、第2実施例の特別図柄遊技処理を示すフローチャートである。なお、第2実施例の特別図柄遊技処理の各処理のうち図17の特別図柄遊技処理と同一の処理については同一のステップ番号を付した。図44の特別図柄遊技処理では、S254で大当り図柄と判定すると、大当り遊技フラグをオンとすると共に(S256)、演出パターン指定コマンドを選択し(S257)、選択した演出パターン指定コマンドを大当り遊技開始指定コマンドに含めてサブ制御基板90に送信する(S258B)。演出パターン指定コマンドの選択は、図45に示す演出パターン指定コマンド選択処理を実行することにより行われる。大当り遊技開始指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、大当り遊技開始指定コマンドに含まれる演出パターン指定コマンドで指定された演出パターンに従って大当り遊技演出を行う。
図45の演出パターン指定コマンド選択処理では、貸球払出フラグがオンか否か(S950)、記録媒体受付フラグがオンか否か(S952)、をそれぞれ判定する。前述したように、貸球払出フラグは、貸球が払い出されてから所定期間が経過するまでの間に亘ってオンとされ、記録媒体受付フラグは、球貸装置50に記録媒体が受け付けられてからそれが排出されるまでの間に亘ってオンとされる。貸球払出フラグがオンであると判定すると、記録媒体の排出を遊技者に促すための演出を含む第1演出パターンを指定するコマンドである第1演出パターン指定コマンドを選択する(S954)。一方、貸球払出フラグがオフであると判定し且つ記録媒体受付フラグがオフであると判定すると、記録媒体の排出を遊技者に促すための演出を含まない第2演出パターンを指定するコマンドである第2演出パターン指定コマンドを選択する(S956)。貸球払出フラグがオフであると判定し且つ記録媒体受付フラグがオンであると判定すると、第1演出パターンよりも記録媒体の排出を強く促すための演出を含む第3演出パターンを指定するコマンドである第3演出パターン指定コマンドを選択する(S958)。本実施例では、第1演出パターンは図39(a)に示すように「プリペイドカードの取り忘れにご注意下さい」などのメッセージを含む演出パターンとし、第2演出パターンは図39(b)に示すように記録媒体の排出を遊技者に促すための上記メッセージを含まない演出パターンとした。また、第3演出パターンは図46に示すように記録媒体の排出を遊技者に促すための上記メッセージを表示した後(図46(a)参照)、返却ボタン24bの操作を遊技者に促す演出(図46(b)参照)と、記録媒体挿入部56から記録媒体が排出される様子を示す演出(図46(c)参照)とを順に行う演出パターンとした。貸球払出フラグがオンである場合、所定期間内に貸球の払い出し指示がなされている状況であるから、記録媒体を取り忘れている可能性があり、記録媒体の排出を遊技者に促す第1演出パターンを選択する。また、貸球払出フラグがオフであり且つ記録媒体受付フラグがオンである場合、貸球装置50に記録媒体が受け付けられている状態で所定期間以上に亘って貸球の払い出し指示がなされていない状況であるから、持ち玉遊技が行われていると考えられ、記録媒体を取り忘れている可能性が極めて高い。したがって、貸球払出フラグがオフであり且つ記録媒体受付フラグがオンである場合には、第1演出パターンよりも記録媒体の排出を強く促す第3演出パターンを選択するのである。なお、第1演出パターンや第3演出パターンは、記録媒体の排出を遊技者に促すための演出パターンであるから、演出表示装置34の画面表示に限られず、例えば、スピーカ28a,28bから記録媒体の排出を遊技者に促すための音声メッセー
ジを出力したり、返却ボタン24b付近や球貸装置50の記録媒体挿入部56付近にランプを設置してこれを点灯させたりしてもよい。この場合、第3演出パターンでは、第1演出パターンと異なる音量で音声出力したり異なる音声メッセージを出力するものとしてもよいし、第1演出パターンと異なる点灯態様で点灯させるものとしてもよい。
図47は、第2実施例の変動表示関連処理を示すフローチャートである。なお、第2実施例の変動表示関連処理の各処理のうち図18の変動表示関連処理と同一の処理については同一のステップ番号を付した。図47の変動表示関連処理では、S306で大当り判定結果が大当りであると判定すると、S316による特別図柄の変動パターンの設定と共に演出パターン指定コマンドを選択し(S317)、S329Bで図柄変動開始時コマンドに選択した演出パターン指定コマンドを含めてサブ制御基板90に送信する。演出パターン指定コマンドの選択は、本実施例では、図45に示す演出パターン指定コマンド選択処理と同様の処理を実行することにより行う。即ち、第1演出パターン指定コマンドが選択されると、記録媒体の排出を遊技者に促すためのメッセージを付加する演出の実行を指示し、第2演出パターン指定コマンドが選択されると、上記メッセージを付加しない演出を指示し、第3演出パターン指定コマンドが選択されると、上記メッセージに加えて返却ボタン24bの操作を遊技者に促す演出と記録媒体挿入部56から記録媒体が排出される様子を示す演出を付加する演出を指示する。図柄変動開始時コマンドを受信したサブ制御基板90は、図柄変動開始時コマンドに含まれる演出パターン指定コマンドで指定された演出パターンに従って図柄変動演出を行う。以下、サブ制御基板90のCPU90aにより実行される図柄変動演出処理について説明する。
図48は第2実施例の演出制御処理を示すフローチャートであり、図49は第2実施例の図柄変動演出処理を示すフローチャートである。図48の演出制御処理は、S500,S510の処理が省略されている点を除いて図30の演出制御処理と同様である。また、図49の図柄変動演出処理は、図36の図柄変動演出処理のS754,S758,S764に代えてS754B,S758B,S764Bの処理が実行される点と、図47の変動表示関連処理のS317で選択された演出パターン指定コマンドに基づいて付加演出を設定するS765の処理が追加されている点を除いて、図36の図柄変動演出処理と同様である。即ち、図49の図柄変動演出処理では、S752で今回の大当り判定の結果が大当りと判定すると、ROM90bに予め記憶されている大当り用演出パターンテーブルの中から受信した変動パターンに対応する演出パターンを読み出して大当り演出パターンを決定し(S754B)、今回の大当り判定の結果が大当りでない(外れ)と判定すると、ROM90bに予め記憶されている外れ用演出パターンテーブルの中から受信した変動パターンに対応する演出パターンを読み出して外れ演出パターンを決定する(S758B)。また、S762で予告演出を実行すると判定すると、ROM90bに予め記憶されている予告用演出パターンテーブルの中から抽選あるいは受信した変動パターンに対応する予告演出パターンを読み出して予告演出パターンを決定する(S764B)。そして、図47の変動表示関連処理のS317で選択されてS329Bで送信された演出パターン指定コマンドに対応する付加演出を設定して(S765)、S754BあるいはS758Bで決定された演出図柄の変動表示における演出パターンに付加演出を付加することで図柄変動演出を行う(S766)。付加演出は、上述したように、図47の変動表示関連処理のS306で大当り判定の結果が大当りと判定されて第1〜第3演出パターン指定コマンドの何れかがサブ制御基板90に入力された場合に実行されることから、遊技者に対して大当りの発生を示唆(予告)する演出とも言える。これにより、演出にバリエーションを持たせて、興趣の向上を図ることができる。
図50は、第2実施例の大当り遊技処理を示すフローチャートである。なお、第2実施例の大当り遊技処理の各処理のうち図28の大当り遊技処理と同一の処理については同一のステップ番号を付した。図50の大当り遊技処理では、S408で大入賞口44の開放タイミングであると判定した場合に、大入賞口44の開放と共に、演出パターン指定コマンドを選択し(S413)、S414BでN回目開放指定コマンドに選択した演出パターン指定コマンドを含めてサブ制御基板90に送信する。また、S418で大入賞口44を閉鎖した場合にS420で残りラウンド数が値0よりも大きいと判定すると、演出パターン指定コマンドを選択し(S421)、S422Bで大入賞口閉鎖指定コマンドに選択した演出パターン指定コマンドを含めてサブ制御基板90に送信する。ここで、演出パターン指定コマンドの選択は、本実施例では、図45に示す演出パターン指定コマンド選択処理と同様の処理を実行することにより行う。即ち、第1演出パターン指定コマンドが選択されると、記録媒体の排出を遊技者に促すためのメッセージを付加する演出の実行を指示し、第2演出パターン指定コマンドが選択されると、上記メッセージを付加しない演出を指示し、第3演出パターン指定コマンドが選択されると、上記メッセージに加えて返却ボタン24bの操作を遊技者に促す演出と記録媒体挿入部56から記録媒体が排出される様子を示す演出を付加する演出を指示する。N回目開放指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、N回目開放指定コマンドに含まれる演出パターン指定コマンドで指定された演出パターンに従ってN回目ラウンド演出を行う。
図51は、第2実施例の大当り遊技終了時処理を示すフローチャートである。なお、第2実施例の大当り遊技終了時処理の各処理のうち図29の大当り遊技終了時処理と同一の処理については同一のステップ番号を付した。図51の大当り遊技終了時処理では、S463で演出パターン指定コマンドを選択し、S464Bで大当り遊技終了指定コマンドに選択した演出パターン指定コマンドを含めてサブ制御基板90に送信する。演出パターン指定コマンドの選択は、本実施例では、図45に示す演出パターン指定コマンド選択処理と同様の処理を実行することにより行う。即ち、第1演出パターン指定コマンドが選択されると、記録媒体の排出を遊技者に促すためのメッセージを付加する演出の実行を指示し、第2演出パターン指定コマンドが選択されると、上記メッセージを付加しない演出を指示し、第3演出パターン指定コマンドが選択されると、上記メッセージに加えて返却ボタン24bの操作を遊技者に促す演出と記録媒体挿入部56から記録媒体が排出される様子を示す演出を付加する演出を指示する。大当り遊技終了指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、大当り遊技終了指定コマンドに含まれる演出パターン指定コマンドで指定された演出パターンに従って大当り遊技終了演出を行う。
図52は、第2実施例の大当り遊技演出処理を示すフローチャートである。なお、第2実施例の大当り遊技演出の各処理のうち図37および図38の大当り遊技演出と同一の処理については同一のステップ番号を付した。図52の大当り遊技演出では、S800で大当り遊技開始指定コマンドを受信すると、大当り遊技開始指定コマンドに含まれる演出パターン指定コマンドに従って大当り遊技開始演出パターンを設定し(S807)、設定した大当り遊技開始演出パターンを用いて大当り遊技開始演出を行う(S808)。また、S810でN回目開放指定コマンドを受信すると、N回目開放指定コマンドに含まれる演出パターン指定コマンドに従ってN回目ラウンド演出パターンを設定し(S817)、設定したN回目ラウンド演出パターンを用いてN回目ラウンド演出を行う(S818)。S820で大入賞口閉鎖指定コマンドを受信すると、大入賞口閉鎖指定コマンドに含まれる演出パターン指定コマンドに従って大入賞口閉鎖中演出パターンを設定し(S827)、設定した大入賞口閉鎖中演出パターンを用いて大入賞口閉鎖中演出を行う(S828)。S830で大当り遊技終了指定コマンドを受信すると、大当り遊技終了指定コマンドに含まれる演出パターン指定コマンドに従って大当り遊技終了演出パターンを設定し(S83
7)、設定した大当り遊技終了演出パターンを用いて大当り遊技開始演出を行う(S838)。
形態で実施し得ることは勿論である。
記録媒体挿入部、70 主制御基板、70a CPU、70b ROM、70c RAM、72 中継端子板、80 払出制御基板、80a CPU、80b ROM、80c
RAM、81 枠開放スイッチ、82 球貸表示基板、83 遊技球等貸出装置接続端子板、84 払出前スイッチ、85 払出後スイッチ、86 払出モータ、87 中継端子板、90,90B サブ制御基板、90a CPU、90b ROM、90c RAM、91 演出表示制御基板、92 アンプ基板、93,93B 装飾駆動基板、93a,93b LEDランプ、93c 装飾モータ、94 演出ボタン基板、100 発射制御基板、102 下受け皿満タンスイッチ。
Claims (3)
- 遊技に使用可能な価値の量が記録された記録媒体を受け付ける記録媒体受付装置と接続され、前記記録媒体受付装置が受け付けた記録媒体に記録されている価値に基づいて払い出される遊技媒体を用いて遊技を進行させることが可能な遊技機であって、
遊技者が遊技媒体の払い出し指示を入力する入力手段と、
前記入力手段による遊技媒体の払い出し指示の入力有無に関連する入力情報を記憶する入力情報記憶手段と、
遊技進行過程において所定の特別遊技条件が成立すると、遊技者にとって有利な特別遊技を行う特別遊技実行手段と、
遊技進行に合わせて所定の遊技演出を行う遊技演出実行手段と、
前記遊技演出の演出パターンを記憶する演出パターン記憶手段と、
を備え、
前記入力情報記憶手段は、前記入力情報として、前記入力手段により遊技媒体の払い出し指示が入力されたことに関連する入力有り情報を記憶可能であり、
前記演出パターン記憶手段は、少なくとも、記録媒体の取り忘れ防止用の演出を含む第1演出パターンと、記録媒体の取り忘れ防止用の演出を含まない第2演出パターンと、を記憶し、
前記遊技演出実行手段は、前記入力情報記憶手段に前記入力有り情報が記憶されている状態で前記特別遊技条件が成立すると、該特別遊技条件の成立を契機として前記第1演出パターンに基づく遊技演出を、前記特別遊技が終了してから所定期間が経過するまでの間に行う
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1記載の遊技機であって、
前記入力情報記憶手段は、前記入力有り情報と、前記入力手段により遊技媒体の払い出し指示が入力されていないことに関連する入力無し情報とのうちの一つを択一的に記憶可能であり、
前記遊技演出実行手段は、前記入力情報記憶手段に前記入力無し情報が記憶されている状態で前記特別遊技条件が成立すると、該特別遊技条件の成立を契機として前記第2演出パターンに基づく遊技演出を行う
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項2記載の遊技機であって、
前記演出パターン記憶手段は、更に、記憶媒体の取り忘れ防止用の演出を含み且つ前記第1演出パターンと演出実行態様が異なる第3演出パターンを記憶可能であり、
前記遊技演出実行手段は、前記入力情報記憶手段に前記入力無し情報が記憶されている状態で前記特別遊技条件が成立すると、該特別遊技条件の成立を契機として前記第2演出パターンと前記第3演出パターンとを含む複数の演出パターンから一つを選択して遊技演出を行う手段である
ことを特徴とする遊技機。
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