JP6033149B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球貸出媒体の取り忘れを報知する遊技機に関し、さらに詳細には、入力情報に基づく特別演出が表示画面に表示されている場合に、遊技球貸出媒体の取り忘れを報知する遊技機に関する。
従来、遊技機の一例としてのパチンコ機による遊技の際には、遊技媒体としての遊技球を遊技球貸出装置から借り受け、借り受けた遊技球により遊技を行うことが知られている。この遊技球貸出装置は、多くの場合パチンコ機ごとに隣接して配設されており、遊技球を借り受ける際に必要となる紙幣やプリペイドカード、或いは、プリペイドコイン等の遊技球貸出媒体を取込可能な取込部を有する。
遊技球貸出装置は、取込部を介して取り込まれた媒体に記録された情報を読み取る読取部を有しており、読み取った情報に基づいて遊技者に貸出可能な貸し球可能数を判定し、当該貸し球可能数を遊技者に表示する。
遊技者は、表示された貸し球可能数に基づいて、遊技球貸出装置又はパチンコ機に設けられたスイッチ等を操作することにより、貸し球可能数(残数)が0となるまで繰り返し遊技球を借り受けることが可能であり、借り受けた遊技球を遊技媒体としてパチンコ機に使用することができる。
特許文献1には、遊技球貸出媒体に貸し球可能数が残存しているにも拘らず、遊技者の不注意で遊技球貸出媒体が遊技球貸出装置内に置き忘れられる状況に鑑み、貸し球可能数が残る遊技媒体が遊技球貸出装置内にある状態でハンドルを放すと、取り忘れの防止を促す報知画面の表示を行う遊技機が開示されている。
一方、特許文献2に示すように、近年においては、遊技機とネットワーク上に設けられた特定のサーバーコンピュータとを携帯電話等の通信機器を介して接続可能としたシステムが提案されている。当該システムは、例えば演出表示に登場するキャラクターや演出図柄の形態、或いは特定の演出頻度等の演出上の要素を遊技者の任意により選択,変更(カスタマイズ)し得るシステムであり、例えばサーバーコンピュータ上において、遊技の進行によって得られたポイントと引き換えに上記の要素をカスタマイズし、変更後のカスタマイズ情報に基づいて実際の遊技を進行可能なシステムである。変更後のカスタマイズ情報の遊技機への反映は、主にサーバーコンピュータによって発行されるパスワードを遊技機に対して入力することにより行われ、遊技機はパスワードを解析することによって、遊技者が任意に選択,変更したカスタマイズ情報を演出表示に反映させる。このようなシステムにより、遊技者は遊技機に予め設定されているデフォルトの演出表示の他に、自らが選択,変更した遊技者個人の専用演出を視認することが可能となる。遊技終了時には、終了操作を行うことにより、遊技時に獲得したポイントを反映したカスタマイズ情報に係るQRコード(登録商標)等を遊技機から取得することで、次回の遊技に使用可能な新たなパスワードをサーバーから取得することが可能である。
特開2009−34457号公報 特開2009−195432号公報
しかし、遊技者にとって、ハンドルを放す度に報知画面が表示されることは非常に煩わしいものと感じられる可能性がある。また、遊技者が上述のシステムに参加している場合、終了操作に夢中となり、貸し球可能数が残存する遊技球貸出媒体を遊技球貸出装置内に置き忘れる可能性もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、入力パスワードに基づく特別演出表示が表示画面に表示され、残高のある遊技球貸出媒体が遊技球貸出装置内に残存している場合に、遊技終了処理をすると取り忘れ防止を報知する遊技機を提供する。
上記課題を解決するための構成として、遊技球を取り込み可能な始動入賞口と、入力情報の入力により、前記入力情報に基づく特別演出を演出表示装置に表示し、前記特別演出中に出力指示情報が入力された場合、当該特別演出中の遊技に係る情報に前記入力情報に係る情報を付加した出力情報を発行する副制御装置と、遊技球貸出ボタン、遊技球貸出媒体返却ボタン及び遊技球貸出媒体を出し入れ可能な遊技球貸出装置に接続され、前記遊技球貸出ボタンからの入力に基づき遊技球を払い出す払出制御装置とを備える遊技機であって、前記払出制御装置は、前記遊技球貸出媒体返却ボタン及び前記遊技球貸出装置からの情報に基づき、遊技球が貸出可能か否かを判定する遊技球貸出可能判定処理を行い、主制御装置は、前記払出制御装置からの前記遊技球貸出可能判定処理の判定に基づき、遊技球を貸出可能な遊技球貸出媒体が前記遊技球貸出装置内に残存しているか否かを判定する遊技球貸出媒体残存判定処理を行い、前記副制御装置は、前記特別演出中、かつ前記主制御装置からの前記遊技球貸出媒体残存判定処理の判定に基づき、遊技球を貸出可能な遊技球貸出媒体が前記遊技球貸出装置内に残存している場合において、前記出力指示情報の入力がされると取り忘れ報知処理を行う構成とした。
上記構成に係るパチンコ機によれば、遊技球貸出装置内に遊技球貸出媒体が残存している場合には、遊技者にQRコード(登録商標)等を表示せずに該媒体の取り忘れを報知するので、遊技球貸出媒体の取り忘れを確実に防止することができる。
打−WINシステムの概要を示す模式図である。 メインメニュー及びカスタマイズ設定メニューの模式図である。 パチンコ機の斜視図である。 パチンコ機の遊技盤の正面図である。 パチンコ機のブロック図である。 カスタマイズ情報処理手段のブロック図である。 主制御装置の各構成要素への監視態様を示すブロック図である。 遊技貸出媒体抜き忘れ防止処理及びQRコード(登録商標)発行処理の流れを示すフローチャートである。 取り忘れ報知画面の一例を示す図である。
以下、図1〜図9を参照し、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、以下の説明においてパチンコ機の各部の左右方向は、そのパチンコ機に対面する遊技者にとっての左右方向に一致させて説明する。
図1を参照し、実施形態に係るカスタマイズシステム(以下、打−WINという)600の概要について説明する。図1に示すように、打−WIN600は、遊技機の一例としてのパチンコ機1と、サーバーコンピュータ(以下、サーバーという)700と、通信端末800、及び通信網900とを含んで構成される。同図に示すようにパチンコ機1は、主に所謂大当り遊技に関する所定の抽選を実行する主制御装置100と、当該所定の抽選結果に基づいて液晶表示器等によって構成された演出表示装置50上に表示される演出表示を制御する副制御装置200とを備える。また、副制御装置200は、遊技者による所定の操作に応じて、後述の取り忘れ報知画面、二次元コードの発行画面やパスワード入力画面が表示されるように演出表示装置50を制御する。
サーバー700は、インターネット等の通信網900を介して接続されたコンピュータであって、遊技者によるカスタマイズ設定の際に閲覧可能なWebサイトを管理するとともに、遊技者が所有する通信端末のICC,IPアドレス,電話番号等の遊技者固有情報、及び当該遊技者固有情報と対応付けられた遊技履歴情報やカスタマイズ情報を記憶,蓄積可能な記憶手段700Aを有する。なお、遊技履歴情報やカスタマイズ情報の具体例については後述する。
通信端末800は、例えば携帯電話、スマートフォン(高機能携帯電話)、携帯情報端末(PDA)、所謂パソコン等、Webブラウザを利用可能な電子機器であり、遊技者はこれらの電子機器を使用することにより、通信網900を介してサーバー700との通信を確立する。なお、本実施形態においては、通信端末800としてパチンコ機1により発行される二次元コードを撮像可能な撮像手段800A、ディスプレイ800B、通信網900との接続を可能とする通信手段800C、及び十字キーやその他の操作ボタンを備えた携帯電話を例として説明する。
通信網900は、例えば通信端末800と無線通信可能な基地局を含み、通信端末800から送信されるデータ、及びサーバー700から送信されるデータを相互に送受信可能である。通信網900は、例えばインターネット、電話網、LAN、専用回線等で構成され、上記基地局を介して通信端末800及びサーバー700のとの通信を確立する。
以下、図1及び図2を参照して、上記構成からなる打−WIN600の運用方法について概説する。まず、これまで打−WIN600を利用した遊技を行ったことがない遊技者は、打−WIN600を利用するための事前登録を行う必要がある。
具体的には遊技者は、図3に示すパチンコ機1の前側に配設されたプッシュボタンやダイアル等からなる操作部9を操作することによって、副制御装置200により演出表示装置50の表示画面51に図2(a)に示すメインメニューM1を表示させ、メメインメニューM1の中から「新規登録」の項目を選択する。メインメニューM1上には、「新規登録」の項目の他、「パスワード入力」、「保存する」、「前画面に戻る」等の項目が設定されている。例えば、既に事前登録が完了している遊技者は「パスワード入力」の項目を選択し、後述のサーバー700により発行される入力情報としてのパスワードを入力することにより、前回の続きから打−WIN600を利用した遊技を行うことができる。また、打−WIN600を利用した遊技を中断する場合には「保存する」の項目をすることにより、副制御装置200により出力情報としての二次元コードを発行させ、遊技者が演出表示装置50の表示画面上に表示された二次元コードを携帯電話の撮像手段800Aにより撮像した後、サーバー700にアクセスすることにより、これまでの遊技履歴情報及びカスタマイズ情報がサーバー700上において更新される。
遊技者によって「新規登録」の項目が選択されると、副制御装置200は第1二次元コードを生成するとともに、当該生成した第1二次元コードを演出表示装置50上に表示する。ここで、第1二次元コードとしては、バーコード、QRコード(登録商標)等、通信端末800の撮像手段800Aによって読み取り可能な識別情報である。また、第1二次元コードには、パチンコ機1の機種ごとに個別に開設されたWebサイトの所在(URL)を示す情報が含まれており、通信端末800は、撮像手段800Aを介して読み取った第1二次元コードに含まれる情報に基づいてURL情報を生成する。また、通信端末800は、生成したURL情報に基づいてサーバー700にアクセスし、新規登録要求コマンドを送信する。
新規登録要求コマンドを受信したサーバー700は、遊技者が所有する通信端末800のICC、IPアドレス、電話番号等の固有情報を取得し、当該情報を遊技者固有情報として登録する。当該登録がなされることにより、サーバー700内に遊技履歴情報や、カスタマイズ情報が蓄積される遊技者専用の記憶手段700A内における記憶領域が確保され、打−WIN600を利用する準備が完了する。
図2(b)は、打−WIN600の利用準備が完了した場合に、遊技者専用のWebページとして通信端末800のディスプレイ800Bに表示されるカスタマイズ設定メニューM2の一例を示す図である。同図に示すように、カスタマイズ設定メニューM2には、「マイキャラ設定」や「カスタム設定」のカスタマイズ情報に関する選択項目と、パスワード発行に関する項目と、合計遊技回数、合計大当り回数等の遊技履歴に関する項目、遊技ポイントに関する項目に関する各項目が一覧として表示されており、遊技者は特に「マイキャラ設定」や「カスタム設定」の項目を選択,決定することにより遊技者の趣向に合わせたキャラクターのカスタマイズを行うことができる。例えば、カスタマイズ設定メニューM2において「マイキャラ設定」の項目が選択、決定された場合には図外のマイキャラ設定メニューに遷移し、表示される複数のキャラクターの中から遊技者の趣向に合致するキャラクターを任意に選択することが出来る。遊技者の選択により「マイキャラ」が設定された場合、サーバー700は、記憶手段700Aにおける「マイキャラ」の情報に関する記憶領域に選択されたキャラクターに関する情報を記憶する。
また、カスタマイズ設定メニューM2において「カスタム設定」の項目を選択,決定することにより、「マイキャラ」を装飾可能なアイテム等を表示する図外のカスタム設定メニューに遷移し、表示される複数のアイテムから遊技者の趣向に合致する「マイキャラ」の装飾アイテム等を任意に選択することが出来る。尚、これらのアイテム等は獲得した遊技ポイントと引き換えに取得可能であり、マイキャラのレベルが上がる毎に選択個数が増加していく。遊技者の選択により「カスタム」が設定された場合、サーバー700は、記憶手段700Aにおける「カスタム」の情報に関する記憶領域に選択されたカスタムに関する情報を記憶する。
カスタマイズ設定メニューM2には「これまでの合計遊技回数」、「これまでの合計大当り回数」や「遊技ポイント」が表示される。「これまでの合計遊技回数」は、打−WIN600を利用して遊技をした場合における遊技回数の総計を示す領域である。また、「これまでの合計大当り回数」は、打−WIN600を利用して遊技をした場合に、獲得した大当り回数の総計を表示する領域である。さらに、「遊技ポイント」は、打−WIN600を利用して遊技をした場合において、特定の演出等が表示された場合に獲得したポイントの総計を示す領域である。
選択したマイキャラやカスタムに関する情報は、演出表示装置50の表示画面51に表示される。打−WIN600を利用することにより、遊技者の趣向に合致するマイキャラを選択することが可能となり、遊技中に獲得したポイントに応じてマイキャラをカスタムすることが可能となる。
次に、打−WIN600を利用したパチンコ機1の遊技を終了する場合の手順を説明する。打−WIN600を利用した遊技を終了する場合、遊技者は、操作部9の操作によって表示画面51上に図2(a)に示すメインメニューM1を表示させ、「保存する」の項目を選択する。副制御装置200は、「保存する」の項目が選択されたことに基づいて、遊技者によって事前に設定された各種のカスタマイズ情報、遊技によって得た経験値に関する情報、経験値に応じて向上する「マイキャラ」のLVに関する情報、及び各カウンタによって記憶された遊技履歴情報が含まれる第2二次元コードを生成し、当該第2二次元コードを演出表示装置50の表示画面51上に表示する。
第2二次元コードは、遊技者によるパスワード入力後、遊技開始から遊技終了までに獲得したマイキャラのカスタマイズ情報、レベル、経験値、ポイント等のパラメータをパスワード入力時のパラメータに付加した情報を包含する。また、前述のように、第2二次元コードは、読み取り可能なバーコード、QRコード(登録商標)により表示され、サーバー700へのアクセスを確立可能なURLを含む。したがって、遊技者は第2二次元コードを通信端末800の撮像手段800Aを介して読み取り、通信端末800を介してサーバー700へのアクセスをすることが出来る。
データ保存要求コマンドを受信したサーバー700側は、通信端末800の遊技者固有情報に基づいて、事前登録の際に確保された遊技者専用の記憶手段700A内における記憶領域内にカスタマイズ情報、経験値に関する情報、「マイキャラ」のLVに関する情報及び遊技履歴情報等を更新して記憶する。
また、サーバー700は、更新された各種の情報に基づいて、遊技者に対して特典(アイテム等)を付与する。例えば、サーバー700は、遊技履歴情報に含まれる合計遊技回数、大当り回数及びミニゲーム結果を図2(b)に示す遊技ポイントに換算して付与する。例えば、合計遊技回数5回が、遊技ポイント1ポイントとして換算され、合計大当り回数1回が遊技ポイント5ポイントとして換算される。そして、例えば図3(b)に示すように、利用登録直後0ポイントとして表示されていた遊技ポイントが、合計遊技回数及び合計大当り回数に応じて加算されて表示される。また、前述のとおり、遊技者は特典として付与された遊技ポイントと引き換えに、新たなカスタマイズの内容を獲得することができる。そして、サーバー700によるカスタマイズに関する設定と、当該カスタマイズに関する設定が反映された状態でのパチンコ機1の遊技を繰り返し実行することにより、遊技者は「マイキャラ」の成長を促すことができる。
以下、図3〜5を参照して、パチンコ機1及び遊技球貸出装置20の概要を概説する。パチンコ機1は、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2の側部に軸着され、開閉自在に取り付けられた本体枠3と、当該本体枠3の内側に装着された遊技盤30と、本体枠3の前面に軸着されて開閉自在に取り付けられ、中央に大きく設けられたガラス窓4A及び当該ガラス窓4Aの下方に設けられた上受皿6A及び下受皿6Bを有するガラス枠4と、本体枠3の下部に配設された図外の発射装置と、ガラス枠4の下部に取り付けられたハンドル7と、ガラス枠4の左右の上部にそれぞれ設けられたスピーカ8、ガラス枠4の内部に配設された図外の複数の発光体とを備える。
上受皿6Aの中央部には、操作部9が配設される。操作部9は、演出表示装置50の表示画面51に表示されるカーソル等を移動するためのダイアル部と、ダイアル部によって移動されるカーソルと対応する項目を選択する際や、例えば表示画面51において展開される多様なボタン演出の際に押下されるボタン部とから構成される。
また、上受皿6Aの右側には遊技球貸出ボタン10A(以下、貸出ボタン10Aという)、遊技球貸出媒体返却ボタン10B(以下、返却ボタン10Bという)及び残高表示部10Cが配置される。
図6に示すように、貸出ボタン10Aは、ガラス枠中継基板310及びCR基板330を介して後述の払出制御装置300に電気的に接続されるとともに、遊技球等貸出装置接続基板320を介して遊技球貸出装置20に電気的に接続される。貸出ボタン10Aが押下された場合、遊技球払出装置301から上受皿6Aに例えば125個の遊技球が払い出されるとともに、貸出装置20の度数表示部23及び残高表示部10Cに所定数減算された度数及び残高がそれぞれ表示される。
図6に示すように、返却ボタン10Bは、ガラス枠中継基板310及びCR基板330を介して後述の払出制御装置300に電気的に接続されるとともに、遊技球等貸出装置接続基板320を介して遊技球貸出装置20に電気的に接続される。返却ボタン10Bが押下され、遊技球貸出媒体に残高がある場合には、後述の遊技球貸出媒体出入口22から遊技者に返却されるとともに、貸出装置20の度数表示部23及び残高表示部10Cに、例えば「0」等、遊技球が貸出装置20内に残存していない旨が表示される。
図6に示すように、残高表示部10Cは上受皿6Aの右側に設けられ、後述の遊技球貸出媒体出入口22に遊技球貸出媒体が挿入された場合、払出可能な残高を表示する。表示された残高は、貸出ボタン10Aを押下する度に所定数減算されている。例えば、払出可能残高が10,000(円)の場合には残高表示部10Cには「100」と表示されており、貸出ボタン10Aが押下された場合、遊技者に所定数の遊技球が貸与されるとともに払出可能残高は9,500(円)となり、残高表示部10Cには「95」と新たに表示される。
図3に示すように、パチンコ機1の側部には、遊技球貸出装置(以下、貸出装置という。)20が設置されている。図3に示すように貸出装置20は、パチンコ機1の払出制御装置300と図外のケーブル等の通信手段を介して電気的に接続されている。
貸出装置20には、紙幣取込口21や遊技球貸出媒体出入口22等の貸し球媒体取込部が設けられている。
ここで遊技球貸出媒体としては、紙幣(所謂現金)や、予め遊技者によって購入されたプリペイドカード、プリペイドコイン等、パチンコ機1が設置された遊技店ごとに定められた媒体であれば、如何なる記録方式や形状を有するものであってもよい。本実施形態においては、遊技球貸出媒体として紙幣、及び、プリペイドカードを使用可能な貸出装置20を例として説明する。
貸出装置20は、内部に金額読み取り手段を備え、紙幣の金種、又は、プリペイドカード内に記憶された金額情報に基づいて球貸し可能数を設定する。当該球貸し可能数は、球貸し可能度数に換算され、例えば液晶表示器によって構成された度数表示部23に数字として表示される。ここで、球貸し可能度数「1度」は、1百円と対応し、例えば1万円紙幣、又は、1万円分の金額情報が記憶されたプリペイドカードがそれぞれ対応する紙幣取込口21又は遊技球貸出媒体出入口22に挿入された場合、球貸し可能度数が「100度」として表示される。また、球貸し可能度数「1度」は、貸し球としての遊技球25個分と対応しており、貸出ボタン10Aが押下される度に減算される。
図4は、パチンコ機1に搭載された遊技盤30の正面図である。遊技盤30は、その盤面に遊技球が流下する遊技領域31を備える。遊技領域31は、図3に示すパチンコ機1に設けられたガラス窓4から視認することができる。遊技領域31は、図示しないパチンコ機1の内部に設けられる発射装置から発射された遊技球を滑走させるガイドレール27と遊技球規制レール28によって略円形状となるように区画形成されている。遊技領域31の中央部には、表示画面51、ステージ52及び役物装置70を備える演出表示装置50が配置される。表示画面51は、後述の副制御装置200により制御され、副制御装置200からの信号に基づき演出図柄Sを変動させ、様々な演出画像や映像を表示する。ステージ52は、左右側から中央側に傾き、ワープ口52Aから進入した球が転動可能な構成となっている。ステージ52の中央部で勢いを失った球は、ワープ口52Bに導かれ、始動入賞口としての第1始動部品61に向かって流下する。第1始動部品61に取り込まれなかった球は、アウト口68から機外に排出される。役物装置70は、副制御装置200に制御され、抽選により選出された演出パターンに従い可動する。
図外の発射装置は、後述の発射制御装置400によって駆動制御され、払出制御装置300を介して入力されるタッチスイッチ401,停止スイッチ402及びハンドル7からの入力に基づいて遊技領域31に向けて所定の打出し力、及び間隔により遊技球を打ち出す。なお、タッチスイッチ401及び停止スイッチ402はパチンコ機1の下部に回動自在に配設されたハンドル7(図3参照)の周囲に設けられている。遊技領域31の下方には、流下する球を取込可能な複数の一般入賞口67が設けられる。一般入賞口67には一般入賞口検知センサ95が設けられ、球の進入を検出する。球を検出した場合、払出制御装置300に信号が送信され、遊技球払出装置301から所定の球が払い出される。
遊技領域31内に打ち出された遊技球は、遊技領域31内に配設された各種の入賞部品や通過ゲート等の遊技部品によって検知される。以下、主要な遊技部品について説明する。
遊技領域31の中央部には、第1始動部品61が配設される。第1始動部品61は、遊技領域31を流下する遊技球を取込可能な入賞口を有し、当該入賞口から取り込まれた遊技球を遊技盤30の後方に配設された排出通路に誘導する。第1始動部品61内に取り込まれた遊技球は、内部に配設された第1始動口検知センサ91によって検知される。図5に示すように第1始動口検知センサ91は主制御装置100と図外の入力ポートを介して接続されており、その検知信号が主制御装置100側に出力される。
遊技領域31の右側部には、始動入賞口としての第2始動部品62が配設される。第2始動部品62は、遊技領域31を流下する遊技球を取込可能な入賞口と、当該入賞口を開閉する開閉体63を有し、開閉体63の開放動作中に入賞口から取り込まれた遊技球を遊技盤30の後方に配設された排出通路に誘導する。第2始動部品62内に取り込まれた遊技球は、内部に配設された第2始動口検知センサ92によって検知される。第1始動口検知センサ91と同様に、第2始動口検知センサ92は、主制御装置100と図外の入力ポートを介して接続されており、その検知信号が主制御装置100側に出力される。
主制御装置100は、上述の第1始動口検知センサ91又は第2始動口検知センサ92からの検知信号の入力に基づいて、払出制御装置300に対して賞球払出しコマンドを送信するとともに、後述する特別遊技(大当り遊技)の可否に関する所定の抽選を実行する。払出制御装置300は、主制御装置100から送信される賞球払出しコマンドに含まれる賞球数情報に基づいて遊技球払出装置301を制御し、パチンコ機1の上受皿6Aに遊技球を払出す。
第1特別図柄表示装置35Aは、第1始動部品61への遊技球の入賞を契機に、主制御装置100により行われる第1特図抽選の結果を表示する表示器である。
本実施形態における第1特別図柄表示装置35Aは、7セグメントディスプレイにより構成され、第1特図抽選の結果に基づいて特別図柄(1〜9までの数字や記号)を高速で点滅表示させた後に、第1特図抽選の結果を表示する態様で所定の特別図柄を導出表示(停止表示)させるものであり、特別図柄が点滅表示している時間は、特別図柄の変動時間である。
ここで、例えば第1特図抽選の結果が「当り」である場合に停止表示される特別図柄は、1〜9までの何れかの数字であり、「ハズレ」である場合に停止表示される特別図柄は、数字以外のアルファベットや「−」等の記号である。
第2特別図柄表示装置35Bは、第2始動部品62への遊技球の入賞を契機に、主制御装置100により行われる第2特図抽選の結果を表示する表示器である。第2特別図柄表示装置35Bは、第1特別図柄表示装置35Aと同様の7セグメントディスプレイにより構成され、主制御装置100により制御されることによって特別図柄を点滅表示させた後に、第2特図抽選の結果を表示する態様で所定の特別図柄を導出表示(停止表示)するものである。
なお、本実施形態においては、第1始動部品61への入賞を契機として変動する特別図柄を第1特別図柄とし、第2始動部品62への入賞を契機として変動する特別図柄を第2特別図柄としている。また、第1特別図柄表示装置35A及び第2特別図柄表示装置35Bは、演出表示装置50を見ている遊技者の視界に同時に入らないように遊技盤30の右下部分に演出表示装置50と離間して配置されている。
また、第1特別図柄表示装置35A及び第2特別図柄表示装置35Bの形態は7セグメントに限られず、複数のランプを配列した形態のものを採用することも可能である。また、7セグメントに表示される特別図柄の態様は、数字に限られるものではなく、識別が困難な特定の記号により第1特図抽選及び第2特図抽選の結果(「当り」,「ハズレ」)を表示するものとしてもよい。
普通図柄表示装置41は、遊技球が通過ゲート66を通過したことに基づいて実行される普図抽選の結果が表示されるよう、主制御装置100に設けられた普通図柄用当否抽選手段により制御されるものである。この普通図柄表示装置41は第2特別図柄表示装置35Bの下方に配置されていて、本実施形態においては2つのLEDランプからなる。普通図柄に係る電子抽選の結果が「当り」のときに2つのLEDランプのうちの一方のみが点灯し、ハズレのときに他方のみが点灯するようになっている。
2つのLEDランプが交互に点滅している状態は、普通図柄が変動している状態であり、その点滅が停止して点灯が維持された状態は、普通図柄の変動が停止した状態である。また、2つのLEDランプが交互に点滅している時間は、普通図柄の変動時間である。
以下、図5を参照し、上記構成からなる遊技盤30を備えたパチンコ機1のハードウェア上の構成について説明すると共に、パチンコ機1における主要な制御処理について概説する。同図に示すように、パチンコ機1は主制御装置100、副制御装置200を主たる装置として備えている。
以下、図5を参照しつつ、上記盤面構成を有するパチンコ機1における各制御装置による主要な遊技処理、及び遊技の流れについて説明する。図5に示すようにパチンコ機1は、主制御装置100、副制御装置200、払出制御装置300及び発射制御装置400を含む各制御手段を備える。なお、各制御装置の接続は、不図示の中継基板や入出力ポート等を介して行われる。上記各制御装置は、何れもCPU(Central Processing Unit)と、遊技処理に必要なプログラム及び、遊技処理に必要なデータを格納したROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されたコンピュータプログラムに従って処理を行うための一時記憶領域であるRAM(Random Access Memory)とを備えるマイクロコンピュータであって、遊技処理全般を司る主制御装置100を中心として多様な処理を実行する。
以下、図5を参照して上述の第1始動口検知センサ91、第2始動口検知センサ92、大入賞口検知センサ93、通過ゲート検知センサ94及び一般入賞口検知センサ95により遊技球が検出された場合の主制御装置100を中心とする主要な処理について説明する。同図に示すように、第1始動口検知センサ91、第2始動口検知センサ92、大入賞口検知センサ93、通過ゲート検知センサ94及び一般入賞口検知センサ95は、図外の入力ポートを介して主制御装置100と接続され、その検出信号は主制御装置100側に出力される。
(賞球払出処理(賞球払出手段)について)
主制御装置100は、第1始動口検知センサ91、第2始動口検知センサ92、大入賞口検知センサ93、通過ゲート検知センサ94及び一般入賞口検知センサ95からの入力に基づいて、賞球数に係る情報(賞球数情報)を含む払出コマンドを生成し、当該生成した払出コマンドを払出制御装置300に対して送信する。ここで、遊技者に払出される賞球数はセンサの種別ごとに予め設定されている。具体的には、主制御装置100は第1始動口検知センサ91、第2始動口検知センサ92及び一般入賞口検知センサ95からの入力に対しては、3個の賞球が払い出されるように賞球数情報を含む払出コマンドを生成する。一方、主制御装置100は、大入賞口検知センサ93からの入力に対しては、15個の賞球が払い出されるように賞球数情報を含む払出コマンドを生成する。
上記主制御装置100によって生成,送信された払出コマンドを受信した払出制御装置300は、払出コマンドの内容を解析し、賞球数情報に対応した賞球数を払出すように遊技球払出装置301を駆動制御する。遊技球払出装置301は、遊技盤30の背後に配設されており、図外の球タンクに貯留された遊技球を、モータ等の出力軸と接続された図外の払出スプロケットの所定回転角ごとに賞球数情報に対応した賞球数を上受皿6A上に払出す。なお、各入賞部品,入賞装置に設定された賞球数はこれに限られるものではなく、賞球数をさらに細かく設定してもよい。
(特図遊技処理(特図遊技実行手段)について)
主制御装置100は、第1始動口検知センサ91又は、第2始動口検知センサ92からの入力に基づいて、特図当否抽選処理、特図種類決定処理、及び特図変動時間決定処理(以下、3つを総称して「特図遊技処理」という。)等の処理を実行する以下、上記主要な処理について概説する。
主制御装置100は、第1始動口検出センサ91又は第2始動口検出センサ92からの入力に基づいて、図外のハードウェアカウンタ又はソフトウェアカウンタからそれぞれ特図当否抽選用乱数、特図当り用特図種類決定乱数、特図変動時間決定用乱数(以下、3つの乱数を総称して特図遊技用乱数という場合がある。)を同時に取得する。特図当否抽選用乱数は、例えば0〜65535までの範囲の値を取り得るハードウェアカウンタより取得される乱数であり、当該乱数は記憶手段としてのRAMに設けられた記憶領域内に格納される。
特図当り用特図種類決定乱数及び特図変動時間決定用乱数は、例えば0〜99までの範囲の値を取り得るソフトウェアカウンタより取得される乱数であり、当該各乱数は前記同様にRAMに設けられた記憶領域内にそれぞれ格納される。なお、これら特図遊技用乱数の上限記憶数は、第1始動口検出センサ91の入力に対して4つ、第2始動口検出センサ92の入力に対して4つの合計8つまでとされている。主制御装置100は、所定の始動条件が成立したことに基づいて上記記憶された特図遊技用乱数を読み出し、特図当否抽選処理、特図種類決定処理、及び特図変動時間決定処理を実行する。なお、所定の始動条件とは、第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35Bによって表示される特別図柄が変動中でないこと、かつ、現在の遊技状態が特別遊技状態でないことである。
(特図当否抽選処理(特図当否抽選手段)について)
主制御装置100は、読み出した特図当否抽選用乱数と、特図当否抽選用テーブルとを参照し、読み出した特図当否抽選用乱数に対応する当否結果(「当り」又は「外れ」)を抽出する。特図当否抽選用テーブルには、0〜65535までの値と、それぞれの値に対応する当否結果が対応付けられて規定されており、主制御装置100は、当該特図当否抽選用テーブルを参照することにより、特図当否抽選用乱数に対応する当否結果を抽出する。特図当否抽選用テーブルが参照された場合に当否結果が「当り」となる確率は、例えば約1/399程度に設定されている。
(特図当り用特図種類決定処理(特図当り用特図種類決定手段)について)
主制御装置100は、前述の当否結果が「当り」であることを条件として、読み出した特図当り用特図種類決定乱数及び図外の特図当り用特図種類決定テーブルとを参照し、読み出した特図当り用特図種類決定乱数に対応する特図種類(本例では「特別図柄A」〜「特別図柄D」を抽出する。
特図当り用特図種類決定テーブルには、0〜99までの値と、それぞれの値に対応する特図種類が所定の選択率により規定されており、主制御装置100は、当該特図当り用特図種類決定テーブルを参照することにより、特図当り用特図種類決定乱数に対応する特図種類を抽出する。
特図当り用特図種類決定テーブルは、第1テーブル及び第2テーブルとから構成されており、第1テーブルは、特図当り用特図種類決定乱数が第1始動口検出センサからの入力(第1始動部品61への入賞)を契機として取得された場合に参照され、第2テーブルは、特図当り用特図種類決定乱数が第2始動口検出センサ92からの入力(第2始動部品62への入賞)を契機として取得された場合に参照される。第1テーブルと第2テーブルとの間には、特図種類の選択率に差が設けられており、例えば第2テーブルが参照された場合に特図種類が「特別図柄B」又は「特別図柄D」が選択される確率は、第1テーブルが参照された場合よりも10%高く設定されている。
当該図柄種類は、後述する特別遊技におけるラウンド(R)数、及び特別遊技後における遊技状態の決定に関わるものであり、特別図柄の種類(「特別図柄A」〜「特別図柄D」)によって特別遊技において得られる賞球数やその後の遊技性が大きく変動することとなる。
具体的には「特別図柄A」は、特別遊技におけるラウンド数が4R、特別遊技後の遊技状態が「通常状態」として規定され、「特別図柄B」は、特別遊技におけるラウンド数が16R、特別遊技後の遊技状態が「通常状態」として規定され、「特別図柄C」は、特別遊技におけるラウンド数が4R、特別遊技後の遊技状態が「時短状態」として規定され、「特別図柄D」は、特別遊技におけるラウンド数が16R、特別遊技後の遊技状態が「時短状態」として規定されている。
なお、図示の「選択率」,「ラウンド数」,「遊技状態」の項目は、説明のための便宜上の項目であり、実際の特図当り用特図種類決定テーブルに規定されるものではない。なお、後述する役物当り用特図種類決定テーブルについても同様である。
(特図変動時間決定処理(特図変動時間決定手段)について)
主制御装置100は、読み出した特図変動時間決定用乱数と、特図変動時間決定用テーブルとを参照し、読み出した特図変動時間決定用乱数に対応する変動時間(例えば「2秒」,「4秒」,「11秒」,「15秒」,「30秒」,「45秒」)を抽出する。特図変動時間決定用テーブルには、0〜99までの値と、それぞれの値に対応する上記「2秒」〜「45秒」までの変動時間が規定されており、主制御装置100は、当該特図変動時間決定用テーブルを参照することにより特図変動時間決定用乱数に対応する変動時間を抽出する。
また、特図変動時間決定用テーブルは、後述する遊技状態、及び当否結果に応じて、抽出される特図変動時間の割合が異なるように設定されたテーブルに細分化されており、例えば遊技状態が「通常状態」である場合には、「2秒」,「4秒」の変動時間を除き、「11秒」,「15秒」が抽出される割合が高く設定されたテーブルが参照され、遊技状態が「時短状態」かつ当否結果が「外れ」である場合には、「2秒」,「4秒」が抽出される割合が高く設定されたテーブルが参照される。
よって、遊技状態が「時短状態」である場合には、特別図柄の一回当たりの変動時間が大幅に短縮される。また、遊技状態が「通常状態」かつ当否結果が「当り」、又は「時短状態」かつ当否結果が「当り」である場合には、「2秒」,「4秒」の変動時間を除き、「30秒」,「45秒」が抽出される割合が高く設定されたテーブルが参照される。つまり、主制御装置100は、遊技状態及び当否結果に応じて、細分化された特図変動時間決定用テーブルを参照することにより、特別図柄の変動時間を抽出する。
(図柄変動処理(図柄変動手段)について)
主制御装置100は、上述の特図遊技処理によって抽出された情報に基づいて、特別図柄、及び演出図柄Sの変動処理を実行する。具体的には、主制御装置100は、遊技盤10の右下部に配置された第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35Bの変動表示を開始させ、特図変動時間経過後に当否結果を示す態様で停止表示させる。第1特別図柄表示装置35A及び第2特別図柄表示装置35Bは、ともに7セグメントランプが並列に配置された表示器であって、例えば前述の当否結果が「当り」である場合には主制御装置100の制御によって所定の変動時間経過後に「7」・「7」,「3」・「3」等の同一数字が停止表示され、「外れ」である場合には「−」・「−」等の記号が停止表示される。
また、主制御装置100は、特別図柄の変動表示制御とともに、副制御装置200側に演出開始コマンドを送信し、演出表示装置50の表示画面51上における演出図柄Sの変動表示を開始させる。演出開始コマンドには、前述の当否結果、特図種類及び特図変動時間に係る情報が含まれており、当該演出開始コマンドを受信した副制御装置200側では、演出開始コマンドを解析するとともに、これに含まれる前記情報に基づいて図外のテーブルから演出パターン(例えば予告パターン,リーチパターン等)を決定し、決定した演出パターン情報を含む変動開始コマンドを演出表示装置50側に送信する。また、演出表示装置50側では、受信した変動開始コマンドの内容に基づいて所定の画像や動画などの演出データを図外のROMから読み出すとともに表示画面51上に出力し、演出図柄Sの変動表示中において遊技を盛り上げる多様な演出を表現する。なお、演出図柄Sの最終的な停止表示態様は、当否結果によって予め設定されており、当否結果が「当り」である場合には3つの演出図柄が同一の数字又はキャラクターの組み合わせとして停止表示され、「外れ」である場合にはこれ以外の組み合わせが停止表示される。
つまり、特別図柄、及び演出図柄Sは、ほぼ同期して変動を開始するとともに、ほぼ同期して停止表示され、その停止表示の態様によって前述の特図当否抽選の結果を遊技者に報知する図柄である。
上述の当否結果が「当り」である場合、特別図柄及び演出図柄Sの変動停止により当否結果が「当り」であることが導出された後に、特別遊技(大当り遊技)が実行される。特別遊技は、遊技領域31に設けられた大入賞部品65が開放動作されることにより実行される。図4に示すように、大入賞部品65は遊技領域31の右下部に配設される。大入賞部品65は、遊技領域31を流下する遊技球を取り込み可能な矩形の大入賞口と、当該大入賞口を閉塞又は開放可能なフラップ状の開閉体を備え、主制御装置100の駆動制御によって図外の駆動装置がフラップ状の開閉体を開放動作させることにより特別遊技が実行される。具体的には主制御装置100は、遊技球が大入賞口に所定の個数取り込まれるまで、又は開放から所定の時間が経過するまでのうち、いずれか早い方の条件が成立するまで開閉体を開放状態とする動作を例えば15回(15ラウンド)繰り返して実行する。大入賞口内に取り込まれた遊技球は、大入賞口検知センサ93により検知された後に遊技盤5の後方に設けられた排出通路を経て機外に排出される。また、主制御装置100は、大入賞口検知センサ93からの検出信号に基づいて、例えば賞球を15個払い出すべき旨の情報を含んだ賞球払出しコマンドを生成し、払出制御装置300に送信する。このように、特別遊技においては複数の遊技球の大入賞部品65への入賞が許容されるため、遊技者は一時に多くの賞球を得ることが可能となる。
(普図遊技処理(普図遊技実行手段)について)
主制御装置100は、通過ゲート検知センサ94からの入力を契機として同時に取得される普図当否抽選用乱数、及び普図変動時間決定用乱数に基づいて、普図当否抽選処理、及び普図変動時間決定処理を実行する。普図当否抽選用乱数は、例えば0〜99までの範囲の値を取り得るハードウェアカウンタより取得される乱数であり、当該乱数は記憶手段としてのRAMに設けられた記憶領域内に格納される。普図変動時間決定用乱数は、例えば0〜99までの範囲の値を取り得るソフトウェアカウンタより取得される乱数であり、当該各乱数は前記同様にRAMに設けられた記憶領域内に格納される。なお、上記同時に取得される普図当否抽選用乱数及び普図変動時間決定用乱数の上限記憶数は、通過ゲート検知センサ94の入力に対して合計4つまでとされている。
主制御装置100は、所定の始動条件が成立したことに基づいて上記記憶された普図当否抽選用乱数及び普図変動時間決定用乱数を読み出し、普図当否抽選処理、及び普図変動時間決定処理(以下、2つを総称して「普図遊技処理」という。)を実行する。なお、所定の始動条件とは、普通図柄表示器41によって変動表示される普通図柄が変動中でないことである。
(普図当否抽選処理(普図当否抽選手段)について)
主制御装置100は、始動条件の成立により読み出した普図当否抽選用乱数と、普図当否抽選用テーブルとを参照し、読み出した普図当否抽選用乱数に対応する当否結果(「当り」又は「外れ」)を抽出する。普図当否抽選用テーブルには、0〜99までの値と、それぞれの値に対応する当否結果が対応付けられて規定されており、主制御装置100は、当該普図当否抽選用テーブルを参照することにより、普図当否抽選用乱数に対応する当否結果を抽出する。なお、普図当否抽選用テーブルは、通常用普図当否抽選用テーブルと、時短用普図当否抽選用テーブルとから構成されており、通常用普図当否抽選用テーブルは、遊技状態が「通常状態」である場合に参照され、時短用普図当否抽選用テーブルは遊技状態が「時短状態」である場合に参照される。また、通常用普図当否抽選用テーブルが参照された場合に当否結果が「当り」となる確率は、例えば約1/40程度に設定されており、時短用普図当否抽選用テーブルが参照された場合に当否結果が「当り」となる確率は、例えば約1/4程度に設定されている。
(普図変動時間決定処理(普図変動時間決定手段)について)
主制御装置100は、読み出した普図変動時間決定用乱数と、普図変動時間決定用テーブルとを参照し、読み出した普図変動時間決定用乱数に対応する変動時間(「2秒」,「45秒」)を抽出する。普図変動時間決定用テーブルには、0〜99までの値と、それぞれの値に対応する上記「2秒」又は「45秒」までの変動時間が規定されており、主制御装置100は、当該普図変動時間決定用テーブルを参照することにより、普図変動時間決定用乱数に対応する変動時間を抽出する。
また、普図変動時間決定用テーブルは、遊技状態が「通常状態」である場合に参照される通常用普図変動時間決定用テーブルと、「時短状態」である場合に参照される時短用普図変動時間決定用テーブルに細分化されており、通常用普図変動時間決定用テーブルには、例えば「45秒」の変動時間のみが規定され、時短用普図変動時間決定用テーブルには「2秒」の変動時間のみが規定されている。よって、遊技状態が「時短状態」である場合には、普通図柄の一回当たりの変動時間が大幅に短縮(「45秒」→「2秒」)される。
(普通図柄変動処理(普通図柄変動手段)について)
主制御装置100は、上述の普図当否抽選処理、及び普図変動時間決定処理によって抽出された情報に基づいて、普通図柄の変動処理を実行する。具体的には、主制御装置100は、遊技盤30の右下部に配置された普通図柄表示器41の変動表示を開始させ、普図変動時間経過後に当否結果を示す態様で停止表示させる。普通図柄表示器41は、前述の第1特別図柄表示装置35A,第2特別図柄表示装置35Bの下方に設けられた複数のLEDランプによって構成され、例えば前述の当否結果が「当り」である場合には主制御装置100の制御によって所定の変動時間経過後に全てのLEDランプが点灯状態で停止表示され、「外れ」である場合にはいずれかのLEDランプのみが点灯状態で停止表示される。
(普通役物作動処理(普通役物作動手段)について)
主制御装置100は、普通図柄の停止表示の態様が「当り」を示す態様であることに基づいて、前述の第2始動部品62の開閉体63を開閉動作させるソレノイド(図示せず)に駆動信号を出力し、開閉体63を所定の動作態様により開放動作させる。ここで、開閉体63の開放動作は、現在の遊技状態に応じて予め設定されており、遊技状態が「通常状態」である場合には、開閉体63が例えば0.2秒間の間、1回開放動作するようにソレノイドを制御する。一方、遊技状態が「時短状態」である場合には、開閉体63を例えば1.5秒間、1回開放動作するようにソレノイドを制御する。つまり、遊技状態が「時短状態」である場合には、前述の特別図柄及び演出図柄Sの変動時間が大幅に短縮されるのみならず、普通図柄の変動時間も短縮(「2秒」)され、さらに開閉体63の開放頻度が「通常状態」の場合よりも高い頻度で、かつ、長時間繰り返し実行されることとなる。
よって、遊技者は、「時短状態」において遊技球を遊技領域31の右側部に打ち出して遊技球を通過ゲート66内を通過させながら遊技を実行することにより、打ち出された遊技球を高い確率で第2始動部品62内に取り込ませることが可能となる。
(遊技球貸出媒体残存判定処理について)
主制御装置100は、貸出装置20内に遊技球貸出媒体が残存しているか否かを監視する。具体的には、後述の払出制御装置300からの残高有信号を受信した場合、貸出装置20内に残高有の遊技球貸出媒体が残存していると判定し、残高有コマンドを生成して副制御装置200に送信する。また、主制御装置100は、払出制御装置300から残高無信号を受信した場合、貸出装置20内に遊技球貸出媒体が抜き取られたか、貸出可能残高が「0」となったと判定し、残高無コマンドを生成して副制御装置200に送信する。つまり、主制御装置100は、後述の払出制御装置300からの遊技球貸出可能判定処理の判定に基づき、遊技球を貸出可能な遊技球貸出媒体が遊技球貸出装置内に残存しているか否かを判定する。
次に、副制御装置200の主要な処理について説明する。図5に示すように、副制御装置200の演出制御手段210は、演出パターン決定手段210A、音声制御手段210B、発光制御手段210Cを備える。以下、各制御手段の機能について説明する。
演出パターン決定手段210Aは、主制御装置100から出力された変動コマンドに基づき様々な演出パターンを決定する。演出パターン決定手段210Aは、図外の予告パターン決定用乱数取得部、変動コマンドに含まれる変動時間に係る情報、及び当否結果に係る情報基づいて参照される複数の予告パターンテーブルを含む予告パターンテーブル群と、変動パターン決定用乱数取得部と、変動コマンドに含まれる変動時間、及び当否抽選の結果に基づいて参照される複数の変動パターンテーブルを含む変動パターンテーブルとを備える。
予告パターン決定用乱数取得部、及び変動パターン決定用乱数取得部は、主制御装置100から送信される変動コマンドの受信と同時に、例えば図外のソフトウェアカウンタとしてそれぞれ設けられた予告パターン決定用乱数発生手段、及び変動パターン決定用乱数発生手段から1つの乱数を抽出する。ここで、予告パターン決定用乱数発生手段、及び変動パターン決定用乱数発生手段により発生する乱数は、例えば0〜39までの整数である。
演出パターン決定手段210Aは、予告パターン決定用乱数取得部により抽出された予告パターン決定用乱数と、予告パターンテーブル群を構成する複数の予告パターンテーブルのうち、変動コマンドに含まれる変動時間及び当否抽選に係る情報に基づいて、対応するいずれかの予告パターンテーブルを参照して特定の予告パターンを抽出,決定する。当該予告パターンテーブルには、例えば「予告パターン1」〜「予告パターン」及び「プレミアム予告1」〜「プレミアム予告4」等、それぞれ表示画面51上で展開される予告演出が異なる多様な種類の予告パターンが規定されており、演出パターン決定手段210Aは、予告パターン決定用乱数取得部により抽出された予告パターン決定用乱数に対応する1つの予告パターンを抽出,決定する。
演出パターン決定手段210Aは、変動パターン決定用乱数取得部により抽出された変動パターン決定用乱数と、変動パターンテーブル群を構成する複数の変動パターンテーブルのうち、変動コマンドに含まれる変動時間及び当否抽選に係る情報に基づいて、対応するいずれかの変動パターンテーブルを参照して、特定の変動パターン(リーチパターン)を抽出,決定する。
上記変動パターンテーブルには、例えば「リーチパターン1」〜「リーチパターン8」、及び「プレミアムリーチ1」〜「プレミアムリーチ4」等のそれぞれ表示画面51上で展開されるリーチ演出が異なる多様な種類のリーチパターンが規定されており、演出パターン決定手段210Aは、変動パターン決定用乱数取得部により抽出された変動パターン決定用乱数に対応する1つの変動パターンを抽出,決定する。
演出制御手段210の演出パターン決定手段210Aは、上記各テーブルから抽出,決定した演出パターン(予告パターン及び変動パターン)、及び当否結果に係る情報を含む演出開始コマンドを演出表示装置50側に送信することにより、演出表示装置50の表示画面51に多様な演出パターンを含む演出図柄Sの変動を開始させる。演出表示装置50側では、演出制御手段210側から送信される演出開始コマンドの内容を解析するとともに、演出パターン決定手段210Aによって決定された予告パターン或いは変動パターンに応じて、これと対応する画像や動画を図外のROMから読み出し、表示画面51上に出力する。そして、当否結果が「当り」である場合には、変動時間経過後に、同一の数字またキャラクターからなる演出図柄Sを停止表示させ、当否結果が「当り」であることを遊技者に対して導出,報知する。
音声制御手段210Bは、上述の演出パターンに対応した音やセリフを出力するようスピーカ8を制御する。また、後述する遊技球貸出媒体取り忘れと判定した場合、遊技者に対して音声や警告音により取り忘れを報知するようにスピーカ8を制御する。
発光制御手段210Cは、演出パターン決定手段210Aによって抽出,決定された演出パターン(予告パターン及び変動パターン)に基づいて、該演出パターンに対応するLEDの点灯データや、役物装置70の駆動データをROMから読み出し、図外のLED基板や、モータ制御基板を制御して、演出図柄Sの変動を盛り上げるように多様な演出効果を醸成する。
カスタマイズ情報処理手段210Dは、遊技者からの入力パスワードを解析し、表示画面51に入力情報に基づく特別演出、すなわちマイキャラのカスタマイズ情報演出表示を付加するものであり、図6に示すように、カスタマイズ情報処理手段210Dは、パスワード管理部220、カスタマイズ情報記憶部230及びカスタマイズ情報表示部240を備える。
パスワード管理部220は、パスワード解析部220A及び第2二次元コード発行部220Bを備える。パスワード解析部220Aは、遊技者がサーバー700上で設定したカスタマイズ情報(マイキャラに関するカスタマイズ情報等)の内容を解析し、パスワードが有効なパスワードであるか否かを事前に登録されたパスワード一覧と照合して判定する。なお、パスワードの入力は、図2(a)に示すメインメニューM1において「パスワード入力」の項目が選択されたことに基づいて遷移する図外のパスワード入力上において操作部9の操作により行われる。
二次元コード発行部220Bは、操作部9から出力指示情報が入力された場合、すなわち、図2(a)に示すメインメニューM1において「保存する」の項目が選択されたことに基づいて、遊技者によって設定されたカスタマイズ情報、及び図外の遊技履歴情報管理手段によってカウントされる遊技回数や大当り回数に係る情報、その他、経験値に関する情報、「マイキャラ」のLVに関する情報等を含む第2二次元コードを出力情報として生成し、演出表示装置50の表示画面51上に表示させる。
なお、出力情報である当該第2二次元コードは、前述の事前登録の際に発行される第1二次元コードとの比較において、遊技の進行によって更新される各種の情報が追加されている点で異なるが、第1二次元コードと同様に、パチンコ機1の機種ごとに個別に開設されたWebサイトの所在(URL)を示す情報が含まれたバーコード、QRコード(登録商標)等である。
カスタマイズ情報記憶部230は、サーバー700側において遊技者が設定可能なカスタマイズ情報と対応する画像データ等、具体的には、カスタマイズ情報を表示画面51に反映するために必要なデータが格納されたROM等の記憶手段からなる。
カスタマイズ情報表示部240は、パスワード解析部220Aによって解析されたパスワード情報とカスタマイズ情報記憶部230に記憶された画像データが合致する場合、当該カスタマイズ情報の内容に従ったマイキャラの画像や、マイキャラの具体的なカスタム内容に対応する画像をカスタマイズ情報記憶部230から抽出し、表示画面51上に所定のカスタマイズ情報領域を表示する。また、カスタマイズ情報表示部240は、カスタマイズ情報表示領域R1を表示画面51の下方に表示する(図9参照)。
副制御装置200の取り忘れ報知手段210Eは、入力情報に基づく特別演出が演出表示装置に表示され、かつ主制御装置100からの遊技球貸出媒体残存判定処理の判定に基づき、遊技球を貸出可能な遊技球貸出媒体が貸出装置20内に残存している場合において、前記出力情報の発行が要求されると遊技球貸出媒体残存報知処理を行う。
具体的には、取り忘れ報知手段210Eは、主制御装置100から残高有コマンドを受信した場合には、残高有フラグを記憶領域内に設定保存し、主制御装置100からの残高無コマンドを受信した場合には、残高有フラグを記憶領域内から消去する。打−WIN機能が実行中、つまり、遊技者が操作部9を操作することにより入力情報であるパスワードが入力され、パスワードの解析に基づく演出が表示画面の下方に表示されている場合で、かつ残高を有するプリペイドカードが貸出装置20内に残存している場合に、遊技者の操作部9の操作により、出力情報である第2二次元コードの発行が要求された場合、取り忘れ報知手段210Eは、表示画面51に取り忘れ報知画面C1を表示して(図9参照)、「プリペイドカードを抜いて下さい」等の取り忘れ報知音声等を出力するようにスピーカ8を制御する。
図9は、表示画面51に表示される取り忘れ報知画面C1の一例を示す図である。報知画面C1の中央には具体的な文字により、貸出装置20内にプリペイドカード等が取り残されていることを報知する内容が表示される。報知画面C1の可能に表示される領域は、カスタマイズ情報表示領域R1であり、遊技者により入力されたパスワード解析に基づくカスタマイズ情報(レベルや獲得ポイント等)を表示する。カスタマイズ情報表示領域R1は、パスワード入力後からパスワード発行までの間に表示画面51に表示される。
取り忘れ報知画面C1の表示態様は、本例に限られるものではなく、図形等により取り忘れを間接的に想起させるような態様であってもよい。また、カスタマイズ情報表示領域R1の表示態様も本例に限られるものではなく、表示画面51の上方等に表示してもよい。
次に、払出制御装置300の主要な処理について詳述する。図5のように、払出制御装置300は、主制御装置100と電気的に接続されており、主制御装置100により制御される。主制御装置100が、第1始動口検知センサ91、第2始動口検知センサ92、大入賞口検知センサ93、通過ゲート検知センサ94及び一般入賞口検知センサ95による遊技球の入賞検出信号を受信した場合、払出コマンドを生成して払出制御装置300に送信する。払出制御コマンドを受信した払出制御装置300は、遊技球払出装置301に対して所定の遊技球の払出をするように制御する。
また、払出制御装置300は、ガラス枠中継基板310を介してタッチスイッチ401、停止スイッチ402及びハンドル7と電気的に接続されており、各構成部品からの入力信号に基づき発射制御装置400を制御する。
また、払出制御装置300は、更にガラス枠中継基板310及びCR基板330を介して貸出ボタン10A、返却ボタン10B及び残高表示部10Cに電気的に接続される。さらに、払出制御装置300は、遊技球等貸出装置接続基板320を介して遊技球貸出装置20に電気的に接続される。
図7に示すように、払出制御装置300はCR基板330及び貸出装置20を統括し、貸出装置20内における遊技球貸出媒体の残高の有無を主制御装置100送信している。具体的には、遊技者が遊技球貸出媒体を貸出装置20の紙幣取込口21又は遊技球貸出媒体出入口22に例えば1万円紙幣、又は、1万円分の金額情報が記憶されたプリペイドカードが挿入された場合、貸出装置20は、球貸し可能度数を「100度」と表示するとともに、遊技球等貸出装置接続基板320を介して払出制御装置300に遊技球貸出媒体有効状態信号を送信する。当該信号を受信した払出制御装置300は、図外の記憶領域に遊技球貸出媒体が貸出装置20内に存在する旨のフラグ(以下、有効フラグ)を設定するとともに、同趣旨の情報を包含する残高有信号を主制御装置100に送信し、ガラス枠中継基板310を介してCR基板330に遊技球貸出媒体有効状態信号を送信する。当該信号を受信したCR基板330は、残高表示部10Cに信号を送信し、「100」と表示させる。
一方、貸出可能な度数が残高表示部10Cに表示されている状態で貸出ボタン10Aが遊技者により押下された場合、CR基板330及びガラス枠中継基板310を介して遊技球貸出信号が払出制御装置300に送信される。当該信号を受信した払出制御装置300は、所定の個数の遊技球が払い出されるように遊技球払出装置301を制御する。また、当該信号を受信した払出制御装置300は、遊技球貸出信号を遊技球等貸出装置接続基板320を介して遊技球貸出装置20に送信する。当該信号を受信した貸出装置20は、度数表示部23に表示される度数を100から95に減算して表示する。貸出ボタン10Aが遊技者に押下される度に、度数は所定の数、例えば「5」減算され、度数が「0」となった場合、遊技球貸出装置20からの遊技球貸出媒体無効状態信号に包含される度数が「0」であるという情報に基づき払出制御装置300は、有効フラグを消去して、残高無信号を主制御装置100に送信する。また、遊技球貸出信号を受信した払出制御装置300は、CR基板330を介して残高表示部10Cに表示される残高を100から95と新たに表示する。
返却ボタン10Bが遊技者に押下された場合、遊技球貸出媒体返却信号がCR基板330及びガラス枠中継基板310を介して払出制御装置300に送信される。当該信号を受信した払出制御装置300は、記憶領域における有効フラグを消去するとともに、残高無信号を主制御装置100に送信し、遊技球等貸出装置接続基板320を介して遊技球貸出媒体返却信号を遊技球貸出装置20に送信する。当該信号を受信した遊技球貸出装置20は、残高を有する遊技球貸出媒体を遊技球貸出媒体出入口22から遊技者に返却するとともに、度数表示部23の表示を「0」にする。また、払出制御装置300は、CR基板330を介して残高表示部10Cに表示される残高を「0」と新たに表示する。
すなわち、払出制御装置300は、返却ボタン及び貸出装置からの情報に基づき遊技球貸出可能か否かを判定する遊技球貸出可能判定処理を行い、その状態移行に基づいた内容の信号を主制御装置100に送信している。
本例では、払出制御装置300が遊技球貸出媒体返却信号を受信した場合に、残高無信号を生成して主制御装置100に送信しているが、貸出装置20に遊技球貸出可能判定処理を行わしてもよい。具体的には、払出制御装置300が遊技球貸出媒体返却信号を受信した場合に残高無コマンドを生成せずに遊技球貸出媒体返却信号を遊技球貸出装置20に送信し、遊技球貸出媒体返却信号を受信した遊技球貸出装置20が、遊技球の貸出が不可能である旨の情報を包含する遊技球貸出媒体無効状態信号を払出制御装置300に送信し、遊技球貸出媒体無効状態信号を受信した払出制御装置300が残高無コマンドを生成して主制御装置100に送信してもよい。
遊技球貸出可能判定処理により遊技球貸出媒体の残高状態を払出制御装置300にて把握しているが、払出制御装置300は、遊技球貸出可能判定処理を行わずに、CR基板330及び遊技球貸出装置20からの信号を主制御装置100に直接送信して、主制御装置100にて遊技球貸出媒体の残高状態を把握するようにしてもよい。
また、本例では、主制御装置100及び払出制御装置300を別個に設けているが、両装置を1つの基板上に形成してもよい。
発射制御装置400は、ハンドル7の回動操作量に応じて球の発射強度を設定し、その発射強度で球が発射されるよう発射装置を制御するようになっている。また、発射制御装置400には、ハンドル7に設けられた人体検知に係るタッチスイッチ401や停止スイッチ402からの信号が払出制御装置300を経由して入力され、タッチスイッチ401がON状態であることを条件にハンドル7の回動操作が有効化され、発射装置により発射されて遊技領域31の上部位置に到達した遊技球は、遊技領域31内を流下することになる。
次に、図8(a)を参照して、本願発明に係る遊技球貸出媒体の残存報知処理報知処理について詳述する。まず、副制御装置200は、遊技者が打−WIN機能を利用している状態であるか否かをカスタマイズ情報処理手段210Dを参照して判定する(S501)。遊技者が打−WIN機能を利用していない場合には、ループ処理して遊技者が打−WIN機能を利用するまで監視する(S501のNO)。遊技者が打−WIN機能を利用している場合には次のステップに進む(S501のYES)。次に、記憶領域内に残高有フラグが設定されて否かを判定する(S502)。残高有フラグが設定されていない場合にはループ処理して、記憶領域内に残高有フラグが設定されるまで監視し(S502のNO)、残高有フラグが設定されている場合には次のステップに進む(S502のYES)。次に、カスタマイズ情報処理手段210Dを参照して、打−WIN機能が終了したか否かを判定する(S503)。打−WIN機能を終了しない場合には、遊技球貸出媒体残存報知処理は行われず(S503のNO)、打−WIN機能を終了する場合には次のステップに進む(S503のYES)。S504において、副制御装置200は、例えば図9に示す取り忘れ報知画面C1を表示画面51に表示することにより、QRコード(登録商標)等の第2二次元コードを発行せずに遊技者に遊技球貸出媒体を抜き忘れていることを報知する。または、「プリペイドカードを抜いて下さい!!」等の音声や警告音その他を出力するようにスピーカ8を制御し、遊技者に取り忘れを報知する。これらの取り忘れ報知はいずれか一方のみで行ってもよいが、同時に両方行ってもよい。
次に、図8(b)を参照して、遊技球貸出媒体残存報知の解除処理について説明する。
副制御装置200は、取り忘れ報知中であるか否かを判定する(S511)。取り忘れ報知中でない場合には、引き続き取り忘れ報知中か否かを監視し(S511のNO)、取り忘れ報知中である場合には次のステップに進む(S511のYES)。次に、副制御装置200は、記憶領域に残高有フラグが設定されているか否かを判定する(S512)。残高有フラグが設定されている場合には、遊技球貸出媒体は抜き出されていないのでループ処理する(S512のYES)。残高有フラグが消去されている場合には、遊技球貸出媒体は遊技球貸出装置20内から抜き取られているので、次のステップに進む(S512のNO)。S513では、第2二次元コードを発行し、打−WINを利用した一連の遊技を終了する。
つまり、遊技者が打−WIN機能を利用中かつ、貸出装置20内に残存している状態で打−WINを終了する場合、通常発行される第2二次元コードの発行をせずに取り忘れ報知するので、遊技球貸出媒体の取り忘れを確実に防止することが出来る。
本発明の範囲から逸脱することなく、種々の修正および変更が本発明においてなされ得ることは、当業者らにより認識されるべきである。例えば、ここに記述された特定の構成部材は、あらゆる種類の形状または形態を採用することができる。本発明は添付した特許請求の範囲およびその均等物の範囲内にあるような修正および変更を有することが意図されている。
また、本明細書の始動入賞口への入賞時の処理、変動開始時の処理における各工程および画像切換処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでいる。
1 パチンコ機,8 スピーカ,9 操作部,10A 遊技球貸出ボタン,
10B 遊技球貸出媒体返却ボタン,10C 残高表示部,20 遊技球貸出装置,
31 遊技領域,50 演出表示装置,51 表示画面,61 第1始動部品,
62 第2始動部品,65 大入賞部品,66 通過ゲート,70 役物装置,
100 主制御装置,200 副制御装置,210 演出制御手段,
210A 演出パターン決定手段,210B 音声制御手段,
210C 発光制御手段,210D カスタマイズ情報処理手段,
210E 取り忘れ報知手段,300 払出制御装置,310 ガラス枠中継基板,
320 遊技球等貸出装置接続基板,330 CR基板,400 発射制御装置,
600 打−WIN,700 サーバーコンピュータ,800 通信端末,
M1 メインメニュー,M2 カスタマイズ設定メニュー,C1 取り忘れ報知画面,
R1 カスタマイズ情報表示領域。

Claims (1)

  1. 遊技球を取り込み可能な始動入賞口と、
    入力情報の入力により、前記入力情報に基づく特別演出を演出表示装置に表示し、前記特別演出中に出力指示情報が入力された場合、当該特別演出中の遊技に係る情報に前記入力情報に係る情報を付加した出力情報を発行する副制御装置と、
    遊技球貸出ボタン、遊技球貸出媒体返却ボタン及び遊技球貸出媒体を出し入れ可能な遊技球貸出装置に接続され、前記遊技球貸出ボタンからの入力に基づき遊技球を払い出す払出制御装置とを備える遊技機であって、
    前記払出制御装置は、前記遊技球貸出媒体返却ボタン及び前記遊技球貸出装置からの情報に基づき、遊技球が貸出可能か否かを判定する遊技球貸出可能判定処理を行い、
    主制御装置は、前記払出制御装置からの前記遊技球貸出可能判定処理の判定に基づき、遊技球を貸出可能な遊技球貸出媒体が前記遊技球貸出装置内に残存しているか否かを判定する遊技球貸出媒体残存判定処理を行い、
    前記副制御装置は、前記特別演出中、かつ前記主制御装置からの前記遊技球貸出媒体残存判定処理の判定に基づき、遊技球を貸出可能な遊技球貸出媒体が前記遊技球貸出装置内に残存している場合において、前記出力指示情報の入力がされると遊技球貸出媒体残存報知処理を行うことを特徴とする遊技機。
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