JP2009028412A - 遊技機、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】一方に電チューが設けられた2つの始動入賞口への遊技球の入賞に基いてそれぞれの特図ゲームを行うパチンコ遊技機において、他方の始動入賞口に対応する特図ゲームの保留数が上限となった際に遊技者が遊技球の発射を停止するのを防止する。
【解決手段】第1始動入賞口51に遊技球が入賞することで、第1特図保留数が上限となると、普通変動入賞装置53が時短状態と同様の設定の高確率状態となる。これにより、通常は、ほとんど開放しない普通変動入賞装置53が頻繁に開放するようになる。そこで、遊技者は遊技球の発射を停止することなく継続することになる。そして、普通変動入賞装置55の第2始動入賞口に遊技球が多く入賞し、第2特図保留数も上限となる可能性が高まる。遊技球の発射が継続することで、遊技店にとっては遊技機の稼働率が向上し、遊技者にとっては、時短状態と同様のチャンスを得られることになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機、プログラム及び記録媒体に関するものである。
いわゆるデジパチと称されるパチンコ遊技機においては、複数の表示領域のそれぞれにおいて、複数種の識別情報(特別図柄)を切り替えるように変動表示させた後に識別情報を停止表示させるとともに、複数の表示領域でそれぞれ停止表示される識別情報の組合せが予め設定された特別の組合せとなった場合に、大当りとなって通常の状態より多くの遊技球を獲得可能となる特別遊技状態を発生させる変動表示ゲームを表示する表示装置が備えられている。
そして、前記表示装置として大型の液晶表示装置を備えたパチンコ遊技機が多く開発され、変動表示ゲームの表示内容に特徴を持たせることで、遊技者の興趣を高めるようにしている。
また、パチンコ遊技機の遊技を多彩なものとするために、いわゆるデジパチとしての機能と、いわゆる羽根物としての機能とを持った遊技機や、デジパチにおける変動表示ゲームを2つ並行して行えるようにした遊技機などが開発されている(たとえば、特許文献1参照)。
このような遊技機では、変動表示ゲームと羽根物による遊技との組合せや、並行して行われる2つの変動表示ゲームの組合せによって、遊技者に新たな遊技性を提供しようとしている。なお、ここでの2つの変動表示ゲームを並行して行うというのは、従来の特別図柄の変動表示ゲームと普通図柄の変動表示ゲームとを並行して行うもののことではなく、特別図柄の変動表示ゲームを2つ並行して行うもので、さらに普通図柄の変動表示ゲームを行うものとしてもよい。
特開2003−62215号公報
ところで、2つの変動表示ゲームを並行して行うものにおいては、2つの変動表示ゲームの両方について、当たるか否かを遊技者が注視することになるが、単純に2つの変動表示ゲームが並行して行われるだけでは、慣れてしまえば、各変動表示ゲームをそれぞれ単独で見た場合と遊技性がそれほど変化しておらず、遊技者が飽きてしまう可能性がある。
また、始動入賞口に遊技球が入賞することにより変動表示ゲームが開始されるが、始動入賞口に遊技球が入賞しても直ぐに変動表示ゲームを開始できない状態で、始動口に遊技球が入賞した際でも、始動口への遊技球の入賞が無駄にならないように、遊技球が始動入賞口に入賞したことを示す情報を上限として4つまで記憶して入賞を保留した状態とし、この保留された入賞に基いて変動表示ゲームを開始可能となっている。
したがって、2つの変動表示ゲームの表示が可能となっている場合には、それぞれに入賞の保留を4つずつ行えるので、合わせて8つの入賞の保留が行えることになり、従来の1つの変動表示ゲームしか行わず、入賞の保留が4つしかできなかった機種に比較して遊技者に有利となる。
ここで、一般的な変動表示ゲームを2つ行う遊技機では、始動入賞口が2つとされるとともに、一方の始動入賞口にだけ変動入賞装置としての電チューが設けられ、普通図柄の変動表示ゲームで当たりとならないと、遊技球が入賞できない状態となっている。
そして、確変状態では、頻繁に電チューが開放され、両方の始動入賞口に遊技球が入賞し、夫々の始動入賞口に対応する2つの変動表示ゲームの双方において、入賞の保留を4つずつ合わせて8つ保留することが可能となる。
しかし、通常の状態では、電チューが設けられていない方の始動入賞口に遊技球が入賞し、上述の入賞の保留が4つになる場合はあるが、通常の状態で電チューが設けられた始動入賞口に遊技球が入賞するのはまれであり、上述の入賞の保留が4つになることはほとんどなく、ほとんどの場合に入賞の保留が0となっている。
したがって、通常の状態では、入賞の保留が8つになることはなく、ほとんどの場合が4つであり、従来と余り差がない状態となってしまうという問題があった。
また、従来、通常の状態では、始動入賞口への遊技球の入賞による賞球数(払い出される遊技球数)よりも、始動入賞口に遊技球を入賞させる際に消費する遊技球数の方が多いので、入賞の保留が上限となると、遊技者が遊技球の発射を止めてしまうことが多い。この状態は、遊技機で遊技をしていないとの同じなので、遊技機の稼働率が低下することになり、遊技店の営業を考慮すると好ましくない。
そして、上述のように電チューが設けられた始動入賞口への遊技球の入賞があまり望めない状態では、電チューが無い方の始動入賞口への遊技球の入賞の保留が上限の4つとなった時に遊技者が遊技球の発射を止めてしまう可能性が高く、保留の数が倍になっても、従来と同様の半分の保留で従来と同様に稼働率が低下してしまうことになる。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、2つの変動表示ゲームを用いて新たな遊技性を持たせるとともに、この際に、始動入賞口への遊技球の入賞の保留に基いて遊技者が遊技球の発射を停止するのを防止できる遊技機、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、遊技球が発射される遊技盤と、
遊技盤上に設けられた変動始動口と、
前記遊技盤上に設けられた第1始動入賞口および第2始動入賞口と、
第1始動入賞口に設けられ、第1始動入賞口に遊技球が入賞できないか入賞し難い閉状態と第1始動入賞口への遊技球の入賞を容易とする開状態との間で変動する変動入賞装置と、
前記変動始動口に遊技球が入賞したことに基づいて当りおよびはずれを決める変動抽選を行うとともに、通常の状態と、通常の状態より単位時間中に当りとなる確率を高くした高確率状態のいずれかの状態で変動抽選を行う変動抽選手段と、
前記変動抽選で当たりとなった場合に、前記変動入賞装置を所定期間だけ閉状態から開状態に変動する変動入賞制御手段と、
第1始動入賞口に遊技球が入賞することに基いて、上限数の範囲内で第1入賞記憶数に1加算して当該第1入賞記憶数を更新記憶し、当りおよびはずれを決める第1抽選が実行されることに基いて、前記第1入賞記憶数から1減算して当該第1入賞記憶数を更新記憶する第1入賞記憶数記憶手段と、
第2始動入賞口に遊技球が入賞することに基いて、上限数の範囲内で第2入賞記憶数に1加算して当該第2入賞記憶数を更新記憶し、当りおよびはずれを決める第2抽選が実行されることに基いて、前記第2入賞記憶数から1減算して当該第2入賞記憶数を更新記憶する第2入賞記憶数記憶手段と、
前記第1入賞記憶数が1以上であることに基いて第1抽選を実行し、第2入賞記憶数が1以上であることに基いて第2抽選を実行する抽選手段と、
第1抽選および第2抽選のいずれか一方で当りとなった場合に、遊技球の獲得が容易となって遊技者に有利となる有利状態を発生させる有利状態制御手段とを備えた遊技機において、
前記変動抽選手段は、前記通常の状態で第1入賞記憶数が前記上限数となったことに基いて前記高確率状態で変動抽選を行うことを特徴とする。
請求項1記載の発明においては、第2始動入賞口に変動入賞装置(例えば、電チュー)が設けられているので、通常の状態では、変動入賞装置が余り開放せず、第2始動入賞口にほとんど遊技球が入賞せず、変動抽選が高確率状態となると変動入賞装置が比較的頻繁に開放し、第2始動入賞口に第1始動入賞口より多く遊技球が入賞する状態となる。
なお、この高確率状態は、例えば、所謂確変や時短の際に高確率となり、それ以外は基本的に通常の状態となる。
但し、本発明では、通常の状態であっても変動入賞装置を備えていない第1始動入賞口への遊技球の入賞の保留となる第1入賞記憶数が上限数となることに基いて、高確率状態となり、変動入賞装置が頻繁に開放状態となる。
これにより遊技者は、第1始動入賞口に対応する第1入賞記憶数が上限となったことに基いて、変動入賞装置が開放する機会が増加するので、遊技球の発射を停止せずに、そのまま遊技球を発射することになる。
すなわち、変動入賞装置が頻繁に開放することで、第2入賞記憶数を上限となるまで増加させることが可能となるとともに、通常の状態よりも第2始動口への遊技球の入賞数が増えることにより賞球数が増加し、遊技球の消費数と賞球の払い出し数とにあまり差がなくなるので、打ち続けることによる遊技球の減少量をあまり気にせずに済むことから遊技者は遊技球を発射し続けることになる。
これにより、遊技機の稼働率の低下を防止できる。
また、第1始動記憶数が上限数となると、変動入賞装置が高確率状態で開放しやすいくなり、遊技者に有利なチャンス状態となるという新たな遊技性を持たせることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、
第1抽選の実行に基いて、第1報知時間を計時開始し、第1報知時間が経過した際に第1抽選の結果を報知するととも、次の第1報知時間の計時を開始可能とする第1報知手段と、
第2抽選の実行に基いて、第2報知時間を計時開始し、第2報知時間が経過した際に第2抽選の結果を報知するとともに、次の第2報知時間の計時を開始可能とする第2報知手段と、
前記第1報知時間および第2報知時間を決定する報知時間決定手段とを備え、
前記変動抽選手段は、通常の状態で、前記第1入賞記憶数が上限数となった状態で計時開始される第1報知時間の計時中に前記高確率状態で変動抽選を行うことを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、第1始動記憶数が上限数となった状態で開始される第1抽選の第1報知時間中に変動入賞装置が高確率状態で頻繁に開放される状態となる。
なお、この際には、例えば、第1始動記憶数が上限数となった状態で第1抽選が実行されて第1報知時間が計時開始される際に、第1始動記憶数が1減算されて上限数より1つ少ない状態で高確率状態となる。この状態で、遊技球を発射し続けることにより、第1始動入賞口に遊技球が入賞すれば、再び、第1始動記憶数が上限数となり、従来は、この状態で、遊技者が第1報知時間が経過するまで、遊技球の発射を停止する可能性があるが、上述のように高確率状態で制御される変動入賞装置が頻繁に開放することで、遊技者が遊技球の発射を停止する意味がなくなり、遊技者が遊技球を発射し続けることになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機において、
前記報知時間決定手段は、第1入賞記憶数が上限数未満の状態で計時開始される第1報知時間よりも第1入賞記憶数が上限数の状態で計時開始される第1報知時間を長くすることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、第1入賞記憶数が上限数となった場合に、変動入賞装置を高確率状態で制御する期間となる第1報知時間を、第1入賞記憶数が上限数となっていない場合よりも長くするので、高確率状態となっても直ぐに第1報知時間が終了してしまい、遊技球を変動入賞装置を備えた第2始動入賞口に入賞させられない状態となるのを防止するようになっている。
なお、ここでの、第1報知時間の長さの比較においては、第1報知時間は、いわゆるリーチとなる長い第1報知時間を含まないものである。また、リーチとなる長い第1報知時間も含めて第1入賞記憶数が上限数未満の状態で計時開始される第1報知時間の平均よりも第1入賞記憶数が上限数の状態で計時開始される第1報知時間の平均を長くするものとしてもよい。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、
前記変動抽選手段は、通常の状態で、前記第1入賞記憶数が上限数となった状態で計時開始される第1報知時間の計時中であっても、第2入賞記憶数が上限数の場合には高確率状態ではなく通常の状態で変動抽選を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、上述のように高確率状態とされる第1報知時間の計時中であっても、第2入賞記憶数が上限数の場合には通常の状態とされるので、遊技者に有利な高確率状態が余りにも長く続くのを防止することができる。
例えば、高確率状態とされる第1報知時間中に第2入賞記憶数が上限未満から上限となった場合に、第1報知時間の途中で高確率状態から通常の状態に戻ることになり、第1入賞記憶数が上限で第1報知時間が計時開始される際に、既に、第2入賞記憶数が上限ならば、第1入賞記憶数が上限でも高確率状態が発生しないことになる。
したがって、第1入賞記憶数が上限数で第1抽選が実行される状態が続くと、高確率状態が連続してしまう可能性があるが、第2入賞記憶数が上限数の場合には通常の状態とされるので、高確率状態が余りにも長く連続してしまうのを防止することができる。
請求項5に記載の発明は、遊技球が発射される遊技盤と、
遊技盤上に設けられた変動始動口と、
前記遊技盤上に設けられた第1始動入賞口および第2始動入賞口と、
第1始動入賞口に設けられ、第1始動入賞口に遊技球が入賞できないか入賞し難い閉状態と第1始動入賞口への遊技球の入賞を容易とする開状態との間で変動する変動入賞装置と、
前記変動始動口に遊技球が入賞したことに基づいて当りおよびはずれを決める変動抽選を行うとともに、通常の状態と、通常の状態より単位時間中に当りとなる確率を高くした高確率状態のいずれかの状態で変動抽選を行う変動抽選手段と、
第1始動入賞口に遊技球が入賞することに基いて、上限数の範囲内で第1入賞記憶数に1加算して当該第1入賞記憶数を更新記憶し、第1始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて当りおよびはずれを決める第1抽選が実行されることに基いて、前記第1入賞記憶数から1減算して当該第1入賞記憶数を更新記憶する第1入賞記憶数記憶手段と、
第2始動入賞口に遊技球が入賞することに基いて、上限数の範囲内で第2入賞記憶数に1加算して当該第2入賞記憶数を更新記憶し、第2始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて当りおよびはずれを決める第2抽選が実行されることに基いて、前記第2入賞記憶数から1減算して当該第2入賞記憶数を更新記憶する第2入賞記憶数記憶手段と、
前記第1入賞記憶数が1以上であることに基いて第1抽選を実行し、第2入賞記憶数が1以上であることに基いて第2抽選を実行する抽選手段と、
第1抽選および第2抽選のいずれか一方で当りとなった場合に、遊技球の獲得が容易となって遊技者に有利となる有利状態を発生させる有利状態制御手段とを備えた遊技機における遊技をシュミレーションするプログラムであって、
前記通常の状態で第1入賞記憶数が前記上限数となったことに基いて前記高確率状態で変動抽選を行う前記変動抽選手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、遊技機のビデオゲーム等のシミュレーションにおいて、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することができる。なお、ここでのコンピュータには、CPUやRAM、ROM等のメモリを備え、プログラムに基づいてゲームを実行する所謂ビデオゲーム機、携帯型ゲーム機、アーケードゲーム機等のゲーム機も含まれる。
また、請求項5に記載のプログラムに、請求項2から4のいずれかに記載の構成を模擬的に再現する機能を付加しても良い。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果を奏することができる。
本発明の遊技機のよれば、2つの始動入賞口を有し、それぞれの始動入賞口への遊技球の入賞に基いて抽選を行なう遊技機において、入賞記憶数(変動表示ゲームの保留数)が上限となることによる遊技者の遊技球の発射の停止を防止するとともに、今までにない新たな遊技性を持たせることができる。
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技媒体(例えば、遊技球やメダル等)の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる遊技機(例えば、弾球遊技機としてのパチンコ遊技機)の構成及び動作について説明する。
パチンコ遊技機は、所謂デジパチと呼ばれる種類のパチンコ遊技機としての基本的な構成を有するもので、図1に示す遊技盤1を備え、遊技盤1の前面のガイドレール2等で囲まれた部分に遊技領域2aが形成されている。
遊技盤1の盤面の遊技領域2a内には、その中央部の僅かに上側に可変表示装置(装飾図柄表示装置)3が設けられている。可変表示装置3は、例えば、液晶表示装置からなるもので、抽選手段として機能する後述の主制御装置231で行われる抽選の当りはずれの抽選結果を表示するものであるが、抽選結果の表示に際し変動表示ゲームを表示し、この変動表示ゲームの当り外れによって上述の抽選結果を表示するようになっている。
変動表示ゲームは、基本的に周知のもので、例えば、数字等の複数の装飾図柄(識別情報)を複数の表示領域でそれぞれ切り換えるように変動表示し、予め抽選で決定された変動パターンにおける変動表示時間が経過した際に、変動表示を終了して、ぞれぞれの表示領域に一つずつの装飾図柄を停止表示し、停止表示された装飾図柄の組み合わせが特別の組み合わせとなった場合に当りとして後述の特別遊技状態を発生させるものである。なお、可変表示装置3は液晶表示装置に限られるものではなく、周知の各種表示装置を用いることができる。なお、装飾図柄には、各種キャラクタ(独自のキャラクタや、既存のアニメ、タレント等のキャラクタ)が含まれる場合が多く、キャラ図とも称する。
また、可変表示装置3においては、上述の変動表示ゲームの表示において単に装飾図柄を順次切り換えて表示するだけではなく、様々な演出的な表示が行われ、装飾図柄に関係するキャラクタやその他キャラクタのアニメーション表示等も行われる。なお、この例では、いわゆる識別情報としての特別図柄(特図)を用いた変動表示ゲームが2つ並行して後述のように表示されるようになっており、可変表示装置3においても、2つの変動表示ゲームが並行して行われる。ここでは、後述の特図の変動表示ゲームと合わせて、一方の変動表示ゲームを以下第1特図ゲームと称し、他方の変動表示ゲームを第2特図ゲームと称する。
なお、可変表示装置3における表示方法は特に限定されるものではなく、たとえば、第1特図ゲームは、上述の複数の表示領域でそれぞれ装飾図柄を変動表示するものとし、第2特図ゲームは特に複数の表示領域を設けず、可変表示装置3の隅で変動表示を行った後に当りもしくははずれの演出を行うものであってもよい。また、両方とも上述のように複数の表示領域でそれぞれ装飾図柄を変動表示を行うものであってもよい。さらに、可変表示装置3を2つ備え、一方の可変表示装置3で第1特図ゲームを行い、他方の可変表示装置3で第2特図ゲームを行ってもよい。
また、可変表示装置3は、その周囲を遊技球の流入を防止する周囲壁31で囲まれている。また、周囲壁31の底部となる部分には、遊技球がその下側から跳ねて流入可能で、流入した遊技球の一部を後述の第1始動入賞口51および普通変動入賞装置53に誘導するステージ32が形成されている。また、周囲壁31には、例えば、その側部の外側に設けられた遊技球の流入口と、ステージ32に向けて遊技球を流出する流出口と、流入口から流出口につながる流路とを備えた、ワープ装置33を備え、周囲壁31の周囲を流下する遊技球の一部をステージ32に誘導するようになっている。
可変表示装置3の右側の下方には、第1および第2特図表示器4a,4bが設けられている。第1および第2特図表示器4a,4bは、例えば、それぞれ7セグのLED表示装置からなり、特別図柄(識別情報)を上述の装飾図柄と同様に変動表示する。しかし、第1および第2特図表示器4a,4bは、可変表示装置3のような演出的な表示は行わず、それぞれ単純に特別図柄(特図)を順次切り換えて表示し、上述の変動表示時間が経過した後に特別図柄を停止表示し、停止表示された特図が予め決められた当りの特図か、外れの特図かで当りおよび外れを報知するようになっている。
また、可変表示装置3で行われる装飾図柄による第1特図ゲームが第1特図表示器4aで行われる特別図柄の第1特図ゲームに対応し、可変表示装置3で行われる装飾図柄による第2特図ゲームが第2特図表示器4bで行われる特別図柄の第2特図ゲームに対応する。
すなわち、第1特図ゲームは、可変表示装置3の装飾図柄の第1変動表示ゲームとして表示されるとともに第1特図表示器4aの特別図柄の第1変動表示ゲームとして表示され、それぞれの第1変動表示ゲームは、後述の主制御装置231で行われる1つの第1抽選の結果をそれぞれ報知する同じ結果となるゲームである。
また、第2特図ゲームは、可変表示装置3の装飾図柄の第2変動表示ゲームとして表示されるとともに第2特図表示器4bの特別図柄の第2変動表示ゲームとして表示され、それぞれの第2変動表示ゲームは、後述の主制御装置231で行われる1つの第2抽選の結果をそれぞれ報知する同じ結果となるゲームである。
すなわち、第1特図ゲーム(第1抽選)および第2特図ゲーム(第2抽選)として主制御装置231で行われる当りはずれの抽選の結果を報知する変動表示ゲームが遊技者を楽しませるための装飾図柄のゲームと、結果を報知するだけの特図のゲームとに分けて表示されている。
また、可変表示装置3における装飾図柄のゲームと、特図表示器4a、4bにおける特図ゲームは、ほぼ同時進行して行われ、表示される当りはずれの抽選結果は上述のように同じものとなる。なお、可変表示装置3と特図表示器4a,4bとでは、変動表示時間(変動表示の開始タイミングと停止タイミングとの間の時間で本発明の報知時間)がほぼ同じとなる。
可変表示装置3の直下には、第1始動入賞口51が設けられている。この第1始動入賞口51は、当りはずれを決定する第1抽選を行う抽選手段として機能する主制御装置231に、遊技球が入賞することに基づいて第1特図ゲームの当りおよびはずれを決める第1抽選開始の契機(変動表示ゲーム開始の契機)を付与するものである。
また、第1始動入賞口51には、当該第1始動入賞口51への遊技球の入賞を検知する第1始動入賞球検知センサ52が備えられている。
また、第1始動入賞口51の直下に、普通変動入賞装置53が設けられている。普通変動入賞装置53は、電動役物として所謂電チユーを有するもので、電動役物を構成する左右二つの可動片54,54の間に第2始動入賞口55が備えられている。そして、通常時は、可動片54,54が遊技球を1個だけ流下可能な間隔をあけて閉じた状態とされ、後述の普通図柄変動表示ゲーム(普図ゲーム)の結果が当りとなった場合に予め設定された時間だけ二つの可動片54,54が開放するようになっている。しかし、この例では、閉じた状態の可動片54,54同士の間となる位置の直上に遊技釘16,…が配置されているため、一対の可動片54,54が閉じた状態では、遊技球の入賞が不可能となっている。
すなわち、普通変動入賞装置53は、遊技球が入賞できない閉じた閉塞状態と、一対の可動片54,54に遊技球が案内されることで、上述の電チューを備えない第1始動入賞口51より遊技球が入賞し易い開いた開閉状態との間で変動するようになっている。
また、第2始動入賞口55は、後述のように第2特図ゲームの当りはずれを決定する第2抽選を行う抽選手段として機能する主制御装置231に、遊技球が入賞することに基づいて第2特図ゲームの当りおよびはずれを決める第2抽選開始の契機(変動表示ゲーム開始の契機)を付与するものである。
また、第2始動入賞口55には、当該第2始動入賞口55への遊技球の入賞を検知する第2始動入賞球検知センサ56が備えられている。
以上のことから、遊技球が発射される遊技盤1上に第1始動入賞口51および第2始動入賞口55が設けられており、第1始動入賞口51に遊技球が入賞して第1始動入賞球検知センサ52に検知されることで第1特図ゲームの開始(第1抽選)の契機が付与され、第2始動入賞口55に遊技球が入賞して第2始動入賞球検知センサ56に検知されることで第2特図ゲームの開始(第2抽選)の契機が付与される。
また、可変表示装置3の周囲壁の上辺部分の前面には、第1特図保留数表示ランプ7aおよび第2特図保留数表示ランプ7bが設けられている。そして、第1始動入賞球検知センサ52が変動表示ゲームとしての第1特図ゲーム中において第1始動入賞口51に入賞した遊技球を検知した場合に上限となる数値(たとえば4)の範囲内で第1特図始動記憶数に1加算され、この始動入賞に基づいて第1特図ゲーム(装飾図柄および特別図柄の両方の第1特図ゲーム)が開始される場合に、第1特図始動記憶数から1減算される。この第1特図始動記憶数、すなわち、第1特図ゲームを開始する契機(始動権利)の数が第1特図保留数表示ランプ7aに表示される。
同様に、第2始動入賞球検知センサ56が変動表示ゲームとしての第1特図ゲーム中において第2始動入賞口55に入賞した遊技球を検知した場合に上限となる数値(たとえば4)の範囲内で第2特図始動記憶数に1加算され、この始動入賞に基づいて変動表示ゲーム(装飾図柄および特別図柄の両方の第1特図ゲーム)が開始される場合に、第2特図始動記憶数から1減算される。この第2特図始動記憶数、すなわち、第2特図ゲームを開始する契機(始動権利)の数が第2特図保留数表示ランプ7bに表示される。
また、可変表示装置3の下方で、さらに普通変動入賞装置53の下方に、特別変動入賞装置8が設けられている。所謂アタッカーと呼ばれる特別変動入賞装置8には遊技球が入賞するとともに他の入賞口より大きな大入賞口83と、この大入賞口83を開閉する可動扉81が設けられ、通常行われる通常遊技時は、可動扉81が遊技球を流入させないように閉じた閉塞状態とし、前記変動表示ゲームの結果が当りとなった場合(当りに基いて大当り状態としての特別遊技状態(第1有利状態)が開始された場合)に所定条件に基づいて遊技球が流入し易いように開いた開放状態とするとともに後述のように開閉を繰り返すようになっている。すなわち、特別変動入賞装置8は、遊技球が入賞可能な開放状態と、遊技球が入賞できない閉塞状態とに変動可能なものとなっている。
特別変動入賞装置8の大入賞口83に当該大入賞口83に入賞した遊技球を検知する大入賞球検知センサ82が設けられている。
また、主制御装置231に駆動源を制御される特別変動入賞装置8は、変動表示ゲームが当りとなったことに対応して開放した際に、所定時間の経過および所定個数の遊技球の入賞という二つの条件のうちのいずれかの条件が達成された段階で閉塞するとともに、再び開放し、上述の条件の成立に基づいて閉塞することを所定回数(所定ラウンド数)繰り返すように制御される。なお、特別変動入賞装置8が開放してから閉塞するまでをラウンドと称する。すなわち、主制御装置231は、特別遊技状態中に、特別変動入賞装置8を複数の遊技球の連続的な入賞が可能となる開放状態とした後に閉塞状態することを1ラウンドとして、前記ラウンドを所定回数繰り返すように特別変動入賞装置8を制御する。
可変表示装置3の左右には、普図始動口9,9が設けられている。また、普図始動口9,9に対応して、普図始動口9,9内を通過した遊技球を検知する通過球検知センサ91が設けられ、通過球検知センサ91に遊技球が検知されること、すなわち、普図始動口9を遊技球が通過(入賞)することに基づいて後述の普通図柄変動表示ゲーム(以下、普図ゲーム)を後述の普通図柄(普図)表示装置(LED表示装置)6で表示する契機が付与されるようになっている。
普図ゲームを表示する普図表示装置6は、例えば、LEDにより点灯、消灯される丸のマークとバツのマークとが交互に点灯、消灯することで変動表示を行い、当りの場合に丸のマークが点灯され、はずれの場合にバツのマークが点灯されるものである。なお、普図表示装置6を7セグのLED表示装置からなるものとし、普通図柄としての数値を順次切り換えて変動表示した後に一つの数値を停止表示し、停止表示された数値が7等の予め決められた当り数値ならば当りとなるものとしてもよい。なお、当りはずれの結果は、主制御装置231により抽選で決定されるものである。
上述の普図表示装置6の下には、普図保留数表示ランプ10が設けられている。普図始動口9を遊技球が普通図柄変動表示ゲーム中において通過した際(通過球検知センサ91が遊技球の検出を出力した際)に上限となる数値(たとえば、4)の範囲で普図始動記憶数に1加算し、普図ゲームが開始された際に普図始動記憶数から1減算する処理を行うようになっている。この普図始動記憶数が普図保留数表示ランプ10に表示される。
そして、上述のように、普図ゲームが当りとなった場合に、普通変動入賞装置53が開放し、普通変動入賞装置53への遊技球の入賞率が高まり、第2特図ゲームの開始機会が増加するようになっている。
また、遊技領域の左側部には、複数の一般入賞口13,13が設けられている。また、一般入賞口13,13に対応して、一般入賞口13,13に入賞した遊技球を検知する一般入賞球検知センサ131がそれぞれ設けられている。
また、特別変動入賞装置8の下方の遊技領域2aの最下端部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域2a外部となる遊技盤1裏面に排出させるアウト口15が設けられている。
また、遊技盤1の前面には、遊技球の流下方向を規制するととも流下方向を転換する遊技釘16(一部だけ図示)や風車(図示略)等の流下規制転換部材が設けられている。
次に、この例のパチンコ遊技機の制御系を図2に示されるブロック図を参照して説明する。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部23と、副制御部24と、これら主制御部23および副制御部24に電力を供給する電源供給装置29とから構成されている。
主制御部23には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置231が備えられ、主制御装置231には、プログラムを実行するCPU23a、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM23bや、プログラムに基づいて発生したデータやROM23bから読み出した各種データ等を記憶するRAM23cや周波数発生回路部23d等が備えられている。
主制御装置231(CPU23A)には、パチンコ遊技機に設けられた各種センサからの信号が入力可能となっており、前述の第1始動入賞球検知センサ52、第2始動入賞球検知センサ56、大入賞球検知センサ82、通過球検知センサ91、一般入賞球検知センサ131が接続されるとともに、遊技球の入賞に対応して賞球を払出す遊技球払出装置251から払い出された賞球を検知する遊技球払出検知センサ232、パチンコ遊技機におけるエラーを検知するエラー検知センサ233等が接続されている。
また、主制御装置231は、パチンコ遊技機の各種装置を動作させるため各種信号を出力するようになっている。例えば、主制御装置231には、遊技店において設置された各遊技機のデータを集計管理するための集中管理装置234が主制御装置231からデータを入力可能に接続されている。また、主制御装置231には、サブ制御装置としての払出制御装置25、図柄制御装置(表示制御装置)26、ランプ制御装置27、音声制御装置28が接続され、これらサブ制御装置に対してコマンド(制御指令)を出力可能に接続されている。
なお、ここで、払出制御装置25は実質的に賞球を払出すためのパチンコ遊技機における遊技の主要な制御を行うことから主制御部23に含まれるものとし、遊技の演出に係わる図柄制御装置26、ランプ制御装置27、音声制御装置28は副制御部24に含まれるものとなっている。
また、主制御装置231には、7セグのLED表示装置である第1および第2特図表示器4a,4bが接続され、主制御装置231が第1および第2特図表示器4a,4bにおける表示制御を行う。そして、第1および第2特図表示器4a,4bは、上述のように主制御装置231で行われる第1抽選および第2抽選の結果を報知するものであり、第1および第2報知手段として機能する。また、主制御装置は、これら第1および第2特図表示器4a,4bを制御することから第1報知手段および第2報知手段の一部として機能している。
また、払出制御装置25には、払出制御装置25により制御されて賞球および貸球を払出す遊技球払出装置251が接続されるとともに、プリペードカード252のデータを読み込で遊技球の貸出制御を行うためのCRユニット253が球貸信号制御装置254を介して接続されている。そして、払出制御装置25は、主制御装置231からコマンドに基づいて賞球を払出すとともに、CRユニット253から球貸信号制御装置254を介して入力される球貸信号に基づいて貸球を払出す制御を行う。
また、主制御装置231には、上述の普通変動入賞装置53の可動片54,54を駆動する普通変動ソレノイド242が接続されるとともに、特別変動入賞装置8の可動扉81を駆動する特別変動ソレノイド241が接続され、これらソレノイドが主制御装置231に制御される。
また、主制御部23には、主制御装置231と直接接続されていないが、遊技球を遊技領域2aに発射する打球発射装置(図示略)の発射駆動装置235を制御する発射制御装置236が設けられ、発射制御装置236には、遊技球の発射を操作するための回転式操作ハンドル237、発射停止釦238、タッチセンサ239が接続されている。
そして、主制御部23の主制御装置231は、パチンコ遊技機における遊技の進行を制御するもので、第1始動入賞球検知センサ52、第2始動入賞球検知センサ56、大入賞球検知センサ82、一般入賞球検知センサ131から遊技球の検知信号が入力された場合、すなわち、各入賞口に遊技球が入賞した場合に、払出制御装置25にコマンドを出力して、賞球として遊技球の排出を行わせる。
また、主制御装置231は、通過球検知センサ91から遊技球の検知信号が入力した場合に、上述の普図始動記憶数を加算する処理を行うとともに、普図ゲームの当り外れを決定する抽選処理で用いられる乱数を取得し、普図ゲームを開始する。この際に抽選処理によって、普図ゲームの当り外れを決定し、普図ゲームの表示や結果の報知や演出のために図柄制御装置26やランプ制御装置27や音声制御装置28にコマンドを出力する。
また、主制御装置231は、第1始動入賞球検知センサ52から遊技球の検知信号が入力した場合に、上述の第1特図始動記憶数の加算する処理を行うとともに、第1特図ゲームの当り外れを決定する第1抽選処理で用いられる乱数を取得し、第1特図ゲームを開始する。この際に第1抽選処理によって、第1特図ゲームの当り外れを決定し、第1特図表示器4aを制御して特図の第1変動表示ゲームを表示するとともに、装飾図柄の第1変動表示ゲームの表示や結果の報知や演出のために図柄制御装置26やランプ制御装置27や音声制御装置28等にコマンドを出力する。
同様に、主制御装置231は、第2始動入賞球検知センサ56から遊技球の検知信号が入力した場合に、上述の第2特図始動記憶数を加算する処理を行うとともに、第2特図ゲームの当り外れを決定する第2抽選処理で用いられる乱数を取得し、第2特図ゲームを開始する。この際に第2抽選処理によって、第2特図ゲームの当り外れを決定し、第2特図表示器4bを制御して特図の第2変動表示ゲームを表示するとともに、装飾図柄の第2変動表示ゲームの表示や結果の報知や演出のために図柄制御装置26やランプ制御装置27や音声制御装置28等にコマンドを出力する。
すなわち、主制御装置231は、当りはずれの第1および第2抽選を行う第1および第2抽選手段として機能する。なお、第1および第2始動入賞球検知センサ56,52から遊技球の検知信号が入力した場合に、上述の第1および第2特図ゲームの当り、はずれを判定するための当り判定用乱数を取得するに加えて、第1および第2特図表示器4a、4bで当りとなる特図の第1および第2変動表示ゲームの終了時に停止表示される表示態様(停止表示される特別図柄の種類)を図柄抽選で決定するための特別図柄決定用の乱数(図柄乱数)を取得するようになっている。
また、第1特図ゲームにおいては、その開始条件が、第1始動入賞口51への遊技球の入賞に基いて第1特図始動記憶数が1以上であること、特別遊技状態(第1有利状態)中でないこと、第1特図ゲーム中でないことの3つが全て成立している必要がある。同様に、第2特図ゲームにおいては、その開始条件が、第2始動入賞口55への遊技球の入賞に基いて第2特図始動記憶数が1以上であること、特別遊技状態中でないこと、第2特図ゲーム中でないことの3つが全て成立している必要がある。
すなわち、第1特図ゲームは、前の第1特図ゲームが終了することにより開始され、第2特図ゲームは、前の第2特図ゲームが終了することにより開始される。従って、複数の第1特図ゲームが並行して行われることはなく、1つずつ行われ、複数の第2特図ゲームが並行して行われることはなく、1つずつ行われる。しかし、第1特図ゲームと第2特図ゲームとはそれぞれ個別に独立して制御されるので、第1特図ゲームと第2特図ゲームとは同時に並行して行うことが可能となっている。なお、この例において、第1特図ゲームの当りとなる抽選確率と第2特図ゲームの当りとなる抽選確率は、等しくされている。
そして、第1および第2特図ゲームの長さは、第1および第2特図(第1および第2装飾図柄)を変動表示する期間である第1および第2変動表示時間(第1および第2報知時間)と、変動表示時間が経過した後に遊技者に確定して停止表示された停止図柄としての第1および第2特図(第1および第2装飾図柄)を見せる確定表示時間とを合わせたものとなっている。
第1および第2変動表示時間(第1および第2報知時間)は、基本的に抽選で決定されるが、この例では、後述のように第1および第2変動表示時間の決定方法が一部従来と異なるものとなっている。なお、確定表示時間は抽選で決定したり、抽選の当りやはずれ等に基いて変化するものとしてもよいが、ここでは、確定表示時間を一定とする。
そして、上述のように、第1および第2始動入賞球検知センサ52,56から遊技球の検知信号が入力した場合に、上述の第1および第2特図ゲームの変動表示時間を決定するための抽選の判定用の乱数を取得する。なお、主制御装置231において、第1および第2変動表示時間は、基本変動パターンに含まれるデータであり、複数種の基本変動パターンから1つの基本変動パターンを選択することにより決定される。
すなわち、主制御装置231は、第1特図ゲームの変動表示時間としての第1報知時間と、第2特図ゲームの変動表示時間としての第2報知時間を決定する抽選結果報知契機決定手段として機能する。
また、主制御装置231は、第1特図ゲームの開始時および第2特図ゲームの開始時に、取得した乱数に基いて、開始される第1および第2特図ゲームの当りはずれを決定するとともに、当りはずれの抽選結果に対応して、抽選により第1および第2特図ゲームの抽選結果として表示される停止図柄を決定し、さらにこれらの結果に対応して抽選により上述の変動表示時間を含む基本変動パターンを決定する。
また、主制御装置231は、第1特図ゲームと、第2特図ゲームを並行して行うとともに、特別遊技状態(第1有利状態)において、上述のように第1特図ゲームおよび第2特図ゲームを開始させないとともに、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームのうちの一方の特図ゲームの当りに基づいて特別遊技状態となる際に、他方の特図ゲームを強制的に当りはずれに係り無く強制的にはずれとして終了させるようになっている。
そして、この状態、すなわち、一方の特図ゲームが当りで終了し、他方の特図ゲームは行われていないかもし行われている場合には強制終了させられた状態で特別遊技状態が開始され、特別遊技状態中は、第1及び第2特図ゲームが開始されないので、特別遊技状態中は、第1特図ゲームも第2特図ゲームも行われていない状態となる。
そして、主制御装置231は、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームのいずれかの結果が当りとなった場合、すなわち、第1抽選および第2抽選のいずれかの結果が当りとなった場合に、上述の特別遊技状態(第1有利状態)を発生させる。すなわち、主制御装置231は、特別変動入賞装置8の可動扉81の駆動源(特別変動ソレノイド241)を制御して所定の条件に基づいて特別変動入賞装置8を閉じた閉塞状態から開放状態に変動させて前述の特別遊技状態(第1有利状態)を発生させるとともに終了させる制御を行う。すなわち、主制御装置231は、有利状態制御手段として機能する。
また、主制御装置231は、特別遊技状態の終了後に所謂確変状態を発生させるか否かを決定する。この例において、パチンコ遊技機は、通常の確変機能を有するデジパチとなっている。そして、第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームで当りとなって、特別遊技状態が発生した場合に、特別遊技状態後に確変とするか否かは、この特別遊技状態の発生の契機となった第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームの終了時に第1特図表示器4aもしくは第2特図表示器4bに停止表示された特別図柄で決定される。
すなわち、特別図柄には、はずれの特別図柄と、当りの特別図柄とがあり、当りの特別図柄には、通常の特別図柄と、特別遊技状態後に確変となる確変の特別図柄とがあり、当りとなる特図ゲームにおいて、停止図柄として、確変の特別図柄が抽選で決定されると、確変が発生することになる。したがって、確変を発生させるか否かは、停止図柄を抽選で決定する主制御装置231で決められることになる。また、この例では、通常の特別図柄で当りとなった場合に特別遊技状態終了後に、所定回数、例えば100回の第1及び第2特図ゲーム(2つの特図ゲームに実施回数を会わせた回数が100回)を行うまで、時短状態とするようになっている。
したがって、主制御装置231は、確変状態および時短状態の発生を制御する制御手段として機能する。
また、主制御装置231は、普図ゲームが当りとなった場合には、普通変動入賞装置53の可動片54,54の駆動源(普通変動ソレノイド242)を制御して普通変動入賞装置53を閉じた第1状態から開いた第2状態とし、再び第1状態とする制御を行う。
また、通常の状態では、例えば、0.3秒等の短い時間だけ普通変動入賞装置53を開放状態とし、確変状態、時短状態、後述の高確率状態では、例えば、3秒以上6秒未満等の長い開放時間で開放する。この際に複数回開放し、これらの開放時間を合わせて3秒以上6秒未満等の長さとなってもよい。
ここで、上述の確変状態とは、たとえば、以下のような条件で普図ゲームおよび第1および第2特図ゲームを行う状態である。
まず、普図ゲームにおいては、以下のような制御が行われる。
1、普図ゲームの開始から終了までの普図変動表示時間(普図を順次切り換えるように変動して表示している時間(普図報知時間))および普図確定表示時間(普図ゲームの結果としての停止された普図を確定した状態に表示している時間)からなるゲーム時間毎に1つずつ普図ゲームを処理することになるが、このゲーム時間(のうちのたとえば普図変動表示時間)を短くすることにより、単位時間当りの普図ゲームの実行回数を通常の状態(確変状態でも特別遊技状態でもない状態)より増加させる。すなわち、ゲーム時間を短縮する状態である。
2、普図ゲームの当りとなる抽選確率を、通常の状態より高い高確率状態とする。
3、普図ゲームが当りとなって、普通変動入賞装置を開放する際に開放時間を通常の状態より長くする(この際、1回の当りに対する開放回数を多くしてもよい)。
なお、確変状態において、1における単位時間あたりの普図ゲームの実行回数を通常の状態より極めて多くすることで、2における普図ゲームの当りとなる確率を高確率とすることを行わないものとしてもよい。
また、確変状態における第1特図ゲーム(第1抽選)および第2特図ゲーム(第2抽選)の制御は、第1および第2特図ゲームの当りとなる抽選確立を通常の状態より高くする(例えば、5倍から10倍程度)ようになっている。なお、確変状態においては、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームの変動表示時間が通常の状態より平均的にみて短かいものが選択されるようになっている。
また、時短状態は、上述の確変状態の処理のうちの普図ゲームの処理だけを行い、特図ゲームは通常の状態(変動表示時間が平均的に短くなるものとしてもよい。)とする。
なお、第2特図ゲームの開始の契機となる第2始動入賞口55への遊技球の単位時間当りの入賞数は、確変状態および時短状態においては、上述の普図ゲームの処理により、確変状態ではない通常の状態より極めて多くなっており、第2特図ゲームの単位時間あたりの実行回数が通常の状態よりも極めて多くなる。
しかし、第1特図ゲームでは、通常の状態と、時短状態および確変状態とで、第1始動入賞口51への遊技球の単位時間あたりの入賞数に変化がないので、第1特図ゲームの開始回数は、確変状態において、通常の状態と大きく変わることはない。
また、副制御部24の図柄制御装置26は、可変表示装置3と、普図表示装置(LED表示装置)6とを制御するものであり、可変表示装置3はビデオディスプレイプロセッサ261を介して接続されている。また、可変表示装置3は、上述の第1および第2特図ゲームとして、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームが開始されてから変動表示時間(第1および第2報知時間)が経過した際に、主制御装置231の上述の第1および第2抽選の結果を報知するものであり第1および第2報知手段として機能する。
また、普図表示装置6における普図ゲームも主制御装置231で行われる抽選処理により当りはずれの結果が決定され、それに基づいて表示が制御される。
副制御部24のランプ制御装置27は、遊技盤1の盤面に設けられた盤面電飾等の盤面関係の電飾(LED)271と、パチンコ遊技機の遊技盤1を支持する前面枠に設けられ、遊技盤1の前面を覆うガラス枠等の枠扉関係の電飾272とが接続され、LEDやランプ等による演出を制御する。
また、ランプ制御装置27には、第1および第2特図保留数表示ランプ7a,7b、普図保留数表示ランプ10が接続され、これらはLEDの点灯、消灯の制御により、保留数を表示可能となっている。
音声制御装置28には、サウンドプロセッサ、アンプ、スピーカ等からなる音声発生装置281が接続されており、音声制御装置28は、演出用の効果音、音声、音楽等の出力を制御する。
以上のことから、パチンコ遊技機は、遊技球が発射される遊技盤1と、遊技盤1上に設けられた変動始動口(普図始動口9,9)と、遊技盤1上に設けられた第1始動入賞口51および第2始動入賞口55と、第2始動入賞口55に設けられ、第2始動入賞口55に遊技球が入賞できないか入賞し難い閉状態と第2始動入賞口55への遊技球の入賞を容易とする開状態との間で変動する普通変動入賞装置53と、普図始動口9,9に遊技球が入賞したことに基づいて当りおよびはずれを決める変動抽選(普図ゲーム)を行うとともに、通常の状態と、通常の状態より単位時間中に当りとなる確率を高くした高確率状態(ここでは、例えば、時短状態や確変状態)のいずれかの状態で変動抽選を行う変動抽選手段としての主制御装置231と、前記変動抽選で(普図ゲーム)当たりとなった場合に、普通変動入賞装置53を所定期間だけ閉状態から開状態に変動する変動入賞制御手段としての主制御装置231と、第1始動入賞口51に遊技球が入賞することに基いて、上限数の範囲内で第1入賞記憶数(第1特図保留数)に1加算して当該第1入賞記憶数を更新記憶し、当りおよびはずれを決める第1抽選が実行されることに基いて、前記第1入賞記憶数から1減算して当該第1入賞記憶数を更新記憶する第1入賞記憶数記憶手段しての主制御装置231と、第2始動入賞口55に遊技球が入賞することに基いて、上限数の範囲内で第2入賞記憶数(第2特図保留数)に1加算して当該第2入賞記憶数を更新記憶し、当りおよびはずれを決める第2抽選が実行されることに基いて、前記第2入賞記憶数から1減算して当該第2入賞記憶数を更新記憶する第2入賞記憶数記憶手段としての主制御装置231と、前記第1入賞記憶数が1以上であることに基いて第1抽選を実行し、第2入賞記憶数が1以上であることに基いて第2抽選を実行する抽選手段としての主制御装置231と、第1抽選および第2抽選のいずれか一方で当りとなった場合に、遊技球の獲得が容易となって遊技者に有利となる有利状態を発生させる有利状態制御手段としての主制御装置231とを備えている。
本発明においては、上述のような遊技機において、第1特図保留数が上限である4となった場合に、第1特図保留数が4の状態で開始された第1特図ゲーム(第1抽選)の変動表示時間(第1報知時間)を長くするとともに、この第1特図ゲームの変動表示時間中は、上述の時短状態と同じ状態である高確率状態とするものである。
すなわち、普図ゲームを実行して当りとなった場合、すなわち、普図ゲームの当りはずれを決める変動抽選で当りとなった場合に普通変動入賞装置53を開放して第2始動入賞口55への遊技球の入賞を可能とする際に、前記変動抽選を行う変動抽選手段としての主制御装置231は、前記通常の状態で第1入賞記憶数(第1特図保留数)が前記上限数となったことに基いて前記高確率状態で変動抽選(普図ゲーム)を行うことになる。
また、主制御装置231は、第1抽選(第1特図ゲーム)の実行に基いて、第1報知時間(変動表示時間)を計時開始し、第1報知時間が経過した際に第1抽選の結果を報知(当りもしくははずれの特図を停止表示)するとともに、次の第1報知時間の計時を開始可能とする第1報知手段と、第2抽選(第2特図ゲーム)の実行に基いて、第2報知時間(変動表示時間)を計時開始し、第2報知時間が経過した際に第2抽選の結果を報知(当りもしくははずれの特図を停止表示)するとともに、次の第2報知時間の計時を開始可能とする第2報知手段と、前記第1報知時間および第2報知時間を決定する報知時間決定手段として機能する。
そして、変動抽選手段としての主制御装置231は、通常の状態で、第1特図保留数が上限数となった状態で計時開始される第1報知時間の計時中に前記高確率状態で変動抽選(普図ゲーム)を行うことになる。
普通変動入賞装置53が確変状態や時短状態以外の通常の状態において、確変状態や時短状態に比較して、普図ゲームの変動表示時間が長いこと、普通変動入賞装置53の開放時間が短いこと、普図ゲームが当りとなる確率が低いことにより、第2始動入賞口55に遊技球が入賞する確率が低く、第2特図ゲームの契機となる第2特図保留数が上限となる可能性が極めて低い状態となっている。しかし、第1特図保留数が上限となっている状態から開始される第1特図ゲーム中は、時短状態と同様の高確率状態となることで、通常の状態より普通変動入賞装置53が開放状態となる期間が長くなり、これにより第2始動入賞口55への遊技球の入賞の確率が高まり、第2特図保留数が上限となる可能性が高くなる。
ここで、第1特図ゲームの変動表示時間を決定する際には、第1始動入賞口51に遊技球が入賞した際、すなわち、第1始動入賞球検知センサ52から主制御装置231に遊技球の検知を示す信号が入力した際に、基本変動パターンを選択するために基本変動パターン用乱数を取得する。
そして、上述の第1始動入賞口51に遊技球が入賞したことに基く第1特図ゲームを開始する際に、基本変動パターン用乱数と、予め主制御装置231のROM23b等のメモリに記憶されている基本変動パターン用判定データテーブルとを比較することになる。ここで、前記判定データテーブルには、基本変動パターン用乱数が取り得る数値の全てとなる判定値が登録されている。すなわち、前記判定データテーブルには、基本変動パターン用乱数と一致する判定値が必ずある状態となっている。そして、前記判定データテーブルにおいて各判定値には、複数種類ある基本変動パターンの各種類がそれぞれ割り付けられており、乱数と同じ数値となる判定値に関連付けられた種類の基本変動パターンが選択されるようになっている。
ここで、基本変動パターン用判定データテーブルには、基本的に、当りとなる第1特図ゲーム用とはずれとなる第1特図ゲーム用とがあり、当たりとなる前記判定データテーブルと、はずれとなる前記判定データテーブルとを比較すると、はずれに対して当りとなる判定データテーブルは、長い変動表示時間となる種類の基本変動パターンが多く登録されている。
そして、前記判定データテーブルには、さらに、特図保留数(入賞記憶数)が3以下で開始された第1特図ゲーム用と、特図保留数が4で開始された第1特図ゲーム用とに分けられている。すなわち、上述の当たりとはずれ用の判定データテーブルが、特図保留数が3以下用と、特図保留数が4以上とに分かれている。
なお、特図保留数で上述のように基本変動パターン(変動表示時間)を選択するための判定データテーブルを分けることは従来から行われているが、従来は、例えば、特図保留数が4用の判定データテーブルに登録されている基本変動パターンの平均変動表示時間は、特図保留数が3以下の判定データテーブルに登録されている基本変動パターンの平均変動表示時間より短くされていた。
すなわち、第1特図保留数が上限の4の場合に、長い変動表示時間の第1特図ゲームを行うと、第1特図ゲームが行われることで第1特図保留数が1減算されて3となるが、特図ゲームが行われている間に、第1始動入賞口51に2個以上の遊技球が入賞する可能性が高くなり、1個目の入賞で第1特図保留数が上限となり、それ以後、第1特図ゲームが終了するまでに、第1始動入賞口51に入賞した遊技球に対しては、第1特図保留数が上限の4の状態となっているので、第1特図ゲームが行われることなく、無効とされた状態となる。
そこで、従来、上述の第1特図保留数が上限となった状態で開始される第1特図ゲームの変動表示時間として、第1特図保留数が上限未満の状態より短い時間が選択されるようにすることで、第1特図ゲーム中に、上限以上で無効となる第1始動入賞口への遊技球の入賞を減少させていた。
それに対して、本発明では、第1特図ゲームの変動表示時間として第1特図保留数が上限となっている場合に開始される第1特図ゲームの変動表示時間が、第1特図保留数が上限未満の場合より長くなるようになっている。
特に、はずれとなる第1特図ゲームの変動表示時間が、第1特図保留数が上限未満で開始される第1特図ゲームより、第1特図保留数が上限で開始される第1特図ゲームの方が長くされている。
したがって、報知時間決定手段としての主制御装置231は、第1特図保留数が上限数未満の状態で計時開始される第1報知時間よりも第1特図保留数が上限数の状態で計時開始される第1報知時間を長くすることになる。
なお、第2特図ゲームの変動表示時間(第2報知時間)の第1特図ゲームの変動表示時間と同様に決定されるが、第2特図ゲームにおいては、たとえば、従来と同様に第2特図保留数が上限の場合に変動表示時間が短くなり、第2特図保留数が上限未満の場合に変動表示時間が長くなるものとしてもよい。
また、普図ゲームの普図変動表示時間(変動報知時間)も、通常の状態用と、確変、時短状、高確率状態用との2種類となっており、上述のように通常の状態より、確変、時短高確率状態では短い時間が選択されるようになっている。なお、変動報知時間も、上述の特図ゲームの報知時間と同様に乱数と判定データテーブルとを用いて決定するものとしてもよいし、基本的に通常の状態(特別遊技状態を含む)用の変動報知時間と、確変、時短、高確率状態用の変動報知時間との2種類だけとし、通常の状態か、確変、時短、高確率状態かで変動報知時間を切り替えるものとしてもよい。
以下に、第1特図保留数および第2特図保留数に応じて、第1特図ゲームの第1報知時間を変化させるともに第1特図保留数が上限の場合に高確率状態での制御を行う高確率状態処理を説明する。
図3のフローチャートに示すように、高確率フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS1)。この高確率フラグは、第1特図保留数が上限で、かつ、第2特図保留数が上限未満の状態で開始された第1特図ゲームが行われていることを示すもので、高確率状態であることを示すものである。
そして、高確率フラグがセットされていない場合には、第1特図ゲームが開始するタイミングか否かを判定する(ステップS2)。開始するタイミングでない場合には、処理を終了する。
第1特図ゲームが開始するタイミングの場合には、第1特図保留数が上限の4か否かを判定する(ステップS3)。
第1特図保留数が上限未満(3以下)の場合には、基本的にはずれの場合にリーチを除いて短い変動表示時間の基本変動パターンが選択される保留数上限未満用の第1基本変動パターン判定データテーブルを用いて基本変動パターンを決定することにより、基本的にはずれの場合に短くなる第1報知時間としての変動表示時間を決定し(ステップS4)、処理を終了する。
第1特図保留数が上限(4)の場合には、次に第2特図保留数が上限(4)か否かを判定する(ステップS5)。第2特図保留数が上限(4)の場合には、ステップS4で、第1基本変動パターン判定データテーブルを用いて変動表示時間を決定する。
第2特図保留数が上限未満の場合には、高確率フラグをセットする(ステップS6)。
また、はずれでも当りでも基本的に長い変動表示時間の基本変動パターンが選択される保留数上限用の第2基本変動パターン判定データテーブルを用いて基本変動パターンを決定することにより、第1報知時間としての長い変動表示時間を決定する(ステップS7)。
なお、第1基本変動パターン判定データテーブルと第2基本変動パターン判定データテーブルの違いは、第1基本変動パターン判定データテーブルにおいては、例外はあるものの基本的に、はずれでリーチとならない第1特図ゲームに対して短い変動表示時間となる基本変動パターンが割り当てられ、リーチはずれおよびリーチ当りとなる第1特図ゲームに対して長い変動表示時間となる基本変動パターンが割り当てられている。
それに対して第2基本変動パターン判定データテーブルでは、はずれでも、リーチでも、当りでも基本的に長い変動表示時間の基本変動パターンが割り当てられている。すなわち、第1基本変動パターン判定データテーブルにおいては、リーチとならないはずれとなる第1特図ゲームと、リーチ(特にスペシャルリーチやプレミアムリーチ)となる(当りを含む)第1特図ゲームとで変動表示時間(第1報知時間)で大きな差が付けられているのに対して、第2基本変動パターン判定データテーブルでは、リーチとならない第1特図ゲームでもリーチとなる第1特図ゲームでも変動表示時間(第1報知時間)に大きな差はなく、全て長い変動表示時間とされている。
これにより、第1特図保留数が上限未満の場合の第1特図ゲームの変動表示時間の平均時間よりも、第1特図保留数が上限の場合の第1特図ゲームの変動表示時間の平均時間の方が長くなっている。
さらに、第1特図保留数が上限未満の場合の第1特図ゲームの最も長い変動表示時間よりも、第1特図保留数が上限の場合の第1特図ゲームの全ての変動表示時間が長くなっていてもよい。
なお、リーチとは、変動表示ゲーム中の表示で、はずれが確定する表示を表示可能な状態で、はずれが確定する表示が行われずに、当たりの可能性のある表示を行う状態である。例えば、3つの表示領域で3つの装飾図柄が変動表示され、三つの表示領域に同じ装飾図柄が停止表示された際に当たりとなるものとする。そして、2つの表示領域で装飾図柄が停止表示され、1つの表示領域で装飾図柄が変動表示している場合に、2つの表示領域で異なる装飾図柄が停止表示されれば、1つの表示領域で変動表示が未だ行われていてもはずれ確定となるが、2つの表示領域で同じ装飾図柄が停止表示された状態では、未だ当りの可能性があり、リーチ状態となる。
第2基本変動パターン判定データテーブルを用いて、長い変動表示時間が選択された状態で、次に、普図ゲームが行われている状態か否かを判定する(ステップS8)。
普図ゲームが行われている場合には、これを強制的にはずれで普図ゲームを終了する(ステップS9)。すなわち、第1特図保留数が上限で、第2特図保留数が上限未満の場合に第2特図ゲームが開始される際に、普図ゲームの変動表示時間が終了しておらず、普図ゲームが変動表示中であれば、変動表示を終了し、はずれとなる普通図柄(普図)を停止表示(確定表示)させる。
なお、時短状態や確変状態でない、通常の状態では、普図ゲームの変動表示時間は、特図ゲームの最も長い変動表示時間と同程度か、それより長い変動表示時間となっている。この場合に、第1特図保留数が上限となっていることにより、長い変動表示時間の第1特図ゲームが開始されるとともに、後述のように高確率状態となっても、既に開始されている普図ゲームの変動表示時間の残り時間が長いために、第1特図ゲームの長い変動表示時間中に、普図ゲームの実行回数が極めて少ないものとなる可能性がある。
そこで、第1特図保留数が上限となって第1特図ゲームが開始され、後述のように高確率状態とする前に、普図ゲームを外れで終了し、前記第1特図ゲームが開始される際に、高確率状態で、普図ゲームが開始されるようにしている。これにより、第1特図ゲーム開始時点で高確率状態で普図ゲームが開始となって、短い普図変動表示時間の普図ゲームがより多く行われることになる。
そして、普図ゲームを上述の時短状態と同じ設定となる高確率状態として(ステップS10)、この処理を終了する。すなわち、通常の状態より、普図ゲームの変動表示時間(変動報知時間)を短くし、普図ゲームの当り確率を高くし、普通変動入賞装置53の普図ゲームが当りとなった場合の開放時間を長くする。
なお、普図ゲームが強制終了されるとともに第1特図ゲームが開始されることになるが、
第1特図ゲームの処理と、強制終了以外の普図ゲームの処理は、この処理以外の処理で実行される。
次に、ステップS1で、高確率フラグがセットされている場合には、第1特図ゲームが終了するタイミングか否かを判定する(ステップS11)。
そして、第1特図ゲームが終了するタイミングの場合には、高確率フラグをリセットする(ステップS12)とともに、高確率状態を終了し、普図ゲームの処理を通常の状態に戻して(ステップS13)、処理を終了する。
なお、この際に、普図ゲーム中か否かを判定して、普図ゲーム中の場合には、普図ゲームをはずれで強制終了するものとしてもよい。
また、第1特図ゲームが終了する際に、上述のように高確率状態が終了しても、この段階で再び第1特図保留数が上限となっていれば、次の第1特図ゲーム開始時に高確率状態となる。
また、高確率フラグがセットされている状態で、第1特図ゲームが終了でない場合には、第2特図保留数が上限となっているか否かを判定する(ステップS14)。第2特図保留数が上限となっていない場合には、この処理を終了する。
第2特図保留数が上限となっている場合には、高確率フラグをリセットする(ステップS15)とともに、高確率状態を終了し、普図ゲームの処理を通常の状態に戻して(ステップS16)、処理を終了する。これにより、高確率状態中に普通変動入賞装置53の単位時間中の開放回数と開放時間が多くなったことにより、第2始動入賞口55に遊技球が単位時間中に多く入賞して、第2特図保留数が上限となったところで、高確率状態が終了することになり、高確率状態が余り長く続くことで、第2始動入賞口55への遊技球の入賞に基いて払いだされる遊技球(賞球)が多くなりすぎて、ベースが高くなりすぎるのを防止することができる。
この状況で、第1特図ゲームが長い時間、特に、第2特図ゲームより長い時間行われると、第1特図ゲームが直ぐに終了しないことにより、上限の値から1減算された値となっている第1特図保留数が、長い第1特図ゲームの間に第1始動入賞口51に遊技球が入賞することで、1加算されて再び上限となる可能性が高い。一方、第2特図ゲームは、リーチとならないはずれならば短い変動表示時間となっており、長い第1特図ゲームが終了する前に終了する可能性が高く、第2特図ゲームが終了することにより、次の第2特図ゲームが開始されるとともに、第2特図保留数から1減算され、第2特図保留数が上限未満となる。
これにより、長い第1特図ゲームが終了した際に、再び、第1特図保留数が上限で、第2特図保留数が上限未満であることにより、長い第1特図ゲームが開始されるとともに高確率状態となる可能性が高い。
すなわち、一度、第1特図ゲーム中に高確率状態となると、高確率状態の第1特図ゲームが連続しやすい状態となる。
したがって、長い第1特図ゲーム中に第2特図保留数が上限となっても高確率状態を維持する場合に、賞球数が多くなり、通常の状態におけるベースが高くなりすぎる可能性があり、高確率状態を終了することが望ましい。
なお、第2特図保留数が上限となったところで、高確率状態を終了するだけではなく、第1特図ゲームを強制的に終了するものとしてもよい。このようにすれば、第1特図保留数が上限で開始された第1特図ゲームの変動表示時間が短縮され、第1特図ゲーム中に第1始動入賞口51に遊技球が入賞する確率が低くなり、高確率状態となる第1特図ゲームが連続する確率を低くすることができる。
以上のことから、変動抽選手段としての主制御装置231は、通常の状態で、前記第1入賞記憶数が上限数となった状態で計時開始される第1報知時間の計時中であっても、第2入賞記憶数が上限数の場合には高確率状態ではなく通常の状態で変動抽選(普図ゲーム)を行うことになる。
また、逆に、上述の第1特図保留数が上限で開始される長い第1特図ゲームとそれにともなう高確率状態を、遊技者に有利な状態とし、有利な状態が継続するような遊技としてもよい。この場合に、例えば、時短状態を発生しないものとして、時短状態に代えて通常の状態中に高確率状態が発生するとともに、一回の第1特図ゲーム中だけではなく、複数回の第1特図ゲームにわたって連続する可能性が高いような遊技としてもよい。
なお、高確率状態が複数の第1特図ゲームに渡って連続する可能性を高くする上では、第1特図ゲームの変動表示時間を長くし、第1特図ゲーム中に第1始動入賞口51に遊技球が入賞する確率を高くすることが好ましい。また、賞球数を高くするためには、上述のように第2特図保留数が上限となることにより高確率状態を終了するのではなく、高確率状態を継続することが好ましく、さらに、第2特図保留数が上限であっても、第1特図ゲームの基本変動パターンを変動表示時間が長くなる第2基本変動パターン判定データテーブルを用いるものとするとともに高確率状態を発生させるものとすることが好ましい。
以上のような処理により、第1特図保留数が上限の4となると、時短状態と同様の高確率状態となり、普通変動入賞装置53の開放回数が増加するとともに開放時間が長くなり、第2始動入賞口55に遊技球が入賞する確率が高くなる。これにより、従来、通常の状態では上限となることがなかった第2特図保留数が上限となる可能性が高くなる。
この状態では、従来は、第1特図保留数が上限となっても、第2始動入賞口55に遊技球を入賞させられる可能性が低かったので、第1特図保留数が上限となったところで、遊技者が遊技球の発射を止める可能性があったが、第1特図保留数が上限となって発生する第1特図ゲーム中は、時短状態と同様の高確率状態となることで、遊技球を発射し続けることで遊技者に有利となり、遊技者が遊技球の発射を停止するのを防止することができる。
これにより、遊技店におけるパチンコ遊技機の稼働率の低下を防止することができる。
また、遊技球を発射し続けることで、従来通常の状態では、上限となることがなかった第2特図保留数を上限とすることができ、通常の状態で、第1特図保留数と、第2特図保留数との両方を上限とすることが可能となる。すなわち、2つの特図ゲームを行うようにすることで、特図保留数の上限を2倍にしたにも係らず、従来、通常の状態では、2倍となった特図保留数を有効に利用できなかったが、本発明ではこれを有効に利用可能となる。
また、第1特図ゲームで当りとなった場合と、第2特図ゲームで当りとなった場合とで、発生する特別遊技状態に違いがある場合、例えば、第1特図ゲームでは、15ラウンドの特別遊技状態のほかに所謂突然確変(突確)や、突然時短(突時)などの2ラウンドで終了する特別遊技状態が発生するのに対して、第2特図ゲームでは、15ラウンドの特別遊技状態だけが発生する場合などのように、第2特図ゲームで当りとなることが、第1特図ゲームで当りとなるより遊技者に有利となる場合に、第2特図ゲームが開始されやすい、すなわち、第2始動入賞口55に遊技球が入賞しやすい確変状態や時短状態が遊技者により有利な状態となるとともに、高確率状態も遊技者に有利な状態となる。
これにより、確変状態や時短状態に対して通常の状態が遊技者に不利になりすぎてしまうのを防止することができる。
なお、周知の遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムにおいて、上述の本発明に係わるパチンコ遊技機における制御系の処理を付加してコンピュータで実行可能としたプログラムも本発明に含まれるものである。また、前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明に含まれる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。 前記パチンコ遊技機の制御係を説明するためのブロック図である。 前記パチンコ遊技機の主制御装置で行われる高確率状態処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 遊技盤
3 可変表示装置(第1報知手段、第2報知手段)
4a 第1特図表示器(第1報知手段)
4b 第2特図表示器(第2報知手段)
9 普図始動口(変動始動口)
51 第1始動入賞口
53 普通変動入賞装置
55 第2始動入賞口
231 主制御装置(変動抽選手段、変動入賞制御手段、第1入賞記憶数記憶手段、第2入賞記憶数記憶手段、抽選手段、有利状態制御手段、第1報知手段、第2報知手段、報知時間決定手段)

Claims (6)

  1. 遊技球が発射される遊技盤と、
    遊技盤上に設けられた変動始動口と、
    前記遊技盤上に設けられた第1始動入賞口および第2始動入賞口と、
    第2始動入賞口に設けられ、第2始動入賞口に遊技球が入賞できないか入賞し難い閉状態と第2始動入賞口への遊技球の入賞を容易とする開状態との間で変動する変動入賞装置と、
    前記変動始動口に遊技球が入賞したことに基づいて当りおよびはずれを決める変動抽選を行うとともに、通常の状態と、通常の状態より単位時間中に当りとなる確率を高くした高確率状態のいずれかの状態で変動抽選を行う変動抽選手段と、
    前記変動抽選で当たりとなった場合に、前記変動入賞装置を所定期間だけ閉状態から開状態に変動する変動入賞制御手段と、
    第1始動入賞口に遊技球が入賞することに基いて、上限数の範囲内で第1入賞記憶数に1加算して当該第1入賞記憶数を更新記憶し、当りおよびはずれを決める第1抽選が実行されることに基いて、前記第1入賞記憶数から1減算して当該第1入賞記憶数を更新記憶する第1入賞記憶数記憶手段と、
    第2始動入賞口に遊技球が入賞することに基いて、上限数の範囲内で第2入賞記憶数に1加算して当該第2入賞記憶数を更新記憶し、当りおよびはずれを決める第2抽選が実行されることに基いて、前記第2入賞記憶数から1減算して当該第2入賞記憶数を更新記憶する第2入賞記憶数記憶手段と、
    前記第1入賞記憶数が1以上であることに基いて第1抽選を実行し、第2入賞記憶数が1以上であることに基いて第2抽選を実行する抽選手段と、
    第1抽選および第2抽選のいずれか一方で当りとなった場合に、遊技球の獲得が容易となって遊技者に有利となる有利状態を発生させる有利状態制御手段とを備えた遊技機において、
    前記変動抽選手段は、前記通常の状態で第1入賞記憶数が前記上限数となったことに基いて前記高確率状態で変動抽選を行うことを特徴とする遊技機。
  2. 第1抽選の実行に基いて、第1報知時間を計時開始し、第1報知時間が経過した際に第1抽選の結果を報知するととも、次の第1報知時間の計時を開始可能とする第1報知手段と、
    第2抽選の実行に基いて、第2報知時間を計時開始し、第2報知時間が経過した際に第2抽選の結果を報知するとともに、次の第2報知時間の計時を開始可能とする第2報知手段と、
    前記第1報知時間および第2報知時間を決定する報知時間決定手段とを備え、
    前記変動抽選手段は、通常の状態で、前記第1入賞記憶数が上限数となった状態で計時開始される第1報知時間の計時中に前記高確率状態で変動抽選を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記報知時間決定手段は、第1入賞記憶数が上限数未満の状態で計時開始される第1報知時間よりも第1入賞記憶数が上限数の状態で計時開始される第1報知時間を長くすることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記変動抽選手段は、通常の状態で、前記第1入賞記憶数が上限数となった状態で計時開始される第1報知時間の計時中であっても、第2入賞記憶数が上限数の場合には高確率状態ではなく通常の状態で変動抽選を行うことを特徴とする請求項2または3に記載の遊技機。
  5. 遊技球が発射される遊技盤と、
    遊技盤上に設けられた変動始動口と、
    前記遊技盤上に設けられた第1始動入賞口および第2始動入賞口と、
    第2始動入賞口に設けられ、第2始動入賞口に遊技球が入賞できないか入賞し難い閉状態と第2始動入賞口への遊技球の入賞を容易とする開状態との間で変動する変動入賞装置と、
    前記変動始動口に遊技球が入賞したことに基づいて当りおよびはずれを決める変動抽選を行うとともに、通常の状態と、通常の状態より単位時間中に当りとなる確率を高くした高確率状態のいずれかの状態で変動抽選を行う変動抽選手段と、
    前記変動抽選で当たりとなった場合に、前記変動入賞装置を所定期間だけ閉状態から開状態に変動する変動入賞制御手段と、
    第1始動入賞口に遊技球が入賞することに基いて、上限数の範囲内で第1入賞記憶数に1加算して当該第1入賞記憶数を更新記憶し、当りおよびはずれを決める第1抽選が実行されることに基いて、前記第1入賞記憶数から1減算して当該第1入賞記憶数を更新記憶する第1入賞記憶数記憶手段と、
    第2始動入賞口に遊技球が入賞することに基いて、上限数の範囲内で第2入賞記憶数に1加算して当該第2入賞記憶数を更新記憶し、当りおよびはずれを決める第2抽選が実行されることに基いて、前記第2入賞記憶数から1減算して当該第2入賞記憶数を更新記憶する第2入賞記憶数記憶手段と、
    前記第1入賞記憶数が1以上であることに基いて第1抽選を実行し、第2入賞記憶数が1以上であることに基いて第2抽選を実行する抽選手段と、
    第1抽選および第2抽選のいずれか一方で当りとなった場合に、遊技球の獲得が容易となって遊技者に有利となる有利状態を発生させる有利状態制御手段とを備えた遊技機における遊技をシュミレーションするプログラムであって、
    前記通常の状態で第1入賞記憶数が前記上限数となったことに基いて前記高確率状態で変動抽選を行う前記変動抽選手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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