JP6689482B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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本発明は、弾球遊技機に関する。
始動口への入球に応じて当否判定が行われると共に、当否判定で当選すると大当り遊技が行われ、遊技者に多くの賞球が付与される弾球遊技機が知られている。また、特許文献1には、このような弾球遊技機において、当該弾球遊技機の管理者が設定値を選択可能とし、選択された設定値に応じて、当否判定で当選する確率を定めることが記載されている。このような構成によれば、弾球遊技機に定められたスペックの範囲内で、弾球遊技機が設置されたホールや遊技者の利益を調整することが可能となる。
特開平8−206292号公報
これに対し、始動口への入球に起因して大入賞口が開放し、開放中の大入賞口に設けられ得た特定領域に遊技球が進入することで、大当り遊技が行われる弾球遊技機が知られている。このような弾球遊技機は所謂ハネモノと呼ばれているが、ハネモノの弾球遊技機は、特許文献1の構成を適用したとしても、ホールや遊技者の利益調整を適切に行うことができない可能性がある。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ハネモノの弾球遊技機において、ホールや遊技者の利益調整を適切に行うことを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた請求項1に記載の弾球遊技機は、遊技において遊技者がどの程度の遊技球を獲得できるかを示す度合である出玉率の異なる複数の設定値を有する。該弾球遊技機は、外部からの指示に応じて、複数の設定値のうちのいずれかを、弾球遊技機の現在の設定値とする設定手段と、内部に特定領域が設けられた特定大入賞口を含む1又は複数の大入賞口と、遊技者の有利さが異なる複数の種類の小当りのうちのいずれかを発生させる手段であって、始動口への入球が生じると、現在の設定値に応じた確率で選択されたいずれかの種類の小当りを発生させる小当り手段と、小当りに起因して、特定大入賞口を開放させる小当り遊技及び大当り遊技を含む遊技を実行する手段であって、小当りが発生すると小当り遊技を実行し、小当り遊技にて開放された特定大入賞口に遊技球が入球し、該遊技球が特定領域に進入すると、大当り遊技を実行する実行手段と、を備える。そして、実行手段は、小当りの種類に応じて、該小当りに起因して行われる遊技の内容を定める。また、始動口への入球に基づくタイミングから、該入球に起因して行われる小当り遊技にて特定大入賞口が最初に開始されるまでの期間を、開始インターバルとしても良い。また、小当りが発生した後の開始インターバルは、該小当りの種類に対応する長さ、又は、該小当りの種類に応じた確率で選択された長さであっても良い。そして、小当り手段は、現在の設定値が遊技者に有利になるに従い、より高い確率で、対応する開始インターバルの短い種類の小当り、又は、より短い開始インターバルが選択される確率の高い種類の小当りを発生させても良い。
このような構成によれば、始動口への入球により、現在の設定値に応じた有利さの小当りが発生する。そして、発生した小当りの有利さに応じて、該小当りに起因して行われる小当り遊技や大当り遊技等の遊技の内容が定められる。このため、所謂ハネモノの弾球遊技機において、現在の設定値に応じて好適に出玉率を調整可能となり、ホールや遊技者の利益調整を適切に行うことが可能となる。
また、始動口への入球後、該入球に起因する小当り遊技での特定大入賞口の開放開始までの期間が長いと、該期間に発射される特定大入賞口に入球しない遊技球(以後、無駄球とも記載)が発生する可能性が高くなる。このため、小当りの種類に応じて開始インターバルの長さを定めることで、現在の設定値に応じて出玉率を調整することが可能となる。
また、開始インターバルの長さを把握し、開始インターバル中に遊技球の発射を停止させれば、無駄球を抑制可能となる。このため、現在の設定値が遊技者に不利であっても、遊技者の技量により出玉率を向上させることが可能となる。したがって、現在の設定値が遊技者に不利な場合であっても、遊技者の遊技意欲を高めることが可能となる。
なお、請求項2に記載されているように、大当り遊技として、当該大当り遊技にて遊技者が獲得する平均的な遊技球の数の異なる複数の種類が設けられていても良い。そして、実行手段は、小当りにより開放された特定大入賞口に遊技球が入球し、該遊技球が特定領域に進入すると、該小当りの種類に対応する種類の大当り遊技、又は、該小当りの種類に応じた確率で選択されたいずれかの種類の大当り遊技を実行しても良い。
このような構成によれば、小当りの種類に応じて、該小当りに起因して行われる大当り遊技で遊技者にどの程度の遊技球が付与されるかが決定される。このため、現在の設定値に応じて、容易且つ確実に出玉率を調整可能となる。また、大当り遊技の発生頻度を変更することなく無く出玉率を調整可能であるため、現在の設定値が遊技者に不利な場合であっても、遊技の興趣が下がるのを抑制しつつ出玉率を調整することが可能となる。
また、請求項3に記載されているように、小当り遊技において特定大入賞口を開放させる開放パターンとして、特定大入賞口へ遊技球が入球する確率が異なる複数の種類が設けられていても良い。そして、実行手段は、小当りが発生すると、該小当りの種類に対応する種類の開放パターンの小当り遊技、又は、該小当りの種類に応じた確率で選択されたいずれかの種類の開放パターンの小当り遊技を実行しても良い。
このような構成によれば、小当りの種類に応じて特定大入賞口の開放パターンが決まるため、小当りの種類に応じて大当り遊技が実行される確率が決定される。このため、現在の設定値に応じて、容易且つ確実に出玉率を調整可能となる
また、請求項に記載されているように、特定大入賞口の内部には、特定大入賞口に入球した遊技球の進路を変更可能な動作パターンで動作する振分け部材が設けられており、動作パターンとして、特定大入賞口の内部に進入した遊技球が特定領域に進入する確率が異なる複数の種類が設けられていても良い。そして、実行手段は、小当りに起因して実行される小当り遊技において、該小当りの種類に対応する種類の動作パターン、又は、該小当りの種類に応じた確率で選択されたいずれかの種類の動作パターンで振分け部材を動作させても良い。
このような構成によれば、小当りの種類に応じて小当り遊技における振分け部材の動作パターンが決まるため、小当りの種類に応じて、小当り遊技が大当り遊技に発展する確率が決定される。このため、現在の設定値に応じて、容易且つ確実に出玉率を調整可能となる。
本実施形態におけるパチンコ機の正面図である。 本実施形態におけるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 本実施形態におけるパチンコ機の裏面図である。 本実施形態におけるパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 図5(a)は、本実施形態における設定装置等のブロック図であり、図5(b)は、本実施形態における現在の設定値に応じた各種類の小当り図柄の選択率を示す表である。 図6(a)は、本実施形態における小当り図柄の種類と大当り遊技の種類との対応関係を示す表であり、図6(b)は、本実施形態における小当り図柄の種類と開放パターンの種類との対応関係を示す表であり、図6(c)は、本実施形態における小当り図柄の種類と開始インターバルの種類との対応関係を示す表である。 本実施形態における始動入賞確認処理についてのフローチャートである。 本実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 図10(a)は、本実施形態における当否判定処理についてのフローチャートであり、図10(b)は、本実施形態における特別遊技処理についてのフローチャートである。 本実施形態における特別遊技処理についてのフローチャートである。 本実施形態における特別遊技処理についてのフローチャートである。 本実施形態における特別遊技処理についてのフローチャートである。 本実施形態における特別遊技処理についてのフローチャートである。 本実施形態における特別遊技処理についてのフローチャートである。 本実施形態における特別遊技処理についてのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に構成される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤10(図2)が設けられている。
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤10に向けて発射される。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、演出ボタン67及びジョグダイヤル68が設けられている。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸スイッチ57,精算スイッチ58,精算表示装置59が設けられている。
なお、図1の39は、前枠52及び前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠39に所定の鍵を挿入して鍵を時計回りに操作すると、内枠が開放され、反時計回りに操作すると、前枠52が開放される。
図2は、パチンコ機50の遊技盤10の正面図である。遊技盤10には、外レール11と内レール12とによって囲まれた略円形の遊技領域13が形成されている。遊技領域13の中央部には、第2大入賞口21を構成し、演出図柄表示装置15を備えたにセンターケース14が設置されている。
第2大入賞口21は、上部の左右両側に開閉可能な左右一対の開閉部材211が設置され、該開閉部材211の開放時にのみ遊技球が第2大入賞口21に入球可能な構成となっている。また、第2大入賞口21の内部(より詳しくは、下部)には、特定領域212が設けられており、入球した遊技球が特定領域212に進入可能となっている。
第2大入賞口21には、入球した遊技球を特定領域212へ入球させる方向、又は、そうでない方向に振分ける振分け部材213が設けられている。振分け部材213は、上部の入口より遊技球を取込み、内部の振分け機構により遊技球を左右方向に振分け、右方向(図の太線矢印)へ振分けることで、遊技球を特定領域212へその上方から球通路を介して流下させ入球させるようにしてある。一方、左方向に振分けると、遊技球は入賞球としてパチンコ機50台内へ取込まれる。振分け部材213は、前記内部の振分け機構が左右交互に作動しており、遊技球は取込まれたタイミングで左右ランダムに振分けられる。
また、第2大入賞口21は、大当り遊技(特別遊技とも記載)の際に開放される特別電動役物として機能しても良い。
センターケース14の下方には、普通図柄(以下、単に普図という)による当否判定に用いられる、遊技球が通過可能な始動ゲート24が設置されている。始動ゲート24は、普図の当否判定を実行する始動口であり、遊技球が始動ゲート24を通過すると、普図の当否判定用の複数種類の乱数値が抽出され、抽出された乱数に基づいて当否判定が行なわれる。
始動ゲート24の直下位置には、普図の当否判定が当選したときに開放する、普通電動役物として構成された第2始動口23が設けられている。また、第2始動口23の左横には、第1始動口22が設けられている。第1始動口22は、常時遊技球が入球可能な入球口である。第1および第2始動口22,23は、特別図柄(以下、特図)の当否判定用の始動口であり、いずれの始動口22,23へ遊技球が入球しても複数種類の乱数値が抽出され、抽出された乱数値は特図の保留記憶として記憶される。そして、保留記憶した乱数値に基づいて特図の当否判定が行われる。
普通電動役物で構成された第2始動口23は、普図の当否判定での当選時に、所定時間にわたって所定回数開放する。例えば、通常の遊技状態であれば、約2.6秒の開放作動が2回行なわれても良い。
第2始動口23の下方位置には、特図の当否判定で当選した際に行われる大当り遊技において開放される特別電動役物からなる第1大入賞口20が配置されている。
センターケース14においては、中央に設置された演出図柄表示装置15(全体の図示は省略)はLCDパネルとして構成されており、演出図柄表示装置15には、特図に対応する擬似図柄などの演出を表示する。また、センターケース14には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
遊技盤10の遊技領域13には、複数の一般入賞口28、多数の遊技釘、風車等が設けられ、遊技領域13の最下部にはアウト口29が設けられている。
遊技盤10の左上部には、特別図柄表示装置16と特別図柄保留数表示装置17とが設けられ、遊技盤10の右上部には、普通図柄表示装置18と普通図柄保留数表示装置19とが設けられている。
また、図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤10を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図3に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71,タンクレール72,払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤10の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸スイッチ57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83,発射制御装置,電源基板85が設けられている。主制御装置80,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83は、遊技盤10に設けられ、払出制御装置81,発射制御装置,電源基板85は、内枠70に設けられている。また、主制御装置80には、設定装置86に設けられており、設定装置86に設けられた設定キー挿入部86a、設定スイッチ86b、及び、設定表示部86c(図5(a)参照)は、遊技盤10の裏側に位置する。なお、図3では発射制御装置が記載されていないが、発射制御装置は、払出制御装置81の奥側(遊技盤10側)に配されている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。
(2)電気的構成について
続いて、図4に、本実施形態におけるパチンコ機50の電気配線を示すブロック図を示し説明する。煩雑になる電源の供給系統に関する記載は行わないが、電源が必要な制御装置若しくはアクチュエータ類には、電源装置(図示せず)から直接的又は間接的に供給される構成となっている。
パチンコ機50の電気的構成は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、及び、サブ統合制御装置83のいずれも、CPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えているが、本実施形態では、発射制御装置84にはCPU,ROM,RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU,ROM,RAM等が設けられていても良い。
主制御装置80には、第1始動口22に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ221、第2始動口23に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ231、普通図柄を作動させる始動ゲート24に進入した遊技球を検出する始動ゲートスイッチ241、第1大入賞口20に入球した遊技球を計数するための第1カウントスイッチ201、第2大入賞口21に入球した遊技球を計数するための第2カウントスイッチ214、特定領域212に進入した遊技球を計数するための特定領域スイッチ215、左一般入賞口28に入球した遊技球を検出する左一般入賞口スイッチ281、及び、右一般入賞口28に入球した遊技球を検出する右一般入賞口スイッチ282等からの検出信号が、遊技盤中継端子板を介して入力される。
主制御装置80は、搭載されているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して、払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板を介して接続されている特別図柄表示装置16、特別図柄保留数表示装置17、普通図柄表示装置18、及び、普通図柄保留数表示装置19の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、第1大入賞口ソレノイド203を制御することで第1大入賞口20の開閉を制御し、第2大入賞口ソレノイド216を制御することで第2大入賞口21の開閉を制御し、振分け部材ソレノイド217を制御することで振分け部材213を制御し、普通電動役物ソレノイド233を制御することで第2始動口23の開閉を制御する。主制御装置80からの出力信号は、試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子に出力されてホールコンピュータに送られる。
また、詳細は後述するが、本実施形態のパチンコ機50は、出玉率を定める複数の設定値が設けられており、主制御装置80は、パチンコ機50の管理者(例えば、パチンコ機50が設置されたホールの店員等)からの操作に応じて設定値を変更する。主制御装置80は、現在の設定値を記憶するための書き換え可能な不揮発性の設定値記憶装置(図示無し)を備えると共に、設定値の変更等を行うための設定装置86が設けられる(図3参照)。設定装置86は、主制御装置80と共にケースに収容されている。
図5(a)に示すように、設定装置86は、設定キー挿入部86a、設定スイッチ86b、及び、設定表示部86cを備え、これらは主制御装置80により制御される。設定キー挿入部86a、設定スイッチ86b、及び、設定表示部86cは、遊技者による操作及び視認が不可能な位置に配置される。具体的には、これらは、パチンコ機50内枠70が外枠51から開放された状態にすると、視認及び操作が可能となる。
設定キー挿入部86aは、設定キー88を挿入可能に構成されている。設定キー挿入部86aに挿入された設定キー88を回転操作することで、設定キー88(換言すれば、設定キー挿入部86a)の操作状態が、ON状態又はOFF状態に切り替えられる。そして、設定装置86は、設定キー挿入部86a及び設定スイッチ86bの操作状態を示す信号を、主制御装置80に送信する。また、設定表示部86cは、例えば、8セグのLED等を備え、パチンコ機50の設定値を表示するよう構成されている。
払出制御装置81は、主制御装置80と双方向通信が可能に構成され、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータを駆動させて賞球を払い出させる。本実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチの検出信号は、払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも、主制御装置80と払出制御装置81とに払出スイッチの検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、扉開放スイッチ、満杯スイッチ、及び、球切れスイッチからの信号が入力され、満杯スイッチにより下皿が満タンであることを示す信号が入力された場合、及び、球切れスイッチにより球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力された場合に、払出モータを停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ、及び、球切れスイッチは、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータの駆動を再開させる。
また、払出制御装置81は、CRユニット端子板を介してCRユニット(プリペイドカードユニット)と交信することで払出モータを作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は、払出スイッチに検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板は、精算表示装置59とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置59には、遊技球の貸出しを要求するための球貸スイッチ57、及び、精算を要求するための精算スイッチ58が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子を介して賞球に関する情報、及び、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。なお、本実施形態のパチンコ機50は、遊技球を払い出す構成であるが、パチンコ機50は、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式或いは管理遊技機としての構成を有していても良い。
発射制御装置84は、発射モータを制御して、遊技球を遊技領域13に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドルからの回動量信号、タッチスイッチからのタッチ信号、及び、発射停止スイッチから発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドルを操作することで出力され、タッチ信号は、遊技者が発射ハンドルを触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチを押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。尚、払出制御装置81と発射制御装置84とは、払出制御装置81から発射制御装置84への一方向通信回路として構成されている。
サブ制御装置に該当するサブ統合制御装置83は、CPU,ROM,RAM等の電気部品を備え、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用、及び、ランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ65を制御する。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に、主制御装置80から送信されてきたものと、サブ統合制御装置83が主制御装置80からの入力及び演出ボタン67の入力に基づいて生成したものとがある)に基づく制御を行い、擬似図柄等の演出画像を演出図柄表示装置15の画面に表示させる。尚、サブ統合制御装置83と主制御装置80とは、間に演出中継端子板を介した主制御装置80からサブ統合制御装置83への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは、サブ統合制御装置83から演出図柄制御装置82への一方向通信回路として構成されている。
サブ統合制御装置83には、遊技者の操作を検出する演出ボタン67が接続されており、遊技者が演出ボタン67を操作すると、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
[動作の説明]
(1)遊技について
本実施形態のパチンコ機50では、第1又は第2始動口22,23への入球により乱数の保留記憶がなされ、保留記憶された乱数に基づき特図の当否判定が行われると共に、特図の当否判定にて、所定の確率で大当り又は小当りに当選する。特図の当否判定が行われると、特別図柄表示装置16にて特図の変動表示が行われる。そして、小当りに当選した場合には、特別図柄表示装置16に小当り図柄が確定表示され、大当りに当選した場合には、特別図柄表示装置16に大当り図柄が確定表示される。パチンコ機50は、例えば、ハネモノ、又は、第1種第2種混合機等と呼ばれることもある。なお、本実施形態では、複数の種類の小当り図柄が設けられていると共に、1又は複数の種類の大当り図柄が設けられている。
小当りに当選した場合、小当り遊技が行われ、第2大入賞口21が所定の開放パターンで開放される。そして、小当り遊技中、開放された第2大入賞口21における特定領域212に遊技球が進入(以後、V入賞とも記載)すると、大当り(以後、役物当りとも記載)となり、大当り遊技(以後、役物当り遊技とも記載)が実行される。大当り遊技では、1又は複数のラウンドにわたって第1及び第2大入賞口20,21の双方又は一方が開放される。一方、特図の当否判定で大当りに当選した場合(以後、図柄当りとも記載)にも、大当り遊技(以後、図柄当り遊技とも記載)が行われる。
なお、パチンコ機50では、特図の当否判定では、一例として、1/100〜1/300程度で図柄当りに当選しても良い。一方、該当否判定では、高い頻度で小当りに当選するよう構成されており、例えば、図柄当りに当選しない場合には、ほぼ100%の確率で小当りに当選しても良い。つまり、第1又は第2始動口22,23への入球が生じると、ほぼ確実に小当り遊技が行われても良い。また、例えば、パチンコ機50は、図柄当りが発生しない構成であっても良い。また、特図の当否判定にて、ハズレが生じるようにしても良い。この場合、図柄当り及びハズレが生じた場合には、同様の態様で擬似図柄の変動表示を伴う演出を行い、遊技者に対し図柄当りが生じることの期待を持たせるようにしても良い。また、該演出にて、現在の設定値を示唆するようにしても良い。
(2)設定値の変更について
本実施形態のパチンコ機50は、遊技において遊技者がどの程度の遊技球を獲得できるかを示す度合である出玉率の異なる複数の設定値が設けられている。より詳しくは、出玉率とは、例えば、一定期間にわたって継続的にパチンコ機50で遊技が行われた場合において、発射された遊技球の総数に対する、遊技者に付与されることが期待される賞球数の割合であっても良い。パチンコ機50の管理者は、複数の設定値のうちのいずれかを、パチンコ機50の現在の設定値として選択できる。現在の設定値は、主制御装置80における上述した設定値記憶装置に記憶されており、主制御装置80は、電源投入時に設定値記憶装置から現在の設定値を読み出し、該現在の設定値に応じた出玉率で遊技を進行させる。
現在の設定値は、パチンコ機50の電源投入時における設定装置86への操作に基づき変更される。具体的には、電源投入時、設定装置86の設定キー挿入部86aに挿入された設定キー88の操作により、設定キー挿入部86aの操作状態がON状態となっており、且つ、設定スイッチ86bが押下されている場合には、主制御装置80は設定変更状態となる。設定変更状態では、主制御装置80は、設定値記憶装置から読み出した現在の設定値を仮設定値とし、該仮設定値を設定表示部86cに表示する。そして、主制御装置80は、設定スイッチ86bが押下される度に仮設定値を順次変更する。変更された仮設定値は、設定表示部86cに表示される。その後、主制御装置80は、設定キー挿入部86aの操作状態がOFF状態となると、OFF状態となった時の仮設定値を現在の設定値として確定させ、該設定値を設定値記憶装置に記憶し、確定された現在の設定値での遊技が可能な状態に移行する。
なお、設定スイッチ86bは、ラムクリアスイッチやエラー解除ボタン等と兼用されても良い。すなわち、主制御装置80は、電源投入時に設定値の変更の為に設定スイッチ86bが操作された際、主制御装置80のRAMの所定の領域を初期化したり、エラー解除を行うための処理を行ったりしても良い。
(3)設定値に応じた出玉率の調整について
上述したように、パチンコ機50には、複数の種類の小当り図柄が設けられており、小当りに当選した際、抽選により確定表示される小当り図柄の種類が決定される。そして、確定表示される小当り図柄の種類に応じて(換言すれば、小当りの種類に応じて)、該小当りに起因して行われる小当り遊技や役物当り遊技等の遊技での遊技者の有利さ(換言すれば、該小当りに起因して得られる賞球数の期待値)が定められる。
本実施形態では、小当り時に現在の設定値に応じた確率で小当り図柄の種類を選択することで、現在の設定値に対応する出玉率で遊技者が賞球を獲得可能となるよう調整される。なお、図柄当り及び小当りの双方又は一方の当選確率は、現在の設定値に関わらず定められても良い。しかし、これに限らず、該当選確率は、現在の設定値に応じて定められ、現在の設定値が遊技者に有利になるに従い、該当選確率が高くなるようにしても良い。
一例として、本実施形態では、設定1〜3の3種類の設定値が設けられる。なお、設定値が大きくなるに従い出玉率が高くなる。また、一例として、小当り図柄の種類として、小当り図柄A〜Cの3種類が設けられていても良い。なお、A〜Cの符号は、遊技者の有利さのレベルを示し、Aが遊技者に最も有利であり、Cが遊技者に最も不利となる。そして、現在の設定値が設定1〜3の各々である場合、小当りになった際には、図5(b)に示す確率で、小当り図柄の種類が選択されても良い。
そして、一例として、次の具体例1〜4のようにして、小当り図柄の種類に応じて遊技者の有利さが定められても良い。
<具体例1>
遊技者が獲得する平均的な賞球数(換言すれば、遊技者の有利さ)が異なる複数の種類の大当り遊技を設けても良い。より詳しくは、一例として、大当り遊技A〜Cが設けられても良い。なお、A〜Cは、小当り図柄と同様に有利さのレベルを示す。
大当り遊技A〜Cは、一例として、図6(a)に示すように、総ラウンド数が異なっていても良い。なお、大入賞口の開放時間が十分に長い長期ラウンドと、大入賞口の開放時間が短く、大入賞口への入球が殆ど期待できない短期ラウンドとを設け、長期ラウンド及び短期ラウンドの数を調整することで、実質的な総ラウンド数が調整されても良い。
この他にも、第2大入賞口21が開放されるラウンドとして、V入賞が生じると次のラウンドに進む条件付ラウンドと、V入賞の有無に関わらず次のラウンドに進むことができる無条件ラウンドとを設けても良い。この場合、大当り遊技に含まれる条件付ラウンドが多くなったり、条件付ラウンドが大当り遊技における早い段階で行われたりすると、大当り遊技で実行される平均的なラウンド数が減少すると考えられる。このため、大当り遊技における条件付ラウンドの比率や、条件付ラウンドが行われる順番を異なるものとすることで、遊技者の有利さが定められても良い。
また、例えば、各種類の大当り遊技における最終ラウンド以外を全て条件付ラウンドとした上で、各種類の大当り遊技の総ラウンド数を異なるものとしても良い。
そして、一例として、役物当りとなった場合に、該役物当りを生じさせた小当りにおける小当り図柄と同一レベルの種類の役物当り遊技を行うことで、小当り図柄の種類に応じて遊技者の有利さが定められても良い。つまり、例えば、図6(a)に示すように、小当り図柄Aの場合には大当り遊技A、小当り図柄Bの場合には大当り遊技B、小当り図柄Cの場合には大当り遊技Cといった具合に、100%の確率で、小当り図柄と同一レベルの大当り遊技の種類が選択されても良い。
また、この他にも、例えば、役物当りの際、抽選により役物当り遊技の種類を選択する構成としても良い。そして、小当り時の小当り図柄の種類によって、該小当りに起因する役物当り遊技の平均的な有利さが異なるものとなるよう、小当り図柄の種類に応じて役物当り遊技の各種類が選択される確率を定めても良い。なお、この時、例えば、小当り図柄と同一レベルの役物当り遊技の種類が、最も高い確率で選択されても良い。
<具体例2>
小当り遊技における第2大入賞口21の開放パターンとして、遊技者の有利さが異なる複数の種類を設けても良い。より詳しくは、例えば、第2大入賞口21の開放時間及び開放回数のうちの少なくとも一部が異なることで、遊技球が第2大入賞口21に入球する確率が異なるようにした複数の種類の開放パターンを設けても良い。また、例えば、開放インターバルが異なる複数の種類の開放パターンを設けても良い。なお、開放インターバルとは、小当り遊技にて複数回にわたって第2大入賞口21が開放される場合における、第2大入賞口21が開放される間隔である。開放インターバルが長くなるに従い、第2大入賞口21に入球しない遊技球(以後、無駄球とも記載)がより多く発射され得るため、遊技者に不利となる。
また、例えば、振分け部材213を所定の動作パターンで動作させても良い。これにより、小当り遊技中、第2大入賞口21が、V入賞が生じ易い容易状態と、V入賞が生じ難い困難状態とに推移するようにしても良い。そして、第2大入賞口21の開放時間、開放回数、及び、開放タイミングのうちの少なくとも一部が異なることで、容易状態である期間と第2大入賞口21の開放期間との重複期間の長さが異なるようにした複数の種類の開放パターンを設けても良い。無論、重複期間が長くなるに従いV入賞の確率が高くなり、遊技者に有利となる。
具体的には、一例として、開放パターンA〜Cが設けられても良い。なお、A〜Cは、小当り図柄と同様に有利さのレベルを示す。また、例えば、小当り遊技中、1回の開放で第2大入賞口21が所定時間(例えば、0.5秒)にわたって開放されても良い。また、開放パターンA〜Cは、一例として、図6(b)に示すように、小当り遊技中における第2大入賞口21の開放回数が異なっていても良い。
そして、一例として、小当りとなった場合に、小当り遊技の開放パターンの種類を小当り図柄と同一レベルとすることで、小当り図柄の種類に応じて遊技者の有利さが定められても良い。つまり、例えば、図6(b)に示すように、小当り図柄Aの場合には開放パターンA、小当り図柄Bの場合には開放パターンB、小当り図柄Cの場合には開放パターンCといった具合に、100%の確率で、小当り図柄と同一レベルの開放パターンの種類が選択されても良い。
また、この他にも、例えば、小当りとなった際、抽選により開放パターンの種類を選択する構成としても良い。そして、各種類の開放パターンが選択される確率を小当り図柄の種類に応じて定めることで、小当り図柄の種類に応じて平均的な遊技者の有利さが異なるようにしても良い。なお、この時、例えば、小当り図柄と同一レベルの種類の開放パターンが、最も高い確率で選択されても良い。
<具体例3>
始動口への入球に基づくタイミングから、該入球に起因して行われる小当り遊技により最初に第2大入賞口21が開放されるまでの期間を、開始インターバルとする。なお、例えば、始動口への入球タイミングから、第2大入賞口21の最初の開放までの期間を、開始インターバルとしても良い。また、例えば、先行する特図の当否判定による開始インターバル中や、保留記憶が存在する場合や、小当り遊技の実行中等に始動口に入球した場合等には、該入球に起因する特図の当否判定が行われるタイミングから、第2大入賞口21の最初の開放までの期間を、開始インターバルとしても良い。
そして、長さの異なる複数の種類の開始インターバルを設けても良い。なお、開始インターバルが長くなるに従い小当り遊技の開始が遅延するため、無駄球が多く発射され得る。このため、開始インターバルが長くなるに従い出玉率が低下し、遊技者に不利となると考えられる。本実施形態では、一例として、開始インターバルA〜Cが設けられても良い。なお、A〜Cの符号は、小当り図柄と同様に有利さのレベルを示す。このため、開始インターバルAが最も短く、開始インターバルCが最も長い。
そして、一例として、小当りとなった場合に、開始インターバルの種類を小当り図柄と同一レベルとすることで、小当り図柄の種類に応じて遊技者の有利さが定められても良い。つまり、例えば、図6(c)に示すように、小当り図柄Aの場合には開始インターバルA、小当り図柄Bの場合には開始インターバルB、小当り図柄Cの場合には開始インターバルCといった具合に、100%の確率で、小当り図柄と同一レベルの開始インターバルの種類が選択されても良い。
また、この他にも、例えば、小当りとなった際、抽選により開始インターバルの種類が選択される構成としても良い。そして、小当り図柄の種類によって平均的な遊技者の有利さが異なるものとなるよう、小当り図柄の種類に応じて開始インターバルの種類が選択される確率を定めても良い。なお、この時、例えば、小当り図柄と同一レベルの種類の開始インターバルが、最も高い確率で選択されても良い。
また、例えば、上述したように、振分け部材213を所定のパターンで動作させ、小当り遊技中、第2大入賞口21が、容易状態と困難状態とに推移するようにしても良い。また、複数の種類の開始インターバルを設け、容易状態である期間と第2大入賞口21の開放期間との重複期間の長さが異なる複数の種類の小当り遊技が行われるようにしても良い。そして、小当り図柄の種類に応じた確率で開始インターバルの種類を選択し、これにより重複期間の長さが調整されるようにし、その結果、小当り図柄の種類に応じて遊技者の有利さが定められても良い。
<具体例4>
具体例1〜3のうちの少なくとも2つを組み合わせて、小当り図柄の種類に応じて遊技者の有利さが定められても良い。具体的には、小当り図柄の種類に応じた確率で、大当り遊技の種類と、小当り遊技の開放パターンの種類と、開始インターバルの種類とのうちの少なくとも2つが選択されるようにし、これらの要素の組合せにより、遊技者の有利さが定められても良い。
<その他>
本実施形態において、第1始動口22に入球した場合には、特図1の当否判定が行われ、第2始動口23に入球した場合には、特図2の当否判定が行われるようにしても良い。そして、特図2の当否判定は、特図1の当否判定に比べ、現在の設定値の違いによる遊技者の有利さの違い(換言すれば、賞球数の期待値の差)が大きくなるよう構成されていても良い。この場合、第2始動口23は、第1始動口22よりも入球が困難であるのが好適である。そして、第2始動口23への入球の際には、第1始動口22への入球時と比べ、賞球数の期待値が増加するという利点以外にも、現在の設定値を判別し易くし、第2始動口23の価値を高くしても良い。
具体的には、例えば、上記実施形態と同様、特図1及び特図2の小当り図柄の種類として、小当り図柄A〜Cが設けられているとする。一例として、特図2で小当りとなった場合には、特図1で小当りとなった場合に比べ、現在の設定値が遊技者に有利な場合には、より高い確率で遊技者に有利な小当り図柄の種類が選択され、現在の設定値が遊技者に不利な場合には、より高い確率で遊技者に不利な小当り図柄の種類が選択されるようにしても良い。すなわち、特図1で小当りとなった場合、図5(b)の選択率で各種類の小当り図柄が選択されても良い。一方、特図2で小当りとなった場合、小当り図柄A〜Cの各々の選択率は、例えば、現在の設定値が設定1のときは、27.5/100,27.5/100,45/100であり、設定2のときは、35/100,35/100,30/100であり、設定3のときは、42.5/100,37.5/100,20/100であっても良い。
これ以外にも、例えば、特図2で小当り図柄Aの小当りとなった場合の賞球数の期待値は、特図1で小当り図柄Aの小当りとなった場合の賞球数の期待値よりも大きく、特図2で小当り図柄Cの小当りとなった場合の賞球数の期待値は、特図1で小当り図柄Cの小当りとなった場合の賞球数の期待値よりも小さくなっていても良い。
より詳しくは、具体例1の場合においては、特図1に対応する大当り遊技A〜Cと、特図2に対応する大当り遊技A〜Cとを設けても良い。そして、一例として、特図1の大当り遊技A〜Cの総ラウンド数を、それぞれ、10R,7R,4Rとし、特図2の大当り遊技A〜Cの総ラウンド数を、それぞれ、12R,7R,2Rとしても良い。
また、具体例2の場合においては、特図1に対応する小当り遊技の開放パターンA〜Cと、特図2に対応する小当り遊技の開放パターンA〜Cとを設けても良い。そして、一例として、特図1の開放パターンA〜Cを、それぞれ、3回開放,2回開放,1回開放とし、特図2の開放パターンA〜Cを、それぞれ、4回開放,2回開放,1回開放としても良い。
また、具体例3の場合においては、特図1に対応する小当り遊技の開始インターバルA〜Cと、特図2に対応する小当り遊技の開始インターバルA〜Cとを設けても良い。そして、一例として、特図1の開始インターバルA〜Cを、それぞれ、1秒,2秒,3秒とし、特図2の開始インターバルA〜Cを、それぞれ、0.5秒,2秒,3.5秒としても良い。
(4)パチンコ機の処理について
次に、主制御装置80等が実行する処理について、詳しく説明する。パチンコ機50の稼働中、主制御装置80は、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動されるメインルーチンを周期的に実行する。メインルーチンでは、特図及び普図の当否判定等にて用いられる乱数が抽出される。また、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と、始動口への入賞に起因して当否判定を行う当否判定処理と、当否判定で当選した際に行われる大当り遊技及び小当り遊技を制御する大当り遊技処理とが実行される。この他にも、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と、ホールコンピュータ等に各種情報を送信する各出力処理とが実行される。以下では、メインルーチンにて行われる処理について説明する。
(4−1)始動口入賞処理
図7に記載されているように、上述した入賞確認処理の1つである始動口入賞処理では、先ず第1,第2始動口スイッチ221、231の検出信号に基づいて、第1,第2始動口22,23に遊技球が入球したか否か判定する(S10)。否定判定なら(S10:no)リターンし、肯定判定なら(S10:yes)、保留記憶数が上限数(一例として4個)未満か否か判定する(S15)。なお、該上限数は、例えば1個であっても良い。否定判定なら(S15:no)リターンし、肯定判定なら(S15:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数等を、保留記憶として記憶し、保留記憶数を示す保留記憶カウンタに1を加算する(S20)。次に、特別図柄保留数表示装置17の点灯数を1増加させると共にサブ統合制御装置83に現在の保留記憶数として保留記憶カウンタ値を送信する保留記憶数指示コマンド送信処理を行い(S25)、リターンする。
(4−2)当否判定処理
図8〜10(a)に記載されているように、当否判定処理では、先ず条件装置が未作動か否か判定する(S50)。この判定は大当りフラグに基づいて行われる。大当りフラグとは、特図の当否判定で図柄当りに当選した場合に立つフラグである。S50では、大当りフラグの値が0か否かを判定する。否定判定なら(S50:no)リターンし、肯定判定なら(S50:yes)、特図の変動が停止中であるか否か(S55)、次に確定図柄が未表示中であるか否か(S60)判定する。
特図変動停止中で、確定図柄未表示中ならば(S55:yes、S60:yes)、保留記憶があるか否か判定し(S65)、否定判定なら(S65:no)リターンし、肯定判定なら(S65:yes)、最も古い保留記憶に係る乱数を読み出し、残りの保留記憶が存在する場合には、該保留記憶の記憶領域のシフト処理を行う(S70)。
続いて、読み出した保留記憶の大当り判定用乱数の値が、予め設定された判定用テーブルに基づいて図柄当りとなる値か否かの判定を行う(S75)。肯定判定なら(S75:yes)、読み出した保留記憶の大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り図柄の種類を決定し(S80)、読み出したリーチ決定用乱数及び変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の変動時間を決定する(S85)。次に、S80で決定した大当り図柄の種類に応じて、図柄当り遊技の内容(開放させる大入賞口の種類(第1又は第2)、総ラウンド数、第1又は第2大入賞口20,21のラウンド毎の開放態様と開放時間等)の設定を行なう(S90)。
S75が否定判定なら(S75:no)、大当り判定用乱数の値が小当りとなる値か否か判定する(S110)。肯定判定なら(S110:yes)、小当り図柄の種類を決定し(S115)、変動パターン決定用乱数等に基づき、変動時間を決定する(S120)。なお、上述したように、小当り図柄の種類は現在の設定値に応じて決定される。また、特図の変動時間は、上述した開始インターバルに含まれる。このため、上述した具体例3が適用される場合、小当り図柄の種類に基づき特図の変動時間が決定されても良い。
次に、S115で決定した小当り図柄の種類に応じて、小当り遊技の内容(例えば、上述した開放パターン等)と、小当りから役物当りに発展した場合の役物当り遊技の内容(開放させる大入賞口の種類(第1又は第2)、総ラウンド数、第1又は第2大入賞口20,21のラウンド毎の開放態様と開放時間等)の設定を行なう(S125)。この時、上述した具体例1〜4に記載したように、小当り図柄の種類に応じて遊技者の有利さが定められる。また、上述した開始インターバルの内、小当り遊技の開始後、該小当り遊技により第2大入賞口21の開放が開始されるまでの時間を、開放待ち時間とする。具体例3が適用される場合、小当り図柄の種類に応じて開放待ち時間が決定されても良い。
S110が否定判定なら(S110:no)、即ち当否判定結果がハズレなら、ハズレ図柄を決定し(S130)、保留記憶のリーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数の値等に応じて変動時間を決定する(S135)。
S90,S125,S135の処理に続いて、当否判定結果を示すデータ(大当り遊技、小当り遊技及びハズレを示す図柄の種類、リーチの有り無し、変動時間など)を含んだ変動開始コマンドをサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置16において特図を変動表示させる処理を行い(S100)、リターンする。なお、サブ統合制御装置83は、変動開始コマンドに基づき、演出図柄表示装置15にて擬似(演出)図柄の変動表示等といった各種演出を行う。
一方、S55が否定判定なら(S55:no)、即ち特図が変動中であった場合には、図9に示すフローチャートに進み、特図の変動時間が経過したか否か判定する(S150)。否定判定なら(S150:no)リターンし、肯定判定なら(S150:yes)、図柄停止コマンドをサブ統合制御装置83に出力する図柄停止コマンド送信処理を行い(S155)、特別図柄表示装置16を制御してS80又はS115又はS130にて決定した確定図柄を確定表示させる(S155)。なお、サブ統合制御装置83は、図柄停止コマンドを受信すると、変動表示されていた擬似図柄を確定表示させる。
S155に続いては、確定表示した特図が大当り図柄か否か判定する(S160)。肯定判定なら(S160:yes)、確定表示した大当たり図柄の種類に応じて大当りフラグをセットする(S165)。次に、確定図柄表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)(S170)、条件装置の作動開始処理(S175)、役物連続作動装置の作動開始処理(S180)を行い、そのままリターンする。
S160が否定判定なら(S160:no)、確定表示した特図が小当り図柄か否か判定する(S190)。肯定判定なら(S190:yes)、小当りフラグをセットする(S195)。次に、確定図柄表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)(S200)、条件装置の作動開始処理(S205)を行う。
S190が否定判定なら(S190:no)、即ち確定表示した図柄が大当り図柄でも小当り図柄でもなければ、確定図柄表示設定処理を行い(S210)、そのままリターンする。
一方、S60が否定判定なら(S60:no)、即ち確定図柄が表示中であった場合には、図10(a)に示すフローチャートに進み、設定された確定図柄表示時間が終了したか否か判定する(S220)。肯定判定なら(S220:yes)、特別図柄表示装置16を制御して特図の確定表示を終了させるとともに、サブ統合制御装置83に図柄表示終了コマンドを送信して(S225)リターンし、否定判定なら(S220:no)、そのままリターンする。
(4−3)特別遊技処理
図10(a)〜16に記載されているように、特別遊技処理では、まず、大当りフラグの値が0か否か判定する(S270)。肯定判定なら(S270:yes)、小当りフラグの値が0か否か判定する(S275)。肯定判定なら(S275:yes)リターンし、否定判定なら(S275:no)、図11のS290に進む。
S290では、小当り開始演出中であるか否か判定する(S290)。否定判定なら(S290:no)、第2大入賞口21が開放中か否か判定する(S295)。否定判定なら(S295:no)、特定領域212が有効か(遊技球を検出すると役物連続作動装置が作動する期間か)否か判定する(S300)。否定判定なら(S300:no)、小当り終了演出中か否か判定する(S305)。肯定判定なら(S305:yes)、小当り終了演出終了時間が経過したか否か判定する(S310)。肯定判定なら(S310:yes)、条件装置の作動終了処理を行い(S315)、小当りフラグに0をセットし(S320)リターンする。また、S310が否定判定(S310:no)の場合も同様にリターンする。
S305が否定判定なら(S305:no)、小当り開始演出処理を行ない(S325)、この処理でサブ統合制御装置83へ小当り開始コマンドを送信し、リターンする。小当り開始コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置15にて小当り開始演出を行う。
S290が肯定判定なら(S290:yes)、小当り開始演出終了時間が経過した否か判定する(S330)。肯定判定なら(S330:yes)、第2大入賞口21開放処理を行い(S335)、特定領域212の有効化処理を行う(S340)。第2大入賞口開放処理では、第2大入賞口ソレノイド216を駆動して、第2大入賞口21の開閉部材211を設定された開放パターンで開放する。S340の処理後、又は、S330が否定判定なら(S330:no)、リターンする。
S295が肯定判定、即ち第2大入賞口21が開放中なら(S295:yes)、図12のS350に進み、第2大入賞口21への入賞数が10個未満か否か判定し(S350)、肯定判定なら(S350:yes)、第2大入賞口21の開放時間が終了したか否か判定する(S355)。S355が肯定判定(S355:yes)、又はS350が否定判定なら(S350:no)、第2大入賞口21の閉鎖処理を行い(S360)、リターンする。
S355が否定判定(S355:no)、又はS300が否定判定なら(S300:no)、図13のS380に進み、特定領域スイッチ215が遊技球を検出したか否か(換言すれば、V入賞が生じたか否か)を判定する(S380)。否定判定なら(S380:no)、特定領域有効化期間が終了したか否か判定し(S420)、肯定判定なら(S420:yes)、小当り終了演出処理を行って(S425)リターンする。この小当り終了演出処理では、サブ統合制御装置83へ小当り終了コマンドを送信する。小当り終了コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置15にて小当り終了演出を行う。
S380が肯定判定なら(S380:yes)、役物当りとし、役物連続作動装置の作動開始処理を行う(S385)。この処理により、役物当り遊技に移行する。そして、第2大入賞口21が開放中か否か判定し(S390)、肯定判定なら(S390:yes)、第2大入賞口閉鎖処理を行う(S395)。
S395の後又はS390が否定判定なら(S390:no)、大当りフラグをセットし(S400)、特定領域無効化処理を行い(S405)、役物大当り開始演出設定処理を行なう(S410)。この処理でサブ統合制御装置83へ役物大当り開始コマンドを送信する。役物大当り開始コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置15にて役物大当り開始演出を行う。S410に続いては、小当りフラグをクリアし(S415)リターンする。
なお、大当りフラグをセットする際、例えば、実行された小当り遊技に対応する小当り図柄の種類に関わらず、所定の確率の抽選により大当り遊技の種類が選択されても良い。この時、大当り遊技の平均的な総ラウンド数が現在の設定値に応じたものとなるよう、該抽選における大当り遊技の種類の選択確率が、現在の設定値に応じて定められても良い。これにより、現在の設定値に対応する出玉率に応じて、遊技者に賞球を付与することが可能となる。また、例えば、具体例2,3が適用される場合、小当り遊技が遊技者に有利になるに従い、該小当り遊技にてV入賞が生じ、大当りフラグをセットする際に、より高い確率で、遊技者により不利な役物当り遊技が選択されるようにしても良い。
一方、S270が否定判定なら、図14のS450に進み、大当り遊技を実行する。なお、図柄当り遊技が実行される場合、大当り図柄の種類に応じて図柄当り遊技の内容が定められる。また、役物当り遊技が実行される場合、当否判定処理のS125にて、小当り図柄の種類等に応じて図柄当り遊技の内容が定められても良い。大当り遊技の各ラウンドでは、第1及び第2大入賞口20,21のうちの一方が開放される。
S450に進むと、いずれかの大入賞口が開放中か否か判定する(S450)。否定判定なら(S450:no)、開放間インターバル中か否か判定する(S455)。否定判定なら(S455:no)、大当り終了演出中か否か判定する(S460)。否定判定なら(S460:no)、大当り開始演出中か否か判定する(S465)。肯定判定なら(S465:yes)、大当り開始演出時間が経過したか否か判定し(S470)、否定判定なら(S470:no)リターンし、肯定判定なら(S470:yes)、大入賞口の開放処理を行い(S475)、リターンする。
S455が肯定判定なら(S455:yes)、インターバル終了時間が経過した否か判定し(S480)、否定判定なら(S480:no)リターンし、肯定判定なら(S480:yes)、大入賞口の開放処理(S485)を行った後リターンする。
S465が否定判定なら(S465:no)、大当り開始演出処理を行ない(S490)、リターンする。大当り開始演出処理(S490)では、サブ統合制御装置83へ大当り開始コマンドを送信する。大当り開始コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置15にて大当り演出を行う。
S450が肯定判定なら(S450:yes)、図15のS500に進み、大入賞口への入賞が規定数である10個を満たしたか否か判定し(S500)、否定判定なら(S500:no)、大入賞口の開放時間が終了したか否か判定する(S505)。否定判定なら(S505:no)リターンし、肯定判定なら(S505:yes)又はS500が肯定判定なら(S500:no)、大入賞口の閉鎖処理を行い(S510)、大当り遊技の最終ラウンドが終了したか否か判定する(S515)。肯定判定なら(S515:yes)大当り終了演出処理を行い(S520)リターンし、否定判定なら(S515:no)、開放間インターバル処理を行ない(S525)、リターンする。
大当り終了演出処理(S520)ではサブ統合制御装置83へ大当り終了コマンドを送信し、開放間インターバル処理(S525)では、同様にインターバルコマンドをサブ統合制御装置83に送信する。サブ統合制御装置83は、これらのコマントに基づき演出図柄表示装置15にて演出を行う。
一方、S460が肯定判定なら、即ち大当り終了演出中であれば(S460:yes)、図16のS530に進み、大当り終了演出時間が経過したか否か判定する(S530)。否定判定なら(S530:no)、リターンする。肯定判定なら(S530:yes)、条件装置停止処理(S535)、役物連続作動装置停止処理(S540)を行う。そして、大当りフラグをクリアし(S545)、リターンする。
[効果]
上記実施形態のパチンコ機50によれば、第1及び第2始動口22,23への入球により、現在の設定値に応じた有利さの小当りが発生する。そして、発生した小当りの有利さに応じて、該小当りに起因して行われる小当り遊技や大当り遊技等の遊技の内容が定められる。このため、所謂ハネモノのパチンコ機において、現在の設定値に応じて好適に出玉率を調整可能となり、ホールや遊技者の利益調整を適切に行うことが可能となる。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態のパチンコ機50には、第1及び第2大入賞口20,21が設けられているが、パチンコ機50には、第2大入賞口21のみが設けられていても良い。さらに、この場合において、例えば、第1及び第2始動口22,23への入球に起因して当否判定を行わない構成としても良い。すなわち、第1又は第2始動口22,23への入球が生じた場合、当否判定を行うことなく無条件で第2大入賞口21を開放する小当り遊技を行い、小当り遊技中にV入賞が生じると、1又は複数のラウンドにわたって第2大入賞口21を開放させることで大当り遊技が行われるようにしても良い。さらに、この場合、小当り遊技にてV入賞が生じた際、抽選により大当り遊技の総ラウンド数を決定しても良い。また、この場合、第2始動口23を普通電動役物ではない通常の入賞口として構成し、普図の当否判定を行わないようにしても良い。なお、このような構成は、ハネモノ、又は、第2種等と呼ばれることもある。
そして、上記構成において、複数の種類の小当りを設け、第1又は第2始動口22,23への入球が生じた場合、上記実施形態における小当り図柄の種類の選択と同様にして、小当りの種類が決定されても良い。さらに、小当り図柄の種類に代わって小当りの種類に応じて、上記実施形態と同様にして、該小当りに起因して行われる小当り遊技や大当り遊技等の遊技での遊技者の有利さ(換言すれば、該小当りに起因して得られる賞球数の期待値)が決定されるよう構成されても良い。また、上記構成においても、小当りの種類に関わらず、V入賞が生じた際、現在の設定値に応じた確率で大当り遊技の種類が選択されるようにしても良い。
(2)また、上記実施形態において、第2大入賞口21には振分け部材213が設けられているが、振分け部材213は、第2大入賞口21に入球した遊技球の進路を変更可能な動作パターンで動作する。このため、該動作パターンにより、小当り遊技、又は、大当り遊技における条件付ラウンドでのV入賞の確率は異なるものとなる。具体的には、例えば、第2大入賞口21の開放中、振分け部材213が右方向にゆっくり移動し、左方向に素早く移動するようにすれば、V入賞の確率は高くなると考えられる。一方、例えば、第2大入賞口21の開放中、振分け部材213が右方向に素早く移動し、左方向にゆっくり移動するようにすれば、V入賞の確率は低くなると考えられる。
このため、上記実施形態において、V入賞の確率が異なる振分け部材213の動作パターンを複数設けても良い。そして、小当り図柄の種類に応じて、又は、該種類に応じた確率で、小当り遊技、又は、該小当り遊技でのV入賞により行われる大当り遊技の条件付ラウンドにおける上記動作パターンを選択しても良い。なお、他の実施形態(1)に記載された、特図の当否判定を伴わない構成においては、小当りの種類に応じて、又は、該種類に応じた確率で、小当り遊技、又は、該小当り遊技でのV入賞により行われる大当り遊技の条件付ラウンドにおける上記動作パターンを選択しても良い。
この他にも、大当りが発生した際、大当り図柄の種類に応じて、又は、該種類に応じた確率で、大当り遊技でのV入賞により行われる大当り遊技の条件付ラウンドにおける上記動作パターンを選択しても良い。
なお、これらの構成は、単独で用いられても良いし、上述した具体例1〜3の内の少なくとも1つと組み合わせて用いられても良い。
これらの構成によれば、上記実施形態と同様にして、現在の設定値に応じた確率で、小当り時における小当り或いは小当り図柄の種類、又は、図柄当り時における大当り図柄の種類が選択されるようにすることで、役物当りが発生する確率や、条件付ラウンドを含む大当り遊技で消化される平均的なラウンド数を調整でき、現在の設定値に応じて出玉率を調整することが可能となる。
(3)また、上記実施形態においては、第2大入賞口21には振分け部材213が設けられているが、第2大入賞口21に振分け部材213を設けない構成としても良い。また、上記実施形態においては、擬似図柄の変動表示が行われるが、これを行わない構成としても良い。
(4)また、上記実施形態にて役物当り遊技に条件付ラウンドを設けた場合、条件付ラウンドにおいて、振分け部材213を所定のパターンで移動させても良い。ここで、第2大入賞口21に入球した遊技球を最も高い確率でV入賞に誘導できる振分け部材213の位置を、特定位置とする。条件付ラウンドにおいて、振分け部材213が特定位置に位置している継続時間の長さを、現在の設定値に応じて定めても良い。これにより、現在の設定値に応じて、条件付ラウンドの次のラウンドが行われる確率を定めることが可能となり、現在の設定値に対応する出玉率で遊技者に賞球を付与することができる。
(5)また、上記実施形態において、大当り遊技の終了後、図柄当り及び役物当りとなることなく、始動口への入球回数が上限数(一例として、50)に達した場合には、開始インターバルを短縮しても良い。より詳しくは、特図の変動時間を短縮しても良いし、上述した開放待ち時間を短縮しても良い。
(6)また、上記実施形態において、パチンコ機50は、大当り遊技の終了後、第2始動口23への入球頻度が上昇する時短状態に移行しても良い。具体的には、時短状態では、普図の当否判定で当選する確率が上昇すると共に、普図の当否判定で当選した際の第2始動口23の開放回数や開放時間が長くなっても良い。また、時短状態では、特図の変動時間が短縮されても良い。
さらにこの場合、上述した特図1及び特図2の当否判定が行われるようにし、特図2の当否判定では、特図1の当否判定に比べ、現在の設定値の違いによる遊技者の有利さの違いが大きくなるよう構成されていても良い。これにより、時短状態中は、大当りを得る確率が高くなり、また、パチンコ機50の現在の設定値の判別が容易となる。なお、この場合において、時短状態中における特図2の小当りについては、具体例3を適用せず、小当り図柄の種類に関わらず開始インターバルを一定としても良い。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
上記実施形態におけるパチンコ機50が弾球遊技機の一例に、設定装置86が設定手段の一例に、第2大入賞口21が特定大入賞口の一例に相当する。
また、当否判定処理のS110,S115が、小当り手段の一例に相当する。
また、当否判定処理のS125,S190〜S205、及び、特別遊技処理のS315,S320,S335,S340,S360,S380〜S415,S475,S485,S510,S535〜S545が、実行手段の一例に相当する。
10…遊技盤、13…遊技領域、16…特別図柄表示装置、17…特別図柄保留数表示装置、20…第1大入賞口、21…第2大入賞口、22…第1始動口、23…第2始動口、24…始動ゲート、50…パチンコ機、80…主制御装置、86…設定装置、86a…設定キー挿入部、86b…設定スイッチ、86c…設定表示部、88…設定キー。

Claims (4)

  1. 遊技において遊技者がどの程度の遊技球を獲得できるかを示す度合である出玉率の異なる複数の設定値を有する弾球遊技機であって、
    外部からの指示に応じて、複数の前記設定値のうちのいずれかを、前記弾球遊技機の現在の設定値とする設定手段と、
    内部に特定領域が設けられた特定大入賞口を含む1又は複数の大入賞口と、
    遊技者の有利さが異なる複数の種類の小当りのうちのいずれかを発生させる手段であって、始動口への入球が生じると、前記現在の設定値に応じた確率で選択されたいずれかの種類の前記小当りを発生させる小当り手段と、
    前記小当りに起因して、前記特定大入賞口を開放させる小当り遊技及び大当り遊技を含む遊技を実行する手段であって、前記小当りが発生すると前記小当り遊技を実行し、前記小当り遊技にて開放された前記特定大入賞口に遊技球が入球し、該遊技球が前記特定領域に進入すると、前記大当り遊技を実行する実行手段と、
    を備え、
    前記実行手段は、前記小当りの種類に応じて、該小当りに起因して行われる遊技の内容を定め、
    前記始動口への入球に基づくタイミングから、該入球に起因して行われる前記小当り遊技にて前記特定大入賞口が最初に開始されるまでの期間を、開始インターバルとし、
    前記小当りが発生した後の前記開始インターバルは、該小当りの種類に対応する長さ、又は、該小当りの種類に応じた確率で選択された長さであり、
    前記小当り手段は、前記現在の設定値が遊技者に有利になるに従い、より高い確率で、対応する前記開始インターバルの短い種類の前記小当り、又は、より短い前記開始インターバルが選択される確率の高い種類の前記小当りを発生させること、
    を特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載された弾球遊技機において、
    前記大当り遊技として、当該大当り遊技にて遊技者が獲得する平均的な遊技球の数の異なる複数の種類が設けられており、
    前記実行手段は、前記小当りにより開放された前記特定大入賞口に遊技球が入球し、該遊技球が前記特定領域に進入すると、該小当りの種類に対応する種類の前記大当り遊技、又は、該小当りの種類に応じた確率で選択されたいずれかの種類の前記大当り遊技を実行すること、
    を特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された弾球遊技機において、
    前記小当り遊技において前記特定大入賞口を開放させる開放パターンとして、前記特定大入賞口へ遊技球が入球する確率が異なる複数の種類が設けられており、
    前記実行手段は、前記小当りが発生すると、該小当りの種類に対応する種類の前記開放パターンの前記小当り遊技、又は、該小当りの種類に応じた確率で選択されたいずれかの種類の前記開放パターンの前記小当り遊技を実行すること、
    を特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項1から請求項のうちのいずれか1項に記載された弾球遊技機において、
    前記特定大入賞口の内部には、前記特定大入賞口に入球した遊技球の進路を変更可能な動作パターンで動作する振分け部材が設けられており、
    前記動作パターンとして、前記特定大入賞口の内部に進入した遊技球が前記特定領域に進入する確率が異なる複数の種類が設けられており、
    前記実行手段は、前記小当りに起因して実行される前記小当り遊技において、該小当りの種類に対応する種類の前記動作パターン、又は、該小当りの種類に応じた確率で選択されたいずれかの種類の前記動作パターンで前記振分け部材を動作させること、
    を特徴とする弾球遊技機。
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