JP4693698B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この一般電役と呼ばれるパチンコ遊技機では、複数の普通変動入賞装置(例えば、一般電動役物、普通電動役物、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれるが、以下、変動入賞装置と称する)が遊技盤に設けられている。各変動入賞装置は、遊技球が入賞できない第1状態(閉塞状態)と、遊技球が入賞し易い第2状態(開放状態)との間で変動可能となっている。
また、2つの第1位の変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動させる契機をそれぞれ付与する二つの始動口を有する。
また、一方の始動口は、遊技盤の左右の中央に設けられ、他方の始動口は、遊技盤の中央より右よりに設けらており、通常の打ち方(遊技盤の中央や中央よりやや左よりを狙う打ち方)の場合に一方の始動口に遊技球が入賞(通過)しやすく、右打ちの場合に他方の始動口に遊技球が入賞(通過)しやすいように設定されていた。
また、最下位となる第3位の変動入賞装置を除く二つの始動口と、三つ(第1位及び第2位)の変動入賞装置は、それぞれ、遊技球が入賞することに基づいて、抽選を行い、抽選結果が当たりの場合に、対応する変動入賞装置を第1状態から第2状態に変動するようになっている。
これにより、例えば、第1位の変動入賞装置が開放して遊技球が4個以上入賞することに基づいて、極めて高い確率で当選となる抽選の契機が4回付与され、通常、第2位の変動入賞装置が4回開放することになる。また、第2位の変動入賞装置が開放して遊技球が4個以上入賞することに基づいて、極めて高い確率で当選となる抽選の契機が4回付与され、通常、第3位の変動入賞装置が4回開放することになる。
また、通常の打ち方で、一方の始動口に遊技球を入賞(もしくは通過)させることに基づいて、大当たり状態となった後に右打ちすると、他方の始動口に遊技球が入賞することになり、この他方の始動口の入賞に基づいて大当たり状態が発生可能であり、大当たり状態が連続して発生する可能性がある。
また、前記特許文献1では、設計段階での自由度を高めるようにしているが、製造された遊技機において、大当たり状態はやはり画一的となる。
遊技球の流入に基づいて最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とするか否かを決定する抽選の契機を付与する始動口とを備え、
上位の変動入賞装置への遊技球の入賞に基づいて下位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とするとともに、少なくとも最下位の変動入賞装置が、それより上位の変動入賞装置への複数の遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づき所定回数を限度とする回数に渡って第1状態から第2状態となる遊技機において、
第2状態となった最下位の変動入賞装置に遊技球が入賞したことを契機として、最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とする当たりか否かを決定する抽選を行う戻り抽選手段と、
前記戻り抽選手段により前記当たりか否かの抽選の結果が決定されてから、最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置への遊技球の入賞回数に対応する回数に渡って最下位の変動入賞装置が第1状態と第2状態との間で変動を開始してから終了するまでの期間に対応する表示猶予時間が経過した後に前記戻り抽選手段による前記抽選の結果を表示する戻り抽選結果表示手段と、
前記変動入賞装置の変動を制御する変動制御手段とを備え、
前記変動制御手段は、前記戻り抽選結果表示手段により当たりの前記抽選の結果が表示された際に、当該当たりの前記抽選結果に基づいて最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とすることを特徴とする。
したがって、上位の変動入賞装置への遊技球の入賞に基づいて最下位の変動入賞装置が開閉を繰り返している途中で、継続後の大当たりによる変動入賞装置の開放が行われないようにすることができ、継続前の大当たり状態と継続後の大当たり状態が同時進行しているような煩雑な状態もしくは継続前の大当たり状態を途中で終了して継続後の大当たり状態に移行してしまうような状態となるのを防止することができる。
そして、次の大当たりが発生して、最上位の変動入賞装置が開放している間に最上位の変動入賞装置にできるだけ多くの遊技球を入賞させないと、下位の変動入賞装置が開放しなかったり、開放回数が減ってしまったりする可能性がある。すなわち、遊技球の発射を停止していた遊技者が大当たり状態の発生に基づいて直ぐに遊技球の発射を開始できないと、遊技球の獲得の機会を逃してしまうことになる。
そこで、上述のように次の大当たり状態が発生する場合には、大当たり状態の終了を意味する戻り抽選のはずれの表示を行わないことで、一時的に開放している変動入賞装置がなくなっても、大当たり状態の継続がなくなることを示す戻り抽選のはずれの結果表示がないことから、次に直ぐ変動入賞装置が開放すると遊技者に思わせることができ、大当たり状態の終了後に直ぐに大当たり状態が発生しても、遊技者をあわてさせたり、遊技球の獲得の機会を逃させたりすることがないようにできる。また、遊技者が大当たり状態の終了から次の大当たり状態の発生まで遊技球を発射した状態に保持する可能性を高めることができ、遊技機において遊技球の発射が停止されることによる遊技機の稼働率の低下を防止し、遊技店における遊技機の稼働率の向上を図ることができる。
遊技盤1の盤面の遊技領域3内には、その中央部の僅かに上側に可変表示装置4が設けられている。可変表示装置4は、例えば、液晶表示装置からなるもので、後述の主制御装置31(遊技制御装置)で行われる第1段抽選処理の当たり・はずれの抽選結果を演出表示するものであるが、抽選結果の演出表示に際し変動表示ゲームを表示し、この変動表示ゲームの当たりはずれによって上述の抽選結果を表示するようになっている。
すなわち、可変表示装置4は、装飾図柄による変動表示ゲームを表示するものである。また、主制御装置31の制御下で表示制御手段としての後述のサブ制御装置(図柄制御装置61)の制御により可変表示装置4に変動表示ゲームを表示するようになっている。
遊技領域3の最下端部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域3の外部に排出するアウト口24が形成されている。
また、遊技盤1の盤面には、始動口12、各入賞口13〜16、各変動入賞装置17〜20への遊技球の入賞率等の調整のために遊技盤1上の遊技領域を流下する遊技球を誘導するように接触した遊技球の流下方向を変換する遊技球流下方向変換部材としての上記遊技釘22(一部だけ図示)や図示しない風車等が設けられている。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部30と、副制御部60と、これら主制御部30および副制御部60に電力を供給する電源供給装置90とから構成されている。
主制御部30には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置31が備えられ、主制御装置31には、プログラムを実行するCPU32、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM33や、プログラムに基づいて発生したデータやROM33から読み出した各種データ等を記憶するRAM34や同期信号やタイマによる時間の計測等のための周波数発生回路部35等が備えられている。
したがって、可変表示装置4において、戻り抽選処理の抽選結果を報知する演出表示を行う場合も、並行して第1変動表示ゲームが表示される。
また、第1可変表示器8、第2可変表示器9、第3可変表示器10では、それぞれ、後述の第1〜第3保留球数の報知も行うようになっており、主制御装置31からLED制御装置71に後述の第1〜第3保留球数を示すコマンドが入力され、それに基づいてLED制御装置71が第1〜第3可変表示器8〜10の当たり、はずれを示すLED以外のLEDの点灯・消灯や発光色の変更により第1〜第3保留球数を表示する。
主制御装置31は、常時、上述の入賞球検知センサ38〜46からの入賞球の検知信号(入賞信号)の入力を監視する入賞球検知処理を行っており、遊技盤1上の遊技領域3内に遊技球を発射し、遊技領域3内を流下する遊技球が始動口12、第1〜第4入賞口13〜16、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかに入賞して、それぞれに対応する入賞球検知センサ38〜46から入賞信号が入力した場合に、例えば、始動口12への遊技球の入賞に対して3個、第1〜第4入賞口13〜16への遊技球の入賞に対して10個、第1及び第2変動入賞装置17,18への遊技球の入賞に対して14個、第3および第4変動入賞装置19,20への遊技球の入賞に対して15個の遊技球を払出すように、賞球数を示すコマンドとしての賞球信号を払出制御装置51に出力する。
第1抽選開始処理は、始動口入賞球検知センサ38からの入賞信号があった場合に、第1変動入賞装置17を第2状態に変動するか否かを抽選で決定する第1段抽選処理の開始の契機を付与する処理であり、前記入賞信号が入力するたびに主制御装置31のRAM34の第1保留球数の記憶領域の値を上限数(例えば4)までの範囲でカウントアップする処理を行う。そして、この第1保留球数が1以上ならば第1段抽選処理の開始の契機が付与されたことになる。
これら三つの開始条件が全て成立している場合に、第1段〜第3段抽選処理および戻り抽選処理が開始される。
なお、通常の状態(第1段抽選処理の抽選結果が当たりとなって第1変動入賞装置17が開放されて後述の大当たり状態が発生していない状態)では、第1〜第4変動入賞装置17〜20は、全て遊技球が入賞できない第1状態となっている。
したがって、通常の状態において、第1〜第4変動入賞装置17〜20が遊技球の入賞できない第1状態となっていることから、第2抽選開始処理、第3抽選開始処理、戻り抽選開始処理は、第1および第2変動入賞球検知センサ43,44からの入賞信号、第3変動入賞球検知センサ45からの入賞信号、第4変動入賞球検知センサ46からの入賞信号が入力されることがなく、実質的に処理が行われない状態となっている。
第1抽選開始処理では、始動口12に遊技球が入賞して始動口入賞球検知センサ38からの信号の入力が有るか否かを判定し、前記信号の入力がなければ、前記信号の入力を待機する状態となる。この待機状態では、第1段抽選処理に対応する変動表示ゲームを表示する可変表示装置4および第1可変表示器8が客待ち状態となり、可変表示装置4には、客待ち状態として遊技機をデモンストレーションするためのデモンストレーション画像が表示されるように制御される。
また、始動口12に遊技球が入賞することに基づいて行われる第1段抽選処理は、当たりはずれを決定し、当たりとなった場合には、第1変動入賞装置17を第1状態から第2状態に変動させて開放状態とするためのものである。
また、始動口12に対して第1保留球数を上限数(例えば4個)まで記憶可能となっており、始動口12に遊技球が入賞する度に、第1保留球数が上限数より小さければ第1保留球数を1カウントアップする。また、第1段抽選処理が開始される度に第1段抽選処理で第1保留球数を1カウントダウンする。
また、第1段抽選処理が終了するまで、次の第1段抽選処理は開始されず、第1段抽選処理が終了し、かつ、第1保留球数が1以上の場合に次の第1段抽選処理が開始される。なお、後述するように第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかに対して開閉変動処理が行われている間は、行われている第1段抽選処理を中断する。この場合に、第1段抽選処理の開始も中断状態となるので、上述のように前記開閉変動処理中に実質的に第1段中断処理が開始されることもない。
すなわち、第1段抽選処理がはずれの抽選結果となって終了すると、第1保留球数が1以上ならば直ぐに次の第1段抽選処理が開始されるが、第1段抽選処理が当たりの抽選結果となって終了した場合には、当たりの抽選結果に対応して第1変動入賞装置17に対する第1開閉変動処理が終了するまで第1段抽選処理は開始されない。したがって、次の第1段抽選処理は、当たりの抽選結果に対応して第1変動入賞装置17が第2状態となってから第1状態に復帰した際に、第1保留球数が1以上ならば開始されることになる。
また、第1段抽選処理では、上述の抽選を行う処理だけではなく、第1可変表示器8における変動表示の制御処理が行われる。まず、第1段抽選処理開始でLED制御装置71に第1変動表示ゲーム開始のコマンドが出力されることにより、LED制御装置71の制御により第1可変表示器8において変動表示が開始される。変動表示は、複数のLED(ランプ)の早い点滅により行われる。なお、第1可変表示器8で変動表示が開始されていない状態では、上述の客待ち表示として、変動表示中よりも点滅間隔が長い状態で明らかに変動中の表示と区別できるように複数のLEDが点滅する。
さらに、第4変動入賞装置20が開放して遊技球が入賞した場合に戻り抽選処理が開始され、戻り抽選処理が比較的高い確率で当たり(ステップS4)となって第4変動入賞装置20が4回開閉した後に第2変動入賞装置18が1回だけ開放する(ステップS5)ようになっている。
このことから第1〜第4変動入賞装置17〜20には(第1状態から第2状態への)変動開始に係わる順位が付けられた状態となっており、第1変動入賞装置17の順位が最初に変動する第1位(最上位)であり、第3変動入賞装置19の順位が2番目に変動する第2位であり、第4変動入賞装置20の順位が3番目に変動する第3位(最下位)である。また、第2変動入賞装置18の順位は、第3位の変動入賞装置20が開放した後に開放することから第3位よりさらに下の第4位ということもできるが、第2変動入賞装置18が開放した後に、第1変動入賞装置17が開放した場合と同様に第3変動入賞装置19、第4変動入賞装置20が開放することから、第1変動入賞装置17と同じ順位となる第1位(最上位)である。
また、始動口入賞球検知センサ38を備える始動口12は、遊技球の流入に基づいて最上位の第1変動入賞装置17を第1状態から第2状態とするか否かを決定する第1抽選処理の開始の契機を付与するものとなる。
なお、実際には、上位の第1〜第3変動入賞装置17〜19への遊技球の入賞に基づいて下位の第3および第4変動入賞装置19,20を第1状態から第2状態とする際に、上述の抽選が行われ、はずれた場合には、下位の第3および第4変動入賞装置19,20を第1状態から第2状態とすることはないが、抽選での当たりとなる確率が極めて高く、実質的には、上位の第1〜第3変動入賞装置17〜19に遊技球が入賞すると下位の第3および第4変動入賞装置19,20が第2状態に変動する。
この際の第1変動入賞装置17が開放してから第4変動入賞装置20の4回目の開放が行われるまでの、第1〜第4変動入賞装置17の各開閉変動処理同士の間となる時間(開放インターバル時間)の総計(積算値)が9秒となる。
また、第1段抽選処理においては、抽選結果が当たりの場合の変動表示時間は、例えば9秒より長い16秒とされるが、大当たり状態中も当たりとなる第1変動表示ゲームでなければ第1変動表示ゲームが少なくとも2回以上(複数回)行えるように、例えば、2秒から4秒程度とされることが好ましい。
そして、第1段抽選処理で抽選結果が当たりとなり第1変動入賞装置17が第2状態となると、遊技者が所謂右打ちを行うことで、極めて高い確率で第1変動入賞装置17に遊技球が入賞する。ここで、第1変動入賞装置17は例えば6秒間だけ開放することになる(第2状態となる)が、特に異常がなければ、開放中に4個以上の遊技球が入賞可能であるが、入賞個数が7個となると、開放してからの時間が6秒経過していなくとも第1変動入賞装置17が閉塞する。
そして、第1変動入賞装置17が閉塞して第2段抽選処理が開始されて第2保留球数が1カウントダウンされると、第2保留球数が上限数より小さくなって、第2保留球数をカウントアップ可能となるが、既に第1変動入賞装置17が閉塞しているので、遊技球が入賞して第2保留球数がカウントアップされることはない。
以上のことから第2保留球数の上限数を1とすると、この段階で1回だけ第2段抽選処理が開始される。
そして、第3変動入賞装置19が開放している間に、第3変動入賞装置19に遊技球が入賞すると、第3段抽選処理において用いられる第3保留球数が上限数(例えば、4個)となるまで、カウントアップされる。
したがって、第3段抽選処理は、通常、4回行われるとともに、当選確率が極めて高いことから通常4回当選となって、第4変動入賞装置20が第1状態から第2状態となって第1状態に復帰する第3開閉変動処理を4回繰り返すことになる。
これにより、戻り抽選処理が開始されてから第4変動入賞装置20が開閉を繰り返しても、再び、戻り抽選処理の開始の契機が付与されるようなことがない。
戻り抽選処理は、第2段抽選処理に対して、当選確率が93/100と第2段抽選処理より低くされる点と、当たりとなった場合に開放されるのが第2変動入賞装置18である点と、戻り抽選処理に対応する戻り変動表示ゲームが表示されるのが第4可変表示器11である点と、戻り抽選処理の抽選結果を報知する演出表示が可変表示装置4で行われる点が異なる以外は、第2段抽選処理と同様に行われる。そして、戻り抽選処理が当たりとなると、第2変動入賞装置18に対する戻り開閉変動処理が行われるが、この場合の閉塞条件は、前記第1〜第3開閉変動処理の場合と同様である。
図4のフローチャートに示すように、戻り抽選開始処理は、主制御装置31で極めて短い所定期間毎に繰り返して変動入賞装置4に備えられた第4変動入賞球検知センサ46からの入賞信号を監視する処理であり、まず、戻り抽選フラグがセットされているか否かを判定し、戻り抽選フラグがセットされている場合には、処理を終了する(ステップSa1)。
図5のフローチャートに示すように、まず、第1〜第4変動入賞装置17〜20のいずれかに対してこれらの1つを第2状態とする前記開閉変動処理が行われているか否かを判定し(ステップSb1)、行われている場合には処理を終了する。
次に変動表示開始フラグがセットされているか否かを判定し(ステップSb2)、変動表示開始フラグがセットされていない場合には、戻り抽選フラグがセットされているか否かを判定し(ステップSb3)、戻り抽選フラグがセットされていない場合には、処理を終了する。
戻り変動表示時間タイマに所定の第1変動表示時間(例えば、7秒)と第2変動表示時間(例えば、13秒)をセットする(ステップSb6)とともに戻り変動表示時間タイマを作動させ(ステップSb7)る。そして、変動表示開始フラグをセットして(ステップSb8)処理を終了する。
次に報知フラグがセットされているか否かを判定する(ステップSb10)。
そして、報知フラグがセットされていない場合には、変動表示時間タイマの戻り変動表示時間が第1変動表示時間以上となったか否かを判定し(ステップSb11)、第1変動表示時間以上となっていなければ、処理を終了する。
変動表示時間タイマの戻り変動表示時間が第1変動表示時間以上となっている場合には、
第1段抽選処理が処理中(第1変動表示ゲームが変動表示中)でかつ抽選結果が当たりとなっているか否かを判定する(ステップSb12)。
そして、第1段抽選処理が処理中でない場合と、第1段抽選処理が処理中(第1変動表示時間中)でかつ処理中の第1段抽選処理の抽選結果が当たりでない場合と、処理中の第1段抽選処理の抽選結果が当たりの場合でかつ戻り抽選処理の結果がはずれでなく当たりの場合には、図柄制御装置61に戻り抽選処理の抽選結果の報知開始を示すコマンドと、抽選結果を示すコマンドを送信する(ステップSb14)。
一方、処理中の第1段抽選処理の抽選結果が当たりの場合でかつ戻り抽選処理の結果がはずれの場合は、図柄制御装置61にコマンドを送信することなく、ステップSb15で報知フラグをセットして処理を終了する。
そして、ステップSb10で報知フラグがセットされている場合には、変動表示時間タイマの戻り変動表示時間が第2変動表示時間以上となったか否かを判定し(ステップSb16)、第2変動表示時間以上となっていなければ、処理を終了する。
これにより図柄制御装置61の制御により可変表示装置4での戻り抽選処理の抽選結果の報知の表示が終了し、LED制御装置71の制御により第4可変表示器11での戻り変動表示ゲームの変動表示が終了し、変動表示ゲームの結果が確定した状態となる。すなわち、第1変動表示時間と第2変動表示時間との差となる時間が可変表示装置4における戻り抽選処理における抽選結果の報知時間となる。
戻り抽選処理の抽選結果がはずれの場合には、戻り開閉変動開始フラグをセットするこなく、ステップSb20で戻り抽選フラグ、変動開始フラグ、報知フラグをリセットし、処理を終了する。
戻り開閉変動開始フラグは、戻り開閉変動処理で用いられるもので、戻り開閉変動開始フラグがセットされている場合に、戻り開閉変動処理において、第2変動入賞装置18を第1状態から第2状態とする処理が開始される。また、戻り開閉変動開始フラグは、戻り開閉変動処理中にリセットされる。なお、戻り抽選処理の結果が当たりの場合には、戻り開閉変動処理が行われている間も可変表示装置4で抽選結果が当たりであることを示す演出表示を続行してもよい。また、可変表示装置4においても、第4可変表示器11と同様に戻り抽選処理に対応する戻り変動表示ゲームを戻り抽選処理開始時から行い戻り変動表示ゲーム終了時(第4変動入賞装置20の開閉変動処理が全て終了した後)に抽選結果を報知するものとしてもよい。また、可変表示装置4には、第1段抽選処理に基づく第1変動表示ゲームを表示するが、大当たり状態中の戻り抽選処理の抽選結果を報知する変動表示を行う前に大当たり状態中であることを示す演出表示を表示するようにしてもよい。
12 始動口
17 第1変動入賞装置(上位の変動入賞装置、最上位の変動入賞装置)
18 第2変動入賞装置(上位の変動入賞装置、下位の変動入賞装置)
19 第3変動入賞装置(上位の変動入賞装置、下位の変動入賞装置)
10 第4変動入賞装置(下位の変動入賞装置、最下位の変動入賞装置)
31 主制御装置(戻り抽選手段、変動制御手段、開始契機無効化手段)
61 図柄制御装置(戻り抽選結果表示手段)
Claims (3)
- 遊技球が入賞できない第1状態と、遊技球が入賞し易い第2状態との間で変動するとともに、第2状態となった場合に所定条件の成立に基づいて第1状態に戻り、かつ、それぞれに第2状態への変動開始に係わる順位が付けられた複数の変動入賞装置と、
遊技球の流入に基づいて最上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とするか否かを決定する抽選の契機を付与する始動口とを備え、
上位の変動入賞装置への遊技球の入賞に基づいて下位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とするとともに、少なくとも最下位の変動入賞装置が、それより上位の変動入賞装置への複数の遊技球の入賞および第1状態への復帰に基づき所定回数を限度とする回数に渡って第1状態から第2状態となる遊技機において、
第2状態となった最下位の変動入賞装置に遊技球が入賞したことを契機として、最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とする当たりか否かを決定する抽選を行う戻り抽選手段と、
前記戻り抽選手段により前記当たりか否かの抽選の結果が決定されてから、最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置への遊技球の入賞回数に対応する回数に渡って最下位の変動入賞装置が第1状態と第2状態との間で変動を開始してから終了するまでの期間に対応する表示猶予時間が経過した後に前記戻り抽選手段による前記抽選の結果を表示する戻り抽選結果表示手段と、
前記変動入賞装置の変動を制御する変動制御手段とを備え、
前記変動制御手段は、前記戻り抽選結果表示手段により当たりの前記抽選の結果が表示された際に、当該当たりの前記抽選結果に基づいて最下位の変動入賞装置より上位の変動入賞装置を第1状態から第2状態とすることを特徴とする遊技機。 - 前記戻り抽選手段が最下位の変動入賞装置に遊技球が入賞したことを契機として前記抽選により当たりか否かを決定してから前記抽選の結果が戻り抽選結果表示手段により表示されるまでの期間内における最下位の変動入賞装置への遊技球の入賞に基づく前記戻り抽選手段による前記抽選の契機を無効とする開始契機無効化手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記戻り抽選結果表示手段は、抽選結果を表示する段階で、前記戻り抽選手段による前記抽選の結果が最下位より上位の変動入賞装置を第2状態とすることがないはずれで、かつ、前記始動口への遊技球の流入に基づく抽選が行われ、かつ、行われた抽選の結果が最上位の変動入賞装置を第2状態とする当たりとなっている場合に、前記戻り抽選手段の前記抽選によるはずれの抽選結果の表示を中止することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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