JP4643516B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この一般電役と呼ばれるパチンコ遊技機では、複数の普通変動入賞装置(例えば、一般電動役物、普通電動役物、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれるが、以下、変動入賞装置と称する)が遊技盤に設けられている。各変動入賞装置は、遊技球が入賞できない第1状態(閉塞状態)と、遊技球が入賞し易い第2状態(開放状態)との間で変動可能となっている。
また、2つの第1位の変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動させる契機を付与する二つの始動口を有する。
また、一方の始動口は、遊技盤の左右の中央に設けられ、他方の始動口は、遊技盤の中央より右よりに設けらており、通常の打ち方(遊技盤の中央や中央よりやや左よりを狙う打ち方)の場合に一方の始動口に遊技球が入賞(通過)し易く、右打ちの場合に他方の始動口に遊技球が入賞(通過)し易いように設定されていた。
また、最下位となる第3位の変動入賞装置を除く二つの始動口と、三つ(第1位及び第2位)の変動入賞装置は、それぞれ、遊技球が入賞することに基づいて、抽選を行い、抽選結果が当たりの場合に、対応する変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動するようになっている。また、抽選結果を報知するための変動表示ゲームも行なわれるようになっている。
これにより、例えば、第1位の変動入賞装置が開放して遊技球が4個以上入賞することに基づいて、極めて高い確率で当選となる抽選の契機が4回付与され、通常、第2位の変動入賞装置が4回開放することになる。また、第2位の変動入賞装置が開放して遊技球が4個以上入賞することに基づいて、極めて高い確率で当選となる抽選の契機が4回付与され、通常、第3位の変動入賞装置が4回開放することになる。
また、通常の打ち方で、一方の始動口に遊技球を入賞(もしくは通過)させることに基づいて、当たり状態となった後に右打ちすると、他方の始動口に遊技球が入賞することになり、この他方の始動口の入賞に基づいて当たり状態が発生可能であり、当たり状態が連続して発生する可能性がある。
また、当たり状態中に特に当たり状態に対応する演出表示を行わないため、遊技者は、当たり状態が終了したか否かを明確に把握することができず、既に変動入賞装置の一連の開放動作が終了しているのに、それにしばらく気づかず、右打ちを続けてしまい、遊技者に不利となる可能性があった。
各変動入賞装置への遊技球の入賞を検知する入賞検知手段と、
当たりもしくははずれを決定する抽選処理を行う抽選手段と、
遊技球の流入に基づいて前記抽選手段による抽選処理の開始の契機を付与する始動口と、
前記抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第2状態とすることにより開始され、かつ、第2状態となる上位の変動入賞装置への遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づいて順次下位の変動入賞装置を第2状態とする当たり状態を発生させる当たり状態発生手段とを備え、
前記当たり状態発生手段は、
前記抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置への遊技球の入賞が前記入賞検知手段に検知される毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させるために必要な開放処理を行う下位開放手段とを備え、
前記保留記憶手段は、前記下位開放手段により開放処理が行われる際に、前記上位の変動入賞装置に対応した入賞回数をカウントダウンして更新記憶する遊技機において、
演出用の表示を行う演出表示装置と、
前記抽選手段による抽選処理で当たりとなった場合に、当たりフラグをセットするとともに、前記演出表示装置に当たり状態の開始を示す演出表示をさせる当たり状態開始演出手段と、
前記当たりフラグがセットされた状態で、前記保留記憶手段に記憶された全ての入賞回数が消化された場合に、前記当たりフラグをリセットするとともに、前記演出表示装置に当たり状態の終了を示す演出表示をさせる当たり状態終了演出手段とを備えたことを特徴とする。
すなわち、抽選手段による抽選結果が当たりとなった場合にだけ、当たりフラグがセットされ、当たりフラグがセットされた状態で全ての入賞回数が消化されて当たり状態の終了条件が成立し(例えば、最上位の変動入賞装置が開放してから閉塞するまでの期間が経過後で、かつ、入賞回数に基づく全ての変動入賞装置の開放が終了するとともに全ての入賞回数が0となった場合に当たり状態の終了条件が成立する)、変動入賞装置が開放しなくなる際に当たりフラグがリセットされるので、当たりフラグがセットされている間が当たり状態となる。したがって、当たり状態の期間を規定することが可能となり、当たり状態中に当たり状態用の演出表示の制御を容易に行うことができる。
なお、当たり状態開始の演出表示と、当たり状態終了の演出表示との間となる期間に当たり状態中であることを示す演出表示をしてもよいし、当たり状態中に各変動入賞装置が開閉することに基づいた演出表示をしてもよい。
前記当たりフラグがセットされていない状態で、全ての変動入賞装置のうちの少なくとも最上位の変動入賞装置への遊技球の入賞が前記入賞検知手段に検知された場合に、エラーを報知するエラー報知手段を備えることを特徴とする。
前記抽選手段、当たり状態発生手段を備えるメイン制御装置と、
前記メイン制御装置から出力される演出コマンドに基づいて前記演出表示装置の表示制御を行うサブ制御装置とを備え、
前記当たり状態開始演出手段及び当たり状態終了演出手段は、当たりフラグのセットおよびリセットを行うとともに、当たりフラグをセットする際に当たり状態の開始を示す演出コマンドを出力し、当たりフラグをリセットする際に当たり状態の終了を示す演出コマンドを出力する前記メイン制御装置と、当たり状態の開始を示す演出コマンドを受信した際に、前記演出表示装置に当たり状態の開始を示す演出表示を行わせ、当たり状態の終了を示す演出コマンドを受信した際に、前記演出表示装置に当たり状態の終了を示す演出表示を行わせる前記サブ制御装置とから構成されていることを特徴とする。
前記メイン制御装置は、前記当たりフラグがセットされている場合に限り、最上位開放手段による最上位の変動入賞装置の変動に係わる演出コマンドと、前記下位開放手段による抽選結果に基づく下位の変動入賞装置の変動およびはずれに係わる演出コマンドとをサブ制御装置に送信する変動演出コマンド送信手段を備えることを特徴とする。
そして、抽選結果が当たりとなって下位の変動入賞装置が変動(開閉)する場合と、抽選結果がはずれとなった場合(下位の変動入賞装置は動作(変動)せず)に、これら変動入賞装置を制御するメイン制御装置から演出表示装置を制御するサブ制御装置に、変動入賞装置の変動もしくははずれを示す演出コマンドが送信されることになる。
これによりサブ制御装置では、下位の変動入賞装置を開放するか否かの抽選結果に基づく演出表示を行うことができる。
前記各変動入賞装置に演出表示の優先度が設定され、
前記サブ制御装置は、変動入賞装置の変動に係わる複数の演出コマンドを受信した際に、前記優先度の相対的に低い変動入賞装置の変動に係わる演出コマンドの受信を無効にして、前記優先度の相対的に低い変動入賞装置より演出表示の優先度が相対的に高い変動入賞装置の変動に係わる演出コマンドに基づく演出表示を優先して行い、
前記当たり状態中に前記抽選手段の抽選処理により当たりが決定した場合に、優先度の低い前記変動入賞装置の変動に係わる演出コマンドを有効として、当該演出コマンドに基づく演出表示を行うことを特徴とする。
例えば、複数の上位の変動入賞装置のうちの一部の変動入賞装置に遊技球が入賞した場合に、極めて高い確率で当たりとなって下位の変動入賞装置を開放するようにし、残りの変動入賞装置に遊技球が入賞した場合に、比較的低い確率で当たりとなって変動入賞装置を開放するようにすると、極めて高い確率で当たりとなる抽選については、抽選結果がほとんど同じとなるので特に遊技者に積極的に報知する必要はないが、比較的低い確率で当たりが発生することにより頻繁にはずれが発生するような場合には、当たりになるかはずれになるかわからないので遊技者に遊技の状態を把握させるために、遊技者に積極的に当たりかはずれを報知する必要がある。また、最上位の変動入賞装置は、当たり状態が発生した場合に、最初に開放するので、最上位の変動入賞装置の開放が抽選により決定されるものとしても、当たり状態では必ず最初に開放する変動入賞装置となり、当たり状態開始の報知をすれば、最上位の変動入賞装置の開放を遊技者に報知する必要はない。
ここで、当たり状態中に当たりが発生すると、例えば、優先度の低い最上位の変動入賞装置が優先度の高い変動入賞装置を含む他の変動入賞装置が閉塞している際に開放することになる。
各変動入賞装置への遊技球の入賞を検知する入賞検知手段と、
当たりもしくははずれを決定する抽選処理を行う抽選手段と、
遊技球の流入に基づいて前記抽選手段による抽選処理の開始の契機を付与する始動口と、
前記抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第2状態とすることにより開始され、かつ、第2状態となる上位の変動入賞装置への遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づいて順次下位の変動入賞装置を第2状態とする当たり状態を発生させる当たり状態発生手段とを備え、
前記当たり状態発生手段は、
前記抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置への遊技球の入賞が前記入賞検知手段に検知される毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させるために必要な開放処理を行う下位開放手段と、
演出用の表示を行う演出表示装置とを備え、
前記保留記憶手段は、前記下位開放手段により開放処理が行われる際に、前記上位の変動入賞装置に対応した入賞回数をカウントダウンして更新記憶する遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムであって、
前記抽選手段による抽選処理で当たりとなった場合に、当たりフラグをセットするとともに、前記演出表示装置に当たり状態の開始を示す演出表示をさせる当たり状態開始演出手段と、
前記当たりフラグがセットされた状態で、前記保留記憶手段に記憶された全ての入賞回数が消化された場合に、前記当たりフラグをリセットするとともに、前記演出表示装置に当たり状態の終了を示す演出表示をさせる当たり状態終了演出手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
また、請求項6記載のプログラムに、請求項2,3,4,5に記載の構成を模擬的に再現する機能を付加しても良い。
請求項6記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
遊技盤1の盤面の遊技領域3内には、その中央部から僅かに上側に可変表示装置4が設けられている。可変表示装置4は、例えば、液晶表示装置からなるもので、後述の主制御装置31(遊技制御装置)で行われる第1段抽選処理(後述の副第1段抽選処理を含んでもよい)の当たり・はずれの抽選結果を演出表示するものであるが、抽選結果の演出表示に際し変動表示ゲームを表示し、この変動表示ゲームの当たりはずれによって上述の抽選結果を表示するようになっている。
すなわち、可変表示装置4は、装飾図柄による変動表示ゲームを表示するものである。また、主制御装置31の制御下で表示制御手段としての後述のサブ制御装置(図柄制御装置61)の制御により可変表示装置4に変動表示ゲームを表示するようになっている。
すなわち、可変表示装置4および図柄制御装置61が後述の第1〜第4可変表示器8〜11およびLED制御装置71とともに、変動表示ゲームを表示する変動表示手段の一部となっている。なお、図柄制御装置61は、主制御装置31からのコマンドにより制御されており、主制御装置31も変動表示手段に含まれる。
遊技領域3の最下端部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域3の外部に排出するアウト口24が形成されている。
また、遊技盤1の盤面には、第1および第2始動口12,13、各入賞口14〜16、各変動入賞装置17〜20への遊技球の入賞率等の調整のために遊技盤1上の遊技領域3を流下する遊技球を誘導するように接触した遊技球の流下方向を変換する遊技球流下方向変換部材としての上記遊技釘22(一部だけ図示)や図示しない風車等が設けられている。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部30と、副制御部60と、これら主制御部30および副制御部60に電力を供給する電源供給装置90とから構成されている。
主制御部30には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置31(遊技制御装置)が備えられ、主制御装置31には、プログラムを実行するCPU32、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM33や、プログラムに基づいて発生したデータやROM33から読み出した各種データ等を記憶するRAM34や同期信号やタイマによる時間の計測等のための周波数発生回路部35等が備えられている。
そして、図柄制御装置61では、上述の当たりコマンドに基づいて当たり状態における演出表示を開始するとともに当たり終了コマンドに基づいて当たり状態における演出表示を終了し、かつ、当たり状態中における演出表示として、各変動入賞装置17〜20の開閉の変動に対応する演出表示を行う。
また、第3変動入賞装置19は、後述のように極めて当たりとなる確率が高い第2段抽選処理により極めて高い確率で開放するのに対して、第4変動入賞装置20は、後述のように第2段抽選処理と比較して、当たりとなる確率が相対的に低い第3段抽選処理によりはずれて開放しない場合が比較的頻繁に発生する。
なお、可変表示装置4において、変動表示ゲームや当たり状態の演出表示が行われていない状態では、例えば、客待ち状態におけるデモンストレーション表示が行われる。
また、第1〜第4可変表示器8〜11では、それぞれ、後述の第1、副第1、第2、第3保留球数の報知も行うようになっており、主制御装置31からLED制御装置71に後述の第1、副第1、第2、第3保留球数を示すコマンドが入力され、それに基づいてLED制御装置71が第1〜第4可変表示器8〜11の当たり、はずれを示すLED以外のLEDの点灯・消灯や発光色の変更により第1〜第3保留球数を表示する。
主制御装置31は、常時、上述の入賞球検知センサ38〜46からの入賞球の検知信号(入賞信号)の入力を監視する入賞球検知処理を行っており、遊技盤1上の遊技領域3内に遊技球を発射し、遊技領域3内を流下する遊技球が第1及び始動口12,13、第1〜第3入賞口14〜16、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかに入賞して、それぞれに対応する入賞球検知センサ38〜46から入賞信号が入力した場合に、例えば、第1及び第2始動口12,13への遊技球の入賞に対して3個、第1〜第3入賞口14〜16への遊技球の入賞に対して10個、第1〜第4変動入賞装置20への遊技球の入賞に対して15個の遊技球を払出すように、賞球数を示すコマンドとしての賞球信号を払出制御装置51に出力する。
第1抽選開始処理は、第1始動口12の第1始動口入賞球検知センサ38からの入賞信号があった場合に、第1変動入賞装置17を第2状態に変動するか否かを抽選で決定する第1段抽選処理の開始の契機を付与する処理であり、前記入賞信号が入力するたびに主制御装置31のRAM34の第1保留球数(入賞回数)の記憶領域の値を上限数(例えば4)までの範囲でカウントアップする処理を行う。そして、この第1保留球数が1以上ならば第1段抽選処理の開始の契機が付与されたことになる。
これら三つの開始条件が全て成立している場合に、第1段、副第1段、第2段、第3段抽選処理が開始される。
なお、通常の状態(第1段抽選処理の抽選結果が当たりとなることにより発生する当たり状態となっていない状態)では、第1〜第4変動入賞装置17〜20は、全て遊技球が入賞できない第1状態となっている。
したがって、通常の状態において、第1〜第4変動入賞装置17〜20が遊技球の入賞できない第1状態となっていることから、第2抽選開始処理、第3抽選開始処理は、第1および第2変動入賞球検知センサ43,44からの入賞信号、第3変動入賞球検知センサ45からの入賞信号が入力されることがなく、実質的に処理が行われない状態となっている。
しかし、通常の状態では、遊技者は、第1変動入賞装置17や第2変動入賞装置18を狙って、右打ちする可能性が低く、右打ち用の始動口として可変表示装置4の右側に配置された第2始動口13に遊技球が入賞する可能性は低い。
したがって、通常の状態において、遊技者が右打ちよりも通常の打方をする方が遊技者に有利となり、遊技者は、通常の状態では、右打ちをせずに通常の打方をする可能性が高い。
そして、第1始動口12(第2始動口13)への入賞に基づく第1抽選開始処理(副第1抽選開始処理)では、第1始動口12(第2始動口13)に遊技球が入賞して第1始動口入賞球検知センサ38(第2始動口入賞球検知センサ39)からの信号の入力が有るか否かを判定し、前記信号の入力がなければ、前記信号の入力を待機する状態となる。この待機状態では、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)に対応する変動表示ゲームを表示する可変表示装置4および第1可変表示器8(第2可変表示器9)が客待ち状態となり、可変表示装置4には、客待ち状態として遊技機をデモンストレーションするためのデモンストレーション画像が表示されるように制御される。なお、例えば、可変表示装置4では、第1段抽選処理および第2段抽選処理の一方が行われていれば、客待ち状態の表示は行われない。
また、第1始動口12(第2始動口13)に遊技球が入賞することに基づいて行われる第1段抽選処理(副第1段抽選処理)は、当たり・はずれを決定し、当たりとなった場合には、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)を第1状態から第2状態に変動させて開放状態とするためのものである。
また、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が終了するまで、次の第1段抽選処理(副第1段抽選処理)は開始されず、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が終了し、かつ、第1保留球数(第2保留球数)が1以上の場合に次の第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が開始される。なお、後述するように第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかに対して開閉変動処理が行われている間は、行われている第1段抽選処理(副第1段抽選処理)を中断する。この場合に、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)の開始も中断状態となるので、上述のように前記開閉変動処理中に実質的に第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が開始されることもない。
すなわち、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)がはずれの抽選結果となって終了すると、第1保留球数(副第1保留球数)が1以上ならば直ぐに次の第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が開始されるが、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が当たりの抽選結果となって終了した場合には、当たりの抽選結果に対応して第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)に対する第1開閉変動処理(第2開閉変動処理)が終了するまで第1段抽選処理(副第1段抽選処理)は開始されない。したがって、次の第1段抽選処理(副第1段抽選処理)は、当たりの抽選結果に対応して第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が第2状態となってから第1状態に復帰した際に、第1保留球数(副第1保留球数)が1以上ならば開始されることになる。
また、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)では、上述の抽選を行う処理だけではなく、第1可変表示器8(第2可変表示器9)における変動表示の制御処理が行われる。まず、第1段抽選処理開始(副第1段抽選処理)でLED制御装置71に変動表示ゲーム開始のコマンドが出力されることにより、LED制御装置71の制御により第1可変表示器8(第2可変表示器9)において変動表示ゲームにおける変動表示が開始される。変動表示は、複数のLED(ランプ)の早い点滅により行われる。なお、第1可変表示器8(第2可変表示器9)で変動表示が開始されていない状態では、上述の客待ち表示として、変動表示中よりも点滅間隔が長い状態で明らかに変動中の表示と区別できるように複数のLEDが点滅する。
第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が開放してからの非開放時間は、後述の第2段抽選処理の1回目の変動表示時間0.1秒と、その後の第2段抽選処理の2回から4回までの変動表示時間32×3秒と、4回目の第2段抽選処理が終了した後の4回の第3抽選処理のはずれの変動表示時間28×4秒とを合計した208.1秒となる。
したがって、この非開放時間より長い第1段抽選処理(副第1段抽選処理)の変動表示時間は、たとえば、210秒となる。なお、上述の第2段抽選処理および第3段抽選処理の変動表示時間については後に説明する。
そして、第1段抽選処理(副第1段ン抽選処理)で抽選結果が当たりとなり第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が第2状態となると、遊技者が所謂右打ちを行うことで、極めて高い確率で第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)に遊技球が入賞する。ここで、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)は例えば6秒間だけ開放することになる(第2状態となる)が、特に異常がなければ、開放中に4個以上の遊技球が入賞可能であるが、入賞個数が10個となると、開放してからの時間が6秒経過していなくとも第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が閉塞する。
そして、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が閉塞して第2段抽選処理が開始されて第2保留球数が1カウントダウンされると、第2保留球数が上限数より小さくなって、第2保留球数をカウントアップ可能となるが、既に第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置)が閉塞しているので、遊技球が入賞して第2保留球数がカウントアップされることはない。
以上のことから第2保留球数の上限数を4とすると、この段階で4回だけ第2段抽選処理が開始される契機が付与される。
ここでは、上述のように第3段抽選処理が4回行われる間、第3変動入賞装置19が確実に開放しないようにするために、第2段抽選処理の変動表示時間が第3段抽選処理の長い方のはずれ変動表示時間の7秒が4回連続した場合(28秒)より長い時間となっている必要がある。
そして、第3変動入賞装置19が開放している間に、第3変動入賞装置19に遊技球が入賞すると、第3段抽選処理において用いられる第3保留球数が上限数(例えば、4個)となるまで、カウントアップされる。
したがって、第3段抽選処理は、通常、4回行われるとともに、当選確率が1/2となっていること、すなわち、当たりとはずれとの両方が比較的頻繁に発生する確率となっていることから、第4変動入賞装置20が4回とも開閉する場合と、4回とも開閉しない場合と、1回は開閉し、3回は開閉しない場合と、2回は開閉し、2回は開閉しない場合と、3回は開閉し、1回は開閉しない場合とがある。なお、第4変動入賞装置20の閉塞条件は、第4変動入賞装置が開放動作を開始してから6秒経過もしくは10個の遊技球の入賞となる。
ここで、遊技機における遊技球の時間あたりの発射球数は、100個/1分程度であり、6秒で10個となる。第4変動入賞装置20は上述のアタッカー形式となっているので、遊技釘22の配置にもよるが入賞率が高いものとなっているが、100%とではなく、上述の時間当たりの発射球数を考慮すると、基本的に6秒以内に10個入賞することは困難である。ただし、連続して遊技球を発射している状態では、遊技領域3内に常時複数個例えば多い場合に6個程度の遊技球が同時に流下した状態となっている可能性があり、入賞率が100%とでなくても、1回の第4変動入賞装置20の開放の間に遊技球が10個入賞する可能性がある。
しかし、極めて高い確率で第4変動入賞装置は、閉塞条件である6秒経過もしくは極めて6秒に近い時間で閉塞することになり、第4変動入賞装置20の実質的な開放時間は6秒となる。
したがって、この例の遊技機は、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた複数の変動入賞装置17〜20を備えている。
また、主制御装置31は、第1段もしくは副第1段抽選処理を行い当たりとなった場合に、上述のように各変動入賞装置17〜20を開放する当たり状態を発生させる。
当たり状態演出表示処理は、主制御装置31で極めて短い所定期間毎に繰り返し行われる処理である。
図3のフローチャートに示すように、当たりフラグ(当たり演出フラグ)がセットされているか否かを判定する(ステップS1)。
すなわち、当たり状態の発生が確定したか否かを判定する。そして、抽選結果が当たりとなっていない場合には処理を終了する。抽選結果が当たりとなっている場合には、当たり状態発生を示す当たりコマンドを図柄制御装置61に出力するとともに当たりフラグをセットして(ステップS5)、処理を終了する。
そして、当たりコマンドを入力した図柄制御装置61においては、当たり状態演出表示が開始される。
当たり中当たりフラグは、当たり状態中に第1段抽選処理もしくは副第1段抽選処理で当たりが発生した場合にセットされるものである。
なお、この例では、当たり状態は、第1始動口12への遊技球の入賞に基づく第1段抽選処理で当たりとなった場合と、第2始動口13への遊技球の入賞に基づく副第1段抽選処理で当たりとなった場合とに発生する。また、遊技者の遊技球の発射のしかたによっては、比較的短時間の間に第1始動口12と第2始動口13との両方に遊技球が入賞することや、第1保留球数もしくは副第1保留球数が1以上となっている状態で、第2始動口13もしくは第1始動口12に遊技球が入賞することなどにより、第1段抽選処理と第2段抽選処理が並行して行われる場合がある。
ここでの第1段抽選処理もしくは第2段抽選処理の当たりは、上述の当たり状態中の当たりか否かである。当たり状態中に抽選結果が当たりとなった場合には、図柄制御装置61に当たり状態中に当たりが発生したことを示すコマンドを出力する(ステップS8)。
次に、当たり中当たりフラグをセットして(ステップS9)処理を終了する。
第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が開放する場合には、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の開放を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS11)、処理を終了する。
第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が閉塞する場合には、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の閉塞を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS13)、処理を終了する。
第3変動入賞装置19が開放する場合には、第3変動入賞装置19の開放を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS15)、処理を終了する。
第2段抽選処理がはずれの場合には、第2段抽選処理のはずれを示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS17)、処理を終了する。
第3変動入賞装置19が閉塞する場合には、第3変動入賞装置19の閉塞を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS19)、処理を終了する。
第4変動入賞装置20が開放する場合には、第4変動入賞装置20の開放を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS21)、処理を終了する。
第3段抽選処理の判定がはずれの場合には、第3段抽選処理のはずれ判定を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS23)、処理を終了する。なお、この段階は、第3段抽選処理の変動表示時間がカウントされる段階であり、この変動表示時間がタイムアップしないと第4可変表示器11の変動表示ゲームは確定しない。
第3段抽選処理の判定がはずれの場合には、第3段抽選処理のはずれ確定を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS25)、処理を終了する。なお、この段階は、上述のはずれ判定から第3段抽選処理の変動表示時間が経過した段階である。
第4変動入賞装置20が閉塞する場合には、第4変動入賞装置20の閉塞を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS27)、処理を終了する。
そして、当たり状態が終了の場合には、当たり終了コマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS29)、当たりフラグをリセットし(ステップS30)、処理を終了する。
当たり終了コマンドが入力した図柄制御装置61は、当たり状態終了演出表示を可変表示装置4に表示する。なお、この際には、基本的に、可変表示装置4では、客待ち表示もしくは第1段抽選処理もしくは副第1段抽選処理の抽選処理中の変動表示ゲームを表示している。
なお、ステップS10,S12,S14、S16.S18,S20,S22,S24,S26,S28における判定において、同時に複数がYESとなることはなく、いずれか1つがYESになるので、特に処理順は上述の処理順に限定されるものではない。
第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が開放する場合には、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の再開放を示すコマンドを図柄制御装置61に出力する(ステップS32)。
第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が再閉塞する場合には、1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の閉塞を示すコマンドを図柄制御装置61に出力するとともに、当たり中当たりフラグをリセットして(ステップS34)処理を終了する。
当たり状態演出表示では、メインとなるキャラクタ(例えば人物)が登場して何らかの行動を起こし、ラッキーな状態となる場合と、アンラッキーな状態となる場合とが生じる演出となっている。ここで、キャラクタが行動を起こすことが、第4変動入賞装置20を開放するか否かを決定する第3段抽選処理に対応し、第3段抽選処理で第4変動入賞装置が開放するとラッキーな状態を示す(当たり)演出表示となり、第3段抽選処理ではずれとなって第4変動入賞装置が開放しないとアンラッキーな状態を示す(はずれ)演出表示となる。
すなわち、当たりコマンドに基づいて、第4変動入賞装置20が開放するか否かに拘わる演出表示が開始される。また、この演出表示は、当たり状態の開始を示す演出表示となる。
しかし、第3変動入賞装置19の閉塞に対応する閉塞コマンドは無効とされ、実際の第3段抽選処理に対応する演出表示が行われる。
一方、保留球数が0ならば、当たり状態終了となり、当たり状態終了コマンドが入力するので、当たり状態終了演出表示を行う。なお、当たり状態終了コマンドは、当たり状態が終了した後に行われる。
また、第3段抽選処理ではずれとなった場合には、第3段抽選処理が開始された時点で当たりまたははずれが判定されるので、この際にはずれ判定コマンドが出力され、アンラッキー状態を示す演出表示が開始され、変動表示時間が経過してはずれ確定コマンドの入力でアンラッキー演出表示が終了する。
ここで、当たり状態中に再び第1段もしくは副第1段抽選処理が当たりとなると、第1もしくは第2変動入賞装置17,18が開放されることで、この開放した第1もしくは第2変動入賞装置17、18に遊技球が入賞して第2保留球数が再び上限数になる可能性がある。
なお、フローチャートでは、主制御装置31の処理を説明しており、主制御装置31側で、当たりフラグがセットされている状態で第1段もしくは副第1段抽選処理が当たりとなると、図柄制御装置に当たり状態中の当たりコマンドを出力するとともに、当たり状態中の当たりに基づく第1もしくは第2変動入賞装置17,18の開閉に関するコマンドを出力している。ここで、主制御装置は、当たり状態中の当たりコマンドを出力するだけで、第1もしくは第2変動入賞装置17,18の開閉に関するコマンドは、ステップS31〜S34の処理ではなく、ステップS10〜ステップS13の処理で出力するものとしてもよい。そして、図柄制御装置61側で当たり状態中当たりコマンドが入力された後の1回目の第1もしくは第2変動入賞装置17,18の開放および閉塞に係わるコマンドは有効とし、それ以外の場合は無効とするものとしてもよい。
なお、既に当たり状態中なので、当たり状態演出表示で右打ちするように促され、基本的に遊技者は右打ちをしており、当たり状態中の当たりによる第1もしくは第2変動入賞装置17,18の開閉に係わる演出表示では、第1もしくは第2変動入賞装置17,18が開放した際に、遊技球の発射を止めないように促すものであればよい。また、第3段抽選処理がはずれとなって上述のアンラッキー状態の演出表示、すなわち、はずれの演出表示が行われている際に、第1段抽選処理もしくは副第1段抽選処理が当たりとなって、第1もしくは第2変動入賞17,18が開放する場合もある。この場合に、はずれ演出表示を見ている遊技者が停止ボタン等により遊技球の発射を停止している可能性があり、当たり状態中の当たりによる第1もしくは第2変動入賞装置17,18の開閉に係わる演出表示を行って遊技球の発射を促す必要がある。
すなわち、当たりフラグがセットされていない状態で、第1〜第3変動入賞装置17〜19に遊技球が入賞するとエラーとされる。なお、エラー発生時に、たとえば、島設備のランプを点灯させるようにしてもよい。
なお、上述の演出表示は、図柄制御装置61の制御により可変表示装置4で行われるものであり、可変表示装置4は、演出用の表示を行う演出表示装置となる。
また、第2保留球数および第3保留球数が0となり第3および第4変動入賞装置19,20が第2状態となっている場合に、主制御装置31は、当たり状態が終了したものとして、当たりフラグをリセットするとともに、図柄制御装置61に当たり終了コマンドを送出し、図柄制御装置61は、当たり終了コマンドに基づいて当たり状態終了演出表示を可変表示装置4に表示する。
したがって、主制御装置31、図柄制御装置61、可変表示装置4は、当たりフラグがセットされていない状態で、全ての第1〜第4変動入賞装置17〜20のうちの少なくとも最上位の第1および第2変動入賞装置17,18への遊技球の入賞が前記入賞検知手段としての第1または第2変動入賞球検知センサ43,44に検知された場合に、エラーを報知するエラー報知手段として機能する。
したがって、当たり状態発生手段の下位開放手段としての主制御装置31は、開放処理として第1、副第1、第2保留球数(入賞回数)が1以上の上位の第1〜第3変動入賞装置17〜19に対応する下位の第3もしくは第4変動入賞装置19,20を第1状態から第2状態に変動する当たりか第1状態を維持するはずれかの抽選を行い、当該抽選に当選した場合に限り前記下位の第3若しくは第4変動入賞装置19,20を第1状態から第2状態に変動させる。
また、第4変動入賞装置20を開放するか否かの第3段抽選処理の当選確率を低くして当たりとはずれとの両方が頻繁に発生するようにし、かつ、第4変動入賞装置20が開放するか否か、第4変動入賞装置20が開放したか否かを演出表示することで、当たり状態の遊技性や演出性を高めることができる。
12 第1始動口(始動口)
13 第2始動口(始動口)
17 第1変動入賞装置(上位の変動入賞装置、最上位の変動入賞装置)
18 第2変動入賞装置(上位の変動入賞装置、最上位の変動入賞装置)
19 第3変動入賞装置(上位の変動入賞装置、下位の変動入賞装置)
10 第4変動入賞装置(下位の変動入賞装置、最下位の変動入賞装置)
31 主制御装置(抽選手段、当たり状態発生手段、最上位開放手段、保留記憶手段、下位開放手段、当たり状態開始演出手段、当たり状態終了演出手段、エラー報知手段、メイン制御装置、変動演出コマンド送信手段)
43 第1変動入賞球検知センサ(入賞検知手段)
44 第2変動入賞球検知センサ(入賞検知手段)
45 第3変動入賞球検知センサ(入賞検知手段)
46 第4変動入賞球検知センサ(入賞検知手段)
61 図柄制御装置(当たり状態開始演出手段、当たり状態終了演出手段、エラー報知手段、サブ制御装置)
Claims (7)
- 遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた複数の変動入賞装置と、
各変動入賞装置への遊技球の入賞を検知する入賞検知手段と、
当たりもしくははずれを決定する抽選処理を行う抽選手段と、
遊技球の流入に基づいて前記抽選手段による抽選処理の開始の契機を付与する始動口と、
前記抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第2状態とすることにより開始され、かつ、第2状態となる上位の変動入賞装置への遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づいて順次下位の変動入賞装置を第2状態とする当たり状態を発生させる当たり状態発生手段とを備え、
前記当たり状態発生手段は、
前記抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置への遊技球の入賞が前記入賞検知手段に検知される毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させるために必要な開放処理を行う下位開放手段とを備え、
前記保留記憶手段は、前記下位開放手段により開放処理が行われる際に、前記上位の変動入賞装置に対応した入賞回数をカウントダウンして更新記憶する遊技機において、
演出用の表示を行う演出表示装置と、
前記抽選手段による抽選処理で当たりとなった場合に、当たりフラグをセットするとともに、前記演出表示装置に当たり状態の開始を示す演出表示をさせる当たり状態開始演出手段と、
前記当たりフラグがセットされた状態で、前記保留記憶手段に記憶された全ての入賞回数が消化された場合に、前記当たりフラグをリセットするとともに、前記演出表示装置に当たり状態の終了を示す演出表示をさせる当たり状態終了演出手段とを備えたことを特徴とする遊技機。 - 前記当たりフラグがセットされていない状態で、全ての変動入賞装置のうちの少なくとも最上位の変動入賞装置への遊技球の入賞が前記入賞検知手段に検知された場合に、エラーを報知するエラー報知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記抽選手段、当たり状態発生手段を備えるメイン制御装置と、
前記メイン制御装置から出力される演出コマンドに基づいて前記演出表示装置の表示制御を行うサブ制御装置とを備え、
前記当たり状態開始演出手段及び当たり状態終了演出手段は、当たりフラグのセットおよびリセットを行うとともに、当たりフラグをセットする際に当たり状態の開始を示す演出コマンドを出力し、当たりフラグをリセットする際に当たり状態の終了を示す演出コマンドを出力する前記メイン制御装置と、当たり状態の開始を示す演出コマンドを受信した際に、前記演出表示装置に当たり状態の開始を示す演出表示を行わせ、当たり状態の終了を示す演出コマンドを受信した際に、前記演出表示装置に当たり状態の終了を示す演出表示を行わせる前記サブ制御装置とから構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。 - 前記メイン制御装置の当たり状態発生手段の下位開放手段は、開放処理として前記入賞回数が1以上の上位の変動入賞装置に対応する下位の変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動する当たりか第1状態を維持するはずれかの抽選を行い、当該抽選に当選した場合に限り前記下位の変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動させ、
前記メイン制御装置は、前記当たりフラグがセットされている場合に限り、最上位開放手段による最上位の変動入賞装置の変動に係わる演出コマンドと、前記下位開放手段による抽選結果に基づく下位の変動入賞装置の変動およびはずれに係わる演出コマンドとをサブ制御装置に送信する変動演出コマンド送信手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。 - 前記各変動入賞装置に演出表示の優先度が設定され、
前記サブ制御装置は、変動入賞装置の変動に係わる複数の演出コマンドを受信した際に、前記優先度の相対的に低い変動入賞装置の変動に係わる演出コマンドの受信を無効にして、前記優先度の相対的に低い変動入賞装置より演出表示の優先度が相対的に高い変動入賞装置の変動に係わる演出コマンドに基づく演出表示を優先して行い、
前記当たり状態中に前記抽選手段の抽選処理により当たりが決定した場合に、優先度の低い前記変動入賞装置の変動に係わる演出コマンドを有効として、当該演出コマンドに基づく演出表示を行うことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。 - 遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた複数の変動入賞装置と、
各変動入賞装置への遊技球の入賞を検知する入賞検知手段と、
当たりもしくははずれを決定する抽選処理を行う抽選手段と、
遊技球の流入に基づいて前記抽選手段による抽選処理の開始の契機を付与する始動口と、
前記抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第2状態とすることにより開始され、かつ、第2状態となる上位の変動入賞装置への遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づいて順次下位の変動入賞装置を第2状態とする当たり状態を発生させる当たり状態発生手段とを備え、
前記当たり状態発生手段は、
前記抽選手段の抽選処理により当たりが決定された場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置への遊技球の入賞が前記入賞検知手段に検知される毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させるために必要な開放処理を行う下位開放手段と、
演出用の表示を行う演出表示装置とを備え、
前記保留記憶手段は、前記下位開放手段により開放処理が行われる際に、前記上位の変動入賞装置に対応した入賞回数をカウントダウンして更新記憶する遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムであって、
前記抽選手段による抽選処理で当たりとなった場合に、当たりフラグをセットするとともに、前記演出表示装置に当たり状態の開始を示す演出表示をさせる当たり状態開始演出手段と、
前記当たりフラグがセットされた状態で、前記保留記憶手段に記憶された全ての入賞回数が消化された場合に、前記当たりフラグをリセットするとともに、前記演出表示装置に当たり状態の終了を示す演出表示をさせる当たり状態終了演出手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。 - 請求項6記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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