JP2009011445A - 遊技機、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの変動表示ゲームと、羽根物用の変動入賞装置を組合せることで、通常より遊技者に有利となる状態を発生可能とする。
【解決手段】第1始動入賞口51の第1始動入賞球検知センサ53での検知に基く変動入賞装置3の開放が0.3秒で、第2始動入賞口52の第2始動入賞球検知センサ54での検知に基く変動入賞装置3の開放が1.5秒となる。遊技球の入賞を第1始動入賞球検知センサ53での遊技球の検知および第2始動入賞球検知センサ54での遊技球の検知のうちの少なくとも一方の検知に振り分けて認識させる。この際に、第1始動入賞球検知センサ53での検知に振り分けられる確率が高い第1振分率と、第2始動入賞球検知センサ54での検知に振り分けられる確率が高い第2振分率とのうちの一方の振分率を用いる。変動入賞装置3の変動中に第1および第2始動入賞口51,52への遊技球の入賞は保留される。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機、プログラム及び記録媒体に関するものである。
いわゆるデジパチと称されるパチンコ遊技機においては、複数の表示領域のそれぞれにおいて、複数種の識別情報(特別図柄)を切り替えるように変動表示させた後に識別情報を停止表示させるとともに、複数の表示領域でそれぞれ停止表示される識別情報の組合せが予め設定された特別の組合せとなった場合に、大当りとなって通常の状態より多くの遊技球を獲得可能となる特別遊技状態を発生させる変動表示ゲームを表示する表示装置が備えられている。
そして、前記表示装置として大型の液晶表示装置を備えたパチンコ遊技機が多く開発され、変動表示ゲームの表示内容に特徴を持たせることで、遊技者の興趣を高めるようにしている。
また、パチンコ遊技機の遊技を多彩なものとするために、いわゆるデジパチとしての機能と、いわゆる羽根物としての機能とを持った遊技機や、デジパチにおける変動表示ゲームを2つ並行して行えるようにした遊技機などが開発されている(たとえば、特許文献1参照)。
このような遊技機では、変動表示ゲームと羽根物による遊技との組合せや、並行して行われる2つの変動表示ゲームの組合せによって、遊技者に新たな遊技性を提供しようとしている。なお、ここでの2つの変動表示ゲームを並行して行うというのは、従来の特別図柄の変動表示ゲームと普通図柄の変動表示ゲームとを並行して行うもののことではなく、特別図柄の変動表示ゲームを2つ並行して行うもので、さらに普通図柄の変動表示ゲームを行うものとしてもよい。
特開2003−62215号公報
ところで、2つの変動表示ゲームを並行して行うものにおいては、2つの変動表示ゲームの両方について、当たるか否かを遊技者が注視することになるが、単純に2つの変動表示ゲームが並行して行われるだけでは、慣れてしまえば、各変動表示ゲームをそれぞれ単独で見た場合と遊技性がそれほど変化しておらず、遊技者が飽きてしまう可能性がある。
そこで、2つの変動表示ゲームを連携させるとともに、さらに羽根物用の変動入賞装置を組み合わせて従来と大きく異なる遊技性を有するような遊技機の開発が望まれている。
また、従来の一般的な羽根物と呼ばれるパチンコ遊技機では、デジパチの確変状態のように通常より当りが発生しやすい状態がなく、変化に乏しい遊技性となっていた。
また、従来の一般的な羽根物と呼ばれるパチンコ遊技機では、例えば、羽根物用の変動入賞装置が開放している間に、変動入賞装置の開放の契機を付与する始動入賞口に遊技球が入賞した際に、デジパチの変動表示ゲームの開始の契機のように保留されることがない。
すなわち、変動入賞装置が開放している間に始動入賞口に遊技球が入賞すると無効とされてしまい、この入賞に基づいて変動入賞装置が開放することがなく、遊技者が不満に思う可能性が高い。特に、特別遊技状態となっている間には、始動入賞口にかなりの数の遊技球が入賞する可能性があるが、これらの遊技球の入賞も全て無効とされてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、2つの変動表示ゲームと、羽根物用の変動入賞装置を組合せることで、通常より遊技者に有利となる状態を発生可能とするとともに、始動入賞口に入賞した遊技球が無効となる可能性を低減することができる遊技機、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、遊技球が発射される遊技盤と、
前記遊技盤上に設けられた始動入賞口と、
前記遊技球が入賞できない閉塞状態と、前記遊技球が入賞しやす開放状態との間で開閉変動可能で、内部に遊技球が通過可能な特定領域を備えた変動入賞装置と、
前記始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて、前記変動入賞装置を閉塞状態から所定期間だけ開放状態に変動するように制御し、かつ、開放状態に変動した際に入賞した遊技球が特定領域を通過したことに基いて、開放状態と閉塞状態とを繰り返すことにより遊技球の入賞の機会を増やす特別遊技状態となるように前記変動入賞装置を制御する変動制御手段と、
前記変動制御手段が前記変動入賞装置の開閉変動に係る制御を行っている間に、前記始動入賞口に遊技球が入賞した場合に、前記変動入賞装置を所定期間だけ開放状態とする契機となる保留開放契機を上限となるまで1つずつ記憶し、前記保留開放契機に基いて前記変動入賞装置を開放状態とした場合に保留開放契機を1つずつ消去する開放契機保留手段とを備えた遊技機において、
前記始動入賞口に遊技球が入賞した際に、当該遊技球の入賞を第1検知および第2検知のうちの少なくとも一方の検知に振り分けて認識し、第1検知および第2検知の振り分けに際し、第2検知より第1検知に振り分けられる確率が高い第1振分率と、第1検知よりも第2検知に振り分けられる確率が高い第2振分率とのうちの一方の振分率を用いる検知手段と、
前記検知手段が所定期間に渡って第1振分率を用いるか、第2振分率を用いるかを決める振分決定手段とを備え、
前記開放契機保留手段は、前記変動制御手段が前記変動入賞装置の開閉変動に係る制御を行っている間に、前記始動入賞口に遊技球が入賞した場合に、当該遊技球の入賞が前記検知手段により第1検知と認識された際に、前記上限まで第1検知に関連付けて前記保留開放契機を記憶するとともに、当該遊技球の入賞が前記検知手段により第2検知と認識された際に、前記上限まで第2検知に関連付けて前記保留開放契機を記憶し、
前記変動制御手段は、前記始動入賞口への遊技球の入賞が第1検知として認識されたことに基いて、相対的に短い期間に渡って前記変動入賞装置を開放状態とし、第2検知として認識されたことに基いて、第1検知として認識された場合よりも相対的に長い期間に渡って変動入賞装置を開放状態とすることを特徴とする。
請求項1記載の発明においては、始動入賞口に入賞した際に第2検知と認識されると、変動入賞装置の開放時間が第1検知と認識された場合より長くなり、それだけ変動入賞装置への遊技球の入賞の機会が増加し、これに基いて変動入賞装置に入賞した遊技球が特定領域を通過して特別遊技状態が発生する確率が高くなる。
また、第1検知よりも、第2検知となる方が有利なため、始動入賞口への遊技球の入賞を、第1検知として認識するか、第2検知として認識するかを振り分ける際に、第2検知に振り分けられる確率が高い方、すなわち、第2振分率が用いられることが遊技者に有利となる。
したがって、所定期間に渡って、第2検知に振り分けられる確率が高い第2振分率となっている状態は、遊技者に相対的に有利な状態となる。
それに対して、所定期間に渡って、第1検知に振り分けられる確率が高い第1振分率となっている状態は、所定期間に渡って第2振分率となっている状態より遊技者に不利な状態となる。
これにより、特別遊技状態になりやすい有利な期間と、当該有利な期間に比較して特別遊技状態になりにくい不利な期間とを形成して、遊技を多彩なものとすることができる。
さらに、始動入賞口に遊技球が入賞した際に、変動入賞装置が開放していたり、特別遊技状態となっていたりした場合でも、遊技球の入賞を上限となるまで保留できるので、始動入賞口に遊技球が入賞したのにも係らず、変動入賞装置が開放状態とならずに無効とされる割合が減り、遊技者の不満を解消することができる。
さらに、第1検知と第2検知とのそれぞれにおいて、始動入賞口への遊技球の入賞をそれぞれの上限まで保留した状態にできるので、従来の1つの入球口(始動入賞口もしくは始動入賞口が設けられるとともに周囲の遊技領域から隔離された領域の遊技球が入る部分)に係る単一の検知と比較して保留できる入賞数を増加させることができる。
また、1つの入球口を通過した遊技球を第1始動口(第1検知センサ部)、または第2始動口(第2検知センサ部)へと可動片等の振分け部材を用いて物理的に振分けるようにしても良いし、電気的なコマンド制御によって振分け決定を設定制御させるようにしても良い。すなわち、第1検知センサ部と、第2検知センサ部との2つを設け、第1検知センサ部において遊技球を検知した第1検知と、第2検知センサ部において遊技球を検知した第2検知とを振り分け部材によって物理的に振分けても良いし、検知部を1つだけ設けてこの1つの検知部における検知を電子制御的に第1検知と第2検知とに振分けてもよい。
また、前述のような物理的な振分けをする場合には、入球口に遊技球を検知する球検知センサを設け、その球検知センサによる球検知のタイミングに基いて振分け決定をさせると良い。
また、前記振分け決定に基いて可動片(振分け部材)を作動させる場合に、その駆動手段に係る作動に要する時間を確保する為に、入球口から可動片が設けられた振分け部に至る球通路の距離を長くしたり、入球口を通過する球が重力落下する位置と異なる場所に、可動片が設けられた振分け部へと通じる落下口を設けると共に、その落下口へと向う傾斜面を有する球通路を設けて時間稼ぎをさせるようにしてもよい。
これらのことから、例えば、特別遊技状態終了後に保留した入賞に基づいて第1検知と第2検知とのそれぞれに基く変動入賞装置の開放が複数回行われる遊技者に極めて有利な状態を短期間だけ発生させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、
前記検知手段は、第1振分率が用いられている状態で、第1検知に関連付けられた保留開放契機の記憶された数が前記上限となっている状態において、前記始動入賞口に遊技球が入賞した場合には、前記第1振分率を用いることなく第2検知に振り分け、当該遊技球の入賞を第2検知として認識し、前記上限まで第2検知に関連付けて前記保留開放契機を記憶することを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、遊技者に不利となる第1検知での入賞の保留(保留開放契機)が上限に達した状態で、始動入賞口に遊技球が入賞した場合には、無条件で第2検知での入賞が保留されることになる。これにより、上述のようの特別遊技状態中のように長い期間に渡って保留開放契機に基く変動入賞装置の開放ができないような場合に、確実に遊技者に有利な第2検知での入賞の保留が行われることになる。
したがって、特別遊技状態終了後に第1検知に基づく短い変動入賞装置の開放だけでなく、確実に第2検知に基く長い開放期間で変動入賞装置を開放することができる。これにより、特別遊技状態終了後に遊技者に極めて有利な状態を短期間だけ確実に発生させることができる。
また、始動入賞口へ入賞してから変動入賞装置が変動開始する迄のタイミング時間を所定条件の達成に基いて長い時間にしたり、短い時間にしたり時間変化の設定をできるようにしてもよい(例えば、0秒、5秒、10秒の中から選択可能とする)。
これにより、始動入賞させてから変動入賞装置の変動終了までにおける保留(保留開放契機)を獲得させ易くすることで、その保留の上限に達し易くする状態を作り出す新たなゲーム性を付与することができるようになる。
なお、前述した所定条件とは、所定入賞に基く抽選の判定結果や、抽選を行った回数が所定値となるとき、現状の遊技状態と異なる遊技状態へと移行するとき等である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の遊技機において、
前記振分決定手段は、前記始動入賞口への遊技球の入賞が第1検知もしくは第2検知と認識されて前記変動入賞装置が開放状態となった際に当該変動入賞装置に入賞した遊技球が特定領域を通過することに基づいて第1振分率と第2振分率とのうちの一方の振分率を用いることを決定し、
第1振分率と第2振分率とのうちの一方の振分率を用いることを決定するに際し、一方の振分率となる確率を、特定領域を通過する遊技球が入賞した際の前記変動入賞装置の開放の契機となった検知が第1検知か第2検知か、もしくは、特定領域を通過する遊技球が入賞した際の振分率が第1振分率か第2振分率かで異なるものとすることを特徴とする。
請求項3記載の発明においては、前記始動入賞口への遊技球の入賞が第1検知もしくは第2検知と認識されて前記変動入賞装置が開放状態となった際に当該変動入賞装置に入賞した遊技球が特定領域を通過することに基づいて第1振分率と第2振分率とのうちの一方の振分率を用いることを決定しているので、特別遊技状態が発生するたびに、振分率が決定されることになり、少なくとも、特別遊技状態が発生してから次の特別遊技状態が発生するまで同じ振分率が用いられることになり、この期間が同じ振分率が用いられる所定期間となる。
そして、振分率の決定に際し、第1振分率と第2振分率とのうちの一方の振分率とする確率、例えば、第2振分率とする確率が、振分率を決定する際に、第1振分率であったか、第2振分率であったかで異なるものとされるか、特定領域を通過する遊技球が入賞した際の前記変動入賞装置の開放の契機となった検知が第1検知か第2検知かで異なるものとされる。
これにより、例えば、第1振分率であった場合より第2振分率であった場合の方が、第2振分率が決定される確率を高くする設定とすれば、一度遊技者に有利な第2振分率となるとそれが続く可能性が高いが、一度遊技者に不利な第1振分率となると、なかなか第2振分率にならない設定となる。逆の設定とすれば、遊技者に有利な状態と不利な状態が比較的短期間で入れ替わる設定となる。
また、同様に、第1振分率の場合に第1検知となり易く、第2振分率の場合に第2検知となり易いので、第1検知であった場合より第2検知であった場合の方が、第2振分率が決定される確率を高くする設定とすれば、一度遊技者に有利な第2振分率となるとそれが続くが、一度遊技者に不利な第1振分率となると、なかなか第2振分率にならない設定となる。しかし、この場合は、第2振分率となっている状態で第2振分率が決定される確率を高くした場合よりも、不確定要素が増えてよりランダムな状態となる。
請求項4に記載の発明は、遊技球が発射される遊技盤と、
前記遊技盤上に設けられた始動入賞口と、
前記遊技球が入賞できない閉塞状態と、前記遊技球が入賞しやす開放状態との間で開閉変動可能で、内部に遊技球が通過可能な特定領域を備えた変動入賞装置と、
前記始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて、前記変動入賞装置を閉塞状態から所定期間だけ開放状態に変動するように制御し、かつ、開放状態に変動した際に入賞した遊技球が特定領域を通過したことに基いて、開放状態と閉塞状態とを繰り返すことにより遊技球の入賞の機会を増やす特別遊技状態となるように前記変動入賞装置を制御する変動制御手段と、
前記変動制御手段が前記変動入賞装置の開閉変動に係る制御を行っている間に、前記始動入賞口に遊技球が入賞した場合に、前記変動入賞装置を所定期間だけ開放状態とする契機となる保留開放契機を上限となるまで1つずつ記憶し、前記保留開放契機に基いて前記変動入賞装置を開放状態とした場合に保留開放契機を1つずつ消去する開放契機保留手段とを備えた遊技機における遊技をシュミレーションするプログラムであって、
前記始動入賞口に遊技球が入賞した際に、当該遊技球の入賞を第1検知および第2検知のうちの少なくとも一方の検知に振り分けて認識し、第1検知および第2検知の振り分けに際し、第2検知より第1検知に振り分けられる確率が高い第1振分率と、第1検知よりも第2検知に振り分けられる確率が高い第2振分率とのうちの一方の振分率を用いる検知手段と、
前記検知手段が所定期間に渡って第1振分率を用いるか、第2振分率を用いるかを決める振分決定手段と
前記変動制御手段が前記変動入賞装置の開閉変動に係る制御を行っている間に、前記始動入賞口に遊技球が入賞した場合に、当該遊技球の入賞が前記検知手段により第1検知と認識された際に、前記上限まで第1検知に関連付けて前記保留開放契機を記憶するとともに、当該遊技球の入賞が前記検知手段により第2検知と認識された際に、前記上限まで第2検知に関連付けて前記保留開放契機を記憶する前記開放契機保留手段と、
前記始動入賞口への遊技球の入賞が第1検知として認識されたことに基いて、相対的に短い期間に渡って前記変動入賞装置を開放状態とし、第2検知として認識されたことに基いて、第1検知として認識された場合よりも相対的に長い期間に渡って変動入賞装置を開放状態とする前記変動制御手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、遊技機のビデオゲーム等のシミュレーションにおいて、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することができる。なお、ここでのコンピュータには、CPUやRAM、ROM等のメモリを備え、プログラムに基づいてゲームを実行する所謂ビデオゲーム機、携帯型ゲーム機、アーケードゲーム機等のゲーム機も含まれる。
また、請求項4に記載のプログラムに、請求項2または3に記載の構成を模擬的に再現する機能を付加しても良い。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果を奏することができる。
本発明の遊技機によれば、所謂羽根物と呼ばれる変動入賞装置を有する遊技機において、通常の状態と、通常の状態より特別遊技状態が発生しやすい遊技者に有利な状態とを設けることができるとともに、始動入賞口に入賞した遊技球が無効となるのを防止でき、遊技機に、今までにない遊技性を持たせることができる。
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技媒体(例えば、遊技球やメダル等)の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる遊技機(例えば、弾球遊技機としてのパチンコ遊技機)の構成及び動作について説明する。
パチンコ遊技機は、所謂羽根物と呼ばれる種類のパチンコ遊技機としての基本的な構成を有するもので、図1に示す遊技盤1を備え、遊技盤1の前面のガイドレール2等で囲まれた部分に遊技領域2aが形成されている。
遊技盤1の盤面の遊技領域2a内には、その中央部の僅かに上側に変動入賞装置3が備えられている。変動入賞装置3は、遊技球が入賞する左右の入賞口31,31を備え、該入賞口31,31には、遊技球の入賞を検知する変動入賞球検知センサ32(図2に図示)が備えられている。
また、入賞口31,31には、入賞口31,31への遊技球の入賞を阻止する閉塞状態と、遊技球を入賞口31,31へ誘導する開放状態との間で変動する可動片33,33が設けられている。
また、変動入賞装置3内に入賞した遊技球を外部に排出する際に遊技球が通過可能なV入賞領域(図示略)と、V入賞領域を通過せずに排出される遊技球が通過する一般領域(図示略)とが備えられ、入賞口31,31から変動入賞装置3内に流下した遊技球は、V入賞領域(特定領域)と一般領域とのうちのいずれか一方の領域を通過して外部に排出されるようになっている。
そして、V入賞領域には、V入賞領域を通過する遊技球を検知するV入賞球検知センサ34が設けられている。
なお、最終的に変動入賞装置3に入賞した遊技球が変動入賞装置3の外部(遊技領域の外部で遊技盤の裏面側)に排出されるのを確認する排出球検知センサを設けるものとしてもよい。
また、変動入賞装置3内の入賞した遊技球が一般領域もしくはV入賞領域に向って流下する内部空間3aには、変動入賞装置3に入賞して内部空間3aに流入した遊技球を一般領域とV入賞領域とのうちの一方の領域に振り分けるV入賞振分装置35が設けられている。
V入賞振分装置35は、この例において、複数の遊技球が通過可能な複数の孔(一般孔36、V孔37)が設けられた円板38が配置されている。円板38は、図2に示す役物モータ39により回転駆動されるようになっている。
そして、変動入賞装置3内に入賞した遊技球は、円板38上に誘導されるようになっているとともに、円板38上に設けられた5個の一般孔36と、1個のV孔37とのうちの1個の孔を通過する以外は、円板38上から外側に流出できないようになっている。
したがって、変動入賞装置3に入賞した遊技球は、必ず、円板38の孔のいずれかに流入するようになっている。そして、一般孔36に流入した遊技球は、円板38の回転角度が所定の角度となった場合に一般孔36に連通する一般通路を通って一般領域を流下するようになっている。また、V孔37に流入した遊技球は、円板38の回転角度が前記所定角度と異なる所定角度となった場合にV孔37に連通するV通路を通ってV入賞領域に流下するようになっている。
これにより、変動入賞装置3に流入した遊技球は、V入賞振分装置35により、一般領域かV入賞領域に振り分けられるようになっている。なお、V入賞領域よりも一般領域に割り当てられる可能性が高くなっており、変動入賞装置3に流入した遊技球の多くは、一般領域に流入するようになっている。
また、変動入賞装置3には、その上部に後述の特別遊技状態におけるラウンド数を表示するためのラウンド数表示器3bが設けられている。
遊技盤1上の変動入賞装置3の下方には、左右2つの始動入賞口51,52が備えられている。すなわち、第1始動入賞口51と、第2始動入賞口52が左右に並んで形成されている。これら第1始動入賞口51および第2始動入賞口52は、振分装置55内に配置されており、振分装置55の流入口56から流入した遊技球だけが入賞可能となっている。
そして、振分装置55の流入口56には、流入口56を通過する遊技球を検知する始動流入球検知センサ58が備えられている。また、第1始動入賞口51には、第1始動入賞口51に遊技球が入賞したことを検知する第1始動入賞球検知センサ53が設けられ、第2始動入賞口52には、第2始動入賞口52に遊技球が入賞したことを検知する第2始動入賞球検知センサ54が設けられている。
また、振分装置55内の第1始動入賞口51と第2始動入賞口52との間の部分には、左右に揺動して、振分装置55内に流入した遊技球を第1始動入賞口51および第2始動入賞口52のいずれか一方に振り分けて入賞させるための振分片57が設けられている。
振分片57は、板状の部材で上下に長く、かつ、遊技盤1の盤面に対して直角となるように配置されている。
そして、揺動自在な振分片57が下端部を回転中心として上端を向って右斜めに配置されるように揺動した場合には、右側の第2始動入賞口52への遊技球の入賞経路を閉塞して、振分装置55内に流入した遊技球を第1始動入賞口51に入賞させるようになっている。
また、振分片57が上端を向って左斜めに配置されるように揺動した場合には、左側の第1始動入賞口51への遊技球の入賞経路を閉塞して、振分装置55内に流入した遊技球を第2始動入賞口52に入賞させるようになっている。
また、振分片57は、主制御装置231に接続されて制御される駆動源としての振分ソレノイド571により駆動されて、上述のように左右に揺動する。
変動入賞装置3の右側の下方には、第1および第2特図表示器4a,4bが設けられている。第1および第2特図表示器4a,4bは、例えば、それぞれ7セグのLED表示装置からなり、特別図柄(識別情報)を変動表示する変動表示ゲームを表示するもので、各セグメント毎にLEDの点灯と消灯を繰り返した状態から、固定的に各セグメントを点灯もしくは消灯した状態とすることで停止した状態の特別図柄(特図)を表示するようになっている。すなわち、予め決められた変動表示時間が経過した後に特別図柄を停止表示し、停止表示された特図が予め決められた当りの特図か、はずれの特図かで当りおよびはずれを報知するようになっている。
そして、第1特図表示器4aは、二桁となる7セグ表示器から構成され、第1始動入賞口51に遊技球が入賞したことを契機として、主制御装置231で実行される第1抽選の結果を報知するための第1特図ゲームを表示するようになっている。
また、第2特図表示器4bは、二桁となる7セグ表示器から構成され、第2始動入賞口52に遊技球が入賞したことを契機として、主制御装置231で実行される第1抽選の結果を報知するための第2特図ゲームを表示するようになっている。
なお、第1および第2特図表示器4a,4bに表示される特図は、7セグ表示器で表示される0〜9までの二桁の数字であってもよいし、7つのセグメントの点灯と消灯の任意の組み合わせであってもよいが、ここでは、各セグメントを任意に消灯、点灯したもの(各セグメントの点灯と消灯の任意の組合せ)が特別図柄となる。なお、7つのセグメントの点灯と消灯の組み合わせは128通りで、7つのセグメントを全部消灯した状態を除くと、127通りとなる。
この7つのセグメントが2組あるので、全ての組み合わせは、127に127を乗算した16129通りとなり、第1および第2特図表示器4a、4bには、それぞれ16129の特図が表示可能である。なお、2つの7セグの表示器を14個のセグメントからなる1つの表示器とすれば、16129より多くの特図を表示可能である。
ここでは、例えば、第1および第2特図表示器4a,4bがそれぞれ予め決められた4096個の特図を表示するものとする。
そして、そのうちの1つの特図がはずれとなる特図で、他の4095個の特図が当りとなるものである。
また、第1および第2特図表示器4a、4bにおける第1および第2特図ゲーム(第1および第2抽選)の当り確率は、例えば、4095/4096となっており、はずれとなる確率が1/4096となっている。
すなわち、第1および第2特図ゲームは、ほとんどはずれとなることがないものとなっている。
そして、第1および第2特図ゲームで当りとなった場合には、変動入賞装置3の左右の可動片33が所定期間だけ、閉塞状態から開放状態に変動した後に閉塞状態に戻るようになっている。
以上のことから、第1始動入賞口51に遊技球が入賞したことを第1始動入賞球検知センサ53が検知するか、第2始動入賞口52に遊技球が入賞したことを第2始動入賞球検知センサ54が検知すると、ほとんどの場合に変動入賞装置3の可動片33,33が一時的に閉塞状態から開放状態となり、変動入賞装置3に遊技球が入賞可能となる。なお、変動入賞装置3の可動片33,33は、通常時は、閉塞状態を維持し、上述のように第1始動入賞口51もしくは第2始動入賞口52に遊技球が入賞して、第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームで当りとなった場合に一時的に開放状態となり、後述の特別遊技状態中に開放状態と閉塞状態との間の変動を繰り返す状態となる。
なお、第1始動入賞口51に遊技球が入賞して、第1始動入賞球検知センサ53が遊技球を検知することに基いて、変動入賞装置3の可動片33,33が一時的に開放状態となる際の開放時間(閉塞状態の可動片33,33が開放状態に向って移動開始してから再び閉塞状態となるまでの時間)は、0.3秒となっている。
一方、第2始動入賞口52に遊技球が入賞して、第2始動入賞球検知センサ54が遊技球を検知することに基づいて、変動入賞装置3の可動片33,33が一時的に開放状態となる際の開放時間は、1.5秒となっている。
ここで、パチンコ遊技機には、例えば、60秒で100個の遊技球が発射可能だとすると、0.6秒毎に遊技球が発射されることになり、変動入賞装置3の入賞口31,31が0.3秒開放している間に、入賞口31,31に至る遊技球が存在しない可能性の方が高いものとなっており、遊技球が変動入賞装置3に入賞する可能性が極めて低いものとなる。
一方、変動入賞装置3の入賞口31,31が1.5秒開放している間に、入賞口31,31に遊技球が至る可能性は高く、2個以上の遊技球が左右の入賞口31,31に至る可能性も低くはない。
以上のことから、第1始動入賞球検知センサ53に遊技球が検知されることに基いて変動入賞装置3が開放した場合には、複数回の開放に対して1個程度の遊技球が入賞する可能性があるのに対して、第2始動入賞球検知センサ54に遊技球が検知されることに基いて変動入賞装置3が開放した場合には、開放するたびに平均して1個近くの遊技球が入賞する可能性がある。
そして、変動入賞装置3においては、上述のように第1始動入賞口51もしくは第2始動入賞口52に遊技球が入賞することに基いて、変動入賞装置3が開放した際に入賞した遊技球が特定領域としてのV入賞領域を通過すると、当りとなって特別遊技状態が発生する。
この特別遊技状態中は、例えば、変動入賞装置3において、開放時間が1,5秒の開放を18回繰返し行った場合か、もしくは開放を繰り返している途中で変動入賞装置3に10個目の遊技球が入賞した場合に終了する1ラウンドの遊技を15回まで繰返すようになっている。なお、前記ラウンド数表示器3bには、特別遊技状態中に実行中のラウンド数を表示するようになっている。
なお、特別遊技状態が終了するラウンド数を、例えば、1ラウンド、5ラウンド、15ラウンド等のように複数種類とし、抽選で、これらのラウンド数から1つのラウンド数を選択し、選択されたラウンド数を実行した際に特別遊技状態を終了するものとしてもよい。この場合に、特別遊技状態開始時にラウンド数が抽選で決定されるとともに、決定されたラウンド数がラウンド数表示器3bに表示される。
また、ラウンドの終了条件として、上述の条件に加えてV入賞領域を遊技球が通過した場合を加えてもよい。また、ラウンド数が終了ラウンドに達していなくても、ラウンド中にV入賞領域を遊技球が通過しなかった場合に、特別遊技状態を終了するものとしてもよい。すなわち、ラウンドが終了して次のラウンドを開始するラウンドの継続条件として、V入賞領域に遊技球が通過する必要があるものとしてもよい。
以上のことから、通常の遊技状態において、遊技者は、できるだけ変動入賞装置3を開放状態として、変動入賞装置3に遊技球を入賞させることにより、入賞した遊技球がV入賞領域を通過する可能性を高める必要がある。
したがって、第1始動入賞口51に遊技球が入賞して第1特図ゲームで当たりとなって変動入賞装置3が0.3秒だけしか開放しない場合よりも、第2始動入賞口52に遊技球が入賞して第2特図ゲームで当たりとなって変動入賞装置3が1.5秒開放する状態となった方が特別遊技状態が発生する確率が高くなる。
そして、第1特図表示器4aの下に第1特図保留数表示ランプ7aが設けられ、第2特図表示器4bの下に第2特図保留数表示ランプ7bが設けられている。そして、第1始動入賞球検知センサ53が第1始動入賞口51に入賞した遊技球を検知した場合に上限となる数値(たとえば4)の範囲内で第1特図保留数に1加算され、この始動入賞に基づいて第1特図ゲームが開始される場合に、第1特図保留数から1減算される。この第1特図保留数、すなわち、第1特図ゲームを開始する契機(始動権利)の数が第1特図保留数表示ランプ7aに表示される。
同様に、第2始動入賞球検知センサ54が第2始動入賞口52に入賞した遊技球を検知した場合に上限となる数値(たとえば4)の範囲内で第2特図保留数に1加算され、この始動入賞に基づいて第2特図ゲームが開始される場合に、第2特図保留数から1減算される。この第2特図保留数、すなわち、第2特図ゲームを開始する契機(始動権利)の数が第2特図保留数表示ランプ7bに表示される。
また、通常は、第1始動記憶数および第2始動記憶数は0となっており、第1始動入賞口51もしくは第2始動入賞口52に遊技球が入賞することで、第1始動記憶数もしくは第2始動記憶数がいずれかが1となると、第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームが実行されて、変動入賞装置3が上述のように一時的に開放され、遊技球が変動入賞装置3内に入賞する可能性がある。
ここで、例えば、変動入賞装置3が一時的に開放している間は、次の開放が行われない。また、例えば、変動入賞装置3内に遊技球が入賞した場合には、入賞した遊技球が排出されるまで変動入賞装置3が開放しないものとしてもよい。
そして、この例において、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームの開始条件は、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームのいずれも行われていないこと、第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームの当たりに伴う変動入賞装置の開放中でないこと、特別遊技状態でないこと、第1特図保留数が1以上もしくは第2特図保留数が1以上であることである。
なお、開始条件として、また、上述のように変動入賞装置3に遊技球が入賞して排出されるまでは変動入賞装置が開放しない場合には、変動入賞装置3内に遊技球が無いことが加えられる。
ここで、第1特図ゲーム及び第2特図ゲームでの当りはずれを決める抽選は、第1始動入賞口51および第2始動入賞口52に遊技球が入賞した際に、抽選に用いる乱数を取得する段階と、特図ゲーム開始時に乱数と乱数が取り得る範囲の数値のほとんどからなる当り判定値とを比較し、乱数と判定値とが一致した場合に当りとする当たり判定との二段階からなる。なお、この判定は、例えば、4ミリ秒中に行われる処理である。
そして、第1及び第2特図ゲームは、特図を順次切り替えるように各セグメントの点灯と消灯を行う変動表示時間が0.1秒で、特図を変動表示した後に当りもしくははずれの特図を停止表示する時間が0.5秒となっている。従って、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームの表示される時間は、極めて僅かであり、この時間で第1特図保留数や、第2特図保留数が溜ることはあまりない。
第1特図ゲームで当りとなった場合の変動入賞装置3の開放時間が0.3秒であることからこの場合も第1及び第2特図保留数が溜る可能性は低いが、上述のように変動入賞装置3に遊技球が入賞した場合に遊技球が排出されるまで、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームを開始できないものとした場合には、第1および第2特図保留数が溜る可能性がある。
同様に、第2特図ゲームで当りとなった場合は、変動入賞装置3の開放時間が第1特図ゲームで当りとなった場合より長い1.5秒であることから、第1及び第2特図保留数が溜る可能性が僅かにある。また、この場合も変動入賞装置3から遊技球が排出されるまでの期間に第1始動記憶数および第2始動記憶数が溜る可能性がある。
また、特別遊技状態は比較的長い時間行われる可能性が高いので、特別遊技状態中に第1始動記憶数および第2始動記憶数がそれぞれ上限まで溜る確率が極めて高いものとなる。
以上のことから、従来の羽根物と呼ばれるパチンコ遊技機においては、変動入賞装置3が開放している間や、変動入賞装置3内に遊技球が排出されずに存在する場合や、変動入賞装置3が開放した後に閉塞してから所定時間経過するまでの間などは、始動入賞口への遊技球の入賞が無効とされていたのに対して、本発明では、上述のように第1特図保留数や第2特図指導記憶数として記憶され、開始条件が成立した際に第1特図ゲームや第2特図ゲームが行われるとともにほとんどの場合に当りとなって、変動入賞装置3が開放することになる。
これにより、第1始動入賞口51および第2始動入賞口52への遊技球の入賞が無効とされる可能性が低下し、遊技者が無効とされることに対する不満を抱くのを防止することができる。
また、特別遊技状態後には、多くの場合に第1特図保留数および第2特図保留数が上限まで溜っていることから、これらの始動記憶数に基いて、特別遊技状態後に短期間の間に変動入賞装置3が何回も開閉する状態が出現し、この期間が再び当りとなる可能性が高いチャンスゾーンとなり、パチンコ遊技機の遊技性を多彩なものとすることができる。
また、上述のように本発明では、振分装置55に流入した遊技球が第1始動入賞口51および第2始動入賞口52のうちのいずれかの始動入賞口に振り分けられることになるが、これは、流入口56に遊技球が流入した際に振分抽選を行い、第1始動入賞口51か第2始動入賞口52かを決定するようになっている。
この振分抽選は、振分装置55の流入口56に設けられた始動流入球検知センサ58に遊技球が検知された場合に、第1始動入賞口51および第2始動入賞口52のうちのどちらの始動入賞口に遊技球を入賞させるかを決定し、決定された始動入賞口に遊技球が入賞するように、上述の振分片57を決定された始動入賞口に遊技球が入賞する方向に揺動する。
また、遊技球の入賞先を第1始動入賞口51にするか、第2始動入賞口52にするか決定する際に、これらを五分五分の確率で決定するのではなく、第2始動入賞口52より第1始動入賞口51の方が選択されやすい第1振分率と、第1始動入賞口51より第2始動入賞口52の方が選択されやすい第2振分率との2つの振分率があり、どちらか一方の振分率が選択されて、選択された振分率で遊技球を第1始動入賞口51に入賞させるか、第2始動入賞口52に入賞させるかを決定する。
例えば、第1振分率では、第1始動入賞口51が選択される確率が90%で、第2始動入賞口52が選択される確率が10%とされ、第2振分率では、第1始動入賞口51が選択される確率が10%で、第2始動入賞口52が選択される確率が90%とされている。上述のように第1始動入賞口51に遊技球が入賞したことに基いて変動入賞装置3が開放する時間よりも、第2始動入賞口51が遊技球が入賞したことに基いて変動入賞装置3が開放する時間の方が2倍以上(例えば、5倍)長いので、第2始動入賞口52が選択されることが遊技者に有利となる。
したがって、第1始動入賞口51に対して第2始動入賞口51が高い確率で選択される第2振分率が遊技者に有利な振分率となり、第2始動入賞口52に対して第1始動入賞口51が高い確率で選択される第1振分率が遊技者に不利な振分率となる。
また、振分装置55の流入口56に遊技球が流入したした際に、第1振分率を用いるか、第2振分率を用いるかは、第1始動入賞口51もしくは第2始動入賞口52に遊技球が入賞することに基いて変動入賞装置3が開放して変動入賞装置3に遊技球が入賞するとともに、さらに遊技球がV入賞領域を通過した場合に、第1振分率を用いるか、第2振分率を用いるかを振分率抽選で決定するようになっている。そして、その後に遊技球が振分装置55の流入口56に流入した際には、決定された振分率で遊技球を第1始動入賞口51に入賞させるか、第2始動入賞口52に入賞させるかを決定する。そして、決定された振分率は、前述の遊技球のV入賞領域の通過に基く特別遊技状態が終了した後に、再び、遊技球がV入賞領域を通過するまで用いられることになる。
すなわち、羽根物となる変動入賞装置3において、当りが発生するたびに、第2振分率と第1振分率とから一方の振分率を選択する振分率抽選が行われ、次の当りが発生するまで選択された振分率で、始動入賞口を選択する抽選が行われる。
また、振分率抽選においても、第2振分率を選択するか第1振分率を選択するかの振分率選択率が第2振分率と第1振分率で五分五分ではなく、異なるものとなるとともに2種類の振分率選択率が用いられるようになっている。
すなわち、上述のように遊技球がV入賞領域を通過して当りとなる場合、それまでの振分率が第1振分率の場合には、再び第1振分率が選択される確率が例えば80%で
、第2振分率が選択される確率が例えば20%となっている。
一方、遊技球がV入賞領域を通過して当りとなる場合、それまでの振分率が第2振分率の場合には、再び第2振分率が選択される確率が例えば80%で、第1振分率が選択される確率が例えば20%となっている。
すなわち、第1振分率が選択されている場合に、振分率抽選において、第2振分率より第1振分率が選択される確率が高く、第1振分率が継続する確率の方が継続しない確率よりも高い。
同様に、第2振分率が選択されている場合に、振分率抽選において、第1振分率よりも第2振分率が選択される確率が高く、第2振分率が継続する確率の方が継続しない確率よりも高い。
これにより、遊技者に有利な状態(第2振分率)となると有利な状態(第2振分率)が継続する可能性が高いとともに、遊技者に不利な状態(第1振分率)となると不利な状態(第1振分率)が継続する可能性が高いことになり、遊技にめりはりをつけることができ、遊技内容を多彩なものとすることができる。
なお、V入賞領域に遊技球が通過した際に、現状が第1振分率の場合に、第1振分率となる可能性を高くし、現状が第2振分率の場合に第2振分率となる可能性を高くするようにしたが、例えば、第1始動入賞球検知センサ53に遊技球が検知されることに基いて変動入賞装置3が開放した際に入賞した遊技球がV入賞領域を通過した場合の振分率抽選において第2振分率より第1振分率となる確率を高くし、第2入賞球検知センサ54に遊技球が検知されることに基いて変動入賞装置3が開放した際に入賞した遊技球がV入賞領域を通過した場合の振分率抽選において第1振分率より第2振分率となる確率を高くするものとしてもよい。
そして、遊技領域の左側部には、複数の一般入賞口13,13が設けられている。また、一般入賞口13,13に対応して、一般入賞口13,13に入賞した遊技球を検知する一般入賞球検知センサ131がそれぞれ設けられている。
また、特別変動入賞装置8の下方の遊技領域2aの最下端部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域2a外部となる遊技盤1裏面に排出させるアウト口15が設けられている。
また、遊技盤1の前面には、遊技球の流下方向を規制するととも流下方向を転換する遊技釘16(一部だけ図示)や風車(図示略)等の流下規制転換部材が設けられている。
次に、この例のパチンコ遊技機の制御系を図2に示されるブロック図を参照して説明する。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部23と、副制御部24と、これら主制御部23および副制御部24に電力を供給する電源供給装置29とから構成されている。
主制御部23には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置231が備えられ、主制御装置231には、プログラムを実行するCPU23a、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM23bや、プログラムに基づいて発生したデータやROM23bから読み出した各種データ等を記憶するRAM23cや周波数発生回路部23d等が備えられている。
主制御装置231(CPU23A)には、パチンコ遊技機に設けられた各種センサからの信号が入力可能となっており、前述の始動流入球検知センサ58、第1始動入賞球検知センサ53、第2始動入賞球検知センサ54、変動入賞球検知センサ32、V入賞球検知センサ34、一般入賞球検知センサ131が接続されるとともに、遊技球の入賞に対応して賞球を払出す遊技球払出装置251から払い出された賞球を検知する遊技球払出検知センサ232、パチンコ遊技機におけるエラーを検知するエラー検知センサ233等が接続されている。
また、主制御装置231は、パチンコ遊技機の各種装置を動作させるため各種信号を出力するようになっている。例えば、主制御装置231には、遊技店において設置された各遊技機のデータを集計管理するための集中管理装置234が主制御装置231からデータを入力可能に接続されている。また、主制御装置231には、サブ制御装置としての払出制御装置25、ランプ制御装置27、音声制御装置28が接続され、これらサブ制御装置に対してコマンド(制御指令)を出力可能に接続されている。
なお、ここで、払出制御装置25は実質的に賞球を払出すためのパチンコ遊技機における遊技の主要な制御を行うことから主制御部23に含まれるものとし、遊技の演出に係わるランプ制御装置27、音声制御装置28は副制御部24に含まれるものとなっている。
また、主制御装置231には、7セグのLED表示装置である第1および第2特図表示器4a,4bが接続され、主制御装置231が第1および第2特図表示器4a,4bにおける表示制御を行う。そして、第1および第2特図表示器4a,4bは、上述のように主制御装置231で行われる第1抽選および第2抽選の結果を報知するものであり、第1および第2報知手段として機能する。また、主制御装置231は、これら第1および第2特図表示器4a,4bを制御することから第1報知手段および第2報知手段の一部として機能している。
また、払出制御装置25には、払出制御装置25により制御されて賞球および貸球を払出す遊技球払出装置251が接続されるとともに、プリペードカード252のデータを読み込で遊技球の貸出制御を行うためのCRユニット253が球貸信号制御装置254を介して接続されている。そして、払出制御装置25は、主制御装置231からコマンドに基づいて賞球を払出すとともに、CRユニット253から球貸信号制御装置254を介して入力される球貸信号に基づいて貸球を払出す制御を行う。
また、主制御装置231には、上述の変動入賞装置3の可動片33,33を駆動する変動ソレノイド331が接続され、上述の振分装置55の振分片57を駆動する振分ソレノイド571が接続され、上述の変動入賞装置3内のV入賞振分装置35の円板38を回転駆動する役物モータ39が接続されており、これらソレノイド、モータ等の駆動源が主制御装置231に制御される。
また、主制御部23には、主制御装置231と直接接続されていないが、遊技球を遊技領域2aに発射する打球発射装置(図示略)の発射駆動装置235を制御する発射制御装置236が設けられ、発射制御装置236には、遊技球の発射を操作するための回転式操作ハンドル237、発射停止釦238、タッチセンサ239が接続されている。
そして、主制御部23の主制御装置231は、パチンコ遊技機における遊技の進行を制御するもので、第1始動入賞球検知センサ53、第2始動入賞球検知センサ54、変動入賞球検知センサ32、一般入賞球検知センサ131から遊技球の検知信号が入力された場合、すなわち、各入賞口に遊技球が入賞した場合に、払出制御装置25にコマンドを出力して、賞球として遊技球の排出を行わせる。
また、主制御装置231は、振分装置55の流入口56に入賞した遊技球を検知したことを示す始動流入球検知センサ58からの信号が入力した際に、流入した遊技球を第1始動入賞口51に入賞させるか、第2始動入賞口52に入賞させるかの振分抽選を行う。
また、振分抽選に際しては、第2始動入賞口52により第1始動入賞口51に振り分けられる確率が高い第1振分率と、第1始動入賞口51より第2始動入賞口52に振り分けられる確率が高い第2振分率とのうちの予め決定された一方の振分率を用いる。
また、主制御装置231は、振分抽選の結果が第1始動入賞口51の場合に、振分ソレノイド571を制御して、振分片57を第1始動入賞口51に遊技球が入賞する側に配置させ、振分抽選の結果が第2始動入賞口52の場合に、振分ソレノイド571を制御して、振分片57を第2始動入賞口52に遊技球が入賞する側に配置させる。
なお、振分抽選は、例えば、振分装置55の流入口56に入賞した遊技球を検知したことを示す始動流入球検知センサ58からの信号が入力した際に、振分抽選用乱数を取得し、振分抽選用乱数が取り得る範囲の数値からなる判定値が登録された振分抽選判定データテーブルを参照する。なお、振分抽選判定データテーブルには、第2振分率用と、第1振分率用とがある。
振分抽選判定データテーブルでは、振分抽選用乱数が取り得る範囲の数値からなる判定値が登録されるとともに、各判定値に第1始動入賞口51か第2始動入賞口52が関連付けられている。例えば、振分抽選用乱数が取り得る範囲が0〜99の場合に、0〜99の100個の判定値が登録されている。
そして、第1振分率用の判定データテーブルでは、90個の判定値が第1始動入賞口51に関連付けられ、10個の判定値が第2始動入賞口52に関連付けられている。そして、第2振分率用の判定データテーブルでは、10個の判定値が第1始動入賞口51に関連付けられ、90個の判定値が第2始動入賞口52に関連付けられている。
なお、この例では、流入口56に遊技球が流入した後に遊技球を第1始動入賞口51もしくは第2始動入賞口52に振り分けていずれかの入賞始動口に入賞させるものとしたが、流入口56を1つの始動入賞口とするとともに、内部に第1及び第2始動入賞口51,52を設けない構成とし、流入口56に流入する遊技球を検知する始動流入球検知センサ58を始動入賞球検知センサとする構成としてもよい。
そして、始動流入球検知センサ58が遊技球を検知した場合に、始動入賞口への遊技球の入賞が有ったものとして、それに対応する賞球となる遊技球の払い出しを行うとともに、上述の振分抽選を行い、上述の第1始動入賞球検知センサ53に遊技球が検知されたのと同等の第1検知と、上述の第2始動入賞球検知センサ54に遊技球が検知されたのと同等の第2検知とのいずれかに振り分けるものとしてもよい。
そして、第1検知に基いて第1特図ゲームを行い当たりとなって変動入賞装置3を0.3秒開放し、第2検知に基いて第2特図ゲームを行い当たりとなって変動入賞装置3を1.5秒開放するものとしてもよい。
すなわち、始動入賞口を1つとし、当該始動入賞口に設けられる始動入賞球検知センサが遊技球を検知した場合に、この遊技球の検知を第1の検知と第2の検知とに振り分け、第1の検知に基いて変動入賞装置3を開放する場合よりも、第2の検知に基いて変動入賞装置3を開放する場合の方が、開放時間が長いものとしてもよい。
また、主制御装置231は、第1始動入賞口51に遊技球が入賞したことを示す第1始動入賞球検知センサ53からの信号が入力した際に、第1特図ゲームとなる第1抽選用の当り判定用乱数を取得するとともに、第1特図保留数が上限でない場合に、第1特図保留数に1加算する。
この状態で、上述の特図ゲームの開始条件が成立している場合に、第1特図保留数を1減算するととともに、第1特図ゲームを行う。そして、第1特図ゲームが当りの場合に、変動ソレノイド331を制御して変動入賞装置3の可動片33,33を閉塞状態から開放状態として再び閉塞状態とする動作を0.3秒で行わせる。
また、主制御装置231は、第2始動入賞口52に遊技球が入賞したことを示す第2始動入賞球検知センサ54からの信号が入力した際に、第2特図ゲームとなる第2抽選用の当り判定用乱数を取得するとともに、第2特図保留数が上限でない場合に、第2特図保留数に1加算する。
この状態で、上述の特図ゲームの開始条件が成立している場合に、第2特図保留数を1減算するととともに、第2特図ゲームを行う。そして、第2特図ゲームが当りの場合に、変動ソレノイド331を制御して変動入賞装置3の可動片33,33を閉塞状態から開放状態として再び閉塞状態とする動作を1.5秒で行わせる。
なお、上述の処理において、第1及び第2特図ゲームがはずれとなる確率は極めて低いものである。また、当りとなる抽選確率を示す分数において、分子を分母に限りなく近づけるものとしてもよく、この場合に当りとなる抽選確率は、実質的に1となり、抽選を行わずにそのまま第1及び第2始動入賞口51,52に遊技球が入賞したことに基いて、変動入賞装置3を開放させる状態と同様と見なすことも可能である。
ここで、特別遊技状態中は、第1及び第2特図ゲームの開始条件が成立しないことになるので、第1始動入賞口51もしくは第2始動入賞口52に遊技球が入賞することにより、第1特図保留数もしくは第2特図保留数が溜ることになり、たとえば、第1振分率の状態では、流入口56に流入した遊技球の多くが第1始動入賞口51に振り分けられ、第1特図保留数が直ぐに上限に達することになるが、第2始動入賞口52に遊技球が振り分けられる可能性が低いので、第1特図保留数が上限となっている状態で、さらに第1始動入賞口51に遊技球が入賞する状態となり、特別遊技状態中に第2特図保留数が上限に達しない可能性がある。
すなわち、第1特図保留数および第2特図保留数の両方とも上限まで特図ゲームの開始(それに基く変動入賞装置の開放)の契機となる保留開放契機を保持可能なのに、一方の特図保留数しか上限に達しない可能性がある。
そこで、この例では、どちらか一方の特図保留数だけが上限となった状態で、振分装置55の流入口56に遊技球が入賞した場合には、上述の振分抽選を行わないか、行っても振分抽選を無効とし、上限となっていない方の特図保留数に1加算するようになっている。
例えば、第1特図保留数が上限で第2特図保留数が上限でない場合に、始動流入球検知センサ58が遊技球を検知した場合には、振分抽選に関係なく、第2始動入賞口52に遊技球を入賞させて、第2始動入賞球検知センサ54に遊技球を検知させて、第2特図保留数に1加算されるようにする。
逆に、第2特図保留数が上限で第1特図保留数が上限でない場合に、始動流入球検知センサ58が遊技球を検知した場合には、振分抽選に関係なく、第1始動入賞口51に遊技球を入賞させて、第1始動入賞球検知センサ53に遊技球を検知させて、第1特図保留数に1加算されるようにする。
これにより、特別遊技状態中に確実に2つの特図保留数をそれぞれ上限まで溜めることを可能とする。なお、上述のように第1始動入賞口51および第2始動入賞口52を設けずに、流入口56への遊技球の流入を入賞として、この入賞を第1検知と第2検知とのいずれかに振り分け、第1検知の場合に第1特図保留数を1加算し、第2検知の場合に第2特図保留数を1加算するようにしてもよい。
また、主制御装置231は、特別遊技状態ではない通常の状態において、変動入賞装置3に入賞した遊技球が特定領域であるV入賞領域を通過したことを示すV入賞球検知センサ34からの信号が入力した際に、上述のように変動入賞装置3を所定のラウンド数まで1ラウンド毎にラウンド中に開閉を繰り返す特別遊技状態を発生させる。
すなわち、変動ソレノイド331を制御して可動片33,33の開閉を繰り返させるようになっている。
また、主制御装置231は、特別遊技状態ではない通常の状態において、変動入賞装置3に入賞した遊技球が特定領域であるV入賞領域を通過したことを示すV入賞球検知センサ34からの信号が入力した際に、振分抽選の振分率を第2振分率とするか、第1振分率とするかを決定する振分率抽選を行う。
振分率抽選では、V入賞球検知センサ34からの信号が入賞した際に、振分率抽選用乱数を取得し、この振分率抽選用乱数と、振分率抽選判定データテーブルとを比較し、第2振分率か、第1振分率かを決定する。
前記振分率抽選判定データテーブルは、例えば、振分率抽選用乱数が0〜99の数値を取り得る場合に、0〜99までの判定値が登録されている。
なお、振分率抽選判定データテーブルには、現状が第1振分率である場合のものと、現状が第2振分率である場合のものとがある。
そして、現状が第1振分率の場合には、振分率抽選判定データテーブルの判定値の80%が第1振分率とされ、判定値の20%が第2振分率とされ、現状が第2振分率の場合には、振分率抽選判定データテーブルの判定値の80%が第2振分率とされ、判定値の20%が第1振分率とされている。
そして、振分率抽選で決定された振分率が以後の振分抽選で用いられる。
また、主制御装置231は、例えば、特別遊技状態用の演出などのためにランプ制御装置27や音声制御装置28にコマンドを出力する。
また、主制御装置231は、上述の第1特図ゲームを行う場合に、第1特図表示器4aを制御して、各セグメントのLEDを消灯・点灯して変動表示する制御と、第1抽選において当りはずれとともに抽選で決定される停止図柄を表示する制御を行う。
また、主制御装置231は、上述の第2特図ゲームを行う場合に、第2特図表示器4bを制御して、各セグメントのLEDを消灯・点灯して変動表示する制御と、第2抽選において当りはずれとともに抽選で決定される停止図柄を表示する制御を行う。
副制御部24のランプ制御装置27は、遊技盤1の盤面に設けられた盤面電飾等の盤面関係の電飾(LED)271と、パチンコ遊技機の遊技盤1を支持する前面枠に設けられ、遊技盤1の前面を覆うガラス枠等の枠扉関係の電飾272とが接続され、LEDやランプ等による演出を制御する。
また、ランプ制御装置27には、第1およい第2特図保留数表示ランプ7a,7bが接続され、これらはLEDの点灯、消灯の制御により、保留数を表示可能となっている。
音声制御装置28には、サウンドプロセッサ、アンプ、スピーカ等からなる音声発生装置281が接続されており、音声制御装置28は、演出用の効果音、音声、音楽等の出力を制御する。
以上のことから、パチンコ遊技機は、遊技球が発射される遊技盤1と、前記遊技盤1上に設けられた始動入賞口51,52と、前記遊技球が入賞できない閉塞状態と、前記遊技球が入賞しやす開放状態との間で開閉変動可能で、内部に遊技球が通過可能な特定領域(V入賞領域)を備えた変動入賞装置3と、前記始動入賞口51,52に遊技球が入賞したことに基いて、前記変動入賞装置3を閉塞状態から所定期間だけ開放状態に変動するように制御し、かつ、開放状態に変動した際に入賞した遊技球がV入賞領域を通過したことに基いて、開放状態と閉塞状態とを繰り返すことにより遊技球の入賞の機会を増やす特別遊技状態となるように前記変動入賞装置を制御する変動制御手段としての主制御装置231とを備えている。
また、パチンコ遊技機は、前記変動制御手段が前記変動入賞装置3の開閉変動に係る制御を行っている間に、前記始動入賞口51,52に遊技球が入賞した場合に、前記変動入賞装置3を所定期間だけ開放状態とする契機となる保留開放契機(第1特図保留数、第2特図保留数)を上限となるまで1つずつ記憶し、前記保留開放契機に基いて前記変動入賞装置を開放状態とした場合に保留開放契機を1つずつ消去する開放契機保留手段としての主制御装置231とを備えている。
そして、検知手段としての主制御装置231は、上述のように第1始動入賞球検知センサ53および第2始動入賞球検知センサ54のいずれかが遊技球を検知することに基いて変動入賞装置3が開放すると見なした場合に、当該遊技球の入賞を第1検知(第1始動入賞球検知センサ53での遊技球の検知)および第2検知(第2始動入賞球検知センサ54での遊技球の検知)のうちの少なくとも一方の検知に振り分けて認識し、第1検知および第2検知の振り分けに際し、第2検知より第1検知に振り分けられる確率が高い第1振分率と、第1検知よりも第2検知に振り分けられる確率が高い第2振分率とのうちの一方の振分率を用いるようになっている。
また、主制御装置231は、前記検知手段が所定期間に渡って第1振分率を用いるか、第2振分率を用いるかを決める振分決定手段として機能する。
また、開放契機保留手段としての主制御装置231は、前記変動制御手段としての主制御装置231が前記変動入賞装置3の開閉変動に係る制御を行っている間に、前記始動入賞口51,52に遊技球が入賞した場合に、当該遊技球の入賞が前記検知手段により第1検知と認識された際に、前記上限まで第1検知に関連付けて前記保留開放契機(第1特図保留数)を記憶するとともに、当該遊技球の入賞が前記検知手段により第2検知と認識された際に、前記上限まで第2検知に関連付けて前記保留開放契機(第2特図保留数)を記憶することになる。
前記変動制御手段としての主制御装置231は、前記始動入賞口51,52への遊技球の入賞が第1検知として認識されたことに基いて、相対的に短い期間(例えば0.3秒)に渡って前記変動入賞装置3を開放状態とし、第2検知として認識されたことに基いて、第1検知として認識された場合よりも相対的に長い期間(例えば、1.5秒)に渡って変動入賞装置3を開放状態とすることになる。
前記検知手段としての主制御装置231は、第1振分率が用いられている状態で、第1検知に関連付けられた保留開放契機の記憶された数が前記上限となっている状態において、前記始動入賞口に遊技球が入賞した場合には、前記第1振分率を用いることなく第2検知に振り分け、当該遊技球の入賞を第2検知として認識し、前記上限まで第2検知に関連付けて前記保留開放契機を記憶することになる。
前記振分決定手段としての主制御装置231は、前記始動入賞口51,52への遊技球の入賞が第1検知(第1始動入賞球検知センサ53による遊技球の検知)もしくは第2検知(第2始動入賞球検知センサ54による遊技球の検知)と認識されて前記変動入賞装置3が開放状態となった際に当該変動入賞装置3に入賞した遊技球がV入賞領域を通過することに基づいて第1振分率と第2振分率とのうちの一方の振分率を用いることを決定することになる。
また、主制御装置231は、第1振分率と第2振分率とのうちの一方の振分率を用いることを決定するに際し、一方の振分率となる確率を、V入賞領域を通過する遊技球が入賞した際の前記変動入賞装置3の開放の契機となった検知が第1検知(第1始動入賞球検知センサ53による遊技球の検知)か第2検知(第2始動入賞球検知センサ54による遊技球の検知)か、もしくは、V入賞領域を通過する遊技球が入賞した際の振分率が第1振分率か第2振分率かで異なるものとしている。
以下に、主制御装置231による遊技球が入賞する始動入賞口を第1始動入賞口51と、第2始動入賞口52とで振り分ける際に用いる振分率を第1振分率とするか第2振分率とするかを決定する振分率抽選処理を説明する。なお、この処理は、極めて短時間毎に繰返し行われる処理である。
図3のフローチャートに示すように、特別遊技状態か否かを判定する(ステップS1)。特別遊技状態の場合は処理を終了する。次に、特別遊技状態でない場合には、V入賞領域を通過する遊技球を検知したことを示すV入賞球検知センサ34からの信号が入力したか否かを判定する(ステップS2)。
入力していない場合には処理を終了する。入力している場合には、振分率抽選判定用乱数を取得する(ステップS3)。なお、この乱数は、例えば、0〜99までの数値であり、周知の方法により取得される。
次に、第1振分率フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS4)。すなわち、第1振分率フラグがセットされているか、第2振分率フラグがセットされているかを判定し、遊技球が振分装置55の流入口56に入賞した際に、現状で第1振分率および第2振分率とのうちのいずれの振分率で、第1始動入賞口51への入賞と、第2始動入賞口52への入賞とを振り分けているか否かを判定する。
第1振分率フラグがセットされている場合には、第1振分率抽選判定データテーブルを選択するとともに、前記振分率抽選用判定用乱数の値と同じとなる第1振分率抽選判定データテーブルの判定値に関連付けられた振分率として、第1振分率もしくは第2振分率を決定する(ステップS5)。
第1振分率抽選判定データテーブルには、振分率抽選判定用乱数が取り得る範囲である、例えば、0〜99となる判定値が登録されている。そして、例えば、このうち80の判定値に第1振分率が関連付けられ、20の判定値に第2振分率が関連付けられており、80%の確率で第1振分率が選択され、20%の確率で第2振分率が選択される。
第2振分率フラグがセットされている場合には、第2振分率抽選判定データテーブルを選択するとともに、前記振分率抽選用判定用乱数の値と同じとなる第2振分率抽選判定データテーブルの判定値に関連付けられた振分率として、第1振分率もしくは第2振分率を決定する(ステップS6)。
第2振分率抽選判定データテーブルには、振分率抽選判定用乱数が取り得る範囲である、例えば、0〜99となる判定値が登録されている。そして、例えば、このうち80の判定値に第2振分率が関連付けられ、20の判定値に第1振分率が関連付けられており、80%の確率で第2振分率が選択され、20%の確率で第1振分率が選択される。
ステップS5もしくはステップS6で決定された振分率が第1振分率か否か、すなわち、第1振分率が選択されたか、第2振分率が選択されたかを判定する(ステップS7)。
第1振分率が選択された場合には、第1振分率フラグをセットし(ステップS8)、第2振分率が選択された場合には、第2振分率をセットし(ステップS9)、処理を終了する。
以上の振分率抽選処理により、次に、特別遊技状態ではない通常の状態でV入賞領域を遊技球が通過するまで、すなわち、当りとなるまでの振分率が決定されることになる。
次に、振分装置55の流入口56に遊技球が流入し、流入した遊技球を第1始動入賞口51に入賞させるか、第2始動入賞口に入賞させるか振り分ける振分処理について説明する。
この処理は、主制御装置231で、極めて短期間毎に繰返し行われる処理である。
図4のフローチャートに示すように、振分装置55の流入口56に遊技球が流入したことを示す始動流入球検知センサ58からの信号が入力したか否かを判定する(ステップS11)。
前記信号が入力していない場合には処理を終了し、前記信号が入力している場合には、振分抽選用乱数を取得する(ステップS12)。なお、この乱数は、例えば、0〜99の範囲の数値のいずれかとなる。乱数は、周知の方法で取得される。
次に第1特図保留数が上限の4となっているか否かを判定する(ステップS13)。第1特図保留数が上限の4となっていない場合は、第2特図保留数が上限の4となっているか否かを判定する(ステップS14)。
第1特図保留数および第2特図保留数の両方とも、上限未満の場合には、次に、第1振分率フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS15)。すなわち、第1振分率フラグがセットされた第1振分率状態と、第2振分率フラグがセットされた第2振分率状態とのいずれかを判定する。
そして、第1振分率がセットされている場合には、第1振分率用判定データテーブルの判定値と、前記振分抽選用乱数とを比較し、振分抽選用乱数と同じ値となる判定値に関連付けられた始動入賞口によって、第1始動入賞口51か第2始動入賞口52かを決定する(ステップS16)。
なお、第1振分率判定データテーブルには、0〜99の判定値が登録され、90%の判定値に第1始動入賞口51が割り付けられ、10%の判定値に第2始動入賞口52が割り付けられている。
そして、第2振分率がセットされている場合には、第2振分率用判定データテーブルの判定値と、前記振分抽選用乱数とを比較し、振分抽選用乱数と同じ値となる判定値に関連付けられた始動入賞口によって、第1始動入賞口51か第2始動入賞口52かを決定する(ステップS17)。
なお、第2振分率判定データテーブルには、0〜99の判定値が登録され、90%の判定値に第2始動入賞口51が割り付けられ、10%の判定値に第1始動入賞口52が割り付けられている。
そして、決定された始動入賞口が第1始動入賞口51か否か、すなわち、第1始動入賞口51に遊技球を入賞させるか、第2始動入賞口52に遊技球を入賞させるかを判定する(ステップS18)。
第1始動入賞口51に遊技球を入賞させる場合には、振分ソレノイド571を駆動して、振分片57を上述の右斜めの状態として、第2始動入賞口52への遊技球の入賞経路を閉塞して、遊技球を第1始動入賞口51に入賞させる(ステップS19)。
第2始動入賞口51に遊技球を入賞させる場合には、振分ソレノイド571を駆動して、振分片57を上述の左斜めの状態として、第1始動入賞口51への遊技球の入賞経路を閉塞して、遊技球を第2始動入賞口52に入賞させる(ステップS20)。
一方、第1特図保留数が上限となる4より小さく、第2特図保留数が上限の4である場合には、ステップS19に移行して第1始動入賞口51に遊技球を入賞させる。
また、ステップS13で、第1特図保留数が上限の4である場合には、第2特図保留数が上限となる4より小さいか否かを判定する(ステップS21)。
上限となる4より小さい場合には、ステップS20に移行して第2始動入賞口52に遊技球を入賞させる。
また、ステップS21で第1特図保留数および第2特図保留数が両方とも4以上の場合には、例えば、振分片57を移動させず現状のままとする。この状態で遊技球がどちらの始動入賞口に入賞しても、第1特図保留数及び第2特図保留数が両方とも上限なので、第1特図保留数および第2特図保守数のいずれも1加算されることがなく、始動入賞口への遊技球の入賞が無効にされた状態となる。なお、上記フローチャートでは、始動流入球検知センサ58から信号が入力した場合に、必ず振分抽選用乱数を取得しているが、第1特図保留数と第2特図保留数との両方が上限に達していない場合にだけ、振分抽選用乱数を取得するものとしてもよい。
次に、第1始動入賞口51および第2始動入賞口52への遊技球の入賞と、普通変動入賞装置の開放とに基く第1特図保留数および第2特図保留数を増減する保留増減処理を説明する。なお、この処理も主制御装置231で極めて短時間に繰返し行われる処理である。
図5のフローチャートに示すように、第1始動入賞口51に遊技球が入賞していることを示す第1始動入賞球検知センサ53からの信号が入力しているか否かを判定する(ステップS31)。
第1始動入賞口51に遊技球が入賞している場合には、第1特図保留数が上限の4となっているか否かを判定する(ステップS32)。
第1特図保留数が上限の場合には処理を終了する。第1特図保留数が上限でない場合には、第1抽選(第1特図ゲーム)の当り判定用乱数を取得し(ステップS33)、第1特図保留数に1加算する(ステップS34)。
次に、ステップS31で、第1始動入賞口51に遊技球が入賞していない場合には、第2始動入賞口52に遊技球が入賞していることを示す第2始動入賞球検知センサ54からの信号が入力しているか否かを判定する(ステップS35)。そして、第2始動入賞口52に遊技球が入賞している場合には、第2特図保留数が上限の4となっているか否かを判定する(ステップS36)。
第2特図保留数が上限の場合には処理を終了する。第2特図保留数が上限でない場合には、第2抽選(第2特図ゲーム)の当り判定用乱数を取得し(ステップS37)、第2特図保留数に1加算する(ステップS38)。
特別遊技状態、変動入賞装置3の開放中、変動入賞装置3内の遊技球の滞留中、第1特図ゲーム中、第2特図ゲーム中のいずれでもないか否かを判定する(ステップS39)。すなわち、第1および第2特図ゲームの開始条件が成立しているか否かを判定する。
いずれでもない場合、すなわち開始条件が成立している場合には、第2特図保留数が1以上か否かを判定する(ステップS40)。
第2特図保留数が1以上の場合には、第2特図保留数から1減算する(ステップS41)。次に、第2抽選の当り判定用乱数と、当り判定データテーブルの判定値とを比較し、当り判定用乱数と一致する判定値があるか否かを判定する(ステップS42)。すなわち、第2抽選が当りか否かを判定する。なお、ここでは、ほとんどの場合に当りとなる。また、当り判定用乱数は、例えば、0〜4095のうちの1つで、当り判定値は、0〜4095の数値のうちのはずれの1つを除く4095の数値である。
次に、当りの場合には、保留増減処理とは別処理としての当りの第2特図ゲームを表示する処理を開始する(ステップS43)。そして、処理を終了する。
これにより、第2特図ゲームが第2特図表示器4bに表示され、所定時間後に第2特図表示器4bに当たりとなる特図を停止表示し、変動入賞装置3を1.5秒開放する処理が行われることになる。
はずれの場合には、保留増減処理とは別処理としてのはずれの第2特図ゲームを表示する処理を開始する(ステップS44)。そして、処理を終了する。
これにより、第2特図ゲームが第2特図表示器4bに表示され、所定時間後に第2特図表示器4bにはずれとなる特図を停止表示する。この場合には、第2始動入賞口52に遊技球が入賞したのにもかかわらず変動入賞装置3が開放しないことになる。
また、ステップS40で、第2特図保留数が0の場合には、第1特図保留数が1以上か否かを判定し(ステップS45)、第1特図保留数が0ならば処理を終了する。
第1特図保留数が1以上の場合には、第1特図保留数から1減算する(ステップS46)。次に、第1抽選の当り判定用乱数と、当り判定データテーブルの判定値とを比較し、当り判定用乱数と一致する判定値があるか否かを判定する(ステップS47)。すなわち、第1抽選が当りか否かを判定する。なお、ここでは、ほとんどの場合に当りとなる。また、第1抽選でも第2抽選と同様に当り判定用乱数は、例えば、0〜4095のうちの1つで、当り判定値は、0〜4095の数値のうちのはずれの1つを除く4095の数値である。
次に、当りの場合には、保留増減処理とは別処理としての当りの第1特図ゲームを表示する処理を開始する(ステップS48)。そして、処理を終了する。
これにより、第1特図ゲームが第1特図表示器4bに表示され、所定時間後に第1特図表示器4bに当たりとなる特図を停止表示し、変動入賞装置3を0.3秒開放する処理が行われることになる。
はずれの場合には、保留増減処理とは別処理としてのはずれの第1特図ゲームを表示する処理を開始する(ステップS49)。そして、処理を終了する。
これにより、第1特図ゲームが第1特図表示器4aに表示され、所定時間後に第1特図表示器4aにはずれとなる特図を停止表示する。この場合には、第1始動入賞口51に遊技球が入賞したのにもかかわらず変動入賞装置3が開放しないことになる。
なお、上述の処理では、第1特図保留数より先に第2特図保留数が1以上かを判定し、第2特図保留数が1以上の場合には、第2特図ゲームを開始するようになっており、第2特図ゲームが第1特図ゲームより優先して行われるようになっている。すなわち、この例では、第1特図ゲームと第2特図ゲームとは同時に実行されることはなく、第1特図ゲーム中は、第1および第2特図ゲームを開始できず、第2特図ゲーム中も第1及び第2特図ゲームが開始できなようになっており、第1特図ゲームと第2特図ゲームとが同時に進行することがない。そして、第1特図保留数と第2特図保留数が両方とも1以上の場合には、第2特図ゲームが行われ、第1特図保留数と第2特図保留数のうちの一方が0の場合に、0でない1以上の特図保留数に対応する特図ゲームが行われる。
以上のような、パチンコ遊技機によれば、従来の羽根物と呼ばれるパチンコ遊技機では、変動入賞装置が開放中であることや特別遊技状態中であることなどで、無効となってしまう始動入賞口への遊技球の入賞を無効とせずに、一旦保留し、変動入賞装置を開放できる状態となってから始動入賞口への保留された入賞に基いて変動入賞装置を開放できる。
また、対応する特図ゲームを2種類としたので、保留できる始動口への遊技球の入賞の数の上限を2倍に増やすことができる。
また、この際に遊技球の入賞する始動入賞口の違い、開始される特図ゲームの違いにより、変動入賞装置3の開放時間を異なるものとするとともに、1つの流入口から流入した遊技球を、変動入賞装置3が開放時間が相対的に短くなる始動口と、前記開放時間より長くなる始動口とに振り分けるものとするとともに、開放時間が相対的に短くなる始動口に振り分けられやすい状態と、開放悲観が相対的長くなる始動口に振り分けられやすい状態との2つの状態を作成するようにしているので、単調になりやすい羽根物のパチンコ遊技機の遊技を多彩なものとすることができる。
なお、周知の遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムにおいて、上述の本発明に係わるパチンコ遊技機における制御系の処理を付加してコンピュータで実行可能としたプログラムも本発明に含まれるものである。また、前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明に含まれる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。 前記パチンコ遊技機の制御係を説明するためのブロック図である。 前記パチンコ遊技機の主制御装置で行われる振分率抽選処理を説明するためのフローチャートである。 前記パチンコ遊技機の主制御装置で行われる振分処理を説明するためのフローチャートである。 前記パチンコ遊技機の主制御装置で行われる保留増減処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 遊技盤
3 変動入賞装置
51 第1始動入賞口(始動入賞口)
52 第2始動入賞口(始動入賞口)
53 第1始動入賞球検知センサ
54 第2始動入賞球検知センサ
231 主制御装置(変動制御手段、開放契機保留手段、検知手段、振分決定手段)

Claims (5)

  1. 遊技球が発射される遊技盤と、
    前記遊技盤上に設けられた始動入賞口と、
    前記遊技球が入賞できない閉塞状態と、前記遊技球が入賞しやす開放状態との間で開閉変動可能で、内部に遊技球が通過可能な特定領域を備えた変動入賞装置と、
    前記始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて、前記変動入賞装置を閉塞状態から所定期間だけ開放状態に変動するように制御し、かつ、開放状態に変動した際に入賞した遊技球が特定領域を通過したことに基いて、開放状態と閉塞状態とを繰り返すことにより遊技球の入賞の機会を増やす特別遊技状態となるように前記変動入賞装置を制御する変動制御手段と、
    前記変動制御手段が前記変動入賞装置の開閉変動に係る制御を行っている間に、前記始動入賞口に遊技球が入賞した場合に、前記変動入賞装置を所定期間だけ開放状態とする契機となる保留開放契機を上限となるまで1つずつ記憶し、前記保留開放契機に基いて前記変動入賞装置を開放状態とした場合に保留開放契機を1つずつ消去する開放契機保留手段とを備えた遊技機において、
    前記始動入賞口に遊技球が入賞した際に、当該遊技球の入賞を第1検知および第2検知のうちの少なくとも一方の検知に振り分けて認識し、第1検知および第2検知の振り分けに際し、第2検知より第1検知に振り分けられる確率が高い第1振分率と、第1検知よりも第2検知に振り分けられる確率が高い第2振分率とのうちの一方の振分率を用いる検知手段と、
    前記検知手段が所定期間に渡って第1振分率を用いるか、第2振分率を用いるかを決める振分決定手段とを備え、
    前記開放契機保留手段は、前記変動制御手段が前記変動入賞装置の開閉変動に係る制御を行っている間に、前記始動入賞口に遊技球が入賞した場合に、当該遊技球の入賞が前記検知手段により第1検知と認識された際に、前記上限まで第1検知に関連付けて前記保留開放契機を記憶するとともに、当該遊技球の入賞が前記検知手段により第2検知と認識された際に、前記上限まで第2検知に関連付けて前記保留開放契機を記憶し、
    前記変動制御手段は、前記始動入賞口への遊技球の入賞が第1検知として認識されたことに基いて、相対的に短い期間に渡って前記変動入賞装置を開放状態とし、第2検知として認識されたことに基いて、第1検知として認識された場合よりも相対的に長い期間に渡って変動入賞装置を開放状態とすることを特徴とする遊技機。
  2. 前記検知手段は、第1振分率が用いられている状態で、第1検知に関連付けられた保留開放契機の記憶された数が前記上限となっている状態において、前記始動入賞口に遊技球が入賞した場合には、前記第1振分率を用いることなく第2検知に振り分け、当該遊技球の入賞を第2検知として認識し、前記上限まで第2検知に関連付けて前記保留開放契機を記憶することを特徴とする遊技機。
  3. 前記振分決定手段は、前記始動入賞口への遊技球の入賞が第1検知もしくは第2検知と認識されて前記変動入賞装置が開放状態となった際に当該変動入賞装置に入賞した遊技球が特定領域を通過することに基づいて第1振分率と第2振分率とのうちの一方の振分率を用いることを決定し、
    第1振分率と第2振分率とのうちの一方の振分率を用いることを決定するに際し、一方の振分率となる確率を、特定領域を通過する遊技球が入賞した際の前記変動入賞装置の開放の契機となった検知が第1検知か第2検知か、もしくは、特定領域を通過する遊技球が入賞した際の振分率が第1振分率か第2振分率かで異なるものとすることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 遊技球が発射される遊技盤と、
    前記遊技盤上に設けられた始動入賞口と、
    前記遊技球が入賞できない閉塞状態と、前記遊技球が入賞しやす開放状態との間で開閉変動可能で、内部に遊技球が通過可能な特定領域を備えた変動入賞装置と、
    前記始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて、前記変動入賞装置を閉塞状態から所定期間だけ開放状態に変動するように制御し、かつ、開放状態に変動した際に入賞した遊技球が特定領域を通過したことに基いて、開放状態と閉塞状態とを繰り返すことにより遊技球の入賞の機会を増やす特別遊技状態となるように前記変動入賞装置を制御する変動制御手段と、
    前記変動制御手段が前記変動入賞装置の開閉変動に係る制御を行っている間に、前記始動入賞口に遊技球が入賞した場合に、前記変動入賞装置を所定期間だけ開放状態とする契機となる保留開放契機を上限となるまで1つずつ記憶し、前記保留開放契機に基いて前記変動入賞装置を開放状態とした場合に保留開放契機を1つずつ消去する開放契機保留手段とを備えた遊技機における遊技をシュミレーションするプログラムであって、
    前記始動入賞口に遊技球が入賞した際に、当該遊技球の入賞を第1検知および第2検知のうちの少なくとも一方の検知に振り分けて認識し、第1検知および第2検知の振り分けに際し、第2検知より第1検知に振り分けられる確率が高い第1振分率と、第1検知よりも第2検知に振り分けられる確率が高い第2振分率とのうちの一方の振分率を用いる検知手段と、
    前記検知手段が所定期間に渡って第1振分率を用いるか、第2振分率を用いるかを決める振分決定手段と
    前記変動制御手段が前記変動入賞装置の開閉変動に係る制御を行っている間に、前記始動入賞口に遊技球が入賞した場合に、当該遊技球の入賞が前記検知手段により第1検知と認識された際に、前記上限まで第1検知に関連付けて前記保留開放契機を記憶するとともに、当該遊技球の入賞が前記検知手段により第2検知と認識された際に、前記上限まで第2検知に関連付けて前記保留開放契機を記憶する前記開放契機保留手段と、
    前記始動入賞口への遊技球の入賞が第1検知として認識されたことに基いて、相対的に短い期間に渡って前記変動入賞装置を開放状態とし、第2検知として認識されたことに基いて、第1検知として認識された場合よりも相対的に長い期間に渡って変動入賞装置を開放状態とする前記変動制御手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  5. 請求項4に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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