JP2018166890A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】設定に係る情報を主制御装置から外部に出力することなく、遊技者が設定判別の面白みを享受することができる遊技機を提供する。
【解決手段】異なる出玉率の設定値を選択する設定値選択手段と、当否に係る判定結果により変動時間を設定する変動時間設定手段と、当否に係る判定結果を示す図柄を設定する図柄設定手段と、変動時間に亘る変動表示の実行後に大当りを示す図柄が停止表示されて大当り遊技に移行する大当り遊技手段と、を備えた主制御装置と、変動表示に対応した演出表示を実行する演出表示手段を備えたサブ制御装置と、を具備し、演出表示手段は、主制御装置による当否判定がハズレのとき所定の確率で特別変動時間が選択された場合、特別演出を実行する特別演出実行手段を備え、変動時間設定手段は、設定値選択手段により選択された設定値毎に、特別変動時間の選択率を異ならせた特別演出実行率変更手段を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、出玉率に係る設定を変更可能な遊技機に関する。
従来、遊技機の一種別であるぱちんこ機には、遊技領域が形成される盤面に多数の遊技釘が植設されており、これら個々の遊技釘は、設計上予め定められた角度で植設されていることをメーカーが検査した上で、ホールへ出荷される。このようなぱちんこ機が設置されたホールでは、イベント開催に合わせて、前記検査済みの遊技釘の角度を出玉率が向上或いは低下する角度に調整(釘調整)することで、ぱちんこ機によってメリハリを持たせ、利益率を調整すると共に客寄せに利用する場合もあった。
しかし、極端な釘調整が行われてしまうと、設計上予定されたぱちんこ機の性能とは全く異なるものになってしまう危険性があり、釘調整による出玉率の変更調整は、本来好ましい手段ではない。
この点、出玉率の異なる複数種類の設定を備えて、ホールは何れかの設定を選択することで、釘調整を行うことなく、所望の利益率を確保することができる遊技機がある。
このような遊技機の中には、確率設定等の設定に応じて演出制御手段による演出内容が変わるように構成され、遊技者に演出内容によって設定判別する面白みを提供可能な遊技機(例えば、特許文献1)も考案されている。
特開2003−199931号公報
ところで、特許文献1に記載の遊技機では、設定に対応した演出内容を実行するために、遊技制御手段は管理する設定情報に基づくコマンドを演出制御手段(表示制御手段)に送信し、演出制御手段は受信したコマンドに基づいて、演出を行う必要があった。
しかし、設定に係る情報は、利益に直接関連する。このため、該情報を不正に取得して不当な利得を得ようとする不正行為者は後を絶たない。このような不正行為者による被害を防止するためには、設定に係る情報や設定を確実に特定されてしまうコマンドを、管理する遊技制御手段(本願発明の主制御装置)から外部に漏らさない(出力しない)ことが得策といえる。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、設定に係る情報を主制御装置から外部に出力することなく、遊技者が設定判別の面白みを享受することができる遊技機を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた請求項1に記載の発明は、始動口への入球により数値データを抽出し、該数値データに基づいて当否に係る判定を実行する当否判定手段と、出玉率の設定値を複数種類備え、該複数種類の設定値の何れかを選択可能な設定値選択手段と、当否に係る判定の結果に基づいて変動時間を設定する変動時間設定手段と、当否に係る判定の結果を示す図柄を設定する図柄設定手段と、変動時間に亘る変動表示を実行した後に図柄を停止表示する図柄表示手段と、図柄表示手段によって大当りを示す図柄が停止表示されることで遊技者に有利な大当り遊技に移行する大当り遊技手段と、を備えた主制御装置と、図柄表示手段による変動表示に対応した演出表示を実行する演出表示手段を備えたサブ制御装置と、を具備してなる遊技機に関するものである。
この遊技機では、演出表示手段は、主制御装置により当否に係る判定がハズレのときに所定の確率で特別変動時間が選択された場合に、特別演出を実行する特別演出実行手段を備え、変動時間設定手段は、設定値選択手段により選択された設定値の違いにより、特別変動時間の選択率を異ならせた特別演出実行率変更手段を備える。
このような構成によれば、主制御装置により設定された変動時間に基づいて特別演出を実行するが、設定値により特別演出を実行する特別変動時間の選択率、延いては特別演出の出現率に差異を設けたので、サブ制御装置に設定値に係る情報を送信することなく、遊技者に設定判別をさせることが可能となる。よって、設定値に係る情報を主制御装置から外部に出力することなく、遊技者が設定判別の面白みを享受することができる
主制御装置から設定値に係る情報が、サブ制御装置に、すなわち主制御装置の外部に漏れることがないため、何らかの不正な行為によって設定値を不正取得して、出玉率の高い設定値の遊技機を探し出して、不当な利得を得る不正行為を防止できる。
また、当否判定の結果だけでなく、特別演出が実行されるか否かについての面白みも、遊技者に提供することができる。
なお、出玉率は、一定時間に亘って当該遊技機を稼働させた場合に発射される遊技球の総数に対して、賞球等で遊技者に払い出すことが期待される遊技球の総数の割合、であることが好ましい。
該出玉率が高い状態の遊技機を稼働させる、ということは、遊技者が賞球をより多く獲得する可能性が高く、反面、ホールの利益が抑制される可能性が高い。また、該出玉率が低い状態の遊技機を稼働させる、ということは、遊技者が賞球をより多く獲得する可能性が低く、反面、ホールの利益が抑制される可能性が低い。
ホールは、計画的に営業を行う上で、出玉率を任意に調整する必要がある場合、異なる出玉率が設定された複数種類の設定値の内の、所望の設定値を選択して稼働させることが可能である。
また、請求項2に記載されているように、遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、演出表示手段は、大当りを示す前記図柄の停止表示に対応して、複数個の演出図柄の変動表示を順次停止した後に大当り表示態様で停止表示し、特別演出は、リーチ演出である、ようにしても良い。
したがって、請求項2に記載の遊技機によれば、特別演出をリーチ演出とすることで、リーチ演出が発生して結果的にハズレとなった場合に、遊技者は大当りとならなかったことで落胆はするものの、設定判別を行うことができるので、落胆を大いに軽減させることができる。
なお、リーチ演出は、複数の演出図柄の変動表示を実行して演出図柄を順次停止して、最後に変動表示が停止する演出図柄以外の演出図柄の組合せが、大当り表示態様となる、すなわち、大当り表示態様を構成する演出図柄の組合せの一部と同一となる演出とすることが好適である。
また、請求項3に記載されているように、遊技機は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、大当り遊技が終了した後の変動表示の変動回数を計数するカウント手段を備え、特別演出実行率変更手段は、変動回数によって特別変動時間の選択率を設定値毎に異ならせる、ようにしても良い。
したがって、請求項3に記載の遊技機によれば、カウント手段が計数した変動回数により、設定値毎で特別変動時間の選択率、延いては特別演出の出現率が異なるようにしたので、遊技者は変動回数が何回かについても興味を抱くこととなり、興趣を向上させることができる。
また、請求項4に記載されているように、遊技機は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の遊技機において、所定条件の成立に基づいて遊技球が入球困難な閉鎖状態から入球容易な開放状態に所定時間に亘って変化すると共に、開放状態中に入球した遊技球が入球可能に始動口を内蔵する普通電動役物と、大当り遊技の終了後に所定時間を延長する開放延長期間に移行する開放延長移行手段と、を更に備え、特別演出実行率変更手段は、開放延長期間において特別変動時間の選択率を異ならせる、ようにしても良い。
したがって、請求項4に記載の遊技機によれば、設定値の判別を、開放延長期間中に可能としたことで、開放延長期間に特別な意味を持たせることとなり、設定判別を望む遊技者にとって開放延長期間の価値が高まり、大当り遊技後に開放延長機能が作動することを、当該遊技者に遊技者に期待させることができる。
第一実施形態におけるパチンコ機の正面図である。 第一実施形態におけるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 第一実施形態におけるパチンコ機の裏面図である。 第一実施形態におけるパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 第一実施形態における電源基板85と、主制御基板80、払出制御基板81を含むパチンコ機50各部との間の給電および信号系を示すブロック図である。 第一実施形態において、各種仕様に係る設定値毎の振り分けと、特別図柄の大当り時の振り分けを説明する図表である。 第一実施形態において、選択されている変動パターンテーブル種別に対応した演出モードの種別を説明する図表である。 第一実施形態におけるメインルーチンについてのフローチャートである。 第一実施形態における始動入賞確認処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における小当り遊技処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における小当り遊技処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における電源投入時処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における設定変更処理についてのフローチャートである。 第一実施形態におけるRAMの初期化処理についてのフローチャートである。 第二実施形態において、設定値種別に応じて異なる特定の変動表示回数におけるリーチ確率を説明する図表である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第一実施形態]
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、第一実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に構成される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、演出ボタン67及びジョグダイヤル68が設けられている。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,残高表示器59が設けられている。
なお、図1の39は、前枠52及び前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠39に所定の鍵を挿入して鍵を時計回りに操作すると、内枠が開放され、反時計回りに操作すると、前枠52が開放される。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって左横には、普通図柄作動ゲート17が設置されている。普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行なわれる。
センターケース5の直下には、遊技球の入球に起因して、特別図柄(特図とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選が行われる第1始動口11及び第2始動口12が、上下に並んで配設されている。第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、普通図柄抽選での当選時のみ入球可能となっている。
第2始動口12を内蔵する普通電動役物は、左右一対の開閉部材を備え、該開閉部材は、起立姿勢となることで普通電動役物内に遊技球が入球困難(本実施形態では入球不能)な閉鎖状態と、傾斜姿勢となることで入球容易(本実施形態では入球可能)な開放状態に変化可能となっている。
また、閉鎖状態から開放状態への変化は、上述したように普通図柄抽選に当選することに基づいて実行され、開放延長(時短)機能が未作動の通常モード中であれば、1回の当選により所定時間(例えば、0.2秒間)に亘っての開放状態が維持され、所定時間が終了すると閉鎖状態に復帰する。
また、本実施形態では、普通電動役物の開放延長機能が作動する開放延長状態(時短状態、或いは時短遊技状態とも呼称する)となったときには、1回の当選により1.0秒間の開放状態を3回反復継続する。このような開放延長機能の作動する開放延長状態への移行は、所定条件の成立時における大当り遊技状態終了後に実行される。開放延長機能が作動することで、普通電動役物の開放時間は、上述したように、所定時間(例えば、0.2秒間)から、該所定時間よりも長い延長された開放延長時間(例えば、1.0秒間×3回の3.0秒間)に変化するよう構成されている。
さらに、開放状態にある普通電動役物に入球した遊技球は、内蔵された第2始動口12に入球するよう構成される。
第1,第2始動口11,12に遊技球が入球すると、複数種類の数値データ(例えば、乱数)が抽出され、保留記憶として記憶される。
第2始動口12の下方には、大当り抽選で当ると行われる大当り遊技の際に開放される特別電動役物からなる大入賞口14が配設されている。また、遊技領域3における向かって左下の領域には、複数の普通入賞口31〜34が配設されている。
遊技盤1における向かって右下の領域には、7セグメントの特図表示装置9と、4個のLEDからなる特図保留数表示装置18と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
図2に示す遊技盤1のセンターケース5には、中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設され、LCDパネルの画面上では、特別図柄に対応した演出図柄の変動表示等を行うことで大当り抽選の結果を報知する大当り演出が行われる。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
また、図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図3に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71、タンクレール72、払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置、電源基板85が設けられている。主制御装置80,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83は、遊技盤1に設けられ、払出制御装置81,発射制御装置,電源基板85は、内枠70に設けられている。なお、図3では発射制御装置が記載されていないが、発射制御装置は、払出制御装置81の奥側(遊技盤1側)に配されている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。
さらに、本実施形態の電源基板85には、RAMクリアスイッチ676、設定スイッチ690、上ボタン691、および下ボタン692が、操作可能な位置に設けられている。
RAMクリアスイッチ676は、電源投入時に、該RAMクリアスイッチ676を押しながら、電源スイッチ671(図5参照)を押して電源投入することにより、記憶維持されている電源遮断直前の遊技状態に係る情報を消去するためのスイッチである。
また、後で詳述するが、本実施形態のパチンコ機50は、出玉率の異なる設定1〜設定3の何れかの設定値を選択し、変更可能な構成となっている。なお、本実施形態において、現在の設定値(設定1〜設定3)は、上述した特図表示装置9(図2および図4参照)に視認可能に表示される。
このような構成を用いて、ホールの従業員が、特図表示装置9(設定値表示装置)に表示された現状の設定値を変更する際、現状の設定値よりも高い設定値に変更する場合には上ボタン691を、低い設定値に変更する場合は下ボタン692を任意の回数だけ押下することによって、特図表示装置9に変更が予定(仮設定)された設定値が表示され、最後に設定スイッチ690を押下することで、設定変更が完了するように構成されている。なお、上ボタン691および下ボタン692は、1回の押下により、1段階だけ設定値が変更準備されるようになっている。
本実施形態のこのような設定変更に係る制御処理については、後で説明する。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84、電源基板にはCPU、ROM、RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口SW11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口SW12a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動SW17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントSW14a、一般入賞口31〜34に入球した遊技球を検出する一般入賞口SW31a等からの検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている特図表示装置9,特図保留数表示装置18,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
さらに、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで普通電動役物の開閉を制御し、延いては第2始動口12への入球の可否を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、ガラス枠開放SW35,内枠開放SW36,球切れSW23,払出SW21,満杯SW22からの信号が入力され、満杯SW22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合や、球切れSW23により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力された場合には、払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯SW22,球切れSW23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出SW21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。また、CRユニット端子板24は精算表示装置25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン57、精算を要求するための精算ボタン58が設けられている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70,前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は、発射モータ30を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW28からのタッチ信号、発射停止SW29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67,ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ボタン67,ジョグダイヤル68を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を表示させる。
図5は、電源基板85と、主制御基板80、払出制御基板81を含むパチンコ機50各部との間の給電および信号系を示すブロック図である。
各パチンコ機50の電源基板85は、パチンコ店側に設けられたAC24V電源を、電源スイッチ671を介して電源生成回路672が受けており、電源生成回路672が、図示の主制御装置80、払出制御装置81を含むパチンコ機50各部に給電する。電源スイッチ671はオンまたはオフの操作をするとその状態を保持するタイプが用いられる。なお、本図では主制御装置80、払出制御装置81をそれぞれ主制御基板、払出制御基板と表記しているが、これは各制御装置を構成する基板および該基板に実装された電子部品などに着目した名称であって、それぞれ主制御装置80、払出制御装置81と実質的に違いはない。
電源生成回路672における全波24V出力は、電源電圧監視回路673に入力し、電源電圧監視回路673による全波24V出力の有無の検出結果に基づいて、リセット信号発生回路674がリセット信号を出力もしくは解除する。すなわち、電源電圧監視回路673は、所定の基準電圧以上の非出力状態が所定の時間、維持すれば全波24V出力停止と判断し、リセット信号発生回路674は、全波24V出力停止との判断に応じてリセット信号を出力する。一方、全波24V出力が開始されるとリセット信号は解除される。ここで、リセット信号の出力とはロウレベルの信号を出力することであり、解除とはロウレベルからハイレベルに変化することをいう。なお、リセット信号の解除は、全波24V出力の検出時点から遅延されて行なわれる。
リセット信号発生回路674の出力は、主制御装置80、払出制御装置81それぞれのCPU611、621のリセット端子に出力される。
停電信号発生回路675は、電源電圧監視回路673の出力を入力として設けてあり、停電等の電源遮断時に停電信号を各制御基板CPU611、621のNMI端子に出力するようになっている。停電信号は電源遮断に伴ってハイレベルからロウレベルに変化する信号であり、リセット信号が出力するに先立って出力するように出力タイミングが設定されている。
また、電源基板85は、コンデンサを含み構成されたバックアップ電源生成回路678により、DC5Vのバックアップ電源(VBB)を生成する構成となっており、バックアップ電源(VBB)出力は各制御基板CPU611、621のバックアップ端子(VBB) に出力され、停電時には後述するように各制御基板CPU611、621のRAMの記憶内容を保持する。
電源基板85はまた、RAMクリアスイッチ676を備えている。RAMクリアスイッチ676は、CPU611のRAM615、CPU621のRAM625に記憶されている内容をクリアするために設けられる。なお、主制御装置80のCPU611にはRAM615とRAM616が存在するが、後述するRAMクリア操作により記憶内容がクリアされるのはRAM615のみであり、RAM616は、RAMクリア操作が行なわれてもその記憶内容が保持される。
RAMクリアスイッチ676には押下時のみオンする押し釦タイプのものが用いられ、上記リセット信号の解除時にRAMクリアスイッチ676がオンであれば、RAMクリア信号発生回路677が、ハイレベルの信号であるRAMクリア信号を主制御基板80、払出制御基板81それぞれの入力ポート613、623に所定時間(後述)の間、出力する。すなわち、RAMクリア信号はリセット信号が解除される電源投入時のみ出力される。ここで電源スイッチ671のオンからリセット信号解除までの遅延時間Ta は、例えば100msに設定され、RAMクリア信号を発生せしめるには、RAMクリアスイッチ676を押下しながら電源スイッチ671をオンすることになる。これがRAMクリア操作である。なお、各制御基板CPU611、621は入力ポート613、623におけるRAMクリア信号の有無をデータバスを介して監視する。
さらに本実施形態の電源基板85は、上述したように、パチンコ機50を異なる出玉率に設定する3種類の設定値の内の何れかを選択して設定可能な設定スイッチ690と、現状の設定値をより高い出玉率の設定値に上昇させる上ボタン691と、同じく現状の設定値をより低い出玉率の設定値に下降させる下ボタン692と、を備える。
(3)各種振り分け等の仕様に係る構成について
次に、パチンコ機50の各種振り分け等の仕様に係る構成について説明する。
先ず、本実施形態のパチンコ機50は、異なる出玉率に対応して、複数種類の設定が設けられている。具体的には、設定値として、設定1〜設定3までの3種類が設けられ、上述した設定スイッチ690、上ボタン691、および下ボタン692を操作することで、ホールが何れかの設定値を選択して変更可能となっている。以下に、出玉率が異なるよう設定値毎に設定された各種仕様の振り分けを、図6を参照して説明する。
図6(a)は、パチンコ機50の各種仕様に係る設定値毎の振り分け内容を説明する図表である。
後述する特別図柄の当否判定処理にて大当りとなるか否かを当否判定する際の抽選確率すなわち大当り確率は、低確率遊技状態において、設定1が1/200、設定2が1/220、設定3が1/240、となっており、設定値が上昇するほど低い確率すなわち大当りし難いようになっている。また、確変時すなわち高確率遊技状態においては、何れの設定値でも、1/24となっており、設定値の違いによる大当りのし易さに差異は設けられていない。
このように、本実施形態のパチンコ機50は、設定値の違いによって、大当りとなる可能性に高低の差を持たせて、大当り遊技状態により遊技者の獲得が期待できる遊技球数の多寡が発生するよう設定されている。換言すれば、設定値によって出玉率が異なるように構成されている。
また、本実施形態では、リーチ確率すなわち特別図柄に対応した演出図柄の変動表示がリーチ表示態様を経由してハズレとなる確率に関しても、設定値毎に異なるよう設定されている。該設定は、更に異なる遊技状態毎に設定されている。
なお、ここでリーチ表示態様について説明する。本実施形態のサブ統合制御装置83は、特別図柄に対応して、左、中、及び右図柄で構成される演出図柄の変動表示を実行し、左図柄、右図柄、そして中図柄の順番で、順次停止して演出図柄を確定表示する。大当りの場合には、前記左、中、及び右図柄の全てが、例えば同じ数字で確定表示される。リーチ表示態様とは、左図柄と右図柄が同じ数字で停止表示して、まだ中図柄が変動表示中である状態をいう。換言すれば、未だ停止していない図柄以外の図柄が、大当りとなる場合の図柄の一部と同様の状態となっている態様が、リーチ表示態様である。
さらに、このようなリーチ表示態様を経由してハズレ図柄で確定表示する変動表示演出がリーチ演出である。
先ず、リーチ確率は、通常時(低確率遊技状態、通常状態、通常遊技状態とも呼称する)において、何れの設定値でも、1/30となっており、設定値の違いによるリーチの発生し易さに差異は設けられていない。また、確変時(確変遊技状態、高確率遊技状態、高確時とも呼称する)において、設定1が1/40、設定2が1/35、設定3が1/30、となっており、設定値が上昇するほど高い確率すなわちリーチが発生し易いようになっている。同様に、時短時(開放延長状態、開放延長遊技状態、時短遊技状態とも呼称する)も、設定値が上昇するほど高い確率すなわちリーチが発生し易いようになっている。但し、設定1及び設定2では、確変時よりもリーチが発生し難くなっている。
また、本実施形態では、小当り図柄を備え、該小当り図柄が確定表示されることで小当り遊技を実行する構成となっているが、該小当り図柄が選択される確率に関しても、設定値毎に異なるよう設定されている。
先ず、小当り確率は、設定1が1/200、設定2が1/190、設定3が1/180、となっており、設定値が上昇するほど高い確率すなわち小当り遊技が実行され易いようになっている。
なお、確変突入率は、何れの設定値でも、65%となっており、設定値の違いによる確変への移行のし易さに差異は設けられていない。同じく、非確変時の時短回数すなわち後述する特図―図柄2又は特図―図柄3(図6(b)参照)で大当りとなった後の時短回数は、何れの設定値でも、0回又は100回となっている。
また、大当り確率とリーチ確率を参照すると、大当り確率が高確率となる設定値ほど、リーチ確率が低確率に設定されている。つまり、3種類の設定値の内、大当り確率が1/200と最も高くなっている設定1は、リーチ確率が3種類の設定値の内で最も低く(確変時、時短時)設定されている。
また、通常時は設定値に関係無くリーチ確率が1/30で一定であるのに対して、確変時及び時短時は、すなわち、開放延長機能が作動する状態では、図示のように設定値毎にリーチ確率を異ならせて設定している。
本実施形態の確変時(図6(b)参照)は、確変機能が作動すると共に開放延長機能も併せて作動する。また、時短時は開放延長機能が作動する。このように、確変時と時短時は、何れも開放延長機能が作動するので、確変時と時短時に限ってリーチ確率が異なるよう設定されている、ということは、開放延長機能が作動する状態にて、リーチ確率が異なるよう設定されている、という構成である。
なお、上述したリーチ確率は、複数種類設けられたリーチの中で、ノーマルリーチになる確率となっている。但し、これに限定することなく、全ての種類のリーチを対象としても良いし、特別なリーチ例えば、スーパーリーチを対象としても良い。
このように本実施形態では、設定1〜設定3の何れかが選択されることで、各設定値に予め設定された大当り確率等の仕様が適用されるようになっており、これによって、後述する始動入賞確認処理や当否判定処理では、選択決定されている設定値に基づく制御処理が実行されるよう構成されている。
続いて、上記大当りとなる際に、変動表示後に停止表示される特別図柄に関して、図6(b)を参照して説明する。
図6(b)は、パチンコ機50が備える特別図柄の大当り時の振り分け内容を説明する図表である。
本実施形態では、大当り図柄として、特図―図柄1〜4の4種類の特別図柄を備えている。当否判定の結果、大当りとすることが決定した場合、これら4種類の大当り図柄のうちの何れかが選択される。選択された大当り図柄毎に、各種仕様が以下のように振り分けられる。
なお、大当りとなった場合の各大当り図柄の振り分け率は、特図―図柄1が30/100、特図―図柄2が20/100、特図―図柄3が15/100、そして、特図―図柄4が35/100、となっている。
先ず、特図―図柄1で大当りとなった場合、15ラウンドの大当り遊技状態が実行され、該大当り遊技後には確変遊技状態に移行する。該確変遊技状態では、特別図柄の当否抽選確率が向上する確変機能が10000回に亘って作動し、併せて、普通電動役物の開放時間が延長される開放延長機能が同じく10000回に亘って作動する。
特図―図柄2で大当りとなった場合、6ラウンドの大当り遊技状態が実行され、該大当り遊技後には開放延長遊技状態に移行する。該開放延長遊技状態では、開放延長機能のみが100回に亘って作動する。
特図―図柄3で大当りとなった場合、2ラウンドの大当り遊技状態が実行され、該大当り遊技後には通常遊技状態に移行する。該通常遊技状態では、確変機能および開放延長機能の何れも作動しない。
さらに、特図―図柄4で大当りとなった場合、2ラウンドの大当り遊技状態が実行され、該大当り遊技後には潜伏遊技状態に移行する。該潜伏遊技状態では、確変機能のみが10000回に亘って作動する。該潜伏遊技状態は、確変機能が作動している点のみを捉えると、確変遊技状態ともいえる。
なお、上述した回数は、大当り遊技状態終了後から起算される特別図柄の変動回数を意味する。
さらに、図示しないが、特別図柄として、上記大当り図柄の他に、上述したように小当り図柄を備える。小当り図柄が選択されて小当り遊技が実行されると、本実施形態では、上述した特図―図柄4での大当り遊技状態と同様の大入賞口14の開放態様(開放時間、開放回数)となる。これにより、通常遊技状態中(低確率遊技状態中)における、当該大入賞口14の開放が、小当りに起因したものなのか、特図―図柄4の大当りに起因したものか、すなわち、該開放後の遊技状態が確変遊技状態に移行しているか否かが遊技者には判別不能となり、「確変が潜伏している可能性のある状態」つまり上記潜伏遊技状態を生成することが可能となっている。なお、通常遊技状態時に発生した小当り遊技後は、通常遊技状態が維持される。
なお、図示しないが本実施形態では、特図―図柄10、特図―図柄11、特図―図柄12、および特図―図柄13、の4種類の小当り図柄を備える。当否判定によって小当りとなることが決定した場合、設定値毎に各小当り図柄の選択率が異なるように設定されている。
具体的には、設定1の場合、特図―図柄10が10/100、特図―図柄11が20/100、特図―図柄12が30/100、および特図―図柄13が40/100の割合で振り分けられている。
また、設定2の場合、特図―図柄10が45/100、特図―図柄11が25/100、特図―図柄12が25/100、および特図―図柄13が5/100の割合で振り分けられている。
また、設定3の場合、特図―図柄10〜図柄13のいずれも、25/100の割合で振り分けられている。
このように、本実施形態では、設定値によって、複数種類の小当り図柄の選択率が異なるように構成されており、小当りが発生した時の図柄の種別によって、つまり特定の図柄の発生頻度によって、設定値の判別が可能となっている。
(4)演出モード種別に係る構成について
次に、パチンコ機50において、選択されている変動パターンテーブル種別に対応して実行される演出モード種別に係る構成について、図7を参照して説明する。
本実施形態では、上述したように、大当り遊技状態後および小当り遊技状態後に移行する遊技状態として、確変遊技状態、開放延長遊技状態、通常遊技状態、および潜伏遊技状態が設けられている。そして、これらの異なる遊技状態にあるときに、特別図柄の変動パターンを選択する上で参照する変動パターンテーブルを複数種類備えている。さらに、選択されている変動パターンテーブルの種別に対応して、演出モードが複数種類の内から選択されるようになっている。
詳述すると、特図―図柄1による大当り遊技後に移行する確変遊技状態中は、変動パターンテーブル1が参照され、確変モードとなる。
特図―図柄2による大当り遊技後に移行する開放延長遊技状態中は、変動パターンテーブル2が参照され、時短モードとなる。
特図―図柄3による大当り遊技後に移行する通常遊技状態中は、変動パターンテーブル3が参照され、通常モードとなる。また、確変遊技状態や開放延長遊技状態に設定された規定回数(確変回数や時短回数)に相当する変動表示が実行されると、確変モードまたは時短モードから、当該通常モードに戻る(移行する)。
特図―図柄4による大当り遊技後に移行する確変遊技状態中、及び、小当り図柄による小当り遊技後に移行する状態中では、変動パターンテーブル4が参照され、潜伏モードとなる。潜伏モードは、確変遊技状態中または通常遊技状態中の何れかの遊技状態に制御されている可能性がある。
また、小当り遊技を起因として変動パターンテーブル4を参照する潜伏モードに移行した場合、所定変動回数(例えば、30回転)後に、変動パターンテーブル3を参照する通常モードに移行するよう構成されている。但し、確変遊技状態中且つ変動パターンテーブル4を参照しているときに、小当り遊技が実行され所定変動回数が経過した場合には、確変遊技状態が終了するまで、変動パターンテーブル4の参照を継続するように、構成されている。
[動作の説明]
(1)動作概要について
次に、第一実施形態におけるパチンコ機50の動作の概要について説明する。
第一実施形態のパチンコ機50は、常時入賞が可能な第1始動口11と、上述した普通図柄抽選での当選により一定期間にわたり開放され、入賞が可能となる普通電動役物に内蔵されてなる第2始動口12が設けられており、第1,第2始動口11,12への入賞に起因して抽出された数値データ(乱数)に基づいて大当り抽選が行われる。そして、大当り抽選の際には、特図表示装置9にて特別図柄の変動表示が、変動パターンに設定された変動時間に亘って行われると共に、これらを停止表示して確定図柄を表示することで大当り抽選の結果が報知される。
また、これと並行して、演出図柄表示装置6の画面上で、特別図柄に対応して設けられた演出図柄を、特別図柄の変動時間に対応した変動時間に亘って変動表示を実行した後にこれらを停止表示して、特別図柄に対応した演出図柄の確定図柄を表示して、大当り抽選の結果を報知する疑似演出が行われる。
また、パチンコ機50では、第1,第2始動口11,12への入賞により抽出された乱数が、最大4個まで保留記憶として記憶され、特図保留数表示装置18にて保留記憶の数が表示されると共に、サブ統合制御装置83によって演出図柄表示装置6の画面上の所定の領域に、各保留記憶に対応する保留図柄が表示される。
パチンコ機50は、大当り抽選で当たると、所定ラウンド数に亘って大入賞口14が開放する大当り遊技が行われる。大当り遊技は異なる所定ラウンド数で実行される複数種類の大当り遊技を備える。
また、パチンコ機50は、小当り遊技を備え、該小当り遊技は、上記複数種類の大当り遊技のうちの何れかと同じ回数だけ大入賞口14を開放する態様となっている。該小当り遊技と同じ回数のラウンド数に設定される大当り遊技は、該大当り遊技終了後に、確率変動機能が作動し、且つ、開放延長機能が非作動となる。大入賞口14の開放態様だけでは、大当り遊技か小当り遊技か、その後に確率変動機能が作動する有利な遊技状態となっているか否か、が判別不能な潜伏確変状態となる。本実施形態では、このような、潜伏確変状態を実行可能となっている。
そして、本実施形態の大当り遊技の終了後は、上述した、各種演出モードに移行するよう構成されている。繰り返し説明するが、各種演出モードとして、確変モード、時短モード、通常モード、および潜伏モードの4種類の演出モード(図7参照)を備える。
先ず、確変モードは、大当り遊技の終了後の一定期間(所定数の大当り抽選が行われるまでの期間であって、例えば10000回)にわたり、パチンコ機50の遊技状態が、大当り抽選で当る確率が上昇する高確率遊技状態であり且つ、普通図柄抽選での当選確率が上昇すると共に普通図柄抽選での当選時の普通電動役物(第2始動口12)の開放時間が延長され、さらに普通図柄の変動時間が短縮される開放延長遊技状態である演出モードとなっている。
時短モードは、大当り遊技の終了後の一定期間(所定数の大当り抽選が行われるまでの期間であって、例えば100回)にわたり、パチンコ機50の遊技状態が、普通図柄抽選での当選確率が上昇すると共に普通図柄抽選での当選時の普通電動役物(第2始動口12)の開放時間が延長され、さらに普通図柄の変動時間が短縮される開放延長遊技状態である演出モードとなっている。
通常モードは、大当り遊技の終了後に、パチンコ機50の遊技状態が、大当り抽選や普通図柄抽選で当る確率が低確率であり、普通図柄抽選での当選時の普通電動役物(第2始動口12)の開放延長機能が非作動で、さらに普通図柄の変動時間短縮機能が非作動である演出モードとなっている。
さらに、潜伏モードは、大当り遊技の終了後に、パチンコ機50の遊技状態が、確変モードと同様に大当り遊技の終了後の一定期間(所定数の大当り抽選が行われるまでの期間であって、例えば10000回)にわたり、パチンコ機50の遊技状態が、大当り抽選で当る確率が上昇する高確率遊技状態、或いは、小当り遊技の終了後に確変機能及び上記開放延長機能の何れも作動しない通常遊技状態である演出モードとなっている。
各演出モード中に参照する変動パターンテーブルの種別については、上述したように、演出モードに対応した変動パターンテーブルが設定されている(図7参照)。
以下に、第一実施形態のパチンコ機50の動作について、各種制御フローを参照しつつ詳細に説明する。
(2)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図8に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S10では、主制御装置80は、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:Yes)、S20に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S10:No)、S15に処理を移行する。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S75に処理を移行する。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数1,2の更新(S45)を行う。
なお、初期値乱数は、0〜3999の範囲であり、乱数の大きさは4000である。
また、大当り判定用乱数は、0〜3999の範囲であり、乱数の大きさは4000である。
なお、設定1に設定されているとき、通常モードにおいて大当りとなる値の個数は20(大当り確率は1/200)で、771〜777,1771〜1777,2771〜2776となる。
また、設定2に設定されているとき、通常モードにおいて大当りとなる値の個数は18(大当り確率は約1/222)で、771〜777,1771〜1777,2771〜2774となる。
また、設定3に設定されているとき、通常モードにおいて大当りとなる値の個数は16(大当り確率は1/250)で、771〜777,1771〜1777,2771〜2772となる。
また、確変モードにおいては、設定1〜3の何れであっても、大当りとなる値の個数は、160(大当り確率は1/25)である。
さらに、確変モードにおいては、大当りとなる値の数は、通常モードにおける大当りとなる上記乱数を含むように構成される。よって、抽出した乱数によっては、モードに関係無く大当りとなる乱数もあれば、確変モードで大当りとなっても通常モードでは大当りとはならない乱数もある。つまり、抽出された時点が確変モードであったことで先読み判定により大当りとなることが予定されていても、当該乱数に基づく変動表示開始前に、他の乱数に基づく大当りによって確変モードが終了して通常モードになってしまった場合には、先読み判定結果に反して大当りとならない場合も発生し得る。
また、大当り図柄決定用乱数の値は、0〜59の範囲であり、乱数の大きさは60である。
また、リーチ判定用乱数の値は、0〜1049の範囲であり、乱数の大きさは1050である。
なお、設定1に設定されているとき、通常時においてリーチとなる値の個数は35で、値は0〜34となる。また、確変時においてリーチとなる値の個数は26で、値は0〜25となる。また、時短時においてリーチとなる値の個数は21で、値は0〜20となる。
また、設定2に設定されているとき、通常時においてリーチとなる値の個数は35で、値は0〜34となる。また、確変時においてリーチとなる値の個数は30で、値は0〜29となる。また、時短時においてリーチとなる値の個数は26で、値は0〜25となる。
さらに、設定3に設定されているとき、通常時、確変時、及び時短時の何れにおいても、リーチとなる値の個数は35で、値は0〜34となる。
なお、リーチ判定用乱数は、当否判定によりハズレと判定された場合に、さらにリーチ態様となる変動パターンが選択されるか否かの決定に用いられる乱数である。
また、変動パターン決定用乱数1の値は、0〜1020の範囲であり、乱数の大きさは1021である。
また、変動パターン決定用乱数2の値は、0〜600の範囲であり、乱数の大きさは601である。
なお、上記大当り判定用乱数の、通常モードにおいて大当りとなる20個の値は、本実施形態における「設定1」に設定値が設定されている場合の例である(図6参照)。同様に、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数1、および変動パターン決定用乱数2についても、本実施形態における「設定1」に設定値が設定されている場合の例である。
設定値が変更されると、これらの値は適宜、設計上で計算された所定の値に変更される。
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50),始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、大当り抽選で当った際に行われる大当り遊技を制御する大当り遊技処理と(S60)を行う。また、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S65)、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S70)を実行する。
また、S75では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
(3)始動入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶の生成等を行う始動入賞確認処理について、図9に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理(S50)からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S100では、主制御装置80は、第1,第2始動口SW11a,12aの検出信号に基づき、第1,第2始動口11,12への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S100:Yes)、S105に処理を移行し、否定判定の場合は(S100:No)、本処理を終了する。
S105では、主制御装置80は、保留記憶の数が上限値(一例として4)か否かを判定する。そして、否定判定の場合は(S105:No)、S110に処理を移行し、肯定判定の場合は(S105:Yes)、本処理を終了する。
S110では、主制御装置80は、大当り抽選に用いられる大当り決定用乱数や、大当り抽選で当った際に停止表示される図柄(当り図柄)を決定するための大当り図柄決定用乱数や、疑似演出において、リーチ状態となった後に外れを示す演出図柄を停止表示させる演出(ノーマルリーチやスーパーリーチ)を行うか否かを決定するためのリーチ判定用乱数や、特別図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数等を抽出し、これらの乱数(数値データ)を保留記憶として記憶する。
そして、消化されていない保留記憶の数を示す「保留数コマンド」を生成しこれを、サブ統合制御装置83に送信し、S115に処理を移行する。
なお、S110にてサブ統合制御装置83に送信する保留情報(コマンド)は、消化(消滅)されていない保留記憶の数を示すコマンドではなく、保留記憶の増加を示す情報を送信する構成でも良い。
S115では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に対応する大当り決定用乱数等の値について判定する先読み判定処理を実行し、本処理を終了する。
なお、先読み判定処理では、後述する当否判定処理に先んじて、S110の抽出乱数保留記憶処理にて記憶した数値データを参照して、該数値データが特定値であるか否かを示す先読みコマンド(先読み判定結果を含む)をサブ統合制御装置23に送信する。また、各種先読みコマンドを送信するだけではなく、上述した「始動入賞確認処理」(図9)のS110で生成した「保留数コマンド」を併せてサブ統合制御装置23に送信する構成としても良い。
なお、特定値(大当り或いはリーチとなることを示す数値データ)を示す先読みコマンドを、サブ統合制御装置23に送信する確率を、設定値(設定1〜3)により異ならせるように構成しても良い。これにより、先読みコマンドに基づき実行される先読み演出の実行頻度から、遊技者は設定判別を行うことが可能となり、興趣が向上する。
(4)当否判定処理について
次に、保留記憶として記憶された大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図10〜図13のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される処理である。
まず、図10に関して、S200では、主制御装置80は、特別電動役物の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S200:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合には(S200:No)、S205に処理を移行する。
S205では、主制御装置80は、特図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S205:Yes)、図12のS280に処理を移行し、否定判定の場合には(S205:No)、S210に処理を移行する。
S210では、主制御装置80は、特図の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S210:Yes)、図13のS290に処理を移行し、否定判定の場合には(S210:No)、図11のS215に処理を移行する。
続いて図11に関して、S215では、主制御装置80は、保留記憶の有無について判定し、肯定判定の場合には(S215:Yes)、S220に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S215:No)、本処理を終了する。
S220では、主制御装置80は、保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い保留記憶を選択し、後述するS230、S235、S245、S250、S255、S260、及びS265等にて参照するために、該保留記憶に記憶された情報(乱数値等の数値データ)を大当り判定用の所定のバッファに移動処理して、S225に処理を移行する。
S225では、主制御装置80は、確変モードであることを示す確変フラグが1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:No)、S235に処理を移行する。
S230では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変モードに対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)に基づき、大当り抽選を実行し、該抽選に当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
本実施形態では、現在の設定値における大当り判定値を参照して、当否抽選を行う。
一方、S235では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、通常モードに対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選を実行し、該抽選に当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
本実施形態では、現在の設定値における大当り判定値を参照して、当否抽選を行う。
S240では、主制御装置80は、S230又はS235の判定結果を参照して、大当り抽選で当ったか否かを判定し、肯定判定の場合には(S240:Yes)、S245に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S240:No)、S260に処理を移行する。
S245では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき大当り図柄を決定することで、当該大当り図柄に対応して予め定められた大当り遊技のラウンド数等を決定する。そして、S250に処理を移行する。
S250では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等の情報を含む変動パターンを決定し、S255に処理を移行する。
S255では、主制御装置80は、大当り遊技のラウンド数、大入賞口の開放パターン、大当り遊技に係る演出時間、インターバル時間、及び大当り遊技の演出態様等を設定し、S270に処理を移行する。
一方、S240で否定判定が得られた場合(すなわち、大当り抽選で外れた際)に移行するS256では、主制御装置80は、小当り抽選で当ったか否かを判定し、肯定判定の場合には(S256:Yes)、S248に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S256:No)、S263に処理を移行する。
S248では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る情報に基づき小当り図柄を決定し、S260に処理を移行する。
本実施形態では、現在の設定値に対応して、上述した複数種類の小当り図柄の内の何れかを選択して決定する。
S260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等の情報を含む変動パターンを決定し、S265に処理を移行する。
S256で否定判定が得られた場合(すなわち、小当り抽選で外れた際)に移行するS263では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等の情報を含む変動パターンを決定し、S263に処理を移行する。
なお、S263では、ハズレ図柄の種別も決定する処理を併せて行うよう構成されている。
なお、本実施形態では、上述したS250、S260、およびS263にて変動パターンを決定する際、変動パターンテーブルを参照するが、該変動パターンテーブルは、上述したように(図7参照)、現状の演出モードの種別に対応して個々に選択された変動パターンテーブルである。
また、大当りとならない場合に実行されるS260およびS263において、変動パターンを決定する際、設定値毎に異なる所定のリーチ確率(図6参照)にてノーマルリーチ演出を実行するか否かを決定して、ノーマルリーチ演出を実行すると決定した場合は、該ノーマルリーチ演出に対応したノーマルリーチ用変動パターン(ノーマルリーチ用変動時間)が選択される。
S265では、主制御装置80は、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタや、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタの更新等を行い、S270に処理を移行する。
S270では、主制御装置80は、上述したS220においてデクリメントした結果として残った保留記憶の数を示す「保留数コマンド」をサブ統合制御装置83に送信し、S275に処理を移行する。
なお、S270にてサブ統合制御装置83に送信する保留情報(コマンド)は、消化(消滅)によって残った保留記憶の数を示すコマンドではなく、保留記憶の減少を示す情報を送信する構成でも良い。
S275では、主制御装置80は、特別図柄の変動時間や大当り抽選の結果等を示す変動開始コマンドをサブ統合制御装置83に送信すると共に、特別図柄の変動を開始させ、本処理を終了して大当り遊技処理に移行する。このように、主制御装置80は、大当り抽選の結果を、特別図柄の変動表示の結果にて報知する。
なお、変動開始コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、大当り抽選の結果、特別図柄の変動時間をもとに、特別図柄の変動時間と同じ時間の演出の中から演出図柄表示装置6にて表示する疑似演出を選択し、選択した疑似演出を表示させる。また、変動開始コマンドは、さらに、大当り抽選により消化された保留記憶が、第1始動口11への入賞により生成されたものであるか、第2始動口12への入賞により生成されたものであるかを示しても良い。
なお、本実施形態のS275では、変動開始コマンドをサブ統合制御装置83に送信するが、該コマンドには上述したS250、S260、およびS263にて決定した変動パターンに含まれる変動時間に係る情報が備えられている。そして、該コマンドには、現状の設定値すなわち、設定1〜3のどの設定となっているかに係る情報は一切備えられていない。該コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、変動時間に係る情報のみを利用して、演出図柄の変動表示を実行する。
すなわち、主制御装置80は特別図柄の変動表示に対応すると共に、設定値に応じて異なる内容となる演出表示を、サブ統合制御装置83に実行させる
これにより、本実施形態のパチンコ機50は、主制御装置80から設定値に係る情報が外部に漏れることなく、設定値に対応した演出表示を実行することができる。
なお、サブ統合制御装置83は、図示しない「演出表示処理」によって、本実施形態のノーマルリーチ演出を少なくとも含む、上記演出表示を実行するものである。つまり、上述したS260またはS263で、ノーマルリーチ用変動パターンが選択された場合は、サブ統合制御装置83は「演出表示処理」にてノーマルリーチ用変動時間に基づいて、ノーマルリーチ演出を実行する。
続いて図12に関して、特図の変動表示中に移行するS280では、主制御装置80は、特図の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S280:Yes)、S285に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S280:No)、本処理を終了する。
S285では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
続いて図13に関して、特図の確定表示中に移行するS290では、主制御装置80は、特図の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S290:Yes)、S295に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S290:No)、本処理を終了する。
S295では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S300に処理を移行する。
S300では、主制御装置80は、確定表示されていた特図が大当り時のものであるかを判定し、肯定判定の場合には(S300:Yes)、S305に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S300:No)、S340に処理を移行する。
S305では、主制御装置80は、確変モードであることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグが1である場合には確変フラグをクリアし(S310)、その後、S315に処理を移行する。
S315では、主制御装置80は、時短モードであることを示す時短フラグを参照すると共に、時短フラグが1である場合には時短フラグをクリアし(S320)、その後、S325に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S325),役物連続作動装置作動開始処理(S330),大当り開始演出処理(S335)を順次実行することで、大当り遊技の態様を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信する等して大当り遊技を開始し、本処理を終了する。
一方、S300にて否定判定が得られた場合に移行するS340では、主制御装置80は、確変フラグを参照し、該フラグが1である場合には(S340:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数(確変回数)を参照する(S345)。そして、確変回数が0である場合には(S345:Yes)、確変フラグをクリアし(S350)、S355に処理を移行する。
S355では、主制御装置80は、時短フラグを参照し、該フラグが1である場合には(S355:Yes)、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数(時短回数)を参照する(S360)。そして、時短回数が0である場合には(S360:Yes)、時短フラグをクリアし(S365)、S370に処理を移行する。
S370では、主制御装置80は、状態指定コマンド送信処理を実行し、S375に処理を移行する。
なお、本実施形態では、S370において、サブ統合制御装置83に状態指定コマンドを送信すると共に、確変期間又は時短期間の終了により遊技状態が変化したことに基づいて、当該変動後に移行する演出モード種別の設定と、変動パターンを決定する際に参照する変動パターンテーブル種別の設定を、併せて実行する(図6および図7参照)。
S375では、主制御装置80は、確定図柄が小当り図柄か否かを判定し、肯定判定の場合には(S375:Yes)、S380に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S375:No)、本処理を終了する。
S380では、主制御装置80は、小当り遊技のために特別電動役物作動開始処理を実行し、S385に処理を移行する。
S385では、主制御装置80は、小当り遊技の開始演出処理を実行し、本処理を終了する。
(5)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技の進行を制御する大当り遊技処理について、図14〜図16のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから実行される処理である。
S400では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S400:Yes)、S405に処理を移行し、否定判定の場合には(S400:No)、本処理を終了する。
S405では、主制御装置80は、大入賞口14の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S405:Yes)、図15のS430に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S405:No)、S410に処理を移行する。
S410では、主制御装置80は、大当り遊技における各ラウンドのインターバル中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S410:Yes)、図15のS450に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S410:No)、S415に処理を移行する。
S415では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S415:Yes)、図16のS470に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S415:No)、S420に処理を移行する。
S420では、主制御装置80は、大当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S420:Yes)、S425に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S420:No)、本処理を終了して小当り遊技処理に移行する。
S425では、主制御装置80は、大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図15に関して、大入賞口14の開放中に移行するS430では、主制御装置80は、大入賞口14に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S430:Yes)、S440に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S430:No)、S435に処理を移行する。
S435では、主制御装置80は、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S435:Yes)、S440に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S435:No)、本処理を終了する。
S440では、主制御装置80は、大入賞口14を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S445に処理を移行する。
S445では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
一方、各ラウンドのインターバル中に移行するS450では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S450:Yes)、S455に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S450:No)、本処理を終了する。
S455では、主制御装置80は、大当り遊技の最終ラウンドか否かを判定し、肯定判定の場合には(S455:Yes)、S460に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S455:No)、S465に処理を移行する。
S460では、主制御装置80は、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行し、本処理を終了する。
一方、S465では、主制御装置80は、大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図16に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS470では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S470:Yes)、S475に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S470:No)、本処理を終了する。
続くS475,S480では、主制御装置80は、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S485に処理を移行する。
S485では、主制御装置80は、大当り遊技後に確変モードに移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S485:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の回数(確変回数)を設定すると共に(S490)、確変フラグをセットし(S495)、S500に処理を移行する。
S500では、主制御装置80は、大当り遊技後に時短モードに移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S500:Yes)、時短モード中に実行可能な大当り抽選の回数(時短回数)を設定すると共に(S505)、時短フラグをセットし(S510)、S515に処理を移行する。
本実施形態では、S500〜S510によって、大当り遊技後に時短状態すなわち普通電動役物の開放延長機能が作動する状態に移行可能に構成されている。
S515,S520では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドを送信する処理と、状態指定コマンド送信処理とを実行し、本処理を終了する。
なお、本実施形態では、S520において、サブ統合制御装置83に状態指定コマンドを送信すると共に、大当り遊技状態後に移行する演出モード種別の設定と、変動パターンを決定する際に参照する変動パターンテーブル種別の設定を、併せて実行する(図6および図7参照)。
(6)小当り遊技処理について
大当り遊技処理の終了後には、図17〜図18に示す小当り遊技処理を実行する。
本処理が起動すると、S700にて特別電動役物が作動中であるか判断し、作動中であれば(S700:yes)、大入賞口14が開放中か判断する(S705)。否定判断の場合(S705:no)は、小当り遊技間のインターバル中であるか判断する(S710)。小当り遊技間のインターバルではなく(S710:no)、小当り遊技の終了演出中でもない場合は(S715:no)、小当り遊技の開始演出に要する時間が経過するのを待ち(S720:yes)、大入賞口14を開放させ(S725)、本処理を終了する。なお、特別電動役物が作動していないか(S700:no)、または小当り開始演出に要する時間が経過していないと判定された場合(S720:no)には、そのまま本処理を終了する。
図17のS705で大入賞口14が開放中であると判定された場合は、図18のS750に進み、大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する。大入賞口14に10個入賞していないと判定された場合(S750:no)はS755に進み、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する。本実施例では、小当りの場合は各開放の最長時間は0.9秒に設定している。無論、この秒数に限定するものではない。開放時間が終了した場合(S755:yes)には、S760にて大入賞口閉鎖処理を行う。そして小当りインターバル処理(S765)を行なって、小当り遊技処理を終了する。大入賞口14に10個入賞した場合(S750:yes)にはS760に直行し、また大入賞口14の開放時間が終了していない場合(S755:no)は小当り遊技処理を終了する。
図17のS710で小当りインターバル中であると判定された場合は、図18のS770に進み、小当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。小当りインターバル時間が経過している場合(S770:yes)にはS775にて大入賞口14が規定回数(ここでは2回)開放済みか又は10個入賞済みか否かを判定する。肯定判定の場合(S775:yes)は、小当り終了演出処理(S780)を行なって小当り遊技処理を終了する。否定判定の場合(S775:no)は、大入賞口開放処理(S785)により大入賞口14を0.9秒間、1回開放し、小当り遊技処理を終了する。つまり小当りでは、大入賞口14が基本的に0.9秒、2回開放されるが、1回の開放で10個以上の入賞があった場合は1回の開放のみで小当りが終了する。なお、実際には1回の開放で10個以上の入賞が発生することは殆どない。
図17のS715で小当り終了演出中であると判定された場合は、図18のS790に進み、小当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。小当り終了演出時間が経過したと判定された場合(S790:yes)は、S795に移行する。S795では特別電動役物の作動を停止させ、S797にて小当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信して小当り遊技処理を終了する。小当り終了演出時間が経過していないと判定された場合(S790:no)は、そのまま小当り遊技処理を終了する。
なお、本実施形態では、S795において、特別電動役物の作動を停止すると共に、小当り遊技状態後に移行する演出モード種別の設定と、変動パターンを決定する際に参照する変動パターンテーブル種別の設定を、併せて実行する(図6および図7参照)。
以下、本実施形態の要部に関して、説明する。
これまで説明してきたように、本実施形態のパチンコ機50は、出玉率の異なる複数種類の設定値を備えており、該設定値は任意に変更可能となっている。該変更に係る処理は、電源投入時に行うよう構成されており、具体的に本実施形態では、上述したメインルーチン(図8参照)を実行する前に行う、電源投入時処理にて実行される。図19〜図21を参照して、パチンコ機50の設定値を変更する処理を詳述する。
(7)電源投入時処理について
電源投入時に主制御基板80のCPU611により実行される「電源投入時処理」について図19を用いて説明する。
電源スイッチ671が操作されてパチンコ機50が通電状態になり、リセット信号が解除され、CPU611自身のセキュリティチェックが終了すると、本処理が起動され、電源投入の初期処理を実行する(S600)。そしてRAMクリア信号がオンか否か、すなわちRAMクリアスイッチがONされているか否かを判定する(S605)。RAMクリア信号は、上述したように、リセット信号の解除時にRAMクリアスイッチ676がオン状態であればH(オン)になるものなので、これは実質的に、電源投入時にRAMクリアスイッチ676がオン状態だったか否かを判定していることになる。
RAMクリア信号がオンではなかったとき(S605:no)は、設定スイッチ690(図3および図5参照)がONか否かを判定する(S610)。
設定スイッチ690がONではなかったとき(S610:no)は、パチンコ機50を電源断時の状態に復旧する。そのためにまず、電源断時の発生情報が正常か否かを判定し(S615)、正常であれば(S615:yes)、RAMの判定値を算出し(S620)、その判定値が正常か否かを判定する(S625)。ここでRAMの判定値とは、電源断時にRAMに保存された値で、S625では、S620で算出された値と、RAMに保存された値が一致するか否かを判定する。判定値が正常、すなわち判定値が保存された値と一致していれば(S625:yes)、電源復帰時の処理(例えば、電源断時の発生情報をクリアしたり、サブ統合制御装置83を電源断時の遊技状態に復帰させるためのコマンドを送信したりする)を行ない(S630)、S660に移行する。
RAMクリア信号がオンだったとき(S605:yes)、電源断時の発生情報が正常ではなかったとき(S615:no)、またRAM判定値がRAMに保存された値と一致しなかったとき(S625:no)、
パチンコ機50を初期状態に戻す。そのためにまず、RAM615の全てを0クリアし(S645)、初期値乱数設定処理を実行する(S650)。こうして初期値乱数設定処理が終了すると、RAMの初期設定1を行い(S655)、S660に移行する。
本実施形態の「RAMの初期設定1」は、少なくとも、何等かの変動パターンテーブルが設定されているときに、これも含めてクリアして初期設定する処理である。
設定スイッチ690がONであったとき(S610:yes)は、すなわち、電源スイッチ671が操作され且つ設定スイッチ690がON状態である場合、設定変更処理を実行し(S635)、次いで、RAMの初期化処理を実行し(S640)、S660に処理を移行する。S635の設定変更処理、およびS640のRAMの初期化処理は各々、電源投入時処理の1モジュールとして構成されており、後で詳述する。
S630、S640、またはS655の実行後に移行するS660では、割り込み設定を行なって(S660)、本処理を終了してメインルーチンに移行する。
(8)設定変更処理について
電源投入時処理の1モジュールとして構成される設定変更処理について、図20を参照して説明する。
主制御装置80は、本処理を開始すると先ず、S800で、設定スイッチ690がON状態からOFF状態になったことを契機として、設定値表示処理を実行し、S805に処理を移行する。
主制御装置80は設定値表示処理にて、現状の設定値(図6参照 設定1〜3の何れか)を、特図表示装置9(図2および図4参照)に表示する。例えば、現状、設定3に設定されている状態であれば、7セグメント表示器である特図表示装置9にて、「3」を表示する。
主制御装置80は、S805で、上ボタン691がONか否かを判定し、肯定判定の場合には(S805:yes)、S810に処理を移行し、否定判定の場合には(S805:no)、S815に処理を移行する。
主制御装置80は、S815で、下ボタン692がONか否かを判定し、肯定判定の場合には(S815:yes)、S820に処理を移行し、否定判定の場合には(S815:no)、S825に処理を移行する。
主制御装置80は、S810で、現状の設定値から1段階上昇させた設定値に仮設定する制御を行うと共に、特図表示装置9に変更した設定値を表示する処理を行い、S825に処理を移行する。
主制御装置80は、S820で、現状の設定値から1段階下降させた設定値に仮設定する制御を行うと共に、特図表示装置9に変更した設定値を表示する処理を行い、S825に処理を移行する。
主制御装置80は、S825で、設定スイッチ690がONされたか否かを判定し、肯定判定の場合には(S825:yes)、S830に処理を移行し、否定判定の場合には(S825:no)、S805に処理を移行する。
S825で否定判定の場合にS805に戻ることで、設定スイッチ690がONされるまで、設定値の上昇又は下降による仮設定を可能としている。
主制御装置80は、S830で、上昇又は下降されて仮設定された設定値を、本設定として設定完了する処理を実行し、S835に処理を移行する。
主制御装置80は、S835で、特図表示装置9に表示されている設定値の表示を消去する処理を実行し、本処理を終了する。
S835で、特図表示装置9に表示されている設定値の表示を消去することにより、現状の設定値を容易に確認することができないようにしている。これにより、遊技者に設定値を判別する楽しみを提供可能としている。また、設定値を不明な状態とすることで、設定値の低いパチンコ機50の稼働率が低下してしまうのを防止可能となっている。
このように、本実施形態のパチンコ機50は、設定変更処理によって、出玉率の異なる設定1〜3の内の何れかを任意に選択し、変更可能に構成されている。
(9)RAMの初期化処理について
電源投入時処理の1モジュールとして構成されるRAMの初期化処理について、図21を参照して説明する。
本実施形態のRAMの初期化処理は、設定変更処理が実行された場合に実行される処理である。
主制御装置80は、本処理を開始すると先ず、S850で、現状が確変状態又は時短状態か否か、すなわち確変状態又は時短状態で電源遮断したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S850:yes)、S855に処理を移行し、否定判定の場合には(S850:no)、S860に処理を移行する。
主制御装置80は、S860で、変動パターンを決定する際に参照する変動パターンテーブルが、潜伏モード中に選択される変動パターンテーブル4であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S860:yes)、すなわち小当りによって潜伏モードに移行して変動パターンテーブル4を参照している場合には、S865に処理を移行し、否定判定の場合には(S860:no)、すなわち変動パターンテーブル3を参照している場合には、S855に処理を移行する。
主制御装置80は、S855で、「RAMの初期設定1」を実行して、本処理を終了する。
RAMの初期設定1は、上述した電源投入時処理(図19参照)のS655と同様の設定処理であって、少なくとも、何等かの変動パターンテーブルが設定されているときに、これも含めてクリアして初期設定する処理である。すなわち、参照する変動パターンテーブル(図6および図7参照)として、特図―図柄1で大当りして確変モードに移行し変動パターンテーブル1が設定されている場合、特図―図柄2で大当りして時短モードに移行し変動パターンテーブル2が設定されている場合、特図―図柄3で大当りして通常モードに移行し変動パターンテーブル3が設定されている場合、特図―図柄4で大当りして潜伏モードに移行し変動パターンテーブル4が設定されている場合、これら設定されている変動パターンテーブルの種別に係る設定をクリアして初期設定する。
主制御装置80は、S860で、「RAMの初期設定2」を実行して、本処理を終了する。
RAMの初期設定2は、上述したRAMの初期設定1とは異なる設定処理であって、設定されている何等かの変動パターンテーブルをクリアしないで初期設定する処理である。すなわち、確変状態でも時短状態でもなく変動パターンテーブル4が設定されているとき、すなわち小当りによって潜伏モードに移行して変動パターンテーブル4が設定されているときには、該変動パターンテーブル4の種別に係る設定をクリアすることなく、これを維持して初期設定する。
これにより、小当りによって潜伏モードに移行して変動パターンテーブル4が参照される状態となった後に電源遮断された場合、電源投入時に設定変更しても、変動パターンテーブル4を維持することになる。このため、例えば、遊技者が、閉店(電源遮断)前に小当りを引き当てた状態で退店し、翌日の電源投入直後に設定変更されたか否かを判別しようとしても、判別の基準となる変動パターンテーブル4が維持されているため、これによって判別することが不能であって、公正な遊技を維持することができる。
なお、本実施形態では、現状が確変状態であった場合(S850:yes)に、変動パターンテーブル4を参照するよう設定されていても、S855で該変動パターンテーブル4に係るデータも初期化するが、これは、電源投入時に確変状態であれば、一般的にホールがRAMクリアすることを想定した構成である。また、確変状態を引き当てたままで遊技者が退店することは、考え難いためである。しかし、このような構成に限らず、確変状態であったとしても、変動パターンテーブル4を参照している場合には、S855ではなく、S865の処理を実行するようにしても良い。さらに、この場合には、変動パターンテーブル4に係るデータと共に、確変状態に係るデータも消去せずに維持する構成としても良い。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態のパチンコ機50の動作について説明する。
上述した第一実施形態では、図6に示したように、通常時、確変時、及び時短時毎に、つまり遊技状態に応じて、異なるリーチ確率が設定されており、更に、該設定内容が、設定値(設定1〜3)毎に異なるように構成されていた。この点、第二実施形態では、確変時(高確率遊技状態且つ開放延長遊技状態 換言すれば、図6に示した特図―図柄1での大当り後に移行する確変機能と開放延長機能が共に作動する状態)において、大当り遊技後の変動表示回数に基づいて、異なるリーチ確率が設定され、更に、該設定内容が、設定値(設定1〜3)毎に異なるように構成される。
以下、図22を参照して、本実施形態を説明する。
図22は、本実施形態の確変時において、設定値種別に応じて異なる特定の変動表示回数におけるリーチ確率の振り分けを説明する図表である。
先ず、本実施形態のパチンコ機50の主制御装置80は、確変時における特別図柄の変動表示回数を、大当り遊技後から起算して累積計数する「変動表示回数カウンタ」を備える。具体的には、変動表示回数カウンタは、当否判定処理(図11)のS220を実行するのに併せて、カウント値をインクリメントし、大当り遊技処理(図16)のS520において、カウント値をクリアするカウンタである。これにより、変動表示を実行する都度、カウント値がカウントアップし、大当り遊技が実行されたことでクリアされて、再度大当り遊技後の変動表示から起算される。
また、本実施形態では、当否判定処理(図11)のS260およびS263において、変動パターンを決定する際に、現状が確変時であるか否かの判定を行い、肯定判定すなわち確変時であると判定された場合には、変動表示回数カウンタのカウント値を参照し、カウント値が20回、40回、60回、80回、100回、又は200回であるか否かの判定を行う。該判定にて、上記所定の変動回数であると判定した場合、図示したリーチ確率にてリーチ演出を実行するか否かの判定を行う。前記判定にて、所定の変動回数ではないと判定された場合には、変動回数や設定値により異なることのない一定のリーチ確率にてリーチ演出を実行するか否かの判定を行う。このように、本実施形態では、大当り後に確変状態(確変機能及び開放延長機能が共に作動する状態)へ移行したとき、確変時となったときから起算して、所定の変動回数に到達した場合に限って、予め定められたリーチ確率にて判定が行われるように構成されている。
さらに、図示したように、当該リーチ確率は、設定値毎に異なる設定がなされている。例えば、20回目の変動表示では、設定1が1/10、設定2が1/8、および設定3が1/5と、設定値が高くなるに従って、リーチ確率が高くなるよう設定されている。これに対して、40回目の変動表示では、設定1が1/3、設定2が1/4、および設定3が1/5と、設定値が高くなるに従って、リーチ確率が低くなる、また、20回目よりも平均確率が高くなるよう設定されている。
こうして、本実施形態では、確変時に、所定の変動回数毎、且つ、設定値毎に、リーチ確率を異ならせている。
なお、上記所定の変動回数以外では、設定値に関係無く、所定の確率にてリーチ演出を実行するか否かの判定を行うようになっている。
但し、該所定の確率は、設定値毎に異なるようにしても良い。このような場合、設定値毎の確率の差異は、上記所定の変動回数における設定値毎のリーチ確率の差異よりも小さく設定されることが好ましい。これにより、上記所定の変動回数での設定値の判別が、上記所定の変動回数以外の変動回数における判別よりも、容易となり、所定の変動回数の希少性が向上し、遊技者は所定の変動回数に到達することを心待ちにして遊技を継続することができる。
このような構成によって、確変時において、遊技者は、所定の変動回数においてリーチ演出が実行されたか否かの結果をデータとして蓄積して、設定値の判別を行うことができる。つまり、仮に、図22に示すような振り分けデータがメーカーから遊技者に提供されて、これを知ることが可能な状態であれば、予想した設定値のリーチ確率と、リーチ演出が実行されたか否かの結果を、対比しつつ、予想が正しいか否かを検証する楽しみを遊技者は得ることができる。また、次の所定の変動回数に到達するまで、期待しながら遊技を行うことができる。
また、変動表示回数が多くなるに従って、設定判別が容易となるよう構成されている。
すなわち、100回に到達した場合、設定3はリーチ確率が0、すなわちリーチとなる可能性が無い設定となっている。したがって、当該変動表示でリーチ演出が実行されたならば、設定値は設定1または設定2の何れかに限定することができる。
さらに、200回に到達した場合、設定3に加えて設定2もリーチ確率が0であるだけでなく、設定1はリーチ確率が1/1、すなわち、必ずリーチ演出が実行されるので、当該変動表示でリーチ演出が実行されたならば、設定値は設定1であると確定することができる。また、本実施形態では、設定1が最も大当り確率が高くなっているため、大当り後の嵌まりが深くなった場合でも、設定1か否かを確認するために遊技者は、200回までは遊技を継続しようとするため、稼働率が向上する。
また、本実施形態では、大当り遊技後に確変(大当り確率1/25の状態)に移行した際に、200回転嵌まりとなることは極めて稀であって、本来確変に移行すると早い段階での大当りが略約束されたような心理に遊技者はなるため、このような大きな嵌まりによって遊技者は焦燥感に苛まれることとなる。しかし、本実施形態の構成によれば、遊技者は、嵌まることによって設定判別の面白みを享受でき、更に、嵌まりが深くなるほどより精度の高い判別が可能となるので、焦燥感に駆られることなく遊技を楽しむことができる。
また、本実施形態では、確変時においてのみ、所定の変動表示回数におけるリーチ演出の実行確率を設定値毎に異なるように設定する構成としたが、これに限らず、時短時(特図―図柄2による大当り遊技後に移行する遊技状態 開放延長機能のみが作動)や、潜伏状態中(特図―図柄4による大当り遊技後に移行する遊技状態)や、通常時(特図―図柄3による大当り遊技後に移行する遊技状態、或いは、確変や時短の予め定められた作動回数終了後に移行する遊技状態)、においても、所定の変動表示回数におけるリーチ演出の実行確率を設定値毎に異なるように設定する構成としても良い。これにより、確変に限らず、大当り遊技後に何らかの遊技状態の変化があった場合や、所定の変動回数消化後に何らかの遊技状態の変化があった場合には、そこから起算した所定の変動回数で、設定判別が容易となるという、新奇な興趣を遊技者に提供することができる。
以上、本発明を実現するための第一及び第二実施形態を説明してきたが、これに限定するものではない。
例えば、所謂ST機(回数切り確変機能搭載機)を前提とした場合、出玉率の設定として、確変回数や時短回数を設定値毎に異ならせるように構成しても良い。
これにより、設定値に応じて、回数切り確変機能が作動するときの、確変回数や時短回数によって、出玉率を変化させることができるので、遊技者は容易に設定を判別することができる。また、該判別は、設定されている確変回数や時短回数まで大当りとならないことによって該判別が可能となるので、例え大当りせずにSTをスルーしたとしても、それにより有効な設定判別の材料を獲得できるので、遊技者の落胆を軽減することができる。
また、出玉率の設定を、大当り遊技によって獲得可能な賞球数(平均出玉)に基づいて、これを異なるようにしても良い。これにより、1回の大当りで獲得できた遊技球数によって容易に設定が判別できる。
また、出玉率の設定を、確変の継続率に基づいて、これを異なるようにしても良い。これにより、連続した確変の回数によって、つまり比較的長いスパンに亘る判別期間によって、設定を判別することになり、設定判別の面白みを長時間維持させることができる。
また、電源復帰時における、設定スイッチ690、上ボタン691、および下ボタン692の所定の操作によって設定変更する構成に限らず、設定変更キーを備えて、該設定変更キーが操作されていることを設定変更の起因(条件)とするように構成してもよい。
このように構成することにより、設定変更には、設定変更キーを所持していること、また、該設定変更キーによる所定の操作が行われることが、必要条件となるので、不正行為者が容易に設定変更を行うことを防止することができる。
また、設定キーによる所定操作が行われている状態で、設定スイッチ690等の所定の操作が為されることに基づいて、設定変更が可能となるように構成してもよい。こうすることで、設定変更が複数の条件成立に基かなければ不可能な構成となり、不正な設定変更を防止することができる。また、条件の一つとして、所定操作を行うための設定キーを所持している必要があるので、本来、該設定キーを所持できるホール従業員にのみ、設定変更が可能となる。
なお、設定変更処理(図20)において、S805およびS815が共に否定判定の場合、S825に処理を移行する構成となっていることから、ホール従業員が現状の設定を確認した上で、変更の必要がないと判断した場合には、即時、設定スイッチ690をONすることで、設定が維持された状態で設定完了することができる。よって、S800で表示されないと確認できない設定値を確認後、該設定を維持する場合に、わざわざ設定値の上昇又は下降の処理を行わなくても、設定完了することができる。
また、設定変更処理(図20)において、S830の処理後に、即時、S835の処理を実行して設定値を消去するのではなく、一定の待機時間の経過を待って、S835を実行するようにしても良い。これにより、設定完了した後に、もう一度、設定値を再確認する上で、利便性が向上する。
また、上述した実施形態では、小当り図柄を複数種類備えて、設定値毎に該複数種類の小当り図柄の選択率が異なるように構成した例を示したが、これに限らず、例えば同じ遊技状態に移行することとなる大当り図柄を複数種類備えて、設定値毎に該複数種類の大当り図柄の選択率を異なるようにしても良い。
また、ハズレ図柄を複数種類備えて、設定値毎に該複数種類のハズレ図柄の選択率を異なるようにしても良い。
これにより、大当り図柄やハズレ図柄が表示されることで、該表示される図柄の発生頻度から、遊技者は設定値を判別可能となっている。
また、第二実施形態では、所定の変動表示回数は、設定値に関係無く、同じ回数となっていたが、設定値毎に異なる所定の変動表示回数とするように構成しても良い。例えば、設定1は10回、設定2は15回、さらに設定3は20回を、大当り遊技後の最初の所定の変動回数としても良い。
これにより、リーチ演出が実行されたときの変動表示回数も、設定判別の判断材料となるので面白みが向上する。また、特定の変動表示回数に限らず、いつでもリーチ演出が実行されるか否かを遊技者は注目することになるので、興味を持続させることができる。
また、第二実施形態では、所定の変動表示回数すなわち、その1回に限定して、リーチ確率が適用される構成となっていたが、ある変動表示回数から別の変動表示回数までを所定のゾーンと設定して、該ゾーン中に前記リーチ確率が適用されるように、また、該ゾーンの区間が設定値毎に異なるように構成しても良い。例えば、設定1は3回から10回までを、設定2は5回から12回までを、さらに設定3は10回から20回までを、大当り遊技後の最初のゾーンとしても良い。そして、該ゾーンをそれぞれの設定値で、複数回、断続的に発生させるようにしても良い。
これにより、単に1回の変動表示だけに限定せず、一定の期間に亘って、つまり複数回の変動表示を判断材料とすることができるので、より正確に設定判別でき、面白みが向上する。また、リーチ演出が実行されると、ゾーンに入っているのかと想像させるので、興趣を向上させる。
また、設定値の表示を、特図表示装置9によって行う構成を例示したが、これに限定しない。特図表示装置9と同様の遊技盤面側に、設定値の表示固有の設定値表示装置を別個設けるようにしても良い。これにより、設定値表示専用の構成を備えることとなり、設定値表示を探す手間がなく、また、特図との混同による錯誤を防止することができる。
また、設定値表示装置を、設定スイッチ690等が設けられた電源基板85の近傍、或いは、遊技機裏面側に設けるようにしても良い。これにより、設定変更の作業の際、遊技機の表面側と裏面側を交互に視認する煩雑さが無くなり、操作ミスを防止できる。
また、変動パターンテーブル4が参照される潜伏モード(潜伏遊技状態時)にあるときに、設定値毎に異なるリーチ確率でリーチとなるか否かを決定する構成として、更にこの場合のリーチ確率の差異は、他の遊技状態の差異よりも大きく設定されるようにしても良い。
これにより、潜伏モードが、確変か通常かを不明として遊技者に確変を期待させる遊技状態であるだけでなく、設定値の判別が他の遊技状態よりも容易となる特別な遊技状態とすることができる。
また、上述した何れの実施形態でも、リーチ演出を実行するか否かを判定するリーチ確率に関して、設定値毎に差異を設けるようにした。しかし、特別演出はリーチ演出に限定しない。例えば、演出表示的なモード(図7の演出モードとは異なる)が実行される変動パターンや、所定のキャラクタが特別な動きをする演出が実行される変動パターンの選択率に関して、設定値毎に差異を設けるようにしても良い。通常の演出表示とは異なる特別な演出表示を行うための変動パターンに係る選択率に関して、設定値毎に差異を設けるようにしても良い。
これにより、リーチ演出に限らず、変動パターンに基づいて実行される様々な演出表示の実行態様を、遊技者は設定判別の材料とすることができ、遊技の仕様に合わせて適宜、特別演出を規定することができるので、開発の自由度が増し、興趣も向上する。
さらに、複数種類の設定値は、設定1〜3までの3種類に限定しない。2種類であっても、3種類より多い種類数であっても良い。2種類である場合、出玉率の差異をある程度持たせていれば、遊技者の設定判別が容易となる。3種類より多い種類数であれば、設定判別が困難となる反面、設定判別により長い期間を必要とすることで、稼働が向上すると共に、設定判別の面白みに深みを持たせることができ、興趣が向上する。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
第1始動口11または第2始動口12が、始動口の一例に相当する。
始動入賞確認処理(図9)および当否判定処理(図10〜図13)が、当否判定処理の一例に相当する。
当否抽選確率すなわち大当り確率が、出玉率の一例に相当する。
設定値1〜3が、複数種類の設定値の一例に相当する。
設定変更処理(図20)が、設定値選択手段の一例に相当する。
当否判定処理(図11)のS250、S260、およびS263が、変動時間設定手段の一例に相当する。
当否判定処理(図11)のS245、S258、およびS263が、図柄設定手段の一例に相当する。
当否判定処理(図11および図12)のS275、S280、およびS285が、図柄表示手段の一例に相当する。
大当り遊技処理(図14〜図16)が、大当り遊技手段の一例に相当する。
サブ統合制御装置23が、サブ制御装置の一例に相当する。
サブ統合制御装置23が実行する図示しない「演出表示処理」が、演出表示手段および特別演出手段の一例に相当する。
ノーマルリーチ用変動時間が、特別変動時間の一例に、またノーマルリーチ演出が特別演出の一例に相当する。
当否判定処理(図13)のS370、大当り遊技処理(図16)のS520、及び小当り遊技処理(図18)のS795における変動パターンテーブル種別の変更処理が、特別演出実行率変更手段の一例に相当する。
変動表示回数カウンタが、カウント手段の一例に相当する。
普通図柄作動ゲート17への入球に基づき実行される普通図柄当否抽選において当選することが、所定条件の成立の一例に相当する。
0.2秒間又は1.0秒間×3回の3.0秒間が、所定時間の一例に相当する。
第2始動口12が、始動口の一例に相当する。
大当り遊技処理(図16)のS500〜S510が、開放延長移行手段の一例に相当する。
1…遊技盤、2a…外レール、2b…内レール、3…遊技領域、4…遊技釘、5…センターケース、6…演出図柄表示装置、7…普通図柄表示装置、8…普図保留数表示装置、9…特図表示装置、11…第1始動口、11a…第1始動口SW、12…第2始動口、12a…第2始動口SW、12b…普電役物ソレノイド、14…大入賞口、14a…カウントSW、14b…大入賞口ソレノイド、17…普通図柄作動ゲート、17a…普通図柄作動SW、18…特図保留数表示装置、20…払出モータ、21…払出SW、22…満杯SW、23…球切れSW、24…CRユニット端子板、25…精算表示装置、28…タッチSW、29…発射停止SW、30…発射モータ、35…ガラス枠開放SW、36…内枠開放SW、39…シリンダ錠、50…パチンコ機、51…外枠、52…前枠、53…ヒンジ、55…上皿、56…CRユニット、57…球貸ボタン、58…精算ボタン、59…残高表示器、61…板ガラス、63…下皿、64…発射ハンドル、65…枠側装飾ランプ、66…スピーカ、67…演出ボタン、68…ジョグダイヤル、70…内枠、71…球タンク、72…タンクレール、73…払出ユニット、78…外部接続端子板、80…主制御装置、81…払出制御装置、82…演出図柄制御装置、83…サブ統合制御装置、84…発射制御装置、85…電源基板、90…図柄表示装置中継端子板。

Claims (4)

  1. 始動口への入球により数値データを抽出し、該数値データに基づいて当否に係る判定を実行する当否判定手段と、
    出玉率の設定値を複数種類備え、該複数種類の設定値の何れかを選択可能な設定値選択手段と、
    前記当否に係る判定の結果に基づいて変動時間を設定する変動時間設定手段と、
    前記当否に係る判定の結果を示す図柄を設定する図柄設定手段と、
    前記変動時間に亘る変動表示を実行した後に前記図柄を停止表示する図柄表示手段と、
    前記図柄表示手段によって大当りを示す前記図柄が停止表示されることで遊技者に有利な大当り遊技に移行する大当り遊技手段と、を備えた主制御装置と、
    前記図柄表示手段による変動表示に対応した演出表示を実行する演出表示手段を備えたサブ制御装置と、を具備してなる遊技機において、
    前記演出表示手段は、前記主制御装置により前記当否に係る判定がハズレのときに所定の確率で特別変動時間が選択された場合に、特別演出を実行する特別演出実行手段を備え、
    前記変動時間設定手段は、前記設定値選択手段により選択された設定値の違いにより、前記特別変動時間の選択率を異ならせた特別演出実行率変更手段を備えたこと、
    を特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記演出表示手段は、大当りを示す前記図柄の停止表示に対応して、複数個の演出図柄の変動表示を順次停止した後に大当り表示態様で停止表示し、
    前記特別演出は、リーチ演出であること、
    を特徴とする遊技機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技機において、
    前記大当り遊技が終了した後の前記変動表示の変動回数を計数するカウント手段を備え、
    前記特別演出実行率変更手段は、前記変動回数によって前記特別変動時間の選択率を前記設定値毎に異ならせたこと、
    を特徴とする遊技機。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の遊技機において、
    所定条件の成立に基づいて遊技球が入球困難な閉鎖状態から入球容易な開放状態に所定時間に亘って変化すると共に、前記開放状態中に入球した遊技球が入球可能に前記始動口を内蔵する普通電動役物と、
    前記大当り遊技の終了後に前記所定時間を延長する開放延長期間に移行する開放延長移行手段と、を更に備え、
    前記特別演出実行率変更手段は、前記開放延長期間において前記特別変動時間の選択率を異ならせること、
    を特徴とする遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020137761A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 株式会社三共 遊技機

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