JP2019118446A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】パチンコ機の傾斜角度の調整を行ったとしても、遊技者があまりにも不利な状況とならないことを目的とする。【解決手段】複数の遊技釘が植設された遊技盤を設けたパチンコ機において、パチンコ機又はパチンコ機に設けられた遊技盤の傾斜角度を検出する傾斜計測器92を備え、パチンコ機50の待機状態中に特別図柄に対応する始動口に遊技球が入球すると、サブ統合制御装置83は、傾斜計測器92により検出された傾斜角度に基づいて選択した特別演出を実行する。【選択図】図22

Description

本発明は、パチンコ機(以下、弾球遊技機ともいう)に関するものである。
弾球遊技機は、遊技領域に遊技釘が植設され、遊技領域を流下する遊技球が遊技釘に弾かれながら落下して様々な方向に振り分けられ、複数の入賞口の何れかに入賞するか、又は何れの入賞口にも入球することなくアウト口により回収されるかといった遊技球の動きを楽しませるものとなっている。なお、遊技領域に植設されている遊技釘の角度を調整することで、入賞口への入賞率を調整することが可能となっている。こうした遊技釘の調整を行うためには長年の経験を必要とし、遊技釘の調整を行うことは、弾球遊技機が本来有する性能を変えてしまう虞がある。
遊技釘の角度の調整を行うことなく、入賞口への入賞率を調整可能とするものとして、先行技術文献1に弾球遊技機の傾斜角度を調整する技術が開示されている。
特開平05−131062号公報
弾球遊技機の傾斜角度の調整を行うことは、遊技釘の角度調整と異なり、長年積み重ねた技術を必要とせず、弾球遊技機自体に触れることなく、入賞口への入賞率を調整することが可能となる。
しかし、弾球遊技機の傾斜角度の調整により、入賞口への入賞率の調整を行ってしまうと、遊技釘の調整よりも入賞口への入賞率の判断が極めて困難となり、遊技者にとって不利となる。
そこで、本発明に係る課題に鑑みなされたものであり、弾球遊技機の傾斜角度の調整を行ったとしても、遊技者があまりにも不利な状況とならないことを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項1の弾球遊技機は、発射装置により発射された遊技球が到達可能な遊技領域を設けた遊技盤と、前記遊技領域に植設され且つ、該遊技領域を流下する前記遊技球を流下方向に影響を及ぼす複数の遊技釘と、前記流下した遊技球が入球可能な入球口を備えた弾球遊技機において、前記弾球遊技機又は前記遊技盤の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段と、該傾斜角度検出手段により検出された傾斜角度に基づいて選択した特別報知を実行する特別報知実行手段とを備え、該特別報知実行手段は所定のタイミングで特別報知を実行することを特徴とする。
この発明によれば、所定のタイミングで弾球遊技機又は遊技盤の傾斜角度に基づいて選択した特別報知を実行し、該特別報知を遊技者が知ることで、遊技者は弾球遊技機のある程度の傾斜角度を判断することが可能となり、遊技者が極めて不利になることを抑制することが可能となる。
また、遊技者は特別報知と実際の入賞率を鑑みて、傾斜角度が有利な角度となっているのか、現在の入賞率はムラで悪い方向やいい方向に偏っているだけなのかといったことを予想して楽しむことが可能となる。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、前記傾斜角度検出手段により検出された傾斜角度が所定の角度以上である場合に、異常報知を実行する異常報知手段を備えたことを特徴とする。
弾球遊技機自体を改造することにはならないが、傾斜角度を所定の角度以上とすることで弾球遊技機として性能が著しく変化されることは好ましくない。この発明によれば、傾斜角度が所定の角度以上となって弾球遊技機の性能が著しく変化してしまうのを防ぐことが可能となる。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、電源復帰時の所定の期間において、前記弾球遊技機又は前記遊技盤の傾き度合を表示する傾き度合表示手段を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、弾球遊技機の電源復帰は、遊技店の閉店中に行われることがほとんどであるため、電源復帰時の所定期間において、傾き度合を表示しても、遊技店の関係者だけが確認することができ、傾き度合を確認しながら弾球遊技機又は遊技盤の角度調整を行うことが出来る。
請求項4に記載の本発明は、請求項1から請求項3の何れかに記載の弾球遊技機において、前記入球口は、特定の入球口を設け、非遊技状態となってから所定時間を経過すると遊技待機状態へと移行する待機状態移行手段を備え、前記特別報知は、前記遊技待機状態に移行してから最初に前記特定の入球口に遊技球が入球することにより実行されることを特徴とする。
例えば、特定の入球口を始動口とした場合、始動口への遊技球の入球により、抽出された乱数に基づいて大当り遊技を生起させるか否かの判定を行い、図柄表示装置にて図柄の変動表示を行い、図柄表示装置に大当り図柄が確定表示されると大当り遊技が実行されることや、図柄表示装置に小当り図柄が確定表示され、小当り遊技中に大入賞口内に設けられた特定領域に入球することで大当り遊技が実行されることや、始動口に遊技球が入球することで入賞装置が開放され、入賞装置内にも設けられた特定領域に遊技球が入球すると大当り遊技が実行されることなどが考えられる。
この場合、非遊技状態とは、図柄表示装置にて図柄の表示装置が変動しない状態、又は入賞装置が開放されていない状態である。また、待機状態とは、遊技者により遊技が行われていない遊技者待ちの待ち状態及び遊技者により遊技球が発射されている遊技中であっても図柄表示装置が変動していない変動待ち状態であるか、又は遊技者により遊技が行われていない遊技者待ちの待ち状態及び入賞装置が開放されていない開放待ち状態である。
この発明によれば、遊技を開始してから直ぐに特別報知が実行されることになるので、特別報知の内容と少し遊技を行った結果の入賞率を考慮して、弾球遊技機の良し悪しの判断をある程度遊技を行うことで可能となり、弾球遊技機の良し悪しを判断するのに過剰な投資をするといったことを抑制することができる。
本発明のパチンコ機50の外観を示す斜視図。 パチンコ機50の遊技盤1の正面図。 パチンコ機50の背面図。 パチンコ機50の右側面図。 図1のパチンコ機50の断面略図。 パチンコ機50の電気構成図。 主制御装置50が実行する起動処理を示すフローチャート。 パチンコ機50の主制御装置80で実行されるメインルーチンの概要を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する入賞確認処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する当否判定処理フローチャート2。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート3。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート4。 主制御装置80が実行する大当り遊技処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する大当り遊技処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する大当り遊技処理のフローチャート3。 サブ統合制御装置83が実行する変動開始処理のフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する待機コマンド受信処理のフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する表示切替処理のフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する特別演出処理のフローチャート。 演出図柄表示装置6に表示される演出態様の表示例1。 (a)パチンコ機50が島枠69に対して島枠69の裏側に傾いて固定されている場合の特別演出選択テーブル、(b)パチンコ機50が島枠69に対して遊技者側に傾いて固定されている場合の特別演出選択テーブル。 演出図柄表示装置6に表示される演出態様の表示例2。 サブ統合制御装置83が実行する傾斜角度異常報知処理のフローチャート。 傾斜角度の異常角度の場合に演出図柄表示装置6に表示される警告表示。 サブ統合制御装置83が実行する傾き度合確認モード処理のフローチャート。 傾き度合確認モード中の演出図柄表示装置6に表示される演出態様の表示例。
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
[実施例1]
以下の各図を参照した説明において、方向、向き及び位置関係等を示す場合には、遊技店に設けられる遊技設備の島設備である島枠69に設置され、且つ遊技者に対向して位置するパチンコ機50(図1に示す状態)を基準にして、右方向を右、右側、右側方向、右方向等として説明する。
また、左方向を左、左側、左側方向、左方向等として説明する。
また、パチンコ機50(図1に示す状態)を基準にして、天井方向を、上、上側、上方等として説明する。
また、パチンコ機50(図1に示す状態)を基準にして、床方向を、下、下側、下方等として説明する。
また、パチンコ機50(図1に示す状態)を基準にして、遊技者(手前)側の方向を、前、前側、前方、手前、手前側、表、表側、表方等として説明する。
さらに、パチンコ機50(図1に示す状態)を基準にして、島枠69の内部側の方向を、後、後側、後方、奥、奥側、奥方、裏、裏側、裏方等として説明する。
このように、以下の図面説明では、個々に視点及び視座が変化しても、該規定した方向に関する養母に基づいて説明を行うものである。
図1に示すように、遊技店に設けられる遊技設備の島設備である島枠69と、島枠69に取り付けられた遊技機によって構成されている。遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態などに応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられている。また、演出ボタン67は、その周囲にジョグダイヤル68を備えたものとなっている。
演出ボタン67を遊技者が所定期間中に押下することで、後述する演出図柄表示装置6に表示される演出内容を変化させ、スピーカにより出力される遊技音が変化させるものとなっている。また、ジョグダイヤル68を回転させることにより、演出用の画像に変化を与えることが可能に構成されている。
このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)が付属しており(図示省略)、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に従っているので図示及び説明は省略する。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘4が打ち付けられている。遊技領域3に植設されている遊技釘4は、遊技領域3を流下する遊技球を流下方向に影響を及ぼすものとなっている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、液晶表示装置であり演出図柄を表示する演出図柄表示装置6の画面を臨ませる窓等を備えている。センターケース5の下には、第1始動口11(第1特別図柄に対応する始動口)が配置されている。また、第1始動口11の下方には、第2始動口12(第2特別図柄に対応する始動口)が配置されている。センターケース5の左方には、普通図柄作動ゲート17(普通図柄に対応するゲート)が配置されている。第2始動口12には、開閉可能な開閉部材を備えている。
遊技領域3の右下部には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、普通図柄保留数表示装置8と、第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる第1特別図柄表示装置9・第2特別図柄表示装置10とが配置されている。
第2始動口12の下方にはアタッカー式の大入賞口14が配置されている。また、第1始動口11の左方には、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34が設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
パチンコ機50の裏面側には、図3に示すように、内枠70の上枠部30aの裏面に、左右のスピーカ66を避けて球タンク71が設けられている。球タンク71は、遊技施設の島設備から供給される遊技球を受ける構成で、浅い容器状に形成されている。
球タンク71に貯留された遊技球は、遊技球供給通路を経て、賞球又は貸し球として上皿55に払い出される。遊技球供給通路は、払い出す遊技球を計数すると共に、払出量を制御する払出装置73が設けられている。
遊技盤50の裏面は、合成樹脂のカバー部材99で被覆されている。カバー部材99は、遊技盤50に固着されてその裏面外周を囲む外周部を備え、外周部の後部開口を着脱可能に塞ぐように設置されている。そして、カバー部材99及び外周部の内部には、遊技盤50の裏面に、遊技全般の制御を司る主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄表示装置6、該演出図柄表示装置6を制御する演出図柄制御装置82、音声、ランプ類の制御を司るサブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている(図6を参照)。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85は内枠70に設けられている。なお、内枠70の下枠部70bの裏面には、電源基板85や、払出装置73を制御する払出制御装置81や、その他の構成物品が設置されている(図6を参照)。なお、図4に示すように、電源基板85の側面には、パチンコ機50への電源をオン/オフする電源スイッチ85aが設けられている。
図3では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
本実施例の遊技盤1には、図2、図4に示すように、パチンコ機50の傾斜角度を検知するための傾斜計測器92が設けられている。
傾斜計測器92は、パチンコ機50の本体が取り付けられた遊技盤1に設けられているので、パチンコ機50の傾きは遊技盤1の傾きであって傾斜計測器92の傾きである。そのため、傾斜計測器92の傾きを測定することは、パチンコ機50の傾きを測定することになる。なお、傾斜計測器92により検知された傾斜角度をサブ統合制御装置83にコマンドとして送信する。本実施例の傾斜計測器92としては、加速度センサや角速度センサ(ジャイロセンサ)等が用いられることが好適である。
図5を用いて、パチンコ機50の傾斜角度について説明する。
図5(a)は、パチンコ機50が、島枠69の下板69bに対して直角に固定されている状態を示すパチンコ機50の断面略図である。図5(a)に示すように、直角に固定されているため傾斜角度Θ=0°である。
図5(b)は、パチンコ機50が、島枠69の下板69bに対して島枠69の裏側(後方)に傾いて固定されている状態を示すパチンコ機50の断面略図である。
本実施例では、パチンコ機50が島枠69の下板69bに対して後方に1°傾いて固定されていれば傾斜角度Θ=1°、島枠69の下板69bに対して後方に2°傾いて固定されていれば傾斜角度Θ=2°、島枠69の下板69bに対して後方に3°傾いて固定されていれば傾斜角度Θ=3°と示す。
また、図5(c)は、パチンコ機50が、島枠69の下板69bに対して遊技者側(前方)に傾いて固定されている状態を示すパチンコ機50の断面略図である。本実施例では、パチンコ機50が島枠69の下板69bに対して前方に1°傾いて固定されていれば傾斜角度Θ=−1°、島枠69の下板69bに対して前方に2°傾いて固定されていれば傾斜角度Θ=−2°、島枠69の下板69bに対して前方に3°傾いて固定されていれば傾斜角度Θ=−3°と示す。
このパチンコ機の電気的構成は、図6のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
なお、パチンコ機50には、サブ統合制御装置83に設けられたRAMの内容を保持するバックアップ電源が備えられていない構成となっている。
なお、電源基板85は、コンデンサを含み構成されたバックアップ電源生成回路によりバックアップ電源を生成する構成となっており、バックアップ電源は、主制御装置80のRAMへと供給される。これにより、主制御装置80のRAMのバックアップを行うことができ、パチンコ機50への電源供給が停止した後も、一定時間にわたり電源供給が停止した直前の主制御装置80のRAMの内容(例えば、パチンコ機50の遊技状態など)を保持する構成となっている。
一方、本実施例の電源基板85が生成するバックアップ電源は、サブ統合制御装置83へ供給されないため、パチンコ機50への電源供給が停止した後は、サブ統合制御装置83のRAMに保持されていた遊技履歴情報や、演出内容の設定情報は保持されない構成となっている。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させる普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31aの検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10と普通図柄保留数表示装置8の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19及び普通図柄表示装置7の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド(図6では普電役物ソレノイドと表記)12bを制御することで第2始動口12に設けられた開閉部材の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用、ランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68、十字キー69が接続されており、遊技者が演出ユニット67、68、69を操作した際には、その操作信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83には、演出音の基準となる初期設定音量を遊技施設の従業員が設定するための音量設定スイッチ83aが設けられている。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6に表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
また、サブ統合制御装置83には、傾斜計測器92が接続されており、検出された傾斜角度を含むコマンドをサブ統合制御装置83に送信される。
当該コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、パチンコ機50が待機状態中に特図変動開始コマンドを受信すると、演出図柄表示装置6の画面にパチンコ機50の傾斜角度に基づく特別演出を表示したり(図23を参照)、又は電源投入時にパチンコ機50の傾斜角度が所定値以上であるときは、演出図柄表示装置6の画面にて警告表示などを行う(図25を参照)。
次に、図7を用いて、主制御装置80が実行する起動処理について説明する。本処理は大きく分けて電源投入時処理と残余処理とバックアップ処理とで構成されている。パチンコ機50の電源が投入されると(或いは停電から復帰すると)、給電検出回路が電源装置85による給電を検出してリセット信号(給電検出信号)を出力する。このリセット信号が主制御装置80に入力されると、遊技制御CPUのセキュリティーチェックが実行される。このセキュリティーチェックの後に、遊技制御CPUは電源投入時処理、本処理、残余処理、停電処理等を実行する。
本処理を開始すると、RAM初期値設定処理を行い(S5)、主制御装置80がRAMクリア信号を受信したか否か判定する(S10)。肯定判定、即ち、RAMクリアによって遊技機を初期状態とするなら(S10:yes)、RAM消去処理を行い(S35)、電源投入コマンドをサブ統合制御装置83に送信して(S40)、残余処理(基本処理)に移行する。なお、この場合(電源投入時にRAMクリア信号を受信した場合)の電源投入コマンドの内容は、演出図柄表示装置6に初期画面の表示を指定する初期画面指定コマンドとなる。
S10が否定判定、即ち、RAMクリアが行われず電源断時のバックアップされた遊技状態で遊技を再開するなら(S10:no)、RAM保証値が1であるか否かを判定し(S15)、否定判定なら(S15:no)S35に進み、肯定判定なら(S15:yes)、SUM値作成処理を実行し(S20)、SUM値が0であるか否か判定する(S25)。否定判定なら(S25:no)S35に進み、肯定判定なら(S25:yes)、電源復帰処理を実行し(S30)、電源投入コマンドをサブ統合制御装置83に送信して(S40)、残余処理(基本処理)に移行する。なお、S30の電源復帰処理では、RAMに記憶されていたデータ(バックアップされた遊技状態)に基づいて電源遮断時の遊技状態に復帰させる処理を行い、この場合(電源投入時にRAMクリアを行わなかった場合)の電源投入コマンドは、復帰時に大当り遊技中か否か特別図柄が変動中か否かを示す内容となるが、保留記憶の数、及び遊技状態(当否判定確率が高確率か通常確率か、開放延長状態か否か)を示す情報も同時に送信する構成としてもよい。
残余処理(基本処理)に移行すると、通常割込信号(INT信号)の受信を禁止する割込禁止処理を実行し(S45)、強制割込み(NMI信号)によって停電処理が実行されたか否かをしめす停電フラグが0か否か判定する(S50)。肯定判定なら(S50:yes)、初期値乱数更新処理1(S55)、初期値乱数更新処理2(S60)および初期値乱数更新処理3(S65)を順次実行(判定用乱数生成)し、通常割込信号(INT信号)の受信を許可する割込許可を実行し(S70)、その後S45の処理に戻り、INT信号の受信または停電処理を実行しない限り、上記処理を繰り返し実行する。初期値乱数更新処理は、当りとなるか否かの判定に使用する乱数カウンタの周期性を排除するために、乱数カウンタの初期値を更新する処理である。
S50が否定判定なら、即ち停電処理が実行されたなら(S50:no)、バックアップ処理に移行し、遊技情報をRAMに記憶する遊技情報記憶処理を実行し(S75)、RAMに記憶したSUM値を作成するSUM値作成処理を実行し(S80)、RAM保証値に正常にバックアップしたことを示す1をセットし(S85)、RAMに記憶された遊技情報が破壊されないためにRAMライトプロテクト処理を実行し(S90)、電源が供給されなくなるまで無限ループ処理を実行する。
主制御装置80が実行するメインルーチンを図8に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S100〜S155までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS160の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S100)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S100:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S105)、残余処理(S160)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S100:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S110)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3899」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3899」までの3900個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S110に続く大当り決定用乱数更新処理(S115)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「3899」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3899」までの3900個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数設定処理で設定された値となる。この値が250であったとすると、大当り決定用乱数は「250」「251」「252」・・・「3900」「0」「1」・・・と更新されていく。
なお、大当り決定用乱数が1巡(3900回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行う。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前述の例では大当り決定用乱数が「249」になると1巡であるから、「249」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「249」「87」「88」・・・「3900」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。通常確率遊技状態(確率変動機能の未作動時)で大当りと判定される値の数は13で、「775〜778」、「1775〜1778」、「2775〜2779」となる。また、高確率遊技状態(確率変動機能の作動時)で大当りと判定される値の数は13よりも大きい数となる。
大当り図柄決定用乱数更新処理(S120)は「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S130に続く当り決定用乱数更新処理(S125)は、「0」〜「996」の997個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値は通常確率状態では31〜40、高確率状態では31〜996である。なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
リーチ判定用乱数更新処理(S130)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
変動パターン決定用乱数更新処理(S135)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S140)では、第1始動口11、第2始動口12の入賞の確認及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数が取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12でそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての当否判定処理(S145)を行う。この当否判定処理(S145)が終了すると、続いて画像出力処理等の各出力理(S150)が実行される。
各出力処理(S150)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド14b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S150)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
続く不正監視処理(S155)は、普通入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けている。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S70)から構成されるが、前述したS120と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS100〜S155までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図8に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が1巡したときの、初期値乱数の値(0〜3899の3900通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/3900である。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S125)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
S140の入賞確認処理は図9に示すようなもので、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判定する(S200)。肯定判定の場合(S200:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判定する(S205)。
第1保留記憶が満杯でなければ(S205:no)、上記の各乱数を第1保留記憶として記憶し、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を1増加させ(S210)、その後S215に移行する。
S210では、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、第1保留記憶に記憶された保留個数を示す保留個数コマンドが送信される。そして、サブ統合制御装置83が該保留個数コマンドを受信すると、演出図柄表示装置6に第1保留記憶に対応する保留図柄が表示される。
S200において、第1始動口11に遊技球が入球していないと判定された場合(S200:no)、又はS205において、既に4個の第1保留記憶があると判定された場合には(S205:yes)、第1保留記憶を記憶せず、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなく、S215に移行する。
S215において、主制御装置80は、第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判定する。肯定判定の場合(S215:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判定する(S220)。第2保留記憶が満杯でなければ(S220:no)、上記の各乱数を第2保留記憶として記憶し、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数を1増加させ(S225)、本処理を終了(リターン)し、当否判定処理(S145)に移行する。
S225では、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、第2保留記憶に記憶された保留個数を示す保留個数コマンドが送信される。そして、サブ統合制御装置83が該保留個数コマンドを受信すると、演出図柄表示装置6に第2保留記憶に対応する保留図柄が表示される。
S215において、第2始動口12に遊技球が入球していない場合(S215:no)、又はS220において、既に4個の第2保留記憶がある場合(S220:yes)、第2保留記憶を記憶せず、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数も増やさずに本処理を終了(リターン)し、当否判定処理(S145)に移行する。
図10〜図13を用いて、当否判定処理(S145)について説明する。
先ず、図8において、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判定する(S250)。S250の判定が否定判定で(S250:no)、特別図柄が変動中でなく(S255:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S260:no)、図11のS300に移行する。
なお、S250において、特別電動役物が作動中であると判定された場合には(S250:yes)、当否判定処理を終了(リターン)する。また、S255において、特別図柄が変動中であると判定された場合には(S255:yes)、図12のS400に移行する。S260において、確定図柄が表示中であると判定された場合には(S260:yes)、図11のS450に移行する。
図11のS300において、主制御装置80は、第2保留記憶(上記、図7のS215による第2保留記憶)があるか否かを判定する。第2保留記憶がある場合(S300:yes)、第2保留記憶数をデクリメントし(S305)、S320に進む。
S300において、第2保留記憶がなければ(S300:no)、第1保留記憶(上記、図9に示すS210による第1保留記憶)があるか否かを判定する(S310)。第1保留記憶があれば(S310:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S315)、S320に進む。
なお、S310において、第1保留記憶が無い場合には(S310:no)、特別図柄が変動しておらずパチンコ機50が待機状態であることを示す待機コマンドを、サブ統合制御装置83に送信して(S317)、大当り遊技処理に移行する。待機状態とは、遊技者により遊技がなされていない遊技者待ちの待ち状態及び遊技者により遊技球が発射されている遊技中であっても特図が変動していない変動待ち状態とされている。
S320において、主制御装置80は、保留記憶の中でも最も古いもの(但し第2保留記憶が存在する場合は、第1保留記憶の方が古い場合でも第2保留記憶を優先)を読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで確変フラグが1とは、現在のパチンコ機50が高確率遊技状態であることを意味する。肯定判定の場合(S320:yes)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合し(S325)、S335に移行する。
また、S320において、否定判定の場合(S320:no)、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合し(S330)、S335へ移行する。なお、本実施例においては、大当り確率はこれらの概数(通常時は1/300、高確率状態(確変)は1/30)となっている。そして、大当り後に高確率状態になる割合は65%に設定されている。
S335において、主制御装置80は、S325又はS330の判定に基づき、大当りか否かを判定し、大当りであれば(S335:yes)、大当り図柄決定用乱数によって大当り図柄を決定し(S340)、リーチ判定用乱数、大当り変動パターン決定用乱数に基づいて大当り変動パターンを決定し(S345)、大当り設定処理を行い(S350)、S370に移行する。
大当り設定処理(S350)とは、決定した大当り図柄によって、大当り後の遊技状態(確変や開放延長の有無等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
S335において、主制御装置80は、ハズレと判定した場合は(S335:no)、ハズレ図柄を決定し(S355)、リーチ判定用乱数、ハズレ変動パターン決定用乱数に基づいてハズレ変動パターンを決定する(S360)。こうして、ハズレ変動パターンが設定されると、ハズレ設定処理を行い(S365)、S370へ移行する。ハズレ設定処理(S365)では、時短回数または確変回数がプラスであれば、それぞれ−1する。
S350又はS365に続いては、S370において、主制御装置80は、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当り、確変大当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、スーパーリーチハズレ(ハズレであるがスーパーリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータ、スーパーリーチで当りのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し(S370)、大当り遊技処理に移行する。
なお、S370の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。
主制御装置80から送信された変動開始コマンドを受信すると、サブ統合制御装置83は、受信した変動開始コマンドに含まれる大当りかハズレであるか、大当りの場合には通常大当り又は確変大当りかなどを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータを基づいて、演出パターンが決定され、決定した疑似演出を演出図柄表示装置6にて表示する。当該疑似演出によって、大当りとなるか否かの抽選結果を報知することで、遊技者は大当りとなるか否かの抽選結果を知ることが可能となる。
図10のS255において、特別図柄が変動中であると判定した場合(S255:yes)、図12のS400において、主制御装置80は、図柄変動時間(S345、又はS360の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S400:yes)、確定図柄表示処理(S405)を行い、その後大当り遊技処理に移行する。なお、確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置9,10にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。
なお、本実施例では図柄確定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する構成だが、変動開始コマンドにて変動時間を指定していることから、図柄確定コマンドを送信しない構成でもよい。この構成ならばコマンド数を抑えながら同等に演出表示を実行することができる。
S400において、主制御装置80は、図柄変動時間を経過していないと判定した場合には(S400:no)、確定図柄表示処理を行うことなく、大当り遊技処理に移行する。
図10のS260において、確定図柄を表示中と判定した場合(S260:yes)には、図13のS450において、主制御装置80は、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。肯定判定の場合(S450:yes)には、確定図柄の表示を終了し(S455)、S460に移行する。また、否定判定の場合(S450:no)には、そのまま大当り遊技処理に移行する。
S460において、主制御装置80は、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する。確定表示された特別図柄大当りになる図柄の場合(S460:yes)は、確変フラグが1か否かを判定する(S465)。確変フラグが1であれば(S465:yes)、S470にて確変フラグを0にし、S475に移行する。
S465において、確変フラグが1でなければ(S465:no)、主制御装置80は、時短フラグが1か否かを判定する(S475)。
時短フラグが1であれば(S475:yes)、S480にて時短フラグを0にし、S485に移行する。
また、S475において、時短フラグが1でなければ(S475:no)、S485では条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットする。続くS490にて役物連続作動装置を作動させる。大当り遊技開始処理(S395)では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。その後、大当り遊技処理に移行する。
S460において、主制御装置80は、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定した場合(S460:no)には、確変フラグが1か否かを判定し(S500)、1であれば(S500:yes)、確変回数が0か否かを判定する(S505)。確変回数が0であれば(S505:yes)、S510にて確変フラグを0にして、S515に進む。
S500において、確変フラグが1でないと判定した場合(S500:no)、又はS505において、確変回数が0ではないと判定した場合(S505:no)には、S515において、主制御装置80は、時短フラグが1か否かを判定する。
S515において、時短フラグが1であれば(S515:yes)、主制御装置80は、時短回数が0か否かを判定する(S520)。時短回数が0であれば(S520:yes)、時短フラグを0にして(S525)、S530に進む。
S515において、時短フラグが1でないと判定した場合(S515:no)、又はS520において、時短回数が0ではないと判定した場合(S520:no)には、主制御装置80は、現在の遊技状態が確変中であるか否か、時短中であるか否か等の状態を示す状態指定コマンドを特別図柄確定時間(600ms)後にサブ統合制御装置83に送信する(S530)。その後、大当り遊技処理に移行する。
なお、当否判定処理(S145)における主制御装置80からサブ統合制御装置83に状態指定コマンドを送信するタイミングは、特別図柄確定時間後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
次に、図14から図16を用いて、大当り遊技処理について説明する。
先ず、図14において、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判定する(S550)。肯定判定の場合には(S550:yes)、大入賞口14が開放中か否かを判定する(S555)。大入賞口14の開放中ではない場合は(S555:no)、ラウンド間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているのか判定する(S560)。インターバル中でもない場合は(S560:no)、大当り終了演出中であるか判定する(S565)。これも否定判定の場合は(S565:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S570)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S470:yes)、大入賞口開放処理(S575)を行い、大当り遊技処理は終了(リターン)する。
S550において、役物連続作動装置が作動中でない場合(S550:no)、又はS570において、大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過していない場合には(S570:no)、そのまま大当り遊技処理は終了(リターン)する。
図14のS555において、大入賞口14が開放中であると判定した場合(S555:yes)には、図15のS600において、主制御装置80は、大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する。なお、本実施例では10個だが、9個、8個でもよく、特に限定するものではない。否定判定の場合には(S600:no)、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する(S605)。本実施例では、15ラウンドでの大当りの場合は各ラウンドの最大開放時間は28秒に設定している。無論、この秒数に限定するものではない。肯定判定の場合には(S605:yes)、S610に移行する。また、S605において、大入賞口14の開放時間が終了していないと判定された場合(S605:no)には、そのまま大当り遊技処理を終了(リターン)する。
S600において、大入賞口14に遊技球が10個入賞した場合には(S600:yes)、大入賞口閉鎖処理を行い(S610)、大当りインターバル処理(S615)を行って、大当り遊技処理は終了(リターン)する。
図14のS560において、インターバル中であると判定した場合は(S560:yes)、図15のS620において、主制御装置80は、大当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。インターバル時間が経過している場合(S620:yes)は、直前に大入賞口14が開いていたのが最終ラウンドか否かを判定する(S625)。最終ラウンドであれば(S625:yes)、大当り終了演出処理(S630)を行い、大当り遊技処理は終了(リターン)する。
S620において、大当りインターバル時間が経過していないと判定された場合(S620:no)には、そのまま大当り遊技処理は終了(リターン)する。
S625において、最終ラウンドでないと判定された場合(S625:no)、再び大入賞口14を開放する処理(S635)を行い、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
なお、大入賞口14を開放・閉鎖する処理においては、サブ統合制御装置83にも信号を送信する。サブ統合制御装置83は、その信号に基づいて、現在のラウンドを把握し、該ラウンドに応じた演出を行う。
図14のS565において、主制御装置80は、大当りの終了演出中であると判定した場合は(S565:yes)、図16のS650に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する(S650)。大当り終了演出時間が経過した場合には(S650:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S655)、条件装置の作動を停止し(S660)、S665に移行する。また、S650において、主制御装置80は、大当り終了演出の時間を経過していないと判定した場合には(S650:no)、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
S665において、主制御装置80は、S250で取得した次回の遊技状態が高確率遊技状態に移行するか否かを判定する。確変に移行する場合(S665:yes)は、確変回数を設定し(S670)、確変フラグを1に設定し(S675)、S680に移行する。確変フラグを1にすると本実施例では特別図柄の当選確率が向上する。なお、確変回数は10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの確変の継続を保証する。
S665において、主制御装置80は、確変に移行しないと判定した場合(S665:no)には、そのままS680において、次回の遊技状態で時短に移行するか否かを判定する。
S680において、時短に移行すると判定された場合(S680:yes)には、時短回数を設定され(S685)、時短フラグを1に設定され(S690)、S695に移行する。S685で設定する時短回数は、通常大当りでは100回であるが、確変大当りにおいては10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの時短の継続を保証する。時短フラグを1にすると本実施例では特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物の開放延長機能をセットする。
S680において、時短に移行しないと判定した場合には(S680:no)、主制御装置80は、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理(S695)を行い、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信して(S697)、大当り遊技処理は終了(リターン)する。
図17を用いて、サブ統合制御装置83が実行する変動開始処理について説明する。
図17のS700において、サブ統合制御装置83は変動開始コマンドを受信したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S700:yes)、受信した変動開始コマンドに基づいて演出パターン決定処理(S705)にて演出パターンを決定する。
そして、待機フラグを0とし(S710)、デモフラグを0とし(S715)、演出開始処理(S720)を行って、本処理を終了(リターン)する。なお、待機フラグが「1」である場合にはパチンコ機50は待機状態である。また、待機フラグが0である場合にはパチンコ機50は待機状態ではなく遊技中である。デモフラグが「1」である場合、演出図柄表示装置6にてデモ画面が表示中であることを示す。また、デモフラグが0であれば、デモ画面は表示されていないこと示す。また、変動開始コマンドを受信していない場合には(S700:no)、そのまま本処理を終了する。
図18を用いて、サブ統合制御装置83が実行する待機コマンド受信処理について説明する。
図18のS750において、サブ統合制御装置83は、主制御装置80が待機コマンド送信処理(S317)にて送信した待機コマンドを受信したか否かを判定する(S750)。肯定判定の場合には(S750:yes)、待機コマンドを受信してから15秒を経過したか否かを判定する(S755)。肯定判定の場合には(S755:yes)、待機フラグを1にセットし(S760)、本処理を終了(リターン)する。待機フラグが「1」にセットされることで、パチンコ機50は待機状態となる。待機コマンドを受信していない場合(S750:no)又は待機コマンドを受信して15秒を経過していない場合には(S755:no)、本処理を終了する。
図19を用いて、サブ統合制御装置83が実行する表示切替処理について説明する。
図19のS770において、サブ統合制御装置83は待機フラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S800)。肯定判定の場合には(S800:yes)、待機状態へ移行してから15秒を経過したか否かを判定する(S805)。肯定判定の場合には(S805:yes)、デモフラグが0であるか否かを判定する(S810)。肯定判定の場合には(S810:yes)、演出図柄表示装置6の画面にデモ画面を表示するように制御し(S840)、デモフラグを「1」にセットし(S845)、表示切替処理を終了(リターン)する。
また、デモフラグが1である場合には(S810:no)、デモ表示中である否かを判定する(S815)。肯定判定の場合には(S815:yes)、演出図柄表示装置6にデモ画面が表示されてから30秒経過したか否かを判定する(S830)。肯定判定の場合には(S830:yes)、演出図柄表示装置6に図柄待機画面を表示し(S835)、本処理は終了となる。
また、デモ表示中ではないと判定された場合には(S815:no)、図柄待機画面が表示されてから30秒を経過したか否かを判定する(S820)。肯定判定の場合には(S820:yes)、演出図柄表示装置6にデモ画面を表示し(S825)、本処理は終了となる。
待機フラグが0である場合(S800:no)、待機状態へ移行して15秒を経過していない場合(S805:no)、演出図柄表示装置6の画面にデモ画面が表示されてから30秒を経過していない場合(S830:no)、又は図柄待機画面が表示されから30秒を経過していない場合には(S820:no)、本処理は終了となる。
図20を用いて、サブ統合制御装置83が実行する特別演出処理について説明する。
S900において、サブ統合制御装置83は、待機フラグが「1」にセットされているか否かを判定し(S900)、「1」にセットされていれば(S900:yes)、デモフラグが「1」にセットされているか否かを判定し(S905)、「1」にセットされていれば(S905:yes)、パチンコ機50が待機状態となってから、始めて主制御装置80から特図変動開始コマンドを受信したか否かを判定し(S910)、肯定判定の場合には(S910:yes)、前記特図変動開始コマンドを受信した際に、後述する5種類の特別演出のうち(図23を参照)、何れの特別演出を実行するのか決定するために用いる乱数(「0」〜「19」)を抽出し(S915)、傾斜計測器92から送信されたコマンドに含まれるパチンコ機50の傾斜角度の情報と、S915で抽出した乱数に基づいて、5種類の特別演出のうち(図24を参照)、何れの特別演出を実行するのか決定し(S925)、S925で決定した特別演出を実行し(S930)、本処理を終了する。
S900において、待機フラグが「0」である場合(S900:no)、デモフラグが「0」である場合(S905:no)、又は特図変動開始コマンドを受信していない場合(S910:no)には、そのまま特別演出処理は終了(リターン)となる。
図21を用いて、パチンコ機50の演出図柄表示装置6の画面に表示される演出表示について説明する。
図21(a)に示すように、パチンコ機50が待機中であるとき、演出図柄表示装置6に待機図柄表示画面が表示される。なお、演出図柄表示装置6の画面中央には、演出図柄1000が停止表示している。
そして、待機図柄表示画面が表示されてから30秒を経過すると、演出図柄表示装置6の画面は図21(b)に示すように、デモ画面に切り替る。なお、演出図柄表示装置6の画面中央には演出キャラクタ1001「熊の達吉」が表示され、演出キャラクタ1001の上方に機種名表示1002が表示されている。機種名表示1002には「CR熊の達吉」と表示されている。
また、図21(b)に示すデモ画面が表示されてから30秒を経過すると、図21(a)に示す待機図柄表示画面に切り替る。
演出図柄表示装置6の画面に待機図柄表示画面が表示されている場合(図21(a)を参照)、又はデモ画面が表示されている場合(図21(b))に、第1始動口11又は第2始動口12に遊技球が入球して、特別図柄が変動を開始すると、図21(c)に示す演出表示が表示される。
図21(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面下方に、パチンコ機50の傾斜角度を示唆する特別演出表示1003が表示される。なお、本実施例では、特別演出表示1003に応じて演出キャラクタ1002(熊の達吉)の表情が変化する。図21(c)では、笑顔の熊の達吉が表示されている。
基本的に、パチンコ機50が後方に傾いて固定されている状態であるほうが、ステージ上の遊技球の滞在時間が長くなり、遊技球の流下速度が落ちて、入賞口等への入賞率が上昇するといった影響を与えるため、遊技者にとって有利な状態となる。しかし、パチンコ機50が前方に傾いて固定されている状態では、遊技球の流下速度が落ちにくいのでステージ上の遊技球の滞在時間が短くなり、遊技者に不利な状態となってしまう。
そこで、本実施例では、パチンコ機50が後方へ傾斜角度が大きいほど、遊技者にとって有利な状態であることを示唆する特別演出(例えば、図23(d)に示す特別演出4や図23(e)に示す特別演出5)が演出図柄表示の画面に表示される可能性が高い構成となっている。なお、本実施例では、待機状態中に、始動口(第1始動口11、第2始動口12)に1個の遊技球が入賞して開始した一変動にて、特別演出を実行する構成となっており、当該変動が終了すると特別演出も終了する。
図22、図23を用いて、パチンコ機50の傾斜角度及び抽出した乱数値に応じて、決定される特別演出について説明する。
先ず、図22(a)を用いて、パチンコ機50が、島枠69の下板69bに対して島枠69の裏側(後方)に傾いて固定されている場合における特別演出の決定について説明する。
島枠69の下板69bに対して島枠69の裏側(後方)に傾いて固定され、傾斜角度が0°≦Θ<1°の場合、抽出した乱数値が「0〜2」であれば、6種類の特別演出のうち、特別演出1(図23(a)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「3〜6」であれば特別演出2(図23(b)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「7〜11」であれば特別演出3(図23(c)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「12〜16」であれば特別演出4(図23(d)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「17〜19」であれば特別演出5(図23(e)を参照)が決定される。
また、パチンコ機50が、島枠69の下板69bに対して島枠69の裏側(後方)に傾いて固定され、傾斜角度が1°≦Θ<2°の場合、抽出した乱数値が「0〜2」であれば、6種類の特別演出のうち、特別演出1(図23(a)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「3〜5」であれば特別演出2(図23(b)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「6〜10」であれば特別演出3(図23(c)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「11〜15」であれば特別演出4(図23(d)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「16〜19」であれば特別演出5(図23(e)を参照)が決定される。
また、パチンコ機50が、島枠69の下板69bに対して島枠69の裏側(後方)に傾いて固定され、傾斜角度が2°≦Θ<3°の場合、抽出した乱数値が「0〜1」であれば、6種類の特別演出のうち、特別演出1(図23(a)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「2〜3」であれば特別演出2(図23(b)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「4〜8」であれば特別演出3(図23(c)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「9〜14」であれば特別演出4(図23(d)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「15〜19」であれば特別演出5(図23(e)を参照)が決定される。
次に、図22(b)を用いてパチンコ機50が、島枠69の下板69bに対して遊技者側(前方)に傾いて固定されている場合における特別演出の決定について説明する。
パチンコ機50が、島枠69の下板69bに対して遊技者側(前方)に傾いて固定され、傾斜角度が0°<Θ<−1°の場合に、抽出した乱数値が「0〜3」であれば、5種類の特別演出のうち、特別演出1(図23(a)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「4〜7」であれば特別演出2(図23(b)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「8〜12」であれば特別演出3(図23(c)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「13〜16」であれば特別演出4(図23(d)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「17〜19」であれば特別演出5(図23(e)を参照)が決定される。
また、 パチンコ機50が、島枠69の下板69bに対して遊技者側(前方)に傾いて固定され、傾斜角度が−1°≦Θ<−2°の場合、抽出した乱数値が「0〜4」であれば、5種類の特別演出のうち、特別演出1(図23(a)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「5〜10」であれば特別演出2(図23(b)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「11〜15」であれば特別演出3(図23(c)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「16〜17」であれば特別演出4(図23(d)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「18〜19」であれば特別演出5(図23(e)を参照)が決定される。
また、 パチンコ機50が、島枠69の下板69bに対して遊技者側(前方)に傾いて固定され、傾斜角度が−2°≦Θ<−3°の場合、抽出した乱数値が「0〜5」であれば、5種類の特別演出のうち、特別演出1(図23(a)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「6〜13」であれば特別演出2(図23(b)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「14〜15」であれば特別演出3(図23(c)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「16〜18」であれば特別演出4(図23(d)を参照)が決定され、抽出した乱数値が「19」であれば特別演出5(図23(e)を参照)が決定される。
図23を用いて、5種類の特別演出について説明する。
図23(a)に示す特別演出1の特別演出表示1003には、「・・・・」と表示されている。図23(b)に示す特別演出2の特別演出表示1003には、「・・うーん」と表示されている。図23(c)に示す特別演出3の特別演出表示1003には、「頑張れ!」と表示されている。図23(d)に示す特別演出4の特別演出表示1003には、「チャンスかも!?」と表示されている。最後に、図23(e)に示す特別演出5の特別演出表示1003には、「チャンス!」と表示されている。以上により、本実施例の特別演出は、特別演出1<特別演出2<特別演出3<特別演出4<特別演出5の順で、遊技者にとって有利な内容を示唆している。
本実施例では、パチンコ機50の上側が後方へ傾斜し、その傾斜角度が大きいほうが5種類の特別演出のうち、遊技者にとって有利な特別演出(特別演出4や特別演出5)が実行され易いものとなっている。一方、パチンコ機50の上側が前方へ傾斜し、その傾斜角度が大きいほうが5種類の特別演出のうち、遊技者にとって不利な特別演出(特別演出2や特別演出1)が実行され易いものとなっている。
この本実施例のパチンコ機50によれば、待機状態中に始動口に遊技球が入球すると、パチンコ機50の傾斜角度(遊技盤1の傾斜角度)に基づいて5種類の特別演出のうち、何れかの特別演出が実行され、特別演出を確認することで遊技者はある程度の傾斜角度を判断することが可能となり、遊技者が極めて不利になることを抑制することが可能となる。
また、遊技者は特別演出と実際の入賞率を鑑みて、傾斜角度が有利な角度となっているのか、現在の入賞率はムラで悪い方向やいい方向に偏っているだけなのかといった予想を楽しむことが可能となる。
さらに、本実施例のパチンコ機50が待機状態であるときに、遊技を開始して第1始動口11又は第2始動口に遊技球が入球し、特別図柄の変動が開始されると、演出図柄表示装置6の画面に5種類の特別演出のうちの何れかがが実行されることになるので、特別演出の内容と遊技結果に基づく入賞率とで、パチンコ機の良し悪しの判断をある程度遊技を行うことで可能となり、パチンコ機の良し悪しを判断するのに過剰な投資をするといった抑制することができる。
図24を用いて、サブ統合制御装置83が実行する傾斜角度異常報知処理について説明する。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信された電源投入コマンドを受信したか否かを判定し(S950)、肯定判定の場合には(S950:yes)、傾斜角度比較処理を行い(S955)、S955にて比較した結果に基づいて、現在のパチンコ機50の傾斜角度が所定値以上に大きいか否かを判定し(S960)、肯定判定の場合には(S960:yes)、演出図柄表示装置6の画面にて警告表示を行い(S965)、傾斜角度異常報知処理を終了(リターン)する。なお、本実施例ではS965にて警告表示を行う際に、警告音を出力する構成となっている。
傾斜角度比較処理(S955)では、傾斜計測器92から送信されたコマンドからパチンコ機50の傾斜角度と所定値を比較する処理となっている。所定値とは傾斜角度Θ=−3°又は3°である。
S950において、電源投入コマンドを受信していないと判定した場合には(S950:no)、又はS960において、傾斜角度が所定値よりも小さい場合には(S960:no)、傾斜角度異常報知処理を終了(リターン)する。
図25を用いて、電源復帰状態中に、パチンコ機50の傾斜角度が所定値以上の場合に演出図柄表示装置6の画面に表示される警告表示について説明する。
電源投入時のパチンコ機50の傾斜角度が所定値以上の場合、演出図柄表示装置6の画面に、図25に示す警告表示が表示される。図25に示すように、符号1004が示す表示には、「電源復帰中」と表示されている。また、警告表示1005には、「パチンコ機が後方に、所定値以上の傾斜角度で固定されています。」と表示されている。
パチンコ機50の傾斜角度(遊技盤1の傾斜角度)を変更することは、パチンコ機自体を改造することにはならないが、傾斜角度が所定値以上の角度(Θ=−3°又は3°)になるとパチンコ機としての性能が著しく変化してしまうことは好ましくない。そのため、本実施例のパチンコ機50によれば、傾斜角度が所定以上となると、図25に示すように、警告表示1005が演出図柄表示装置6の画面に表示されるので、傾斜角度が所定値以上となり、パチンコ機としての性能が著しく変化してしまうことを防ぐことが可能となる。
図26及び図27を用いて、電源復帰時の復帰状態中に、パチンコ機50が、島枠69の下板69bに対してどの程度傾いて固定されているかを確認することが可能となる傾き度合確認モードについて説明する。なお、傾き度合確認モードが設定されている場合に表示される傾斜角度情報表示1009やパチンコ機50の疑似表示1008は、特別演出(図23を参照)とは全く異なる表示である。
図26を用いて、サブ統合制御装置83が実行する傾き度合確認モード設定処理について説明する。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信された電源投入コマンドを受信したか否かを判定し(S1000)、肯定判定の場合には(S1000:yes)、演出図柄表示装置6の画面にて図25に示す警告表示が表示されているか否かを判定し(S1005)、否定判定の場合には(S1005:no)、電源復帰状態中であるか否かを判定し(S1010)、肯定判定の場合には(S1010:yes)、演出ボタン68が操作されたか否かを判定し(S1015)、演出ボタン68が操作された場合には(S1015:yes)、傾斜計測器92により計測された傾き度合確認モードを設定し(S1020)、本処理を終了(リターン)する。
また、サブ統合制御装置83は、電源投入コマンドを受信していない場合(S1000:no)、演出図柄表示装置6の画面に警告表示が表示されている場合(S1005:yes)、電源復帰状態中ではないと判定した場合(S1010:no)、又は演出ボタン68が操作されていない場合には(S1015:no)、そのまま傾き度合確認モード処理を終了(リターン)する。
図27を用いて、パチンコ機50の電源復帰時に、上述した傾き度合確認モードが設定されている場合に、演出図柄表示装置6の画面に表示される演出例について説明する。
パチンコ機50が電源復帰状態中である場合には、図27(a)に示すように、演出図柄表示装置6の画面上方に、符号1004が示す表示が表示される。符号1004が示す表示には、「電源復帰中」であると表示されている。また、画面中央には操作示唆表示1006が表示されており、示唆表示1006には「パチンコ機50の傾き度合を確認したい場合には演出ボタンを操作して下さい。」と表示されている。
操作示唆表示1006の表示中に、演出ボタン68を操作すると、傾き度合確認モードが設定され、演出図柄表示装置6の画面に図27(b)に示す表示が表示される。
図27(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面上方には、モード表示1007が表示され、モード表示1007には「傾き度合確認モード」と表示されている。また、画面下方に傾斜角度情報表示1009が表示される。傾斜角度情報表示1009には、「パチンコ機は前方に2°傾いています。」と表示されている。そして、画面中央には、前方に2°傾いた状態を示すパチンコ機50の疑似表示1008が表示されている。
なお、電源復帰時から所定期間を経過すると、演出図柄表示装置6に図27に示した演出表示の表示時間が終了となる。
図27にて説明したように、パチンコ機50が電源復帰状態中の所定期間に、パチンコ機50の傾き具合を表示しても、パチンコ機50の電源復帰は、遊技店の閉店中に行われることがほとんどであるため、遊技店の関係者だけが確認することができ、パチンコ機50の傾き具合を確認しながらパチンコ機又は遊技盤の角度調整を行うことが出来る。
ここで実施例1の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。本発明の「遊技盤」が遊技盤1に相当し、「遊技釘」が遊技釘4に相当し、「入球口」が第1始動口11、第2始動口12、普通入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34)などに相当し、「傾斜角度検出」が傾斜計測器92に相当し、「特別報知実行手段」、「異常報知手段」、「傾き度合表示手段」がサブ統合制御装置83に相当し、「特別報知」が図23に示す5種類の特別演出に相当し、「傾き度合」が傾斜角度情報表示1009とパチンコ機50の疑似表示1008に相当し、「特定の入球口」が第1始動口11、第2始動口12に相当する。
本実施例では、遊技盤1に傾斜計測器92が設けられているが、これ以外にも、外枠51に取り付ける構成であってもよい。この場合、傾斜計測器92は電源コードから電源供給を受けることが適当である。
本実施例では、図20を用いて説明したように、サブ統合制御装置83は、サブ統合制御装置83に接続されている傾斜計測器92により検出した傾斜角度に基づいて特別演出を選択し、選択した特別演出を実行する構成となっているが、この構成に限定されない。例えば、傾斜計測器92を主制御装置80又は払出制御装置81に接続し、主制御装置80又は払出制御装置81は、傾斜計測器92により検出した傾斜角度に関する情報をもとに判断した結果をサブ統合制御装置83に送信し、当該結果を受信するとサブ統合制御装置83は特別演出を選択し、選択した特別演出を実行する構成は構成でもよい。
本実施例の特別演出が行われるタイミングは、パチンコ機50が待機状態に戻ってから最初の始動口への入賞時であるが、これに限定されるものではない。例えば、大当り遊技中や、通常時であっても所定の確率で特別演出が行われる構成とし、表示される演出の一部を特別演出として表示してもよい。また、パチンコ機50の遊技状態が開放延長状態、高確率遊技状態時であっても所定の確率で特別演出が行われる構成とし、表示される演出の一部を特別演出として表示する構成でもよい。その他にも、弾球遊技機の待機状態中に特別演出を行う構成でもよい。この場合、デモ画面や待機図柄表示中に特別演出を表示することが考えられる。
また、パチンコ機50にリアルタイムクロック(RTC)などを搭載し、所定時間の経過ごとに実行される特定演出中に特別演出を実行する構成とし、表示される特定演出の一部を特別演出として表示してもよい。
なお、弾球遊技機の場合はある程度遊技を行うと始動口への入賞率を把握することができてしまうので、大当り遊技中、通常時、開放延長状態、高確率遊技状態など遊技中に所定の確率で表示される構成よりも、待機中に始動口に遊技球が入球したときといった、遊技の開始時に特別演出が行われる構成のほうが好適である。
本実施例の特別演出は、パチンコ機50が待機状態に戻ってから最初の始動口への入賞時の変動にて必ず行う構成となっているが、この構成に限定されることはない。例えば、1回の特別演出を実行して所定時間経過した後の待機状態における最初の始動口への入賞時の変動でなければ行わない構成でもよい。
本実施例では、5種類の特別演出を備え、パチンコ機50の傾斜角度に応じて特別演出が実行される確率が異なる構成となっていた。その他の構成として、遊技機の傾斜角度が所定値以上である場合にのみ特別演出を行う構成も考えられる。例えば、遊技機の傾斜角度が後方に2°≦Θ<3°である場合にのみ特別演出を実行することで、特別演出を遊技者にとって最も有利な状態であるときだけに示す確定演出にすることができる。
本実施例では、パチンコ機50が後方に傾いて固定されている状態であるほうが、遊技者に有利であることを示唆する特別演出(特別演出4、特別演出5)が実行される確率が高く、パチンコ機50が前方に傾いて固定されている状態であるほうが、遊技者に不利であることを示唆する特別演出(特別演出1、特別演出2)が実行される確率が高い構成となっているが、これに限定されることはない。
例えば、遊技機が前方に傾いて固定されている状態であるほうが遊技者にとって有利な場合もあり、この場合、遊技機が前方に傾いたほうが有利であることを示唆する特別演出を実行する、又は実行する確率が高いなど遊技機ごとに有利となる傾斜角度の設定を異ならせる構成でもよい。
本実施例の弾球遊技機は、始動口への遊技球の入球に起因して特別図柄の変動を伴う当否判定を行い、当否判定の結果が大当りであれば大入賞口を開放する大当り遊技を実行する、所謂第1種タイプの弾球遊技機である。
他の弾球遊技機として、当否判定の結果が小当りであれば特定領域を備えた大入賞口を開放する小当り遊技を実行し、特定領域への遊技球の入球により大当り遊技を実行する、所謂第2種タイプの弾球遊技機がある。その他にも、役物の動きなどによって遊技球の流下に影響を与え、特定の入賞口に遊技球が入球することができれば、大当り遊技が実行される、一発台のような弾球遊技機もある。
第2種タイプの場合、役物の動作によって、特定領域、又は外れへと振り分ける構成となっているため、弾球遊技機の傾斜角度によって、特定領域への入賞率が左右されることになる。また、一発台のような弾球遊技機の場合も、役物の動作によって、特定の入賞口、又は外れへと振り分ける構成であるため、弾球遊技機の傾斜角度によって、特定の入賞口への入賞率が左右されることになる。
そのため、上述した本実施例の構成は、第1種タイプの弾球遊技機よりも、第2種タイプの弾球遊技機や一発台のような弾球遊技機に適用したほうが、遊技者にとってより不利な状態となること抑えることができ、所定の角度以上で角度異常であると、大当り遊技が実行される特定領域や特定の入賞口への入賞率が著しく変化してしまうことになりかねないので、十分に防ぐことが可能となる。
本実施例のサブ統合制御装置83は、傾斜角度異常報知処理では、電源復帰状態時に、パチンコ機50の傾斜角度が異常な角度であるか否かを判定する構成となっているが、これに限定されるものではなく、サブ統合制御装置83は、常時傾斜角度が異常な角度であるか否かを判定する構成でもよい。
本実施例の傾き度合確認モードが設定されている場合に表示される傾斜角度情報表示1009やパチンコ機50の疑似表示1008は、パチンコ機の傾きを明確な数値表示で表示しているが、これに限定されるものではなく、表示中の表示からパチンコ機の傾き度合が判別可能であれば、明確な数値表示しなくてもよい。
1:遊技盤
3:遊技領域
4:遊技釘
6:演出図柄表示装置
11:第1始動口
12:第2始動口
31:第1左入賞口
32:第2左入賞口
33:第3左入賞口
34:第4左入賞口
51:外枠
69:島枠
70:内枠
80:主制御装置
82:演出図柄制御装置
83:サブ統合制御装置
92:傾斜計測器

Claims (4)

  1. 発射装置により発射された遊技球が到達可能な遊技領域を設けた遊技盤と、
    前記遊技領域に植設され且つ、該遊技領域を流下する前記遊技球を流下方向に影響を及ぼす複数の遊技釘と、
    前記流下した遊技球が入球可能な入球口を備えた弾球遊技機において、
    前記弾球遊技機又は前記遊技盤の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段と、
    該傾斜角度検出手段により検出された傾斜角度に基づいて選択した特別報知を実行する特別報知実行手段とを備え、
    該特別報知実行手段は所定のタイミングで特別報知を実行することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記傾斜角度検出手段により検出された傾斜角度が所定の角度以上である場合に、異常報知を実行する異常報知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 電源復帰時の所定の期間において、前記弾球遊技機又は前記遊技盤の傾き度合を表示する傾き度合表示手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記入球口は、特定の入球口を設け、
    非遊技状態となってから所定時間を経過すると遊技待機状態へと移行する待機状態移行手段を備え、
    前記特別報知は、前記遊技待機状態に移行してから最初に前記特定の入球口に遊技球が入球することにより実行されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の弾球遊技機。
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