JP4605791B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この一般電役と呼ばれるパチンコ遊技機では、複数の普通変動入賞装置(例えば、一般電動役物、普通電動役物、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれるが、以下、変動入賞装置と称する)が遊技盤に設けられている。各変動入賞装置は、遊技球が入賞できない第1状態(閉塞状態)と、遊技球が入賞し易い第2状態(開放状態)との間で変動可能となっている。
また、2つの第1位の変動入賞装置をそれぞれ第1状態から第2状態に変動させる契機を付与する2つの始動口を有する。
また、一方の始動口は、遊技盤の左右の中央に設けられ、他方の始動口は、遊技盤の中央より右よりに設けらており、通常の打ち方(遊技盤の中央や中央よりやや左よりを狙う打ち方)の場合に一方の始動口に遊技球が入賞(通過)しやすく、右打ちの場合に他方の始動口に遊技球が入賞(通過)しやすいように設定されていた。
また、最下位となる第3位の変動入賞装置を除く2つの始動口と、3つ(第1位及び第2位)の変動入賞装置は、それぞれ、遊技球が入賞することに基づいて、抽選を行い、抽選結果が当たりの場合に、対応する変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動するようになっている。また、抽選結果を報知するための変動表示ゲームも行なわれるようになっている。
これにより、例えば、第1位の変動入賞装置が開放して遊技球が4個以上入賞することに基づいて、極めて高い確率で当選となる抽選の契機が4回付与され、通常、第2位の変動入賞装置が4回開放することになる。また、第2位の変動入賞装置が開放して遊技球が4個以上入賞することに基づいて、極めて高い確率で当選となる抽選の契機が4回付与され、通常、第3位の変動入賞装置が4回開放することになる。
なお、前記特許文献3では、当たり状態における変動入賞装置の開放の順番が変化するとともに、1回の当たり状態における賞球数も変化することになるが、もっと単純に、例えば、第2位以下の変動入賞装置の開放を決定する抽選における当たりとなる確率を低くすることで、遊技者の獲得遊技球数に変化が出るようにするとともに、平均的な獲得遊技球数を少なくすることができる。
したがって、演出表示のために変動表示時間を変更すると、変動入賞装置の開放や、当たり状態中に演出表示を行う場合などに問題が発生する可能性がある。
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいた抽選で当たりとなった場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当たりまたははずれの保留抽選を行うとともに保留抽選結果を確定する保留抽選処理と、当該保留抽選処理により確定された保留抽選結果が当たりの際にだけ行われるとともに、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる開放処理と、前記保留抽選処理が行われた場合に対応する入賞回数をカウントダウンして消化する保留消化処理とからなる保留抽選消化処理を行う下位開放手段と、
最下位より上位となる変動入賞装置毎に設定され、保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの1回の保留抽選処理あたりの時間を示す保留抽選時間を各順位の変動入賞装置毎に計時する保留抽選時間計時手段と、
演出表示を行う演出表示装置とを備え、
前記保留抽選時間計時手段は、前記いずれかの変動入賞装置の開放処理が行われている間だけ保留抽選時間の計時を中断することにより前記開放処理が行われる毎に保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの実時間を延長し、
最下位より2つ以上順位が上の変動入賞装置の前記保留抽選時間を、当該変動入賞装置より下位となる変動入賞装置に対応して記憶される全ての入賞回数の上限数に対応して前記保留抽選処理の開始から始まる保留抽選消化処理を行うのにかかる総時間から当該保留抽選処理の結果が当たりの場合に実施される全ての前記開放処理にかかる前記開放処理時間を除いた時間より長く設定している遊技機において、
前記下位開放手段が最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶する入賞回数を順次連続的に消化して前記入賞回数に対応する回数の保留抽選消化処理を行う際に、前記保留抽選処理の当たりまたははずれに対応した最下位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示させる最下位開閉演出表示手段を備え、
最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共にはずれとなる保留抽選処理1回分の保留抽選時間を示すはずれ単位処理時間を、
最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共に当たりとなる保留抽選処理一回分の保留抽選時間と当該保留抽選処理で当たりとなったことに基づいて行なわる最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理にかかる時間とを足し合わせた当たり単位処理時間に略等しくなるように設定し、
前記最下位開閉演出表示手段は、最下位より前記順位が2つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選処理が行われている場合に、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選消化処理毎に、前記当たりまたははずれの単位処理時間に対応する最下位開閉演出表示を行った後に、最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理に必要な時間に対応する延長演出表示を最下位の変動入賞装置対する前記開放処理が行われた回数に対応する回数だけ前記演出表示装置に繰り返し表示させることを特徴とする。
前記演出表示装置に、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対する前記開放処理に係わる上位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示させる上位開放演出表示手段を備え、
前記最下位開閉演出表示手段は、最下位より前記順位が1つの上の変動入賞装置に対応する入賞回数の上限数分だけ前記延長演出表示を繰り返して表示するための延長演出表示データを有し、当該延長演出表示データを用いて前記演出表示装置に延長演出表示を繰り返して表示し、
前記上位開閉演出表示手段は、前記最下位開閉演出表示手段により前記演出表示装置に前記最下位開閉演出表示が表示された後に、前記延長演出表示データに基づく延長演出表示が前記演出表示装置に表示された際に、前記上位開閉演出表示を表示する場合に、
最下位より前記順位が二つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選処理の保留抽選時間が経過した時点で、前記延長演出表示データに基づく表示が終了するか否かに係わりなく、上位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示することを特徴とする。
したがって、延長演出表示の表示データとしては、前記上限数分だけ延長演出表示を繰り返すものがあればよく、例えば、延長演出表示が1回のもの、2回のもの、・・・上限数回のものとを用意する必要がない。
以上のことから、表示制御を容易なものとすることができる。
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいた抽選で当たりとなった場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当たりまたははずれの保留抽選を行うとともに保留抽選結果を確定する保留抽選処理と、当該保留抽選処理により確定された保留抽選結果が当たりの際にだけ行われるとともに、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる開放処理と、前記保留抽選処理が行われた場合に対応する入賞回数をカウントダウンして消化する保留消化処理とからなる保留抽選消化処理を行う下位開放手段と、
最下位より上位となる変動入賞装置毎に設定され、保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの1回の保留抽選処理あたりの時間を示す保留抽選時間を各順位の変動入賞装置毎に計時する保留抽選時間計時手段と、
演出表示を行う演出表示装置とを備え、
前記保留抽選時間計時手段は、前記いずれかの変動入賞装置の開放処理が行われている間だけ保留抽選時間の計時を中断することにより前記開放処理が行われる毎に保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの実時間を延長し、
最下位より2つ以上順位が上の変動入賞装置の前記保留抽選時間を、当該変動入賞装置より下位となる変動入賞装置に対応して記憶される全ての入賞回数の上限数に対応して前記保留抽選処理の開始から始まる保留抽選消化処理を行うのにかかる総時間から当該保留抽選処理の結果が当たりの場合に実施される全ての前記開放処理にかかる前記開放処理時間を除いた時間より長く設定している遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムであって、
前記下位開放手段が最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶する入賞回数を順次連続的に消化して前記入賞回数に対応する回数の保留抽選消化処理を行う際に、前記保留抽選処理の当たりまたははずれに対応した最下位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示させる最下位開閉演出表示手段としてコンピュータを機能させ、
前記コンピュータは、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共にはずれとなる保留抽選処理1回分の保留抽選時間を示すはずれ単位処理時間を、
最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共に当たりとなる保留抽選処理一回分の保留抽選時間と当該保留抽選処理で当たりとなったことに基づいて行なわる最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理にかかる時間とを足し合わせた当たり単位処理時間に略等しくなるように設定し、
前記最下位開閉演出表示手段としてのコンピュータは、最下位より前記順位が2つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選処理が行われている場合に、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選消化処理毎に、前記当たりまたははずれの単位処理時間に対応する最下位開閉演出表示を行った後に、最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理に必要な時間に対応する延長演出表示を最下位の変動入賞装置対する前記開放処理が行われた回数に対応する回数だけ前記演出表示装置に繰り返し表示させることを特徴とする。
また、請求項3記載のプログラムに、請求項2に記載の構成を模擬的に再現する機能を付加しても良い。
請求項3記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
遊技盤1の盤面の遊技領域3内には、その中央部から僅かに上側に可変表示装置4が設けられている。可変表示装置4は、例えば、液晶表示装置からなるもので、後述の主制御装置31(遊技制御装置)で行われる第1段抽選処理(後述の副第1段抽選処理を含んでもよい)の当たり・はずれの抽選結果を演出表示するものであるが、抽選結果の演出表示に際し変動表示ゲームを表示し、この変動表示ゲームの当たりはずれによって上述の抽選結果を表示するようになっている。
すなわち、可変表示装置4は、装飾図柄による変動表示ゲームを表示するものである。また、主制御装置31の制御下で表示制御手段としての後述のサブ制御装置(図柄制御装置61)の制御により可変表示装置4に変動表示ゲームを表示するようになっている。
すなわち、可変表示装置4および図柄制御装置61が後述の第1〜第4可変表示器8〜11およびLED制御装置71とともに、変動表示ゲームを表示する変動表示手段の一部となっている。なお、図柄制御装置61は、主制御装置31からのコマンドにより制御されており、主制御装置31も変動表示手段に含まれる。
遊技領域3の最下端部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域3の外部に排出するアウト口24が形成されている。
また、遊技盤1の盤面には、第1および第2始動口12,13、各入賞口14〜16、各変動入賞装置17〜20への遊技球の入賞率等の調整のために遊技盤1上の遊技領域3を流下する遊技球を誘導するように接触した遊技球の流下方向を変換する遊技球流下方向変換部材としての上記遊技釘22(一部だけ図示)や図示しない風車等が設けられている。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部30と、副制御部60と、これら主制御部30および副制御部60に電力を供給する電源供給装置90とから構成されている。
主制御部30には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置31(遊技制御装置)が備えられ、主制御装置31には、プログラムを実行するCPU32、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM33や、プログラムに基づいて発生したデータやROM33から読み出した各種データ等を記憶するRAM34や同期信号やタイマによる時間の計測等のための周波数発生回路部35等が備えられている。
そして、図柄制御装置61では、上述の当たりコマンドに基づいて当たり状態における演出表示を開始するとともに当たり終了コマンドに基づいて当たり状態における演出表示を終了し、かつ、当たり状態中における演出表示として、各変動入賞装置17〜20の開閉の変動に対応する演出表示を行う。
また、第3変動入賞装置19は、後述のように極めて当たりとなる確率が高い第2段抽選処理により極めて高い確率で開放するのに対して、第4変動入賞装置20は、後述のように第2段抽選処理と比較して、当たりとなる確率が相対的に低い第3段抽選処理によりはずれて開放しない場合が比較的頻繁に発生する。
なお、可変表示装置4において、変動表示ゲームや当たり状態の演出表示が行われていない状態では、例えば、客待ち状態におけるデモンストレーション表示が行われる。
また、第1〜第4可変表示器8〜11では、それぞれ、後述の第1、副第1、第2、第3保留球数の報知も行うようになっており、主制御装置31からLED制御装置71に後述の第1、副第1、第2、第3保留球数を示すコマンドが入力され、それに基づいてLED制御装置71が第1〜第4可変表示器8〜11の当たり、はずれを示すLED以外のLEDの点灯・消灯や発光色の変更により第1〜第3保留球数を表示する。
主制御装置31は、常時、上述の入賞球検知センサ38〜46からの入賞球の検知信号(入賞信号)の入力を監視する入賞球検知処理を行っており、遊技盤1上の遊技領域3内に遊技球を発射し、遊技領域3内を流下する遊技球が第1及び始動口12,13、第1〜第3入賞口14〜16、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかに入賞して、それぞれに対応する入賞球検知センサ38〜46から入賞信号が入力した場合に、例えば、第1及び第2始動口12,13への遊技球の入賞に対して3個、第1〜第3入賞口14〜16への遊技球の入賞に対して10個、第1〜第4変動入賞装置20への遊技球の入賞に対して15個の遊技球を払出すように、賞球数を示すコマンドとしての賞球信号を払出制御装置51に出力する。
第1抽選開始処理は、第1始動口12の第1始動口入賞球検知センサ38からの入賞信号があった場合に、第1変動入賞装置17を第2状態に変動するか否かを抽選で決定する第1段抽選処理の開始の契機を付与する処理であり、前記入賞信号が入力するたびに主制御装置31のRAM34の第1保留球数(入賞回数)の記憶領域の値を上限数(例えば4)までの範囲でカウントアップする処理を行う。そして、この第1保留球数が1以上ならば第1段抽選処理の開始の契機が付与されたことになる。
これら三つの開始条件が全て成立している場合に、第1段、副第1段、第2段、第3段抽選処理が開始される。
なお、通常の状態(第1段抽選処理の抽選結果が当たりとなることにより発生する当たり状態となっていない状態)では、第1〜第4変動入賞装置17〜20は、全て遊技球が入賞できない第1状態となっている。
したがって、通常の状態において、第1〜第4変動入賞装置17〜20が遊技球の入賞できない第1状態となっていることから、第2抽選開始処理、第3抽選開始処理は、第1および第2変動入賞球検知センサ43,44からの入賞信号、第3変動入賞球検知センサ45からの入賞信号が入力されることがなく、実質的に処理が行われない状態となっている。
しかし、通常の状態では、遊技者は、第1変動入賞装置17や第2変動入賞装置18を狙って、右打ちする可能性が低く、右打ち用の始動口として可変表示装置4の右側に配置された第2始動口13に遊技球が入賞する可能性は低い。
したがって、通常の状態において、遊技者が右打ちよりも通常の打方をする方が遊技者に有利となり、遊技者は、通常の状態では、右打ちをせずに通常の打方をする可能性が高い。
そして、第1始動口12(第2始動口13)への入賞に基づく第1抽選開始処理(副第1抽選開始処理)では、第1始動口12(第2始動口13)に遊技球が入賞して第1始動口入賞球検知センサ38(第2始動口入賞球検知センサ39)からの信号の入力が有るか否かを判定し、前記信号の入力がなければ、前記信号の入力を待機する状態となる。この待機状態では、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)に対応する変動表示ゲームを表示する可変表示装置4および第1可変表示器8(第2可変表示器9)が客待ち状態となり、可変表示装置4には、客待ち状態として遊技機をデモンストレーションするためのデモンストレーション画像が表示されるように制御される。なお、例えば、可変表示装置4では、第1段抽選処理および第2段抽選処理の一方が行われていれば、客待ち状態の表示は行われない。
また、第1始動口12(第2始動口13)に遊技球が入賞することに基づいて行われる第1段抽選処理(副第1段抽選処理)は、当たり・はずれを決定し、当たりとなった場合には、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)を第1状態から第2状態に変動させて開放状態とするためのものである。
また、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が終了するまで、次の第1段抽選処理(副第1段抽選処理)は開始されず、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が終了し、かつ、第1保留球数(第2保留球数)が1以上の場合に次の第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が開始される。なお、後述するように第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかに対して開閉変動処理が行われている間は、行われている第1段抽選処理(副第1段抽選処理)を中断する。この場合に、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)の開始も中断状態となるので、上述のように前記開閉変動処理中に実質的に第1段中断処理(副第1段抽選処理)が開始されることもない。
すなわち、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)がはずれの抽選結果となって終了すると、第1保留球数(副第1保留球数)が1以上ならば直ぐに次の第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が開始されるが、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が当たりの抽選結果となって終了した場合には、当たりの抽選結果に対応して第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)に対する第1開閉変動処理(第2開閉変動処理)が終了するまで第1段抽選処理(副第1段抽選処理)は開始されない。したがって、次の第1段抽選処理(副第1段抽選処理)は、当たりの抽選結果に対応して第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が第2状態となってから第1状態に復帰した際に、第1保留球数(副第1保留球数)が1以上ならば開始されることになる。
また、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)では、上述の抽選を行う処理だけではなく、第1可変表示器8(第2可変表示器9)における変動表示の制御処理が行われる。まず、第1段抽選処理開始(副第1段抽選処理)でLED制御装置71に変動表示ゲーム開始のコマンドが出力されることにより、LED制御装置71の制御により第1可変表示器8(第2可変表示器9)において変動表示ゲームにおける変動表示が開始される。変動表示は、複数のLED(ランプ)の早い点滅により行われる。なお、第1可変表示器8(第2可変表示器9)で変動表示が開始されていない状態では、上述の客待ち表示として、変動表示中よりも点滅間隔が長い状態で明らかに変動中の表示と区別できるように複数のLEDが点滅する。
第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が開放してからの非開放時間は、後述の第2段抽選処理の1回目の変動表示時間0.1秒と、その後の第2段抽選処理の2回から4回までの変動表示時間32×3秒と、4回目の第2段抽選処理が終了した後の4回の第3抽選処理のはずれの変動表示時間28×4秒とを合計した208.1秒となる。
したがって、この非開放時間より長い第1段抽選処理(副第1段抽選処理)の変動表示時間は、たとえば、210秒となる。なお、上述の第2段抽選処理および第3段抽選処理の変動表示時間については後に説明する。
そして、第1段抽選処理(副第1段ン抽選処理)で抽選結果が当たりとなり第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が第2状態となると、遊技者が所謂右打ちを行うことで、極めて高い確率で第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)に遊技球が入賞する。ここで、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)は例えば6秒間だけ開放することになる(第2状態となる)が、特に異常がなければ、開放中に4個以上の遊技球が入賞可能であるが、入賞個数が10個となると、開放してからの時間が6秒経過していなくとも第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が閉塞する。
そして、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が閉塞して第2段抽選処理が開始されて第2保留球数が1カウントダウンされると、第2保留球数が上限数より小さくなって、第2保留球数をカウントアップ可能となるが、既に第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置)が閉塞しているので、遊技球が入賞して第2保留球数がカウントアップされることはない。
以上のことから第2保留球数の上限数を4とすると、この段階で4回だけ第2段抽選処理が開始される契機が付与される。
ここでは、上述のように第3段抽選処理が4回行われる間、第3変動入賞装置19が確実に開放しないようにするために、第2段抽選処理の変動表示時間が第3段抽選処理の長い方のはずれ変動表示時間の7秒が4回連続した場合(28秒)より長い時間となっている必要がある。
そして、第3変動入賞装置19が開放している間に、第3変動入賞装置19に遊技球が入賞すると、第3段抽選処理において用いられる第3保留球数が上限数(例えば、4個)となるまで、カウントアップされる。
したがって、第3段抽選処理は、通常、4回行われるとともに、当選確率が1/2となっていること、すなわち、当たりとはずれとの両方が比較的頻繁に発生する確率となっていることから、第4変動入賞装置20が4回とも開閉する場合と、4回とも開閉しない場合と、1回は開閉し、3回は開閉しない場合と、2回は開閉し、2回は開閉しない場合と、3回は開閉し、1回は開閉しない場合とがある。なお、第4変動入賞装置20の閉塞条件は、第4変動入賞装置が開放動作を開始してから6秒経過もしくは10個の遊技球の入賞となる。
ここで、遊技機における遊技球の時間あたりの発射球数は、100個/1分程度であり、6秒で10個となる。第4変動入賞装置20は上述のアタッカー形式となっているので、遊技釘22の配置にもよるが入賞率が高いものとなっているが、100%とではなく、上述の時間当たりの発射球数を考慮すると、基本的に6秒以内に10個入賞することは困難である。ただし、連続して遊技球を発射している状態では、遊技領域3内に常時複数個例えば多い場合に6個程度の遊技球が同時に流下した状態となっている可能性があり、入賞率が100%とでなくても、1回の第4変動入賞装置20の開放の間に遊技球が10個入賞する可能性がある。
しかし、極めて高い確率で第4変動入賞装置は、閉塞条件である6秒経過もしくは極めて6秒に近い時間で閉塞することになり、第4変動入賞装置20の実質的な開放時間は6秒となる。
したがって、この例の遊技機は、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた3つ以上の変動入賞装置17〜20を備えている。
また、保留抽選時間計時手段としての主制御装置31は、前記いずれかの変動入賞装置の開放処理(開閉変動処理)が行われている間だけ変動表示時間(保留抽選時間)の計時を中断することにより前記開放処理(開閉変動処理)が行われる毎に(保留)抽選処理開始から(保留)抽選結果確定までの実時間を延長する。
また、この主制御装置31は、最下位より2つ以上順位が上の第1もしくは第2変動入賞装置17,18の前記保留抽選時間(第2段抽選処理の変動表示時間)を、第1もしくは第2変動入賞装置17,18より下位となる第3変動入賞装置19に対応して記憶される全ての入賞回数の上限数に対応して前記保留抽選処理の開始から始まる保留抽選消化処理(第3段抽選処理および第4開閉変動処理)を行うのにかかる総時間から当該保留抽選処理の結果が当たりの場合に実施される全ての前記開放処理にかかる前記開放処理時間(開放時間)を除いた時間より長く設定していることになる。
当たり状態演出表示処理は、主制御装置31で極めて短い所定期間毎に繰り返し行われる処理である。
図3のフローチャートに示すように、当たりフラグ(当たり演出フラグ)がセットされているか否かを判定する(ステップS1)。
すなわち、当たり状態の発生が確定したか否かを判定する。そして、抽選結果が当たりとなっていない場合には処理を終了する。抽選結果が当たりとなっている場合には、当たり状態発生を示す当たりコマンドを図柄制御装置61に出力するとともに当たりフラグをセットして(ステップS5)、処理を終了する。
そして、当たりコマンドを入力した図柄制御装置61においては、当たり状態演出表示が開始される。
当たり中当たりフラグは、当たり状態中に第1段抽選処理もしくは副第1段抽選処理で当たりが発生した場合にセットされるものである。
なお、この例では、当たり状態は、第1始動口12への遊技球の入賞に基づく第1段抽選処理で当たりとなった場合と、第2始動口13への遊技球の入賞に基づく副第1段抽選処理で当たりとなった場合とに発生する。また、遊技者の遊技球の発射のしかたによっては、比較的短時間の間に第1始動口12と第2始動口13との両方に遊技球が入賞することや、第1保留球数もしくは副第1保留球数が1以上となっている状態で、第2始動口13もしくは第1始動口12に遊技球が入賞することなどにより、第1段抽選処理と第2段抽選処理が並行して行われる場合がある。
ここでの第1段抽選処理もしくは第2段抽選処理の当たりは、上述の当たり状態中の当たりか否かである。当たり状態中に抽選結果が当たりとなった場合には、図柄制御装置61に当たり状態中に当たりが発生したことを示すコマンドを出力する(ステップS8)。
次に、当たり中当たりフラグをセットして(ステップS9)処理を終了する。
第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が開放する場合には、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の開放を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS11)、処理を終了する。
第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が閉塞する場合には、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の閉塞を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS13)、処理を終了する。
第3変動入賞装置19が開放する場合には、第3変動入賞装置19の開放を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS15)、処理を終了する。
第2段抽選処理がはずれの場合には、第2段抽選処理のはずれを示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS17)、処理を終了する。
第3変動入賞装置19が閉塞する場合には、第3変動入賞装置19の閉塞を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS19)、処理を終了する。
第4変動入賞装置20が開放する場合には、第4変動入賞装置20の開放を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS21)、処理を終了する。
第3段抽選処理の判定がはずれの場合には、第3段抽選処理のはずれ判定を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS23)、処理を終了する。なお、この段階は、第3段抽選処理の変動表示時間がカウントされる段階であり、この変動表示時間がタイムアップしないと第4可変表示器11の変動表示ゲームは確定しない。
第3段抽選処理の判定がはずれの場合には、第3段抽選処理のはずれ確定を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS25)、処理を終了する。なお、この段階は、上述のはずれ判定から第3段抽選処理の変動表示時間が経過した段階である。
第4変動入賞装置20が閉塞する場合には、第4変動入賞装置20の閉塞を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS27)、処理を終了する。
そして、当たり状態が終了の場合には、当たり終了コマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS29)、当たりフラグをリセットし(ステップS30)、処理を終了する。
当たり終了コマンドが入力した図柄制御装置61は、当たり状態終了演出表示を可変表示装置4に表示する。なお、この際には、基本的に、可変表示装置4では、客待ち表示もしくは第1段抽選処理もしくは副第1段抽選処理の抽選処理中の変動表示ゲームを表示している。
なお、ステップS10,S12,S14、S16.S18,S20,S22,S24,S26,S28における判定において、同時に複数がYESとなることはなく、いずれか1つがYESになるので、特に処理順は上述の処理順に限定されるものではない。
第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が開放する場合には、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の再開放を示すコマンドを図柄制御装置61に出力する(ステップS32)。
第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が再閉塞する場合には、1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の閉塞を示すコマンドを図柄制御装置61に出力するとともに、当たり中当たりフラグをリセットして(ステップS34)処理を終了する。
ここで、当たり状態が発生してから最初に第3変動入賞装置19が開放して第3変動入賞装置の開放を示すコマンドが入力するまでは、キャラクタが行動を開始する前の当たり状態演出表示のストーリーの説明等の導入部分となる演出表示が第4変動入賞装置が開放するか否かの演出表示の一部として行われる。また、この際に、当たり状態を続行するために必要となる第1もしくは第2変動入賞装置17,18への遊技球の入賞を指示する表示、すなわち、通常の打ち方から右打ちを開始するように指示する表示が行われる。したがって、当たり状態となって最初に1回だけ第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が開放する際には、第4変動入賞装置20の開閉に係わる演出表示が優先して行われる。また、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が開閉する際のコマンドは無効とされ、これらのコマンドの入力に基づく演出表示変更等は行われない。
すなわち、当たりコマンドに基づいて、第4変動入賞装置20が開放するか否かに拘わる演出表示が開始される。また、この演出表示は、当たり状態の開始を示す演出表示となる。
一方、保留球数が0ならば、当たり状態終了となり、当たり状態終了コマンドが入力するので、当たり状態終了演出表示を行う。なお、当たり状態終了コマンドは、当たり状態が終了した後に行われる。
第3段抽選演出表示は、当たり(ラッキー状態)となるかはずれ(アンラッキー状態)となるかを期待を持たせて演出するような表示となり、例えば、主人公となるキャラクタがラッキー状態となるのを期待している状態を示す表示となる。
また、第3段抽選処理ではずれとなった場合には、第3段抽選処理が開始された時点で当たりまたははずれが判定されるので、この際にはずれ判定コマンドが出力され、予め設定された時間として、例えば、当たりの場合の変動表示時間と同じ時間だけ第3段抽選演出表示を行った後にアンラッキー状態を示すはずれ演出表示が開始され、変動表示時間が経過してはずれ確定コマンドの入力でアンラッキー演出表示が終了する。
この場合に、第2段抽選処理中に開放する変動入賞装置20がないことから、変動表示時間が中断することなく経過することになり、予め設定されたタイムラグを経て第3変動入賞装置が開放し、上述のキャラクタが特別な行動を開始する表示演出が行われることになる。
この延長表示は、例えば、次に第3変動入賞装置が開放して閉塞した後に再び第3段抽選処理が始まるのにまだ時間があることを示す演出表示でたとえば「またね」とか「ちょっと待ってね」とかの表示がでるものとしてのよい。なお、当たり状態中の演出表示が途切れないようにすればよい。
そして、2回当たりの場合には、第2段抽選処理は、その変動表示時間に対して第4変動入賞装置20の2回の開放時間と等しい2回の延長時間だけ延長されえ、3回当たりの場合には、3回の延長時間がけ延長され、4回当たりの場合には、図4の保留4回分の
第3段抽選処理が全て当たった場合に示すように4回の延長時間だけ延長される。
この延長演出表示用の表示データは、第4変動入賞装置20の開放時間が、その閉塞条件から第2状態となった第4変動入賞装置20に6秒未満で10個の遊技球が入賞した場合を除き6秒となるととに、6秒未満で10個の遊技球が第4変動入賞装置20に入賞することが極めて困難なことから基本的に6秒となる。
第4変動入賞装置の開放回数とは関係なく、最大回数用、ここでは4回用として6秒の延長演出表示を4回繰り返す表示データを用いて、最大回数分の延長演出表示を行う。ここで、例えば、第2段抽選処理の変動表示時間が経過し、第3変動入賞装置19が開放した場合の開放のコマンドの図柄制御装置61への入力により、延長演出表示に対して、上述のキャラクタが特別な行動を開始する演出表示(第3変動入賞装置19の開放を示す演出表示)が開始されることになり、この演出表示に上書きされることで、延長演出表示が終了することになる。
また、最下位開閉演出表示手段としての図柄制御装置61は、最下位より前記順位が1つの上の第3変動入賞装置19に対応する入賞回数(第3保留球数)の上限数分だけ前記延長演出表示を繰り返して表示するための延長演出表示データを有し、当該延長演出表示データを用いて前記演出表示装置としての可変表示装置4に延長演出表示を繰り返して表示する。
最下位より前記順位が二つ上の第1もしくは第2変動入賞装置17,18に対応して記憶される入賞回数(第2保留球数)に基づく(保留)抽選処理(第2段抽選処理)の保留抽選時間(変動表示時間)が経過した時点で、前記延長演出表示データに基づく表示が終了するか否かに係わりなく、上位開閉演出表示を前記可変表示装置4に表示することになる。
この場合に、第3段抽選処理で当たりが発生して第4変動入賞装置20が開放すると、その開放時間分だけ第3段抽選処理が延長され、4回目の第3段抽選処理がはずれで終了した後もしくは4回目の第3段抽選処理が当たりとなって第4変動入賞装置20が開閉した後に、第2段抽選処理が終了して第3変動入賞装置19が開放するまで長いブランクが発生してしまう。
17 第1変動入賞装置(上位の変動入賞装置、最上位の変動入賞装置)
18 第2変動入賞装置(上位の変動入賞装置、最上位の変動入賞装置)
19 第3変動入賞装置(上位の変動入賞装置、下位の変動入賞装置)
10 第4変動入賞装置(下位の変動入賞装置、最下位の変動入賞装置)
31 主制御装置(最上位開放手段、保留記憶手段、下位開放手段、保留抽選時間計時手段、最下位開閉演出表示手段、上位開放演出表示手段)
61 図柄制御装置(最下位開閉演出表示手段、上位開放演出表示手段)
Claims (4)
- 遊技球が発射される遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた3つ以上の変動入賞装置と、
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいた抽選で当たりとなった場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当たりまたははずれの保留抽選を行うとともに保留抽選結果を確定する保留抽選処理と、当該保留抽選処理により確定された保留抽選結果が当たりの際にだけ行われるとともに、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる開放処理と、前記保留抽選処理が行われた場合に対応する入賞回数をカウントダウンして消化する保留消化処理とからなる保留抽選消化処理を行う下位開放手段と、
最下位より上位となる変動入賞装置毎に設定され、保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの1回の保留抽選処理あたりの時間を示す保留抽選時間を各順位の変動入賞装置毎に計時する保留抽選時間計時手段と、
演出表示を行う演出表示装置とを備え、
前記保留抽選時間計時手段は、前記いずれかの変動入賞装置の開放処理が行われている間だけ保留抽選時間の計時を中断することにより前記開放処理が行われる毎に保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの実時間を延長し、
最下位より2つ以上順位が上の変動入賞装置の前記保留抽選時間を、当該変動入賞装置より下位となる変動入賞装置に対応して記憶される全ての入賞回数の上限数に対応して前記保留抽選処理の開始から始まる保留抽選消化処理を行うのにかかる総時間から当該保留抽選処理の結果が当たりの場合に実施される全ての前記開放処理にかかる前記開放処理時間を除いた時間より長く設定している遊技機において、
前記下位開放手段が最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶する入賞回数を順次連続的に消化して前記入賞回数に対応する回数の保留抽選消化処理を行う際に、前記保留抽選処理の当たりまたははずれに対応した最下位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示させる最下位開閉演出表示手段を備え、
最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共にはずれとなる保留抽選処理1回分の保留抽選時間を示すはずれ単位処理時間を、
最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共に当たりとなる保留抽選処理一回分の保留抽選時間と当該保留抽選処理で当たりとなったことに基づいて行なわる最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理にかかる時間とを足し合わせた当たり単位処理時間に略等しくなるように設定し、
前記最下位開閉演出表示手段は、最下位より前記順位が2つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選処理が行われている場合に、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選消化処理毎に、前記当たりまたははずれの単位処理時間に対応する最下位開閉演出表示を行った後に、最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理に必要な時間に対応する延長演出表示を最下位の変動入賞装置対する前記開放処理が行われた回数に対応する回数だけ前記演出表示装置に繰り返し表示させることを特徴とする遊技機。 - 前記演出表示装置に、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対する前記開放処理に係わる上位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示させる上位開放演出表示手段を備え、
前記最下位開閉演出表示手段は、最下位より前記順位が1つの上の変動入賞装置に対応する入賞回数の上限数分だけ前記延長演出表示を繰り返して表示するための延長演出表示データを有し、当該延長演出表示データを用いて前記演出表示装置に延長演出表示を繰り返して表示し、
前記上位開閉演出表示手段は、前記最下位開閉演出表示手段により前記演出表示装置に前記最下位開閉演出表示が表示された後に、前記延長演出表示データに基づく延長演出表示が前記演出表示装置に表示された際に、前記上位開閉演出表示を表示する場合に、
最下位より前記順位が二つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選処理の保留抽選時間が経過した時点で、前記延長演出表示データに基づく表示が終了するか否かに係わりなく、上位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 遊技球が発射される遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた3つ以上の変動入賞装置と、
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいた抽選で当たりとなった場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当たりまたははずれの保留抽選を行うとともに保留抽選結果を確定する保留抽選処理と、当該保留抽選処理により確定された保留抽選結果が当たりの際にだけ行われるとともに、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる開放処理と、前記保留抽選処理が行われた場合に対応する入賞回数をカウントダウンして消化する保留消化処理とからなる保留抽選消化処理を行う下位開放手段と、
最下位より上位となる変動入賞装置毎に設定され、保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの1回の保留抽選処理あたりの時間を示す保留抽選時間を各順位の変動入賞装置毎に計時する保留抽選時間計時手段と、
演出表示を行う演出表示装置とを備え、
前記保留抽選時間計時手段は、前記いずれかの変動入賞装置の開放処理が行われている間だけ保留抽選時間の計時を中断することにより前記開放処理が行われる毎に保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの実時間を延長し、
最下位より2つ以上順位が上の変動入賞装置の前記保留抽選時間を、当該変動入賞装置より下位となる変動入賞装置に対応して記憶される全ての入賞回数の上限数に対応して前記保留抽選処理の開始から始まる保留抽選消化処理を行うのにかかる総時間から当該保留抽選処理の結果が当たりの場合に実施される全ての前記開放処理にかかる前記開放処理時間を除いた時間より長く設定している遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムであって、
前記下位開放手段が最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶する入賞回数を順次連続的に消化して前記入賞回数に対応する回数の保留抽選消化処理を行う際に、前記保留抽選処理の当たりまたははずれに対応した最下位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示させる最下位開閉演出表示手段としてコンピュータを機能させ、
前記コンピュータは、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共にはずれとなる保留抽選処理1回分の保留抽選時間を示すはずれ単位処理時間を、
最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共に当たりとなる保留抽選処理一回分の保留抽選時間と当該保留抽選処理で当たりとなったことに基づいて行なわる最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理にかかる時間とを足し合わせた当たり単位処理時間に略等しくなるように設定し、
前記最下位開閉演出表示手段としてのコンピュータは、最下位より前記順位が2つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選処理が行われている場合に、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選消化処理毎に、前記当たりまたははずれの単位処理時間に対応する最下位開閉演出表示を行った後に、最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理に必要な時間に対応する延長演出表示を最下位の変動入賞装置対する前記開放処理が行われた回数に対応する回数だけ前記演出表示装置に繰り返し表示させることを特徴とするプログラム。 - 請求項3記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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