JP6033149B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技球貸出装置は、取込部を介して取り込まれた媒体に記録された情報を読み取る読取部を有しており、読み取った情報に基づいて遊技者に貸出可能な貸し球可能数を判定し、当該貸し球可能数を遊技者に表示する。
遊技者は、表示された貸し球可能数に基づいて、遊技球貸出装置又はパチンコ機に設けられたスイッチ等を操作することにより、貸し球可能数(残数)が0となるまで繰り返し遊技球を借り受けることが可能であり、借り受けた遊技球を遊技媒体としてパチンコ機に使用することができる。
特許文献1には、遊技球貸出媒体に貸し球可能数が残存しているにも拘らず、遊技者の不注意で遊技球貸出媒体が遊技球貸出装置内に置き忘れられる状況に鑑み、貸し球可能数が残る遊技媒体が遊技球貸出装置内にある状態でハンドルを放すと、取り忘れの防止を促す報知画面の表示を行う遊技機が開示されている。
具体的には遊技者は、図3に示すパチンコ機1の前側に配設されたプッシュボタンやダイアル等からなる操作部9を操作することによって、副制御装置200により演出表示装置50の表示画面51に図2(a)に示すメインメニューM1を表示させ、メメインメニューM1の中から「新規登録」の項目を選択する。メインメニューM1上には、「新規登録」の項目の他、「パスワード入力」、「保存する」、「前画面に戻る」等の項目が設定されている。例えば、既に事前登録が完了している遊技者は「パスワード入力」の項目を選択し、後述のサーバー700により発行される入力情報としてのパスワードを入力することにより、前回の続きから打−WIN600を利用した遊技を行うことができる。また、打−WIN600を利用した遊技を中断する場合には「保存する」の項目をすることにより、副制御装置200により出力情報としての二次元コードを発行させ、遊技者が演出表示装置50の表示画面上に表示された二次元コードを携帯電話の撮像手段800Aにより撮像した後、サーバー700にアクセスすることにより、これまでの遊技履歴情報及びカスタマイズ情報がサーバー700上において更新される。
また、カスタマイズ設定メニューM2において「カスタム設定」の項目を選択,決定することにより、「マイキャラ」を装飾可能なアイテム等を表示する図外のカスタム設定メニューに遷移し、表示される複数のアイテムから遊技者の趣向に合致する「マイキャラ」の装飾アイテム等を任意に選択することが出来る。尚、これらのアイテム等は獲得した遊技ポイントと引き換えに取得可能であり、マイキャラのレベルが上がる毎に選択個数が増加していく。遊技者の選択により「カスタム」が設定された場合、サーバー700は、記憶手段700Aにおける「カスタム」の情報に関する記憶領域に選択されたカスタムに関する情報を記憶する。
図6に示すように、貸出ボタン10Aは、ガラス枠中継基板310及びCR基板330を介して後述の払出制御装置300に電気的に接続されるとともに、遊技球等貸出装置接続基板320を介して遊技球貸出装置20に電気的に接続される。貸出ボタン10Aが押下された場合、遊技球払出装置301から上受皿6Aに例えば125個の遊技球が払い出されるとともに、貸出装置20の度数表示部23及び残高表示部10Cに所定数減算された度数及び残高がそれぞれ表示される。
図6に示すように、返却ボタン10Bは、ガラス枠中継基板310及びCR基板330を介して後述の払出制御装置300に電気的に接続されるとともに、遊技球等貸出装置接続基板320を介して遊技球貸出装置20に電気的に接続される。返却ボタン10Bが押下され、遊技球貸出媒体に残高がある場合には、後述の遊技球貸出媒体出入口22から遊技者に返却されるとともに、貸出装置20の度数表示部23及び残高表示部10Cに、例えば「0」等、遊技球が貸出装置20内に残存していない旨が表示される。
図6に示すように、残高表示部10Cは上受皿6Aの右側に設けられ、後述の遊技球貸出媒体出入口22に遊技球貸出媒体が挿入された場合、払出可能な残高を表示する。表示された残高は、貸出ボタン10Aを押下する度に所定数減算されている。例えば、払出可能残高が10,000(円)の場合には残高表示部10Cには「100」と表示されており、貸出ボタン10Aが押下された場合、遊技者に所定数の遊技球が貸与されるとともに払出可能残高は9,500(円)となり、残高表示部10Cには「95」と新たに表示される。
貸出装置20には、紙幣取込口21や遊技球貸出媒体出入口22等の貸し球媒体取込部が設けられている。
ここで遊技球貸出媒体としては、紙幣(所謂現金)や、予め遊技者によって購入されたプリペイドカード、プリペイドコイン等、パチンコ機1が設置された遊技店ごとに定められた媒体であれば、如何なる記録方式や形状を有するものであってもよい。本実施形態においては、遊技球貸出媒体として紙幣、及び、プリペイドカードを使用可能な貸出装置20を例として説明する。
図外の発射装置は、後述の発射制御装置400によって駆動制御され、払出制御装置300を介して入力されるタッチスイッチ401,停止スイッチ402及びハンドル7からの入力に基づいて遊技領域31に向けて所定の打出し力、及び間隔により遊技球を打ち出す。なお、タッチスイッチ401及び停止スイッチ402はパチンコ機1の下部に回動自在に配設されたハンドル7(図3参照)の周囲に設けられている。遊技領域31の下方には、流下する球を取込可能な複数の一般入賞口67が設けられる。一般入賞口67には一般入賞口検知センサ95が設けられ、球の進入を検出する。球を検出した場合、払出制御装置300に信号が送信され、遊技球払出装置301から所定の球が払い出される。
遊技領域31の中央部には、第1始動部品61が配設される。第1始動部品61は、遊技領域31を流下する遊技球を取込可能な入賞口を有し、当該入賞口から取り込まれた遊技球を遊技盤30の後方に配設された排出通路に誘導する。第1始動部品61内に取り込まれた遊技球は、内部に配設された第1始動口検知センサ91によって検知される。図5に示すように第1始動口検知センサ91は主制御装置100と図外の入力ポートを介して接続されており、その検知信号が主制御装置100側に出力される。
本実施形態における第1特別図柄表示装置35Aは、7セグメントディスプレイにより構成され、第1特図抽選の結果に基づいて特別図柄(1〜9までの数字や記号)を高速で点滅表示させた後に、第1特図抽選の結果を表示する態様で所定の特別図柄を導出表示(停止表示)させるものであり、特別図柄が点滅表示している時間は、特別図柄の変動時間である。
ここで、例えば第1特図抽選の結果が「当り」である場合に停止表示される特別図柄は、1〜9までの何れかの数字であり、「ハズレ」である場合に停止表示される特別図柄は、数字以外のアルファベットや「−」等の記号である。
なお、本実施形態においては、第1始動部品61への入賞を契機として変動する特別図柄を第1特別図柄とし、第2始動部品62への入賞を契機として変動する特別図柄を第2特別図柄としている。また、第1特別図柄表示装置35A及び第2特別図柄表示装置35Bは、演出表示装置50を見ている遊技者の視界に同時に入らないように遊技盤30の右下部分に演出表示装置50と離間して配置されている。
また、第1特別図柄表示装置35A及び第2特別図柄表示装置35Bの形態は7セグメントに限られず、複数のランプを配列した形態のものを採用することも可能である。また、7セグメントに表示される特別図柄の態様は、数字に限られるものではなく、識別が困難な特定の記号により第1特図抽選及び第2特図抽選の結果(「当り」,「ハズレ」)を表示するものとしてもよい。
2つのLEDランプが交互に点滅している状態は、普通図柄が変動している状態であり、その点滅が停止して点灯が維持された状態は、普通図柄の変動が停止した状態である。また、2つのLEDランプが交互に点滅している時間は、普通図柄の変動時間である。
主制御装置100は、第1始動口検知センサ91、第2始動口検知センサ92、大入賞口検知センサ93、通過ゲート検知センサ94及び一般入賞口検知センサ95からの入力に基づいて、賞球数に係る情報(賞球数情報)を含む払出コマンドを生成し、当該生成した払出コマンドを払出制御装置300に対して送信する。ここで、遊技者に払出される賞球数はセンサの種別ごとに予め設定されている。具体的には、主制御装置100は第1始動口検知センサ91、第2始動口検知センサ92及び一般入賞口検知センサ95からの入力に対しては、3個の賞球が払い出されるように賞球数情報を含む払出コマンドを生成する。一方、主制御装置100は、大入賞口検知センサ93からの入力に対しては、15個の賞球が払い出されるように賞球数情報を含む払出コマンドを生成する。
主制御装置100は、第1始動口検知センサ91又は、第2始動口検知センサ92からの入力に基づいて、特図当否抽選処理、特図種類決定処理、及び特図変動時間決定処理(以下、3つを総称して「特図遊技処理」という。)等の処理を実行する以下、上記主要な処理について概説する。
特図当り用特図種類決定乱数及び特図変動時間決定用乱数は、例えば0〜99までの範囲の値を取り得るソフトウェアカウンタより取得される乱数であり、当該各乱数は前記同様にRAMに設けられた記憶領域内にそれぞれ格納される。なお、これら特図遊技用乱数の上限記憶数は、第1始動口検出センサ91の入力に対して4つ、第2始動口検出センサ92の入力に対して4つの合計8つまでとされている。主制御装置100は、所定の始動条件が成立したことに基づいて上記記憶された特図遊技用乱数を読み出し、特図当否抽選処理、特図種類決定処理、及び特図変動時間決定処理を実行する。なお、所定の始動条件とは、第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35Bによって表示される特別図柄が変動中でないこと、かつ、現在の遊技状態が特別遊技状態でないことである。
主制御装置100は、読み出した特図当否抽選用乱数と、特図当否抽選用テーブルとを参照し、読み出した特図当否抽選用乱数に対応する当否結果(「当り」又は「外れ」)を抽出する。特図当否抽選用テーブルには、0〜65535までの値と、それぞれの値に対応する当否結果が対応付けられて規定されており、主制御装置100は、当該特図当否抽選用テーブルを参照することにより、特図当否抽選用乱数に対応する当否結果を抽出する。特図当否抽選用テーブルが参照された場合に当否結果が「当り」となる確率は、例えば約1/399程度に設定されている。
主制御装置100は、前述の当否結果が「当り」であることを条件として、読み出した特図当り用特図種類決定乱数及び図外の特図当り用特図種類決定テーブルとを参照し、読み出した特図当り用特図種類決定乱数に対応する特図種類(本例では「特別図柄A」〜「特別図柄D」を抽出する。
特図当り用特図種類決定テーブルには、0〜99までの値と、それぞれの値に対応する特図種類が所定の選択率により規定されており、主制御装置100は、当該特図当り用特図種類決定テーブルを参照することにより、特図当り用特図種類決定乱数に対応する特図種類を抽出する。
当該図柄種類は、後述する特別遊技におけるラウンド(R)数、及び特別遊技後における遊技状態の決定に関わるものであり、特別図柄の種類(「特別図柄A」〜「特別図柄D」)によって特別遊技において得られる賞球数やその後の遊技性が大きく変動することとなる。
なお、図示の「選択率」,「ラウンド数」,「遊技状態」の項目は、説明のための便宜上の項目であり、実際の特図当り用特図種類決定テーブルに規定されるものではない。なお、後述する役物当り用特図種類決定テーブルについても同様である。
主制御装置100は、読み出した特図変動時間決定用乱数と、特図変動時間決定用テーブルとを参照し、読み出した特図変動時間決定用乱数に対応する変動時間(例えば「2秒」,「4秒」,「11秒」,「15秒」,「30秒」,「45秒」)を抽出する。特図変動時間決定用テーブルには、0〜99までの値と、それぞれの値に対応する上記「2秒」〜「45秒」までの変動時間が規定されており、主制御装置100は、当該特図変動時間決定用テーブルを参照することにより特図変動時間決定用乱数に対応する変動時間を抽出する。
また、特図変動時間決定用テーブルは、後述する遊技状態、及び当否結果に応じて、抽出される特図変動時間の割合が異なるように設定されたテーブルに細分化されており、例えば遊技状態が「通常状態」である場合には、「2秒」,「4秒」の変動時間を除き、「11秒」,「15秒」が抽出される割合が高く設定されたテーブルが参照され、遊技状態が「時短状態」かつ当否結果が「外れ」である場合には、「2秒」,「4秒」が抽出される割合が高く設定されたテーブルが参照される。
よって、遊技状態が「時短状態」である場合には、特別図柄の一回当たりの変動時間が大幅に短縮される。また、遊技状態が「通常状態」かつ当否結果が「当り」、又は「時短状態」かつ当否結果が「当り」である場合には、「2秒」,「4秒」の変動時間を除き、「30秒」,「45秒」が抽出される割合が高く設定されたテーブルが参照される。つまり、主制御装置100は、遊技状態及び当否結果に応じて、細分化された特図変動時間決定用テーブルを参照することにより、特別図柄の変動時間を抽出する。
主制御装置100は、上述の特図遊技処理によって抽出された情報に基づいて、特別図柄、及び演出図柄Sの変動処理を実行する。具体的には、主制御装置100は、遊技盤10の右下部に配置された第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35Bの変動表示を開始させ、特図変動時間経過後に当否結果を示す態様で停止表示させる。第1特別図柄表示装置35A及び第2特別図柄表示装置35Bは、ともに7セグメントランプが並列に配置された表示器であって、例えば前述の当否結果が「当り」である場合には主制御装置100の制御によって所定の変動時間経過後に「7」・「7」,「3」・「3」等の同一数字が停止表示され、「外れ」である場合には「−」・「−」等の記号が停止表示される。
つまり、特別図柄、及び演出図柄Sは、ほぼ同期して変動を開始するとともに、ほぼ同期して停止表示され、その停止表示の態様によって前述の特図当否抽選の結果を遊技者に報知する図柄である。
上述の当否結果が「当り」である場合、特別図柄及び演出図柄Sの変動停止により当否結果が「当り」であることが導出された後に、特別遊技(大当り遊技)が実行される。特別遊技は、遊技領域31に設けられた大入賞部品65が開放動作されることにより実行される。図4に示すように、大入賞部品65は遊技領域31の右下部に配設される。大入賞部品65は、遊技領域31を流下する遊技球を取り込み可能な矩形の大入賞口と、当該大入賞口を閉塞又は開放可能なフラップ状の開閉体を備え、主制御装置100の駆動制御によって図外の駆動装置がフラップ状の開閉体を開放動作させることにより特別遊技が実行される。具体的には主制御装置100は、遊技球が大入賞口に所定の個数取り込まれるまで、又は開放から所定の時間が経過するまでのうち、いずれか早い方の条件が成立するまで開閉体を開放状態とする動作を例えば15回(15ラウンド)繰り返して実行する。大入賞口内に取り込まれた遊技球は、大入賞口検知センサ93により検知された後に遊技盤5の後方に設けられた排出通路を経て機外に排出される。また、主制御装置100は、大入賞口検知センサ93からの検出信号に基づいて、例えば賞球を15個払い出すべき旨の情報を含んだ賞球払出しコマンドを生成し、払出制御装置300に送信する。このように、特別遊技においては複数の遊技球の大入賞部品65への入賞が許容されるため、遊技者は一時に多くの賞球を得ることが可能となる。
主制御装置100は、通過ゲート検知センサ94からの入力を契機として同時に取得される普図当否抽選用乱数、及び普図変動時間決定用乱数に基づいて、普図当否抽選処理、及び普図変動時間決定処理を実行する。普図当否抽選用乱数は、例えば0〜99までの範囲の値を取り得るハードウェアカウンタより取得される乱数であり、当該乱数は記憶手段としてのRAMに設けられた記憶領域内に格納される。普図変動時間決定用乱数は、例えば0〜99までの範囲の値を取り得るソフトウェアカウンタより取得される乱数であり、当該各乱数は前記同様にRAMに設けられた記憶領域内に格納される。なお、上記同時に取得される普図当否抽選用乱数及び普図変動時間決定用乱数の上限記憶数は、通過ゲート検知センサ94の入力に対して合計4つまでとされている。
主制御装置100は、所定の始動条件が成立したことに基づいて上記記憶された普図当否抽選用乱数及び普図変動時間決定用乱数を読み出し、普図当否抽選処理、及び普図変動時間決定処理(以下、2つを総称して「普図遊技処理」という。)を実行する。なお、所定の始動条件とは、普通図柄表示器41によって変動表示される普通図柄が変動中でないことである。
主制御装置100は、始動条件の成立により読み出した普図当否抽選用乱数と、普図当否抽選用テーブルとを参照し、読み出した普図当否抽選用乱数に対応する当否結果(「当り」又は「外れ」)を抽出する。普図当否抽選用テーブルには、0〜99までの値と、それぞれの値に対応する当否結果が対応付けられて規定されており、主制御装置100は、当該普図当否抽選用テーブルを参照することにより、普図当否抽選用乱数に対応する当否結果を抽出する。なお、普図当否抽選用テーブルは、通常用普図当否抽選用テーブルと、時短用普図当否抽選用テーブルとから構成されており、通常用普図当否抽選用テーブルは、遊技状態が「通常状態」である場合に参照され、時短用普図当否抽選用テーブルは遊技状態が「時短状態」である場合に参照される。また、通常用普図当否抽選用テーブルが参照された場合に当否結果が「当り」となる確率は、例えば約1/40程度に設定されており、時短用普図当否抽選用テーブルが参照された場合に当否結果が「当り」となる確率は、例えば約1/4程度に設定されている。
主制御装置100は、読み出した普図変動時間決定用乱数と、普図変動時間決定用テーブルとを参照し、読み出した普図変動時間決定用乱数に対応する変動時間(「2秒」,「45秒」)を抽出する。普図変動時間決定用テーブルには、0〜99までの値と、それぞれの値に対応する上記「2秒」又は「45秒」までの変動時間が規定されており、主制御装置100は、当該普図変動時間決定用テーブルを参照することにより、普図変動時間決定用乱数に対応する変動時間を抽出する。
また、普図変動時間決定用テーブルは、遊技状態が「通常状態」である場合に参照される通常用普図変動時間決定用テーブルと、「時短状態」である場合に参照される時短用普図変動時間決定用テーブルに細分化されており、通常用普図変動時間決定用テーブルには、例えば「45秒」の変動時間のみが規定され、時短用普図変動時間決定用テーブルには「2秒」の変動時間のみが規定されている。よって、遊技状態が「時短状態」である場合には、普通図柄の一回当たりの変動時間が大幅に短縮(「45秒」→「2秒」)される。
主制御装置100は、上述の普図当否抽選処理、及び普図変動時間決定処理によって抽出された情報に基づいて、普通図柄の変動処理を実行する。具体的には、主制御装置100は、遊技盤30の右下部に配置された普通図柄表示器41の変動表示を開始させ、普図変動時間経過後に当否結果を示す態様で停止表示させる。普通図柄表示器41は、前述の第1特別図柄表示装置35A,第2特別図柄表示装置35Bの下方に設けられた複数のLEDランプによって構成され、例えば前述の当否結果が「当り」である場合には主制御装置100の制御によって所定の変動時間経過後に全てのLEDランプが点灯状態で停止表示され、「外れ」である場合にはいずれかのLEDランプのみが点灯状態で停止表示される。
主制御装置100は、普通図柄の停止表示の態様が「当り」を示す態様であることに基づいて、前述の第2始動部品62の開閉体63を開閉動作させるソレノイド(図示せず)に駆動信号を出力し、開閉体63を所定の動作態様により開放動作させる。ここで、開閉体63の開放動作は、現在の遊技状態に応じて予め設定されており、遊技状態が「通常状態」である場合には、開閉体63が例えば0.2秒間の間、1回開放動作するようにソレノイドを制御する。一方、遊技状態が「時短状態」である場合には、開閉体63を例えば1.5秒間、1回開放動作するようにソレノイドを制御する。つまり、遊技状態が「時短状態」である場合には、前述の特別図柄及び演出図柄Sの変動時間が大幅に短縮されるのみならず、普通図柄の変動時間も短縮(「2秒」)され、さらに開閉体63の開放頻度が「通常状態」の場合よりも高い頻度で、かつ、長時間繰り返し実行されることとなる。
よって、遊技者は、「時短状態」において遊技球を遊技領域31の右側部に打ち出して遊技球を通過ゲート66内を通過させながら遊技を実行することにより、打ち出された遊技球を高い確率で第2始動部品62内に取り込ませることが可能となる。
主制御装置100は、貸出装置20内に遊技球貸出媒体が残存しているか否かを監視する。具体的には、後述の払出制御装置300からの残高有信号を受信した場合、貸出装置20内に残高有の遊技球貸出媒体が残存していると判定し、残高有コマンドを生成して副制御装置200に送信する。また、主制御装置100は、払出制御装置300から残高無信号を受信した場合、貸出装置20内に遊技球貸出媒体が抜き取られたか、貸出可能残高が「0」となったと判定し、残高無コマンドを生成して副制御装置200に送信する。つまり、主制御装置100は、後述の払出制御装置300からの遊技球貸出可能判定処理の判定に基づき、遊技球を貸出可能な遊技球貸出媒体が遊技球貸出装置内に残存しているか否かを判定する。
なお、出力情報である当該第2二次元コードは、前述の事前登録の際に発行される第1二次元コードとの比較において、遊技の進行によって更新される各種の情報が追加されている点で異なるが、第1二次元コードと同様に、パチンコ機1の機種ごとに個別に開設されたWebサイトの所在(URL)を示す情報が含まれたバーコード、QRコード(登録商標)等である。
具体的には、取り忘れ報知手段210Eは、主制御装置100から残高有コマンドを受信した場合には、残高有フラグを記憶領域内に設定保存し、主制御装置100からの残高無コマンドを受信した場合には、残高有フラグを記憶領域内から消去する。打−WIN機能が実行中、つまり、遊技者が操作部9を操作することにより入力情報であるパスワードが入力され、パスワードの解析に基づく演出が表示画面の下方に表示されている場合で、かつ残高を有するプリペイドカードが貸出装置20内に残存している場合に、遊技者の操作部9の操作により、出力情報である第2二次元コードの発行が要求された場合、取り忘れ報知手段210Eは、表示画面51に取り忘れ報知画面C1を表示して(図9参照)、「プリペイドカードを抜いて下さい」等の取り忘れ報知音声等を出力するようにスピーカ8を制御する。
取り忘れ報知画面C1の表示態様は、本例に限られるものではなく、図形等により取り忘れを間接的に想起させるような態様であってもよい。また、カスタマイズ情報表示領域R1の表示態様も本例に限られるものではなく、表示画面51の上方等に表示してもよい。
返却ボタン10Bが遊技者に押下された場合、遊技球貸出媒体返却信号がCR基板330及びガラス枠中継基板310を介して払出制御装置300に送信される。当該信号を受信した払出制御装置300は、記憶領域における有効フラグを消去するとともに、残高無信号を主制御装置100に送信し、遊技球等貸出装置接続基板320を介して遊技球貸出媒体返却信号を遊技球貸出装置20に送信する。当該信号を受信した遊技球貸出装置20は、残高を有する遊技球貸出媒体を遊技球貸出媒体出入口22から遊技者に返却するとともに、度数表示部23の表示を「0」にする。また、払出制御装置300は、CR基板330を介して残高表示部10Cに表示される残高を「0」と新たに表示する。
遊技球貸出可能判定処理により遊技球貸出媒体の残高状態を払出制御装置300にて把握しているが、払出制御装置300は、遊技球貸出可能判定処理を行わずに、CR基板330及び遊技球貸出装置20からの信号を主制御装置100に直接送信して、主制御装置100にて遊技球貸出媒体の残高状態を把握するようにしてもよい。
また、本例では、主制御装置100及び払出制御装置300を別個に設けているが、両装置を1つの基板上に形成してもよい。
副制御装置200は、取り忘れ報知中であるか否かを判定する(S511)。取り忘れ報知中でない場合には、引き続き取り忘れ報知中か否かを監視し(S511のNO)、取り忘れ報知中である場合には次のステップに進む(S511のYES)。次に、副制御装置200は、記憶領域に残高有フラグが設定されているか否かを判定する(S512)。残高有フラグが設定されている場合には、遊技球貸出媒体は抜き出されていないのでループ処理する(S512のYES)。残高有フラグが消去されている場合には、遊技球貸出媒体は遊技球貸出装置20内から抜き取られているので、次のステップに進む(S512のNO)。S513では、第2二次元コードを発行し、打−WINを利用した一連の遊技を終了する。
10B 遊技球貸出媒体返却ボタン,10C 残高表示部,20 遊技球貸出装置,
31 遊技領域,50 演出表示装置,51 表示画面,61 第1始動部品,
62 第2始動部品,65 大入賞部品,66 通過ゲート,70 役物装置,
100 主制御装置,200 副制御装置,210 演出制御手段,
210A 演出パターン決定手段,210B 音声制御手段,
210C 発光制御手段,210D カスタマイズ情報処理手段,
210E 取り忘れ報知手段,300 払出制御装置,310 ガラス枠中継基板,
320 遊技球等貸出装置接続基板,330 CR基板,400 発射制御装置,
600 打−WIN,700 サーバーコンピュータ,800 通信端末,
M1 メインメニュー,M2 カスタマイズ設定メニュー,C1 取り忘れ報知画面,
R1 カスタマイズ情報表示領域。
Claims (1)
- 遊技球を取り込み可能な始動入賞口と、
入力情報の入力により、前記入力情報に基づく特別演出を演出表示装置に表示し、前記特別演出中に出力指示情報が入力された場合、当該特別演出中の遊技に係る情報に前記入力情報に係る情報を付加した出力情報を発行する副制御装置と、
遊技球貸出ボタン、遊技球貸出媒体返却ボタン及び遊技球貸出媒体を出し入れ可能な遊技球貸出装置に接続され、前記遊技球貸出ボタンからの入力に基づき遊技球を払い出す払出制御装置とを備える遊技機であって、
前記払出制御装置は、前記遊技球貸出媒体返却ボタン及び前記遊技球貸出装置からの情報に基づき、遊技球が貸出可能か否かを判定する遊技球貸出可能判定処理を行い、
主制御装置は、前記払出制御装置からの前記遊技球貸出可能判定処理の判定に基づき、遊技球を貸出可能な遊技球貸出媒体が前記遊技球貸出装置内に残存しているか否かを判定する遊技球貸出媒体残存判定処理を行い、
前記副制御装置は、前記特別演出中、かつ前記主制御装置からの前記遊技球貸出媒体残存判定処理の判定に基づき、遊技球を貸出可能な遊技球貸出媒体が前記遊技球貸出装置内に残存している場合において、前記出力指示情報の入力がされると遊技球貸出媒体残存報知処理を行うことを特徴とする遊技機。
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