JP2005160778A - 遊技機 - Google Patents

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詔八 鵜川
Masanori Kinoshita
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Abstract

【目的】 大当り中に複数の大入賞口を有用に用いて獲得できる賞球を増大させる遊技機を提供する。
【構成】 第1の領域54へ進入した遊技球が第2の領域55へ、第2の領域55へ進入した遊技球が第1の領域54へ進入することを阻害する阻害釘43と、第2の領域55に設けられた第1大入賞口48及び第2大入賞口50と、第1の領域54の第1始動入賞口31への遊技球の通過により表示結果を表示する第1可変表示装置44に大当り図柄が表示されたことで、第1大入賞口48を第1の状態の後に第2の状態とする特定制御を行う第1の可変入賞球装置制御手段と、第2の領域の第2始動入賞口33への遊技球の通過により表示結果を表示する第2可変表示装置45に小当たり図柄が表示されたことにより第2大入賞口50を第1の状態の後に第2の状態とする第2の可変入賞球装置制御手段と、を備えたことにより払い出される賞球数の増大を期待することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、遊技球を遊技領域に発射することにより遊技を行なう遊技機に関するものである。
パチンコ遊技機等の遊技機においては、一台の遊技機で遊技内容の異なる複数種類の遊技を行うことができるものが提供されているが、このような遊技機として、上記した複数種類の遊技にそれぞれ対応する複数個の大入賞口を備え、1の遊技の大当りのときにはこの遊技に対応する1の大入賞口を開放し、他の遊技の大当たりのときには当該他の遊技に対応する他の大入賞口を開放するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−79184号公報(第4〜5頁、図5)
ところが、上記した特許文献1の場合、複数種類の遊技内容が同時に展開されることなく交互に展開されるものであり、1の遊技の大当り中に対象となる大入賞口は、その遊技に対応する1の大入賞口だけであった。このため、大当り中の遊技が単調になり、また、獲得できる賞球の期待値も大入賞口が1つのものと変わるものではなかった。
本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、大当り中に複数の大入賞口を有用に用いて獲得できる賞球を増大させる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、遊技領域(遊技領域41)に遊技球を発射することにより、所定の遊技を行うことが可能な遊技機(遊技機1)において、遊技者の操作に応じて、前記遊技領域に設けられた共通領域を介して、第1の領域(第1の領域54)と、前記第1の領域と異なる第2の領域(第2の領域55)とに遊技球を発射することが可能な発射装置と、前記第1の領域へ進入した遊技球が前記第2の領域へ進入することを阻害すると共に、前記第2の領域へ進入した遊技球が前記第1の領域へ進入することを阻害する阻害手段(阻害釘43)と、前記第2の領域に設けられ、それぞれ遊技球が入賞可能な第1の状態(開放状態)と遊技球が入賞不可能な第2の状態(閉塞状態)とに変化可能な第1の可変入賞球装置(第1大入賞口48)及び第2の可変入賞球装置(第2大入賞口50)と、前記第1の領域に設けられた第1の始動領域(第1始動入賞口31)を遊技球が通過したことにより、各々が識別可能な複数種類の第1識別情報を変動表示させた後に表示結果を導出表示する第1の変動表示手段(第1可変表示装置44)と、前記第1の変動表示手段に予め定められた特定表示結果(大当り図柄;「777」等)が導出表示されたときに、前記第1の可変入賞球装置を前記第1の状態とした後、前記第2の状態とする特定制御を所定回数(例えば、16回)を上限として繰り返し行う第1の可変入賞球装置制御手段(ステップS107〜S109;遊技制御手段80のCPU)と、前記第2の領域に設けられた第2の始動領域(第2始動入賞口33)を遊技球が通過したことにより、各々が識別可能な複数種類の第2識別情報を変動表示させた後に表示結果を導出表示する第2の変動表示手段(第2可変表示装置45)と、前記第2の変動表示手段に予め定められた所定表示結果(小当たり図柄;「○」)が導出表示されたときに、前記第2の可変入賞球装置を前記第1の状態とした後、前記第2の状態とする第2の可変入賞球装置制御手段(ステップS557〜S559;遊技制御手段80のCPU)と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明においては、前記第1の可変入賞球装置制御手段は、前記特定制御を所定のインターバル期間(ステップS503,S987の開放前タイマによって計測)をおいて繰り返し行い、前記第2の変動表示手段は、前記インターバル期間において、前記第2識別情報の変動表示の表示結果を導出表示することを特徴とする。
また、請求項3の発明においては、前記第2の可変入賞球装置制御手段は、前記インターバル期間において前記第2識別情報の変動表示の表示結果が導出表示されたときに、前記第2の可変入賞球装置を第1の状態とするとともに、前記インターバル期間が終了して前記第1の可変入賞球装置制御手段により次の前記特定制御が開始される前に、前記第2の可変入賞球装置を第2の状態とする(第2大入賞口開放中処理(ステップS558)において、第1大入賞口48が開放(ステップS930のYES)のときに、第2大入賞口50を閉塞する(ステップS933)ことを特徴とする。
また、請求項4の発明においては、所定条件の成立により、普通識別情報を変動表示する普通変動表示手段と、前記第2の領域に設けられ、前記普通変動表示手段の変動表示の表示結果が所定の表示結果となったときに、遊技球が入賞可能な第1の状態(開放状態)と遊技球が入賞不可能な第2の状態(閉塞状態)とに変化可能な可変始動入賞球装置(第3始動入賞口35)を備え、前記第1の変動表示手段は、前記可変始動入賞球装置に遊技球が入賞したときに、前記第1識別情報を変動表示させ、予め定められた特別条件が成立(特別表示結果で特定遊技状態となったときの、その特定遊技状態終了後)したときに、前記可変始動入賞球装置が第1の状態になり易い特別遊技状態(確変,時短等)に制御する特別遊技状態制御手段を備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明においては、前記特別遊技状態制御手段は、前記第1の変動表示手段に予め定められた複数種類の特定表示結果のうちの特別表示結果(例えば、「777」の図柄)が導出表示されたときに、前記特別条件が成立したとして、前記特別遊技状態に制御することを特徴とする。
なお、上記した特別遊技状態として、前記普通変動表示手段により単位時間あたりに普通識別情報が変動表示される回数の期待値が向上された状態(例えば、普通識別情報の変動表示時間が短縮される状態等)や、前記普通変動表示手段で所定の表示結果が導出表示されたことにより、可変始動入賞装置が第1の状態に制御される期間が延長されたり、制御される回数が増加された状態等がある。
請求項1の発明においては、遊技領域には、第1の変動表示手段を変動表示させる第1の始動領域が設けられる第1の領域と、第2の変動表示手段を変動表示させる第2の始動領域が設けられる第2の領域と、が形成され、第2の領域には、第1の変動表示手段に特定表示結果が導出表示されることにより開閉する特定制御が行われる第1の可変入賞球装置と、第2の変動表示手段に所定表示結果が導出表示されることにより開閉する第2の可変入賞球装置と、が設けられ、第1の領域へ進入した遊技球が第2の領域へ、第2の領域へ進入した遊技球が第1の領域へそれぞれ侵入することを阻害する阻害手段が設けられている。このため、第1の変動表示手段に特定表示結果が導出表示されることにより第1の可変入賞球装置が開閉しているときには、遊技者は第1の可変入賞球装置に入賞するように第2の領域に向けて遊技球を打ち込むが、第2の領域には第2の始動領域も設けられているため、第2の始動領域にも遊技球が入賞し易くなる。そして、第2の始動領域を遊技球が通過して変動表示された第2の変動表示手段の表示結果が所定表示結果となったときには、第2の可変入賞球装置が開閉するが、この第2の可変入賞球装置も第2の領域に設けられているため、第2の領域に向けて打ち込まれた遊技球は、第2の可変入賞球装置にも入賞し易くなる。このように、第1の可変入賞球装置が開閉する特定遊技状態において、第2の可変入賞球装置への入賞の可能性も高まるため、払い出される賞球数の増大を期待することができ、特定遊技状態に対する遊技者の期待を高めることができる。
また、請求項2の発明においては、特定遊技状態において第1の可変入賞球装置を開閉させる特定制御が所定のインターバル期間をおいて繰り返し行われ、このインターバル期間に第2の変動表示手段で変動表示が行われて表示結果が導出表示される。これにより、第1の可変入賞球装置が開放されていない期間中でも第2の変動表示手段で表示結果が導出表示され、表示結果が所定表示結果となって第2の可変入賞球装置が開放される可能性があるため、利益が付与される機会が途切れ難くなり、遊技の興趣を向上することができる。
また、請求項3の発明においては、第2の可変入賞球装置は、第1の可変入賞球装置の特定制御のインターバル期間において、第2識別情報の表示結果が導出表示されることで開放し、インターバル期間が終了して第1の可変入賞球装置が開放される前に閉鎖される。これにより、第1の可変入賞球装置と第2の可変入賞球装置が同時に開放することがなくなり、遊技者に対して利益を付与し過ぎることがないため、遊技への射倖性を高めすぎることを防止することができる。
また、請求項4の発明においては、予め定められた特定条件が成立したときに制御される特別遊技状態であるときに、遊技球が入賞可能な第1の状態になり易い可変始動入賞球装置が第2の領域に備えられ、この可変始動入賞球装置に遊技球が入賞したときにも第1の変動表示手段が変動表示される。これにより、遊技状態が特別遊技状態のときには、可変始動入賞球装置に遊技球が通過し易くなり、この可変始動入賞球装置への遊技球の通過による第1の変動表示手段の変動表示の表示結果が特定表示結果となって第1の可変入賞球装置が開放される可能性がある。このため、特別遊技状態において得られる利益が増大し、遊技者は、特別遊技状態となるか否かに期待を持つことができ、遊技の興趣を向上することができる。
また、請求項5の発明においては、第1の変動表示手段に特別表示結果が導出表示されたときに特別条件が成立して特別遊技状態となる。このため、いずれの表示結果で特定遊技状態となるかに注意を払い、特別表示結果が導出表示されることに期待を持つことができ、遊技の興趣を向上することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、リーチ(リーチ表示)とは、導出表示した識別情報(リーチ状態の識別情報という)が大当りの識別情報(特定表示結果)の一部を構成しているときに未だ導出表示されていない識別情報(可変表示中の識別情報)については可変表示が行われていること、全てまたは一部の識別情報が大当りの識別情報の全てまたは一部を構成しながら同期して可変表示している状態である。
具体的には、予め定められた複数の可変表示部に、予め定められた識別情報が導出表示されることで大当りとなる有効ラインが定められ、その有効ライン上の一部の可変表示部に予め定められた識別情報が導出表示されているときに未だ導出表示されていない有効ライン上の可変表示部において可変表示が行われている状態(例えば左,中,右の可変表示部のうち左,中の可変表示部には大当りの識別情報の一部となる(例えば「7」)が導出表示されている状態で右の可変表示部は未だ可変表示が行われている状態)、有効ライン上の可変表示部の全てまたは一部の識別情報が大当りの識別情報の全てまたは一部を構成しながら同期して可変表示している状態(例えば左,中,右の可変表示部の全てに可変表示が行われてどの状態が表示されても同一の識別情報が揃っている状態で可変表示が行われている状態)である。
またリーチの際に、通常と異なる演出がランプや音で行われることがある。この演出をリーチ演出という。
またリーチの際に、キャラクター(人物等を模した演出表示であり、識別情報とは異なるもの)を表示させたり、背景の表示態様を変化させたりすることがある。このキャラクターの表示や背景の表示態様の変化をリーチ演出表示という。
また、以下の説明において、リーチ変動態様とはリーチが行われているときの識別情報の動きをいい、これには、例えば、識別情報をリーチ変動パターン以外の変動パターンで変動表示させるときよりも遅い速度で変動表示させるもの等がある。この場合には、リーチ変動パターン以外の変動パターンで変動表示させるときよりも変動表示時間が長くなる。このリーチ変動態様で識別情報を変動表示させることにより、表示結果が特定表示結果となるか否かに対して遊技者を注目させることができる。
まず、図1を参照して実施形態に係る遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る遊技機1の正面図である。
遊技機1は、図1に示すように、遊技機1の外形を形成する外枠(図示しない)と、この外枠の一側に開閉自在に軸支され且つ遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる枠基体(図示しない)と、この枠基体の前面上部に開閉自在に設けられる透明板保持枠4と、枠基体の前面下部に開閉自在に設けられる上皿開閉枠11と、から構成されている。また、枠基体に設けられる主要構成部としては、上記した透明板保持枠4、遊技盤40、下皿27、灰皿ユニット29、操作ハンドル30等がある。
透明板保持枠4には、遊技盤40の遊技領域41をほぼ透視し得る遊技開口としての円形透視窓5が開設され、該円形透視窓5の裏面から複層ガラス板が装着されるようになっている。また、透明板保持枠4の前面側には、円形透視窓5の外周に沿って、上部に装飾部材としての上部装飾ユニット22が、左側方に被覆部材としての左装飾ユニット23が、右側方に被覆部材としての右装飾ユニット24が、下部に前面構成部材としての下部装飾ユニット25がそれぞれ設けられている。上部装飾ユニット22の内部に、発光部材としての遊技効果LED13,14a,14c及び遊技効果ランプ14b,14dが臨むように透明板保持枠4の前面側に備えられ、左装飾ユニット23及び右装飾ユニット24の内部に、それぞれ発光部材としての遊技効果ランプ16a,16b及び遊技効果ランプ17a,17bが臨むように透明板保持枠4の前面側に備えられている。
また、上部装飾ユニット22の左右には、遊技の進行に応じた効果音(音声なども含む)を発生するスピーカ12a,12bが透明板保持枠4に設けられている。また、左装飾ユニット23の上部右側方に、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球が払い出されたことを報知する賞球LED10が透明板保持枠4に設けられ、右装飾ユニット24の上部左側方に、払い出すべく賞球が不足したことを報知する球切れLED9が透明板保持枠4に設けられている。また、左装飾ユニット23及び右装飾ユニット24のそれぞれ左側及び右側には、装飾するための前面装飾部6が設けられている。更に、下部装飾ユニット25の両側方には、遊技盤40に貼付される証紙を視認するための透視窓18が設けられている。
次に、透明板保持枠4の透視窓5の下方に位置する上皿開閉枠11に形成された上皿19の構成について説明すると、上皿19は、複数の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することにより構成されている。上皿19の開放側の上方には、球抜き操作レバー21が設けられている。この球抜き操作レバー21は、左右方向に移動可能に設けられ、一方向に移動させることにより、上皿19に貯留されていた球を流下させて下皿27に誘導するものである。また、上皿19は、その上流側に形成される賞球払出口20から払い出された賞球を貯留し、且つ発射位置に球を供給するものである。また、上皿19の右側方には、透明板保持枠4を枠基体に対して施錠し且つ枠基体を外枠に対して施錠する施錠装置(図示しない)を操作するためのシリンダー錠26が臨んでいる。
また、枠基体の下部に取り付けられる下皿27は、前記上皿19から溢れた昇給を貯留する余剰球貯留皿(余剰球受皿)であり、その下皿27の下方には、球抜き操作レバー28がスライド可能に取付けられるようになっている。この球抜き操作レバー28を操作することにより、下皿27に貯留されていた球(賞球)を下方に球抜きして持ち運び可能な球箱に移し替えることができる。また、下皿27の左側には、灰皿ユニット29が設けられ、右側には、操作ハンドル30が設けられている。
遊技機1の正面構造は、概ね上記した通りであるが、一方、遊技機1の背面には、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球を払い出すための各種の機構を装備した機構板が設けられると共に、前記操作ハンドル30に対応する裏面には、ステッピングモータ及び打球槌(図示しない)を有する発射装置(図示しない)が固着され、その発射装置の側方には、機構板の余剰球通路(図示しない)を流下する賞球を前記下皿27に誘導する接続樋(図示しない)が固着されている。発射装置には、発射制御基板(図示しない)が付設されており、この発射制御基板によって発射装置が駆動制御されるようになっている。なお、この発射装置は、操作ハンドル30を回すことにより遊技球が発射されるものであるが、操作ハンドル30を回す角度を変えることにより、遊技球の発射強度を調整することができる。
以上で、遊技機1の全体の概略構成を説明したが、以下、遊技機1を構成する要素のうち、遊技盤40について図2を参照して説明する。図2は、遊技盤40に形成される遊技領域40を示す正面図である。
遊技盤40は、枠基体の裏面側に一体的に形成される遊技盤収納枠部(図示しない)に収容固定されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表面には、円形うず巻き状に誘導レール42が取り付けられ、該誘導レール42の内側が縦長の円形状に形成された遊技領域41とされて、発射装置によって発射された打球が落下するものである。この遊技領域41は、後述する阻害釘43(阻害手段)によって区切られる第1の領域54と第2の領域55とを含んでいる。このように、遊技領域41は、第1の領域54と第2の領域55とを含むものであるが、遊技球が第2の領域55へ進入する際には、第1の領域54を通過するため、遊技領域41の横中心線から上部の範囲は、第1の領域54と第2の領域55との共通領域である。従って、第1の領域54の範囲は、遊技領域41の横中心線から下部であって阻害釘43の左側及び遊技領域41の横中心線から上部の範囲であり、第2の領域55の範囲は、遊技領域41の横中心線から下部であって阻害釘43の右側及び遊技領域41の横中心線から上部の範囲である。
そして、前記障害釘43は、第1の領域54へ進入した遊技球が第2の領域55へ進入することを阻害すると共に、第2の領域55へ進入した遊技球が第1の領域54へ進入することを阻害するものである。
遊技領域41には、図示の場合、各々が識別可能な複数種類の第1識別情報を可変表示(変動表示)可能で可変表示後に表示結果を導出表示する第1可変表示装置(第1の変動表示手段)44及び第2可変表示装置(第2の変動表示手段)45、遊技球が入賞可能な第1の状態と遊技球が入賞不可能な第2の状態に変化可能な第1大入賞口(第1の可変入賞球装置)48及び第2大入賞口(第2の可変入賞球装置)50、内蔵された第1始動検出器32を遊技球が通過することにより第1可変表示装置44を変動表示させる第1始動入賞口(第1の始動領域)31、内蔵された第2始動検出器34を遊技球が通過することにより第2可変表示装置45を変動表示させる第2始動入賞口(第2の始動領域)33、内蔵された第3始動検出器36を遊技球が通過することにより第1可変表示装置44を変動表示させる第3始動入賞口(可変始動入賞球装置)35、単に打球が入賞あるいは通過することにより賞球を払い出す通常入賞口53a,53b、通過ゲート61a,61b等が設けられると共に、打球の流下方向,速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領域41の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない打球が取り込まれるアウト口69が設けられている。
上記した遊技領域41の構成を図2を参照してより詳細に説明すると、遊技領域41のほぼ中央には、第1可変表示装置44が備えられている。第1可変表示装置44は、第1識別情報を可変表示する第1表示部46を有した液晶タイプの表示器であり、この第1表示部46は、左・中・右の3つの表示領域に第1識別情報が表示制御されるものである。なお、第1可変表示装置44は、液晶タイプのものに限らず、CRT,ドットマトリクス,LED等により構成されるものであっても良い。また、第1表示部46の前方外周には、第1表示部46の外周部分を装飾するための装飾部材66が設けられている。また、第1可変表示装置44の右側下方は、第2識別情報を可変表示する第2可変表示装置45として構成されており、この第2可変表示装置45の第2表示部47では第2識別情報が可変表示される。また、第1可変表示装置44の表示領域下部には、第1可変表示装置44の可変表示中に第1始動球検出器32によって検出された球数を記憶表示する第1始動記憶表示部(図示しない;最高4個まで記憶表示する)及び、第2可変表示装置45の変動表示中に第2始動球検出器34によって検出された球数を記憶表示する第2始動記憶表示部(図示しない;最高1個まで記憶表示する)が表示される。
上記した第1可変表示装置44の左側方には前記第1始動入賞口31が、右側方には前記第2始動入賞口33が設けられている。この第2始動入賞口33の下方には、遊技球が入賞可能な第1の状態(開放)と遊技球が入賞不可能な第2の状態(閉塞)とに変化可能な前記第3始動入賞口35が設けられている。この第3始動入賞口35は、遊技状態が後述する特別遊技状態となったときに第1の状態になり易く、遊技状態が後述する非特別遊技状態となったときに第1の状態になり難い。更に、この第3始動入賞口35の下方には、第2開閉板51を開閉動作させることにより、遊技球が入賞し易い第1の状態(開放)と入賞し難い第2の状態(閉塞)とに変化可能な前記第2大入賞口50が設けられている。この第2大入賞口50は、第2可変表示装置45で小当り図柄(予め定められた所定表示結果;本実施形態の場合、「○」)が導出表示されたことにより、第2の可変入賞球装置制御手段(遊技制御手段80のCPU)によって第1の状態とされた後に第2の状態に制御されるものである。
また、第1可変表示装置44の上方であって装飾部材66の上部前面には、普通図柄表示器(普通変動表示手段)56が設けられている。この普通図柄表示器56は、通過ゲート61a,61bを遊技球が通過することにより可変表示(左右で点灯移動)して表示結果を導出する(左右いずれか一方のLEDのみを点灯表示する)。そして、普通図柄表示器56の表示結果が予め定められた当りのLEDの点灯(図示の場合は、左側のLED)である場合に、第3始動入賞口35が所定時間、第1の状態と第2の状態とに変化可能となる。なお、特別遊技状態のときには、普通図柄表示器56の可変表示時間が短縮される(時短)、あるいは、当りとなる確率が高くなる(確変)ように制御される。また、特別遊技状態のときには、第3始動入賞口35が第1の状態となる時間が相対的に長くなるように制御される。
また、第1可変表示装置44の下方には、第1開閉板49を開閉動作させることにより、遊技球が入賞可能な第1の状態(開放)と入賞不可能な第2の状態(閉塞)とに変化可能な前記第1大入賞口48が設けられている。この第1大入賞口48は、第1可変表示装置44で大当り図柄(予め定められた特定表示結果;本実施形態の場合、「777」等)が導出表示されたことにより、第1の可変入賞球装置制御手段(遊技制御手段80のCPU)によって、第1の状態とされた後に第2の状態とする特定制御が所定回数を上限として繰り返し行われるものである。
更に、第1可変表示装置44の左側下方の隅角部近傍から左側に下り傾斜した形状で、連続して植立した複数本の障害釘によって前記阻害釘43が形成されている。この阻害釘43は、前述したように、遊技領域41を区切って第1の領域54及び第2の領域55を形成するものであると共に、第1の領域54を通過した遊技球が第2の領域55を通過することを阻害し、第2の領域55を通過した遊技球が第1の領域54を通過することを阻害するものである。
このように、遊技領域41に形成された第1の領域54には、上記した第1始動入賞口31が位置し、第2の領域55には、上記した第2始動入賞口33,第3始動入賞口35,第1大入賞口48及び第2大入賞口50が位置することとなる。
なお、第1大入賞口48の左右両側方には、前記通常入賞口53a,53bが設けられると共に、この通常入賞口53a,53b上方には、それぞれ前記通過ゲート61a,61bが設けられている。
以上、遊技盤40及び遊技領域41の構成について詳細に説明してきたが、上記のように構成される遊技盤40は、枠基体の裏面側に形成される遊技盤収納枠部(図示しない)に収納固定されるようになっている。また、遊技盤収納枠部の下方部は、平板状の支持板となって遊技盤40の下辺を載置するようになっており、その支持板のほぼ中央にアウト球を誘導するアウト球連通口(図示しない)が形成されている。また、遊技盤40を収容固定した状態においては、その裏面から機構板が被覆されることとなるが、その機構板は、開閉自在に軸支され、また、機構板を閉じた状態で保持することができるようになっている。なお、機構板は、枠基体に対して固定されて開閉できないものであってもよい。
以上、遊技機1の構成を説明したが、以下、遊技機1で行われる遊技動作について図3及び図4を参照して説明する。図3及び図4は、遊技機1で行われる遊技動作の流れを示す図である。
図3(A)に示すように、遊技領域41に発射された遊技球が第1の領域54に設けられた第1始動入賞口31に入賞すると、図3(B)に示すように、第1可変表示装置44で第1識別情報の可変表示が行われる。第1可変表示装置44で可変表示が行われて所定時間が経過すると、図3(C)に示すように、第1可変表示装置44で可変表示の表示結果が導出表示される。第1可変表示装置44で導出表示された表示結果が、図3(C)に示すように、3桁の同じ数字で表示される大当りの表示結果(特定表示結果)である場合には、遊技状態が特定遊技状態となって、図3(D)に示すように、第1大入賞口48が開閉動作を開始する。
特定遊技状態となった場合における第1大入賞口48は、一定時間(例えば、28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例えば、10個)の入賞球が入賞するまで開閉板49を開放(以下、この1回の開放をラウンドという)し、このラウンドを16ラウンドまで繰り返すようになっている。
ただし、特定表示結果の一部は、特別表示結果(例えば、図3中で示す「777」)として設定され、この特別表示結果で特定遊技状態となったときには、その特定遊技状態終了後における可変表示時間が短縮される(時短)、あるいは、第1可変表示装置44における大当り図柄の出現確率が高くなる(確変)等の遊技者に有利な特別遊技状態となるように制御される。これに対し、特別表示結果以外の特定表示結果(非特別表示結果;例えば、「222」)で特定遊技状態となったときには、その特定遊技状態終了後における第1可変表示装置44における可変表示時間が短縮されない、あるいは、大当り図柄の出現率が低くなる等の特別遊技状態よりも遊技者に不利な非特別遊技状態となる非特別遊技状態となるように設定されている。
なお、上記した「時短」は、特定条件が成立(特別表示結果で特定遊技状態となったときの、その特定遊技状態終了後)することにより、単位時間当たりの識別情報の可変表示が実行される回数の期待値が大きい変動短縮状態に制御される状態をいう。
上記のように、第1大入賞口48が開放されると、遊技者は、第1大入賞口48に遊技球を入賞させる為に、図3(D)に示すように、第1大入賞口48が設けられている第2の領域55に遊技球を打ち込む。ここで、第2の領域55には、前述のように、第2始動入賞口33も設けられているため、第2の領域55に打ち込まれた遊技球は、図3(E)に示すように、第2始動入賞口33に入賞する可能性がある。遊技球が第2始動入賞口33に入賞すると、図3(F)に示すように、第2可変表示装置45で第2識別情報の可変表示が行われる。この第2可変表示装置45での可変表示を開始させるときに第1大入賞口48が開放中であったときには、図3(F)に示すように、第1大入賞口48が閉塞され、開放インターバル期間に入るまで可変表示の開始は遅延される。
図4(G)に示すように、第2可変表示装置45での可変表示の表示結果は、第1大入賞口48の開放のインターバル中において導出表示される。そして、第2可変表示装置45で導出表示された表示結果が、図4(G)に示すように、「○」で表示される小当りの表示結果である場合には、図4(H)に示すように、第2大入賞口50が開閉動作を開始する。このように、第1大入賞口48のインターバル中に第2可変表示装置45で可変表示が行われると共に表示結果が導出表示されるため、第1大入賞口48が開放されていない期間中でも第2可変表示装置45で小当たりとなって第2大入賞口50が開放される可能性があるため、利益が付与される機会が途切れ難くなり、遊技の興趣を向上することができる。なお、第2第入賞口50の開閉動作は、上記した特別遊技状態における第1大入賞口48の開閉動作と同様である。
第2大入賞口50が開閉動作を開始すると、引き続き第2の領域55に打ち込まれていた遊技球が、図4(H)に示すように、第2大入賞口50にも入賞する可能性がある。このため、第1可変表示装置44で大当たりとなった後に、第2の領域55に連続して遊技球を打ち込むことにより、第2始動入賞口33及び第2大入賞口50への入賞の可能性も高まるため、払い出される賞球数の増大を期待することができ、特定遊技状態に対する遊技者の期待を高めることができる。
ただし、上記したように、第2可変表示装置45で小当たりの表示結果が導出表示されることにより、第2大入賞口50が開閉動作を開始するが、図4(H)に示すように、第2大入賞口50が開放する前に第1大入賞口48が閉塞し、逆に、図4(I)に示すように、第1大入賞口48が開放する前に第2大入賞口50が閉塞するように制御されるため、第1大入賞口48と第2大入賞口50が同時に開放することがなくなり、遊技者に対して利益を付与し過ぎることがないため、遊技への射倖性を高めすぎることを防止することができる。
なお、図3の場合、第1可変表示装置44の表示結果が「777」で前述したように特別表示結果であるため、この表示結果による特定遊技状態終了後に遊技状態が特別遊技状態となり、この特別遊技状態となったときに、特別遊技状態制御手段によって第3始動入賞口35が開放しやすくなるよう制御される。これにより、遊技状態が特別遊技状態のときには、第3始動入賞口35に遊技球が入賞し易くなり、この第3始動入賞口35への遊技球の通過による第1可変表示装置44の可変表示の表示結果が特定表示結果となって第1大入賞口48が開放される可能性がある。このため、特別遊技状態において得られる利益が増大し、遊技者は、特別遊技状態となるか否かに期待を持つことができ、遊技の興趣を向上することができる。
次に、上記した遊技機1の遊技動作を図5に示すブロック図に沿って説明する。図5は、遊技制御手段(主基板)80及び演出制御手段(演出制御基板)110の構成を示すブロック図である。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ81及び演出制御用マイクロコンピュータ111内に示す構成は、ソフトによる手段・構成の相関関係を概念的に表したものである。
まず、遊技球が第1始動入賞口31に入賞して第1始動検出器32によって検出されると、検出信号が遊技制御手段80のスイッチ回路82を介して遊技制御マイクロコンピュータ81に送信される。第1始動検出器32からの検出信号を受信した遊技制御マイクロコンピュータ81では、第1の始動入賞処理手段87によって、第1始動入賞口31への遊技球の入賞の処理制御が行われる。この入賞の処理制御では、第1始動入賞口31へ遊技球が入賞(始動入賞)することにより、大当り判定用の第1の数値更新手段88から、第1の数値抽出手段89によって数値が抽出される。そして、大当りとするか否かが、抽出された数値に基づいて第1の表示結果事前決定手段90によって表示結果が導出表示以前に決定される。具体的には、例えば、乱数として「0〜316」(図8参照)が、大当り判定値として「3」(図13参照)が設定されており、抽出した数値を大当り判定値と比較し、抽出した数値が大当り判定値と同じ「3」であった場合には、大当りに決定され、抽出した数値が「3」以外の数値であった場合には、はずれ(非特定表示結果)に決定される。
また、この他に、大当り図柄決定用及びはずれ図柄決定用の乱数(図8参照)と、複数の図柄にそれぞれ対応する判定値が設定されており、大当り時あるいははずれ時の図柄が決定される。例えば、乱数として「0〜11」が、図柄「7」に対応する判定値「7」が設定されており、乱数から抽出した数値を図柄判定値と比較し、抽出した数値が「7」であった場合には、大当り図柄として「7」を用いて「777」とすることに決定されるようになっている。
第1の表示結果事前決定手段90によって大当たりとするか否かが決定されると、第1の変動表示処理手段91によって第1可変表示装置44で第1識別情報の可変表示を行うための処理制御が行われる。この処理制御では、第1の変動表示処理手段91によって第1識別情報の可変表示を行うための可変表示コマンドが作成され、作成された可変表示コマンドは、演出制御手段の演出制御マイクロコンピュータ111に送信される。送信された可変表示コマンドは、コマンド受信手段112で受信される。そして、第1の変動制御手段113では、この可変表示コマンドに基づいて第1可変表示装置44で第1識別情報の可変表示を開始する制御を実行する。
第1の変動表示処理手段91によって第1識別情報の可変表示を行うための処理制御が行われた後、可変表示時間が経過すると第1の表示結果導出処理手段92によって第1可変表示装置44で可変表示の表示結果の表示を行うための処理制御が行われる。この処理制御では、可変表示の表示結果の表示を行うための確定コマンドが作成され、作成された確定コマンドは、演出制御手段110の演出制御マイクロコンピュータ111に送信される。送信された確定コマンドは、コマンド受信手段112で受信される。そして、第1の変動制御手段13では、この確定コマンドに基づいて第1可変表示装置44で可変表示の表示結果の表示を行うための制御を実行する。
ここで、第1の表示結果事前決定手段によって大当たりとすることが決定されると、その旨の信号が演出制御手段110に送信されて、第1の変動制御手段113によって第1可変表示装置44で大当り図柄が表示され、この後、遊技状態が特定遊技状態に制御される。遊技状態が特定遊技状態となったときには、第1の大入賞口処理手段93によって第1大入賞口48が開閉駆動される。これは、第1大入賞口48を駆動制御する旨の信号がソレノイド出力処理手段86に送信され、ソレノイド出力処理手段86がソレノイド回路83を介して第1の大入賞口ソレノイド84を駆動制御する信号を送信することにより実行される。
なお、第2始動入賞口33への入賞に基づいて第2可変表示装置45が可変表示し、その表示結果が大当たりになることによって第2大入賞口50が開閉駆動される制御の流れは、上記した第1大入賞口48が開閉駆動される制御の流れと同じであるため、説明は省略する。このとき、第1始動球検出器32,第1の大入賞口ソレノイド84,第1の始動入賞処理手段87,第1の数値更新手段88,第1の数値抽出手段89,第1の表示結果事前決定手段90,第1の変動表示処理手段91,第1の表示結果導出処理手段92,第1の大入賞口処理手段93,第1の変動制御手段113は、それぞれ、第2始動球検出器34,第2の大入賞口ソレノイド85,第2の始動入賞処理手段94,第2の数値更新手段95,第2の数値抽出手段96,第2の表示結果事前決定手段97,第2の変動表示処理手段98,第2の表示結果導出処理手段99,第2の大入賞口処理手段100,第2の変動制御手段114に対応するものである。
ただし、この場合、第2の始動入賞処理手段94は、小当り判定用として設定されるものであり、第2の数値更新手段95の乱数として「0〜99」(図8参照)が、小当り判定値として「1〜99」(図24参照)が設定されており、抽出した数値を小当り判定値と比較し、抽出した数値が小当り判定値と同じ「1〜99」であった場合には、小当りに決定され、抽出した数値が「1〜99」以外の数値であった場合には、はずれ(非特定表示結果)に決定される。また、大当りの場合と異なり、当り図柄決定用及びはずれ図柄決定用の乱数はなく、小当りの場合には図柄は「○」、はずれの場合には図柄は「−」となるように設定されている。
なお、演出制御手段110には、画像表示を行うための表示装置制御機能及び高速描画機能を有すると共に、CPUからの描画命令に従って動作し、特定演出を行うキャラクタ画像あるいは識別情報を表示させるVDP115,VDP115により生成された画像データを展開するためのフレームバッファメモリであるVRAM116,第1可変表示装置44及び第2可変表示装置45に表示される画像の中でも使用頻度の高いキャラクタ画像データ、例えば、人物、動物、文字、図形、または記号を予め格納しておくためのキャラクタROM117が含まれている。
なお、本発明の特定遊技状態は、上記に限らず以下に示す(1)〜(5)の制御のうちいずれか1つの制御又は組合せた制御を実行する状態であればよい。
(1) 打球の入賞を容易にする第一の状態と、打球が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御。
(2) 特定の入賞又は通過領域での打球の検出を介在させ、打球の入賞を容易にする第一の状態と、打球が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御。
次に、上述の遊技制御を実現するために、遊技制御手段80が実行する制御処理について、図6乃至図31を参照して説明する。図6は、メイン処理を示すフローチャートであり、図7は、タイマ割込み処理を示すフローチャートであり、図8は、各乱数を示す説明図であり、図9は、第1特別図柄プロセス処理を示すフローチャートであり、図10は、第1始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートであり、図11は、第1特別図柄通常処理を示すフローチャートであり、図12は、大当り判定を示すフローチャートであり、図13は、第1特別図柄停止図柄設定処理を示すフローチャートであり、図14は、リーチ判定を示すフローチャートであり、図15は、第1変動パターン設定処理を示すフローチャートであり、図16は、第1特別図柄変動中処理を示すフローチャートであり、図17は、第1特別図柄停止処理を示すフローチャートであり、図18は、第1大入賞口開放前処理を示すフローチャートであり、図19は、第1大入賞口開放中処理を示すフローチャートであり、図20は、第1大入賞口開放後処理を示すフローチャートであり、図21は、第2特別図柄プロセス処理を示すフローチャートであり、図22は、第2始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートであり、図23は、第2特別図柄通常処理を示すフローチャートであり、図24は、小当り判定を示すフローチャートであり、図25は、第2特別図柄停止図柄設定処理を示すフローチャートであり、図26は、第2変動パターン設定処理を示すフローチャートであり、図27は、第2特別図柄変動中処理を示すフローチャートであり、図28は、第2特別図柄停止処理を示すフローチャートであり、図29は、第2大入賞口開放前処理を示すフローチャートであり、図30は、第2大入賞口開放中処理を示すフローチャートであり、図31は、第2大入賞口開放後処理を示すフローチャートである。
まず、図6において、遊技制御手段80のCPUでは、所定のセキュリティチェック処理を行った後、必要な初期設定処理(ステップS1)を行う。初期設定処理としては、RAMクリア処理、フラグの初期値設定処理等がある。また、例えば、2ms毎に定期的にタイマ割込が発生するように、レジスタの設定を行う。即ち、初期値として、例えば、2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。その後、ループ処理に入り、このループ処理では、各乱数の更新処理(ステップS2)等が行われる。
タイマ割込が発生すると、遊技制御手段80のCPUは、図7に示すタイマ割込処理を実行する。図7において、まず、スイッチ回路82を介して各検出器の検出信号を入力し、それらの状態判定(スイッチ処理)を実行する(ステップS10)。次に、各種のエラーを検出するエラー処理を実行する(ステップS11)。続いて、各乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新するランダムカウンタの更新を行う(ステップS12)。
図8は、各乱数を示す説明図である。各乱数を示す説明図である。各乱数は、以下のように使用される。
(1)ランダム1:大当りを発生させるか否か決定する(大当り判定用)
(2)ランダム2:小当りを発生させるか否か決定する(小当り判定用)
(3)ランダム3−1〜3−3(ランダム3):特別図柄の左中右のはずれ図柄決定用(はずれ図柄左中右)
(4)ランダム4:大当りを発生させる特別図柄の組合せを決定する(大当り図柄決定用)
(5)ランダム5:第1可変表示装置の特別図柄の変動パターンを決定する(変動パターン決定用)
(6)ランダム6:第2可変表示装置の特別図柄の変動パターンを決定する(変動パターン決定用)
(7)ランダム7:大当りを発生させない場合にリーチとするか否かを決定する(リーチ判定用)
(8)ランダム8:普通図柄にもとづく当りを発生させるか否か決定する(普通図柄当り判定用)
(9)ランダム9:ランダム1の初期値を決定する(ランダム1初期値決定用)
(10)ランダム10:ランダム2の初期値を決定する(ランダム2初期値決定用)
(11)ランダム11: ランダム8の初期値を決定する(ランダム8初期値決定用)
さらに、遊技制御手段80のCPUは、第1特別図柄プロセス処理及び第2特別図柄プロセス処理を行う(ステップS13,S14)。第1特別図柄プロセス処理及び第2特別図柄プロセス処理では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための処理選択フラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、処理選択フラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS15)。
次いで、遊技制御手段80CPUは、特別図柄に関する演出制御コマンドをRAMの所定の領域に設定して演出制御コマンドを送出する処理を行う(特別図柄コマンド制御処理:ステップS16)。また、普通図柄に関する演出制御コマンドをRAMの所定の領域に設定して演出制御コマンドを送出する処理を行う(普通図柄コマンド制御処理:ステップS17)。
さらに、遊技制御手段80CPUは、例えばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS18)。
また、遊技制御手段80CPUは、各入賞口スイッチの検出信号にもとづく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS19)。具体的には、各入賞口スイッチの何れかがオンしたことにもとづく入賞検出に応じて、払出制御基板(図示しない)に賞球個数を示す払出制御コマンドを出力する。払出制御基板に搭載されている払出制御用CPUは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて払出装置(図示しない)を駆動する。
そして、遊技制御手段80CPUは、始動入賞記憶数の増減をチェックする記憶処理を実行する(ステップS20)。また、遊技機の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力する処理である試験端子処理を実行する(ステップS21)。さらに、所定の条件が成立したときにソレノイド回路83に駆動指令を行う(ステップS22)。第1大入賞口48または第2大入賞口50を開状態または閉状態とするために、ソレノイド回路83は、駆動指令に応じてソレノイド84,85を駆動する。その後、レジスタの内容を復帰させ、割込許可状態に設定する(ステップS23)。
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
図9は、遊技制御手段80CPUが実行する第1特別図柄プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。図9に示す特別図柄プロセス処理は、図7のフローチャートにおけるステップS13の具体的な処理である。遊技制御手段80CPUは、遊技盤40に設けられている第1始動入賞口31に遊技球が入賞したことを検出するための第1始動検出器32がオンしていたら、すなわち遊技球が第1始動入賞口31に入賞する始動入賞が発生していたら(ステップS100)、第1始動口スイッチ通過処理(ステップS101)を行った後に、内部状態に応じて、ステップS102〜S109のうちのいずれかの処理を行う。
第1特別図柄通常処理(ステップS102):第1可変表装置44で第1の特別図柄の可変表示を開始できる状態になるのを待つ。第1の特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、第1の始動入賞記憶数を確認する。第1の始動入賞記憶数が0でなければ、第1の特別図柄の可変表示の結果、大当りとするか否か決定する。そして、内部状態(処理選択フラグ)をステップS103に移行するように更新する。
第1特別図柄停止図柄設定処理(ステップS103):第1の特別図柄の可変表示後の左中右図柄の停止図柄を決定する。そして、内部状態(処理選択フラグ)をステップS104に移行するように更新する。
第1変動パターン設定処理(ステップS104):第1の特別図柄の可変表示の変動パターン(可変表示態様)を、変動パターン決定用乱数の値に応じて決定する。また、変動時間タイマをスタートさせる。このとき、演出制御手段110に対して、左中右最終停止図柄と変動態様(変動パターン)を指令する情報とが送信される。そして、内部状態(処理選択フラグ)をステップS105に移行するように更新する。
第1特別図柄変動中処理(ステップS105):所定時間(ステップS104の変動時間タイマで示された時間)が経過すると、内部状態(処理選択フラグ)をステップS106に移行するように更新する。
第1特別図柄停止処理(ステップS106):第1可変表示装置44において表示される全図柄が停止されるように制御する。具体的には、第1の特別図柄停止を示す演出制御コマンドが送信される状態に設定する。そして、停止図柄が大当り図柄の組み合わせである場合には、内部状態(処理選択フラグ)をステップS107に移行するように更新する。そうでない場合には、内部状態をステップS102に移行するように更新する。
第1大入賞口開放前処理(ステップS107):第1大入賞口48を開放する制御を開始する。具体的には、カウンタやフラグを初期化するとともに、第1の大入賞口ソレノイド84を駆動して第1大入賞口48を開放する。また、プロセスタイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、大当り中フラグをセットする。そして、内部状態(処理選択フラグ)をステップS108に移行するように更新する。
第1大入賞口開放中処理(ステップS108):第1大入賞口48のラウンド表示の演出制御コマンドを演出制御手段110に送出する制御や第1大入賞口48の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。最後の第1大入賞口48の閉成条件が成立したら、内部状態をステップS109に移行するように更新する。
第1大入賞口開放後処理(ステップS109):特定遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御手段110に行わせるための制御を行う。そして、内部状態をステップS102に移行するように更新する。
図10は、第1始動口スイッチ通過処理(ステップS101)を示すフローチャートである。第1始動口スイッチ通過処理において、遊技制御手段80のCPUは、第1の始動入賞記憶数が最大値である4に達しているかどうか確認する(ステップS150)。第1の始動入賞記憶数が4に達していなければ、遊技制御手段80のCPUによって第1の始動入賞記憶数を1増やし(ステップS151)、大当り判定用乱数等の各乱数の値を抽出し、それらを第1の始動入賞記憶数の値に対応した保存領域(特別図柄判定用バッファ)に格納する(ステップS152)。なお、乱数を抽出するとは、乱数を生成させるためのカウンタからカウント値を読み出して、読み出したカウント値を乱数値とすることである。ステップS152では、乱数のうち、大当り判定用乱数,はずれ図柄決定用乱数,大当り図柄決定用乱数,第1変動パターン決定用乱数及びリーチ判定用乱数が抽出される。
図11は、第1特別図柄通常処理(ステップS102)を示すフローチャートである。第1特別図柄通常処理において、遊技制御手段80のCPUは、第2特別図柄プロセス処理の第2処理選択フラグが「16」又は「17」であるかを判定する(ステップS300)。第2特別図柄プロセス処理の第2処理選択フラグが「16」又は「17」の場合、即ち、第2大入賞口50が開放中の場合は、第1特別図柄の変動を開始することができる状態でないため処理を終了し(ステップS300のYES)、第1特別図柄の変動を開始することができる状態である場合には(ステップS300のNO)、第1の始動入賞記憶数の値を確認する(ステップS301)。具体的には、第1始動入賞カウンタのカウント値を確認する。
始動入賞記憶数が0でなければ(ステップS301のNO)、第1の始動入賞記憶数=1に対応する第1の保存領域に格納されている各乱数値を読み出して遊技制御手段80のCPUの乱数バッファ領域に格納するとともに(ステップS302)、第1の始動入賞記憶数の値を1減らし、かつ、第1の保存領域の内容をシフトする(ステップS303)。すなわち、始動入賞記憶数=n(n=2,3,4)に対応する第1の保存領域に格納されている各乱数値を、第1の始動入賞記憶数=n−1に対応する第1の保存領域に格納する。
次いで、遊技制御手段80のCPUは、乱数格納バッファから大当り判定用乱数を読み出し(ステップS304)、可変表示の開始条件の成立に基づいて開始される第1可変表示装置44における可変表示の表示結果を当りとするか否かを判定する大当り判定モジュール(処理モジュール)を実行する(ステップS305)。そして、第1処理選択フラグを「1」に更新する(ステップS306)。
図12は、大当り判定モジュールを示すフローチャートである。大当り判定処理において、遊技制御手段80のCPUは、まず、そのときの状態が確変中であるか否か判定し(ステップS200)、確変中であれば、大当り判定テーブル中の高確率時のテーブルを使用することに決定する(ステップS201)。確変中でなければ、大当り判定テーブル中の低確率時のテーブルを使用することに決定する(ステップS202)。そして、抽出されているランダム1の値に一致する値が大当り判定テーブル中にあるか否か判定し(ステップS203,S204)、一致する値があれば大当りにすることとし、大当りフラグをセットする(ステップS205)。
図13は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄停止図柄設定処理(ステップS103)を示すフローチャートである。第1特別図柄停止図柄設定処理において、遊技制御手段80のCPUは、第2特別図柄プロセス処理の第2処理選択フラグが「16」又は「17」であるかを判定する(ステップS350)。第2特別図柄プロセス処理の第2処理選択フラグが「16」又は「17」の場合は、処理を終了し(ステップS350のYES)、第2特別図柄プロセス処理の第2処理選択フラグが「16」又は「17」でない場合(ステップS350のNO)は、大当りフラグがセットされているか否か確認する(ステップS353)。大当りフラグがセットされている場合(ステップS353のYES)には、大当り図柄用乱数(ランダム4)の値(ステップS302において読み出したランダム4)に従って大当り図柄を決定する(ステップS354)。この実施の形態では、ランダム4の値に応じた大当り図柄テーブルに設定されている図柄番号の各図柄が、大当り図柄として決定される。大当り図柄テーブルには、複数種類の大当り図柄の組み合わせのそれぞれに対応した左中右の図柄番号が設定されている。そして、第1処理選択フラグを「2」に更新する(ステップS355)。なお、ステップS354で、大当り図柄が確変図柄(特別表示結果)に決定された場合には、確変(特別遊技状態)とするための特定条件が成立し、特別遊技状態制御手段(遊技制御手段80のCPU)によって、大当り後の遊技状態が特別遊技状態に制御される。なお、この特別遊技状態では、第3始動入賞口35が第1の状態になり易い状態となる。
大当りフラグがセットされていない場合(ステップS353のNO)には、遊技制御手段80のCPUは、リーチ判定モジュールを実行する(ステップS357)。ここでは、リーチ判定モジュールにおいて、ステップS302において保存領域から読み出したランダム7の値(ステップS356)、即ち、乱数値バッファに格納されている値にもとづいてリーチとするか否かの決定が行われる(ステップS357)。また、ランダム3−1の値に従って左右図柄を決定し、ランダム3−2の値に従って中図柄を決定する(ステップS359)。ここで、決定された中図柄が左右図柄と一致した場合には、中図柄に対応した乱数の値に1加算した値に対応する図柄を中図柄の停止図柄として、大当り図柄と一致しないようにする。そして、ステップS355に移行する。
ステップS358においてリーチしないことに決定された場合には、はずれの場合の停止図柄の決定を行う(ステップS360)。具体的には、ステップS302で読み出した値、すなわち抽出されているランダム3−1の値に従って左図柄を決定し、ランダム3−2の値に従って中図柄を決定するとともに、ランダム3−3の値に従って右図柄を決定する。なお、ここでは、左右図柄が一致した場合には右図柄を1図柄ずらし、リーチにもならないはずれとなるようにする。そして、ステップS355に移行する。なお、ステップS354において確変図柄が決定された場合には、大当り遊技の終了後に確変状態に移行することを示す確変フラグがセットされる。
図14は、リーチ判定モジュールを示すフローチャートである。リーチ判定処理において、遊技制御手段80のCPUは、抽出されているランダム7の値に一致する値がリーチ判定テーブル中にあるか否か判定し(ステップS250,S251)、一致する値があればリーチすることとし、リーチフラグをセットする(ステップS253)。
図15は、第1特別図柄プロセス処理における第1変動パターン設定処理(ステップS104)を示すフローチャートである。第1変動パターン設定処理において、遊技制御手段80のCPUは、第2特別図柄プロセス処理の第2処理選択フラグが「16」又は「17」であるかを判定する(ステップS400)。第2特別図柄プロセス処理の第2処理選択フラグが「16」又は「17」の場合は、処理を終了し(ステップS400のYES)、第2特別図柄プロセス処理の第2処理選択フラグが「16」又は「17」でない場合(ステップS400のNO)は、ステップS205の大当りフラグがセットされているかが判定される(ステップS403)。大当りフラグがセットされていれば(ステップS403のYES)、大当り時変動パターン選択テーブルを使用し(ステップS402)、抽出されているランダム5の値と大当り時変動パターン選択テーブル中の変動パターン判定値を比較し(ステップS403)、第1変動パターンを決定する(ステップS404)。具体的には、予め用意されている複数種類の変動パターンの中から、使用テーブルとして設定されている変動パターン種別テーブルに配されている比較値のうち、抽出した変動パターン決定用乱数の値と一致する比較値が対応付けされている変動パターンとすることに決定される。
変動パターンを決定すると、遊技制御手段80のCPUは、決定した変動パターンの変動時間データを特別図柄プロセスタイマに設定する(ステップS405)。そして、遊技制御手段80のCPUは、決定した変動パターン指定のコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS406)、第1変動パターンコマンドを演出制御手段110に送信した後(ステップS407)、第1処理選択フラグを「3」に更新する(ステップS408)。
一方、大当りフラグがセットされていないと(ステップS401のNO)、ステップS252のリーチフラグがセットされているかを判定する(ステップS409)。リーチフラグがセットされていなければ(ステップS409のNO)、リーチ以外はずれ時変動パターン選択テーブルを使用して(ステップS410)、上記したステップS403の処理を実行する。リーチフラグがセットされていれば(ステップS409のYES)、リーチフラグをリセットした後(ステップS411)、リーチはずれ時変動パターン選択テーブルを使用して(ステップS412)、上記したステップS403の処理を実行する。
図16は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄変動中処理(ステップS105)を示すフローチャートである。第1特別図柄変動中処理において、遊技制御手段80のCPUは、第2特別図柄プロセス処理の第2処理選択フラグが「15」〜「17」いずれかであるか、即ち、第2可変表示装置45で小当りとなっているかを判定する(ステップS450)。第2処理選択フラグが「15」〜「17」のいずれかの場合(ステップS450のYES)、即ち、小当りとなっている場合、次に示す中断フラグがセットされているかが判定される(ステップS451)。中断フラグがセットされていないときは(ステップS451のNO)、中断フラグをセットした後(ステップS452)、演出制御手段110に対して中断コマンドを送信する(ステップS453)。これは、第1可変表示装置44で大当りとなって第1識別情報が可変表示をしているときに、第2可変表示装置45で小当りとなった場合には、第1識別情報の可変表示を中断すると共に、中断した旨の信号を演出制御手段110に送信することにより、演出制御手段110で行っている変動時間の計測も一旦停止させるためである。
一方、第2処理選択フラグが「15」〜「17」のいずれでもない場合(ステップS450のNO)、即ち、小当りとなっていない場合、ステップ452の中断フラグがセットされているかが判定される(ステップS454)。中断フラグがセットされているときは(ステップS454のYES)、中断フラグをリセットした後(ステップS455)、演出制御手段110に対して再開コマンドを送信する(ステップS456)。これは、小当りが終了したことにより、上記のように一旦中断した第1識別情報の可変表示を再び行うと共に、可変表示を再開する旨の信号を演出制御手段110に送信することで演出制御手段110で行っている変動時間の計測も再開させるためである。
再開コマンドを送信した後、ステップS405で変動時間データをセットした特別図柄プロセスタイマから1減算され(ステップS457)、特別図柄プロセスタイマが0でないときは(ステップS458のNO)、そのまま処理を終了し、特別図柄プロセスタイマが0になると(ステップS458のYES)、第1処理選択フラグを「4」に更新する(ステップS459)。所定の可変表示時間が経過するまでこの第1特別図柄変動中処理が実行される。
また、ステップS454で中断フラグがセットされていないときは(ステップS454のNO)、第1識別情報の可変表示中の状態であるため、そのままステップS457からの処理が実行される。
図17は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄停止処理(ステップS106)を示すフローチャートである。第1特別図柄停止処理において、遊技制御手段80のCPUは、確定している第1特別図柄の停止コマンドを送信し(ステップS501)、大当りフラグがセットされているかを判定する(ステップS502)。大当りフラグがセットされているときは(ステップS502のYES)、第1大入賞口48の開閉ラウンドのインターバル時間を計るための開放前タイマをセットした後(ステップS503)、第1処理選択フラグを「5」に更新する(ステップS504)。大当りフラグがセットされていないときは(ステップS502のNO)、第1処理選択フラグを「0」に更新する(ステップS504)。
図18は、第1特別図柄プロセス処理における第1大入賞口開放前処理(ステップS107)を示すフローチャートである。第1大入賞口開放前処理において、遊技制御手段80のCPUは、ステップS503でセットした開放前タイマから1減算し(ステップS970)、開放前タイマが0でないときは(ステップS971のNO)、そのまま処理を終了し、プロセスタイマが0になると(ステップS971のYES)、第1大入賞口48の開放時間を計るための開放タイマをセットする(ステップS972)。開放タイマをセットした後、第1大入賞口48の開放を開始すると共に(ステップS973)、開閉開始コマンドを送信する(ステップS974)。そして、第1処理選択フラグを「6」に更新する(ステップS975)。
この第1大入賞口開放前処理では、第1大入賞口48が開放される前にセットされた開放前タイマ(ステップS503,S987)から時間を減算し(ステップS970)、この開放前タイマの時間が0となったとき(ステップS971のYES)に第1大入賞口48を開放(ステップS973)する制御を行っている。即ち、この処理によって、第1大入賞口48が開放する前のインターバル時間が生成されている。
図19は、第1特別図柄プロセス処理における第1大入賞口開放中処理(ステップS108)を示すフローチャートである。第1大入賞口開放中処理において、遊技制御手段80のCPUは、開放タイマから1減算し(ステップS980)、開放タイマが0でないときは(ステップS981のNO)、第1大入賞口48に遊技球が10個入賞したかが判定される(ステップS989)。遊技球が10個入賞していないときには(ステップS989のNO)、そのまま処理を終了し、遊技球が10個入賞したときには(ステップS989のYES)、ステップS982に進む。開放タイマが0になると(ステップS981のYES)、第1大入賞口48を閉塞する(ステップS982)。即ち、所定の開放時間が経過するか、あるいは、遊技球が10個入賞するまで第1大入賞口48が開放する。
第1大入賞口48が閉塞すると、第1大入賞口48のラウンド回数をカウントするラウンド実行カウンタに1加算された後(ステップS983)、ラウンド実行カウンタが所定値であるか、即ち、第1大入賞口48の開放が所定のラウンド回数だけ行われたかが判定される(ステップS984)。ラウンド実行カウンタが所定値である場合(ステップS984のYES)には、ラウンド実行回数カウンタをクリアした後(ステップS985)、第1処理選択フラグを「7」に更新する(ステップS986)。ラウンド実行カウンタが所定値でない場合(ステップS984のNO)には、開放前タイマをセットした後(ステップS987)、第1処理選択フラグを「5」に更新する(ステップS988)。なお、上記したように、ラウンド実行回数が所定値でない場合には、開放前タイマがセットされているが、この開放前タイマは、第1大入賞口48が閉塞した後、次のラウンドに移行して再び第1大入賞口48が開放するまでの時間、即ち、第1大入賞口48が閉塞している時間(インターバル時間)を計るタイマである。この開放前タイマは、前述のように、ステップS970で減算され、時間が0となったときに第1大入賞口48が再び開放されることとなる。このように、第1可変入賞球装置制御手段(遊技制御手段80のCPU)によって、第1大入賞口48を第1の状態とした後、第2の状態とする特定制御を所定のインターバルをおいて繰り返し行う。
図20は、第1特別図柄プロセス処理における第1大入賞口開放後処理(ステップS109)を示すフローチャートである。第1大入賞口開放後処理において、遊技制御手段80のCPUは、開閉終了コマンドを送信すると共に(ステップS990)、大当りフラグをリセットした後(ステップS991)、第1処理選択フラグを「0」に更新する(ステップS992)。
上記した制御より、第1の可変入賞球装置制御手段(遊技制御手段80のCPU)により、第1可変表示装置44に予め定められた特定表示結果が導出表示されたこと(大当りとなって大当りフラグがセットされ(ステップS205)、大当たり図柄が決定して(ステップS354)、決定した図柄を導出表示(ステップS501))により、第1大入賞口48を第1の状態(ステップS973)とした後、第2の状態(ステップS982)とする特定制御が所定回数(ステップS984で判定される所定値)を上限として繰り返し行われる。
図21は、遊技制御手段80CPUが実行する第2特別図柄プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。図21に示す特別図柄プロセス処理は、図7のフローチャートにおけるステップS14の具体的な処理である。遊技制御手段80CPUは、遊技盤40に設けられている第2始動入賞口33に遊技球が入賞したことを検出するための第2始動検出器34がオンしていたら、すなわち遊技球が第2始動入賞口33に入賞する始動入賞が発生していたら(ステップS550)、第2始動口スイッチ通過処理(ステップS551)を行った後に、内部状態に応じて、ステップS552〜S559のうちのいずれかの処理を行う。
なお、各処理の概略は、前述した第1特別図柄プロセス処理のプログラムの場合と同様であるため、説明を省略する。このとき、第2特別図柄プロセス処理における第2処理フラグ「10」〜「17」は、第1特別図柄プロセス処理における第1処理フラグ「0」〜「7」と対応するものである。
図22は、第2始動口スイッチ通過処理(ステップS551)を示すフローチャートである。第2始動口スイッチ通過処理において、遊技制御手段80のCPUは、第2の始動入賞記憶数が最大値である1に達しているかどうか確認する(ステップS600)。第2の始動入賞記憶数が1に達していなければ、遊技制御手段80のCPUによって第2の始動入賞記憶数を1増やし(ステップS601)、小当り判定用乱数等の各乱数の値を抽出し、それらを第2の始動入賞記憶数の値に対応した保存領域(特別図柄判定用バッファ)に格納する(ステップS602)。ステップS602では、乱数のうち、小当り判定用乱数,第2変動パターン決定用乱数が抽出される。
図23は、第2特別図柄通常処理(ステップS552)を示すフローチャートである。第2特別図柄通常処理において、遊技制御手段80のCPUは、第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」であるかを判定する(ステップS700)。第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」の場合、即ち、第1大入賞口48が開放中の場合は、第2特別図柄の変動を開始することができる状態でないため処理を終了し(ステップS700のYES)、第1特別図柄の変動を開始することができる状態である場合には(ステップS700のNO)、第2の始動入賞記憶数の値を確認する(ステップS701)。具体的には、第2始動入賞カウンタのカウント値を確認する。なお、上記した第1特別図柄の変動を開始することができる状態には、第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「5」の場合、即ち、第1大入賞口48が開放前の状態(インターバル中)の場合も含まれている。
始動入賞記憶数が0でなければ(ステップS701のNO)、第2の始動入賞記憶数=1に対応する第2の保存領域に格納されている各乱数値を読み出して遊技制御手段80のCPUの乱数バッファ領域に格納するとともに(ステップS702)、第2の始動入賞記憶数の値を1減らす(ステップS703)。
次いで、遊技制御手段80のCPUは、乱数格納バッファから大当り判定用乱数を読み出し(ステップS704)、可変表示の開始条件の成立に基づいて開始される第2可変表示装置45における可変表示の表示結果を当りとするか否かを判定する小当り判定モジュール(処理モジュール)を実行する(ステップS705)。そして、第2処理選択フラグを「11」に更新する(ステップS706)。
図24は、小当り判定モジュールを示すフローチャートである。小当り判定処理において、遊技制御手段80のCPUは、小当り判定テーブルを使用して(ステップS650)、抽出されているランダム2の値に一致する値が小当り判定テーブル中にあるか否か判定し(ステップS651,S652)、一致する値があれば小当りにすることとし、小当りフラグをセットする(ステップS653)。
図25は、第2特別図柄プロセス処理における第2特別図柄停止図柄設定処理(ステップS553)を示すフローチャートである。第2特別図柄停止図柄設定処理において、遊技制御手段80のCPUは、第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」であるかを判定する(ステップS750)。第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」の場合は、処理を終了し(ステップS750のYES)、第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」でない場合(ステップS750のNO)は、小当りフラグがセットされているか否か確認する(ステップS753)。小当りフラグがセットされている場合(ステップS753のYES)には、小当り図柄を選択し(ステップS754)、小当りフラグがセットされていない場合(ステップS753のNO)には、小当り図柄を選択した後、第2処理選択フラグを「12」に更新する(ステップS755)。
図26は、第2特別図柄プロセス処理における第2変動パターン設定処理(ステップS554)を示すフローチャートである。第2変動パターン設定処理において、遊技制御手段80のCPUは、第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」であるかを判定する(ステップS800)。第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」の場合は、処理を終了し(ステップS800のYES)、第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」でない場合(ステップS800のNO)は、第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「5」であるか、即ち、第1大入賞口48が開放を開始する状態であるかを判定する(ステップS801)。
第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「5」である場合(ステップS801のYES)、即ち、第1可変表示装置で大当りとなって第1入賞口48が開放を開始する状態である場合、ステップS653の小当りフラグがセットされているかが判定される(ステップS802)。小当りフラグがセットされていれば(ステップS802のYES)、小当り時変動パターン選択テーブルを使用し(ステップS803)、抽出されているランダム6の値と小当り時変動パターン選択テーブル中の変動パターン判定値を比較し(ステップS804)、第2変動パターンを決定する(ステップS805)。具体的には、予め用意されている複数種類の変動パターンの中から、使用テーブルとして設定されている変動パターン種別テーブルに配されている比較値のうち、抽出した変動パターン決定用乱数の値と一致する比較値が対応付けされている変動パターンとすることに決定される。
変動パターンを決定すると、遊技制御手段80のCPUは、決定した変動パターンの変動時間データを特別図柄プロセスタイマにセットする(ステップS806)。そして、遊技制御手段80のCPUは、決定した変動パターン指定のコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS807)、第2変動パターンコマンドを演出制御手段110に送信した後(ステップS808)、第2処理選択フラグを「13」に更新する(ステップS809)。
一方、小当りフラグがセットされていないと(ステップS802のNO)、はずれ時変動パターン選択テーブルを使用して(ステップS810)、上記したステップS804の処理を実行する。
また、第1処理選択フラグが「5」でない場合(ステップS801のNO)、即ち、第1可変表示装置で大当りとなって第1入賞口48が開放を開始する状態でない場合、小当りフラグがセットされているかが判定される(ステップS818)。小当りフラグがセットされていれば(ステップS811のYES)、第1可変表示装置44が大当りとなっていない通常時のときの小当り時変動パターン選択テーブルを使用して(ステップS812)、上記したステップS804の処理を実行する。小当りフラグがセットされていなければ(ステップS811のNO)、第1可変表示装置44が大当りとなっていない通常時のときのはずれ時変動パターン選択テーブルを使用して(ステップS813)、上記したステップS804の処理を実行する。
なお、上記した変動パターン選択テーブルにおいて、小当り時変動パターン選択テーブル(ステップS803)及びはずれ時変動パターン選択テーブル(ステップS810)の各選択テーブルに含まれる変動パターンの変動時間は、第1が通常時の小当たり時変動パターン選択テーブル(ステップS812)及び第1が通常時のはずれ時変動パターン選択テーブル(ステップS813)の各選択テーブルに含まれる変動パターンの変動時間よりも短く設定されている(例えば、前者の変動時間が1秒で、後者の変動時間が60秒)。これは、第1可変表示装置44で大当りとなっているときに、第2始動入賞口33に遊技球が入賞することにより実行される第2可変表示装置45での変動時間が短くなり、大当りでない通常時に第2始動入賞口33に遊技球が入賞することにより実行される第2可変表示装置45での変動時間が長くなることを示している。
そして、前述のように、設定された変動パターンの変動時間データがステップS806で特別図柄プロセスタイマにセットされるが、使用する変動パターン選択テーブルに含まれる変動パターンによってその変動時間が異なっているため、特別図柄プロセスタイマにセットされる変動パターンの変動時間も異なる。
図27は、第2特別図柄プロセス処理における第2特別図柄変動中処理(ステップS555)を示すフローチャートである。第2特別図柄変動中処理において、遊技制御手段80のCPUは、第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」であるかを判定する(ステップS850)。第1処理選択フラグが「6」又は「7」の場合(ステップS850のYES)、即ち、大当りとなっている場合、次に示す中断フラグがセットされているかが判定される(ステップS851)。中断フラグがセットされていないときは(ステップS851のNO)、中断フラグをセットした後(ステップS852)、演出制御手段110に対して中断コマンドを送信する(ステップS853)。これは、第2可変表示装置44で小当りとなって第2識別情報が可変表示をしているときに、第1可変表示装置44で大当りとなった場合には、第2識別情報の可変表示を中断すると共に、中断した旨の信号を演出制御手段110に送信することにより、演出制御手段110で行っている変動時間の計測も一旦停止させるためである。
一方、第1処理選択フラグが「6」又は「7」でない場合(ステップS850のNO)、即ち、大当りとなっていない場合、ステップ852の中断フラグがセットされているかが判定される(ステップS854)。中断フラグがセットされているときは(ステップS854のYES)、中断フラグをリセットした後(ステップS855)、演出制御手段110に対して再開コマンドを送信する(ステップS856)。これは、大当りが終了したことにより、上記のように一旦中断した第2識別情報の可変表示を再び行うと共に、可変表示を再開する旨の信号を演出制御手段110に送信することで演出制御手段110で行っている変動時間の計測も再開させるためである。
再開コマンドを送信した後、ステップS405で変動時間データをセットした特別図柄プロセスタイマから1減算され(ステップS857)、特別図柄プロセスタイマが0でないときは(ステップS858のNO)、そのまま処理を終了し、特別図柄プロセスタイマが0になると(ステップS858のYES)、第2処理選択フラグを「14」に更新する(ステップS809)。所定の可変表示時間が経過するまでこの第2特別図柄変動中処理が実行される。
また、ステップS854で中断フラグがセットされていないときは(ステップS854のNO)、第2識別情報の可変表示中の状態であるため、そのままステップS857からの処理が実行される。
図28は、第2特別図柄プロセス処理における第2特別図柄停止処理(ステップS556)を示すフローチャートである。第2特別図柄停止処理において、遊技制御手段80のCPUは、確定している第2特別図柄の停止コマンドを送信した後(ステップS900)、小当りフラグがセットされているかを判定する(ステップS901)。小当りフラグがセットされているときは(ステップS901のYES)、第2大入賞口50の開閉ラウンドのインターバル時間を計るための開放前タイマをセットした後(ステップS902)、第2処理選択フラグを「15」に更新する(ステップS903)。小当りフラグがセットされていないときは(ステップS901のNO)、第2処理選択フラグを「10」に更新する(ステップS904)。
図29は、第2特別図柄プロセス処理における第2大入賞口開放前処理(ステップS557)を示すフローチャートである。第2大入賞口開放前処理において、遊技制御手段80のCPUは、第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」であるかを判定する(ステップS920)。第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」の場合(ステップS920のYES)は、処理を終了し、第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」でない場合(ステップS920のNO)は、開放前タイマから1減算する(ステップS921)。開放前タイマが0でないときは(ステップS922のNO)、そのまま処理を終了し、プロセスタイマが0になると(ステップS922のYES)、第2大入賞口50の開放時間を計るための開放タイマをセットする(ステップS923)。開放タイマをセットした後、第2大入賞口50の開放を開始すると共に(ステップS924)、開閉開始コマンドを送信する(ステップS925)。そして、第2処理選択フラグを「16」に更新する(ステップS926)。
図30は、第2特別図柄プロセス処理における第2大入賞口開放中処理(ステップS558)を示すフローチャートである。第2大入賞口開放中処理において、遊技制御手段80のCPUは、第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」であるかを判定する(ステップS930)。第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」でない場合(ステップS930のNO)は、開放タイマから1減算し(ステップS931)、開放タイマが0でないときは(ステップS932のNO)、処理を終了する。開放タイマが0になると(ステップS932のYES)、第2大入賞口50を閉塞する(ステップS933)。即ち、所定の開放時間が経過すると第2大入賞口50が閉塞する。そして、第1処理選択フラグを「17」に更新する(ステップS934)。一方、第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」の場合(ステップS930のYES)は、第2大入賞口50を閉塞する(ステップS933)。即ち、第1特別図柄プロセス処理の第1処理選択フラグが「6」又は「7」でなくインターバル期間中では、第2大入賞口50が開放し、インターバル期間が終了して第1大入賞口48が開放するときには、第1大入賞口48が開放する前に第2大入賞口50が閉塞される。
図31は、第2特別図柄プロセス処理における第2大入賞口開放後処理(ステップS559)を示すフローチャートである。第2大入賞口開放後処理において、遊技制御手段80のCPUは、開閉終了コマンドを送信すると共に(ステップS951)、小当りフラグをリセットした後(ステップS952)、第2処理選択フラグを「10」に更新する(ステップS953)。
上記した制御より、第2の可変入賞球装置制御手段(遊技制御手段80のCPU)により、第2可変表示装置45に予め定められた特定表示結果が導出表示されたこと(小当りとなって小当りフラグがセットされ(ステップS653)、小当り図柄が選択され(ステップS754)、決定した図柄を導出表示(ステップS900))により、第2大入賞口50を第1の状態(ステップS924)とした後、第2の状態(ステップS933)とする。
なお、上記した実施形態においては、第1大入賞口48が開放しているときに第2可変表示装置45で小当りとなった場合でも、第1大入賞口48は閉塞しないものを示したが、これに限らず、第2可変表示装置45で小当りとなった場合には、第1大入賞口48を閉塞してもよい。
本実施形態に係る遊技機の正面図である。 遊技盤に形成される遊技領域を示す正面図である。 遊技機で行われる遊技動作の流れを示す図である。 遊技機で行われる遊技動作の流れを示す図である。 遊技制御手段及び演出制御手段の構成を示すブロック図である。 メイン処理を示すフローチャートである。 タイマ割込み処理を示すフローチャートである。 各乱数を示す説明図である。 特別図柄プロセス処理を示すフローチャートである。 第1始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。 第1特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 大当り判定を示すフローチャートである。 第1特別図柄停止図柄設定処理を示すフローチャートである。 リーチ判定を示すフローチャートである。 第1変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 第1特別図柄変動中処理を示すフローチャートである。 第1特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 第1大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。 第1大入賞口開放中処理を示すフローチャートである。 第1大入賞口開放後処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄プロセス処理を示すフローチャートである。 第2始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 小当り判定を示すフローチャートである。 第2特別図柄停止図柄設定処理を示すフローチャートである。 第2変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄変動中処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 第2大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。 第2大入賞口開放中処理を示すフローチャートである。 第2大入賞口開放後処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 遊技機
31 第1始動入賞口(第1の始動領域)
33 第2始動入賞口(第2の始動領域)
35 第3始動入賞口(可変始動入賞球装置)
41 遊技領域
43 阻害釘(阻害手段)
44 第1可変表示装置(第1の変動表示手段)
45 第2可変表示装置(第2の変動表示手段)
48 第1大入賞口(第1の可変入賞球装置)
50 第2大入賞口(第2の可変入賞球装置)
54 第1の領域
55 第2の領域
80 遊技制御手段

Claims (5)

  1. 遊技領域に遊技球を発射することにより、所定の遊技を行うことが可能な遊技機において、
    遊技者の操作に応じて、前記遊技領域に設けられた共通領域を介して、第1の領域と、前記第1の領域と異なる第2の領域とに遊技球を発射することが可能な発射装置と、
    前記第1の領域へ進入した遊技球が前記第2の領域へ進入することを阻害すると共に、前記第2の領域へ進入した遊技球が前記第1の領域へ進入することを阻害する阻害手段と、
    前記第2の領域に設けられ、それぞれ遊技球が入賞可能な第1の状態と遊技球が入賞不可能な第2の状態とに変化可能な第1の可変入賞球装置及び第2の可変入賞球装置と、
    前記第1の領域に設けられた第1の始動領域を遊技球が通過したことにより、各々が識別可能な複数種類の第1識別情報を変動表示させた後に表示結果を導出表示する第1の変動表示手段と、
    前記第1の変動表示手段に予め定められた特定表示結果が導出表示されたときに、前記第1の可変入賞球装置を前記第1の状態とした後、前記第2の状態とする特定制御を所定回数を上限として繰り返し行う第1の可変入賞球装置制御手段と、
    前記第2の領域に設けられた第2の始動領域を遊技球が通過したことにより、各々が識別可能な複数種類の第2識別情報を変動表示させた後に表示結果を導出表示する第2の変動表示手段と、
    前記第2の変動表示手段に予め定められた所定表示結果が導出表示されたときに、前記第2の可変入賞球装置を前記第1の状態とした後、前記第2の状態とする第2の可変入賞球装置制御手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1の可変入賞球装置制御手段は、前記特定制御を所定のインターバル期間をおいて繰り返し行い、
    前記第2の変動表示手段は、前記インターバル期間において、前記第2識別情報の変動表示の表示結果を導出表示することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第2の可変入賞球装置制御手段は、前記インターバル期間において前記第2識別情報の変動表示の表示結果が導出表示されたときに、前記第2の可変入賞球装置を第1の状態とするとともに、前記インターバル期間が終了して前記第1の可変入賞球装置制御手段により次の前記特定制御が開始される前に、前記第2の可変入賞球装置を第2の状態とすることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 所定条件の成立により、普通識別情報を変動表示する普通変動表示手段と、
    前記第2の領域に設けられ、前記普通変動表示手段の変動表示の表示結果が所定の表示結果となったときに、遊技球が入賞可能な第1の状態と遊技球が入賞不可能な第2の状態とに変化可能な可変始動入賞球装置を備え、
    前記第1の変動表示手段は、前記可変始動入賞球装置に遊技球が入賞したときに、前記第1識別情報を変動表示させ、
    予め定められた特別条件が成立したときに、前記可変始動入賞球装置が第1の状態になり易い特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記特別遊技状態制御手段は、前記第1の変動表示手段に予め定められた複数種類の特定表示結果のうちの特別表示結果が導出表示されたときに、前記特別条件が成立したとして、前記特別遊技状態に制御することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。

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