JP2009268697A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のパチンコ遊技機は、大当たり遊技状態終了後に、通常より大当たり確率を高くした高確率通常遊技状態なのに高確率であることが報知されない高確率非報知態様を有する。すなわち、潜伏確変を有する。そして、潜伏確変となった際に、小当たりの発生に基いて潜伏確変であることを報知する。また、潜伏確変中に小当たりに基く小当たり遊技状態が発生し、特別変動入賞装置が開放した際に、遊技球が入賞した場合に、潜伏確変であることを報知してもよい。また、遊技球の入賞数が多くなるに応じて、潜伏確変を明確に報知するようにしてもよい。
【選択図】図3
Description
また、上述のようなデジパチには、一般的に確率変動状態(確変)と呼ばれる処理が行われる。大当たりとなる際に、抽選で、通常の状態(低確率状態)および確率変動状態(高確率状態)とのいずれか一方を選択するようになっている。そして、通常の状態が選択された場合には、大当たりとなったことにより発生した特別遊技状態後の大当たり確率が予め設定されている低確率となる。
また、確変が選択された場合には、前記特別遊技状態後の大当たり確率が、前記低確率より10倍程度確率が高くなった高確率となる。
そこで、2ラウンド大当たり遊技状態が発生した際に、2ラウンド大当たり遊技状態におけるアタッカの開閉動作と、ほぼ同様の開閉動作を行う小当たり状態を発生させるものも知られている。
したがって、基本的に、遊技者は、大当たり終了時に現在の状況が高確率か低確率を認識している状態か認識していない状態のいずれかとなり、次の大当たりが発生するまでいずれかの状態が継続することになり、現状が低確率か高確率か分からない状態で遊技を続行するかやめるかを決めることに対する遊技者の不満を必ずしも解決していない。
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入賞可能な開状態と遊技球が入賞不可能な閉状態とに変動する変動入賞装置と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入賞可能な始動入賞口と、
前記始動入賞口に遊技球が入賞することに基いて大当たり、小当たりおよびはずれの抽選を行なうとともに、大当たりを低確率大当たりと高確率大当たりとのいずれかにする抽選を行なう抽選手段と、
前記変動入賞装置の開閉状態に基づく遊技状態を前記抽選手段の抽選結果に対応して制御する遊技状態制御手段と、
各遊技状態を遊技者に報知する遊技状態報知手段とを備え、
前記遊技状態制御手段は、抽選結果が小当たりとなった場合に、前記変動入賞装置が閉状態と開状態との間で所定の開閉変動パターンで開閉変動する小当たり遊技状態を発生させ、抽選結果が大当たりとなった場合に、前記変動入賞装置が閉状態と開状態との間で所定の開閉変動パターンで開閉変動することを繰り返す大当たり遊技状態を発生させ、
かつ、電源投入時および小当たり遊技状態終了時および大当たり遊技状態終了時に前記変動入賞装置を閉状態に維持するとともに前記抽選手段が抽選結果を導出可能な通常遊技状態とし、かつ、抽選結果が低確率大当たりとなったことに基く大当たり遊技状態終了後における通常遊技状態を、抽選結果が大当たりとなる確率を相対的に低確率とした低確率通常遊技状態とし、抽選結果が高確率大当たりとなったことに基く大当たり遊技状態終了後における通常遊技状態を、抽選結果が大当たりとなる確率を前記低確率より相対的に高確率とした高確率通常遊技状態とし、小当たり遊技状態発生前の低確率通常遊技状態または高確率遊技状態を小当たり遊技状態終了後も変更することなく維持し、
前記遊技状態報知手段は、高確率通常遊技状態時に、低確率通常遊技状態ではなく高確率遊技状態であることを遊技者に容易に認識可能に報知する報知態様である高確率報知態様と、低確率通常遊技状態ではなく高確率通常遊技状態であることが遊技者に容易に認識可能に報知されることがなく高確率通常遊技状態であることが遊技者に認識困難な報知態様である高確率非報知態様とのいずれかの報知態様に振り分けて遊技状態の報知を制御する遊技機において、
前記遊技状態報知手段は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様時に、小当たり遊技状態となった際に、高確率非報知態様を高確率通常遊技状態であることを遊技者に少なくとも示唆する報知を行う小当たり時報知態様に変更する報知態様変更手段を備えることを特徴とする。
なお、小当たり遊技状態において、高確率非報知態様を、小当たり時報知態様に変更するか否かの決定は、たとえば、抽選で行うものとしても良いし、所定の条件の成立、たとえば、小当たり遊技状態で開放した変動入賞装置(特別変動入賞装置)への遊技球の入賞といったような条件の成立に対応して行うものとしてもよい。
前記報知態様変更手段は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様時に、小当たり遊技状態となった際の前記変動入賞装置への遊技球の入賞数に基いて、高確率非報知態様を小当たり時報知態様に変更すると決定する割合を変更することを特徴とする。
すなわち、変動入賞装置への遊技球の入賞数に対応して段階的に小当たり時報知態様に変更する割合を増加するような制御が可能となる。
これにより、遊技者は、小当たり遊技状態の発生に基く変動入賞装置の開放に興味を持ち、かつ、変動入賞装置に多くの遊技球を入賞させることにより、より明確に高確率通常遊技状態か否かを知ることができ、潜伏確変に対する不満を解消可能となる。
前記始動入賞口に設けられ、前記始動入賞口に遊技球が相対的に入賞し易い入賞容易状態と、当該入賞容易状態に比較して相対的に遊技球が入賞し難い入賞非容易状態とに変動する始動変動入賞装置と、
前記低確率大当たりに基く大当たり遊技状態が終了した場合と、前記高確率大当たりに基く大当たり遊技状態が終了し、かつ、高確率非報知態様となった場合とに、それぞれ前記始動変動入賞装置を同様の期間に渡って入賞容易状態とする始動変動制御手段とを備え、
前記報知態様変更手段は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様となった場合に、入賞容易状態となっている期間に限り、高確率非報知態様から小当たり時報知態様への変更を可能とされていることを特徴とする。
すなわち、時短などの入賞容易状態中に、小当たり状態が発生した場合にのみ高確率非報知態様となっていても、高確率通常遊技状態であることが報知される場合がある。
また、遊技をやめたあとに、小当たり状態が発生して高確率状態が報知される場合も、遊技をやめた遊技者がそれを見てしまうことで、潜伏確変に対する不満が高まってしまう可能性がある。
また、上述のように電チューサポート中に小当たり状態が発生しても遊技上においてあまり意味をなさないが、電チューサポート中に小当たり状態を発生させることで、高確率通常遊技状態であることを報知可能とするこで、遊技者に小当たり状態に興味を持たせ、遊技の興趣を高めることができる。これにより遊技者が当該遊技機で遊技する可能性を高め、当該遊技機の稼働率の向上を図ることができる。
これにより、当該遊技機での遊技店における稼働率の向上を図ることができる。
遊技盤1の盤面の遊技領域2a内には、その中央部の僅かに上側に可変表示装置3が設けられている。可変表示装置3は、例えば、液晶表示装置からなるもので、抽選手段として機能する後述の主制御装置231で行われる抽選の当たりおよびはずれ等の抽選結果を表示するものであるが、抽選結果の表示に際し変動表示ゲームを表示し、この変動表示ゲームの当たりおよび外れ等の結果によって上述の抽選結果を表示するようになっている。
さらに、2R高確率大当たりには、後述のように2R高確率報知大当たりと、2R高確率非報知大当たりがある。なお、15R高確率大当たりにも15R高確率報知大当たりと、15R高確率非報知大当たりを設けてもよい。
すなわち、第1特図ゲームは、可変表示装置3の装飾図柄の第1変動表示ゲームとして表示されるとともに第1特図表示器4aの特別図柄の第1特図ゲームとして表示され、それぞれの第1変動表示ゲームおよび第1特図ゲームは、後述の主制御装置231で行われる1つの第1抽選の結果をそれぞれ報知する同じ結果となるゲームである。
なお、これ例では、第1特図ゲームと、第2特図ゲームが同時に行われることがなく、どちらか一方の特図ゲームが行われている間は、他方の特図ゲームは行われない。すなわち、一方の特図ゲームが終了するまで、第1および第2特図ゲームの両方とも開始することができない。
したがって、第1および第2特図表示器4a、4bのうちの一方の特図表示器4a、4bだけが表示動作した状態となり、両方が同時に表示動作することはない。
なお、第1特図ゲームと第2特図ゲームとで、上述の各当たりに関する当選確率においては、大当たりとなる確率は同じとなっており、かつ、大当たりが高確率大当たりとなるが低確率大当たりとなるかの振り分け率も同じとなっている。
また、第1始動入賞口51には、当該第1始動入賞口51への遊技球の入賞を検知する第1始動入賞球検知センサ52が備えられ、この第1始動入賞口51と、第1始動入賞球検知センサ52から第1始動検知手段が構成されている。
そして、普通変動入賞装置5は、開閉動作自在な1対の可動片53,53を備え、第2始動入賞口55に遊技球が入賞できない閉塞状態と、拡げられた可動片53,53により遊技球が案内されることにより、第1始動入賞口51より遊技球が入賞し易い開いた開状態との間で変動するようになっている。
また、第2始動入賞口55には、当該第2始動入賞口55への遊技球の入賞を検知する第2始動入賞球検知センサ56が備えられ、この第2始動入賞口55と、第2始動入賞球検知センサ56から第2始動検知手段が構成されている。
また、主制御装置231に駆動源を制御される特別変動入賞装置8は、変動表示ゲームが各大当たりとなったことに対応して開放した際に、所定時間の経過および所定個数の遊技球の入賞という二つの条件のうちのいずれかの条件が達成された段階で閉塞するとともに、再び開放し、上述の条件の成立に基づいて閉塞することを所定回数(所定ラウンド数)繰り返すように制御される。なお、特別変動入賞装置8が開放してから閉塞するまでをラウンドと称する。
一方2R大当たりでは、特別変動入賞装置8の上述の動作パターンを2ラウンド行う。
また、特別変動入賞装置8における15ラウンド大当たりでは、たとえば、1ラウンドの動作パターンにおける開放時間がたとえば30未満で、15秒〜30秒程度の時間とされ、この間に8〜10個の所定個数のうちの遊技球が入賞すると、前記開放時間が経過する前に閉状態となる。
また、特別変動入賞装置8は、抽選の結果が小当たりとなった場合も開放するようになっている。なお、小当たりの場合には、特別変動入賞装置8を操作させる際の動作パターンを繰り返すことなく1回だけ行われる。
また、遊技盤1の前面には、遊技球の流下方向を規制するととも流下方向を転換する遊技釘16(一部だけ図示)や風車(図示略)等の流下規制転換部材が設けられている。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部23と、副制御部24と、これら主制御部23および副制御部24に電力を供給する電源供給装置29とから構成されている。
主制御部23には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置231が備えられ、主制御装置231には、プログラムを実行するCPU23a、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM23bや、プログラムに基づいて発生したデータやROM23bから読み出した各種データ等を記憶するRAM23cや周波数発生回路部23d等が備えられている。
なお、ここで、払出制御装置25は実質的に賞球を払出すためのパチンコ遊技機における遊技の主要な制御を行うことから主制御部23に含まれるものとし、遊技の演出に係わる図柄制御装置26、ランプ制御装置27、音声制御装置28は副制御部24に含まれるものとなっている。
また、払出制御装置25には、払出制御装置25により制御されて賞球および貸球を払出す遊技球払出装置251が接続されるとともに、プリペードカード252のデータを読み込で遊技球の貸出制御を行うためのCRユニット253が球貸信号制御装置254を介して接続されている。そして、払出制御装置25は、主制御装置231からコマンドに基づいて賞球を払出すとともに、CRユニット253から球貸信号制御装置254を介して入力される球貸信号に基づいて貸球を払出す制御を行う。
また、主制御装置231は、第1および第2変動表示ゲームが各当たり(各大当たり、小当たり)となった場合には、特別変動入賞装置8の可動扉83の駆動源(ソレノイド)を制御して所定の条件に基づいて特別変動入賞装置8を閉じた閉塞状態から開放状態に変動させて大当たり遊技状態もしくは小当たり遊技状態を発生させる制御を行う。
また、普図表示装置6における普図変動表示ゲームも主制御装置231で行われる抽選処理により当たりおよびはずれの抽選結果が決定され、それに基づいて表示が制御される。
また、図柄制御装置26は、後述の低確率通常遊技状態(非確変)と、高確率報知態様の高確率通常遊技状態(確変)とで異なる演出(互いに異なることが認識可能な演出)を行い、かつ、低確率通常遊技状態(非確変)と高確率非報知態様の高確率通常遊技状態(潜伏確変)とで同じ演出(互いに異なることが認識できない演出)を行うようになっている。また、後述のように入賞容易状態(時短中)の高確率非報知態様の高確率通常遊技状態(潜伏確変)で小当たり遊技状態が発生した場合に、小当たり遊技状態の終了演出として、現状が高確率通常遊技状態(潜伏確変)であることを報知する演出を行う場合がある。
また、ランプ制御装置27には、普図保留数表示ランプ10が接続され、これらはLEDの点灯、消灯の制御により、普図保留数を表示可能となっている。なお、第1および第2特図保留数の表示の制御は、図柄制御装置26で行われる。
同様に、第2始動入賞口55に遊技球が入賞して第2始動入賞球検知センサ56から第2始動入賞検知信号が主制御装置231に入力することで、第2抽選の判定用乱数が取得されるとともに第2特図保留数に1加算される。
そして、第1および第2特図ゲームで抽選の結果として各大当たりが発生する場合には、上述のように特別変動入賞装置8を所定の動作パターンで複数回開閉動作させる大当たり遊技状態を発生させる。
また、15R低確率大当たりおよび2R低確率大当たりの場合には、これら大当たりに基く上述の大当たり遊技状態後の遊技状態を低確率通常遊技状態とする。それに対して15R高確率大当たり、2R高確率報知大当たりおよび2R高確率非報知大当たりの場合には、これら大当たりに基く上述の大当たり遊技状態後の遊技状態を高確率通常遊技状態とする。
そして、抽選結果が15R高確率大当たりまたは2R高確率報知大当たりの場合には、当該15R高確率大当たりもしくは2R高確率大当たりが報知されて大当たり遊技状態が行われた後に電チューサポートを伴なう入賞容易状態の高確率通常遊技状態となり、基本的に次の大当たり遊技状態の発生で、入賞容易状態の高確率通常遊技状態が終了する。なお、大当たり遊技状態や小当たり遊技状態では、特図の変動表示ゲームは行われておらず、開始もされないので、第1および第2特図ゲームの各大当たりとなる確率は低確率でも高確率でもない状態となる。また、大当たり遊技状態および小当たり遊技状態においては、普図の変動表示ゲームは継続して行われるとともに新たに開始可能となるが、電チューサポートが行われることはなく入賞非容易状態となる。
また、可変表示装置3でも、変動表示ゲームが表示され抽選結果が報知されるが、この際に、2R大当たり、小当たりについては、基本的に15R大当たりの場合と同等に明確に各当たりを報知するようなことをせず、遊技者には、変動表示ゲームの結果が2R低確率大当たり、2R高確率報知大当たり、2R高確率非報知大当たり、小当たりのいずれになったが認識しずら表示となっており、さらに、はずれとなる変動表示ゲームの結果の表示とも区別がつきにくい表示となっている。
なお、時短と確変とで同様の演出が行われる場合には、時短中は、低確率通常遊技状態、高確率非報知態様の高確率通常遊技状態、高確率報知態様の高確率通常遊技状態の区別がつかないことになるが、時短終了時に、低確率通常遊技状態、高確率非報知態様の高確率通常遊技状態では電チューサポートが終了して普通変動入賞装置5が頻繁には開放しない状態となることで、高確率報知態様の高確率通常遊技状態と区別がつくことになる。
なお、この場合に、2R高確率報知大当たりの演出が、2R低確率大当たりや2R高確率非報知大当たりの演出と異なる演出となっている必要がある。
そして、より具体的には、2R高確率非報知大当たり後の時短中、すなわち、高確率非報知態様での演出が行われた状態の入賞容易状態の高確率通常遊技状態において、特図の変動表示ゲームで抽選の結果として小当たりが報知され、特別変動入賞装置8が2回開閉動作した場合に、遊技球が1個も入賞せず、入賞個数が0だった場合には、小当たり遊技状態中およびその後も高確率非報知態様を維持する。
高確率通常遊技状態であることを報知する演出を行う。
この場合には、上述の示唆する演出よりもより明確に確変であることを報知することが好ましく、たとえば、小当たり遊技状態中に可変表示装置3で「確変中」,「確変」,「確変決定」等の表示を行うことが好ましい。また、2R高確率報知大当たりやその後の大当たり遊技状態で、特別の演出が有る場合に、それと同じ演出を行うことで、高確率通常遊技状態であることを報知するものとしてもよい。
特定小当たりフラグは、入賞容易状態で高確率非報知態様の高確率通常遊技状態の場合、すなわち、潜伏確変となる大当たりに基いて大当たり遊技状態が発生するとともに終了した際に時短(入賞容易状態)となるとともに潜伏確変となっている状態で、第1もしくは第2特図ゲームで抽選の結果として小当たりが報知されて小当たり遊技状態が開始された際にセットされ、小当たり遊技状態が終了する際にリセットされるフラグである。
特定小当たりフラグがセットされていない場合には、第1もしくは第2特図ゲームが終了か否かを判定する(ステップS2)。第1もしくは第2特図ゲームが終了のタイミングでない場合にはこの処理を終了し、第1もしくは第2特図ゲームが終了の場合には、終了時に報知される抽選の結果が小当たりか否かが判定される(ステップS3)。
そして、ステップS1で、特定小当たりフラグがセットされている場合には、小当たり遊技状態中に特別変動入賞装置8の2回の開閉動作が終了(特別変動入賞装置8が2回目の開放状態から閉じた状態となった)か否かを判定する(ステップS6)。開閉動作が終了でない場合には、小当たり遊技状態において開閉する特別変動入賞装置8に遊技球が入賞したか否か、すなわち大入賞球検知センサ82から遊技球を検知したことを示す入賞信号が入力したか否かを判定する(ステップS7)。入賞信号が入力している場合には、小当たり入賞数カウンタのカウント値を1増加してカウントアップする(ステップS8)。そして、この処理を終了する。この処理により、小当たり遊技状態で特別変動入賞装置8の開閉動作が終了するまでの特別変動入賞装置8への遊技球の入賞数がカウントされる。
小当たり入賞カウンタのカウント値が0で無い場合には、小当たり入賞カウンタのカウント値が2以上か否かを判定する(ステップS11)。2以上でない場合、すなわち、カウント値が1の場合には、抽選で潜伏確変であることを報知するか否かを抽選して判定する(ステップS12)。なお、この際の潜伏確変を報知するとする抽選確率は、たとえば、30〜50%程度とする。
カウント値が2以上の場合には、潜伏確変を確定的に報知するための確定報知コマンドを副制御部24(図柄制御装置26)に送信する(ステップS15)。
そして、各コマンドを送信した後に、小当たりフラグをリセットするとともに、入賞数カウント値をクリアして0とし(ステップS16)、この処理を終了する。
なお、この報知態様変更処理は、副制御部24の各制御装置で短時間に繰返し行われるものであるが、ここでは、副制御部24の図柄制御装置26における処理を説明する。
この例では、可変表示装置3において、上述の高確率非報知態様となる高確率通常遊技状態、すなわち、潜伏確変中で、かつ、時短となる入賞容易状態の場合に小当たり遊技状態となると、小当たり時報知態様となる。
なお、潜伏確変を報知する演出を小当たり遊技状態後も継続して行うものとしてもよく、この場合には、たとえば、ランプ制御装置27による電飾271,272の点灯・消灯パターンの変更、音声制御装置28による音声発生装置281から出力される音楽の変更等で、現状が確変であることを示唆するような報知を行うものとしてもよい。
小当たり遊技状態で確変を報知した後に小当たり遊技状態後に潜伏確変の報知を止める場合や、時短の終了で潜伏確変の報知を止める場合には、遊技者が時短の終了まで遊技を行ってパチンコ遊技機から離れて、次の遊技者がパチンコ遊技機に座った場合に、潜伏確変を認識できないことになる。
なお、これらの報知コマンドは、たとえば、可変表示装置3における小当たり遊技状態の演出表示において、特別変動入賞装置8の動作が終了して閉じてから小当たり遊技状態が終了するまでの小当たり遊技状態終了演出の開始コマンドとして機能している。
報知コマンドが入力している場合には、次に、確定報知コマンドか否かを判定する(ステップS22)。
入力したコマンドが確定報知コマンドの場合には、後述の予め設定されている非報知用の演出表示データを変更して、たとえば、「潜伏確変中」等の文字により確定的に確変であることを示唆する演出表示データを選択する(ステップS23)。なお、小当たり遊技状態の終了演出用の演出表示データは、予め複数種が作成されて図柄制御装置26に記憶されている。
基本的には、潜伏確変でかつ時短中用の表示データと、それ以外の通常時用の表示データとが記憶されているとともに、潜伏確変でかつ時短中用の表示データとして、非報知用と、示唆的報知用と、確定的報知用の表示データが記憶されている。
入力したコマンドが確定報知コマンドでない場合は、示唆報知コマンドか否かを判定する(ステップS24)。入力したコマンドが示唆報知コマンドの場合には、たとえば、「もしかして確変」等の文字により確変の可能性があることを示唆的に示す演出表示データを選択する(ステップS25)。
そして、それそれの報知コマンドに対応して演出表示データが選択された段階でこの処理を終了し、別処理としての小当たり遊技状態演出表示処理で選択された演出表示データが可変表示装置3に表示されることになる。
したがって、時短となっている潜伏確変中に小当たり遊技状態で開放した特別変動入賞装置8に遊技球を2個以上を入賞させた場合には、小当たり遊技状態終了時に、潜伏確変であることを確定的に報知するためにたとえば「確変中」の表示が可変表示装置3で行われる。
なお、これ以外に、潜伏確変が示唆的もしくは確定的に報知される際に上述のように電飾271,272の点灯・消灯パターンや音声発生装置281による効果音、音楽、音声での報知が行われる。
それに対してこの例では、少なくとも時短中に小当たり遊技状態を発生させ、小当たり遊技状態中に開放した特別変動入賞装置に遊技球を入賞させることで、現状が潜伏確変であることが報知される可能性がある。したがって、この小当たり遊技状態が発生した際に、潜伏確変であることが示唆的もしくは確定的に報知されるか否かを、遊技者は遊技を中止するか否かの判断の材料することができる。
また、この例では、時短中に限って小当たり遊技状態発生時に潜伏確変の報知が行われるので、時短中に遊技を続行するか否かの判断材料が増えることになり、時短終了時に遊技を続行するか否かを判断しやすくなることで、遊技者の不満を解消することができる。
また、時短終了で遊技を止める遊技者が多く、遊技者が、遊技を止めた後に他の遊技者が遊技を開始して直ぐに潜伏確変を報知されるのを見た場合、それを遊技者が不満に思うことを確実に防止できる。
また、小当たり遊技状態で、特別変動入賞装置8への遊技球の入賞に基いて潜伏確変の報知を行わせるので、小当たり遊技状態が発生した場合に、特別変動入賞装置8に遊技球を入賞させることができるか否かが一つのゲームとなり、遊技者の興趣を高めることができる。また、それにより、遊技者は、小当たり遊技状態中も遊技球を発射し続けることになる。ここで、時短中に小当たり遊技状態が発生すると、小当たり遊技状態中は電チューサポート状態とならず、普通変動入賞装置5の開放時間が短くなることにより、遊技球の発射を止められてしまう虞があるが、時短中の小当たり遊技状態でも遊技球を発射し続けることで、遊技機の稼働時間(遊技者が遊技球を発射している時間)を長くすることができ、遊技機の稼働率の向上を図ることができる。
また、時短機能がないパチンコ遊技機において、大当たり遊技状態終了後から所定回数以内の変動表示ゲームで小当たりが発生した場合に限り報知を行うようにしてもよい。
また、上記例では、潜伏確変において小当たり遊技中の特別変動入賞装置8への遊技球の入賞が0個の場合に潜伏確変を報知せず、1個の場合に示唆的に報知し、2個以上の場合に確定的に報知するものとしたが、0個の場合にも示唆的に報知するものとしてもよい。
3 可変表示装置(遊技状態報知手段)
8 特別変動入賞装置
5 普通変動入賞装置(始動変動入賞装置)
23 主制御部
231 主制御装置(第1および第2抽選手段(抽選手段)、遊技状態制御手段、始動変動制御手段、遊技状態報知手段、報知態様変更手段)
24 副制御部(遊技状態報知手段、報知態様変更手段)
26 図柄制御装置(遊技状態報知手段、報知態様変更手段)
27 ランプ制御装置(遊技状態報知手段、報知態様変更手段)
28 音声制御装置(遊技状態報知手段、報知態様変更手段)
271 電飾(遊技状態報知手段)
272 電飾(遊技状態報知手段)
281 音声発生装置(遊技状態報知手段)
Claims (3)
- 遊技球が発射される遊技盤と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入賞可能な開状態と遊技球が入賞不可能な閉状態とに変動する変動入賞装置と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入賞可能な始動入賞口と、
前記始動入賞口に遊技球が入賞することに基いて大当たり、小当たりおよびはずれの抽選を行なうとともに、大当たりを低確率大当たりと高確率大当たりとのいずれかにする抽選を行なう抽選手段と、
前記変動入賞装置の開閉状態に基づく遊技状態を前記抽選手段の抽選結果に対応して制御する遊技状態制御手段と、
各遊技状態を遊技者に報知する遊技状態報知手段とを備え、
前記遊技状態制御手段は、抽選結果が小当たりとなった場合に、前記変動入賞装置が閉状態と開状態との間で所定の開閉変動パターンで開閉変動する小当たり遊技状態を発生させ、抽選結果が大当たりとなった場合に、前記変動入賞装置が閉状態と開状態との間で所定の開閉変動パターンで開閉変動することを繰り返す大当たり遊技状態を発生させ、
かつ、電源投入時および小当たり遊技状態終了時および大当たり遊技状態終了時に前記変動入賞装置を閉状態に維持するとともに前記抽選手段が抽選結果を導出可能な通常遊技状態とし、かつ、抽選結果が低確率大当たりとなったことに基く大当たり遊技状態終了後における通常遊技状態を、抽選結果が大当たりとなる確率を相対的に低確率とした低確率通常遊技状態とし、抽選結果が高確率大当たりとなったことに基く大当たり遊技状態終了後における通常遊技状態を、抽選結果が大当たりとなる確率を前記低確率より相対的に高確率とした高確率通常遊技状態とし、小当たり遊技状態発生前の低確率通常遊技状態または高確率遊技状態を小当たり遊技状態終了後も変更することなく維持し、
前記遊技状態報知手段は、高確率通常遊技状態時に、低確率通常遊技状態ではなく高確率遊技状態であることを遊技者に容易に認識可能に報知する報知態様である高確率報知態様と、低確率通常遊技状態ではなく高確率通常遊技状態であることが遊技者に容易に認識可能に報知されることがなく高確率通常遊技状態であることが遊技者に認識困難な報知態様である高確率非報知態様とのいずれかの報知態様に振り分けて遊技状態の報知を制御する遊技機において、
前記遊技状態報知手段は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様時に、小当たり遊技状態となった際に、高確率非報知態様を高確率通常遊技状態であることを遊技者に少なくとも示唆する報知を行う小当たり時報知態様に変更する報知態様変更手段を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記報知態様変更手段は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様時に、小当たり遊技状態となった際の前記変動入賞装置への遊技球の入賞数に基いて、高確率非報知態様を小当たり時報知態様に変更すると決定する割合を変更することを特徴とする遊技機。
- 前記始動入賞口に設けられ、前記始動入賞口に遊技球が相対的に入賞し易い入賞容易状態と、当該入賞容易状態に比較して相対的に遊技球が入賞し難い入賞非容易状態とに変動する始動変動入賞装置と、
前記低確率大当たりに基く大当たり遊技状態が終了した場合と、前記高確率大当たりに基く大当たり遊技状態が終了し、かつ、高確率非報知態様となった場合とに、それぞれ前記始動変動入賞装置を同様の期間に渡って入賞容易状態とする始動変動制御手段とを備え、
前記報知態様変更手段は、高確率通常遊技状態で、かつ、高確率非報知態様となった場合に、入賞容易状態となっている期間に限り、高確率非報知態様から小当たり時報知態様への変更を可能とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
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