JP4605791B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機、プログラム及び記録媒体に関するものである。
パチンコ遊技機には、多数の種類があるが、従来、所謂一般電役(普通電役)と言われるパチンコ遊技機が知られている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
この一般電役と呼ばれるパチンコ遊技機では、複数の普通変動入賞装置(例えば、一般電動役物、普通電動役物、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれるが、以下、変動入賞装置と称する)が遊技盤に設けられている。各変動入賞装置は、遊技球が入賞できない第1状態(閉塞状態)と、遊技球が入賞し易い第2状態(開放状態)との間で変動可能となっている。
そして、このようなパチンコ遊技機においては、例えば、変動入賞装置が4つ設けられるとともに、各変動入賞装置に順位が付けられており、例えば、第1位(最上位)の変動入賞装置が2つ、第2位の変動入賞装置1が1つ、第3位(最下位)の変動入賞装置が1つ設けられている。
また、2つの第1位の変動入賞装置をそれぞれ第1状態から第2状態に変動させる契機を付与する2つの始動口を有する。
また、各変動入賞装置は、少なくとものその一部が、例えば、パチンコ遊技機の遊技球が発射される遊技領域を形成する遊技盤の右側に偏って設けられており、所謂右打ちを行うことにより、第2状態となった変動入賞装置に遊技球を入賞させやすい状態となっている。
また、一方の始動口は、遊技盤の左右の中央に設けられ、他方の始動口は、遊技盤の中央より右よりに設けらており、通常の打ち方(遊技盤の中央や中央よりやや左よりを狙う打ち方)の場合に一方の始動口に遊技球が入賞(通過)しやすく、右打ちの場合に他方の始動口に遊技球が入賞(通過)しやすいように設定されていた。
また、各変動入賞装置は、閉塞状態から開放状態となった際に、所定時間の経過および所定個数の遊技球の入賞という二つの所定条件のうちの少なくとも一方の所定条件が成立した場合に、開放状態から閉塞状態に戻るようになっている。
また、最下位となる第3位の変動入賞装置を除く2つの始動口と、3つ(第1位及び第2位)の変動入賞装置は、それぞれ、遊技球が入賞することに基づいて、抽選を行い、抽選結果が当たりの場合に、対応する変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動するようになっている。また、抽選結果を報知するための変動表示ゲームも行なわれるようになっている。
例えば、一方の始動口に遊技球が入賞したことに基づく抽選(変動表示ゲーム)が当たりとなった場合に二つの第1位の変動入賞装置のうちの一方の第1位の変動入賞装置が開放する。また、他方の始動口に遊技球が入賞したことに基づく抽選が当たりとなった場合に他方の第1位の変動入賞装置が開放する。また、二つの第1位の変動入賞装置の何れかに遊技球が入賞したことに基づく抽選で当たりとなった場合に、第2位の変動入賞装置が開放する。また、第2位の変動入賞装置に遊技球が入賞したことに基づく抽選で当たりとなった場合に、第3位の変動入賞装置が開放する。
また、2つの始動口への遊技球の入賞に基づく抽選の当選確率が低いもの(例えば、数十分の一〜数百分の一)であるのに対して、第1および第2位の変動入賞装置への遊技球の入賞に基づく抽選の当選確率は極めて高く(はずれとなる確率が数百分の一から数千分の1)となっている。したがって、始動口に遊技球が入賞しても第1位の変動入賞装置は開放しない場合がほとんどであるが、第1位の変動入賞装置が開放して遊技球が入賞すると、ほとんどの場合に、第2位および第3位の変動入賞装置が開放するようになっている。
また、始動口および第1位及び第2位の変動入賞装置への遊技球の入賞に基づく抽選において、既に前の遊技球の入賞に基づく抽選が行われている間は、次の抽選を行わずに待機するようになっているが、所定数(例えば、4個以下)に限って抽選を開始する契機(権利)を記憶(保留)するようになっている。
これにより、例えば、第1位の変動入賞装置が開放して遊技球が4個以上入賞することに基づいて、極めて高い確率で当選となる抽選の契機が4回付与され、通常、第2位の変動入賞装置が4回開放することになる。また、第2位の変動入賞装置が開放して遊技球が4個以上入賞することに基づいて、極めて高い確率で当選となる抽選の契機が4回付与され、通常、第3位の変動入賞装置が4回開放することになる。
ここで、上述のように保留数を4つとすると、第1位置の変動入賞装置の開放に基づいて4回開放する第2位の変動入賞装置が開放するたびに、第3位の変動入賞装置が4回開放することになり、第3の変動入賞装置は、第1位の変動入賞装置が1回開放状態となることに基づく一連の開閉動作として、最大16回開放する。これにより、遊技者に遊技球の入賞に基づく大量の賞球(遊技球)の獲得の機会を与えることができ、これらの第1位から第3位の変動入賞装置が順次開放すると共に、第2位および第3位の変動入賞装置が繰り返し開放する状態が当たり状態となる。
また、通常の打ち方で、一方の始動口に遊技球を入賞(もしくは通過)させることに基づいて、当たり状態となった後に右打ちすると、他方の始動口に遊技球が入賞することになり、この他方の始動口の入賞に基づいて当たり状態が発生可能であり、当該当たり状態が終了した後に、連続して再び、同じ条件の当たり状態が発生する可能性がある。
特開平8−215386号公報 特開2000−342818号公報 特開2001−79190号公報
ところで、上述のような普通電役のパチンコ遊技機では、1回の当たり状態は、例えば、上述のようなパチンコ遊技機では、第1位の変動入賞装置が1回、第2位の変動入賞装置が4回、第3位の変動入賞装置が16回開放することにより終了する。これにより当たり状態となると遊技者は大量の遊技球を獲得することになる。また、上述のように第2位及び第3位の変動入賞装置の開放は抽選により決定されるが、99%より高い確率で当たりとなるので、基本的に1回の当たり状態での遊技者の獲得遊技数は一定となる。
この場合に、遊技店の経営を考慮した場合に、当たり状態の発生率を高くすることが困難となり、当たり状態の発生率を高めることにより、遊技者の興趣を高めるには、当たり状態で獲得可能な遊技球数を少なくする必要がある。
なお、前記特許文献3では、当たり状態における変動入賞装置の開放の順番が変化するとともに、1回の当たり状態における賞球数も変化することになるが、もっと単純に、例えば、第2位以下の変動入賞装置の開放を決定する抽選における当たりとなる確率を低くすることで、遊技者の獲得遊技球数に変化が出るようにするとともに、平均的な獲得遊技球数を少なくすることができる。
ここで、従来、当たり状態中の演出表示は、基本的に、第2位および第3位の変動入賞装置を開放するか否かを決定する抽選の当選確率が極めて高確率となっていること、すなわち、実質的に抽選せずに開放しているのとほとんど同じ状態となっていることに基づいて設定されているので、当たることが当たり前として第2位および第3位の変動入賞装置を開放する抽選の当たりまたははずれの演出表示は行われずに、当たり状態中にも行われる第1位の変動入賞装置を開放するか否かの抽選に関する演出表示を主体としている。
また、第2位及び第3位の変動入賞装置の抽選では、ランプ等による変動表示を行った後にランプ等で当たり外れの表示を行うが、この際の変動表示時間(抽選開始から抽選結果の確定までの時間)が短く、かつ、はずれの表示が行われて抽選結果が確定となると、直ぐに次の抽選が行われるので、液晶表示装置等の演出表示装置ではずれの演出表示を行う時間がほとんどない。
すなわち、抽選で当たりとなって最下位の変動入賞装置が開放される場合には、変動表示時間と変動入賞装置の開放時間を合わせた時間を使うことで、当たりの演出表示を十分に行うことが可能であるが、はずれの場合には、僅かな変動表示時間しかはずれの演出表示を行うことができず、かつ、はずれが確定した後に直ぐに次の抽選が開始されるので、はすれ確定後のはずれの演出表示はほとんど不可能である。
また、第2位以下の変動入賞装置における当たりまたははずれの抽選においては、それぞれ抽選開始から抽選結果の確定までの変動表示時間のタイマが設定され、タイマがタイムアップするとともに抽選結果が当たりの場合に変動入賞装置が開放するようになっているが、同時に複数の変動入賞装置が開放しないように、いずれか1つの変動入賞装置が開放動作してから閉塞されるまでの開放時間中は、タイマが中断するようになっている。また、各変動入賞装置の前記タイマに設定された時間により、各変動入賞装置の開放順が決まるようになっている。
したがって、演出表示のために変動表示時間を変更すると、変動入賞装置の開放や、当たり状態中に演出表示を行う場合などに問題が発生する可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、複数の変動入賞装置が連動して順に開放する当たり状態を発生する遊技機において、最下位の変動入賞装置の当たり確率を低くすることにより、当たりまたははずれの両方が比較的頻繁に発生するようにし、かつ、当たり状態中に、上述の当たりまたははずれに基づく最下位の変動入賞装置の開放、非開放に係わる演出表示を行うことが容易に可能となることを目的とする。
請求項1記載の発明は、遊技球が発射される遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた3つ以上の変動入賞装置と、
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいた抽選で当たりとなった場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当たりまたははずれの保留抽選を行うとともに保留抽選結果を確定する保留抽選処理と、当該保留抽選処理により確定された保留抽選結果が当たりの際にだけ行われるとともに、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる開放処理と、前記保留抽選処理が行われた場合に対応する入賞回数をカウントダウンして消化する保留消化処理とからなる保留抽選消化処理を行う下位開放手段と、
最下位より上位となる変動入賞装置毎に設定され、保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの1回の保留抽選処理あたりの時間を示す保留抽選時間を各順位の変動入賞装置毎に計時する保留抽選時間計時手段と、
演出表示を行う演出表示装置とを備え、
前記保留抽選時間計時手段は、前記いずれかの変動入賞装置の開放処理が行われている間だけ保留抽選時間の計時を中断することにより前記開放処理が行われる毎に保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの実時間を延長し、
最下位より2つ以上順位が上の変動入賞装置の前記保留抽選時間を、当該変動入賞装置より下位となる変動入賞装置に対応して記憶される全ての入賞回数の上限数に対応して前記保留抽選処理の開始から始まる保留抽選消化処理を行うのにかかる総時間から当該保留抽選処理の結果が当たりの場合に実施される全ての前記開放処理にかかる前記開放処理時間を除いた時間より長く設定している遊技機において、
前記下位開放手段が最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶する入賞回数を順次連続的に消化して前記入賞回数に対応する回数の保留抽選消化処理を行う際に、前記保留抽選処理の当たりまたははずれに対応した最下位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示させる最下位開閉演出表示手段を備え、
最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共にはずれとなる保留抽選処理1回分の保留抽選時間を示すはずれ単位処理時間を、
最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共に当たりとなる保留抽選処理一回分の保留抽選時間と当該保留抽選処理で当たりとなったことに基づいて行なわる最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理にかかる時間とを足し合わせた当たり単位処理時間に略等しくなるように設定し、
前記最下位開閉演出表示手段は、最下位より前記順位が2つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選処理が行われている場合に、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選消化処理毎に、前記当たりまたははずれの単位処理時間に対応する最下位開閉演出表示を行った後に、最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理に必要な時間に対応する延長演出表示を最下位の変動入賞装置対する前記開放処理が行われた回数に対応する回数だけ前記演出表示装置に繰り返し表示させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、所謂、一般電役と呼ばれる遊技機において、最下位より1つ上となる変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われる前記保留抽選処理の前記保留抽選時間を保留抽選処理が当たりの場合よりもはずれの場合に長くすることにより、当たりとなる前記保留抽選処理及び開放処理を行うのに必要な時間を示す当たり単位処理時間と、はずれとなる前記保留抽選処理を行うのに必要な時間を示すはずれ単位処理時間とを略等しくしているので、前記保留抽選が当たりとなって最下位の変動入賞装置が開放する場合と、前記保留抽選がはずれとなって最下位の変動入賞装置が開放しない場合とで同じ最下位開閉演出表示時間を確保することができる。
すなわち、最下位の変動入賞装置を開放するか否かの最下位より1つ上位の変動入賞装置の入賞回数に基づく保留抽選処理における当たり確率を当たりとはずれの両方が比較的頻繁に発生する確率とし、かつ、この保留抽選処理に当たり、はずれにかかわる演出表示を行う場合に、はずれの場合であっても十分な演出表示時間を確保することができる。
ここで、従来と同様に、順位の異なる複数の変動入賞装置に対応して入賞回数が記憶されている場合に、入賞回数が記憶されている変動入賞装置のうちの最も下位の変動入賞装置の入賞回数を先に消化するためには、最下位より1つ上位の変動入賞装置の入賞回数の上限数まで保留抽選処理および当たりの場合の開放処理を行った後に、最下位より2つ上位の変動入賞装置の入賞回数に基づく保留抽選処理の抽選結果を確定する必要がある。この場合に、最下位より2つ上位の変動入賞装置の保留抽選時間は、はずれの単位処理時間に最下位より1つ上位の変動入賞装置の入賞回数の上限数を乗算した値より僅かに長くすることになる。
すなわち、最下位より2つ以上順位が上の変動入賞装置の前記保留抽選時間を、当該変動入賞装置より下位となる変動入賞装置に対応して記憶される全ての入賞回数の上限数に対応して前記保留抽選処理の開始から始まる保留抽選消化処理を行うのにかかる総時間から当該保留抽選処理の結果が当たりの場合に実施される全ての前記開放処理にかかる前記開放処理時間を除いた時間より長く設定していることになる。
この場合に、最下位より1つ上位の変動入賞装置の入賞回数の上限数だけ保留抽選処理を行い全てはずれとなると、直ぐに最下位より2つ上位の変動入賞装置の保留抽選時間が経過し、ここでの保留抽選確率を従来と同様に極めて高いものとすれば、ここでの保留抽選が当たりとなって、最下位より1つ上位の変動入賞装置が開放することになる。
一方、最下位より1つ上位の変動入賞装置の入賞回数の上限数だけ保留抽選処理を行い、1回以上当たりとなると、最下位より2つ上位の変動入賞装置の保留抽選時間の経過が最下位の変動入賞装置が開放している間だけ中断することにより、実質的に最下位より2つ上位の変動入賞装置の保留抽選時間が開放時間に当たり回数を乗算した値だけ延長されることになる。
これにより、最下位より1つ上位の変動入賞装置の入賞回数の上限数だけ保留抽選処理が行われた後に、最下位の変動入賞装置の開放時間に当たり回数を乗算した時間が経過した後に、最下位より1つ上位の変動入賞装置が開放されることになる。
この場合に、演出表示装置で、最下位より1つ上位の変動入賞装置の入賞回数の上限数分だけはずれもしくは当たりの単位処理時間に対応する最下位開閉演出表示を行った後に、最下位より1つ上位の変動入賞装置が開放するまでの間、すなわち、最下位の変動入賞装置の開放時間の開放回数の積算時間だけ演出表示の空白が生じてしまうが、本発明では、この間に、最下位の変動入賞装置の開放処理に必要な時間に対応する延長演出表示を最下位の変動入賞装置の開放処理が行われた回数に対応する回数だけ前記演出表示装置に表示させるので演出表示に空白が生じることがない。
また、当たり回数によって変化する時間に対応して表示データを作成するものとすると、表示データが多くなり、表示データの作成に経費がかかることになるが、同じ延長演出表示を保留抽選処理の当たり回数分だけ繰り返すようにすれば、多くの表示データを作成する必要がなく表示データの作成コストを減少させることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、
前記演出表示装置に、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対する前記開放処理に係わる上位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示させる上位開放演出表示手段を備え、
前記最下位開閉演出表示手段は、最下位より前記順位が1つの上の変動入賞装置に対応する入賞回数の上限数分だけ前記延長演出表示を繰り返して表示するための延長演出表示データを有し、当該延長演出表示データを用いて前記演出表示装置に延長演出表示を繰り返して表示し、
前記上位開閉演出表示手段は、前記最下位開閉演出表示手段により前記演出表示装置に前記最下位開閉演出表示が表示された後に、前記延長演出表示データに基づく延長演出表示が前記演出表示装置に表示された際に、前記上位開閉演出表示を表示する場合に、
最下位より前記順位が二つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選処理の保留抽選時間が経過した時点で、前記延長演出表示データに基づく表示が終了するか否かに係わりなく、上位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、最下位開閉演出表示を表示後、所定順位の変動入賞装置に対応する入賞回数の上限数分だけ前記延長演出表示を繰り返して表示するための延長演出表示データに基づく延長演出表示を開始し、所定順位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置の保留抽選時間が経過した際に上位開閉演出表示を行うようになっているので、基本的に繰り返される延長演出表示が順次切り替わる際のタイミングのいずれかで、上位開閉演出表示が開始される。
この際に、延長演出表示を停止してもいいが、表示データをそのままとして(ビデオRAMに記憶した状態)、上位開閉演出表示の表示データを上書きするようにすれば、特に、延長演出表示の制御では、延長演出表示を中断するような処理を行う必要がない。
したがって、延長演出表示の表示データとしては、前記上限数分だけ延長演出表示を繰り返すものがあればよく、例えば、延長演出表示が1回のもの、2回のもの、・・・上限数回のものとを用意する必要がない。
また、表示制御で1回、2回、・・・上限数のいずれかの回数だけ一回分の延長演出表示のデータを繰り返す制御を行う必要がない。
以上のことから、表示制御を容易なものとすることができる。
請求項3記載の発明は、遊技球が発射される遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた3つ以上の変動入賞装置と、
前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいた抽選で当たりとなった場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当たりまたははずれの保留抽選を行うとともに保留抽選結果を確定する保留抽選処理と、当該保留抽選処理により確定された保留抽選結果が当たりの際にだけ行われるとともに、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる開放処理と、前記保留抽選処理が行われた場合に対応する入賞回数をカウントダウンして消化する保留消化処理とからなる保留抽選消化処理を行う下位開放手段と、
最下位より上位となる変動入賞装置毎に設定され、保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの1回の保留抽選処理あたりの時間を示す保留抽選時間を各順位の変動入賞装置毎に計時する保留抽選時間計時手段と、
演出表示を行う演出表示装置とを備え、
前記保留抽選時間計時手段は、前記いずれかの変動入賞装置の開放処理が行われている間だけ保留抽選時間の計時を中断することにより前記開放処理が行われる毎に保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの実時間を延長し、
最下位より2つ以上順位が上の変動入賞装置の前記保留抽選時間を、当該変動入賞装置より下位となる変動入賞装置に対応して記憶される全ての入賞回数の上限数に対応して前記保留抽選処理の開始から始まる保留抽選消化処理を行うのにかかる総時間から当該保留抽選処理の結果が当たりの場合に実施される全ての前記開放処理にかかる前記開放処理時間を除いた時間より長く設定している遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムであって、
前記下位開放手段が最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶する入賞回数を順次連続的に消化して前記入賞回数に対応する回数の保留抽選消化処理を行う際に、前記保留抽選処理の当たりまたははずれに対応した最下位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示させる最下位開閉演出表示手段としてコンピュータを機能させ、
前記コンピュータは、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共にはずれとなる保留抽選処理1回分の保留抽選時間を示すはずれ単位処理時間を、
最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共に当たりとなる保留抽選処理一回分の保留抽選時間と当該保留抽選処理で当たりとなったことに基づいて行なわる最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理にかかる時間とを足し合わせた当たり単位処理時間に略等しくなるように設定し、
前記最下位開閉演出表示手段としてのコンピュータは、最下位より前記順位が2つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選処理が行われている場合に、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選消化処理毎に、前記当たりまたははずれの単位処理時間に対応する最下位開閉演出表示を行った後に、最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理に必要な時間に対応する延長演出表示を最下位の変動入賞装置対する前記開放処理が行われた回数に対応する回数だけ前記演出表示装置に繰り返し表示させることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、遊技機のビデオゲーム等のシミュレーションにおいて、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することができる。なお、ここでのコンピュータには、CPUやRAM、ROM等のメモリを備え、プログラムに基づいてゲームを実行する所謂ビデオゲーム機、携帯型ゲーム機、アーケードゲーム機等のゲーム機も含まれる。
また、請求項3記載のプログラムに、請求項2に記載の構成を模擬的に再現する機能を付加しても良い。
請求項4記載の発明は、
請求項3記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
請求項4記載の発明においては、請求項3記載の発明と同様の効果を奏することができる。
本発明の遊技機、プログラムおよび記録媒体によれば、複数の変動入賞装置が順番に開放することにより遊技者に大量の遊技球を獲得可能とする当たり状態を発生させるとともに、最下位の変動入賞装置が開放したりしなかったりするような制御とし、最下位の変動入賞装置の開閉に関する演出表示を行う場合に、最下位の変動入賞装置が開放しないはずれの場合にも十分な演出表示時間を確保でき、かつ、演出表示に空白が発生するような事態を防止することができる。
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技媒体(例えば、遊技球やメダル等)の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる遊技機(例えば、弾球遊技機としてのパチンコ遊技機)の構成及び動作について説明する。
この例のパチンコ遊技機は、所謂一般電役と呼ばれる種類のパチンコ遊技機としての基本的な構成を有するもので、周知のパチンコ遊技機と同様に矩形枠状で島設備に取り付けられる機枠(図示略)と、機枠に扉状に開閉自在に取り付けられ、図1に示す遊技盤1が収容されて取り付けられる前面枠(図示略)と、前面枠の前側に扉状に開閉自在に取り付けられたガラス枠(図示略)とを備えている。
図1に示すように、遊技盤1の前面のガイドレール2等で囲まれた部分に遊技球が発射されて流下する遊技領域3が形成されている。
遊技盤1の盤面の遊技領域3内には、その中央部から僅かに上側に可変表示装置4が設けられている。可変表示装置4は、例えば、液晶表示装置からなるもので、後述の主制御装置31(遊技制御装置)で行われる第1段抽選処理(後述の副第1段抽選処理を含んでもよい)の当たり・はずれの抽選結果を演出表示するものであるが、抽選結果の演出表示に際し変動表示ゲームを表示し、この変動表示ゲームの当たりはずれによって上述の抽選結果を表示するようになっている。
すなわち、可変表示装置4は、装飾図柄による変動表示ゲームを表示するものである。また、主制御装置31の制御下で表示制御手段としての後述のサブ制御装置(図柄制御装置61)の制御により可変表示装置4に変動表示ゲームを表示するようになっている。
すなわち、可変表示装置4および図柄制御装置61が後述の第1〜第4可変表示器8〜11およびLED制御装置71とともに、変動表示ゲームを表示する変動表示手段の一部となっている。なお、図柄制御装置61は、主制御装置31からのコマンドにより制御されており、主制御装置31も変動表示手段に含まれる。
変動表示ゲームは、基本的に周知のもので、例えば、数字等の複数の装飾図柄(識別情報)を複数の表示領域でそれぞれ切り換えるように変動表示し、予め抽選で決定された変動パターンにおける変動表示時間が経過した際に、変動表示を終了して、ぞれぞれの表示領域に一つずつの装飾図柄を停止表示し、停止表示された装飾図柄の組み合わせが特別の組み合わせ(例えば、全て同じ種類(ゾロ目)の図柄が表示された状態)となった場合に当たりとして後述の当たり状態を発生させるものである。なお、可変表示装置4は液晶表示装置に限られるものではなく、周知の各種表示装置を用いることができる。なお、装飾図柄には、各種キャラクタ(独自のキャラクタや、既存のアニメ、タレント等のキャラクタ)が含まれる場合が多く、キャラ図とも称する。
また、可変表示装置4においては、上述の変動表示ゲームの表示において単に装飾図柄を順次切り換えて表示するだけではなく、様々な演出的な表示が行われ、装飾図柄に関係するキャラクタやその他キャラクタのアニメーション表示等も行われる。また、可変表示装置4においては、後述の第1段抽選処理の抽選結果が当たりとなって第1、第3、第4変動入賞装置17,19,20が順次開放する後述の当たり状態が発生した場合に、当たり状態中であることを示す当たり状態演出表示を表示する。また、可変表示装置4は、当たり状態中に後述の比較的頻繁にはずれが発生する第3段抽選処理により最下位となる第4変動入賞装置20が開放するか否かを演出表示する。
また、可変表示装置4は、その周囲を遊技球の流入を防止する周囲壁5で囲まれている。また、周囲壁5の底部となる部分には、遊技球がその下側から跳ねて流入可能で、流入した遊技球の一部を後述の第1始動口12及び開放状態となった後述の第3変動入賞装置19および第4変動入賞装置20に誘導するステージ6が形成されている。また、周囲壁5には、例えば、その側部の外側から内側に遊技球を流入させ、ステージ6上に導出させる遊技球誘導手段7を備え、周囲壁5の周囲を流下する遊技球の一部をステージ6上に誘導するようになっている。
また、可変表示装置4の上下の左右には、それそれ保留球数表示器を兼用する第1〜第4可変表示器8,9,10,11が設けられている。そして、可変表示装置4の左右の中央の真下には、通常打ち用の第1始動口12が設けられている。また、可変表示装置4の右側には、右打ち用の第2始動口13が設けられ、可変表示装置4の左側斜め下方には、第1〜第3入賞口14,15,16が設けられている。
また、可変表示装置4の右側斜め下方には、第1変動入賞装置17が設けられ、第1変動入賞装置17の左斜め下方に第2変動入賞装置18が設けられ、第2変動入賞装置18の左斜め下方で、第1始動口12の真下となる位置に第3変動入賞装置19が設けられ、第3変動入賞装置19の真下に第4変動入賞装置20が設けられている。
第1〜第3変動入賞装置17〜19は、所謂電動チューリップ(電チュー)としての構成を有し、入賞口の部分に左右二つの可動片21,21を備えるもので、これら可動片21,21が遊技球が入賞口に入賞できない第1状態(閉塞状態)と遊技球が入賞口に入賞しやすい第2状態(開放状)との間で変動するようになっている。
なお、可動片21,21は、第1状態において、その間隔が遊技球の直径より僅かに広いものとして、第1〜第3変動入賞装置17〜19内に遊技球が流入(入賞)可能なものとなっているが、可動片21,21同士の間の上方には、後述の遊技釘22,…もしくは図示しない遊技釘が配置され、可動片21,21同士の間に遊技球が流入可能な間隔が開いていても、第1状態では遊技球が入賞できない状態となっている。
また、第1〜第3変動入賞装置17〜19が第2状態となった場合には、可動片21,21が左右に開くとともに、可動片21,21の上面がそれぞれ中央に向かって下り傾斜となることにより、第1〜第3変動入賞装置17〜19が遊技球を補足可能な左右範囲が広くなり、単に遊技球の流入口がある状態より遊技球が流入し易い状態となっている。
また、第4変動入賞装置20は、所謂アタッカーとしての構成を有するもので、左右に長い矩形状の入賞口を下辺に沿った回転軸回りに回転することで開閉する可動扉23を有するものとなっており、可動扉23が閉じて遊技球が入賞できない第1状態(閉塞状態)と、可動扉23が下辺を中心として前に倒れ込むように開いて遊技球が入賞し易い第2状態(開放状態)との間で変動するようになっている。
遊技領域3の最下端部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域3の外部に排出するアウト口24が形成されている。
また、遊技盤1の盤面には、第1および第2始動口12,13、各入賞口14〜16、各変動入賞装置17〜20への遊技球の入賞率等の調整のために遊技盤1上の遊技領域3を流下する遊技球を誘導するように接触した遊技球の流下方向を変換する遊技球流下方向変換部材としての上記遊技釘22(一部だけ図示)や図示しない風車等が設けられている。
次に、この例のパチンコ遊技機の制御系を図2に示されるブロック図を参照して説明する。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部30と、副制御部60と、これら主制御部30および副制御部60に電力を供給する電源供給装置90とから構成されている。
主制御部30には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置31(遊技制御装置)が備えられ、主制御装置31には、プログラムを実行するCPU32、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM33や、プログラムに基づいて発生したデータやROM33から読み出した各種データ等を記憶するRAM34や同期信号やタイマによる時間の計測等のための周波数発生回路部35等が備えられている。
主制御装置31(CPU32)には、パチンコ遊技機に設けられた各種センサからの信号が入力可能となっており、第1始動口12に遊技球が入賞したことを検知する第1始動口入賞球検知センサ38と、第2始動口13に遊技球が入賞したことを検知する第2始動口入賞球検知センサ39と、第1〜第3入賞口14〜16にそれぞれ遊技球が入賞したことを検知する第1〜第3入賞球検知センサ40〜42と、第1〜第4変動入賞装置17〜20にそれぞれ遊技球が入賞したことを検知する第1〜第4変動入賞球検知センサ43〜46とが接続されている。
さらに、主制御装置31には、遊技球の入賞に対応して賞球を払出す遊技球払出装置56から払い出された賞球を検知する遊技球払出検知センサ47、パチンコ遊技機におけるエラーを検知するエラー検知センサ48等が接続されている。
また、主制御装置31は、パチンコ遊技機の各種装置を動作させるため各種信号を出力するようになっている。例えば、主制御装置31には、遊技店において設置された各遊技機のデータを集計管理するための集中管理装置50が主制御装置31からデータを入力可能に接続されている。また、主制御装置31には、サブ制御装置としての払出制御装置51、図柄制御装置61、LED制御装置71、音声制御装置81が接続され、これらサブ制御装置に対してコマンド(制御指令)を出力可能に接続されている。
なお、ここで、払出制御装置51は実質的に賞球を払出すためのパチンコ遊技機における遊技の主要な制御を行うことから主制御部30に含まれるものとし、主に遊技の演出に係わる図柄制御装置61、LED制御装置71、音声制御装置81は副制御部60に含まれるものとなっている。
また、主制御装置31には、上述の第1変動入賞装置17〜第3変動入賞装置19にそれぞれ設けられた二枚ずつの可動片21,21を駆動する第1〜第3変動ソレノイド52〜54が接続され、かつ、第4変動入賞装置20に設けられた可動扉23を駆動する第4変動ソレノイド55が接続されている。そして、これら第1〜第4変動ソレノイド52〜55を主制御装置31が制御することで、主制御装置31は、第1〜第4変動入賞装置17〜20の第1状態(閉塞状態)と第2状態(開放状態)との間の変動を制御する。
また、主制御装置31の出力側に接続され、主制御部30の一部となる払出制御装置51には、払出制御装置51により制御されて賞球および貸球を払出す遊技球払出装置56が接続されるとともに、プリペードカード57のデータを読み込で遊技球の貸出制御を行うためのCRユニット58が球貸信号制御装置59を介して接続されている。そして、払出制御装置51は、主制御装置31から賞球数を示す賞球信号に基づいて賞球を払出すとともに、CRユニット58から球貸信号制御装置59を介して入力されて貸球数を示す球貸信号に基づいて貸球を払出す制御を行う。
また、主制御部30には、主制御装置31と直接接続されていないが、遊技球を遊技領域3に発射する打球発射装置(図示略)の発射駆動装置301を制御する発射制御装置302が設けられ、発射制御装置302には、遊技球の発射を操作するための回転式操作ハンドル303および発射停止釦304が接続されている。そして、回転式操作ハンドル303を操作することにより発射制御装置302に入力する信号に基づいて、発射制御装置302が発射駆動装置301を動作させることで、打球発射装置により遊技盤1上の遊技領域3に遊技球を発射するようになっている。
また、副制御部60の図柄制御装置61は、可変表示装置4を制御するものであり、可変表示装置4はビデオディスプレイプロセッサ62を介して接続されている。なお、可変表示装置4では、少なくとも、主制御装置31で行われる後述の第1段抽選処理に基づく装飾図柄の変動表示ゲームを表示するとともに、前記第1段抽選処理の抽選結果が当たりとなることで発生する当たり状態中の演出表示を行う。
また、図柄制御装置61は、CPU、RAM、ROM等を備え、さらにROMには、可変表示装置4の表示に使用される各種表示データおよび変動表示パターンを記憶するROMが含まれており、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)に対応する変動表示ゲームで表示される表示データや当たり状態中の演出表示の表示データが記憶されている。
ここで、主制御装置31からは、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)に基づく装飾図柄の変動表示ゲームを表示するために、少なくとも、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)の開始、すなわち、装飾図柄の変動表示ゲーム開始を示すコマンドと、変動表示ゲームの基本変動パターンとしての変動表示時間を示すコマンドと、前記変動表示ゲームの当たり・はずれ、すなわち、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)の抽選結果としての当たり・はずれを示すコマンドと、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)における抽選結果の確定、すなわち、変動表示ゲームの終了を示すコマンドとが図柄制御装置61に送信される。これらのコマンドに基づいて、図柄制御装置61が可変表示装置4における変動表示ゲームの開始、変動表示ゲームの当たりもしくははずれの結果の表示、変動表示ゲームの終了を制御する。なお、変動表示パターンとしての変動表示時間は、抽選結果の当たり・はずれに基づいて決定される。また、主制御装置31および図柄制御装置61においては、変動表示時間を計測するタイマ処理が行われるが、このタイマ処理においては、第1〜第4変動入賞装置17〜20が第1状態から第2状態に変動してから第1状態に復帰するまでの開閉変動処理期間だけタイマの進行が停止されるようになっている。
また、主制御装置31からは、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)で当たりが確定した場合に第1(第2)〜第4変動入賞装置17〜20が順次開放する当たり状態の演出表示を可変表示装置4で開始させるため、図柄制御装置61に当たりコマンド(当たり状態演出表示の開始コマンド)を出力する。また。当たり状態となって第4変動入賞装置が最後の開放から閉塞する際に主制御装置31から当たり終了コマンド(当たり状態演出表示の終了コマンド)を図柄制御装置61に出力するようになっている。また、この際に、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)で当たりフラグをセットし、当たり状態となって第4変動入賞装置が最後の開放から閉塞する際に当たりフラグをリセットする。
また、主制御装置31は、当たり状態中に当たり状態の演出表示の一部として第1〜第4変動入賞装置17〜20の第1状態から第2状態への変動(開放)と、第2状態から第1状態への変動(閉塞)とを示すコマンドを図柄制御装置61に出力する。
そして、図柄制御装置61では、上述の当たりコマンドに基づいて当たり状態における演出表示を開始するとともに当たり終了コマンドに基づいて当たり状態における演出表示を終了し、かつ、当たり状態中における演出表示として、各変動入賞装置17〜20の開閉の変動に対応する演出表示を行う。
この際に、第1および第2変動入賞装置の開閉に関する変動の演出表示は、当たり状態開始に係わる演出表示と重なってしまうため、基本的に当たり状態開始に係わる演出表示が優先されることで、行われない。
また、第3変動入賞装置19は、後述のように極めて当たりとなる確率が高い第2段抽選処理により極めて高い確率で開放するのに対して、第4変動入賞装置20は、後述のように第2段抽選処理と比較して、当たりとなる確率が相対的に低い第3段抽選処理によりはずれて開放しない場合が比較的頻繁に発生する。
したがって、当たり状態中の演出表示においては、第4変動入賞装置20の開閉変動に係わる演出表示を最優先し、次いで、第3変動入賞装置19を優先する。したがって、当たり状態中における第1〜第4変動入賞装置17〜20の開閉変動に対する演出表示を行うか否かの優先順位は、優先順位の高い方から第4変動入賞装置20、第3変動入賞装置19、第2変動入賞装置18および第1変動入賞装置17の順になる。なお、第1変動入賞装置17と第2変動入賞装置18は基本的に同じ順位である。
なお、可変表示装置4において、変動表示ゲームや当たり状態の演出表示が行われていない状態では、例えば、客待ち状態におけるデモンストレーション表示が行われる。
また、主制御装置31では、第1始動口12(第2始動口13)に遊技球が入賞することに基づいて行われる第1段抽選処理(副第1段抽選処理)の抽選結果が当たりとなって当たり状態が発生することにより、第1(第2)〜第4変動入賞装置17〜20が順次第1状態から第2状態に変動して第1状態に復帰している場合も、第1始動口12(第2始動口13)への遊技球の入賞に基づく第1段抽選処理(副第1段抽選処理)を完全に停止することはなく、何れかの変動入賞装置が開閉してから次に何れかの変動入賞装置が開放するまでの間、すなわち、第1〜第4変動入賞装置17〜20が全て第1状態となっている間に第1段抽選処理(副第1段抽選処理)を進行させるようになっているとともに、この第1段抽選処理(副第1段抽選処理)に対応して、第1可変表示器8(第2可変表示器8)で変動表示ゲームが表示される。また、可変表示装置4で第1段抽選処理(副第1段抽選処理)の抽選結果を表示するための装飾図柄の変動表示ゲームを当たり状態中でも当たり状態の演出表示に並行して表示してもよい。
副制御部60のLED制御装置71は、主制御装置31で行われる四つの抽選処理(第1段抽選処理、副第1段抽選処理、第2段抽選処理、第3段抽選処理)に対応する変動表示ゲームを行うための四つの第1〜第4可変表示器8〜11を制御するものである。主制御装置31からは、各変動表示ゲームの開始(変動表示開始)を示すコマンド、変動表示ゲームの結果、すなわち、抽選処理により決定される当たり・はずれの結果を示すコマンド、変動表示ゲームの終了(変動表示終了)を示すコマンドがLED制御装置71に入力される。
そして、LED制御装置71は、これらのコマンドに基づいて第1〜第4可変表示器8〜11に変動表示ゲームを行っていない状態の客待ち表示、変動表示ゲームにおける変動表示、変動表示ゲームの結果の報知表示を行う。すなわち、この例の遊技機は、変動表示ゲームを表示する変動表示手段としてLED制御装置71と、第1〜第4可変表示器8〜11を備えている。なお、LED制御装置71は、コマンドにより主制御装置31に制御されており、主制御装置31も上述のように変動表示手段に含まれる。
また、第1〜第4可変表示器8〜11では、それぞれ、後述の第1、副第1、第2、第3保留球数の報知も行うようになっており、主制御装置31からLED制御装置71に後述の第1、副第1、第2、第3保留球数を示すコマンドが入力され、それに基づいてLED制御装置71が第1〜第4可変表示器8〜11の当たり、はずれを示すLED以外のLEDの点灯・消灯や発光色の変更により第1〜第3保留球数を表示する。
また、LED制御装置71は、遊技盤1に取り付けられた装飾用のLED(電飾)である盤面関係の電飾76と、図示しないガラス枠や前面枠等に取り付けられた装飾用のLED(電飾)である枠扉関係の電飾77の点灯・消灯の制御を行う。
音声制御装置81には、サウンドプロセッサ、アンプ、スピーカ等からなる音声発生装置82が接続されており、音声制御装置81は、演出用の効果音、音声、音楽等の出力を制御する。
この遊技機における主制御装置31の主な制御は、各入賞球検知センサ(38〜46)からの遊技球入賞を示す信号の入力対応して、払出制御装置51に払出す遊技球数(賞球数)を示すコマンドを出力して上述のように遊技球を払出すことと、第1始動口入賞球検知センサ38と、第2始動口入賞球検知センサ39と、第1〜第3変動入賞球検知センサ43〜45からの遊技球入賞を示す信号の入力のそれぞれに対応して、第1段抽選処理、副第1段抽選処理、第2段抽選処理、第3段抽選処理を開始し、これら抽選処理が当たりとなった場合に、第1段抽選処理、副第1段抽選処理、第2段抽選処理、第3段抽選処理のそれぞれに対応する第1〜第4変動入賞装置17〜20を開放状態とするとともに、開放状態となった第1〜第4変動入賞装置17〜20についての後述の閉塞条件が成立した場合に閉塞状態とする開閉変動処理(開放処理)を行うことである。
以上のような遊技機における遊技内容およびこの遊技内容を実現するための制御処理を説明する。
主制御装置31は、常時、上述の入賞球検知センサ38〜46からの入賞球の検知信号(入賞信号)の入力を監視する入賞球検知処理を行っており、遊技盤1上の遊技領域3内に遊技球を発射し、遊技領域3内を流下する遊技球が第1及び始動口12,13、第1〜第3入賞口14〜16、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかに入賞して、それぞれに対応する入賞球検知センサ38〜46から入賞信号が入力した場合に、例えば、第1及び第2始動口12,13への遊技球の入賞に対して3個、第1〜第3入賞口14〜16への遊技球の入賞に対して10個、第1〜第4変動入賞装置20への遊技球の入賞に対して15個の遊技球を払出すように、賞球数を示すコマンドとしての賞球信号を払出制御装置51に出力する。
また、主制御装置31では、上述の入賞球検知処理における第1及および第2始動口入賞球検知センサ38,39、第1〜第3変動入賞球検知センサ43〜45からの入賞信号に基づく、第1抽選開始処理、副第1抽選開始処理、第2抽選開始処理、第3抽選開始処理が行われる。
第1抽選開始処理は、第1始動口12の第1始動口入賞球検知センサ38からの入賞信号があった場合に、第1変動入賞装置17を第2状態に変動するか否かを抽選で決定する第1段抽選処理の開始の契機を付与する処理であり、前記入賞信号が入力するたびに主制御装置31のRAM34の第1保留球数(入賞回数)の記憶領域の値を上限数(例えば4)までの範囲でカウントアップする処理を行う。そして、この第1保留球数が1以上ならば第1段抽選処理の開始の契機が付与されたことになる。
副第1抽選開始処理は、第2始動口13の第2始動口入賞球検知センサ38からの入賞信号があった場合に、第2変動入賞装置18を第2状態に変動するか否かを抽選で決定する副第1段抽選処理の開始の契機を付与する処理であり、前記入賞信号が入力するたびに主制御装置31のRAM34の副第1保留球数(入賞回数)の記憶領域の値を上限数(例えば4)までの範囲でカウントアップする処理を行う。そして、この副第1保留球数が1以上ならば副第1段抽選処理の開始の契機が付与されたことになる。
第2抽選開始処理は、第1変動入賞装置17の第1変動入賞球検知センサ43および第2変動入賞装置18の第2変動入賞球検知センサ44の少なくとも一方から入賞信号があった場合に、第3変動入賞装置19を開放するか否かを抽選により決定する第2段抽選処理の開始の契機を付与する処理であり、前記入賞信号が入力するたびに主制御装置31のRAM34の第2保留球数(入賞回数)の記憶領域の値を上限数(例えば4)までの範囲でカウントアップする処理を行う。そして、この第2保留球数が1以上ならば第2段抽選処理の開始の契機が付与されたことになる。
第3抽選開始処理は、第3変動入賞装置19の第3変動入賞球検知センサ43からの入賞信号があった場合に、第4変動入賞装置19を開放するか否かを抽選により決定する第3段抽選処理の開始の契機を付与する処理であり、前記入賞信号が入力するたびに主制御装置31のRAM34の第3保留球数(入賞回数)の記憶領域の値を上限数(例えば4)までの範囲でカウントアップする処理を行う。そして、この第3保留球数が1以上ならば第3段抽選処理の開始の契機が付与されたことになる。
なお、第1段、副第1段、第2段、第3段抽選処理それぞれの開始条件の1つは、上述の第1、副第1、第2、第3保留球数がそれぞれ1以上であるが、その他にも開始条件があり、開始条件の二つ目は、第1段抽選処理においては、第1段抽選処理中でないこと(既に第1段抽選処理が開始されている場合に、開始された第1段抽選処理が終了していること)、同様に副第1段抽選処理においては、副第1段抽選処理中でないこと、同様に第2段抽選処理においては、第2段抽選処理中でないこと、同様に第3段抽選処理においては、第3段抽選処理中でないことである。
開始条件の3つ目は、第1段、副第1段、第2段、第3段抽選処理全てに共通で、第1〜第4変動入賞装置17〜18のいずれかが開閉変動処理中(第2状態)でないことである。
これら三つの開始条件が全て成立している場合に、第1段、副第1段、第2段、第3段抽選処理が開始される。
なお、通常の状態(第1段抽選処理の抽選結果が当たりとなることにより発生する当たり状態となっていない状態)では、第1〜第4変動入賞装置17〜20は、全て遊技球が入賞できない第1状態となっている。
したがって、通常の状態において、第1〜第4変動入賞装置17〜20が遊技球の入賞できない第1状態となっていることから、第2抽選開始処理、第3抽選開始処理は、第1および第2変動入賞球検知センサ43,44からの入賞信号、第3変動入賞球検知センサ45からの入賞信号が入力されることがなく、実質的に処理が行われない状態となっている。
なお、ガラス枠を開放して第1〜第3変動入賞装置17〜19を手で開放して遊技球を入賞させた場合や、第1〜第3変動入賞装置17〜19が前に開放して閉塞した際に、可動片21や可動扉23に遊技球が挟まれた状態となり、これら落下して入賞してしまった場合には、通常の状態でも第2抽選開始処理、第3抽選開始処理が行われる。しかし、後述のように、当たり状態でない通常の状態において、第1〜第3変動入賞装置17〜19もしくは第1〜第4変動入賞装置17〜20に遊技球が入賞した場合や、第3変動入賞装置19や第4変動入賞装置20が開放した場合には、可変表示装置4にエラー報知が行われるようになっている。
そして、遊技開始時等のように通常の状態においては、第1、副第1、第2、第3抽選開始処理のうち、第1抽選開始処理及び副第1抽選開始処理だけが行われる。
しかし、通常の状態では、遊技者は、第1変動入賞装置17や第2変動入賞装置18を狙って、右打ちする可能性が低く、右打ち用の始動口として可変表示装置4の右側に配置された第2始動口13に遊技球が入賞する可能性は低い。
なお、第1〜第4変動入賞装置17〜20が開放していない状態で、右打ちをすると、第2始動口13以外の入賞口に入賞する可能性が低くなるように遊技釘22や風車が配置されており、一方、通常の打ち方では、一般入賞口である第1〜第3入賞口14〜16に遊技球が入賞する可能性が右打ちよりもかなり高くなり、所謂ベースが高くなるようになっている。
したがって、通常の状態において、遊技者が右打ちよりも通常の打方をする方が遊技者に有利となり、遊技者は、通常の状態では、右打ちをせずに通常の打方をする可能性が高い。
ここでは、通常の状態で遊技者が右打ちではなく通常の打方をすることにより、通常の状態で第2始動口13に遊技球が入賞する可能性が極めて低いものとし、通常の状態では主に第1始動口12に遊技球が入賞するものとして以下に第1始動口12の入賞に基づいて開始される第1抽選開始処理及び第1段抽選処理について説明するが、副第1抽選開始処理および副第1段抽選処理もほぼ同様に行われるものであり、これらの処理についても一緒に説明する。
そして、第1始動口12(第2始動口13)への入賞に基づく第1抽選開始処理(副第1抽選開始処理)では、第1始動口12(第2始動口13)に遊技球が入賞して第1始動口入賞球検知センサ38(第2始動口入賞球検知センサ39)からの信号の入力が有るか否かを判定し、前記信号の入力がなければ、前記信号の入力を待機する状態となる。この待機状態では、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)に対応する変動表示ゲームを表示する可変表示装置4および第1可変表示器8(第2可変表示器9)が客待ち状態となり、可変表示装置4には、客待ち状態として遊技機をデモンストレーションするためのデモンストレーション画像が表示されるように制御される。なお、例えば、可変表示装置4では、第1段抽選処理および第2段抽選処理の一方が行われていれば、客待ち状態の表示は行われない。
第1可変表示器8(第2可変表示器9)でも、例えば、各LEDをゆっくり点滅させる客待ち状態表示が行われるように制御される。また、この状態では、第2抽選開始処理、第3抽選開始処理も待機状態となり、第2段抽選処理、第3段抽選処理に対応する変動表示ゲームを表示する第3および第4可変表示器10,11も第1可変表示器8と同様の客待ち状態の表示が行われる。
なお、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれか1つが第2状態に変動すると、第1状態に復帰するまで(開閉変動処理(開放処理)中)、第1段、副第1段、第2段、第3段抽選処理が停止することになるが、各抽選処理(変動表示ゲーム)の開始の契機となる入賞信号の入力の検知および各抽選開始処理は、各抽選処理とは別に行われており、各抽選開始処理における、例えば、各保留球数のカウントアップは、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかの開閉変動処理中も行われる。なお、保留球数のカウントダウンは、第1〜第3段抽選処理や副第1段抽選処理での処理となり、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかの開閉変動処理中は行われない。
そして、第1抽選開始処理(副第1抽選開始処理)では、第1始動口入賞球検知センサ38(第2始動口入賞球検知センサ39)から入賞信号が入力すると、第1始動口12(第2始動口13)への遊技球の入賞に基づく第1段抽選処理(副第1段抽選処理)を行う契機(始動権利)となる第1保留球数(第2保留球数:入賞回数)が1カウントアップされる。
また、第1始動口12(第2始動口13)に遊技球が入賞することに基づいて行われる第1段抽選処理(副第1段抽選処理)は、当たり・はずれを決定し、当たりとなった場合には、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)を第1状態から第2状態に変動させて開放状態とするためのものである。
また、第1始動口12(第2始動口13)に対して第1保留球数(第2保留球数)を上限数(例えば4個)まで記憶可能となっており、第1始動口12(第2始動口13)に遊技球が入賞する度に、第1保留球数(第2保留球数)が上限数より小さければ第1保留球数(第2保留球数)を1カウントアップする。また、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が開始される度に第1段抽選処理(副第1段抽選処理)で第1保留球数(第2保留球数)を1カウントダウンする。
また、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が終了するまで、次の第1段抽選処理(副第1段抽選処理)は開始されず、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が終了し、かつ、第1保留球数(第2保留球数)が1以上の場合に次の第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が開始される。なお、後述するように第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかに対して開閉変動処理が行われている間は、行われている第1段抽選処理(副第1段抽選処理)を中断する。この場合に、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)の開始も中断状態となるので、上述のように前記開閉変動処理中に実質的に第1段中断処理(副第1段抽選処理)が開始されることもない。
そして、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)は、上述のように第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が行われておらず、第1保留球数が1以上で、いずれの変動入賞装置17〜20も開閉変動処理中でない場合に開始される。なお、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が当たりとなって終了すると、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)に対して前記第1開閉変動処理(第2開閉変動処理)が行われることになり、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が終了していても第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が開始されない。
すなわち、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)がはずれの抽選結果となって終了すると、第1保留球数(副第1保留球数)が1以上ならば直ぐに次の第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が開始されるが、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が当たりの抽選結果となって終了した場合には、当たりの抽選結果に対応して第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)に対する第1開閉変動処理(第2開閉変動処理)が終了するまで第1段抽選処理(副第1段抽選処理)は開始されない。したがって、次の第1段抽選処理(副第1段抽選処理)は、当たりの抽選結果に対応して第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が第2状態となってから第1状態に復帰した際に、第1保留球数(副第1保留球数)が1以上ならば開始されることになる。
また、第1始動口12(第2始動口13)に遊技球が入賞した場合には、第1保留球数(第2保留球数)をカウントアップするとともに、抽選用の(擬似)乱数を取得する。この乱数は、例えば、1秒より極めて短い時間間隔毎に、0〜所定上限数までの範囲で数値を1カウントアップして更新記憶する(上限数に達したら0に更新記憶する)処理を行うとともに、第1始動口12(第2始動口13:他の抽選処理では、第1〜第3変動入賞装置17〜19のいずれか)に遊技球が入賞した場合に、上述のように更新記憶されている数値を取得して乱数として記憶する。
また、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)では、予め、0〜所定上限数までの範囲の数値のうち当たりとして設定されている数値が登録された判定テーブルと上述ように取得されて記憶された乱数とを比較し、取得された乱数と同じ数値が判定テーブルに登録されている場合に当たりとなり、乱数と同じ数値が登録されていない場合にはずれとなる。
第1段抽選処理(副第1段抽選処理)において当たりとなる当選確率は、例えば、1/67とされている。
また、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)では、上述の抽選を行う処理だけではなく、第1可変表示器8(第2可変表示器9)における変動表示の制御処理が行われる。まず、第1段抽選処理開始(副第1段抽選処理)でLED制御装置71に変動表示ゲーム開始のコマンドが出力されることにより、LED制御装置71の制御により第1可変表示器8(第2可変表示器9)において変動表示ゲームにおける変動表示が開始される。変動表示は、複数のLED(ランプ)の早い点滅により行われる。なお、第1可変表示器8(第2可変表示器9)で変動表示が開始されていない状態では、上述の客待ち表示として、変動表示中よりも点滅間隔が長い状態で明らかに変動中の表示と区別できるように複数のLEDが点滅する。
また、抽選等により複数の変動表示パターン(変動表示時間)から選択された表示パターン(変動表示時間)により、変動表示を行う。なお、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)では、可変表示装置4でもデジパチと同様の変動表示が行われることから、少なくともはずれと当たりとリーチはずれ(例えば、当たりとなる図柄の組み合わせが全て同じ種類の図柄である場合に、1つだけ図柄が異なる組み合わせがリーチはずれとなる)の変動表示時間があり、基本的に当たりの変動表示時間は、後述の非開放積算時間以上の当たり変動表示時間とされ、はずれの変動表示時間はそれより短いはずれ変動表示時間とされ、リーチはずれの場合には、当たり変動表示時間かはずれ変動表示時間のいずれかと同じ変動表示時間とされる。
ここで、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)における当たりの変動表示時間は、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)で2度続けて抽選結果が当たりとなっても、先に当たりとなった第1段抽選処理(副第1段抽選処理)に基づいて、第1(第2)〜第4変動入賞装置17〜20を順次開放する当たり状態が行われている間、後で当たりとなる第1段抽選処理(副第1段抽選処理)に基づく当たり状態を発生させないように設定されている。
すなわち、当たりの変動表示時間は、当たり状態に必要となる時間より長く設定される。なお、変動表示時間は、いずれかの変動入賞装置17〜20が開放している間は更新されないので、当たり状態中に全ての変動入賞装置17〜20が閉じた状態となっている非開放時間を積算した非開放積算時間以上となっていればよい。
第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が開放してからの非開放時間は、後述の第2段抽選処理の1回目の変動表示時間0.1秒と、その後の第2段抽選処理の2回から4回までの変動表示時間32×3秒と、4回目の第2段抽選処理が終了した後の4回の第3抽選処理のはずれの変動表示時間28×4秒とを合計した208.1秒となる。
したがって、この非開放時間より長い第1段抽選処理(副第1段抽選処理)の変動表示時間は、たとえば、210秒となる。なお、上述の第2段抽選処理および第3段抽選処理の変動表示時間については後に説明する。
そして、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)では、変動表示開始時に、当たり・はずれの判定処理を終了するが、第1可変表示器8(第2可変表示器9)では、変動表示時間の終了時まで変動表示を行い、変動表示時間が終了時に複数のLEDのうちのはずれを示すはずれLEDもしくは当たりを示す当たりLEDのいずれかを点灯する。なお、この際に各LEDの発光色を変更することにより、当たり、はずれを強調してもよい。そして、変動表示時間が終了した時点では、既にはずれLEDもしくは当たりLEDが点灯し、抽選結果が確定表示された状態となる。そして、第1段抽選処理開始(副第1段抽選処理)から変動表示時間が経過して抽選結果が確定表示されることで第1段抽選処理(副第1段抽選処理)終了となる。
この際に当たりが確定表示されていれば、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)に対して第1開閉変動処理(第2開閉変動処理)が行われて第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が開放する。第1開閉変動処理(第2開閉変動処理)では、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)で当たり結果が確定した場合に、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)の駆動源を駆動して第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)を第1状態から第2状態に変動する。そして、第1状態から第2状態に変動していから所定時間(例えば、6秒以下)の経過もしくは所定個数(例えば、10個以下)の遊技球の第1変動入賞装置17への入賞のいずれかの閉塞条件が成立した時点で第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が第2状態から第1状態に復帰する。
また、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)では、第1可変表示器8(第2可変表示器9)による可変表示と並行して、可変表示装置4における装飾図柄の変動表示ゲームが行われる。可変表示装置4での変動表示ゲームでの変動表示開始と、変動表示の終了による抽選結果の確定は、主制御装置31からLED制御装置71の場合と同様に図柄制御装置61に出力されるコマンドにより行われる。可変表示装置4における装飾図柄の変動表示ゲームは、第1可変表示器8(第2可変表示器9)とほぼ同じタイミングで行われ、表示される抽選結果は、第1可変表示器8(第2可変表示器9)と可変表示装置4とで同じものとなる。なお、可変表示装置4で行われる装飾図柄の変動表示ゲームは、上述のように所謂デジパチで行われる可変表示とほぼ同様の表示となる。なお、上述のように当たり状態中は、第1〜第4変動入賞装置17〜20が開放している間、変動表示時間のタイムカウントが停止されるので、それに対応して図柄制御装置61において、装飾図柄の変動表示ゲームが延長される。なお、副第1抽選処理に対応する変動表示ゲームは、基本的に当たり状態中に行われ、当たり状態中は、可変表示装置4で当たり状態演出表示が行われているので、副第1抽選処理に対応する変動表示ゲームは、可変表示装置4に表示せずに第2可変表示器9だけに表示するものとしてもよい。
そして、この例の遊技機では、第1段抽選処理(副第1段抽選処理)の結果が当たりとなって第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が開放することで当たり状態での遊技が開始される。言い換えれば、第1段抽選処理が当たりとならなければ、通常の遊技状態が維持され、基本的に第1始動口12もしくは第2始動口13に遊技球が入賞しなければ、全ての変動入賞装置(第1〜第4変動入賞装置17〜20)が客待ち状態となり、可変表示装置4に客待ち状態におけるデモンストレーション画像が表示され、第1〜第4可変表示器8〜11においても、各LEDが低速で点滅する客待ち状態の表示となる。
第1始動口12(第2始動口13)に遊技球が入賞し、第1保留球数(副第1保留球数)が1以上となっていれば、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置)を第2状態とするか否かの第1段抽選処理(副第1段抽選処理)が行われ、可変表示装置4と第1可変表示器8(第2可変表示器9)とで変動表示が行われる。
そして、第1段抽選処理(副第1段ン抽選処理)で抽選結果が当たりとなり第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が第2状態となると、遊技者が所謂右打ちを行うことで、極めて高い確率で第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)に遊技球が入賞する。ここで、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)は例えば6秒間だけ開放することになる(第2状態となる)が、特に異常がなければ、開放中に4個以上の遊技球が入賞可能であるが、入賞個数が10個となると、開放してからの時間が6秒経過していなくとも第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が閉塞する。
ここでは、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)に遊技球が入賞すると、第1変動入賞装置17への遊技球の入賞に基づく第2段抽選処理を行う契機(始動権利)となる第2保留球数(入賞回数)が1カウントアップされる。なお、第2段抽選処理で抽選結果が当たりとなった場合には、第3変動入賞装置19が第2状態となる。
ここで、第2保留球数が0の場合には、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)への遊技球の入賞により保留球数が0から1にカウントアップされる。なお、第2保留球数は、第1変動入賞装置17と第2変動入賞装置18とで共有した状態となっており、いずれの変動入賞装置17,18に遊技球が入賞しても、第2保留球数がカウントアップされる。そして、第2段抽選処理が開始されることになるが、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置)が開放している間は、第2段抽選処理が中断した状態となり、実質的に第2段抽選処理が開始されない。したがって、例えば、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が開放している間に、第2保留球数が1以上となっても、第2段抽選処理が開始されて保留球数が1カウントダウンされることはない。
したがって、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が開放している間に第2保留球数の上限数となる個数より多くの遊技球が入賞しても、第2段抽選処理の開始の契機(始動権利)は、第2保留球数の上限数までしか付与されない。
そして、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が閉塞して第2段抽選処理が開始されて第2保留球数が1カウントダウンされると、第2保留球数が上限数より小さくなって、第2保留球数をカウントアップ可能となるが、既に第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置)が閉塞しているので、遊技球が入賞して第2保留球数がカウントアップされることはない。
すなわち、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が開放して遊技球が入賞した後に未だ第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)が閉塞する前に第2段抽選処理が開始されて第2保留球数が1カウントダウンされることにより、実質的な第2段抽選処理の開始の契機の回数が第2保留球数の上限数+1となることはない。
以上のことから第2保留球数の上限数を4とすると、この段階で4回だけ第2段抽選処理が開始される契機が付与される。
第2段抽選処理は、第1段抽選処理に対して、その開始の契機が第1始動口12への遊技球の入賞に基づく第1保留球数ではなく、第1変動入賞装置17(第2変動入賞装置18)への遊技球の入賞に基づく第2保留球数である点と、抽選結果が当たりとなる当選確率が65535/65536すなわち、はずれとなる確率が約6万5千分の1である点と、当たりとなった場合に開放する変動入賞装置が第3変動入賞装置19である点と、第2段抽選処理に対応する変動表示ゲーム(第3変動表示ゲーム)は、可変表示装置4では行われず第3可変表示器10だけで行われる点、変動表示時間が異なるが、その他については、第1段抽選処理と同様に行われる。
そして、第2段抽選処理の抽選結果が当たりなり、第2可変表示器9で当たりの表示が確定すると、第3変動入賞装置19を開放して閉塞するための第2開閉変動処理が行われる。ここで、第2段抽選処理における変動表示時間は、1回目の第2段抽選処理が極めて高い確率で当たりとなって第3変動入賞装置19が開放した際に基本的に第3保留球数が上限の4となって第3段抽選処理が4回行われる間(第4変動入賞装置が開放されている時間を含む)、2回目以降の第2段抽選処理が始まってしまうことがない時間に設定される。
第2段抽選処理の変動表示時間は、第3段抽選処理が当たりとなって第4変動入賞装置20が開放している間は、更新されないので、4回の第3段抽選処理における変動表示時間分より多くなっていればよい。ここで、第3段抽選処理の変動表示時間は、後述のように当たり変動表示時間が1秒ではずれ変動表示時間が7秒となる。
ここでは、上述のように第3段抽選処理が4回行われる間、第3変動入賞装置19が確実に開放しないようにするために、第2段抽選処理の変動表示時間が第3段抽選処理の長い方のはずれ変動表示時間の7秒が4回連続した場合(28秒)より長い時間となっている必要がある。
そこで、第2段抽選処理の変動表示時間を32秒とする。ここで、第2段抽選処理も第2保留球数の上限が4であることから4回行われ、2回目以降は、その前の回で第2段抽選処理が当たりとなって第3変動入賞装置19が開放して第3保留球数が上限の4となることに基づいて、上述のように長い変動表示時間が必要となるが、1回目の第2段抽選処理、すなわち、未だ第3変動入賞装置が開放しておらず、第3保留球数が0の場合には、第2段抽選処理と第3段抽選処理とが並行して行われず、第2段抽選処理だけが行われている。この場合、第4変動入賞装置20が4回開閉を繰り返すことがないので、遊技者は、極めて高い確率で当たりとなる第3段抽選処理に対応する変動表示ゲームの長い変動表示時間が経過するのを待つ状態となってしまう。
そこで、第2段抽選処理を開始する際に、第3保留球数が0の場合には、基本的に最初の当たり状態となって最初の第2段抽選処理ということで、変動表示時間を例えば0.1秒にする。これにより、第2段抽選処理と第3段抽選処理が並行して行われている場合ではない場合、すなわち、第3段抽選処理が行われず、第2段抽選処理が行われている場合には、第2段抽選処理が直ぐに終了し、第3変動入賞装置19が開放することになる。
そして、第3変動入賞装置19が開放している間は、極めて高い確率で遊技球が入賞するようになっている。
そして、第3変動入賞装置19が開放している間に、第3変動入賞装置19に遊技球が入賞すると、第3段抽選処理において用いられる第3保留球数が上限数(例えば、4個)となるまで、カウントアップされる。
そして、第3保留球数が1以上となることで第3段抽選処理が開始される契機が付与されるが、第2段抽選処理の場合と同様に第3変動入賞装置19が開放している間は、第3段抽選処理が開始されず、第3変動入賞装置19が開放している間に第3保留球数がカウントダウンされることはなく、第3変動入賞装置19が開放している間に得ることが可能な第3段抽選処理の開始の契機となる回数は、第3保留球数の上限数と同じとなる。
そして、第3段抽選処理は、第2段抽選処理に対して、その開始の契機が、第3変動入賞装置19への遊技球の入賞に基づく第3保留球数である点と、当たりとなった場合に開放する変動入賞装置が第4変動入賞装置20である点と、第3段抽選処理に対応する変動表示ゲーム(第4変動表示ゲーム)は、第4可変表示器10で行われる点と、変動表示時間が第1段抽選処理と同様に当たりとはずれで異なるが、第2段抽選処理と異なりはずれの場合に当たりの場合よりも変動表示時間が長くなっている点と、当たりとなる抽選確立が1/2となっている点が異なるがその他については、第2段抽選処理と同様に行われる。
また、第3段抽選処理の契機となる第3保留球数の上限数が4とされ、上述のように第3変動入賞装置19が開放している間に、第3保留球数がカウントダウンされることがないことから、第3段抽選処理は、最大4×4回行われる。なお、第3変動入賞装置19における閉塞条件が第1状態から第2状態に変動してから6秒経過もしくは遊技球の10個の入賞となっており、第3変動入賞装置19が開放している間に少なくとも4個以上の遊技球が入賞するように遊技釘22や風車者等の配置が設定されており、通常、第3保留球数は、その上限数である4個となる。
したがって、第3段抽選処理は、通常、4回行われるとともに、当選確率が1/2となっていること、すなわち、当たりとはずれとの両方が比較的頻繁に発生する確率となっていることから、第4変動入賞装置20が4回とも開閉する場合と、4回とも開閉しない場合と、1回は開閉し、3回は開閉しない場合と、2回は開閉し、2回は開閉しない場合と、3回は開閉し、1回は開閉しない場合とがある。なお、第4変動入賞装置20の閉塞条件は、第4変動入賞装置が開放動作を開始してから6秒経過もしくは10個の遊技球の入賞となる。
第3段抽選処理における変動表示時間は、第4変動入賞装置が開放しないはずれ変動表示時間が7秒、第4変動入賞装置が開放する当たり変動表示時間1秒とされている。
ここで、遊技機における遊技球の時間あたりの発射球数は、100個/1分程度であり、6秒で10個となる。第4変動入賞装置20は上述のアタッカー形式となっているので、遊技釘22の配置にもよるが入賞率が高いものとなっているが、100%とではなく、上述の時間当たりの発射球数を考慮すると、基本的に6秒以内に10個入賞することは困難である。ただし、連続して遊技球を発射している状態では、遊技領域3内に常時複数個例えば多い場合に6個程度の遊技球が同時に流下した状態となっている可能性があり、入賞率が100%とでなくても、1回の第4変動入賞装置20の開放の間に遊技球が10個入賞する可能性がある。
しかし、極めて高い確率で第4変動入賞装置は、閉塞条件である6秒経過もしくは極めて6秒に近い時間で閉塞することになり、第4変動入賞装置20の実質的な開放時間は6秒となる。
ここで、第3段抽選処理の変動表示時間と当たりとなった場合の第4変動入賞装置20の開放時間とをあわせた時間を第3段抽選処理における単位処理時間とすると、はずれの場合の単位処理時間は、第4変動入賞装置20が開放しないので、単位処理時間ははずれ変動表示時間だけの7秒となる。一方、当たりの場合の単位処理時間は、第4変動入賞装置20が上述のようにかなり高い確率で6秒開放するので、当たりの変動表示時間1秒と合わせて7秒となり、当たりの場合もはずれの場合も単位処理時間は7秒となる。
この時間を用いて可変表示装置4において、第3段抽選処理の当たりとなる確率を1/2としたことにより、はずれが比較的頻繁に発生することに基づいて、当たり、はずれの演出表示を行うとともに、第4変動入賞装置20が開放している時間も含めて、第3段抽選処理の当たり、はずれの演出表示を行う。この場合に、あたり、はずれの変動表示時間を同じ例えば1秒にしてしまうと、当たりの演出表示は、第4変動入賞装置20の開放前の変動表示時間としての1秒と、第4変動入賞装置20が開放している間の6秒とで十分な演出表示時間を確保できのに対して、はずれの場合は、1秒の変動表示時間中の演出表示を行うと、直ぐに次の第3段抽選処理の変動表示時間が開始され次の当たりはずれの演出表示が始まってしまうことになり、十分な演出表示時間を確保できない。
特に、はずれの場合は、例えば、第4可変表示器11での第3段抽選処理に対応する変動表示ゲームではずれの確定表示が行われたところで、可変表示装置4におけるはずれ演出表示が終わってしまうことになり、はずれが確定した後の演出表示時間を全くとることができない。ここで、はずれの変動表示時間を当たりの変動表示時間より長くすると、当たりの場合には結果が確定して第4変動入賞装置20が開放している時間に、はずれの場合は、第4可変表示器11での結果は確定していないが、当たりならば結果が確定しているタイミングではずれの演出表示を行うことができる。なお、当たり・はずれの結果は、第3段抽選処理の開始時に判定が行われているので、第4可変表示器11の変動表示ゲームで当たり・はずれが確定表示される前に表示することが可能である。
以上のような遊技機では、第1もしくは第2変動入賞装置17,18が開放することで、第3変動入賞装置19が開放可能となり、第3変動入賞装置19が開放することで第4変動入賞装置20が開放可能となる。
したがって、この例の遊技機は、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた3つ以上の変動入賞装置17〜20を備えている。
また、主制御装置31は、第1始動口12もしくは第2始動口13に遊技盤1上に発射された遊技球が入賞することに基づいて行われる第1段抽選処理もしくは副第1段抽選処理で当たりとなった場合に、最上位となる第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18を開放し、これらの閉塞条件が成立した場合に閉塞することから、遊技盤上に発射された遊技球に基づいた抽選で当たりとなった場合に、最上位の変動入賞装置17,18を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段として機能する。
また、主制御装置31は、最下位の第4変動入賞装置20より上位の第1〜第3変動入賞装置17〜19が第2状態となった際に、当該上位の第1〜第3変動入賞装置17〜19に遊技球が入賞する毎に、当該上位の第1〜第3変動入賞装置17〜19に対応して上限数となるまで第2保留球数(入賞回数)または第3保留球数(入賞回数)をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段として機能する。
また、主制御装置31は、前記保留記憶手段としての主制御装置31に、上位の第1〜第3変動入賞装置17〜19のいずれかに対応して1以上の第2保留球数(入賞回数)または第3保留球数(入賞回数)が記憶されている場合に、当たりまたははずれの(保留)抽選を行うとともに(保留)抽選結果を確定する(保留)抽選処理(第2段抽選処理、第3段抽選処理)と、(保留)抽選処理(第2段抽選処理、第3段抽選処理)により確定された(保留)抽選結果が当たりの際にだけ行われるとともに、第2保留球数(入賞回数)または第3保留球数(入賞回数)が対応して記憶されている上位の第1〜第3変動入賞装置17〜19より1つ下位となる第3または第4変動入賞装置19,20を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる開放処理(第3または第4開閉変動処理)と、前記(保留)抽選処理(第2段抽選処理、第3段抽選処理)が行われた場合に対応する第2保留球数(入賞回数)または第3保留球数(入賞回数)をカウントダウンして消化する保留消化処理(第2段抽選処理および第3段抽選処理中の処理)とからなる保留抽選消化処理(第2段抽選処理または第3段抽選処理と第3または第4開閉変動処理)を行う下位開放手段として機能する。
また、主制御装置31は、最下位より上位となる第1〜第3変動入賞装置17〜19毎に設定され、(保留)抽選処理開始から(保留)抽選結果確定までの1回の保留抽選処理あたりの時間を示す保留抽選時間(変動表示時間)を各順位の変動入賞装置17〜19毎に計時する保留抽選時間計時手段として機能する。
また、前記可変表示装置4は当たり状態中に当たり状態を演出する演出表示を表示するようになっており、演出表示を行う演出表示装置となっている。
また、保留抽選時間計時手段としての主制御装置31は、前記いずれかの変動入賞装置の開放処理(開閉変動処理)が行われている間だけ変動表示時間(保留抽選時間)の計時を中断することにより前記開放処理(開閉変動処理)が行われる毎に(保留)抽選処理開始から(保留)抽選結果確定までの実時間を延長する。
また、この主制御装置31は、最下位より2つ以上順位が上の第1もしくは第2変動入賞装置17,18の前記保留抽選時間(第2段抽選処理の変動表示時間)を、第1もしくは第2変動入賞装置17,18より下位となる第3変動入賞装置19に対応して記憶される全ての入賞回数の上限数に対応して前記保留抽選処理の開始から始まる保留抽選消化処理(第3段抽選処理および第4開閉変動処理)を行うのにかかる総時間から当該保留抽選処理の結果が当たりの場合に実施される全ての前記開放処理にかかる前記開放処理時間(開放時間)を除いた時間より長く設定していることになる。
次に、当たり状態における当たり状態演出表示処理を図3のフローチャートを参照して説明する。
当たり状態演出表示処理は、主制御装置31で極めて短い所定期間毎に繰り返し行われる処理である。
図3のフローチャートに示すように、当たりフラグ(当たり演出フラグ)がセットされているか否かを判定する(ステップS1)。
当たりフラグがセットされていない場合には、次に第1変動入賞装置17の第1変動入賞球検知センサ43と、第2変動入賞装置18の第2変動入賞球検知センサ44と、第3変動入賞装置19の第3変動入賞球検知センサ45とのうちのいずれかから入賞信号が入力しているか否かを判定する(ステップS2)。
ここで、当たりフラグは、当たり状態となることが確定した際にセットされ、当たり状態が終了するとリセットされるフラグであり、当たりフラグがセットされていないということは、当たり状態でない通常の状態である。そして、当たり状態でない場合には、第1〜第4変動入賞装置17〜20は、遊技球が入賞できない第1状態となっているので、上述のようにこれらに備えられた第1〜第4変動入賞球検知センサ43〜46から主制御装置31に入賞信号が入力しないはずであり、上述のように手で変動入賞装置を開放して遊技球を入れる等の事態が発生している可能性がある。
しかし、第4変動入賞装置20においては、例えば、出玉保障のためや遊技機の不良等へのサービスとして、遊技店の係員がガラス枠を開放して第4変動入賞装置20に遊技球を入れることがあること、第4変動入賞装置20に遊技球が入賞することに基づいて変動入賞装置が開放せず遊技への影響が少ないこと、したがってわざわざ不法行為をして変動入賞装置を開放して遊技球を入れる場合に第4変動入賞装置20より第1変動入賞装置17や第2変動入賞装置18に遊技球を入れる可能性が高いことなどから、第4変動入賞装置20については、通常の状態(当たり状態ではない状態)において、入賞信号に関するエラーのチェックをしないものとなっている。
そして、上述の入賞信号が入賞している場合には、図柄制御装置61に通常の状態において変動入賞装置に遊技球が入賞するエラーが生じたことを報知するエラー報知のコマンドを出力して(ステップS3)ステップS4に進み、上述の入賞信号が入賞していない場合には、エラー報知のコマンドを出力することなくステップS4に進む。エラー報知のコマンドが入力した図柄制御装置16は、可変表示装置4にエラー報知表示を表示する。
次に第1段抽選処理もしくは副第1段抽選処理において変動表示時間が経過して抽選結果が確定し、かつ、抽選結果が当たりとなったか否かが判定される(ステップS4)。
すなわち、当たり状態の発生が確定したか否かを判定する。そして、抽選結果が当たりとなっていない場合には処理を終了する。抽選結果が当たりとなっている場合には、当たり状態発生を示す当たりコマンドを図柄制御装置61に出力するとともに当たりフラグをセットして(ステップS5)、処理を終了する。
そして、当たりコマンドを入力した図柄制御装置61においては、当たり状態演出表示が開始される。
ステップS1で当たりフラグがセットされている場合には、次に当たり中当たりフラグがセットされているか否かが判定される(ステップS6)。
当たり中当たりフラグは、当たり状態中に第1段抽選処理もしくは副第1段抽選処理で当たりが発生した場合にセットされるものである。
なお、この例では、当たり状態は、第1始動口12への遊技球の入賞に基づく第1段抽選処理で当たりとなった場合と、第2始動口13への遊技球の入賞に基づく副第1段抽選処理で当たりとなった場合とに発生する。また、遊技者の遊技球の発射のしかたによっては、比較的短時間の間に第1始動口12と第2始動口13との両方に遊技球が入賞することや、第1保留球数もしくは副第1保留球数が1以上となっている状態で、第2始動口13もしくは第1始動口12に遊技球が入賞することなどにより、第1段抽選処理と第2段抽選処理が並行して行われる場合がある。
そして、確率的にはかなり低いが、並行して行われている第1段抽選処理の抽選結果と副第1段抽選処理の抽選結果との両方が当たりとなる場合がある。この場合に、第1段抽選処理や副第1段抽選処理において、当たり状態中に当たりが発生しないように長い変動表示時間を設定していても、第1段抽選処理と副第1段抽選処理とが並行して行われていることで、先に抽選結果が当たりと確定した一方の抽選処理に基づく当たり状態中に他方の抽選処理が当たりと確定する可能性がある。
当たり中当たりフラグがセットされていない場合には、第1段抽選処理もしくは副第1段抽選処理において変動表示時間が経過して抽選結果が確定し、かつ、抽選結果が当たりとなったか否かを判定する(ステップS7)。
ここでの第1段抽選処理もしくは第2段抽選処理の当たりは、上述の当たり状態中の当たりか否かである。当たり状態中に抽選結果が当たりとなった場合には、図柄制御装置61に当たり状態中に当たりが発生したことを示すコマンドを出力する(ステップS8)。
図柄制御装置61では、通常の当たり発生時には行わないが当たり状態中に当たりが発生した場合にだけ、後述するように入力される第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の開放および閉塞を示すコマンドに基づいて、可変表示装置4に第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の開放を示す演出表示および閉塞を示す演出表示を行う。
次に、当たり中当たりフラグをセットして(ステップS9)処理を終了する。
次に、ステップS7で当たり状態中に当たりが発生していない場合には、第1段抽選処理もしくは第2段抽選処理が当たりとなったことに基づいて第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が開放するタイミングか否かを判定する(ステップS10)。
第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が開放する場合には、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の開放を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS11)、処理を終了する。
第1変動入賞装置もしくは第2変動入賞装置が開放でない場合には、既に、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が開放した状態で、閉塞条件が成立して、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が閉塞するタイミングか否かを判定する(ステップS12)。
第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が閉塞する場合には、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の閉塞を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS13)、処理を終了する。
ステップS11、S13において、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の開放か、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の閉塞を示すコマンドが入力した図柄制御装置61においては、上述の当たりコマンドが入力した際に、後述のように第4変動入賞装置20の開閉に係わる演出表示が開始されており、これらのコマンドを無効として、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の開閉に係わる演出表示を行わない。
第1変動入賞装置もしくは第2変動入賞装置が閉塞でない場合には、既に、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が開放した後に閉塞した状態で、第2段抽選処理が開始され、第2段抽選処理で変動表示時間が経過して当たり・はずれが確定表示される段階で、抽選結果が当たりとなって第3変動入賞装置19が開放するタイミングか否かを判定する(ステップS14)。
第3変動入賞装置19が開放する場合には、第3変動入賞装置19の開放を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS15)、処理を終了する。
第3変動入賞装置19が開放でない場合には、既に、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が開放した後に閉塞した状態で、第2段抽選処理が開始され、第2段抽選処理で変動表示時間が経過して当たり・はずれが確定表示される段階で、抽選結果がはずれとなったか否かを判定する(ステップS16)。
第2段抽選処理がはずれの場合には、第2段抽選処理のはずれを示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS17)、処理を終了する。
第2段抽選処理がはずれでない場合には、既に、第2段抽選処理が当たりとなって第3変動入賞装置19が開放した状態で、閉塞条件が成立して、第3変動入賞装置18が閉塞するタイミングか否かを判定する(ステップS18)。
第3変動入賞装置19が閉塞する場合には、第3変動入賞装置19の閉塞を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS19)、処理を終了する。
既に、第3変動入賞装置19が閉塞した状態で、第3段抽選処理が開始され、第3段抽選処理で変動表示時間が経過して当たり・はずれが確定表示される段階で、抽選結果が当たりとなって第4変動入賞装置20が開放するタイミングか否かを判定する(ステップS20)。
第4変動入賞装置20が開放する場合には、第4変動入賞装置20の開放を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS21)、処理を終了する。
第4変動入賞装置20が開放でない場合には、既に、第3変動入賞装置18が開放した後に閉塞した状態で、第3段抽選処理が開始され、第3段抽選処理の開始時に当たり・はずれの抽選結果の判定が行われ、判定がはずれとなったか否かを判定する(ステップS22)。
第3段抽選処理の判定がはずれの場合には、第3段抽選処理のはずれ判定を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS23)、処理を終了する。なお、この段階は、第3段抽選処理の変動表示時間がカウントされる段階であり、この変動表示時間がタイムアップしないと第4可変表示器11の変動表示ゲームは確定しない。
また、第4変動入賞装置20が開放でない場合には、既に、第3変動入賞装置18が開放した後に閉塞した状態で、第3段抽選処理が開始されるとともに第3段抽選処理に対応する第4可変表示器11での変動表示ゲームの変動表示時間が経過し、第3段抽選処理の抽選結果がはずれで確定したか否かを判定する(ステップS24)。
第3段抽選処理の判定がはずれの場合には、第3段抽選処理のはずれ確定を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS25)、処理を終了する。なお、この段階は、上述のはずれ判定から第3段抽選処理の変動表示時間が経過した段階である。
第3段抽選処理がはずれでない場合には、既に、第3段抽選処理が当たりとなって第4変動入賞装置20が開放した状態で、閉塞条件が成立して、第4変動入賞装置20が閉塞するタイミングか否かを判定する(ステップS26)。
第4変動入賞装置20が閉塞する場合には、第4変動入賞装置20の閉塞を示すコマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS27)、処理を終了する。
第4変動入賞装置20が閉塞でない場合には、当たり状態が終了か否かを判定する(ステップS28)。ここで当たり状態の終了は、第2保留球数および第3保留球数が0で、第2段抽選処理および第3段抽選処理が行われておらず、かつ、第3変動入賞装置19および第4変動入賞装置20に対する開閉変動処理が行われていない場合である。
そして、当たり状態が終了の場合には、当たり終了コマンドを図柄制御装置61に出力し(ステップS29)、当たりフラグをリセットし(ステップS30)、処理を終了する。
当たり終了コマンドが入力した図柄制御装置61は、当たり状態終了演出表示を可変表示装置4に表示する。なお、この際には、基本的に、可変表示装置4では、客待ち表示もしくは第1段抽選処理もしくは副第1段抽選処理の抽選処理中の変動表示ゲームを表示している。
上述の処理で第1〜第4変動入賞装置17〜20の開放、閉塞もしくは第2および第3段抽選処理のはずれ、当たり状態の終了のいずれでもない場合は処理を終了する。
なお、ステップS10,S12,S14、S16.S18,S20,S22,S24,S26,S28における判定において、同時に複数がYESとなることはなく、いずれか1つがYESになるので、特に処理順は上述の処理順に限定されるものではない。
前記ステップS6で、当たり中当たりフラグがセットされている場合には、当たり状態中に当たりが発生して、第1段抽選処理もしくは第2段抽選処理が当たりとなったことに基づいて第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が開放するか否かを判定する(ステップS31)。
第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が開放する場合には、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の再開放を示すコマンドを図柄制御装置61に出力する(ステップS32)。
第1変動入賞装置もしくは第2変動入賞装置が再開放でない場合には、既に、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が再開放した状態で、閉塞条件が成立して、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が再閉塞か否かを判定する(ステップS33)。
第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が再閉塞する場合には、1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18の閉塞を示すコマンドを図柄制御装置61に出力するとともに、当たり中当たりフラグをリセットして(ステップS34)処理を終了する。
以上の主制御装置31で行われる当たり状態演出表示処理に対応して、図柄制御装置61では、当たりコマンドが入力すると可変表示装置4における当たり状態演出表示の制御が行われる。図柄制御装置61における当たり状態演出表示の制御は、主制御装置31からのコマンドに基づくものであり、演出表示の制御は図柄制御装置61と主制御装置31によって行われることになる。
可変表示装置4における当たり状態演出表示では、メイン(主人公)となるキャラクタ(例えば人物)が登場して何らかの行動を起こし、ラッキーな状態となる場合と、アンラッキーな状態となる場合とが生じる演出となっている。ここで、当たり状態発生によりキャラクタが登場し、キャラクタに基づくストーリーが展開する。そして、第2段抽選処理で当たりとなって第3変動入賞装置18の開放のコマンドが図柄制御装置61に入力すると、前記ストーリーにおけるキャラクタが特別な行動を起し、この行動の結果となる演出表示が第4変動入賞装置20を開放するか否かを決定する第3段抽選処理に対応する。そして、図4のタイミングチャートに示すように、第3段抽選処理で第4変動入賞装置が開放するとラッキーな状態を示す当たり演出表示となり、第3段抽選処理ではずれとなって第4変動入賞装置が開放しないとアンラッキーな状態を示すはずれ演出表示となる。
また、第3段抽選処理は、通常、第3保留数がその上限の4まで溜まり、4回行われることになる。
ここで、当たり状態が発生してから最初に第3変動入賞装置19が開放して第3変動入賞装置の開放を示すコマンドが入力するまでは、キャラクタが行動を開始する前の当たり状態演出表示のストーリーの説明等の導入部分となる演出表示が第4変動入賞装置が開放するか否かの演出表示の一部として行われる。また、この際に、当たり状態を続行するために必要となる第1もしくは第2変動入賞装置17,18への遊技球の入賞を指示する表示、すなわち、通常の打ち方から右打ちを開始するように指示する表示が行われる。したがって、当たり状態となって最初に1回だけ第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が開放する際には、第4変動入賞装置20の開閉に係わる演出表示が優先して行われる。また、第1変動入賞装置17もしくは第2変動入賞装置18が開閉する際のコマンドは無効とされ、これらのコマンドの入力に基づく演出表示変更等は行われない。
すなわち、当たりコマンドに基づいて、第4変動入賞装置20が開放するか否かに拘わる演出表示が開始される。また、この演出表示は、当たり状態の開始を示す演出表示となる。
また、第3変動入賞装置19が開閉する場合にも基本的に第4変動入賞装置20の開閉に係わるキャラクタが特別な行動をしている状態の演出表示が行われる。この際に第3変動入賞装置19の開放を示すコマンドが入力された際にキャラクタの特別な行動が開始されるので、キャラクタの行動開始が第3変動入賞装置19の開放を示す演出表示と解釈してもよく、この場合に第3変動入賞装置19の開放に対応する開放コマンドは無効とされず、キャラクタが行動開始する際のタイミングを示す信号として有効とされる。
また、確率的に極めて低いが第2段抽選処理がはずれとなった場合には、第2保留球数が0でなければ、再び、第2段抽選処理が行われることになり、はずれが確定した段階で再び、第2段抽選処理の開始時の画像表示に戻った状態となる。
一方、保留球数が0ならば、当たり状態終了となり、当たり状態終了コマンドが入力するので、当たり状態終了演出表示を行う。なお、当たり状態終了コマンドは、当たり状態が終了した後に行われる。
また、第3段抽選処理では、抽選開始と抽選確定のコマンドが入力されるようになっている。そして、第3段抽選処理における抽選開始から抽選確定までの変動表示時間は、当たりの場合とはずれの場合とで異なり、当たりの場合は、例えば、1秒、はずれの場合は7秒となっている。
そして、はずれの場合の変動表示時間は、当たりの場合の変動表示時間に第4変動入賞装置20の開放時間を加えた時間にほぼ等しくなっている。なお、第4変動入賞装置の閉塞条件は、6秒もしくは遊技球10個の入賞であるが、遊技球の発射速度等から第4変動入賞装置が開放開始してから閉塞するまでの6秒の間に遊技球が10個入る可能性は低く、実質的に第4変動入賞装置の閉塞条件は6秒経過となる。したがって、第3段抽選処理におけるはずれの変動表示時間と、当たりの変動表示時間に第4変動入賞装置の開放時間を足した時間がほぼ等しくなる。
すなわち、可変表示装置4の表示を制御する図柄制御装置61は、前記下位開放手段としての主制御装置31が最下位より前記順位が1つ上の第3変動入賞装置19に対応して記憶する入賞回数(第3保留球数)を順次連続的に消化して前記入賞回数に対応する回数の保留抽選消化処理(第3段抽選処理および第4開閉変動処理)を行う際に、前記保留抽選処理(第3段抽選処理)の当たりまたははずれに対応した最下位開閉演出表示を前記演出表示装置としての可変表示装置4に表示させる最下位開閉演出表示手段として機能する。
また、主制御装置31は、最下位より前記順位が1つ上の第3変動入賞装置19に対応して記憶された入賞回数(第3保留球数)に基づいて行われると共にはずれとなる保留抽選処理(第3段処理抽選)1回分の保留抽選時間(はずれ変動表示時間)を示すはずれ単位処理時間を、最下位より前記順位が1つ上の第3変動入賞装置19に対応して記憶された入賞回数(第3保留球数)に基づいて行われると共に当たりとなる(保留)抽選処理一回分の保留抽選時間(当たり変動表示時間)と当該保留抽選処理(第3段抽選処理)で当たりとなったことに基づいて行なわる最下位の第4変動入賞装置20に対する前記開放処理(開閉変動処理)にかかる時間とを足し合わせた当たり単位処理時間に略等しくなるように設定している。
そして、第3段抽選処理の抽選処理の開始が第3段抽選演出表示の開始のコマンドとなる。なお、これを第3段抽選処理が1回目の場合には、第3変動入賞装置の閉塞コマンド2回目以降は、第4変動入賞装置の閉塞コマンドで代用するものとしてもよい。
第3段抽選演出表示は、当たり(ラッキー状態)となるかはずれ(アンラッキー状態)となるかを期待を持たせて演出するような表示となり、例えば、主人公となるキャラクタがラッキー状態となるのを期待している状態を示す表示となる。
第4変動入賞装置20の開放コマンドの入力のタイミングは、上述のラッキー状態を示す当たり演出表示の開始のタイミングとなり、変動入賞装置20の閉塞コマンドの入力のタイミングはラッキー状態を示す演出表示の終了のタイミングとなる。
また、第3段抽選処理ではずれとなった場合には、第3段抽選処理が開始された時点で当たりまたははずれが判定されるので、この際にはずれ判定コマンドが出力され、予め設定された時間として、例えば、当たりの場合の変動表示時間と同じ時間だけ第3段抽選演出表示を行った後にアンラッキー状態を示すはずれ演出表示が開始され、変動表示時間が経過してはずれ確定コマンドの入力でアンラッキー演出表示が終了する。
上述のように、第3段抽選処理における変動表示時間は、当たりの変動表示時間が短く、はずれの変動表示時間が長くされることで、当たりの場合のラッキー状態の演出表示は、第4変動入賞装置20の開放から閉塞までの間行われ、はずれの場合のアンラッキー状態のはずれ演出表示は、はずれの場合の長い変動表示時間中に行われる。
また、第3段抽選処理は、第3保留球数が上限数まで溜まった場合に、上限数である4回連続で行われることになり、上述のラッキー状態もしくはアンラッキー状態、すなわち、当たりもしくははずれ演出表示を合わせて4回行われることになる。そして、この際には、並行して第2段抽選処理が行われており、上述の4回の第3段抽選処理に基づく当たりの変動表示時間および第4変動入賞装置の開閉もしくははずれの変動表示時間が経過した後に、第2段抽選処理の変動表示時間が経過し、極めて高い確率で当たりとなって第3変動入賞装置が開放する。この際には、1回目となる第2段抽選処理を除いて第3段抽選処理が並行して行われており、第4変動入賞装置20が開放するか否かについての演出表示が行われた状態となっている。
そして、上述のように第3変動入賞装置の開放に対応するコマンドの入力で再び、キャラクタが特別な行動を開始する演出表示が行われる。なお、この表示は、次の第3段抽選処理へのつなぎとなる演出表示でもある。また、ここで、4回連続で行われる第3段抽選処理の最後となる4回目がはずれとなってはずれの変動表示時間が経過した後もしくは当たりとなって第4変動入賞装置が開放してから閉塞した後に、直ぐに第3変動入賞装置が開放されるわけではなく、タイムラグが存在する。このタイムラグ用に演出表示を行う。
ここで、第3保留球数が上限の4となった場合に4回連続で行われる第3段抽選処理において、図4の一番上の保留4回分の第3段抽選処理が全てはずれた場合においては、第4変動入賞装置20が開放することがないので、第2段抽選処理の変動表示時間(例えば、32秒)が停止することなく経過するとともに、その間に、第3段抽選処理のはずれの変動表示時間7秒が4回経過することになる。これにより、4回の第3段抽選処理が終了した後に僅かなタイムラグを経て直ぐに第2段抽選処理で極めて高い確率で当たりとなって第3変動入賞装置19が開放することになる。
そして、4回続けて行われる第3段抽選処理では、それぞれはずれの変動表示時間だけ第3段抽選処理が行われるとともに、はずれの変動表示時間分の上述の第3段抽選演出表示およびはずれ演出表示とが行われる。
この場合に、第2段抽選処理中に開放する変動入賞装置20がないことから、変動表示時間が中断することなく経過することになり、予め設定されたタイムラグを経て第3変動入賞装置が開放し、上述のキャラクタが特別な行動を開始する表示演出が行われることになる。
一方、第3段抽選処理で当たりが発生すると、例えば、図4の上から2番目のように1回当たりが発生した場合には、第4変動入賞装置20が1回開放し、この開放時間中、第2段抽選処理の変動表示時間が停止するので、実質的な第2段抽選処理の変動表示時間が開放時間だけ延長され、4回目の第3段抽選処理ではずれの場合にはずれの変動表示時間が経過して第3段抽選処理が終了した後に上述のタイムラグを経ても第3変動入賞装置が開放することなく、さらに、第4変動入賞装置20の開放時間だけ変動表示時間が延長された後に第2段抽選処理が高い確率で当たりとなって第3変動入賞装置19が開放することになる。
この場合に、4回目の第3段抽選処理中のはずれ演出表示後にタイムラグ分の演出表示が行われてから第3変動入賞装置が開放する際に行われる上述のキャラクタが特別な行動を起こす演出表示との間に、第4変動入賞装置20の開放時間分だけ間が空き時間となってしまう。
この例では、この空き時間用の演出表示が予め用意されており、例えば、図柄制御装置61のROMに空き時間用の表示データが記憶されており、第4変動入賞装置が開放することにより、開放時間分だけ第2段抽選処理が延長された場合に、この延長時間用の延長演出表示が可変表示装置4で行われる。
この延長表示は、例えば、次に第3変動入賞装置が開放して閉塞した後に再び第3段抽選処理が始まるのにまだ時間があることを示す演出表示でたとえば「またね」とか「ちょっと待ってね」とかの表示がでるものとしてのよい。なお、当たり状態中の演出表示が途切れないようにすればよい。
そして、4回行われる第3段抽選処理では、上述のように全てのはずれの場合(1/16の確率)と、1回だけ当たりの場合(4/16の確率)と、2回当たりの場合(6/16の確率)と、3回当たりの場合(4/16の確率)と、4回当たりの場合(1/16の確率)とが発生する。
そして、2回当たりの場合には、第2段抽選処理は、その変動表示時間に対して第4変動入賞装置20の2回の開放時間と等しい2回の延長時間だけ延長されえ、3回当たりの場合には、3回の延長時間がけ延長され、4回当たりの場合には、図4の保留4回分の
第3段抽選処理が全て当たった場合に示すように4回の延長時間だけ延長される。
このように、1回でも第3段抽選処理が当たりとなって第4変動入賞装置20が第2段抽選処理中に開放した場合には、第2段抽選処理に必要な時間が延長されるのに対して、上述の延長演出表示を行うことにより、可変表示装置4における演出表示が途切れてしまうのを防止するようになっている。
この延長演出表示用の表示データは、第4変動入賞装置20の開放時間が、その閉塞条件から第2状態となった第4変動入賞装置20に6秒未満で10個の遊技球が入賞した場合を除き6秒となるととに、6秒未満で10個の遊技球が第4変動入賞装置20に入賞することが極めて困難なことから基本的に6秒となる。
したがって、延長演出表示は6秒の表示データで構成されており、6秒間の演出表示となるとともに、複数回(2〜4回)延長演出表示が行われる場合も同じ延長演出表示が繰り返されるようになっている。
以上のことから最下位開閉演出表示手段としての主制御装置31は、最下位より前記順位が2つ上の第1もしくは第2変動入賞装置17,18に対応して記憶される入賞回数(第2保留球数)に基づく(保留)抽選処理(第2段抽選処理)が行われている場合に、最下位より前記順位が1つ上の第3変動入賞装置19に対応して記憶される入賞回数(第3保留球数)に基づく(保留)抽選消化処理(第3段抽選処理および第4開閉変動処理)毎に、前記当たりまたははずれの単位処理時間に対応する最下位開閉演出表示を行った後に、最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理(第4開閉変動処理)に必要な時間に対応する延長演出表示を最下位の変動入賞装置対する前記開放処理(第4開閉変動処理)が行われた回数に対応する回数だけ前記演出表示装置に繰り返し表示させることになる。
ここで、延長演出表示は、実際には、1回分の延長演出表示の表示データではなく、繰り返し行われる第3段抽選処理の最大回数、すなわち、第3段抽選処理の契機となる第3保留球数の上限数まで、第4変動入賞装置20の開放時間と等しい時間分の演出表示を繰り返した表示データとなっている。
すなわち、延長演出表示を複数回行う場合に、一回分の延長演出表示用の表示データを用いてこれを繰り返し表示するのでも、延長演出表示の1回用の表示データ、2回用の表示データ、…、最大回数用の表示データを用意し、第4変動入賞装置20の開放回数に対応して、これらの表示データから表示データを選択して延長演出表示を行うのでもない。
第4変動入賞装置の開放回数とは関係なく、最大回数用、ここでは4回用として6秒の延長演出表示を4回繰り返す表示データを用いて、最大回数分の延長演出表示を行う。ここで、例えば、第2段抽選処理の変動表示時間が経過し、第3変動入賞装置19が開放した場合の開放のコマンドの図柄制御装置61への入力により、延長演出表示に対して、上述のキャラクタが特別な行動を開始する演出表示(第3変動入賞装置19の開放を示す演出表示)が開始されることになり、この演出表示に上書きされることで、延長演出表示が終了することになる。
この場合には、第3段抽選処理に対応する当たり演出表示もしくははずれ演出表示が終わったの後に上述のタイムラグ表示を行い、ついで、延長演出表示を行う構成とすることが好ましい。このような構成とすれば、第4変動入賞装置が1〜3回開放した場合に、延長演出表示を繰り返し表示する際の、前の延長演出表示とそれに続く後の延長演出表示との境となる部分で、第3変動入賞装置19の開放コマンドが入力されて、上述の第3変動入賞装置19の開放に対応する次回第三段抽選処理へのつなぎ演出表示が開始され、残りの延長演出表示は、上書きされて表示されないことになる。
以上のことから、図柄制御装置61は、演出表示装置としての可変表示装置4に、最下位より前記順位が1つ上の第3変動入賞装置19に対する前記開放処理に係わる上位開閉演出表示(上述のキャラクタが特別の行動を行う演出表示で、かつ、第3変動入賞装置19の開放に対応する演出表示)を前記演出表示装置に表示させる上位開放演出表示手段として機能する。
また、最下位開閉演出表示手段としての図柄制御装置61は、最下位より前記順位が1つの上の第3変動入賞装置19に対応する入賞回数(第3保留球数)の上限数分だけ前記延長演出表示を繰り返して表示するための延長演出表示データを有し、当該延長演出表示データを用いて前記演出表示装置としての可変表示装置4に延長演出表示を繰り返して表示する。
前記上位開閉演出表示手段としての図柄制御装置61は、前記最下位開閉演出表示手段により前記演出表示装置としての可変表示装置4に前記最下位開閉演出表示(当たり演出表示およびはずれ演出表示)が表示された後に、前記延長演出表示データに基づく延長演出表示が前記可変表示装置4に表示された際に、前記上位開閉演出表示を表示する場合に、
最下位より前記順位が二つ上の第1もしくは第2変動入賞装置17,18に対応して記憶される入賞回数(第2保留球数)に基づく(保留)抽選処理(第2段抽選処理)の保留抽選時間(変動表示時間)が経過した時点で、前記延長演出表示データに基づく表示が終了するか否かに係わりなく、上位開閉演出表示を前記可変表示装置4に表示することになる。
なお、図4に示されているのは、第2段抽選処理の2回目から4回目までの状態であり、第2段抽選処理の1回目は、並行して第3段抽選処理が行われることがない。また、第2段抽選処理の4回目が終了した後にも4回までの第3段抽選処理が行われるが、この場合には、4回の第三段抽選処理が終了した時点で当たり状態が終了となり、第4変動入賞装置が開放しても延長演出表示が行われることなく、当たり状態終了を示す演出表示が行われる。
以上のことから、従来の一般電役と異なり、第3段抽選処理の当たりとなる確率を極めて高い確率ではなく、当たり、はずれの双方が共に頻繁に発生する確率、すなわち、1/2もしくはそれに近い確率(例えば、1/9〜10/11程度の範囲)とすることにより、はずれが発生するようにするとともに、可変表示装置4にはずれの演出表示を十分な時間で行えるように、当たりの変動表示時間よりはずれの変動表時間を長くすること、すなわち、当たりの変動表示時間と第4変動入賞装置の開放時間を加えた当たりの単位処理時間と、はずれの変動表示時間からなるはずれの単位処理時間をほぼ等しくすることにより、発生する問題を解消することができる。
すなわち、第3段抽選処理のはずれの変動処理時間を長くし、かつ、はずれが頻繁に発生することから、第3段抽選処理が4回連続で行われる間に、第2段抽選処理の抽選結果が確定して、第3変動入賞装置19が開放してしまわないようにするため、第2段抽選処理における変動表示時間をはずれの変動表示時間の4回分より長くする必要がある。
この場合に、第3段抽選処理で当たりが発生して第4変動入賞装置20が開放すると、その開放時間分だけ第3段抽選処理が延長され、4回目の第3段抽選処理がはずれで終了した後もしくは4回目の第3段抽選処理が当たりとなって第4変動入賞装置20が開閉した後に、第2段抽選処理が終了して第3変動入賞装置19が開放するまで長いブランクが発生してしまう。
それに対して、可変表示装置4における演出表示で、前記ブランクの期間に第4変動入賞装置20の1回の開放時間に対応する延長演出表示を、第4変動入賞装置20の開放回数分だけ繰り返して表示することで、演出表示にブランクを生じるのを防止することができる。また、同じ延長演出表示を繰り返すことで、延長演出表示に必要な表示データの量を減らすことができ、これにより遊技機の開発における可変表示装置4での表示データの製作期間の短期化および低コスト化を図ることができる。
また、延長演出表示を繰り返し表示する際に、図柄制御装置61に、予め最大回数まで繰り返す延長演出表示用のデータを記憶しておき、第4変動入賞装置20の開放回数に拘わらず、この最大回数まで繰り返す延長演出表示用のデータに基づく演出表示を行い第3変動入賞装置19が開放した際に第3変動入賞装置19の開放開始を開始タイミングとして上位開閉演出表示としての上述のキャラクタが特別な行動を行う演出表示を開始することで、余分な延長演出表示が表示されないことになる。これにより、延長演出表示の繰り返し表示回数が変化するものとしての、延長演出表示の表示制御を極めて簡単なものとすることができ、延長演出表示を開発する際の開発期間の短期化および低コスト化を図ることができる。
また、周知の一般電役としてのパチンコ遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムにおいて、上述の本発明に係わるパチンコ遊技機における制御系の処理を付加してコンピュータで実行可能としたプログラムも本発明に含まれるものである。また、前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明に含まれる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤を示す正面図である。 前記遊技機の電気系統を説明するためのブロック図である。 前記遊技機の主制御装置における当たり状態演出表示処理を説明するためのフローチャートである。 前記主制御装置および図柄制御装置による当たり状態演出表示の制御のうちの第2段抽選処理および第3段抽選処理に対応する演出表示のタイミングを示すタイミングチャートである。
符号の説明
4 可変表示装置(演出表示装置)
17 第1変動入賞装置(上位の変動入賞装置、最上位の変動入賞装置)
18 第2変動入賞装置(上位の変動入賞装置、最上位の変動入賞装置)
19 第3変動入賞装置(上位の変動入賞装置、下位の変動入賞装置)
10 第4変動入賞装置(下位の変動入賞装置、最下位の変動入賞装置)
31 主制御装置(最上位開放手段、保留記憶手段、下位開放手段、保留抽選時間計時手段、最下位開閉演出表示手段、上位開放演出表示手段)
61 図柄制御装置(最下位開閉演出表示手段、上位開放演出表示手段)

Claims (4)

  1. 遊技球が発射される遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた3つ以上の変動入賞装置と、
    前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいた抽選で当たりとなった場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
    最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
    前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当たりまたははずれの保留抽選を行うとともに保留抽選結果を確定する保留抽選処理と、当該保留抽選処理により確定された保留抽選結果が当たりの際にだけ行われるとともに、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる開放処理と、前記保留抽選処理が行われた場合に対応する入賞回数をカウントダウンして消化する保留消化処理とからなる保留抽選消化処理を行う下位開放手段と、
    最下位より上位となる変動入賞装置毎に設定され、保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの1回の保留抽選処理あたりの時間を示す保留抽選時間を各順位の変動入賞装置毎に計時する保留抽選時間計時手段と、
    演出表示を行う演出表示装置とを備え、
    前記保留抽選時間計時手段は、前記いずれかの変動入賞装置の開放処理が行われている間だけ保留抽選時間の計時を中断することにより前記開放処理が行われる毎に保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの実時間を延長し、
    最下位より2つ以上順位が上の変動入賞装置の前記保留抽選時間を、当該変動入賞装置より下位となる変動入賞装置に対応して記憶される全ての入賞回数の上限数に対応して前記保留抽選処理の開始から始まる保留抽選消化処理を行うのにかかる総時間から当該保留抽選処理の結果が当たりの場合に実施される全ての前記開放処理にかかる前記開放処理時間を除いた時間より長く設定している遊技機において、
    前記下位開放手段が最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶する入賞回数を順次連続的に消化して前記入賞回数に対応する回数の保留抽選消化処理を行う際に、前記保留抽選処理の当たりまたははずれに対応した最下位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示させる最下位開閉演出表示手段を備え、
    最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共にはずれとなる保留抽選処理1回分の保留抽選時間を示すはずれ単位処理時間を、
    最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共に当たりとなる保留抽選処理一回分の保留抽選時間と当該保留抽選処理で当たりとなったことに基づいて行なわる最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理にかかる時間とを足し合わせた当たり単位処理時間に略等しくなるように設定し、
    前記最下位開閉演出表示手段は、最下位より前記順位が2つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選処理が行われている場合に、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選消化処理毎に、前記当たりまたははずれの単位処理時間に対応する最下位開閉演出表示を行った後に、最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理に必要な時間に対応する延長演出表示を最下位の変動入賞装置対する前記開放処理が行われた回数に対応する回数だけ前記演出表示装置に繰り返し表示させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出表示装置に、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対する前記開放処理に係わる上位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示させる上位開放演出表示手段を備え、
    前記最下位開閉演出表示手段は、最下位より前記順位が1つの上の変動入賞装置に対応する入賞回数の上限数分だけ前記延長演出表示を繰り返して表示するための延長演出表示データを有し、当該延長演出表示データを用いて前記演出表示装置に延長演出表示を繰り返して表示し、
    前記上位開閉演出表示手段は、前記最下位開閉演出表示手段により前記演出表示装置に前記最下位開閉演出表示が表示された後に、前記延長演出表示データに基づく延長演出表示が前記演出表示装置に表示された際に、前記上位開閉演出表示を表示する場合に、
    最下位より前記順位が二つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選処理の保留抽選時間が経過した時点で、前記延長演出表示データに基づく表示が終了するか否かに係わりなく、上位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 遊技球が発射される遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた3つ以上の変動入賞装置と、
    前記遊技盤上に発射された遊技球に基づいた抽選で当たりとなった場合に、最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる最上位開放手段と、
    最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置が第2状態となった際に、当該上位の変動入賞装置に遊技球が入賞する毎に、当該上位の変動入賞装置に対応して上限数となるまで入賞回数をカウントアップして更新記憶する保留記憶手段と、
    前記保留記憶手段に、上位の各変動入賞装置のいずれかに対応して1以上の入賞回数が記憶されている場合に、当たりまたははずれの保留抽選を行うとともに保留抽選結果を確定する保留抽選処理と、当該保留抽選処理により確定された保留抽選結果が当たりの際にだけ行われるとともに、当該入賞回数が対応して記憶されている上位の変動入賞装置より1つ下位となる変動入賞装置を第1状態から第2状態とした後に第1状態に復帰させる開放処理と、前記保留抽選処理が行われた場合に対応する入賞回数をカウントダウンして消化する保留消化処理とからなる保留抽選消化処理を行う下位開放手段と、
    最下位より上位となる変動入賞装置毎に設定され、保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの1回の保留抽選処理あたりの時間を示す保留抽選時間を各順位の変動入賞装置毎に計時する保留抽選時間計時手段と、
    演出表示を行う演出表示装置とを備え、
    前記保留抽選時間計時手段は、前記いずれかの変動入賞装置の開放処理が行われている間だけ保留抽選時間の計時を中断することにより前記開放処理が行われる毎に保留抽選処理開始から保留抽選結果確定までの実時間を延長し、
    最下位より2つ以上順位が上の変動入賞装置の前記保留抽選時間を、当該変動入賞装置より下位となる変動入賞装置に対応して記憶される全ての入賞回数の上限数に対応して前記保留抽選処理の開始から始まる保留抽選消化処理を行うのにかかる総時間から当該保留抽選処理の結果が当たりの場合に実施される全ての前記開放処理にかかる前記開放処理時間を除いた時間より長く設定している遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムであって、
    前記下位開放手段が最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶する入賞回数を順次連続的に消化して前記入賞回数に対応する回数の保留抽選消化処理を行う際に、前記保留抽選処理の当たりまたははずれに対応した最下位開閉演出表示を前記演出表示装置に表示させる最下位開閉演出表示手段としてコンピュータを機能させ、
    前記コンピュータは、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共にはずれとなる保留抽選処理1回分の保留抽選時間を示すはずれ単位処理時間を、
    最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶された入賞回数に基づいて行われると共に当たりとなる保留抽選処理一回分の保留抽選時間と当該保留抽選処理で当たりとなったことに基づいて行なわる最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理にかかる時間とを足し合わせた当たり単位処理時間に略等しくなるように設定し、
    前記最下位開閉演出表示手段としてのコンピュータは、最下位より前記順位が2つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選処理が行われている場合に、最下位より前記順位が1つ上の変動入賞装置に対応して記憶される入賞回数に基づく保留抽選消化処理毎に、前記当たりまたははずれの単位処理時間に対応する最下位開閉演出表示を行った後に、最下位の変動入賞装置に対する前記開放処理に必要な時間に対応する延長演出表示を最下位の変動入賞装置対する前記開放処理が行われた回数に対応する回数だけ前記演出表示装置に繰り返し表示させることを特徴とするプログラム。
  4. 請求項3記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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