JP2017113366A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の可変入賞口を連動させて開放される弾球遊技機において、獲得できる総賞球数が異なる特別遊技状態を作り出すことを可能とする。【解決手段】当りを示す第1普通図柄が確定表示されたことにより開放される第1可変入賞口内に、入球した遊技球を2つの作動領域のいずれか振り分け振分部材を備え、遊技球が一方の作動領域に誘導されると、当該遊技球の自重により第2可変入賞口Aが開放され、遊技球が他方の作動領域に誘導されると、当該遊技球の自重により第2可変入賞口Bが開放され、第2可変入賞口A又はBへの遊技球の入球に起因して、当りを示す第2普通図柄が確定表示されると第3可変入賞口が開放するようにし、第2可変入賞口AとBとで、閉鎖条件である当該可変入賞口への入球数を異ならせた。【選択図】図2

Description

本発明は、パチンコ機(以下、弾球遊技機ともいう)に関するものである。
従来のパチンコ機には、第1種パチンコ機、第2種パチンコ機、一般電動役物型パチンコ機(普通電動役物型パチンコ機)などが存在する。
第1種パチンコ機、第2種パチンコ機は、特定の条件が成立すると、可変入賞口が、所定時間の間、所定間隔をあけながら開放動作し、その可変入賞口に遊技球が入賞することで大量の賞球を得ることが出来るようになっている。
これに対して、一般電動役物型パチンコ機は、特定の条件が成立すると1つ目の可変入賞口が開放され、その可変入賞口に遊技球が入賞すると次の可変入賞口がほぼ100%の確率で開放され、その可変入賞口に遊技球が入賞すると、さらに次の可変入賞口がほぼ100%の確率で開放される。つまり、1つ1つの可変入賞口を開放させるのに抽選が入るものの複数の可変入賞口が連動するかたちで開放され、それらの複数の開放された可変入賞口に遊技球が入賞することで大量の賞球を得ることが可能な構成となっている。
特開2007−325773号公報 特開2007−014696号公報 特開2009−106544号公報
上述したように、一般電動役物型パチンコ機では、複数の可変入賞口を連動するかたちで開放させる遊技操作が要求されるので、パチンコ遊技の特徴である遊技球の挙動によって遊技者を楽しませることができる。
その一方、短い期間に大量の賞球を得ることが可能な状態である特別遊技状態の種類が、1つの可変入賞口のみで大量の賞球を得る構成のパチンコ機に比べて少なく、この点で面白みに欠けるという問題があった。
それは、1つの可変入賞口のみで特別遊技状態が実行される構成の場合、その1つの可変入賞口の開放回数、所謂ラウンド数を一定にしないことで、獲得できる総賞球数が異なる複数の特別遊技状態を作り出すことができる。しかし、複数の可変入賞口が連動するかたちで特別遊技状態を作り出す一般電動役物型パチンコ機の場合、1つの可変入賞口の開放回数が少ないため、その開放回数を異ならせることで獲得できる総賞球数を複数種類設定することは難しい。
一般電動役物型パチンコ機(複数の入賞口が連動する構成のパチンコ機)において、遊技者は、獲得できる賞球数が多い特別遊技状態が実行されることを期待して遊技を行うのではなく、特別遊技状態が実行されることを期待して遊技を行っていた。
そこで、本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、複数の可変入賞口を連動させ、獲得できる総賞球数が異なる特別遊技状態を作り出すことが可能な弾球遊技機を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項1の弾球遊技機は、遊技領域に設けられた第1検出手段が遊技球を検出したことに起因して抽出された数値データを記憶可能個数の範囲で記憶する第1記憶手段と、該第1記憶手段に記憶されている数値データに基づいて当否を判定する第1当否判定手段と、該第1当否判定手段の判定結果を示す第1図柄を表示する第1図柄表示装置と、該第1図柄表示装置に当りを示す第1図柄が確定表示されることに起因して、遊技球が入球不可能な閉鎖状態から遊技球が入球可能な開放状態に変化し、遊技球が入球することで賞球が付与される第1可変入賞口と、該第1可変入賞口に入球した遊技球をA領域又はB領域に振り分ける振分装置と、前記A領域に進入した遊技球の自重を利用して、遊技球が入球不可能な閉鎖状態から遊技球が入球可能な開放状態に変化し、遊技球が入球することで賞球が付与される第2可変入賞口Aと、前記B領域に進入した遊技球の自重を利用して、遊技球が入球不可能な閉鎖状態から遊技球が入球可能な開放状態に変化し、遊技球が入球することで賞球が付与される第2可変入賞口Bと、前記第2可変入賞口A内に設けられた第2検出手段A又は前記第2可変入賞口B内に設けられた第2検出手段Bが遊技球を検出したことに起因して抽出された数値データを記憶可能個数の範囲で記憶する第2記憶手段と、該第2記憶手段に記憶されている数値データの数だけ第2図柄を表示する第2図柄表示装置と、該第2図柄表示装置に当りを示す第2図柄が確定表示されることに起因して、遊技球が入球不可能な閉鎖状態から遊技球が入球可能な開放状態に変化し、遊技球が入球することで賞球が付与される第3可変入賞口と、を備え、前記第2可変入賞口A及び前記第2可変入賞口Bの開放状態は、当該第2可変入賞口に規定数の遊技球が入球するまで維持される構成であり、前記第2可変入賞口Aと前記第2可変入賞口Bとで、前記規定数の数を異ならせることを特徴とする。
第1可変入賞口、第3可変入賞口は、ソレノイドやモータ等が駆動することにより、閉鎖状態から開放状態へと変化する構成となっている。
また、第1可変入賞口、第3可変入賞口は、規定数の遊技球の入球したこと、又は各可変入賞口に設定された最大開放時間に達したことのいずれかに該当すると閉鎖状態に変化する。
「規定数」と「記憶手段により記憶可能個数」は同数である構成が好適ではあるが、互いに異なる数であってもよい。
請求項1に記載の「振分装置」は、常に一定の動作を行う構成が好適である。具体的には、当りを示す第1図柄の確定表示が終了した後から所定時間経過後に所定動作を開始し、所定時間動作を行った後は、初期位置に戻るようにする。前記所定動作を常に同じ動作とする。
請求項1に記載の「遊技球の自重を利用して」とは、遊技球の自重を第2可変入賞口を開放させる動作に変換させる機構を備えているということである、所謂、第2種非電動役物である。
請求項1に記載の第2記憶手段に記憶されている数値データに基づいて、必ず、第3可変入賞口を開放させる構成、つまり1/1で当りとなる構成であっても、第2記憶手段に記憶されている数値データに基づいて当否を判定する第2当否判定手段を備える構成が好適である。
第3可変入賞口内に、第3可変入賞口に入球した遊技球を検出する第3検出手段を備えるものとし、該第3検出手段が遊技球を検出したことに起因して抽出された数値データを記憶可能な範囲で記憶する第3記憶手段と、該第3記憶手段に記憶されている数値データの数だけ第3図柄を表示する第3図柄表示装置と、遊技球が入球不可能な閉鎖状態から遊技球が入球可能な開放状態に変化し、遊技球が入球することで賞球が付与される第4可変入賞口とを設ける構成であってもよい。その場合、該第3図柄表示装置に当りを示す第3図柄が確定表示されることに起因して、第4可変入賞口が開放する構成とする。また、第3記憶手段に記憶されている数値データに基づいて1/1で当る構成であっても、第3記憶手段に記憶されている数値データに基づいて当否を判定する第3当否判定手段を備える構成が好適である。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、前記当りを示す第1図柄には、当り図柄Aと、当り図柄Bと、があり、前記第1図柄表示装置に、前記当り図柄Aが確定表示された場合には前記第1可変入賞口に入球した遊技球が前記B領域よりも前記A領域に進入する確率が高く、前記当り図柄Bが確定表示された場合には前記第1可変入賞口に入球した遊技球が前記A領域よりも前記B領域に進入する確率が高くなるように設定したことを特徴する。
請求項2に記載の当りを示す図柄には、当り図柄A又は当り図柄B以外の当り図柄を備える構成であってもよい。また、当り図柄Aが確定表示された場合には第1可変入賞口に入球した遊技球が必ずA領域に進入するというわけではなく、あくまでもB領域よりもA領域に進入する確率が高いということである。
請求項2に記載の弾球遊技機において、第1可変入賞口の入口の直下に振分装置を配置し、該振分装置は当りを示す第1図柄の確定表示が終了した後に、常に所定の動作を行うものとする。第1可変入賞口の開放態様として、振分装置が、B領域に遊技球を振り分ける状態になっているときよりも、A領域に遊技球を振り分ける状態になっているときのほうが開放される時間が長い開放パターンAと、振分装置が、A領域に遊技球を振り分ける状態になっているときよりも、B領域に遊技球を振り分ける状態になっているときのほうが開放される時間が長い開放パターンBとを備えた構成が好適である。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、遊技領域に第4検出手段を設け、該第4検出手段に遊技球が検出されたことに起因して抽出された数値データを前記第1記憶手段に記憶するようにし、前記第1検出手段が遊技球を検出したことに起因して抽出された前記数値データに基づいて前記第1当否判定手段によって当りと判定された場合に、前記第1可変入賞口に入球した遊技球が前記B領域に進入する確率よりも、前記第4検出手段が遊技球を検出したことに起因して抽出された前記数値データに基づいて前記第1当否判定手段によって当りと判定された場合に、前記第1可変入賞口に入球した遊技球が前記B領域に進入する確率のほうが高くなるように設定したことを特徴とする。
請求項3に記載の弾球遊技機は、第1検出手段に遊技球が検出された場合でも、第4検出手段に遊技球が検出された場合でも、遊技球を検出したことに起因して抽出された数値データは第1記憶手段により記憶され、該第1記憶手段により記憶された数値データに基づいて第1当否判定手段が当否を判定されることから、当りと判定される確率も共に同じで、第1図柄表示装置に第1当否判定手段の判定結果を示す第1図柄が表示されることになる。
また、請求項2に記載の弾球遊技機における請求項3に記載の発明は、第1検出手段に遊技球が検出された際に抽出された数値データよりも、第4検出手段に遊技球が検出された際に抽出された数値データのほうが、第1当否判定手段により当りと判定された時、当り図柄Bにて確定表示される確率が高くなる。
請求項4に記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、遊技領域に第4検出手段と、該第4検出手段に遊技球が検出されたことに起因して抽出された数値データを記憶する第4記憶手段と、該第4記憶手段に記憶されている数値データに基づいて当否を判定する第4当否判定手段と、該第4当否判定手段の判定結果を示す第4図柄を表示する第4図柄表示手段と、を備え、該第4図柄表示装置に当りを示す第4図柄が確定表示されることに起因して、前記第1可変入賞口が前記閉鎖状態から前記開放状態に変化するようにし、前記第1当否判定手段によって当りと判定された場合に、前記第1可変入賞口に入球した遊技球が前記B領域に進入する確率よりも、前記第4当否判定手段によって当りと判定された場合に、前記第1可変入賞口に入球した遊技球が前記B領域に進入する確率のほうが高くなるように設定したことを特徴とする。
請求項4に記載の弾球遊技機は、第1検出手段により検出される場合と第4検出手段により検出される場合とでは、遊技球が検出されたことに起因して抽出された数値データを記憶する記憶手段、該記憶手段に記憶された数値データに基づいて当否を判定する当否判定手段、該当否判定手段の判定結果を示す図柄を表示する図柄表示手段も異なるため、第1当否判定手段により当りと判定される確率と第4当否判定手段により当りと判定される確率は同じ値であっても、異なる値であってもよい。
請求項3又は請求項4に記載の弾球遊技機では、第1検出手段は、所定の発射強度未満で発射された遊技球が流下する第1遊技領域に配置し、第4検出手段は、当りを示す第1図柄が確定表示されたことを契機とする一連の連動開放時に遊技球を検出することを想定しているものなので、該一連の連動開放が所定の発射強度以上で発射された遊技球が流下する第2遊技領域に行う構成であれば、該第2遊技領域に第4検出手段を配置する構成が好適である。
請求項1に記載の弾球遊技機によれば、第2可変入賞口Aと第2可変入賞口Bとで規定数の数が異なるので、第3可変入賞口の開放回数が異なり、第3可変入賞口に入球した際に払い出される賞球数に違いが生じることになり、結果的に、当りを示す第1図柄が確定表示されたこと契機とする可変入賞口の一連の連動開放によって得られる総賞球数に違いを出すことが可能となる。よって、一般電役の構成においても、第1種遊技機と同様に、遊技者に総賞球数が多い当りになって欲しいと思わせながら遊技をさせることになり趣向性が向上する。
また、第2可変入賞口A又は第2可変入賞口Bは、遊技球の自重で開放状態になり、規定数の遊技球が当該第2可変入賞口に入球するまで、当該開放状態が維持されるので、残りの可変入賞口の連動開放を開始させるタイミングを遊技者の意思で決定することが可能となる。
請求項2に記載の弾球遊技機によれば、当りを示す第1図柄の種類に応じて、可変入賞口の一連の連動開放で得られる総賞球数に違いが出やすくなり、遊技者は当りを示す第1図柄に注目するようになるので趣向性が増す。
請求項3に記載の弾球遊技機によれば、第1検出手段よりも第4検出手段によって遊技球が検出された場合のほうが、当りを示す第1図柄が確定表示されたこと契機とする可変入賞口の一連の連動開放で多くの総賞球数が得られる可能性が高いといった、遊技球が検出される検出手段によって違いを出し、総賞球数が多い当りになる期待度の大きさを変化させることで趣向性が増す。
請求項4に記載の弾球遊技機によれば、第1検出手段によって検出されて当りを示す第1図柄が確定表示されたことよりも、第4検出手段によって遊技球が検出されて当りを示す第4図柄が確定表示された場合のほうが、可変入賞口の一連の連動開放で多くの総賞球数が得られる可能性が高いといった、遊技球が検出される検出手段によって違いを出し、総賞球数が多い当りになる期待度の大きさを変化させることで趣向性が増す。
本発明のパチンコ機50の正面図。 パチンコ機50の遊技盤1の正面図。 第1可変入賞口13の構成を示す図。 機械式第2可変入賞口A14を開放する仕組みを示す図。 パチンコ機50の背面図。 実施例1のパチンコ機50の電気構成図。 パチンコ機50の基本的仕様を示す説明図。 パチンコ機50の主制御装置80で実行されるメインルーチンの概要を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する第1当否判定処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する第1当選遊技処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する第2当否判定処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する第2当選遊技処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する第3当否判定処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する第3当選遊技処理のフローチャート。 第1作動領域97への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作における各可変入賞口に設けられた羽根の基本動作を示す説明図。 第2作動領域98への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作における各可変入賞口に設けられた羽根の基本動作を示す説明図。 (a)第1普通図柄作動ゲートA11への遊技球の通過に起因して当りとなった時の当り図柄の選択比率を示す図,(b)第1普通図柄作動ゲートB12への遊技球の通過に起因して当りとなった時の当り図柄の選択比率を示す図。 (a)第1可変入賞口羽根13eの開放パターンと当り図柄の関係性を示す図,(b)第1可変入賞口羽根13eの開放パターンと振分部材96との関係性を示す図。 実施例2のパチンコ機50の電気構成図。 実施例2のパチンコ機50の主制御装置80で実行されるメインルーチンの概要を示すフローチャート。 実施例2の主制御装置80が実行する第4当否判定処理のフローチャート。 (a)第4普通図柄作動ゲート17への遊技球の通過に起因して当りとなった時の当り図柄の選択比率を示す図,(b)第1普通図柄作動ゲートA11への遊技球の通過に起因して当りとなった時の当り図柄の選択比率を示す図。
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
[実施例1]
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図5に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられている。演出ボタン67は、遊技者が有効期間中に操作することで、後述する演出図柄表示装置6に表示される演出内容を変化させ、スピーカにより出力される遊技音が変化させるものとなっている。また、演出ボタン67は、その周囲にジョグダイヤル68を備えたものとなっており、ジョグダイヤル68を回転させることにより、演出用の画像に変化を与えることが可能に構成されている。また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に従っているので図示及び説明は省略する。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘(図示なし)が打ち付けられている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり演出図柄を表示する。)の画面を臨ませる窓等を備えている。なお、本実施例の遊技領域3は遊技領域Lと遊技領域Rとが備えられている。
発射ハンドル64の回動動作に基づく遊技球の発射強度の強弱により、上述した遊技領域L又は遊技領域Rに打ち分けることが可能となる。
なお、「発射強度」とは、発射装置から遊技球が遊技領域3へ発射される際に、当該遊技球に加えられる力の程度のことをいう。また、発射装置から遊技球が遊技領域3へと発射される際に、当該遊技球に加えられる力は、発射ハンドル64の回動操作が行われると、発射制御装置84が発射ボリューム27から回動量信号に基づいて、発射ハンドル64の回動量を算出し、当該算出された回動量に応じて取得されることになる。発射ハンドル64の回動動作に基づく遊技球の発射強度が所定以上の値(例えば、発射ハンドル64の回動操作に基づいて発射強度が10段階に分けることが出来る場合に、発射強度7)であれば遊技領域Rに遊技球が到達することが可能となる。なお、発射ハンドル64の回動動作に基づく遊技球の発射強度が所定未満の値の場合には、遊技領域Lに遊技球が到達可能となる。
そして、センターケース5の下には、第1普通図柄作動ゲートA11が配置させている。第1普通図柄作動ゲートA11の直下には、第3入賞口33が配置され、第1普通図柄作動ゲートA11を通過した遊技球が第3入賞口33に入球可能となっている。
センターケース5の右方には、第1普通図柄作動ゲートB12が配置されている。また、第1普通図柄作動ゲートB12の下方には、内部に作動領域振分部99を備えた第1可変入賞口13が配置されている。第1可変入賞口13は、第1可変入賞口羽根13eを備えている。普通電動役物Aが作動すると第1可変入賞口羽根13eが開放され、第1可変入賞口13への遊技球の入球が可能となる。なお、第1可変入賞口13の規定数は1個に設定されおり(図7を参照)、第1可変入賞口羽根13eの開放中に、第1可変入賞口13に遊技球が1個入球すると第1可変入賞口羽根13eが閉鎖されることになる。
第1可変入賞口13の下方には、機械式第2可変入賞口A14と機械式第2可変入賞口B15が配置されている。
機械式第2可変入賞口A14は、開閉可能な第2可変入賞口A左羽根14bと第2可変入賞口A右羽根14cを備えている。第2可変入賞口A左羽根14bと第2可変入賞口A右羽根14cが開放されると、機械式第2可変入賞口A14への入球が可能となる。なお、機械式第2可変入賞口A14の規定数は1個に設定されおり(図7を参照)、第2可変入賞口A左羽根14bと第2可変入賞口A右羽根14cの開放中に、機械式第2可変入賞口A14に遊技球が1個入球すると第2可変入賞口A左羽根14bと第2可変入賞口A右羽根14cが閉鎖されることになる。また、本実施例の第2可変入賞口A左羽根14bと第2可変入賞口A右羽根14cが開放した状態は、機械式第2可変入賞口A14に遊技球が1個入球するまで継続することになる。また、閉鎖中に機械式第2可変入賞口A14に遊技球を入球させることが出来ない構成となっている。
また、機械式第2可変入賞口B15は、開閉可能な第2可変入賞口B左羽根15bと第2可変入賞口B右羽根15cを備えている。第2可変入賞口B左羽根15bと第2可変入賞口B右羽根15cが開放されると、機械式第2可変入賞口B15への入球が可能となる。なお、機械式第2可変入賞口B15の規定数は2個に設定されおり(図7を参照)、第2可変入賞口B左羽根15bと第2可変入賞口B右羽根15cの開放中に、機械式第2可変入賞口B15に遊技球が2個入球すると第2可変入賞口B左羽根15bと第2可変入賞口B右羽根15cが閉鎖されることになる。また、本実施例の第2可変入賞口B左羽根15bと第2可変入賞口B右羽根15cが開放した状態は、機械式第2可変入賞口B15に遊技球が2個入球するまで継続することになる。閉鎖中に機械式第2可変入賞口B15に遊技球を入球させることが出来ない構成となっている。
機械式第2可変入賞口A14及び機械式第2可変入賞口B15の下方には、第3可変入賞口16が配置されている。第3可変入賞口16は、開閉可能な第3可変入賞口羽根16bを備えている。普通電動役物Bが作動すると、第3可変入賞口羽根16bが開放され、第3可変入賞口16に入球が可能となる。なお、第3可変入賞口16の規定数は4個に設定されおり(図7を参照)、第3可変入賞口羽根16bの開放中に、第3可変入賞口16に遊技球が4個入球すると第3可変入賞口羽根16bが閉鎖されることになる。閉鎖中に第3可変入賞口16に遊技球を入球させることが出来ない構成となっている。
また、第3可変入賞口16の左下方には、第4可変入賞口34が配置されている。第4可変入賞口34は、開閉可能な第4可変入賞口羽根34bを備えている。普通電動役物Cが作動すると、第4可変入賞口羽根34bが開放される。なお、第4可変入賞口34の規定数は10個に設定されおり(図7を参照)、第4可変入賞口羽根34bの開放中に、第4可変入賞口34に遊技球が10個入球すると第4可変入賞口羽根34bが閉鎖されることになる。閉鎖中に第4可変入賞口34に遊技球を入球させることが出来ない構成となっている。
遊技領域3の左部には、複数個のLEDからなる第1普通図柄保留数表示装置18、第2普通図柄保留数表示装置19、第3普通図柄保留数表示装置91と、7セグメント表示装置からなる第1普通図柄表示装置7、第2普通図柄表示装置8、第3普通図柄表示装置9とが配置されている。
また、第1普通図柄作動ゲートA11の左下方には、第1入賞口31、第2入賞口32が設けられている。また、第1普通図柄作動ゲートA11の直下には、第3入賞口33が設けられている。なお、この第1入賞口31、第2入賞口32、第3入賞口33が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
次に、図3を用いて、第1可変入賞口13内部に備えらえている作動領域振分部99の構成について説明する。図3は、第1可変入賞口13の構成を説明するための概略正面図であって、内部構造が判り易いように、前方手前側から所定位置にて切断した断面図となっている。
第1可変入賞口13は、遊技盤1の表側面に該第1可変入賞口13を取り付けるための取付基板13bと、該取付基板13bの前方に図示断面異型状で且つ内部に遊技球の振分け可能な空間が形成されたハウジングとしてなるハウジング部材13cと、で構成される。
取付基板13bは、皿ビスを前方から挿入して遊技盤1に螺着可能な4箇所のビス孔が穿設されてなる。なお、図3に示すハウジング部材13cは、上述したように内部構成が判り易い状態で図示するため、ハウジング部材13cの最も前方の位置に設けられて遊技球が外部へ流出することを防止するハウジング蓋体(図示しない)を、便宜上、取り外した状態で図示している。ハウジング部材13cの上部には、普通電動役物Aが作動して第1可変入賞口羽根13eが開放され、第1可変入賞口13への遊技球の進入が可能となるように上方に向かって入球口13aが開設されている。なお、入球口13aの直下には、入球口13aから入球した遊技球を検出するための第1可変入賞口スイッチ13dが設けられている。また、ハウジング部材13cの下部両側にはそれぞれ、左に第1作動領域97と右に第2作動領域98が配設されている。なお、入球口13aの直下には、振分部材96が設けられている。入球口13aから入球した遊技球は、作動領域振分部99にある振分部材96によって第1作動領域97と第2作業領域98とのいずれかに振り分けられる。
振分部材96に振り分けられた遊技球が第1作動領域97に誘導されると、進入した遊技球の自重を利用して、第2可変入賞口A左羽根14b及び第2可変入賞口A右羽根14cが開放状態に変位する(図4(b)を参照)。そして、第2可変入賞口A左羽根14b及び第2可変入賞口A右羽根14cが開放することで、機械式第2可変入賞口A14に遊技球が入球可能となる。
振分部材96に振り分けられた遊技球が第2作動領域98に誘導されると、進入した遊技球の自重を利用して、第2可変入賞口B左羽根15b及び第2可変入賞口B右羽根15cが開放状態に変位する(図4(b)を参照)。そして、第2可変入賞口B左羽根15b及び第2可変入賞口B右羽根15cが開放することで、機械式第2可変入賞口B15に遊技球が入球可能となる。
ハウジング部材13cの略中央には、左右対称な前方視断面錨状に形成され且つ中央の支軸96aにて左右に揺動(回動)可能に枢設されてなる振分部材96を備える。この振分部材96の揺動(回動)は、振分部材ソレノイド96bの駆動により行われ、振分部材ソレノイド96bは毎回の普通図柄当り時に一定の駆動を行う。具体的には、普通図柄の当り時から0.9秒駆動を待機した後、0.9秒間駆動する(図18を参照)。
振分部材ソレノイド96bが駆動しなければ、図3(a)に示す図を正面からみて第1作動領域97側に傾いた状態で振分部材96は停止し(図3(a)参照)、振分部材ソレノイド96bが駆動すると、図3(c)に示す図を正面からみて第2作動領域98側に傾いた状態で振分部材96は停止する。図3(b)に示すように振分部材96が第1作動領域97側に傾いた状態で(振分部材ソレノイド96bが駆動していない状態)、第1可変入賞口13に遊技球が入球すると、入球した遊技球は第1作動領域97に誘導される。また、図3(c)に示すように、振分部材96が第2作動領域98側に傾いた状態で(振分部材ソレノイド96bが駆動状態)、第1可変入賞口13に遊技球が入球すると、入球した遊技球は第2作動領域98に誘導される。
ここで、機械式第2可変入賞口A14の仕組みについて、図4を用いて説明する。機械式第2可変入賞口B15の仕組みについて図示しないが、図4に示す機械式第2可変入賞口A14と同じ仕組みとなっている。
上記した機械式第2可変入賞口A14は、図4に示す部材から構成されている。具体的には、変換部材14fと変換部材14gからなる変換機構は、第2可変入賞口A左羽根14bと第2可変入賞口A右羽根部材14cが閉鎖状態のときは、第2可変入賞口A右羽根14cの下端部に当接支持することにより該閉鎖状態を保持(ロック)し、第1作動領域97に遊技球が誘導されると、入球した遊技球の自重(矢印方向の力)により押圧されて変換部材14gが揺動し、変換部材14gの一方の先端と歯部で噛み合った変換部材14fが連動して揺動すると、変換部材14fの他方の先端が機械式第2可変入賞口A14の連結棒14eを押圧して閉鎖状態のロックが外れ、第2可変入賞口A左羽根部材14bと第2可変入賞口A右羽根部材14cとが開放状態に変位する。
本実施例では、遊技球が第1可変入賞口13に遊技球が入球しても、第1作動領域97に誘導されなければ、第2可変入賞口A左羽根14bと第2可変入賞口A右羽根14cが開放されないため、機械式第2可変入賞口A14に遊技球が入球できない。また、遊技球が第1可変入賞口13に遊技球が入球しても、第2作動領域98に誘導されなければ、第2可変入賞口B左羽根15bと第2可変入賞口B右羽根15cが開放されないため、機械式第2可変入賞口B15に遊技球が入球できない。
なお、本実施例の機械式第2可変入賞口A14の遊技球の規定数は1個、機械式第2可変入賞口B15の遊技球の規定数は2個に設定されている。機械式第2可変入賞口A14に1個の遊技球が入球すると、当該入球した遊技球の自重を利用して第2可変入賞口A左羽根14bと第2可変入賞口A右羽根14cが開放状態から閉鎖状態へと戻り、機械式第2可変入賞口B15に2個の遊技球が入球すると、当該入球した遊技球の自重を利用して、第2可変入賞口B左羽根15bと第2可変入賞口B右羽根15cが開放状態から閉鎖状態へと戻る。
本実施例の第2可変入賞口A左羽根14b及び第2可変入賞口A右羽根14cの開放パターンは、第1作動領域97に誘導され、進入した遊技球の自重を利用して1回開放され、機械式第2可変入賞口A14に遊技球が1個入球すると閉鎖されるものとなっている(図7を参照)。また、第2可変入賞口B左羽根15b及び第2可変入賞口B右羽根15cの開放パターンは、第2作動領域98に誘導され、進入した遊技球の自重を利用して1回開放され、機械式第2可変入賞口B15に遊技球が2個入球すると閉鎖されるものとなっている(図7を参照)。
パチンコ機の裏面は図5に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(図6も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図5では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
このパチンコ機の電気的構成は、図6のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
なお、実施例1のパチンコ機50には、サブ統合制御装置83に設けられたRAMの内容を保持するバックアップ装置が備えられていない構成となっている。
主制御装置80には、第1普通図柄作動ゲートA11に入球した遊技球を検出する第1普通図柄始動Aスイッチ11a、第1普通図柄作動ゲートB12に入球した遊技球を検出する第1普通図柄始動Bスイッチ12a、第1可変入賞口13に入賞した遊技球を検出する第1可変入賞口スイッチ13d、機械式第2可変入賞口A14に入賞した遊技球を検出する第2普通図柄始動Aスイッチ14a、機械式第2可変入賞口B15に入球した遊技球を検出する第2普通図柄始動Bスイッチ15a、第3可変入賞口16に入球した遊技球を検出する第3普通図柄始動スイッチ16a、第4可変入賞口34に入球した遊技球を検出する第4可変入賞口スイッチ34a、第1入賞口31、第2入賞口32に入球した遊技球を検出する入賞口スイッチ31a、第3入賞口33に入球した遊技球を検出する第3入賞口スイッチ33aの検出信号が入力される。
本実施例では、第1可変入賞口13に入賞した1個の遊技球を第1可変入賞口スイッチ13dが検出すると、賞球として4個払い出されることになる(図7を参照)。機械式第2可変入賞口A14に入賞した1個の遊技球を第2普通図柄始動Aスイッチ14aが検出すると、賞球として3個払い出されることになる(図7を参照)。また、機械式第2可変入賞口B15に入賞した1個の遊技球を第2普通図柄始動Bスイッチ15aが検出すると、賞球として3個払い出されることになる(図7を参照)。第3可変入賞口16に入賞した1個の遊技球を第3普通図柄始動スイッチ16aが検出すると、賞球として4個払い出されることになる(図7を参照)。第4可変入賞口34に入賞した1個の遊技球を第4可変入賞口スイッチ34aが検出すると、賞球として15個払い出されることになる(図7を参照)。第1入賞口31及び第2入賞口32に入球した1個の遊技球を入賞口スイッチ31aが検出されると、賞球として10個払い出されることになる(図7を参照)。第3入賞口33に入球した1個の遊技球を入賞口スイッチ33aが検出されると、賞球として4個払い出されることになる(図7を参照)。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1普通図柄表示装置7、第2普通図柄表示装置8、第3普通図柄表示装置9及び第1普通図柄保留数表示装置18、第2普通図柄保留数表示装置19、第3普通図柄保留数表示装置91の点灯を制御する。
第1普通図柄始動Aスイッチ11a又は第1普通図柄始動Bスイッチ12aに遊技球が検出されたことに起因して各種乱数が取得され、第1普通図柄に対応する第1保留記憶として記憶される。第1保留記憶が記憶されると、第1普通図柄保留数表示装置18が点灯する。なお、第1保留記憶の記憶可能な個数は4個に設定されている(図7を参照)。そのため、既に4個の記憶があれば、記憶されない。第1保留記憶が消化されて、当りか否かの当否判定が行われる。第1普通図柄の当選確率は1/120に設定されている(図7を参照)。そして、主制御装置80は、第1普通図柄の変動時間を決めて、第1普通図柄表示装置7にて変動表示を開始し、変動時間を経過後に当り又はハズレを示す図柄が確定表示されることになる。
第2普通図柄始動Aスイッチ14a又は第2普通図柄始動Bスイッチ15aに遊技球が検出されたことに起因して各種乱数が取得され、第2普通図柄に対応する第2保留記憶として記憶される。第2保留記憶が記憶されると、第2普通図柄保留数表示装置19が点灯する。なお、第2保留記憶の記憶可能な個数は2個に設定されている(図7を参照)。そのため、既に2個の記憶があれば、記憶されない。第2保留記憶が消化されて、当りか否かの当否判定が行われる。第2普通図柄の当選確率は1/1に設定されている(図7を参照)。そして、主制御装置80は、第2普通図柄の変動時間を決めて、第2普通図柄表示装置8にて変動表示を開始し、変動時間を経過後に当りを示す図柄が確定表示されることになる。
第3普通図柄始動スイッチ16aに遊技球が検出されたことに起因して各種乱数が取得され、第3普通図柄に対応する第3保留記憶として記憶される。第3保留記憶が記憶されると、第3普通図柄保留数表示装置91が点灯する。なお、第3保留記憶の記憶可能な個数は4個に設定されている(図7を参照)。第3保留記憶が消化されて、当りか否かの当否判定が行われる。第3普通図柄の当選確率は1/1に設定されている(図7を参照)。そして、主制御装置80は、第3普通図柄の変動時間を決めて、第3普通図柄表示装置9にて変動表示を開始し、変動時間を経過後に当りを示す図柄が確定表示されることになる。
更に、主制御装置80は、第1可変入賞口羽根ソレノイド13f、第3可変入賞口羽根ソレノイド16c、第4可変入賞口羽根ソレノイド34cを制御することで各可変入賞口に備えられている羽根の開閉を制御する。第1可変入賞口羽根ソレノイド13fが作動することで、第1可変入賞口羽根13eが開放される。また、第3可変入賞口羽根ソレノイド16cが作動することで、第3可変入賞口16bが開放される。第4可変入賞口羽根ソレノイド34cが作動することで、第4可変入賞口羽根34bが開放される。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が時計回りに発射ハンドル64を回動操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
本実施例の発射ハンドル64の回動量信号の出力回路には、発射ハンドル64の回動量に応じて変化する可変抵抗が用いられており、回動量信号に基づいて発射ハンドル64の回動量(角度)を算出可能である。発射ハンドルの64の回動量(角度)に応じて、発射装置から発射される遊技球の発射威力を調整することができる。そのため、回動量が大きければ、発射装置から発射される遊技球の発射威力が大きくなる。また、発射ハンドル64から手を放すと、発射ハンドル64の内部のバネの付勢を受けて、発射ハンドル64は初期位置へ戻ることになる。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。 また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ユニット67、68を操作した際には、その操作信号がサブ統合制御装置83に入力される。なお、ジョグダイヤル68を演出図柄制御装置82に接続する構成にしてもよい。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面に表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
メインルーチンを図8に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S80までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS85の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S85)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、第1普通図柄用の初期値乱数更新処理、第2普通図柄用の初期値乱数更新処理、第3普通図柄用の初期値乱数更新処理がある。第1普通図柄用の初期値乱数更新処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「119」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「119」までの120個の整数を繰り返し昇順に作成する。
第2普通図柄用の初期値乱数更新処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「98」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「98」までの99個の整数を繰り返し昇順に作成する。
第3普通図柄用の初期値乱数更新処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「98」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「98」までの99個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、第1普通図柄用の当り決定用乱数更新処理、第2普通図柄用の当り決定用乱数更新処理、第3普通図柄用の当り決定用乱数更新処理がある。第1普通図柄用の当り決定用乱数更新処理は、「0」〜「119」の120個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。第2普通図柄用の当り決定用乱数更新処理は、「0」〜「98」の99個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。第3普通図柄用の当り決定用乱数更新処理は、「0」〜「98」の99個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S30の当り図柄決定用乱数更新処理は、第1普通図柄用の当り図柄決定用乱数更新処理、第2普通図柄用の当り図柄決定用乱数更新処理、第3普通図柄用の当り図柄決定用乱数更新処理がある。第1普通図柄用の当り図柄決定用乱数更新処理は、「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。第2普通図柄用の当り図柄決定用乱数更新処理は、「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。第3普通図柄用の当り図柄決定用乱数更新処理は、「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
リーチ判定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
変動パターン決定用乱数更新処理(S40)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
第1当否判定処理(S45)では、第1普通図柄作動ゲートA11又は第1普通図柄作動ゲートB12に遊技球が検出されたことに起因して、乱数が取得され、第1普通図柄の抽選処理、第1普通図柄の図柄決定、変動パターンの決定といったことなどが行われる。
第1当選遊技処理(S50)では、第1普通図柄にて当り図柄が確定表示された場合に、普通電動役物Aを作動させ、開放パターンA又は開放パターンBに応じて(図7,図18(a)を参照)、第1可変入賞口羽根13eを開放し、所定の条件が満たされると、開放中の第1可変入賞口羽根13eを閉鎖する。つまり、第1普通図柄で当り図柄が確定表示されたことで、第1可変入賞口13の開閉動作を制御する処理である。なお、第1可変入賞口羽根13eの開放パターンについては後述する。
第2当否判定処理(S55)では、機械式第2可変入賞口A14又は機械式第2可変入賞口B15に遊技球が入賞したことに起因して、乱数が取得され、第2普通図柄の抽選処理、第2普通図柄の図柄決定、変動パターンの決定といったことなどが行われる。
第2当選遊技処理(S60)では、第2普通図柄にて当り図柄が確定表示された場合に、普通電動役物Bを作動させ、第3可変入賞口羽根16bを開放し、所定の条件が満たされると、開放中の第3可変入賞口羽根16bを閉鎖する。つまり、第2普通図柄で当り図柄が確定表示されたことで、第3可変入賞口羽根16の開閉動作を制御する処理である。なお、第3可変入賞口羽根16bは、最大6秒の開放時間からなる開放を1回行う。但し、第3可変入賞口16に遊技球が4個入賞した場合には、開放時間を経過していなくても、第3可変入賞口羽根16bは閉鎖される。
第3当否判定処理(S65)では、第3可変入賞口16に遊技球が入賞したことに起因して、乱数が取得され、第3普通図柄の抽選処理、第3普通図柄の図柄決定、変動パターンの決定といったことなどが行われる。
第3当選遊技処理(S70)では、第3普通図柄にて当り図柄が確定表示された場合に、普通電動役物Cを作動させ、第4可変入賞口羽根34bを開放し、所定の条件が満たされると、開放中の第4可変入賞口羽根34bを閉鎖する。つまり、第3普通図柄で当り図柄が確定表示されたことで、第4可変入賞口34の開閉動作を制御する処理である。第4可変入賞口羽根34bは、最大6秒の開放時間からなる開放を1回行い、第4可変入賞口34に遊技球が10個入賞した場合には、開放時間を経過していなくても、第4可変入賞口羽根34bは閉鎖される。
続く不正監視処理(S75)は、普通入賞口(第1入賞口31、第2入賞口32)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けている。
続いて、画像出力処理等の各出力処理(S80)が実行される。各出力処理(S80)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83等に対して各々出力処理を実行する。即ち、遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S85)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S80までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、普通図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図8に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。また、前述した当り決定用乱数更新(S25)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
図9を用いて、第1普通図柄作動ゲートA11又は第1普通図柄作動ゲートB12に遊技球が通過すると行われる第1当否判定処理(S45)について説明する。
S100において、主制御装置80は、第1普通図柄作動ゲート(第1普通図柄作動ゲートA11又は第1普通図柄作動ゲートB12)を遊技球が通過したか否かを判定する(S100)。肯定判定の場合には(S100:yes)、第1保留記憶が満杯であるか否かを判定する(S105)。否定判定の場合には(S105:no)、S110の処理で第1普通図柄の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(最大4つ)。そして、第1普通図柄保留数表示装置18の表示制御、サブ統合制御装置83へ第1普通図柄保留個数コマンドを送信する。
また、第1普通図柄作動ゲート(第1普通図柄作動ゲートA11又は第1普通図柄作動ゲートB12)を遊技球が通過しなかった場合(S100:no)、又は普通図柄の保留記憶が満杯であった場合には(S105:yes)の場合には、そのままS115へ移行する。サブ統合制御装置83は主制御装置80から第1普通図柄保留個数コマンドを受信すると、演出図柄表示装置6の画面に第1保留記憶に対応する第1保留図柄を表示する。本実施例では、保留記憶に対応する保留図柄を演出図柄表示装置6の画面に表示する構成としたが、これに限定されることはない。例えば、単に普通図柄保留数表示装置にて記憶されている保留記憶数を報知する構成でもよい。その場合、LEDの点灯、消灯や発光色の変更によって報知してもよい。
S115において、主制御装置80は、全ての普通電動役物(普通電動役物A、普通電動役物B、普通電動役物C)が非作動となっているか否かを判定する。主制御装置80は、全ての普通電動役物のうちいずれかが作動中であると判定した場合(S115:no)、第1普通図柄の変動時間の計測を中断するか否かを判定する(S117)。なお、S117において、主制御装置80は、第1普通図柄が変動中である場合には、第1普通図柄の変動時間を中断すると判定し、第1普通図柄が変動していない場合や、既に、第1普通図柄の変動時間の計測が中断されていた場合には、第1普通図柄の変動時間を中断しないと判定することになる。第1普通図柄の変動時間を中断すると判定した場合には(S117:yes)、予め定められた第1普通図柄の変動時間の計測を中断し(S119)、本処理を終了しS50へ移行する。また、第1普通図柄の変動時間の計測を中断しない場合には(S117:no)、本処理を終了してS50へ移行する。
変動時間計測中断処理(S119)では、第1普通図柄の変動時間の計測を中断する。ただし、変動表示が中断(停止)されるわけではなく、変動速度を変化されることなく継続する。また、変動時間計測中断処理により変動時間の計測が中断されたときの演出図画表示装置6の画面に表示された、各普通図柄に対応する演出図柄が変動中であった場合には、中断中も演出図柄が変動表示された状態が継続する。
全ての普通電動役物が非作動であると判定された場合には(S115:yes)、変動時間の計測を再開するか否かを判定する(S120)。なお、S120では、第1普通図柄の変動時間の計測が中断されていた場合に肯定判定されることになる。肯定判定された場合には(S120:yes)、変動時間の計測を再開し(S122)、第1普通図柄が変動中であるか否かを判定する(S125)。また、変動時間の計測を再開しない場合には(S120:no)、S125へ移行する。第1普通図柄が変動中ではない場合には(S125:no)、確定図柄が表示中であるか否かを判定する(S130)。否定判定の場合には(S130:no)、第1保留記憶があるか否かを判定する(S135)。第1保留記憶がある場合には(S135:yes)、第1普通図柄に対応する第1保留記憶数デクリメントし(S140)、当否判定処理を行う(S145)。S145では、保留記憶の中で最も古いものを読み込み(その保留記憶は消去する)、読み込んだ普通図柄の当り決定用乱数をテーブルに記録されている当り値と照合し、当りか否かを判定する。
その後、S150において、主制御置80は、S145の当否判定処理の判定結果により当選となった場合には第1普通図柄用の当り図柄決定用乱数に基づいて当り図柄を、ハズレである場合にはハズレ図柄を決定し、S155へ移行する。S155において、変動パターンを決定し、普通図柄の設定処理を行い(S160)、第1普通図柄表示装置7の変動開始、及びサブ統合制御装置83へ普通図柄変動開始コマンドを送信し(S165)、本処理を終了(リターン)し、S50へ移行する。なお、本実施例の第1普通図柄の変動時間は、複数種類の変動時間が設けられており、S155にて決定される第1普通図柄の平均変動時間は40秒である。
図17(a)を用いて、第1普通図柄作動ゲートA11への遊技球の通過に起因して行われた第1当否判定処理で当選した場合の第1普通図柄の当り図柄の種類及び選択率について説明する。
第1普通図柄作動ゲートA11に遊技球が通過した際に抽出した第1普通図柄用の当り図柄決定用乱数値が「0〜69」のいずれかである場合には、第1普通図柄の当り図柄は当り図柄Aが選択される。また、第1普通図柄作動ゲートA11に遊技球が通過した際に抽出した第1普通図柄用の当り図柄決定用乱数値が「70〜99」のいずれかである場合には、第1普通図柄の当り図柄は当り図柄Bが選択される。よって、第1普通図柄作動ゲートA11への遊技球の通過に起因して行われた第1当否判定処理で当選した場合には、7/10の確率で当り図柄Aが選択され、3/10の確率で当り図柄Bが選択されることになる。
次に、図17(b)を用いて、第1普通図柄作動ゲートB12への遊技球の通過に起因して行われた第1当否判定処理で当選した場合の第1普通図柄の当り図柄の種類及び選択率について説明する。
第1普通図柄作動ゲートB12に遊技球が通過した際に抽出した第1普通図柄用の当り図柄決定用乱数値が「0〜29」のいずれかである場合には、第1普通図柄の当り図柄は当り図柄Aが選択される。また、第1普通図柄作動ゲートB12に遊技球が通過した際に抽出した第1普通図柄用の当り図柄決定用乱数値が「30〜99」のいずれかである場合には、第1普通図柄の当り図柄は当り図柄Bが選択される。よって、第1普通図柄作動ゲートB12への遊技球の通過に起因して行われた第1当否判定処理で当選した場合には、3/10の確率で当り図柄Aが選択され、7/10の確率で当り図柄Bが選択されることになる。
図9に戻る。本実施例の設定処理(S160)は、当否判定処理により当りと判定された場合には、図柄決定処理(S150)にて決定した当り図柄Aに基づいて設定される開放パターンA又は当り図柄Bに基づいて設定される開放パターンBに応じた第1可変入賞口羽根13eの開放時間、特別遊技に係る情報(特別遊技のオープニング時間、エンディング時間など)を取得する。
第1普通図柄が変動中であると判定された場合には(S125:yes)、第1普通図柄の図柄変動時間を経過したか否かを判定する(S170)。図柄変動時間を経過した場合には(S170:yes)、確定図柄表示処理(S175)を行い、本処理を終了する。なお、図柄変動時間を経過していない場合には(S170:no)、そのままリターンとなる。
確定図柄表示中である場合には(S130:yes)、確定表示された図柄が当りになる組合せであるか否かを判定する(S180)。当りになる組合せである場合には(S180:yes)、特別遊技開始処理(S185)を行い、本処理を終了し、S50へ移行する。なお、確定表示された図柄の組合せがハズレである場合には(S180:no)、そのままリターンとなる。また、第1保留記憶が無い場合には(S135:no)、そのままリターンとなる。
なお、特別遊技開始処理において、主制御装置80は、普通電動役物Aの作動を開始する。また、主制御装置80は、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置6へ特別遊技開始演出を開始させる旨のコマンドを送信する。
次に、図10を用いて、第1普通図柄作動ゲート(第1普通図柄作動ゲートA11又は第1普通図柄作動ゲートB12)を遊技球が通過し、第1普通図柄の抽選で当選した場合に行われる第1当選遊技処理(S50)について説明する。
S200において、主制御装置80は、第1普通図柄で当り図柄A又は当り図柄Bが確定表示されることで実行される普通電動役物Aが作動中であるか否かを判定する(S200)。肯定判定の場合には(S200:yes)、第1可変入賞口羽根13eが開放されているか否かを判定する(S205)。否定判定の場合には(S205:no)、特別遊技開始演出時間を経過したか否かを判定する(S210)。肯定判定の場合には(S210:yes)、第1可変入賞口羽根13eの開放処理を行い(S215)、本処理を終了(リターン)する。
第1可変入賞口羽根13eが開放されている場合には(S205:yes)、第1可変入賞口13に遊技球が1個入賞したか否かを判定する(S220)。肯定判定の場合には(S220:yes)、S230へ移行する。また、入賞していない場合には(S220:no)、第1可変入賞口羽根13eの開放時間が終了となったか否かを判定する(S225)。第1可変入賞口羽根13eの開放時間が終了となった場合には(S225:yes)、S230へ移行する。S230において、主制御装置80は、普通電動役物Aの作動を終了させて第1可変入賞口羽根13eの閉鎖し、本処理を終了する。
第1普通図柄で当り図柄が確定表示されることで実行される普通電動役物Aが作動していない場合(S200:no)、特別遊技開始演出時間を経過していない場合には(S210:no)又は、第1可変入賞口羽根13eの開放時間が終了となっていない場合(S225:no)、そのまま本処理を終了する。
本実施例の第1可変入賞口羽根13eは、2種類の開放パターンを備えており、第1普通図柄の当り図柄の種類に応じて2種類の開放パターンの何れかの開放パターンが設定されることになる。図18を用いて、第1可変入賞口羽根13eの開放パターンについて説明する。
図18(a)に示すように、第1普通図柄の当り図柄は、当り図柄Aと当り図柄Bの2種類となっている。第1普通図柄の当り図柄が当り図柄Aである場合、第1可変入賞口羽根13eの開放パターンは、開放パターンAに設定される。また、第1普通図柄の当り図柄が当り図柄Bである場合、第1可変入賞口羽根13eの開放パターンは、開放パターンBに設定される。
第1普通図柄が当り図柄Aが確定表示されると、普通電動役物Aが作動し、開始インターバル(0.25秒)後、第1可変入賞口羽根13eの開放動作が行われ、0.5秒を経過すると閉鎖動作が行われ、インターバル(0.75秒)後、第1可変入賞口羽根13eの開放動作が行われ、0.05秒を経過すると閉鎖動作が行われ、終了インターバル(0.25秒)後、普通電動役物Aの作動が終了となる(図18(b)を参照)。
第1普通図柄が当り図柄Bで確定表示されると、普通電動役物Aが作動し、第1可変入賞口羽根13eは開放パターンBに基づく動作が行われる。当り図柄Bが確定表示されて普通電動役物Aが作動すると、開始インターバル(0.25秒)後、第1可変入賞口羽根13eの開放動作が行われ、0.05秒を経過すると閉鎖動作が行われ、インターバル(0.75秒)後、第1可変入賞口羽根13eの羽根部材の開放動作が行われ、0.5秒を経過すると閉鎖動作が行われ、終了インターバル(0.25秒)後、普通電動役物Aの作動が終了となる(図18(b)を参照)。
ここで、当り図柄Aに基づいた第1可変入賞口13の開放動作や、当り図柄Bに基づいた第1可変入賞口13の開放動作でも、常に一定の動作を行う第1可変入賞口13内に設けた振分部材96について説明する。具体的には、普通図柄が当るごとに普通図柄の当り時から0.9秒経過すると振分部材96が0.9秒駆動して駆動を終了する(図18(b)を参照)。これにより、振分部材96の状態は、普通図柄の当り時から0.9秒間は、図3(b)に示す図を正面からみて第1作動領域97側に傾いた状態を保持し、その後図3(c)に示す図を正面からみて第2作動領域98側に傾いた状態を保持して図3(b)に示す図のように、第1作動領域97側に傾いた状態に戻る構成となっている。
上述した振分部材96の駆動と夫々の第1可変入賞口羽根13eの開放パターンを組み合わせることにより、開放パターンAに基づく第1可変入賞口羽根13eの開放に応じた入球タイミングでは、振分部材96が図3(b)の状態となる。従って、開放パターンAに基づく第1可変入賞口羽根13eの開放中に第1可変入賞口13に入球した遊技球は、第1作動領域97に誘導される確率が高い。対して、開放パターンBに基づく第1可変入賞口羽根13eの開放に応じた入球タイミングでは、振分部材96が図3(c)の状態にある。従って、開放パターンBに基づく第1可変入賞口羽根13eの開放中に第1可変入賞口13に入球した遊技球は、第2作動領域98に誘導される確率が高い。
図11を用いて、機械式第2可変入賞口(機械式第2可変入賞口A14、機械式第2可変入賞口B15)に遊技球が入球すると行われる第2当否判定処理(S55)について説明する。
S250において、主制御装置80は、機械式第2可変入賞口(機械式第2可変入賞口A14、機械式第2可変入賞口B15)に遊技球が入賞したか否かを判定する。なお、第2普通図柄始動Aスイッチ14b又は第2普通図柄始動Bスイッチ15bにより遊技球が検出されると、1個の遊技球に対して3個の賞球が払い出される。肯定判定の場合には(S250:yes)、第2保留記憶が満杯であるか否かを判定する(S255)。否定判定の場合には(S255:no)、S260の処理で第2普通図柄の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(最大2つ)。
そして、第2普通図柄保留数表示装置19の表示制御、サブ統合制御装置83へ第2普通図柄保留個数コマンドを送信する。その後、S261へ移行する。本実施例のサブ統合制御装置83は、第2普通図柄保留個数コマンドを受信し、演出図柄表示装置6の画面に第2保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
また、機械式第2可変入賞口(機械式第2可変入賞口A14、機械式第2可変入賞口B15)への遊技球の入賞がなかった場合(S250:no)、又は第2普通図柄の保留記憶が満杯であった場合には(S255:yes)、そのままS261へ移行する。
S261において、主制御装置80は、全ての普通電動役物(普通電動役物A、普通電動役物B、普通電動役物C)が非作動となっているか否かを判定する。主制御装置80は、全ての普通電動役物のうちいずれかが作動中であると判定した場合(S261:no)、第2普通図柄の変動時間の計測を中断するか否かを判定する(S262)。なお、S262において、主制御装置80は、第2普通図柄が変動中である場合には、変動時間の計測を中断すると判定し、第2普通図柄が変動していない場合や、既に第2普通図柄の変動時間の計測が中断されている場合には、変動時間の計測を中断しないと判定をする。第2普通図柄の変動時間の計測を中断すると判定した場合には(S262:yes)、予め定められた第2普通図柄の変動時間の計測を中断し(S263)、本処理を終了しS60へ移行する。また、変動時間の計測を中断しない場合(S262:no)、本処理を終了してS60へ移行する。
変動時間計測中断処理(S263)では、第2普通図柄の変動時間の計測を中断する。ただし、変動表示が中断(停止)されるわけではなく、変動速度を変化されることなく継続する。また、変動時間計測中断処理により変動時間の計測が中断されたときの演出図画表示装置6の画面に表示された、各普通図柄に対応する演出図柄が変動中であった場合には、中断中も演出図柄が変動表示された状態が継続する。
全ての普通電動役物が非作動であると判定された場合には(S261:yes)、変動時間の計測を再開するか否かを判定する(S265)。なお、S265では、第2普通図柄の変動時間の計測が中断されていた場合に肯定判定される。肯定判定された場合には(S265:yes)、変動時間の計測を再開し(S270)、S275へ移行する。また、第2普通図柄の変動時間の計測を再開しない場合には(S265:no)、第2普通図柄が変動中であるか否かを判定する(S275)。第2普通図柄が変動していない場合には(S275:no)、第2保留記憶があるか否かを判定する(S285)。肯定判定の場合には(S285:yes)、第2普通図柄に対応する第2保留記憶数をデクリメントし(S290)、当否判定処理を行う(S295)。S295では、第2保留記憶の中で最も古いものを読み込み(その第2保留記憶は消去する)、読み込んだ第2普通図柄の当り決定用乱数をテーブルに記録されている当り値と照合し、当りか否かを判定する。また、第2保留記憶が無い場合には(S285:no)、そのままS60へ移行する。
その後、S300において、主制御装置80は、S295の当否判定処理の結果によって当選となった場合には当り図柄決定用乱数に基づいて当り図柄を、ハズレである場合にはハズレ図柄を決定し、S305へ移行する。S305において、変動パターンを決定し、普通図柄の設定処理を行い(S310)、第2普通図柄表示装置8の変動開始、及びサブ統合制御装置83へ普通図柄変動開始コマンドを送信し(S315)、本処理を終了(リターン)する。本実施例の変動パターン決定処理(S305)により決定される第2普通図柄の変動時間は2.5秒である。
第2普通図柄が変動中であると判定された場合には(S275:yes)、S320において、主制御装置80は、第2普通図柄の図柄変動時間を経過したか否かを判定する。図柄変動時間を経過した場合には(S320:yes)、確定図柄表示処理を行い(S325)、普通電動役物Bを作動させ(S330)、本処理を終了してS60へ移行する。また、図柄変動時間を経過していない場合には(S320:no)、そのままリターンとなり、S60へ移行することになる。
次に、図12を用いて、機械式第2可変入賞口A14又は機械式第2可変入賞口B15に入賞して、第2普通図柄の抽選で当選した場合に行われる第2当選遊技処理(S60)について説明する。
S350において、主制御装置80は、普通電動役物Bが作動中であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S350:yes)、第3可変入賞口16が開放中であるか否かを判定する(S355)。否定判定の場合には(S355:no)、第3可変入賞口羽根16bを開放させる処理を行い(S360)、本処理を終了してS65へ移行する。また、第3可変入賞口羽根16bが開放中である場合には(S355:yes)、第3可変入賞口16に遊技球が4個入球したか否かを判定する(S365)。肯定判定の場合には(S365:yes)、第3可変入賞口16bを閉鎖する処理を行い(S375)、本処理を終了してS65へ移行する。第3可変入賞口16に遊技球が4個入球していない場合には(S365:no)、第3可変入賞口羽根16bの開放時間(6秒)を経過したか否かを判定する(S370)。肯定判定の場合には(S370:yes)、S375へ合流する。また、普通電動役物Bが作動していない場合(S350:no)、又は第3可変入賞口羽根16bの開放時間が終了していない場合には(S370:no)、本処理を終了してS65へ移行する。
図13を用いて、第3可変入賞口16に入賞した場合に行われる第3当否判定処理(S65)について説明する。
S400において、主制御装置80は、第3可変入賞口16に遊技球が入賞したか否かを判定する。なお、第3普通図柄始動スイッチ16aにより検出されると、1個の遊技球に対して4個の賞球が払い出される。肯定判定の場合には(S400:yes)、第3保留記憶が満杯であるか否かを判定する(S405)。否定判定の場合には(S405:no)、S410の処理で第3普通図柄の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が第3保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(最大4つ)。そして、第3普通図柄保留数表示装置91の表示制御、演出図柄表示装置6やサブ統合制御装置83への第3普通図柄保留個数コマンドを送信する。その後、S415へ移行する。
また、第3可変入賞口16への遊技球の入賞がなかった場合(S400:no)又は第3保留記憶が満杯であった場合には(S405:yes)の場合には、そのままS415へ移行する。本実施例のサブ統合制御装置83は、第3普通図柄保留個数コマンドを受信し、演出図柄表示装置6の画面に第3保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
S415において、主制御装置80は、全ての普通電動役物(普通電動役物A、普通電動役物B、普通電動役物C)が非作動となっているか否かを判定する。主制御装置80は、全ての普通電動役物のうちいずれかが作動中であると判定した場合(S415:no)、第3普通図柄の変動時間の計測を中断するか否かを判定する(S420)。なお、S420において、主制御装置80は、第3普通図柄が変動している場合には、第3普通図柄の変動時間の計測を中断すると判定し、第3普通図柄が変動していない場合や既に、第3普通図柄の変動時間の計測を中断している場合には、第3普通図柄の変動時間の計測を中断しないと判定する。第3普通図柄の変動時間の計測を中断すると判定した場合には(S420:yes)、予め定められた第3普通図柄の変動時間の計測を中断し(S425)、本処理を終了しS70へ移行する。また、変動時間の計測を中断しない場合(S420:no)、本処理を終了してS70へ移行する。
変動時間計測中断処理(S425)では、第3普通図柄の変動時間の計測を中断する。ただし、変動表示が中断(停止)されるわけではなく、変動速度を変化されることなく継続する。また、変動時間計測中断処理により変動時間の計測が中断されたときの演出図画表示装置6の画面に表示された、各普通図柄に対応する演出図柄が変動中であった場合には、中断中も演出図柄が変動表示された状態が継続する。
全ての普通電動役物が非作動であると判定された場合には(S415:yes)、変動時間の計測を再開するか否かを判定する(S430)。なお、S430では、第3普通図柄の変動時間の計測が中断されていた場合に肯定判定される。肯定判定された場合には(S430:yes)、変動時間の計測を再開し(S435)、S440へ移行する。また、否定判定された場合には(S430:no)、第3普通図柄が変動中であるか否かを判定する(S440)。第3普通図柄が変動していない場合には(S440:no)、第3保留記憶があるか否かを判定する(S445)。肯定判定の場合には(S445:yes)、第3普通図柄に対応する第3保留記憶数をデクリメントし(S450)、当否判定処理を行う(S455)。S455では、第3保留記憶の中で最も古いものを読み込み(その第3保留記憶は消去する)、読み込んだ第3普通図柄の当り決定用乱数をテーブルに記録されている当り値と照合し、当りか否かを判定する。また、第3保留記憶が無い場合には(S445:no)、そのままS70へ移行する。
その後、S460において、主制御装置80は、S455の当否判定処理の結果によって当選となった場合には当り図柄決定用乱数に基づいて当り図柄を、ハズレである場合にはハズレ図柄を決定し、S465へ移行する。S465において、変動パターンを決定し、普通図柄の設定処理を行い(S470)、第3普通図柄表示装置9の変動開始、およびサブ統合制御装置83へ普通図柄変動開始コマンドを送信し(S475)、本処理を終了(リターン)する。本実施例の変動パターン決定処理(S465)により決定される第3普通図柄の変動時間は1.86秒である。
第3普通図柄が変動中であると判定された場合には(S440:yes)、S480において、主制御装置80は、第3普通図柄の図柄変動時間を経過したか否かを判定する。図柄変動時間を経過した場合には(S480:yes)、確定図柄表示処理を行い(S485)、普通電動役物Cを作動させ(S490)、本処理を終了してS70へ移行する。また、図柄変動時間を経過していない場合には(S480:no)、そのままリターンとなり、S70へ移行することになる。
図14を用いて、次に第3当選遊技処理(S70)について説明する。
S500において、主制御装置80は、特別遊技終了演出中であるか否かを判定する。
肯定判定の場合には(S500:yes)、特別遊技終了演出の時間を経過したか否かを判定する(S505)。肯定判定の場合には(S505:yes)、普通図柄当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信して(S510)、S75へ移行する。また、否定判定の場合には(S505:no)、そのままS75へ移行する。
また、特別遊技終了演出中ではない場合には(S500:no)、普通電動役物Cが作動中であるか否かを判定する(S515)。肯定判定の場合には(S515:yes)、第4可変入賞口羽根34bが開放しているか否かを判定する(S520)。否定判定の場合には(S520:no)、第4可変入賞口羽根34bを開放させて(S525)、S75へ移行する。また、普通電動役物Cが作動していない場合には(S515:no)、そのままS75へ移行する。
また、第4可変入賞口羽根34bが開放中である場合には(S520:yes)、第4可変入賞口34に10個の遊技球が入賞したか否かを判定する(S530)。肯定判定の場合(S530:yes)、S540へ移行する。また、否定判定の場合には(S530:no)、第4可変入賞口羽根34bの開放時間が終了したか否かを判定する(S535)。肯定判定の場合には(S535:yes)、S540へ移行する。また、否定判定の場合には(S535:no)、そのままS75へ移行する。S540において、主制御装置80は、普通電動役物Cの作動を終了して、第4可変入賞口羽根34bの閉鎖処理を行う。その後、S545において、特別遊技が終了となるか否かを判定する。具体的には、第3保留記憶が記憶されておらず、かつ第2保留記憶が記憶されていなければ、特別遊技は終了と判定し、一方、そうでなければ、特別遊技は終了ではないと判定している。特別遊技が終了となる場合には(S545:yes)、特別遊技終了演出処理(S550)を行い、S75へ移行する。S550において、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に特別遊技終了演出を行う旨のコマンドを送信する。また、特別遊技が終了しない場合には(S545:no)、そのままS75へ移行する。
本実施例のパチンコ機50では、第1可変入賞口13に入球した遊技球が第1作動領域97へと誘導されたことに起因して行われる一連の可変入賞口の開放動作と、第2作動領域98へと誘導されたことに起因して行われる一連の可変入賞口の開放動作がある。
図15を用いて、第1作動領域97への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作が行われる特別遊技について説明する。パチンコ機50では、遊技球が第1普通図柄作動ゲートA11又は第1普通図柄作動ゲートB12を通過すると第1普通図柄の当否抽選が行われる。第1普通図柄の当選確率は1/120に設定されており(図7を参照)、当りと判定され、当り図柄Aが確定表示されると、普通電動役物Aが作動して第1可変入賞口羽根13eが開放され、第1可変入賞口13に1個の遊技球を入球させることが可能となる。
本実施例の特別遊技では、開放された第1可変入賞口13に入球した遊技球が第1作動領域97へと誘導されたことに起因して行われる一連の可変入賞口(機械式第2可変入賞口A14、第3可変入賞口16、第4可変入賞口34)の開放動作が行われる。
当該開放動作について説明する。先ず、第1可変入賞口13に入球した遊技球は、作動領域振分部内99の振分部材96によって振り分けられ、第1作動領域97へ誘導される。第1作動領域97に進入した遊技球の自重を利用して第2可変入賞口A左羽根14bと第2可変入賞口A右羽根14cが開放される。そして、開放中に機械式第2可変入賞口A14に遊技球が1個入球すると、機械式第2可変入賞口A14に入球した遊技球の自重を利用して、第2可変入賞口A左羽根14bと第2可変入賞口A右羽根14cが閉鎖される。機械式第2可変入賞口A14へ入賞すると、第2保留記憶が記憶されて当該保留記憶が消化され、当否判定が行われる。第2普通図柄の当選確率は1/1に設定されているため、必ず当りと判定されることになる。
第2普通図柄にて当選すると、普通電動役物Bが作動して第3可変入賞口羽根16bが開放される。第3可変入賞口羽根16bの開放中に第3可変入賞口16に遊技球が入球させると第3保留記憶が記憶される。なお、第3保留記憶は最大4個記憶可能なっている。
第3保留記憶を1個消化すると、第3普通図柄の当否判定が行われる。第3普通図柄の当選確率は1/1に設定されており(図7を参照)、必ず第3普通図柄は当選する。その後、普通電動役物Cが作動すると、第4可変入賞口羽根34bが開放され、第4可変入賞口34に遊技球が入球することが可能となる。なお、第4可変入賞口34は、遊技球が10個入球すると閉鎖する。
第4可変入賞口34の開放が終了した後に、第3保留記憶がまだ記憶されている場合には、1個ずつ残りの第3保留記憶が消化して、第3普通図柄の当否抽選が行い、当選した場合には普通電動役物Cを作動させ、第4可変入賞口34を開放する。
第3保留記憶が記憶されていない場合には、第1作動領域97への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作が終了する。その後、第1保留記憶が記憶されていれば、第1普通図柄の当否判定が行われる。一方、そうでなければ、第1普通図柄の当否判定は行われず、第1普通図柄作動ゲート(第1普通図柄作動ゲートA11又は第1普通図柄作動ゲートB12)を新たに遊技球が通過すると、第1普通図柄の当否抽選が行われることになる。
次に、第1作動領域97への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作により獲得可能な総賞球数について説明する。なお、第1普通図柄作動ゲートA11を通過した遊技球は、高い確率で第3入賞口33に入球するが、必ず入球するわけではないので、第3入賞口33に入球した際の賞球数は、第1作動領域97への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作によりにより獲得可能な賞球数には含めていない。
(1)第1可変入賞口13に遊技球が1個入球した場合、規定数1個×賞球4個で、4個の賞球が獲得可能である。
(2)機械式第2可変入賞口A14に1個の遊技球が入球した場合、規定数1個×賞球3個で、3個の賞球が獲得可能である。
(3)第3可変入賞口16に入球した場合、規定数4個×賞球4個で、16個の賞球が獲得可能である。
(4)1個の第3保留記憶が消化され、第3普通図柄にて当選し、第4可変入賞口羽根が1回され、第4可変入賞口34に入球した場合、規定数10個×賞球15個で、150個の賞球が獲得可能である。記憶されている第3保留記憶が全て消化されて、第3普通図柄にて当選し、第4可変入賞口34に入球した場合には、賞球150個×4回で、600個の賞球が獲得可能である。
よって、第1作動領域97への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放により獲得可能な総賞球数は、4個+3個+16個+600個で最大623個となる。
次に、図16を用いて、第2作動領域98への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作が行われる特別遊技について説明する。パチンコ機50では、遊技球が第1普通図柄作動ゲートA11又は第1普通図柄作動ゲートB12を通過すると第1普通図柄の当否抽選が行われる。第1普通図柄の当選確率は1/120に設定されており(図7を参照)、当りと判定された場合には、普通電動役物Aが作動して第1可変入賞口羽根13eが開放され、第1可変入賞口13に1個の遊技球を入球させることが可能となる。
本実施例の特別遊技では、開放された第1可変入賞口13に入球した遊技球が第2作動領域98へと誘導されたことに起因して行われる一連の可変入賞口(機械式第2可変入賞口B15、第3可変入賞口16、第4可変入賞口34)の開放動作が行われる。
第1可変入賞口13に入球した遊技球は、作動領域振分部内99の振分部材96によって振り分けられ、第2作動領域98へ誘導される。第2作動領域98に進入した遊技球の自重を利用して第2可変入賞口B左羽根15bと第2可変入賞口B右羽根15cが開放される。そして、開放中に機械式第2可変入賞口B15に遊技球が2個入球すると、機械式第2可変入賞口B15に入球した遊技球の自重を利用して、第2可変入賞口B左羽根15bと第2可変入賞口B右羽根15cが閉鎖される。機械式第2可変入賞口B15へ入賞すると、1つの第2保留記憶が記憶されて当該保留記憶が消化され、当否判定が行われる。第2普通図柄の当選確率は1/1に設定されているため、必ず当りと判定されることになる。
第2普通図柄にて当選すると、普通電動役物Bが作動して第3可変入賞口羽根16bが開放される。第3可変入賞口羽根16bの開放中に第3可変入賞口16に遊技球が入球させると第3保留記憶が記憶される。なお、第3保留記憶は最大4個記憶可能なっている。
第3保留記憶を1個消化すると、第3普通図柄の当否判定が行われる。第3普通図柄の当選確率は1/1に設定されており(図7を参照)、必ず当選する。その後普通電動役物Cが作動すると、第4可変入賞口羽根34bが開放され、第4可変入賞口34に遊技球が入球することが可能となる。なお、第4可変入賞口34は、遊技球が10個入球すると閉鎖することになる。
第4可変入賞口34の開放が終了した後に、第3保留記憶がまだ記憶されている場合には、1個ずつ残りの第3保留記憶が消化して、第3普通図柄の当否抽選が行い、当選した場合には第4可変入賞口34の開放が行われる。
第3保留記憶は記憶されていないが、第2保留記憶が記憶されている場合には、第2普通図柄の当否判定が行われる。一方、第3保留記憶及び第2保留記憶が記憶されていなければ、第2作動領域98への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作が終了することになる。そして、第1保留記憶が記憶されていれば、第1普通図柄の当否判定が行われる。第1保留記憶が記憶されていなければ、第1普通図柄作動ゲート(第1普通図柄作動ゲートA11又は第1普通図柄作動ゲートB12)を新たな遊技球が通過すると、第1普通図柄の当否抽選が行われることになる。
次に、第2作動領域98への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作により獲得可能な総賞球数について説明する。なお、第1普通図柄作動ゲートA11を通過した遊技球は、高い確率で第3入賞口33に入球するが、必ず入球するわけではないので、第3入賞口33に入球した際の賞球数は、第2作動領域98への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作により獲得可能な賞球数には含めていない。
(1)第1可変入賞口13に遊技球が1個入球した場合、規定数1個×賞球4個で、4個の賞球が獲得可能である。
(2)機械式第2可変入賞口B15に2個の遊技球が入球した場合、規定数2個×賞球3個で、6個の賞球が獲得可能である。
(3)第3可変入賞口16に入球した場合、規定数4個×賞球4個で、16個の賞球が獲得可能である。
(4)1個の第3保留記憶が消化され、第3普通図柄にて当選し、第4可変入賞口羽根が1回され、第4可変入賞口34に入球した場合、規定数10個×賞球15個で、150個の賞球が獲得可能である。記憶されている第3保留記憶が全て消化されて、第3普通図柄にて当選し、第4可変入賞口34に入球した場合には、賞球150個×4回で、600個の賞球が獲得可能である。
第3保留記憶を全て消化して、第4可変入賞口34の開放が終了すると、第2保留記憶が記憶されている場合には、残り1個の第2保留記憶を消化して当否判定が行われる。そして、当りと判定されると、第3可変入賞口羽根16bが開放されて、再度第3可変入賞口16への遊技球の入球が可能となる。第3可変入賞口16に4個の遊技球を入球させると、第3可変入賞口16の規定数は4個となっている。遊技球の1個入球することで4個の賞球が獲得可能となっているため、最大16個の賞球を獲得可能となる。
1個の第3保留記憶が消化され、第3普通図柄にて当選し、第4可変入賞口羽根が1回され、第4可変入賞口34に入球した場合、規定数10個×賞球15個で、150個の賞球が獲得可能である。記憶されている第3保留記憶が全て消化されて、第3普通図柄にて当選し、第4可変入賞口34に入球した場合には、賞球150個×4回で、600個の賞球が獲得可能である。
よって、第2作動領域98への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作にて、獲得可能な賞球数は、4個+6個+16個+600個+16個+600個で最大1242個となる。
なお、本実施例のパチンコ機50は、第1作動領域97,第2作動領域98への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作が行われている間に、第1普通図柄の抽選結果が当選した場合には、普通電動役物Aが作動して、第1可変入賞口13の開放される構成となっている。これにより、新たに第1作動領域97,第2作動領域98への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作が実行されることになる。
以上の弾球遊技機によれば、機械式第2可変入賞口A14と機械式第2可変入賞口B15とで規定数を異ならせることで、第3可変入賞口16、第4可変入賞口34に入球して払い出される賞球数に違いが生じさせることになるため、第1普通図柄を契機とする第1作動領域97への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作と第2作動領域98への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作で獲得可能となる総賞球数に違いを出すことが可能となる。よって、一般電動役物型パチンコ機でも、第1種遊技機等と同様に、遊技者は賞球数が多い当りになって欲しいと期待しながら遊技することになり趣向性が向上する。
また、機械式第2可変入賞口A14又は機械式第2可変入賞口B15は、遊技球の自重を利用して開放状態となり、規定数の遊技球(1個、又は2個,図7を参照)が各機械式第2可変入賞口に入球するまで、各機械式第2可変入賞口の羽根の開放状態が維持されるので、残りの第3可変入賞口16、第4可変入賞口34に設けられた羽根を連動して開放させるタイミングを遊技者の意思で決定することが可能となる。
また、第1普通図柄の当り図柄A又は当り図柄Bに応じて(図17及び図18を参照)、各可変入賞口の一連の動作により得られる総賞球数に違いが出やすくなり(図15及び図16を参照)、遊技者は第1普通図柄の当り図柄に注目することになり、趣向性が増す。
さらに、第1普通図柄始動Aスイッチ11aよりも第1普通図柄始動Bスイッチ12aにより遊技球が検出されたほうが、第1普通図柄の当り図柄Bが選択される確率が高いため(図17を参照)、第1普通図柄始動Bスイッチ12aに遊技球が検出された場合のほうが、各可変入賞口の一連の動作により多くの総賞球数が得られる可能性が高いといった(図15及び図16を参照)、期待度の大きさを変化させることで趣向性を増加させることができる。
本実施例では、第1普通図柄作動ゲートA11への遊技球の通過に起因して第2作動領域98への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作が行われる確率よりも、第1普通図柄作動ゲートB12への遊技球の通過に起因して第2作動領域98への遊技球の誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作が行われる確率のほうが高い構成としている。
そのため、特別遊技中だけでなく、通常時も第1普通図柄作動ゲートA11への遊技球の通過を狙わず、第1普通図柄作動ゲートB12への遊技球の通過を狙う状況が生じることになる。そこで、通常時に第1普通図柄作動ゲートA11への入賞を狙う状況を作り出すために、実施例1では、第1普通図柄作動ゲートA11の直下に入賞口を配置し、第1普通図柄作動ゲートB12の直下には入賞口を配置しない構成としている。
ここで本実施例の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。
本発明の「遊技領域」は、遊技領域3に相当し、「第1検出手段」は、第1普通図柄始動Aスイッチ11aに相当し、「第1記憶手段」が、第1抽出乱数保留記憶処理(S110)に相当し、「第1当否判定手段」が、当否判定処理(S145)に相当し、「第1図柄表示装置」が、第1普通図柄表示装置7に相当し、「第1可変入賞口」が、第1可変入賞口13に相当し、「振分装置」が、振分部材96に相当し、「第2可変入賞口A」が、機械式第2可変入賞口A14に相当し、「第2可変入賞口B」が、機械式第2可変入賞口B15に相当し、「第2記憶手段」が、第2抽出乱数保留記憶処理(S690)に相当し、「第2図柄表示装置」が、第2普通図柄表示装置8に相当し、「第3可変入賞口」が、第3可変入賞口16に相当し、「図柄A」が、図柄Aに相当し、「図柄B」が、図柄Bに相当し、「第4検出手段」が、第1普通図柄始動Bスイッチ12aに相当する。
[実施例2]
本発明の実施例2について図19から図22を用いて説明する。なお、実施例1と共通点が多いため、異なる点を重点的に説明していく。
図示しないが、実施例2のパチンコ機の遊技盤1に設けられたセンターケース5の右方には、第4普通図柄作動ゲート17が配置されている。実施例2では、実施例1とは異なり第4普通図柄を備える構成となっている。そのため、図示しないが、実施例2のパチンコ機の遊技盤1の遊技領域3の左部には、複数個のLEDからなる第1普通図柄保留数表示装置18、第2普通図柄保留数表示装置19、第3普通図柄保留数表示装置91だけでなく、第4普通図柄保留数表示装置101が配置されている。また、7セグメント表示装置からなる第1普通図柄表示装置7、第2普通図柄表示装置8、第3普通図柄表示装置9だけでなく、第4普通図柄表示装置10が配置されている。なお、実施例2では、第1普通図柄作動ゲートB12は配置されていない。
実施例2のパチンコ機の電気的構成は、図19のブロック図に示すとおりである。
実施例1と異なり、主制御装置80は、第1普通図柄作動ゲートB12に入球した遊技球を検出する第1普通図柄始動Bスイッチ12aを備えておらず、第4普通図柄作動ゲート17に入球した遊技球を検出する第4普通図柄始動スイッチ17aを備えている。第4普通図柄始動スイッチ17aの検出信号が主制御装置80に入力される。
実施例2の主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1普通図柄表示装置7、第2普通図柄表示装置8、第3普通図柄表示装置9、第4普通図柄表示装置10及び第1普通図柄保留数表示装置18、第2普通図柄保留数表示装置19、第3普通図柄保留数表示装置91、第4普通図柄保留数表示装置101の点灯を制御する。
本実施例では、第1普通図柄が当りを示す普通図柄で確定表示された場合よりも第4普通図柄が当りを示す普通図柄で確定表示された場合のほうが、第2作動領域98への誘導に起因した一連の可変入賞口の開放動作が行われる確率が高い構成となっている。
そのため、特別遊技中だけでなく、通常時も第1普通図柄作動ゲートA11への遊技球の通過を狙わず、第4普通図柄作動ゲート17への遊技球の通過を狙う状況が生じることになる。そこで、通常時に第1普通図柄作動ゲートA11への遊技球の通過を狙う状況を作り出すために、実施例2は、実施例1と同様に、第1普通図柄作動ゲートA11の直下に入賞口を配置し、第4普通図柄作動ゲート17の直下には入賞口を配置しない構成としている。さらに、実施例2では、第1普通図柄の当選確率を1/120に設定し、第4普通図柄の当選確率を1/150に設定している。
なお、実施例1では、第1普通図柄始動Aスイッチ11aに検出された場合、第1普通図柄始動Bスイッチ12aに検出された場合でも、同じ第1当否判定処理による当否判定が行われ、第1普通図柄が変動することになるため、当選確率が異なる構成には設定していない。
実施例2のメインルーチンを図20に従って説明する。本実施形態では、S600〜S680までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS685の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S600)。正常割り込みでないと判断されると(S600:no)、初期設定が為され(S605)、残余処理(S685)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S600:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S610)。この処理は、第1普通図柄用の初期値乱数更新処理、第2普通図柄用の初期値乱数更新処理、第3普通図柄用の初期値乱数更新処理、第4普通図柄用の初期値乱数更新処理がある。第1普通図柄用の初期値乱数更新処理から第3普通図柄用の初期値乱数更新処理は、実施例1と同様である。ただし、第4普通図柄用の初期値乱数更新処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「149」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「149」までの150個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S610に続く当り決定用乱数更新処理(S615)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、第1普通図柄用の当り決定用乱数更新処理から第3普通図柄用の当り決定用乱数更新処理だけでなく、第4普通図柄用の当り決定用乱数更新処理がある。第1普通図柄用の当り決定用乱数更新処理から第3普通図柄用の当り決定用乱数更新処理は、実施例1と同様である。
また、第4普通図柄用の当り決定用乱数更新処理は、「0」〜「149」の150個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。その後、当り図柄決定用乱数更新処理(S620)を行う。
なお、当り決定用乱数更新処理、当り図柄決定用乱数更新処理、その他の初期値乱数、リーチ判定用乱数及び変動パターン決定用乱数は普通図柄の抽選に使用する。
リーチ判定乱数更新処理(S625)、変動パターン決定用乱数更新処理(S630)は、実施例1と同じである。
第1当否判定処理(S635)では、第1普通図柄作動ゲートA11への遊技球の通過したことに起因して、乱数が取得され、第1普通図柄の抽選処理、第1普通図柄の図柄決定、変動パターンの決定といったことなどが行われる。
第1当選遊技処理(S640)では、第1普通図柄にて当り図柄が確定表示された場合に、普通電動役物Aを作動させ、開放パターンA又は開放パターンBに応じて(図22(b)を参照)、第1可変入賞口羽根13eを開放し、所定の条件が満たされると、普通電動役物Aの作動が終了させ、第1可変入賞口羽根13eを閉鎖する。つまり、第1普通図柄で当り図柄が確定表示されたことで、第1可変入賞口13の開閉動作を制御する処理である。
次に、第4当否判定処理(S645)では、第4普通図柄作動ゲート17への遊技球の通過に起因して、乱数が取得され、第4普通図柄の抽選処理、第4普通図柄の図柄決定、変動パターンの決定といったことなどが行われる。
第4当選遊技処理(S650)では、第4普通図柄にて当り図柄が確定表示された場合に、普通電動役物Aを作動させ、開放パターンA又は開放パターンBに応じて(図22(a)を参照)、第1可変入賞口羽根13eを開放し、所定の条件が満たされると、普通電動役物Aの作動が終了させ、第1可変入賞口羽根13eを閉鎖する。つまり、第4普通図柄で当り図柄が確定表示されたことで、第1可変入賞口13の開閉動作を制御する処理である。
実施例2の第2当否判定処理(S655)、第2当選遊技処理(S660)、第3当否判定処理(S665)、第3当選遊技処理(S670)、不正監視処理(S675)、各出力処理(S680)及び初期値乱数更新処理(S685)は、実施例1と同様である。
図21を用いて、第4普通図柄作動ゲート17に遊技球が通過すると行われる第4当否判定処理(S645)について説明する。
S700において、主制御装置80は、第4普通図柄作動ゲート17に遊技球が通過したか否かを判定する(S700)。肯定判定の場合には(S700:yes)、第4保留記憶が満杯であるか否かを判定する(S705)。否定判定の場合には(S705:no)、S710の処理で第4普通図柄用の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(最大4つ)。そして、第4普通図柄保留数表示装置101の表示制御、サブ統合制御装置83へ第4普通図柄保留個数コマンドを送信する。
また、第4普通図柄作動ゲート17への遊技球の通過がなかった場合(S700:no)、又は第4普通図柄の第4保留記憶が満杯であった場合には(S705:yes)の場合には、そのままS715へ移行する。サブ統合制御装置83は主制御装置80から第4普通図柄保留個数コマンドを受信すると、演出図柄表示装置6に第4保留記憶に対応する第4保留図柄を表示する。
S715において、主制御装置80は、全ての普通電動役物(普通電動役物A、普通電動役物B、普通電動役物C)が非作動となっているか否かを判定する。主制御装置80は、全ての普通電動役物のうちいずれかが作動中であると判定した場合(S715:no)、第4普通図柄の変動時間の計測を中断するか否かを判定する(S720)。S720において、主制御装置80は、第4普通図柄が変動している場合には、第4普通図柄の変動時間の計測を中断すると判定し、第4普通図柄が変動していない場合や、既に、第4普通図柄の変動時間の計測が中断している場合には第4普通図柄の変動時間の計測を中断しないと判定する。第4普通図柄の変動時間の計測を中断すると判定した場合には(S720:yes)、予め定められた第4普通図柄の変動時間の計測を中断して(S722)、本処理を終了しS650へ移行する。また、第4普通図柄の変動時間の計測を中断しない場合には(S720:no)、本処理を終了してS650へ移行する。
変動時間計測中断処理(S722)では、第4普通図柄の変動時間の計測を中断する。ただし、変動表示が中断(停止)されるわけではなく、変動速度を変化されることなく継続する。また、変動時間計測中断処理により変動時間の計測が中断されたときの演出図画表示装置6の画面に表示された、各普通図柄に対応する演出図柄が変動中であった場合には、中断中も演出図柄が変動表示された状態が継続する。
全ての普通電動役物が非作動であると判定された場合には(S715:yes)、変動時間の計測を再開するか否かを判定する(S725)。なお、S725では、第4普通図柄の変動時間の計測が中断されていた場合に肯定判定されることになる。肯定判定の場合には(S725:yes)、変動時間の計測を再開し(S730)、第4普通図柄が変動中であるか否かを判定する(S735)。また、変動時間の計測を再開しない場合には(S725:no)、S735へ合流する。第4普通図柄が変動中ではない場合には(S735:no)、確定図柄が表示中であるか否かを判定する(S740)。否定判定の場合には(S740:no)、第4保留記憶があるか否かを判定する(S745)。第4保留記憶がある場合には(S745:yes)、第4普通図柄に対応する第4保留記憶数デクリメントし(S750)、当否判定処理を行う(S755)。S755では、第4保留記憶の中で最も古いものを読み込み(その第4保留記憶は消去する)、読み込んだ普通図柄の当り決定用乱数をテーブルに記録されている当り値と照合し、当りか否かを判定する。
その後、S760において、主制御置80は、S755の当否判定処理の判定結果により当選となった場合には当り図柄決定用乱数に基づいて当り図柄を、ハズレである場合にはハズレ図柄を決定し、S765へ移行する。S765において、変動パターンを決定し、普通図柄の設定処理を行い(S770)、第4普通図柄表示装置10の変動開始、及びサブ統合制御装置83へ普通図柄変動開始コマンドを送信し(S775)、本処理を終了(リターン)し、S650へ移行する。なお、実施例2の第1普通図柄の平均変動時間は、実施例1と同様である。また、第4普通図柄の変動時間も、複数種類の変動時間が設けられており、S765にて決定される第4普通図柄の平均変動時間は40秒である。
ここで、図22(a)を用いて、第4普通図柄作動ゲート17への遊技球の通過に起因して行われた第4当否判定処理で当選した場合の第4普通図柄の当り図柄の種類及び選択率について説明する。
第4普通図柄作動ゲート17に遊技球が通過した際に抽出した当り図柄決定用乱数値が、「0〜29」のいずれかである場合には、第4普通図柄の当り図柄は当り図柄Cが選択される。なお、当り図柄Cが選択されると、第1可変入賞口羽根13eの開放パターンは、開放パターンAが選択される。
また、第4普通図柄作動ゲート17に遊技球が通過した際に抽出した当り図柄決定用乱数値が、「30〜99」のいずれかである場合には、第4普通図柄の当り図柄は当り図柄Dが選択される。なお、当り図柄Dが選択されると、第1可変入賞口羽根13eの開放パターンは、開放パターンBが選択される。
第4普通図柄作動ゲート17への遊技球の通過に起因して、第4普通図柄の当否判定により当りと判定された場合、3/10の確率で当り図柄Cが選択され、7/10の確率で当り図柄Dが選択される。
また、図22(b)を用いて、実施例2のパチンコ機50において、第1普通図柄作動ゲートA11への遊技球の通過に起因して行われた第1当否判定処理で当選した場合の第1普通図柄の当り図柄の種類及び選択率について説明する。
第1普通図柄作動ゲートA11に遊技球が通過した際に抽出した当り図柄決定用乱数値が「0〜69」のいずれかである場合には、第1普通図柄の当り図柄は当り図柄Aが選択される。なお、当り図柄Aが選択されると、第1可変入賞口羽根13eの開放パターンは、開放パターンAが選択される。
また、第1普通図柄作動ゲートA11に遊技球が通過した際に抽出した当り図柄決定用乱数値が「70〜99」のいずれかである場合には、第1普通図柄の当り図柄は当り図柄Bが選択される。なお、当り図柄Bが選択されると、第1可変入賞口羽根13eの開放パターンは、開放パターンBが選択される。
第1普通図柄作動ゲートA11への遊技球の通過に起因して、第1普通図柄の当否判定により当りと判定された時に、7/10の確率で当り図柄Aが選択され、3/10の確率で当り図柄Bが選択される。
ここで、第1可変入賞口羽根13eの開放パターンAについて説明する。
第4普通図柄の当り図柄が当り図柄C、又は第1普通図柄の当り図柄が当り図柄Aで確定表示されると、普通電動役物Aが作動し、開始インターバル(0.25秒)後、第1可変入賞口羽根13eの開放動作が行われ、0.5秒を経過すると閉鎖動作が行われ、インターバル(0.75秒)後、第1可変入賞口羽根13eの開放動作が行われ、0.05秒を経過すると閉鎖動作が行われ、終了インターバル(0.25秒)後、普通電動役物Aの作動が終了する(図22(a),図22(b)を参照)。
次に、第1可変入賞口羽根13eの開放パターンBについて説明する。
第4普通図柄の当り図柄が当り図柄D、又は第1普通図柄の当り図柄が当り図柄Bで確定表示されると、普通電動役物Aが作動し、第1可変入賞口羽根13eは開放パターンBに基づく動作が行われる。当り図柄Bが確定表示されて普通電動役物Aが作動すると、開始インターバル(0.25秒)後、第1可変入賞口羽根13eの開放動作が行われ、0.05秒を経過すると閉鎖動作が行われ、インターバル(0.75秒)後、第1可変入賞口羽根13eの羽根部材の開放動作が行われ、0.5秒を経過すると閉鎖動作が行われ、終了インターバル(0.25秒)後、普通電動役物Aの作動が終了する(図22(a),図22(b)を参照)。
図21に戻る。本実施例の設定処理(S770)は、当否判定処理により当りと判定された場合には、図柄決定処理(S760)にて決定した当り図柄Cに基づいて設定される開放パターンA又は当り図柄Dに基づいて設定される開放パターンBに応じた第1可変入賞口羽根13eの開放時間、特別遊技に係る情報(特別遊技のオープニング時間、エンディング時間など)を取得する処理する(図22を参照)。
図21に戻る。第4普通図柄が変動中であると判定された場合には(S735:yes)、第4普通図柄の図柄変動時間を経過したか否かを判定する(S790)。図柄変動時間を経過した場合には(S790:yes)、確定図柄表示処理(S795)を行い、本処理を終了し、S650へ移行する。なお、図柄変動時間を経過していない場合には(S790:no)、そのままリターンとなり、S650へ移行する。
確定図柄表示中である場合には(S740:yes)、確定表示された図柄が当りになる組合せであるか否かを判定する(S780)。当りになる組合せである場合には(S780:yes)、特別遊技開始処理(S785)を行い、本処理を終了し、S650へ移行する。なお、確定表示された図柄の組合せがハズレである場合には(S780:no)、そのままリターンとなり、S650へ移行する。また、第4保留記憶が無い場合には(S745:no)、そのままリターンとなり、S650へ移行する。
なお、特別遊技開始処理において、主制御装置80は、普通電動役物Aの作動を開始する。また、主制御装置80は、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置6へ特別遊技開始演出を開始させる旨のコマンドを送信する。
ここで実施例2の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。
本発明の「第4検出手段」は、第4普通図柄始動スイッチ17aに相当し、「第4記憶手段」が、第4抽出乱数保留記憶処理(S710)に相当し、「第4当否判定手段」が、当否判定処理(S755)に相当し、「第4図柄表示手段」は、第4普通図柄表示装置10に相当する。
第1普通図柄の当否判定処理で当りと判定される場合よりも、第4普通図柄の当否判定処理で当りと判定される場合のほうが、各可変入賞口に設けられた羽根の一連の動作により多くの総賞球数が得られる可能性が高いといった、期待度の大きさを変化させることで趣向性を増加させることができる。
実施例1及び実施例2の第1可変入賞口羽根13e、第3可変入賞口羽根16b及び第4可変入賞口羽根34bは、可変入賞口羽根の開放時間の経過、又は各可変入賞口に規定数の遊技球が入球した場合に、各可変入賞口羽根が開放状態から閉鎖状態へと変更される構成となっている。
本発明の場合、第1可変入賞口13の規定数を複数とした場合には、第1作動領域97又は第2作動領域98の両方に遊技球が誘導されてしまう問題が生じる。そのため、実施例1及び実施例2では、第1可変入賞口13の規定数は1個に設定されている。また、機械式第2可変入賞口A14の規定数は1個、機械式第2可変入賞口B15の規定数は2個に設定されている。実施例1及び実施例2の第1可変入賞口13、機械式第2可変入賞口A14及び機械式第2可変入賞口B15の規定数は極めて少ない構成となっているので、第3可変入賞口16及び第4可変入賞口34の規定数は多い設定が好適である。
実施例1及び実施例2の振分部材96は、常に第1普通図柄(実施例2では第1普通図柄又は第4普通図柄)が確定表示されると、所定時間(0.9秒)経過後に所定動作を開始し、所定時間(0.9秒)動作した後に、初期位置へと戻る構成となっていたが、これに限定されるものではない。例えば、確定表示された当り図柄に応じて振分部材96は異なる動作を行う構成であってもよい。
5:センターケース
6:演出図柄表示装置
7:第1普通図柄表示装置
8:第2普通図柄表示装置
9:第3普通図柄表示装置
10:第4普通図柄表示装置
11:第1普通図柄作動ゲートA
12:第1普通図柄作動ゲートB
13:第1可変入賞口
14:機械式第2可変入賞口A
15:機械式第2可変入賞口B
16:第3可変入賞口
17:第4普通図柄作動ゲート
18:第1普図保留数表示装置
19:第2普図保留数表示装置
34:第4可変入賞口
50:パチンコ機
80:主制御装置
83:サブ統合制御装置
91:第3普図保留数表示装置
101:第4普図保留数表示装置

Claims (4)

  1. 遊技領域に設けられた第1検出手段が遊技球を検出したことに起因して抽出された数値データを記憶可能個数の範囲で記憶する第1記憶手段と、
    該第1記憶手段に記憶されている数値データに基づいて当否を判定する第1当否判定手段と、
    該第1当否判定手段の判定結果を示す第1図柄を表示する第1図柄表示装置と、
    該第1図柄表示装置に当りを示す第1図柄が確定表示されることに起因して、遊技球が入球不可能な閉鎖状態から遊技球が入球可能な開放状態に変化し、遊技球が入球することで賞球が付与される第1可変入賞口と、
    該第1可変入賞口に入球した遊技球をA領域又はB領域に振り分ける振分装置と、
    前記A領域に進入した遊技球の自重を利用して、遊技球が入球不可能な閉鎖状態から遊技球が入球可能な開放状態に変化し、遊技球が入球することで賞球が付与される第2可変入賞口Aと、
    前記B領域に進入した遊技球の自重を利用して、遊技球が入球不可能な閉鎖状態から遊技球が入球可能な開放状態に変化し、遊技球が入球することで賞球が付与される第2可変入賞口Bと、
    前記第2可変入賞口A内に設けられた第2検出手段A又は前記第2可変入賞口B内に設けられた第2検出手段Bが遊技球を検出したことに起因して抽出された数値データを記憶可能個数の範囲で記憶する第2記憶手段と、
    該第2記憶手段に記憶されている数値データの数だけ第2図柄を表示する第2図柄表示装置と、
    該第2図柄表示装置に当りを示す第2図柄が確定表示されることに起因して、遊技球が入球不可能な閉鎖状態から遊技球が入球可能な開放状態に変化し、遊技球が入球することで賞球が付与される第3可変入賞口と、を備え、
    前記第2可変入賞口A及び前記第2可変入賞口Bの開放状態は、当該第2可変入賞口に規定数の遊技球が入球するまで維持される構成であり、
    前記第2可変入賞口Aと前記第2可変入賞口Bとで、前記規定数の数を異ならせることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記当りを示す第1図柄には、当り図柄Aと、当り図柄Bと、があり、
    前記第1図柄表示装置に、前記当り図柄Aが確定表示された場合には前記第1可変入賞口に入球した遊技球が前記B領域よりも前記A領域に進入する確率が高く、前記当り図柄Bが確定表示された場合には前記第1可変入賞口に入球した遊技球が前記A領域よりも前記B領域に進入する確率が高くなるように設定したことを特徴する請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 遊技領域に第4検出手段を設け、
    該第4検出手段に遊技球が検出されたことに起因して抽出された数値データを前記第1記憶手段に記憶するようにし、
    前記第1検出手段が遊技球を検出したことに起因して抽出された前記数値データに基づいて前記第1当否判定手段によって当りと判定された場合に、前記第1可変入賞口に入球した遊技球が前記B領域に進入する確率よりも、前記第4検出手段が遊技球を検出したことに起因して抽出された前記数値データに基づいて前記第1当否判定手段によって当りと判定された場合に、前記第1可変入賞口に入球した遊技球が前記B領域に進入する確率のほうが高くなるように設定したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 遊技領域に第4検出手段と、
    該第4検出手段に遊技球が検出されたことに起因して抽出された数値データを記憶する第4記憶手段と、
    該第4記憶手段に記憶されている数値データに基づいて当否を判定する第4当否判定手段と、
    該第4当否判定手段の判定結果を示す第4図柄を表示する第4図柄表示手段と、を備え、
    該第4図柄表示装置に当りを示す第4図柄が確定表示されることに起因して、前記第1可変入賞口が前記閉鎖状態から前記開放状態に変化するようにし、
    前記第1当否判定手段によって当りと判定された場合に、前記第1可変入賞口に入球した遊技球が前記B領域に進入する確率よりも、前記第4当否判定手段によって当りと判定された場合に、前記第1可変入賞口に入球した遊技球が前記B領域に進入する確率のほうが高くなるように設定したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機。
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