JP5356720B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機に関するものである。
いわゆるデジパチと称されるパチンコ遊技機においては、複数の表示領域のそれぞれにおいて、複数種の識別情報(特別図柄)を切り換えるように変動表示させた後に識別情報を停止表示させるとともに、複数の表示領域でそれぞれ停止表示される識別情報の組合せが予め設定された特別の組合せとなった場合に、大当たりとなって通常の状態より多くの遊技球を獲得可能となる特別遊技状態を発生させる変動表示ゲームを表示する表示装置が備えられている。
そして、前記表示装置として大型の液晶表示装置を備えたパチンコ遊技機が多く開発され、変動表示ゲームの表示内容に特徴を持たせることで、遊技者の興趣を高めるようにしている。
また、上述のようなデジパチには、一般的に確率変動状態(確変)と呼ばれる処理が行われる。大当たりとなる際に、抽選で、通常の状態(低確率状態)および確率変動状態(高確率状態)とのいずれか一方を選択するようになっている。そして、通常の状態が選択された場合には、大当たりとなったことにより発生した特別遊技状態後の大当たり確率が予め設定されている低確率となる。
また、確変が選択された場合には、前記特別遊技状態後の大当たり確率が、前記低確率より10倍程度確率が高くなった高確率となる。
また、上述のようなデジパチにおいては、遊技球が入賞することにより前記変動表示ゲームの開始の契機を付与する始動入賞口にいわゆる電動チューリップ(以下電チューと称する)が設けられており、この電動チューリップを開閉するか否か(閉じたままとするか)の抽選も行われている。
そして、上述の確変においては、電チューを開閉する抽選確率が高くされたり、抽選で当たりとなった場合の開放時間を長くしたり、開閉回数を複数回に増やしたり、抽選に要する時間を短くして時間当たりの抽選回数を増やしたりすることが行われる。これにより、通常の状態に対して確率変動状態では、始動入賞口に入賞する遊技球数が多くなり、それにより賞球(遊技球)の払出数も多くなる。このような始動入賞口に設けられた電チューが頻繁に開放したり、長く開放したりする状態を以降電チューサポートと称する。
なお、いわゆる時間短縮状態(時短)として、通常の遊技状態(低確率状態)においても、大当たり終了後に所定回数の変動表示ゲームが行われるまで電チューサポートを行うものが知られている。
以上のことから、確変では、始動入賞口への遊技球の入賞数が増加することで、上述のように賞球の払い出しが多くなり遊技中にあまり持球(遊技球)を減らすことなく、次の大当たりが発生するのを待つことができ、かつ、大当たりとなる確率が高確率となっていることと変動表示ゲーム(大当たりの抽選)がほとんど途絶えることなく行われることとから比較的短時間で次の大当たりを発生させることができる。また、遊技球を減らすことなく次の大当たりで大量の遊技球を獲得できるので、持球を確実に増加させることができる。
したがって、遊技者は、確率変動状態が発生することを期待し、かつ、確率変動状態となってからは、確率変動状態が継続することを期待することになる。したがって、高確率状態となって多くの遊技球を獲得した遊技者が確率変動状態が終了した際に遊技を辞めてしまう可能性が高かく、これにより遊技店における遊技機の稼働率の向上が難しいという問題があった。
そこで、大当たりとなる確率を高確率とし、かつ、電チューサポートを通常の遊技状態と同様にし、かつ、大当たり確率が高確率となったことを報知しないことにより、遊技者に現状が高確率状態であることを分からなくしたいわゆる隠れ確変もしくは潜伏確変とよばれる遊技状態を通常の確変と呼ばれる遊技状態とは別に発生させる遊技機も開発されている(たとえば、特許文献1参照)。
このような遊技機では、見かけ上、確変となっていない状況でも大当たり確率がたとえば通常の確率より10倍程度高くなっている可能性があり、たとえば、見かけ上確変が終了していてもじつは大当たりが発生しやすい状態となっている可能性があることから、確変状態が終了しても遊技者が遊技を辞めるかどうか躊躇する可能性がある。これにより、遊技店における遊技機の稼働率の向上を図ることができる。
しかし、大当たり確率が高確率になっているかもしれないと遊技を続行したにもかかわらず、実は大当たり確率が低確率で長い期間に渡って大当たりを発生できなかったり、大当たり確率が低確率になったと思って遊技をやめたにもかかわらず、実は大当たり確率が高確率で、当該遊技機で遊技を開始した次の遊技者が直ぐに大当たりを発生させたりすることがあり、遊技者によっては、このようなことを不満に思い当該遊技機での遊技を敬遠してしまう可能性がある。これにより、上述のように遊技機の稼働率の向上を図ったのにも拘らず、当該遊技機の稼働率を向上できない可能性がある。
そこで、前記特許文献1では、たとえば、大当たり遊技状態中における特定の入賞口への遊技球の入賞数が所定数以上となるような条件をクリアした際に、大当たり遊技状態後の大当たり確率が高確率か低確率かを報知し、クリアできなかった場合には、高確率か低確率かを報知しないようにし、遊技者の上述のような不満を解消するようにしている。
また、基本的に確変や時短は、大当たり終了時にのみ報知されるが、それ以外の場合にも確変や時短が発生したように擬似的に見せるために、大当たり時に繰返し開閉されて多くの遊技球の入賞を可能とするアタッカの開閉回数をたとえば2回とするとともに、アタッカの開放時間を短くした所謂2ラウンド大当たり遊技状態を発生するものが知られている。
この2ラウンド大当たり遊技状態におけるアタッカの開閉動作が短期間で終了するので、たとえば、このアタッカの開閉動作を見損なった遊技者は、大当たり状態が発生することなく確変状態や時短状態が発生したと思うことになる。すなわち、いわゆる突然確変や突然時短という状態を発生させることができ、通常の遊技状態から突然電チューサポートが開始されたように見せることができる。
しかし、アタッカが短期間であっても開放されることから、アタッカの開放に気づいた遊技者には、大当たりが発生して確変や時短となったことがわかってしまう。
そこで、2ラウンド大当たり遊技状態が発生した際に、2ラウンド大当たり遊技状態におけるアタッカの開閉動作と、ほぼ同様の開閉動作を行う小当たり状態を発生させるものも知られている。
これにより、遊技者はアタッカが短い期間だけ開放変動した際に、小当たりでなにも変化がない場合と、突然時短となる場合と、突然確変となる場合とがあることから、アタッカの短い期間の開閉を一つの遊技におけるチャンスと見做し、時短や確変が発生するか否かを興味を持ってみることになり、遊技の興趣が高められる。
特開2007−29170号公報
ところで、特許文献1においては、上述の条件をクリアできなければ、大当たり遊技状態終了後の大当たり確率が低確率か高確率が報知されないことから遊技者がそれを知ることができず、かつ、上述の条件をクリアすれば大当たり遊技状態終了時に大当たり確率が低確率か高確率が報知されて遊技者がそれを知ることができる。
したがって、基本的に、遊技者は、大当たり終了時に現在の状況が高確率か低確率を認識している状態か認識していない状態のいずれかとなり、次の大当たりが発生するまでいずれかの状態が継続することになり、現状が低確率か高確率か分からない状態で遊技を続行するかやめるかを決めることに対する遊技者の不満を必ずしも解決していない。
また、小当たりに関しては、時短や確変となっておらず電チューサポートが行われていない状態では、上述のような効果があるが、電チューサポート中は、小当たりが発生しても電チューサポートが停止することがないことから、小当たりでも、突然時短でも突然確変でも電チューサポートが継続し、小当たりを発生する意味があまりない。特に、電チューサポート中は、突然時短や突然確変が発生しづらい状態とした遊技機も知られており、この場合に小当たりだけを発生させる意味がない。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、大当たり確率が高確率となっていることを報知しない報知態様となっていても小当たり状態が発生した際に高確率であることを報知する報知態様に変更可能とすることで、大当たり確率が高確率であることを報知しないことによる遊技者の不満の少なくとも一部を解消して稼働率の向上を図ることができる遊技機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の遊技機は、遊技球が発射される遊技盤と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入賞可能な開状態と遊技球が入賞不可能な閉状態とに変動する変動入賞装置と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入賞可能な始動入賞口と、
前記始動入賞口に遊技球が入賞することに基いて大当たり、小当たりおよびはずれの抽選を行なうとともに、大当たりを低確率大当たりと高確率大当たりとのいずれかにする抽選を行なう抽選手段と、
前記変動入賞装置の開閉状態に基づく遊技状態を前記抽選手段の抽選結果に対応して制御する遊技状態制御手段と、
各遊技状態を遊技者に報知する遊技状態報知手段と、
前記始動入賞口に設けられ、前記始動入賞口に遊技球が相対的に入賞し易い入賞容易状態と、当該入賞容易状態に比較して相対的に遊技球が入賞し難い入賞非容易状態とに変動する始動変動入賞装置と、
前記低確率大当たりに基く大当たり遊技状態が終了した場合と、前記高確率大当たりに基く大当たり遊技状態が終了し、かつ、高確率非報知態様となった場合とに、それぞれ前記始動変動入賞装置を同様の期間に渡って入賞容易状態とする始動変動制御手段とを備え、
前記遊技状態制御手段は、抽選結果が小当たりとなった場合に、前記変動入賞装置が閉状態と開状態との間で所定の開閉変動パターンで開閉変動する小当たり遊技状態を発生させ、抽選結果が大当たりとなった場合に、前記変動入賞装置が閉状態と開状態との間で所定の開閉変動パターンで開閉変動することを繰り返す大当たり遊技状態を発生させ、
かつ、電源投入時および小当たり遊技状態終了時および大当たり遊技状態終了時に前記変動入賞装置を閉状態に維持するとともに前記抽選手段が抽選結果を導出可能な通常遊技状態とし、かつ、抽選結果が低確率大当たりとなったことに基く大当たり遊技状態終了後における通常遊技状態を、抽選結果が大当たりとなる確率を相対的に低確率とした低確率通常遊技状態とし、抽選結果が高確率大当たりとなったことに基く大当たり遊技状態終了後における通常遊技状態を、抽選結果が大当たりとなる確率を前記低確率より相対的に高確率とした高確率通常遊技状態とし、小当たり遊技状態発生前の低確率通常遊技状態または高確率遊技状態を小当たり遊技状態終了後も変更することなく維持し、
前記遊技状態報知手段は、高確率通常遊技状態時に、低確率通常遊技状態ではなく高確率遊技状態であることを遊技者に容易に認識可能に報知する報知態様である高確率報知態様と、低確率通常遊技状態ではなく高確率通常遊技状態であることが遊技者に容易に認識可能に報知されることがなく高確率通常遊技状態であることが遊技者に認識困難な報知態様である高確率非報知態様とのいずれかの報知態様に振り分けて遊技状態の報知を制御する遊技機において、
前記遊技状態報知手段は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様時に、小当たり遊技状態となった際に、当該小当たり遊技状態中に高確率通常遊技状態であることを遊技者に少なくとも示唆する報知を行い
当該遊技状態報知手段は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様時に、小当たり遊技状態となった際に、高確率非報知態様を高確率通常遊技状態であることを遊技者に少なくとも示唆する報知を行う小当たり時報知態様に変更する報知態様変更手段を備え、
前記報知態様変更手段は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様時に、小当たり遊技状態となった際の前記変動入賞装置への遊技球の入賞数に基いて、高確率非報知態様を小当たり時報知態様に変更すると決定する割合を変更し、
当該報知態様変更手段は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様となった場合に、入賞容易状態となっている期間に限り、高確率非報知態様から小当たり時報知態様への変更を可能とされていることを特徴とする。
請求項1記載の発明においては、大当たり終了時に大当たり確率が高確率となっている高確率通常遊技状態でかつ現状が高確率であることが容易に認識できるように報知されない高確率非報知態様であっても、小当たり時に高確率通常遊技状態であることが報知される場合がある。
したがって、遊技者は、現状が高確率か低確率か分からない状態で小当たり遊技状態発生し、高確率が報知されれば遊技を続行し、高確率が報知されなければ遊技を終了するような選択が可能となり、高確率なのに遊技を終了してしまったり、低確率なのに遊技を続行してしまったりする割合が減少することになり、潜伏確変に対する遊技者の不満の少なくとも一部を解消することができる。
したがって、潜伏確変に不満を有する遊技者が当該遊技機での遊技を敬遠するのを防止し、かつ、確変が終了した状態となっても、小当たり遊技状態が発生するまで遊技を続行する可能性が高くなり、遊技店における当該遊技機の稼働率を向上することができる。
なお、小当たり遊技状態において、高確率非報知態様を、小当たり時報知態様に変更するか否かの決定は、たとえば、抽選で行うものとしても良いし、所定の条件の成立、たとえば、小当たり遊技状態で開放した変動入賞装置(特別変動入賞装置)への遊技球の入賞といったような条件の成立に対応して行うものとしてもよい。
この発明においては、たとえば、小当たり遊技状態で開放した変動入賞装置に入賞した遊技球数が0の場合には、小当たり時報知態様に変更せず、1の場合には、所定の割合で抽選により小当たり時報知態様に変更するか否かを決定し、2の場合には必ず小当たり時報知態様に変更するようなことを行うことが可能となる。
すなわち、変動入賞装置への遊技球の入賞数に対応して段階的に小当たり時報知態様に変更する割合を増加するような制御が可能となる。
これにより、遊技者は、小当たり遊技状態の発生に基く変動入賞装置の開放に興味を持ち、かつ、変動入賞装置に多くの遊技球を入賞させることにより、より明確に高確率通常遊技状態か否かを知ることができ、潜伏確変に対する不満を解消可能となる。
また、この発明においては、大当たり終了後、低確率遊技状態もしくは高確率遊技状態でかつ高確率非報知態様の場合に、所定期間に渡って始動入賞口への遊技球の入賞が容易な入賞容易状態とされる。これは、たとえば、所謂時短であり、次回の大当たり発生が無くても期間を区切って電チューサポート状態を終了可能としたものである。
そして、この入賞容易状態に限って、小当たり状態の発生に基づいて高確率非報知態様から小当たり時報知態様に変更可能となる。
すなわち、時短などの入賞容易状態中に、小当たり状態が発生した場合にのみ高確率非報知態様となっていても、高確率通常遊技状態であることが報知される場合がある。
所謂時短がある場合に、時短終了時に遊技者が遊技をやめるか続行するかを決定する可能性が高く、時短終了時に遊技者が遊技をやめてしまう場合に、その前に高確率通常遊技状態であることが報知されないと、遊技者の潜伏確変に対する不満が高くなってしまう。
また、遊技をやめたあとに、小当たり状態が発生して高確率状態が報知される場合も、遊技をやめた遊技者がそれを見てしまうことで、潜伏確変に対する不満が高まってしまう可能性がある。
そこで、時短状態中だけ、小当たり状態の発生時に高確率通常遊技状態であることを報知可能とすることで、遊技者の潜伏確変に対する不満を解消することができる。
また、上述のように電チューサポート中に小当たり状態が発生しても遊技上においてあまり意味をなさないが、電チューサポート中に小当たり状態を発生させることで、高確率通常遊技状態であることを報知可能とするこで、遊技者に小当たり状態に興味を持たせ、遊技の興趣を高めることができる。これにより遊技者が当該遊技機で遊技する可能性を高め、当該遊技機の稼働率の向上を図ることができる。
本発明によれば、潜伏確変のように高確率通常遊技状態を有するとともに、当該高確率遊技状態であることを遊技者に容易に認識させない高確率非報知態様を有する遊技機において、当該高確率非報知態様であっても、小当たり状態を発生させることで、高確率遊技状態であることが報知される可能性があるので、低確率通常遊技状態となったら遊技をやめ、高確率通常遊技状態なら遊技を続行しようと思っている遊技者が、低確率通常遊技状態なのに長い間遊技を続行したり、高確率通常遊技状態なのに遊技をやめてしまったりすることを減少させて、遊技者の不満を解消することができる。
これにより、当該遊技機での遊技店における稼働率の向上を図ることができる。
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技媒体(例えば、遊技球やメダル等)の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる遊技機(例えば、弾球遊技機としてのパチンコ遊技機)の構成及び動作について説明する。
パチンコ遊技機は、所謂デジパチと呼ばれる種類のパチンコ遊技機としての基本的な構成を有するもので、図1に示す遊技盤1を備え、遊技盤1の前面のガイドレール2等で囲まれた部分に遊技領域2aが形成されている。
遊技盤1の盤面の遊技領域2a内には、その中央部の僅かに上側に可変表示装置3が設けられている。可変表示装置3は、例えば、液晶表示装置からなるもので、抽選手段として機能する後述の主制御装置231で行われる抽選の当たりおよびはずれ等の抽選結果を表示するものであるが、抽選結果の表示に際し変動表示ゲームを表示し、この変動表示ゲームの当たりおよび外れ等の結果によって上述の抽選結果を表示するようになっている。
変動表示ゲームは、基本的に周知のもので、例えば、数字等の複数の装飾図柄(識別情報)を複数の表示領域でそれぞれ切り換えるように変動表示し、予め抽選で決定された変動パターンにおける変動表示時間が経過した際に、変動表示を終了して、ぞれぞれの表示領域に一つずつの装飾図柄を停止表示し、停止表示された装飾図柄の組み合わせが特別の組み合わせとなった場合に大当たりとして後述の大当たり遊技状態(特別遊技状態)を発生させるものである。なお、可変表示装置3は液晶表示装置に限られるものではなく、周知の各種表示装置を用いることができる。なお、装飾図柄には、各種キャラクタ(独自のキャラクタや、既存のアニメ、タレント等のキャラクタ)が含まれる場合が多く、キャラ図とも称する。
また、可変表示装置3においては、上述の変動表示ゲームの表示において単に装飾図柄を順次切り換えて表示するだけではなく、様々な演出的な表示が行われ、装飾図柄に関係するキャラクタやその他キャラクタのアニメーション表示等も行われる。なお、この例において、上述の抽選結果として、高確率大当たり、低確率大当たり、小当たり、はずれがある。また、高確率大当たりおよび低確率大当たりには、この例において、後述の15ラウンド(15R)大当たりと2ラウンド(2R)大当たりとがある。したがって、抽選結果には、15R高確率大当たり、15R低確率大当たり、2R高確率大当たり、2R低確率大当たり、小当たり、はずれがあることになる。
さらに、2R高確率大当たりには、後述のように2R高確率報知大当たりと、2R高確率非報知大当たりがある。なお、15R高確率大当たりにも15R高確率報知大当たりと、15R高確率非報知大当たりを設けてもよい。
また、可変表示装置3は、その周囲を遊技球の流入を防止する周囲壁31で囲まれている。また、周囲壁31の底部となる部分には、遊技球がその下側から跳ねて流入可能で、流入した遊技球の一部を後述の普通変動入賞装置5(始動変動入賞装置)に誘導するステージ32が形成されている。また、周囲壁31には、例えば、その側部の外側に設けられた遊技球の流入口と、ステージ32に向けて遊技球を流出する流出口と、流入口から流出口につながる流路とを備えた、ワープ装置33を備え、周囲壁31の周囲を流下する遊技球の一部をステージ32に誘導するようになっている。
可変表示装置3より右側の下方には、第1および第2特図表示器4a,4bが設けられている。第1および第2特図表示器4a,4bは、例えば、それぞれ7セグのLED表示装置からなり、特別図柄(識別情報)を上述の装飾図柄と同様に変動表示する。しかし、第1および第2特図表示器4a,4bは、可変表示装置3のような演出的な表示は行わず、それぞれ単純に点滅表示を行い、上述の変動表示時間が経過した後に特別図柄を停止表示し、停止表示された特図が予め決められた各当たりの特図か、はずれの特図かで当たりおよびはずれを報知するようになっている。なお、この例では、当たりには、上述のように、15R高確率大当たり、15R低確率大当たり、2R高確率報知大当たり、2R高確率非報知大当たり、2R低確率大当たり、小当たりがある。
また、可変表示装置3で行われる装飾図柄による第1変動表示ゲームが第1特図表示器4aで行われる特別図柄の第1特図ゲームに対応し、可変表示装置3で行われる装飾図柄による第2変動表示ゲームが第2特図表示器4bで行われる特別図柄の第2特図ゲームに対応する。
すなわち、第1特図ゲームは、可変表示装置3の装飾図柄の第1変動表示ゲームとして表示されるとともに第1特図表示器4aの特別図柄の第1特図ゲームとして表示され、それぞれの第1変動表示ゲームおよび第1特図ゲームは、後述の主制御装置231で行われる1つの第1抽選の結果をそれぞれ報知する同じ結果となるゲームである。
また、第2特図ゲームは、可変表示装置3の装飾図柄の第2変動表示ゲームとして表示されるとともに第2特図表示器4bの特別図柄の第2特図ゲームとして表示され、それぞれの第2変動表示ゲームおよび第2特図ゲームは、後述の主制御装置231で行われる1つの第2抽選の結果をそれぞれ報知する同じ結果となるゲームである。
すなわち、第1特図ゲーム(第1抽選)および第2特図ゲーム(第2抽選)として主制御装置231で行われる当たりおよびはずれの抽選の結果を報知する変動表示ゲームが遊技者を楽しませるための装飾図柄のゲームと、結果を報知するだけの特図のゲームとに分けて表示されている。
なお、これ例では、第1特図ゲームと、第2特図ゲームが同時に行われることがなく、どちらか一方の特図ゲームが行われている間は、他方の特図ゲームは行われない。すなわち、一方の特図ゲームが終了するまで、第1および第2特図ゲームの両方とも開始することができない。
そして、一方の特図ゲームが終了し、各当たりが発生しなかった場合には、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームのうちの後述の開始条件が成立している方の特図ゲームが開始される。また、第1および第2特図ゲームの両方とも開始条件が成立している場合には、この例では第2特図ゲームが優先的に行われる。
したがって、第1および第2特図表示器4a、4bのうちの一方の特図表示器4a、4bだけが表示動作した状態となり、両方が同時に表示動作することはない。
また、可変表示装置3における装飾図柄のゲームと、特図表示器4a、4bにおける特図ゲームは、ほぼ同時進行して行われ、表示される大当たりおよびはずれの抽選結果は上述のように同じものとなる。なお、可変表示装置3と特図表示器4a,4bとでは、変動表示時間(変動表示の開始タイミングと停止タイミングとの間の時間で変動表示ゲーム開始から各大当たり、小当たりおよびはずれを報知するまでの報知時間)がほぼ同じとなる。
そして、可変表示装置3には、第1特図ゲームと第2特図ゲームの両方が表示されるが、上述のように同時に両方の特図ゲームの表示が行われることはなく、可変表示装置3には、第1および第2特図表示器4a,4bのうちの一方で表示が行われている特図ゲームが装飾図柄の変動表示ゲームとして行われることになる。
なお、第1特図ゲームと第2特図ゲームとで、上述の各当たりに関する当選確率においては、大当たりとなる確率は同じとなっており、かつ、大当たりが高確率大当たりとなるが低確率大当たりとなるかの振り分け率も同じとなっている。
しかし、第1特図ゲームと第2特図ゲームとで、2R大当たりとなるか15R大当たりとなるかの振り分け率は異なるものとなる場合がある。また、第1特図ゲームと第2特図ゲームとで小当たりとなる確率が異なるものとなる場合がある。
可変表示装置3の直下には、第1始動入賞口51が設けられている。この第1始動入賞口51は、各大当たり、小当たりおよびはずれを決定する第1抽選を行う第1抽選手段として機能する主制御装置231に、遊技球が入賞することに基づいて第1特図ゲームの各大当たり、小当たりおよびはずれを決める第1抽選開始の契機(第1変動表示ゲーム開始の契機)を付与するものである。
また、第1始動入賞口51には、当該第1始動入賞口51への遊技球の入賞を検知する第1始動入賞球検知センサ52が備えられ、この第1始動入賞口51と、第1始動入賞球検知センサ52から第1始動検知手段が構成されている。
また、第1始動入賞口51の下には、第2始動入賞口55を備える普通変動入賞装置5が設けられている。
そして、普通変動入賞装置5は、開閉動作自在な1対の可動片53,53を備え、第2始動入賞口55に遊技球が入賞できない閉塞状態と、拡げられた可動片53,53により遊技球が案内されることにより、第1始動入賞口51より遊技球が入賞し易い開いた開状態との間で変動するようになっている。
第2始動入賞口55は、各大当たり、小当たりおよびはずれを決定する第2抽選を行う第2抽選手段として機能する主制御装置231に、遊技球が入賞することに基づいて第2特図ゲームの各大当たり、小当たりおよびはずれを決める第2抽選開始の契機(第2変動表示ゲーム開始の契機)を付与するものである。
また、第2始動入賞口55には、当該第2始動入賞口55への遊技球の入賞を検知する第2始動入賞球検知センサ56が備えられ、この第2始動入賞口55と、第2始動入賞球検知センサ56から第2始動検知手段が構成されている。
また、可変表示装置3の表示には、第1特図保留数表示7aおよび第2特図保留数表示7bが行われるようになっている。そして、第1始動入賞球検知センサ52が第1始動入賞口51を通過する遊技球を検知した場合に上限となる数値(たとえば4)の範囲内で第1特図保留数(第1始動記憶数)に1加算され、この始動入賞に基づいて第1特図ゲーム(装飾図柄および特別図柄の両方の第1特図ゲーム)が開始される場合に、第1特図保留数から1減算される。この第1特図保留数、すなわち、第1特図ゲームを開始する契機(始動権利)の数が第1特図保留数表示7aにおけるたとえばマークの数として表示される。
同様に、第2始動入賞球検知センサ56が第2始動入賞口55に入賞した遊技球を検知した場合に上限となる数値(たとえば4)の範囲内で第2特図保留数(第2始動記憶数)に1加算され、この始動入賞に基づいて第2特図ゲーム(装飾図柄および特別図柄の両方の第1特図ゲーム)が開始される場合に、第2特図保留数から1減算される。この第2特図保留数、すなわち、第2特図ゲームを開始する契機(始動権利)の数が第2特図保留数表示7bにマークの数として表示される。なお、第1特図保留数表示および第2特図保留数表示を可変表示装置3での画面表示とせずに、それぞれを表示する専用の第1特図保留数表示器および第2特図保留数表示器を設けてもよい。
また、可変表示装置3の下方で、さらに普通変動入賞装置5の下方に、大入賞口81を有する特別変動入賞装置8(変動入賞装置)が設けられている。所謂アタッカーと呼ばれる特別変動入賞装置8には可動扉83が設けられ、通常行われる通常遊技状態では、可動扉83が遊技球を流入させないように閉じた閉塞状態とし、前記変動表示ゲームの結果が当たりとなった場合に所定条件に基づいて遊技球が流入し易いように開いた開放状態とするとともに後述のように開閉を繰り返すようになっている。すなわち、特別変動入賞装置8は、遊技球が入賞可能な開放状態と、遊技球が入賞できない閉塞状態とに変動可能なものとなっている。
特別変動入賞装置8に対応して特別変動入賞装置8に入賞した遊技球を検知する大入賞球検知センサ82が設けられている。
また、主制御装置231に駆動源を制御される特別変動入賞装置8は、変動表示ゲームが各大当たりとなったことに対応して開放した際に、所定時間の経過および所定個数の遊技球の入賞という二つの条件のうちのいずれかの条件が達成された段階で閉塞するとともに、再び開放し、上述の条件の成立に基づいて閉塞することを所定回数(所定ラウンド数)繰り返すように制御される。なお、特別変動入賞装置8が開放してから閉塞するまでをラウンドと称する。
すなわち、遊技状態制御手段としての主制御装置231は、大当たり遊技状態中に、特別変動入賞装置8を複数の遊技球の連続的な入賞が可能となる開放状態とした後に閉塞状態する開閉変動パターンを一回行うことを1ラウンドとして、前記ラウンドを所定回数繰り返すように特別変動入賞装置8を制御する。なお、特別変動入賞装置8の開閉変動パターンとしては、閉じた状態から開放して閉塞するパターンに限られるものではなく、たとえば、閉じた状態から開閉を所定回数繰り返すことを一つの開閉変動パターンとしてもよいが、この例では、閉じた状態から一回だけ開閉を行うことを開閉変動パターンとする。
また、この例では、大当たりとして上述の15R大当たりと、2R大当たりとがあるが、15R大当たりとなったことに基く大当たり状態では、特別変動入賞装置8の上述の動作パターンを15ラウンド行う。すなわち、特別変動入賞装置8を15回開閉する。
一方2R大当たりでは、特別変動入賞装置8の上述の動作パターンを2ラウンド行う。
また、特別変動入賞装置8における15ラウンド大当たりでは、たとえば、1ラウンドの動作パターンにおける開放時間がたとえば30未満で、15秒〜30秒程度の時間とされ、この間に8〜10個の所定個数のうちの遊技球が入賞すると、前記開放時間が経過する前に閉状態となる。
それに対して、2ラウンド大当たりでは、たとえば、1ラウンドの動作パターンにおける開放時間が1〜2秒程度とされており、所定個数の遊技球が入賞する前に閉状態となる。
また、特別変動入賞装置8は、抽選の結果が小当たりとなった場合も開放するようになっている。なお、小当たりの場合には、特別変動入賞装置8を操作させる際の動作パターンを繰り返すことなく1回だけ行われる。
なお、上述の大当たりの場合には、1ラウンドの動作パターンを複数回行うようになっており、最低でも動作パターンを2回繰り返すことになり、これが特別変動入賞装置8の開放における大当たりと小当たりの違いとなる。
また、実際には、小当たりにおける動作パターンが特別変動入賞装置8の開閉を2回繰返し行うものとなっており、小当たりと、2R大当たりでは、特別変動入賞装置8の開閉動作パターンが似たものもしくは同じものとなる。すなわち、小当たりの動作パターンにおける開閉の2回繰返しにおける一回の開放時間も1〜2秒程度とされており、2R大当たりによる大当たり遊技状態と、小当たりにおける小当たり遊技状態とで、特別変動入賞装置8の動作パターンがほぼ同じとされている。但し、2R大当たりは、特別変動入賞装置8の2回の開放を2回の動作パターンの繰返し、すなわち、2ラウンドで実現しているのに対して、小当たりでは、特別変動入賞装置の2回の開放を一つの動作パターンの1ラウンド、すなわち、一回の動作パターンで実現している。
可変表示装置3の左右には、普図始動口9,9が設けられている。また、普図始動口9,9に対応して、普図始動口9,9内を通過した遊技球を検知する通過球検知センサ91が設けられ、通過球検知センサ91に遊技球が検知されること、すなわち、普図始動口9を遊技球が通過(入賞)することに基づいて後述の普通図柄変動表示ゲーム(以下、普図変動表示ゲーム)を後述の普通図柄(普図)表示装置(LED表示装置)6で表示する契機が付与されるようになっている。
普図変動表示ゲームを表示する普図表示装置6は、例えば、LEDにより点灯、消灯される当たりのマークとはずれのマークとが交互に点灯、消灯することで変動表示を行い、当たりの場合に当たりのマークが点灯され、はずれの場合にはずれのマークが点灯されるものである。
上述の普図表示装置6の下には、普図保留数表示ランプ10が設けられている。普図始動口9を遊技球が通過した際(通過球検知センサ91が遊技球の検知を示す信号を出力した際)に上限となる数値の範囲で普図保留数(普図始動記憶数)に1加算し、普図変動表示ゲームが開始された際に普図保留数から1減算する処理を行うようになっている。この普図保留数が普図保留数表示ランプ10に表示される。
そして、上述のように、普図変動表示ゲームが当たりとなった場合に、普通変動入賞装置5が開放し、普通変動入賞装置5(第2始動入賞口55)への遊技球の入賞率が高まり、第2特図ゲームの開始機会が増加するようになっている。
また、遊技領域の左側部には、複数の一般入賞口13,13が設けられている。また、一般入賞口13,13に対応して、一般入賞口13,13に入賞した遊技球を検知する一般入賞球検知センサ131がそれぞれ設けられている。
また、特別変動入賞装置8の下方の遊技領域2aの最下端部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域2a外部となる遊技盤1裏面に排出させるアウト口15が設けられている。
また、遊技盤1の前面には、遊技球の流下方向を規制するととも流下方向を転換する遊技釘16(一部だけ図示)や風車(図示略)等の流下規制転換部材が設けられている。
次に、この例のパチンコ遊技機の制御系を図2に示されるブロック図を参照して説明する。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部23と、副制御部24と、これら主制御部23および副制御部24に電力を供給する電源供給装置29とから構成されている。
主制御部23には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置231が備えられ、主制御装置231には、プログラムを実行するCPU23a、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM23bや、プログラムに基づいて発生したデータやROM23bから読み出した各種データ等を記憶するRAM23cや周波数発生回路部23d等が備えられている。
主制御装置231(CPU23A)には、パチンコ遊技機に設けられた各種センサからの信号が入力可能となっており、前述の第1始動入賞球検知センサ52、第2始動入賞球検知センサ56、大入賞球検知センサ82、通過球検知センサ91、一般入賞球検知センサ131が接続されるとともに、遊技球の入賞に対応して賞球を払出す遊技球払出装置251から払い出された賞球を検知する遊技球払出検知センサ232、パチンコ遊技機におけるエラーを検知するエラー検知センサ233等が接続されている。
また、主制御装置231は、パチンコ遊技機の各種装置を動作させるため各種信号を出力するようになっている。例えば、主制御装置231には、遊技店において設置された各遊技機のデータを集計管理するための集中管理装置234が主制御装置231からデータを入力可能に接続されている。また、主制御装置231には、サブ制御装置としての払出制御装置25、図柄制御装置26、ランプ制御装置27、音声制御装置28が接続され、これらサブ制御装置に対してコマンド(制御指令)を出力可能に接続されている。
なお、ここで、払出制御装置25は実質的に賞球を払出すためのパチンコ遊技機における遊技の主要な制御を行うことから主制御部23に含まれるものとし、遊技の演出に係わる図柄制御装置26、ランプ制御装置27、音声制御装置28は副制御部24に含まれるものとなっている。
また、主制御装置231には、7セグのLED表示装置である第1および第2特図表示器4a、4bが接続され、主制御装置231が第1および第2特図表示器4a、4bにおける表示制御を行う。
また、払出制御装置25には、払出制御装置25により制御されて賞球および貸球を払出す遊技球払出装置251が接続されるとともに、プリペードカード252のデータを読み込で遊技球の貸出制御を行うためのCRユニット253が球貸信号制御装置254を介して接続されている。そして、払出制御装置25は、主制御装置231からコマンドに基づいて賞球を払出すとともに、CRユニット253から球貸信号制御装置254を介して入力される球貸信号に基づいて貸球を払出す制御を行う。
また、主制御装置231には、上述の普通変動入賞装置5の可動片53,53を駆動する普通変動ソレノイド242が接続されるとともに、特別変動入賞装置8の可動扉83を駆動する特別変動ソレノイド241が接続され、これらソレノイドが主制御装置231に制御される。
また、主制御部23には、主制御装置231と直接接続されていないが、遊技球を遊技領域2aに発射する打球発射装置(図示略)の発射駆動装置235を制御する発射制御装置236が設けられ、発射制御装置236には、遊技球の発射を操作するための回転式操作ハンドル237、発射停止釦238、タッチセンサ239が接続されている。
そして、主制御部23の主制御装置231は、パチンコ遊技機における遊技の進行を制御するもので、第1始動入賞球検知センサ52、第2始動入賞球検知センサ52、大入賞球検知センサ82、一般入賞球検知センサ131から遊技球の検知信号が入力された場合、すなわち、各入賞口に遊技球が入賞した場合に、払出制御装置25にコマンドを出力して、賞球として遊技球の排出を行わせる。
また、主制御装置231は、通過球検知センサ91から遊技球の検知信号が入力した場合に、上述の普図保留数の加算する処理を行うとともに、普図変動表示ゲームの当たり外れを決定する抽選処理で用いられる乱数を取得し、所定の開始条件として、前の普図変動表示ゲームのはずれでの終了もしくは当たり後の普通変動入賞装置5の開閉動作の終了で普図変動表示ゲームを開始するとともに普図保留数を1減算する。この際に抽選処理によって、普図変動表示ゲームの当たり外れを決定し、普図変動表示ゲームの表示や結果の報知や演出のために図柄制御装置26やランプ制御装置27や音声制御装置28にコマンドを出力する。
また、主制御装置231は、第1始動入賞球検知センサ52(第2始動入賞球検知センサ56)から遊技球の検知信号が入力した場合に、上述の第1特図保留数(第2特図保留数)に1を加算する処理を行うとともに、第1特図ゲーム(第2特図ゲーム)の当たり外れを決定する抽選処理で用いられる乱数を取得し、第1特図ゲーム(第2特図ゲーム)を開始するとともに、第1特図保留数(第2特図保留数)から1減算する。この際に抽選処理によって、特図ゲームの当たり外れを決定し、第1特図表示器4a(第2特図表示器4b)を制御して特図ゲームを表示するとともに、装飾図柄の変動表示ゲームの表示や結果の報知や演出のために図柄制御装置26やランプ制御装置27や音声制御装置28等にコマンドを出力する。
すなわち、主制御装置231は、当たりはずれの抽選を行う抽選手段として機能する。なお、第1始動入賞球検知センサ52(第2始動入賞球検知センサ56)から遊技球の検知信号が入力した場合に、上述の変動表示ゲームの当たり、はずれ等の抽選結果を判定するための判定用乱数を取得するようになっている。そして、主制御装置231は、取得された判定用乱数と、上述の各当たり、小当たり、はずれ等の各抽選結果に対応する判定値が登録された抽選判定テーブルとを用いて、抽選結果を判定する。たとえば、大当たりとなる判定値が1で、取得された判定用乱数が1の場合には大当たりとなる。
この例では、上述のように、抽選によって、15R高確率大当たり、15R低確率大当たり、2R高確率大当たり、2R低確率大当たり、小当たり、はずれが決定される。また、2R高確率大当たりとして、2R高確率報知大当たりと、2R高確率非報知大当たりが決定される。
また、主制御装置231は、第1および第2変動表示ゲームの各当たりおよびはずれ等の抽選とともに、各当たりおよびはずれ等の抽選結果に対応する第1および第2変動表示ゲームの抽選結果として表示される停止図柄を決定する。さらに、第1および第2変動表示ゲームの主に変動表示時間を示す基本変動パターンを各当たりおよびはずれの抽選結果と停止図柄の抽選結果に対応して決定する。
また、主制御装置231は、普図変動表示ゲームが当たりとなった場合には、普通変動入賞装置5の可動片53,53の駆動源(ソレノイド)を制御して普通変動入賞装置5を閉じた第1状態から開いた第2状態とする制御を行う。
また、主制御装置231は、第1および第2変動表示ゲームが各当たり(各大当たり、小当たり)となった場合には、特別変動入賞装置8の可動扉83の駆動源(ソレノイド)を制御して所定の条件に基づいて特別変動入賞装置8を閉じた閉塞状態から開放状態に変動させて大当たり遊技状態もしくは小当たり遊技状態を発生させる制御を行う。
また、副制御部24の図柄制御装置26は、可変表示装置3と、普図表示装置(LED表示装置)6とを制御するものであり、可変表示装置3はビデオディスプレイプロセッサ261を介して接続されている。
また、普図表示装置6における普図変動表示ゲームも主制御装置231で行われる抽選処理により当たりおよびはずれの抽選結果が決定され、それに基づいて表示が制御される。
また、図柄制御装置26は、後述の低確率通常遊技状態(非確変)と、高確率報知態様の高確率通常遊技状態(確変)とで異なる演出(互いに異なることが認識可能な演出)を行い、かつ、低確率通常遊技状態(非確変)と高確率非報知態様の高確率通常遊技状態(潜伏確変)とで同じ演出(互いに異なることが認識できない演出)を行うようになっている。また、後述のように入賞容易状態(時短中)の高確率非報知態様の高確率通常遊技状態(潜伏確変)で小当たり遊技状態が発生した場合に、小当たり遊技状態の終了演出として、現状が高確率通常遊技状態(潜伏確変)であることを報知する演出を行う場合がある。
副制御部24のランプ制御装置27は、遊技盤1の盤面に設けられた盤面関係の電飾(LED)271と、パチンコ遊技機の遊技盤1を支持する前面枠に設けられ、遊技盤1の前面を覆うガラス枠等の枠扉関係の電飾272とが接続され、LEDやランプ等による演出を制御する。なお、これら電飾271,272の点灯および消灯による演出で、後述の低確率通常遊技状態(非確変)と、高確率報知態様の高確率通常遊技状態(確変)とで異なる演出(互いに異なることが認識可能な演出)を行い、かつ、低確率通常遊技状態(非確変)と高確率非報知態様の高確率通常遊技状態(潜伏確変)と同じ演出(互いに異なることが認識できない演出)を行うようになっている。
また、ランプ制御装置27には、普図保留数表示ランプ10が接続され、これらはLEDの点灯、消灯の制御により、普図保留数を表示可能となっている。なお、第1および第2特図保留数の表示の制御は、図柄制御装置26で行われる。
音声制御装置28には、サウンドプロセッサ、アンプ、スピーカ等からなる音声発生装置281が接続されており、音声制御装置28は、演出用の効果音、音声、音楽等の出力を制御する。この音の演出においても、後述の低確率通常遊技状態(非確変)と、高確率報知態様の高確率通常遊技状態(確変)とで異なる演出(互いに異なることが認識可能な演出)を行い、かつ、低確率通常遊技状態(非確変)と高確率非報知態様の高確率通常遊技状態(潜伏確変)とで同じ演出(互いに異なることが認識できない演出)を行うようになっている。
以上のようなこの例のパチンコ遊技機においては、第1始動入賞口51に遊技球が入賞して第1始動入賞球検知センサ52から第1始動入賞検知信号が主制御装置231に入力することで、第1抽選の判定用乱数が取得されるとともに第1特図保留数に1加算される。
同様に、第2始動入賞口55に遊技球が入賞して第2始動入賞球検知センサ56から第2始動入賞検知信号が主制御装置231に入力することで、第2抽選の判定用乱数が取得されるとともに第2特図保留数に1加算される。
そして、第1特図ゲームの開始条件として、各大当たり遊技状態、小当たり遊技状態でないこと、第1特図ゲーム中でも第2特図ゲーム中でもないこと、第1特図保留数が1以上で、第2特図保留数が0となっていることが成立した場合に、上述のように取得された第1抽選の判定用乱数と、第1抽選の抽選判定テーブル(高確率状態用と低確率状態用がある)とを用いて第1抽選結果の判定が行われるとともに第1特図ゲームが行われる。
また、第2特図ゲームの開始条件として、各大当たり遊技状態、小当たり遊技状態でないこと、第2特図ゲーム中でも第1特図ゲーム中でもないこと、第2特図保留数が1以上となっていることが成立した場合に、上述のように取得された第2抽選の判定用乱数と、第2抽選の抽選判定テーブル(高確率状態用と低確率状態用がある)とを用いて第2抽選結果の判定が行われるとともに第2特図ゲームが行われる。
上述の第1および第2抽選の結果として、15R高確率大当たり、15R低確率大当たり、2R高確率報知大当たり、2R高確率非報知大当たり、2R低確率大当たり、小当たり、はずれが決定される。
そして、第1および第2特図ゲームで抽選の結果として各大当たりが発生する場合には、上述のように特別変動入賞装置8を所定の動作パターンで複数回開閉動作させる大当たり遊技状態を発生させる。
この際に、15R高確率大当たりおよび15R低確率大当たりの場合には、上述のように特別変動入賞装置8において上述の15ラウンドの大当たり遊技状態を行う。また、2R高確率報知大当たり、2R高確率非報知大当たりおよび2R低確率大当たりの場合には、上述のように特別変動入賞装置8において上述の2ラウンドの大当たり遊技状態を行う。
また、15R低確率大当たりおよび2R低確率大当たりの場合には、これら大当たりに基く上述の大当たり遊技状態後の遊技状態を低確率通常遊技状態とする。それに対して15R高確率大当たり、2R高確率報知大当たりおよび2R高確率非報知大当たりの場合には、これら大当たりに基く上述の大当たり遊技状態後の遊技状態を高確率通常遊技状態とする。
また、低確率通常遊技状態と高確率通常遊技状態とは以下のように異なるものとなっている。すなわち、パチンコ遊技機において遊技状態を記憶したメモリをクリアした状態での電源投入時、すなわち、初期状態でパチンコ遊技機を立ち上げた際の遊技状態が低確率遊技状態であり、特別変動入賞装置8が閉じた状態に維持されるとともに、変動表示ゲームが開始可能で表示可能な状態となっており、変動表示ゲームにおいて、上述の各当たりおよびはずれ等の抽選結果を報知可能な状態となっている。
また、低確率大当たりに基づく大当たり状態終了後に低確率通常遊技状態となる際に、所謂時短状態として上述の電チューサポートが行われる。すなわち、電チューサポートが行われていない普図通常遊技状態に対して普図変動表示ゲームにおける変動表示時間の短縮、当たり確率の高確率化、当たりとなった場合の普通変動入賞装置5の開放時間の長期化(開放回数の増加を含む場合有り)が行われる。
また、当該電チューサポートは、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームを合わせた特図ゲームが100回行われるか、大当たり遊技状態開始されるまで行われる。すなわち、低確率大当たりとなって生じた大当たり遊技状態後の低確率通常遊技状態で行われる電チューサポートはいわゆる時間短縮状態(時短)である。そして、時短(入賞容易状態)の低確率通常遊技状態となってから変動表示ゲームが100回行われた後には大当たり遊技状態が発生していなくても時短ではない入賞非容易状態の低確率通常遊技状態となる。したがって、低確率通常遊技状態には、電チューサポートが行われた状態の入賞容易状態の低確率通常遊技状態と、電チューサポートが行われていない入賞非容易状態の低確率通常遊技状態とがあることになり、低確率大当たりに基く大当たり遊技状態後に、所定回数以内に大当たり遊技状態が発生しなければ、入賞容易状態の低確率通常遊技状態から、入賞非容易状態の低確率通常遊技状態に遊技状態が切り替わることになる。
それに対して高確率通常遊技状態は、低確率通常遊技状態と同様に特別変動入賞装置8が閉じた状態に維持されるとともに、変動表示ゲームが開始可能で表示可能な状態となっており、変動表示ゲームにおいて、上述の各当たりおよびはずれ等の抽選結果を報知可能な状態となっているが、各大当たりとなる確率が低確率通常遊技状態における確率に対して10倍程度高いものとなっている。したがって、高確率通常遊技状態では、低確率通常遊技状態に比較して各大当たりが発生しやすいものとなっている。
また、高確率通常遊技状態には、低確率通常遊技状態の場合と同様に電チューサポートを伴なう入賞容易状態の高確率通常遊技状態と、電チューサポートを伴なわない入賞非容易状態の高確率通常遊技状態がある。
そして、抽選結果が15R高確率大当たりまたは2R高確率報知大当たりの場合には、当該15R高確率大当たりもしくは2R高確率大当たりが報知されて大当たり遊技状態が行われた後に電チューサポートを伴なう入賞容易状態の高確率通常遊技状態となり、基本的に次の大当たり遊技状態の発生で、入賞容易状態の高確率通常遊技状態が終了する。なお、大当たり遊技状態や小当たり遊技状態では、特図の変動表示ゲームは行われておらず、開始もされないので、第1および第2特図ゲームの各大当たりとなる確率は低確率でも高確率でもない状態となる。また、大当たり遊技状態および小当たり遊技状態においては、普図の変動表示ゲームは継続して行われるとともに新たに開始可能となるが、電チューサポートが行われることはなく入賞非容易状態となる。
また、抽選結果が2R高確率非報知大当たりの場合には、2R高確率非報知大当たりが報知されて2Rの大当たり遊技状態が行われた後に、入賞容易状態の高確率通常遊技状態となるが、この場合の入賞容易状態は、上述の時短として入賞容易状態の低確率通常遊技状態と同様に大当たり遊技状態の発生もしくは100回(所定回)の特図の変動表示ゲームの実行で終了する。そして、大当たり遊技状態が発生することなく、入賞容易状態の高確率通常遊技状態が終了した際には、電チューサポートを伴なわない入賞非容易状態の高確率通常遊技状態となる。なお、この入賞非容易状態の高確率通常遊技状態は、入賞非容易状態の低確率通常遊技状態と同様の演出、すなわち、高確率状態であることを報知しない高確率非報知態様での演出が行われた状態となる。なお、時短中となる入賞容易状態の高確率通常遊技状態も、基本的、時短中となる入賞容易状態の低確率通常遊技状態と同様の演出となり、高確率遊技状態であることを報知しない、高確率非報知通常遊技状態での演出が行われる。
なお、15R高確率大当たりの場合にも、15R高確率報知大当たりと、15R高確率非報知大当たりを設ける場合に、2R高確率大当たりの場合と同様に、15R高確率報知大当たりの場合には、次の大当たり遊技状態までの入賞容易状態の高確率通常遊技状態となり、15R高確率非報知大当たりの場合には、次の大当たり遊技状態もしくは100回(所定回数)までの特図の変動表示ゲームの実行までの入賞容易状態の高確率通常遊技状態となり、変動表示ゲームが100回実行された後の遊技状態は、大当たり遊技状態が発生しなくても入賞非容易状態の高確率通常遊技状態に変更となる。
ここで、変動表示ゲームの結果として抽選結果が報知される場合に、特図表示器4a,4bにおいては、基本的に停止図柄の違いにより、15R高確率大当たり、15R低確率大当たり、2R高確率報知大当たり、2R高確率非報知大当たり、2R低確率大当たり、小当たり、はずれの全ての結果が識別可能に表示される。しかし、この7セグの特図表示器4a,4bによる表示は、7つのセグメントそれぞれ点灯、消灯で示されるもので、必ずしも数字となっていない。また、各当たりを示す停止表示用の特図として、それぞれ複数個の特図が割り当てられている。したがって、予め、どの特図がどの抽選結果に対応するかを覚えていないと、停止表示された特図から抽選の結果を遊技者が認識することができない。
また、各当たりから各当たり遊技状態となった際、すなわち、特図ゲームを開始できない各当たり遊技状態となった際には、次の特図ゲームが各当たり遊技状態が終了するまで開始できないので、その当たり遊技状態を発生させた特図ゲームの報知結果がそのまま表示された状態となり、長い期間特図が停止表示されることで、停止表示された特図を見逃す可能性が減少する。
但し、2R大当たり、小当たりに関しては、2R大当たり遊技状態および小当たり遊技状態となる時間が短いことと、2R大当たり遊技状態および小当たり遊技状態開始時に可変表示装置3で遊技者の興味を引き付けて、特図表示器4a,4bを見ないように誘導するような演出が行われる場合があることから、遊技者が2R大当たり、小当たりにおいて、特図表示器4a、4bで停止表示された特図を見逃す可能性が高くなる。
以上のことから、各抽選結果に対応する特図が特図表示器4a,4bに停止表示されても、一部の遊技者を除いて遊技者が抽選結果を認識できない可能性が高い。
また、可変表示装置3でも、変動表示ゲームが表示され抽選結果が報知されるが、この際に、2R大当たり、小当たりについては、基本的に15R大当たりの場合と同等に明確に各当たりを報知するようなことをせず、遊技者には、変動表示ゲームの結果が2R低確率大当たり、2R高確率報知大当たり、2R高確率非報知大当たり、小当たりのいずれになったが認識しずら表示となっており、さらに、はずれとなる変動表示ゲームの結果の表示とも区別がつきにくい表示となっている。
また、2R高確率報知大当たりについては、当該大当たりに基く大当たり遊技状態時もしくは大当たり遊技状態終了時に入賞容易状態で高確率通常遊技状態が発生することを報知してもよい。なお、この場合に、特に報知しなくても、入賞容易状態で高確率通常遊技状態が開始されると、電飾271,272の点灯・消灯パターンや、音声発生装置281からの効果音、音楽、音声や、可変表示装置3の表示等から入賞容易状態の高確率通常遊技状態が示唆されるとともに、入賞容易状態となって普通変動入賞装置5が頻繁に開放状態となることで、遊技者は、入賞容易状態の高確率通常遊技状態、すなわち、確変が開始されたことを認識可能となっている。
それに対して、2R低確率大当たり、2R高確率非報知大当たりでは、電飾271,272の点灯・消灯パターンや、音声発生装置281の効果音、音楽、音声では区別がつかない状態となっている。また、両者とも変動表示ゲーム100回まで上述の電チューサポートによる時短(入賞容易状態)の処理が行われ、その後電チューサポートのない入賞非容易状態となるので、普通変動入賞装置5の開閉状態からも両者を区別することができないようになっている。
なお、時短と確変とで同様の演出が行われる場合には、時短中は、低確率通常遊技状態、高確率非報知態様の高確率通常遊技状態、高確率報知態様の高確率通常遊技状態の区別がつかないことになるが、時短終了時に、低確率通常遊技状態、高確率非報知態様の高確率通常遊技状態では電チューサポートが終了して普通変動入賞装置5が頻繁には開放しない状態となることで、高確率報知態様の高確率通常遊技状態と区別がつくことになる。
すなわち、第1および第2ゲームにおいて最後に特図が確定表示された際と2R大当たり遊技状態中の特図の表示で、2R低確率大当たり、2R高確率非報知大当たりのいずれの大当たりが発生したかを認識できなければ、これら大当たりに基く大当たり遊技状態後が低確率通常遊技状態なのか、それに対して抽選の結果が各大当たりとなる確率が高められた高確率通常遊技状態なのかを判断できないことになる。
そして、小当たりについては、電飾271,272、音声発生装置281、可変表示装置3において、上述の2R低確率大当たり、2R高確率非報知大当たりと区別がつかない演出となる。また、2R大当たり遊技状態と、小当たり遊技状態も遊技者から見て区別がつかない状態となる。これにより、2R高確率非報知大当たりとなって、抽選で各大当たりとなる確率が低確率通常遊技状態の場合よりも10倍程度高くなった状態でも、いわゆる確変、すなわち、入賞容易状態の高確通常遊技状態のように現状の抽選確率が高確率であることが分かる状態とはならない。すなわち、2R高確率非報知大当たり後の高確率通常遊技状態は、変動表示ゲームで各大当たりの発生確率が高確率であることが分らない、所謂潜伏確変もしくは隠れ確変といわれるものとなる。
そして、この例では、従来と異なり、時短中に小当たりが発生した場合に、たとえば、2R高確率報知大当たりと同様の演出を行う場合がある。すなわち、2R大当たり遊技状態終了後に高確率通常遊技状態が発生したように見せかける演出を行う場合がある。
なお、この場合に、2R高確率報知大当たりの演出が、2R低確率大当たりや2R高確率非報知大当たりの演出と異なる演出となっている必要がある。
ここで、時短が2R低確率大当たりに基いて発生したものである場合、すなわち、低確率通常遊技状態における時短の場合には、上述の小当たりを2R高確率報知大当たりに見えるような演出を行わず、2R高確率非報知大当たりに基く高確率通常遊技状態の時短中にだけ、上述の演出を行うようにした場合に、これが高確率通常遊技状態であることの報知となる。これにより、高確率通常遊技状態であるにもかかわず、低確率通常遊技状態と同様の演出を行うことで、遊技者に対して高確率通常遊技状態であることが隠されている場合に、時短中の小当たりの発生により、上述の電飾271,272の点灯・消灯パターン、音声発生装置による効果音、音楽、音声、可変表示装置3の演出表示が高確率状態を隠す高確率非報知態様から、高確率状態を報知する小当たり時報知態様となる。
なお、小当たり時報知態様の演出は、上述の2R高確率報知大当たりに基く大当たり遊技状態における演出と同じにする必要は無く、現状が高確率通常遊技状態であることが遊技者に認識可能な演出ならばよい。したがって、たとえば、「確変中」などの表示演出や音声による演出であってもよいし、「もしかして確変」「確変かも」といったような表示演出や音声による演出であってもよい。
なお、この例では、小当たり遊技状態となった際に、開放する特別変動入賞装置8に遊技球が入賞した場合にだけ、高確率非報知態様から小当たり時報知態様となるようになっている。
そして、より具体的には、2R高確率非報知大当たり後の時短中、すなわち、高確率非報知態様での演出が行われた状態の入賞容易状態の高確率通常遊技状態において、特図の変動表示ゲームで抽選の結果として小当たりが報知され、特別変動入賞装置8が2回開閉動作した場合に、遊技球が1個も入賞せず、入賞個数が0だった場合には、小当たり遊技状態中およびその後も高確率非報知態様を維持する。
また、小当たり遊技状態で開放した特別変動入賞装置8に遊技球が1個入賞した場合には、たとえば、30%〜50%との割合で、現状が高確率通常遊技状態であることを示唆する報知を行う。ここで示唆とは、たとえば、上述のように可変表示装置3の表示か、音声発生装置281による音声で、「もしかして確変」、「確変かも」といった演出を行うか、電飾271,272の点灯パターンを変更したり、演出用の可動部材がある場合に可動部材を動作させるものであってもよい。
また、上述の状態の特別変動入賞装置8に遊技球が2個以上入賞した場合には、必ず
高確率通常遊技状態であることを報知する演出を行う。
この場合には、上述の示唆する演出よりもより明確に確変であることを報知することが好ましく、たとえば、小当たり遊技状態中に可変表示装置3で「確変中」,「確変」,「確変決定」等の表示を行うことが好ましい。また、2R高確率報知大当たりやその後の大当たり遊技状態で、特別の演出が有る場合に、それと同じ演出を行うことで、高確率通常遊技状態であることを報知するものとしてもよい。
このようなパチンコ遊技機は、遊技球が発射される遊技盤1と、前記遊技盤に設けられ、遊技球が入賞可能な開状態と遊技球が入賞不可能な閉状態とに変動する変動入賞装置(特別変動入賞装置8)と、前記遊技盤1に設けられ、遊技球が入賞可能な始動入賞口(第1始動入賞口51および第2始動入賞口55)と、前記始動入賞口に遊技球が入賞することに基いて大当たり、小当たりおよびはずれの抽選を行なうとともに、大当たりを低確率大当たりと高確率大当たりとのいずれかにする抽選を行なう抽選手段(第1抽選手段および第2抽選手段)としての主制御装置231と、前記変動入賞装置の開閉状態に基づく遊技状態を前記抽選手段の抽選結果に対応して制御する遊技状態制御手段としての主制御装置231と、各遊技状態を遊技者に報知する遊技状態報知手段としての主制御装置231、副制御部24(図柄制御装置26、ランプ制御装置27、音声制御装置28)、可変表示装置3、電飾271,272、および音声発生装置281を備えている。
また。前記遊技状態制御手段は、抽選結果が小当たりとなった場合に、前記変動入賞装置が閉状態と開状態との間で所定の開閉変動パターンで開閉変動する小当たり遊技状態を発生させ、抽選結果が大当たりとなった場合に、前記変動入賞装置が閉状態と開状態との間で所定の開閉変動パターンで開閉変動することを繰り返す大当たり遊技状態を発生させ、かつ、電源投入時および小当たり遊技状態終了時および大当たり遊技状態終了時に前記変動入賞装置を閉状態に維持するとともに前記抽選手段が抽選結果を導出可能な通常遊技状態とし、かつ、抽選結果が低確率大当たりとなったことに基く大当たり遊技状態終了後における通常遊技状態を、抽選結果が大当たりとなる確率を相対的に低確率とした低確率通常遊技状態とし、抽選結果が高確率大当たりとなったことに基く大当たり遊技状態終了後における通常遊技状態を、抽選結果が大当たりとなる確率を前記低確率より相対的に高確率とした高確率通常遊技状態とし、小当たり遊技状態発生前の低確率通常遊技状態または高確率遊技状態を小当たり遊技状態終了後も変更することなく維持する。
また、前記遊技状態報知手段は、高確率通常遊技状態時に、低確率通常遊技状態ではなく高確率遊技状態であることを遊技者に容易に認識可能に報知する報知態様である高確率報知態様(所謂確変(潜伏確変でない確変))と、低確率通常遊技状態ではなく高確率通常遊技状態であることが遊技者に容易に認識可能に報知されることがなく高確率通常遊技状態であることが遊技者に認識困難な報知態様である高確率非報知態様(所謂潜伏確変)とのいずれかの報知態様に振り分けて遊技状態の報知を制御することになる。
前記始動入賞口(第2始動入賞口55)に設けられ、前記始動入賞口に遊技球が相対的に入賞し易い入賞容易状態と、当該入賞容易状態に比較して相対的に遊技球が入賞し難い入賞非容易状態とに変動する始動変動入賞装置(普通変動入賞装置5)と、前記低確率大当たりに基く大当たり遊技状態が終了した場合と、前記高確率大当たりに基く大当たり遊技状態が終了し、かつ、高確率非報知態様となった場合とに、それぞれ前記始動変動入賞装置を同様の期間に渡って入賞容易状態(時短)とする始動変動制御手段とを備える。
以下に、以上のように高確率通常遊技状態でかつ高確率非報知態様となって、高確率通常遊技状態が演出等によって報知されない場合、すなわち、潜伏確変となった場合に、時短中に変動表示ゲームで報知される抽選の結果として小当たりが発生した際に、演出等によって高確率通常遊技状態であることを報知しない高確率非報知態様から高確率通常遊技状態であることを報知する小当たり時報知態様とする報知態様変更処理を説明する。
報知態様変更処理は、主制御部23の主制御装置231と、副制御部24の図柄制御装置26、ランプ制御装置27、音声制御装置28とで行われる。主制御装置231では、報知を行うか否か等の制御が行われ、副制御部24の各制御装置では主制御装置231で決定された演出方法に基いて実際に演出を行う制御が行われる。なお、報知態様変更処理は、短い間隔で繰返し行われる処理である。
主制御装置231では、図3のフローチャートに示すように、特定小当たりフラグがセットされているか否かを判定する(ステップS1)。
特定小当たりフラグは、入賞容易状態で高確率非報知態様の高確率通常遊技状態の場合、すなわち、潜伏確変となる大当たりに基いて大当たり遊技状態が発生するとともに終了した際に時短(入賞容易状態)となるとともに潜伏確変となっている状態で、第1もしくは第2特図ゲームで抽選の結果として小当たりが報知されて小当たり遊技状態が開始された際にセットされ、小当たり遊技状態が終了する際にリセットされるフラグである。
特定小当たりフラグがセットされている場合については後述する。
特定小当たりフラグがセットされていない場合には、第1もしくは第2特図ゲームが終了か否かを判定する(ステップS2)。第1もしくは第2特図ゲームが終了のタイミングでない場合にはこの処理を終了し、第1もしくは第2特図ゲームが終了の場合には、終了時に報知される抽選の結果が小当たりか否かが判定される(ステップS3)。
小当たりでない場合には処理を終了し、小当たりの場合には、現状が入賞容易状態で高確率非報知態様で高確率通常遊技状態中、すなわち、時短中の潜伏確変か否かを判定する(ステップS4)。時短中の潜伏確変でない場合には処理を終了する。
時短中の潜伏確変の場合には、特定小当たりフラグをセットする(ステップS5)。
そして、ステップS1で、特定小当たりフラグがセットされている場合には、小当たり遊技状態中に特別変動入賞装置8の2回の開閉動作が終了(特別変動入賞装置8が2回目の開放状態から閉じた状態となった)か否かを判定する(ステップS6)。開閉動作が終了でない場合には、小当たり遊技状態において開閉する特別変動入賞装置8に遊技球が入賞したか否か、すなわち大入賞球検知センサ82から遊技球を検知したことを示す入賞信号が入力したか否かを判定する(ステップS7)。入賞信号が入力している場合には、小当たり入賞数カウンタのカウント値を1増加してカウントアップする(ステップS8)。そして、この処理を終了する。この処理により、小当たり遊技状態で特別変動入賞装置8の開閉動作が終了するまでの特別変動入賞装置8への遊技球の入賞数がカウントされる。
また、ステップS6で、小当たり遊技状態が終了となった場合には、小当たり入賞カウンタの値が0か否かを判定する(ステップS9)。0の場合には非報知コマンドを副制御部24に送信する(ステップS10)。
小当たり入賞カウンタのカウント値が0で無い場合には、小当たり入賞カウンタのカウント値が2以上か否かを判定する(ステップS11)。2以上でない場合、すなわち、カウント値が1の場合には、抽選で潜伏確変であることを報知するか否かを抽選して判定する(ステップS12)。なお、この際の潜伏確変を報知するとする抽選確率は、たとえば、30〜50%程度とする。
そして、潜伏確変を報知しないと判定された場合には、非報知コマンドを副制御部24に送信する(ステップS13)。また、潜伏確変を報知するとなった場合には、潜伏確変を示唆的に報知するための示唆報知コマンドを副制御部24(図柄制御装置26)に送信する(ステップS14)。これにより、後述のように副制御部24で潜伏確変の報知を行わせる。なお、示唆報知コマンドによる報知は、潜伏確変を確定的に報知するものではなく、潜伏確変の可能性が高いことを示す報知となる。
カウント値が2以上の場合には、潜伏確変を確定的に報知するための確定報知コマンドを副制御部24(図柄制御装置26)に送信する(ステップS15)。
そして、各コマンドを送信した後に、小当たりフラグをリセットするとともに、入賞数カウント値をクリアして0とし(ステップS16)、この処理を終了する。
一方、副制御部24では、主制御装置231からの上述の各コマンドに基いて、潜伏確変中に小当たりとなって小当たり遊技状態が発生した際に、潜伏確変を報知しない高確率非報知態様から小当たり時報知態様として、潜伏確変であることを示唆的もしくは確定的に報知する。
ここでは、副制御部24の図柄制御装置26で行われる報知態様変更処理を説明する。
なお、この報知態様変更処理は、副制御部24の各制御装置で短時間に繰返し行われるものであるが、ここでは、副制御部24の図柄制御装置26における処理を説明する。
この例では、可変表示装置3において、上述の高確率非報知態様となる高確率通常遊技状態、すなわち、潜伏確変中で、かつ、時短となる入賞容易状態の場合に小当たり遊技状態となると、小当たり時報知態様となる。
また、可変表示装置3における小当たり時報知態様となる潜伏確変の報知は、小当たり遊技状態となって、特別変動入賞装置が2回開放してから閉じた時点から小当たり遊技状態が終了となる時点までの間の小当たり遊技状態終了演出として行われる。
なお、潜伏確変を報知する演出を小当たり遊技状態後も継続して行うものとしてもよく、この場合には、たとえば、ランプ制御装置27による電飾271,272の点灯・消灯パターンの変更、音声制御装置28による音声発生装置281から出力される音楽の変更等で、現状が確変であることを示唆するような報知を行うものとしてもよい。
また、小当たり遊技状態後も確変を報知する場合に、時短の終了で、潜伏確変の報知を終了してもよい。
小当たり遊技状態で確変を報知した後に小当たり遊技状態後に潜伏確変の報知を止める場合や、時短の終了で潜伏確変の報知を止める場合には、遊技者が時短の終了まで遊技を行ってパチンコ遊技機から離れて、次の遊技者がパチンコ遊技機に座った場合に、潜伏確変を認識できないことになる。
そして、副制御部24の図柄制御装置26における報知態様変更処理は、図4のフローチャートに示すように、まず、小当たり遊技状態において、特別変動入賞装置が2回の開閉変動を終了して閉じた状態となった際に、上述のように主制御装置231から送信される各報知コマンドのいずれかが入力したか否かが判定される(ステップS21)。
なお、これらの報知コマンドは、たとえば、可変表示装置3における小当たり遊技状態の演出表示において、特別変動入賞装置8の動作が終了して閉じてから小当たり遊技状態が終了するまでの小当たり遊技状態終了演出の開始コマンドとして機能している。
そして、上述の各コマンドの一つが入力していない場合には、処理を終了する。
報知コマンドが入力している場合には、次に、確定報知コマンドか否かを判定する(ステップS22)。
入力したコマンドが確定報知コマンドの場合には、後述の予め設定されている非報知用の演出表示データを変更して、たとえば、「潜伏確変中」等の文字により確定的に確変であることを示唆する演出表示データを選択する(ステップS23)。なお、小当たり遊技状態の終了演出用の演出表示データは、予め複数種が作成されて図柄制御装置26に記憶されている。
基本的には、潜伏確変でかつ時短中用の表示データと、それ以外の通常時用の表示データとが記憶されているとともに、潜伏確変でかつ時短中用の表示データとして、非報知用と、示唆的報知用と、確定的報知用の表示データが記憶されている。
また、非報知用の表示データは、たとえば、上述の通常時用の表示データと同じものとなっている。
入力したコマンドが確定報知コマンドでない場合は、示唆報知コマンドか否かを判定する(ステップS24)。入力したコマンドが示唆報知コマンドの場合には、たとえば、「もしかして確変」等の文字により確変の可能性があることを示唆的に示す演出表示データを選択する(ステップS25)。
入力したコマンドが示唆報知コマンドでない場合には、ここでは、入力したコマンドが非報知コマンドとなる。非報知コマンドが入力した場合には、基本的に予め設定されている上述の非報知用の演出表示データをそのまま変更することなく使用することになり、非報知用の演出表示データを選択した状態となる(ステップS26)。
そして、それそれの報知コマンドに対応して演出表示データが選択された段階でこの処理を終了し、別処理としての小当たり遊技状態演出表示処理で選択された演出表示データが可変表示装置3に表示されることになる。
一方、図柄制御装置26における小当たり遊技状態演出表示処理では、小当たり遊技状態の上述の終了時の演出として、選択された演出表示データを表示することになる。
したがって、時短となっている潜伏確変中に小当たり遊技状態で開放した特別変動入賞装置8に遊技球を2個以上を入賞させた場合には、小当たり遊技状態終了時に、潜伏確変であることを確定的に報知するためにたとえば「確変中」の表示が可変表示装置3で行われる。
また、時短となっている潜伏確変中に小当たり遊技状態で開放した特別変動入賞装置8に遊技球が1個だけ入賞すると、30%〜50%の割合で潜伏確変であることを示唆するためにたとえば「確変かも」の表示が可変表示装置3で行われることになる。
なお、これ以外に、潜伏確変が示唆的もしくは確定的に報知される際に上述のように電飾271,272の点灯・消灯パターンや音声発生装置281による効果音、音楽、音声での報知が行われる。
以上のような処理が行われるパチンコ遊技機において、遊技状態報知手段としての主制御装置231および副制御部24等は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様時に、小当たり遊技状態となった際に、高確率非報知態様を高確率通常遊技状態であることを遊技者に少なくとも示唆する報知を行う小当たり時報知態様に変更する報知態様変更手段としての機能を備えることになる。
また、報知態様変更手段としての主制御装置231および副制御部24等は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様時(潜伏確変時)に、小当たり遊技状態となった際の前記変動入賞装置(特別変動入賞装置8)への遊技球の入賞数に基いて、高確率非報知態様を小当たり時報知態様に変更すると決定する割合を変更することになる。
また、報知態様変更手段としての主制御装置231および副制御部24等は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様となった(潜伏確変となった)場合に、入賞容易状態(時短)となっている期間に限り、高確率非報知態様から小当たり時報知態様への変更を可能とされていることになる。
以上のことから、潜伏確変となる遊技状態を有するパチンコ遊技機において、大当たり遊技状態後に、見かけ上確変でない遊技状態で時短が終了した際もしくは時短終了により確変には見えない遊技状態となった際に、遊技者は遊技を続行するか否かを判断する可能性が高い。この場合に、遊技者は確変が終了し、さらに時短も終了したから遊技を止めると判断する場合と、もしかして潜伏確変となっているかもしれないと思い遊技を続行する可能性がある。
そして、潜伏確変なのに遊技を止めてしまい、大当たりの機会を逃したと思うことや、潜伏確変でなく低確率通常遊技状態なのに遊技を続行して持ち球を減らしてしまうことに遊技者が不満を持つ可能性がある。
それに対してこの例では、少なくとも時短中に小当たり遊技状態を発生させ、小当たり遊技状態中に開放した特別変動入賞装置に遊技球を入賞させることで、現状が潜伏確変であることが報知される可能性がある。したがって、この小当たり遊技状態が発生した際に、潜伏確変であることが示唆的もしくは確定的に報知されるか否かを、遊技者は遊技を中止するか否かの判断の材料することができる。
これにより、遊技者の不満の少なくとも一部を解消することができる。特に、高確率報知の普通の確変および非報知の潜伏確変は大当たり状態終了時に開始されるので、大当たり終了時に確変が開始されるとともに、この確変を報知する状態か、報知しない状態かのいずれかになるが、この例では、その後、小当たり遊技状態を発生させ、その際に開放される特別変動入賞装置8に遊技球を入賞させることで、潜伏確変が報知される場合があるので、遊技者の遊技を止めるか否かの判断時期を大当たり遊技状態終了時より遅らせることができる。
言い換えれば、遊技を止めるか否かの判断を複数回の時期で行うことができるので、たとえば、潜伏確変でないのに潜伏確変かもしれないと思い長い期間遊技を行ってしまうようなことを減少させることができ、これによっても遊技者の不満を解消することができる。
また、この例では、時短中に限って小当たり遊技状態発生時に潜伏確変の報知が行われるので、時短中に遊技を続行するか否かの判断材料が増えることになり、時短終了時に遊技を続行するか否かを判断しやすくなることで、遊技者の不満を解消することができる。
また、時短終了で遊技を止める遊技者が多く、遊技者が、遊技を止めた後に他の遊技者が遊技を開始して直ぐに潜伏確変を報知されるのを見た場合、それを遊技者が不満に思うことを確実に防止できる。
また、上述のような演出の場合に、2R高確率大当たりの場合と同様に特別変動入賞が2回開放した後に確変となったことが報知されるので、時短中の小当たり遊技状態を、遊技者に2R高確率大当たりの場合の2R大当たり遊技状態のように思わせることも可能であり、小当たり遊技状態の発生(特別変動入賞装置8の2回開放)が遊技者に期待を持たせることになる。
また、小当たり遊技状態で、特別変動入賞装置8への遊技球の入賞に基いて潜伏確変の報知を行わせるので、小当たり遊技状態が発生した場合に、特別変動入賞装置8に遊技球を入賞させることができるか否かが一つのゲームとなり、遊技者の興趣を高めることができる。また、それにより、遊技者は、小当たり遊技状態中も遊技球を発射し続けることになる。ここで、時短中に小当たり遊技状態が発生すると、小当たり遊技状態中は電チューサポート状態とならず、普通変動入賞装置5の開放時間が短くなることにより、遊技球の発射を止められてしまう虞があるが、時短中の小当たり遊技状態でも遊技球を発射し続けることで、遊技機の稼働時間(遊技者が遊技球を発射している時間)を長くすることができ、遊技機の稼働率の向上を図ることができる。
以上のことから、演出的にも遊技的にも遊技者の余り大きな意味を持たない小当たりを遊技者に興趣を持たせることが可能な演出のツールとして大きな意味を持たせることができ、遊技を多彩なものとすることができる。
なお、上記例では、時短中の小当たり遊技状態に限り、潜伏確変の報知を行うものとしたが、時短後も潜伏確変を報知したり、時短機能がないパチンコ遊技機で潜伏確変を報知してもよい。このようにした場合に、小当たりの発生確率にもよるが、複数回の小当たりが発生した段階で、潜伏確変の報知が無かった場合に遊技を止めるような判断も可能となる。
また、時短機能がないパチンコ遊技機において、大当たり遊技状態終了後から所定回数以内の変動表示ゲームで小当たりが発生した場合に限り報知を行うようにしてもよい。
また、上記例では、潜伏確変において小当たり遊技中に特別変動入賞装置8に遊技球が入賞した場合にだけ潜伏確変の報知が行われていたが、遊技球の入賞がなくても小当たり遊技状態となることで、潜伏確変を報知するものとしてもよい。
また、上記例では、潜伏確変において小当たり遊技中の特別変動入賞装置8への遊技球の入賞が0個の場合に潜伏確変を報知せず、1個の場合に示唆的に報知し、2個以上の場合に確定的に報知するものとしたが、0個の場合にも示唆的に報知するものとしてもよい。
この場合に、たとえば、前記入賞が0個の場合に30%の割合で報知し、1個の場合に60%の割合で報知し、2個以上の場合100%の割合で報知するといったように報知するか否かを抽選で決める場合の報知する確率を小当たり遊技状態中に特別変動入賞装置に入賞した遊技球数に対応して段階的に増加させてもよい。
また、潜伏確変の示唆的な報知を行う場合、たとえば、「もしかして確変」といった確変でない場合も含まれるような表現で示唆的な報知を行う場合に、潜伏確変中に小当たり状態が発生した場合に行われる示唆的報知と同様の示唆的報知を低確率通常遊技状態中にも小当たり状態が発生した場合に行うようにしてもよい。この際に上述のように時短中だけ報知を可能してもよい。このようにした場合には、潜伏確変が示唆的に報知されても、潜伏確変でない場合が生じ、確定的な潜伏確変の報知に対して信頼度の低い報知となり、より示唆的な報知とすることができ、確定的報知に対して差を明確にして、より多彩な演出が可能となる。
このようにした場合に、潜伏確変でない場合も示唆的な報知が行われるので、たとえば、潜伏確変での発生率と、潜伏確変でない低確率通常遊技状態における発生率とから示唆的な報知の信頼度を変更可能となり、たとえば、小当たり遊技状態中の特別変動入賞装置8への遊技球の入賞数に対応して、報知の信頼度を段階的に高めるような構成とすることも可能となる。
また、周知の遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムにおいて、上述の本発明に係わるパチンコ遊技機における制御系の処理を付加してコンピュータで実行可能としたプログラムおよび当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を本発明に含まれるようにすることもできる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。 前記パチンコ遊技機の制御係を示すブロック図である。 前記パチンコ遊技機の主制御装置で行われる報知態様変更処理を説明するためのフローチャートである。 前記パチンコ遊技機の副制御部としての図柄制御装置で行われる報知態様変更処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 遊技盤
3 可変表示装置(遊技状態報知手段)
8 特別変動入賞装置
5 普通変動入賞装置(始動変動入賞装置)
23 主制御部
231 主制御装置(第1および第2抽選手段(抽選手段)、遊技状態制御手段、始動変動制御手段、遊技状態報知手段、報知態様変更手段)
24 副制御部(遊技状態報知手段、報知態様変更手段)
26 図柄制御装置(遊技状態報知手段、報知態様変更手段)
27 ランプ制御装置(遊技状態報知手段、報知態様変更手段)
28 音声制御装置(遊技状態報知手段、報知態様変更手段)
271 電飾(遊技状態報知手段)
272 電飾(遊技状態報知手段)
281 音声発生装置(遊技状態報知手段)

Claims (1)

  1. 遊技球が発射される遊技盤と、
    前記遊技盤に設けられ、遊技球が入賞可能な開状態と遊技球が入賞不可能な閉状態とに変動する変動入賞装置と、
    前記遊技盤に設けられ、遊技球が入賞可能な始動入賞口と、
    前記始動入賞口に遊技球が入賞することに基いて大当たり、小当たりおよびはずれの抽選を行なうとともに、大当たりを低確率大当たりと高確率大当たりとのいずれかにする抽選を行なう抽選手段と、
    前記変動入賞装置の開閉状態に基づく遊技状態を前記抽選手段の抽選結果に対応して制御する遊技状態制御手段と、
    各遊技状態を遊技者に報知する遊技状態報知手段と
    前記始動入賞口に設けられ、前記始動入賞口に遊技球が相対的に入賞し易い入賞容易状態と、当該入賞容易状態に比較して相対的に遊技球が入賞し難い入賞非容易状態とに変動する始動変動入賞装置と、
    前記低確率大当たりに基く大当たり遊技状態が終了した場合と、前記高確率大当たりに基く大当たり遊技状態が終了し、かつ、高確率非報知態様となった場合とに、それぞれ前記始動変動入賞装置を同様の期間に渡って入賞容易状態とする始動変動制御手段とを備え、
    前記遊技状態制御手段は、抽選結果が小当たりとなった場合に、前記変動入賞装置が閉状態と開状態との間で所定の開閉変動パターンで開閉変動する小当たり遊技状態を発生させ、抽選結果が大当たりとなった場合に、前記変動入賞装置が閉状態と開状態との間で所定の開閉変動パターンで開閉変動することを繰り返す大当たり遊技状態を発生させ、
    かつ、電源投入時および小当たり遊技状態終了時および大当たり遊技状態終了時に前記変動入賞装置を閉状態に維持するとともに前記抽選手段が抽選結果を導出可能な通常遊技状態とし、かつ、抽選結果が低確率大当たりとなったことに基く大当たり遊技状態終了後における通常遊技状態を、抽選結果が大当たりとなる確率を相対的に低確率とした低確率通常遊技状態とし、抽選結果が高確率大当たりとなったことに基く大当たり遊技状態終了後における通常遊技状態を、抽選結果が大当たりとなる確率を前記低確率より相対的に高確率とした高確率通常遊技状態とし、小当たり遊技状態発生前の低確率通常遊技状態または高確率遊技状態を小当たり遊技状態終了後も変更することなく維持し、
    前記遊技状態報知手段は、高確率通常遊技状態時に、低確率通常遊技状態ではなく高確率遊技状態であることを遊技者に容易に認識可能に報知する報知態様である高確率報知態様と、低確率通常遊技状態ではなく高確率通常遊技状態であることが遊技者に容易に認識可能に報知されることがなく高確率通常遊技状態であることが遊技者に認識困難な報知態様である高確率非報知態様とのいずれかの報知態様に振り分けて遊技状態の報知を制御する遊技機において、
    前記遊技状態報知手段は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様時に、小当たり遊技状態となった際に、当該小当たり遊技状態中に高確率通常遊技状態であることを遊技者に少なくとも示唆する報知を行い、
    当該遊技状態報知手段は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様時に、小当たり遊技状態となった際に、高確率非報知態様を高確率通常遊技状態であることを遊技者に少なくとも示唆する報知を行う小当たり時報知態様に変更する報知態様変更手段を備え、
    前記報知態様変更手段は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様時に、小当たり遊技状態となった際の前記変動入賞装置への遊技球の入賞数に基いて、高確率非報知態様を小当たり時報知態様に変更すると決定する割合を変更し、
    当該報知態様変更手段は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様となった場合に、入賞容易状態となっている期間に限り、高確率非報知態様から小当たり時報知態様への変更を可能とされていることを特徴とする遊技機。
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