JP6966070B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
このような構成によれば、始動口への入球により、現在の設定値に応じた有利さの小当りが発生する。そして、発生した小当りの有利さに応じて、該小当りに起因して行われる小当り遊技や大当り遊技等の遊技の内容が定められる。このため、所謂ハネモノの弾球遊技機において、現在の設定値に応じて好適に出玉率を調整可能となり、ホールや遊技者の利益調整を適切に行うことが可能となる。
また、弾球遊技機は、始動口への入球に基づくタイミングから、該入球に起因して行われる小当り遊技にて特定大入賞口が最初に開始されるまでの期間を、開始インターバルとしても良い。そして、小当りが発生した後の開始インターバルは、該小当りの種類に対応する長さ、又は、該小当りの種類に応じた確率で選択された長さであっても良い。
また、開始インターバルの長さを把握し、開始インターバル中に遊技球の発射を停止させれば、無駄球を抑制可能となる。このため、現在の設定値が遊技者に不利であっても、遊技者の技量により出玉率を向上させることが可能となる。したがって、現在の設定値が遊技者に不利な場合であっても、遊技者の遊技意欲を高めることが可能となる。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に構成される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤10(図2)が設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤10に向けて発射される。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸スイッチ57,精算スイッチ58,精算表示装置59が設けられている。
図2は、パチンコ機50の遊技盤10の正面図である。遊技盤10には、外レール11と内レール12とによって囲まれた略円形の遊技領域13が形成されている。遊技領域13の中央部には、第2大入賞口21を構成し、演出図柄表示装置15を備えたにセンターケース14が設置されている。
第2大入賞口21には、入球した遊技球を特定領域212へ入球させる方向、又は、そうでない方向に振分ける振分け部材213が設けられている。振分け部材213は、上部の入口より遊技球を取込み、内部の振分け機構により遊技球を左右方向に振分け、右方向(図の太線矢印)へ振分けることで、遊技球を特定領域212へその上方から球通路を介して流下させ入球させるようにしてある。一方、左方向に振分けると、遊技球は入賞球としてパチンコ機50台内へ取込まれる。振分け部材213は、前記内部の振分け機構が左右交互に作動しており、遊技球は取込まれたタイミングで左右ランダムに振分けられる。
センターケース14の下方には、普通図柄(以下、単に普図という)による当否判定に用いられる、遊技球が通過可能な始動ゲート24が設置されている。始動ゲート24は、普図の当否判定を実行する始動口であり、遊技球が始動ゲート24を通過すると、普図の当否判定用の複数種類の乱数値が抽出され、抽出された乱数に基づいて当否判定が行なわれる。
第2始動口23の下方位置には、特図の当否判定で当選した際に行われる大当り遊技において開放される特別電動役物からなる第1大入賞口20が配置されている。
遊技盤10の遊技領域13には、複数の一般入賞口28、多数の遊技釘、風車等が設けられ、遊技領域13の最下部にはアウト口29が設けられている。
また、図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤10を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図3に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71,タンクレール72,払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤10の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸スイッチ57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
(2)電気的構成について
続いて、図4に、本実施形態におけるパチンコ機50の電気配線を示すブロック図を示し説明する。煩雑になる電源の供給系統に関する記載は行わないが、電源が必要な制御装置若しくはアクチュエータ類には、電源装置(図示せず)から直接的又は間接的に供給される構成となっている。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドルを操作することで出力され、タッチ信号は、遊技者が発射ハンドルを触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチを押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。尚、払出制御装置81と発射制御装置84とは、払出制御装置81から発射制御装置84への一方向通信回路として構成されている。
[動作の説明]
(1)遊技について
本実施形態のパチンコ機50では、第1又は第2始動口22,23への入球により乱数の保留記憶がなされ、保留記憶された乱数に基づき特図の当否判定が行われると共に、特図の当否判定にて、所定の確率で大当り又は小当りに当選する。特図の当否判定が行われると、特別図柄表示装置16にて特図の変動表示が行われる。そして、小当りに当選した場合には、特別図柄表示装置16に小当り図柄が確定表示され、大当りに当選した場合には、特別図柄表示装置16に大当り図柄が確定表示される。パチンコ機50は、例えば、ハネモノ、又は、第1種第2種混合機等と呼ばれることもある。なお、本実施形態では、複数の種類の小当り図柄が設けられていると共に、1又は複数の種類の大当り図柄が設けられている。
本実施形態のパチンコ機50は、遊技において遊技者がどの程度の遊技球を獲得できるかを示す度合である出玉率の異なる複数の設定値が設けられている。より詳しくは、出玉率とは、例えば、一定期間にわたって継続的にパチンコ機50で遊技が行われた場合において、発射された遊技球の総数に対する、遊技者に付与されることが期待される賞球数の割合であっても良い。パチンコ機50の管理者は、複数の設定値のうちのいずれかを、パチンコ機50の現在の設定値として選択できる。現在の設定値は、主制御装置80における上述した設定値記憶装置に記憶されており、主制御装置80は、電源投入時に設定値記憶装置から現在の設定値を読み出し、該現在の設定値に応じた出玉率で遊技を進行させる。
(3)設定値に応じた出玉率の調整について
上述したように、パチンコ機50には、複数の種類の小当り図柄が設けられており、小当りに当選した際、抽選により確定表示される小当り図柄の種類が決定される。そして、確定表示される小当り図柄の種類に応じて(換言すれば、小当りの種類に応じて)、該小当りに起因して行われる小当り遊技や役物当り遊技等の遊技での遊技者の有利さ(換言すれば、該小当りに起因して得られる賞球数の期待値)が定められる。
<具体例1>
遊技者が獲得する平均的な賞球数(換言すれば、遊技者の有利さ)が異なる複数の種類の大当り遊技を設けても良い。より詳しくは、一例として、大当り遊技A〜Cが設けられても良い。なお、A〜Cは、小当り図柄と同様に有利さのレベルを示す。
この他にも、第2大入賞口21が開放されるラウンドとして、V入賞が生じると次のラウンドに進む条件付ラウンドと、V入賞の有無に関わらず次のラウンドに進むことができる無条件ラウンドとを設けても良い。この場合、大当り遊技に含まれる条件付ラウンドが多くなったり、条件付ラウンドが大当り遊技における早い段階で行われたりすると、大当り遊技で実行される平均的なラウンド数が減少すると考えられる。このため、大当り遊技における条件付ラウンドの比率や、条件付ラウンドが行われる順番を異なるものとすることで、遊技者の有利さが定められても良い。
そして、一例として、役物当りとなった場合に、該役物当りを生じさせた小当りにおける小当り図柄と同一レベルの種類の役物当り遊技を行うことで、小当り図柄の種類に応じて遊技者の有利さが定められても良い。つまり、例えば、図6(a)に示すように、小当り図柄Aの場合には大当り遊技A、小当り図柄Bの場合には大当り遊技B、小当り図柄Cの場合には大当り遊技Cといった具合に、100%の確率で、小当り図柄と同一レベルの大当り遊技の種類が選択されても良い。
小当り遊技における第2大入賞口21の開放パターンとして、遊技者の有利さが異なる複数の種類を設けても良い。より詳しくは、例えば、第2大入賞口21の開放時間及び開放回数のうちの少なくとも一部が異なることで、遊技球が第2大入賞口21に入球する確率が異なるようにした複数の種類の開放パターンを設けても良い。また、例えば、開放インターバルが異なる複数の種類の開放パターンを設けても良い。なお、開放インターバルとは、小当り遊技にて複数回にわたって第2大入賞口21が開放される場合における、第2大入賞口21が開放される間隔である。開放インターバルが長くなるに従い、第2大入賞口21に入球しない遊技球(以後、無駄球とも記載)がより多く発射され得るため、遊技者に不利となる。
始動口への入球に基づくタイミングから、該入球に起因して行われる小当り遊技により最初に第2大入賞口21が開放されるまでの期間を、開始インターバルとする。なお、例えば、始動口への入球タイミングから、第2大入賞口21の最初の開放までの期間を、開始インターバルとしても良い。また、例えば、先行する特図の当否判定による開始インターバル中や、保留記憶が存在する場合や、小当り遊技の実行中等に始動口に入球した場合等には、該入球に起因する特図の当否判定が行われるタイミングから、第2大入賞口21の最初の開放までの期間を、開始インターバルとしても良い。
具体例1〜3のうちの少なくとも2つを組み合わせて、小当り図柄の種類に応じて遊技者の有利さが定められても良い。具体的には、小当り図柄の種類に応じた確率で、大当り遊技の種類と、小当り遊技の開放パターンの種類と、開始インターバルの種類とのうちの少なくとも2つが選択されるようにし、これらの要素の組合せにより、遊技者の有利さが定められても良い。
本実施形態において、第1始動口22に入球した場合には、特図1の当否判定が行われ、第2始動口23に入球した場合には、特図2の当否判定が行われるようにしても良い。そして、特図2の当否判定は、特図1の当否判定に比べ、現在の設定値の違いによる遊技者の有利さの違い(換言すれば、賞球数の期待値の差)が大きくなるよう構成されていても良い。この場合、第2始動口23は、第1始動口22よりも入球が困難であるのが好適である。そして、第2始動口23への入球の際には、第1始動口22への入球時と比べ、賞球数の期待値が増加するという利点以外にも、現在の設定値を判別し易くし、第2始動口23の価値を高くしても良い。
より詳しくは、具体例1の場合においては、特図1に対応する大当り遊技A〜Cと、特図2に対応する大当り遊技A〜Cとを設けても良い。そして、一例として、特図1の大当り遊技A〜Cの総ラウンド数を、それぞれ、10R,7R,4Rとし、特図2の大当り遊技A〜Cの総ラウンド数を、それぞれ、12R,7R,2Rとしても良い。
次に、主制御装置80等が実行する処理について、詳しく説明する。パチンコ機50の稼働中、主制御装置80は、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動されるメインルーチンを周期的に実行する。メインルーチンでは、特図及び普図の当否判定等にて用いられる乱数が抽出される。また、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と、始動口への入賞に起因して当否判定を行う当否判定処理と、当否判定で当選した際に行われる大当り遊技及び小当り遊技を制御する大当り遊技処理とが実行される。この他にも、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と、ホールコンピュータ等に各種情報を送信する各出力処理とが実行される。以下では、メインルーチンにて行われる処理について説明する。
図7に記載されているように、上述した入賞確認処理の1つである始動口入賞処理では、先ず第1,第2始動口スイッチ221、231の検出信号に基づいて、第1,第2始動口22,23に遊技球が入球したか否か判定する(S10)。否定判定なら(S10:no)リターンし、肯定判定なら(S10:yes)、保留記憶数が上限数(一例として4個)未満か否か判定する(S15)。なお、該上限数は、例えば1個であっても良い。否定判定なら(S15:no)リターンし、肯定判定なら(S15:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数等を、保留記憶として記憶し、保留記憶数を示す保留記憶カウンタに1を加算する(S20)。次に、特別図柄保留数表示装置17の点灯数を1増加させると共にサブ統合制御装置83に現在の保留記憶数として保留記憶カウンタ値を送信する保留記憶数指示コマンド送信処理を行い(S25)、リターンする。
図8〜10(a)に記載されているように、当否判定処理では、先ず条件装置が未作動か否か判定する(S50)。この判定は大当りフラグに基づいて行われる。大当りフラグとは、特図の当否判定で図柄当りに当選した場合に立つフラグである。S50では、大当りフラグの値が0か否かを判定する。否定判定なら(S50:no)リターンし、肯定判定なら(S50:yes)、特図の変動が停止中であるか否か(S55)、次に確定図柄が未表示中であるか否か(S60)判定する。
続いて、読み出した保留記憶の大当り判定用乱数の値が、予め設定された判定用テーブルに基づいて図柄当りとなる値か否かの判定を行う(S75)。肯定判定なら(S75:yes)、読み出した保留記憶の大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り図柄の種類を決定し(S80)、読み出したリーチ決定用乱数及び変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の変動時間を決定する(S85)。次に、S80で決定した大当り図柄の種類に応じて、図柄当り遊技の内容(開放させる大入賞口の種類(第1又は第2)、総ラウンド数、第1又は第2大入賞口20,21のラウンド毎の開放態様と開放時間等)の設定を行なう(S90)。
S90,S125,S135の処理に続いて、当否判定結果を示すデータ(大当り遊技、小当り遊技及びハズレを示す図柄の種類、リーチの有り無し、変動時間など)を含んだ変動開始コマンドをサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置16において特図を変動表示させる処理を行い(S100)、リターンする。なお、サブ統合制御装置83は、変動開始コマンドに基づき、演出図柄表示装置15にて擬似(演出)図柄の変動表示等といった各種演出を行う。
S190が否定判定なら(S190:no)、即ち確定表示した図柄が大当り図柄でも小当り図柄でもなければ、確定図柄表示設定処理を行い(S210)、そのままリターンする。
図10(a)〜16に記載されているように、特別遊技処理では、まず、大当りフラグの値が0か否か判定する(S270)。肯定判定なら(S270:yes)、小当りフラグの値が0か否か判定する(S275)。肯定判定なら(S275:yes)リターンし、否定判定なら(S275:no)、図11のS290に進む。
S290が肯定判定なら(S290:yes)、小当り開始演出終了時間が経過した否か判定する(S330)。肯定判定なら(S330:yes)、第2大入賞口21開放処理を行い(S335)、特定領域212の有効化処理を行う(S340)。第2大入賞口開放処理では、第2大入賞口ソレノイド216を駆動して、第2大入賞口21の開閉部材211を設定された開放パターンで開放する。S340の処理後、又は、S330が否定判定なら(S330:no)、リターンする。
S395の後又はS390が否定判定なら(S390:no)、大当りフラグをセットし(S400)、特定領域無効化処理を行い(S405)、役物大当り開始演出設定処理を行なう(S410)。この処理でサブ統合制御装置83へ役物大当り開始コマンドを送信する。役物大当り開始コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置15にて役物大当り開始演出を行う。S410に続いては、小当りフラグをクリアし(S415)リターンする。
S465が否定判定なら(S465:no)、大当り開始演出処理を行ない(S490)、リターンする。大当り開始演出処理(S490)では、サブ統合制御装置83へ大当り開始コマンドを送信する。大当り開始コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置15にて大当り演出を行う。
一方、S460が肯定判定なら、即ち大当り終了演出中であれば(S460:yes)、図16のS530に進み、大当り終了演出時間が経過したか否か判定する(S530)。否定判定なら(S530:no)、リターンする。肯定判定なら(S530:yes)、条件装置停止処理(S535)、役物連続作動装置停止処理(S540)を行う。そして、大当りフラグをクリアし(S545)、リターンする。
上記実施形態のパチンコ機50によれば、第1及び第2始動口22,23への入球により、現在の設定値に応じた有利さの小当りが発生する。そして、発生した小当りの有利さに応じて、該小当りに起因して行われる小当り遊技や大当り遊技等の遊技の内容が定められる。このため、所謂ハネモノのパチンコ機において、現在の設定値に応じて好適に出玉率を調整可能となり、ホールや遊技者の利益調整を適切に行うことが可能となる。
(1)上記実施形態のパチンコ機50には、第1及び第2大入賞口20,21が設けられているが、パチンコ機50には、第2大入賞口21のみが設けられていても良い。さらに、この場合において、例えば、第1及び第2始動口22,23への入球に起因して当否判定を行わない構成としても良い。すなわち、第1又は第2始動口22,23への入球が生じた場合、当否判定を行うことなく無条件で第2大入賞口21を開放する小当り遊技を行い、小当り遊技中にV入賞が生じると、1又は複数のラウンドにわたって第2大入賞口21を開放させることで大当り遊技が行われるようにしても良い。さらに、この場合、小当り遊技にてV入賞が生じた際、抽選により大当り遊技の総ラウンド数を決定しても良い。また、この場合、第2始動口23を普通電動役物ではない通常の入賞口として構成し、普図の当否判定を行わないようにしても良い。なお、このような構成は、ハネモノ、又は、第2種等と呼ばれることもある。
なお、これらの構成は、単独で用いられても良いし、上述した具体例1〜3の内の少なくとも1つと組み合わせて用いられても良い。
(4)また、上記実施形態にて役物当り遊技に条件付ラウンドを設けた場合、条件付ラウンドにおいて、振分け部材213を所定のパターンで移動させても良い。ここで、第2大入賞口21に入球した遊技球を最も高い確率でV入賞に誘導できる振分け部材213の位置を、特定位置とする。条件付ラウンドにおいて、振分け部材213が特定位置に位置している継続時間の長さを、現在の設定値に応じて定めても良い。これにより、現在の設定値に応じて、条件付ラウンドの次のラウンドが行われる確率を定めることが可能となり、現在の設定値に対応する出玉率で遊技者に賞球を付与することができる。
(6)また、上記実施形態において、パチンコ機50は、大当り遊技の終了後、第2始動口23への入球頻度が上昇する時短状態に移行しても良い。具体的には、時短状態では、普図の当否判定で当選する確率が上昇すると共に、普図の当否判定で当選した際の第2始動口23の開放回数や開放時間が長くなっても良い。また、時短状態では、特図の変動時間が短縮されても良い。
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
上記実施形態におけるパチンコ機50が弾球遊技機の一例に、設定装置86が設定手段の一例に、第2大入賞口21が特定大入賞口の一例に相当する。
また、当否判定処理のS125,S190〜S205、及び、特別遊技処理のS315,S320,S335,S340,S360,S380〜S415,S475,S485,S510,S535〜S545が、実行手段の一例に相当する。
Claims (1)
- 遊技において遊技者がどの程度の遊技球を獲得できるかを示す度合である出玉率の異なる複数の設定値を有する弾球遊技機であって、
外部からの指示に応じて、複数の前記設定値のうちのいずれかを、前記弾球遊技機の現在の設定値とする設定手段と、
常時入賞可能な第1始動口と、
普通電動役物で構成された第2始動口と、
内部に特定領域が設けられた特定大入賞口を含む1又は複数の大入賞口と、
遊技者の有利さが異なる複数の種類の小当りのうちのいずれかを発生させる手段であって、前記第1始動口又は前記第2始動口への入球が生じると、前記現在の設定値に応じた確率で選択されたいずれかの種類の前記小当りを発生させる小当り手段と、
前記小当りに起因して、前記特定大入賞口を開放させる小当り遊技及び大当り遊技を含む遊技を実行する手段であって、前記小当りが発生すると前記小当り遊技を実行し、前記小当り遊技にて開放された前記特定大入賞口に遊技球が入球し、該遊技球を前記特定領域又は前記特定領域以外にランダムに振り分け、該遊技球が前記特定領域に進入すると、前記大当り遊技を実行する実行手段と、
前記大当り遊技の終了後に前記第2始動口への入球頻度を上昇させる時短状態と、
を備え、
前記実行手段は、前記小当りの種類に応じて、該小当りに起因して行われる遊技の内容を定め、
前記始動口への入球に基づくタイミングから、該入球に起因して行われる前記小当り遊技にて前記特定大入賞口が最初に開放されるまでの期間を、開始インターバルとし、
前記第1始動口への入球による前記小当りが発生した後の前記開始インターバルは、該小当りの種類に対応する長さ、又は、該小当りの種類に応じた確率で選択された長さであり、
前記小当り手段は、前記現在の設定値が遊技者に有利になるに従い、より高い確率で、対応する前記開始インターバルの短い種類の前記小当り、又は、より短い前記開始インターバルが選択される確率の高い種類の前記小当りを発生させ、
前記時短状態において前記第2始動口への入球による前記小当りが発生した後の前記開始インターバルは、小当りの種類に関わらず一定の長さであること、
を特徴とする弾球遊技機。
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