JP2008000418A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このパチンコ遊技機では、抽選で当たりとなると第1変動入賞装置17が開放する。開放した第1変動入賞装置17に入賞した遊技球は、振分部材172の2穴クルーン17cに導出される。ここで、第1変動入賞装置17に入賞した4つの遊技球のうちの特定領域としての穴174に流入した遊技球の数だけ、第2〜第4変動入賞装置17〜20を連動して順次開放する当たり状態が行われる。すなわち、抽選で大当たり状態となることで、第1変動入賞装置17が開放するが、大当たり状態中に行われる当たり状態の回数は、前記振分部材172による機械的抽選により、0回から4回までの間で決定される。
【選択図】図1
Description
この一般電役と呼ばれるパチンコ遊技機では、複数の普通変動入賞装置(例えば、一般電動役物、普通電動役物、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれるが、以下、変動入賞装置と称する)が遊技盤に設けられている。各変動入賞装置は、遊技球が入賞できない第1状態(閉塞状態)と、遊技球が入賞し易い第2状態(開放状態)との間で変動可能となっている。
また、2つの第1位の変動入賞装置をそれぞれ第1状態から第2状態に変動させる契機を付与する2つの始動口を有する。
また、一方の始動口は、遊技盤の左右の中央に設けられ、他方の始動口は、遊技盤の中央より右よりに設けらており、通常の打ち方(遊技盤の中央や中央よりやや左よりを狙う打ち方)の場合に一方の始動口に遊技球が入賞(通過)しやすく、右打ちの場合に他方の始動口に遊技球が入賞(通過)しやすいように設定されていた。
また、最下位となる第3位の変動入賞装置を除く2つの始動口と、3つ(第1位及び第2位)の変動入賞装置は、それぞれ、遊技球が入賞することに基づいて、抽選を行い、抽選結果が当たりの場合に、対応する変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動するようになっている。また、抽選結果を報知するための変動表示ゲームも行なわれるようになっている。
これにより、例えば、第1位の変動入賞装置が開放して遊技球が4個以上入賞することに基づいて、極めて高い確率で当選となる抽選の契機が4回付与され、通常、第2位の変動入賞装置が4回開放することになる。また、第2位の変動入賞装置が開放して遊技球が4個以上入賞することに基づいて、極めて高い確率で当選となる抽選の契機が4回付与され、通常、第3位の変動入賞装置が4回開放することになる。
また、前記特許文献2では、設計段階での自由度を高めるようにしているが、製造された遊技機において、当たり状態はやはり画一的となる。特許文献1でも、当たり状態における各変動入賞装置の開放順序が同じになり当たり状態が画一的となる。
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいて当たりもしくははずれを抽選により決定する当たり抽選手段と、
前記抽選手段により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第2状態とすることにより開始され、かつ、第2状態となる上位の変動入賞装置への遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づいて順次下位の変動入賞装置を第2状態とする当たり状態を発生させる当たり状態発生手段とを備え、
前記当たり状態発生手段は、
前記当たり抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して前記保留記憶手段に1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させるために必要な開放処理を行うとともに、前記上位の変動入賞装置に対応して前記保留記憶手段に記憶されている入賞回数をカウントダウンして更新記憶させる下位開放手段とを備える遊技機において、
前記変動入賞装置のうちの少なくとも1つである特定変動入賞装置には、第2状態となった場合に遊技球が流入する内部空間に、当該内部空間に流入した遊技球を振り分ける複数の領域が形成され、
前記複数の領域のうちの特定領域を遊技球が通過した場合にのみ、前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップして更新記憶させ、前記複数の領域のうちの特定領域を除く領域を遊技球が通過した場合に前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップせずに維持する特定入賞選択手段を備えることを特徴とする。
これにより、当たり状態中の変動入賞装置の開放回数や遊技者が獲得する遊技球数が変化することになる。
前記複数の領域が形成される特定変動入賞装置が最上位の変動入賞装置とされ、特定変動入賞装置より下に少なくとも3つの順位の変動入賞装置が設けられていることを特徴とする。
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいて当たりもしくははずれを抽選により決定する当たり抽選手段と、
前記抽選手段により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第2状態とすることにより開始され、かつ、第2状態となる上位の変動入賞装置への遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づいて順次下位の変動入賞装置を第2状態とする当たり状態を発生させる当たり状態発生手段とを備え、
前記当たり状態発生手段は、
前記当たり抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して前記保留記憶手段に1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させるために必要な開放処理を行うとともに、前記上位の変動入賞装置に対応して前記保留記憶手段に記憶されている入賞回数をカウントダウンして更新記憶させる下位開放手段とを備え、
前記変動入賞装置のうちの少なくとも1つとしての特定変動入賞装置には、第2状態となった場合に遊技球が流入する内部空間に、当該内部空間に流入した遊技球を振り分ける複数の領域が形成さる遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムであって、
前記複数の領域のうちの特定領域を遊技球が通過した場合にのみ、前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップして更新記憶させ、前記複数の領域のうちの特定領域を除く領域を遊技球が通過した場合に前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップせずに維持する特定入賞選択手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
また、請求項3記載のプログラムに、請求項2に記載の構成を模擬的に再現する機能を付加しても良い。
請求項3記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
遊技盤1の盤面の遊技領域3内には、その中央部の僅かに上側に可変表示装置4が設けられている。可変表示装置4は、例えば、液晶表示装置からなるもので、後述の主制御装置31(遊技制御装置)で行われる第1段抽選処理の当たり・はずれの抽選結果を演出表示するものであるが、抽選結果の演出表示に際し変動表示ゲームを表示し、この変動表示ゲームの当たりはずれによって上述の抽選結果を表示するようになっている。
すなわち、可変表示装置4は、装飾図柄による変動表示ゲームを表示するものである。また、主制御装置31の制御下で表示制御手段としての後述のサブ制御装置(図柄制御装置61)の制御により可変表示装置4に変動表示ゲームを表示するようになっている。
これにより、遊技領域1と第1変動入賞装置17の内部空間171とが分離され、この内部空間171には、第1変動入賞装置17の入賞口からしか遊技球が流入できないようになっている。
また、第1変動入賞装置17の入賞口と、振分空間形成部材の導出孔17eとの間は、遊技球が通過可能な流路が形成されるとともに、該流路に遊技球の入賞を検知する第5入賞球検知センサ173(図2に図示)が設けられ、この第5入賞球検知センサ173の主制御装置31への入力信号に基づいて第1変動入賞装置17への遊技球の入賞に基づく賞球としての遊技球の払い出しが行われるようになっている。
そして、入賞口から流入した遊技球は、内部空間171内の2穴クルーン17c上に導出孔17eから導出される。2穴クルーン17c上に導出された遊技球Bは、2穴クルーン17cを周方向に沿って周回するように転動し、最終的に2つの穴174,175のいずれかに流入するようになっている。
それに対して、他方の穴175は、遊技球が流入しても検知されることがなく、上述のように遊技球が第5入賞球検知センサ173で検知された際に賞球の払い出しが行われるだけの領域となる。
また、遊技盤1の盤面には、始動口12、各入賞口13〜16、各変動入賞装置17〜20への遊技球の入賞率等の調整のために遊技盤1上の遊技領域を流下する遊技球を誘導するように接触した遊技球の流下方向を変換する遊技球流下方向変換部材としての上記遊技釘22(一部だけ図示)や図示しない風車等が設けられている。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部30と、副制御部60と、これら主制御部30および副制御部60に電力を供給する電源供給装置90とから構成されている。
主制御部30には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置31が備えられ、主制御装置31には、プログラムを実行するCPU32、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM33や、プログラムに基づいて発生したデータやROM33から読み出した各種データ等を記憶するRAM34や同期信号やタイマによる時間の計測等のための周波数発生回路部35等が備えられている。
また、第1可変表示器8、第2可変表示器9、第3可変表示器10では、それぞれ、後述の第1〜第3保留球数の報知も行うようになっており、主制御装置31からLED制御装置71に後述の第1〜第3保留球数を示すコマンドが入力され、それに基づいてLED制御装置71が第1〜第3可変表示器8〜10の当たり、はずれを示すLED以外のLEDの点灯・消灯や発光色の変更により第1〜第3保留球数を表示する。
この例では、第1段抽選処理で当たりとなると第1変動入賞装置17が開放する。そして、開放した第1変動入賞装置17に後述のように遊技球が4個入賞した段階で第1変動入賞装置が閉塞する。そして、第1変動入賞装置17に入賞した遊技球が特定領域としての穴174に入賞すると、第2保留球数がカウントアップされる。
したがって、第1変動入賞装置17に遊技球が入賞した場合の第2保留球数の最大値は4となる。なお、第1保留球数には上限値が設定されており、この上限値が4となっているので、第1変動入賞装置17が閉じる際に遊技球が飛び込んで入賞したり、4個目の遊技球が入賞する際に、同時に5個目の遊技球が入賞したりしてしまうなどにより、開放した第1変動入賞装置17に5個以上の遊技球が入賞しても、第2保留球数は4より多くはならない。
第1抽選開始処理は、始動口入賞球検知センサ38からの入賞信号があった場合に、第1変動入賞装置17を第2状態に変動するか否かを抽選で決定する第1段抽選処理の開始の契機を付与する処理であり、前記入賞信号が入力するたびに主制御装置31のRAM34の第1保留球数の記憶領域の値を上限数(例えば4)までの範囲でカウントアップする処理を行う。そして、この第1保留球数が1以上ならば第1段抽選処理の開始の契機が付与されたことになる。
これら三つの開始条件が全て成立している場合に、第1段〜第4段抽選処理が開始される。
なお、通常の状態(第1段抽選処理の抽選結果が当たりとなって第1変動入賞装置17が開放されて後述の大当たり状態が発生していない状態)では、第1〜第4変動入賞装置17〜20は、全て遊技球が入賞できない第1状態となっている。
したがって、通常の状態において、第1〜第4変動入賞装置17〜20が遊技球の入賞できない第1状態となっていることから、第2抽選開始処理、第3抽選開始処理、第4抽選開始処理は、第1および第2変動入賞球検知センサ43,44からの入賞信号、第3変動入賞球検知センサ45からの入賞信号、第4変動入賞球検知センサ46からの入賞信号が入力されることがなく、実質的に処理が行われない状態となっている。
第1抽選開始処理では、始動口12に遊技球が入賞して始動口入賞球検知センサ38からの信号の入力が有るか否かを判定し、前記信号の入力がなければ、前記信号の入力を待機する状態となる。この待機状態では、第1段抽選処理に対応する変動表示ゲームを表示する可変表示装置4および第1可変表示器8が客待ち状態となり、可変表示装置4には、客待ち状態として遊技機をデモンストレーションするためのデモンストレーション画像が表示されるように制御される。
また、始動口12に遊技球が入賞することに基づいて行われる第1段抽選処理は、当たりはずれを決定し、当たりとなった場合には、第1変動入賞装置17を第1状態から第2状態に変動させて開放状態とするためのものである。
また、第1段抽選処理が終了するまで、次の第1段抽選処理は開始されず、第1段抽選処理が終了し、かつ、第1保留球数が1以上の場合に次の第1段抽選処理が開始される。なお、後述するように第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかに対して開閉変動処理が行われている間は、行われている第1段抽選処理を中断する。この場合に、第1段抽選処理の開始も中断状態となるので、上述のように前記開閉変動処理中に実質的に第1段中断処理が開始されることもない。
すなわち、第1段抽選処理がはずれの抽選結果となって終了すると、第1保留球数が1以上ならば直ぐに次の第1段抽選処理が開始されるが、第1段抽選処理が当たりの抽選結果となって終了した場合には、当たりの抽選結果に対応して第1変動入賞装置17に対する第1開閉変動処理が終了するまで第1段抽選処理は開始されない。したがって、次の第1段抽選処理は、当たりの抽選結果に対応して第1変動入賞装置17が第2状態となってから第1状態に復帰した際に、第1保留球数が1以上ならば開始されることになる。
また、第1段抽選処理では、上述の抽選を行う処理だけではなく、第1可変表示器8における変動表示の制御処理が行われる。まず、第1段抽選処理開始でLED制御装置71に第1変動表示ゲーム開始のコマンドが出力されることにより、LED制御装置71の制御により第1可変表示器8において変動表示が開始される。変動表示は、複数のLED(ランプ)の早い点滅により行われる。なお、第1可変表示器8で変動表示が開始されていない状態では、上述の客待ち表示として、変動表示中よりも点滅間隔が長い状態で明らかに変動中の表示と区別できるように複数のLEDが点滅する。
すなわち、第1段抽選処理の変動表示時間は、上述の第2段抽選処理が第2保留球数の上限数の4回行われる場合を考慮して、第2段抽選処理の変動表示時間を25秒、第3段抽選処理の変動表示時間を5秒、第4段抽選処理の変動表示時間1秒とすると、4回分の第2段抽選処理の変動表示時間として25×4秒と、4回目の第2段抽選処理後の4回の第3段抽選処理の変動表示時間として5×4秒と、4回目の第3段抽選処理後の4回の第3段抽選処理の変動表示時間として1×4秒とが必要となる。したがって、第1段抽選処理の変動表示時間として124秒以上必要であり、この例では第1段抽選処理の変動表時間を125秒としている。
そして、第1段抽選処理で抽選結果が当たりとなり第1変動入賞装置17が第2状態となると、遊技者が所謂右打ちを行うことで、極めて高い確率で第1変動入賞装置17に遊技球が入賞する。ここで、第1変動入賞装置17は例えば6秒間だけ開放することになる(第2状態となる)が、特に異常がなければ、開放中に4個の遊技球が入賞可能であり、入賞個数が4個となると、開放してからの時間が6秒経過していなくとも第1変動入賞装置17が閉塞する。
そして、この際に、遊技球Bは、内部空間171を構成する振分部材172の2穴クルーン17c上にその周方向に沿って導出孔17eから導出される。
そして、二つの穴174,175のうちの一方の穴174は、特定領域となっており、この一方穴174に遊技球が流入すると、第1変動入賞球検知センサ43に遊技球が検知される。なお、他方の穴175は、一般領域となっており、遊技球が流入しても第1変動入賞球検知センサ43が検知することがない。
そして、第1変動入賞装置17が閉塞して第2段抽選処理が開始されて第2保留球数が1カウントダウンされると、第2保留球数が上限数より小さくなって、第2保留球数をカウントアップ可能となるが、既に第1変動入賞装置17が閉塞しているので、遊技球が入賞して第2保留球数がカウントアップされることはない。
以上のことから第2保留球数の上限数を4とすると、4回より多く第2段抽選処理が開始されることはない。
そして、第2変動入賞装置18が開放している間に、第2変動入賞装置18に遊技球が入賞すると、第3段抽選処理において用いられる第3保留球数が上限数(例えば、4個)となるまで、カウントアップされる。
したがって、第3段抽選処理は、通常、4回行われるとともに、当選確率が極めて高いことから通常4回当選となって、第3変動入賞装置19が第1状態から第2状態となって第1状態に復帰する第3開閉変動処理を4回繰り返すことになる。
第4段抽選処理は、第3段抽選処理に対して、当たりとなった場合に開放されるのが第4変動入賞装置20である点と、第4段抽選処理に対応する変動表示ゲームが表示されるのが第4可変表示器11である点以外は、第3段抽選処理と同様に行われる。そして第4段抽選処理が当たりとなると、第4変動入賞装置20に対する第4開閉変動処理が行われるが、この場合の閉塞条件は、前記第2、第3開閉変動処理の場合と同様である。
この際に、振分部材172に振り分けられた遊技球が特定領域としての穴174に流入すれば、第2保留球数がカウントアップされる。
この場合に、遊技者の関心が第1変動入賞装置17の開放時に集中してしまい、第1変動入賞装置17が閉塞した後の大当たり状態の遊技に遊技者の関心が低くなってしまう可能性がある。
また、貯留球放出装置には、遊技球が保持されているか否かを検知する貯留球検知センサ178(図2に図示)が設けられている。
また、一般領域となる穴175に通過球検知センサ179(図2に図示)を設けるものとする。
そして、貯留球放出装置は、球貯留部の出口側に遊技球1個分の間隔を前後に開けて二本の突出片が出没自在に設けられている。そして、入口よりの突出片を上方に突出させることで、球貯留部の出口側から2個目以降の遊技球を止めた上体で、出口よりの突出片を上方に突出した状態から下方に下げることで、遊技球1個を球貯留部から2穴クルーン17cに導出することができる。次いで、出口よりの突出片を再び上方に突出し、入口よりの突出片を下降させることにより、球貯留部に残った遊技球を1個ずつ前に移動させることができる。なお、貯留球放出装置は、遊技球を1個ずつ放出できるものならばどのような構成でもよく、従来周知の構成を適用することができる。
また、通過球検知センサ179は、遊技球が一般領域となる穴175に流入したことを検知して信号を主制御装置31に送信する。
まず、大当たり状態がスターとすると、第1変動入賞装置17が開放する(ステップS1)。そして、第1変動入賞装置17が開放すると、極めて高い確率で、その閉塞条件となる遊技球4個の入賞まで遊技球が入賞することになり、この遊技球が球貯留部に一列に並んで貯留される。なお、万が一5個以上の遊技球が入賞した場合には、既に、第5入賞球検知センサ173に入賞が検知され遊技球の払い出しが行われることが決定しているので、5個目以降の遊技球を島設備側に排出する構成となっていることが好ましい。
そして、第1変動入賞装置17が閉塞することを条件として、貯留球放出装置の保持放出ソレノイド177を作動させ、貯留された遊技球のうちの1個を2穴クルーン17c上に排出する。
そして、遊技球が特定領域としての穴174を通過したことを示す信号が第1変動入賞球検知センサ43から主制御装置31に入力すると当たりとなり、遊技球が一般領域としての穴175を通過したことを示す信号が通過球検知センサ179から主制御装置31に入力するとはずれとなる(ステップS3)。
なお、ここで、第2保留球数は、この例において、1以上となることがないので、上限値を1としてもよい。
また、第2段抽選処理の変動表示時間は1秒以下で十分であり、ここでは1秒とする。
貯留球検知センサ178から貯留球があることを示す信号が入力していない場合には、第2段抽選処理が終了することになる。すなわち、上述の第2保留球数が0になった場合と同様の状態となる。なお、第1変動入賞検知センサ43から信号が入力した状態で、貯留球検知センサ178からの貯留球があることを示す信号が入力していない状態では、上述の当たり状態が終了した時点で通常の状態となる。すなわち、当たり状態開始後に貯留球の有無を判定し(ステップS4)、貯留球がなくなれば、当たり状態終了後に大当たり状態が終了となって通常の状態に移行する。
貯留球検知センサ178から貯留球があることを示す信号が入力していない場合には、当たり状態を発生させることがなく、大当たり状態が終了し、通常の状態となる。
したがって、主制御装置31は、抽選手段として当たりを決定した場合に、最上位の第1変動入賞装置17を第2状態とすることにより開始され、かつ、第2状態となる上位の第1〜第3変動入賞装置17〜19への遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づいて順次下位の第2〜第4変動入賞装置18〜20を第2状態とする(大)当たり状態を発生させる当たり状態発生手段として機能する。
そして、主制御装置31は、複数の領域(穴174、穴175)のうちの特定領域(穴174)を遊技球が通過した場合にのみ、前記保留記憶手段としての主制御装置31に記憶される入賞回数(第1保留球数)をカウントアップして更新記憶させ、前記複数の領域のうちの特定領域を除く領域(穴175)を遊技球が通過した場合に前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップせずに維持する特定入賞選択手段として機能する。
ここで、内部空間171に振分部材172の2穴クルーン17cを有する変動入賞装置を第1変動入賞装置17以外の第2〜第4変動入賞装置17〜20としても良いが、第1変動入賞装置171を特定変動入賞装置とした場合が、最も大当たり状態における賞球数の変化を大きくすることができる。
また、振分部材172で遊技球を特定領域と一般領域とに振り分ける部材は、2穴クルーン17cに限定されるものではなく、例えば、遊技球を二つの領域の一方に振り分ける部材として、回転移動や左右、前後、上下への移動する部材などにより、遊技球を振り分けるものを用いてもよいし、固定された部材が、流下する遊技球を二つの領域に振り分けるようになっていてもよい。
特に、第1変動入賞装置17に第2保留球数をカウントアップするか否かの振分を行う振分部材172を設けることで、大当たり状態における賞球数を大きく変化させることができ、より大当たり状態を多彩なものとすることができる。
18 第2変動入賞装置(上位の変動入賞装置、下位の変動入賞装置)
19 第3変動入賞装置(上位の変動入賞装置、下位の変動入賞装置)
10 第4変動入賞装置(下位の変動入賞装置、最下位の変動入賞装置)
31 主制御装置(当たり抽選手段、当たり状態発生手段、最上位開放手段、保留記憶手段、下位開放手段、特定入賞選択手段)
171 内部空間
174 穴(特定領域)
175 穴(特定領域ではない(一般)領域)
Claims (4)
- 遊技球が発射される遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた複数の変動入賞装置と、
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいて当たりもしくははずれを抽選により決定する当たり抽選手段と、
前記抽選手段により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第2状態とすることにより開始され、かつ、第2状態となる上位の変動入賞装置への遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づいて順次下位の変動入賞装置を第2状態とする当たり状態を発生させる当たり状態発生手段とを備え、
前記当たり状態発生手段は、
前記当たり抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して前記保留記憶手段に1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させるために必要な開放処理を行うとともに、前記上位の変動入賞装置に対応して前記保留記憶手段に記憶されている入賞回数をカウントダウンして更新記憶させる下位開放手段とを備える遊技機において、
前記変動入賞装置のうちの少なくとも1つである特定変動入賞装置には、第2状態となった場合に遊技球が流入する内部空間に、当該内部空間に流入した遊技球を振り分ける複数の領域が形成され、
前記複数の領域のうちの特定領域を遊技球が通過した場合にのみ、前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップして更新記憶させ、前記複数の領域のうちの特定領域を除く領域を遊技球が通過した場合に前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップせずに維持する特定入賞選択手段を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記複数の領域が形成される特定変動入賞装置が最上位の変動入賞装置とされ、特定変動入賞装置より下に少なくとも3つの順位の変動入賞装置が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
- 遊技球が発射される遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた複数の変動入賞装置と、
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいて当たりもしくははずれを抽選により決定する当たり抽選手段と、
前記抽選手段により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第2状態とすることにより開始され、かつ、第2状態となる上位の変動入賞装置への遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づいて順次下位の変動入賞装置を第2状態とする当たり状態を発生させる当たり状態発生手段とを備え、
前記当たり状態発生手段は、
前記当たり抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して前記保留記憶手段に1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させるために必要な開放処理を行うとともに、前記上位の変動入賞装置に対応して前記保留記憶手段に記憶されている入賞回数をカウントダウンして更新記憶させる下位開放手段とを備え、
前記変動入賞装置のうちの少なくとも1つとしての特定変動入賞装置には、第2状態となった場合に遊技球が流入する内部空間に、当該内部空間に流入した遊技球を振り分ける複数の領域が形成さる遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムであって、
前記複数の領域のうちの特定領域を遊技球が通過した場合にのみ、前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップして更新記憶させ、前記複数の領域のうちの特定領域を除く領域を遊技球が通過した場合に前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップせずに維持する特定入賞選択手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。 - 請求項3記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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