JP2018051018A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、興趣の高い演出を行うことを目的とする。
また、請求項3に記載された弾球遊技機は、特別遊技における最後のラウンド以外の少なくとも1つのラウンドとして、条件付ラウンドが設けられている。そして、特別遊技手段は、特別遊技における条件付ラウンドでは、継続口に入球した場合には、次のラウンドに進み、継続口に入球しなかった場合には、該条件付ラウンドの終了に伴い該特別遊技を終了し、特別遊技にて行われたラウンドの数を、遊技内容として特定する。そして、演出手段は、特別期間における演出の態様を、遊技内容に応じて、報知態様と非報知態様とのうちのいずれかとする。
また、遊技者は、例えば、その技量や獲得した利益等により遊技の終了時期の判断材料を得ることができ、これにより、有利に遊技を行うことが可能となる。
このような構成によれば、特別遊技にて多くの賞球が得られた場合には、特別期間の演出は報知態様となるため、遊技者は遊技の終了時期の判断材料を得ることができ、遊技者をより満足させることができる。一方、特別遊技にて多くの賞球が得られなかった場合には、特別期間の演出は非報知態様となるため、遊技者は転落抽選に当選していないことへの期待を持つことができ、遊技者の遊技意欲を高めることが可能となる。
このような構成によれば、特別遊技にて多くの賞球が得られなかった場合には、特別期間の演出は報知態様となるため、遊技者は遊技の終了時期の判断材料を得ることができる。このため、遊技者は適切なタイミングで遊技を終了でき、損失を抑えることが可能となる。一方、特別遊技にて多くの賞球が得られた場合には、遊技者は持球に余裕があるため、特別期間にわたって遊技を継続する可能性が高いと考えられる。このような場合に特別期間の演出は非報知態様とすることで、特別期間にわたって遊技者に対し転落抽選に当選していないことへの期待を持たせ続けることができ、遊技者の遊技意欲をさらに高めることができる。
また、請求項8に記載の弾球遊技機では、特別遊技におけるラウンドとして、少なくとも1つの確変ラウンドが設けられている。そして、特別遊技手段は、特別遊技における確変ラウンドで、確変口への入球を検出すると共に、確変ラウンドに関する遊技内容を特定し、移行手段は、特別遊技が終了すると、該特別遊技における確変ラウンドで確変口への入球が生じている場合には、確変状態に移行し、そうでない場合には、非確変状態に移行する。また、演出手段は、特別遊技の終了後における演出の態様を、該特別遊技における確変口への入球が生じた確変ラウンドに関する遊技内容に応じて、報知態様と非報知態様とのうちのいずれかとする。
また、請求項9に記載の弾球遊技機では、確変口は、大入賞口に入球した遊技球が入球可能であり、確変口への入球が生じた確変ラウンドに関する遊技内容とは、該確変ラウンドにおいて、確変口に入球した遊技球は、何番目に大入賞口に入球した遊技球である。
また、請求項10に記載の弾球遊技機では、特別遊技におけるラウンドとして、少なくとも2つの確変ラウンドが設けられており、確変口への入球が生じた確変ラウンドに関する遊技内容とは、特別遊技におけるいずれの確変ラウンドにて確変口への入球が生じたかであるかというものである。
また、請求項11に記載の弾球遊技機では、確変状態中に、始動口への入球に起因して転落抽選を行う転落抽選手段をさらに備え、非確変状態として、時短状態と通常状態とが少なくとも設けられており、時短状態では、確変状態及び通常状態に比べ、始動口への入球が容易となり、確変状態且つ時短状態である遊技状態を、特典状態とし、特別遊技が行われた後、予め定められた上限回数の当否判定が行われるまでの期間を、特別期間としている。そして、移行手段は、特別遊技が終了すると、該特別遊技における確変ラウンドで確変口への入球が生じている場合には、特典状態に移行し、そうでない場合には、時短状態又は通常状態に移行し、特典状態中において、特別期間に転落抽選で当選すると、時短状態に移行し、特別期間が経過した後に転落抽選で当選すると、通常状態に移行し、転落抽選の当選により移行した時短状態中において、特別期間が経過すると、通常状態に移行する。また、演出手段は、特典状態である場合には、特別期間における演出の態様を、遊技内容に応じて、報知態様と非報知態様のうちのいずれかとする。
また、請求項12の弾球遊技機では、特別遊技終了後に所定の確率の下に特典状態に移行する。また、請求項13の弾球遊技機では、転落抽選を行うか否かは所定の確率の下で決定される。
[第1実施形態]
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、遊技機の一種である第1実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図4に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。
前枠52の上側左右及び外枠下側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられている。演出ボタン67は、遊技者が有効期間中に操作することで、後述する演出表示装置6の画面に表示される演出内容を変化させ、スピーカにより出力される遊技音が変化させるものとなっている。また、演出ボタン67は、その周囲にジョグダイヤル68を備えたものとなっており、ジョグダイヤル68を回転させることにより、演出用の画像に変化を与えることが可能に構成されている。また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口,ワープ通路,ステージ,演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり、演出図柄等の各種演出画面を表示する。)の画面を臨ませる窓等を備えている。
第2始動口12の下方にはアタッカー式の少なくとも1つの大入賞口100が配置されている。図3に示すように、大入賞口100には、継続口101が設けられている。なお、継続口101は、所定のパターンで移動したり、開閉がなされたりしても良い。そして、大入賞口100に入球した遊技球の一部が継続口101に入球するようにしても良い。また、継続口101の配置位置は、これに限らず、例えば、大入賞口100の外部に配置されていても良い。また、第1始動口11の左側には第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33と第4左入賞口34が設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
第1実施形態のパチンコ機50の電気的構成は、図5のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載されていない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、及び、サブ統合制御装置83のいずれも、CPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えているが、第1実施形態では、発射制御装置84にはCPU,ROM,RAM等は設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU,ROM,RAM等が設けられていても良い。
すなわち、電源基板85は、コンデンサを含んで構成されたバックアップ電源生成回路によりバックアップ電源を生成する構成となっており、バックアップ電源は、主制御装置80のRAMへと供給される。これにより、主制御装置80のRAMのバックアップを行うことができ、パチンコ機50への電源供給が停止した後も、一定時間にわたり電源供給が停止した直前の主制御装置80のRAMの内容(例えば、パチンコ機50の遊技状態など)を保持する構成となっている。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11aと、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12aと、普通図柄を作動させる普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17aと、大入賞口100に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ100aと、継続口101に入球した遊技球を検出する継続口SW101aと、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、及び、第4左入賞口34に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31aとからの検出信号が入力される。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9及び第2特別図柄表示装置10の表示と、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄表示装置7、及び普通図柄保留数表示装置8の点灯とを制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは、双方向通信が可能である。
なお、第1実施形態は、遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは、双方向通信が可能である。
なお、第1実施形態では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は、別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとまっていても良い。
(1)概要について
第1実施形態のパチンコ機50では、第1,第2始動口11,12への入球に起因して、特別図柄の変動表示を伴う当否判定(以後、単に当否判定とも記載)が行われる。そして、当否判定で当選(以後、大当りとも記載)すると、特別遊技が行われる。特別遊技は、所定数のラウンドにわたって行われ、各ラウンドでは大入賞口100が開放される。
また、特別遊技の種類として、複数の種類の条件付特別遊技が設けられていても良い。具体的には、各種類の条件付特別遊技は、条件付ラウンドの数や、何ラウンド目が条件付ラウンドであるかや、条件付ラウンドのタイプ等が異なっていても良い。また、条件付特別遊技とは別の種類の特別遊技として、無条件特別遊技を有していても良い。ここで、継続口101に入球したか否かに関わらず次のラウンドに進むラウンドを、無条件ラウンドと記載する。無条件特別遊技は、最終ラウンド以外のラウンドは全て無条件ラウンドとなっている。すなわち、無条件特別遊技は、必ず最終ラウンドまで実行される。
(2)メインルーチンについて
主制御装置80が実行するメインルーチンを図6に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。第1実施形態では、S10〜S65までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3199」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3199」までの3200個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S30に続く当り決定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「996」の997個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値は通常確率状態では31〜40、高確率状態では31〜996である。なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の当否判定に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の当否判定に使用する。
変動パターン決定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数,大当り図柄決定用乱数,変動パターン決定用乱数,リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12でそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
各出力処理(S60)では、遊技の進行に応じて、主制御装置80は、演出図柄制御装置82,払出制御装置81,発射制御装置84,サブ統合制御装置83,大入賞口ソレノイド100b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには、賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
次に、図7により始動入賞確認処理について説明する。始動入賞確認処理は、上述した入賞確認処理の1つとして行われる。
主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。肯定判断なら(S100:yes)、大当り決定用乱数,大当り図柄決定用乱数,リーチ判定用乱数,変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(第1実施形態では4個)か否かを判断する(S105)。
S115において、主制御装置80は、第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する。肯定判断(S115:yes)なら、大当り決定用乱数,大当り図柄決定用乱数,リーチ判定用乱数,変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2保留記憶が満杯(第1実施形態では4個)か否かを判断する(S120)。
なお、主制御装置80は、保留記憶された大当り決定用乱数等の値に基づき、該保留記憶に基づく当否判定で大当りとなるか否かや、図柄演出でリーチが発生するか否か等を判定する先読み判定を行っても良い。そして、先読み判定の結果を示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信しても良い。
次に、図8〜12により当否判定処理について説明する。
先ず図8において、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否か(特別遊技中か否か)を大当りフラグに基づいて判断する(S200)。S200の判定が否定判断で(S200:no)、特別図柄が変動中でなく(S205:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S210:no)、図9のS250に移行し、第2保留記憶(上記、図7のS125による保留記憶)があるか否かを判断する(S250)。また、特別電動役物が作動中であると判定された場合には(S200:yes)、そのまま当否判定処理を終了(リターン)し、特別遊技処理へ移行する。
S270では、保留記憶の中でも最も古いもの(但し第2保留記憶が存在する場合は、第1保留記憶の方が古い場合でも第2保留記憶を優先)を読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで確変フラグが1とは、確変機能が作動していることを意味する。第1実施形態のパチンコ機50は、特典状態中に確変機能が作動する。換言すれば、時短機能と共に確変機能が作動する。このため、確変フラグが1である場合には、特典状態となる。そして、肯定判断であれば(S270:yes)、転落抽選処理を行い(S275)、その後転落抽選に当選したか否かを判定する(S280)。肯定判定の場合には(S280:yes)、確変フラグを0にし(S285)、最後に行われた特別遊技の終了後の当否判定回数が、上限回数以上か否かが判定される(S290)。否定判定の場合(S290:No)には、時短フラグが0にされた後(S295)、S300に移行する。一方、肯定判定の場合(S290:Yes)には、S300に移行する。そして、S300では、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合することで、当否判定が行われる。これに対し、転落抽選で当選しなかった場合には(S280:No)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合することで、当否判定が行われる(S305)。S300,S305で当否判定が行われた後には、図10のS330へ移行する。
S345又はS375に続いては、特図変動開始コマンド(表示制御コマンド)がサブ統合制御装置83に出力され(S380)、特別遊技処理へ移行する。特図変動開始コマンドは、当否判定の結果、及び、図柄演出の変動パターン等を示す。サブ統合制御装置83は、特図変動開始コマンドを受信すると、演出図柄を変動表示させた後、演出図柄を停止表示させることで、当否判定の結果を報知する図柄演出を行う。詳細は後述するが、図柄演出は、特図変動開始コマンドが示す当否判定の結果及び変動パターン等に従って行われる。具体的には、変動パターンが示す変動時間にわたって、演出図柄の変動表示が行われる。なお、図柄演出とほぼ同時に、主制御装置80は、特別図柄の変動表示を開始する。特別図柄の変動表示により、当否判定の結果が示される。また、特別図柄の変動表示は、図柄演出と同じ変動時間にわたって行われる。
なお、第1実施形態では、大当りとならなかった場合における状態指定コマンドの送信タイミングは、特別図柄の確定表示時間の経過後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
次に、図13〜15により特別遊技処理について説明する。
先ず、図13において、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S700)。肯定判定の場合には(S700:yes)、大入賞口100が開放中か否かを判断する(S705)。大入賞口100の開放中ではない場合は(S705:no)、ラウンド間のインターバル中により大入賞口100が閉鎖しているのか判断する(S710)。インターバル中でもない場合は(S710:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S715)。これも否定判断の場合は(S715:no)、特別遊技の開始前演出の演出時間が経過したか否かを判定する(S720)。該演出時間が経過した場合は(S720:yes)、大入賞口開放処理(S725)を行って本処理を終了(リターン)する。なお、役物連続作動装置が作動中でない場合(S700:no)、又は、特別遊技の開始前演出の演出時間が経過していない場合には(S720:no)、そのまま特別遊技処理を終了(リターン)する。
その後、大当りインターバル処理(S770)を行って、特別遊技処理を終了(リターン)する。また、大入賞口100の開放時間が終了していない場合(S750:no)には、そのままリターンとなる。
(6)演出について
パチンコ機50は、当否判定の結果等を示唆又は報知するための演出を行う。すなわち、上述した図柄演出のほか、先読み演出や、大当り予告演出等といったカテゴリの演出が設けられており、各カテゴリの演出として、さらに、対応する当否判定で大当りとなることへの期待度が固有に定められた複数の種類の演出が設けられている。
一方、報知態様の演出は、遊技状態を明確に判別できる態様で行われる。具体的には、例えば、報知態様の場合には、非報知態様とは異なる内容の演出が行われても良いし、遊技状態を示すメッセージが音声又は映像により出力されても良い。
具体例を挙げると、条件付特別遊技の後に特典状態に移行した場合には、サブ統合制御装置83は、該条件付特別遊技にて行われたラウンド数を該条件付特別遊技における遊技内容とし、該ラウンド数に応じて演出の態様を定めても良い。すなわち、該ラウンド数が予め定められた閾値に達している場合には、演出の態様を報知態様とし、そうでない場合には、演出の態様を非報知態様としても良い。また、これとは反対に、該ラウンド数が予め定められた閾値に達している場合には、演出の態様を非報知態様とし、そうでない場合には、演出の態様を報知態様としても良い。
また、例えば、特別遊技の種類として条件付特別遊技及び無条件特別遊技の少なくとも2種類が設けられており、これらの種類の特別遊技の後に特典状態に移行する可能性がある場合には、直前に行われた特別遊技の種類に応じて演出の態様を定めても良い。具体的には、該特別遊技が条件付特別遊技である場合には、演出の状態を報知態様とし、該特別遊技が無条件特別遊技である場合には、演出の状態を非報知態様としても良い。また、これとは反対に、該特別遊技が条件付特別遊技である場合には、演出の状態を非報知態様とし、該特別遊技が無条件特別遊技である場合には、演出の状態を報知態様としても良い。
第1実施形態のパチンコ機50によれば、特別遊技の種類や特別遊技の条件付ラウンドにおいて行われた遊技内容等に応じて、特別期間の演出が、報知態様と非報知態様とのうちのいずれかに定められる。このため、例えば、遊技者の技量や運や獲得した利益等に応じて特別遊技後の演出が変化し、演出を多様化することが可能となる。また、一定の技量を有する遊技者であれば、特別遊技の遊技内容を調整し、遊技者が希望する演出を行わせることが可能となる。したがって、興趣の高い演出を行うことが可能となる。
[第2実施形態]
(1)相違点の概要について
第2実施形態のパチンコ機50は、第1実施形態と同様の構成を有しているが、一部の構成が第1実施形態と相違している。以下では、第1実施形態との相違点について説明する。
以下では、第2実施形態のパチンコ機50にける第1実施形態との相違点について、詳しく説明する。
第2実施形態の特別遊技処理は、S740と、S755〜S770と、S815とにおいて第1実施形態と相違する。
具体的には、S740では、主制御装置80は、大入賞口100及び確変口102に入球した遊技球を検出し、検出結果に基づき、現在のラウンドにおける遊技内容を特定する。具体的には、例えば、現在のラウンドである確変ラウンドにおいて、何番目に大入賞口100に入球した遊技球が確変口102に入球したかや、確変口102に入球した遊技球の数等を、遊技内容として特定しても良い。なお、特定された遊技内容は、コマンドによりサブ統合制御装置83に送信される。
また、S815,S830では、確変特別遊技においては、確変ラウンドにて確変口102に入球したか否かに基づき、確変機能及び時短機能を作動させるか否かが判定される。
第2実施形態の演出制御処理は、S905において第1実施形態と相違する。
具体的には、S905では、サブ統合制御装置83は、直前に行われた特別遊技の種類、又は、該特別遊技において行われた遊技内容に基づき、演出の態様を、報知態様と非報知態様とのうちのいずれかに定める。この点においては、第1実施形態と同様である。
具体的には、例えば、サブ統合制御装置83は、例えば、確変口102への入球が生じた確変ラウンドにおける確変口102への入球が生じたタイミングに基づき、演出の態様を定めても良い。すなわち、該確変ラウンドにおいて、確変口102に入球した遊技球は、何番目に大入賞口100に入球した遊技球であるかに基づき、演出の態様を定めても良い。つまり、該確変ラウンドにおいて最初に継続口101に入球した遊技球が、当該ラウンドにおいてX番目(Xは正の整数)に大入賞口100に入球したものであるとする。サブ統合制御装置83は、Xが予め定められた閾値以上であるか否かに応じて、演出の態様を定めても良い。この他にも、例えば、当該ラウンドにおいて最初に継続口101に入球した遊技球が、当該ラウンドの開始後、Y秒後に大入賞口100に入球したものであるとする。サブ統合制御装置83は、Yが予め定められた閾値以上であるか否かに応じて、演出の態様を定めても良い。
また、第1実施形態と同様、例えば、直前に行われた特別遊技における賞球数、又は、該特別遊技における特定のラウンドでの賞球数等に基づき、演出の態様を定めても良い。
[効果]
第2実施形態のパチンコ機50によれば、特別遊技の種類や特別遊技の確変ラウンドにおいて行われた遊技内容等に応じて、特別期間の演出が、報知態様と非報知態様とのうちのいずれかに定められる。このため、第1実施形態と同様、興趣の高い演出を行うことが可能となると共に、遊技者は、例えば、その技量や運や獲得した利益等により遊技の終了時期の判断材料を得ることができ、これにより、有利に遊技を行うことが可能となる。
(1)第1実施形態のパチンコ機50において、大入賞口100に、第2実施形態と同様の確変口を設けても良い。また、条件付特別遊技又は無条件特別遊技において、第2実施形態と同様の確変ラウンドを設け、確変口への入球が生じた場合には、特別遊技の終了後、特典状態に移行するようにしても良い。そして、第2実施形態と同様にして、特別遊技の種類、又は、確変ラウンドを有する特別遊技において行われた遊技内容に基づき、特別期間の演出の態様を定めても良い。
[特許請求の範囲との対応]
第1,第2実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
Claims (13)
- 始動口への入球に起因して当否判定を行い、前記当否判定で当選すると、1種類の、又は複数の種類のうちのいずれかの特別遊技を行う弾球遊技機であって、
複数のラウンドにわたって前記特別遊技を行う手段であって、各々の前記ラウンドでは、大入賞口を開放すると共に、前記大入賞口への入球を検出し、前記特別遊技において遊技者により行われた遊技内容を特定する特別遊技手段と、
前記弾球遊技機を、確変状態と非確変状態とを含む複数の遊技状態のうちのいずれかに移行させる手段であって、前記確変状態では、前記非確変状態に比べ前記当否判定で当選する確率が高くなる移行手段と、
遊技の進行に伴い、予め定められた態様で演出を行う演出手段と、を備え、
前記演出の前記態様として、遊技者が前記遊技状態を判別可能な報知態様と、遊技者が前記遊技状態を判別不可能な非報知態様とが設けられており、
前記演出手段は、前記特別遊技の終了後における前記演出の前記態様を、該特別遊技の種類と、該特別遊技の前記遊技内容とのうちの少なくとも一方に応じて、前記報知態様と前記非報知態様とのうちのいずれかとすること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記確変状態中に、前記始動口への入球に起因して転落抽選を行う転落抽選手段をさらに備え、
前記非確変状態として、時短状態と通常状態とが少なくとも設けられており、
前記時短状態では、前記確変状態及び前記通常状態に比べ、前記始動口への入球が容易となり、
前記確変状態且つ前記時短状態である前記遊技状態を、特典状態とし、
前記特別遊技が行われた後、予め定められた上限回数の前記当否判定が行われるまでの期間を、特別期間とし、
前記移行手段は、前記特別遊技の終了により前記特典状態に移行し、前記特典状態中において、前記特別期間に前記転落抽選で当選すると、前記時短状態に移行し、前記特別期間が経過した後に前記転落抽選で当選すると、前記通常状態に移行し、前記転落抽選の当選により移行した前記時短状態中において、前記特別期間が経過すると、前記通常状態に移行し、
前記演出手段は、前記特別期間における前記演出の前記態様を、前記特別遊技の前記種類と、前記遊技内容とのうちの少なくとも一方に応じて、前記報知態様と前記非報知態様とのうちのいずれかとすること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項2に記載の弾球遊技機において、
前記特別遊技における最後の前記ラウンド以外の少なくとも1つの前記ラウンドとして、条件付ラウンドが設けられており、
前記特別遊技手段は、
前記特別遊技における前記条件付ラウンドでは、継続口に入球した場合には、次の前記ラウンドに進み、前記継続口に入球しなかった場合には、該条件付ラウンドの終了に伴い該特別遊技を終了し、
前記特別遊技にて行われた前記ラウンドの数を、前記遊技内容として特定し、
前記演出手段は、前記特別期間における前記演出の前記態様を、前記遊技内容に応じて、前記報知態様と前記非報知態様とのうちのいずれかとすること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項3に記載の弾球遊技機において、
前記演出手段は、前記遊技内容が、前記特別遊技にて行われた前記ラウンドの数が予め定められた閾値に達したというものである場合には、前記特別期間における前記演出の前記態様を前記報知態様とし、そうでない場合には、該態様を前記非報知態様とすること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項3に記載の弾球遊技機において、
前記演出手段は、前記遊技内容が、前記特別遊技にて行われた前記ラウンドの数が予め定められた閾値に達したというものである場合には、前記特別期間における前記演出の前記態様を前記非報知態様とし、そうでない場合には、該態様を前記報知態様とすること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項3から請求項5のうちのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
前記特別遊技の前記種類として、前記条件付ラウンドを有さない無条件特別遊技と、少なくとも1つの前記条件付ラウンドを有する条件付特別遊技とが設けられており、
前記移行手段は、前記条件付特別遊技の終了により前記特別期間に移行すると、前記特典状態に移行し、前記無条件特別遊技の終了により前記特別期間に移行すると、前記時短状態又は前記通常状態に移行すること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
前記特別遊技の前記種類として、無条件特別遊技と条件付特別遊技とが設けられており、
前記条件付特別遊技は、最後の前記ラウンド以外の少なくとも1つの前記ラウンドとして、条件付ラウンドを有し、
前記無条件特別遊技は、前記条件付ラウンドを有さず、
前記特別遊技手段は、前記条件付特別遊技における前記条件付ラウンドでは、継続口に入球した場合には、次の前記ラウンドに進み、前記継続口に入球しなかった場合には、該条件付ラウンドの終了に伴い該条件付特別遊技を終了し、
前記演出手段は、前記特別期間における前記演出の前記態様を、前記特別遊技の前記種類が前記無条件特別遊技であるか前記条件付特別遊技であるかに応じて、前記報知態様と前記非報知態様とのうちのいずれかとすること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記特別遊技における前記ラウンドとして、少なくとも1つの確変ラウンドが設けられており、
前記特別遊技手段は、前記特別遊技における前記確変ラウンドで、確変口への入球を検出すると共に、前記確変ラウンドに関する前記遊技内容を特定し、
前記移行手段は、前記特別遊技が終了すると、該特別遊技における前記確変ラウンドで前記確変口への入球が生じている場合には、前記確変状態に移行し、そうでない場合には、前記非確変状態に移行し、
前記演出手段は、前記特別遊技の終了後における前記演出の前記態様を、該特別遊技における前記確変口への入球が生じた前記確変ラウンドに関する前記遊技内容に応じて、前記報知態様と前記非報知態様とのうちのいずれかとすること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項8に記載の弾球遊技機において、
前記確変口は、前記大入賞口に入球した遊技球が入球可能であり、
前記確変口への入球が生じた前記確変ラウンドに関する前記遊技内容とは、該確変ラウンドにおいて、前記確変口に入球した遊技球は、何番目に前記大入賞口に入球した遊技球であるかというものであること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項8に記載の弾球遊技機において、
前記特別遊技における前記ラウンドとして、少なくとも2つの前記確変ラウンドが設けられており、
前記確変口への入球が生じた前記確変ラウンドに関する前記遊技内容とは、前記特別遊技におけるいずれの前記確変ラウンドにて前記確変口への入球が生じたかであるかというものであること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項8から請求項10のうちのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
前記確変状態中に、前記始動口への入球に起因して転落抽選を行う転落抽選手段をさらに備え、
前記非確変状態として、時短状態と通常状態とが少なくとも設けられており、
前記時短状態では、前記確変状態及び前記通常状態に比べ、前記始動口への入球が容易となり、
前記確変状態且つ前記時短状態である前記遊技状態を、特典状態とし、
前記特別遊技が行われた後、予め定められた上限回数の前記当否判定が行われるまでの期間を、特別期間とし、
前記移行手段は、
前記特別遊技が終了すると、該特別遊技における前記確変ラウンドで前記確変口への入球が生じている場合には、前記特典状態に移行し、そうでない場合には、前記時短状態又は前記通常状態に移行し、
前記特典状態中において、前記特別期間に前記転落抽選で当選すると、前記時短状態に移行し、前記特別期間が経過した後に前記転落抽選で当選すると、前記通常状態に移行し、前記転落抽選の当選により移行した前記時短状態中において、前記特別期間が経過すると、前記通常状態に移行し、
前記演出手段は、前記特典状態である場合には、前記特別期間における前記演出の前記態様を、前記遊技内容に応じて、前記報知態様と前記非報知態様のうちのいずれかとすること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項2から請求項6、及び、請求項11のうちのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
前記特別遊技終了後に所定の確率の下に前記特典状態に移行することを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項2から請求項6、請求項11、及び、請求項12のうちのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
前記転落抽選を行うか否かは所定の確率の下で決定されることを特徴とする弾球遊技機。
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