JP2018051017A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パチンコ機は、転落抽選機能を有し、特別遊技の終了後、確変機能及び時短機能が作動する特典状態に移行する。ここで、特別遊技後、上限回数の当否判定が行われるまでの期間を、特別期間とする。パチンコ機は、特典状態中、特別期間に転落抽選で当選すると、確変機能が停止し、その後、特別期間が経過すると、時短機能が停止する。また、特別期間の経過後に転落抽選で当選すると、確変機能及び時短機能が停止する。そして、演出状態として、期待度の高い演出の発生頻度が異なる期待度低、期待度中、期待度高、及び、期待度長高が設けられており、特別期間には、当否判定回数と遊技状態とに応じて演出状態が変化する。
【選択図】図15
Description
本発明は、転落抽選機能を備える弾球遊技機の遊技の興趣を高めることを目的とする。
また、請求項5の弾球遊技機では、演出手段は、演出状態として、さらに、期待度超高を有し、演出状態が期待度超高の場合、期待度が高水準以上である超高水準を超える演出を、演出状態が期待度高の場合に比べてより高い確率で行い、特別期間が終了した後の期間にて特典状態である場合には、演出状態を期待度超高とする。
また、請求項6の弾球遊技機では、複数の演出状態のうちの少なくとも1つには、N個(Nは2以上の整数)の段階が設けられており、各々の段階に対応して期待度の水準が予め定められており、n段階(nは2以上N以下の整数)に対応する水準は、n−1段階に対応する水準以上となっている。そして、演出手段は、演出状態におけるn段階の場合、当該n段階に対応する水準を上回る演出を、該演出状態におけるn−1段階の場合に比べてより高い確率で行い、特典状態であり、且つ、段階が設けられた演出状態である場合には、該演出状態に移行した後に行われた当否判定の回数が増えるに従い、該演出状態の段階を高くする。
また、請求項7の弾球遊技機では、複数の演出状態のうちの少なくとも1つには、N個(Nは2以上の整数)の段階が設けられており、各々の段階に対応して期待度の水準が予め定められており、n段階(nは2以上N以下の整数)に対応する水準は、n−1段階に対応する水準以上となっている。そして、演出手段は、演出状態におけるn段階の場合、当該n段階に対応する水準を上回る演出を、該演出状態におけるn−1段階の場合に比べてより高い確率で行い、時短状態であり、且つ、段階が設けられた演出状態である場合には、該演出状態に移行した後に行われた当否判定の回数が増えるに従い、該演出状態の段階を低くする。
また、請求項8の弾球遊技機では、特別遊技終了後に所定の確率の下に特典状態に移行する。また、請求項9の弾球遊技機では、転落抽選を行うか否かは所定の確率の下で決定される。
[第1実施形態]
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、遊技機の一種である第1実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。
前枠52の上側左右及び外枠下側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられている。演出ボタン67は、遊技者が有効期間中に操作することで、後述する演出表示装置6の画面に表示される演出内容を変化させ、スピーカにより出力される遊技音が変化させるものとなっている。また、演出ボタン67は、その周囲にジョグダイヤル68を備えたものとなっており、ジョグダイヤル68を回転させることにより、演出用の画像に変化を与えることが可能に構成されている。また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口,ワープ通路,ステージ,演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり、演出図柄等の各種演出画面を表示する。)の画面を臨ませる窓等を備えている。
第2始動口12の下方にはアタッカー式の大入賞口14が配置されている。また、第1始動口11の左側には第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33と第4左入賞口34が設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
第1実施形態のパチンコ機50の電気的構成は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載されていない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、及び、サブ統合制御装置83のいずれも、CPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えているが、第1実施形態では、発射制御装置84にはCPU,ROM,RAM等は設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU,ROM,RAM等が設けられていても良い。
すなわち、電源基板85は、コンデンサを含んで構成されたバックアップ電源生成回路によりバックアップ電源を生成する構成となっており、バックアップ電源は、主制御装置80のRAMへと供給される。これにより、主制御装置80のRAMのバックアップを行うことができ、パチンコ機50への電源供給が停止した後も、一定時間にわたり電源供給が停止した直前の主制御装置80のRAMの内容(例えば、パチンコ機50の遊技状態など)を保持する構成となっている。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11aと、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12aと、普通図柄を作動させる普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17aと、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14aと、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、及び、第4左入賞口34に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31aとからの検出信号が入力される。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9及び第2特別図柄表示装置10の表示と、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄表示装置7、及び普通図柄保留数表示装置8の点灯とを制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは、双方向通信が可能である。
なお、第1実施形態は、遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは、双方向通信が可能である。
なお、第1実施形態では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は、別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとまっていても良い。
(1)概要について
第1実施形態のパチンコ機50では、第1,第2始動口11,12への入球に起因して、特別図柄の変動表示を伴う当否判定(以後、単に当否判定とも記載)が行われる。そして、当否判定で当選(以後、大当りとも記載)すると、特別遊技が行われる。特別遊技は、所定数のラウンドにわたって行われ、各ラウンドでは大入賞口14が開放される。
また、パチンコ機50は、転落抽選機能を有する。すなわち、パチンコ機50は、特別遊技が行われた後、特典状態に移行する。特典状態中は、当否判定と共に転落抽選が行われる。そして、最後に行われた特別遊技終了後に行われた当否判定の回数(以後、単に当否判定回数とも記載)が、上限回数(一例として100回)未満の時に転落抽選で当選すると、確変機能が停止し、時短状態となる。時短状態に移行した後、当否判定回数が上限回数に達すると、時短機能が停止し、通常状態となる。一方、当否判定回数が上限回数以上の時に転落抽選で当選すると、確変機能及び時短機能が停止し、通常状態となる。
なお、特別遊技終了後には、特典状態に必ず移行するよう構成する必要はなく、一定の確率の下に移行するよう構成しても良い。同様に、特典状態に移行しても、転落抽選を行うか否かも一定の確率の下で決定しても良い。例えば、特別図柄表示装置9又は10に表示される特別図柄が奇数の場合に特典状態に移行し、3及び7を除く奇数の場合には転落抽選を行うことが考えられる。このとき、演出図柄表示装置6の画面には、特典状態に移行すること、転落抽選を行うことは報知されない。遊技者に直接報知しないためである。完全に非報知とするため、特別図柄の種類に起因しない構成でも良い。
(2)メインルーチンについて
主制御装置80が実行するメインルーチンを図5に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。第1実施形態では、S10〜S65までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3199」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3199」までの3200個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S30に続く当り決定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「996」の997個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値は通常確率状態では31〜40、高確率状態では31〜996である。なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の当否判定に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の当否判定に使用する。
変動パターン決定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数,大当り図柄決定用乱数,変動パターン決定用乱数,リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12でそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
各出力処理(S60)では、遊技の進行に応じて、主制御装置80は、演出図柄制御装置82,払出制御装置81,発射制御装置84,サブ統合制御装置83,大入賞口ソレノイド14b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには、賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
次に、図6により始動入賞確認処理について説明する。始動入賞確認処理は、上述した入賞確認処理の1つとして行われる。
主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。肯定判断なら(S100:yes)、大当り決定用乱数,大当り図柄決定用乱数,リーチ判定用乱数,変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(第1実施形態では4個)か否かを判断する(S105)。
S115において、主制御装置80は、第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する。肯定判断(S115:yes)なら、大当り決定用乱数,大当り図柄決定用乱数,リーチ判定用乱数,変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2保留記憶が満杯(第1実施形態では4個)か否かを判断する(S120)。
なお、主制御装置80は、保留記憶された大当り決定用乱数等の値に基づき、該保留記憶に基づく当否判定で大当りとなるか否かや、図柄演出でリーチが発生するか否か等を判定する先読み判定を行っても良い。そして、先読み判定の結果を示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信しても良い。
次に、図7〜11により当否判定処理について説明する。
先ず図7において、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否か(特別遊技中か否か)を大当りフラグに基づいて判断する(S200)。S200の判定が否定判断で(S200:no)、特別図柄が変動中でなく(S205:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S210:no)、図8のS250に移行し、第2保留記憶(上記、図6のS125による保留記憶)があるか否かを判断する(S250)。また、特別電動役物が作動中であると判定された場合には(S200:yes)、そのまま当否判定処理を終了(リターン)し、特別遊技処理へ移行する。
S270では、保留記憶の中でも最も古いもの(但し第2保留記憶が存在する場合は、第1保留記憶の方が古い場合でも第2保留記憶を優先)を読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで確変フラグが1とは、確変機能が作動していることを意味する。第1実施形態のパチンコ機50は、特典状態中に確変機能が作動する。換言すれば、時短機能と共に確変機能が作動する。このため、確変フラグが1である場合には、特典状態となる。そして、肯定判断であれば(S270:yes)、転落抽選処理を行い(S275)、その後転落抽選に当選したか否かを判定する(S280)。肯定判定の場合には(S280:yes)、確変フラグを0にし(S285)、最後に行われた特別遊技の終了後の当否判定回数が、上限回数以上か否かが判定される(S290)。否定判定の場合(S290:No)には、時短フラグが0にされた後(S295)、S300に移行する。一方、肯定判定の場合(S290:Yes)には、S300に移行する。そして、S300では、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合することで、当否判定が行われる。これに対し、転落抽選で当選しなかった場合には(S280:No)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合することで、当否判定が行われる(S305)。S300,S305で当否判定が行われた後には、図9のS330へ移行する。
S345又はS375に続いては、特図変動開始コマンド(表示制御コマンド)がサブ統合制御装置83に出力され(S380)、特別遊技処理へ移行する。特図変動開始コマンドは、当否判定の結果、及び、図柄演出の変動パターン等を示す。サブ統合制御装置83は、特図変動開始コマンドを受信すると、演出図柄を変動表示させた後、演出図柄を停止表示させることで、当否判定の結果を報知する図柄演出を行う。詳細は後述するが、図柄演出は、特図変動開始コマンドが示す当否判定の結果及び変動パターン等に従って行われる。具体的には、変動パターンが示す変動時間にわたって、演出図柄の変動表示が行われる。なお、図柄演出とほぼ同時に、主制御装置80は、特別図柄の変動表示を開始する。特別図柄の変動表示により、当否判定の結果が示される。また、特別図柄の変動表示は、図柄演出と同じ変動時間にわたって行われる。
なお、第1実施形態では、大当りとならなかった場合における状態指定コマンドの送信タイミングは、特別図柄の確定表示時間の経過後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
次に、図12〜14により特別遊技処理について説明する。
先ず、図12において、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S700)。肯定判定の場合には(S700:yes)、大入賞口14が開放中か否かを判断する(S705)。大入賞口14の開放中ではない場合は(S705:no)、ラウンド間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているのか判断する(S710)。インターバル中でもない場合は(S710:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S715)。これも否定判断の場合は(S715:no)、特別遊技の開始前演出の演出時間が経過したか否かを判定する(S720)。該演出時間が経過した場合は(S720:yes)、大入賞口開放処理(S725)を行って本処理を終了(リターン)する。なお、役物連続作動装置が作動中でない場合(S700:no)、又は、特別遊技の開始前演出の演出時間が経過していない場合には(S720:no)、そのまま特別遊技処理を終了(リターン)する。
(6)演出について
パチンコ機50は、当否判定の結果等を示唆又は報知するための演出を行う。すなわち、上述した図柄演出のほか、先読み演出や、大当り予告演出等といったカテゴリの演出が設けられており、各カテゴリの演出として、さらに、対応する当否判定で大当りとなることへの期待度が固有に定められた複数の種類の演出が設けられている。
より詳しくは、予め定められた期待度の水準として、中水準、高水準、及び、超高水準が設けられている。高水準は中水準以上のいずれかの水準であり、超高水準は高水準以上のいずれかの水準となっている。期待度中の場合、中水準を超える期待度の演出が、期待度低の場合に比べてより高い確率で行われる。換言すれば、期待度中の場合、中水準を下回る期待度の演出が、期待度低の場合に比べてより低い確率で行われる。また、期待度高の場合、高水準を超える期待度の演出が、期待度中の場合に比べてより高い確率で行われる。換言すれば、期待度高の場合、高水準を下回る期待度の演出が、期待度中の場合に比べてより低い確率で行われる。また、期待度長高の場合、超高水準を超える期待度の演出が、期待度高の場合に比べてより高い確率で行われる。換言すれば、期待度超高の場合、超高水準を下回る期待度の演出が、期待度高の場合に比べてより低い確率で行われる。
また、期待度低,期待度中,期待度高,期待度超高の4つの演出状態のうちの少なくとも1つにおいて、N個(Nは2以上の整数)の演出の段階が設けられていても良い。具体的には、各々の段階に対応して期待度の水準が予め定められており、n段階(nは2以上N以下の整数)に対応する水準は、n−1段階に対応する水準以上であっても良い。そして、いずれかの演出状態のn段階の場合、当該n段階に対応する水準を上回る期待度の演出が、該演出状態におけるn−1段階の場合に比べてより高い確率で行われても良い。換言すれば、n段階の場合、当該n段階に対応する水準を下回る期待度の演出が、n−1段階の場合に比べてより低い確率が行われても良い。
パチンコ機50は、特別期間において、確変機能が作動しているか否かを明確に判別できない態様で演出を行う。なお、時短機能については、作動しているか否かを明確に判別可能な態様で演出を行っても良いし、判別不可能な態様で演出を行っても良い。
すなわち、サブ統合制御装置83は、特別期間には、予め定められた複数の種類の演出を、確変機能が作動しているか否かに関わらず実行する可能性がある。このため、遊技者は、特別期間に行われた演出の種類から、転落抽選に当選したか否か(換言すれば、確変機能が作動しているか否か)を明確に把握することは、不可能又は困難となっている。
以下では、特別期間中に演出状態を移行させる演出状態制御処理について、図15のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83により定期的に実行される。
S910では、サブ統合制御装置83は、演出状態を期待度中とし、本処理を終了する。なお、期待度中の演出状態に演出の段階が設けられている場合、特別期間の移行後から中間地点に到達する前の期間における当否判定回数に応じて、段階を変化させても良い。具体的には、例えば、確変機能が作動している場合には、所定回数の当否判定が行われる度に、演出の段階を上げても良い。また、確変機能が作動していない場合には、所定回数の当否判定が行われる度に、演出の段階を下げても良い。
S920では、サブ統合制御装置83は、演出状態を期待度高とし、本処理を終了する。なお、期待度高の演出状態に演出の段階が設けられている場合、所定回数の当否判定が行われる度に、演出の段階を上げても良い。
これに対し、特別期間でない場合に移行するS930では、サブ統合制御装置83は、確変機能の作動中か否か(換言すれば、特典状態か否か)を判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S930:Yes)、S935に移行する。一方、否定判定が得られた場合には(S930:No)、演出状態を期待度低とし(S940)、本処理を終了する。なお、特別期間が終了した際には、無条件で演出状態を期待度低としても良い。そして、期待度低の演出状態に演出の段階が設けられている場合、特別期間の移行後における当否判定回数に応じて、段階を変化させても良い。具体的には、例えば、確変機能が作動している場合には、所定回数の当否判定が行われる度に、演出の段階を上げても良い。また、確変機能が作動していない場合には、所定回数の当否判定が行われる度に、演出の段階を下げても良い。
[効果]
第1実施形態のパチンコ機50によれば、特別期間における遊技の進行に伴って、転落抽選に当選したか否か(換言すれば、特典状態か否か)を演出により示唆できる。したがって、特別期間中、より一層、遊技者の興味を演出に惹きつけることが可能となり、遊技の興趣を高めることができる。
第2実施形態のパチンコ機50は、第1実施形態と同様の構成を有しているが、特別期間の演出が第1実施形態と相違している。以下では、第1実施形態との相違点について説明する。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様、遊技者は、特別期間に行われた演出の種類から、転落抽選に当選したか否かを明確に把握することは、不可能又は困難となっている。その一方で、パチンコ機50は、特別期間において、特別遊技後に行われた当否判定回数と遊技状態とに応じた態様で演出を行うことで、転落抽選に当選したか否かを示唆する。より詳しくは、特別期間中、当否判定回数と遊技状態とに応じて、予め定められた期待度を有する演出が行われる頻度を変化させることで、転落抽選に当選したか否かが示唆される。
さらに、特別期間を経過しても確変機能が作動している場合(換言すれば、特典状態が継続している場合)には、演出状態が期待度超高となっても良い。この場合、確変機能の停止後、演出状態を期待度超高から他の状態に移行させるのが好適である。
S1000では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに基づき、特別期間であるか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1000:Yes)、S1005に移行し、否定判定が得られた場合には(S1000:No)、S1035に移行する。
S1010では、サブ統合制御装置83は、演出状態を期待度中とし、本処理を終了する。なお、期待度中の演出状態に演出の段階が設けられている場合、第1実施形態の演出状態制御処理のS910と同様、特別期間の移行後における当否判定回数に応じて段階を変化させても良い。
S1020では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からの状態指定コマンド等に基づき、確変機能の作動中か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1020:Yes)、S1025に移行し、本処理を終了する。一方、否定判定が得られた場合には(S1020:No)、S1030に移行する。
また、S1030では、サブ統合制御装置83は、演出状態を期待度低とし、本処理を終了する。なお、期待度低の演出状態に演出の段階が設けられている場合、第1実施形態の演出状態制御処理のS910と同様、特別期間の移行後における当否判定回数に応じて段階を変化させても良い。
[効果]
第2実施形態のパチンコ機50によれば、特別期間における遊技の進行に伴って、転落抽選に当選したか否か(換言すれば、特典状態か否か)を演出により示唆できる。したがって、特別期間中、より一層、遊技者の興味を演出に惹きつけることが可能となり、遊技の興趣を高めることができる。
(1)第1,第2実施形態のパチンコ機50では、特別期間中、当否判定回数と遊技状態とに応じて、予め定められた期待度を有する演出が行われる頻度を変化させることで、転落抽選に当選したか否かが示唆される。しかしながら、特別期間中、例えば、当否判定回数と遊技状態とに応じて、期待度に関わらず定められた特定の演出が行われる頻度を調整することで、転落抽選に当選したかどうかを示唆しても良い。また、例えば、当否判定回数と遊技状態とに応じて、期待度に関わらず定められた特定の演出の一部の態様を変化させることで、転落抽選に当選したかどうかを示唆しても良い。
第1,第2実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
第1,第2実施形態におけるパチンコ機50が、弾球遊技機に、サブ統合制御装置83,演出図柄制御装置82,演出図柄表示装置6等が、演出手段に相当する。また、当否判定処理のS285,S295,S360と、特別遊技処理のS825,S840とが、移行手段に相当する。また、当否判定処理のS275が、転落抽選手段に相当する。
Claims (9)
- 始動口への入球に起因して当否判定を行い、前記当否判定で当選すると、大入賞口を開放する特別遊技を行う弾球遊技機であって、
前記当否判定に対応して、該当否判定の結果を報知又は示唆する演出を行う演出手段と、
前記弾球遊技機を、特典状態と、時短状態と、通常状態とを含む複数の遊技状態のうちのいずれかに移行させる手段であって、前記特典状態では、前記時短状態及び前記通常状態に比べ、前記当否判定で当選する確率が高くなり、前記特典状態及び前記時短状態では、前記通常状態に比べ、前記始動口への入球が容易となる移行手段と、
前記特典状態中に、前記始動口への入球に起因して転落抽選を行う転落抽選手段と、
を備え、
前記特別遊技が行われた後、予め定められた上限回数の前記当否判定が行われるまでの期間を、特別期間とし、
前記移行手段は、前記特別遊技の終了により前記特別期間に移行すると、前記特典状態に移行し、前記特典状態中において、前記特別期間に前記転落抽選で当選すると、前記時短状態に移行し、前記特別期間が経過した後に前記転落抽選で当選すると、前記通常状態に移行し、前記時短状態中において、前記特別期間が経過すると、前記通常状態に移行し、
前記演出手段は、前記特別期間には、前記特別遊技が行われた後に行われた前記当否判定の回数と前記遊技状態とに応じた態様で前記演出を行うこと、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記演出手段は、前記特別期間において、前記遊技状態に関わらず、前記当否判定で当選することへの期待度が固有に定められている複数の前記演出を行うことが可能であり、前記特別遊技が行われた後に行われた前記当否判定の回数と前記遊技状態とに応じて、予め定められた前記期待度を有する前記演出が行われる頻度を変化させることで、該当否判定の回数と該遊技状態とに応じた前記態様で前記演出を行うこと、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項2に記載の弾球遊技機において、
前記特別期間の移行後に行われた前記当否判定の回数が、前記上限回数よりも少ない中間回数に達する時点を、中間時点とし、
前記演出手段は、
期待度低、期待度中、及び、期待度高の少なくとも3つを含む複数の演出状態を有し、
前記演出状態が前記期待度中の場合、前記期待度が予め定められた中水準を超える前記演出を、前記演出状態が前記期待度低の場合に比べてより高い確率で行い、
前記演出状態が前記期待度高の場合、前記期待度が前記中水準以上である高水準を超える前記演出を、前記演出状態が前記期待度中の場合に比べてより高い確率で行い、
前記特別期間に移行すると、前記演出状態を前記期待度中とし、
前記中間時点に到達すると、前記特典状態である場合には前記演出状態を前記期待度高とし、前記特典状態でない場合には前記演出状態を前記期待度低とすること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項2に記載の弾球遊技機において、
前記特別期間の移行後に行われた前記当否判定の回数が、前記上限回数よりも少ない第1中間回数に達する時点を、第1中間時点とし、該回数が、前記上限回数よりも少なく、前記第1中間回数よりも多い第2中間回数に達する時点を、第2中間時点とし、
前記演出手段は、
期待度低、期待度中、及び、期待度高の少なくとも3つを含む複数の演出状態を有し、
前記演出状態が前記期待度中の場合、前記期待度が予め定められた中水準を超える前記演出を、前記演出状態が前記期待度低の場合に比べてより高い確率で行い、
前記演出状態が前記期待度高の場合、前記期待度が前記中水準以上である高水準を超える前記演出を、前記演出状態が前記期待度中の場合に比べてより高い確率で行い、
前記特別期間に移行すると、前記演出状態を前記期待度中とし、
前記第1中間時点に到達すると、前記演出状態を前記期待度低とし、
前記第2中間時点に到達すると、前記特典状態である場合には、前記演出状態を前記期待度高とすること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項3又は請求項4に記載の弾球遊技機において、
前記演出手段は、
前記演出状態として、さらに、期待度超高を有し、
前記演出状態が前記期待度超高の場合、前記期待度が前記高水準以上である超高水準を超える前記演出を、前記演出状態が前記期待度高の場合に比べてより高い確率で行い、
前記特別期間が終了した後の期間にて前記特典状態である場合には、前記演出状態を前記期待度超高とすること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項3から請求項5のうちのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
複数の前記演出状態のうちの少なくとも1つには、N個(Nは2以上の整数)の段階が設けられており、
各々の前記段階に対応して前記期待度の水準が予め定められており、n段階(nは2以上N以下の整数)に対応する前記水準は、n−1段階に対応する前記水準以上であり、
前記演出手段は、
前記演出状態におけるn段階の場合、当該n段階に対応する前記水準を上回る前記演出を、該演出状態におけるn−1段階の場合に比べてより高い確率で行い、
前記特典状態であり、且つ、前記段階が設けられた前記演出状態である場合には、該演出状態に移行した後に行われた前記当否判定の回数が増えるに従い、該演出状態の前記段階を高くすること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項3から請求項6のうちのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
複数の前記演出状態のうちの少なくとも1つには、N個(Nは2以上の整数)の段階が設けられており、
各々の前記段階に対応して前記期待度の水準が予め定められており、n段階(nは2以上N以下の整数)に対応する前記水準は、n−1段階に対応する前記水準以上であり、
前記演出手段は、
前記演出状態におけるn段階の場合、当該n段階に対応する前記水準を上回る前記演出を、該演出状態におけるn−1段階の場合に比べてより高い確率で行い、
前記時短状態であり、且つ、前記段階が設けられた前記演出状態である場合には、該演出状態に移行した後に行われた前記当否判定の回数が増えるに従い、該演出状態の前記段階を低くすること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
前記特別遊技終了後に所定の確率の下に前記特典状態に移行することを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
前記転落抽選を行うか否かは所定の確率の下で決定されることを特徴とする弾球遊技機。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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