JP2016036391A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】普通電動役物に設けられる第2始動口12と、当否判定の結果によって当りと判定される確率を高い確率にする確率変動機能と、普通電動役物の開放時間を延長する開放延長機能と、転落抽選機能とを備えた弾球遊技機において、大当り図柄に応じて、複数種類の回数値のいずれから開放延長機能の作動回数を決定し、転落抽選に当選し、作動回数に達していない場合、転落当選コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、該作動回数の残り回数を演出図柄表示装置6に表示する。
【選択図】図18
Description
しかし、転落抽選手段による抽選に当選したときに、当否判定の判定回数が開放延長機能の作動回数に達していない場合には、該作動回数の残り回数を演出制御手段により報知されるため、遊技者は、ただ転落抽選に当選したことを報知されるだけでなく、当選することにより開放延長機能の作動回数が何回に決定されていたかを開放延長機能の作動終了を待たずに知ることが出来る事から、転落抽選手段による抽選に当選したことによる遊技者の落胆を少なくすることが可能となる。
さらに、開放延長機能の作動回数が複数種類の回数値のいずれかから決定されるか、及び転落抽選手段による抽選に当選したときの開放延長機能の作動回数に達していない場合に報知される該作動回数の残り回数の違いによって、従来の弾球遊技機にはない多様な状況を作り出すことができるため、通常の遊技状態で大当り遊技を実行させることが出来るか否かの緊張感を遊技者に与えることで、遊技を楽しませることができる。
また、転落抽選手段による抽選に当選したときに作動回数に達していない場合は、作動回数の残り回数を報知することで、遊技者に転落抽選手段による抽選に当選したことを報知し、転落抽選手段による抽選に当選したときに、作動回数以上である場合は開放延長機能の作動も終了するため、遊技者に転落抽選手段による抽選に当選したことを知らせることができ、遊技者は弾球遊技機の正確な遊技状態を把握しながら遊技を行うことができる。
また、当否判定の結果がハズレと判定される場合にバトル内容として遊技者にとって優勢な状態で引き分けとなる第2演出態様が選択されることが考えられる。
なお、当否判定の結果がハズレと判定されると共に転落抽選手段による抽選に当選するが開放延長機能の作動が継続する場合に遊技者にとって劣勢な状態で引き分けとなる第3演出態様が選択されることが考えられる。また、当否判定の結果がハズレと判定されると共に転落抽選手段による転落抽選に当選して開放延長機能が終了する場合にバトルに敗北する第4演出態様が選択されることが考えられる。
今後の遊技への期待と不安から、高い緊張感をもって、特定演出を楽しむことができる。
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。
前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右及び外枠下側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。
前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。発射された遊技球は、遊技盤1の遊技領域3を流下する。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘4が打ち付けられている。
また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留記憶表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19及び普通図柄保留記憶表示装置8の点灯を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
なお本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドルを操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドルを触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御する。
図5に示すフローチャートは、主制御装置80のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される処理である。本実施形態では、S10〜S65までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。
なお、大当り決定用乱数が1週(1巡)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1週(1巡)すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。
本実施例では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数(数値データ)が取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12それぞれ4個までとしており、第1保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11に入賞又は第2保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
図6の始動入賞確認処理は、図5の入賞確認処理(S50)の1モジュールとして構成される。
図7に示す当否判定処理では、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを判断する(S150)。S150の判定が否定判断で(S150:no)、特別図柄が変動中でなく(S155:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S160:no)、図8のS200に移行し、第2保留記憶(上記、S125による保留記憶)があるか否かを判断する(S200)。この保留記憶があれば(S200:yes)、第2保留記憶をデクリメントし(S205)、S220に進む。第2保留記憶がなければ(S200:no)、第1保留記憶(上記、S110による保留記憶)があるか否かを判断する(S210)。第1保留記憶があれば(S210:yes)、第1保留記憶をデクリメントし(S215)、S220に進む。
肯定判断であれば(S220:yes)、転落抽選処理(S225)を行い、転落抽選に落選した場合(S230:no)は、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合し(S231)、図9の処理に移行する。
転落抽選に当選した場合(S230:yes)は、確変フラグを0にし(S235)、転落当選コマンド送信処理(S240)へと移行する。主制御装置80の転落当選コマンド送信処理は、サブ統合制御装置83に転落抽選に当選した旨のコマンドを送信する処理となっている。その後、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合し(S245)、図9の処理に移行する。なお、S220で確変フラグがセットされていない場合(S220:no)、すなわち低確率状態は、S245に直行する。なお、本実施例の転落抽選の当選確率は1/100となっている。
このように、第1始動口11、第2始動口12への入球に起因して発生(抽出)した数値データ(大当り決定用乱数)に基づき、大当りとするか否かの当否抽選を、通常テーブルによる低確率にて行う(S245)か、または確変テーブルによる高確率にて行う(S231)。
また、図8の転落抽選処理(S225)による抽選に当選し、開放延長状態中の特別図柄の変動回数が、設定された時短回数(図16)に達した場合には、その後通常遊技状態及び非開放延長状態となる。
図8の転落抽選処理(S225)による抽選に当選し、開放延長状態中の特別図柄の変動回数が、設定された時短回数(図16)に達していない場合には、その後通常遊技状態で、設定された時短回数に達するまで開放延長状態が継続する構成となっている。
先ず、S255の処理で決定した大当り特別図柄が、大当り図柄Aであるか否かを判定する(S266)。大当り図柄Aであると判定された場合は(S266:yes)、第1時短回数決定処理(S267)にて、大当り遊技終了後の時短回数を80回と決定する(図16)。その後、リターンとなる。また、大当り図柄Aではないと判定された場合は(S266:no)、大当り図柄Bであるか否かを判定する(S268)。大当り図柄Bであると判定された場合には(S267:yes)、第2時短回数決定処理(S269)にて、大当り遊技終了の時短回数を40回と決定し(図16)、リターンとなる。また、大当り図柄Bではないと判定された場合には(S268:no)、大当り図柄Cに該当する(図16)。大当り図柄Cに該当する場合は、第3時短回数決定処理(S270)にて、大当り遊技終了後の時短回数を20回と決定し(図16)、リターンとなる。
特に、本実施例の大当り設定処理では(S275)、S265において大当り特別図柄により決定された大当り遊技終了後に付与される時短回数、現在のパチンコ機50の遊技状態が確変状態又は通常の遊技状態か、非開放延長状態又は開放延長状態か否かによって、大当り遊技終了後の開放延長状態の開放延長期間の情報や、大当り遊技終了後の開放延長状態に移行するか否かの情報を取得する。
図13に示す特別遊技処理では、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S450)。役物連続作動装置が作動中なら(S450:yes)、大入賞口14が開放中か否かを判断する(S455)。大入賞口14の開放中ではない場合は(S455:no)、ラウンド間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているのか判断する(S455)。インターバル中でもない場合は(S460:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S465)。これも否定判断の場合は(S465:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S470)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S470:yes)、大入賞口開放処理(S475)を行なって本処理を終了(リターン)する。なお、役物連続作動装置が作動していない場合(S450:no)又は大当り開始演出時間が経過していない場合には(S470:no)、そのまま特別遊技処理は終了となる。
なお、確変回数は10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの確変の継続を保証する。確変フラグを1にすると本実施例では特別図柄の当選確率(当否抽選に係る抽選確率)が向上する。
なお、上述した当否判定処理のS255にて、大当り図柄決定用乱数による抽選によって特別図柄の種別(大当り遊技終了後に付与される時短回数20回、40回、80回)を決定し、該決定した特別図柄の種別に基づいて、大当り遊技終了の時短回数に係る情報を時短回数決定処理(S265)にて設定する。
図9の大当り設定処理(S275)で取得された情報に基づいて、図15に示す時短回数設定処理(S585)にて、大当り図柄の種別と当否抽選時の内部状態(高確率状態か低確率状態か、また開放延長状態か非開放延長状態か)に応じた時短回数カウンタの値をセットする。時短に移行しない場合(S580:no)はS595に直行する。
賞球は第1始動口11、第2始動口12とも3個、大入賞口14が15個、その他の入賞口が10個となっている。また大入賞口14に10個入賞すると大入賞口14は閉鎖される。普通図柄の当り確率は通常時で1/300、時短中は1/1.0101となっている。普通電動役物12の開放時間は、通常時は0.2秒の開放を1回だけ、時短中は1秒間の開放を3回行なう。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信された大当り終了コマンドを受信したか否かを判定する(S600)。大当り終了コマンドを受信した場合は(S600:yes)、時短回数カウンタ値設定処理(S605)へと移行する。
なお、時短回数カウンタ値設定処理(S605)では、主制御装置80の状態指定コマンド送信処理(S597)から送信された状態指定コマンドから、大当り遊技終了後に移行する開放延長状態での特別図柄の変動回数(時短回数)が20回、40回、80回の何れかに該当するか否かを判定し、判定した結果に基づいて、時短回数をカウンタ値にセットする構成となっている。
また、大当り終了コマンドを受信していない場合は(S600:no)、そのままリターンとなる。
図17(a)のS605において、時短回数カウンタ値をセットしたサブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信された特図変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(S610)。特図変動開始コマンドを受信した場合は(S610:yes)、時短回数カウンタ値から1を減算する(S615)。なお、特図変動開始コマンドを受信していない場合は(S610:no)、そのままリターンとなる。
先ず、 図17(a)のS605において、時短回数カウンタ値をセットしたサブ統合制御装置83は、主制御装置80から転落当選コマンドを受信したか否かを判定する(S650)。転落当選コマンドを受信した場合は(S650:yes)、演出図柄表示装置6上に、現在の残り時短回数を表示する(S655)。S655の処理後、リターンとなる。なお、時短回数表示処理(S655)では、図17(a)の時短回数カウンタ値設定処理でセットした時短回数(図16に示す時短回数20回、40回、80回のうち、いずれかの時短回数)から、図17(b)のカウンタ値減算処理(S615)にて減算した残りの時短回数を演出図柄表示装置6上に表示する構成となっている(図21)。なお、転落当選コマンドを受信していない場合は(S650:no)、そのまま終了となる。
図19(a)に示すように演出図柄表示装置6は、特別図柄(第1特別図柄)に対応する演出図柄が表示される。変動中の左演出図柄91、中演出図柄92、右演出図柄93が表示されている。また、演出キャラクタ94「熊の達吉」が表示されている。
図20(a)に示す演出図柄表示装置6上には、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)に対応する演出図柄が表示される。変動中の左演出図柄91、中演出図柄92、右演出図柄93が表示されている。演出図柄の上方に位置する符号95が示す表示には、「達吉チャンスタイムスタート」となっている。この符号95が示す表示により、遊技者に確変状態及び開放延長状態へと移行したことを報知している。
図21に示す演出図柄表示装置6には、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)に対応する演出図柄が表示されている。左演出図柄91の下方には、演出キャラクタ94が表示されている。演出キャラクタ94の右方の符号97が示す表示には、「達吉チャンスタイム終了まで、残り10回」と表示されている。この符号97が示す表示にある「残り10回」というのが、開放延長状態での残りの特別図柄の変動回数(残りの時短回数)を示している(図18のS655)。
図8の転落抽選処理(S225)による抽選に当選したときに、開放延長状態へ移行してからの特別図柄の変動回数(例えば、10回)が、設定された時短回数(例えば、20回)に達していない場合は、開放延長状態へ移行してからの特別図柄変動回数(10回)から設定された時短回数(20回)までの残りの時短回数(図21では10回)を演出図柄表示装置6に表示する構成となっているため(図21)、遊技者は図8の転落抽選処理(S225)による抽選に当選したことを報知されるだけでなく、当選することにより時短回数が何回に設定されていたかを開放延長状態が終了を待たずに知ることが出来ることから、転落抽選処理(S225)による抽選に当選したことによる遊技者の落胆を少なくすることが可能となる。
さらに、図9のS255によって決定された大当りを示す図柄が大当り図柄A、B、Cのいずれかに該当するかによって、大当り遊技終了後に付与される時短回数が異なること及び図8の転落抽選処理(S225)による抽選に当選するか分からないことによって、演出図柄表示装置6に表示される残り時短回数に違いが生じる。これにより、大当り遊技が発生する可能性が低い通常状態で、残りの時短回数内に大当り遊技を発生させることが出来るか否かの緊張感を、従来の転落抽選機能を備えた弾球遊技機よりも遊技者に与えることができ、遊技を楽しませることができる。
第1始動口11が、本発明の「第1始動口」に相当し、第2始動口12が、本発明の「第2始動口」に相当し、図7から図11の特別図柄当否判定処理が、本発明の「当否判定処理」に相当し、図9のS255及びS280の処理が、本発明の「図柄決定手段」に相当し、図13から図15の特別遊技処理が、本発明の「大当り遊技実行手段」に相当し、サブ統合制御装置83が、本発明の「演出制御手段」に相当し、図15のS565からS575の処理が、本発明の「確率変動機能」に相当し、図15のS580からS590の処理が、本発明の「開放延長機能」に相当し、図8のS225の処理が、本発明の「転落抽選手段」に相当し、図9のS265の処理が、本発明の「回数決定手段」に相当する。
本発明の実施例2について図22を用いて説明する。なお、本実施例は実施例と共通点が多いため、異なる点を重点的に説明する。
実施例1と同様に、実施例2の主制御装置80が、特別電動役物が作動中ではないと判断して(S150:no)、特別図柄が変動中でなく(S155:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S160:no)、図22のS700に移行する。
図22に示すように、第2保留記憶(上記、S125による保留記憶)があるか否かを判断する(S700)。この保留記憶があれば(S700:yes)、第2保留記憶をデクリメントし(S705)、S720に進む。第2保留記憶がなければ(S700:no)、第1保留記憶(上記、S110による保留記憶)があるか否かを判断する(S710)。第1保留記憶があれば(S710:yes)、第1保留記憶をデクリメントし(S715)、S720に進む。
肯定判断であれば(S720:yes)、転落抽選処理(S725)を行い、転落抽選に落選した場合(S730:no)は、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合し(S765)、図9のS250に移行する。
転落抽選に当選した場合は(S730:yes)、確変フラグを0にし(S735)、転落当選コマンド送信処理(S740)へと移行する。その後、S745へと移行する。なお、主制御装置80に係る転落当選コマンド送信処理(S740)は、サブ統合制御装置83に転落抽選に当選した旨のコマンドを送信する処理となっている。
確変フラグがセットされていないと判定さえた場合には(S720:no)、そのままS745へと移行する。
なお、転落抽選処理(S725)により抽選に当選し、かつ開放延長状態での特別図柄の変動回数が、設定された時短回数(図16)以上であった場合には、通常遊技状態及び非開放延長状態へと移行することになる。
なお、転落抽選処理(S725)により抽選に当選し、かつ開放延長状態での特別図柄の変動回数が、設定された時短回数未満であった場合には(図16)、通常遊技状態及び特別図柄の変動回数が、時短回数決定処理(図9のS265)で決定された時短回数に達するまで、開放延長状態のままである。
また、転落抽選処理による抽選に当選したときに、開放延長状態での特別図柄の変動回数が、設定された時短回数未満の場合は、演出図柄表示装置6に残り時短回数を表示することで、遊技者に転落抽選処理による抽選に当選したことを告知し、転落抽選処理による抽選に当選したときに、開放延長状態での特別図柄の変動回数が、設定された時短回数以上であった場合は、開放延長状態が終了したことで、転落抽選処理による抽選に当選したことを知ることができるため、遊技者は遊技中の弾球遊技機の正確な遊技状態を把握しながら、遊技を行うことができる。
図22のS725の処理が、本発明の「転落抽選手段」に相当する。
本発明の実施例3について説明する。なお、本実施例は実施例1及び実施例2と共通点が多いため、異なる点を重点的に説明する。
実施例1の図18の時短回数表示実行処理では、時短回数表示処理(S655)によって、図17のS605で設定した時短回数のカウンタ値(図16に示す時短回数80回、40回及び20回のうち、いずれかの時短回数)から、大当り遊技終了後に開放延長状態へと移行してからの特別図柄変動回数を減算し、サブ統合制御装置83が主制御装置80から転落当選コマンドを受信すると、残り時短回数を演出図柄表示装置6に表示する構成について説明した。
なお、実施例3の時短回数表示実行処理は、転落抽選処理による抽選に当選したとき、現在の残り時短回数が一桁であった場合(例えば、7回)は、演出図柄表示装置6上に残り時短回数を表示する構成とする。しかし、これに限定されるものではなく、転落抽選処理による抽選に当選したとき、現在の残り時短回数が一桁であった場合には、演出図柄表示装置6に残り時短回数を表示しない構成にしてもよい。
図23(a)は、確変状態及び開放延長状態(達吉チャンスタイム)に、演出図柄表示装置6で表示される演出表示を示している。左演出図柄91、中演出図柄92及び右演出図柄93は、全て変動している。そして、演出図柄表示装置6の右下方には、演出キャラクタ94「熊の達吉」が表示されている。
そして、図8のS230において転落抽選に当選し、大当り遊技終了後に開放延長状態へと移行してからの特別図柄変動回数が、設定された時短回数未満である場合は、残りの時短回数が端数を含むか否かを判定し、端数を含む回数であった場合(本図例の場合、残り時短回数14回)には、演出図柄表示装置6には表示しない。
そして、残り時短回数が端数を含まない規定残り時短回数(本図例の場合、残り時短回数10回)となった場合には、図23(b)の符号97が示す表示のように、「達吉チャンスタイム終了まで、残り10回」と表示する構成となっている。本図例では示していないが、演出図柄表示装置6上に残り時短回数が表示されてからは、特別図柄の変動回数に応じて、演出図柄表示装置6に表示されている時短回数が減算していく構成となっている。
規定残り時短回数が、本発明の「予め定められた複数の回数」に相当する。
本発明の実施例4について図24から図27を用いて説明する。なお、本実施例は、実施例2と共通点が多いため、異なる点を重点的に説明する。
なお、転落抽選処理(S725)による抽選に当選し、かつ開放延長状態での特別図柄の変動回数が、設定された時短回数未満であった場合には(図16)、通常遊技状態へと移行し、特別図柄の変動回数が時短回数決定処理(図9のS265)で決定された時短回数に達するまで、開放延長状態が継続する。
先ず、図24を用いて、確変状態及び開放延長状態中に、特別図柄で大当りを示す図柄で確定表示される場合に、演出図柄表示装置6で表示されるバトル演出表示の一例について説明する。
本実施例では、確変状態及び開放延長状態中に、大当りとなるリーチ演出が表示されると(図20(b))、図24(a)に示す演出表示へと移行することになる。
そして、図24(a)に示した演出表示から、図24(b)に示す演出表示へと移行すると、演出キャラクタ98が演出キャラクタ99に対して蹴りを放ち、図24(c)へと移行する。そして、図24(c)に示すように、演出キャラクタ98が演出キャラクタ99に、勝利した演出となっている。演出キャラクタ98の上方の符号96に示す表示には、「おめでとう!大当り」と示されている。符号96に示す表示の左方には、演出図柄が表示されており、左演出図柄91、中演出図柄92及び右演出図柄93が「7」で停止しているため、大当りとなったことを遊技者に報知している。
図25(a)に示した演出表示から、図25(b)に示す演出表示へと移行すると、演出キャラクタ98及び演出キャラクタ99が互いに激しい攻防を繰り返し、図25(c)へと移行することになる。そして、図25(c)に示すように、演出キャラクタ98のほうが優勢な状態で、引き分けとなる。図25(c)の右上方の左演出図柄91及び右演出図柄93が「7」で停止し、中演出図柄92が「6」で停止していることから、ハズレであったことを遊技者に報知している。
本実施例では、リーチ演出が表示されると、図26(a)に示す演出表示へと移行することになる。
図26(a)に示した演出表示から、演出キャラクタ98及び演出キャラクタ99が互いに激しい攻防を繰り返し、図26(b)に示す演出表示へと移行する。そして、図25(b)に表示されているように、演出キャラクタ99が演出キャラクタ98に対して蹴りを放つと、図26(c)に示す演出表示へと移行する。そして、図26(c)に示すように、演出キャラクタ98にとって劣勢な状態で引き分けとなる。
図26(c)の右上方の左演出図柄91及び右演出図柄93が「7」で停止し、中演出図柄92が「6」で停止していることから、ハズレであったことを遊技者に報知している。
その後、図27(b)に示す演出表示へと移行する。そして、図27(b)に表示されているように、演出キャラクタ99が演出キャラクタ98に対して蹴りを放ち、演出キャラクタ98が致命的なダメージを受けると、図27(c)へと移行する。そして、図27(c)に示すように、演出キャラクタ98が演出キャラクタ99に負けてしまう。
図27(c)の右上方の左演出図柄91及び右演出図柄93が「7」で停止し、中演出図柄92が「6」で停止していることから、ハズレであったことを遊技者に報知している。
例えば、特別図柄で大当りを示す図柄で確定表示されたことを勝利、成功、完成、達成等で結果を示し、遊技者に転落抽選に当選し、かつ開放延長状態が終了して、ハズレを示す図柄で確定表示されることを敗北、失敗、未完成、未達成等で結果を示し、単に特別図柄でハズレを示す図柄で確定表示されたこと又は、転落抽選に当選したが開放延長状態は継続して、ハズレを示す図柄で確定表示されたことを引き分け、継続、維持で結果を示すことができる演出態様であればよい。例えば、ミニゲーム演出やミッション演出などを用いて、遊技者に報知するリーチ演出にすることが考えられる。
図24の特別図柄に対応する演出図柄の演出態様の一例が、本発明の「第1演出態様」に相当し、図25の特別図柄に対応する演出図柄の演出態様の一例が、本発明の「第2演出態様」に相当し、図26の特別図柄に対応する演出図柄の演出態様の一例が、本発明の「第3演出態様」に相当し、図27の特別図柄に対応する演出図柄の演出態様の一例が、本発明の「第4演出態様」に相当する。
6:演出図柄表示装置
11:第1始動口
12:第2始動口
14:大入賞口
50:パチンコ機
80:主制御装置
83:サブ統合制御装置
Claims (4)
- 遊技盤上に設けられた始動口を備え、
該始動口は、遊技球の入球が常時入球可能な第1始動口と、遊技球の入球が困難な閉鎖状態と該閉鎖状態よりも入球が容易な開放状態へと変化可能な普通電動役物に設けられる第2始動口とし、
前記始動口への入球に起因して取得した数値データに基づき当りとするか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定の結果に対応した図柄を決定する図柄決定手段と、
前記当否判定手段にて当りと判定された場合に、遊技者に有利な大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記当否判定の結果に基づいて演出表示を実行する演出制御手段と、
前記大当り遊技終了後に、前記当否判定手段によって当りと判定される確率を通常の遊技状態よりも向上させる確率変動機能、前記普通電動役物の開放時間を延長させる開放延長機能の作動を特典として付与する特典付与手段と、
前記当否判定を行う場合、前記確率変動機能が作動している場合は、前記通常の遊技状態へと移行するか否かを抽選する転落抽選手段とを備えた弾球遊技機において、
前記図柄決定手段により決定された大当りを示す図柄に基づいて、前記開放延長機能の作動回数を複数種類の回数値のいずれかから決定する回数決定手段を備え、
前記開放延長機能は、前記転落抽選手段による抽選結果に関わらず、前記当否判定の判定回数が前記作動回数に達した場合に作動を終了する構成とし、
前記演出制御手段は、前記確率変動機能及び前記開放延長機能の作動中は前記作動回数の報知を行わず、前記転落抽選手段による抽選に当選したときに前記作動回数に達していない場合は、前記作動回数の残り回数を報知することを特徴とする弾球遊技機。 - 遊技盤上に設けられた始動口を備え、
該始動口は、遊技球の入球が常時入球可能な第1始動口と、遊技球の入球が困難な閉鎖状態と該閉鎖状態よりも入球が容易な開放状態へと変化可能な普通電動役物に設けられる第2始動口とし、
前記始動口への入球に起因して取得した数値データに基づき当りとするか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定の結果に対応した図柄を決定する図柄決定手段と、
前記当否判定手段にて当りと判定された場合に、遊技者に有利な大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記当否判定の結果に基づいて演出表示を実行する演出制御手段と、
前記大当り遊技終了後に、前記当否判定手段によって当りと判定される確率を通常の遊技状態よりも向上させる確率変動機能、前記普通電動役物の開放時間を延長させる開放延長機能の作動を特典として付与する特典付与手段と、
前記当否判定を行う場合、前記確率変動機能が作動している場合は、前記通常の遊技状態へと移行するか否かを抽選する転落抽選手段とを備えた弾球遊技機において、
前記図柄決定手段により決定された大当りを示す図柄に基づいて、前記開放延長機能の作動回数を複数種類の回数値のいずれかから決定する回数決定手段を備え、
前記開放延長機能は、前記転落抽選手段による抽選に当選したときに、前記作動回数未満である場合は、前記作動回数に達するまで作動を継続し、前記作動回数以上である場合は作動を終了する構成とし、
前記演出制御手段は、前記確率変動機能及び前記開放延長機能の作動中は前記作動回数の報知を行わず、前記転落抽選手段による抽選に当選したときに前記作動回数に達していない場合は、前記作動回数の残り回数を報知することを特徴とする弾球遊技機。 - 前記演出制御手段により表示される前記残り回数は、予め定められた複数の回数のいずれかから表示され、
前記演出制御手段は、前記残り回数が前記複数の回数のいずれかに達するまで、前記残り回数を表示しないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機。 - 前記演出制御手段は、前記確率変動機能及び前記開放延長機能が作動している場合に特定演出を選択可能であり、
該特定演出は、演出結果にて前記当否判定による当否、前記転落抽選手段による抽選の結果を報知することが可能な構成で、
前記演出結果として、
前記当否判定の結果が大当りと判定される場合に選択される第1演出態様と、
前記当否判定の結果がハズレと判定される場合に選択される第2演出態様と、
ハズレと共に前記転落抽選手段による抽選に当選するが前記開放延長機能の作動が継続する場合に選択される第3演出態様と、
ハズレと共に前記転落抽選手段による抽選に当選して前記開放延長機能の作動が終了する場合に選択される第4演出態様とを備えることを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
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