JP2009183630A - 遊技機、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】確変となった際に遊技者の技術介入により確変終了の無効化を可能とする。
【解決手段】通常の打ち方をすることで、ほぼ第1始動入賞口51への遊技球の入賞に基づいて開始される第1特図ゲームだけが行われる。確変となった際に、第1特図ゲームで非確変大当たりが発生する場合に、非確変大当たりが発生することを遊技者に報知する。右打ちすることで、第2始動入賞口55に遊技球が入賞し、第2特図ゲームが開始され極めて高い確率で小当たりが発生する。第2特図ゲームは、第1特図ゲームより変動表示時間が短い。大当たりとなる第1特図ゲーム中に第2特図ゲームで小当たりが発生すると、大当たりが無効となる。確変中に第1特図ゲームで非確変大当たりが発生することが報知された際に第2特図ゲームを開始させ、小当たりとすることで、非確変大当たりが強制的にはずれとなって、確変の終了が無効とされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機、プログラム及び記録媒体に関するものである。
いわゆるデジパチと称されるパチンコ遊技機においては、複数の表示領域のそれぞれにおいて、複数種の識別情報(特別図柄)を切り換えるように変動表示させた後に識別情報を停止表示させるとともに、複数の表示領域でそれぞれ停止表示される識別情報の組合せが予め設定された特別の組合せとなった場合に、大当たりとなって通常の状態より多くの遊技球を獲得可能となる特別遊技状態を発生させる変動表示ゲームを表示する表示装置が備えられている。
そして、前記表示装置として大型の液晶表示装置を備えたパチンコ遊技機が多く開発され、変動表示ゲームの表示内容に特徴を持たせることで、遊技者の興趣を高めるようにしている。
また、パチンコ遊技機の遊技を多彩なものとするために、デジパチにおける変動表示ゲームを2つ並行して行えるようにした遊技機などが開発されている(たとえば、特許文献1参照)。
このような遊技機では、並行して行われる2つの変動表示ゲームの組合せによって、遊技者に新たな遊技性を提供しようとしている。なお、ここでの2つの変動表示ゲームを並行して行うというのは、従来の特別図柄の変動表示ゲームと普通図柄の変動表示ゲームとを並行して行うもののことではなく、特別図柄の変動表示ゲームを2つ並行して行うもので、さらに普通図柄の変動表示ゲームを行うものとしてもよい。
特開2005−263115号公報
ところで、2つの変動表示ゲームを並行して行うものにおいては、2つの変動表示ゲームの両方について、当たるか否かを遊技者が注視することになるが、単純に抽選確率等の各種条件が同じ2つの変動表示ゲームが並行して行われるだけでは、慣れてしまえば、各変動表示ゲームをそれぞれ単独で見た場合と遊技性がそれほど変化しておらず、遊技者が飽きてしまう可能性がある。
また、上述のようなデジパチには、一般的に確率変動と呼ばれる処理が行われる。大当たりとなる際に、抽選で、通常状態(低確率状態)および確率変動状態(高確率状態)とのいずれか一方を選択するようになっている。そして、通常状態が選択された場合には、大当たりとなったことにより発生した特別遊技状態後の大当たり確率が予め設定されている低確率となる。
また、確率変動状態が選択された場合には、前記特別遊技状態後の大当たり確率が、予め設定され、かつ、前記低確率より10倍程度確率が高くなった高確率となる。
また、上述のようなデジパチにおいては、遊技球が入賞することにより前記変動表示ゲームの開始の契機を付与する始動入賞口にいわゆる電動チューリップ(以下電チューと称する)が設けられており、この電動チューリップを開閉するか否か(閉じたままとするか)の抽選も行われている。
そして、上述の確率変動状態においては、電チューを開閉する抽選確率が高くされたり、抽選で当たりとなった場合の開放時間を長くしたり、開閉回数を複数回に増やしたり、抽選に要する時間を短くして時間当たりの抽選回数を増やしたりすることが行われる。これにより、通常状態に対して確率変動状態では、始動入賞口に入賞する遊技球数が多くなり、それにより賞球(遊技球)の払出数も多くなる。このような始動入賞口に設けられた電チューが頻繁に開放したり、長く開放したりする状態を以降電チューサポートと称する。
なお、電チューサポートでは、上述のような当たりとなる抽選確率の高確率化、当たった場合の開放時間の長期化、当たった場合の開放回数の増加、単位時間当たりの抽選回数の増加(抽選にかける時間の短縮)等の全てを行う必要はなく、これらの処理のうちの一部を行わないものとしてもよく、基本的に電チューサポートが行われていない場合よりも行われている場合の方が電チューの単位時間当たりの開放時間が多くなっていればよい。但し、電チューサポート中は、発射される遊技球数に対して賞球として払い出される遊技球数がほぼ同じぐらいになっていることが好ましい。
以上のことから、始動入賞口への遊技球の入賞数が増加することで、上述のように賞球の払い出しが多くなり遊技中にあまり持球(遊技球)を減らすことなく、次の大当たりが発生するのを待つことができ、かつ、大当たりとなる確率が高確率となっていることと変動表示ゲーム(大当たりの抽選)がほとんど途絶えることなく行われることとから比較的短時間で次の大当たりを発生させることができる。また、遊技球を減らすことなく次の大当たりで大量の遊技球を獲得できるので、持球を確実に増加させることができる。
したがって、遊技者は、確率変動状態が発生することを期待し、かつ、確率変動状態となってからは、確率変動状態が継続することを期待することになる。すなわち、デジパチの遊技では、大当たりを発生させるだけでは大量の遊技球を獲得することができてもそれを維持することができず、確率変動状態を発生させることで大量の遊技球を獲得し、かつ、それ維持した状態で次の大当たりによりさらに持球(遊技球)の増加を図ることができる。
たとえば、通常状態(低確率状態)は、遊技者が脱したい状態であり、通常状態となっている間は、大当たりが発生しても次の大当たりの発生までに持球を使い切ってしまう可能性があり、持球を増加させることが困難となっている。
前記デジパチの場合には、一般的に、大当たりが発生する毎に確率変動状態を発生するか否かを抽選で決めているので、確率変動状態中に大当たりが発生した際に通常の状態に戻る可能性がある。そして、確率変動状態が複数回継続する場合もあれば、確率変動状態が次の1回の大当たりで終了してしまう場合もある。そして、遊技者は、やっと確率変動状態が発生したにもかかわらず、それが次の大当たりで終了してしまうと落胆することになり、これが遊技をやめるタイミングとなってしまい、遊技店における遊技機の稼働率を低下させてしまう可能性がある。
また、確率変動状態を発生させるか否かは抽選で決定されるため、遊技者は、確率変動状態を継続させるように遊技に介入することが全くできない。また、上述のように二つの変動表示ゲームが並行して行われる場合に、一つの変動表示ゲームを行う場合に比較して、大当たりが発生した後に、比較的短期間で次の大当たりが発生する機会が増えることになり、上述のように確率変動状態となった直後の大当たりで通常状態となって遊技者が落胆することが多くなってしまう可能性がある。
これでは、変動表示ゲームを二つ並行して行うことによって遊技者の遊技に対する興趣を高めようとしたにも拘わらず、かえって、遊技者が落胆する機会を増やしてしまうことになる。
また、特許文献1の発明においては、大当たりとなる一方の変動表示ゲームが行われている間に、他方の変動表示ゲームが開始される際に、他方の変動表示ゲームが大当たりであってもはずれとされる。すなわち、当たりを無効とすることができるが、確率変動状態において、普通状態を発生させる大当たりを無効とするものではない。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、並行して2つの変動表示ゲームを行うことで、遊技者に、確率変動状態において発生する通常状態を伴う大当たりを無効として、確率変動状態を継続する機会を与えることができ、これにより遊技者の興趣を高め、遊技店における遊技機の稼働率を高めることが可能な遊技機、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
請求項1に記載の遊技機は、遊技球が発射される遊技盤と、
前記遊技盤上に設けられた第1始動入賞口および第2始動入賞口と、
前記第1始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて大当たりおよびはずれを決める第1抽選を実行する第1抽選手段と、
前記第2始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて大当たりおよびはずれを決める第2抽選を実行する第2抽選手段と、
前記第1抽選手段による第1抽選の実行に基いて計時開始される第1報知時間が終了する際に第1抽選の結果を報知する第1報知手段と、
前記第2抽選手段による第2抽選の実行に基いて計時開始される第2報知時間が終了する際に第2抽選の結果を報知する第2報知手段と、
前記第1報知手段で大当たりとなる第1抽選の結果を報知した際と、第2報知手段で大当たりとなる第2抽選の結果を報知した際とに、通常の状態より遊技者に多くの遊技球を獲得可能とする所定期間の大当たり状態を発生させる当たり状態制御手段と、
第1抽選の結果が大当たりとなる場合と、第2抽選の結果が大当たりとなる場合とのそれぞれの場合に、当該大当たりに基づいて発生する前記大当たり状態の終了後に前記通常の状態とするか、当該通常の状態に比較して前記第1抽選および第2抽選の結果が大当たりとなる確率が高くなるとともに、前記通常の状態よりも単位時間内に第1始動入賞口に入賞可能な遊技球が多くなる高確率状態とするかを確率抽選で決定するとともに、当該確率抽選の結果に基づいて大当たり状態終了時に通常の状態もしくは高確率状態を発生させる確率状態制御手段と、
前記第1報知時間および第2報知時間を決定する報知時間決定手段と、
前記第1報知手段で計時される第1報知時間および第2報知手段で計時される第2報知時間のうちの一方の報知手段で計時される一方の報知時間の終了時に一方の抽選結果が大当たりとなる抽選結果が報知される際に、他方の報知手段により他方の報知時間が計時されている場合に他方の大当たりの抽選結果を強制的にはずれとして書き換え、その結果を他方の報知手段に報知させる報知制御手段とを備えた遊技機において、
前記第2抽選手段は、第2抽選の結果に大当たりおよびはずれに加えて小当たりを有し、第2抽選の結果が小当たりとなる確率を第2抽選の結果がはずれとなる確率以上とし、
前記当たり状態制御手段は、第2抽選の結果が小当たりとなった場合に、前記大当たり状態よりも遊技者が獲得可能な遊技球が少ない小当たり状態を所定期間だけ発生させ、
前記確率状態制御手段は、第2の抽選結果が小当たりとなる場合に、前記通常の状態とするか前記高確率状態とするかの抽選を行わずに、前記小当たり状態発生前の通常の状態もしくは高確率状態を小当たり状態終了後も変更することなく維持し、
前記報知時間決定手段は、前記高確率状態における第2報知時間を第1報知時間より短くし、
前記報知制御手段は、第2報知手段により小当たりとなる第2抽選結果が報知される際に、第1報知時間が計時されている場合に第1抽選のうちの大当たりの結果を強制的にはずれとして書き換え、その結果を第1報知手段に報知させ、
かつ、前記高確率状態中に第1抽選手段による第1抽選の結果が大当たりであるとともに、前記確率状態制御手段により決定される当該大当たりに基づいて発生する大当たり状態後の状態が通常の状態の場合に、当該第1抽選の大当たりとなる結果を報知するための第1報知手段による第1報知時間の計時開始時もしくは計時中に、当該大当たり状態後に通常の状態が発生することを報知可能な通常大当たり報知手段を有することを特徴とする。
請求項1記載の発明においては、第1抽選もしくは第2抽選で大当たりが発生して大当たり状態となった後に、通常の状態もしくは高確率状態とされる。そして、高確率状態となると、第1抽選および第2抽選で大当たりとなる確率が高くなるとともに第1始動入賞口への入賞可能な遊技球が多くなる。すなわち、高確率状態では、いわゆる確率変動状態やそれに類似する状態となる。
ここで、高確率状態とするか通常の状態とするかは、たとえば、大当たりが発生する際に決定するので、高確率状態となっている際に大当たりが発生するたびに通常の状態に移行する可能性がある。
また、第2抽選では、はずれ以上の確率で小当たりが発生するようになっているとともに、小当たりとなる結果を報知する第2報知時間が終了して小当たりを報知した際に、第1抽選の結果を報知するための第1報知時間が計時されている場合に、この第1抽選の結果を強制的にはずれとして報知するようになっている。そこで、たとえば、第1抽選の結果が当たりで、かつ、大当たり状態後に通常の状態となることが決定されている際に、この第1抽選の結果を報知するための報知時間が計時されている間に、第2抽選で小当たりが発生すると、通常の状態を発生させる結果となる大当たりがはずれとされ、大当たり状態が発生せず、その後に通常の状態となることもない。
また、小当たりの発生により小当たり状態が発生しても、小当たり前が高確率状態ならば小当たり状態終了後も高確率状態が維持される。
したがって、高確率状態において第1抽選で大当たりが発生し、この大当たりに基づく大当たり状態後に通常の状態となる場合に、第2抽選で小当たりを発生させることで、高確率状態が終了してしまうのを防止し、次回の大当たりの際に大当たり後に高確率状態となることが決定されれば、高確率状態を連続させることが可能となる。
さらに、本発明では、高確率状態となっている場合で、第1報知時間の計時終了後に大当たりが報知されるとともに大当たり状態が発生し、かつ、大当たり状態後に通常の状態となる場合に、当該第1報知時間の計時開始時もしくは計時中に大当たり状態終了後に通常の状態となることが報知される。
また、高確率状態における第1報知時間より第2報知時間の方が短いため、上述の通常の状態となることが報知された後に、第2始動入賞口に遊技球を入賞させ、かつ、第1報知時間が終了する前に、前記第2始動入賞口への遊技球の入賞に基づく第2報知時間が終了し、かつ、第2抽選の結果が小当たりとなれば、通常の状態となる大当たりを阻止することができる。
これにより、遊技者は、高確率状態において、通常の状態とする大当たりが発生することが報知された際に、第2始動入賞口に遊技球を入賞させて、第2抽選で小当たりを発生させることができれば、高確率状態を通常の状態としてしまう大当たりをキャンセルし、次に、高確率状態となる大当たりが発生するのを待つことが可能となる。
すなわち、遊技者に高確率状態が終了してしまう大当たりを阻止して、高確率状態を維持する技術介入の機会が与えられることになる。
また、良いタイミングで第2始動入賞口に遊技球を入賞させられなかったり、小当たりが発生できなかったりすることで、通常の状態とする大当が発生してしまった場合でも、遊技者は、高確率状態が終了するのを阻止することに技術介入できたことに満足感を覚える可能性が高い。
これにより、遊技者は、高確率状態を維持する機会を与えられることで、遊技に大きな興味を持つことになり、その遊技機での遊技をする機会が増加する可能性があり、遊技店における遊技機の稼働率を向上させることが可能となる。
なお、第1報知時間が終了し、大当たりを報知し、大当たり状態が発生して終了した際に通常の状態となるのを報知するのは、第1報知時間の計時開始時か、第1報知時間の計時中で、かつ第1報知時間の残り時間が第2報知時間よりも十分に長い状態となっている時が好ましい。
また、大当たり状態後に通常の状態となるが高確率状態となるかの決定は、大当たりとなることが決定される時から第1報知時間の計時が開始される時までの間となっていることが好ましい。
また、高確率状態における第2報知時間の長さは、たとえば、第2報知時間の半分以下であることが好ましい。
また、第1始動入賞口と、第2始動入賞口とをそれぞれ別に遊技者が狙いを定めて遊技球を発射できるように、第1始動入賞口と、第2始動入賞口とが遊技盤上で離れた位置にあることが好ましい。この際に、たとえば、遊技球を弱めに発射する通常の打ち方で第1始動入賞口に入賞し易くなり、遊技球を強めに発射するいわゆる右打ちで第2始動入賞口に入賞し易くするようにしてもよいし、その逆としてもよい。
請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記載の発明において、
前記通常当たり報知手段は、前記高確率状態中に第1抽選手段による第1抽選の結果が大当たりであるとともに、前記確率状態制御手段により決定される当該大当たりに基づいて発生する大当たり状態後の状態が通常の状態の場合に、当該第1抽選の大当たりとなる結果を報知するための第1報知手段による第1報知時間の計時開始時もしくは計時中に、当該大当たり状態後に通常の状態が発生することを報知するか否かを決定する報知決定手段を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、前記高確率状態中に第1抽選手段による第1抽選の結果が大当たりであるとともに、前記確率状態制御手段により決定される当該大当たりに基づいて発生する大当たり状態後の状態が通常の状態の場合でも、通常の状態となることが報知される場合と報知されない場合とが生じることになる。
ここで、通常の状態となることが報知されれば、上述のように遊技者が第2始動入賞口に遊技球を入賞させて小当たりを発生させることで、高確率状態を維持する機会を得るが、報知されなければ、大当たりが発生した後に通常の状態となるか高確率状態となるかが遊技者には正確にはわからず、高確率状態となる大当たりを無効にしてしまう恐れがあるので、遊技者が小当たりを発生させようとする可能性は低く、高確率状態を維持できない可能性が大きくなる。
したがって、通常の状態となることが報知される状態が報知されない状態より遊技者に有利な状態となり、通常の状態を報知されない状態が報知される状態より遊技者に不利な状態となる。
したがって、通常の状態となることを報知するか否かで遊技の状態を変えることが可能となる。また、この報知をたとえば液晶ディスプレイ等の表示やランプの点灯やスピーカによる音声等のいずれかで行うものとした場合に、液晶ディスプレイの表示制御やランプの点灯制御や音声制御等で、遊技を遊技者に有利な状態に変えたり、遊技者に不利な状態に変えたりすることが可能となる。
請求項3に記載の遊技機は、請求項1または2に記載の発明において、
前記第2始動入賞口には、当該第2始動入賞口に入賞可能な状態の遊技球を第2始動入賞口に入賞する状態と、入賞しない状態とに振り分ける振り分け装置が備えられていることを特徴とする。
請求項3に記載の遊技機においては、第2始動入賞口への遊技球の入賞が振り分け装置により制限されることになり、第2始動入賞口に遊技球が入賞する確率が低下することになる。
これにより、上述のように高確率状態において、第1抽選の結果が大当たりとなって発生する大当たり状態後に通常の状態となることが報知された際に、第2始動入賞口に遊技球を入賞させようとしても、遊技球が入賞する確率が低下することになり、高確率状態を継続させようとする遊技者の技術介入が難しくなる。
これにより、一度、高確率状態が発生したら、遊技者の技術介入により永続的に高確率状態が続いてしまうような状態を防止することができる。特に、第2抽選手段による小当たりの発生が極めて高確率(たとえば、80%以上)などの場合に、高確率の継続する割合を順当なものとすることができる。すなわち、高確率状態が維持されることで、遊技者が遊技球をあまり消費せずに長い時間に渡って遊技し、その間に発生する大当たり状態で得られる遊技球の大部分が消費されずに遊技者の利益となってしまうのを防止し、遊技店と遊技者の利益のバランスを調整することができる。
また、第2抽選では、少なくともはずれと同程度以上の小当たりが発生し、かつ、大当たりも発生することから、遊技者が主に第1始動入賞口に遊技球を入賞させて第1抽選を行うのではなく、第2始動入賞口に遊技球を入賞させて第2抽選を行うようになる可能性がある。しかし、第2始動入賞口への遊技球が入賞する確率を低下させることで、遊技者が第2始動入賞口に遊技球を入賞させるより、第1始動入賞口に遊技球を入賞させた方が賞球数が増加するとともに大当たりの抽選回数が増加することになり、遊技者が第1抽選を行うように遊技を行う状態となるように誘導可能となる。
これにより、上述のような高確率状態を継続させることに興趣を覚えるような遊技性の遊技が確実に可能となる。
なお、第2始動入賞口を狙って遊技すると小当たり状態が頻繁に発生することで、遊技に遅延が生じ、単位時間当たりの大当りの抽選回数が減少し、遊技者に不利となる可能性があり、この点からも、遊技者が通常の状態において、第2始動入賞口を狙らわないように誘導可能となる。
請求項4に記載の遊技機は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、
遊技球が入賞できない閉状態と遊技球が入賞し易い開状態との間で開閉変動する特別変動入賞装置が少なくとも二つ設けられ、
これら特別変動入賞装置は、通常の状態および高確率状態においては閉状態とされ、
一方の特別変動入賞装置は、大当たりとなることに基づいて前記大当たり状態となった際に開閉変動して当該特別変動入賞装置に多くの遊技球を入賞可能とすることにより、前記大当たり状態において遊技者に多くの遊技球の獲得を可能とさせ、
他方の特別変動入賞装置は、第2抽選の結果が小当たりとなることに基づいて前記小当たり状態となった際に開閉変動することにより当該特別変動入賞装置に遊技球を入賞可能とすることにより、前記小当たり状態において遊技者に大当たり状態で獲得可能な遊技球より少ない遊技球の獲得を可能とさせ、
前記遊技盤には、他方の特別変動入賞装置が開放した際に当該特別変動入賞装置への遊技球の入賞を阻害する阻害部材が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、第2抽選で小当たりを発生させて上述のように高確率状態を継続可能とする上では、第2抽選における小当たりの発生確率を高くする必要があり、本発明では、小当たりの発生確率をはずれの発生確率以上としている。この場合に、小当たりを頻繁に発生させることにより、小当たり状態を頻繁に発生させることが可能となり、遊技者によっては、第2始動入賞口を狙って遊技球を発射することで、小当たりを頻繁に発生させ、これに基づき小当たり状態を頻繁に発生させ、小当たり状態によって得られる遊技球を溜めるような遊技を行う可能性がある。
そこで、第2抽選の小当たり用と第1抽選の大当たり用とで、開放する特別変動入賞装置を異なるものとし、かつ、第2抽選の小当たり用の特別変動入賞装置が開状態となった際に当該特別変動入賞装置への遊技球の入賞を阻害する阻害部材を設け、小当たり状態が発生し、特別変動入賞装置が開放しても、遊技球が少ししか入賞できないようにすることで、小当たりによる得られる遊技球を少なくすることができる。
これにより、小当たりを狙うような遊技を行わないように遊技者を誘導することができる。
また、小当たりにより、通常の状態における遊技球の獲得数が多くなるような事態を防止することができ、遊技者の得られる遊技球数が多くなりすぎるのを防止することができる。
なお、特別変動入賞装置を二つ設ける場合に、第1抽選用と第2抽選用とに分けてもよいし、大当たり用と小当たり用に分けてもよい。
請求項5に記載のプログラムは、遊技球が発射される遊技盤と、
前記遊技盤上に設けられた第1始動入賞口および第2始動入賞口と、
前記第1始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて大当たりおよびはずれを決める第1抽選を実行する第1抽選手段と、
前記第2始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて大当たりおよびはずれを決める第2抽選を実行する第2抽選手段と、
前記第1抽選手段による第1抽選の実行に基いて計時開始される第1報知時間が終了する際に第1抽選の結果を報知する第1報知手段と、
前記第2抽選手段による第2抽選の実行に基いて計時開始される第2報知時間が終了する際に第2抽選の結果を報知する第2報知手段と、
前記第1報知手段で大当たりとなる第1抽選の結果を報知した際と、第2報知手段で大当たりとなる第2抽選の結果を報知した際とに、通常の状態より遊技者に多くの遊技球を獲得可能とする所定期間の大当たり状態を発生させる当たり状態制御手段と、
第1抽選の結果が大当たりとなる場合と、第2抽選の結果が大当たりとなる場合とのそれぞれの場合に、当該大当たりに基づいて発生する前記大当たり状態の終了後に前記通常の状態とするか、当該通常の状態に比較して前記第1抽選および第2抽選の結果が大当たりとなる確率が高くなるとともに、前記通常の状態よりも単位時間内に第1始動入賞口に入賞可能な遊技球が多くなる高確率状態とするかを確率抽選で決定するとともに、当該確率抽選の結果に基づいて大当たり状態終了時に通常の状態もしくは高確率状態を発生させる確率状態制御手段と、
前記第1報知時間および第2報知時間を決定する報知時間決定手段と、
前記第1報知手段で計時される第1報知時間および第2報知手段で計時される第2報知時間のうちの一方の報知手段で計時される一方の報知時間の終了時に一方の抽選結果が大当たりとなる抽選結果が報知される際に、他方の報知手段により他方の報知時間が計時されている場合に他方の大当たりの抽選結果を強制的にはずれとして書き換え、その結果を他方の報知手段に報知させる報知制御手段とを備えた遊技機における遊技をコンピュータでシュミレーションするプログラムであって、
前記コンピュータを、第2抽選手段、前記当たり状態制御手段、前記確率状態制御手段、
前記報知時間決定手段、前記報知制御手段として機能させ、
前記第2抽選手段は、第2抽選の結果に大当たりおよびはずれに加えて小当たりを有し、第2抽選の結果が小当たりとなる確率を第2抽選の結果がはずれとなる確率以上とし、
前記当たり状態制御手段は、第2抽選の結果が小当たりとなった場合に、前記大当たり状態よりも遊技者が獲得可能な遊技球が少ない小当たり状態を所定期間だけ発生させ、
前記確率状態制御手段は、第2の抽選結果が小当たりとなる場合に、前記通常の状態とするか前記高確率状態とするかの抽選を行わずに、前記小当たり状態発生前の通常の状態もしくは高確率状態を小当たり状態終了後も変更することなく維持し、
前記報知時間決定手段は、前記高確率状態における第2報知時間を第1報知時間より短くし、
前記報知制御手段は、第2報知手段により小当たりとなる第2抽選結果が報知される際に、第1報知時間が計時されている場合に第1抽選のうちの大当たりの結果を強制的にはずれとして書き換え、その結果を第1報知手段に報知させ、
かつ、第1抽選手段による第1抽選の結果が大当たりであるとともに、前記確率状態制御手段により決定される当該大当たりに基づいて発生する大当たり状態後の状態が通常の状態の場合に、当該第1抽選の大当たりとなる結果を報知するための第1報知手段による第1報知時間の計時開始時もしくは計時中に、当該大当たり状態後に通常の状態が発生することを報知可能な通常大当たり報知手段を有することを特徴とする。
請求項5に記載に発明においては、遊技機のビデオゲーム等のシミュレーションにおいて、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することができる。なお、ここでのコンピュータには、CPUやRAM、ROM等のメモリを備え、プログラムに基づいてゲームを実行する所謂ビデオゲーム機、携帯型ゲーム機、アーケードゲーム機等のゲーム機も含まれる。
また、請求項5に記載のプログラムに、請求項2から請求項4に記載の構成を模擬的に再現する機能を付加しても良い。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
請求項6に記載の発明においては、請求項5に記載の発明と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、確率変動状態のような高確率状態を有する遊技機において、高確率状態が大当たり状態の発生により終了する際に、これを技術介入により阻止して、高確率状態を継続するような遊技を可能とし、これにより遊技者の興趣を高め、遊技店における遊技機の稼働率を向上することができる。
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技媒体(例えば、遊技球やメダル等)の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる遊技機(例えば、弾球遊技機としてのパチンコ遊技機)の構成及び動作について説明する。
この例のパチンコ遊技機は、所謂デジパチと呼ばれる種類のパチンコ遊技機としての基本的な構成を有するもので、図1に示す遊技盤1を備え、遊技盤1の前面のガイドレール2等で囲まれた部分に遊技領域2aが形成されている。
遊技盤1の盤面の遊技領域2a内には、そのほぼ中央部の僅かに上側に可変表示装置(装飾図柄表示装置)3が設けられている。可変表示装置3は、例えば、液晶表示装置からなるもので、抽選手段として機能する後述の主制御装置231で行われる抽選の当たりおよびはずれの抽選結果を表示するものであるが、抽選結果の表示に際し変動表示ゲームを表示し、この変動表示ゲームの当たりおよびはずれによって上述の抽選結果を表示するようになっている。
変動表示ゲームは、基本的に周知のもので、例えば、数字等の複数の装飾図柄(識別情報)を複数の表示領域でそれぞれ切り換えるように変動表示し、予め抽選で決定された変動パターンにおける変動表示時間が経過した際に、変動表示を終了して、ぞれぞれの表示領域に一つずつの装飾図柄を停止表示し、停止表示された装飾図柄の組み合わせが特別の組み合わせとなった場合に大当たりとして後述の特別遊技状態を発生させるものである。なお、可変表示装置3は液晶表示装置に限られるものではなく、周知の各種表示装置を用いることができる。なお、装飾図柄には、各種キャラクタ(独自のキャラクタや、既存のアニメ、タレント等のキャラクタ)が含まれる場合が多く、キャラ図とも称する。
また、可変表示装置3においては、上述の変動表示ゲームの表示において単に装飾図柄を順次切り換えて表示するだけではなく、様々な演出的な表示が行われ、装飾図柄に関係するキャラクタやその他キャラクタのアニメーション表示等も行われる。なお、この例では、いわゆる識別情報としての特別図柄(特図)を用いた変動表示ゲームが2つ並行して後述のように表示されるようになっており、可変表示装置3においても、2つの変動表示ゲームが並行して行われる。ここでは、後述の特図の変動表示ゲームと合わせて、一方の変動表示ゲームを以下第1特図ゲームと称し、他方の変動表示ゲームを第2特図ゲームと称する。
なお、可変表示装置3における表示方法は特に限定されるものではなく、たとえば、第1特図ゲームは、上述の複数の表示領域でそれぞれ装飾図柄を変動表示するものとし、第2特図ゲームは特に複数の表示領域を設けず、可変表示装置3の隅で変動表示を行った後に大当たりもしくははずれの演出を行うものであってもよい。また、両方とも上述のように複数の表示領域でそれぞれ装飾図柄を変動表示を行うものであってもよい。また、後述のようにこの遊技機では、確率変動状態(高確率状態(電チューサポートを含む))と通常の状態(低確率状態)とで遊技が行われるが、通常の状態では第1特図ゲームが可変表示装置3上で変動表示ゲームとして表示させられ、確率変動状態では第2特図ゲームが変動表示ゲームとして表示させられるようにしてもよい。この場合に変動表示ゲームとして表示されない特図ゲームは、上述のように画面の隅で簡単な変動表示を行うようにしてもよい。さらに、可変表示装置3を2つ備え、一方の可変表示装置3で第1特図ゲームを行い、他方の可変表示装置3で第2特図ゲームを行ってもよい。
また、可変表示装置3は、その周囲を遊技球の流入を防止する周囲壁31で囲まれている。また、周囲壁31の底部となる部分には、遊技球がその下側から跳ねて流入可能で、流入した遊技球の一部を後述の第1始動入賞口51に誘導するステージ32が形成されている。また、周囲壁31には、例えば、その側部の外側に設けられた遊技球の流入口と、ステージ32に向けて遊技球を流出する流出口と、流入口から流出口につながる流路とを備えた、ワープ装置33を備え、周囲壁31の周囲を流下する遊技球の一部をステージ32に誘導するようになっている。
可変表示装置3より右側の下方には、第1および第2特図表示器4a,4bが設けられている。第1および第2特図表示器4a,4bは、例えば、それぞれ7セグのLED表示装置からなり、特別図柄(識別情報)を上述の装飾図柄と同様に変動表示する。しかし、第1および第2特図表示器4a,4bは、可変表示装置3のような演出的な表示は行わず、それぞれ単純に特別図柄(特図)を順次切り換えて表示し、上述の変動表示時間が経過した後に特別図柄を停止表示し、停止表示された特図が予め決められた当たりの特図か、はずれの特図かで当たりおよびはずれを報知するようになっている。
また、可変表示装置3で行われる装飾図柄による第1特図ゲームが第1特図表示器4aで行われる特別図柄の第1特図ゲームに対応し、可変表示装置3で行われる装飾図柄による第2特図ゲームが第2特図表示器4bで行われる特別図柄の第2特図ゲームに対応する。
すなわち、第1特図ゲームは、可変表示装置3の装飾図柄の第1変動表示ゲームとして表示されるとともに第1特図表示器4aの特別図柄の第1変動表示ゲームとして表示され、それぞれの第1変動表示ゲームは、後述の主制御装置231で行われる1つの第1抽選の結果をそれぞれ報知する同じ結果となるゲームである。
また、第2特図ゲームは、可変表示装置3の装飾図柄の第2変動表示ゲームとして表示されるとともに第2特図表示器4bの特別図柄の第2変動表示ゲームとして表示され、それぞれの第2変動表示ゲームは、後述の主制御装置231で行われる1つの第2抽選の結果をそれぞれ報知する同じ結果となるゲームである。
すなわち、第1特図ゲーム(第1抽選)および第2特図ゲーム(第2抽選)として主制御装置231で行われる当たりおよびはずれの抽選の結果を報知する変動表示ゲームが遊技者を楽しませるための装飾図柄のゲームと、結果を報知するだけの特図のゲームとに分けて表示されている。
また、可変表示装置3における装飾図柄のゲームと、特図表示器4a、4bにおける特図ゲームは、ほぼ同時進行して行われ、表示される大当たりおよびはずれの抽選結果は上述のように同じものとなる。なお、可変表示装置3と特図表示器4a,4bとでは、変動表示時間(変動表示の開始タイミングと停止タイミングとの間の時間で本発明の報知時間)がほぼ同じとなる。
なお、この例においては、第1特図ゲーム(第1抽選)および第2特図ゲーム(第2抽選)においては、大当たり、およびはずれに加えて小当たりを抽選するようになっている。そして、小当たりとなった場合に、前記大当たり状態よりも遊技者が獲得可能な遊技球が少ない小当たり状態を所定期間だけ発生させるようになっている。
可変表示装置3の直下には、第1始動入賞口51が設けられている。この第1始動入賞口51は、大当たりおよびはずれを決定する抽選を行う第1抽選手段として機能する主制御装置231に、遊技球が入賞することに基づいて第1特図ゲームの大当たりおよびはずれを決める第1抽選開始の契機(第1変動表示ゲーム開始の契機)を付与するものである。
また、第1始動入賞口51には、当該第1始動入賞口51への遊技球の入賞を検知する第1始動入賞球検知センサ52が備えられている。
また、この第1始動入賞口51には、普通変動入賞装置(変動入賞装置)53が設けられている。普通変動入賞装置53は、電動役物として所謂電チユーを有するもので、電動役物を構成する左右二つの可動片54,54の間が前記第1始動入賞口51となっている。そして、通常時は、可動片54,54が遊技球を1個だけ流下可能な間隔をあけて閉じた状態とされ、後述の普通図柄変動表示ゲーム(普図変動表示ゲーム)の結果が当たりとなった場合に予め設定された時間だけ二つの可動片54,54が開放するようになっている。
そして、可動片54,54が開いた開状態では、可動片54に遊技球が案内されて第1始動入賞口51に遊技球が入賞可能となって、遊技球が入賞し易い状態となっている。それに対して可動片54,54が閉じた閉状態では、遊技球が可動片54,54に案内されて第1始動入賞口51に入賞することがなく、開状態より遊技球が第1始動入賞口51に入賞しずらい状態となっている。
すなわち、普通変動入賞装置53は、第1始動入賞口51に遊技球が入賞しづらい閉状態と、一対の可動片54,54に遊技球が案内されることで、当該閉状態より第1始動入賞口51に遊技球が入賞し易いように開いた開状態との間で変動するようになっている。
可変表示装置3の右側には、第2始動入賞口55が設けられている。
この第2始動入賞口55は、後述のように第2特図ゲームの大当たりおよびはずれを決定する抽選を行う第2抽選手段として機能する主制御装置231に、遊技球が入賞することに基づいて第2特図ゲームの大当たりおよびはずれを決める第2抽選開始の契機(第2変動表示ゲーム開始の契機)を付与するものである。
また、第2始動入賞口55には、当該第2始動入賞口55への遊技球の入賞を検知する第2始動入賞球検知センサ56が備えられている。
また、第2始動入賞口55には、遊技球を第2始動入賞口55に入賞する状態と、入賞しない状態とに振り分ける振り分け装置57が設けられている。この例において、振り分け装置57は、いわゆるクルーン58で構成されており、クルーン58は、上面側が曲面(たとえば、概略球面)状の凹部とされた皿状の部材で、上面の凹部内を遊技球が円周方向に転動するようになっている。
そして、クルーン58には、上面と下面とに開口した穴58a、58bが複数設けられ、クルーン58の上面を円周方向に転動する遊技球は、これらの穴58a、58bのいずれかに落下するようになっており、クルーン58上に停止した状態の遊技球が留まることがないようになっている。
そして、一つの穴58aに落下した遊技球は、そのまま、第2始動入賞口55に入賞し、他の二つの穴58b、58bに落下した遊技球は、クルーン58の下側の遊技領域2aに放出され、第2始動入賞口55に入賞することなく、遊技領域2aをさらに流下する状態となる。
また、クルーン58上に配置された遊技釘16は、クルーン58上を流下する遊技球の一部をクルーン58上に誘導する誘導部材として機能するとともに、これら遊技釘16からなる誘導部材によってクルーン58上に誘導されなかった遊技球は、クルーン58に流入できないようにされている。これにより、前記遊技釘16がクルーンに流入する遊技球数を制限した状態となっている。
また、第2始動入賞口55上の直上にクルーン58が配置され、クルーン58に誘導されなかった遊技球が第2始動入賞口55に流入するのを防止している。したがって、第2始動入賞口55には、クルーン58の一つの穴58aを通過した遊技球だけが入賞できるようになっている。
また、クルーン58には、前記遊技釘により一般的な始動入賞口と同程度の割合(入賞率)で遊技球が流入するような設計となっている。また、クルーン58においては、たとえば、クルーン58に流入した遊技球の1/3が穴38aに落下して第2始動入賞口55に入賞するようになっている。なお、始動入賞口の入賞率とは、機種毎の設計によって決められるもので、必ずしも一般的な入賞率は存在しないが、他のデジパチと呼ばれるパチンコ遊技機における始動入賞口(電チューを備えないか、電チューが閉じた状態)の入賞率の振れの範囲内に収まるような入賞率とされている。
したがって、第2始動入賞口55の遊技球の入賞率は、一般的な始動入賞口の1/3程度に低くされている。
以上のことから、遊技球が発射される遊技盤1上に第1始動入賞口51および第2始動入賞口55が設けられており、第1始動入賞口51に遊技球が入賞して第1始動入賞球検知センサ52に検知されることで第1特図ゲームの開始(第1抽選)の契機が付与され、第2始動入賞口55に遊技球が入賞して第2始動入賞球検知センサ56に検知されることで第2特図ゲームの開始(第2抽選)の契機が付与される。
また、可変表示装置3の表示には、第1特図保留数表示7aおよび第2特図保留数表示7bが行われるようになっている。そして、第1始動入賞球検知センサ52が変動表示ゲームとしての第1特図ゲーム中において第1始動入賞口51に入賞した遊技球を検知した場合に上限となる数値(たとえば4)の範囲内で第1特図保留数(第1入賞記憶数)に1加算され、この始動入賞に基づいて第1特図ゲーム(装飾図柄および特別図柄の両方の第1特図ゲーム)が開始される場合に、第1特図保留数から1減算される。この第1特図保留数、すなわち、第1特図ゲームを開始する契機(始動権利)の数が第1特図保留数表示7aにおけるたとえばマークの数として表示される。
同様に、第2始動入賞球検知センサ56が変動表示ゲームとしての第2特図ゲーム中において第2始動入賞口55に入賞した遊技球を検知した場合に上限となる数値(たとえば4)の範囲内で第2特図保留数(第2入賞記憶数)に1加算され、この始動入賞に基づいて第2特図ゲーム(装飾図柄および特別図柄の両方の第1特図ゲーム)が開始される場合に、第2特図保留数から1減算される。この第2特図保留数、すなわち、第2特図ゲームを開始する契機(始動権利)の数が第2特図保留数表示7bにマークの数として表示される。なお、第1特図保留数表示および第2特図保留数表示を可変表示装置3での画面表示とせずに、それぞれを表示する専用の第1特図保留数表示器および第2特図保留数表示器を設けてもよい。
また、可変表示装置3の下方で、さらに第1始動入賞口51の下方に、特別変動入賞装置8が設けられている。所謂アタッカーと呼ばれる特別変動入賞装置8には遊技球が入賞するとともに他の入賞口より大きな大入賞口83と、この大入賞口83を開閉する可動扉81が設けられ、通常行われる通常遊技時は、可動扉81が遊技球を流入させないように閉じた閉塞状態とし、前記変動表示ゲームの結果が大当たりとなった場合(大当たりに基いて大当たり状態としての特別遊技状態が開始された場合)に所定条件に基づいて遊技球が流入し易いように開いた開放状態とするとともに後述のように開閉を繰り返すようになっている。すなわち、特別変動入賞装置8は、遊技球が入賞可能な開状態と、遊技球が入賞できない閉状態とに変動可能なものとなっている。
特別変動入賞装置8の大入賞口83に当該大入賞口83に入賞した遊技球を検知する大入賞球検知センサ82が設けられている。
また、主制御装置231に駆動源を制御される特別変動入賞装置8は、変動表示ゲームが当たりとなったことに対応して開放した際に、所定時間の経過および所定個数の遊技球の入賞という二つの条件のうちのいずれかの条件が達成された段階で閉塞するとともに、再び開放し、上述の条件の成立に基づいて閉塞することを所定回数(所定ラウンド数)繰り返すように制御される。なお、特別変動入賞装置8が開放してから閉塞するまでをラウンドと称する。すなわち、主制御装置231は、大当たり状態中に、特別変動入賞装置8を複数の遊技球の連続的な入賞が可能となる開放状態とした後に閉塞状態することを1ラウンドとして、前記ラウンドを所定回数繰り返すように特別変動入賞装置8を制御する。
また、所定回数のラウンドが行われることが大当たり状態の終了条件となる。
また、第2始動入賞口55の下方には、小当たり用特別変動入賞装置11が設けられている。そして、小当たり用特別変動入賞装置11は、この例において、いわゆる電チューとなっており、上述の普通変動入賞装置53と同様に一対の可動片11a、11aを有し、これら可動片11a、11a同士の間に小当たり用大入賞口11bが設けられている。
また、小当たり用大入賞口11bには、当該小当たり用大入賞口11bへの遊技球の入賞を検知する小当たり大入賞球検知センサ11cが設けられている。
通常時は、可動片11a,11aが遊技球を1個だけ流下可能な間隔をあけて閉じた状態とされ、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームのいずれかの結果が小当たりとなった場合に予め設定された時間だけ二つの可動片11a,11aが開放し、小当たり用大入賞口11bに遊技球が入賞可能となるとともに、可動片11a,11aにより遊技球が小当たり用大入賞口11bに誘導されるようになっている。また、この例では、閉じた状態の可動片11a,11a同士の間となる位置の直上に遊技釘16,…が配置されているため、一対の可動片11a,11aが閉じた状態では、小当たり用大入賞口11bへの遊技球の入賞が不可能となっている。また、小当たり用大入賞口11bの開閉が終了して閉状態なることが、小当たり状態の終了条件となる。
なお、小当たり用特別変動入賞装置11は、上述の電チューに限られるものではなく、特別変動入賞装置8のようなアタッカー形式であってもよいが、この場合に、小当たり用の大入賞口となる部分の幅が狭くなっていることが好ましく、たとえば、遊技球の直径より僅かに長い程度の幅となっていることが好ましい。
なお、後述のようにこの例においては、第2特図ゲームで小当たりが極めて頻繁に発生するので、その度に小当たり用特別変動入賞装置11に数個以上の遊技球が入賞する状態となると,確変状態(小当たり状態は含む)における出玉(払い出される遊技球)が多くなってしまう可能性がある。
そこで、この例では、小当たり用特別変動入賞装置11は、アタッカー方式より遊技球が入賞しずらい電チュー方式とするとともに、小当たり用特別変動入賞装置11の近傍の上側となる部分に小当たり用特別変動入賞装置11の小当たり用大入賞口11bへの遊技球の入賞を阻害する阻害部材としての遊技釘16を複数配置して、小当たり用大入賞口11bへの遊技球の入賞する確率(入賞率)を低下させている。
なお、阻害部材としての遊技釘16は、小当たり用大入賞口11bへの遊技球の入賞を完全に防止ししてしまうものではなく、入賞率は極端に低くなるものの、小当たり用大入賞口11bに遊技球が入賞することが可能となっている。そして、第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームで小当たりが発生すると、たとえば、一回だけ小当たり用特別変動入賞装置11が1秒未満から数秒程度の予め設定された期間だけ開状態となって、遊技球の入賞が可能となるが、実際に遊技球が入賞するのは、たとえば,数十回程度の開放で1個の遊技球程度となっている。
可変表示装置3の右で、普通変動入賞装置53の上には、普図通過口(始動通過口)9が設けられている。また、普図通過口9に対応して、普図通過口9内を通過した遊技球を検知する通過球検知センサ91が設けられ、通過球検知センサ91に遊技球が検知されること、すなわち、普図通過口9を遊技球が通過(入賞)することに基づいて後述の普通図柄変動表示ゲーム(以下、普図ゲーム)を後述の普通図柄(普図)表示装置(LED表示装置)6で表示する契機が付与されるようになっている。
普図変動表示ゲームを表示する普図表示装置6は、例えば、普図表示装置6を7セグのLED表示装置からなるものとし、普通図柄としての数値等の表示を順次切り換えて変動表示した後に一つの数値等の表示を停止表示し、停止表示された数値等の表示が7等の予め決められた当たり数値等の表示ならば当たりとなるものである。なお、LEDにより点灯、消灯される丸のマークとバツのマークとが交互に点灯、消灯することで変動表示を行い、当たりの場合に丸のマークが点灯され、はずれの場合にバツのマークが点灯されるようなものであってもよい。また、当たりおよびはずれの結果は、主制御装置231により抽選で決定されるものである。
上述の普図表示装置6の下には、普図保留数表示ランプ10が設けられている。普図通過口9を遊技球が普通図柄変動表示ゲーム中において通過した際(通過球検知センサ91が遊技球の検出を出力した際)に上限となる数値(たとえば、4)の範囲で普図始動記憶数に1加算し、普図変動表示ゲームが開始された際に普図始動記憶数から1減算する処理を行うようになっている。この普図始動記憶数が普図保留数表示ランプ10に表示される。
そして、上述のように、普図変動表示ゲームが当たりとなった場合に、普通変動入賞装置53が開放し、普通変動入賞装置53への遊技球の入賞率が高まり、第2特図ゲームの開始機会が増加するようになっている。
また、遊技領域の左側部には、複数の一般入賞口13,13が設けられている。また、一般入賞口13,13に対応して、一般入賞口13,13に入賞した遊技球を検知する一般入賞球検知センサ131がそれぞれ設けられている。
また、特別変動入賞装置8の下方の遊技領域2aの最下端部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域2a外部となる遊技盤1裏面に排出させるアウト口15が設けられている。
また、遊技盤1の前面には、遊技球の流下方向を規制するととも流下方向を転換する遊技釘16(一部だけ図示)や風車(図示略)等の流下規制転換部材が設けられている。
次に、この例のパチンコ遊技機の制御系を図2に示されるブロック図を参照して説明する。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部23と、副制御部24と、これら主制御部23および副制御部24に電力を供給する電源供給装置29とから構成されている。
主制御部23には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置231が備えられ、主制御装置231には、プログラムを実行するCPU23a、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM23bや、プログラムに基づいて発生したデータやROM23bから読み出した各種データ等を記憶するRAM23cや周波数発生回路部23d等が備えられている。
主制御装置231(CPU23A)には、パチンコ遊技機に設けられた各種センサからの信号が入力可能となっており、前述の第1始動入賞球検知センサ52、第2始動入賞球検知センサ56、大入賞球検知センサ82、小当たり大入賞球検知センサ11c、通過球検知センサ91、一般入賞球検知センサ131が接続されるとともに、遊技球の入賞に対応して賞球を払出す遊技球払出装置251から払い出された賞球を検知する遊技球払出検知センサ232、パチンコ遊技機におけるエラーを検知するエラー検知センサ233等が接続されている。
また、主制御装置231は、パチンコ遊技機の各種装置を動作させるため各種信号を出力するようになっている。例えば、主制御装置231には、遊技店において設置された各遊技機のデータを集計管理するための集中管理装置234が主制御装置231からデータを入力可能に接続されている。また、主制御装置231には、サブ制御装置としての払出制御装置25、図柄制御装置(表示制御装置)26、ランプ制御装置27、音声制御装置28が接続され、これらサブ制御装置に対してコマンド(制御指令)を出力可能に接続されている。
なお、ここで、払出制御装置25は実質的に賞球を払出すためのパチンコ遊技機における遊技の主要な制御を行うことから主制御部23に含まれるものとし、遊技の演出に係わる図柄制御装置26、ランプ制御装置27、音声制御装置28は副制御部24に含まれるものとなっている。
また、主制御装置231には、7セグのLED表示装置である第1および第2特図表示器4a,4bが接続され、主制御装置231が第1および第2特図表示器4a,4bにおける表示制御を行う。そして、第1および第2特図表示器4a,4bは、上述のように主制御装置231で行われる第1抽選および第2抽選の結果を報知するものであり、第1および第2報知手段として機能する。また、主制御装置は、これら第1および第2特図表示器4a,4bを制御することから第1報知手段および第2報知手段の一部として機能している。
なお、実際の主制御装置231の処理においては、大当たり、小当たり、はずれを決める第1抽選処理および第2抽選処理が同じプログラムで同様の処理として行われる可能性があり、同様に第1報知手段および第2報知手段としての処理も同じプログラムで行われる可能性があり、必ずしもこれら第1抽選手段と第2抽選手段を一つの手段として表現してもかまわないし、同様に第1報知手段と第2報知手段とを一つの手段として表現してもかまわない。
なお、プログラムが同じでも、抽選確率等のデータを異なるものとすることで、処理的には異ならせることができる。また、これらについて同じプログラムではなくそれぞれ異なるプログラムを用いてもよい。
また、払出制御装置25には、払出制御装置25により制御されて賞球および貸球を払出す遊技球払出装置251が接続されるとともに、プリペードカード252のデータを読み込で遊技球の貸出制御を行うためのCRユニット253が球貸信号制御装置254を介して接続されている。そして、払出制御装置25は、主制御装置231からコマンドに基づいて賞球を払出すとともに、CRユニット253から球貸信号制御装置254を介して入力される球貸信号に基づいて貸球を払出す制御を行う。
また、主制御装置231には、上述の普通変動入賞装置53の可動片54,54を駆動する普通変動ソレノイド242が接続されている。また、主制御装置231には、特別変動入賞装置8の可動扉81を駆動する特別変動ソレノイド241が接続されるとともに、小当たり用特別変動入賞装置11の可動片11a,11aを駆動する小当たり変動ソレノイド243が接続されている。そして、これらのソレノイド241,242,243が主制御装置231に制御される。
また、主制御部23には、主制御装置231と直接接続されていないが、遊技球を遊技領域2aに発射する打球発射装置(図示略)の発射駆動装置235を制御する発射制御装置236が設けられ、発射制御装置236には、遊技球の発射を操作するための回転式操作ハンドル237、発射停止釦238、タッチセンサ239が接続されている。
そして、主制御部23の主制御装置231は、パチンコ遊技機における遊技の進行を制御するもので、第1始動入賞球検知センサ52、第2始動入賞球検知センサ56、大入賞球検知センサ82、小当たり大入賞球検知センサ11c、一般入賞球検知センサ131から遊技球の検知信号が入力された場合、すなわち、各入賞口に遊技球が入賞した場合に、払出制御装置25にコマンドを出力して、賞球として遊技球の排出を行わせる。
また、主制御装置231は、通過球検知センサ91から遊技球の検知信号が入力した場合に、上述の普図始動記憶数を加算する処理を行うとともに、普図ゲームの当たりおよびはずれを決定する抽選処理で用いられる乱数を取得し、普図変動表示ゲームを開始する。この際に抽選処理によって、普図ゲームの当たりおよびはずれを決定し、普図ゲームの表示や結果の報知や演出のために図柄制御装置26やランプ制御装置27や音声制御装置28にコマンドを出力する。
また、主制御装置231は、第1始動入賞球検知センサ52から遊技球の検知信号が入力した場合に、上述の第1特図保留数に1加算する処理を行うとともに、第1特図ゲームの大当たり、小当たりおよびはずれを決定する第1抽選処理で用いられる乱数を取得し、第1特図ゲームを開始する。この際に第1抽選処理によって、第1特図ゲームの大当たり、小当たりおよびはずれを決定し、第1特図表示器4aを制御して特図の第1変動表示ゲームを表示するとともに、装飾図柄の第1変動表示ゲームの表示や結果の報知や演出のために図柄制御装置26やランプ制御装置27や音声制御装置28等にコマンドを出力する。
同様に、主制御装置231は、第2始動入賞球検知センサ56から遊技球の検知信号が入力した場合に、上述の第2特図保留数を加算する処理を行うとともに、第2特図ゲームの大当たり、小当たりおよびはずれを決定する第2抽選処理で用いられる乱数を取得し、第2特図ゲームを開始する。この際に第2抽選処理によって、第2特図ゲームの大当たり、小当たりおよびはずれを決定し、第2特図表示器4bを制御して特図の第2変動表示ゲームを表示するとともに、装飾図柄の第2変動表示ゲームの表示や結果の報知や演出のために図柄制御装置26やランプ制御装置27や音声制御装置28等にコマンドを出力する。
すなわち、主制御装置231は、大当たり、小当たりおよびはずれの第1および第2抽選を行う第1および第2抽選手段として機能する。なお、第1および第2始動入賞球検知センサ52,56から遊技球の検知信号が入力した場合に、上述の第1および第2特図ゲームの大当たり、小当たりおよびはずれを判定するための当たり判定用乱数を取得するに加えて、第1および第2特図表示器4a、4bで大当たりとなる特図の第1および第2変動表示ゲームの終了時に停止表示される表示態様(停止表示される特別図柄の種類)を図柄抽選で決定するための特別図柄決定用の乱数(図柄乱数)を取得するようになっている。
また、第1特図ゲームにおいては、その開始条件が、第1始動入賞口51への遊技球の入賞に基いて第1特図保留数が1以上であること、第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームで発生した大当たりに基づく大当たり状態(特別遊技状態)中でないことと、第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームの小当たりで発生した小当たり状態中でないこと、第1特図ゲーム中でないことの4つが全て成立している必要がある。同様に、第2特図ゲームにおいては、その開始条件が、第2始動入賞口55への遊技球の入賞に基いて第2特図保留数が1以上であること、第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームで発生した大当たりに基づく大当たり状態(特別遊技状態)中でないことと、第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームの小当たりで発生した小当たり状態中でないこと、第2特図ゲーム中でないことの4つが全て成立している必要がある。
すなわち、第1特図ゲームは、前の第1特図ゲームが終了することにより開始され、第2特図ゲームは、前の第2特図ゲームが終了することにより開始される。従って、複数の第1特図ゲームが並行して行われることはなく、1つずつ行われ、複数の第2特図ゲームが並行して行われることはなく、1つずつ行われる。しかし、第1特図ゲームと第2特図ゲームとはそれぞれ個別に独立して制御されるので、第1特図ゲームと第2特図ゲームとは同時に並行して行うことが可能となっている。なお、この例において、第1特図ゲーム(第1抽選)の大当たりとなる抽選確率と第2特図ゲーム(第2抽選)の大当たりとなる抽選確率は、等しくされている。なお、大当たり確率は、たとえば、1/315とされている
それに対して、小当たり確率は、第1特図ゲーム(第1抽選)と第2特図ゲーム(第2抽選)とで異なるものとされており、たとえば,第1特図ゲームでの小当たり確率は1/1000とされ、第2特図ゲームの小当たり確率は300/315とされている。
したがって、第1特図ゲームでは、小当たり確率は、大当たり確率より小さなものとされ、小当たりは、大当たりより生じにくいものとなっており、まれにしか小当たりが発生しないようになっている。
一方、第2特図ゲームでは、21回に1回小当たりとならずにはずれか大当たりとなるように小当たり確率が設定されており、ほとんどの場合に小当たりが発生するような確率となっている。上述のように1/315の確率で大当たりが発生し、300/315の確率で小当たりが発生するので、はずれの発生する確率は14/315となる。
そして、第1および第2特図ゲームの長さは、第1および第2特図(第1および第2装飾図柄)を変動表示する期間である第1および第2変動表示時間(第1および第2報知時間)と、変動表示時間が経過した後に遊技者に確定して停止表示された停止図柄としての第1および第2特図(第1および第2装飾図柄)を見せる確定表示時間とを合わせたものとなっている。
第1および第2変動表示時間(第1および第2報知時間)は、基本的に抽選で決定されるが、この例では、後述のように第1および変動表示時間の決定方法が一部従来と異なるものとなっている。なお、確定表示時間は抽選で決定したり、抽選の当たりやはずれ等に基いて変化するものとしてもよいが、ここでは、確定表示時間を一定とする。
そして、上述のように、第1および第2始動入賞球検知センサ52,56から遊技球の検知信号が入力した場合に、上述の第1および第2特図ゲームの変動表示時間を決定するための抽選の判定用の乱数を取得する。なお、主制御装置231において、第1および第2変動表示時間は、基本変動パターンに含まれるデータであり、複数種の基本変動パターンから1つの基本変動パターンを選択することにより決定される。
すなわち、主制御装置231は、第1特図ゲームの変動表示時間としての第1報知時間と、第2特図ゲームの変動表示時間としての第2報知時間を決定する報知時間決定手段として機能する。
また、主制御装置231は、第1特図ゲームの開始時および第2特図ゲームの開始時に、取得した乱数に基いて、開始される第1および第2特図ゲームの大当たり、小当たりおよびはずれを決定するとともに、大当たり、小当たりおよびはずれの抽選結果に対応して、抽選により第1および第2特図ゲームの抽選結果として表示される停止図柄を決定し、さらにこれらの結果に対応して抽選により上述の変動表示時間を含む基本変動パターンを決定する。
また、主制御装置231は、第1特図ゲームと、第2特図ゲームを並行して行うとともに、大当たり状態および小当たり状態において、上述のように第1特図ゲームおよび第2特図ゲームを開始させない。そして、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームのうちの一方の特図ゲームの大当たり、小当たりに基づいて大当たり状態や小当たり状態となる際に、他方の特図ゲームを大当たり、小当たりおよびはずれに係り無く強制的にはずれとする。また、大当たりおよび小当たりの場合には、大当たり状態を発生させる前に他方の特図ゲームをその報知時間に関わらず終了させる。
そして、この状態、すなわち、一方の特図ゲームが大当たりもしくは小当たりで終了し、他方の特図ゲームが行われていない状態か、もし行われている場合には強制終了させられた状態で大当たり状態もしくは小当たり状態が開始され、大当たり状態中および小当たり状態中は、第1及び第2特図ゲームが開始されないので、大当たり状態中は、第1特図ゲームも第2特図ゲームも行われていない状態となる。
上述のように、主制御装置231は、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームのいずれかの結果が大当たりとなった場合、すなわち、第1抽選および第2抽選のいずれかの結果が大当たりとなった場合に、上述の大当たり状態を発生させる。すなわち、主制御装置231は、特別変動入賞装置8の可動扉81の駆動源(特別変動ソレノイド241)を制御して所定の条件に基づいて特別変動入賞装置8を閉じた閉塞状態から開放状態に変動させて前述の大当たり状態を発生させるとともに終了させる制御を行う。すなわち、主制御装置231は、当たり状態制御手段として機能する。
第1特図ゲームおよび第2特図ゲームが大当たりとなると、たとえば、15ラウンドの大当たり状態が行われる。この際の各ラウンドの終了条件は、特別変動入賞装置8の開放開始から30秒弱の経過、もしくは特別変動入賞装置8への遊技球の9個の入賞となり、開放時間が長いので15ラウンドの各ラウンド毎に9個の遊技球が入賞する確率が極めて高い。なお、15ラウンド大当たりに加えていわゆる突然確変や突然時短とよばれる2ラウンド大当たりを発生させるようにしてもよい。
また、主制御装置231は、大当たり状態の終了後に所謂確率変動状態(高確率状態および電チューサポート状態)を発生させるか否かを決定する。この例において、パチンコ遊技機は、通常の確率変動機能を有するデジパチとなっている。そして、第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームで大当たりとなって、大当たり状態が発生した場合に、大当たり状態後に確変とするか否かは、この大当たり状態の発生の契機となった第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームの終了時に第1特図表示器4aもしくは第2特図表示器4bに停止表示された特別図柄で決定される。
すなわち、特別図柄には、はずれの特別図柄と、小当たりの特別図柄と、大当たりの特別図柄とがあり、大当たりの特別図柄には、通常の特別図柄と、大当たり状態後に確率変動状態(確変)となる確変の特別図柄とがあり、大当たりとなる特図ゲームにおいて、停止図柄として、確変の特別図柄が抽選で決定されると、確変が発生することになる。よって、確変を発生させるか否かは、停止図柄を抽選で決定する主制御装置231で決められることになる。
以上のことから、主制御装置231は、確率変動状態(高確率状態)の発生を制御する確率状態制御手段として機能する。すなわち、主制御装置231は、第1抽選の結果が大当たりとなる場合と、第2抽選の結果が大当たりとなる場合とのそれぞれの場合に、当該大当たりに基づいて発生する前記大当たり状態の終了後に前記通常の状態とするか、当該通常の状態に比較して遊技者に有利な高確率状態(確率変動状態)とするかを有利抽選で決定するとともに、当該有利抽選の結果に基づいて大当たり状態終了時に通常の状態もしくは前記高確率状態を発生させる。
また、確率状態制御手段としての主制御装置231は、高確率状態における普通変動入賞装置53の単位時間当たりに開状態となる期間を通常の状態より増加可能とし、かつ、高確率状態における第1抽選の結果および第2抽選の結果が大当たりとなる確率を通常の状態より高くすることで、高確率状態を通常の状態より遊技者に有利な状態とする。すなわち、高確率状態である確率変動状態では、上述の電チューサポート状態とするとともに、たとえば,大当たり確率を10倍程度高くした高確率状態とする。
なお、主制御装置231は、第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームが小当たりとなって小当たり状態が発生した場合に、小当たり状態となる前が確変(高確率状態)となっている場合に小当たり状態の発生で確変を終了とせずに、小当たり状態後も確変を継続するようになっている。したがって、主制御装置は、小当たりが発生した際に小当たり状態後に確変を発生させるか否かの抽選を行うことはなく、小当たり状態前の状態が小当たり状態後も維持される。すなわち、小当たり状態前が通常の状態なら、小当たり状態後も通常の状態となる。また、小当たり状態後に時間短縮状態(低確率有利状態)が発生することもない。
また、主制御装置231は、普図ゲームが当たりとなった場合には、普通変動入賞装置53の可動片54,54の駆動源(普通変動ソレノイド242)を制御して普通変動入賞装置53を閉じた閉状態から開いた開状態とする制御を行う。
ここで、上述の確率変動状態とは、たとえば、主制御装置231(メイン基板)による大当たり抽選(第1抽選および第2抽選)の確率を通常の状態(確率変動状態、時間短縮状態、大当たり状態以外の状態で、確率変動状態を高確率状態とすると低確率状態となる)と異なるものとした状態(高くした状態)であり、時間短縮状態とは、普図抽選における普図ゲームの変動表示時間が短縮されるとともに、大当たり抽選の確率は通常の状態と同じ低確率としたものである。また、確率変動状態においては、一般的に、大当たり抽選の確率を高くするとともに、時間短縮状態における普図ゲームの処理(電チューサポート)を加えたものとなっている。
より詳細に説明すると、確率変動状態は、上述の時間短縮状態と同じ処理含めて以下のような条件で普図ゲームおよび第1および第2特図ゲームを行う状態である。
まず、普図ゲームにおいては、以下のような制御が行われる。なお、以下のような普図ゲーム(変動抽選)の制御を上述のように電チューサポートという。
1、普図ゲームの開始から終了までの普図変動表示時間(普図を順次切り換えるように変動して表示している時間(普図報知時間))および普図確定表示時間(普図ゲームの結果としての停止された普図を確定した状態に表示している時間)からなるゲーム時間毎に1つずつ普図ゲームを処理することになるが、このゲーム時間(のうちのたとえば普図変動表示時間)を短くすることにより、単位時間当たりの普図ゲームの実行回数を通常の状態(確率変動状態でも時間短縮状態でも大当たり状態でもない状態)より増加させる。すなわち、ゲーム時間を短縮する状態である。
2、普図ゲームの当たりとなる抽選確率を、通常の状態より高い高確率状態とする。
3、普図ゲームが当たりとなって、普通変動入賞装置を開放する際に開放時間を通常の状態より長くする(この際、1回の当たりに対する開放回数を多くしてもよい)。
なお、確率変動状態や時間短縮状態において、1における単位時間あたりの普図ゲームの実行回数を通常の状態より極めて多くすることで、2における普図ゲームの当たりとなる確率を高確率とすることを行わないものとしてもよい。
また、確率変動状態における第1特図ゲーム(第1抽選)および第2特図ゲーム(第2抽選)の制御は、第1および第2特図ゲームの当たりとなる抽選確率を通常の状態より高くする(例えば、10倍程度)ようになっている。なお、このような第1特図ゲームおよび第2特図ゲームにおける制御を高確率状態という。また、この高確率状態を伴わずに上述の電チューサポートだけを行う状態が時間短縮状態となる。
なお、この例では、第1始動入賞口51に普通変動入賞装置53が設けられ、確率変動状態や時間短縮状態においては、第1始動入賞口51への遊技球の入賞数が増加することになるが、第2始動入賞口55への遊技球の入賞数は増加しない。また、第1始動入賞口51が可変表示装置3の下方において、左右のほぼ中央部にあり、遊技球を弱めに発射する通常の打ち方とすることで、遊技球が第1始動入賞口51に入賞しやすい状態となる。それに対して、第2始動入賞口55は、可変表示装置3の右側(遊技球が遊技領域2aに流入する左側の反対側)にあるあるため、遊技球の発射勢を強くするいわゆる右打ちを行わないと、遊技球が入賞しずらい状態となっている。
また、時間短縮状態は、上述のように大当たり状態が終了した際に、確率変動状態とならない場合に発生し、大当たり状態が終了した際から、たとえば、所定回数の第1特図ゲームと第2特図ゲームとを会わせた特図ゲームが行われた場合、例えば、100回の特図ゲームが行われた場合に終了する。
また、確率変動状態は、上述のように第1特図ゲームおよび第2特図ゲームのいずれかで確変を伴なう当たりとなってその当たりに対応する大当たり状態が終了した際に開始され、第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームで次の当たりが発生して大当たり状態が開始される際に終了する。
また、この例では、一方の特図ゲームで大当たりが発生した際に、他方の特図ゲームが変動表示中の場合、すなわち、報知時間(変動表示時間)の計時中の場合に、当該他方の特図ゲームの大当たり、小当たり、はずれの抽選結果に拘わらず、強制的に他方の特図ゲームの結果としてはずれを報知するように制御される。また、一方の特図ゲームで大当たりもしくは小当たりが発生した際に、他方の特図ゲームが変動表示中の場合に、他方の特図ゲームで報知時間に残りがあっても、一方の特図ゲームでの大当たりもしくは小当たりの報知に基づく大当たり状態もしくは小当たり状態が発生する前に、他方の特図ゲームを終了させるようになっている。
したがって、他方の特図ゲームの実行中に、一方の特図ゲームで大当たりもしくは小当たりが報知されると、他方の特図ゲームでははずれが報知されて、一方の特図ゲームと他方の特図ゲームがほぼ同時に終了し、一方の特図ゲームの大当たりもしくは小当たりに基づく大当たり状態もしくは小当たり状態が発生する。
また、この例では、一方の特図ゲームで小当たりが発生した際に、他方の特図ゲームが変動表示中の場合、すなわち、報知時間(変動表示時間)の計時中の場合に、当該他方の特図ゲームの大当たり、小当たり、はずれの抽選結果に拘わらず、強制的に他方の特図ゲームの結果としてはずれを報知するように制御される。なお、この際には、一方の特図ゲームが大当たりとなった場合のように、他方の特図ゲームをその報知時間に残りがあっても終了させ
また、この例では、第2始動入賞口55が可変表示装置3の右側に設けられ、遊技者が発射勢を強くして、右打ち状態で遊技球を発射しないと、遊技球が第2始動入賞口55に入賞しにくいが、第1始動入賞口51は、可変表示装置3の下方で、左右の略中央にあるので、基本的に、遊技者の打ち方が発射勢が弱い通常の打ち方であれば、第1始動入賞口51に入賞するようになっている。また、遊技者が右打ちされた場合でも第1始動入賞口51に遊技球が入賞可能である。
したがって、遊技者が、遊技球の発射勢を弱くした通常の打ち方であれば、遊技球は主に第1始動入賞口51に入賞し、第1抽選が行われるとともに、第1抽選の結果を報知するための第1特図ゲームが行われ、第2抽選の結果を報知する第2特図ゲームはあまり行われない状態となる。
また、第1始動入賞口51に変動入賞装置53が設けられ、確変となると、上述の電チューサポートにより、第1始動入賞口51に遊技球が入賞して第1特図ゲームが頻繁に行われる状態となり、この場合も通常の打ち方ならば、第1特図ゲームが主に行われ、第2特図ゲームは行われない。
したがって、このパチンコ遊技機は、通常の打ち方をする限り、第1特図ゲームが主に行われ、第2特図ゲームはあまり行われない。したがって、従来の一つの特図ゲームを行うパチンコ遊技機とほぼ同様の状態となる。
ここで、確変において、たとえば、第1特図ゲームで確変を伴わない大当たりが発生すると、この大当たりに基づく大当たり状態の発生で、確変が終了するとともに、大当たり状態の終了後には、時短となる(この例では、大当たり状態後に確変とならなければ必ず時短が発生するが、通常の状態が発生するようにしてもよいし、状況に応じて時短か通常の状態かのいずれかが発生するようにしてもよい)。
ここで、上述のように、第2特図ゲームで報知される第2抽選結果が小当たりとなる確率が高く、確変中に第1特図ゲームで確変を伴わない大当たりとなる抽選結果が報知される場合に、当該第1特図ゲーム中に、第2特図ゲームで小当たりを発生させれば、第1特図ゲームがはずれとなるので、確変が終了せずに継続することになる。そして、次に第1特図ゲームで確変を伴う大当たりが発生すれば、確変を大当たり状態後も継続することが可能となる。すなわち、第1特図ゲームで確変を伴わない大当たりが発生する度に、第2特図ゲームで小当たりを発生させて、第1特図ゲームをはずれとすれば、確変状態をずっと継続させることが可能となる。
この場合に、確変中に第1特図ゲームが発生した場合、特に確変を伴わない大当たりが発生した際に、第1特図ゲームの報知時間が短いと、第1特図ゲームが開始されてから報知時間が終了して、大当たりとなる抽選結果が報知されるまでの間に、第2始動入賞口55に遊技球を入賞させて、既に開始されている第1特図ゲームが終了する前に小当たりとなる第2特図ゲームを終了させることができない。
そこで、確変中の第1特図ゲーム、特に確変を伴わない大当たりとなる第1特図ゲームは、その報知時間が確変中の第2特図ゲームより長い必要がある。言い換えれば、確変中の第2特図ゲームの第2報知時間は、確変中の第1特図ゲームの第1報知時間より後述のように短い必要がある。
また、上述のように第2特図ゲームの小当たりとなる確率は極めて高い必要がある。
さらに、第1抽選の結果が大当たりとなり、大当たりが報知される第1特図ゲームにおいて、その大当たりが確変を伴うか否かが第1特図ゲーム開始時や、開始してあまり時間が経過していない段階で報知される必要がある。すなわち、確変か否かが報知された段階で、第1特図ゲームの残り時間が第2特図ゲームの第2報知時間より十分に長い必要がある。非確変大当たりの発生の報知に基づいて遊技者が第2始動入賞口55に向けて遊技球を右打ちし、これにより第2始動入賞口55に遊技球が入賞して第2特図ゲームが開始され、第2特図ゲームの報知時間が経過して小当たりとなる第2抽選結果が報知される際に、第1特図ゲームの第1報知時間が僅かにでも残っている必要がある。
なお、一般的なデジパチのパチンコ遊技機では、いわゆるリーチとなった際に、確変となるリーチ状態と、確変とならないリーチ状態とが表示されるので、これが確変とならない大当たりの報知となる可能性がある。しかし、確変とならないリーチ状態だったにも拘わらず、変動表示終了時やそれ以降に、大当たり状態後に確変となることが報知される場合があり、確変とならないリーチ状態が可変表示装置3に表示されても、実際には、確変となるか否かは判断が付かない状態となることが多い。そこで、この例では、確変中に、大当たり終了時に確変とならない大当たりとなる第1抽選の結果を報知する第1特図ゲームが行われている場合に、早い段階で確実に確変とならないことを報知するようになっている。
ただし、確変中に確変を伴わない大当たりとなる抽選結果を報知する第1特図ゲームが開始された際に、毎回、確変でない大当たりが発生することを報知するものではなく、図柄制御装置26において、抽選等により報知するかしないかを決定し、報知すると決定された場合にだけ、確変を伴わない大当たりが発生することを報知するようになっている。
また、副制御部24の図柄制御装置26は、可変表示装置3と、普図表示装置(LED表示装置)6とを制御するものであり、可変表示装置3はビデオディスプレイプロセッサ261を介して接続されている。また、可変表示装置3は、上述の第1および第2特図ゲームとして、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームが開始されてから変動表示時間(第1および第2報知時間)が経過した際に、主制御装置231の上述の第1および第2抽選の結果を報知するものであり第1および第2報知手段として機能する。
また、上述のように、図柄制御装置26は、確変中に確変を伴わない第1抽選結果を報知する第1特図ゲームが開始される際に、これを報知するか否かを決定し、報知すると決定した際に、第1特図ゲームを表示する可変表示装置3に、確変を伴わない非確変大当たりが発生することを報知する表示を行う。
また、普図表示装置6における普図変動表示ゲームも主制御装置231で行われる抽選処理により当たりおよびはずれの結果が決定され、それに基づいて表示が制御される。
副制御部24のランプ制御装置27は、遊技盤1の盤面に設けられた盤面電飾等の盤面関係の電飾(LED)271と、パチンコ遊技機の遊技盤1を支持する前面枠に設けられ、遊技盤1の前面を覆うガラス枠等の枠扉関係の電飾272とが接続され、LEDやランプ等による演出を制御する。
また、ランプ制御装置27には、普図保留数表示ランプ10が接続され、これらはLEDの点灯、消灯の制御により、保留数を表示可能となっている。
音声制御装置28には、サウンドプロセッサ、アンプ、スピーカ等からなる音声発生装置281が接続されており、音声制御装置28は、演出用の効果音、音声、音楽等の出力を制御する。
以上のことから、パチンコ遊技機は、遊技球が発射される遊技盤1と、前記遊技盤1上に設けられた第1始動入賞口51および第2始動入賞口55と、第1始動入賞口51に遊技球が入賞したことに基いて当たりおよびはずれを決める第1抽選(第1特図ゲーム)を実行する第1抽選手段としての主制御装置231と、第2始動入賞口55に遊技球が入賞したことに基いて当たりおよびはずれを決める第2抽選(第2特図ゲーム)を実行する第2抽選手段としての主制御装置231と、第1抽選手段による第1抽選の実行に基いて計時開始される第1報知時間(第1変動表示時間)が終了する際に第1抽選の結果を報知する第1報知手段としての主制御装置231と、第2抽選手段による第2抽選の実行に基いて計時開始される第2報知時間(第2変動表示時間)が終了する際に第2抽選の結果を報知する第2報知手段としての主制御装置231と、第1報知手段で大当たりとなる第1抽選の結果を報知した際と、第2報知手段で大当たりとなる第2抽選の結果を報知した際とに、通常の状態より遊技者に多くの遊技球を獲得可能とする所定期間の大当たり状態を発生させる当たり状態制御手段としての主制御装置231と、第1抽選の結果が大当たりとなる場合と、第2抽選の結果が大当たりとなる場合とのそれぞれの場合に、当該大当たりに基づいて発生する前記大当たり状態の終了後に前記通常の状態とするか、当該通常の状態に比較して前記第1抽選および第2抽選の結果が大当たりとなる確率が高くなるとともに、前記通常の状態よりも単位時間内に第1始動入賞口に入賞可能な遊技球が多くなる高確率状態(確変)とするかを確率抽選で決定するとともに、当該確率抽選の結果に基づいて大当たり状態終了時に通常の状態もしくは高確率状態を発生させる確率状態制御手段としての主制御装置231と、前記第1報知時間および第2報知時間を決定する報知時間決定手段としての主制御装置231と、第1報知手段で計時される第1報知時間および第2報知手段で計時される第2報知時間のうちの一方の報知手段で計時される一方の報知時間の終了時に一方の抽選結果が大当たりとなる抽選結果が報知される際に、他方の報知手段により他方の報知時間が計時されている場合に他方の大当たりの抽選結果を強制的にはずれとして書き換え、その結果を他方の報知手段に報知させる報知制御手段としての主制御装置231とを備えている。
このようなパチンコ遊技機において、前記第2抽選手段は、第2抽選の結果に大当たりおよびはずれに加えて小当たりを有し、第2抽選の結果が小当たりとなる確率を第2抽選の結果がはずれとなる確率以上とし、前記当たり状態制御手段は、第2抽選の結果が小当たりとなった場合に、前記大当たり状態よりも遊技者が獲得可能な遊技球が少ない小当たり状態を所定期間だけ発生させ、前記確率状態制御手段は、第2の抽選結果が小当たりとなる場合に、前記通常の状態とするか前記高確率状態(確変)とするかの抽選を行わずに、前記小当たり状態発生前の通常の状態もしくは高確率状態を小当たり状態終了後も変更することなく維持し、前記報知時間決定手段は、前記高確率状態における第2報知時間を第1報知時間より短くし、前記報知制御手段は、第2報知手段により小当たりとなる第2抽選結果が報知される際に、第1報知時間が計時されている場合に第1抽選のうちの大当たりの結果を強制的にはずれとして書き換え、その結果を第1報知手段に報知させる。
そして、パチンコ遊技機においては、前記高確率状態(確変)中に第1抽選手段による第1抽選の結果が大当たりであるとともに、前記確率状態制御手段により決定される当該大当たりに基づいて発生する大当たり状態後の状態が通常の状態の場合に、当該第1抽選の大当たりとなる結果を報知するための第1報知手段による第1報知時間の計時開始時もしくは計時中に、当該大当たり状態後に通常の状態が発生することを報知可能な通常当たり報知手段を有する。
また、前記通常当たり報知手段は、前記高確率状態(確変)中に第1抽選手段による第1抽選の結果が大当たりであるとともに、前記確率状態制御手段により決定される当該大当たりに基づいて発生する大当たり状態後の状態が通常の状態の場合に、当該第1抽選の大当たりとなる結果を報知するための第1報知手段による第1報知時間の計時開始時もしくは計時中に、当該大当たり状態後に通常の状態が発生することを報知するか否かを決定する報知決定手段を備える。
前記第2始動入賞口55には、当該第2始動入賞口55に入賞可能な状態の遊技球を第2始動入賞口55に入賞する状態と、入賞しない状態とに振り分ける振り分け装置57が備えられている。
また、遊技球が入賞できない閉状態と遊技球が入賞し易い開状態との間で開閉変動する特別変動入賞装置8(および小当たり用特別変動入賞装置11)が少なくとも二つ設けられ、これら特別変動入賞装置8,11は、通常の状態および高確率状態においては閉状態とされ、一方の特別変動入賞装置8は、大当たりとなることに基づいて前記大当たり状態となった際に開閉変動して当該特別変動入賞装置8に多くの遊技球を入賞可能とすることにより、前記大当たり状態において遊技者に多くの遊技球の獲得を可能とさせ、他方の特別変動入賞装置11は、第2抽選の結果が小当たりとなることに基づいて前記小当たり状態となった際に開閉変動することにより当該特別変動入賞装置11に遊技球を入賞可能とすることにより、前記小当たり状態において遊技者に大当たり状態で獲得可能な遊技球より少ない遊技球の獲得を可能とさせ、前記遊技盤1には、他方の特別変動入賞装置11が開放した際に当該特別変動入賞装置11への遊技球の入賞を阻害する阻害部材(遊技釘16)が設けられている。
この例では、大当たり状態が終了後に確率変動状態となる場合に、確率変動状態で開始される第1特図ゲームの変動表示時間(第1報知時間)を例えば数分等の長いものとしている。それに対して確率変動状態で開始される第2特図ゲームの変動表示時間(第1報知時間)を例えば数秒から5秒程度の短いものとしている。なお、基本的には、確変(高確率状態)における第2特図ゲームの第2報知時間は、第1特図ゲームの第1報知時間の1/2〜1/10程度か、それよりもさらに短いものであることが好ましい。
これにより、確変中に、第2特図ゲームの第2報知時間に対して第1特図ゲームの第1報知時間を十分に長いものとすることで、第1特図ゲームが確変を伴わない通常の大当たりとなる場合に、上述のように第1特図ゲームの開始中もしくは開始してからあまり時間の経過していない状態で、可変表示装置3に第1特図ゲームが確変を伴わない非確変大当たりとなることが報知されてから、遊技者が第2始動入賞口55に遊技球を入賞させることにより、第2特図ゲームを開始させ、第1特図ゲームで大当たりが報知される前に、第2特図ゲームで極めて高い確率で小当たりを報知させ、単発の大当たりとなる第1特図ゲームを強制的にはずれとすることで、確変が継続せずに終了してしまうの防止することができる。
また、図柄制御装置26では、主制御装置231から確変中に確変を伴わない大当たりとなる第1特図ゲームが開始されることを示すコマンドが入力することに基づいて、これを報知するか否かの報知抽選を行い、抽選結果が報知するとなった場合に、可変表示装置3の表示で、開始される第1特図ゲームで確変を伴わない非確変大当たりが発生することを報知することになる。なお、この例では、第1特図ゲーム開始時にこれを報知する。
また、報知抽選は、確変を伴わない大当たりとなる第1特図ゲームが開始される度に当該第1特図ゲームに関してだけ報知を行うか否かを決定するものである。なお、たとえば、報知抽選が行われる際に、第1特図ゲームで今後発生する所定回数の大当たりにおいて、確変を伴わない大当たりとなる場合に報知を行うか否かを決定するものとしてもよい。
すなわち、所定回数をたとえば10回とした場合に、第1特図ゲームで今後発生する10回の大当たりのうちの単発となる大当たりが発生する場合には、全て報知するか全て報知しないかを抽選で決めるものとしてもよい。
この場合に、10回の大当たりのうちの単発の大当たりは、上述のように第2特図ゲームで小当たりを発生して強制的にはずれとすることが可能となる。この場合に、報知抽選で報知すると決定されると、10回の大当たりのうちの確変大当たりとなる数だけ確変を継続可能となる。
また、確変大当たりが所定回数発生するまで、その間に発生する非確変大当たりを全て報知するか否かを抽選するものとしてもよい。この場合に、報知抽選で報知すると決定されると、たとえば、所定回数を10回とすると、10回の確変大当たりを連続で発生させるチャンスを得られることになる。
なお、これらの場合に報知抽選は、所定回数の大当たり毎、もしくは、所定回数の確変大当たり毎に行われることなる。
また、上述の所定回数をたとえば、3回、5回、10回等の複数段階に設定し、所定回数もいずれの段階にするか抽選で決定するようにしてもよい。
以上のような処理により、主制御装置231ではなく、図柄制御装置26で行われる抽選によって、遊技者により有利な状態と不利な状態とを振り分けることが可能となり、遊技を多彩なものとすることができる。
そして、上述のように確変中に開始される第1特図ゲームが確変を伴わない非確変大当たりの場合に、遊技者は、可変表示装置3の遊技球が発射される側の反対となる右側の第2始動入賞口55に遊技球を入賞させるために、回転式操作ハンドル237を操作して遊技球の発射勢を強くして可変表示装置3の右側に遊技球を流下させるように右打ちを行う。
これにより、第2始動入賞口55に遊技球を入賞させる可能性が高まることになる。
ここで、第2始動入賞口55に遊技球を入賞させるためには、この例において振り分け装置57であるクルーン58に遊技球を流入させる必要がある。そして、クルーン58に入賞した遊技球の約1/3しか第2始動入賞口55に遊技球を入賞させることができないので、非確変大当たりとなる第1特図ゲームの第1報知時間の残り時間が第2特図ゲームの第2報知時間より長い間に第2始動入賞口55に遊技球を入賞させることが難しくなる。
これは、単発当たりの第1特図ゲームであることを報知した際に、必ず、遊技者が第2特図ゲームを開始させ、第2特図ゲームで小当たりを発生させることにより、極めて高い確率で非確変大当たりの発生を防止できるようにすると、遊技者に有利になりすぎる可能性があるので、第1特図ゲームの終了に間に合う時間内第2特図ゲームを開始して終了させることを失敗する可能性を高めたものである。
この振り分け装置57の設置は、遊技者にとって不利になるが、遊技者は、確変を継続させることに対して、第2始動入賞口55(振り分け装置57)を狙って遊技球を発射することで技術介入可能となることに、興趣を持つ可能性が高く、かつ、技術介入に失敗することがあることで、逆に遊技にスリル感が発生し、より遊技の興趣が高められる。
なお、第1特図ゲームの第1報知時間と、第2特図ゲームの第2報知時間との差を短くしたり、第2特図ゲーム(第2抽選)における小当たりの発生確率を低くするなどして、非確変大当たりとなる第1特図ゲームを第2特図ゲームの小当たりではずれとする確率を低くできれば、必ずしも、第2始動入賞口55に振り分け装置57を設けない構成としてもよい。
そして、第2始動入賞口55に遊技球が入賞して、第2特図ゲームが開始され、報知された第1特図ゲームで非確変大当たりが報知される前に、第2特図ゲームで小当たりが報知されれば、第1特図ゲームが強制的にはずれとされ、非確変大当たりが無効とされた状態となる。これにより、非確変大当たりの発生により、確変が継続せずに終了してしまうのを防止することができる。
以下に、一方の特図ゲームで小当たりが発生することにより他方の特図ゲームをはずれとする強制はずれ処理について図3から図6のフローチャートを参照して説明する。なお、強制はずれ処理は、主制御装置231で短時間毎に繰り返し行われる処理である。
図3および図4は、第1特図ゲームの強制はずれ処理を示すフローチャートである。
図3および図4に示すように、第1大当たり状態フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS1)。第1大当たり状態フラグは大当たり状態開始時セットされ、大当たり状態終了にリセットされるフラグである。
そして、第1大当たり状態フラグがセットされている場合については後に説明する。
第1大当たり状態フラグがセットされていない場合には、次に、第1小当たり状態フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS2)。第1小当たりフラグは、第1特図ゲームで小当たりが発生して第1小当たり状態が発生する際にセットされ、第1小当たり状態が終了する際にリセットされるフラグである。そして、第1小当たりフラグがセットされている場合については後に説明する。
第1小当たりフラグがセットされていない場合には第1特図ゲームフラグがセットされているか否かを判定する(ステップS3)。
第1特図ゲームフラグは、第1特図ゲームが開始される際にセットされ、第1特図ゲームが終了する際にリセットされるフラグである。
第1特図フラグがセットされていない場合に、第1特図保留数が1以上か否かが判定される(ステップS4)。第1特図保留数が0の場合にはこの処理を終了し、第1特図保留数が1以上の場合に、当該第1特図保留数に対応して周知のように取得された大当たり判定用乱数と当たり判定テーブルの大当たり値および小当たり値とを比較して大当たり判定を行い大当たりか小当たりかはずれかを判定する(ステップS5)。大当たりの場合に第1大当たりフラグをセットする(ステップS6)。第1大当たりフラグは、上述のように第1特図ゲームの開始条件が全て揃って第1特図ゲームが開始される際の大当たり判定で大当たりと判定された際にセットされ、大当たり状態終了時にリセットされる。
また、小当たりの場合には、第1小当たりフラグをセットする(ステップS7)。第1小当たりフラグは、上述のように第1特図ゲームの開始条件が全て揃って第1特図ゲームが開始される際の大当たり判定で小当たりと判定された際にセットされ、小当たり状態終了時にリセットされる。
次いで、大当たり判定の結果が大当たりの場合に確変か否かを判定する。すなわち、大当たりとなって大当たり状態が発生して終了した後に確変状態とするか否かを判定(抽選)する(ステップS8)。なお、ここでの判定は、大当たり状態終了後に確変とするか否かの判定であり、現状が確変か否かの判定ではない。基本的には、上述のように大当たり判定時に、第1特図表示器4aで第1特図ゲームのゲーム結果確定時に停止表示される停止図柄を抽選で決定し、当該停止図柄により確変か否かを判定することになる。
そして、判定結果が確変の場合に第1確変成立フラグをセットする(ステップS9)。
なお、第1確変成立フラグは、第1特図ゲーム開始時に上述の大当たり判定で大当たりとなり、かつ、当該大当たりに基づく大当たり状態後に確変を発生することが決定された際にセットされ、確変開始時にリセットされるフラグである。
また、判定結果が確変でない場合には、図柄制御装置26に対して、確変を伴わない非確変大当たりとなる第1特図ゲームが発生することを示す報知コマンドを出力する(ステップS10)。なお、ここでは、現状が確変か否かに拘わらず、図柄制御装置26に報知コマンドを送出するようにしているが、現状が確変の場合に限り、報知コマンドを図柄制御装置26に送出するようにしてもよい。
次に、確変フラグがセットされているか否か、すなわち、現状が確変か否かを判定する(ステップS11)。なお、確変フラグは、確率変動状態開始時にセットされ、確率変動状態終了時(大当たり状態発生時)にリセットされる。
次に、第1大当たりフラグ、第1確変成立フラグ、確変フラグ、時短フラグの有無を考慮して第1変動表示時間(第1報知時間)のデータを含む基本変動パターンを決定する。基本的に、確変フラグがセットされ現状が確変の場合には、たとえば、20秒程度以上の長い変動表示時間となる基本変動パターンがセットされ(ステップS12)、確変でない場合には、たとえば、従来のようにリーチになる場合(大当たりとなる場合を含む)には長い変動表示時間の基本変動パターンがセットされ、リーチとならない場合に短い変動表示時間の基本変動パターンが選択される(ステップS13)ようになっている。
次に、第1特図保留数から1を減算する(ステップS14)。なお、第1特図保留数の加算は、第1始動入賞口51に遊技球が入賞した場合に、別処理にて行われる。
次に、時短フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS15)。時短フラグがセットされている場合には、時短の終了条件が成立したか否かが判定される(ステップS16)。なお、実際には、大当たり状態終了後からの第1特図ゲームと第2特図ゲームとを合わせた特図ゲームの実行回数をカウントし、この実行回数が所定回数としてのたとえば100回となった場合に時短の終了条件が成立したものとする。
そして、時短の終了条件が成立している場合には、時短フラグをリセットするとともに時短状態を終了させる(ステップS17)。
次に時短フラグに基づく上述の処理を行ったか否かに拘わらず、第1特図ゲームを開始する(ステップS18)。
そして、第1特図ゲームフラグをセットし(ステップS19)、この処理を終了する。
なお、第1特図表示器4aの表示制御は、別の処理として行われるが、第1特図フラグのセットにより開始される。また、可変表示装置3の制御は、第1特図フラグのセットに基づいて図柄制御装置26に主制御装置231からコマンドが出力され、図柄制御装置26で可変表示装置3における第1特図ゲームの表示制御がなされる。なお、この例においては、可変表示装置3において、第1特図ゲームがメインの変動表示ゲームとして表示され、たとえば、三つの表示領域でそれぞれ装飾図柄が変動表示される。それに対して第2特図ゲームは可変表示装置3の隅でサブの変動表示ゲームとして小さな一つの表示領域で表示される。また、表示領域も複数に分かれておらず、第2報知時間が経過した際に、第2抽選の結果が大当たり、小当たり、はずれのいずれかが一つの表示領域でわかるように表示される。
そして、ステップS3において、第1特図ゲームフラグがセットされていると判定された場合には、第2小当たり報知フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS20)。第2小当たり報知フラグは、第2特図ゲームで、小当たりが報知される際にセットされるものである。
そして、第2小当たり報知フラグがセットされている場合には、第1大当たりフラグがセットされているかいないかに拘わらず大当たりフラグをリセットすることで現在実行されている第1特図ゲームを強制的にはずれとする(ステップS21)。
次に、第2小当たり報知フラグをリセットする(ステップS22)
次に、第2小当たりフラグがセットされていない場合には、第2大当たり報知フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS23)。第2大当たり報知フラグは、第2特図ゲームで大当たりが報知された際にセットされるフラグである。
第2大当たり報知フラグがセットされている場合には、第1大当たりフラグがセットされているか否かに拘わらず第1大当たりフラグをリセットすることで現在実行中の第1特図ゲームの結果を強制的はずれとする(ステップS24)。
次に、第2大当たり報知フラグをリセットする(ステップS25)。
次に、第2小当たり報知フラグおよび第2大当たり報知フラグの両方ともセットされていない場合に、第1特図ゲーム開始時にセットされた第1報知時間が経過したか否かを判定し(第1報知時間を計時するタイマーのタイムアップの判定)(ステップS26)、第1報知時間が経過していない場合にはこの処理を終了する。
そして、ステップS20で第2小当たり報知フラグがセットされていると判定されるか、もしくはステップS23で第2大当たり報知フラグがセットされていると判定され、第1特図ゲームをはずれとする処理が行われた場合と、ステップS26で第1報知時間がタイムアップしたと判定された場合には、第1特図ゲームフラグをリセットして、第1特図ゲームを終了する(ステップS27)。
次に第1大当たりフラグがセットされているか否かを判定し(ステップS28)、第1大当たりフラグがセットされていない場合には、第1小当たりフラグがセットされているかを判定する(ステップS29)。
第1大当たりフラグも第1小当たりフラグもセットされていない場合には、この処理を終了する。
第1大当たりフラグがセットされている場合には、第1大当たり報知フラグと第1大当たり状態フラグをセットし(ステップS30)、かつ、確変フラグおよび時短フラグをリセットする(ステップS31)。なお、確変フラグ、時短フラグのいずれかがセットされている場合にだけ、セットされている確変フラグもしくは時短フラグをリセットしてもよい。
そして、第1大当たり状態を開始し(ステップS32)、この処理を終了する。なお、第1大当たり状態において特別変動入賞装置8を開閉変動する処理は別処理として行われる。
第1小当たりフラグがセットされている場合には、第1小当たり報知フラグと第1小当たり状態フラグをセットする(ステップS33)。なお、ここでは、確変フラグおよび時短フラグをリセットすることがなく、確変フラグおよび時短フラグの現状の状態を維持する。そして、小当たり状態を開始し(ステップS34)、この処理を終了する。
ステップS1で第1大当たり状態フラグがセットされている場合に、大当たり状態の終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS35)。大当たりの終了条件が成立していない場合にはこの処理を終了する。
大当たり状態の終了条件が成立している場合には、第1大当たりフラグおよび第1大当たり状態フラグをリセットして、大当たり状態を終了させる(ステップS36)。
次に、第1確変成立フラグがセットされているか否かを判定し(ステップS37)、第1確変成立フラグがセットされている場合には、確変フラグをセットするとともに、確率変動状態を発生させる(ステップS38)。そして、第1確変成立フラグをリセットする(ステップS39)。なお、確率変動状態は、別処理で行われ、第1抽選および第2抽選の大当たり確率の高確率化と、電チューサポートの処理を行う。
一方、第1確変成立フラグがセットされていない場合には、時短フラグをセットし、時短処理を開始させる(ステップS40)。なお、時短処理における電チューサポートは別の処理で行われる。
また、ステップS2で小当たり状態フラグがセットされていると判定された場合には、小当たり状態の終了条件が成立しているか否かを判定し(ステップS41)、成立していない場合には処理を終了する。また、終了条件が成立している場合には第1小当たりフラグ、第1小当たり状態フラグをリセットして小当たり状態を終了する(ステップS42)。
小当たり状態の終了条件は、たとえば、小当たり用特別変動入賞装置11が開状態となってからの所定時間の経過と、遊技球の9個の入賞であるが、所定時間がたとえば1秒以下等の短い時間に設定されるので、遊技球が9個入賞することは困難である。
次に、図5および図6のフローチャートを参照して、第2特図ゲームにおける強制はずれ処理を説明する。なお、本発明の強制はずれ処理は、第2特図ゲームで小当たりおよび大当たりが発生し、これらが報知された際に、第1特図ゲームを強制的にはずれとすることを目的として行われる処理であるが、第2特図ゲームでも基本的に同様の処理が行われる。
また、図3,4のフローチャートと、図5,6のフローチャートでは、それぞれ別の処理として同様の処理が行われるようにしているが、実際には、一つの処理として実行可能なものがあり、一つの処理として行われてもよい。たとえば、大当たり状態、小当たり状態、確変状態の終了等の処理は、第1特図ゲームと第2特図ゲームとで分けて行う必要はない。
以上のように、第1特図ゲームでの処理と、第2特図ゲームでの処理とがほぼ同様の処理となっているので、図5,6のフローチャートの処理で、図3、4のフローチャートの処理と同様の処理には同じステップ番号を付して、その説明を簡略化する。なお、図3,4のフローチャートと、図5,6のフローチャートとでは、第1と第2が入れ替わることになる。
図4に示すように、大当たり状態フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS1)。
大当たり状態フラグがセットされていない場合に、第2小当たり状態フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS2)。次に第2特図ゲームフラグがセットされているか否かを判定し(ステップS3)、セットされていない場合に第2特図保留数が1以上か否かが判定される(ステップS4)。1以上ならば第2抽選の大当たり判定を行い大当たりか小当たりかはずれかを判定する(ステップS5)。大当たりの場合に第2大当たりフラグをセットする(ステップS6)。
小当たりの場合に第2小当たりフラグをセットする(ステップS7)。
次いで、大当たり判定の結果が大当たりの場合に確変か否かを判定する(ステップS8)。判定結果が確変の場合にだけ第2確変成立フラグをセットする(ステップS9)。
次に、確変フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS11)。
なお、第2特図ゲームの処理では、確変を伴わない大当たりとなる第2特図ゲームが開始されても、これを報知する処理を行わないが、行うものとしてもよい。
確変フラグがセットされ現状が確変の場合には、たとえば、数秒から5秒程度の短い変動表示時間となる基本変動パターンがセットされ(ステップS12)、確変でない場合には、従来と同様に変動表示時間の基本変動パターンが選択される(ステップS13)ようになっている。
次に、第2特図保留数から1を減算する(ステップS14)。
次に、時短フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS15)。
時短フラグがセットされている場合には、時短の終了条件が成立したか否かが判定される(ステップS16)。そして、時短の終了条件が成立している場合には、時短フラグをリセットするとともに時短状態を終了させる(ステップS17)。
次に、第2特図ゲームを開始する(ステップS18)。
そして、第2特図ゲームフラグをセットし(ステップS19)、この処理を終了する。
そして、ステップS3において、第2特図ゲームフラグがセットされていると判定された場合には、第1小当たり報知フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS20)。第1小当たり報知フラグは、第1特図ゲームで、小当たりが報知される際にセットされるものである。
そして、第1小当たり報知フラグがセットされている場合には、第2大当たりフラグがセットされているかいないかに拘わらず大当たりフラグをリセットすることで現在実行されている第2特図ゲームを強制的にはずれとする(ステップS21)。
次に、第1小当たり報知フラグをリセットする(ステップS22)
次に、第1小当たり報知フラグがセットされていない場合に、第1大当たり報知フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS23)。
第1大当たり報知フラグがセットされている場合には、第2大当たりフラグがセットされているか否かに拘わらず第2大当たりフラグをリセットすることで現在実行中の第2特図ゲームの結果を強制的はずれとする(ステップS24)。
次に、第1大当たり報知フラグをリセットする(ステップS25)。
次に、第1小当たり報知フラグがセットされず、第1大当たり報知フラグもセットされていない場合に、第2特図ゲーム開始時にセットされた第2報知時間が経過したか否かを判定し(ステップS26)、第2報知時間が経過していない場合にはこの処理を終了する。
そして、ステップS20で第1小当たり報知フラグがセットさていると判定されるか、ステップS23で第2大当たり報知フラグがセットされていると判定されることに基づいて第1特図ゲームをはずれとした場合と、ステップS26で第2報知時間がタイムアップしたと判定された場合には、第2特図ゲームフラグをリセットして、第2特図ゲームを終了する(ステップS27)。
次に第2大当たりフラグがセットされているか否かを判定し(ステップS28)、第2大当たりフラグがセットされていない場合には、第2小当たりフラグがセットされているかを判定する(ステップS20)。
第2大当たりフラグも第2小当たりフラグもセットされていない場合には、この処理を終了する。
第2大当たりフラグがセットされている場合には、第2大当たり報知フラグと第2大当たり状態フラグをセットし(ステップS30)、かつ、確変フラグおよび時短フラグをリセットする(ステップS31)。
そして、第2大当たり状態を開始し(ステップS32)、この処理を終了する。なお、第2抽選に基づく第2大当たり状態では、上述の15ラウンドの大当たり状態を発生させる。
第2小当たりフラグがセットされている場合には、第2小当たり報知フラグと第2小当たり状態フラグをセットする(ステップS33)。そして、小当たり状態を開始し(ステップS34)、この処理を終了する。
ステップS1で第2大当たり状態フラグがセットされている場合に、大当たり状態の終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS35)。大当たりの終了条件が成立していない場合にはこの処理を終了する。
大当たり状態の終了条件が成立している場合には、第2大当たりフラグおよび第2大当たり状態フラグをリセットして、大当たり状態を終了させる(ステップS36)。
次に、第2確変成立フラグがセットされているか否かを判定し(ステップS37)、第2確変成立フラグがセットされている場合には、確変フラグをセットするとともに、確率変動状態を発生させる(ステップS38)。そして、第2確変成立フラグをリセットする(ステップS39)。
一方、第2確変成立フラグがセットされていない場合には、時短フラグをセットし、時短処理を開始させる(ステップS40)。
また、ステップS2で小当たり状態フラグがセットされていると判定された場合には、小当たり状態の終了条件が成立しているか否かを判定し(ステップS41)、成立していない場合には処理を終了する。また、終了条件が成立している場合には第2小当たりフラグ、第2小当たり状態フラグをリセットして小当たりを終了する(ステップS42)。
以上の処理により、確変を伴わない大当たりとなる第1特図ゲームが開始される際に、主制御装置231が図柄制御装置26に確変を伴わない大当たりとなる第1特図ゲームが開始されることを示すコマンドが出力され、後述のように図柄制御装置26は、確変中に前記コマンドが入力した際に可変表示装置3に確変を伴わない大当たりの特図ゲームが行われることを報知する表示を行う。
この表示に基づいて、遊技者が第2特図ゲームでの小当たりの発生を望んで、第2始動入賞口55に遊技球を入賞させると、第2特図ゲームが開始される。そして、確変中は、第1特図ゲームの変動表示時間(第1報知時間)に対して第2特図ゲームの変動表示時間(第2報知時間)が短くされ、先に開始された第1特図ゲームより後から開始された第2特図ゲームの方が先に終わる可能性がある。また、第2特図ゲームは極めて高い確率で小当たりが発生する。そして、確変を伴わない大当たりとなる第1特図ゲームより先に、小当たりとなる第2特図ゲームで第2報知時間が経過し、小当たりが報知されると、第1特図ゲームの確変を伴わない大当たりが強制的にはずれとされ、大当たり状態が発生しない。これにより、確変が継続されることになる。
以上のことから、デジパチとしてのパチンコ遊技機を遊技する遊技者が大きな関心を示す確変が継続するか否かに対して、遊技者の技術介入が可能となり、この技術介入により遊技者にこの例のパチンコ遊技に対する興味を持たせることができ、当該パチンコ遊技機の遊技店における稼働率の向上を図ることができる。
次に、図7を参照して、図柄制御装置26における確変を伴わない第1特図ゲーム開始を報知する非確変大当たり報知開始処理を説明する。なお、非確変大当たり報知開始処理は、図柄制御装置26で短時間毎に繰り返し行われる処理である。
まず、確変中か否かが判定される(ステップS51)。なお、主制御装置231から図柄制御装置26に確変の開始時に確変の開始を示すコマンドが出力され、確変終了時に確変の終了を示すコマンドが出力されており、図柄制御装置26では、確変開始のコマンド入力時にたとえば、確変中フラグをセットし、確変終了のコマンド入力時に確変中フラグをリセットする処理が行われ、この確変中フラグの有無で、確変中か否かの判定を行う。
確変中でない場合には、この処理を終了し、確変中の場合には、主制御装置231から確変を伴わない第1特図ゲームが開始されることを示すコマンドが入力しているか否かを判定する(ステップS52)。当該コマンドが入力していない場合に処理を終了し、入力している場合には、確変を伴わない第1特図ゲームが開始されることを示す報知を行うか否かを報知抽選で決定する(ステップS53)。そして、報知抽選の結果が報知を行うか否かを判定し(ステップS54)、報知抽選の結果が報知を行わないとなった場合には処理を終了し、報知を行うとなった場合には、可変表示装置3に上述の報知を行うための表示処理を開始して、処理を終了する(ステップS55)。
図柄制御装置26側で、報知を行うか否かを決定することで、主制御装置231で行われる大当たりや小当たりの決定、大当たり状態や小当たり状態の発生といった遊技にかかわるメインの処理に対して、たとえば、大当たり確率等の主制御装置231の処理で用いられるデータを変更することなく、図柄制御装置26側の処理で遊技者の有利度合いが異なる状態を作りだすことができる。
すなわち、主制御装置231で用いられるプログラムやプログラムで用いられるデータを変更することなく、図柄制御装置26側のプログラムを変更するだけで、遊技内容を大きく変更可能とすることができる。
なお、周知の遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムにおいて、上述の本発明に係わるパチンコ遊技機における制御系の処理を付加してコンピュータで実行可能としたプログラムも本発明に含まれるものである。また、前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明に含まれる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。 前記パチンコ遊技機の制御係を説明するためのブロック図である。 前記パチンコ遊技機の主制御装置で行われる第1特図ゲームの強制はずれ処理のフローチャートである。 前記パチンコ遊技機の主制御装置で行われる第1特図ゲームの強制はずれ処理のフローチャートである。 前記パチンコ遊技機の主制御装置で行われる第2特図ゲームの強制はずれ処理のフローチャートである。 前記パチンコ遊技機の主制御装置で行われる第2特図ゲームの強制はずれ処理のフローチャートである。 前記パチンコ遊技機の図柄制御装置で行われる非確変大当たり報知開始処理のフローチャートである。
符号の説明
1 遊技盤
3 可変表示装置(第1報知手段、第2報知手段)
4a 第1特図表示器(第1報知手段)
4b 第2特図表示器(第2報知手段)
8 特別変動入賞装置(一方の特別変動入賞装置)
11 小当たり用特別変動入賞装置(他方の特別変動入賞装置)
16 遊技釘(阻害部材)
26 図柄制御装置(通常当たり報知手段、報知決定手段)
51 第1始動入賞口
53 普通変動入賞装置(変動入賞装置)
55 第2始動入賞口
231 主制御装置(第1抽選手段、第2抽選手段、第1報知手段、第2報知手段、当たり状態制御手段、確率状態制御手段、報知時間決定手段、報知制御手段)

Claims (6)

  1. 遊技球が発射される遊技盤と、
    前記遊技盤上に設けられた第1始動入賞口および第2始動入賞口と、
    前記第1始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて大当たりおよびはずれを決める第1抽選を実行する第1抽選手段と、
    前記第2始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて大当たりおよびはずれを決める第2抽選を実行する第2抽選手段と、
    前記第1抽選手段による第1抽選の実行に基いて計時開始される第1報知時間が終了する際に第1抽選の結果を報知する第1報知手段と、
    前記第2抽選手段による第2抽選の実行に基いて計時開始される第2報知時間が終了する際に第2抽選の結果を報知する第2報知手段と、
    前記第1報知手段で大当たりとなる第1抽選の結果を報知した際と、第2報知手段で大当たりとなる第2抽選の結果を報知した際とに、通常の状態より遊技者に多くの遊技球を獲得可能とする所定期間の大当たり状態を発生させる当たり状態制御手段と、
    第1抽選の結果が大当たりとなる場合と、第2抽選の結果が大当たりとなる場合とのそれぞれの場合に、当該大当たりに基づいて発生する前記大当たり状態の終了後に前記通常の状態とするか、当該通常の状態に比較して前記第1抽選および第2抽選の結果が大当たりとなる確率が高くなるとともに、前記通常の状態よりも単位時間内に第1始動入賞口に入賞可能な遊技球が多くなる高確率状態とするかを確率抽選で決定するとともに、当該確率抽選の結果に基づいて大当たり状態終了時に通常の状態もしくは高確率状態を発生させる確率状態制御手段と、
    前記第1報知時間および第2報知時間を決定する報知時間決定手段と、
    前記第1報知手段で計時される第1報知時間および第2報知手段で計時される第2報知時間のうちの一方の報知手段で計時される一方の報知時間の終了時に一方の抽選結果が大当たりとなる抽選結果が報知される際に、他方の報知手段により他方の報知時間が計時されている場合に他方の大当たりの抽選結果を強制的にはずれとして書き換え、その結果を他方の報知手段に報知させる報知制御手段とを備えた遊技機において、
    前記第2抽選手段は、第2抽選の結果に大当たりおよびはずれに加えて小当たりを有し、第2抽選の結果が小当たりとなる確率を第2抽選の結果がはずれとなる確率以上とし、
    前記当たり状態制御手段は、第2抽選の結果が小当たりとなった場合に、前記大当たり状態よりも遊技者が獲得可能な遊技球が少ない小当たり状態を所定期間だけ発生させ、
    前記確率状態制御手段は、第2の抽選結果が小当たりとなる場合に、前記通常の状態とするか前記高確率状態とするかの抽選を行わずに、前記小当たり状態発生前の通常の状態もしくは高確率状態を小当たり状態終了後も変更することなく維持し、
    前記報知時間決定手段は、前記高確率状態における第2報知時間を第1報知時間より短くし、
    前記報知制御手段は、第2報知手段により小当たりとなる第2抽選結果が報知される際に、第1報知時間が計時されている場合に第1抽選のうちの大当たりの結果を強制的にはずれとして書き換え、その結果を第1報知手段に報知させ、
    かつ、前記高確率状態中に第1抽選手段による第1抽選の結果が大当たりであるとともに、前記確率状態制御手段により決定される当該大当たりに基づいて発生する大当たり状態後の状態が通常の状態の場合に、当該第1抽選の大当たりとなる結果を報知するための第1報知手段による第1報知時間の計時開始時もしくは計時中に、当該大当たり状態後に通常の状態が発生することを報知可能な通常当たり報知手段を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記通常当たり報知手段は、前記高確率状態中に第1抽選手段による第1抽選の結果が大当たりであるとともに、前記確率状態制御手段により決定される当該大当たりに基づいて発生する大当たり状態後の状態が通常の状態の場合に、当該第1抽選の大当たりとなる結果を報知するための第1報知手段による第1報知時間の計時開始時もしくは計時中に、当該大当たり状態後に通常の状態が発生することを報知するか否かを決定する報知決定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第2始動入賞口には、当該第2始動入賞口に入賞可能な状態の遊技球を第2始動入賞口に入賞する状態と、入賞しない状態とに振り分ける振り分け装置が備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 遊技球が入賞できない閉状態と遊技球が入賞し易い開状態との間で開閉変動する特別変動入賞装置が少なくとも二つ設けられ、
    これら特別変動入賞装置は、通常の状態および高確率状態においては閉状態とされ、
    一方の特別変動入賞装置は、大当たりとなることに基づいて前記大当たり状態となった際に開閉変動して当該特別変動入賞装置に多くの遊技球を入賞可能とすることにより、前記大当たり状態において遊技者に多くの遊技球の獲得を可能とさせ、
    他方の特別変動入賞装置は、第2抽選の結果が小当たりとなることに基づいて前記小当たり状態となった際に開閉変動することにより当該特別変動入賞装置に遊技球を入賞可能とすることにより、前記小当たり状態において遊技者に大当たり状態で獲得可能な遊技球より少ない遊技球の獲得を可能とさせ、
    前記遊技盤には、他方の特別変動入賞装置が開放した際に当該特別変動入賞装置への遊技球の入賞を阻害する阻害部材が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 遊技球が発射される遊技盤と、
    前記遊技盤上に設けられた第1始動入賞口および第2始動入賞口と、
    前記第1始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて大当たりおよびはずれを決める第1抽選を実行する第1抽選手段と、
    前記第2始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて大当たりおよびはずれを決める第2抽選を実行する第2抽選手段と、
    前記第1抽選手段による第1抽選の実行に基いて計時開始される第1報知時間が終了する際に第1抽選の結果を報知する第1報知手段と、
    前記第2抽選手段による第2抽選の実行に基いて計時開始される第2報知時間が終了する際に第2抽選の結果を報知する第2報知手段と、
    前記第1報知手段で大当たりとなる第1抽選の結果を報知した際と、第2報知手段で大当たりとなる第2抽選の結果を報知した際とに、通常の状態より遊技者に多くの遊技球を獲得可能とする所定期間の大当たり状態を発生させる当たり状態制御手段と、
    第1抽選の結果が大当たりとなる場合と、第2抽選の結果が大当たりとなる場合とのそれぞれの場合に、当該大当たりに基づいて発生する前記大当たり状態の終了後に前記通常の状態とするか、当該通常の状態に比較して前記第1抽選および第2抽選の結果が大当たりとなる確率が高くなるとともに、前記通常の状態よりも単位時間内に第1始動入賞口に入賞可能な遊技球が多くなる高確率状態とするかを確率抽選で決定するとともに、当該確率抽選の結果に基づいて大当たり状態終了時に通常の状態もしくは高確率状態を発生させる確率状態制御手段と、
    前記第1報知時間および第2報知時間を決定する報知時間決定手段と、
    前記第1報知手段で計時される第1報知時間および第2報知手段で計時される第2報知時間のうちの一方の報知手段で計時される一方の報知時間の終了時に一方の抽選結果が大当たりとなる抽選結果が報知される際に、他方の報知手段により他方の報知時間が計時されている場合に他方の大当たりの抽選結果を強制的にはずれとして書き換え、その結果を他方の報知手段に報知させる報知制御手段とを備えた遊技機における遊技をコンピュータでシュミレーションするプログラムであって、
    前記コンピュータを、第2抽選手段、前記当たり状態制御手段、前記確率状態制御手段、
    前記報知時間決定手段、前記報知制御手段として機能させ、
    前記第2抽選手段は、第2抽選の結果に大当たりおよびはずれに加えて小当たりを有し、第2抽選の結果が小当たりとなる確率を第2抽選の結果がはずれとなる確率以上とし、
    前記当たり状態制御手段は、第2抽選の結果が小当たりとなった場合に、前記大当たり状態よりも遊技者が獲得可能な遊技球が少ない小当たり状態を所定期間だけ発生させ、
    前記確率状態制御手段は、第2の抽選結果が小当たりとなる場合に、前記通常の状態とするか前記高確率状態とするかの抽選を行わずに、前記小当たり状態発生前の通常の状態もしくは高確率状態を小当たり状態終了後も変更することなく維持し、
    前記報知時間決定手段は、前記高確率状態における第2報知時間を第1報知時間より短くし、
    前記報知制御手段は、第2報知手段により小当たりとなる第2抽選結果が報知される際に、第1報知時間が計時されている場合に第1抽選のうちの大当たりの結果を強制的にはずれとして書き換え、その結果を第1報知手段に報知させ、
    かつ、第1抽選手段による第1抽選の結果が大当たりであるとともに、前記確率状態制御手段により決定される当該大当たりに基づいて発生する大当たり状態後の状態が通常の状態の場合に、当該第1抽選の大当たりとなる結果を報知するための第1報知手段による第1報知時間の計時開始時もしくは計時中に、当該大当たり状態後に通常の状態が発生することを報知可能な通常大当たり報知手段を有することを特徴とするプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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