JP2008000418A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】一般電役のパチンコ遊技機において、複数の変動入賞装置が順次開放する大当たり状態の長さを変化させる。
【解決手段】このパチンコ遊技機では、抽選で当たりとなると第1変動入賞装置17が開放する。開放した第1変動入賞装置17に入賞した遊技球は、振分部材172の2穴クルーン17cに導出される。ここで、第1変動入賞装置17に入賞した4つの遊技球のうちの特定領域としての穴174に流入した遊技球の数だけ、第2〜第4変動入賞装置17〜20を連動して順次開放する当たり状態が行われる。すなわち、抽選で大当たり状態となることで、第1変動入賞装置17が開放するが、大当たり状態中に行われる当たり状態の回数は、前記振分部材172による機械的抽選により、0回から4回までの間で決定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機、プログラム及び記録媒体に関するものである。
パチンコ遊技機には、多数の種類があるが、従来、所謂一般電役(普通電役)と言われるパチンコ遊技機が知られている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
この一般電役と呼ばれるパチンコ遊技機では、複数の普通変動入賞装置(例えば、一般電動役物、普通電動役物、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれるが、以下、変動入賞装置と称する)が遊技盤に設けられている。各変動入賞装置は、遊技球が入賞できない第1状態(閉塞状態)と、遊技球が入賞し易い第2状態(開放状態)との間で変動可能となっている。
そして、このようなパチンコ遊技機においては、例えば、変動入賞装置が4つ設けられるとともに、各変動入賞装置に順位が付けられており、例えば、第1位(最上位)の変動入賞装置が2つ、第2位の変動入賞装置1が1つ、第3位(最下位)の変動入賞装置が1つ設けられている。
また、2つの第1位の変動入賞装置をそれぞれ第1状態から第2状態に変動させる契機を付与する2つの始動口を有する。
また、各変動入賞装置は、少なくとものその一部が、例えば、パチンコ遊技機の遊技球が発射される遊技領域を形成する遊技盤の右側に偏って設けられており、所謂右打ちを行うことにより、第2状態となった変動入賞装置に遊技球を入賞させやすい状態となっている。
また、一方の始動口は、遊技盤の左右の中央に設けられ、他方の始動口は、遊技盤の中央より右よりに設けらており、通常の打ち方(遊技盤の中央や中央よりやや左よりを狙う打ち方)の場合に一方の始動口に遊技球が入賞(通過)しやすく、右打ちの場合に他方の始動口に遊技球が入賞(通過)しやすいように設定されていた。
また、各変動入賞装置は、閉塞状態から開放状態となった際に、所定時間の経過および所定個数の遊技球の入賞という二つの所定条件のうちの少なくとも一方の所定条件が成立した場合に、開放状態から閉塞状態に戻るようになっている。
また、最下位となる第3位の変動入賞装置を除く2つの始動口と、3つ(第1位及び第2位)の変動入賞装置は、それぞれ、遊技球が入賞することに基づいて、抽選を行い、抽選結果が当たりの場合に、対応する変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動するようになっている。また、抽選結果を報知するための変動表示ゲームも行なわれるようになっている。
例えば、一方の始動口に遊技球が入賞したことに基づく抽選(変動表示ゲーム)が当たりとなった場合に二つの第1位の変動入賞装置のうちの一方の第1位の変動入賞装置が開放する。また、他方の始動口に遊技球が入賞したことに基づく抽選が当たりとなった場合に他方の第1位の変動入賞装置が開放する。また、二つの第1位の変動入賞装置の何れかに遊技球が入賞したことに基づく抽選で当たりとなった場合に、第2位の変動入賞装置が開放する。また、第2位の変動入賞装置に遊技球が入賞したことに基づく抽選で当たりとなった場合に、第3位の変動入賞装置が開放する。
また、2つの始動口への遊技球の入賞に基づく抽選の当選確率が低いもの(例えば、数十分の一〜数百分の一)であるのに対して、第1および第2位の変動入賞装置への遊技球の入賞に基づく抽選の当選確率は極めて高く(はずれとなる確率が数百分の一から数千分の1)となっている。したがって、始動口に遊技球が入賞しても第1位の変動入賞装置は開放しない場合がほとんどであるが、第1位の変動入賞装置が開放して遊技球が入賞すると、ほとんどの場合に、第2位および第3位の変動入賞装置が開放するようになっている。
また、始動口および第1位及び第2位の変動入賞装置への遊技球の入賞に基づく抽選において、既に前の遊技球の入賞に基づく抽選が行われている間は、次の抽選を行わずに待機するようになっているが、所定数(例えば、4個以下)に限って抽選を開始する契機(権利)を記憶(保留)するようになっている。
これにより、例えば、第1位の変動入賞装置が開放して遊技球が4個以上入賞することに基づいて、極めて高い確率で当選となる抽選の契機が4回付与され、通常、第2位の変動入賞装置が4回開放することになる。また、第2位の変動入賞装置が開放して遊技球が4個以上入賞することに基づいて、極めて高い確率で当選となる抽選の契機が4回付与され、通常、第3位の変動入賞装置が4回開放することになる。
ここで、上述のように保留数を4つとすると、第1位置の変動入賞装置の開放に基づいて4回開放する第2位の変動入賞装置が開放するたびに、第3位の変動入賞装置が4回開放することになり、第3の変動入賞装置は、第1位の変動入賞装置が1回開放状態となることに基づく一連の開閉動作として、最大16回開放する。これにより、遊技者に遊技球の入賞に基づく大量の賞球(遊技球)の獲得の機会を与えることができ、これらの第1位から第3位の変動入賞装置が順次開放すると共に、第2位および第3位の変動入賞装置が繰り返し開放する状態が当たり状態となる。
また、通常の打ち方で、一方の始動口に遊技球を入賞(もしくは通過)させることに基づいて、当たり状態となった後に右打ちすると、他方の始動口に遊技球が入賞することになり、この他方の始動口の入賞に基づいて当たり状態が発生可能であり、当該当たり状態が終了した後に、連続して再び、同じ条件の当たり状態が発生する可能性がある。
特開平8−215386号公報 特開2000−342818号公報 特開2001−79190号公報
ところで、上述のような普通電役のパチンコ遊技機では、複数回の当たり状態が連続して発生する可能性はあるが、1回の当たり状態は、例えば、上述のようなパチンコ遊技機では、第1位の変動入賞装置が1回、第2位の変動入賞装置が4回、第3位の変動入賞装置が16回開放することにより終了する。なお、変動入賞装置が開放状態となってから閉塞状態とする際の閉塞条件となる遊技球の入賞個数や上述の保留数により、各変動入賞装置の最大開放回数は異なるものとなるが、同一機種では、各変動入賞装置が開放した際にその保留数以上の遊技球が入賞すれば、同一の開放回数となる。
したがって、同一の機種となるパチンコ遊技機においては、当たり状態における各変動入賞装置の開放回数、各変動入賞装置の開放回数と閉塞条件とに基づく遊技球の入賞個数、遊技球の入賞個数に対応する賞球の払出数がほぼ同じとなり、当たり状態は画一的なものとなる。
また、前記特許文献2では、設計段階での自由度を高めるようにしているが、製造された遊技機において、当たり状態はやはり画一的となる。特許文献1でも、当たり状態における各変動入賞装置の開放順序が同じになり当たり状態が画一的となる。
前記特許文献3では、当たり状態における変動入賞装置の開放の順番が変化するとともに、1回の当たり状態における賞球数も変化することになるが、1回の当たり状態における最大となる賞球数はほぼ一定であり、その範囲内での変化(1回の当たり状態で獲得可能な賞球数が、最大より少なくなるだけの変化)となってしまい、当たり状態を状況に応じて十分に変化させることは望めないものであった。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、複数の変動入賞装置が連動して順に開放する当たり状態を発生する遊技機において、当たり状態を画一的ではなく多彩なものとすることを目的とする。
請求項1記載の発明は、遊技球が発射される遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた複数の変動入賞装置と、
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいて当たりもしくははずれを抽選により決定する当たり抽選手段と、
前記抽選手段により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第2状態とすることにより開始され、かつ、第2状態となる上位の変動入賞装置への遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づいて順次下位の変動入賞装置を第2状態とする当たり状態を発生させる当たり状態発生手段とを備え、
前記当たり状態発生手段は、
前記当たり抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して前記保留記憶手段に1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させるために必要な開放処理を行うとともに、前記上位の変動入賞装置に対応して前記保留記憶手段に記憶されている入賞回数をカウントダウンして更新記憶させる下位開放手段とを備える遊技機において、
前記変動入賞装置のうちの少なくとも1つである特定変動入賞装置には、第2状態となった場合に遊技球が流入する内部空間に、当該内部空間に流入した遊技球を振り分ける複数の領域が形成され、
前記複数の領域のうちの特定領域を遊技球が通過した場合にのみ、前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップして更新記憶させ、前記複数の領域のうちの特定領域を除く領域を遊技球が通過した場合に前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップせずに維持する特定入賞選択手段を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、特定変動入賞装置に遊技球が入賞しても、入賞した遊技球が特定領域を通過しなければ、保留記憶手段の入賞回数がカウントアップされるとはなく、特定変動入賞装置より下位の変動入賞装置を開放する機会が失われることになる。
これにより、当たり状態中の変動入賞装置の開放回数や遊技者が獲得する遊技球数が変化することになる。
ここで、特定変動入賞装置に入賞可能な遊技球数等によっては、従来に比較して遊技者が獲得可能な遊技球数が減少するように変化するだけとなるが、特定変動入賞装置に入賞可能な遊技球を従来より増加させたり、特定変動入賞装置を最上位とし、かつ、特定変動入賞装置より下位に、従来より多い変動入賞装置を配置したりすることで、従来の一般電役の標準的な当たり状態における遊技者の獲得可能遊技球数に対して、本発明における当たり状態における遊技者の獲得可能な遊技球数を少ない状態から多い状態まで変化させることが可能であり、当たり状態を多彩なものとすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、
前記複数の領域が形成される特定変動入賞装置が最上位の変動入賞装置とされ、特定変動入賞装置より下に少なくとも3つの順位の変動入賞装置が設けられていることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、上述のように従来の一般電役に対して状況により当たり状態中の獲得遊技球数を従来より少ない状態から多い状態に大きく変化させて、当たり状態を多彩なものとすることができる。
請求項3記載の発明は、遊技球が発射される遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた複数の変動入賞装置と、
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいて当たりもしくははずれを抽選により決定する当たり抽選手段と、
前記抽選手段により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第2状態とすることにより開始され、かつ、第2状態となる上位の変動入賞装置への遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づいて順次下位の変動入賞装置を第2状態とする当たり状態を発生させる当たり状態発生手段とを備え、
前記当たり状態発生手段は、
前記当たり抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して前記保留記憶手段に1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させるために必要な開放処理を行うとともに、前記上位の変動入賞装置に対応して前記保留記憶手段に記憶されている入賞回数をカウントダウンして更新記憶させる下位開放手段とを備え、
前記変動入賞装置のうちの少なくとも1つとしての特定変動入賞装置には、第2状態となった場合に遊技球が流入する内部空間に、当該内部空間に流入した遊技球を振り分ける複数の領域が形成さる遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムであって、
前記複数の領域のうちの特定領域を遊技球が通過した場合にのみ、前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップして更新記憶させ、前記複数の領域のうちの特定領域を除く領域を遊技球が通過した場合に前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップせずに維持する特定入賞選択手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、遊技機のビデオゲーム等のシミュレーションにおいて、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することができる。なお、ここでのコンピュータには、CPUやRAM、ROM等のメモリを備え、プログラムに基づいてゲームを実行する所謂ビデオゲーム機、携帯型ゲーム機、アーケードゲーム機等のゲーム機も含まれる。
また、請求項3記載のプログラムに、請求項2に記載の構成を模擬的に再現する機能を付加しても良い。
請求項4記載の発明は、
請求項3記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
請求項4記載の発明においては、請求項3記載の発明と同様の効果を奏することができる。
本発明の遊技機、プログラムおよび記録媒体によれば、複数の変動入賞装置が順番に開放することにより遊技者に大量の遊技球を獲得可能とする当たり状態を発生させる遊技機において、当たり状態を多彩なものとすることができる。
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技媒体(例えば、遊技球やメダル等)の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる遊技機(例えば、弾球遊技機としてのパチンコ遊技機)の構成及び動作について説明する。
パチンコ遊技機は、所謂一般電役と呼ばれる種類のパチンコ遊技機としての基本的な構成を有するもので、周知のパチンコ遊技機と同様に矩形枠状で島設備に取り付けられる機枠(図示略)と、機枠に扉状に開閉自在に取り付けられ、図1に示す遊技盤1が収容されて取り付けられる前面枠(図示略)と、前面枠の前側に扉状に開閉自在に取り付けられたガラス枠(図示略)とを備えている。
図1に示すように、遊技盤1の前面のガイドレール2等で囲まれた部分に遊技球が発射されて流下する遊技領域3が形成されている。
遊技盤1の盤面の遊技領域3内には、その中央部の僅かに上側に可変表示装置4が設けられている。可変表示装置4は、例えば、液晶表示装置からなるもので、後述の主制御装置31(遊技制御装置)で行われる第1段抽選処理の当たり・はずれの抽選結果を演出表示するものであるが、抽選結果の演出表示に際し変動表示ゲームを表示し、この変動表示ゲームの当たりはずれによって上述の抽選結果を表示するようになっている。
すなわち、可変表示装置4は、装飾図柄による変動表示ゲームを表示するものである。また、主制御装置31の制御下で表示制御手段としての後述のサブ制御装置(図柄制御装置61)の制御により可変表示装置4に変動表示ゲームを表示するようになっている。
変動表示ゲームは、基本的に周知のもので、例えば、数字等の複数の装飾図柄(識別情報)を複数の表示領域でそれぞれ切り換えるように変動表示し、予め抽選で決定された変動パターンにおける変動表示時間が経過した際に、変動表示を終了して、ぞれぞれの表示領域に一つずつの装飾図柄を停止表示し、停止表示された装飾図柄の組み合わせが特別の組み合わせ(例えば、全て同じ種類(ゾロ目)の図柄が表示された状態)となった場合に当たりとして後述の大当たり状態を発生させるものである。なお、可変表示装置4は液晶表示装置に限られるものではなく、周知の各種表示装置を用いることができる。なお、装飾図柄には、各種キャラクタ(独自のキャラクタや、既存のアニメ、タレント等のキャラクタ)が含まれる場合が多く、キャラ図とも称する。
また、可変表示装置4においては、上述の変動表示ゲームの表示において単に装飾図柄を順次切り換えて表示するだけではなく、様々な演出的な表示が行われ、装飾図柄に関係するキャラクタやその他キャラクタのアニメーション表示等も行われる。また、可変表示装置4においては、後述の第1段抽選処理の抽選結果が当たりとなった場合、すなわち変動表示ゲームが当たりとなった場合に、当たりとなる可能性が高い後述の第2段〜第4弾抽選処理に関する演出表示を行うようにしてもよい。
また、可変表示装置4は、その周囲を遊技球の流入を防止する周囲壁5で囲まれている。また、周囲壁5の底部となる部分には、遊技球がその下側から跳ねて流入可能で、流入した遊技球の一部を後述の始動口12及び開放状態となった後述の第3変動入賞装置19および第4変動入賞装置20に誘導するステージ6が形成されている。また、周囲壁5には、例えば、その側部の外側から内側に遊技球を流入させ、ステージ6上に導出させる遊技球誘導手段7を備え、周囲壁5の周囲を流下する遊技球の一部をステージ6上に誘導するようになっている。
また、可変表示装置4の上下の左右には、それそれ保留球数表示器を兼用する第1〜第4可変表示器8,9,10,11が設けられている。そして、可変表示装置4の左右の中央の真下には、始動口12が設けられている。また、可変表示装置4の右側には、第1入賞口13が設けられ、可変表示装置4の左側斜め下方には、第2〜第4入賞口14,15,16が設けられている。
また、可変表示装置4の右側斜め下方には、第1変動入賞装置17が設けられ、第1変動入賞装置17の左斜め下方に第2変動入賞装置18が設けられ、第2変動入賞装置18の左斜め下方で、始動口12の真下となる位置に第3変動入賞装置19が設けられ、第3変動入賞装置19の真下に第4変動入賞装置20が設けられている。
第1〜第3変動入賞装置17〜19は、所謂電動チューリップ(電チュー)としての構成を有し、入賞口の部分に左右二つの可動片21,21を備えるもので、これら可動片21,21が遊技球が入賞口に入賞できない第1状態(閉塞状態)と遊技球が入賞口に入賞しやすい第2状態(開放状)との間で変動するようになっている。
なお、可動片21,21は、第1状態において、その間隔が遊技球の直径より僅かに広いものとして、第1〜第3変動入賞装置17〜19内に遊技球が流入(入賞)可能なものとなっているが、可動片21,21同士の間の上方には、後述の遊技釘22,…もしくは図示しない遊技釘が配置され、可動片21,21同士の間に遊技球が流入可能な間隔が開いていても、第1状態では遊技球が入賞できない状態となっている。
また、第1〜第3変動入賞装置17〜19が第2状態となった場合には、可動片21,21が左右に開くとともに、可動片21,21の上面がそれぞれ中央に向かって下り傾斜となることにより、第1〜第3変動入賞装置17〜19が遊技球を補足可能な左右範囲が広くなり、単に遊技球の流入口がある状態より遊技球が流入し易い状態となっている。
第2状態となった第1変動入賞装置17に入賞した遊技球は、第1変動入賞装置17の内部空間171に流入するようになっている。第1変動入賞装置17の内部空間171は、第1変動入賞装置17の前記可動片21,21の基端部同士の間に形成された入賞口に連通している。そしで、内部空間171は、第1変動入賞装置17の一対の可動片21,21からなるいわゆる電チュー部分の左斜め下方で遊技者に視認可能となるように形成されている。
この内部空間171には、この内部空間171を構成するとともに、内部空間171に流入した遊技球を振り分ける振分部材172が設けられている。この振分部材172は、遊技盤1に形成された開口部17aと、遊技盤1の背面側から前記開口部17aを閉塞するように取り付けられるとともに、開口部17aの奥に前記入賞口に連通する内部空間171を形成するための凹部を有する振分空間形成部材(図示略)と、振分空間形成部材(内部空間171)内に設けられた2穴クルーン17cと、開口部17aにはめ込まれる透明板(図示略)からなるものである。
前記開口部17aには、遊技盤1の前面と前面が面一になるように透明板が嵌め込まれて固定されていることにより、遊技者に開口部17aからその奥の第1変動入賞装置17の内部空間171内の2穴クルーン17cが視認可能となるとともに、遊技盤1の前面の遊技領域3を流下する遊技球が開口部17aから内部空間171に進入できないようにしている。
これにより、遊技領域1と第1変動入賞装置17の内部空間171とが分離され、この内部空間171には、第1変動入賞装置17の入賞口からしか遊技球が流入できないようになっている。
振分空間形成部材は、前面側が開放された箱状に形成されたもので、前面側の開口の周囲に取付部が形成されている。この取付部は、遊技盤1裏面で開口部17aの周囲に取り付けられるようになっている。この箱状の振分空間形成部材の内部が内部空間171となる。そして、振分空間形成部材には、第1変動入賞装置17の入賞口に連通する導出孔17eが形成されている。この導出孔17eは、第1変動入賞装置17の入賞口に流入した遊技球を内部空間171内の2穴クルーン17c上に2穴クルーン17cのほぼ周方向に沿って導出させるものである。
また、第1変動入賞装置17の入賞口と、振分空間形成部材の導出孔17eとの間は、遊技球が通過可能な流路が形成されるとともに、該流路に遊技球の入賞を検知する第5入賞球検知センサ173(図2に図示)が設けられ、この第5入賞球検知センサ173の主制御装置31への入力信号に基づいて第1変動入賞装置17への遊技球の入賞に基づく賞球としての遊技球の払い出しが行われるようになっている。
また、2穴クルーン17cに設けられた2つの穴174,175は、振分空間形成部材に設けられた流出口に接続され、2つの穴174,175に流入した遊技球は、内部空間171の外部に流出させられるようになっている。また、二つの穴174,175のうちの一方の穴174には、前記流出口との間に第1変動入賞球検知センサ43(図2に図示)が設けられている。
このような第1変動入賞装置17においては、第2状態となって遊技球が入賞口に入賞すると第5入賞球検知センサ173に検知されて、第5入賞球検知センサ173からの信号により上述のように賞球を払出す処理が行われる。また、前記信号により第1変動入賞装置17の閉塞条件となる賞球数のカウントが行われる。
そして、入賞口から流入した遊技球は、内部空間171内の2穴クルーン17c上に導出孔17eから導出される。2穴クルーン17c上に導出された遊技球Bは、2穴クルーン17cを周方向に沿って周回するように転動し、最終的に2つの穴174,175のいずれかに流入するようになっている。
したがって、この2つの穴174,175により遊技球が振り分けられるようになっており、2穴クルーン17cが遊技球を振り分ける部材となっているとともに、二つの穴174,175が遊技球の振分先となる領域であり、上述の第1変動入賞球検知センサ43が設けられる一方の穴174が、後述のように第2保留球数をカウントアップするための特定領域となっている。すなわち、一方の穴174に流入する遊技球は、第5入賞球検知センサ173で検知されることにより賞球が払い出されるとともに、第1変動入賞球検知センサ43で検知されることで、後述の第2変動表示ゲーム(第2段抽選処理)の契機となる第2保留球数をカウントアップすることが可能となる。
それに対して、他方の穴175は、遊技球が流入しても検知されることがなく、上述のように遊技球が第5入賞球検知センサ173で検知された際に賞球の払い出しが行われるだけの領域となる。
また、第4変動入賞装置20は、所謂アタッカーとしての構成を有するもので、左右に長い矩形状の入賞口を下辺に沿った回転軸回りに回転することで開閉する可動扉23を有するものとなっており、可動扉23が閉じて遊技球が入賞できない第1状態(閉塞状態)と、可動扉23が下辺を中心として前に倒れ込むように開いて遊技球が入賞し易い第2状態(開放状態)との間で変動するようになっている。
遊技領域3の最下端部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域3の外部に排出するアウト口24が形成されている。
また、遊技盤1の盤面には、始動口12、各入賞口13〜16、各変動入賞装置17〜20への遊技球の入賞率等の調整のために遊技盤1上の遊技領域を流下する遊技球を誘導するように接触した遊技球の流下方向を変換する遊技球流下方向変換部材としての上記遊技釘22(一部だけ図示)や図示しない風車等が設けられている。
次に、この例のパチンコ遊技機の制御系を図2に示されるブロック図を参照して説明する。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部30と、副制御部60と、これら主制御部30および副制御部60に電力を供給する電源供給装置90とから構成されている。
主制御部30には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置31が備えられ、主制御装置31には、プログラムを実行するCPU32、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM33や、プログラムに基づいて発生したデータやROM33から読み出した各種データ等を記憶するRAM34や同期信号やタイマによる時間の計測等のための周波数発生回路部35等が備えられている。
主制御装置31(CPU32)には、パチンコ遊技機に設けられた各種センサからの信号が入力可能となっており、始動口12に遊技球が入賞したことを検知する始動口入賞球検知センサ38と、第1入賞口13〜第4入賞口16にそれぞれ遊技球が入賞したことを検知する第1入賞球検知センサ39〜第4入賞球検知センサ42と、第1変動入賞装置17に遊技球が入賞したことを検知する第5入賞球検知センサ173と、第1変動入賞装置17の内部空間の特定領域となる穴174に遊技球が通過したことを検知する第1変動入賞球検知センサ43と、第2変動入賞装置18〜第4変動入賞装置20にそれぞれ遊技球が入賞したことを検知する第2変動入賞球検知センサ44〜第4変動入賞球検知センサ46とが接続されている。
さらに、主制御装置31には、遊技球の入賞に対応して賞球を払出す遊技球払出装置56から払い出された賞球を検知する遊技球払出検知センサ47、パチンコ遊技機におけるエラーを検知するエラー検知センサ48等が接続されている。
また、主制御装置31は、パチンコ遊技機の各種装置を動作させるため各種信号を出力するようになっている。例えば、主制御装置31には、遊技店において設置された各遊技機のデータを集計管理するための集中管理装置50が主制御装置31からデータを入力可能に接続されている。また、主制御装置31には、サブ制御装置としての払出制御装置51、図柄制御装置61、ランプ制御装置71、音声制御装置81が接続され、これらサブ制御装置に対してコマンド(制御指令)を出力可能に接続されている。
なお、ここで、払出制御装置51は実質的に賞球を払出すためのパチンコ遊技機における遊技の主要な制御を行うことから主制御部30に含まれるものとし、主に遊技の演出に係わる図柄制御装置61、ランプ制御装置71、音声制御装置81は副制御部60に含まれるものとなっている。
また、主制御装置31には、上述の第1変動入賞装置17〜第3変動入賞装置19にそれぞれ設けられた二枚ずつの可動片21,21を駆動する第1変動ソレノイド52〜第3変動ソレノイド54が接続され、かつ、第4変動入賞装置20に設けられた可動扉23を駆動する第4変動ソレノイド55が接続されている。そして、これら第1変動ソレノイド52〜第4変動ソレノイド55を主制御装置31が制御することで、主制御装置31は、第1変動入賞装置17〜第4変動入賞装置20の第1状態(閉塞状態)と第2状態(開放状態)との間の変動を制御する。
また、主制御装置31の出力側に接続され、主制御部30の一部となる払出制御装置51には、払出制御装置51により制御されて賞球および貸球を払出す遊技球払出装置56が接続されるとともに、プリペードカード57のデータを読み込んで遊技球の貸出制御を行うためのCRユニット58が球貸信号制御装置59を介して接続されている。そして、払出制御装置51は、主制御装置31から賞球数を示す賞球信号に基づいて賞球を払出すとともに、CRユニット58から球貸信号制御装置59を介して入力されて貸球数を示す球貸信号に基づいて貸球を払出す制御を行う。
また、主制御部30には、主制御装置31と直接接続されていないが、遊技球を遊技領域3に発射する打球発射装置(図示略)の発射駆動装置301を制御する発射制御装置302が設けられ、発射制御装置302には、遊技球の発射を操作するための回転式操作ハンドル303および発射停止釦304が接続されている。そして、回転式操作ハンドル303を操作することにより発射制御装置302に入力する信号に基づいて、発射制御装置302が発射駆動装置301を動作させることで、打球発射装置により遊技盤1上の遊技領域3に遊技球を発射するようになっている。
また、副制御部60の図柄制御装置61は、可変表示装置4を制御するものであり、可変表示装置4はビデオディスプレイプロセッサ62を介して接続されている。なお、可変表示装置4では、少なくとも、主制御装置31で行われる後述の第1段抽選処理に基づく装飾図柄の変動表示ゲームを表示する。
また、図柄制御装置61は、CPU、RAM、ROM等を備え、さらにROMには、可変表示装置4の表示に使用される各種表示データおよび変動表示パターンを記憶するROMが含まれており、第1段抽選処理に対応する変動表示ゲームで表示される表示データ等が記憶されている。
ここで、主制御装置31からは、第1段抽選処理に基づく装飾図柄の変動表示ゲームを表示するために、少なくとも、第1段抽選処理の開始、すなわち、装飾図柄の変動表示ゲーム開始を示すコマンドと、変動表示ゲームの基本変動パターンとしての変動表示時間を示すコマンドと、前記変動表示ゲームの当たり・はずれ、すなわち、第1段抽選処理の抽選結果としての当たり・はずれを示すコマンドと、第1段抽選処理における抽選結果の確定、すなわち、変動表示ゲームの終了を示すコマンドとが図柄制御装置61に送信される。これらのコマンドに基づいて、図柄制御装置61が可変表示装置4における変動表示ゲームの開始、変動表示ゲームの当たり・もしくははずれの結果の表示、変動表示ゲームの終了を制御する。なお、変動表示パターンとしての変動表示時間は、抽選結果の当たり、はずれに基づいて決定される。また、主制御装置31および図柄制御装置61においては、変動表示時間を計測するタイマ処理が行われるが、このタイマ処理においては、第1〜第4変動入賞装置17〜20が第1状態から第2状態に変動してから第1状態に復帰するまでの開閉変動処理期間だけタイマの進行が停止されるようになっている。
なお、主制御装置31では、始動口12に遊技球が入賞することに基づいて行われる第1段抽選処理の抽選結果が当たりとなって当たり状態が発生することにより、第1〜第4変動入賞装置17〜20が順次第1状態から第2状態に変動して第1状態に復帰している場合も、始動口12への遊技球の入賞に基づく第1段抽選処理を完全に停止することはなく、何れかの変動入賞装置が開閉してから次に何れかの変動入賞装置が開放するまでの間、第1〜第4変動入賞装置17〜20が全て第1状態となっている間に第1段抽選処理を進行させるようになっているとともに、可変表示装置4では第1段抽選処理の抽選結果を表示するための第1変動表示ゲームが、大当たり状態でも表示されている(始動口12のへの遊技球の入賞がなく第1変動表示ゲームが開始されない場合を除く)。
副制御部60のランプ制御装置71は、主制御装置31で行われる四つの抽選処理(第1段抽選処理、第2段抽選処理、第3段抽選処理、第4段抽選処理)に対応する可変表示ゲームを行うための四つの第1〜第4可変表示器8〜11を制御するものである。主制御装置31からは、各変動表示ゲームの開始(変動表示開始)を示すコマンド、変動表示ゲームの結果、すなわち、抽選処理により決定される当たり・はずれの結果を示すコマンド、変動表示ゲームの終了(変動表示終了)を示すコマンドがLED制御装置71に入力される。
そして、LED制御装置71は、これらのコマンドに基づいて第1〜第4可変表示器8〜11に変動表示ゲームを行っていない状態の客待ち表示、変動表示ゲームにおける変動表示、変動表示ゲームの結果の報知表示を行う。
また、第1可変表示器8、第2可変表示器9、第3可変表示器10では、それぞれ、後述の第1〜第3保留球数の報知も行うようになっており、主制御装置31からLED制御装置71に後述の第1〜第3保留球数を示すコマンドが入力され、それに基づいてLED制御装置71が第1〜第3可変表示器8〜10の当たり、はずれを示すLED以外のLEDの点灯・消灯や発光色の変更により第1〜第3保留球数を表示する。
また、LED制御装置71は、遊技盤1に取り付けられた装飾用のLED(電飾)である盤面関係の電飾76と、図示しないガラス枠や前面枠等に取り付けられた装飾用のLED(電飾)である枠扉関係の電飾77の点灯・消灯の制御を行う。
音声制御装置81には、サウンドプロセッサ、アンプ、スピーカ等からなる音声発生装置82が接続されており、音声制御装置81は、演出用の効果音、音声、音楽等の出力を制御する。
この遊技機における主制御装置31の主な制御は、各入賞球検知センサ(38〜46,173)からの遊技球入賞を示す信号の入力対応して、払出制御装置51に払出す遊技球数(賞球数)を示すコマンドを出力して上述のように遊技球を払出すことと、始動口入賞球検知センサ38および第1変動入賞球検知センサ43〜第4変動入賞球検知センサ46からの遊技球入賞を示す信号の入力のそれぞれに対応して、後述の第1〜第4段抽選処理を開始し、これら抽選処理が当たりとなった場合に、第1〜第4段抽選処理のそれぞれに対応する第1変動入賞装置17〜第4変動入賞装置20を開放状態とするとともに、開放状態となった変動入賞装置17〜20についての後述の閉塞条件が成立した場合に閉塞状態とする開閉変動処理を行うことである。
以上のような遊技機における遊技内容およびこの遊技内容を実現するための制御処理を説明する。
この例では、第1段抽選処理で当たりとなると第1変動入賞装置17が開放する。そして、開放した第1変動入賞装置17に後述のように遊技球が4個入賞した段階で第1変動入賞装置が閉塞する。そして、第1変動入賞装置17に入賞した遊技球が特定領域としての穴174に入賞すると、第2保留球数がカウントアップされる。
したがって、第1変動入賞装置17に遊技球が入賞した場合の第2保留球数の最大値は4となる。なお、第1保留球数には上限値が設定されており、この上限値が4となっているので、第1変動入賞装置17が閉じる際に遊技球が飛び込んで入賞したり、4個目の遊技球が入賞する際に、同時に5個目の遊技球が入賞したりしてしまうなどにより、開放した第1変動入賞装置17に5個以上の遊技球が入賞しても、第2保留球数は4より多くはならない。
大当たり状態においては、第1変動入賞装置17に遊技球が入賞して特定領域としての穴174に遊技球が例えば1個入賞すると、極めて高い確率で第2変動入賞装置18が開放し、開放した第2変動入賞装置18に遊技球が4つ以上入賞すると第3保留球数が上限の4となり、極めて高い確率で第3変動入賞装置19が4回開放することになる。また、開放した第3変動入賞装置に遊技球が4つ以上入賞すると第4保留球数が上限の4となり、第4変動入賞装置が極めて高い確率が4回開放する。
すなわち、第1変動入賞装置17が開放して、遊技球が特定領域としての穴174に1個入賞するたびに、従来の大当たり状態と同様に第2変動入賞装置が1回開放し、次いで第3変動入賞装置が1回開放した後に第4変動入賞装置が4回開放するとともに、この第3変動入賞装置が1回開放した後に第4変動入賞装置が4回開放する動作を全部で4回繰り返すようになる。
したがって、1回の第1段抽選処理の当たりにより最大4回の従来と同様の大当たり状態(この例では、この例の大当たり状態に対して従来の大当たり状態に対応する状態を当たり状態と称する)が発生する可能性がある。また、第1段抽選処理で当たりとなって第1変動入賞装置17が開放して遊技球が入賞しても、入賞した遊技球が1個も特定領域としての穴174に流入しなければ、第2〜第4変動入賞装置が1回も開放されることなく、大当たり状態が終了することになる。すなわち、この例の遊技機では、1回の大当たり状態に対して、第1変動入賞装置17の振り分け部材172の振り分け結果に基いて当たり状態が0回から4回の間で発生することになる。
このような遊技性を有する遊技機の主制御装置31は、常時、上述の入賞球検知センサ38〜46,173からの入賞球の検知信号(入賞信号)の入力を監視する入賞球検知処理を行っており、遊技盤1上の遊技領域3内に遊技球を発射し、遊技領域3内を流下する遊技球が始動口12、第1〜第4入賞口13〜16、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかに入賞して、それぞれに対応する入賞球検知センサ38〜46,173から入賞信号が入力した場合に、例えば、始動口12への遊技球の入賞に対して3個、第1〜第4入賞口13〜16への遊技球の入賞に対して10個、第1及び第2変動入賞装置17,18への遊技球の入賞に対して14個、第3および第4変動入賞装置19,20への遊技球の入賞に対して15個の遊技球を払出すように、賞球数を示すコマンドとしての賞球信号を払出制御装置51に出力する。
また、主制御装置31では、上述の入賞球検知処理における始動口入賞球検知センサ38、第1〜第4変動入賞球検知センサ43〜46からの入賞信号に基づく、第1抽選開始処理、第2抽選開始処理、第3抽選開始処理、第4抽選開始処理が行われる。
第1抽選開始処理は、始動口入賞球検知センサ38からの入賞信号があった場合に、第1変動入賞装置17を第2状態に変動するか否かを抽選で決定する第1段抽選処理の開始の契機を付与する処理であり、前記入賞信号が入力するたびに主制御装置31のRAM34の第1保留球数の記憶領域の値を上限数(例えば4)までの範囲でカウントアップする処理を行う。そして、この第1保留球数が1以上ならば第1段抽選処理の開始の契機が付与されたことになる。
第2抽選開始処理は、第1変動入賞装置に遊技球が入賞し、かつ、入賞した遊技球が特定領域である穴174を通過し、この遊技球が第1変動入賞球検知センサ43に検知されて第1変動入賞球検知センサ43からの入賞信号があった場合に、第2変動入賞装置18を開放するか否かを抽選により決定する第2段抽選処理の開始の契機を付与する処理であり、前記入賞信号が入力するたびに主制御装置31のRAM34の第2保留球数の記憶領域の値を上限数(例えば4)までの範囲でカウントアップする処理を行う。そして、この第2保留球数が1以上ならば第2段抽選処理の開始の契機が付与されたことになる。
第3抽選開始処理は、第2変動入賞球検知センサ44からの入賞信号があった場合に、第3変動入賞装置19を開放するか否かを抽選により決定する第3段抽選処理の開始の契機を付与する処理であり、前記入賞信号が入力するたびに主制御装置31のRAM34の第3保留球数の記憶領域の値を上限数(例えば4)までの範囲でカウントアップする処理を行う。そして、この第3保留球数が1以上ならば第3段抽選処理の開始の契機が付与されたことになる。
第4抽選開始処理は、第3変動入賞球検知センサ45からの入賞信号があった場合に、第4変動入賞装置20を開放するか否かを抽選により決定する第4段抽選処理の開始の契機を付与する処理であり、前記入賞信号が入力するたびに主制御装置31のRAM34の第4保留球数の記憶領域の値を上限数(例えば4)までの範囲でカウントアップする処理を行う。そして、この第4保留球数が1以上ならば第4段抽選処理の開始の契機が付与されたことになる。
なお、第1段〜第4段抽選処理それぞれの開始条件の1つは、上述の第1〜第4保留球数がそれぞれ1以上であるが、その他にも開始条件があり、開始条件の二つ目は、第1段抽選処理においては、第1段抽選処理中でないこと(既に第1段抽選処理が開始されている場合に、開始された第1段抽選処理が終了していること)、同様に第2段抽選処理においては、第2段抽選処理中でないこと、同様に第3段抽選処理においては、第3段抽選処理中でないこと、第4段抽選処理においては第4段抽選処理中でないことである。
開始条件の3つ目は、第1段〜第4段抽選処理に共通で、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかが開閉変動処理中(第2状態)でないことである。
これら三つの開始条件が全て成立している場合に、第1段〜第4段抽選処理が開始される。
なお、通常の状態(第1段抽選処理の抽選結果が当たりとなって第1変動入賞装置17が開放されて後述の大当たり状態が発生していない状態)では、第1〜第4変動入賞装置17〜20は、全て遊技球が入賞できない第1状態となっている。
したがって、通常の状態において、第1〜第4変動入賞装置17〜20が遊技球の入賞できない第1状態となっていることから、第2抽選開始処理、第3抽選開始処理、第4抽選開始処理は、第1および第2変動入賞球検知センサ43,44からの入賞信号、第3変動入賞球検知センサ45からの入賞信号、第4変動入賞球検知センサ46からの入賞信号が入力されることがなく、実質的に処理が行われない状態となっている。
なお、ガラス枠を開放して第1〜第4変動入賞装置17〜20を手で開放して遊技球を入賞させた場合や、第1〜第4変動入賞装置17〜20が前に開放して閉塞した際に、可動片21や可動扉23に遊技球が挟まれた状態となり、これら落下して入賞してしまった場合には、通常の状態でも第2抽選開始処理、第3抽選開始処理、第4抽選開始処理が行われる。なお、大当たり状態でない場合に、第1〜第4入賞球検知センサ43〜46の入賞信号が入力した場合にエラーとし、第2〜第4抽選開始処理を行わないものとしてもよい。
そして、遊技開始時等のように通常の状態においては、第1〜第4抽選開始処理のうち、基本的に第1抽選開始処理だけが行われる。
第1抽選開始処理では、始動口12に遊技球が入賞して始動口入賞球検知センサ38からの信号の入力が有るか否かを判定し、前記信号の入力がなければ、前記信号の入力を待機する状態となる。この待機状態では、第1段抽選処理に対応する変動表示ゲームを表示する可変表示装置4および第1可変表示器8が客待ち状態となり、可変表示装置4には、客待ち状態として遊技機をデモンストレーションするためのデモンストレーション画像が表示されるように制御される。
第1可変表示器8でも、例えば、各LEDをゆっくり点滅させる客待ち状態表示が行われるように制御される。また、この状態では、上述のように第2〜第4抽選開始処理も待機状態となり、第2〜第4抽選処理に対応する変動表示ゲームを表示する第2〜第4可変表示器9〜11も第1可変表示器8と同様の客待ち状態の表示が行われる。
なお、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれか1つが第2状態に変動すると、第1状態に復帰するまで(開閉変動処理中)、第1段〜第4段抽選処理が停止することになるが、各抽選処理(変動表示ゲーム)の開始の契機となる入賞信号の入力の検知および各抽選開始処理は、各抽選処理とは別に行われており、各抽選開始処理における、例えば、各保留球数のカウントアップは、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかの開閉変動処理中も行われる。なお、保留球数のカウントダウンは、第1〜第4段抽選処理での処理となり、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかの開閉変動処理中は行われない。
そして、第1抽選開始処理では、始動口入賞球検知センサ38から入賞信号が入力すると、始動口12への遊技球の入賞に基づく第1段抽選処理を行う契機(始動権利)となる第1保留球数(入賞回数)が1カウントアップされる。
また、始動口12に遊技球が入賞することに基づいて行われる第1段抽選処理は、当たりはずれを決定し、当たりとなった場合には、第1変動入賞装置17を第1状態から第2状態に変動させて開放状態とするためのものである。
また、始動口12に対して第1保留球数を上限数(例えば4個)まで記憶可能となっており、始動口12に遊技球が入賞する度に、第1保留球数が上限数より小さければ第1保留球数を1カウントアップする。また、第1段抽選処理が開始される度に第1段抽選処理で第1保留球数を1カウントダウンする。
また、第1段抽選処理が終了するまで、次の第1段抽選処理は開始されず、第1段抽選処理が終了し、かつ、第1保留球数が1以上の場合に次の第1段抽選処理が開始される。なお、後述するように第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかに対して開閉変動処理が行われている間は、行われている第1段抽選処理を中断する。この場合に、第1段抽選処理の開始も中断状態となるので、上述のように前記開閉変動処理中に実質的に第1段中断処理が開始されることもない。
そして、第1段抽選処理は、上述のように第1段抽選処理が行われておらず、第1保留球数が1以上で、いずれの変動入賞装置も開閉変動処理中でない場合に開始される。なお、第1段抽選処理が当たりとなって終了すると、第1変動入賞装置17に対して前記第1開閉変動処理が行われることになり、第1段抽選処理が終了していても第1段抽選処理が開始されない。
すなわち、第1段抽選処理がはずれの抽選結果となって終了すると、第1保留球数が1以上ならば直ぐに次の第1段抽選処理が開始されるが、第1段抽選処理が当たりの抽選結果となって終了した場合には、当たりの抽選結果に対応して第1変動入賞装置17に対する第1開閉変動処理が終了するまで第1段抽選処理は開始されない。したがって、次の第1段抽選処理は、当たりの抽選結果に対応して第1変動入賞装置17が第2状態となってから第1状態に復帰した際に、第1保留球数が1以上ならば開始されることになる。
また、始動口12に遊技球が入賞した場合には、第1保留球数をカウントアップするとともに、抽選用の(擬似)乱数を取得する。この乱数は、例えば、1秒より極めて短い時間間隔毎に、0〜所定上限数までの範囲で数値を1カウントアップして更新記憶する(上限数に達したら0に更新記憶する)処理を行うとともに、始動口12(他の抽選処理では、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれか)に遊技球が入賞した場合に、上述のように更新記憶されている数値を取得して乱数として記憶する。
また、第1段抽選処理では、予め、0〜所定上限数までの範囲の数値のうち当たりとして設定されている数値が登録された判定テーブルと上述ように取得されて記憶された乱数とを比較し、取得された乱数と同じ数値が判定テーブルに登録されている場合に当たりとなり、乱数と同じ数値が登録されていない場合にはずれとなる。
第1抽選処理において当たりとなる当選確率は、例えば、1/250とされている。
また、第1段抽選処理では、上述の抽選を行う処理だけではなく、第1可変表示器8における変動表示の制御処理が行われる。まず、第1段抽選処理開始でLED制御装置71に第1変動表示ゲーム開始のコマンドが出力されることにより、LED制御装置71の制御により第1可変表示器8において変動表示が開始される。変動表示は、複数のLED(ランプ)の早い点滅により行われる。なお、第1可変表示器8で変動表示が開始されていない状態では、上述の客待ち表示として、変動表示中よりも点滅間隔が長い状態で明らかに変動中の表示と区別できるように複数のLEDが点滅する。
また、抽選等により複数の変動表示パターン(変動表示時間)から選択された表示パターン(変動表示時間)により、変動表示を行う。なお、少なくともはずれと当たりとリーチはずれ(例えば、当たりとなる図柄の組み合わせが全て同じ種類の図柄である場合に、1つだけ図柄が異なる組み合わせがリーチはずれとなる)の変動表示パターンがあり、基本的に当たりの変動表示時間は、後述の無開放積算時間以上の当たり変動表示時間とされ、はずれの変動表示時間はそれより短いはずれ変動表示時間とされ、リーチはずれの場合には、当たり変動表示時間かはずれ変動表示時間のいずれかとされる。
変動表示時間は、抽選処理開始時にタイマにセットされ、この変動表示時間のタイマがタイムアップすると、抽選処理が終了するとともにこの抽選処理に対応する変動表示ゲームが終了する。また、上述のように抽選処理は、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかが閉塞状態から開放状態に移行し再び閉塞状態に戻るまで停止されるので、抽選処理における変動表示時間のタイマも停止され、第1〜第4変動入賞装置17〜20の全てが閉塞している間の時間すなわち無開放時間だけ変動表示時間のタイマが作動する。
そして、この例では、第1〜第4変動入賞装置17〜20までの開放順を、第1段〜第4段抽選処理における変動表示時間により規制するようになっている。そして、第4段抽選処理は、その開放順が最後となることから変動表示時間で規制する必要がなく、例えば、1秒以下の変動表示時間で十分であるが、ここでは、第4段抽選処理の変動表示時間を1秒とする。そして、開放した第3変動入賞装置19に4個以上の遊技球が入賞すると、第4保留球数の上限数の4に対応して第4段抽選処理が4回行われるととになり、1秒の変動表示時間が4回経過するので4秒かかることになる。
実際には、第4段抽選処理が行われると極めて高い確率で第4変動入賞装置20が第1状態から第2状態となって第1状態に戻るのに最大6秒が必要となり、先に行われる第4段抽選処理の開始からその次に行われる次の第4段抽選処理までの時間は略7秒となる。
それに対して第3段抽選処理においては、第3保留球数が上限数の4となることに基づいて4回行われていることになるが、この際に、第3段抽選処理が極めて高い確率で当たりとなって第3変動入賞装置19が開放することにより、上述のように第4保留球数が4となった第4段抽選処理が4回行われるととともに、それに基づいて最大4回第4変動入賞装20が開放することになる。そして、第4変動入賞装置が最大4回開放する間は、第3段抽選処理が終了して第3変動入賞装置19が開放しないようにするために、第3段抽選処理の変動表示時間としては、第4変動入賞装置20が開放している間は変動表示時間のタイマが停止するので、第4段抽選処理の変動表示時間の4回分すなわち4秒以上が設定されている必要があり、ここでは、第3段抽選処理の変動表示時間を5秒とする。
第2段抽選処理においては、第2保留球数が上限数の4となることに基づいて4回行われていることになるが、この際に、第2段抽選処理が極めて高い確率で当たりとなって第2変動入賞装置18が開放することにより、上述のように第3保留球数が4となった第3段抽選処理が4回行われるととともに、それに基づいて最大4回第3変動入賞装20が開放することになる。さらに上述のように第3変動入賞装置20が開放することで、第4変動入賞装置が開放することになる。
この際に1回目の第3段抽選処理中は、未だ、第4保留球数が0となっているので、第4段抽選処理が行われないが、第2回目、第3回目、第4回目の第3段処理中は、第3段抽選処理に重なった状態で第4段抽選処理が4回ずつ行われる。さらに、第4回目の第3段抽選処理が終了し、第3変動入賞装置19が4回目の開閉を行った後に、第4段抽選処理が4回行われることになる。この第3変動入賞装置19と第4変動入賞装置20が開閉動作を繰り返す間、第2段抽選処理が当たりとなって、第2変動入賞装置18が開放しないようにするには、第2段抽選処理の変動表示時間を以下のようにする必要がある。
すなわち、第3段抽選処理の変動表示時間を5秒、第4段抽選処理の変動表示時間を1秒とすると、先の第2段抽選処理から次の第2段抽選処理までは、4回分の第3段抽選処理の変動表示時間として5×4秒と、4回目の第3段抽選処理後の4回分の第4段抽選処理の変動表示時間として1×4秒とが必要となる。したがって、第2段抽選処理の変動表示時間として24秒以上必要であり、この例では、第2段抽選処理の変動表示時間として25秒としている。
また、上述の第2段変動入賞装置18と第3変動入賞装置19と第4変動入賞装置20が開閉動作を繰り返す間、第1段抽選処理が当たりとなって、第1変動入賞装置18が開放しないようにするには、第1段抽選処理の変動表示時間を以下のようにする必要がある。
すなわち、第1段抽選処理の変動表示時間は、上述の第2段抽選処理が第2保留球数の上限数の4回行われる場合を考慮して、第2段抽選処理の変動表示時間を25秒、第3段抽選処理の変動表示時間を5秒、第4段抽選処理の変動表示時間1秒とすると、4回分の第2段抽選処理の変動表示時間として25×4秒と、4回目の第2段抽選処理後の4回の第3段抽選処理の変動表示時間として5×4秒と、4回目の第3段抽選処理後の4回の第3段抽選処理の変動表示時間として1×4秒とが必要となる。したがって、第1段抽選処理の変動表示時間として124秒以上必要であり、この例では第1段抽選処理の変動表時間を125秒としている。
また、第1段抽選処理のはずれの変動表示時間は、変動表示時間が経過しても第1変動入賞装置17が開放することがないので、特に制限はなく、例えば、2秒〜5秒程度とすればよい。
なお、大当たり状態中も第1可変表示器8では、第1変動表示ゲームが表示され、上述のようにはずれならば変動表示時間が短くなり、複数回以上の第1変動表示ゲームが行われるが、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかに対して開閉変動処理が行われている間は、変動表示時間のタイムカウントが中止することで実質的な変動表示時間が増加することになり、大当たり状態中における第1変動表示ゲームの実質的な長さは、はずれの変動表示時間より長くなる。
そして、第1段抽選処理では、変動表示開始時に、当たり・はずれの判定処理を終了するが、第1可変表示器8では、変動表示時間の終了時まで変動表示を行い、変動表示時間が終了時に複数のLEDのうちのはずれを示すはずれLEDもしくは当たりを示す当たりLEDのいずれかを点灯する。なお、この際に各LEDの発光色を変更することにより、当たり、はずれを強調してもよい。そして、変動表示時間が終了した時点では、既にはずれLEDもしくは当たりLEDが点灯し、抽選結果が確定表示された状態となる。そして、第1段抽選処理開始から変動表示時間が経過して抽選結果が確定表示されることで第1段抽選処理終了となる。
この際に当たりが確定表示されていれば、第1変動入賞装置17に対して第1開閉変動処理が行われて第1変動入賞装置17が開放する。第1開閉変動処理では、第1段抽選処理で当たり結果が確定した場合に、第1変動入賞装置17の駆動源を駆動して第1変動入賞装置17を第1状態から第2状態に変動する。そして、第1状態から第2状態に変動していから所定時間(例えば、6秒以下)の経過もしくは所定個数(例えば、4個)の遊技球の第1変動入賞装置17への入賞のいずれかの閉塞条件が成立した時点で第1変動入賞装置17が第2状態から第1状態に復帰する。
また、第1段抽選処理では、第1可変表示器8による可変表示と並行して、可変表示装置4における第1変動表示ゲームが行われる。可変表示装置4での第1変動表示ゲームでの変動表示開始と、変動表示の終了による抽選結果の確定は、主制御装置31からLED制御装置71の場合と同様に図柄制御装置61に出力されるコマンドにより行われる。可変表示装置4における第1変動表示ゲームは、第1可変表示器8とほぼ同じタイミングで行われ、表示される抽選結果は、第1可変表示器8と可変表示装置4とで同じものとなる。なお、可変表示装置4で行われる第1変動表示ゲームは、上述のように所謂デジパチで行われる可変表示とほぼ同様の表示となる。なお、上述のように大当たり状態中は、第1〜第4変動入賞装置17〜20が開放している間、変動表示時間のタイムカウントが停止されるので、それに対応して図柄制御装置61において、装飾図柄の変動表示ゲームが延長される。
そして、この例の遊技機では、第1段抽選処理の結果が当たりとなって第1変動入賞装置17が開放することで当たり状態での遊技が開始される。言い換えれば、第1段抽選処理が当たりとならなければ、通常の遊技状態が維持され、基本的に始動口12に遊技球が入賞しなければ、全ての変動入賞装置(第1〜第4変動入賞装置17〜20)が客待ち状態となり、可変表示装置4に客待ち状態におけるデモンストレーション画像が表示され、第1〜第4可変表示器8〜11においても、各LEDが低速で点滅する客待ち状態の表示となる。
始動口12に遊技球が入賞し、第1保留球数が1以上となっていれば、第1変動入賞装置17を第2状態とするか否かの第1段抽選処理だけが行われ、可変表示装置4と第1可変表示器8とで変動表示が行われる。
そして、第1段抽選処理で抽選結果が当たりとなり第1変動入賞装置17が第2状態となると、遊技者が所謂右打ちを行うことで、極めて高い確率で第1変動入賞装置17に遊技球が入賞する。ここで、第1変動入賞装置17は例えば6秒間だけ開放することになる(第2状態となる)が、特に異常がなければ、開放中に4個の遊技球が入賞可能であり、入賞個数が4個となると、開放してからの時間が6秒経過していなくとも第1変動入賞装置17が閉塞する。
第1変動入賞装置17に遊技球が入賞すると、第1変動入賞装置17の入賞口に入賞した遊技球が第1変動入賞装置17の内部空間171に流入する。
そして、この際に、遊技球Bは、内部空間171を構成する振分部材172の2穴クルーン17c上にその周方向に沿って導出孔17eから導出される。
そして、2穴クルーン17c上をその周方向に沿って遊技球が転動した後に、2穴クルーンの二つの領域を構成する二つの穴174,175のうちの一方に流入することになる。
そして、二つの穴174,175のうちの一方の穴174は、特定領域となっており、この一方穴174に遊技球が流入すると、第1変動入賞球検知センサ43に遊技球が検知される。なお、他方の穴175は、一般領域となっており、遊技球が流入しても第1変動入賞球検知センサ43が検知することがない。
この例では、2穴クルーン17cは、例えば、丸い皿状に形成されるとともに、2つの穴174,175への遊技球の流入率が略同じになるように形成されている。すなわち、2つ穴174、175のいずれに遊技球Bが流入するかは、ほぼ1/2の確率となっている。そして、遊技球が特定領域である一方の穴174に流入した場合にだけ、第1変動入賞球検知センサ43により検知され、第1変動入賞球検知センサ43から主制御装置31に入賞信号が出力され、この入賞信号が入力された主制御装置31が第2保留球数をその上限数の範囲でカウントアップする。
したがって、第1段抽選処理で当たりとなって第1変動入賞装置17が開放して、その閉塞条件となる4個まで遊技球が入賞した際に、平均してこの4個の遊技球のうちの2個の遊技球が特定領域を通過することになる。なお、実際には、1回の第1変動入賞装置17の開放で、遊技球が1個も特定領域を通過しない確率が約1/16となり、遊技球が4個とも特定領域を通過する確率が約1/16となる。
第1変動入賞装置17への遊技球の入賞と、この遊技球の特定領域の通過に基づいて、第2段抽選処理を行う契機(始動権利)となる第2保留球数(入賞回数)が1カウントアップされる。なお、第2段抽選処理で抽選結果が当たりとなった場合には、第2変動入賞装置18が第2状態となる。
ここで、第2保留球数が0の場合には、第1変動入賞装置17の内部空間171の特定領域(穴174)を遊技球が通過することにより保留球数が0から1にカウントアップされる。そして、第2段抽選処理が開始されることになるが、第1変動入賞装置17が開放している間は、第2段抽選処理が中断した状態となり、実質的に第2段抽選処理が開始されない。したがって、例えば、第1変動入賞装置17が開放している間に、第2保留球数が1以上となっても、第2段抽選処理が開始されて保留球数が1カウントダウンされることはない。
したがって、第1変動入賞装置17が開放している間に第2保留球数の上限数となる個数より多くの遊技球が入賞し、かつ特定領域を通過しても、第2段抽選処理の開始の契機(始動権利)は、第2保留球数の上限数までしか付与されない。
そして、第1変動入賞装置17が閉塞して第2段抽選処理が開始されて第2保留球数が1カウントダウンされると、第2保留球数が上限数より小さくなって、第2保留球数をカウントアップ可能となるが、既に第1変動入賞装置17が閉塞しているので、遊技球が入賞して第2保留球数がカウントアップされることはない。
すなわち、第1変動入賞装置17が開放して遊技球が入賞した後に未だ第1変動入賞装置17が閉塞する前に第2段抽選処理が開始されて第2保留球数が1カウントダウンされることにより、実質的な第2段抽選処理の開始の契機の回数が第2保留球数の上限数+1となることはない。
以上のことから第2保留球数の上限数を4とすると、4回より多く第2段抽選処理が開始されることはない。
第2段抽選処理は、第1段抽選処理に対して、その開始の契機が始動口12への遊技球の入賞に基づく第1保留球数ではなく、第1変動入賞装置17の特定領域の遊技球の通過に基づく第2保留球数である点と、抽選結果が当たりとなる当選確率が1998/1999すなわち、はずれとなる確率が約2千分の1である点と、当たりとなった場合に開放する変動入賞装置が第2変動入賞装置18である点と、第2段抽選処理に対応する変動表示は、可変表示装置4では行われず第2可変表示器9だけで行われる点と、基本的にはずれの確率が低くはずれを想定していないので当たり・はずれに拘わらず変動表示の変動表示パターンとしての変動表示時間が25秒で一定とされる点が異なるが、その他については、第1段抽選処理と同様に行われる。
そして、第2段抽選処理の抽選結果が当たりなり、第2可変表示器9で当たりの表示が確定する(第1変動入賞装置17が閉じて変動表示時間として例えば25秒が経過すると)と、第2変動入賞装置18を開放して閉塞するための第2開閉変動処理が行われる。第2開閉変動処理における第2変動入賞装置18が開放した後の閉塞条件は、第2変動入賞装置が開放開始してから6秒経過もしくは遊技球7個入賞である。なお、1回目の第2段抽選処理では、未だ第2変動入賞装置18が開放されていないので、第3段抽選処理、第4段抽選処理が行われず、第2段抽選処理中に第3、第4変動入賞装置19,29が開放されることもない。
したがって、遊技者は、第1変動入賞装置17が閉塞してから、第2段抽選処理の変動表示時間が経過するまで、第2変動入賞装置18が開放するのを待つ状態となってしまうので、1回目の第2段抽選処理の場合、すなわち、未だ、第3保留球数が0で、第3または第4変動入賞装置19,20が開放していない状態で、第2段抽選処理が開始された場合に、その変動表示時間を25秒ではなく、例えば、1秒にしてもよい。なお、この場合に、第1段抽選処理の変動表示時間も、125秒から101秒に短縮する。
そして、第2変動入賞装置18が開放している間は、極めて高い確率で遊技球が入賞するようになっている。
そして、第2変動入賞装置18が開放している間に、第2変動入賞装置18に遊技球が入賞すると、第3段抽選処理において用いられる第3保留球数が上限数(例えば、4個)となるまで、カウントアップされる。
そして、第3保留球数が1以上となることで第3段抽選処理が開始される契機が付与されるが、第2段抽選処理の場合と同様に第2変動入賞装置18が開放している間は、第2段抽選処理が開始されず、第2変動入賞装置18が開放している間に第3保留球数がカウントダウンされることはなく、第2変動入賞装置18が開放している間に得ることが可能な第3段抽選処理の開始の契機となる回数は、第3保留球数の上限数と同じとなる。
そして、第3段抽選処理は、第2段抽選処理に対して、その開始の契機が、第2変動入賞装置18への遊技球の入賞に基づく第3保留球数である点と、抽選結果が当たりとなる当選確率が1996/1997で僅かに異なる点と、当たりとなった場合に開放する変動入賞装置が第3変動入賞装置19である点と、第3段抽選処理に対応する変動表示は、第3可変表示器10で行われる点と、変動表示時間が例えば5秒とされる点が、第2段抽選処理と異なるがその他については、第2段抽選処理と同様に行われる。
また、第3段抽選処理の契機となる第3保留球数の上限数が4とされ、上述のように第3変動入賞装置19が開放している間に、第3保留球数がカウントダウンされることがないことから、第3段抽選処理は、最大4回行われる。なお、第3変動入賞装置19における閉塞条件が第2変動入賞装置18と同様に第1状態から第2状態に変動してから6秒経過もしくは遊技球の7個入賞となっており、第3変動入賞装置19が開放している間に少なくとも4個以上の遊技球が入賞するように遊技釘22や風車者等の配置が設定されており、通常、第3保留球数は、その上限数である4個となる。
したがって、第3段抽選処理は、通常、4回行われるとともに、当選確率が極めて高いことから通常4回当選となって、第3変動入賞装置19が第1状態から第2状態となって第1状態に復帰する第3開閉変動処理を4回繰り返すことになる。
次に第3開閉変動処理により、第3変動入賞装置19が開放している間に遊技球が入賞すると、第4段抽選処理の開始の契機が付与されることになる。
第4段抽選処理は、第3段抽選処理に対して、当たりとなった場合に開放されるのが第4変動入賞装置20である点と、第4段抽選処理に対応する変動表示ゲームが表示されるのが第4可変表示器11である点以外は、第3段抽選処理と同様に行われる。そして第4段抽選処理が当たりとなると、第4変動入賞装置20に対する第4開閉変動処理が行われるが、この場合の閉塞条件は、前記第2、第3開閉変動処理の場合と同様である。
以上のような遊技機によれば、上述のように第1段抽選処理で当たりとなれば、大当たり状態となり、第1変動入賞装置17が開放され、高い確率で4個の遊技球が入賞する。そして、第1変動入賞装置17に入賞した遊技球は、第1変動入賞装置17の内部空間171で振分部材172の2穴クルーン17cにより振り分けられる。
この際に、振分部材172に振り分けられた遊技球が特定領域としての穴174に流入すれば、第2保留球数がカウントアップされる。
そして、第2保留球数が1以上となれば、極めて高い確率で第2変動入賞装置18が1回、第3変動入賞装置が4回、第4変動入賞装置16回開放する当たり状態の遊技が行われる。したがって、大当たり状態では、当たり状態が0回〜4回のいずれかで発生することになり、大当たり状態が多彩なものとなる。
ここで、上記例では、第1変動入賞装置17が開放して4個の遊技球が入賞して、この4個の遊技球が振分部材172で特定領域(穴174)を通過するか一般領域(穴175)を通過するかで、それ以降何回の当たり状態が発生するかが決定されてしまうことになる。
この場合に、遊技者の関心が第1変動入賞装置17の開放時に集中してしまい、第1変動入賞装置17が閉塞した後の大当たり状態の遊技に遊技者の関心が低くなってしまう可能性がある。
そこで、第1変動入賞装置17の内部空間171を構成する振分部材172の2穴クルーン17cに、遊技球を貯留する球貯留部を設け、この球貯留部に4個の遊技球を貯留可能とし、かつ、1個ずつ遊技球を排出可能としてもよい。また、球貯留部には、遊技球を保持するとともに、1個ずつ排出可能とする貯留球放出装置を設け、この貯留球放出装置を駆動する保持放出ソレノイド177(図2に図示)を主制御装置31に接続している。
また、貯留球放出装置には、遊技球が保持されているか否かを検知する貯留球検知センサ178(図2に図示)が設けられている。
また、一般領域となる穴175に通過球検知センサ179(図2に図示)を設けるものとする。
球貯留部は樋状の形状を有し、4個の遊技球を一列に貯留可能となっているとともに、第1変動入賞装置17の入賞口に連通する入口側から、2穴クルーン17cに遊技球を導出する導出孔17eに連通する出口側まで下り傾斜した状態となっている。
そして、貯留球放出装置は、球貯留部の出口側に遊技球1個分の間隔を前後に開けて二本の突出片が出没自在に設けられている。そして、入口よりの突出片を上方に突出させることで、球貯留部の出口側から2個目以降の遊技球を止めた上体で、出口よりの突出片を上方に突出した状態から下方に下げることで、遊技球1個を球貯留部から2穴クルーン17cに導出することができる。次いで、出口よりの突出片を再び上方に突出し、入口よりの突出片を下降させることにより、球貯留部に残った遊技球を1個ずつ前に移動させることができる。なお、貯留球放出装置は、遊技球を1個ずつ放出できるものならばどのような構成でもよく、従来周知の構成を適用することができる。
前記貯留球検知センサ178は、球貯留部に遊技球が残っているか否かを検知して、遊技球がある場合には、主制御装置31に遊技球があることを示す信号を出力する。
また、通過球検知センサ179は、遊技球が一般領域となる穴175に流入したことを検知して信号を主制御装置31に送信する。
このような構成の球貯留部を振分部材172に設けた場合の遊技の進行を図3のフローチャートを参照して説明する。
まず、大当たり状態がスターとすると、第1変動入賞装置17が開放する(ステップS1)。そして、第1変動入賞装置17が開放すると、極めて高い確率で、その閉塞条件となる遊技球4個の入賞まで遊技球が入賞することになり、この遊技球が球貯留部に一列に並んで貯留される。なお、万が一5個以上の遊技球が入賞した場合には、既に、第5入賞球検知センサ173に入賞が検知され遊技球の払い出しが行われることが決定しているので、5個目以降の遊技球を島設備側に排出する構成となっていることが好ましい。
そして、第1変動入賞装置17が閉塞することを条件として、貯留球放出装置の保持放出ソレノイド177を作動させ、貯留された遊技球のうちの1個を2穴クルーン17c上に排出する。
これにより、機械的に第2〜第4変動入賞装置を上述のように連動させる当たり状態を発生するか否かの抽選が行われることになる(ステップS2)。
そして、遊技球が特定領域としての穴174を通過したことを示す信号が第1変動入賞球検知センサ43から主制御装置31に入力すると当たりとなり、遊技球が一般領域としての穴175を通過したことを示す信号が通過球検知センサ179から主制御装置31に入力するとはずれとなる(ステップS3)。
当たりの場合には、主制御装置31が第1変動入賞球検知センサ43からの信号の入力により第2保留球数をカウントアップすることにより、第2段抽選処理が開始され、高い確率で第2段抽選処理が当たりとなることにより、上述のように第2〜第4変動入賞装置18〜20が順次連動して開放する当たり状態が開始される(ステップS4)。なお、実際には、各変動入賞装置18〜20の開放は、上述の第2段〜第4段抽選処理で決定されるが、極めて高い確率で当たりとなって各変動入賞装置18〜20が開放されるので実質的に連動した状態となる。
なお、ここで、第2保留球数は、この例において、1以上となることがないので、上限値を1としてもよい。
また、第2段抽選処理の変動表示時間は1秒以下で十分であり、ここでは1秒とする。
また、主制御装置31が第1変動入賞球検知センサ43からの信号の入力に基づいて、第2段抽選処理が開始される際に、1秒の変動表示時間のタイマを作動させる。また、主制御装置31は、貯留球検知センサ178から貯留球があることを示す信号が入力している場合に、上述の例における第2段抽選処理における変動表示時間と同様の理由で、25秒の貯留玉放出タイマを作動させる。すなわち、当たり状態が終了するのを待つ状態となる。
貯留球検知センサ178から貯留球があることを示す信号が入力していない場合には、第2段抽選処理が終了することになる。すなわち、上述の第2保留球数が0になった場合と同様の状態となる。なお、第1変動入賞検知センサ43から信号が入力した状態で、貯留球検知センサ178からの貯留球があることを示す信号が入力していない状態では、上述の当たり状態が終了した時点で通常の状態となる。すなわち、当たり状態開始後に貯留球の有無を判定し(ステップS4)、貯留球がなくなれば、当たり状態終了後に大当たり状態が終了となって通常の状態に移行する。
そして、貯留球検知センサ178から貯留球があることを示す信号が入力している場合で、25秒の貯留玉放出タイマがタイムアップした場合には、前の振分部材172による機械的抽選で当たりとなった後、第2〜第4変動入賞装置18〜20が連動して順次開放する当たり状態の動作が終了した状態となっているので、ステップS2に戻り、球貯留部から次の遊技球を上述のように放出し、再び、振分部材172による機械的抽選を行う。
一方、通過球検知センサ179から遊技球が一般領域(穴175)を通過したことを示す信号が入力し、振分部材172による機械的抽選がはずれとなった場合には、第2〜第4変動入賞装置18〜20が連動して順次開放する当たり状態が発生しないので、主制御装置31は、ステップS4で貯留球の有無を判定し、貯留球検知センサ178から貯留球があることを示す信号が入力している場合に、ステップS2に戻り、球貯留部から次の遊技球を上述のように放出し、再び、振分部材172による機械的抽選を行う。
貯留球検知センサ178から貯留球があることを示す信号が入力していない場合には、当たり状態を発生させることがなく、大当たり状態が終了し、通常の状態となる。
以上のような処理によれば、第1変動入賞装置17に入賞した各遊技球において、1個ずつ振分部材172による機械的抽選の当たりまたははずれが決定されるとともに、当たりの場合には、第2〜第4変動入賞装置18〜20が連動して順次開放する当たり状態が終了してから、次の振分部材172による機械的抽選が行われるので、上述のように第1変動入賞装置17が開放して閉塞した際に、当たり状態が何回発生するか決定されてしまう場合よりも、大当たり状態中に遊技者の関心を長引かせることができる。
以上の遊技機においては、開放する順番が決められるとともに閉塞条件が定められた第1〜第4変動入賞装置17〜20を遊技盤1上に設けており、遊技球が発射される遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた複数の変動入賞装置17〜20を備えるものとなっている。
また、上述のように遊技盤1上の始動口12への遊技球の入賞に基づいて主制御装置31で行われる第1段抽選処理により大当たり状態を発生させる抽選が行われており、主制御装置31は、遊技盤1上に発射された遊技球に基づいて当たりもしくははずれを抽選により決定する当たり抽選手段として機能する。
また、上述のように大当たり状態を発生させ、さらに当たり状態を発生させると、主制御装置31が第1〜第4変動入賞装置17〜20を順番に開放させては閉塞させる動作を行うことになる。なお、第2〜第4変動入賞装置18〜20の開放にはそれぞれの抽選で当たりとなる必要があるが当選確率が極めて高いことから実質的には、第2〜第4変動入賞装置18〜20に順次遊技球が入賞することで次の順位の変動入賞装置が開放する状態となる。
したがって、主制御装置31は、抽選手段として当たりを決定した場合に、最上位の第1変動入賞装置17を第2状態とすることにより開始され、かつ、第2状態となる上位の第1〜第3変動入賞装置17〜19への遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づいて順次下位の第2〜第4変動入賞装置18〜20を第2状態とする(大)当たり状態を発生させる当たり状態発生手段として機能する。
また、当たり状態発生手段としての主制御装置31は、前記当たり抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の第1変動入賞装置17を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、最下位の第4変動入賞装置20より上位の第1〜第3変動入賞装置17〜19が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置17〜19に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置17〜19に対応して上限数となるまで入賞回数(第1〜第3保留球数)をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置17〜19のいずれかに対応して前記保留記憶手段に1以上の入賞回数(保留球数)が記憶されている場合に、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置17〜19より1つ下位となる変動入賞装置18〜20を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させるために必要な開放処理を行うとともに、前記上位の変動入賞装置17〜19に対応して前記保留記憶手段に記憶されている入賞回数をカウントダウンして更新記憶させる下位開放手段として機能する。
また、変動入賞装置17〜0のうちの少なくとも1つである特定の第1変動入賞装置17には、第2状態となった場合に遊技球が流入する内部空間171に、当該内部空間171に流入した遊技球を振り分ける複数の領域(穴174、穴175)が形成されている。
そして、主制御装置31は、複数の領域(穴174、穴175)のうちの特定領域(穴174)を遊技球が通過した場合にのみ、前記保留記憶手段としての主制御装置31に記憶される入賞回数(第1保留球数)をカウントアップして更新記憶させ、前記複数の領域のうちの特定領域を除く領域(穴175)を遊技球が通過した場合に前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップせずに維持する特定入賞選択手段として機能する。
また、前記複数の領域(穴174、穴175)が形成される特定変動入賞装置が最上位の第1変動入賞装置17とされ、特定変動入賞装置より下に少なくとも3つの順位の第2〜第4変動入賞装置18〜20が設けられていることになる。
ここで、内部空間171に振分部材172の2穴クルーン17cを有する変動入賞装置を第1変動入賞装置17以外の第2〜第4変動入賞装置17〜20としても良いが、第1変動入賞装置171を特定変動入賞装置とした場合が、最も大当たり状態における賞球数の変化を大きくすることができる。
また、振分部材172で遊技球を特定領域と一般領域とに振り分ける部材は、2穴クルーン17cに限定されるものではなく、例えば、遊技球を二つの領域の一方に振り分ける部材として、回転移動や左右、前後、上下への移動する部材などにより、遊技球を振り分けるものを用いてもよいし、固定された部材が、流下する遊技球を二つの領域に振り分けるようになっていてもよい。
以上のような遊技機によれば、一般電役と呼ばれるパチンコ遊技機において、プログラムによるソフト的な抽選処理で、第1変動入賞装置17が開放した後に、機械的な抽選により大当たり状態における賞球数(払い出される遊技球数)や時間的長さを多彩に変更可能となる。
特に、第1変動入賞装置17に第2保留球数をカウントアップするか否かの振分を行う振分部材172を設けることで、大当たり状態における賞球数を大きく変化させることができ、より大当たり状態を多彩なものとすることができる。
また、周知の一般電役としてのパチンコ遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムにおいて、上述の本発明に係わるパチンコ遊技機における制御系の処理を付加してコンピュータで実行可能としたプログラムも本発明に含まれるものである。また、前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明に含まれる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤を示す正面図である。 前記遊技機の電気系統を説明するためのブロック図である。 前記遊技機の変形例の遊技の概要を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
17 第1変動入賞装置(上位の変動入賞装置、最上位の変動入賞装置)
18 第2変動入賞装置(上位の変動入賞装置、下位の変動入賞装置)
19 第3変動入賞装置(上位の変動入賞装置、下位の変動入賞装置)
10 第4変動入賞装置(下位の変動入賞装置、最下位の変動入賞装置)
31 主制御装置(当たり抽選手段、当たり状態発生手段、最上位開放手段、保留記憶手段、下位開放手段、特定入賞選択手段)
171 内部空間
174 穴(特定領域)
175 穴(特定領域ではない(一般)領域)

Claims (4)

  1. 遊技球が発射される遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた複数の変動入賞装置と、
    前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいて当たりもしくははずれを抽選により決定する当たり抽選手段と、
    前記抽選手段により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第2状態とすることにより開始され、かつ、第2状態となる上位の変動入賞装置への遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づいて順次下位の変動入賞装置を第2状態とする当たり状態を発生させる当たり状態発生手段とを備え、
    前記当たり状態発生手段は、
    前記当たり抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
    最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
    前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して前記保留記憶手段に1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させるために必要な開放処理を行うとともに、前記上位の変動入賞装置に対応して前記保留記憶手段に記憶されている入賞回数をカウントダウンして更新記憶させる下位開放手段とを備える遊技機において、
    前記変動入賞装置のうちの少なくとも1つである特定変動入賞装置には、第2状態となった場合に遊技球が流入する内部空間に、当該内部空間に流入した遊技球を振り分ける複数の領域が形成され、
    前記複数の領域のうちの特定領域を遊技球が通過した場合にのみ、前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップして更新記憶させ、前記複数の領域のうちの特定領域を除く領域を遊技球が通過した場合に前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップせずに維持する特定入賞選択手段を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記複数の領域が形成される特定変動入賞装置が最上位の変動入賞装置とされ、特定変動入賞装置より下に少なくとも3つの順位の変動入賞装置が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  3. 遊技球が発射される遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた複数の変動入賞装置と、
    前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいて当たりもしくははずれを抽選により決定する当たり抽選手段と、
    前記抽選手段により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第2状態とすることにより開始され、かつ、第2状態となる上位の変動入賞装置への遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づいて順次下位の変動入賞装置を第2状態とする当たり状態を発生させる当たり状態発生手段とを備え、
    前記当たり状態発生手段は、
    前記当たり抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
    最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
    前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して前記保留記憶手段に1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させるために必要な開放処理を行うとともに、前記上位の変動入賞装置に対応して前記保留記憶手段に記憶されている入賞回数をカウントダウンして更新記憶させる下位開放手段とを備え、
    前記変動入賞装置のうちの少なくとも1つとしての特定変動入賞装置には、第2状態となった場合に遊技球が流入する内部空間に、当該内部空間に流入した遊技球を振り分ける複数の領域が形成さる遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムであって、
    前記複数の領域のうちの特定領域を遊技球が通過した場合にのみ、前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップして更新記憶させ、前記複数の領域のうちの特定領域を除く領域を遊技球が通過した場合に前記保留記憶手段の入賞回数をカウントアップせずに維持する特定入賞選択手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  4. 請求項3記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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