JP2016185294A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲートを通過して大当り遊技に展開しなくても、大当り遊技となる可能性を有して興趣を維持することができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【解決手段】左遊技領域に第2役連作動口と第1始動口を、右遊技領域に大入賞口、第1役連作動口及び第2始動口とを設け、大当りと小当りを備える。主制御手段は、大当り開始待機状態中に第1役連作動口への入球で実行する大当り開始抽選にて非当選の場合、第2役連作動口への入球で大当りを開始する。サブ制御手段は、大当りか小当りかを判別不能な疑似共用当り図柄を表示し、大当り図柄又は小当り図柄が表示され第1役連作動口に入球するまで判別不能な演出を実行し、大当り開始抽選で非当選の場合に小当り時と判別不能に演出し、小当り終了時期の到来後には通常状態時と判別不能な疑似通常演出を実行し、第2役連作動口への入球に基づいて大当り開始演出を実行する。
【選択図】図17

Description

本発明は、条件装置と役物連続作動装置を備えた弾球遊技機に関する。
パチンコ機に代表される従来の弾球遊技機では、始動口への入賞に因り当否判定を実行し、演出表示装置を用いることで、前記当否判定の結果に係る演出表示を行うように構成されている。この演出表示では、特別図柄に対応すると共に数字等によって構成された装飾図柄が、所定の図柄配列で確定表示することによって、当否判定の結果が大当りであることを示唆(報知)している。
また、このような従来の弾球遊技機では、大当りとなると、条件装置と役物連続作動装置の作動が一連の流れで、すなわち条件装置の作動に連続して自動的に役物連続作動装置が作動するように構成されていたので、一旦大当りとなってしまうと、遊技者はたとえ急用であっても離席することが困難であった。
この点、昨今では、大当りとなって条件装置が作動しても、該作動に対して役物連続作動装置が連動しないように制御される遊技機(例えば、特許文献1)も、開発されている。このような遊技機の場合、遊技領域に配置されたゲートに遊技球を通過させることで、大当り遊技(役物連続作動装置の作動)が開始するように構成されており、遊技者は、大当りが開始されるタイミングを自由に選択でき、大当りとなった際に離席が困難となるという課題を解決することが出来る。
特開2013−107019号公報
ところで、上述した特許文献1に記載の遊技機のように、条件装置と役物連続作動装置が連動しないよう構成された弾球遊技機には、大当りに加えて小当りも備え、当否判定の結果が大当り又は小当りとなったとき、大当り及び小当りの何れであるかを判然としない状態として、該状態にて大当り遊技の開始機能を備えた前記ゲートに遊技球を通過させるように構成された機種も開発されている。
このような弾球遊技機では、当否抽選の結果が大当りであれば、ゲート通過に基づいて大当り遊技が開始するが、小当りであれば、小当り遊技による大入賞口の開放後に、元の状態に復帰する。
しかし、当該弾球遊技機は、上述したようにゲート通過後の展開によって当否判定の結果を報知することになる。すなわち、ゲート通過で大当り遊技が開始されなければ、小当りであったことが確定することになり、遊技者は一瞬で興醒めしてしまう。
本願発明は、上記問題に鑑み、ゲートを通過して大当り遊技に展開しなくても、大当り遊技となる可能性を有して興趣を維持することができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた請求項1に係る発明は、打ち分け可能な右遊技領域と左遊技領域を具備してなる遊技領域と、 左遊技領域に設けられた第2役連作動口と、左遊技領域に設けられると共に常時入賞可能な第1始動口と、右遊技領域に設けられた大入賞口、第1役連作動口及び普通電動役物で成る第2始動口と、第1始動口又は第2始動口への入球に基づいて大当りとするか否かの当否判定を実行し、第1始動口への入球による第1特別図柄又は第2始動口への入球による第2特別図柄を変動表示した後に所定の組合せにて停止表示することで当否判定の結果を示す主制御手段と、主制御手段による第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示に対応した演出表示を演出表示装置により表示するサブ制御手段と、を備えた弾球遊技機に関するものである。
この弾球遊技機では、主制御手段は、所定の組合せとしての大当り図柄にて停止表示すると大当り開始待機状態に移行し、該大当り開始待機状態中に第1役連作動口への入球に起因して大当り開始抽選を実行する大当り開始抽選手段と、大当り開始抽選にて当選の場合には即時、大当り開始待機状態を解除して大当り遊技を開始し、非当選の場合には第2役連作動口へ入球するのを待って大当り開始待機状態を解除して大当り遊技を開始する大当り開始時期選択手段と、所定の組合せとしての小当り図柄にて停止表示すると小当り遊技を開始する小当り遊技開始手段と、を備え、サブ制御手段は、大当り図柄及び前記小当り図柄の何れが停止表示した場合にも演出表示装置に疑似共用当り図柄を停止表示する疑似共用当り図柄表示手段と、大当り開始待機状態中且つ第1役連作動口に入球するまでの演出と、小当り図柄が停止表示後且つ第1役連作動口に入球するまでの演出とを、判別不能な演出にて実行する第1当り種別隠蔽演出実行手段と、大当り開始抽選にて当選の場合には第1役連作動口への入球に基づいて大当り開始演出を実行する第1大当り開始演出実行手段と、大当り開始抽選にて非当選の場合には小当り遊技時の演出と判別不能な演出を実行し、小当り遊技が終了する時期の到来後には通常状態時の演出と判別不能な疑似通常演出を実行する第2当り種別隠蔽演出実行手段と、大当り開始抽選にて非当選の場合には第2役連作動口への入球に基づいて大当り開始演出を実行する第2大当り開始演出実行手段と、を更に備える。
このように構成することにより、役連作動口に入球しても大当りが開始しない場合に一瞬にして遊技者が興醒めしてしまう、といったことが無くなり、遊技者の期待感を持続することができる。
また、大当り開始抽選にて非当選となった場合、第1役連作動口への入球で大当り遊技が即時開始せず、第2役連作動口への入球によって、唐突に大当り遊技が開始されるようになるので、一旦は落胆した遊技者に対して、驚きと喜びの混在した、従来に無いインパクトのある興趣を提供することができる。
なお、第1役連作動口及び第2役連作動口は、役物連続作動装置の作動開始に係る契機としての機能に限らず、入球に基づいて大当り遊技における所謂大当りラウンド数の抽選を行うように構成しても良い。この場合、前記大当りラウンド数抽選の実行の契機は、大当り開始抽選に当選した場合には、第1役連作動口への入球とし、大当り開始抽選に非当選した場合には、第2役連作動口への入球とするように構成することが望ましい。
このように構成することにより、遊技者は、第1役連作動口及び第2役連作動口へ遊技球を入球させることで、役物連続作動装置を作動させるだけでなく、獲得利得に大きく影響を及ぼす大当り遊技のラウンド数を決定することになり、遊技の興趣を高めることができる。
なお、請求項2に記載されているように、弾球遊技機の、主制御手段は、大当り遊技終了後に、普通電動役物の開放時間が延長して有利な開放延長状態に移行する普電開放延長制御手段を備え、第2特別図柄が大当り図柄にて停止表示したときには、大当り開始抽選手段による大当り開始抽選の抽選結果を非当選としない、又は、第1役連作動口への入球の有無に拘わらず即時大当り遊技を開始するようにしても良い。
このように構成することにより、大当り遊技終了後に、有利な普通電動役物の開放延長状態に移行することになり、さらに普通電動役物で成る第2始動口と、第1役連作動口を、同じ右遊技領域に設けられることで、大当りを開始させるために行っている右打ちを、大当り発生後も継続することができる。よって、大当り発生の都度、発射強度を調整して右打ちと左打ちを変更する煩雑さから、遊技者を解放することができる。
また、第2特別図柄が大当り図柄にて停止表示したことによる大当りの場合には、大当り開始抽選にて非当選となることが無いので、有利な普通電動役物の開放延長状態中に、右打ちから左打ちに切換える必要が無く、発射強度を変更する煩わしさを遊技者に与えない。また、開放延長状態が開始されると該状態が終了するまで右打ちを維持できるため、遊技者は開放延長状態を落ち着いて楽しむことができる。
すなわち、開放延長状態中に作動する普通電動役物で成る第2始動口と同様に、大入賞口も、右遊技領域に設けられているので、大当り遊技を介して開放延長状態が継続する間は、大当り遊技中と開放延長状態中の何れの状態であっても、遊技者は右打ちを行うことになる。よって、開放延長状態が終了するまで、遊技者は右打ちのままでハンドルを戻す必要がなく、煩わしさを感じることなく遊技を楽しむことができる。
なお、上記課題に鑑みてなされた請求項3に係る発明は、打ち分け可能な右遊技領域と左遊技領域を具備してなる遊技領域と、左遊技領域に設けられた第2役連作動口と、左遊技領域に設けられると共に常時入賞可能な第1始動口と、右遊技領域に設けられた大入賞口、第1役連作動口及び普通電動役物で成る第2始動口と、第1始動口又は第2始動口への入球に基づいて大当りとするか否かの当否判定を実行し、第1始動口への入球による第1特別図柄又は第2始動口への入球による第2特別図柄を変動表示した後に所定の組合せにて停止表示することで当否判定の結果を示す主制御手段と、主制御手段による第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示に対応した演出表示を演出表示装置により表示するサブ制御手段と、を備えた弾球遊技機に関するものである。
この弾球遊技機では、主制御手段は、停止表示する所定の組合せとしての大当り図柄に基づいて第1役連作動口又は第2役連作動口の何れかを選択する役連作動口選択手段と、所定の組合せとしての大当り図柄にて停止表示すると大当り開始待機状態に移行する待機状態移行手段と、第1役連作動口が選択された場合には、大当り開始待機状態中に第1役連作動口への入球に基づいて即時、大当り開始待機状態を解除して大当り遊技を開始し、第2役連作動口が選択された場合には、第2役連作動口へ入球するのを待って大当り開始待機状態を解除して大当り遊技を開始する大当り開始手段と、所定の組合せとしての小当り図柄にて停止表示すると小当り遊技を開始する小当り遊技開始手段と、を備え、サブ制御手段は、大当り図柄及び小当り図柄の何れが停止表示した場合にも演出表示装置に疑似共用当り図柄を停止表示する疑似共用当り図柄表示手段と、大当り開始待機状態中且つ第1役連作動口に入球するまでの演出と、小当り図柄が停止表示後且つ第1役連作動口に入球するまでの演出とを、判別不能な演出にて実行する第1当り種別隠蔽演出実行手段と、第1役連作動口が選択された場合には第1役連作動口への入球に基づいて大当り開始演出を実行する第1大当り開始演出実行手段と、第2役連作動口が選択された場合には小当り遊技時の演出と判別不能な演出を実行し、小当り遊技が終了する時期の到来後には通常状態時の演出と判別不能な疑似通常演出を実行する第2当り種別隠蔽演出実行手段と、第2役連作動口が選択された場合には第2役連作動口への入球に基づいて大当り開始演出を実行する第2大当り開始演出実行手段と、を更に備える。
このように構成することにより、 役連作動口に入球しても大当りが開始しない場合に一瞬にして遊技者が興醒めしてしまう、といったことが無くなり、遊技者の期待感を持続することができる。
また、役連作動口選択手段により第2役連作動口が選択された場合、第1役連作動口への入球で大当り遊技が即時開始せず、第2役連作動口への入球によって、唐突に大当り遊技が開始されるようになるので、一旦は落胆した遊技者に対して、驚きと喜びの混在した、従来に無いインパクトのある興趣を提供することができる。
なお、請求項4に記載されているように、弾球遊技機の、主制御手段は、大当り遊技終了後に、普通電動役物の開放時間が延長して有利な開放延長状態に移行する普電開放延長制御手段を備え、第2特別図柄が変動表示した後に大当り図柄にて停止表示したときは、役連作動口選択手段にて第2役連作動口が選択されないようにしても良い。
このように構成することにより、大当り遊技終了後に、有利な普通電動役物の開放延長状態に移行することになり、さらに普通電動役物で成る第2始動口と、第1役連作動口を、同じ右遊技領域に設けられることで、大当りを開始させるために行っている右打ちを、大当り発生後も継続することができる。よって、大当り発生の都度、発射強度を調整して右打ちと左打ちを変更する煩雑さから、遊技者を解放することができる。
また、第2特別図柄が大当り図柄にて停止表示したことによる大当りの場合には、役連作動口選択手段にて第2役連作動口が選択されないので、有利な普通電動役物の開放延長状態中に、右打ちから左打ちに切換える必要が無く、発射強度を変更する煩わしさを遊技者に与えない。また、開放延長状態が開始されると該状態が終了するまで右打ちを維持できるため、遊技者は開放延長状態を落ち着いて楽しむことができる。
なお、請求項5に記載されているように、主制御手段は、当否判定の結果を保留記憶として所定個数だけ記憶可能な保留記憶手段を備え、サブ制御手段は、保留記憶手段が記憶する保留記憶の個数を疑似保留記憶表示として演出表示装置の所定の領域に表示する疑似保留表示手段を備え、該疑似保留表示手段は、保留記憶手段に保留記憶が記憶されていても、大当り図柄が停止表示される第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示中、及び第2当り種別隠蔽演出実行手段による疑似通常演出の実行中に、疑似保留記憶表示を表示しないようにしても良い。
このように構成することにより、大当りか小当りかの判別を困難にすることができる。すなわち、疑似保留記憶表示を表示している状態で変動表示が開始されないのは不自然であり、本当は大当り開始待機状態であるのに隠蔽していることを、遊技者に気付かれてしまう危険性があるが、変動表示中および疑似通常演出中には疑似保留記憶表示を表示しないことによって、大当りか小当りかをより確実に隠蔽することができる。
なお、主制御手段は、当否判定の結果を保留記憶として所定個数だけ記憶可能な保留記憶手段を備え、サブ制御手段は、保留記憶手段が記憶する保留記憶の個数を疑似保留記憶表示として表示すると共に、該疑似保留記憶表示が表示される疑似保留記憶表示領域を演出表示装置に表示する疑似保留表示手段を備え、該疑似保留表示手段は、保留記憶手段に保留記憶が記憶されていても、大当り図柄が停止表示される第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示中に、疑似保留記憶表示及び疑似保留記憶表示領域を表示せず、第2当り種別隠蔽演出実行手段による疑似通常演出の実行中に、疑似保留記憶表示領域は表示しても、疑似保留記憶表示を表示しないようにしても良い。
このように構成することにより、疑似通常演出中には疑似保留記憶表示領域は表示しても、疑似保留記憶表示を表示しないので、疑似保留記憶表示領域すら表示されない違和感を遊技者に与えず、より確実に大当りか小当りかを隠蔽することができる。
なお、大当り図柄が停止表示される第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示中とは、「最終図柄停止前の特別な演出表示状態」であって、例えば、スーパーリーチ等の特別な展開となる変動表示中であることが好ましい。
このようにすることで、特別な演出表示状態となることにより遊技者は本発明の特別な演出への進展を予期し、遊技の興趣を向上することができる。
なお、請求項6に記載されているように、弾球遊技機は、持ち球数を検出する持ち球数検出手段と、持ち球数が所定数以下か否かを判定する持ち球数判定手段とを更に備え、サブ制御手段は、大当り図柄が停止表示され、且つ持ち球数判定手段の判定結果として持ち球数が所定数以下であるとき、大当りである旨の大当り報知演出を実行するようにしても良い。
このように構成することにより、持ち球数が少ない状態で疑似共用当り図柄を停止表示して、大当りか小当りかを判然としない状態で隠蔽されたことで、折角大当りしているのに、遊技者が獲得できるはずの利得を得ないまま遊技を止めてしまうことを回避することができる。
本発明を適用した第一実施形態のパチンコ機50の正面図 第一実施形態のパチンコ機50の遊技盤1の正面図 第一実施形態のパチンコ機50の背面図 第一実施形態のパチンコ機50の電気構成図 第一実施形態のパチンコ機50の主制御装置80で実行されるメインルーチンの概要を示すフローチャート 第一実施形態の主制御装置80が行う始動入賞確認処理のフローチャート 第一実施形態の主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート1 第一実施形態の主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート2 第一実施形態の主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート3 第一実施形態の主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート4 第一実施形態の主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート1 第一実施形態の主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート2 第一実施形態の主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート3 第一実施形態の主制御装置80が実行する小当り遊技処理のフローチャート1 第一実施形態の主制御装置80が実行する小当り遊技処理のフローチャート2 第一実施形態の主制御装置80が実行する待機状態制御処理1のフローチャート 第一実施形態のサブ統合制御装置83が実行する当り種別隠蔽演出処理1のフローチャート 第一実施形態にかかる変形例の、主制御装置80が実行する待機状態制御処理2のフローチャート 第一実施形態にかかる変形例のサブ統合制御装置83が実行する当り種別隠蔽演出処理2のフローチャート 第一実施形態のサブ統合制御装置83が実行する当り種別隠蔽演出の説明図 第一実施形態のサブ統合制御装置83が実行する当り種別隠蔽演出の説明図 第二実施形態の主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート4 第二実施形態の主制御装置80が実行する待機状態制御処理3のフローチャート
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、後述する実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
なお、以下の各図面を参照した説明において、方向、向き、及び位置関係等を示す場合には、遊技機設置島に設置されて且つ遊技者に対向して位置するパチンコ機(弾球遊技機)を基準として、向かって右方向を、右、右側、右側方、右側方向、右方向等として説明する。
また、向かって左方向を、左、左側、左側方、左側方向、左方向等として説明する。
また、パチンコ機を基準として、天井方向を、上、上側、上方、上方向等として説明する。
また、パチンコ機を基準として、床向を、下、下側、下方、下方向等として説明する。
また、パチンコ機を基準として、遊技者(手前)側の方向を、前、前側、前方、前方向、手前、手前側、手前側方向、表、表側、表方、表方向等として説明する。
さらに、パチンコ機を基準として、遊技機設置島の内部側の方向を、後、後側、後方、後方向、奥、奥側、奥方、奥方向、裏、裏側、裏方、裏方向等として説明する。
このように、以下の図面説明では、個々に視点及び視座が変化しても、該規定した方向に関する用語に基づいて説明を行うものとする。なお、部位の説明等において、上記記載の用語に、「部」や「面」等の用語を複合して記載した場合でも、方向に関しては、無論、上記規定に遵うものである。
[第一実施形態]
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられており、この演出ボタン67は、周囲にジョグダイヤル68を備えたものとなっている。遊技者が所定期間中に、演出ボタン67やジョグダイヤル68を操作することで後述する演出図柄表示装置6に表示される内容が変化したり、スピーカ66より出力される遊技音が変化したりする。なお、演出ボタン67とジョグダイヤル68を総称して演出ユニット67,68ともいう。また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘4が打ち付けられている。
なお、遊技領域3は、向かって左側方に形成されて左打ち(弱目打ち)した場合に遊技球が流下可能な左遊技領域と、向かって右側方に形成されて右打ち(強目打ち)した場合に遊技球が流下可能な右遊技領域と、で構成されており、遊技者は遊技状況の展開に伴い、発射強度を変化させて左右に打ち分け可能な構成となっている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり演出図柄を表示する。)の画面を臨ませる窓等を備えている。遊技領域3の左遊技領域に含まれる、つまり左打ちした場合に遊技球が流下可能なセンターケース5の直下には、左打ち時に常時入賞可能な第1始動口11が配置される。また、遊技領域3の右遊技領域の下部には右打ち時に入賞可能な第2始動口12が配置されている。第2始動口12は前後方向に進退可能な舌片を備えた普通電動役物で構成される。前記舌片が前方に進出しないと遊技球が第2始動口12に入球できない構成となっている。
また、センターケース5の右方すなわち、右遊技領域には、右打ち時に通過可能なゲート17が配置されている。ゲート17は、遊技球が通過することを契機として、普通図柄の当否抽選に係る数値データを取得するための装置である。
なお、本実施形態において、第1始動口11は第2役連作動口としての機能を併せ持ち、また、ゲート17は第1役連作動口としての機能を併せ持っている。
遊技領域の右下方には、7セグメント表示装置からなる普通図柄表示装置7と、複数個のLEDからなる普通図柄保留数表示装置8と、複数個のLEDからなる第1特別図柄保留数表示装置18及び第2特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる第1特別図柄表示装置9及び第2特別図柄表示装置10とが配置されている。
遊技領域の右下部には、すなわち右遊技領域には、右打ち時に入賞可能なアタッカー式の大入賞口14が配置されている。また、第1始動口11の左方には、第1左入賞口31、第2左入賞口32、及び第3左入賞口33が設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
パチンコ機50の裏面は図3に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(図4も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図3では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
このパチンコ機50の電気的構成は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させるゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31a等の検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
例えば、本実施形態の主制御装置80は、第1役連作動口としてのゲート17、また、第2役連作動口としての第1始動口11への入球が発生したとき、上記各検出スイッチの検出信号を、第1役連作動口検出コマンドまたは第2役連作動口検出コマンドとして、サブ統合制御装置83に出力するように構成されている。
また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄保留数表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド(図4では普電役物ソレノイドと表記)12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドルからの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドルを操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドルを触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。 また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ユニット67、68を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面6aに表示させる。
主制御装置80が実行する、メインルーチンを図5に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S65までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S70)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3966」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「3966」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数設定処理で設定された値となる。この値が250であったとすると、大当り決定用乱数は「250」「251」「252」・・・「3966」「0」「1」・・・と更新されていく。
なお、大当り決定用乱数が1巡(3967回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前述の例では大当り決定用乱数が「249」になると1巡であるから、「249」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「249」「87」「88」・・・「3966」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。なお、通常確率状態時で大当りと判定される値の数は10で、値は「775」〜「777」「1775」〜「1777」「2774」〜「2777」であり、高確率状態時に大当りと判定される値の数は100で、値は「758」〜「777」「1314」〜「1333」「1758」〜「1777」「2758」〜「2777」「3314」〜「3333」である。
大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)は「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S30に続く当り決定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「996」の997個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値は通常確率状態では31〜40、高確率状態では31〜996である。なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
リーチ判定用乱数更新処理(S40)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、通常確率状態時で変動時間短縮機能未作動時にリーチとなる値の数は21で、値は「0」〜「20」であり、通常確率状態時で変動時間短縮機能作動時にリーチとなる値の数は5で、値は「0」〜「4」であり、高確率状態時にリーチとなる値の数は6で、値は「0」〜「5」である。
変動パターン決定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S50)では、第1始動口11、第2始動口12の入賞の確認及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
本実施例では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12でそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての当否判定処理(S55)を行う。この当否判定処理(S55)が終了すると、続いて画像出力処理等の各出力処理(S60)が実行される。
各出力処理(S60)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド14b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
続く不正監視処理(S65)は、普通入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けられている。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S70)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S65までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図5に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が1巡したときの、初期値乱数の値(0〜3966の3967通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/3967である。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S35)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
S50の入賞確認処理は図6に示すようなもので、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。肯定判断なら(S100:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S105)。
第1保留記憶が満杯でなければ(S105:no)、上記の各乱数を第1保留記憶として記憶し、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を1増加させる(S110)。既に4個の第1保留記憶があれば(S105:yes)保留記憶せず、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなくS115へ移行する。
第1始動口11に遊技球が入球していないと判定された場合(S100:no)もS115に進み、第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する。肯定判断(S115:yes)なら、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S120)。
第2保留記憶が満杯でなければ(S120:no)、上記の各乱数を第2保留記憶として記憶し、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数を1増加させる(S125)。既に4個の第2保留記憶があれば(S120:yes)、第2保留を記憶せず、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数も増やさずに本処理を終了(リターン)する。また、第2始動口12に遊技球が入球していない場合(S115:no)も、本処理を終了する。
なお、本実施形態では、後述する「待機状態制御処理」の実行中に、第2役連作動口としての第1始動口11への入球が発生した場合には、上述した第2役連作動口検出コマンドを、サブ統合制御装置83に出力するように構成されている。
図7〜図10に示す当否判定処理では、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S200)。S200の判定が否定判断で、特別図柄が変動中でなく(S205:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S210:no)、図8のS250に移行し、第2保留記憶(上記、S125による保留記憶)があるか否かを判断する(S250)。
この保留記憶があれば(S250:yes)、第2保留記憶数をデクリメントし(S255)、S270に進む。第2保留記憶がなければ(S250:no)、第1保留記憶(上記、S110による保留記憶)があるか否かを判断する(S260)。第1保留記憶があれば(S260:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S265)、S270に進む。
S270では第2保留記憶(S265から移行した場合は第1保留記憶)の中で最も古いものを読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで確変フラグが1とは、現在のパチンコ機50が高確率遊技状態であることを意味する。肯定判断であれば(S270:yes)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S275)。ここで当り値の数は100で、758〜777、1314〜1333、1758〜1777、2758〜2777、3314〜3333である。つまり当たり確率は1/39.67となる。否定判断であれば(S270:no)、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S280)。ここで当り値の数は10で、775〜777、1775〜1777、2774〜2777である。つまり当たり確率は1/396.7となる。
S275またはS280の判定に基づき、大当りか否かを判定し(S285)、肯定判定であれば(S285:yes)、大当り図柄決定用乱数によって当り図柄を決定する(S290)。
図示しないが、大当たり図柄は10種類あり、図柄1〜図柄6が確変図柄、図柄7〜図柄10が通常図柄となっている。また、図柄4〜図柄6が2ラウンド大当りとなる図柄で、その他の図柄は15ラウンド大当りとなる。なお、各大当たり図柄が表示される確率は、第1特別図柄については、大当たり図柄決定用乱数に対して均等に発生するように設定されている。一方、第2特別図柄については、図柄1〜3の各図柄は図柄7〜10の各図柄の2倍の確率で発生するように設定されている。また、図柄4〜6については発生しないように設定されている。これにより第1特別図柄による抽選では、7/10の確率で15ラウンド大当たりとなり、第2特別図柄による抽選では、100%の確率で15ラウンド大当たりとなる。つまり、第2特別図柄による大当たりの方が多くの賞球を期待することができ、遊技者にとって有利な大当たりとなっている。なお、確率変動状態に移行する確率は、第1特別図柄、第2特別図柄とも6/10となっている。
図柄1〜3に割り当てられた15ラウンド確変大当りとは、最大28秒の大入賞口14の開放を15回行なうもので、その終了後には、確率変動機能の作動、図柄変動の時間短縮機能(単に時間短縮機能または時短機能ともいう)の作動、及び普通電動役物の開放延長機能(単に開放延長機能ともいう)の作動を、いずれも次回の大当りまで継続する。図柄7〜10に割り当てられた15ラウンド通常大当りとは、最大28秒の大入賞口14の開放を15回行なうもので、その終了後には、時間短縮機能の作動、及び開放延長機能の作動を、特別図柄が100回変動するまで継続する。なお、確率変動機能は作動しない。図柄4〜6に割り当てられた2ラウンド確変大当りとは、突確大当りと呼称されるもので、最大0.8秒の大入賞口14の開放を2回行なうもので、その終了後には、確率変動機能が次回の大当りまで作動する。図柄変動の時間短縮機能、及び普通電動役物の開放延長機能については共に、図柄4〜6が表示されることとなった特別図柄が変動を開始した際の遊技状態によって作動・非作動が変化する。すなわち、該変動時の状態が時短が作動した状態であれば、時間短縮機能及び開放延長機能はいずれも次回の大当りまで作動する。一方、該変動時の状態が時短が作動していない状態であれば、時間短縮機能及び開放延長機能はいずれも作動しない。なお、時短機能及び開放延長機能は、これらの作動時に時短回数というカウンタに上限値を設定し、これを特別図柄が変動するごとにカウントダウンし、ゼロになったときに作動を停止させる。15ラウンド通常大当りの際には、時短回数として100がセットされる。時短機能及び開放延長機能を次回の大当りまで作動させる際には、時短回数として1万をセットすることにより、実質的に実現している。なお、前述した「次回の大当りまで確変」は、確変回数として1万をセットすることにより実現している。確変回数は時短回数と同様、特別図柄が変動するごとにカウントダウンされていき、ゼロになったときに確率変動機能の作動が停止される。
上述したように、本実施形態の主制御装置80は、大当り遊技状態が終了した後に、普通電動役物で成る第2始動口12の開放時間を延長することで、遊技者にとって有利な開放延長状態(電チューサポート状態、又は電サポ状態とも呼称する)に移行するように制御する普電開放延長制御手段を備えるものである。
なお、小当りとは、最大0.8秒の大入賞口14の開放を2回行なうもので、その終了後には、確率変動機能、時間短縮機能、及び開放延長機能のいずれも作動しない。ただし、これは「小当りの発生・終了を契機としてこれらの機能が作動することはない」という意味であり、小当りを発生することとなった特別図柄の変動開始時の状態は維持される。すなわち、確率変動状態で該変動が開始された場合、小当り後の遊技状態は確率変動状態であり、時短状態で該変動が開始された場合には時短状態であり、開放延長状態で該変動が開始された場合には開放延長状態である。これは、小当りと突確大当りとを、大入賞口14の開放パターンや、その後の状態で時短機能や開放延長機能が作動したか否かから識別するのが困難であることを意味している。なお、確率変動機能が作動していない状態で、小当り・突確大当りが発生し、これらがそれぞれ終了した後の遊技状態は、異なる(小当りは確率変動機能が作動せず、突確大当りは確率変動機能が作動する)が、この作動・非作動に伴う演出を、両者で全く同じにすることにより、遊技者が確率変動機能が作動しているか否かを判別することを困難にすることができる。
具体的には、例えば、特別図柄が図柄1〜3で当たる場合、特別図柄が図柄4〜6で当たる場合、特別図柄が図柄7〜10で当たる場合、及び、小当りとなる場合は何れも、本実施形態のサブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されたコマンドに基づいて、図示しない疑似共用当り図柄表示処理を実行することで、疑似共用当り図柄としての「999」を、演出図柄表示装置6に停止表示(確定表示)するよう構成されている。
これにより、遊技者は、確率変動機能が作動したのか否か、が分かりにくくなる。また、本発明の効果として、そもそも大当りであるか小当りであるか、が判別不能となる。
このような構成及び作用に加えて、本実施形態では、後述する本発明の要部としての「待機状態制御処理」等の制御構成を備えることで、この作用によっても、大当りと小当りの何れが発生したかを判別不能とするようになっている。
図8に戻る。こうして大当たり図柄が決定すると、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定し(S295)、大当り設定処理を行う(S300)。大当り設定処理とは決定した大当り図柄によって、大当り後の遊技状態(確変や開放延長の有無等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
S285において外れと判定された場合は、小当りか否かを判定する(S305)。ここで大当り決定用乱数が、301〜361のときに小当りとする。つまり小当たり確率は約1/65である。肯定判断であれば、小当り図柄を決定し(S310)、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定する(S315)。小当り図柄の決定は、第1始動口11または第2始動口12に入球したときに取得される小当り図柄決定用乱数によって行なわれる。この乱数は0〜9の値をとる。小当りも外れのときは(S305:no)、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S320)。こうしてS315またはS320により変動パターンが設定されると、ハズレ設定処理を行なう(S325)。ハズレ設定処理では、時短回数または確変回数がプラスであれば、それぞれ−1する。
S300又はS325に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当り、確変大当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、小当り、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し(S330)、特別遊技処理を行なう。なお、S330の処理により演出図柄表示装置15では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。
図7のS205において特別図柄が変動中(S205:yes)と判定された場合には、図9のS340に移行し、図柄変動時間(S295、S315,又はS320の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判定する。否定判断(S340:no)であれば特別遊技処理を行い、肯定判断であれば確定図柄表示処理(S345)を行なってから特別遊技処理を行う。確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置9または10にコマンドを出力して確定図柄にて停止表示させる。
このように、本実施形態の主制御装置80は、第1始動口11又は第2始動口12への入賞に起因して、大当りとするか否かの当否判定処理を行う。そして、該判定の結果として、第1始動口11への入球に起因した場合には第1特別図柄(第1特図とも呼称する)を、または、第2始動口12への入球に起因した場合には第2特別図柄(第2特図とも呼称する)を、所定の変動時間だけ変動表示を行う。さらに、該変動表示を行った後に、所定の図柄表示態様(所定の組合せ)にて停止表示することによって、前記当否判定の判定結果を示すものである。
図7のS210において確定図柄を表示中と判定された場合には、図10のS350に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。否定判定の場合(S350:no)は特別遊技処理を行う。肯定判定(S350:yes)の場合は、確定図柄の表示を終了し(S355)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S360)。肯定判断された場合(S360:yes)は、確変フラグが1か否かを判定する(S365)。確変フラグが1であれば(S365:yes)、S370にて確変フラグを0にし、S375に移行する。確変フラグが1でなければ(S365:no)、そのままS375に移行する。S375では、時短フラグが1か否かを判定する。時短フラグが1であれば(S375:yes)、S380にて時短フラグを0にし、S385に移行する。時短フラグが1でなければ(S375:no)、そのままS385に移行する。
S385では条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットして、S395に処理を移行する。
S395では、「大当り開始待機演出処理」を実行して、本処理を終了する。
「大当り開始待機演出処理」では、大当り図柄が停止表示(確定表示)されて停止したままの状態から、当該変動の結果が小当りなのか大当りなのかを判別不能な第1隠蔽演出および第2隠蔽演出を行うために、サブ統合制御装置83に向けて「大当り開始待機演出コマンド」を送信する。
S360で、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定された場合は、確変フラグが1か否かを判定し、1であれば(S400:yes)、確変回数が0か否かを判定する(S405)。確変回数が0であれば(S405:yes)、S410にて確変フラグを0にしてS415に進む。確変フラグが1でないとき(S400:no)又は確変回数が0ではないとき(S405:no)はそのままS415に移行する。
S415では、時短フラグが1か否かを判定し、1であれば(S415:yes)、時短回数が0か否かを判定する(S420)。時短回数が0であれば(S420:yes)、S425にて時短フラグを0にしてS430に進む。時短フラグが1でないとき(S415:no)又は時短回数が0ではないとき(S420:no)はそのままS430に移行する。
S430では、現在の遊技状態が確変中であるか否か、時短中であるか否か等の状態を示す状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、続くS435では、確定表示させた特別図柄が小当りになる図柄か否かを判定する。小当りになる図柄であれば(S435:yes)、特別電動役物開始処理(S440)を行い、S445にて小当り開始演出処理を行なう。小当り開始演出処理では、小当り遊技を開始するコマンド及び小当り遊技に係る情報(小当りのオープニング時間、小当りのエンディング時間等)をサブ統合制御装置83に送信する。小当り開始演出処理が終了すると、特別遊技処理を実行する。S435で、小当りになる図柄でないと判定された場合は(S435:no)、そのまま特別遊技処理を実行する。
なお、本実施形態では、小当りのオープニング時間(開始インターバル時間)を一般的な時間よりも長く、例えば10秒に設定している。
これにより、後述する「待機状態制御処理」にて、実際には大当りであるところを、大当りであるか小当りであるか判然としない状態とすることが容易となる。つまり、小当りの開始インターバル時間を長くすることで、大入賞口14が開放し小当り遊技が終了してしまう時期を従来の設定よりも遅くし、ひいては、大当りか否か判然としない第1隠蔽演出や第2隠蔽演出を実行するための時間を確保することができる。
図11に示す特別遊技処理では、主制御装置80は、条件装置が作動中か否かを大当りフラグ(上述したS385にて1を設定)に基づいて判断する(S500)。条件装置が作動中なら(S500:yes)、次に役物連続作動装置が作動中か否かを判断する(S505)。役物連続作動装置が作動中なら(S505:yes)、S515に処理を移行し、作動中でなければ(S505:no)、S510の「待機状態制御処理」に移行して実行した後、S515に処理を移行する。
S510の「待機状態制御処理」は、条件装置が作動しているが役物連続作動装置は未作動のときに実行される、本発明の要部となるモジュールであり、詳細な説明は、後述するものとする。
次に主制御装置80は、S515にいおいて、大入賞口14が開放中か否かを判断する(S515)。大入賞口14の開放中ではない場合は(S515:no)、ラウンド間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているのか判断する(S520)。インターバル中でもない場合は(S520:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S525)。これも否定判断の場合は(S525:no)、今から大当り遊技を開始する旨の演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S530)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S530:yes)、大入賞口開放処理(S535)を行なって本処理を終了(リターン)する。
S515で大入賞口14が開放中であると判定された場合は、図12のS550に進み、大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する。なお、本実施例では10個だが、9個、8個でもよく、特に限定するものではない。大入賞口14に10個入賞した場合(S550:yes)にはS560に進み、大入賞口閉鎖処理を行う。そして大当りインターバル処理(S565)を行なって、特別遊技処理を終了する。大入賞口14に10個入賞していない場合(S550:no)にはS555に進み、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する。本実施例では、15ラウンドでの大当りの場合は各ラウンドの最大開放時間は28秒に設定している。無論、この秒数に限定するものではない。開放時間が終了した場合(S555:yes)には、S560に合流し、終了していない場合(S555:no)は特別遊技処理を終了する。
図11のS520でインターバル中であると判定された場合は、図12のS570に進み、大当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。インターバル時間が経過している場合(S570:yes)は、直前に大入賞口14が開いていたのが最終ラウンドか否かを判定する(S575)。最終ラウンドであれば(S575:yes)、大当り終了演出処理(S580)を行い、特別遊技処理を終了する。最終ラウンドでなければ(S575:no)、再び大入賞口14を開放する処理(S585)を行い、特別遊技処理を終了する。なお、大当りインターバル時間が経過していないと判定された場合(S570:no)には、そのまま特別遊技処理を終了する。なお、大入賞口14を開放・閉鎖する処理においては、サブ統合制御装置83にも信号を送信する。サブ統合制御装置83は、その信号に基づいて、現在のラウンドを把握し、該ラウンドに応じた演出を行なう。
図11のS525で大当りの終了演出中であると判定された場合は、図13のS600に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。大当り終了演出時間が経過した場合には(S600:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S605)、条件装置の作動を停止する(S610)。そして、S300で取得した情報に基づいて、次回の遊技状態で確変に移行するか否かを判定する(S615)。確変に移行する場合(S615:yes)は、確変回数を設定し(S620)、確変フラグを1に設定し(S625)、S630に移行する。確変フラグを1にすると本実施例では特別図柄の当選確率が向上する。確変に移行しない場合(S615:no)はそのままS630に移行する。なお、確定図柄が2ラウンド大当り図柄であった場合には、S615でyesと判定されて確変が設定される。
S630では、次回の遊技状態で時短に移行するか否かを判定する。時短に移行する場合(S630:yes)は、時短回数を設定し(S635)、時短フラグを1に設定し(S640)、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理(S645)を行ない、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信(S650)して特別遊技処理を終了する。時短フラグを1にすると本実施例では特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物12の開放延長機能をセットし、時短回数カウンタの値をセットする。時短に移行しない場合(S630:no)はS645に直行する。なお、確定図柄が2ラウンド大当り図柄であった場合には、S630でnoと判定されて時短に移行しない。ただし時短中に確定図柄が2ラウンド大当り図柄であった場合には、S630でyesと判定され、時短状態が維持される。以上が特別遊技処理である。
図11で条件装置が作動していないと判定された場合(S500:no)には、特別電動役物が作動中であるか否かの判定を行い(S540)、作動中ではないと判定された場合(S540:no)、本処理を終了し、作動中であると判定された場合(S540:yes)、図14に示す小当り遊技処理を実行する。
本処理が起動すると、S700にて特別電動役物が作動中であるか判断し、作動中であれば(S700:yes)、大入賞口14が開放中か判断する(S705)。否定判断の場合(S705:no)は、小当り遊技間のインターバル中であるか判断する(S710)。小当り遊技間のインターバルではなく(S710:no)、小当り遊技の終了演出中でもない場合は(S715:no)、小当り遊技の開始演出に要する時間が経過するのを待ち(S720:yes)、大入賞口14を開放させ(S725)、本処理を終了する。なお、特別電動役物が作動していないか(S700:no)、または小当り開始演出に要する時間(例えば、本実施形態では10秒)が経過していないと判定された場合(S720:no)には、そのまま本処理を終了する。
図14のS705で大入賞口14が開放中であると判定された場合は、図15のS750に進み、大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する。大入賞口14に10個入賞していないと判定された場合(S750:no)はS755に進み、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する。本実施例では、小当りの場合は各開放の最長時間は0.8秒に設定している。無論、この秒数に限定するものではない。開放時間が終了した場合(S755:yes)には、S760にて大入賞口閉鎖処理を行う。そして小当りインターバル処理(S765)を行なって、小当り遊技処理を終了する。
大入賞口14に10個入賞した場合(S750:yes)にはS760に直行し、また大入賞口14の開放時間が終了していない場合(S755:no)は小当り遊技処理を終了する。
図14のS710で小当りインターバル中であると判定された場合は、図15のS770に進み、小当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。小当りインターバル時間が経過している場合(S770:yes)にはS775にて大入賞口14が規定回数(ここでは2回)開放済みか又は10個入賞済みか否かを判定する。肯定判定の場合(S775:yes)は、小当り終了演出処理(S780)を行なって小当り遊技処理を終了する。否定判定の場合(S775:no)は、大入賞口開放処理(S785)により大入賞口14を0.8秒間、1回開放し、小当り遊技処理を終了する。つまり小当りでは、大入賞口14が基本的に0.8秒、2回開放されるが、1回の開放で10個以上の入賞があった場合は1回の開放のみで小当りが終了する。なお、実際には1回の開放で10個以上の入賞が発生することは殆どない。
図14のS715で小当り終了演出中であると判定された場合は、図15のS790に進み、小当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。小当り終了演出時間が経過したと判定された場合(S790:yes)は、S795にて特別電動役物の作動を停止させ、小当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信(S798)して小当り遊技処理を終了する。小当り終了演出時間が経過していないと判定された場合(S790:no)は、そのまま小当り遊技処理を終了する。
このように、主制御装置80は、上述した「小当り遊技処理」により、所定の小当り図柄にて停止表示したことに基づいて、小当り遊技を開始して実行する。
[待機状態制御処理1]
図16を参照して、上述した「待機状態制御処理1」について説明する。「待機状態制御処理1」は、特別遊技処理の1モジュールであって、条件装置が作動中で且つ、役物連続作動装置が未作動中であるとき、主制御装置80により実行される処理である。
なお、本実施形態では、条件装置が作動していても役物連続作動装置が未作動では、大当り遊技による連続した大入賞口14の開放作動が開始されない。よって遊技者は、左打ちから右打ちに変更して、右遊技領域に配設された第1役連作動口としてのゲート17への入球を狙う、という遊技性となっている。
また、上述したように本実施形態では、第1始動口11は第2役連作動口としての機能を併せ持ち、また、ゲート17は第1役連作動口としての機能を併せ持つよう構成されており、以下の説明にて第1役連作動口はゲート17に相当し、第2役連作動口は第1始動口11に相当するものである。
主制御装置80は、「待機状態制御処理1」を開始すると先ず、「隠蔽演出実行フラグ」に0が設定されているか否かを判定し(S810)、肯定判定すなわち0が設定されている場合(S810:yes)、S815に処理を移行し、否定判定すなわち1が設定されている場合(S810:no)、S855に処理を移行する。
主制御装置80は、S815において第1役連作動口に遊技球が入球したか否かを判定し(S815)、入球していない場合(S815:no)、本処理を終了する。入球したと判定された場合(S815:yes)、大当り開始抽選処理を実行する(S820)。
すなわち、主制御装置80は、大当り図柄が停止表示されることで移行した大当り開始待機状態中に、第1役連作動口への入球発生を契機として、大当り開始抽選処理を実行する。
主制御装置80は、S820に続いて、当該大当りが、第2始動口12への入球に起因して変動する第2特図(第2特別図柄とも呼称する)によるものか否かを判定し(S825)、第2特図による場合(S825:yes)、S835に移行し、第2特図によらないすなわち第1特図による場合(S825:no)、続いて大当り開始抽選に当選したか否かを判定し(S830)、当選である場合(S830:yes)、S835に移行する。
主制御装置80は、S835において、役物連続作動装置の作動開始処理を行い(S835)、次いで大当り開始演出処理を実行して(S840)、本処理を終了する。
なお、大当り開始演出処理では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。
このように本実施形態では、S825にて第2特図に因る大当りであると判定されると、S820の抽選結果が当選または非当選の何れであっても、S830の判定処理を実行することなく、直接にS835及びS840の処理を実行してラウンド遊技を開始するように構成されている。すなわち、第2特図に因る大当りの場合は、大当り開始抽選の抽選結果を、非当選とせず、当選した場合と同じ処理を行うようになっている。
こうすることで、右打ち遊技にて第2始動口12への入賞に起因した大当りが発生したときは、大当り開始抽選の結果が常に当選となり、第2役連作動口への入球を待たずに役物連続作動装置が作動開始するため、遊技者に無駄な発射位置の変更をさせることがなく、遊技者が不快感を抱くことを防止することができる。
また、本実施形態では、第2特図による大当たりの場合、「第1隠蔽演出」を実行し、第1役連作動口への入球及び大当り開始抽選は行うが、抽選結果に関係なく、「第2隠蔽演出」を行うことはない。
主制御装置80は、S830にて非当選である場合(S830:no)、S845に移行して「隠蔽演出実行フラグ」に1を設定し(S845)、隠蔽演出実行処理を行って隠蔽演出実行コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。
「隠蔽演出実行フラグ」は、1が設定されていることで、本実施形態の「第2隠蔽演出」の実行中であることを示すフラグである。
なお、「第1隠蔽演出」は上述した疑似共用当り図柄(例えば、「999」)が停止表示した後、第1役連作動口への入球が発生するまでの期間において大当りであるか小当りであるかを判別不能とする演出である。また、「第2隠蔽演出」は第1役連作動口への入球が発生した後、第2役連作動口への入球が発生するまでの期間において大当りであるか小当りであるかを判別不能とする演出である。
主制御装置80は、上述したS810にて「隠蔽演出実行フラグ」に1が設定されていると判定されると、S855において、第2役連作動口への入球が発生したか否かを判定し(S855)、否定判定である場合(S855:no)、本処理を終了する。肯定判定である場合(S855:yes)、「隠蔽演出実行フラグ」に0を設定して(S860)、S835およびS840の処理を行う。
このように本実施形態の主制御装置80は、S830乃至S860の処理によって、大当り開始時期を第1役連作動口への入球時なのか、又は第2役連作動口への入球時なのかを選択するようにしている。すなわち、大当り開始抽選で当選した場合には(S830:yes)、即時、役物連続作動装置作動開始処理(S835)及び大当り開始演出処理(S840)を実行するが、大当り開始抽選で当選しなかった場合には(S830:no)、第2役連作動口への入球が発生した時点まで待ってから、S835及びS840を実行するように構成される。
以上が、本実施形態の「待機状態制御処理1」である。
[当り種別隠蔽演出処理1]
次に、主制御装置80から送信されるコマンドに基づいて、サブ統合制御装置83が実行する「当り種別隠蔽演出処理1」について、図17を参照して説明する。「当り種別隠蔽演出処理1」は、大当りであるか小当りであるかを、つまり当りの種別を判別不能に隠蔽して演出する処理である。
サブ統合制御装置83は、「当り種別隠蔽演出処理1」を実行開始すると、先ずS910で第1隠蔽演出を実行中であるか否かを判断し(S910)、否定判定の場合(S910:no)、S915で第2隠蔽演出を実行中であるか否かを判断し(S915)、否定判定の場合(S915:no)、S920で疑似通常演出を実行中であるか否かを判断し(S920)、否定判定の場合(S920:no)、S925にて大当り開始待機コマンドを受信したか否かを判断し(S925)、否定判定の場合(S925:no)、本処理を終了する。
なお、サブ統合制御装置83は、S910にて肯定判定である場合(S910:yes)、後述するS940に移行し、S915にて肯定判定である場合(S915:yes)、後述するS950に移行し、S920にて肯定判定である場合(S920:yes)、後述するS965に移行する。
サブ統合制御装置83は、S925にて肯定判定すなわち大当り開始待機演出コマンドを受信した場合(S925:yes)、S930にて、小当り遊技の開始インターバルに係る予め定められた所要時間(例えば、10秒)の計測を開始する処理を実行し(S930)、次いで、S935にて、第1隠蔽演出実行処理を実行し(S935)、S940に処理を移行する。
すなわち、サブ統合制御装置83は、S935の第1隠蔽演出実行処理によって、第1隠蔽演出を実行する。第1隠蔽演出は、小当り図柄が停止表示後且つ第1役連作動口に入球するまでの演出と判別することが不能な演出であって、大当り開始待機状態中に第1役連作動口に入球するまでにおいて実行される演出である。
なお、大当り開始待機演出コマンドは、上述した当否判定処理(図10)の大当り開始待機演出処理(S395)にて主制御装置80から送信されるコマンドである。
また、本実施形態では、小当り遊技の開始インターバルに係る予め定められた所要時間(例えば、10秒)を計測するための計測カウンタを備えており、S930は該カウンタのカウントアップを開始する処理である。そして、カウント値が前記所要時間に相当する数値となることで、計測を実現している。なお、S930を含む当該「当り種別隠ぺい演出処理1」は、大当りの際に実行する処理であって、遊技者に大当りか小当りかを判別不能とするために、小当りであった場合と同様の演出処理を行う。計測カウンタは、そのために、仮に小当りが発生していれば実行される小当り遊技の開始インターバルを正確に計測して、大当りが発生していることを遊技者に隠蔽するための手段である。
サブ統合制御装置83は、S935の処理後又はS910で肯定判定の場合(S910:yes)、S940にて、隠蔽演出実行コマンドを受信したか否かを判断し(S940)、受信した場合(S940:yes)、S945にて第2隠蔽演出実行処理を行い(S945)、S950に移行する。S940で否定判定すなわち受信しなかった場合(S940:no)、後述するS965に移行する。
隠蔽演出実行コマンドは、「待機状態制御処理1」(図16)の隠蔽演出実行処理(S850)にて、主制御装置80より送信されるコマンドである。すなわち、該コマンドを受信したということは、大当り開始抽選に非当選となり、役物連続作動装置の作動開始を第2役連作動口の入球まで待機する状態となったことを意味している。
サブ統合制御装置83は、S945の処理後又はS915で肯定判定の場合(S915:yes)、S950にて、小当り遊技時間が経過したか否かを判断し(S950)、経過した場合(S950:yes)、S955にて小当り遊技時間計測終了処理すなわち、上記計測カウンタのカウントアップを終了してカウンタを0にリセットする処理を行い(S955)、S960に移行する。S950で否定判定すなわち小当り遊技時間が経過していなかった場合(S950:no)、S965に移行する。
S950では、小当り遊技の開始インターバルに係る予め定められた所要時間(例えば、10秒)に到達したか、すなわち上記計測カウンタのカウント値が前記所要時間に相当する数値となったか否かを判定する。
サブ統合制御装置83は、S960において、「疑似通常演出実行処理」を実行し、S965に移行する。
S960では、実際には役物連続作動装置の作動前の状態であるところ、あたかも小当り遊技が終了して通常遊技が再開されたかと遊技者に錯誤させるための、疑似的な通常演出を実行開始する処理を行う。
サブ統合制御装置83は、S920で肯定判定の場合(S920:yes)、S940で否定判定の場合(S940:no)、又はS950で否定判定の場合(S950:no)に実行するS965において、「大当り開始演出コマンド」を受信したか否かを判断する(S965)。
「大当り開始演出コマンド」は、上述した「待機状態制御処理1」(図16)のS840にて、役物連続作動装置の作動が開始された際に、主制御装置80から送信されるコマンドである。
サブ統合制御装置83は、S965において肯定判定の場合は(S965:yes)、S970にて大当り開始演出を実行開始する処理を行い、否定判定の場合(S965:no)、本処理を終了する。
大当り開始演出は、大当りか小当りかを隠蔽した状態から、大当りであることを明らかに報知しラウンド遊技が開始することを報知する演出である。
なお、小当り遊技時間が経過する前に、第2役連作動口に入球した場合には、S950の否定判定(S950:no)に続いて、S965で肯定判定(S965:yes)となる。つまり、小当り遊技時間の終了前に第2役連作動口へ入球したとき、主制御装置80が実行する「待機状態制御処理1」(図16)のS855にて肯定判定となり、続くS840にて大当り開始演出コマンドが主制御装置80から送信されることになる。該大当り開始演出コマンドを受信したか否かをS965は判定する。
このように本実施形態では、小当り遊技時間中に第2役連作動口への入球が発生したか否かを、S950及びS965の判定処理により判定する。
上述したようにサブ統合制御装置83は、大当り開始抽選にて当選(図16のS830にて肯定判定)した場合すなわちS940で否定判定となった場合、第2役連作動口へ入球(S950の否定判定に続くS965の肯定判定)や小当り遊技時間の経過(S950の肯定判定)を待たずに、直接大当り開始演出コマンドの受信(S965の肯定判定)に基づいて、S970の大当り開始演出実行処理を行う。換言すれば、第1役連作動口へ入球し、大当り開始抽選にて当選の場合には、S925、S940、S965、及びS970の処理により、大当り開始演出を実行するように構成されている。
すなわち、本実施形態では、大当り開始抽選にて当選した場合には、そのまま大当り遊技が開始されることになるため、遊技者は第2役連作動口へ入球させる必要がない構成となっている。
また、上述したようにサブ統合制御装置83は、大当り開始抽選にて非当選(図16のS830にて否定判定)した場合すなわち、S935で第1隠蔽演出を実行してS940で肯定判定となった場合、S955およびS960を実行する。換言すれば、第1役連作動口へ入球し、大当り開始抽選にて非当選の場合には、S925乃至S970の処理により、小当り遊技時の演出と判別不能な演出を実行し、小当り遊技が終了する時期が到来したら、通常状態に行う通常演出と判別不能な疑似通常演出を実行するように構成されている。
さらに、上述したようにサブ統合制御装置83は、大当り開始抽選にて非当選(図16のS830にて否定判定)した場合すなわち、第隠蔽演出実行中(S915で肯定判定)に第2役連作動口へ入球したとき(S950の否定判定に続くS965の肯定判定)、又は、疑似通常演出中(S920で肯定判定)に第2役連作動口への入球により大当り開始演出コマンドを受信したとき(S965で肯定判定)、S970にて大当たり開始演出を実行する。換言すれば、第1役連作動口へ入球し、大当り開始抽選にて非当選の場合には、S915、S925、S950、S965及びS970の処理により、第2役連作動口への入球に基づいて大当り開始演出を実行するように構成されている。
次に、以上説明した本実施形態のサブ統合制御装置83が「当り種別隠蔽演出処理1」を実行した際の、具体的な演出表示態様について、図20及び図21を参照して説明する。
図20(a)は、主制御装置80から送信されるコマンドに基づいて、サブ統合制御装置83が、特別図柄の当否判定にてハズレとなる変動表示の演出表示を実行した際、演出図柄表示装置6の画面6aに表示される表示態様の1例を示している。
画面6aには、特別図柄に対応して左中右の3個の数字で構成される装飾図柄(疑似図柄、飾り図柄とも呼称)91が縦スクロールにて変動表示中である状態が示されている。また、本実施形態の画面6aの左下部には、第1特別図柄の第1保留記憶に対応した疑似第1保留記憶表示を表示するための疑似保留記憶表示領域93が表示され、該領域内には、前記疑似第1保留記憶表示を表示する、3個の疑似保留記憶表示94乃至96が表示されている。サブ統合制御装置83は、図示しない疑似保留表示処理によって、上述した疑似保留記憶表示領域93及び疑似保留記憶表示94乃至96を表示する。
なお、上述したように本実施形態のサブ統合制御装置83は、通常状態において、第1保留記憶に対応した疑似第1保留記憶表示のみを表示し、第2保留記憶が記憶されていても該第2保留記憶に対応した表示を行わない構成となっている。また、図示しないが、開放延長状態中には逆に、疑似第1保留記憶表示の表示を行わずに、第2保留記憶に対応した疑似第2保留記憶表示のみを表示する構成となっている。
なお、上記本実施形態の構成とは異なり、通常状態において、疑似第1保留記憶表示と共に、疑似第2保留記憶表示も表示するようにしても良い。また、開放延長状態において、疑似第2保留記憶表示と共に、疑似第1保留記憶表示も表示するようにしても良い。
そのような構成とする場合、疑似第1保留記憶表示及び疑似第2保留記憶表示を判別可能に表示するようにしても良い。また、図示疑似保留記憶表示領域93は、4個の疑似保留記憶表示を表示可能な領域として設定しているが、疑似第1保留記憶表示及び疑似第2保留記憶表示を最大8個表示可能な設定としても良いし、状態に応じて領域の大きさを変化させるように構成しても良い。
さらに、画面6aには、遊技者への報知を容易とするために、また、遊技者が容易に現在の状態を認識可能とするために、キャラクタ92も併せて表示されている。なお、当該表示態様は、キャラクタ92の表情も含めて、通常遊技中における通常演出の表示態様である。
変動表示が進んで、図20(b)に示すように、左の装飾図柄が「2」、右の装飾図柄が「6」となり、さらに画面6aは、図20(c)の装飾図柄91が「226」のハズレ表示態様にて停止表示(確定表示)された状態となる。
次いで、疑似保留記憶表示94に対応した保留記憶に基づく変動表示が開始されると、疑似保留記憶表示94が消去され、装飾図柄91が変動表示を開始する。なお、疑似保留記憶表示94に対応した当該変動は、当否判定にて大当りとなることが決定した変動表示であって、「当り種別隠蔽演出処理1」を実行した場合の表示態様である。そして、以下の図21(b)までの表示態様は、当否判定にて小当りと判定された場合の表示と同様の態様となるように構成されている。これにより、遊技者には大当りか小当りかを判別不能とすることができる。換言すれば、当該演出態様は、小当り時に実行される演出態様と同系統の演出態様で構成されている。
変動表示が進み、図20(e)に示すように、装飾図柄91の左図柄が「9」、右図柄が「9」であるスーパーリーチとなると、キャラクタ92のコメントとして「スーパーリーチ」と表示され、更に稲光が走る演出表示が行われる。この際、サブ統合制御装置83は、疑似保留記憶表示領域93及び疑似保留記憶表示95と96の表示を消去する。これにより、大当りか小当りかに進展するかもしれない現時点における、保留記憶数を確認するための手段を、遊技者に提供しないようにする。唐突に当該スーパーリーチが発生し且つ同時に疑似保留記憶表示領域93及び疑似保留記憶表示95と96の表示を消去されることで、遊技者は現時点の保留記憶数を確認する手立てを失うことになる。
このように、サブ統合制御装置83は、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示中において、疑似保留記憶表示95と96の表示、及び疑似保留記憶表示領域93の表示を、行わないように制御するように構成されている。
スーパーリーチから変動が進み、図20(f)に示すように、装飾図柄91として「999」が停止表示される。該「999」の装飾図柄91は、大当たり図柄と小当り図柄に共通して表示される装飾図柄であって、疑似供用当り図柄である。キャラクタ92のコメントとして「チャンス!」と表示され、遊技者に大当りなのか小当りなのかが判然としない状態であることを報知する。このように、装飾図柄91として「999」が停止表示される状態は、当否判定処理(図10)のS395の大当たり開始待機演出処理にて大当たり開始待機演出コマンドがサブ統合制御装置83に送信され、当たり種別隠蔽演出処理(図17)のS925にて肯定判定となり、S935にて第1隠蔽演出実行処理が行われた結果である。
第1隠蔽演出が実行されると、図20(g)に示すように、大当りか小当りかが判然としないことを、大当りを示唆する「大」マークが付記された大型車図柄98と、小当りを示唆する「小」マークが付記された小型車図柄97と、が同数だけ、横スクロールにて移動表示される。また、キャラクタ92のコメントとして「右打ちでゲートに入れて大当りか小当りかを確かめろ!!」と表示することで、右打ちによって第1役連作動口としてのゲート17への入球を遊技者に促す報知が行われる。装飾図柄91としての「999」は、画面6aの左上部に移動して縮小表示される。
遊技者が右打ちを行うことで、第1役連作動口としてのゲート17に遊技球が通過すると、「待機状態制御処理1」(図16)のS820にて大当たり開始抽選が実行される。なお、当該図示の場合は非当選と判定された場合であって、S850にてサブ統合制御装置83に隠蔽演出実行コマンドが送信され、これに対してサブ統合制御装置83は、該コマンドを受信したことで、当たり種別隠蔽演出処理(図17)のS945にて第2隠蔽演出を実行する。第2隠蔽演出は、第2役連作動口への入球又は小当り遊技時間の経過の何れか早く成立した時点まで実行される。
図21(a)は、第2隠蔽演出が実行された場合の表示態様を示している。図21(a)に示すように、小当りを示唆する「小」マークが付記された小型車図柄97のみが表示されて、さらにキャラクタ92のコメントとして「残念・・・。小当りか・・・!?左打ちに戻してネ。」と表示される。これにより、遊技者は、第1役連作動口に入球させても大当りが発生せず結果的は小当りであったと錯誤し、通常遊技を再開するために左打ちに発射強度を変更する。
なお、大当たり開始抽選にて当選と判定された場合には、当たり種別隠蔽演出処理(図17)のS940にて否定判定となり、S965及びS970が実行されることで、図20(g)から、直接、図21(c)及び図21(d)の表示が行われることとなる。
遊技者が左打ちに戻して、第2役連作動口としての第1始動口11に遊技球が入賞する前に、小当り遊技時間が終了した場合、当たり種別隠蔽演出処理(図17)のS950にて肯定判定となり、S960が実行されることで、疑似通常演出が行われて、図21(b)の表示が行われることとなる。該表示態様は、基本的には図20(a)乃至図20(c)に示したような通常演出と同様である。但し、疑似保留記憶表示領域93のみが表示され、疑似保留記憶表示95と96の表示は消去(便宜上、図示破線にて表示)されたままとなっている。
このように、サブ統合制御装置83は、疑似通常演出中において、疑似保留記憶表示領域93を表示しても、疑似保留記憶表示95と96の表示は行わないように制御するように構成されている。
これにより、装飾図柄91としての「999」が停止表示された状態のままで変動表示が開始されないことに不審を抱くことを防止する。すなわち、仮に疑似保留記憶表示95と96を表示していた場合、小当り遊技の開始インターバル時間に相当する時間に到達し小当り遊技が終了した状態で、保留記憶があるにもかかわらず、次の疑似保留記憶表示95に基づく変動表示が開始されなければ、何らかの事実と異なる表示が行われている、つまり大当りであるのに小当りと疑似の演出を行っている、と遊技者に気付かれてしまう。したがって、このように構成することで、大当りか小当りかを遊技者に一層判別不能とすることができる。
なお、上述した第2役連作動口としての第1始動口11に遊技球が入賞する前に、小当り遊技時間が終了した場合に疑似通常演出を行う構成に加えて、第1隠蔽演出の実行中に、第1役連作動口としてのゲート17への入球すら無いまま、小当り遊技時間が終了した場合には、大当りである旨の報知と、右打ちを行って第1役連作動口としてのゲート17への入球を促す報知とを行うように構成しても良い。
これにより、遊技者が何らかの事情により、例えば遊技球の発射ができないまま、第1役連作動口へ入球させることなく、小当り遊技時間が経過してしまったような場合、本発明の興趣を維持しつつ、遊技者に不信感を抱かせたり、ホールとのトラブルに発展したりすることを防止できる。詳述すれば、本実施形態では先ず第1役連作動口へ入球させないと、大当り開始抽選処理(S820)が実行されないため、大当りが開始(第1役連作動口または第2役連作動口への入球を契機とする)しないし、そればかりか、そのまま左打ちで第1始動口11に入れ続けても、条件装置が作動し且つ役物連続作動装置が未作動の状態が維持されてしまうため、変動表示すら行われることがないので、遊技者は不信感を抱き、ホールとの間でトラブルにもなりかねない。この点、上述したように、大当りである旨を即時報知し、更に、第1役連作動口への入球を促進する報知を行うことで、本発明の効果を奏しつつ、上記トラブルを回避することができる。
なお、小当り遊技時間が終了する前に、第2役連作動口としての第1始動口11に遊技球が入賞した場合には、当たり種別隠蔽演出処理(図17)のS950にて否定判定となり、S965にて肯定判定となり、S970が実行されることで、図21(a)から、直接、図21(c)及び図21(d)の表示が行われることとなる。
図21(b)の表示が為された状態にて、左打ちを行った結果、第1始動口11に遊技球が入賞すると、「待機状態制御処理1」(図16)のS855で肯定判定となり、S835およびS840が実行される。S840の実行により、当たり種別隠蔽演出処理(図17)のS965にて肯定判定となり、S970が実行されることで、図21(c)および図21(d)の表示が行われ、大当りのラウンド遊技が開始される旨が報知される。
このような表示演出によって、遊技者は、第1役連作動口へ入球させたものの、大当りが開始せず小当りであったのかと落胆し、次の変動に向けて気持ちを新たにして、左打ちを再開し、第1始動口11(第2役連作動口)に入賞させた時点で、唐突に大当りであった事実を報知され、驚きと共に大きな喜びを味わうことができる。
また、一度当該体験を経た遊技者は、実際には小当りであっても、第2役連作動口への入球までは期待を維持出来、興趣の向上を図ることができる。
また、本実施形態において、隠蔽演出によって遊技者は小当りなのか大当りなのか判然としない状態を発生させるものであるが、当否判定の結果が小当りとなった場合、小当り遊技時間が終了して実際に大入賞口が所定時間且つ所定回数の開放を行うことで、遊技者に小当りであることを知られてしまう可能性も否定できない。しかし、大入賞口の開放態様を極めて短く、遊技者に分かり難い程度に設定することで、遊技者がこれを見逃し易くすることが望ましい。また、大入賞口開放のタイミングに合わせて、演出表示や、枠ランプ等の演出を行うことで、大入賞口開放への視線を外すように構成しても良い。このような場合には、大入賞口が設置されている箇所から遠い位置にある演出装置や発光部材を駆動させることが好ましい。
[第一実施形態の変形例]
次に、第一実施形態の変形例について説明する。当該変形例では、主制御装置80が実行する「待機状態制御処理」と、サブ統合制御装置83が実行する「当り種別隠蔽演出処理」において相違する。したがって、主に相違点のみを説明するようにして、第一実施形態の図16、及び図17を除く、図1乃至図15、図20及び図21は、本変形例と略同様であるため、ここでの説明は割愛して、第一実施形態での説明を援用するものとする。
また、以下の図面を参照した説明においても、相違点以外の第一実施形態と同じ構成については、同じ符号を付与し適宜説明を割愛して、第一実施形態での説明を援用する場合がある。
本変形例の「待機状態制御処理2」及び「当り種別隠蔽演出処理2」について、図18及び図19を参照して説明する。
本変形例の主制御装置80が実行する「待機状態制御処理2」では、先ず、大当りと判定された当該変動が、第2始動口12への入球に起因した第2特図に因るか否かの判断を行い(S800)、肯定判定であれば(S800:yes)、直接、S835に移行し、否定判定であれば(S800:no)、S810に移行する。
さらに、本変形例のサブ統合制御装置83が実行する「当り種別隠蔽演出処理2」では、S910、S915、およびS920で何れも否定判定であった場合に実行するS922において、大当り開始演出コマンドを受信したか否かの判断を行い(S922)、肯定判定であれば(S922:yes)、S925乃至S965の処理を行わずに直接、S970の大当り開始演出実行処理を行い、否定判定であれば(S922:no)、S925に移行する。
本変形例では、このように構成することで、条件装置が作動し且つ役物連続作動装置が未作動の場合、当該条件装置の作動が、第2特図の大当り図柄が停止表示されたことに基づく場合、「待機状態制御処理2」のS810乃至S830、及び、S845乃至S860の処理を行わない。つまり、第2特図による大当たりでは、第1隠蔽演出および第2隠蔽演出を行わず、第1特図による大当たりである場合のみ、第1隠蔽演出および第2隠蔽演出を行うように構成されている。
このように構成することで、大当り遊技後の時短状態において右打ちにより遊技を行う際、第2始動口12への入球に基づく大当りが発生した場合には、大当りか小当りかの隠蔽演出を行うことなく即、大当りであることを大当り開始演出を行うことで報知し、遊技者に無駄な発射位置の変更をさせることなく、また迅速に大当りのラウンド遊技への移行を促すことが可能となる。
なお、上述したように、本変形例では第2特図の大当り図柄が停止表示された場合に、第1役連作動口への入球が無くても、即時役物連続作動装置の作動が開始されることで大当り遊技が開始されるようになっている。ところで、このような構成及び作用を、第2特図だけではなく第1特図にも備えるようにしても良い。つまり、第1特図の特定の大当り図柄が停止した場合にも、本変形例と同様、第1役連作動口への入球が無くても、即時大当り遊技が開始するように構成しても良い。また、第1役連作動口への入球を必要条件としたとしても、第1特図の特定の大当り図柄で停止表示された場合には、大当り開始抽選で常に当選するようにしても良い。つまり、第1特図の大当り図柄は、大当り開始抽選にて100%の確率で当選する特定の大当り図柄を備えるように構成しても良い。
なお、上述したような構成とした場合、図20および図21に示したような、つまり大当りか小当りかを判別不能とするような態様の演出を実行するのではなく、明確に大当りであることが認識可能な態様の演出を実行するようにして、大当りを報知することが望ましい。このようにすることで、第1特図の大当り図柄の種別によっては(特定の大当り図柄であれば)、大当りか小当りかを隠蔽して遊技者を惑わせることなく、即時、最初から大当りであることを知らしめるので、遊技者に対して無駄なストレスを与えることが無い。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。本実施形態では、主制御装置80が実行する「当否判定処理」と、「待機状態制御処理3」において相違する。したがって、主に相違点のみを説明するようにして、第一実施形態の図10、及び図16を除く、図1乃至図9、図11乃至図15、及び図20乃至図21は、本実施形態と略同様であるため、ここでの説明は割愛して、第一実施形態での説明を援用するものとする。
また、以下の図面を参照した説明においても、相違点以外の第一実施形態と同じ構成については、同じ符号を付与し適宜説明を割愛して、第一実施形態での説明を援用する場合がある。
第一実施形態では、第1役連作動口への入球に基づいて、即時、役物連続作動装置を作動開始するか、又は第2役連作動口への入球を待って開始するかを、大当り開始抽選処理によって決定した。しかし、本実施形態では、役物連続作動装置を作動開始する契機を、第1役連作動口への入球とするか、第2役連作動口への入球とするか、について、大当り図柄の種別に基づいて決定するよう構成されている。
先ず本実施形態の当否判定処理の相違点について、図22を参照して説明する。
図22に示すように、主制御装置80は、大当り図柄が停止表示(確定表示)されて、確定表示時間が終了し(S350:yes)、条件装置作動開始処理(S385)を行うと、S387において、当該大当たりが第2特図に起因した大当りか否かの判断を行い(S387)、肯定判定であれば(S387:yes)、S391に移行し、否定判定すなわち第1特図に起因した大当りであれば(S387:no)、S388に移行する。
主制御装置80は、S388において、大当り図柄の種別に基づいて、役物連続作動装置の作動開始の契機となる役連作動口として、第1役連作動口又は第2役連作動口の何れかを選択する処理を実行し(S388)、次いで、S389において、選択結果が第1役連作動口であるか否かの判断を行い(S389)、否定判定すなわち第2役連作動口が選択されたのであれば(S389:no)、S393に移行する。S389で肯定判定及びS387で肯定判定の場合、S391に移行する。
主制御装置80は、S391において、役連作動口フラグに1を設定し、S393において、役連作動口フラグに2を設定する。
役連作動口フラグは、1が設定されていることで、第1役連作動口が役物連続作動装置の作動開始の契機となる役連作動口に選択されていることを示し、2が設定されていることで、第2役連作動口が役物連続作動装置の作動開始の契機となる役連作動口に選択されていることを示すフラグである。
このように本実施形態の主制御装置80は、S388、S389、S391およびS393にて、停止表示された大当り図柄の種別に基づいて、役物連続作動装置の作動開始の契機となる役連作動口として、第1役連作動口又は第2役連作動口を選択するよう構成されている。
主制御装置80は、S391またはS393の処理後に実行するS395において、「大当り開始待機演出処理」を実行して、本処理を終了する。
「大当り開始待機演出処理」では、大当り図柄が停止表示(確定表示)されて停止したままの状態から、当該変動の結果が小当りなのか大当りなのかを判別不能な第1隠蔽演出および第2隠蔽演出を行うために、サブ統合制御装置83に向けて「大当り開始待機演出コマンド」を送信する。換言すれば、大当り図柄にて停止表示すると、大当り開始待機状態に移行するようになっている。
次に、本実施形態の主制御装置80が実行する「待機状態制御処理3」について、図23を参照して説明する。
本実施形態の「待機状態制御処理3」で、主制御装置80は、先ずS1800において、役連作動口フラグに1が設定されているか否かを判定し(S1800)、肯定判定であれば(S1800:yes)、S1805に移行し、否定判定であれば(S1800:no)、S1825に移行する。
役連作動口フラグに1が設定されていると判定されると、S1805にて、第1役連作動口に入球したか否かを判定し(S1805)、肯定判定であれば(S1805:yes)、S1810に移行し、否定判定であれば(S1805:no)、本処理を終了する。
主制御装置80は、役連作動口フラグに1が設定されていないと判定されると、S1825にて、役連作動口フラグに2が設定されているか否かを判定し(S1825)、肯定判定であれば(S1825:yes)、S1830に移行し、否定判定であれば(S1825:no)、すなわち0が設定されている場合には、本処理を終了する。
主制御装置80は、S1830にて、「隠蔽演出実行フラグ」に0が設定されているか否かを判定し(S1830)、肯定判定すなわち0が設定されている場合(S1830:yes)、S1835に処理を移行し、否定判定すなわち1が設定されている場合(S1830:no)、S1850に処理を移行する。
主制御装置80は、S1835にて、第1役連作動口に遊技球が入球したか否かを判定し(S1835)、肯定判定すなわち入球した場合(S1835:yes)、S1840に処理を移行し、否定判定すなわち入球しなかった場合(S1835:no)、SS1850に処理を移行する。
主制御装置80は、役連作動口フラグに2が設定されている状態で、第1役連作動口に入球した場合、S1840にて、「隠蔽演出実行フラグ」に1を設定し(S1840)、S1845にて隠蔽演出実行処理を行って隠蔽演出実行コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、S1850に処理を移行する。
「隠蔽演出実行フラグ」は、1が設定されていることで、本実施形態の「第2隠蔽演出」の実行中であることを示すフラグである。
主制御装置80は、「隠蔽演出実行フラグ」が0でない場合(S1830:no)、第1役連作動口に入球しなかった場合(S1835:no)、及び隠蔽演出実行処理(S1845)の処理後には、S1850にて、第2役連作動口に遊技球が入球したか否かを判定し(S1850)、肯定判定すなわち入球した場合(S1850:yes)、S1855に処理を移行し、否定判定すなわち入球しなかった場合(S1850:no)、本処理を終了する。
主制御装置80は、S1855にて、「隠蔽演出実行フラグ」が1か否かを判定し(S1855)、肯定判定の場合(S1855:yes)、S1860に処理を移行し、否定判定の場合(S1855:no)、S1810に処理を移行する。
主制御装置80は、S1860にて、「隠蔽演出実行フラグ」に0を設定して、S1810に処理を移行する。
主制御装置80は、S1805で肯定判定(S1805:yes)の場合、S1855で否定判定(S1855:no)、の場合、或いは、S1860の実行後に移行するS1810において、役物連続作動装置の作動開始処理を行い(S1810)、次いで大当り開始演出処理を実行して(S1815)、S1820にて役連作動口フラグに0を設定して、本処理を終了する。
なお、大当り開始演出処理では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。
このように、本実施形態の主制御装置80は、「待機状態制御処理3」によって、第1役連作動口が選択された場合には、大当り開始待機状態中に第1役連作動口への入球に基づいて即時、大当り開始待機状態を解除して大当り遊技を開始し、第2役連作動口が選択された場合には、第2役連作動口への入球を待って大当り開始待機状態を解除して大当り遊技を開始するよう、構成されている。
このように構成することによって、大当り図柄の種別に基づき、役物連続作動装置の作動開始の契機となる役連作動口を、第1役連作動口と第2役連作動口の内から選択することができる。
なお、本実施形態では、第2役連作動口の選択率の方が、第一役連作動口よりも高く設定されている。すなわち、複数種類の大当り図柄の内、過半数の種別が第2役連作動口に対応するように構成されている。
これにより、遊技者が第2役連作動口を先ず狙って、すなわち右打ちすることを自然と促進することができる。
また、本実施形態において、役連作動口フラグに1が設定されている状態で、第1役連作動口に遊技球が入賞する前に、小当り遊技時間が終了した場合には、大当りである旨の報知と、右打ちを行って第1役連作動口としてのゲート17への入球を促す報知とを行うように構成しても良い。
これにより、遊技者が何らかの事情により、例えば遊技球の発射ができないまま、第1役連作動口へ入球させることなく、小当り遊技時間が経過してしまったような場合、本発明の興趣を維持しつつ、遊技者に不信感を抱かせたり、ホールとのトラブルに発展したりすることを防止できる。詳述すれば、本実施形態では、S391にて役連作動口フラグに1が設定されると、第1役連作動口へ入球させない限り、大当りが開始しないし、そればかりか、そのまま左打ちで第1始動口11に入れ続けても、条件装置が作動し且つ役物連続作動装置が未作動の状態が維持されてしまうため、変動表示すら行われることがないので、遊技者は不信感を抱き、ホールとの間でトラブルにもなりかねない。この点、上述したように、大当りである旨を即時報知し、更に、第1役連作動口への入球を促進する報知を行うことで、本発明の効果を奏しつつ、上記トラブルを回避することができる。
なお、役連作動口フラグに1又は2が設定された際の演出表示は、常に小当りと判別不能な態様で実行する必要はない。例えば、役連作動口フラグに1が設定されることになる大当り図柄が停止表示された場合には、最初から即時、大当りである旨を報知するようにしても良い。
これにより、大当り図柄の種別によって、隠蔽演出を実行して興趣を持続させたり、或いは、即時大当りであることを知らしめて早く遊技者を歓喜させたり、とバリエーション豊かになり、興趣の向上を図ることができる。
[他の変形例]
本発明の他の変形例として、現時点において遊技領域に発射可能な、所謂「持ち球数」を検出する検出装置を備えて、該「持ち球数」が所定数(例えば、10個)以下であるか否かを判定する判定処理を実行可能とするよう構成する。さらに、前記判定結果が、所定数以下であると判定され、且つ大当り図柄が停止された場合に、サブ統合制御装置83は、大当りである旨の大当り報知演出を、演出図柄表示装置6等を用いて実行するようにしても良い。
なお、この変形例では、遊技球を遊技者に払い出す構成の場合は、上皿に遊技球検知スイッチを具備して、検出を行うように構成しても良い。また、封入式遊技機の場合には、持ち球数データを参照するようにしても良い。
このように構成することにより、持ち球数が残り少ない遊技者には、大当りであるにもかかわらず、小当りであると錯誤して大きな利得を獲得し損なうことのないように即時、事実を報知することができる。
以上、本発明の実施形態を説明してきたが、本発明の技術思想を逸脱しない限り、上述した形態に限定するものではない。
例えば、第二実施形態では、第2役連作動口を備えた左遊技領域を狙って左打ちすることを促す旨の「左打ち促進報知演出」を実行する構成としても良い。
これにより、遊技者が第2役連作動口を先ず狙って左打ちすることを促進することができる。
なお、第2役連作動口への入球に基づいて大当りが開始する場合、保留記憶手段による保留記憶数が所定数以上であるならば、通常状態時の演出態様と判別不能な疑似演出態様にて演出表示を行わず、第2役連作動口へ入球することで大当りが作動することを示唆するように構成しても良い。
これにより、保留記憶が所定数以上有る場合に、あたかも保留記憶がないように遊技者を錯誤させて、始動口へ入球させる構成は、遊技者の不信感を煽ることになる。この点、所定数以上であるなら大当りを報知することで、無駄に所定数以上に始動口への入球をさせることなく、遊技者に悪い感情を抱かせることを防止できる。
また、大当りなどの図柄変動は基本的に長時間を要するため、保留記憶が充分な個数だけ記憶されていない場合であっても、遊技者は発射を停止しがちとなる。しかし、保留記憶がある程度記憶されていることを条件に疑似共用当り図柄が表示されていても大当りであることを報知されるので、遊技者は可能な限り保留記憶を多く記憶させようとして、稼働率が向上する。
また、役連作動口の機能を併せ持つ始動口や普図作動ゲートは、役連作動機能を果たす際には、本来の始動口やゲートの機能を停止するように構成しても良い。すなわち、役連作動の機能を発動する期間では、その機能に特化した構成としても良い。
このように構成することで、同時に2つの機能を果たすことによる制御上のトラブル発生の危険性を低減することができる。
また、上述した実施形態で例示したように、第1役連作動口と普通図柄作動ゲートの異なる機能を1つの構成に担わせるようにすることで、主制御手段は、第1役連作動口への入球により普通電動役物を開放するか否かの開放抽選を行うための開放抽選手段を備えるようにすることが好適である。
このようにすることで、弾球遊技機を構成する部品の点数を減少させることができ、コストダウンを図ることができる。また、遊技領域を余裕をもって有効に利用することができる。
また、上述した実施形態で例示したように、第2役連作動口と第1始動口の異なる機能を1つの構成に担わせるようにすることで、主制御手段は、第2役連作動口への入球により特別図柄の当否抽選を行うための当否抽選手段を備えるようにすることが好適である。
このようにすることで、弾球遊技機を構成する部品の点数を減少させることができ、コストダウンを図ることができる。また、遊技領域を余裕をもって有効に利用することができる。
また、上述した実施形態とは異なり、第1役連作動口及び第2役連作動口を、他の構成と兼用しないで、個別に設けるようにしても良い。
これにより、1つの構成が複数の機能を併せ持つことによる制御上のトラブルを回避すると共に、遊技者に対して個々の構成の担う機能を明確に認識させることができる。
また、上述した実施形態では示していないが、特別遊技処理における待機状態制御処理と同様に、小当り遊技処理において、第1役連作動口への入球を確認して、該結果に基づいて、所定のコマンドをサブ統合制御装置83に送信し、該サブ統合制御装置83は前記所定のコマンドの受信に基づいて、小当り遊技における演出表示態様を変化させるように構成しても良い。
これにより、大当りとなった場合に実行される隠蔽演出を、より小当り時と判別し難くすることができる。
また、第2始動口12への入賞に基づく第2特図は、小当りを備えないようにしても良い。
これにより、普通電動役物でなる第2始動口12の開放延長状態中には、小当りなのか大当りなのか判別不能な状態を発生させなくすることで、遊技者にストレスを与えることなく、遊技を楽しませることができる。
また、上述した各実施形態では、左遊技領域に設けられた第2役連作動口は第1始動口11を兼用する構成を例示した。しかし、第2役連作動口が機能を兼用する対象は、第1始動口11に限らない。例えば、普通図柄の当否抽選に係る数値データを取得するための装置であるゲート17に加えて、第2のゲートを左遊技領域に備え、該第2のゲートと第2役連作動口を兼用するようにしても良い。この場合に、主制御装置80は、通常状態中において、普通図柄の当選に基づき、普通電動役物(第2始動口12)の開放時間が通常開放より長時間である普電ロング開放を実行する場合があるように制御することが好ましい。また、普通電動役物(第2始動口12)は、左遊技領域と右遊技領域のどちらを流下する遊技球も入球可能な位置に設けられることが好ましい。
すなわち、本実施形態は、通常時と時短時で、左又は右遊技領域に打ち分け可能な構成となっているが、通常時の普通電動役物に上記普電ロング開放を備える場合には、上記第2のゲートを左遊技領域に備える必要がある。
このように、入賞率が一般的に第1始動口11よりも高く設定される第2のゲートを、第2役連作動口と兼用することで、第1始動口11を第2役連作動口と兼用した場合と比較して、第2役連作動口になかなか入球せずに大当りが発生し難いという状態を防止することができる。
さらに、大当り図柄が停止表示されたらいつでも本発明の待機状態制御処理を行うのではなく、大当り図柄のうちの特別な大当り図柄の時のみ実行して、他の大当り図柄のときは、フェイク無しに大当りを開始するようにしても良い。
これにより、演出がより多彩となり、興趣が向上する。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
第1始動口11が、第2役連作動口に相当する、と共に第1始動口に相当する。
ゲート17が、第1役連作動口に相当する。
第2始動口12が、第2始動口に相当する。
大入賞口14は、大入賞口に相当する。
第一実施形態の、主制御装置80は、主制御手段に相当する。
第一実施形態の、サブ統合制御装置83は、サブ制御手段に相当する。
第一実施形態の、パチンコ機50は、弾球遊技機に相当する。
第一実施形態の、待機状態制御処理の大当り開始抽選処理(S820)は、大当り開始抽選手段に相当する。
第一実施形態の、待機状態制御処理のS830乃至S860は、大当り開始時期選択手段に相当する。
第一実施形態の、小当り遊技処理は、小当り遊技開始手段に相当する。
第一実施形態の、当り種別隠蔽演出処理1の第1隠蔽演出実行処理(S935)は、第1当り種別隠蔽演出実行手段に相当する。
第一実施形態の、当り種別隠蔽演出処理1のS925、S940、S965、及びS970は、第1大当り開始演出実行手段に相当する。
第一実施形態の、当り種別隠蔽演出処理1のS925乃至S970は、第2当り種別隠蔽演出実行手段に相当する。
第一実施形態の、当り種別隠蔽演出処理1のS915、S925、S950、S965及びS970は、第2大当り開始演出実行手段に相当する。
サブ統合制御装置83が実行する疑似保留表示処理は、疑似保留表示手段に相当する。
疑似保留記憶表示領域93は、演出表示装置の所定の領域に相当する。
第二実施形態の、当否判定処理(図22)のS388、S389、S391およびS393は、役連作動口選択手段に相当する。
第二実施形態の、当否判定処理(図22)のS395は、待機状態移行手段に相当する。
第二実施形態の、「待機状態制御処理3」は、大当り開始手段に相当する。
11 第1始動口
12 第2始動口
14 大入賞口
17 ゲート
50 パチンコ機
80 主制御装置
83 サブ統合制御装置

Claims (6)

  1. 打ち分け可能な右遊技領域と左遊技領域を具備してなる遊技領域と、
    前記左遊技領域に設けられた第2役連作動口と、
    前記左遊技領域に設けられると共に常時入賞可能な第1始動口と、
    前記右遊技領域に設けられた大入賞口、第1役連作動口及び普通電動役物で成る第2始動口と、
    前記第1始動口又は第2始動口への入球に基づいて大当りとするか否かの当否判定を実行し、第1始動口への入球による第1特別図柄又は第2始動口への入球による第2特別図柄を変動表示した後に所定の組合せにて停止表示することで前記当否判定の結果を示す主制御手段と、
    前記主制御手段による第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示に対応した演出表示を演出表示装置により表示するサブ制御手段と、を備えた弾球遊技機であって、
    前記主制御手段は、
    前記所定の組合せとしての大当り図柄にて停止表示すると大当り開始待機状態に移行し、該大当り開始待機状態中に前記第1役連作動口への入球に起因して大当り開始抽選を実行する大当り開始抽選手段と、
    前記大当り開始抽選にて当選の場合には即時、前記大当り開始待機状態を解除して大当り遊技を開始し、非当選の場合には前記第2役連作動口へ入球するのを待って前記大当り開始待機状態を解除して大当り遊技を開始する大当り開始時期選択手段と、
    前記所定の組合せとしての小当り図柄にて停止表示すると小当り遊技を開始する小当り遊技開始手段と、を備え、
    前記サブ制御手段は、
    前記大当り図柄及び前記小当り図柄の何れが停止表示した場合にも前記演出表示装置に疑似共用当り図柄を停止表示する疑似共用当り図柄表示手段と、
    前記大当り開始待機状態中且つ第1役連作動口に入球するまでの演出と、前記小当り図柄が停止表示後且つ第1役連作動口に入球するまでの演出とを、判別不能な演出にて実行する第1当り種別隠蔽演出実行手段と、
    前記大当り開始抽選にて当選の場合には前記第1役連作動口への入球に基づいて大当り開始演出を実行する第1大当り開始演出実行手段と、
    前記大当り開始抽選にて非当選の場合には小当り遊技時の演出と判別不能な演出を実行し、小当り遊技が終了する時期の到来後には通常状態時の演出と判別不能な疑似通常演出を実行する第2当り種別隠蔽演出実行手段と、
    前記大当り開始抽選にて非当選の場合には前記第2役連作動口への入球に基づいて大当り開始演出を実行する第2大当り開始演出実行手段と、を更に備えたこと、
    を特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    前記主制御手段は、
    前記大当り遊技終了後に、普通電動役物の開放時間が延長して有利な開放延長状態に移行する普電開放延長制御手段を備え、
    前記第2特別図柄が大当り図柄にて停止表示したときには、
    前記大当り開始抽選手段による大当り開始抽選の抽選結果を非当選としない、又は、第1役連作動口への入球の有無に拘わらず即時大当り遊技を開始すること、
    を特徴とする弾球遊技機。
  3. 打ち分け可能な右遊技領域と左遊技領域を具備してなる遊技領域と、
    前記左遊技領域に設けられた第2役連作動口と、
    前記左遊技領域に設けられると共に常時入賞可能な第1始動口と、
    前記右遊技領域に設けられた大入賞口、第1役連作動口及び普通電動役物で成る第2始動口と、
    前記第1始動口又は第2始動口への入球に基づいて大当りとするか否かの当否判定を実行し、第1始動口への入球による第1特別図柄又は第2始動口への入球による第2特別図柄を変動表示した後に所定の組合せにて停止表示することで前記当否判定の結果を示す主制御手段と、
    前記主制御手段による第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示に対応した演出表示を演出表示装置により表示するサブ制御手段と、を備えた弾球遊技機であって、
    前記主制御手段は、
    停止表示する前記所定の組合せとしての大当り図柄に基づいて前記第1役連作動口又は第2役連作動口の何れかを選択する役連作動口選択手段と、
    前記所定の組合せとしての大当り図柄にて停止表示すると大当り開始待機状態に移行する待機状態移行手段と、
    前記第1役連作動口が選択された場合には、大当り開始待機状態中に第1役連作動口への入球に基づいて即時、前記大当り開始待機状態を解除して大当り遊技を開始し、前記第2役連作動口が選択された場合には、前記第2役連作動口へ入球するのを待って前記大当り開始待機状態を解除して大当り遊技を開始する大当り開始手段と、
    前記所定の組合せとしての小当り図柄にて停止表示すると小当り遊技を開始する小当り遊技開始手段と、を備え、
    前記サブ制御手段は、
    前記大当り図柄及び前記小当り図柄の何れが停止表示した場合にも前記演出表示装置に疑似共用当り図柄を停止表示する疑似共用当り図柄表示手段と、
    前記大当り開始待機状態中且つ第1役連作動口に入球するまでの演出と、前記小当り図柄が停止表示後且つ第1役連作動口に入球するまでの演出とを、判別不能な演出にて実行する第1当り種別隠蔽演出実行手段と、
    前記第1役連作動口が選択された場合には前記第1役連作動口への入球に基づいて大当り開始演出を実行する第1大当り開始演出実行手段と、
    前記第2役連作動口が選択された場合には小当り遊技時の演出と判別不能な演出を実行し、小当り遊技が終了する時期の到来後には通常状態時の演出と判別不能な疑似通常演出を実行する第2当り種別隠蔽演出実行手段と、
    前記第2役連作動口が選択された場合には前記第2役連作動口への入球に基づいて大当り開始演出を実行する第2大当り開始演出実行手段と、を更に備えたこと、
    を特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項3に記載の弾球遊技機において、
    前記主制御手段は、
    前記大当り遊技終了後に、普通電動役物の開放時間が延長して有利な開放延長状態に移行する普電開放延長制御手段を備え、
    前記第2特別図柄が変動表示した後に大当り図柄にて停止表示したときは、前記役連作動口選択手段にて第2役連作動口が選択されないこと、
    を特徴とする弾球遊技機。
  5. 請求項1乃至請求項4に記載の弾球遊技機において、
    前記主制御手段は、
    前記当否判定の結果を保留記憶として所定個数だけ記憶可能な保留記憶手段を備え、
    前記サブ制御手段は、
    前記保留記憶手段が記憶する保留記憶の個数を疑似保留記憶表示として前記演出表示装置の所定の領域に表示する疑似保留表示手段を備え、
    該疑似保留表示手段は、
    前記保留記憶手段に保留記憶が記憶されていても、
    前記大当り図柄が停止表示される第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示中、及び前記第2当り種別隠蔽演出実行手段による前記疑似通常演出の実行中に、前記疑似保留記憶表示を表示しないこと、
    を特徴とする弾球遊技機。
  6. 請求項1乃至請求項5に記載の弾球遊技機において、
    持ち球数を検出する持ち球数検出手段と、
    前記持ち球数が所定数以下か否かを判定する持ち球数判定手段とを更に備え、
    サブ制御手段は、
    前記大当り図柄が停止表示され、且つ前記持ち球数判定手段の判定結果として持ち球数が所定数以下であるとき、大当りである旨の大当り報知演出を実行すること、
    を特徴とする弾球遊技機。
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