以下、図面を用いて、本発明に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
まず、本発明の第1実施形態のパチンコ機について説明する。
[第1実施形態]
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の第1実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、所定条件が成立すると遊技者が利益を獲得することができる遊技台であって、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このパチンコ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061も設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる開放レバー1081を押すことによって開く。また、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサ1082も設けられている。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図2参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136に内蔵され、そのチャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、図1に示すパチンコ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射し、発射手段の一例に相当する。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図1では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図3に示す。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図4参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図4参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図4参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図4参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、特別図柄表示装置212と、普通図柄保留ランプ216と、特別図柄保留ランプ218と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための画像表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図表示装置212は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。この特図表示装置212は、図柄表示手段あるいは報知手段の一例に相当する。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、特図表示装置212に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄である。
なお、普図表示装置210および特図表示装置212(図柄表示装置)の表示領域(ここでは7ゼグメントの大きさが相当)と装飾図柄表示装置208(演出表示手段)の表示領域(ここでは表示画面の大きさが相当)とでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の方が大きい。また、この実施形態では、普図表示装置210および特図表示装置212は、動画の表示が不可能であるのに対して、装飾図柄表示装置208は動画の表示が可能である。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図保留ランプ218は、保留している所定の第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図1に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。図3に示す普図始動口228は普通始動領域の一例に相当する。
第1特図始動口230(テーブル5)は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第1の特別始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、特別始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、本実施形態では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設された第2の特別始動領域である。第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた態様は入賞容易な開閉態様である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する可変始動領域である。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさと同じ程度の大きさである。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、入賞開口と、ソレノイドによってその入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。この入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、可変入賞口234は、所定の第1の開閉状態およびその第1の開閉状態よりも遊技球の入賞が容易な第2の開閉状態のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このパチンコ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面のステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
図1に示すスピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図3に示す装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は、演出表示手段の一例に相当する。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。本実施形態では、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には3つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、本体開放センサ1041、前面枠扉センサ1061、球貯留皿付扉センサ1082、および図1に示す下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサや、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、特図表示装置212の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図保留ランプ218、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図始動口232や可変入賞口234等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを、各種センサ320のうちの球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。さらに、乱数値生成回路318は、普図始動口228に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、普図始動口228に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、普図始動口228に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口226、第1特図始動口230、第2特図始動口232、可変入賞口234など所定の入賞口に入賞した球を検出するセンサや、普図始動口228を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、制御状態を表す情報等)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。低電圧信号は、主制御部300のCPU304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。主制御部300のCPU304は、遊技制御手段の一例に相当する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、図1に示すチャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、を接続している。
さらに、第1副制御部400には、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500が接続されている。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて図2に示す払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、図1に示す発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給する。主制御部300、第1副制御部400、および発射制御部630は、払出制御部600から所定電圧の供給を受ける。また、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図表示装置212、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
第1特図始動口230あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを球検出センサである始動口センサが検出したことを条件として特図変動遊技が開始される。特図変動遊技が開始されると、特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図の変動開始前に決定した図柄変動表示時間が経過すると、特図表示装置212は特図の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図の変動表示」を開始してから特図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称することがある。この図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図G」の7種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、「特図A」、「特図B」および「特図D」の3種類の大当り図柄(第1の図柄態様)が用意されている。「特図A」は確変付きおよび電サポ無しの大当り図柄(大当り図柄1)であり、「特図B」は確変無しおよび電サポ付きの大当り図柄(大当り図柄2)であり、「特図D」は確変付きおよび電サポ付きの大当り図柄(大当り図柄3)である。いずれの大当りも所定ラウンド数の大当り遊技が行われるものである。ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施形態では、図3に示す可変入賞口234の作動回数の最大値を表すものであり、例えば15ラウンドとは、可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が最大で15回続くことを意味する。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。本実施形態では、確変付き大当り(特図A,特図D)に当選した場合には、次に大当りするまで特図高確率状態が維持され、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行する。特図低確率状態は第1の確率状態の一例に相当する。また、大当り遊技終了後に特図高確率状態になることを特図確変と称することもあり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)は、遊技者の有利度が高くなる制御状態であって第2の確率状態の一例に相当する。この特図高確率状態を確変状態と称することがあり、大当り遊技終了後に特図高確率状態へ移行する大当りは確変付きと称し、大当り遊技終了後に特図高確率状態へ移行しない大当り、すなわち特図低確率状態のままである大当りは確変無しと称する。なお、本明細書では制御状態という遊技台(パチンコ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。この確率状態の移行は主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、確率状態移行手段の一例に相当する。
また、電サポ付きの大当り遊技終了後は電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は、このパチンコ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグが用意されており、その時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/100であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/100に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.5秒の電チュー開放期間が電サポ状態では2秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材2321が、電サポ状態では2回開く(2秒開放して1秒閉鎖してまた2秒開放)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。上述のごとく、第2特図始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。本実施形態では、電サポ付き大当り(特図B,特図C)に当選した場合には、大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持される。一方、電サポ無しの大当り(特図C)に当選した場合には、大当たり遊技終了後に電サポ状態に移行しない。
確変付きおよび電サポ無しの大当り図柄(大当り図柄1)である「特図A」は、特図高確率普図低確率状態であり、確変無しおよび電サポ付きの大当り図柄(大当り図柄2)である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態であり、確変付きおよび電サポ付きの大当り図柄(大当り図柄3)である「特図D」は、特図高確率普図高確率状態である。これらの「特図A」、「特図B」、および「特図D」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。なお、「特図A」を特図高確率普図高確率状態にしてもよく、「特図B」を特図低確率普図低確率状態にしてもよく、「特図D」を特図高確率普図低確率状態にしてもよい。
また、本実施形態では、特図の停止図柄態様として、ハズレ図柄1(「特図C」)、ハズレ図柄2(「特図E」)、ハズレ図柄3(「特図F」)、およびハズレ図柄4(「特図G」)も用意されている。すなわち、ハズレ図柄(第2の図柄態様)として複数種類の停止図柄態様が用意されている。いずれのハズレ図柄も、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の大当り制御状態と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度の非当り制御状態(第1の制御状態)とが用意されており、これらの制御状態の移行も主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、制御状態移行手段の一例にも相当する。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、大当り図柄1として「特図A」以外の図柄も用意されており、大当り図柄2等の他の図柄についても同様である。
特図表示装置212は、当否判定結果(抽選結果)を報知する図柄表示手段に相当する。
ここで、確変付き大当りのうちの特図Aの大当り図柄1が停止表示されると、大当り遊技中に確変状態へ移行することが告知されたり、あるいは大当り遊技終了直後(例えば、大当り遊技終了後から最初の図柄変動停止表示が終了するまでの間、あるいは大当り遊技終了後から所定回数の図柄変動停止表示が行われるまでの間)に確変状態に移行したことが告知される。この告知は様々な演出によってなされ、例えば、装飾図柄表示装置208で告知が行われる場合には、表示されるキャラクタによって「確変確定」といった告知がなされる。一方、確変付き大当りのうちの特図Dの大当り図柄3が停止表示されても、大当り遊技中に確変状態へ移行することが告知されたり、あるいは大当り遊技終了後や大当り遊技終了直後(例えば、大当り遊技終了後から最初の図柄変動停止表示が終了するまでの間、あるいは大当り遊技終了後から所定回数の図柄変動停止表示が行われるまでの間)に確変状態に移行したことが一切告知されない。確変無しの大当り図柄2(特図B)も確変付きの大当り図柄3(特図D)もともに電サポ付きであるため、遊技者は、電チューの開放状況、すなわち電チューが開きやすい(例えば当りやすい)、一回の当りに基づく開放時間が長い、一回の当りに基づく開放回数が多いなどによって確変状態か否かを判断することは不可能であり、特図Dはいわゆる潜伏確変と称される。なお、大当り図柄3(特図D)を電サポ゜無しにして電チューの開放状況によって確変状態か否かを判断することを可能にしてもよいが、大当り図柄による大当り種別を攻略本等で確認していない遊技者にとっては確変状態への移行は分からず、特図Dはやはり潜伏確変であるといえる。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、特図表示装置212とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様(第2の図柄態様)を停止表示する。「特図A」である大当り図柄1を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ2”(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。また、「特図B」である大当り図柄2や「特図D」である大当り図柄3を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ1”(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を停止表示する。また、「特図C」や「特図E」や「特図F」や「特図G」であることを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、“装飾図柄の組合せ1”および“装飾図柄の組合せ2”以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様(例えば、“装飾図柄の組合せ2”)を停止表示するまでの一連の表示を装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図5(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
図5(c)は普図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、ハズレ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とハズレ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6(a)を用いて、図4に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
まず、主制御部300のRAM308には、大当り時特図判定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、大当り時特図判定用乱数カウンタ、およびタイマ番号決定用乱数カウンタの各カウンタが設けられている。また、そのRAM308には、保留数、大当り判定用乱数値、特図決定用乱数値、当否判定結果、特図決定結果、および特図タイマ決定結果それぞれが記憶される。またRAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた保留記憶部が用意されている。この特図の保留記憶部には、後述するように、大当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の2つの乱数値を1セットにしてこれら2つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図4に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6(a)に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期化処理を行う。この初期化処理では、まず、初期設定1として、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、およびWDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。次に、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する(以下、この処理をWDT処理と称する)。WDT処理に続いて、ステップS101の初期化処理では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源管理部660が主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはWDT処理に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)には初期設定2を行う。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
次いで、ステップS103では、割り込み禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。ここでの基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および大当り時特図判定用乱数カウンタそれぞれの初期値を生成するための2つの初期値生成用カウンタを更新する。この基本乱数初期値更新処理の終了後にステップS105に進む。
ステップS105では、演出乱数更新処理を行う。主制御部300のRAM308には、タイマ番号決定用乱数カウンタが設けられており、。これらのカウンタはいずれも、0から99の範囲の値を取り得るタイマ番号決定用乱数値を生成する。ステップS105では、このカウンタの値を更新する。この演出乱数更新処理の終了後に割り込み許可の設定を行ってステップS103に戻る。
主制御部300は、所定の周期(例えば4ms)ごとに開始するタイマ割り込み処理を行っている間を除いて、ステップS103およびS105の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図6(b)を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。図6(b)は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。なお、このタイマ割込処理スタート時には、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避したり、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行ったりする。
まず、ステップS201では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図4に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約1ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、このステップS201では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、このステップS201では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
基本乱数初期値更新処理(ステップS203)では、大当り時特図判定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタの値を0〜99の範囲で更新し、続く基本乱数更新処理(ステップS205)では、大当り時特図判定用乱数カウンタの値を0〜99の範囲で更新し、大当り時特図判定用乱数カウンタが1周するごとに、その生成用カウンタの値を、大当り時特図判定用乱数カウンタにセットする。
ステップS207では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、第2特図始動口232における羽根部材2321や可変入賞口234における扉部材2341の開放時間、それらの閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
入賞判定処理(ステップS209)では、まず、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
続いて、この入賞判定処理では、第1特図始動口230あるいは第2特図始動口232に入賞があり、且つ、保留している特図変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満である場合に、所定の始動情報を記憶する。すなわち、保留数が所定数未満であれば、大当り判定用乱数値、および特図決定用乱数値を記憶する。大当り判定用乱数値は、図4に示す乱数値生成回路318の乱数値記憶用レジスタから取得した値を加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)である。一方、特図決定用乱数値は、RAM308に設けられた大当り時特図判定用乱数カウンタから導出されたソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図4に示す乱数値生成回路318、RAM308に設けられた大当り時特図判定用乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報導出手段の一例に相当する。各種乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた特図の保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この特図の保留記憶部は、第1特図始動口230あるいは第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて導出された始動情報を所定の上限数(ここでは4個)まで記憶可能な始動情報記憶手段の一例に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を始動情報記憶手段としてもよいし、特図の保留記憶部および一時領域を始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている特図の保留数の値に1を加算し、特図の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。
また、普図始動口228を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(本実施形態では2)未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を、RAM308に設けた特図用とは別の乱数値記憶領域に、始動情報である普図当選乱数値として記憶する。また、この入賞判定処理では、所定の球検出センサにより、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、または可変入賞口234への入賞(入球)を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、および可変入賞口234への入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば、それらの始動情報を記憶せずに、ステップS211に進む。
ステップS211では普図関連処理が行われる。この普図関連処理では、まず、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図関連処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図関連処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、ここでの普図関連処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図関連処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、遊技球が普図始動口228に進入したことを条件に、第2特図始動口232の大きさを小サイズ(第1の大きさ)から、大サイズ(第2の大きさ)に変化させる可変始動領域制御を行う。主制御部300のCPU304は、可変始動領域制御手段の一例に相当する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図関連処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図関連処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図関連処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図関連処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
続いて、この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、以上説明したステップS211の普図関連処理に続いて特図関連処理(ステップS213)を行う。この特図関連処理ではまず、特図状態更新処理を行う。この特図状態更新処理は、特図の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図変動表示の途中(上述の特図表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図状態更新処理では、特図表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図表示装置212は特図の変動表示(特図変動遊技)を行う。
また、主制御部300のRAM308には、特図表示装置212によって停止表示されることになる図柄(停止図柄態様)を表す情報である特図決定結果が記憶されている。特図の図柄変動表示時間が経過したタイミング(特図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、この特図決定結果が記憶されている領域を参照し、その特図決定結果が表す停止図柄態様になるように、特図表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図表示装置212は、図5(a)に示す複数の停止図柄態様のうちいずれか一つの図柄の確定表示を行う。したがって、特図表示装置212は、特図の当否判定結果が当りであることに基づいて大当り図柄(第1の図柄態様)を停止表示し、その当否判定結果がハズレであることに基づいてハズレ図柄(第2の図柄態様)を停止表示するように構成されている。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図が所定期間停止表示され、特図変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中にも、時短フラグをオフする。すなわち、主制御部300のCPU304は、大当り制御状態中(第2の制御状態中)である場合に、非電サポ状態(第1の進入率制御状態)にする。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に4Hを送信情報(一般情報)として追加記憶して処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には大当りフラグが用意されている。特図変動遊技の結果が大当りであれば、特図変動遊技の開始時に大当りフラグがオンされている。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで。)図3に示す可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に8Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、この扉部材2341の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば15ラウンドや2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、大当り制御状態中(第2の制御状態中)に、可変入賞口234の扉部材2341の開閉状態の変化制御、すなわち可変入賞口234を一又は複数回作動させる変化制御を行う制御手段の一例に相当する。なお、主制御部300のROM306には、可変入賞口234の扉部材2341の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部300のRAM308には時短フラグの他に確変フラグも用意されており、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が表す停止図柄態様に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグをオンに設定したり、あるいはRAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンに設定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が大当り図柄1又は3である場合には確変フラグをオンに設定し、特図決定結果が大当り図柄2又は3である場合には時短フラグをオンに設定する。確率フラグがオンに設定されていると、特図高確率状態(確率変動中)であり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)である。一方、確率フラグがオンに設定されていない(オフに設定されている)と、特図低確率状態である。したがって、確率変動フラグの設定状態は、当否判定(特図の抽選)の結果に影響を与える。また、時短フラグがオンに設定されていると電サポ状態であり、電チューが開きやすい(例えば当りやすい)、一回の当りに基づく開放時間が長い、一回の当りに基づく開放回数が多いなど上記可変始動領域制御が遊技者に有利になるように行われる。反対に、時短フラグがオフに設定されていると非電サポ状態であり、上記可変始動領域制御が遊技者に不利になるように行われる。したがって、時短フラグの設定状態は、上記可変始動領域制御にも影響を与える。よって、確変フラグおよび/または時短フラグの設定状態を表す情報は、遊技制御情報の一例に相当し、主制御部300のCPU304は遊技制御情報決定手段の一例に相当する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。さらに、主制御部300のRAM308にはハズレフラグも用意されている。特図変動遊技の結果がハズレであれば、このハズレフラグがオンされる。ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。特図非作動中の場合における特図状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図関連抽選処理を行う。特図関連抽選処理を実行する主制御部300が、当否判定手段の一例に相当する。この特図関連抽選処理では、まず、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。ここでは、特図表示装置212が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には主制御部タイマ割り込み処理に戻り、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば主制御部タイマ割り込み処理に戻り、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。ここでの判定は、RAM308に設けた特図の保留記憶部を参照し、特図変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判定する。保留数が0であれば、主制御部タイマ割り込み処理に戻り、1以上であれば、所定の当否判定条件が成立していることになり、RAM308に設けられた保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報すなわち1セット分の乱数値(大当り判定用乱数値および特図決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を保留記憶部から取り出し、さらに保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している保留数を1減算する。RAM308の保留記憶部から1セット分の乱数値(大当り判定用乱数値および特図決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部300が、始動情報取得手段の一例に相当する。
図7(a)は、特図関連抽選処理で用いられる当否決定用テーブルを示す図であり、同図(b)は、特図関連抽選処理で用いられる特図決定用テーブルを示す図である。これらのテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。
本実施形態のパチンコ機100では、大当りに当選する確率が相対的に低い特図低確率状態と、相対的に高い特図高確率状態のいずれか一方の制御状態にある。上述のごとく、主制御部300のRAM308には、確変フラグが用意されており、この確率フラグがオンに設定されていると、特図高確率状態(確率変動中)であり、確率フラグがオフに設定されていると、特図低確率状態である。
図7(a)に示す当否決定用テーブルには、特図高確率状態と特図低確率状態とに分けて乱数範囲が規定されている。主制御部300のCPU304は、RAM308の保留記憶部から、始動情報すわなち1セット分の乱数値(大当り判定用乱数値および特図決定用乱数値)を取り出すと、まず、大当り判定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が同図(a)に示す当否判定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかについて判定する。すなわち、RAM308に用意された確変フラグを参照し、特図低確率状態の場合には、取得した大当り判定用乱数値が、1000〜1217であるときには、特図の当否判定結果は「大当り」と判定し、それ以外(0〜999,1218〜65535)であるときには、当否判定結果は「ハズレ」と判定する。また、確変フラグを参照し、特図高確率状態の場合には、取得した大当り判定用乱数値が、1000〜2089であるときには、特図の当否判定結果は「大当り」と判定し、それ以外(0〜999,2090〜65535)であるときには、当否判定結果は「ハズレ」と判定する。したがって、大当りの当選確率は、特図低確率状態では約1/300であるのに対して、特図高確率状態では1/60である。このように、主制御部300のCPU304は、非当り制御状態(第1の制御状態)中に、特図低確率状態(第1の確率状態)あるいは特図高確率状態(第2の確率状態)に基づいて当否判定を行う。大当りは、当りの当否判定結果の一例に相当する。
当否判定結果が「大当り」の場合には、主制御部300のCPU304は、特図決定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が図7(b)に示す特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかについて判定する。同図(b)に示す特図決定用テーブルには、特図決定結果として、図5(a)に示す、確変付きおよび電サポ無しの大当り図柄1(特図A)、確変無しおよび電サポ付きの大当り図柄2(特図B)、および確変付きおよび電サポ付きの大当り図柄3(特図D)それぞれに対応した乱数範囲が規定されている。特図決定用乱数値が、0〜49であるときには特図決定結果を「大当り図柄1」と判定し、50〜79であるときには特図決定結果を「大当り図柄2」と判定し、80〜99であるときには特図決定結果を「大当り図柄3」と判定する。特図決定結果は、特図表示装置212によって停止表示されることになる図柄を表す情報である。上述のごとく、特図表示装置212に「大当り図柄1」や「大当り図柄3」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで確変状態が維持され、「大当り図柄2」や「大当り図柄3」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持される。
また、本実施形態ではハズレ図柄(第2の図柄態様)も複数種類用意されているため、主制御部300のCPU304は、当否判定結果が「ハズレ」の場合にも、特図決定用乱数値が図7(b)に示す特図決定用テーブル内のいずれのハズレ図柄の乱数範囲に属するかについて判定する。この場合には、制御状態(遊技状態)が確変状態であってかつ電サポ状態であるか否かに応じて停止図柄態様を決定する。すなわち、確変フラグおよび時短フラグを参照し、両フラグがともにオンに設定されていれば、特図決定用乱数値が、0〜93であるときには特図決定結果を「ハズレ図柄1」と判定し、94〜95であるときには特図決定結果を「ハズレ図柄2」と判定し、96〜97であるときには特図決定結果を「ハズレ図柄3」と判定し、98〜99であるときには特図決定結果を「ハズレ図柄4」と判定する。ハズレ図柄2(特図E)は特定の第2の図柄態様の一例に相当する。また、確変フラグおよび時短フラグの両フラグがともにオンに設定されていて、かつ特図決定用乱数値が94〜95であるといった条件が、所定の第1の条件の一例に相当し、「ハズレ図柄2」が第1のハズレ停止図柄態様の一例に相当する。さらに、確変フラグおよび時短フラグの両フラグがともにオンに設定されていて、かつ特図決定用乱数値が98〜99であるといった条件が、所定の第2の条件の一例に相当し、「ハズレ図柄4」が第2のハズレ停止図柄態様の一例に相当する。第1の条件および第2の条件は、確変フラグおよび時短フラグの設定状態に対応して予め定められている条件であるといえる。
一方、確変フラグおよび時短フラグの両フラグともにオンに設定されていなければ、特図決定用乱数値が、0〜95であるときには特図決定結果を「ハズレ図柄1」と判定し、96〜99であるときには特図決定結果を「ハズレ図柄3」と判定する。したがって、非確変状態(特図低確率状態)では、ハズレ図柄2およびハズレ図柄4はともに選択されない。以上説明したように、当否判定結果が「ハズレ」の場合には、制御状態(遊技状態)に応じて停止図柄態様が決定される。こうして当否判定結果に基づいて特図の停止図柄態様を決定する主制御部300のCPU304は、図柄態様決定手段の一例に相当する。
図8は、主制御部300のROM306に記憶されているテーブルセット選択テーブルを示す図である。
主制御部300のRAM308には、タイマ選択テーブルを表す情報を格納する領域(タイマ選択テーブル情報格納領域)が設けられている。また、本実施形態では、タイマ選択テーブルとして5種類のテーブルが用意されている。タイマ選択テーブルは、1または複数の期間情報であるタイマ番号を含むテーブルであり、期間情報テーブルの一例に相当し、主制御部300のROM306は期間情報テーブル記憶手段の一例に相当する。主制御部300は、テーブルセット選択テーブルから所定のタイマ選択テーブルを取得し、RAM308のタイマ選択テーブル情報格納領域に、取得したタイマ選択テーブルを表す情報を格納する。したがって、主制御部300は期間情報テーブル取得手段の一例に相当する。さらに、RAM308には、特図変動遊技の実行回数をカウントするカウンタが設けられている。この特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きな値であれば、上述の特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング、すなわち特図表示装置212による変動表示が終了し、確定した特図が所定期間停止表示された後、CPU304によってそれらの特図変動遊技実行回数カウンタの値が1減算される。
図8(a)に示すように、特図関連処理において大当り図柄1の特図決定結果が得られ、特図表示装置212が図5(a)に示す「特図A」を停止表示させた場合、大当りの終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル2を表す情報を格納する。そして、特図決定結果が再び大当り図柄になるまで、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報格納領域にはテーブル2を表す情報を格納し続ける。
また、RAM308には、図8に示す、ROM306に記憶されているテーブルセット選択テーブルのアドレスをさすポインタが用意されている。特図関連処理において大当り図柄2の特図決定結果が得られ、特図表示装置212が図5(a)に示す「特図B」を停止表示させた場合、大当りの終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、図8(a)に示すテーブルセット選択テーブルの、大当り図柄2のデータが格納されている先頭アドレスに上記ポインタをセットし、特図変動遊技実行回数カウンタに100の値を設定するとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル3を表す情報を格納する。大当り図柄2が停止表示された場合には、大当り遊技終了後、確変状態には移行せず、非確変状態が維持される。このため、図7(b)を用いて説明したように、ハズレ図柄が停止表示される場合には、ハズレ図柄1かハズレ図柄3が停止表示される。ハズレ図柄1またはハズレ図柄3の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きければ、そのカウンタの値を1だけ減算し、そのカウンタの値が0になるまでタイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル3を表す情報を格納し続ける。特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合に、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル1を表す情報を格納する。そして、特図決定結果が再び大当り図柄になるまで、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報格納領域にはテーブル1を表す情報を格納し続ける。
さらに、特図関連処理において大当り図柄3の特図決定結果が得られ、特図表示装置212が図5(a)に示す「特図D」を停止表示させた場合にも同様にして、図8(a)に示すテーブルセット選択テーブルに従った処理が行われる。すなわち、大当り遊技終了後100回の図柄変動停止表示(特図変動遊技)の間、ハズレ図柄1またはハズレ図柄3が停止表示されればテーブル3が用いられ、テーブル3を使用している状態で特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合には、特図決定結果が再び大当り図柄になるまでテーブル2が用いられる。
また、大当り図柄1または大当り図柄3が停止表示された場合には、大当り遊技終了後に確変状態に移行する。このため、図7(b)を用いて説明したように、ハズレ図柄が停止表示される場合には、ハズレ図柄2もハズレ図柄4も停止表示される可能性がある。上述のごとく、大当り図柄3が停止表示された場合にはテーブル3が使用される。
テーブル3が用いられている状態でハズレ図柄2の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、図8(b)に示すテーブルセット選択テーブルの、ハズレ図柄2のデータが格納されている先頭アドレスに上記ポインタをセットし、特図変動遊技実行回数カウンタに1の値を設定するとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル4を表す情報を格納する。続いて、1回の図柄変動停止表示が行われハズレ図柄の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値を0にし、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域に制御状態(遊技状態)に応じたテーブルを表す情報を格納する。すなわち、制御状態が確変状態であればテーブル2を表す情報を格納し、非確変状態であればテーブル1を表す情報を格納する。すなわち制御状態によって特定されるテーブルを表す情報、言い換えればここでの例では、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値を設定したときに使用されるテーブル(デフォルトテーブル)を表す情報を格納する。テーブル2は、確変状態のときに限って使用されるテーブルであり、テーブル1は非確変状態のときに限って使用されるテーブルである。反対に、テーブル3は、確変状態のときでも非確変状態のときでも使用されるテーブルである。よって、主制御部300のCPU304は、確変フラグの設定状態を表す遊技制御情報に基づいて特定のタイマ選択テーブル(デフォルトテーブル)を取得するものである。なおここでは、主制御部300のCPU304は、特図の図柄停止態様によって確変状態になるか非確変状態になるかを認識しているが、確変フラグの設定状態そのもの自身を参照して認識するようにしてもよい。本実施形態では、過去の事実に基づいて今後のことを決定することを禁止している。例えば、タイマ選択テーブルのいくつを使用したから今後はタイマ選択テーブルのいくつを使用するといったことを禁止している。代わりに、制御状態(遊技状態)のみからタイマ選択テーブルをこの先何回使用するかを決定する(テーブル1又は2)。すなわち、制御状態(遊技状態)ごとに、特図の停止図柄態様別にこの先何回、どのタイマ選択テーブルを使用するかを決定する。
しかしながら、本実施形態では、図7(b)を用いて説明したように、ハズレ図柄2は非確変状態のときには選択されず確変状態のときに限って選択される図柄であるため、ここではテーブル2を表す情報が格納されることになる。
なおここでは、ハズレ図柄2が停止表示されると特図変動遊技実行回数カウンタに1の値を格納したが、2以上の所定の値を格納するようにしてもよい。すなわち、ハズレ図柄2の停止表示を条件にテーブル4を表す情報を格納し、そのハズレ図柄2の停止表示から所定の第1の回数(ここでは1回)の図柄変動停止表示が行なわれたことを条件に、制御状態(遊技状態)に応じた特定の期間情報テーブルであるテーブル2を表す情報を格納する。ハズレ図柄2は第1のハズレ停止図柄態様の一例に相当する。また、テーブル4は第1の期間情報テーブルの一例に相当し、テーブル2は特定の期間情報テーブルの一例に相当する。なお、テーブル4とテーブル2は異なる内容のテーブルであるが、同じ内容であってもよい。
ここで、上述のごとくハズレ図柄2は確変フラグの設定状態を表す遊技制御情報に基づいて選択される図柄であるため、ここでは1回といった上記第1の回数、およびテーブル4といった上記第1の期間情報テーブルは、確変フラグの設定状態に対応して予め定められているものであるといえる。
さらに、テーブル3が用いられている状態でハズレ図柄4の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、図8(b)に示すテーブルセット選択テーブルの、ハズレ図柄4のデータが格納されている先頭アドレスに上記ポインタをセットし、特図変動遊技実行回数カウンタに3の値を設定するとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル5を表す情報を格納する。続いて、ハズレ図柄の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きければ、そのカウンタの値を1だけ減算し、そのカウンタの値が0になるまでタイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル5を表す情報を格納し続ける。特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合に、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域に制御状態(遊技状態)に応じたテーブルを表す情報を格納する。ここでも図7(b)を用いて説明したように、ハズレ図柄4は非確変状態のときには選択されず確変状態のときに限って選択される図柄であるため、制御状態(遊技状態)に応じたテーブルとしてテーブル2を表す情報が格納されることになる。
なおここでは、ハズレ図柄4が停止表示されると特図変動遊技実行回数カウンタに3の値を格納したが、1又は2であってもよいし4以上の所定の値を格納するようにしてもよい。すなわち、ハズレ図柄4が停止表示を条件にテーブル5を表す情報を格納し、そのハズレ図柄4の停止表示から所定の第2の回数(ここでは3回)の図柄変動停止表示が行なわれたことを条件に、制御状態(遊技状態)に応じた特定の期間情報テーブルであるテーブル2を表す情報を格納する。ハズレ図柄4は第2のハズレ停止図柄態様の一例に相当する。また、テーブル5は第2の期間情報テーブルの一例に相当し、テーブル2は特定の期間情報テーブルの一例に相当する。上記所定の第2の回数は上記所定の第1の回数と同じ回数であってもよい。
ここで、上述のごとくハズレ図柄4は確変フラグの設定状態を表す遊技制御情報に基づいて選択される図柄であるため、ここでは3回といった上記第2の回数、およびテーブル5といった上記第2の期間情報テーブルも、確変フラグの設定状態に対応して予め定められているものであるといえる。
このように、制御状態(遊技状態)と前回の特図の停止表示からの図柄変動停止表示の回数との両方に基づいてタイマ選択テーブルが決定される。
なお、パチンコ機100のRAMクリア時には、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル1を表す情報が格納される。
図9は、主制御部300のROM306に記憶されているタイマ番号決定用テーブルを示す図である。
図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理における特図関連処理(ステップS213)では、図7に示すテーブルを用いて当否判定結果や特図決定結果が得られると、RAM308に設けられたタイマ番号決定用乱数カウンタから、0から99の範囲の値を取り得るタイマ番号決定用乱数を取得する。このタイマ番号決定用乱数の取得タイミングは、特図変動開始直前のタイミングであるが、始動情報を取得するタイミングであってもよい。
主制御部300のCPU304は、取得したタイマ番号決定用乱数に基づいて、図9に示すタイマ番号決定用テーブルに規定されているタイマ番号を判定する。
タイマ番号は、特図表示装置212が、図柄の変動を開始してから当否判定の結果を表す停止図柄を表示するまでの特図の変動表示期間(特図変動時間)と、停止図柄の確定表示期間とからなる特図変動停止期間との合計期間を表すものである。なお、停止図柄の確定表示期間は一律に0.5秒である。
図10は、タイマ番号と特図変動時間の関係を示す図である。
タイマ1は特図変動停止期間が2秒になり、超短縮された特図変動時間になることを表し、タイマ2は特図変動停止期間が5秒になり、短縮された特図変動時間になることを表す。なお、タイマ1あるいはタイマ2に決定されることを特図変短と称することがある。タイマ3は特図変動停止期間が10秒になり、通常の特図変動時間(基準となる特図変動時間)になることを表す。また、タイマ1〜タイマ3では図3に示す装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動パターンはリーチなしになる。タイマ4は特図変動停止期間が12秒になることを表し、タイマ4に決定されると装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動パターンはノーマルリーチが選択される。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図3に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せ(図5(b)に示す“装飾図柄の組合せ1”や“装飾図柄の組合せ2”)を停止表示することとなる状態のことである。タイマ5は特図変動停止期間が40秒になることを表し、タイマ6は特図変動停止期間が50秒になることを表し、タイマ7は特図変動停止期間が10秒になることを表す。タイマ5又は6に決定されると装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動パターンはスーパーリーチが選択される。スーパーリーチは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたもの(ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等)である。タイマ7に決定されると装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動パターンは特殊変動が選択される。特殊変動は、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等である。単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチと特殊変動を含んだ装飾図柄の変動パターンを意味する。なお、特殊変動のタイマ7が表す特図変動停止期間の長さを、ノーマルリーチのタイマ4が表す特図変動停止期間(12秒)以上に変更して、特殊変動を遊技者によりしかっりと見せられるようにしてもよい。
このリーチは、特図関連処理(S213)の当否判定(本抽選)の結果が特定の当否判定結果(遊技者の有利度が高い所定の結果)になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。
図9に示すように、特図決定結果がハズレ図柄1(図5(a)に示す「特図C」)であったときには、タイマ選択テーブルとしてテーブル1が使用され、かつ保留数が0から2であれば、タイマ3が多くの場合は選択され、タイマ4が稀に選択され、タイマ5又はタイマ6がごく稀に選択される。一方、保留数が3であれば、タイマ2がほとんどの場合は選択され、タイマ5又はタイマ6がごく稀に選択される。また、タイマ選択テーブルとしてテーブル2又は3が使用されている場合には、保留数に関係なく、タイマ1がほとんどの場合は選択され、タイマ5又はタイマ6がごく稀に選択される。さらに、タイマ選択テーブルとしてテーブル4又は5が使用されている場合には、保留数に関係なくタイマ7が必ず選択される。
また、特図決定結果がハズレ図柄2(図5(a)に示す「特図E」)であったときには、タイマ選択テーブルとしてテーブル2又は3が使用されている場合には、保留数に関係なくタイマ1が必ず選択され、テーブル4又は5が使用されている場合には、保留数に関係なくタイマ7が必ず選択される。なお、特図決定結果がハズレ図柄2になる場合は確変状態に限られ、テーブル1は非確変状態のデフォルトテーブルであるため、ここではテーブル1が使用されることはない。
また、特図決定結果がハズレ図柄3(図5(a)に示す「特図F」)であったときには、タイマ選択テーブルとしてテーブル1が使用されている場合には、保留数に関係なくタイマ5が必ず選択され、テーブル2〜5のいずれかのテーブルが使用されている場合には、保留数に関係なくタイマ7が必ず選択される。
さらに、特図決定結果がハズレ図柄4(図5(a)に示す「特図G」)であったときには、タイマ選択テーブルとしてテーブル2又は3が使用されている場合には、保留数に関係なくタイマ1が必ず選択され、テーブル4又は5が使用されている場合には、保留数に関係なくタイマ4が必ず選択される。なお、特図決定結果がハズレ図柄4になる場合も確変状態に限られ、テーブル1は非確変状態のデフォルトテーブルであるため、ここでもテーブル1が使用されることはない。
一方、特図決定結果が、大当り図柄(図5(a)に示す大当り図柄1の「特図A」、大当り図柄2の「特図B」、大当り図柄3の「特図D」)であったときには、タイマ選択テーブルとしてテーブル1〜5のいずれかのテーブルが使用されており、この場合には、保留数に関係なく、タイマ6がかなりの確率で選択され、タイマ5が時々選択され、タイマ4が稀に選択される。したがって、特図決定結果が大当り図柄であったときには、必ず、リーチ演出が行われ10秒を越える相対的に長い特図変動時間になる。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、タイマ選択テーブルおよび特図決定結果に応じて特図の変動停止表示期間(特図変動期間+図変動停止期間)を表すタイマ番号を決定する。特図決定結果は、当否判定結果に基づくものである。また、特図の変動停止表示期間は図変動停止期間が一律であることから、主制御部300のCPU304は、タイマ選択テーブルおよび当否判定結果に基づいて特図変動期間を決定する変動期間決定手段の一例に相当する。特図表示装置212は、ここで決定した特図の変動表示期間に亘って図柄を変動表示させた後に所定の停止図柄態様を表示する図柄変動停止表示を行なう。
さらに、上述のごとくタイマ選択テーブルの中には、確変フラグの設定状態を表す遊技制御情報に基づいて決定されるテーブル(ここではテーブル1および2)があることから、タイマ番号に基づく特図の変動表示期間は、当否判定の結果、確変フラグの設定状態を表す遊技制御情報、および保留数の数に基づいて決定されるものであるといえる。なおここで説明したように、タイマ番号に基づく特図の変動表示期間の総て(タイマ1〜7に基づく特図の変動表示期間)が、確変フラグの設定状態を表す遊技制御情報や保留数の数に基づいて決定されるものである必要はなく、その一部が基づくものであればよい。
加えて、図9に示すタイマ番号決定用テーブルに示すように、保留数が上限数(ここでは3)であり、かつ当否判定(特図の抽選)の結果がハズレの場合にタイマ番号に基づく特図の変動表示期間の長さの平均値は、特定の期間情報テーブルであるテーブル2に含められているタイマ番号に基づく特図の変動表示期間よりも、テーブル4といった上記第1の期間情報テーブルに含められているタイマ番号に基づく特図の変動表示期間の方が長い。ここにいう平均値は、特図の変動表示期間を決定するために、当否判定結果に基づく停止図柄態様ごとにタイマ選択テーブルを規定した所定のテーブル(ここでは図9に示すタイマ番号決定用テーブル)における平均値であって、選択確率に基づく値である。すなわち、図変動停止期間が一律に0.5秒であることから、テーブル2に含められているタイマ番号に基づく特図の変動表示期間は、ハズレ図柄1の平均値は{(2秒−0.5秒)×98/100+(40秒−0.5秒)×1/100+(50秒−0.5秒)×1/100}/3=3.46秒であり、ハズレ図柄2の平均値は1.5秒であり、ハズレ図柄3の平均値は10秒であり、ハズレ図柄4の平均値は1.5秒である。したがって、ハズレ図柄1〜4の場合の平均値は、(3.46秒+1.5秒+10秒+1.5秒)/4=4.12秒になる。一方、テーブル4に含められているタイマ番号に基づく特図の変動表示期間は、ハズレ図柄1〜3はいずれも9.5秒であり、ハズレ図柄4は11.5秒である。したがって、ハズレ図柄1〜4の場合の平均値は、(9.5秒+9.5秒+9.5秒+11.5秒)/4=10.00秒になる。
続いて、図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS215)について説明する。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大入賞口開放コマンド、大入賞口閉鎖コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、上述のタイマ番号を決定する際に用いたタイマ選択テーブルを表す情報、およびそのタイマ番号を示す情報等を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、制御状態を表す情報などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報、上述のタイマ番号、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS215では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータに、保留している特図変動遊技の数、および制御状態を表す情報を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。また、第1副制御部400では、コマンドに含まれている当りラウンド数と現在のラウンド数に基づき、当り全ラウンドが終了するまでの残りラウンド数を取得する。
また、このコマンド設定送信処理では、図4に示す払出制御部600にもコマンドを送信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
次に、図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、外部出力信号設定処理(ステップS217)を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、図4に示す情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS219では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、上述のステップS201において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。ここで設定したデバイス情報は基本コマンドに含められて、第1副制御部400に送信される。また、図4に示す各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、特図表示装置212、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。
ステップS219のデバイス監視処理が終了すると、図6(a)に示す主制御部メイン処理に復帰するが、復帰前には、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行う。また、復帰前に、低電圧信号がオンであるか否かを監視して、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)には、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行って、その後、主制御部メイン処理に復帰するようにしてもよい。
続いて、大当り図柄3を停止表示した後の具体例について説明する。
図11は、大当り図柄3当選後から所定回(ここでは100回)変動を行うまでにハズレ図柄2に当選した場合のタイムチャートである。この図11のタイムチャートでは、図の左から右に向かって時間が経過する。
特図表示装置212による図柄の変動表示後に確変付き電サポ付きの大当り図柄である大当り図柄3(図5(a)に示す「特図D」)が停止表示されたことにより、大当り遊技が行われ、その大当り遊技が終了すると、パチンコ機100の制御状態は特図高確率普図高確率状態へ移行する。すなわち、確変状態かつ電サポ状態へ移行する。確変状態は次回大当りするまで維持され、電サポ状態は図柄変動停止表示が100回行われる間維持される。図8(a)に示すように、大当り図柄3が停止表示されるとタイマ選択テーブルとしてテーブル3が選択される。上述のごとく、大当り図柄3が停止表示されても、大当り遊技中に確変状態へ移行することが告知されたり、あるいは大当り遊技終了後や大当り遊技終了直後(例えば、大当り遊技終了後から最初の図柄変動停止表示が終了するまでの間、大当り遊技終了後から所定回数の図柄変動停止表示が行われるまでの間)に確変状態に移行したことが一切告知されず、遊技者は確変状態か否かを判断することは不可能である。ここでテーブル3は、制御状態が確変状態であることを期待させる演出を行なう確変期待演出用のタイマ選択テーブルである。
図12は、装飾図柄表示装置208に表示された装飾図柄変動中の画面を示す図である。
第1副制御部400のROM406には、装飾図柄表示装置208に表示される、装飾図柄変動中の背景画像を表すデータが、タイマ選択テーブルに対応して記憶されている。図12(a)は、テーブル1に対応した背景画像(通常時の背景画像)を表すデータに基づいて表示された画面を示す図である。テーブル1に対応した通常時の背景画像は、主人公のキャラクタ(殿様)とその味方のキャラクタの2人が座って話し合っている画像である。なお、画面中の太い白抜きの矢印は、装飾図柄の変動表示を表すものである(以下、同じ)。
同図(b)は、テーブル3に対応した背景画像(確変期待演出用の背景画像)を表すデータに基づいて表示された画面を示す図である。テーブル3に対応した確変期待演出用の背景画像は、主人公のキャラクタ(殿様)と敵役のキャラクタの決闘シーンを表した画像であり、右上には、主人公のキャラクタ(殿様)が倒さなければならない敵役のキャラクタがあと何人残っているかを示す残り表示(ここでは“残り99%”)がなされている。この残り表示は特図の図柄変動停止表示の回数が増すほど減少するものであってもよいし、増減するものであってもよい。
同図(c)は、テーブル2に対応した背景画像(確変確定演出用の背景画像)を表すデータに基づいて表示された画面を示す図である。テーブル2に対応した確変確定演出用の背景画像は、主人公のキャラクタ(殿様)が敵役のキャラクタを総て倒し優雅に馬に乗っている様子(ここでは鷹狩りを楽しんでいる様子)を表した画像であり、確変状態であることを告知する演出画像である。
同図(d)は、テーブル4又は5に対応した背景画像(確変確定演出の前兆演出用の背景画像)を表すデータに基づいて表示された画面を示す図である。テーブル4又は5に対応した前兆演出用の背景画像は、クエスチョンマークが無数に表示された画像である。なお、前兆演出用の背景画像を、主人公のキャラクタ(殿様)が馬に乗ろうとしている様子を表した画像とし、前兆演出用の背景画像に、確変確定演出用の背景画像とのつながりをもたせ、前兆演出用の背景画像が表示される期間と確変確定演出用の背景画像が表示される期間を一つの期間(後述する第2の期間)としてとらえるようにしてもよい。
ここで図11を参照して説明を続ける。上述のごとく、図柄変動開始コマンドには、タイマ番号を決定する際に用いたタイマ選択テーブルを表す情報が含まれており、その図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、タイマ番号を決定する際に用いたタイマ選択テーブルを表す情報に基づいてROM406から装飾図柄変動中の背景画像を表すデータを取得し、第2副制御部500を介して装飾図柄表示装置に、取得したデータに基づく背景画像を装飾図柄表示装置208に表示させる。したがって、第1副制御部400は演出制御手段の一例に相当する。タイマ選択テーブルとしてテーブル3が使用されている間は、後述する所定のハズレ図柄が停止表示される場合を除いて、装飾図柄変動中の装飾図柄表示装置208には、図12(b)に示す確変期待演出用の背景画像が表示される。
やがて、ハズレ図柄2が停止表示されると、図8(b)に示すように、タイマ選択テーブルとしてテーブル4が選択され、次の1回の図柄変動停止表示に限ってテーブル4が使用される。この結果、図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、テーブル4を表す情報に基づいてROM406から装飾図柄変動中の背景画像を表すデータを取得し、装飾図柄変動中の装飾図柄表示装置208には、図12(d)に示す、確変確定演出の前兆を示す前兆演出用の背景画像が表示される。
テーブル4が使用された1回の図柄変動停止表示が終了すると、今度は、図8(b)に示すように、タイマ選択テーブルとして確変状態のデフォルトテーブルであるテーブル2が選択され、次回大当り図柄を停止表示する図柄変動停止表示までそのテーブル2が使用される。この結果、図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、テーブル2を表す情報に基づいてROM406から装飾図柄変動中の背景画像を表すデータを取得し、装飾図柄変動中の装飾図柄表示装置208には、図12(c)に示す、確変状態であることを告知する確変確定演出用の背景画像が表示される。なお、電サポ状態が終了してもテーブル2は使用され続け確変状態である限りはそのデフォルトテーブルであるテーブル2が使用され続ける。ただし、上述のごとく、ハズレ図柄2が停止表示された場合には、テーブル4が1回の図柄変動停止表示に限って再び使用される。図7(b)の特図決定用テーブルに示されるように、ハズレ図柄2が停止表示される確率は1/50であるため、ハズレ図柄2が2回停止表示される確率は1/2500とかなり低い。なお、テーブル4が使用された1回の図柄変動停止表示が終了すると、再び、テーブル2が使用される。
また、図11には第1の期間が示されている。この第1の期間は、大当り制御状態(第2の制御状態)から非当り制御状態(第1の制御状態)に移行してからハズレ図柄2(特定の第2の図柄態様)が停止表示されるまでの期間である。さらに、図11には第2の期間も示されている。この第2の期間は、ハズレ図柄2(特定の第2の図柄態様)が停止表示されたことに基づいて開始される期間である。本実施形態では、この第1の期間であることに基づいてテーブル3(第1期間対応期間情報テーブル)が用いられ、第2の期間であることに基づいて、テーブル3とは別のテーブル2(第2期間対応期間情報テーブル)が用いられる。この結果、上記第1の期間と上記第2の期間とでは、装飾図柄表示装置208によって行われる演出は異なる。すなわち、装飾図柄表示装置208では、確変状態(第2の確率状態)である場合に、上記第1の期間中には確変期待演出が行われ、上記第2の期間中には確変確定演出が行われる。
また、図11に示す例では、ハズレ図柄2(特定の第2の図柄態様)を停止表示させる図柄変動停止表示が行われた所定回数(1回)後の図柄変動停止表示中に、上記第1の期間から上記第2の期間に移行することを遊技者に期待させる図12(d)に示す前兆演出が行われる。なお、ハズレ図柄2を停止表示させる図柄変動停止表示自身(以下、当該図柄変動停止表示と称する)が行われている間、あるいはハズレ図柄2を停止表示させる図柄変動停止表示が行われる所定回数(1回であってもよいし複数回であってもよい)前の図柄変動停止表示(以下、先の図柄変動停止表示と称する)が行われる間に、上記前兆演出を行うようにしてもよい。また、上記当該図柄変動停止表示から所定の複数回の図柄変動停止表示中にかけて、上記前兆演出を行うようにしてもよいし、あるいは先の図柄変動停止表示から所定の複数回の図柄変動停止表示中にかけて、上記前兆演出を行うようにしてもよい。
図13(a)は、大当り図柄3当選後から所定回(ここでは100回)変動を行うまでにハズレ図柄3に当選した場合のタイムチャートである。この図13(a)のタイムチャートでも、図の左から右に向かって時間が経過する。
図11に示す例と同じく、大当り図柄3が停止表示されたことにより、大当り遊技が行われ、その大当り遊技が終了すると、パチンコ機100の制御状態は確変状態かつ電サポ状態へ移行する。図8(a)に示すように、大当り図柄3が停止表示されるとタイマ選択テーブルとしてテーブル3が選択される。タイマ選択テーブルとしてテーブル3が使用されている間は、所定のハズレ図柄が停止表示される場合を除いて、装飾図柄変動中の装飾図柄表示装置208には、図12(b)に示す確変期待演出用の背景画像が表示される。
確変状態かつ電サポ状態ではハズレ図柄としてハズレ図柄1〜4のうちのいずれかのハズレ図柄が停止表示される。図7(b)の特図決定用テーブルに示すように、ハズレ図柄3はハズレ図柄1に比べて選択される確率が低い。したがって、ほとんど場合はハズレ図柄1が停止表示され、装飾図柄表示装置208には確変期待演出の背景画像が表示されるが、まれに、ハズレ図柄3が停止表示される。図13(a)ではハズレ図柄3が停止表示されたことが示されている。ここで、上述のごとく、図柄変動開始コマンドには、特図停止図柄を表す情報、上述のタイマ番号を決定する際に用いたタイマ選択テーブルを表す情報等が含まれている。第1副制御部400は、受信した図柄変動開始コマンドに、ハズレ図柄3を表す情報が含まれ、かつテーブル3を表す情報も含まれている場合には、確変期待演出用の背景画像を表すデータに代えて、前兆演出用の背景画像を表すデータを取得し、ハズレ図柄3を停止表示する図柄変動停止表示に限って、装飾図柄変動中の装飾図柄表示装置208に、図12(d)に示す前兆演出用の背景画像を表示させる。この前兆演出用の背景画像は偽の前兆演出に相当する。こうして偽の前兆演出が行われても、テーブル変更は行われておらず、テーブル3のままであり、次にハズレ図柄1を停止表示する場合には、確変確定演出ではなく再び確変期待演出が行われる。ハズレ図柄3は上記特定の第2の図柄態様の一例に相当するハズレ図柄2とは別の第2の図柄態様(第2特定の第2の図柄態様)の一例に相当する。
やがて、ハズレ図柄2が停止表示されると、タイマ選択テーブルがテーブル3からテーブル4へ切り替わり、次の1回の図柄変動停止表示に限ってテーブル4が使用され、装飾図柄表示装置208には真の前兆演出用の背景画像が表示され、その後、テーブル2が選択され、装飾図柄表示装置208には確変確定演出用の背景画像が表示される。
以上説明したように、確変状態(第2の確率状態)である場合には、図13(a)にも示す第1の期間であることに基づいてテーブル3(第1期間対応期間情報テーブル)を用い、第2の期間であることに基づいてテーブル2(第2期間対応期間情報テーブル)を用いる。また、確変状態であっても偽の前兆演出が行われるようにしておくことで、遊技の興趣を向上することができる場合がある。
また、確変状態(第2の確率状態)であって、かつ上記第1の期間中における前記図柄変動停止表示の期間の長さは、ハズレ図柄2(特定の第2の図柄態様)とは別のハズレ図柄3(第2の図柄態様)を停止表示する場合の長さよりも、前記特定の第2の図柄態様(ハズレ図柄2)を停止表示する場合の長さの方が短い。ここにいう長さは、図9に示すタイマ番号決定用テーブルを用いて決定される図柄変動停止期間の平均値である。すなわち、ハズレ図柄3を停止表示する場合の長さの平均値は、(タイマ5の40秒+タイマ7の10秒)/2=25秒であるのに対して、ハズレ図柄2を停止表示する場合の長さの平均値は、(タイマ1の2秒+タイマ7の10秒)/2=6秒であり、ハズレ図柄2を停止表示する場合の長さの平均値の方が短い。また、図9に示すタイマ番号決定用テーブルにおける各テーブルに含まれる最も長い時間を比較してみても同じことがいえる。すなわち、ハズレ図柄3を停止表示する場合の最も長い図柄変動停止期間(40秒)よりも、ハズレ図柄2を停止表示する場合の最も長い図柄変動停止期間(10秒)の方が短い。なお、このように、ハズレ図柄2を停止表示する場合の最も長い図柄変動停止期間が10秒であることから、ハズレ図柄2を停止表示する場合の図柄変動停止期間は、装飾図柄表示装置208でノーマルリーチ演出が行われる場合の図柄変動停止期間(図10に示すタイマ4の21秒)よりも短い期間であるともいえる。
図13(b)は、大当り図柄2当選後から所定回(ここでは100回)変動を行うまでにハズレ図柄3に当選した場合のタイムチャートである。この図13(b)のタイムチャートでも、図の左から右に向かって時間が経過する。
特図表示装置212による図柄の変動表示後に確変無し電サポ付きの大当り図柄である大当り図柄2(図5(a)に示す「特図B」)が停止表示されたことにより、大当り遊技が行われ、その大当り遊技が終了すると、パチンコ機100の制御状態は特図低確率普図高確率状態へ移行する。すなわち、非確変状態かつ電サポ状態へ移行する。非確変状態は次回大当りするまで維持され、電サポ状態は図柄変動停止表示が100回行われる間維持される。図8(a)に示すように、大当り図柄2が停止表示されるとタイマ選択テーブルとしてテーブル3が選択される。タイマ選択テーブルとしてテーブル3が使用されている間は、確変状態と同じく、所定のハズレ図柄が停止表示される場合を除いて、装飾図柄変動中の装飾図柄表示装置208には、図12(b)に示す確変期待演出用の背景画像が表示される。上述のごとく、テーブル3は、制御状態が確変状態であることを期待させる演出を行なう確変期待演出用のタイマ選択テーブルであるが、大当り図柄2が停止表示されても確変状態には移行していないため、ここでの確変期待演出は偽の確変期待演出に相当する。
非確変状態ではハズレ図柄としてハズレ図柄1〜3のうちハズレ図柄1とハズレ図柄3のみが停止表示される。テーブル3が使用されている状態でハズレ図柄1やハズレ図柄3が停止表示しても、テーブルの変更は行われず、テーブル3が使用され続ける。
非確変状態でも、図7(b)の特図決定用テーブルに示すように、ハズレ図柄3はハズレ図柄1に比べて選択される確率が低い。したがって、ほとんど場合はハズレ図柄1が停止表示され、偽の確変期待演出が行われるが、まれに、ハズレ図柄3が停止表示される。図12(b)ではハズレ図柄3が停止表示されたことが示されている。ここでも、第1副制御部400は、受信した図柄変動開始コマンドに、ハズレ図柄3を表す情報が含まれ、かつテーブル3を表す情報も含まれている場合には、確変期待演出用の背景画像を表すデータに代えて、前兆演出用の背景画像を表すデータを取得し、ハズレ図柄3を停止表示する図柄変動停止表示に限って、装飾図柄変動中の装飾図柄表示装置208に、前兆演出用の背景画像を表示させる。この前兆演出用の背景画像も偽の前兆演出に相当する。こうして偽の前兆演出が行われても、テーブル変更は行われておらず、テーブル3のままであり、次にハズレ図柄1を停止表示する場合には、再び偽の確変期待演出が行われる。テーブル3が使用されている状態では、ハズレ図柄3を停止表示する図柄変動停止表示に限って、偽の前兆演出が行われるが、タイマ選択テーブルはテーブル3のままである。非確変状態ではハズレ図柄2(特定の第2の図柄態様)が停止表示されないため、図13(b)に示すように、大当り制御状態から非当り制御状態に移行してからハズレ図柄2が停止表示されるまでの上記第1の期間は継続することになる。ここで説明したように、非確変状態(第1の確率状態)において、この第1の期間中であって、かつハズレ図柄2とは別のハズレ図柄3を停止表示させる図柄変動停止表示中に、第1の期間から第2の期間に移行することを遊技者に期待させる演出(図12(d))が行われる。非確変状態であっても偽の前兆演出が行われるようにしておくことで、遊技者に確変状態か非確変状態かをわからなくさせることができ、遊技の興趣を向上することができる場合がある。
やがて、大当り遊技を終了してからの図柄変動停止表示の回数が100回に達すると、
テーブル3から、非確変状態のデフォルトテーブルであるテーブル1に切り替わり、このテーブル1が次回大当り図柄を停止表示する図柄変動停止表示まで使用される。
なお、図11(b)に示す例では、大当り遊技を終了してからの図柄変動停止表示の回数が100回に達すると非電サポ状態に移行する。これまでの説明では、テーブル1を非確変状態のデフォルトテーブルとして扱っていたが、非確変状態かつ非電サポ状態のデフォルトテーブルとして扱ってもよい。また、テーブル2を確変状態のデフォルトテーブルとして扱っていたが、確変状態かつ電サポ状態と確変状態かつ非電サポ状態に共通のデフォルトテーブルとして扱ってもよい。さらに、本実施形態ではパチンコ機100の制御状態(遊技状態)として確変状態と非確変状態に注目してデフォルトテーブルを設けていたが、電サポ状態と非電サポ状態に注目して、電サポ状態のデフォルトテーブルと非電サポ状態のデフォルトテーブルを設けてもよい。
図14は、大当り図柄3当選後から所定回(ここでは100回)変動を行うまでにハズレ図柄4に当選した場合のタイムチャートである。この図14のタイムチャートでも、図の左から右に向かって時間が経過する。
ここでも図11に示す例と同じく、大当り図柄3が停止表示されたことにより、パチンコ機100の制御状態は確変状態かつ電サポ状態へ移行し、タイマ選択テーブルとしてテーブル3が使用され、所定のハズレ図柄が停止表示される場合を除いて、装飾図柄変動中の装飾図柄表示装置208には、確変期待演出用の背景画像が表示される。
また、上述のごとく、テーブル3が使用されている状態では、ハズレ図柄3を停止表示する図柄変動停止表示に限って、偽の前兆演出が行われるが、タイマ選択テーブルはテーブル3のままである。
図7(b)の特図決定用テーブルに示すように、ハズレ図柄4はハズレ図柄3と同様、ハズレ図柄1に比べて選択される確率が低い。したがって、確変状態かつ電サポ状態では、まれに、ハズレ図柄4が停止表示される。図14ではハズレ図柄4が停止表示されたことが示されている。ハズレ図柄4が停止表示されると、タイマ選択テーブルがテーブル3からテーブル5へ切り替わり、次の3回の図柄変動停止表示に限ってテーブル5が使用され、装飾図柄表示装置208には前兆演出用の背景画像が表示される。図9のタイマ番号決定用テーブルに示すように、テーブル5が選択されている場合には、タイマ番号が、装飾図柄の変動パターンが必ずリーチ態様(特殊変動を含む)になるタイマ番号(タイマ7又は4)になり、遊技の興趣が向上する。
なお、テーブル5が使用されている状態で表示される前兆演出用の背景画像と、テーブル4が使用されている状態で表示される前兆演出用の背景画像とを異ならせても良い。例えば、両者ともにキャクターを登場させながら、それぞれの背景画像で異なるキャラクーにしておいてもよい。こうすることで、キャラクターごとの演出ステージを構成することができ、遊技の興趣がより向上する。
3回の図柄変動停止表示が行われると、タイマ選択テーブルはテーブル4から確変状態のデフォルトテーブルであるテーブル2に切り替わり、次回大当り図柄を停止表示する図柄変動停止表示までそのテーブル2が使用される。
以上説明した本実施形態では、上述のごとく、電源管理部660が、外部からの電源が断たれた後も主制御部300のRAM308等に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路を備えているため、RAM308は、パチンコ機100が電断されても、所定の領域に退避させた情報を維持することができる。また、選択されていたタイマ選択テーブルも、パチンコ機100が電断されてもRAM308に維持される。上述のごとく、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に表示させる演出画像を、受信した図柄変動開始コマンドに含まれている、特図決定結果やタイマ選択テーブルに基づいて決定したいるため、パチンコ機100が電断されても、第1副制御部400は、復電時に、電断時の条件と同じ条件で装飾図柄表示装置208の演出画像を決定することができる。さらに、RAM308に記憶されている確変フラグおよび時短フラグそれぞれの設定状態を表す遊技制御情報も、パチンコ機100が電断されてもRAM308に維持され、主制御部300のRAM308は、遊技制御情報記憶手段の一例に相当する。上述のごとく、デフォルトテーブルであるテーブル1や2は、確変フラグの設定状態を表す遊技制御情報に基づいて決定されるテーブルであることから、復電時に、デフォルトテーブルを用いる状態に復帰させることもできる。
また、本実施形態では、図柄の変動時間が多彩に変化して興趣を向上できるとともに、予め計画された演出の流れにより遊技者を楽しませることでも興趣を向上できる。
さらに、従来、特図の変動表示時間と特図の変動表示中に行われる変動表示中演出との関係は、変動表示時間が所定時間に偶発的に偏るのを待って変動表示中演出を行うようにしている。このため、変動表示時間が偶発的に偏らないと変動表示中演出を行えないという欠点がある。ここで、一回の変動表示の中で演出を完結させることも考えられるが、変動表示時間が長くなり、遊技全体のテンポが悪くなってしまう。これに対して、本実施形態ではハズレ図柄を先に見せてから変動表示時間を意図的に偏らせ、偏らせた変動表示時間に適した変動表示中演出が行われる。ハズレ図柄を先に見せることによって公明正大さが確保され、また、ハズレ図柄は変動表示中演出の予告にもなり、こうして予告しておくことで、変動表示中演出を遊技者にしっかりと見てもらえるという利点もある。
なお、これまでの説明では、非確変状態ではハズレ図柄2(特定の第2の図柄態様)が停止表示されないようにしているが、非確変状態であっても所定確率でハズレ図柄2を停止表示させるようにしてもよい。ただし、ハズレ図柄2が停止表示しも、テーブル変更を一切行わず、確変期待演出を継続するようにしてもよい。すなわち、非確変状態である場合には、大当り制御状態から非当り制御状態に移行してからハズレ図柄2が停止表示されるまでの上記第1の期間、およびハズレ図柄2が停止表示されたことに基づいて開始される上記第2の期間の両方の期間中で、テーブル3(第1期間対応期間情報テーブル)を使用し、確変状態であることを期待させる確変期待演出を行なうようにしてもよい。この確変期待演出用の背景画像も偽の確変期待演出に相当する。また、上述のごとく、主制御部300から第1副制御部400が受信する図柄変動開始コマンドには、特図停止図柄を表す情報やタイマ番号を決定する際に用いたタイマ選択テーブルを表す情報の他、制御状態を表す情報(確変フラグの設定状態を表す情報)も含まれている。第1副制御部400は、受信した図柄変動開始コマンドに、確変フラグがオフに設定されていることを表す情報、ハズレ図柄2を表す情報が含まれ、かつテーブル3を表す情報が含まれている場合には、確変期待演出用の背景画像を表すデータに代えて、図12(d)に示す前兆演出用の背景画像を表すデータを取得し、ハズレ図柄2を停止表示する図柄変動停止表示に限って、装飾図柄変動中の装飾図柄表示装置208に、前兆演出用の背景画像を表示させるようにしてもよい。この前兆演出用の背景画像も偽の前兆演出に相当する。こうして偽の前兆演出が行われても、テーブル変更は行われておらず、テーブル3のままであり、次にハズレ図柄1を停止表示する場合には、再び偽の確変期待演出が行われる。
ところで、特定演出後に小当り図柄が停止したことに応じて小当り後に期間情報テーブル(タイマ選択テーブル)を変更することが考えられる。しかし、特定演出で期間情報テーブル変更の契機となる小当り図柄が判別されるため、期間情報テーブルを変更しても遊技者に驚きを与えることができなかった。そこで、本実施形態では、所定の演出中(確変期待演出中)に図柄表示手段(例えば特図表示装置212)に所定のハズレ図柄を停止表示したことに基づいて現在の期間情報テーブルを所定の期間情報テーブルに変更し、前記所定の期間情報テーブルに変更後、演出表示手段(装飾図柄表示装置208)で特定演出(前兆演出)を行う第1装飾図柄変動(図10に示すタイマ7の特殊変動が一例として相当)を所定回行った後に遊技状態示唆演出(確定演出)を行う。こうすることで、遊技者が特定演出を見て停止図柄に注目しても遊技状態示唆演出へ移行する契機となる停止図柄を判別できないため、判別されることによる演出効果の低下を防ぎ、遊技者の興趣の低下を防ぐことができる。また、停止図柄に応じて特定演出を行う変動を実行することを決定しているため、遊技の公平性を保つことができる。
なお、所定のハズレ図柄を停止表示するまでに行う第2装飾図柄変動(図10に示すタイマ1の超短縮変動が一例として相当)は、上記第1装飾図柄変動よりも変動時間が短いものであってもよい。こうすると、第2装飾図柄変動の変動時間は短いので遊技者は図柄表示手段に注目し難く、停止図柄を判別される可能性を低下させることができる場合がある。また、第2の所定のハズレ図柄は、第2装飾図柄変動よりも変動時間の長い第3装飾図柄変動(図10に示すタイマ5又は6のスーパーリーチが一例として相当)または第2装飾図柄変動の後に停止表示され、第2装飾図柄変動は第3装飾図柄変動よりも表示され易い。こうすると、第2装飾図柄変動の出現頻度が高いため、遊技者は図柄表示手段に注目し難く、停止図柄を判別される可能性を低下させることができる場合がある。さらに、第2の所定のハズレ図柄は所定のハズレ図柄よりも表示され易いようにしてもよい。こうすると、第2の所定のハズレ図柄の出現頻度が高いため、遊技者は図柄表示手段に注目し難く、停止図柄を判別される可能性を低下させることができる場合がある。またさらに、所定の演出中に図柄表示手段に第2の所定の外れ図柄よりも表示され難い第3の所定の外れ図柄を停止表示したことに基づいて現在の期間情報テーブルを所定の期間情報テーブルに変更し、前期所定の期間情報テーブルに変更後、演出表示手段で特定演出(前兆演出)を報知する第1装飾図柄変動を行った後に所定の演出を報知する。こうすると、第1装飾図柄変動の前の停止図柄が所定のハズレ図柄と第2の所定のハズレ図柄の複数なので、遊技者に停止図柄を確認されたとしても遊技状態示唆演出を行う契機となる停止図柄を判別困難にすることができる場合がある。
続いて、本発明の第2実施形態のパチンコ機について説明する。この第2実施形態の説明では、第1実施形態のパチンコ機100における構成要素の名称と同じ名称の構成要素にはこれまで用いた符号と同じ符号を付して説明し、重複する説明は省略することがある。
第2実施形態のパチンコ機100では、2つの特図表示装置(第1特図表示装置、第2特図表示装置)、および2つの特図保留ランプ(第1特図保留ランプ、第2特図保留ランプ)を備えている。
第1特図始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特図表示装置は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特図表示装置は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特図表示装置は特図2の停止図柄態様を停止表示する。
第1特図保留ランプおよび第2特図保留ランプは、保留している特図変動遊技の数を示すためのランプであり、第2実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用を合わせると8つ)まで保留することを可能としている。
なお、第1特表示装置や第2特図表示装置の表示制御は、主制御部300に備えられた駆動回路324で行われ、第1特図保留ランプや第2特図保留ランプの表示制御は、主制御部300に備えられた駆動回路330で行われる。
図15(a)は第2実施形態における特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
この図15(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図M」までの13種類の特図が示されている。図15(a)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
第2実施形態では、大当り図柄は「特図A」から「特図H」までの8種類が用意されている。「特図A」の大当り図柄1および「特図B」の大当り図柄2はともに確変付き電サポ付きの大当り図柄であり、この図柄が停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。特図Aの大当り図柄1が停止表示されると、その後、装飾図柄表示装置208には制御状態を表す遊技状態示唆演出(確定演出)が表示されるが、特図Bの大当り図柄2が停止表示されても装飾図柄表示装置208には、遊技状態示唆演出(確定演出)は表示されず、所定の期待演出が表示される。
「特図C」の大当り図柄3および「特図D」の大当り図柄4はともに確変無し電サポ付きの大当り図柄であり、この図柄が停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図高確率状態になる。特図Cの大当り図柄3が停止表示されると、その後、装飾図柄表示装置208には遊技状態示唆演出(確定演出)が表示されるが、特図Bの大当り図柄2が停止表示されても装飾図柄表示装置208には、遊技状態示唆演出(確定演出)は表示されず、所定の期待演出が表示される。
「特図E」の大当り図柄5および「特図F」の大当り図柄6はともに確変付き電サポ無しの大当り図柄であり、この図柄が停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図低確率状態になる。特図Eの大当り図柄5が停止表示されると、その後、装飾図柄表示装置208には遊技状態示唆演出(確定演出)が表示されるが、特図Fの大当り図柄6が停止表示されても装飾図柄表示装置208には、遊技状態示唆演出(確定演出)は表示されず、所定の期待演出が表示される。
第1特図表示装置あるいは第2特図表示装置に、大当り図柄1,2,5,6が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで確変状態(特図高確率状態)が維持される。また、第2実施形態では、大当り図柄1,2が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、大当り図柄3,4が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。すなわち、特図高確率普図高確率状態では、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持されるが、特図低確率普図高確率状態では、特図変動遊技が100回行われる間しか電サポ状態が維持されない。
「特図G」の大当り図柄7および「特図H」の大当り図柄8はともに確変無し電サポ無しの大当り図柄であり、この図柄が停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図低確率状態になる。特図Gの大当り図柄7が停止表示されると、その後、装飾図柄表示装置208には遊技状態示唆演出(確定演出)が表示されるが、特図Hの大当り図柄8が停止表示されても装飾図柄表示装置208には、遊技状態示唆演出(確定演出)は表示されず、所定の期待演出が表示される。
また、第2実施形態では、大当り図柄の他に2種類の小当り図柄(小当り図柄1、小当り図柄2)も用意されている。小当り図柄1,2はともに確変無し電サポ無しの図柄であり、この図柄が停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図低確率状態になる。したがって、小当り図柄1が停止表示されたことに基づく制御状態は大当り図柄7が停止表示されたことに基づく制御状態と同じであり、小当り図柄2が停止表示されたことに基づく制御状態は大当り図柄8が停止表示されたことに基づく制御状態と同じである。また、特図Iの小当り図柄1が停止表示されると、その後、装飾図柄表示装置208には遊技状態示唆演出(確定演出)が表示されるが、特図Jの小当り図柄2が停止表示されても装飾図柄表示装置208には、遊技状態示唆演出(確定演出)は表示されず、所定の期待演出が表示される。
さらに、第2実施形態では、ハズレ図柄として3種類の停止図柄が用意されている。図15(a)に示す、特図Kはハズレ図柄1であり、特図Lはハズレ図柄2であり、特図Mはハズレ図柄3である。
図15(b)は第2実施形態における装飾図柄の一例を示したものである。
8種類の大当り図柄のうち、確変付き電サポ付きの大当り図柄である「特図A」や「特図B」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ2”(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾5−装飾5−装飾5」等)を停止表示する。また、それ以外の大当り図柄である「特図C」〜「特図H」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ1”(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を停止表示する。さらに、小当り図柄である「特図I」「特図J」および所定のハズレ図柄(ここではハズレ図柄2,3)である「特図L」「特図M」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった“装飾図柄の組合せ3”を停止表示する。またさらに、ハズレ図柄1である「特図K」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、“装飾図柄の組合せ1”〜“装飾図柄の組合せ3”以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。
続いて、第2実施形態における主制御部300が実行する特図関連処理(ステップS213)について説明する。第2実施形態における主制御部300のRAM308には、特図1決定乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、特図1決定乱数カウンタ、およびこれらのカウンタの特図2用のカウンタが設けられている。また、そのRAM308には、特図1と特図2共通の特図タイマ乱数カウンタも設けられている。さらに、そのRAM308には、保留数、特図1大当り判定用乱数値、特図1決定乱数値、特図1当否判定結果、特図1決定結果、特図1タイマ決定結果、およびこれらの乱数値や結果の特図2用のものがそれぞれが記憶される。またRAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた保留記憶部が特図1と特図2で別々に用意されている。特図1保留記憶部には、ハードウェア乱数である特図1大当り判定用乱数値、およびソフトウェア乱数である特図1決定乱数値の2つの乱数値を1セットにしてこれら2つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
第2実施形態における特図関連処理には、特図1についての特図状態更新処理と特図2についての特図状態更新処理の2種類が用意されている。また、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)と特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)の2種類も用意されているが、特図1関連抽選処理より特図2関連抽選処理が優先して実行される。すなわち、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選(特図2の当否判定)を、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選(特図1の当否判定)よりも優先して行う。したがって、第2実施形態のパチンコ機100は、第1の特別始動領域に遊技球が進入した場合に第1の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納し、第2の特別始動領域に遊技球が入賞した場合に第2の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納する入賞記憶部と、前記第1の乱数値記憶領域および前記第2の乱数値記憶領域の両方に乱数値が記憶されている場合に、前記第1の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期および前記第2の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期とは無関係に該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行うとともに、前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行い、前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第1の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行う当否判定手段を備えた遊技台である。なお、特図2の抽選結果の報知を、特図1の抽選結果の報知よりも優先して行うようにしてもよい。
特図2関連抽選処理は、所定の当否判定条件が成立した場合に、抽選(当否判定)を行い、停止図柄を決定する。ここにいう当否判定条件としては、特図1変動遊技、特図2動遊技および可変入賞口234の開閉制御を行っておらず(特図1および特図2双方の状態が非作動中)、且つ、保留している特図2変動遊技の数が1以上であることが条件になる。この当否判定条件が満足されていれば、RAM308に設けられた保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報(1セット分の乱数値である特図2大当り判定用乱数値、および特図2決定乱数値)を取り出す。
図16(a)は、第2実施形態の特図関連抽選処理で用いられる当否決定用テーブルを示す図であり、同図(b)は、第2実施形態の特図関連抽選処理で用いられる特図決定用テーブルを示す図である。これらのテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。
図16(a)に示す当否決定用テーブルにも、図7(a)に示す当否決定用テーブと同じく、特図高確率状態と特図低確率状態とに分けて乱数範囲が規定されている。この当否決定用は特図2関連抽選処理と特図1関連抽選処理で共通して用いられる。テーブル主制御部300のCPU304は、RAM308の特図2保留記憶部から、始動情報すわなち1セット分の乱数値(特図2大当り判定用乱数値および特図2決定用乱数値)を取り出すと、まず、確変フラグを参照した上で、特図2大当り判定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が同図(a)に示す当否判定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかについて判定する。図16(a)に示す当否決定用テーブルでは、特図低確率状態における大当り確率は約1/300、小当り確率は約1/60である。一方、特図高確率状態における小当り確率も約1/60であるが、特図高確率状態では、大当り確率が、特図低確率状態の約1/300から約1/40へと上昇する。こうして、大当り、小当り、あるいはハズレといった特図2当否判定結果が得られる。
特図2当否判定結果が得られると今度は、主制御部300のCPU304は、特図2当否判定結果に基づいて、特図2決定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が図16(b)に示す特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかについて判定する。すなわち、当否判定(抽選)の結果が大当りであれば、RAM308から取り出した1セット分の乱数値のうちの特図2決定用乱数値が、大当り図柄1〜8それぞれに対応して用意されたいずれの乱数の数値範囲に属するかを判定する。ここでは、制御状態は特図高確率普図高確率状態で同じであるが、遊技状態示唆演出(確定演出)が表示されるか、確定演出は表示されずに所定の期待演出が表示されるかの違いがある大当り図柄1と大当り図柄2との選択確率は同じであり、同様に、大当り図柄3と大当り図柄4との選択確率も同じであり、大当り図柄5と大当り図柄6との選択確率も同じであり、大当り図柄7と大当り図柄8との選択確率も同じである。なお、この図16(b)には、特図の停止図柄を表す特図決定結果に対応する制御状態である当り遊技状態も参考までに示されている。電サポ付きになる大当り図柄1〜4は大当り状態1であり、電サポ無しになる大当り図柄5〜8は大当り状態2である。大当り状態1,2については後述する。
また、当否判定(抽選)の結果が小当りであれば、特図2決定用乱数値が、小当り図柄1に対応して用意された乱数の数値範囲と、小当り図柄2に対応して用意された乱数の数値範囲とのいずれに属するかを判定する。制御状態は特図低確率普図低確率状態で同じであるが、遊技状態示唆演出(確定演出)が表示されるか、確定演出は表示されずに所定の期待演出が表示されるかの違いがある小当り図柄1と小当り図柄2との選択確率も同じである。なお、小当り図柄1は小当り状態1であり、小当り図柄2は小当り状態2である。小当り状態1,2については後述する。
さらに、当否判定(抽選)の結果がハズレであれば、特図2決定用乱数値が、ハズレ図柄1〜3それぞれに対応して用意されたいずれの乱数の数値範囲に属するかを判定する。
図16(b)に示す特図決定用テーブルでは、ハズレ図柄1が選択される確率が圧倒的に高い。すなわち、複数のハズレ図柄の中で所定のハズレ図柄が選択される確率が高い。
図17(a)は、当り遊技状態を説明するための図である。
大当り図柄1〜4の大当り状態1では、15ラウンド大当りであり、扉部材2341が1ラウンドにつき1回の開閉動作を行う。扉部材2341は、例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入があるまで、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得するまで開状態を維持し、開状態を最大で30秒間維持する。この大当り状態1は出球がかなり期待できる遊技者に有利な状態である。
一方、大当り図柄5〜8の大当り状態2でも、15ラウンド大当りであり、扉部材2341が1ラウンドにつき1回の開閉動作を行うが、扉部材2341は、開状態を最大で0.1秒間しか維持しない。したがって、この大当り状態2は出球をほとんど期待することができない状態であるといえる。
小当り状態1では、扉部材2341が15回作動し、扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で1.5秒間しか維持しない。小当りにおける扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り状態2では、可変入賞口234は1回しか作動せず、その1回の作動において開状態も最大で1.8秒間しか維持しない。なお、小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない役であり、小当り制御状態終了後には小当り制御状態開始前の制御状態に復帰する。小当り状態1,2では、出球をもしかすると期待することができる状態であるといえる。
第2実施形態でも、主制御部300のRAM308には、タイマ選択テーブルを表す情報を格納する領域(タイマ選択テーブル情報格納領域)が設けられている。また、この第2実施形態では、タイマ選択テーブルとして8種類のテーブルが用意されている。この第2実施形態では、タイマ選択テーブルは1つの期間情報であるタイマ番号を含むテーブルであり、期間情報テーブルの一例に相当し、主制御部300のROM306は期間情報テーブル記憶手段の一例に相当する。主制御部300は、特図決定結果とその特図決定結果が表す停止図柄に基づく制御状態とに応じたタイマ選択テーブルを取得し、RAM308のタイマ選択テーブル情報格納領域に、取得したタイマ選択テーブルを表す情報を格納する。
図17(b)は、制御状態に対応して予め定められているデフォルトのタイマ選択テーブルを説明するための図である。
この第2実施形態では、制御状態として、大当り図柄1,2の停止表示に基づく特図高確率普図高確率状態、大当り図柄3,4の停止表示に基づく特図低確率普図高確率状態、大当り図柄5,6の停止表示に基づく特図高確率普図低確率状態、大当り図柄7,8の停止表示に基づく特図低確率普図低確率状態が用意されており、これらの制御状態は遊技者の有利度に関係するものである。特図高確率普図高確率状態は単に確変状態と称され、遊技者の有利度が最も高い制御状態である。一方、特図低確率普図低確率状態は通常状態と称され、遊技者の有利度が最も低い制御状態である。また、特図低確率普図高確率状態は単に電サポ(時短)状態と称されることがある。
図17(b)に示すように、停止図柄が表示されたときの制御状態が、特図低確率普図低確率状態(確変無し電サポ無し)である場合のデフォルトのタイマ選択テーブル(以下、デフォルトテーブルと称する)はテーブル1であり、特図高確率普図高確率状態(確変付き電サポ付き状態)である場合のデフォルトテーブルはテーブル2であり、特図低確率普図高確率状態(確変無し電サポ付き状態)である場合のデフォルトテーブルはテーブル3であり、特図高確率普図低確率状態(確変付き電サポ無し状態)である場合のデフォルテーブルはテーブル4である。テーブル1〜4のいずれのデフォルトテーブルでも装飾図柄表示装置208には、遊技状態示唆演出(確定演出)が表示される。したがって、デフォルトテーブルは、確定演出が表示されるテーブルであるといえる。
上述のごとく、主制御部300は、特図決定結果とその特図決定結果が表す停止図柄に基づく制御状態とに応じたタイマ選択テーブルを取得する。この第2実施形態では、特図が変動表示した回数(特図変動遊技の実行回数)および停止図柄(所定の小当り図柄やハズレ図柄)に基づいてタイマ選択テーブルは切り替えられていく。第2実施形態においても、RAM308には、特図変動遊技の実行回数をカウントする特図変動遊技実行回数カウンタが設けられている。
図18は、特図1および特図2共通の大当り図柄に対応したテーブルセット選択テーブルを示す図であり、図19(a)は、特図1の小当り図柄およびハズレ図柄に対応したテーブルセット選択テーブルを示す図であり、図19(b)は、特図2のハズレ図柄2に対応したテーブルセット選択テーブルを示す図である。これらのテーブルセット選択テーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。図19(a)に示す特図1のテーブルセット選択テーブルは、特図決定結果が表す停止図柄が表示されたタイミングの制御状態は普図低確率状態(非電サポ状態)に限定される。これは、非電サポ状態では、事実上、第2特図始動口232への入賞は困難であり、第1特図始動口230への入賞が考えられるからである。図19(b)に示す特図2のテーブルセット選択テーブルは、特図決定結果が表す停止図柄が表示されたタイミングの制御状態は普図高確率状態(電サポ状態)に限定される。これは、電サポ状態では、第2特図始動口232への入賞が考えられるからである。また、第2実施形態においても、RAM308には、図18や図19に示す、ROM306に記憶されているテーブルセット選択テーブルのアドレスをさすポインタが用意されている。
特図関連処理において大当り図柄1の特図決定結果が得られ、第1特図表示装置あるいは第2特図表示装置が図15(a)に示す「特図A」の大当り図柄1を停止表示させた場合、この大当り図柄1の停止表示に基づいて遊技状態は大当り遊技終了後に特図高確率普図高確率状態になる。また、大当りの終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域に特図高確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル2を表す情報を格納する。この結果、装飾図柄表示装置208には、特図高確率普図高確率状態であることを示唆する確定演出が表示される。そして、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、第2特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示した場合を除いて特図決定結果が再び大当り図柄になるまで、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報格納領域にはデフォルトテーブルであるテーブル2を表す情報を格納し続ける。なお、上述のごとく、特図高確率普図高確率状態では、特図変動遊技が100回行われた後でも電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、制御状態の変更はなく、タイマ選択テーブル情報格納領域には特図高確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル2を表す情報を格納し続ける。
一方、第2特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示した場合には、図19(b)に示すテーブルセット選択テーブルの、特図高確率普図高確率状態におけるハズレ図柄2のデータが格納されている先頭アドレスに上記ポインタをセットし、特図変動遊技実行回数カウンタに1の値を設定するとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル8を表す情報を格納する。続いて、1回の図柄変動停止表示が行われ、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で小当り図柄1,2あるいはハズレ図柄1,3の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値を0にし、RAM308上の上記ポインタを進め、特図変動遊技実行回数カウンタに1の値を再びセットするとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域に今度はテーブル6を表す情報を格納する。なお、第2特図表示装置でハズレ図柄2が再び停止表示された場合には、テーブル8を表す情報をもう一度格納する。さらに続いて、1回の図柄変動停止表示が行われ、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で小当り図柄1,2あるいはハズレ図柄1,3の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値を0にし、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域に特図高確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル2を表す情報を格納する。なおここでも、第2特図表示装置でハズレ図柄2が再び停止表示された場合には、テーブル8を表す情報をもう一度格納する。そして、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、第2特図表示装置でハズレ図柄2が停止表示される場合を除いて特図決定結果が再び大当り図柄になるまで、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報格納領域にはテーブル2を表す情報を格納し続ける。
特図関連処理において大当り図柄2の特図決定結果が得られ、第1特図表示装置あるいは第2特図表示装置が図15(a)に示す「特図B」の大当り図柄2を停止表示させた場合にも、この大当り図柄2の停止表示に基づいて遊技状態は大当り遊技終了後に特図高確率普図高確率状態になる。また、大当りの終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタに99の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル5を表す情報を格納する。そして、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄を停止表示したか、あるいは第2特図表示装置でハズレ図柄2を停止表示した場合を除く特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きければ、そのカウンタの値を1だけ減算し、そのカウンタの値が0になるまでタイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル5を表す情報を格納し続ける。特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合に、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに1の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル6を表す情報を格納する。続いて、1回の図柄変動停止表示が行われ、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄を停止表示したか、あるいは第2特図表示装置でハズレ図柄2を停止表示した場合を除く特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値を0にし、RAM308上の上記ポインタを進め、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域に今度は特図高確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル2を表す情報を格納する。この結果ここで初めて、装飾図柄表示装置208には、特図高確率普図高確率状態であることを示唆する確定演出が表示される。そして、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、第2特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示した場合を除いて特図決定結果が再び大当り図柄になるまで、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報格納領域にはテーブル2を表す情報を格納し続ける。なお、第2特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示した場合には、上述の大当り図柄1と同じように、図19(b)に示すテーブルセット選択テーブルの、特図高確率普図高確率状態におけるハズレ図柄2のデータを用いてタイマ選択テーブルを取得する。
特図関連処理において大当り図柄3の特図決定結果が得られ、第1特図表示装置あるいは第2特図表示装置が図15(a)に示す「特図C」の大当り図柄3を停止表示させた場合、この大当り図柄3の停止表示に基づいて遊技状態は大当り遊技終了後に特図低確率普図高確率状態になる。また、大当りの終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタに100の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域に特図低確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル3を表す情報を格納する。この結果、装飾図柄表示装置208には、特図低確率普図高確率状態であることを示唆する確定演出が表示される。続く、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄を停止表示したか、あるいは第2特図表示装置でハズレ図柄2を停止表示した場合を除く特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きければ、そのカウンタの値を1だけ減算し、そのカウンタの値が0になるまでタイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル3を表す情報を格納し続ける。そして、特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合には、制御状態が特図低確率普図高確率状態から特図低確率普図低確率状態へ移行する。すなわち、電サポ状態から非電サポ状態へ移行する。特図低確率普図低確率状態へ移行すると、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域に特図低確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル1を表す情報を格納する。さらに、第1特図表示装置で小当り図柄1あるいはハズレ図柄2,3を停止表示した場合を除いて特図決定結果が再び大当り図柄になるまで、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報格納領域にはデフォルトテーブルであるテーブル1を表す情報を格納し続ける。
一方、特図低確率普図高確率状態において図18に示すテーブルセット選択テーブルを用いている状態で、第2特図表示装置がハズレ図柄2が停止表示すると、図19(b)に示すテーブルセット選択テーブルの、特図低確率普図高確率状態におけるハズレ図柄2のデータが格納されている先頭アドレスに上記ポインタをセットし、特図変動遊技実行回数カウンタに2の値を設定するとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル8を表す情報を格納する。そして、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で小当り図柄1,2あるいはハズレ図柄1,3の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きければ、そのカウンタの値を1だけ減算し、そのカウンタの値が0になるまでタイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル8を表す情報を格納し続ける。特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合に、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに1の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル6を表す情報を格納する。続いて、1回の図柄変動停止表示が行われ、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で小当り図柄1,2あるいはハズレ図柄1,3の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値を0にし、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域には特図低確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル3を表す情報を格納する。なおここでも、第2特図表示装置でハズレ図柄2が再び停止表示された場合には、テーブル8を表す情報をもう一度格納する。また、図19(b)に示すテーブルセット選択テーブルを用いている状態で、大当り終了後の特図変動遊技が100回に達し、制御状態が特図低確率普図高確率状態から特図低確率普図低確率状態へ移行した場合には、タイマ選択テーブル情報格納領域には、変化後の制御状態(特図低確率普図低確率状態)のデフォルトテーブルであるテーブル1を表す情報を格納する。さらに、第1特図表示装置で小当り図柄1あるいはハズレ図柄2,3を停止表示した場合を除いて特図決定結果が再び大当り図柄になるまで、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報格納領域にはデフォルトテーブルであるテーブル1を表す情報を格納し続ける。なお、図19(b)に示すテーブルセット選択テーブルを用いている状態で、制御状態が特図低確率普図高確率状態から特図低確率普図低確率状態へ移行した場合であっても、図19(b)に示すテーブルセット選択テーブルの、特図低確率普図高確率状態におけるハズレ図柄2のデータを用いてタイマ選択テーブルを総て取得し終えてから、タイマ選択テーブル情報格納領域に、変化後の制御状態(特図低確率普図低確率状態)のデフォルトテーブルであるテーブル1を表す情報を格納するようにしてもよい。
また、特図低確率普図低確率状態に移行した後に、第1特図表示装置が小当り図柄1を停止表示すると、図19(a)に示すテーブルセット選択テーブルの、特図低確率普図低確率状態における小当り図柄1のデータが格納されている先頭アドレスに上記ポインタをセットし、特図変動遊技実行回数カウンタに49の値を設定するとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル7を表す情報を格納する。そして、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄を停止表示したか、あるいは第1特図表示装置で小当り図柄1またはハズレ図柄2,3を停止表示した場合を除く特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きければ、そのカウンタの値を1だけ減算し、そのカウンタの値が0になるまでタイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル7を表す情報を格納し続ける。特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合に、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに1の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル6を表す情報を格納する。続いて、1回の図柄変動停止表示が行われ、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄を停止表示したか、あるいは第1特図表示装置で小当り図柄1またはハズレ図柄2,3を停止表示した場合を除く特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値を0にし、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域には特図低確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル1を表す情報を格納する。なお、第1特図表示装置で小当り図柄1が再び停止表示された場合には、テーブル7を表す情報をもう一度格納する。また、第1特図表示装置でハズレ図柄3が停止表示された場合にも、図19(a)に示すテーブルセット選択テーブルの、特図低確率普図低確率状態におけるデータに従って、テーブル7を表す情報をもう一度格納し、第1特図表示装置でハズレ図柄2が停止表示された場合には、テーブル8を表す情報を格納する。特図低確率普図低確率状態に移行した後に、第1特図表示装置でハズレ図柄3が停止表示すると、図19(a)に示すテーブルセット選択テーブルの、特図低確率普図低確率状態におけるハズレ図柄3のデータが格納されている先頭アドレスに上記ポインタをセットし、特図変動遊技実行回数カウンタに49の値を設定するとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル7を表す情報を格納し、以降は、第1特図表示装置で小当り図柄1が停止表示した場合と同様に、図19(a)に示すテーブルセット選択テーブルの、特図低確率普図低確率状態におけるハズレ図柄3のデータに従ってタイマー選択テーブルを取得する。また、特図低確率普図低確率状態に移行した後に、第1特図表示装置でハズレ図柄2が停止表示すると、図19(a)に示すテーブルセット選択テーブルの、特図低確率普図低確率状態におけるハズレ図柄2のデータが格納されている先頭アドレスに上記ポインタをセットし、特図変動遊技実行回数カウンタに1の値を設定するとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル8を表す情報を格納し、以降は、第1特図表示装置で小当り図柄1が停止表示した場合と同様に、図19(a)に示すテーブルセット選択テーブルの、特図低確率普図低確率状態におけるハズレ図柄2のデータに従って、タイマー選択テーブルを取得する。
特図関連処理において大当り図柄4の特図決定結果が得られ、第1特図表示装置あるいは第2特図表示装置が図15(a)に示す「特図D」の大当り図柄4を停止表示させた場合にも、この大当り図柄4の停止表示に基づいて遊技状態は大当り遊技終了後に特図低確率普図高確率状態になる。また、大当りの終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタに100の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル4を表す情報を格納する。続いて、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄を停止表示したか、あるいは第2特図表示装置でハズレ図柄2を停止表示した場合を除く特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きければ、そのカウンタの値を1だけ減算し、そのカウンタの値が0になるまでタイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル5を表す情報を格納し続ける。そして、特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合には、ここでも制御状態が特図低確率普図高確率状態から特図低確率普図低確率状態へ移行する。特図低確率普図低確率状態へ移行すると、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域に特図低確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル1を表す情報を格納する。さらに、第1特図表示装置で小当り図柄1またはハズレ図柄2,3を停止表示した場合を除いて特図決定結果が再び大当り図柄になるまで、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報格納領域にはテーブル1を表す情報を格納し続ける。
なお、特図低確率普図高確率状態において第2特図表示装置でハズレ図柄2が停止表示された場合や、特図低確率普図低確率状態に移行した後に、第1特図表示装置で小当り図柄1、ハズレ図柄2,3が停止表示された場合は、大当り図柄3における説明と同じようにしてタイマー選択テーブルを取得する。
特図関連処理において大当り図柄5の特図決定結果が得られ、第1特図表示装置あるいは第2特図表示装置が図15(a)に示す「特図E」の大当り図柄5を停止表示させた場合、この大当り図柄5の停止表示に基づいて遊技状態は大当り遊技終了後に特図高確率普図低確率状態になる。また、大当りの終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域に特図高確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル4を表す情報を格納する。この結果、装飾図柄表示装置208には、特図高確率普図低確率状態であることを示唆する確定演出が表示される。そして、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、第1特図表示装置でハズレ図柄2が停止表示される場合を除いて特図決定結果が再び大当り図柄になるまで、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報格納領域にはデフォルトテーブルであるテーブル4を表す情報を格納し続ける。
一方、第1特図表示装置でハズレ図柄2の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、図19(a)に示すテーブルセット選択テーブルの、特図高確率普図低確率状態におけるデータが格納されている先頭アドレスに上記ポインタをセットし、特図変動遊技実行回数カウンタに1の値を設定するとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル8を表す情報を格納し、図19(b)に示すテーブルセット選択テーブルの、特図高確率普図高確率状態におけるデータを使用する場合と同じにようにしてタイマー選択テーブルを取得する。ただし、ここでのデフォルトテーブルはテーブル4である。
特図関連処理において大当り図柄6の特図決定結果が得られ、第1特図表示装置あるいは第2特図表示装置が図15(a)に示す「特図I」の大当り図柄6を停止表示させた場合にも、この大当り図柄6の停止表示に基づいて遊技状態は大当り遊技終了後に特図高確率普図低確率状態になる。また、大当りの終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタに49の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル7を表す情報を格納する。そして、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄を停止表示したか、あるいは第1特図表示装置でハズレ図柄2を停止表示した場合を除く特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きければ、そのカウンタの値を1だけ減算し、そのカウンタの値が0になるまでタイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル7を表す情報を格納し続ける。特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合に、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに1の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル6を表す情報を格納する。続いて、1回の図柄変動停止表示が行われ、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄を停止表示したか、あるいは第1特図表示装置でハズレ図柄2を停止表示した場合を除く特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、、特図変動遊技実行回数カウンタの値を0にし、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域には特図高確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル4を表す情報を格納する。
なお、第1特図表示装置でハズレ図柄2が停止表示された場合は、大当り図柄5における説明と同じようにしてタイマー選択テーブルを取得する。
特図関連処理において大当り図柄7の特図決定結果が得られ、第1特図表示装置あるいは第2特図表示装置が図15(a)に示す「特図G」の大当り図柄7を停止表示させた場合、この大当り図柄7の停止表示に基づいて遊技状態は大当り遊技終了後に特図低確率普図低確率状態になる。また、大当りの終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域に特図低確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル1を表す情報を格納する。この結果、装飾図柄表示装置208には、特図低確率普図低確率状態であることを示唆する確定演出が表示される。そして、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、第1特図表示装置で小当り図柄1またはハズレ図柄2,3を停止表示した場合を除いて特図決定結果が再び大当り図柄になるまで、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報格納領域にはテーブル1を表す情報を格納し続ける。
一方、第1特図表示装置で小当り図柄1あるいはハズレ図柄2,3が停止表示された場合には、上述の図19(a)に示すテーブルセット選択テーブルの、特図低確率普図低確率状態におけるデータに従って、タイマー選択テーブルを取得する。
特図関連処理において大当り図柄8の特図決定結果が得られ、第1特図表示装置あるいは第2特図表示装置が図15(a)に示す「特図H」の大当り図柄8を停止表示させた場合にも、この大当り図柄8の停止表示に基づいて遊技状態は大当り遊技終了後に特図低確率普図低確率状態になる。また、大当りの終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタに49の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル7を表す情報を格納する。そして、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄を停止表示したか、あるいは第1特図表示装置で小当り図柄1またはハズレ図柄2,3を停止表示した場合を除く特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きければ、そのカウンタの値を1だけ減算し、そのカウンタの値が0になるまでタイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル7を表す情報を格納し続ける。特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合に、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに1の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル6を表す情報を格納する。続いて、1回の図柄変動停止表示が行われ、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄を停止表示したか、あるいは第1特図表示装置で小当り図柄1またはハズレ図柄2,3を停止表示した場合を除く特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値を0にし、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域には特図低確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル1を表す情報を格納する。
なお、第1特図表示装置で小当り図柄1またはハズレ図柄2,3を停止表示した場合には、上述の図19(a)に示すテーブルセット選択テーブルの、特図低確率普図低確率状態におけるデータに従って、タイマー選択テーブルを取得する。
図20は、第2実施形態における主制御部300のROM306に記憶されているタイマ番号決定用テーブルを示す図である。
第2実施形態においても、主制御部300のRAM308には、タイマ番号決定用乱数カウンタが設けられており、当否判定結果や特図決定結果が得られると、主制御部300のCPU304は、そのタイマ番号決定用乱数カウンタから、0から99の範囲の値を取り得るタイマ番号決定用乱数を取得し、取得したタイマ番号決定用乱数に基づいて、図20に示すタイマ番号決定用テーブルに規定されているタイマ番号を判定する。
図21(a)は、タイマ番号と特図変動時間の関係を示す図である。
この図21(a)に示すタイマ番号と特図変動時間の関係は、図10に示す第1実施形態におけるその関係と比べて、タイマ7の変動時間が異なるだけである。図21(a)に示す関係では、タイマ7の変動時間は30秒である。
図20に示すように、特図決定結果がハズレ図柄1(図15(a)に示す「特図K」)であったときには、タイマ選択テーブルとして、非電サポ状態のときに選ばれるテーブル1,4,7が使用され、かつ保留数が0から2であれば、タイマ3が多くの場合は選択され、タイマ4が稀に選択され、タイマ5又はタイマ6がごく稀に選択される。保留数が3であれば、タイマ2がほとんどの場合は選択され、タイマ5又はタイマ6がごく稀に選択される。保留数が4〜7であれば、タイマ1がほとんどの場合は選択され、タイマ5又はタイマ6がごく稀に選択される。また、タイマ選択テーブルとして、電サポ状態のときに選ばれるテーブル2,3,5が使用されている場合には、保留数に関係なく、タイマ1がほとんどの場合は選択され、タイマ5又はタイマ6がごく稀に選択される。さらに、タイマ選択テーブルとして、ハズレ図柄2が停止表示されたことに基づいて選択されるテーブル6又は8が使用されている場合には、保留数に関係なくタイマ7が必ず選択される。
また、特図決定結果がハズレ図柄2(図15(a)に示す「特図L」)であったときには、タイマ選択テーブルとして非電サポ状態(普図低確率状態)のデフォルトテーブルであるテーブル1又は4が使用されている場合には、保留数に関係なくタイマ3が必ず選択される。電サポ状態(普図高確率状態)のデフォルトテーブルであるテーブル2又は3が使用されている場合には、保留数に関係なくタイマ1が必ず選択される。残りのテーブル5〜8が使用されている場合には、保留数に関係なくタイマ7が必ず選択される。
また、特図決定結果が、電サポ状態へ移行する大当り図柄1〜4(図5(a)に示す「特図A」〜「特図D)であったときには、タイマ選択テーブルとしていずれのテーブルが使用されている場合にも、保留数に関係なくタイマ6が多くの場合は選択され、タイマ5が時々選択され、タイマ4がごく稀に選択される。
さらに、特図決定結果が電サポ状態へ移行しない、大当り図柄5〜8(図5(a)に示す「特図E」〜「特図H)あるいは小当り図柄1,2(図5(a)に示す「特図I」,「特図J)であったときには、タイマ選択テーブルとしていずれのテーブルが使用されている場合にも、保留数に関係なくタイマ7が必ず選択される。
図21(b)は、タイマ選択テーブル毎のステージ演出を示す図である。
各タイマ選択テーブルが選択されると、装飾図柄表示装置208には、背景画像としてステージ演出が行われる。特図低確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル1では、特図低確率普図低確率状態であることを示唆する確定演出として晴れステージが表示され、特図高確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル2では、特図高確率普図高確率状態であることを示唆する確定演出として雨ステージが表示され、特図低確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル3では、特図低確率普図高確率状態であることを示唆する確定演出として曇りステージが表示され、特図高確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル4では、特図高確率普図低確率状態であることを示唆する確定演出として雪ステージが表示される。また、大当り図柄2,4が停止表示されたことに基づいて選択されるテーブル5では、電サポ状態中の期待演出として雷ステージが表示され、大当り図柄6,8等が停止表示されたことに基づいて選択されるテーブル7では、非電サポ状態中の期待演出として竜巻ステージが表示される。さらに、デフォルトテーブルが選択される直前に選択されるテーブル6では、「次はどっち」という文字表示が行われた特殊ステージが表示され、ハズレ図柄2が停止表示されたことに基づいて最初に選択されるテーブル8では砂嵐ステージが表示される。遊技者は、これらのステージを攻略本等で知っており、ステージ演出を楽しんでいる。
第2実施形態では、主制御部300から第1副制御部400へ送信されるコマンドとして、図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンド等の他、遊技状態コマンドも用意されている。この遊技状態コマンドは、図柄変動開始コマンドと一緒に第1副制御部400に送られるとともに、図柄変動停止コマンドと一緒にも第1副制御部400に送られる。
図22は、第2実施形態において主制御部300が第1副制御部400に送信する遊技状態コマンドを説明するための図である。
図18および図19を用いて説明したことをまとめると、特図低確率普図低確率状態では、そのデフォルトテーブルであるテーブル1の他、テーブル6,7,8が選択され得る。特図高確率普図高確率状態では、そのデフォルトテーブルであるテーブル2の他、テーブル5,6,8が選択され得る。特図低確率普図高確率状態では、そのデフォルトテーブルであるテーブル3の他、テーブル5,6,8が選択され得る。特図高確率普図低確率状態では、そのデフォルトテーブルであるテーブル4の他、テーブル6,7,8が選択され得る。遊技状態コマンドには、現在の制御状態(遊技状態)を表す情報と、現在使用しているタイマ選択テーブルを表す情報が含まれている。すなわち、図22に示すように、確変無電サポ無1の遊技状態コマンドが送信されてくると、第1副制御部400は、現在の制御状態(遊技状態)は特図低確率普図低確率状態であって、使用しているタイマ選択テーブルはテーブル1であることを認識する。こうすることで、第2実施形態においても、パチンコ機100が電断されても、第1副制御部400は、復電後に、図柄変動開始コマンドと一緒に第1副制御部400に送られてくる遊技状態コマンドに基づいて、電断時の条件と同じ条件で装飾図柄表示装置208の演出画像を決定することができる。すなわち、電断復帰後に電断時のテーブルに戻るとともに対応するステージ演出を行う。さらに、電断時のステージも記憶しておき、復帰後に電断時のステージ演出を行うようにしてもよい。
なお、ここでの説明とは反対に、デフォルトステージ以外のステージ滞在中に電断復帰した場合、デフォルトステージに移行するようにしてもよい。この場合、遊技者は気分転換を図ることができるとともに、制御状態を遊技者は認識でき、遊技者の興趣を向上させることができる。
以下、第2実施形態において、第1特図表示装置あるいは第2特図表示装置が特図を停止表示した後の各種の具体例について説明する。
図23は、大当り図柄1,3,5,7を停止表示した後の具体例を示すタイムチャートである。
上述のごとく、大当り図柄1,3,5,7が停止表示されると、大当り遊技終了後の特図変動遊技では制御状態を示唆する確定演出が行われるデフォルトテーブルが使用される。すなわち、大当り図柄1が停止表示されると、テーブル2が選択され、装飾図柄表示装置208には、特図高確率普図高確率状態であることを示唆する確定演出として雨ステージが表示される。
また、大当り図柄3が停止表示されると、テーブル3が選択され、装飾図柄表示装置208には、特図低確率普図高確率状態であることを示唆する確定演出として曇りステージが表示され、その後に、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄が停止表示されないか、あるいは第2特図表示装置でハズレ図柄2が停止表示されなければ、特図変動遊技が100回実行されるまで曇りステージが表示され続け、101回目の特図変動遊技からは、制御状態が特図低確率普図低確率状態へ移行する。制御状態が特図低確率普図低確率状態へ移行すると、今度はテーブル1が選択され、装飾図柄表示装置208には特図低確率普図低確率状態であることを示唆する確定演出として晴れステージが表示される。
また、大当り図柄5が停止表示されると、テーブル4が選択され、装飾図柄表示装置208には、特図高確率普図低確率状態であることを示唆する確定演出として雪ステージが表示され、大当り図柄7が停止表示されると、テーブル1が選択され、装飾図柄表示装置208には、特図低確率普図低確率状態であることを示唆する確定演出として晴れステージが表示される。
図24は、大当り図柄2,4を停止表示した後の具体例を示すタイムチャートである。
上述のごとく、大当り図柄2,4が停止表示されると、大当り遊技終了後の特図変動遊技では電サポ状態中の期待演出が行われるテーブルが使用される。すなわち、大当り図柄2が停止表示されると、テーブル5が選択され、装飾図柄表示装置208には電サポ状態中の期待演出として雷ステージが表示され、その後に、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄が停止表示されないか、あるいは第2特図表示装置でハズレ図柄2が停止表示されなければ、特図変動遊技が99回実行されるまで雷ステージが表示され続け、100回目の特図変動遊技ではテーブル6が選択され、装飾図柄表示装置208には特殊ステージが表示される。101回目の特図変動遊技からは、テーブル2が選択され、装飾図柄表示装置208には、特図高確率普図高確率状態であることを示唆する確定演出として雨ステージが表示される。100回目に表示される特殊ステージは、101回目に表示される確定演出の直前ステージ(予告ステージ)であるといえる。すなわち、制御状態を示唆する演出が行われる特定図柄変動表示よりも前の図柄変動表示において、特定図柄変動表示が行われることを予告する演出が行われ、遊技の興趣が高められる。
また、大当り図柄4が停止表示されても、テーブル5が選択され、装飾図柄表示装置208には電サポ状態中の期待演出として雷ステージが表示され、その後に、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄が停止表示されないか、あるいは第2特図表示装置でハズレ図柄2が停止表示されなければ、特図変動遊技が100回実行されるまで雷ステージが表示され続け、101回目の特図変動遊技からは、制御状態が特図低確率普図低確率状態(非電サポ状態)へ変化することで、テーブル1が選択され、装飾図柄表示装置208には、その制御状態を示唆する確定演出として晴れステージが表示される。
図25は、大当り図柄6,8を停止表示した後の具体例を示すタイムチャートである。
上述のごとく、大当り図柄6,8が停止表示されると、大当り遊技終了後の特図変動遊技では非電サポ状態中の期待演出が行われるテーブルが使用される。すなわち、大当り図柄6が停止表示されると、テーブル7が選択され、装飾図柄表示装置208には非電サポ状態中の期待演出として竜巻ステージが表示され、その後に、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄が停止表示されないか、あるいは第1特図表示装置でハズレ図柄2が停止表示されなければ、特図変動遊技が49回実行されるまで竜巻ステージが表示され続け、50回目の特図変動遊技ではテーブル6が選択され、装飾図柄表示装置208には特殊ステージが表示される。51回目の特図変動遊技からは、テーブル4が選択され、装飾図柄表示装置208には、特図高確率普図低確率状態であることを示唆する確定演出として雪ステージが表示される。50回目に表示される特殊ステージは、51回目に表示される確定演出の直前ステージ(予告ステージ)であるといえる。
また、大当り図柄8が停止表示されても、テーブル7が選択され、装飾図柄表示装置208には非電サポ状態中の期待演出として竜巻ステージが表示され、その後に、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄が停止表示されないか、あるいは第2特図表示装置で小当り図柄1またはハズレ図柄2,3が停止表示されなければ、特図変動遊技が49回実行されるまで竜巻ステージが表示され続け、50回目の特図変動遊技ではここでもテーブル6が選択され、装飾図柄表示装置208には特殊ステージが表示される。51回目の特図変動遊技からは、ここではテーブル1が選択され、装飾図柄表示装置208には、特図低確率普図低確率状態であることを示唆する確定演出として晴れステージが表示される。
図26は、特図低確率普図低確率状態において特図1で小当り図柄1あるいはハズレ図柄3を停止表示した後の具体例を示すタイムチャートである。
特図低確率普図低確率状態において第1特図表示装置が小当り図柄1あるいはハズレ図柄3を停止表示すると、次回の特図変動遊技では非電サポ状態中の期待演出が行われるテーブルが使用される。すなわち、特図低確率普図低確率状態において第1特図表示装置が小当り図柄1あるいはハズレ図柄3を停止表示すると、テーブル7が選択され、装飾図柄表示装置208には非電サポ状態中の期待演出として竜巻ステージが表示され、その後に、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄が停止表示されないか、あるいは第1特図表示装置で小当り図柄1またはハズレ図柄2,3が停止表示されなければ、特図変動遊技が49回実行されるまで竜巻ステージが表示され続け、50回目の特図変動遊技ではテーブル6が選択され、装飾図柄表示装置208には特殊ステージが表示される。51回目の特図変動遊技からは、特図低確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル1が選択され、装飾図柄表示装置208には、特図低確率普図低確率状態であることを示唆する確定演出として晴れステージが表示される。50回目に表示される特殊ステージは、51回目に表示される確定演出の直前ステージ(予告ステージ)であるといえる。
図27は、各種の制御状態において特図1あるいは特図2でハズレ図柄2を停止表示した後の具体例を示すタイムチャートである。
特図低確率普図低確率状態において第1特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示すると、次回の特図変動遊技ではハズレ図柄2が停止表示されたことに基づいて最初に選択されるテーブル8が選択され、装飾図柄表示装置208には1回の特図変動遊技に限って砂嵐ステージが表示され、次の特図変動遊技で、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄が停止表示されないか、あるいは第1特図表示装置で小当り図柄1またはハズレ図柄2,3が停止表示されなければ、テーブル6が選択され、装飾図柄表示装置208には特殊ステージが表示される。そして、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄が停止表示されないか、あるいは第1特図表示装置で小当り図柄1またはハズレ図柄2,3が停止表示されなければ、特図低確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル1が選択され、装飾図柄表示装置208には、特図低確率普図低確率状態であることを示唆する確定演出として晴れステージが表示される。
特図高確率普図低確率状態において第1特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示しても、次回の特図変動遊技ではハズレ図柄2が停止表示されたことに基づいて最初に選択されるテーブル8が選択され、装飾図柄表示装置208には1回の特図変動遊技に限って砂嵐ステージが表示され、次の特図変動遊技で、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄が停止表示されないか、あるいは第1特図表示装置でハズレ図柄2が再び停止表示されなければ、テーブル6が選択され、装飾図柄表示装置208には特殊ステージが表示される。そして、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄が停止表示されないか、あるいは第1特図表示装置でハズレ図柄2が再度停止表示されなければ、特図高確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル4が選択され、装飾図柄表示装置208には、特図高確率普図低確率状態であることを示唆する確定演出として雪ステージが表示される。
特図低確率普図高確率状態において第2特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示しても、次回の特図変動遊技ではハズレ図柄2が停止表示されたことに基づいて最初に選択されるテーブル8が選択され、装飾図柄表示装置208には砂嵐ステージが2回の特図変動遊技にわたって表示され、続いて、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄が停止表示されないか、あるいは第2特図表示装置でハズレ図柄2が再び停止表示されなければ、テーブル6が選択され、装飾図柄表示装置208には特殊ステージが表示される。そして、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄が停止表示されないか、あるいは第2特図表示装置でハズレ図柄2が再度停止表示されなければ、特図低確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル3が選択され、装飾図柄表示装置208には、特図低確率普図高確率状態であることを示唆する確定演出として曇りステージが表示される。
特図高確率普図高確率状態において第2特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示しても、次回の特図変動遊技ではハズレ図柄2が停止表示されたことに基づいて最初に選択されるテーブル8が選択され、装飾図柄表示装置208には1回の特図変動遊技に限って砂嵐ステージが表示され、次の特図変動遊技で、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄が停止表示されないか、あるいは第2特図表示装置でハズレ図柄2が再び停止表示されなければ、テーブル6が選択され、装飾図柄表示装置208には特殊ステージが表示される。そして、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で大当り図柄が停止表示されないか、あるいは第2特図表示装置でハズレ図柄2が再度停止表示されなければ、特図高確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル2が選択され、装飾図柄表示装置208には、特図高確率普図高確率状態であることを示唆する確定演出として雨ステージが表示される。
図28(a)は、電サポ中においてハズレ図柄2が停止表示されたことにより現在の制御状態を示唆する確定演出が早められる例を示したタイムチャートである。
大当り図柄2が停止表示され、大当り遊技終了後に特図高確率普図高確率状態(電サポ状態)に移行した状態で、テーブル5が選択され、雷ステージが複数回の特図変動遊技(特図の図柄変動停止表示)にわたって連続して表示される。なお、図16(b)の特図決定テーブルに示すように、確率的にはハズレ図柄1が停止表示される可能性が高く、図20のタイマ番号決定用テーブルに示すように、超短縮変動のタイマ1が選択される可能性が高い。大当り図柄が停止表示されるか、あるいは第2特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示しなければ、この雷ステージは99回の特図変動遊技の間続くが、ここでは、n回目(ただし、nは97以下)の特図変動遊技において第2特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示する。このn回目の特図変動遊技(変動α)では、図20のタイマ番号決定用テーブルに示すように、特殊変動のタイマ7が選択される。第2特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示すると、次の特図変動遊技(変動β)ではテーブル8が選択される。この特図変動遊技(変動β)でも特殊変動のタイマ7が選択される。装飾図柄表示装置208にはこの1回の特図変動遊技(変動β)に限って砂嵐ステージが表示され、その次の特図変動遊技(変動γ)ではテーブル6が選択される。ここでの特図変動遊技(変動γ)でも特殊変動のタイマ7が選択され、装飾図柄表示装置208には特殊ステージが表示される。そして、特図高確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル2が選択され、変動δでは、装飾図柄表示装置208に雨ステージが表示される。
図28(b)は、図28(a)に示す例において装飾図柄表示装置208に表示される演出画像を示す図である。
変動αでは、電サポ状態中の期待演出として雷ステージが表示され、ハズレ図柄2(図15(a)に示す「特図L」)を報知する「装飾1−装飾2−装飾3」といった“装飾図柄の組合せ3”が停止表示される。変動βでは砂嵐ステージが表示され、変動γでは確定演出が実行される予告になる特殊ステージが表示される。この特殊ステージでは装飾図柄の変動表示中には「次はどっち」という文字表示が行われ、装飾図柄の停止表示が行われると「つぎは雨」という文字表示が行われ、状態を報知する演出であるともいえる。また、この特殊ステージの前に行われる砂嵐ステージは、制御状態を示唆する確定演出の前兆演出と見ることができる。なお、特殊ステージは、状態報知演出や確定演出が行われる予告演出と見ることができる他、前兆演出とも見ることができ、さらには、「つぎは雨」という文字表示がなされることより、この特殊ステージも制御状態を示唆する確定演出の一つとみなすこともできる。変動δでは特図高確率普図高確率状態であることを示唆する確定演出として雨ステージが表示される。
このように、第2特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示しなければ、雷ステージが99回続いた後に、現在の制御状態を示唆する雨ステージが表示されるが、第2特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示したことに基づいて、所定数(ここでは2回)の図柄変動停止表示の後、雨ステージが表示されることになり、現在の制御状態を示唆する確定演出が早められている。
図29(a)は、非電サポ中においてハズレ図柄2が停止表示されたことにより現在の制御状態を示唆する確定演出が早められる例を示したタイムチャートである。
大当り図柄8が停止表示され、大当り遊技終了後の制御状態は特図低確率普図低確率状態(非電サポ状態)になる。大当り図柄8が停止表示されたことに基づいてテーブル7が選択され、竜巻ステージが複数回の特図変動遊技(特図の図柄変動停止表示)にわたって連続して表示される。大当り図柄が停止表示されるか、あるいは第1特図表示装置が小当り図柄1あるいはハズレ図柄2,3を停止表示しなければ、この竜巻ステージは49回の特図変動遊技の間続くが、ここでは、n回目(ただし、nは47以下)の特図変動遊技において第1特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示する。このn回目の特図変動遊技(変動α)では、図20のタイマ番号決定用テーブルに示すように、特殊変動のタイマ7が選択される。第1特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示すると、次の特図変動遊技(変動β)ではテーブル8が選択される。この特図変動遊技(変動β)でも特殊変動のタイマ7が選択される。装飾図柄表示装置208にはこの1回の特図変動遊技(変動β)に限って砂嵐ステージが表示され、その次の特図変動遊技(変動γ)ではテーブル6が選択される。ここでの特図変動遊技(変動γ)でも特殊変動のタイマ7が選択され、装飾図柄表示装置208には特殊ステージが表示される。そして、特図低確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル1が選択され、変動δでは、装飾図柄表示装置208に晴れステージが表示される。
図29(b)は、図29(a)に示す例において装飾図柄表示装置208に表示される演出画像を示す図である。
変動αでは、非電サポ状態中の期待演出として竜巻ステージが表示され、ハズレ図柄2(図15(a)に示す「特図L」)を報知する「装飾1−装飾2−装飾3」といった“装飾図柄の組合せ3”が停止表示される。変動βでは砂嵐ステージが表示され、変動γでは確定演出が実行される予告になる特殊ステージが表示される。この特殊ステージでは装飾図柄の変動表示中には「次はどっち」という文字表示が行われ、装飾図柄の停止表示が行われると「つぎは晴れ」という文字表示が行われる。変動δでは特図低確率普図低確率状態であることを示唆する確定演出として晴れステージが表示される。
このように、第1特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示しなければ、竜巻ステージが49回続いた後に、現在の制御状態を示唆する晴れステージが表示されるが、第1特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示したことに基づいて、所定数(ここでは2回)の図柄変動停止表示の後、晴れステージが表示されることになり、現在の制御状態を示唆する確定演出がここでも早められている。
図30(a)は、ハズレ図柄2が連続して停止表示された例を示したタイムチャートである。
大当り図柄2が停止表示され、大当り遊技終了後に特図高確率普図高確率状態(電サポ状態)に移行した状態で、テーブル5が選択され、雷ステージが複数回の特図変動遊技(特図の図柄変動停止表示)にわたって連続して表示される。ここでは、m回目の特図変動遊技において第2特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示する。このm回目の特図変動遊技(変動α)では、図20のタイマ番号決定用テーブルに示すように、特殊変動のタイマ7が選択される。第2特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示すると、次の特図変動遊技(変動β)ではテーブル8が選択され特殊変動のタイマ7になる。この特図変動遊技(変動β)でも第2特図表示装置がハズレ図柄2を停止表示すると、次の特図変動遊技(変動γ)でもテーブル8が選択され特殊変動のタイマ7になる。装飾図柄表示装置208にはこれら2回の特図変動遊技(変動β,γ)にわたって砂嵐ステージが表示され、その次の特図変動遊技(変動δ)ではテーブル6が選択される。ここでの特図変動遊技(変動δ)でも特殊変動のタイマ7が選択され、装飾図柄表示装置208には特殊ステージが表示される。そして、特図高確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル2が選択され、変動δでは、装飾図柄表示装置208に雨ステージが表示される。
図30(b)は、図30(a)に示す例において装飾図柄表示装置208に表示される演出画像を示す図である。
変動αでは、電サポ状態中の期待演出として雷ステージが表示され、ハズレ図柄2(図15(a)に示す「特図L」)を報知する「装飾1−装飾2−装飾3」といった“装飾図柄の組合せ3”が雷ステージのもと停止表示される。変動βでは前兆演出である砂嵐ステージが表示され、ハズレ図柄2(図15(a)に示す「特図L」)を報知する「装飾1−装飾2−装飾3」といった“装飾図柄の組合せ3”が砂嵐ステージのもと再び停止表示される。このように“装飾図柄の組合せ3”が連続して表示され、ステージ変化(テーブル移行)をより盛り上げることができる。変動γでも引き続き前兆演出である砂嵐ステージが表示され、今度は、ばらけ目(「装飾3−装飾0−装飾8」)が砂嵐ステージのもと停止表示される。変動δでは確定演出が実行される予告になる特殊ステージが表示される。この特殊ステージでは装飾図柄の変動表示中には「次はどっち」という文字表示が行われ、装飾図柄の停止表示が行われると「つぎは雨」という文字表示が行われる。このように、この例では、前兆演出である砂嵐ステージが2回連続した後、予告演出である特殊ステージになるため、特殊ステージまでの演出をより盛り上げることができる。変動δでは特図高確率普図高確率状態であることを示唆する確定演出として雨ステージが表示される。
図31は、ハズレ図柄2が停止表示されたことにより現在の制御状態を示唆する確定演出の実行タイミングが遅れる例を示したタイムチャートである。
大当り図柄2が停止表示され、大当り遊技終了後に特図高確率普図高確率状態(電サポ状態)に移行した状態で、テーブル5が選択され、電サポ状態中の期待演出として雷ステージが表示される。ここでは、大当り遊技終了後に、大当り図柄も停止表示されず、第2特図表示装置にハズレ図柄2も停止表示されず、雷ステージが98回の特図変動遊技にわたって表示され、99回目の特図変動遊技で第2特図表示装置にハズレ図柄2が停止表示される。その結果、100回目の特図変動遊技では、テーブル8に移行し、装飾図柄表示装置208には砂嵐ステージが表示され、101回目の特図変動遊技では、テーブル6に移行し今度は特殊ステージが表示され、102回目の特図変動遊技で、特図高確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル2に移行して、制御状態を示唆する雨ステージが表示される。
一方、点線で示すように、99回目の特図変動遊技で第2特図表示装置にハズレ図柄2が停止表示されなければ、テーブル6に移行して特殊ステージが表示される100回目の特図変動遊技を経て、101回目の特図変動遊技で、特図高確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル2に移行して雨ステージが表示される。したがって、99回目の特図変動遊技で第2特図表示装置にハズレ図柄2が停止表示されたことにより、特図変動遊技1回分遅れて、制御状態を示唆する雨ステージが表示されたことになる。このように、この例では、特図の変動回数に基づくテーブル移行よりも、停止図柄に基づくテーブル移行が優先される。
図32は、ハズレ図柄2が停止表示されても、現在の制御状態を示唆する確定演出の実行タイミングを遅らせない例を示したタイムチャートである。
大当り図柄4が停止表示され、大当り遊技終了後に特図低確率普図高確率状態(電サポ状態)に移行した状態で、テーブル5が選択され、電サポ状態中の期待演出として雷ステージが表示される。ここでも、大当り遊技終了後に、大当り図柄も停止表示されず、第2特図表示装置にハズレ図柄2も停止表示されず、雷ステージが99回の特図変動遊技にわたって表示され、100回目の特図変動遊技で第2特図表示装置にハズレ図柄2が停止表示される。その結果、100回目の特図変動遊技では、テーブル8に移行し、装飾図柄表示装置208には砂嵐ステージが表示される。ここで、下方に点線で示すように、特図の変動回数に基づくテーブル移行よりも、停止図柄に基づくテーブル移行を優先する本来であれば、101回目の特図変動遊技でも、テーブル8が使用されて砂嵐ステージが表示され、102回目の特図変動遊技でテーブル6に移行し特殊ステージが表示される。101回目以降は、制御状態は、特図低確率普図低確率状態(非電サポ状態)に変わって、103回目の特図変動遊技で、特図低確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル1に移行して、制御状態を示唆する晴れステージが表示される。100回目の特図変動遊技で第2特図表示装置にハズレ図柄2が停止表示されなければ、101回目の特図変動遊技で、特図低確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル1に移行して、制御状態を示唆する晴れステージが表示されるはずであったが、100回目の特図変動遊技で第2特図表示装置にハズレ図柄2が停止表示されたことにより、特図変動遊技2回分遅れて、制御状態を示唆する晴れステージが表示されたことになる。ここで、制御状態変化後の特図低確率普図低確率状態(非電サポ状態)は遊技者に不利な制御状態であるため、遊技者に正直に早く制御状態を示唆することが好ましい。このため、実線で示すように、101回目の特図変動遊技で、特図低確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル1に移行して、制御状態を示唆する晴れステージを表示することが好ましい。すなわち、停止図柄に基づくテーブル移行を優先するよりも、特図の変動回数に基づくテーブル移行を優先する。
ところで、従来の遊技台では、複数回の図柄変動で関連した演出を行うために、該関連した演出を実施可能なタイマが偶然連続するときに行うか、大当りを先読みしてそれより前の変動の変動時間を変更させて関連した演出を行っている。しかし、前者では、実施可能なタイミングが限られてしまい、後者では、何に基づいて変動時間が変化したのかを遊技者は把握できず、遊技台に対して不信感を抱かせてしまっている。
一方、第2実施形態のパチンコ機によれば、所定の停止図柄態様(ここではハズレ図柄2)の停止表示時に特定態様(例えば「装飾1」−「装飾2」−「装飾3」)で停止表示した後に、テーブル8の砂嵐ステージ(前兆演出)、テーブル6の特殊演出(予告演出,状態報知演出)、を行った後にデフォルトテーブルに移行する。このデフォルトテーブルは制御状態示唆演出である。第2実施形態では、停止図柄に基づくテーブル移行や特図の変動回数に基づくテーブル移行に基づいて組み合わされる一又は複数のタイマ選択テーブルから、所定の図柄態様停止後にデフォルトテーブルへ移行し、確実に遊技状態を遊技者に報せることができ、テーブル移行に対する遊技者の興趣を向上させることができる。ここにいう所定の図柄態様はハズレ図柄であって、可変入賞口234(アタッカ)が開かないので迅速にデフォルトテーブルへの移行を行うことができる。また、図19に示すように、テーブル移行の契機として、非電サポ状態では特図2のハズレ図柄2は用意されておらず、電サポ状態では特図1のハズレ図柄2は用意されていない。ほとんど変動表示することがないため、ハズレ図柄2を割り当てず、データ容量を節約することができる。さらに、所定の停止図柄態様(ここではハズレ図柄2)を停止後、前兆演出を行うテーブル(ここではテーブル8)に移行し、制御状態示唆演出を行うテーブル(デフォルトテーブル)に移行する。なお、前兆演出を行うテーブル(ここではテーブル8)に移行し、制御状態示唆演出を行うテーブル(テーブル6の特殊ステージまたはデフォルトテーブル)に移行する。なお、上述のごとく、テーブル6の特殊ステージは制御状態示唆演出(確定演出)が行われる予告演出とみることもできる。こうすることで、制御状態示唆演出をより盛り上げることができる場合がある。また、所定の停止図柄態様(ここではハズレ図柄2)停止時は、装飾図柄で特定態様(例えば「装飾1」−「装飾2」−「装飾3」)を停止表示することで、テーブル移行をより盛り上げることができる場合がある。また、図柄変動停止表示が所定回数行われないと制御状態示唆演出が行われない所定の大当り図柄(ここでは大当り図柄2)の停止表示に基づく大当り終了後、所定の変動回数(例えば98回)よりも少ない回数目で所定の停止図柄態様(ここではハズレ図柄2)を停止表示した場合、制御状態示唆演出(例えば、テーブル6の特殊ステージ、またはデフォルトテーブル)を所定の停止図柄態様(ここではハズレ図柄2)が停止表示しないときよりも早く行う。こうするこで、遊技者は制御状態を早期に認識でき、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。また、第2実施形態では、所定の選択確率で選ばれる所定の停止図柄態様(ここではハズレ図柄2)の停止に基づいてテーブル変更して制御状態示唆演出を行う。この第2実施形態では、制御状態示唆演出がいつ発生するかわからないため、予め定められた所定回数目でテーブル変更して制御状態示唆演出を行うものと比べて、制御状態示唆演出がいつ発生するか否かについて遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。さらにまた、所定の停止図柄態様(ここではハズレ図柄2)が連続で停止表示すると、特定態様も連続する場合があったり、前兆演出も連続する場合があったりする。こうすることで、テーブル移行をより盛り上げることができる場合がある。また、図32を用いて説明したように、図柄変動停止表示が所定回数行われないと制御状態示唆演出が行われない所定の大当り図柄(ここでは大当り図柄2)の停止表示に基づく大当り終了後、所定の変動回数(例えば98回)よりも多い回数目で所定の停止図柄態様(ここではハズレ図柄2)を停止表示した場合、制御状態示唆演出(例えば、テーブル6の特殊ステージ、またはデフォルトテーブル)を所定の停止図柄態様(ここではハズレ図柄2)が停止表示しないときよりも遅く行うようにしてもよい。こうすることで、制御状態示唆演出を先延ばしすることができ、遊技者に遊技を長く継続させることができる場合がある。またさらに、所定の停止図柄態様(ここではハズレ図柄2)を停止表示後に、所定のテーブルを用いて変動表示を行っているときに制御状態が変化した場合(電サポ終了)、制御状態変化に基づく移行先テーブル(変化した制御状態を示唆するテーブル)に移行する。こうすることで、制御状態の変化を遊技者に確実に報せることができ、遊技の公平性を保つことができる。
なお、所定の停止図柄態様が停止表示されると、変動時間が短くなるテーブルに移行するようにしてもよい。こうすることで、移行したことを分らせないようにすることができる。
図33は、第2実施形態の第1変形例を説明するための図である。
図33(a)は、図19(b)に示す特図2のハズレ図柄2に対応したテーブルセット選択テーブルの変形例を示す図である。
図16に示すように、ハズレ図柄の中でハズレ図柄1が最も選択されやすく、その選択確率(停止表示確率)は97%である。また、ハズレ図柄3の選択確率は2%であり、ハズレ図柄2の選択確率は最も低く1%である。第1変形例では、特図低確率普図高確率状態でハズレ図柄1あるいはハズレ図柄3が停止表示されると、図33(a)に示すテーブルセット選択テーブルの、特図低確率普図低確率状態におけるハズレ図柄1および3のデータが格納されている先頭アドレスにポインタをセットし、特図変動遊技実行回数カウンタに1の値を設定するとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域に電サポ状態中の期待演出が表示されるテーブル5を表す情報を格納する。続いて、1回の図柄変動停止表示が行われ、第1特図表示装置および第2特図表示装置のいずれか一方の特図表示装置で小当り図柄1,2の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値を0にし、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報格納領域に特図低確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル3を表す情報を格納する。なお、特図低確率普図高確率状態でハズレ図柄2が停止表示された場合には、第2実施形態と同様にしてタイマ選択テーブルの移行が行われる。ハズレ図柄2の停止表示で移行するテーブル8によって遊技にメリハリを与えることができる場合がある。
図33(b)は、第1変形例において、特図低確率普図高確率状態でハズレ図柄2が停止表示された場合の一例を示したタイムチャートである。
大当り図柄4が停止表示され、大当り遊技終了後に特図低確率普図高確率状態(電サポ状態)に移行した状態で、テーブル5が選択され、電サポ状態中の期待演出として雷ステージが表示される。大当り遊技終了後の1回目の特図変動遊技では、第2特図表示装置にハズレ図柄1が停止表示され、ここでもテーブル5が選択され、2回目の特図変動遊技では、第2特図表示装置にハズレ図柄3が停止表示され、ここでもテーブル5が選択され、
大当り図柄や第2特図表示装置にハズレ図柄2が停止表示されない限り、テーブル5が維持され続け、雷ステージが繰り返し表示される。大当り遊技終了後の例えば、90回目の特図変動遊技で第2特図表示装置にハズレ図柄2が停止表示され、テーブル8へ移行して前兆演出の砂嵐ステージが表示されるが、選択確率の関係から第2特図表示装置にハズレ図柄1が停止表示されやすく、91回目の特図変動遊技でも92回目の特図変動遊技でも第2特図表示装置にハズレ図柄1が停止表示され、テーブル5が選択されて雷ステージが繰り返し表示される。この第1変形例では、第1特図表示装置に小当り図柄1,2やハズ図柄1〜3が停止表示されるか、第2特図表示装置に小当り図柄1,2が停止表示されない限り、特図低確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル2に移行することはなく、制御状態を示唆する曇りステージが表示されることはない。第2実施形態では、第2特図表示装置にハズレ図柄2が停止表示すると、制御状態を示唆する曇りステージがすぐに表示されていまい、ある意味面白みに欠けるため、この第1変形例では、前兆演出の砂嵐ステージで一旦は盛り上げておいて、選択確率(停止表示確率)が最も高い所定の停止図柄(ここではハズレ図柄1)を用いて曇りステージの表示タイミングを遅らせている。こうすることによって、非確変状態であることがすぐにバレて遊技者の興趣が低下してしまうことを防ぐことができる場合がある。なお、図33(a)に示すテーブルセット選択テーブルからハズレ図柄3のデータを削除してもよい。また、停止図柄としてハズレ図柄3を選択しないようにしてもよい。さらに、非確変状態であることがデフォルトテーブルによって即座にバレてしまう大当り図柄3を選択しないようにしてもよい。
図34は、第2実施形態の第2変形例を説明するための図である。
図34(a)は、図16(b)に示す特図決定用テーブルの変形例を示す図である。
この第2変形例では、特図2当否判定結果と特図2決定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)、あるいは特図1当否判定結果と特図1決定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)に基づく他、現在の制御状態および現在使用しているタイマ選択テーブルにも基づいて、ハズレ図柄を決定する。すなわち、現在使用しているタイマ選択テーブルごとにハズレ図柄の選択確率が異なる。なお、現在の制御状態および現在使用しているタイマ選択テーブルのうちのいずか一方に基づいて、ハズレ図柄を決定する態様であってもよい。
図34(a)に示す特図決定用テーブルは、特図低確率普図低確率時に用いられるものであり、主制御部300のCPU304は現在の制御状態を確変フラグと時短フラグによって取得する。特図低確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル1が使用されている場合には、97%の確率でハズレ図柄1が選択され、2%の確率でハズレ図柄2が選択され、1%の確率でハズレ図柄3が選択される。テーブル7あるいはデフォルトテーブルが選択される直前に選択されるテーブル6が使用されている場合には、97%の確率でハズレ図柄1が選択され、3%の確率でハズレ図柄2が選択され、ハズレ図柄3が選択されることはない。ハズレ図柄2が停止表示されたことに基づいて最初に選択されるテーブル8が使用されている場合には、50%の確率でハズレ図柄1が選択され、残り50%の確率でハズレ図柄3が選択され、ハズレ図柄2が選択されることはない。
図34(b)は、第2変形例における特図低確率普図高確率状態の一例を示したタイムチャートである。
デフォルトテーブルのテーブル1が選択され晴れステージが表示される特図変動遊技で第1特図表示装置に小当り図柄1が停止表示されると、小当り遊技終了後に、図19(a)に示すようにテーブル7が選択され、非電サポ状態中の期待演出として竜巻ステージが表示される。テーブル7が使用されている場合には、図34(a)に示すように選択確率の関係からハズレ図柄1が選択されやすく、n−1回の特図変動遊技の間、竜巻ステージが表示され続ける。そして、n回目の特図変動遊技で第1特図表示装置にハズレ図柄2が停止表示されると、図19(a)に示すようにテーブル8が選択され、前兆演出の砂嵐ステージが表示される。この砂嵐ステージが表示された特図変動遊技で第1特図表示装置にハズレ図柄3が停止表示されると、図19(a)に示すようにテーブル7が再び選択され、竜巻ステージが表示され、ハズレ図柄1が選択され続けることにより、49回の特図変動遊技の間、竜巻ステージが表示され続ける。50回目の特図変動遊技ではテーブル6に移行し、予告的な特殊ステージが表示され、次の特図変動遊技ではデフォルトテーブルのテーブル1に移行し晴れステージが表示される。以上説明した第2変形例では、テーブル7→8→7→8・・・となるように設定しており、次々にステージを変更して遊技者の気分転換を図る事ができ、遊技の継続を促すことができる場合がある。
図35は、擬似連演出でテーブル移行を演出する第3変形例を説明するための図である。
ここにいう擬似連演出とは、装飾図柄表示装置208等の演出表示手段で行われる装飾図柄の図柄変動表示中に、図柄の停止表示に似せた擬似停止表示、図柄の確定表示に似せた擬似確定表示および図柄の開始表示に似せた擬似開始表示を行うことで、1回の当否判定(抽選)結果の表示であるにも関わらず、あたかも複数回の当否判定結果の表示があったかのように見せかける変動のことである。擬似連演出は、一連の図柄変動停止表示として、図柄変動開始表示、図柄変動表示、図柄擬似変動停止表示(厳密にはこの後、図柄擬似確定表示が入る)、図柄擬似変動開始表示、図柄変動表示、図柄変動停止表示(厳密にはこの後、図柄確定表示が入る)を行う。すなわち、1回の当否判定結果の報知を複数回の当否判定結果の報知があったかのように見せかける演出が擬似連演出である。ここにいう擬似連演出は、第1副制御部400によって行われるものであり、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示中に仮停止を入れた演出を行う。
図35に示す例では、変動αという1回の図柄変動停止表示に、「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せ3を仮停止する。すなわち、図柄変動開始表示、図柄変動表示、図柄擬似変動停止表示といった一連の表示が行われ、この一連の表示では、背景画像としてのステージ演出も擬似演出が行われ、選択されたテーブルに基づく本来表示されるはずのステージ(ここでは砂嵐ステージ)とは異なるステージ(ここでは雷ステージ)が表示される。そして、仮停止後の再変動、言い換えれば図柄擬似変動開始表示が行われると、選択されたテーブルに基づく本来表示されるべきステージ(砂嵐ステージ)が表示され、図柄変動表示を経て、特図決定結果に基づく装飾図柄の組合せ(ここでは「装飾3−装飾0−装飾8」といったバラケ目)が停止表示される。このような擬似連演出を行うことで、仮停止後の再変動によってテーブル移行を演出することができる。
なお、以上説明した各実施形態およびその変形例それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や他の変形例に適用してもよい。
以上の説明では、『遊技球が特別始動領域(230,232)に進入した場合に導出される始動情報に基づいて当否判定(特図の抽選)を行ない、該当否判定の結果が当りの当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態(非当り制御状態)から該第1の有利度よりも該有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態(大当り制御状態)に制御状態を移行させる遊技台(100)において、
1または複数の期間情報(タイマ番号)を含む複数種類の期間情報テーブル(タイマ選択テーブル)を記憶した期間情報テーブル記憶手段(306)と、
前記期間情報テーブル記憶手段(306)から所定の期間情報テーブル(タイマ選択テーブル)を取得する期間情報テーブル取得手段(304)と、
前記期間情報テーブル取得手段(304)が取得した期間情報テーブル(タイマ選択テーブル)および前記当否判定(特図の抽選)の結果に基づいて図柄の変動表示期間を決定する変動期間決定手段(304)と、
前記変動期間決定手段(304)が決定した図柄の変動表示期間に亘って図柄を変動表示させた後に所定の停止図柄態様を表示する図柄変動停止表示を行なう図柄表示手段(212)と、
前記図柄変動停止表示における停止図柄態様(特図A〜G)を前記当否判定(特図の抽選)の結果に基づいて決定する図柄態様決定手段(304)と、を備え、
前記図柄態様決定手段(304)は、前記当否判定(特図の抽選)の結果がハズレの当否判定結果であり、所定の第1の条件(確変フラグオンおよび時短フラグオンかつ所定範囲に属する乱数値)が成立した場合に、第1のハズレ停止図柄態様(ハズレ図柄2:特図E)を前記停止図柄態様として決定し、
前記期間情報テーブル取得手段(304)は、前記第1のハズレ停止図柄態様(ハズレ図柄2)の表示を条件に、前記期間情報テーブル記憶手段(306)から第1の期間情報テーブル(テーブル4)を取得し、該第1のハズレ停止図柄態様(ハズレ図柄2)の表示から所定の第1の回数(1回)の前記図柄変動停止表示が行なわれたことを条件に、該期間情報テーブル記憶手段から特定の期間情報テーブル(テーブル2)を取得する
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここでは前記当否判定の結果を当りとハズレとに大別したが、ここにいう当りの当否判定結果は当りという名前に限らず第1の当否判定結果であってもよく、ここにいうハズレの当否判定結果はハズレという名前に限らず第2の当否判定結果であってもよい。
また、前記第1の期間情報テーブルと前記特定の期間情報テーブルは、異なるテーブルであってもよいし、あるいは同じテーブルであってもよいし、テーブルは異なるが同じ内容であってもよい。
この遊技台によれば、遊技者でも確認可能なハズレ図柄によって、図柄の変動時間グループである期間情報テーブルが変化するので、制御が隠蔽されずに全ての遊技者に公平な遊技を提供できるとともに、特定のハズレ停止図柄態様が停止表示されることによるストーリを有する演出を実行に適した期間情報テーブルから決定される図柄の変動表示期間内に行うことが可能になるので、遊技を演出する演出効果を高められる場合があり、遊技者の興趣を高められる場合がある。
また、『前記図柄態様決定手段(304)は、前記当否判定の結果がハズレの当否判定結果であり、前記第1の条件とは別の所定の第2の条件(確変フラグオンおよび時短フラグオンかつ所定範囲に属する乱数値)が成立した場合に、前記第1のハズレ停止図柄態様(ハズレ図柄2)とは別の第2のハズレ停止図柄態様(ハズレ図柄4)を前記停止図柄態様として決定し、
前記期間情報テーブル取得手段(304)は、前記第2のハズレ停止図柄態様(ハズレ図柄4)の表示を条件に、前記期間情報テーブル記憶手段(306)から前記第1の期間情報テーブル(テーブル4)とは別の第2の期間情報テーブル(テーブル5)を取得し、該第2のハズレ停止図柄態様(ハズレ図柄4)の表示から所定の第2の回数(3回)の前記図柄変動停止表示が行なわれたことを条件に、該期間情報テーブル記憶手段(306)から前記特定の期間情報テーブル(テーブル2)を取得する
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
前記第2の回数は、前記第1の回数と同じであってもよいし異なっていてもよい。
この遊技台によれば、特殊な期間情報テーブルである第1の期間情報テーブルを予め定めた有限回数行った後は、標準の期間情報テーブルである特定の期間情報テーブルが必ず使用されるので、セット構成された演出を遊技者に見せることが可能であるとともに、公平な遊技を提供できる場合がある。
また、『前記特別始動領域は、自身の大きさが可変の可変始動領域(232)を含み、
前記特別始動領域とは異なる普通始動領域(228)と、
遊技球が前記普通始動領域(228)に進入したことを条件に、前記可変始動領域(232)の大きさを第1の大きさ(小サイズ)から、該第1の大きさ(小サイズ)よりも大きい第2の大きさ(大サイズ)に変化させる可変始動領域制御を行う可変始動領域制御手段(304)と、
前記当否判定(特図の抽選)結果が当りの当否判定結果である場合に、前記当否判定(特図の抽選)の結果に影響を与える情報および前記可変始動領域制御に影響を与える情報のうちの少なくともいずれか一方の情報である遊技制御情報(確変フラグおよび/または時短フラグの設定状態を表す情報)を前記図柄態様決定手段(304)が決定した前記停止図柄態様に基づいて決定する遊技制御情報決定手段(304)と、を備え、
前記期間情報テーブル取得手段(304)は、前記遊技制御情報決定手段(304)によって決定される遊技制御情報(確変フラグおよび/または時短フラグの設定状態を表す情報)に基づいて前記期間情報テーブル記憶手段(306)から前記特定の期間情報テーブルを取得する
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
前記期間情報テーブル取得手段は、前記遊技制御情報に基づいて前記期間情報テーブル記憶手段から期間情報テーブルを取得するものであってもよい。
この遊技台によれば、遊技者が引き当てた有利度が異なる遊技状態(制御状態)ごとに標準の期間情報テーブルである特定の期間情報テーブルが定まっていることから、遊技者のスキル、運を反映させながらも、公平な遊技を提供できる場合がある。
また、『前記第1の条件(確変フラグオンおよび時短フラグオンかつ所定範囲に属する乱数値)、前記第2の条件(確変フラグオンおよび時短フラグオンかつ所定範囲に属する乱数値)、前記第1の回数(1回)、前記第2の回数(3回)、前記第1の期間情報テーブル(テーブル4)、および前記第2の期間情報テーブル(テーブル5)が、前記遊技制御情報決定手段によって決定される遊技制御情報(確変フラグおよび/または時短フラグの設定状態を表す情報)に対応して予め定められている
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、前記第1の期間情報テーブルおよび前記第2の期間情報テーブルは、前記図柄態様決定手段によって決定された前記停止図柄態様にも対応して予め定められている。
この遊技台によっても、遊技者が引き当てた有利度が異なる遊技状態(制御状態)ごとに標準の期間情報テーブルである特定の期間情報テーブルが定まっていることから、遊技者のスキル、運を反映させながらも、公平な遊技を提供できる場合がある。
さらに、『遊技球が前記特別始動領域(230,232)に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段(304)と、
前記始動情報導出手段(304)が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段(308)と、
前記始動情報記憶手段(308)に記憶されている始動情報に基づいて前記当否判定を行う当否判定手段(304)と、を備え、
前記図柄の変動表示期間は、前記当否判定(特図の抽選)の結果、前記遊技制御情報、および前記始動情報記憶手段(308)に記憶されている始動情報の数(保留数)に基づいて決定され、
前記始動情報記憶手段(308)に記憶されている始動情報の数(保留数)が前記上限数であり、かつ前記当否判定手段(304)による当否判定(特図の抽選)の結果がハズレの当否判定結果の場合に前記変動期間決定手段(304)によって決定され得る前記図柄の変動表示期間の長さの平均値は、
前記特定の期間情報テーブル(テーブル2)に含められている期間情報に基づく場合よりも、前記第1の期間情報テーブル(テーブル4)に含められている期間情報に基づく場合の方が長い
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、特殊な期間情報テーブルである第1の期間情報テーブルを予め定めた有限回数行った後は、標準の期間情報テーブルである特定の期間情報テーブルが必ず使用されるので、セット構成された演出を遊技者に見せることが可能であるとともに、公平な遊技を提供できる場合がある。
なお、前記期間情報テーブル取得手段は、前記遊技制御情報に基づいて前記期間情報テーブル記憶手段から期間情報テーブルを取得するものであってもよい。
また、前記期間情報テーブル取得手段は、前記遊技制御情報と特定の停止図柄態様の停止表示がなされてから行われた前記図柄変動停止表示の回数との双方に基づいて前記期間情報テーブル記憶手段から期間情報テーブルを取得するものであってもよいし、前記遊技制御情報と特定の停止図柄態様の停止表示がなされてから行われた前記図柄変動停止表示の回数とのうち前記遊技制御情報のみに基づいて前記期間情報テーブル記憶手段から期間情報テーブルを取得するものであってもよい。ここで、前記特定の期間情報テーブルは、前記遊技制御情報のみに基づいて前記期間情報テーブル記憶手段から取得されるテーブルであって、前記第1の期間情報テーブルは、上記双方に基づいて前記期間情報テーブル記憶手段から取得されるテーブルであってもよい。
さらに、前記変動期間決定手段は、前記期間情報テーブル取得手段が取得した期間情報テーブルを用いて、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数に基づいて図柄の変動表示期間を決定するものであってもよい。
また、『遊技球が特別始動領域(230,232)に進入した場合に導出される始動情報に基づいて当否判定(特図の抽選)を行ない、該当否判定の結果が当りの当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態(非当り制御状態)から該第1の有利度よりも該有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態(大当り制御状態)に制御状態を移行させる遊技台(100)において、
図柄を変動表示させた後に前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行なう図柄表示手段(212)と、
前記図柄表示手段(212)による前記図柄変動停止表示を演出するための演出表示手段(208)と、を備え、
前記図柄表示手段(212)は、前記当否判定の結果が当りであることに基づいて第1の図柄態様(大当り図柄1〜3:特図A,B,D)を停止表示し、該当否判定の結果がハズレであることに基づいて、特定の第2の図柄態様(ハズレ図柄2:特図E)を含む第2の図柄態様(ハズレ図柄1〜4:特図C,E〜G)のうちの所定の第2の図柄態様を停止表示するように構成され、
前記演出表示手段(208)は、前記制御状態が前記第2の制御状態(大当り制御状態)から前記第1の制御状態(非当り制御状態)に移行してから前記図柄表示手段(212)が前記特定の第2の図柄態様(ハズレ図柄2:特図E)を停止表示するまでの第1の期間と、該図柄表示手段(212)が前記特定の第2の図柄態様(ハズレ図柄2:特図E)を停止表示したことに基づいて開始される第2の期間と、では異なる演出表示を行なう
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここでも前記当否判定の結果を当りとハズレとに大別したが、ここにいう当りの当否判定結果は当りという名前に限らず第1の当否判定結果であってもよく、ここにいうハズレの当否判定結果はハズレという名前に限らず第2の当否判定結果であってもよい。
ここで記載の遊技台によれば、予め計画された演出の流れにより遊技者を楽しませることで興趣を向上できる。
また、『1または複数の期間情報(タイマ番号)を含む複数種類の期間情報テーブル(タイマ選択テーブル)を記憶した期間情報テーブル記憶手段(306)と、
前記期間情報テーブル記憶手段(306)から所定の期間情報テーブルを取得する期間情報テーブル取得手段(304)と、
前記期間情報テーブル取得手段(304)が取得した期間情報テーブルおよび前記当否判定の結果に基づいて図柄の変動表示期間を決定する変動期間決定手段(304)と、を備え、
前記期間情報テーブル取得手段(304)は、前記第1の期間であることに基づいて第1期間対応期間情報テーブル(テーブル3)を取得し、前記第2の期間であることに基づいて、前記第1期間対応期間情報テーブル(テーブル3)とは別の第2期間対応期間情報テーブル(テーブル2)を取得する
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、前記第2期間対応期間情報テーブルに含まれる総ての期間情報が表す期間の平均値は、前記第1期間対応期間情報テーブルに含まれる総ての期間情報が表す期間の平均値よりも短くてもよい。また、前記第2期間対応期間情報テーブルに含まれる総ての期間情報が表す期間のうち最も長い期間は、前記第1期間対応期間情報テーブルに含まれる総ての期間情報が表す期間のうち最も長い期間よりも短くてもよい。
この遊技台によれば、一回の図柄の変動表示期間を無駄に長くせずに予め計画されたある程度長い演出の流れにより遊技者を楽しませることで興趣を向上できる場合がある。
また、『当りの当否判定結果を導出する導出確率が第1の確率である第1の確率状態(特図低確率状態である非確変状態)、および該第1の確率状態よりも該導出確率が高い第2の確率である第2の確率状態(特図高確率状態である確変状態)のうちの一方から他方に、確率状態を移行させる確率状態移行手段(304)と、
前記始動情報に基づいて前記当否判定を行い、前記第1の制御状態(非当り制御状態)
中は、前記確率状態移行手段(304)が移行させた確率状態に基づいて該当否判定(特図の抽選)を行う当否判定手段(304)と、を備え、
前記演出表示手段(208)は、前記確率状態移行手段が移行させた確率状態が前記第2の確率状態(確変状態)である場合に、前記第1の期間中には、該確率状態が該第2の確率状態(確変状態)であることを期待させる演出(図12(b))を行ない、前記第2の期間中には、該確率状態が前記第2の確率状態(確変状態)であることを告知する演出(図12(c))を行なう
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、遊技者に期待感を持たせた後、確定的に告知する計画された演出の流れにより遊技者を楽しませることで興趣を向上できる場合がある。
また、『前記演出表示手段(208)は、
前記図柄表示手段(212)に前記特定の第2の図柄態様(ハズレ図柄2:特図E)を停止表示させる特定の図柄変動停止表示、該特定の図柄変動停止表示が行われる所定回数前の図柄変動停止表示、および該特定の図柄変動停止表示が行われた所定回数(1回)後の図柄変動停止表示のうちのいずれかの図柄変動停止表示中に、前記第1の期間から第2の期間に移行することを遊技者に期待させる演出(図12(d))を行なう
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第1の期間から第2の期間に移行した条件を遊技者に分りづらくするとともに、第2の期間に移行することを期待させる演出を、予め計画された演出の流れに含めて実行することにより興趣を向上できる。
また、『前記演出表示手段は、前記確率状態移行手段が移行させた確率状態が前記第1の確率状態(非確変状態)である場合には、前記第1の期間および前記第2の期間の両方の期間中に、該確率状態が前記第2の確率状態(確変状態)であることを期待させる演出(図12(b))を行ない、
前記期間情報テーブル取得手段は、前記第1の期間および前記第2の期間の両方の期間で、第1期間対応期間情報テーブル(テーブル3)を取得する
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、非確変状態でも確変状態であることを期待させる演出を行なうことで、遊技の興趣を向上できる場合がある。
さらに、『前記期間情報テーブル取得手段(304)は、前記確率状態移行手段が移行させた確率状態が前記第2の確率状態(確変状態)である場合には、前記第1の期間であることに基づいて第1期間対応期間情報テーブル(テーブル3)を取得し、前記第2の期間であることに基づいて前記第2期間対応期間情報テーブル(テーブル2)を取得する
ことを特徴とする遊技台。』につても説明した。
また、『前記演出表示手段(208)は、前記第1の期間中であって、かつ前記特定の第2の図柄態様(ハズレ図柄2:特図E)とは別の第2の図柄態様(ハズレ図柄3)を停止表示させる前記図柄変動停止表示中に、前記第1の期間から前記第2の期間に移行することを遊技者に期待させる演出(図12(d))を行なう
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、確変状態であれば第1の期間から第2の期間に移行する条件となる特定のハズレ図柄とは別の所定のハズレ図柄が停止表示されたことで、非確変状態中に第1の期間から第2の期間に移行することを遊技者に期待させる演出表示を行なうことによって、非確変状態中に特定のハズレ図柄の停止表示によって確変状態中でないことを隠すことができる。
さらに、『前記演出表示手段(208)は、前記確率状態移行手段(204)が移行させた確率状態が前記第1の確率状態(非確変状態)である場合には、前記特定の第2の図柄態様(ハズレ図柄2)とは別の第2の図柄態様(ハズレ図柄3)を停止表示させる前記図柄変動停止表示中に、前記第1の期間から前記第2の期間に移行することを遊技者に期待させる演出(図12(d))を行い、
前記確率状態移行手段が移行させた確率状態が前記第2の確率状態(確変状態)であり、かつ前記第1の期間中における前記図柄変動停止表示の期間の長さは、前記特定の第2の図柄態様(ハズレ図柄2)とは別の第2の図柄態様(ハズレ図柄3)を停止表示する場合の長さよりも、前記特定の第2の図柄態様(ハズレ図柄2)を停止表示する場合の長さの方が短い
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
こうすることでも、第1の期間から第2の期間に移行した条件を遊技者に分りづらくすることができる場合がある。
また、前記確率状態移行手段が移行させた確率状態が前記第2の確率状態であり、かつ前記第1の期間中における前記図柄変動停止表示の期間の長さは、前記演出表示手段が該図柄変動停止表示中にリーチ演出を行う場合の長さよりも、前記特定の第2の図柄態様を停止表示する場合の長さの方が短くてもよい。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記1)
遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、
前記始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定手段による当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、
遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態から該第1の有利度より有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、
1または複数の期間情報を含む期間情報テーブルと、
複数種類の期間情報テーブルを記憶した期間情報記憶手段と、
前記期間情報テーブル記憶手段から所定の期間情報テーブルを取得する期間情報テーブル取得手段と、
前記期間情報テーブル取得手段が取得した期間情報テーブルおよび前記当否判定手段による当否判定の結果に基づいて、図柄の変動表示期間を決定する変動期間決定手段と、
前記変動期間決定手段が決定した図柄の変動表示期間に亘って図柄を変動表示させた後、所定の停止図柄態様を表示する図柄変動停止表示を行なう図柄表示手段と、
前記図柄変動停止表示における停止図柄態様を前記当否判定手段による当否判定の結果に基づいて決定する図柄態様決定手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄態様決定手段は、前記当否判定手段による当否判定の結果がハズレであり、所定の第1の条件が成立した場合に、第1のハズレ停止図柄態様を前記停止図柄態様として決定し、
前記期間情報テーブル取得手段は、前記第1のハズレ停止図柄態様の表示を条件に、前記期間情報テーブル記憶手段から第1の期間情報テーブルを取得するように構成され、
前記期間情報テーブル取得手段は、前記第1のハズレ停止図柄態様の表示から所定の第1の回数の前記図柄変動停止表示が行なわれたことを条件に、前記期間情報テーブル記憶手段から標準の期間情報テーブルを取得する
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1記載の遊技台において
前記図柄態様決定手段は、前記当否判定手段による当否判定の結果がハズレであり、前記第1の条件とは別の所定の第2の条件が成立した場合に、前記第1のハズレ停止図柄態様とは別の第2のハズレ停止図柄態様を前記停止図柄態様として決定し、
前記期間情報テーブル取得手段は、前記第2のハズレ停止図柄態様の表示を条件に、前記期間情報テーブル記憶手段から前記第1の期間情報テーブルとは別の第2の期間情報テーブルを取得するように構成され、
前記期間情報テーブル取得手段は、前記特定の停止図柄態様の表示から前記第1の回数とは異なる所定の第2の回数の前記図柄変動停止表示が行なわれたことを条件に、前記期間情報テーブル記憶手段から前記標準の期間情報テーブルを取得する
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1又は2記載の遊技台において、
前記始動領域は、自身の大きさが可変の可変始動領域を含み、
遊技球が普通始動領域に進入したことを条件に、前記可変始動領域の大きさを第1の大きさから、該第1の大きさよりも大きい第2の大きさに変化させる可変始動領域制御を行う可変始動領域制御手段と、
前記当否判定手段による当否判定結果が前記特定の当否判定結果である場合に、
前記図柄態様決定手段が決定した前記停止図柄態様に基づいて遊技制御情報を決定する遊技制御情報決定手段と、
前記遊技制御情報決定手段が決定した前記遊技制御情報に基づいて、
前記当否判定手段による前記当否判定および前記可変始動領域制御手段による前記可変始動領域制御の両方が行われるように構成し、
前記遊技制御情報決定手段によって決定される遊技制御情報に対応して前記標準の期間情報テーブルが予め定められている
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3記載の遊技台において、
前記第1の条件、前記第2の条件、前記第1の回数、前記第2の回数、前記第1の期間情報テーブル、および前記第2の期間情報テーブルが、前記遊技制御情報決定手段によって決定される遊技制御情報に対応して、予め定められている
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4記載の遊技台において、
前記始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、を備え、
前記当否判定手段は、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報に基づいて、当否判定を行い、
前記変動期間決定手段は、前記図柄の変動表示期間を決定する場合に、前記当否判定の結果および前記遊技制御情報以外に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数に基づくように構成されており、
前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数が前記上限数であり、かつ前記当否判定手段による当否判定の結果がハズレの場合に前記変動期間決定手段によって決定される前記図柄の変動表示期間の長さの平均値は、
前記標準の期間情報テーブルに含められている期間情報に基づく場合よりも、
前記第1の期間情報テーブルに含められている期間情報に基づく場合の方が長い
ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、
前記始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定手段による当否判定の結果が第1の当否判定結果である場合に、
遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態から該第1の有利度より前記有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、
図柄を変動表示させた後、前記当否判定手段による当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行なう図柄表示手段と、
前記図柄表示手段による前記図柄変動停止表示を演出するための演出表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、前記当否判定手段による当否判定の結果が前記第1の当否判定結果であることに基づいて、第1の図柄態様を停止表示し、前記当否判定手段による当否判定の結果が前記第1の当否判定結果とは別の第2の当否判定結果であることに基づいて第2の図柄態様を停止表示するように構成され、
前記演出表示手段は、前記制御状態移行手段が前記制御状態を前記第2の制御状態から前記第1の制御状態に移行してから、前記図柄表示手段が特定の第2の図柄態様を停止表示するまでの第1の期間と、
前記図柄表示手段が前記特定の第2の図柄態様を停止表示したことに基づいて開始される第2の期間と、では異なる演出表示を行なう
ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記6記載の遊技台において
1または複数の期間情報を含む期間情報テーブルと、
複数種類の期間情報テーブルから所定の期間情報テーブルを取得する期間情報テーブル取得手段と、
前記期間情報テーブル取得手段が取得した期間情報テーブルおよび前記当否判定手段による当否判定の結果に基づいて、図柄の変動表示期間を決定する変動期間決定手段と、
前記期間情報テーブル取得手段は、前記第1の期間であることに基づいて、第1の期間情報テーブルを取得し、
前記第2の期間であることに基づいて、前記第1の期間情報テーブルとは別の第2の期間情報テーブルを取得する
ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記6又は7記載の遊技台において
前記当否判定手段が前記第1の当否判定結果を導出する確率が第1の確率である第1の確率状態、および該第1の確率状態よりも前記確率が高い第2の確率である第2の確率状態のうちの一方から他方に、確率状態を移行させる確率状態移行手段と、
前記第1の制御状態中は、前記確率状態移行手段が移行させた確率状態に基づいて、前記当否判定手段により当否判定が行なわれる制御状態であり、
前記演出表示手段は、前記確率状態移行手段が移行させた確率状態が前記第2の確率状態である場合には、
前記第1の期間中に、前記確率状態移行手段が移行させた確率状態が前記第2の確率状態であることを期待させる演出を行ない、前記第2の期間中に、前記確率状態移行手段が移行させた確率状態が前記第2の確率状態であることを告知する演出を行なう
ことを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記6乃至8記載の遊技台において
前記演出表示手段は、
前記図柄表示手段に前記特定の第2の図柄態様を停止表示させる前記図柄変動停止表示、前記図柄表示手段に前記特定の第2の図柄態様を停止表示させる前記図柄変動停止表示の所定回数前の図柄変動停止表示、および前記図柄表示手段に前記特定の第2の図柄態様を停止表示させた前記図柄変動停止表示の所定回数後の図柄変動停止表示のうちのいずれかの図柄変動停止表示中に、前記第1の期間から第2の期間に移行することを遊技者に期待させる演出を行なう
ことを特徴とする遊技台。
(付記10)
付記6乃至9記載の遊技台において
前記演出表示手段は、前記確率状態移行手段が移行させた確率状態が前記第1の確率状態である場合には、
前記第1の期間および前記第2の期間の両方の期間中に、前記確率状態移行手段が移行させた確率状態が前記第2の確率状態であることを期待させる演出を行ない、
前記期間情報テーブル取得手段は、前記第1の期間および前記第2の期間の両方の期間で、第1の期間情報テーブルを取得する
ことを特徴とする遊技台。
(付記11)
付記6乃至10記載の遊技台において
前記演出表示手段は、前記第1の期間であり、かつ前記特定の第2の図柄態様とは別の所定の第2の図柄態様を停止表示させる前記図柄変動停止表示中に、前記第1の期間から前記第2の期間に移行することを遊技者に期待させる演出を行なう
ことを特徴とする遊技台。
(付記12)
付記6乃至11記載の遊技台において
前記演出表示手段は、前記確率状態移行手段が移行させた確率状態が前記第1の確率状態である場合には、
前記特定の第2の図柄態様とは別の所定の第2の図柄態様を停止表示させる前記図柄変動停止表示中に、
前記第1の期間から前記第2の期間に移行することを遊技者に期待させる演出を行ない、 前記確率状態移行手段が移行させた確率状態が前記第1の確率状態であり、かつ前記第1の期間中における前記図柄変動停止表示の期間の長さは、前記所定の第2の図柄態様を停止表示する場合の長さよりも、前記特定の第2の図柄態様を停止表示する場合の長さの方が短い
ことを特徴とする遊技台。
(付記13)
遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、
前記始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定手段による当否判定の結果が第一の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態から該第一の有利度より前記有利度が高い第二の有利度である第二の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、
一または複数の時間情報を含む時間情報テーブルと、
複数種類の時間情報テーブルを記憶した時間情報テーブル記憶手段と、
前記時間情報テーブル記憶手段から所定の時間情報テーブルを取得する時間情報テーブル取得手段と、
前記取得した時間情報テーブルおよび前記当否判定の結果に基づいて、図柄の変動表示時間を決定する変動時間決定手段と、
前記決定した図柄の変動表示時間に亘って図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行なう図柄表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の時間情報テーブルは、前記制御状態移行手段が移行させる複数の制御状態に対応する所定の標準時間情報テーブルと、前記第一の当否判定結果とは異なる第二の当否判定結果に対応した所定の図柄態様を前記図柄表示手段が停止表示したことに基づいて前記時間情報テーブル取得手段が取得可能な所定の特別時間情報テーブルとを含み、
前記時間情報テーブル取得手段は、前記所定の図柄態様の停止表示から前記図柄表示手段が行う前記図柄変動停止表示が所定の変動回数となるまで所定の特別時間情報テーブルを取得し、該所定の変動回数の前記図柄変動停止表示が行われたことに基づいて、前記制御状態に対応する前記所定の標準時間情報テーブルを取得する
ことを特徴とする遊技台。
付記13記載の遊技台によれば、所定の図柄態様の停止に基づいて複数回の図柄変動で関連した演出を行うため、遊技台に対する不信感を遊技者に抱かせずに遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
(付記14)
付記13に記載の遊技台において、
前記時間情報テーブル取得手段が前記所定の図柄態様の停止表示後に取得可能な一または複数の前記所定の特別時間情報テーブルの取得順序を予め定めた所定のテーブル取得順序情報と、前記時間情報テーブル取得手段が該所定の特別時間情報テーブルを取得する回数を予め定めた所定のテーブル取得回数情報と、が関連づけられた所定のテーブルセット情報を前記所定の図柄態様に対応して記憶するテーブルセット情報記憶手段を備え、
前記時間情報テーブル取得手段は、前記所定のテーブルセット情報に基づいて前記時間情報テーブル記憶手段から所定の時間情報テーブルを取得する
ことを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、所定の図柄態様停止以降の関連した演出を所定の図柄態様毎に異ならせることができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
(付記15)
付記13に記載の遊技台において、
前記テーブルセット情報記憶手段は、前記所定の図柄態様が停止表示したときの前記制御状態毎にそれぞれ異なる前記所定のテーブルセット情報を該所定の図柄態様に対応して記憶する
ことを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、遊技状態毎の演出にメリハリをつけることができる場合がある。
(付記16)
付記13記載の遊技台において、
前記複数の制御状態は、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を第一の確率で導出する第一の確率制御状態と、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を前記第一の確率よりも高い第二の確率で導出する第二の確率制御状態と、を含み、
前記制御状態移行手段は、前記第一の当否判定の結果に基づく所定の特別図柄態様に応じて前記第一の確率制御状態または前記第二の確率制御状態に前記第二の制御状態から所定の移行条件の成立に基づいて制御状態を移行させ、
前記時間情報テーブル取得手段は、前記第一の確率制御状態と前記第二の確率制御状態とで同じ所定の共通時間情報テーブルを取得し、
前記第一の確率制御状態に対応する前記所定の標準時間情報テーブルと前記第二の確率制御状態に対応する前記所定の標準時間情報テーブルが異なる
ことを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、特別時間情報テーブル後に標準時間情報テーブルを取得したことに基づいて現在の制御状態を遊技者は知ることができるため、特別時間情報テーブル取得時の遊技者の期待感を高めることができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
(付記17)
付記13記載の遊技台において、
前記制御状態移行手段は、前記所定の特別図柄態様が所定の第一の特別図柄態様の場合に前記第二の制御状態から前記第一の確率制御状態に移行させ、前記所定の特別図柄態様が所定の第二の特別図柄態様の場合に前記第二の制御状態から前記第二の確率制御状態に移行させ、
前記時間情報テーブル取得手段は、前記第一の特別図柄態様の停止表示後は所定の第一の期待テーブルセット情報に基づいて前記時間情報テーブル記憶手段から所定の時間情報テーブルを取得し、前記第二の特別図柄態様の停止表示後は所定の第二の期待テーブルセット情報に基づいて前記時間情報テーブル記憶手段から所定の時間情報テーブルを取得し、
前記所定の第一の期待テーブルセット情報と前記所定の第二の期待テーブルセット情報は、最初に前記所定の共通時間情報テーブルが取得されるように構成され、
前記所定の図柄態様に対応する前記所定のテーブルセット情報に含まれる一または複数の前記所定の特別時間情報テーブルの前記所定のテーブル取得回数情報は、前記所定の第一の期待テーブルセット情報と前記所定の第二の期待テーブルセット情報に含まれる前記所定の共通時間情報テーブルの前記所定のテーブル取得回数情報よりも少ない
ことを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、所定の図柄態様表示後は標準時間情報テーブルを早期に選択することができるため、遊技者は制御状態を早期に認識でき、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。