JP5153461B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
デジパチと称されるパチンコ遊技機においては、複数の表示領域のそれぞれにおいて、複数種の識別情報(特別図柄、装飾図柄)を切り換えるように変動表示させた後に識別情報を停止表示させるとともに、複数の表示領域でそれぞれ停止表示される識別情報の組合せが予め設定された特別の組合せとなった場合に、大当たりとなって通常遊技状態より多くの遊技球を獲得可能となる大当たり遊技状態を発生させる変動表示ゲームを表示する表示装置が備えられている。また、変動表示ゲームは、遊技盤上に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞することに基いて行われる。
また、デジパチには、変動表示ゲームで大当たりとなる確率を高くするとともに、始動入賞口に設けられた所謂電チューを開放する機会を増加させた確率変動状態(確変)を有しており、確変となると大当たりを比較的短期間に続けて発生させられるようになる。
そこで、デジパチとしてのパチンコ遊技機の構成と、羽根物としてのパチンコ遊技機の構成とを合わせた遊技機も多数提案され開発されている(たとえば、特許文献1参照)。
当該遊技盤の略中央部に設けられた表示装置と、
当該表示装置の下に設けられた第1始動入賞口と、
当該第1始動入賞口の下に設けられるとともに第2始動入賞口を備え、当該第2始動入賞口に対して第1始動入賞口より遊技球が入賞容易な開状態と遊技球が入賞し難いかもしくは入賞できない閉状態との間で変動する始動変動入賞装置と、
当該始動変動入賞装置の下に設けられ、前記始動変動入賞装置より横幅が広い大入賞口を備えるとともに当該大入賞口に遊技球の入賞が不可能な閉じた状態から前側に倒れるように開放して遊技球の入賞が容易な開状態となる扉を備えた特別変動入賞装置と、
第1始動入賞口または第2始動入賞口への遊技球の入賞に基いて大当たりおよびはずれ等の抽選を行なう抽選手段と、
当該抽選手段の抽選結果に基いて大当たりおよびはずれ等となる表示ゲームを前記表示装置上に表示させる表示制御手段と、
前記表示装置上で表示される表示ゲームで大当たりとなった場合に、前記特別変動入賞装置の前記扉が閉じた通常遊技状態から当該特別変動入賞装置の扉を開閉して当該特別変動入賞装置に遊技球を入賞可能とする大当たり遊技状態を発生させる遊技状態制御手段と、
前記通常遊技状態における前記始動変動入賞装置の単位時間当たりの開状態となっている期間を相対的に短くした低始動入賞状態と、当該低始動入賞状態よりも前記期間を相対的に長くした高始動入賞状態との間で切り換えて制御する第2始動入賞状態制御手段とを備える遊技機であって、
前記始動変動入賞装置と、前記特別変動入賞装置との間に、前記特別変動入賞装置とほぼ同様に大入賞口と当該大入賞口を開閉する扉とを備えた特定変動入賞装置を備え、
前記特別変動入賞装置と前記特定変動入賞装置とのうちの特定変動入賞装置にだけ、大入賞口内に入賞した遊技球の一部が通過可能な特定領域を備え、
前記抽選手段は、第1始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて、大当たりおよびはずれを抽選し、第2始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて、少なくとも大当たり、低始動入賞小当たり、高始動入賞小当たりを抽選し、
前記遊技状態制御手段は、低始動入賞および高始動入賞小当たり発生時に、特定変動入賞装置を短時間だけ開状態とする小当たり遊技状態を発生させ、かつ、小当たり遊技状態で開放した特定変動入賞の大入賞口に入賞した遊技球が特定領域を通過した場合に前記特別変動入賞装置の扉を開閉して当該特別変動入賞装置に遊技球を入賞可能とする特定大当たり遊技状態を発生させ、
前記第2始動入賞状態制御手段は、大当たり遊技状態終了時または高始動入賞小当たりとなることに基いて発生した特定大当たり遊技状態終了時から所定の終了条件が成立するまでの通常遊技状態を高始動入賞状態とした後に低始動入賞状態とし、
前記抽選手段により低始動入賞小当たりが抽選され、かつ、当該抽選手段の抽選結果に基いて前記遊技状態制御手段が小当たり遊技状態を発生させる際に、当該小当たり遊技状態が発生することを報知するか否かを決定する報知制御手段と、
当該報知制御手段により低始動入賞小当たりの発生を報知することが決定された際に、前記小当たり遊技状態発生よりも前記遊技盤上に発射された遊技球が少なくとも特定変動入賞装置より下に流下可能な時間以上前に、高始動入賞小当たりの発生と区別可能に低始動入賞小当たりが発生したことを報知する報知手段とを備えることを特徴とする。
この特定変動入賞装置は、内部に上述の特定領域(V入賞領域に相当)を備えることから、いわゆる羽根物としての遊技機の羽根部材を備えた入賞装置に相当するが、構造上は、前側に倒れるように開放する扉を備えた特別変動入賞装置、すなわち、アタッカと同様の構造を有するものとなっており、遊技者にはアタッカの一種と見られることになる。
なお、単位時間中の開放時間の長さは、始動変動入賞装置が一回開放した際の開放時間の長さだけではなく、単位時間中の開放回数の多少による開放期間の増減も含まれるものである。
そして、低始動入賞状態では、第2始動入賞口を有する始動変動入賞装置が開放しずらい状態となっているので、主に、第1始動入賞口に遊技球が入賞することになる。
そして、第1始動入賞口に遊技球が入賞した場合には、抽選結果は大当たりかはずれとなる。
そして、この大当たり遊技状態後は、上述の高始動入賞状態での通常遊技状態となる。
高始動入賞状態では、始動変動入賞装置の単位時間当たりの開放期間が多くなるので、第2始動入賞口に遊技球が頻繁に入賞することになる。
ここで、再び、高始動入賞状態となると、再び、高い確率で特定大当たり遊技状態が発生することになる。
また、高始動入賞状態中に低始動入賞小当たりが発生した際には、高始動入賞小当たりと区別可能に低始動入賞小当たりが発生したことが報知される。それも、小当たり遊技状態となって特定変動入賞装置が開放する時よりも、遊技盤に発射された遊技球が特定変動入賞装置より下に流下する時間以上前に低始動入賞小当たりが発生したことが報知される。
この状態で始動変動入賞装置が頻繁に開放することで、第2始動入賞口に遊技球が頻繁に入賞すると、小当たりが頻繁に発生して特定変動入賞装置が頻繁に開放する。
高始動入賞小当たりの場合にだけ、特定変動入賞装置に遊技球を入賞させるように遊技者が技術介入すると、初当たりに基く大当たり遊技状態後に複数の特定大当たり遊技状態を発生させることが可能となる。また、この際には、高始動入賞状態も連続して発生するので、始動変動入賞装置の第2始動入賞口に遊技球を多く入賞することで、遊技者の所有する遊技球(持ち球)もあまり減少しない状態となり、特定大当たり遊技状が発生するたびに、遊技者の持ち球が増加し、遊技者は、大量の遊技球を得ることが可能となる。
しかし、本発明では、低始動入賞小当たりで開放した特定変動入賞装置に遊技球を入賞させないという技術介入と、低始動入賞小当たりの発生を特定変動入賞装置が開放するより十分前に報知することによる技術介入への支援を行うことで、必ずしも抽選によらずに、大量の遊技球の獲得を可能とすることができる。
遊技盤1の盤面の遊技領域2a内には、そのほぼ中央部の僅かに上側に可変表示装置(装飾図柄表示装置)3が設けられている。可変表示装置3は、例えば、液晶表示装置からなるもので、抽選手段として機能する後述の主制御装置231で行われる抽選の当たりおよびはずれの抽選結果を表示するものであるが、抽選結果の表示に際し変動表示ゲームを表示し、この変動表示ゲームの当たりおよびはずれによって上述の抽選結果を表示するようになっている。
また、可変表示装置3は、その周囲を遊技球の流入を防止する周囲壁31で囲まれている。また、周囲壁31の底部となる部分には、遊技球がその下側から跳ねて流入可能で、流入した遊技球の一部を後述の第1始動入賞口51に誘導するステージ32が形成されている。また、周囲壁31には、例えば、その側部の外側に設けられた遊技球の流入口と、ステージ32に向けて遊技球を流出する流出口と、流入口から流出口につながる流路とを備えた、ワープ装置33を備え、周囲壁31の周囲を流下する遊技球の一部をステージ32に誘導するようになっている。
また、各種類の当たりと特図とは、1対1で対応する必要はなく、一つの種類の当たりに対して複数の特図が対応していてもよい。
すなわち、第1特図ゲームは、可変表示装置3の装飾図柄の第1変動表示ゲームとして表示されるとともに第1特図表示器4aの特別図柄の第1変動表示ゲームとして表示され、それぞれの第1変動表示ゲームは、後述の主制御装置231で行われる1つの第1抽選の結果をそれぞれ報知する同じ結果となるゲームである。
すなわち、第1特図ゲーム(第1抽選)および第2特図ゲーム(第2抽選)として主制御装置231で行われる当たりおよびはずれ等の抽選の結果を報知する変動表示ゲームが遊技者を楽しませるための装飾図柄のゲームと、結果を報知するだけの特図のゲームとに分けて表示されている。
したがって、第1および第2特図表示器4a、4bのうちの一方の特図表示器4a、4bだけが表示動作した状態となり、両方が同時に表示動作することはない。
しかし、上述のように時短小当たり(高始動入賞小当たり)および非時短小当たり(低始動入賞小当たり)としての小当たりは、第2特図ゲームでだけ発生する。
また、第2特図ゲーム(第2抽選)の結果が時短小当たりとなって特定変動入賞装置85が開放し、かつ、特定領域88を遊技球が通過したことに基く特定大当たり遊技状態後には上述の大当たり遊技状態後と同様に時短が発生する。
しかし、第2特図ゲーム(第2抽選)の結果が非時短小当たりとなって特定変動入賞装置85が開放し、かつ、特定領域88を遊技球が通過したことに基く特定大当たり遊技状態後には時短が発生することなく低始動入賞状態の通常遊技状態が開始される。
また、第1始動入賞口51には、当該第1始動入賞口51への遊技球の入賞を検知する第1始動入賞球検知センサ52が備えられ、この第1始動入賞口51と、第1始動入賞球検知センサ52から第1始動検知手段が構成されている。
そして、普通変動入賞装置5は、開閉動作自在な1対の可動片54,54を備え、第2始動入賞口55に遊技球が入賞できない閉塞状態と、拡げられた可動片54,54により遊技球が案内されることにより、第1始動入賞口51より遊技球が入賞し易い開いた開状態との間で変動するようになっている。
また、第2始動入賞口55には、当該第2始動入賞口55への遊技球の入賞を検知する第2始動入賞球検知センサ56が備えられ、この第2始動入賞口55と、第2始動入賞球検知センサ56から第2始動検知手段が構成されている。
また、大入賞口86内には、図2に示すように特定領域88(V入賞領域)が形成されている。
この例では、たとえば、大入賞口86内に、特定領域88となる開口と、一般領域90となる開口とを備えた回転体91を有し、大入賞口86に入賞した遊技球は、回転する回転体の特定領域88もしくは一般領域90のうちのほぼ大入賞口86に望む位置となった領域に流入して当該領域を通過して遊技領域2aから遊技盤1の裏面側に排出されるようになっている。
また、回転体91には、特定領域88の位置に対応して特定領域88であることを示すマークが表示されている。当該マークは、たとえば、この例において図2に示すように「V」となっている。そして、このマークの表示位置は、特定変動入賞装置85の可動扉87が開放した際に、遊技者から見える位置に配置されている。
したがって、遊技者は、特定変動入賞装置85が開放した際に、前記特定領域88に対応するマークが大入賞口86内に見えるか否かに興味を持ち、これにより、当該パチンコ遊技機での遊技を行う可能性が高くなり、遊技店での当該パチンコ遊技機の稼働率の向上を図ることができる。
そして、特定変動入賞装置85の大入賞口86には、大入賞口86に入賞した遊技球を検知する特定大入賞球検知センサ86aが設けられ、特定領域88には、特定領域88を通過する遊技球を検知する特定領域通過球検知センサ88aが設けられている。
また、大入賞口86には、当該大入賞口86に入賞した遊技球が特定領域88もしくは一般領域90を通過して遊技領域2aの外側に排出されることを検知する排出球検知センサ90aが設けられている。
なお、特定変動入賞装置85は、特別変動入賞装置8と全く同じ形状である必要はなく、双方ともアタッカとしての形状を有することで、類似した形状となっていればよく、左右幅が僅かに異なったりしてもよい。
また、主制御装置231に駆動源を制御される特別変動入賞装置8は、第1または第2特図ゲームが大当たりとなったことに対応して開放した際に、所定時間の経過および所定個数の遊技球の入賞という二つの条件のうちのいずれかの条件が達成された段階で閉塞するとともに、再び開放し、上述の条件の成立に基づいて閉塞することを所定回数(所定ラウンド数)繰り返すように制御される。なお、特別変動入賞装置8が開放してから閉塞するまでをラウンドと称する。
また、遊技盤1の前面には、遊技球の流下方向を規制するととも流下方向を転換する遊技釘16(一部だけ図示)や風車(図示略)等の流下規制転換部材が設けられている。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部23と、副制御部24と、これら主制御部23および副制御部24に電力を供給する電源供給装置29とから構成されている。
主制御部23には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置231が備えられ、主制御装置231には、プログラムを実行するCPU23a、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM23bや、プログラムに基づいて発生したデータやROM23bから読み出した各種データ等を記憶するRAM23cや周波数発生回路部23d等が備えられている。
なお、ここで、払出制御装置25は実質的に賞球を払出すためのパチンコ遊技機における遊技の主要な制御を行うことから主制御部23に含まれるものとし、遊技の演出に係わる図柄制御装置26、ランプ制御装置27、音声制御装置28は副制御部24に含まれるものとなっている。
また、払出制御装置25には、払出制御装置25により制御されて賞球および貸球を払出す遊技球払出装置251が接続されるとともに、プリペードカード252のデータを読み込で遊技球の貸出制御を行うためのCRユニット253が球貸信号制御装置254を介して接続されている。そして、払出制御装置25は、主制御装置231からコマンドに基づいて賞球を払出すとともに、CRユニット253から球貸信号制御装置254を介して入力される球貸信号に基づいて貸球を払出す制御を行う。
また、主制御装置231は、第1および第2特図ゲームの大当たり、各小当たりおよびはずれ等の抽選とともに、各当たりおよびはずれ等の抽選結果に対応する第1および第2特図ゲームの抽選結果として表示される停止図柄を決定する。さらに、第1および第2特図ゲームの主に変動表示時間を示す基本変動パターンを各当たりおよびはずれの抽選結果と停止図柄の抽選結果に対応して決定する。
また、主制御装置231は、第1および第2特図ゲームが大当たりまたは特定大当たりとなった場合には、特別変動入賞装置8の可動扉83の駆動源(ソレノイド)を制御して所定の条件に基づいて特別変動入賞装置8を閉じた閉塞状態から開放状態に変動させて大当たり遊技状態もしくは特定大当たり遊技状態を発生させる制御を行う。なお、この例では、大当たり遊技状態と特定大当たり遊技状態とは同じ制御となるが、異なるものとしてもよい。
また、小当たりが発生した場合には、特定変動入賞装置85を閉じた状態から一回開放する小当たり遊技状態を発生させる。
なお、小当たり遊技状態において、特定変動入賞装置85が開放した際に遊技球が入賞し、かつ、特定領域88を通過して、特定領域通過球検知センサ88aに遊技球が検知された場合には、上述の特定大当たり遊技状態を発生させる。
また、普図表示装置6における普図ゲームも主制御装置231で行われる抽選処理により当たりおよびはずれの抽選結果が決定され、それに基づいて表示が制御される。
また、図柄制御装置26は、後述のように小当たりが発生し、小当たり遊技状態となる際に、小当たりが時短小当たりか、非時短小当たりかを報知するか否かを抽選で決定し、報知すると決定した場合に小当たり遊技状態となる前に時短小当たりか非時短小当たりかを遊技者が認識可能に報知する。なお、ここでは、後述のような遊技を遊技者に行わせるために、非時短小当たりが発生した場合に、小当たり遊技状態で特定変動入賞装置85が開放する前に、遊技球の発射を停止するように遊技者に促す報知を行う。また、時短小当たりが発生した場合には、遊技球の発射を継続するように遊技者に促す報知を行う。
なお、この報知は、基本的には、可変表示装置3の表示で行うが、音声制御装置28の制御のもとに音声発生装置281から出力される音声で行ってもよい。
また、ランプ制御装置27には、普図保留数表示ランプ10が接続され、これらはLEDの点灯、消灯の制御により、普図保留数を表示可能となっている。なお、第1および第2特図保留数の表示の制御は、図柄制御装置26で行われる。
また、パチンコ遊技機は、当該報知制御手段により低始動入賞小当たりの発生を報知することが決定された際に、前記小当たり遊技状態発生よりも前であって、かつ、前記遊技盤上に発射された遊技球が少なくとも特定変動入賞装置より下に流下可能な時間以上前に、高始動入賞小当たりの発生と区別可能に低始動入賞小当たりが発生したことを報知する報知手段(たとえば、可変表示装置3)を備える。
この例では、上述のように第1特図ゲームと第2特図ゲームとのうちの一方が行われるようになっている。
そして、第1特図ゲームの開始条件は、大当たり遊技状態、小当たり遊技状態でないこと、第1特図ゲーム中でも第2特図ゲーム中でもないこと、第1特図保留数が1以上で、第2特図保留数が0となっていることが成立した場合に、上述のように取得された第1抽選の判定用乱数と、第1抽選の抽選判定テーブルとを用いて第1抽選結果の判定が行われるとともに第1特図ゲームが行われる。
パチンコ遊技機は、電源投入時には、低始動入賞状態の通常遊技状態となっている。そして、大当たり遊技状態終了時と、時短小当たりの発生に基く小当たり遊技状態中に特定領域を遊技球が通過することで発生する特定大当たり遊技状態終了時に時短としての高始動入賞状態の通常遊技状態が開始される。
また、高始動入賞状態では、一回の普図ゲームに要する普図変動表示時間が低始動入賞状態の数十秒程度から数秒程度に短縮され、時間当たりの普図ゲームの実行回数が多くなる。なお、普図ゲームの実行回数は、時間当たりの普図始動口9への遊技球の入賞数に制限される。
すなわち、高始動入賞状態では、低始動入賞状態に対して、普図ゲームの当たり確率の高確率化、普図ゲームにかかる時間の短縮による時間当たりの普図ゲームの実行回数の増加、普図ゲームが当たりなった場合の普通変動入賞装置5の開放時間の増加および開放回数の増加が行われる。
そして、非時短小当たりで小当たり遊技状態となった際に開放した特定変動入賞装置85に入賞した遊技球が特定領域88を通過すること実行される特定大当たり遊技状態が終了した際には、高始動入賞状態(時短)とはならずに、直ぐに低始動入賞状態の通常遊技状態となる。
このような制御のもとに行われる遊技では、電源投入時に低始動入賞状態での通常遊技状態となる。この際には、普図ゲームの当り確率が低く、普図ゲーム時間が長いことによりなかなか当りが発生しない状態となり、かつ、当りが発生しても普通変動入賞装置5が僅かなの時間しか開放しない。したがって、普通変動入賞装置5の第2始動入賞口55に遊技球が入賞する可能性が低い状態となっている。それに対して、第1始動入賞口51は、高始動入賞状態でも低始動入賞状態でも基本的に遊技球の入賞する割合が変化しない。
したがって、この状態では、主に第1特図ゲームにおける結果が大当たりとなるのを待つ、通常のデジパチとほぼ同様のゲームとなる。そして、ここでは、大当たり確率はたとえば1/399となっており、従来と同様に大当たりがなかなか発生しない状態での遊技となる。なお、大当たり以外ははずれとなり、はずれとなる確率は398/399となる
したがって、頻繁に小当たり状態が発生し、特定変動入賞装置85が頻繁に開放することになる。
ここで、第2特図ゲームでは、大当たり確率は、第1特図ゲームと同様に1/399となるが、第2特図ゲームでははずれが発生せず、大当たり以外は全て小当たりとなり、小当たりとなる確率は第1特図ゲームにおけるはずれとなる確率と同じ398/399となる。
そして、高始動入賞状態では、頻繁に第2特図ゲームが行われることで頻繁に小当たりが発生し、特定変動入賞装置85が頻繁に開放することになる。したがって、たとえば100回の特図ゲームが行われる間に、90回以上特定変動入賞装置85が開放するような状態となる。
また、特定変動入賞装置85では、たとえば1/10の確率で入賞した遊技球が特定領域88を通過することになる。
すなわち、この例のパチンコ遊技機では、高始動入賞状態となる期間の長さと、高始動入賞状態における特定変動入賞装置85が開放する回数(時短時の普図ゲームの当たり確率、普図ゲームの単位時間当たりの実行数、普通変動入賞装置5の開放時間や開放回数に基づく)と、特定変動入賞装置85への遊技球の入賞し易さ(大入賞口86の左右幅や、その上の遊技釘の配置当)が、高始動入賞状態中に特定変動入賞装置85に入賞した遊技球が特定領域88を通過する可能性が極めて高いもの、たとえば、90%以上もしくはそれ以上の確率で、高始動入賞状態中に特定大当たり遊技状態が発生するように設定されている。
ここで、特定大当たり遊技状態が、第2特図ゲームで非時短小当たりとなったことに基く小当たり遊技状態で開放した特定変動入賞装置85に入賞した遊技球が特定領域88を通過したことに基いて発生したものである場合には、特定大当たり遊技状態後に高始動入賞状態とならずにすぐに低始動入賞状態となってしまう。
一方、特定大当たり遊技状態が、第2特図ゲームで時短小当たりとなったことに基く小当たり遊技状態で開放した特定変動入賞装置85に入賞した遊技球が特定領域88を通過したことに基いて発生したものである場合には、特定大当たり遊技状態後に大当たり遊技状態後と同様に高始動入賞状態となる。この高始動入賞状態も上述の終了条件の成立で終了するが、この場合も極めて高い確率で再び特定大当たり遊技状態が発生することになる。
したがって、以後、時短小当たりに基く特定大当たり状態を発生させるごとに、順次、初当たり後に特定大当たり遊技状態を連続するように発生させることができ、非時短小当たりに基く特定大当たり遊技状態を発生させた場合に、この特定大当たり遊技状態の連続が終了する遊技となる。
主制御装置231で第1抽選の結果、第2抽選の結果とに基いて抽選で決定される。
ここで、第2抽選の結果が小当たりの場合には、変動表示時間として、たとえば、上述の遊技盤上の遊技球が全て特定変動入賞装置85より下に流下する時間より十分長い時間が抽選で選択されるようになっている。
一方、非時短小当たりが発生したと報知されないで小当たり遊技状態が発生する場合、もしくは時短小当たりが発生したと報知されて小当たり遊技状態が発生する場合には、遊技者は、遊技球の発射を続行することになり、小当たり遊技状態となって特定変動入賞装置85が開放した際に、特定変動入賞装置85に遊技球が高い確率で入賞するとともに、たとえば、1/10の確率で入賞した遊技球が特定領域88を通過することになる。
また、特定大当たり遊技状態後は、再び、時短状態となり、さらに特定大当たり遊技状態を極めて高い確率で発生させられる機会が生じることになる。
そこで、この例では、図柄制御装置26において、非時短小当たりを報知するか否かの抽選を行ない、非時短小当たりを報知すると決定した場合にだけ非時短小当たりの報知(時短小当たりの報知を含んでもよい)を行うようになっている。
なお、非時短小当たりの報知を行うか否かの抽選を行なうのを、低始動入賞状態からの第1特図ゲームでの大当たりに限定する必要はなく、たとえば、低始動入賞状態からの時短を伴なう全ての大当たり遊技状態としてもよい。すなわち、低始動入賞状態でも、低い確率ではあるが、普図ゲームが当たりとなって、普通変動入賞装置5が開放して第2始動入賞口55に遊技球が入賞して第2特図ゲームが行われる可能性があり、第2特図ゲームで大当たりが発生し、終了後に時短となる大当たり遊技状態が行われる可能性がある。また、第2特図ゲームの結果が時短小当たりとなり、特定変動入賞装置85に遊技球が入賞して終了後に時短となる特定大当たり遊技状態が発生する可能性がある。
たとえば、非時短小当たりを報知すると決定された場合には、時短中に発生する全ての非時短小当たりを報知するものとする。
そして、抽選に際しては、特定大当たり遊技状態の発生回数を抽選する。低始動入賞状態からの時短を伴なう大当たりの発生回数は、たとえば、初当たり後の時短を伴なう特定大当たり遊技状態(特定大当たり遊技状態ではない大当たり遊技状態を含めて時短を伴なう全ての大当たり遊技状態としてもよい)の発生回数を1回とし、それ以後、時短中に時短を伴なう大当たり遊技状態が発生するたびに発生回数がカウントされることになる。
同様に2回以上の特定大当たり遊技状態(大当たり遊技状態を含んでもよい)の発生回数が抽選で選択された場合も、当該回数の特定大当たり遊技状態が発生するまで、時短中に非時短小当たりが報知されることになり、抽選で選択された発生回数となる特定大当たり遊技状態が発生するまで、極めて高い確率で特定大当たり遊技状態を発生可能となる。
すなわち、0回が50%、1回が20%、2回が10%、3回が5%、5回が5%、10回が5%、20回が5%である。このように発生確率を変えることで、多い発生回数が選択される可能性を低くし、比較的少ない発生回数が多くなるような設定が可能となる。
これに対して、たとえば、以下のような設定も可能である。すなわち、0回が80%、1回が0%、2回が0%、3回が0%、5回が0%、10回が10%、20回が10%となるような設定としてもよい。このような設定では、報知が行われない発生回数0回の抽選確率が80%で、あまり報知が行われないが、報知が行われる場合は、特定大当たり遊技状態の発生回数が10回以上となり、波の荒い設定となる。
また、初当たり時に継続確率を抽選で決定するものとしてもよい。継続確率とは、上述の報知するか否かの抽選で結果が報知することなる抽選確率である。そして、報知するか否かの抽選は、時短中の特定大当たり遊技状態(大当たり遊技状態を含む)毎に行われる。したがって、初当たり時に継続確率の抽選が行われるとともに、当該抽選で決定された継続確率で一回目の非時短小当たりを報知するか否かの抽選が行なわれる。そして、報知すると抽選された場合には、その次以降の特定大当たり遊技状態(大当たり遊技状態を含む)発生の度に報知するか否かの抽選が行われる。但し、いずれかの特定大当たり遊技状態(大当たり遊技状態含む)の発生時に、報知しないこととなる抽選結果となったら、それ以後は、時短が継続することがあっても報知は行わないものとなる。
また、初当たり時に抽選される継続確率の振り分け確率を状況によって変更するものとしてもよい。
たとえば、電源投入時もしくは前回の大当たり遊技状態(特定大当たり遊技状態含む)から所定回数以上の第1特図ゲームおよび第2特図ゲームが行われているにも係らず、初当たりが発生しない場合や、第2特図ゲームで、所定回数異常の小当たり(時短小当たりおよび非時短小当たり)が発生しているのに係らず、V入賞しない場合や、電源投入時(遊技店の営業開始時)等において、各継続確率への振り分け率をたとえば以下のように変更するものとしてもよい。
この場合に最も悪い継続確率となる50%継続が選択される可能性が0%ととされ、その代わりに50%より高い継続確率が選択される割合が増えており、特定大当たり遊技状態が複数回継続する可能性が高くなることになる。
また、遊技店の客が未だ少ない状態の朝の開店時で遊技する遊技者や、開店してから遊技が行われていないパチンコ遊技機で遊技する遊技者を有利な状態とすることで、パチンコ遊技機の稼働率の向上を図ることができる。
たとえば、抽選で、5回、10回、20回、30回、50回、100回、200回のいずれかを小当たりの発生回数として決定する。
したがって、時短中に少ない小当たりの発生回数で特定大当たり遊技状態を発生できれば、同じ小当たりの発生回数でも多くの特定大当たり遊技状態を発生させられることになる。これにより、遊技者は、時短中に特定大当たり遊技状態を発生させようと思うだけではなく、各時短小当たりの発生毎に早く特定大当たり遊技状態を発生させようと思うことになる。これにより、より遊技に対する興味やスリルが発生し、パチンコ遊技機の稼働率の向上を図ることができる。
図4から図6のフローチャートに示す特図ゲーム処理は、主制御装置231で短期間に繰返し行われる処理である。
まず、大当たりフラグがセットされているか否かを判定する(ステップS1)。
大当たりフラグは大当たり遊技状態開始時にセットされ終了時にリセットされるフラグである。
小当たりフラグがセットされていない場合には、特定大当たりフラグがセットされているか否かを判定する(ステップS3)。
特定大当たりフラグは特定大当たり遊技状態開始時にセットされ、終了時にリセットされるフラグである。
特定大当たりフラグがセットされていない場合には、第2特図フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS4)。
第2特図フラグは、第2特図ゲーム開始時にセットされ、終了時にリセットされるフラグである。
第2特図フラグがセットされていない場合には、第1特図フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS5)。
第1特図フラグは、第1特図ゲーム開始時にセットされ、終了時にリセットされるフラグである。
第2特図保留数が0より大きくない場合、すなわち0の場合には、第1特図保留数が0より大きいか否かを判定する(ステップS7)。
第1特図保留数が0より大きくない場合、すなわち0の場合には処理を終了する。
次に、第1特図始動口51に遊技球が入賞して、第1特図保留数が1加算された際に取得された第1抽選用の乱数で未だ第1抽選に用いられていない乱数のうちの最も古い乱数と、第1抽選の判定テーブルを用いて第1抽選の結果が大当たりか否か(はずれ)を判定する(ステップS9)。
なお、第1特図フラグがセットされることで、第1特図ゲームが、第1特図表示器4aおよび可変表示装置3で開始される。第1特図表示器4aでの第1特図ゲームの表示は主制御装置231で別処理として行われ、可変表示装置3での第1特図ゲームは、主制御装置231から図柄制御装置26にコマンドが出力され、当該コマンドに基いて図柄制御装置26により表示制御される。なお、主制御装置231の処理において、各フラグ(各成立フラグは含まなくてもよい)のセットおよびリセット時には、それに対応するコマンドが主制御装置231から図柄制御装置26を含む副制御部24に出力される。
次に、第2特図始動口55に遊技球が入賞して、第2特図保留数が1加算された際に取得された第2抽選用の乱数で未だ第2抽選に用いられていない乱数のうちの最も古い乱数と、第2抽選の判定テーブルを用いて第2抽選の結果が大当たりか、否か(小当たりか)を判定する(ステップS14)。
判定結果が大当たりの場合には、ステップS10に移行し、前記大当たり成立フラグをセットするとともに、それ以降のステップを実施する。
次に、上述の小当たりが時短小当たりか、否か(非時短小当たりか)を判定する(ステップS16)。
そして、時短小当たり、非時短小当たりにかかわらずステップS11に移行して時短フラグがセットされているか否かを判定し、時短フラグがセットされている場合には、ステップS12で時短カウンタを1カウントアップし、この処理を終了する。
第2特図ゲームにおいては、大当たりとなる際に、主制御装置231で抽選により変動表示時間が決定されるが、第1特図ゲームの場合と同様に、基本的には所謂リーチとなってから大当たりとなる長い変動表示時間が決定される。
第1特図ゲームが終了の場合には、第1特図フラグをリセットする(ステップS19)。
次に時短フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS23)。
時短フラグがセットされている場合には、時短フラグをリセットするとともに時短カウンタをリセットし(ステップS24)、大当たり遊技状態が発生する際に一旦時短を終了させる。そして、この処理を終了する。
第2特図ゲームが終了でない場合には、処理を終了する。
そして、大当たり成立フラグがセットされているか否か(小当たり成立フラグがセットされているか)を判定する(ステップS28)。大当たり成立フラグがセットされている場合には、大当たり成立フラグをリセットするとともに大当たりフラグをセットし(ステップS29)、別処理として特別変動入賞装置8を15ラウンド分だけ開閉する大当たり遊技状態を開始させる(ステップS30)。
次に、時短フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS31)。時短フラグがセットされている場合には、時短フラグをリセットするとともに、時短カウンタをリセットして0とする(ステップS32)。
大当たり遊技状態が終了となる場合には、大当たりフラグをリセットし(ステップS37)、時短フラグをセットして(ステップS38)この処理を終了する。時短フラグがセットされていることで、別処理により普図ゲームの高確率化等の時短処理が行われ、大当たり遊技状態後の通常遊技状態が時短としての高始動入賞状態での通常遊技状態となる。
次に、特定カウンタが1以上か否か、すなわち、小当たり遊技状態となって特定変動入賞装置85が開放した状態で遊技球が入賞し、未だ排出されていないか否かを判定する(ステップS43)。
入賞した遊技球が特定領域88を通過したか否かを判定する(ステップS44)。すなわち、特定領域通過球検知センサ88aから信号が入力したか否かを判定する。
次に、時短フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS47)。時短フラグがセットされている場合には、時短フラグをリセットするとともに、時短カウンタをリセットして0とする(ステップS48)。なお、特定大当たりフラグがセットされることで、別処理として特定大当たり遊技状態が開始され、大当たり遊技状態と同様に特別変動入賞装置8を15ラウンド分開閉動作する処理が行われる。また、特定大当たりフラグをセットした際に、別処理で特定変動入賞装置85において、未だ開放時間の1.8秒が経過していなくとも、特定変動入賞装置85を閉じる。また、特定カウンタをリセットするものとしたが、別処理で特定カウンタが0となるまで、特定カウンタを有効としてもよい。
また、特定大当たり遊技状態開始時に時短フラグをリセットして一旦時短を終了し、時短小当たりの発生により時短成立フラグがセットされていれば、特定大当たり遊技状態後が時短となり、非時短小当たりの発生により時短成立フラグがセットされていなければ、特定大当たり遊技状態後は低始動入賞状態(非時短)となる。
小当たり遊技状態が終了でない場合には、処理を終了する。
小当たり遊技状態が終了の場合には、特定カウンタが0となっているか否かを判定する(ステップS50)。
特定カウンタが0となっている場合には、小当たりフラグをリセットする(ステップS51)。また、小当たりフラグをリセットするまで、遊技球が特定領域88を通過しなかった場合には、時短成立フラグがセットされているか否かを判定し(ステップS52)、時短成立フラグがセットされている場合には、時短成立フラグをリセットする(ステップS53)。
この例では、特定カウンタが0となって、小当たりフラグがリセットされた段階で、通常遊技状態となって、特図ゲームが開始可能となる。
特定大当たり遊技状態が終了の場合には、特定大当たりフラグをリセットする(ステップS55)。
そして、時短成立フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS56)。
時短成立フラグがセットされていない場合には、この処理を終了する。
これにより、非時短小当たりに基く小当たり遊技状態中に特定大当たり遊技状態が発生した場合には、特定大当たり遊技状態後に、時短となることなく、低始動入賞状態での通常遊技状態となる。
これにより、時短小当たりに基く小当たり遊技状態中に特定大当たり遊技状態が発生した場合には、特定大当たり遊技状態後に、時短、すなわち、高始動入賞状態での通常遊技状態となる。
そして、特定大当たり遊技状態を発生させた際の小当たり遊技状態が時短小当たりに基くものならば、特定大当たり遊技状態後に再び時短となり、極めて高い確率で再び時短中に特定大当たり遊技状態を発生することが可能となる。
図柄制御装置26の報知処理は短期間毎に繰返し行われる処理である。
ここでの時短は、通常遊技状態でかつ高始動入賞状態となっている状態であり、大当たり遊技状態、特定大当たり遊技状態、小当たり遊技状態は含まれない。
なお、主制御装置231で時短フラグがセットされた際に主制御装置231から図柄制御装置26等の副制御部24に、時短開始のコマンドが送出され、時短フラグがリセットされた際の時短終了のコマンドが送出さており、これらのコマンドに基いてたとえば図柄制御装置26においても時短フラグのセットおよびリセットが行われ、現状が時短中か否かが判定可能となっている。
ここでは、時短中でないので、主に、第1特図ゲームが行われている。そして、第1特図ゲームの結果が大当たりとなって大当たり遊技状態が発生する可能性が高いが、稀に行われる第2特図ゲームで大当たりが発生して大当たり遊技状態が発生する可能性もある。また、稀に発生する第2特図ゲームで小当たりとなって、特定変動入賞装置85が開放した際に遊技球が特定変動入賞装置85に入賞するとともに特定領域88を通過して、時短を伴なう特定大当たり遊技状態が発生する可能性もある。
そして、大当たり遊技状態もしくは特定大当たり遊技状態が開始でない場合には、この処理を終了し、開始の場合、すなわち、時短ではない低始動入賞状態における大当たりとしての初当たりが発生した場合には、上述の報知を行うか否かに関する抽選を行なう。
ここでは、たとえば、特定大当たりおよび大当たり等の大当たりの発生回数を抽選する(ステップS73)。
ステップS71で時短中の場合には、時短が終了して低始動入賞状態が開始されるか否かを判定する(ステップS75)。ここでの、時短終了は、大当たり遊技状態開始時の時短終了や時短を伴なう特定大当たり遊技状態開始時の時短終了を含むものではなく、上述の時短開始から所定回数の特図ゲームが実行されて時短が終了して低始動入賞状態が開始される場合と、時短を伴なわない特定大当たり遊技状態の発生により、特定大当たり遊技状態後に時短とならずに低始動入賞状態となる場合とにおける時短終了で、低始動入賞状態が開始される場合である。
時短中で、かつ、低始動入賞状態が開始されない場合に、大当たり遊技状態もしくは時短を伴なう特定大当たり遊技状態の開始か否かを判定する(ステップS77)。開始の場合には、当たり回数カウンタを1カウントダウンする(ステップS78)。
当たり回数カウンタが0より大きい場合には、結果が小当たりとなる第2特図ゲームが開始か否かを判定する(ステップS80)。
結果が小当たりとなる第2特図ゲームが開始されるタイミングの場合には、小当たりが時短小当たりか否か(非時短小当たり)を判定する(ステップS81)。
そして、時短小当たりの場合には、たとえば、可変表示装置に絵、動画、テキスト(文字)で、遊技球を発射し続ける指示としての表示(報知)が行われる。たとえば、「遊技球発射継続」のような文字列や、回転式操作ハンドル237を握り締めている絵や動画や、遊技盤1面上を遊技球が流下しているような絵や動画などを表示するための表示制御が開始される(ステップS82)。
また、言うまでも無く、演出1、演出2、演出3を全て異なるものとしてもよい。なお、報知を行わない場合の時短小当たりの演出と非時短小当たりの演出とは互いに区別がつかない演出となっている必要がある。
したがって、主制御装置231では、時短小当たりと非時短小当たりを報知するか否か等の制御を行う必要がなく、主制御装置231での処理を低減することができる。また、主制御装置231における特図ゲームの抽選とは別に、副制御部24側で、表示等による演出に異なる種類を設け、特図ゲームの抽選と、演出の種類の選択とが別々に処理されることにより、遊技を多彩なものとすることができる。
すなわち、パチンコ遊技機における表示や、ランプや音声等による演出部分の開発を行う際に、上述の報知するか否かに関する抽選部分の制御を変更することで、演出と合わせて報知するか否かにより変化する遊技性も変更して新たなパチンコ遊技機を開発することができる。
これにより、この例のパチンコ遊技機により、長期に渡って遊技店における稼働率の向上を図れることになり、遊技店において稼働率を維持しながらコストの低減を図ることができる。
3 可変表示装置(表示装置、報知手段)
8 特別変動入賞装置
5 普通変動入賞装置(始動変動入賞装置)
23 主制御部
24 副制御部(報知制御手段)
26 図柄制御装置(報知制御手段)
51 第1始動入賞口
55 第2始動入賞口
81 大入賞口
83 可動扉(扉)
85 特定変動入賞装置
86 大入賞口
87 可動扉(扉)
88 特定領域
231 主制御装置(第1および第2抽選手段(抽選手段)、遊技状態制御手段、第2始動入賞状態制御手段)
Claims (1)
- 遊技球が発射される遊技盤と、
当該遊技盤の略中央部に設けられた表示装置と、
当該表示装置の下に設けられた第1始動入賞口と、
当該第1始動入賞口の下に設けられるとともに第2始動入賞口を備え、当該第2始動入賞口に対して第1始動入賞口より遊技球が入賞容易な開状態と遊技球が入賞し難いかもしくは入賞できない閉状態との間で変動する始動変動入賞装置と、
当該始動変動入賞装置の下に設けられ、前記始動変動入賞装置より横幅が広い大入賞口を備えるとともに当該大入賞口に遊技球の入賞が不可能な閉じた状態から前側に倒れるように開放して遊技球の入賞が容易な開状態となる扉を備えた特別変動入賞装置と、
第1始動入賞口または第2始動入賞口への遊技球の入賞に基いて大当たりおよびはずれ等の抽選を行なう抽選手段と、
当該抽選手段の抽選結果に基いて大当たりおよびはずれ等となる表示ゲームを前記表示装置上に表示させる表示制御手段と、
前記表示装置上で表示される表示ゲームで大当たりとなった場合に、前記特別変動入賞装置の前記扉が閉じた通常遊技状態から当該特別変動入賞装置の扉を開閉して当該特別変動入賞装置に遊技球を入賞可能とする大当たり遊技状態を発生させる遊技状態制御手段と、
前記通常遊技状態における前記始動変動入賞装置の単位時間当たりの開状態となっている期間を相対的に短くした低始動入賞状態と、当該低始動入賞状態よりも前記期間を相対的に長くした高始動入賞状態との間で切り換えて制御する第2始動入賞状態制御手段とを備える遊技機であって、
前記始動変動入賞装置と、前記特別変動入賞装置との間に、前記特別変動入賞装置とほぼ同様に大入賞口と当該大入賞口を開閉する扉とを備えた特定変動入賞装置を備え、
前記特別変動入賞装置と前記特定変動入賞装置とのうちの特定変動入賞装置にだけ、大入賞口内に入賞した遊技球の一部が通過可能な特定領域を備え、
前記抽選手段は、第1始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて、大当たりおよびはずれを抽選し、第2始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて、少なくとも大当たり、低始動入賞小当たり、高始動入賞小当たりを抽選し、
前記遊技状態制御手段は、低始動入賞および高始動入賞小当たり発生時に、特定変動入賞装置を短時間だけ開状態とする小当たり遊技状態を発生させ、かつ、小当たり遊技状態で開放した特定変動入賞の大入賞口に入賞した遊技球が特定領域を通過した場合に前記特別変動入賞装置の扉を開閉して当該特別変動入賞装置に遊技球を入賞可能とする特定大当たり遊技状態を発生させ、
前記第2始動入賞状態制御手段は、大当たり遊技状態終了時または高始動入賞小当たりとなることに基いて発生した特定大当たり遊技状態終了時から所定の終了条件が成立するまでの通常遊技状態を高始動入賞状態とした後に低始動入賞状態とし、
前記抽選手段により低始動入賞小当たりが抽選され、かつ、当該抽選手段の抽選結果に基いて前記遊技状態制御手段が小当たり遊技状態を発生させる際に、当該小当たり遊技状態が発生することを報知するか否かを決定する報知制御手段と、
当該報知制御手段により低始動入賞小当たりの発生を報知することが決定された際に、前記小当たり遊技状態発生よりも前であって、かつ、前記遊技盤上に発射された遊技球が少なくとも特定変動入賞装置より下に流下可能な時間以上前に、高始動入賞小当たりの発生と区別可能に低始動入賞小当たりが発生したことを報知する報知手段とを備えることを特徴とする遊技機。
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