JP2015167690A - 弾球遊技機 - Google Patents

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安藤 繁光
Shigemitsu Ando
繁光 安藤
田中 友和
Tomokazu Tanaka
友和 田中
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Abstract

【課題】遊技機が備える演出力を維持しながらも遊技者の操作に応じた変動時間の短縮を実施可能としたうえで、遊技者が最も効率的に短縮操作を行うことが可能な弾球遊技機を提供する。
【解決手段】遊技者が操作可能な操作手段を主制御装置に接続し、始動口入球時に保留記憶が変動短縮が可能か否かの判定を行い、該判定の結果を受信したサブ制御装置は、変動短縮が可能となる保留記憶を報知し、該保留記憶に基づいた変動表示中に限り操作手段の操作に応じて変動表示を終了し確定表示を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、遊技者の操作に応じて変動時間を短縮する機能を有する弾球遊技機に関するものである。
従来の一般的なパチンコ機では、遊技球が始動口へ入賞すると複数の乱数値が抽出され、該乱数値に基づいて当否判定を行い、該当否判定の結果に基づいて図柄表示装置で特別図柄の変動を開始した後に、該結果を示す特別図柄を確定表示し、大当りであれば大入賞口を開放して大当り遊技を実行する機種が主流であり、図柄表示装置で実施される確定表示を行うまでの変動時間を遊技者の操作に応じて短縮する機能を備えたパチンコ機が知られている<特許文献1>。
遊技者の操作に応じた図柄の変動短縮機能を設けることにより、遊技者は任意で図柄の変動表示を終了させることができ、図柄変動に伴う演出表示に興味が無い時や、自分で図柄を止める楽しみを味わいたい時に効果を発揮する。
特開平05−007649号公報
しかしながら、遊技者の操作に応じて変動時間を短縮(終了)させる機能を有した場合、該機能に何ら制限を設けずに常時変動時間の短縮を可能としてしまうと、結果だけを求める遊技者は絶えず短縮操作を行ってしまい、予め変動短縮されなかった時に表示されるべき演出表示が全く表示される機会がなく、その遊技機が備える演出力が全く活かされないことになる。
また、短縮操作に何らかの制限を設けても、短縮が可能な変動表示が開始されてから遊技者に対して短縮操作が可能であることを報知していたのでは、折角の変動短縮の効果が有効に引き出せない場合がある。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、遊技機が備える演出力を維持しながらも遊技者の操作に応じた変動時間の短縮を実施可能としたうえで、遊技者が最も効率的に短縮操作を行うことが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
請求項1記載の弾球遊技機は、
始動口への遊技球の入球に起因して抽出した乱数値に基づいて遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行するか否かを抽選し、該抽選の結果を、前記乱数値に基づいて選択した図柄と、前記乱数値に基づいて選択した可変表示時間とを用いて報知する主制御装置と、
該主制御装置から受信する信号に基づいて演出図柄表示装置の表示を制御するサブ制御装置と、を備えた弾球遊技機において、
前記主制御装置に、
前記抽選を未実施の乱数値を保留記憶として所定の上限数まで記憶する保留記憶手段と、
該保留記憶手段の保留記憶数更新に基づく保留記憶数信号を前記サブ制御装置に送信する保留記憶数送信手段と、
前記可変表示時間が短縮可能か否かを前記始動口入球時に判定する短縮判定手段と、
該短縮判定手段の判定結果を示す短縮判定信号を前記サブ制御装置に送信する短縮判定信号送信手段と、
遊技者が操作可能な操作手段と、
短縮可能な前記可変表示時間を用いた可変表示中に限り該操作手段の操作によって前記可変表示時間を短縮する可変表示短縮手段と、を備え、
前記サブ制御装置に、
受信した前記保留記憶数信号に基づいて保留記憶数を前記演出図柄表示装置に表示する保留記憶数表示手段と、
受信した前記短縮判定信号に基づいて、前記可変表示時間が短縮可能となる保留記憶を報知する短縮報知手段とを備えた
ことを特徴とする弾球遊技機である。
始動口への入球に起因して抽出する乱数値は、大当りを生起させるか否かを抽選するための当否(大当り)判定用乱数の他に、該大当り判定用乱数の抽選結果に応じた図柄の種類と、当該図柄を導出表示するまでの可変表示時間とを決定するために用いる乱数であればよく、例えば大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数としてもよい。
サブ制御装置は、主制御装置から信号を直接受信するものに限らず、主制御装置からの信号に基づいて制御を行なう複数のサブ制御装置の中のいずれかとする構成であり、複数のサブ制御装置を備え、その全てが主制御装置からの信号を直接受信して制御を行なうものであってもよいし、主制御装置から信号を受けるのは一つのサブ制御装置のみで、他のサブ制御装置は、一つのサブ制御装置を介して主制御装置から間接的に信号を受信することによって制御を行う構成でもよい。
遊技者が操作可能な操作手段を操作した場合、該操作の検出を示す信号は主制御装置が受信することによって可変表示時間を短縮する制御が行われるが、この場合、操作手段は主制御装置に直接接続してもよいし、主制御装置と双方向通信が可能に接続された他の制御装置、例えば、遊技球の払出しを制御する払出制御装置に間接的に接続してもよい。
保留記憶手段の保留記憶数更新に基づく保留記憶数信号は、保留記憶数の増減を示す信号であってもよいし、増加だけを示す信号であってもよい。増加だけを示す信号であった場合は、サブ制御装置は主制御装置から変動開始を指示する信号(変動開始指示信号)を受信することに基づいて保留記憶が1個減少したことを判断する構成となる。
可変表示時間が短縮可能か否かを始動口入球時(乱数値の抽出時)に判定する短縮判定手段の判定は、該抽出時に抽出した乱数値に基づいて該判定を実施する構成が好適であり、短縮判定手段専用の乱数値を抽出してもよいし、他の目的で抽出した乱数値と兼用してもよい。但し、兼用する場合は、抽選に基づいて実施する変動パターンとは関係なく変動短縮の可否が決定する構成が望ましい。
短縮判定信号送信手段は、短縮判定手段の判定結果が短縮可能を示す場合のみサブ制御装置に短縮判定信号を送信してもよいし、短縮不可の場合のみ送信してもよいし、判定結果に拘らず全ての判定結果を示す短縮判定信号(この場合の送信タイミングは、保留記憶を行う毎回の始動口入球時となる)を送信してもよい。
短縮判定信号に基づいて実施する短縮報知手段は、変動短縮が可能な可変表示が開始する以前に、どの保留記憶に対応した変動表示が短縮可能となるかを遊技者に認識可能とさせる構成であればよく、例えば、保留記憶毎に個々に表示される保留記憶図柄の態様を変化させる構成であってもよい。
請求項2記載の弾球遊技機は、
請求項1記載の弾球遊技機において、
前記主制御装置に、
前記短縮判定手段の判定結果が短縮可能であることを条件に、該短縮可能と判定された保留記憶よりも以前に記憶された保留記憶についても前記可変表示時間の短縮を可能とする短縮変動前増加手段を備えた
ことを特徴とする弾球遊技機である。
「短縮可能と判定された保留記憶よりも以前に記憶された保留記憶についても前記可変表示時間の短縮を可能とする短縮変動前増加手段」とは、抽出した乱数に基づいて行った短縮判定手段の判定結果が短縮可であった場合は、当該判定時に保留記憶手段が記憶している全ての保留記憶についても短縮を可能とする構成といえる。
なお、この場合のサブ制御装置が備える短縮報知手段は、短縮変動前増加手段を実施する短縮判定信号を受信すると、現在記憶している全ての保留記憶において可変表示時間が短縮可能であることを遊技者に報知する。
請求項3記載の弾球遊技機は、
請求項1記載の弾球遊技機において、
前記主制御装置に、
前記短縮判定手段の判定結果が短縮可能であることを条件に、所定回数の前記抽選が実施されるまで前記可変表示時間の短縮を可能とする短縮変動増加手段を備えた
ことを特徴とする弾球遊技機である。
「所定回数の前記抽選が実施されるまで前記可変表示時間の短縮を可能とする短縮変動後増加手段」とは、短縮判定手段により短縮可能と判定された保留記憶から数えて所定個数の保留記憶まで可変表示時間の実施中に可変表示短縮手段が有効に実施できる構成としてもよいし、短縮判定手段により短縮可能と判定されると、該判定時に保留記憶手段に記憶している全ての保留記憶を含む所定個数の保留記憶において可変表示時間の実施中に可変表示短縮手段が有効に実施できる構成としてもよい。
また、短縮変動が増加する所定回数には複数のパターンを備えてもよく、所定の条件で変動短縮が増加する回数を振り分けてもよい。また、変動短縮が可能な保留記憶が残っている状態で特別遊技状態に移行した場合は、残りの変動短縮が可能な保留記憶数はクリアしてもよい。
請求項4記載の弾球遊技機は、
始動口への遊技球の入球に起因して抽出した乱数値に基づいて遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行するか否かを抽選し、該抽選の結果を、前記乱数値に基づいて選択した図柄と、前記乱数値に基づいて選択した可変表示時間とを用いて報知する主制御装置と、
該主制御装置から受信する信号に基づいて演出図柄表示装置の表示を制御するサブ制御装置と、を備えた弾球遊技機において、
前記主制御装置に、
前記抽選を未実施の乱数値を保留記憶として所定の上限数まで記憶する保留記憶手段と、
該保留記憶手段の保留記憶数更新に基づく保留記憶数信号を前記サブ制御装置に送信する保留記憶数送信手段と、
予め前記可変表示時間が短縮可能か不可能かが設定された複数の変動パターンの中から前記抽選の結果と前記乱数値とに基づいて変動パターンを選択する変動パターン選択手段と、
前記始動口入球時に前記可変表示時間が短縮可能か否かを判定する短縮判定手段と、
該短縮判定手段の判定結果を示す短縮判定信号を前記サブ制御装置に送信する短縮判定信号送信手段と、
遊技者が操作可能な操作手段と、
短縮可能な前記可変表示時間を用いた可変表示中に限り該操作手段の操作によって前記可変表示時間を短縮する可変表示短縮手段と、を備え、
前記サブ制御装置に、
受信した前記保留記憶数信号に基づいて保留記憶数を前記演出図柄表示装置に表示する保留記憶数表示手段と、
受信した前記短縮判定信号に基づいて、前記可変表示時間が短縮可能となる保留記憶を報知する短縮報知手段と、を備えた
ことを特徴とする弾球遊技機である。
全ての変動パターンにおいて予め短縮可能か不可能が設定されている構成となり、始動口入球時(乱数抽出時)に変動パターン決定用乱数に基づいて、又は大当り決定用乱数と変動パターン決定用乱数とに基づいて抽選時に変動パターン選択手段が選択する変動パターンを参照して変動短縮の可否を判定し、該判定の結果を示す短縮判定信号を受信したサブ制御装置が、短縮報知手段を実施する構成となる。
請求項1に記載の遊技機によれば、所定の確率で変動短縮を可能とすることにより遊技機が備える演出力を維持しながら、予め遊技者にどの保留記憶の変動表示が短縮可能となるか報知することで遊技者に操作手段の準備期間を与え、短縮可能な変動表示の開始後直ぐに操作手段を操作させることで変動短縮の効果を最大に発揮させることができる。
請求項2に記載の遊技機によれば、請求項1と同様の効果を奏しながら、短縮判定が短縮可能な場合の保留記憶数が多いほど短縮できる変動回数が多くなり、遊技を迅速に進行することができる。
請求項3に記載の遊技機によれば、請求項1と同様の効果を奏しながら、一度に複数回の可変表示が短縮可能になるという遊技性を付加することが可能となる。
請求項4に記載の遊技機によれば、予め変動短縮が可能になる割合を設定しておくことで遊技機が備える演出力を維持しながら、遊技者にどの保留記憶の変動表示が短縮可能となるかを予め報知しておくことで遊技者に操作手段の準備期間を与え、短縮可能な変動表示の開始後直ぐに操作手段を操作させることで変動短縮の効果を最大に発揮させることができる。
パチンコ機50の正面図 遊技盤1の正面図。 パチンコ機50の裏面図。 パチンコ機50の電気的構成を示すブロック図。 実施例1において主制御装置80が実行するメインルーチン1を示すフローチャート。 実施例1において主制御装置80が実行する始動入賞確認処理1を示すフローチャート。 実施例1において主制御装置80が実行する当否判定処理1を示すフローチャート。 実施例1において主制御装置80が実行する短縮確認処理1を示すフローチャート。 実施例1において主制御装置80が実行する特別図柄確定処理1を示すフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する保留数指示コマンド受信処理を示すフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する短縮判定コマンド受信処理を示すフローチャート。 実施例1において演出図柄表示装置6上で実施する表示例1を示す図。 実施例1において演出図柄表示装置6上で実施する表示例2を示す図。 実施例2において主制御装置80が実行する始動入賞確認処理2を示すフローチャート。 実施例2において主制御装置80が実行する当否判定処理2を示すフローチャート。 実施例2において主制御装置80が実行する特別図柄確定処理2を示すフローチャート。 実施例2において演出図柄表示装置6上で実施する表示例1を示す図。 実施例3において主制御装置80が実行する始動入賞確認処理3を示すフローチャート。 実施例3において主制御装置80が実行する当否判定処理3を示すフローチャート。 実施例3において主制御装置80が実行する短縮確認処理2を示すフローチャート。 実施例3において主制御装置80が実行する特別図柄確定処理3を示すフローチャート。 実施例3において演出図柄表示装置6上で実施する表示例1を示す図。 実施例3において演出図柄表示装置6上で実施する表示例2を示す図。 実施例4において主制御装置80が実行するメインルーチン2を示すフローチャート。 実施例4において主制御装置80が実行する始動入賞確認処理4を示すフローチャート。
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施形態例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な遊技ボタン67(本発明の操作手段に相当)を備えている。また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。なお、本実施例のパチンコ遊技機は、機外に賞球を払出す構成となっているが、所定数の遊技球を機内に封入し、発射した遊技球を遊技機内で回収して循環的に使用することで遊技を行う封入式遊技機としても何ら問題なく本発明の効果を発揮する。
図2は、遊技盤1の正面図である。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘4が植設され、遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(本発明の演出図柄表示装置に相当)の画面を臨ませる窓等を備えている。センターケース5の下には、第1始動口11(本発明の始動口に相当)と第2始動口12とが配置され、センターケース5の左方には、ゲート17が配置されている。第2始動口12は開閉可能な翼片を供えた普通電動役物を備えており、この翼片が開放しないと遊技球は第2始動口12に入球できない構成となっている。
遊技領域3の右下部には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、普通図柄保留数表示装置8と、第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10とが配置されている。この位置に配置されたサイズが小さい各種表示装置の表示内容を遊技者が確実に認識することは困難なため、遊技中の遊技者は演出図柄表示装置6の表示内容に注目して遊技を行うことになる。
第2始動口12の下方にはアタッカー式の大入賞口14が配置されている。また、第1始動口11の左方には、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33及び第4左入賞口34が設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34は、入球率が変化しない普通入賞口である。
図3は、パチンコ機50の裏面を示し、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球が入球すれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83が、本発明のサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図3では、発射制御装置が描かれていないが、発射制御装置は払出制御装置81の下(裏側)に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
図4は、パチンコ機50の電気的構成を示すブロック図となり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させるゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31a等の検出信号が入力され、裏配線中継端子板75を介して遊技ボタン67の操作を検出する遊技ボタンスイッチ67aの検出信号が入力される(本発明の操作手段に相当)。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄保留数表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド(図4では普電役物ソレノイドと表記)12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールコンピュータに送られる。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が行われ、払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を制御して賞球を払い出す。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。なお本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドルからの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドルを操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドルを触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。
本願発明のサブ制御装置に該当するサブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が主制御装置80からの入力に基づいて生成したものとがある)に基づく制御を行い、擬似図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面6aに表示させる。尚、サブ統合制御装置83と主制御装置80とは間に演出中継端子板65を介した主制御装置80からサブ統合制御装置83への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とはサブ統合制御装置83から演出図柄制御装置82への一方向通信回路として構成されている。
次に、図5を用いて、実施例1において主制御装置80が実行するメインルーチン1を説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S75までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS80の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、ほとんどが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
S10が否定判定、即ち、正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(初期乱数更新処理(S80))に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理(S20)、大当り決定用乱数更新処理(S25)、大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)、小当り図柄判定用乱数更新処理(S35)、当り決定用乱数更新処理(S40)、リーチ判定用乱数更新処理(S45)、変動パターン決定用乱数更新処理(S50)、短縮変動決定用乱数更新処理(S55)が行われる。短縮変動決定用乱数は変動表示の短縮が可能か否かの判定(本発明の短縮判定手段に相当)に用いる乱数となる。
続く入賞確認処理(S60)では、第1始動口11、第2始動口12への入賞、及び普通図柄作動ゲート17への入球の確認、及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。各始動口及び作動口への入賞(入球)確認処理(始動入賞確認処理)については、図を用いて後述する。
続いて、当否判定処理(S65)、画像出力処理等の各出力処理(S70)、不正監視処理(S75)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S80)をループ処理する。
次に、図6を用いて、実施例1において主制御装置80が実行する始動入賞確認処理1を説明する。本処理は、図5に示した入賞確認処理(S60)の一つであり、本発明の、短縮判定手段、短縮判定信号送信手段、保留記憶手段、保留記憶数送信手段を含む処理となる。
以後、第1始動口11に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第1保留記憶、第2始動口12に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第2保留記憶、普通図柄始動ゲート17を遊技球が通過したときに格納される保留記憶を普図保留記憶として説明する。
本処理を開始すると、第1始動口スイッチ11aが遊技球を検出したか否か判定する(S100)。肯定判定であれば(S100:yes)、主制御装置80に既に格納されている第1保留記憶数が上限数(本実施例では4個)未満であるか否か判定する(S105)。肯定判定であれば(S105:yes)、当否乱数等の各種乱数値(大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数、短縮決定用乱数)を抽出し第1保留記憶として主制御装置80の保留記憶数に応じた記憶領域に記憶し、第1保留記憶の数を示す第1保留記憶カウンタに1を加算する(S110)。
続いて、抽出した短縮決定用乱数の値が予め設定された短縮を行う設定値か否か判定する(S115)。本実施例では、5分の1の確率で変動短縮が実施されるように短縮決定用乱数の総数と設定値とが設定されている(本発明の短縮判定手段に相当)。S115が肯定判定、即ち、変動短縮を実施するなら(S115:yes)、短縮待機フラグに1をセットし(S120)、待機カウンタにS110で加算した第1保留記憶カウンタの値(現在の保留記憶数)をセットし(S125)、短縮判定の結果が短縮可能を示すコマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信する処理を行う(S130)(本発明の短縮判定信号送信手段に相当)。
短縮待機フラグは、主制御装置80が記憶する値であり、値が1であれば、変動短縮が可能な保留記憶の当否判定が実施されるのを待機中であることを、値が0なら待機中ではないことを主制御装置80が判断する。待機カウンタも主制御装置80が備える変動短縮が可能な保留記憶の当否判定が実施されるまでの保留記憶数を計数する装置となる。
本実施例では、S115が肯定判定の場合のみサブ統合制御装置83に短縮判定コマンドを送信する構成となっているが、判定結果に拘らず短縮判定コマンドを送信する構成としてもよい。
S130、又はS115の否定判定(S115:no)に続いては、記憶した第1保留記憶の先読判定を行う(S135)。具体的には、大当り決定用乱数の値が大当りを生起させる値か否かを確認し、大当り値なら大当り図柄の種類を確認する。大当り判定がハズレなら、小当りを生起する値か否かを確認し、ハズレならリーチ決定用乱数がスーパーリーチとなる値か否かを確認する。スーパーリーチでなければ、リーチとなる値か否かを確認し、変動パターン決定用乱数の値から変動時間を確認する。上記判定を行うことによって、記憶した乱数値が、遊技者が大当りの期待が持てる特定の値か否か(はずれでも大当りを期待させる演出が可能な否か)を判定する。
続いて、S135の先読判定結果に基づいて第1先読判定コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し(S140)、S110で加算した第1保留記憶カウンタの値を示す第1保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S145)。
S145の処理、又はS100、S105の否定判定(S100:no、S105:no)に続いては、第2始動口スイッチ12aが遊技球を検出したか否か判定する(S150)。否定判定なら(S150:no)S180に進み、肯定判定なら(S150:yes)、主制御装置80に格納されている第2保留記憶の数が上限数(=4個)未満か否か判定する(S155)。否定判定なら(S155:no)S180に進み、肯定判定であれば(S155:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当り図柄判定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を第2保留記憶として記憶し、第2保留記憶数を示す第2保留記憶カウンタに1を加算し(S160)、S135と同様に記憶した第2保留記憶の先読判定を行う(S165)。
続いて、S165の判定結果に基づいて第2先読判定コマンドを生成しサブ統合制御装置83に送信し(S170)、S160で加算した第2保留記憶カウンタの値を示す第2保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信して(S175)、S180に進む。
S180では、普通図柄作動スイッチ17aが遊技球を検出したか否か判定する(S180)。否定判定なら(S180:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S180:yes)、主制御装置80に格納されている普図保留記憶数が上限数(=4個)未満か否か判定する(S185)。否定判定なら(S185:no)リターンに抜け、肯定判定であれば(S185:yes)、抽出した当り判定用乱数と当り図柄決定用乱数とを普図保留記憶として記憶し、普図保留記憶数を示す普図保留記憶カウンタに1を加算し(S190)、加算した普図保留記憶カウンタの値を示す普図保留記憶数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S195)、リターンする。
サブ統合制御装置83は第1及び第2保留記憶数指示コマンドを受信すると、受信したコマンドが示す保留記憶数に応じて演出図柄表示装置6上で表示する各保留記憶数を変化させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信する。また、本実施例では、演出図柄表示装置6上では普通図柄の保留記憶数表示は行わないが、普図保留記憶数指示コマンドの受信に応じて表示する構成としてもよいし、普図保留記憶数指示コマンド自体を送信しない構成としてもよい。また、普図の先読判定を実施し判定結果をサブ統合制御装置に送信する構成も考えられる。これにより、普通電動役物(第2始動口12)の開放を期待させる先読予告の実施が可能となる。
次に、図7を用いて、実施例1において主制御装置80が実行する当否判定処理1を説明する。本実施例では、変動短縮が可能な可変表示を実行するか否かの判定は本処理で行う。本処理を開始すると、特別図柄の始動条件が成立しているか否か判定する(S200)。この判定では、大当り遊技中でないこと、第1特別図柄及び第2特別図柄が変動中又は確定表示中でないことを確認する。否定判定なら(S200:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S200:yes)、第2保留記憶が有るか否か判定する(S205)。肯定判定なら(S205:yes)、S215に進み、否定判定なら(S205:no)第1保留記憶が有るか否か判定し(S210)、否定判定なら(S210:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S210:yes)S215に進む。S205とS210の判定順により、第2保留記憶の当否判定を優先して実施する構成となっている。尚、本実施例では、特別図柄が複数(第1特別図柄と第2特別図柄)の構成となっているが、特別図柄を1つとした構成であっても本発明の効果に変わりはない。
S215では確変フラグの値が0か否か判定する(S215)。確変フラグは、主制御装置80が記憶する値であり、値が「0」のときは大当り確率が通常確率遊技状態(低確率状態)であることを、値が「1」のときは高確率遊技状態(高確率状態)であることを主制御装置50が判断するための値である。肯定判定なら(S215:yes)S220に進み、否定判定なら(S215:no)高確率中の処理に進む。高確率中の処理は、大当り確率のみが異なる処理(比較する当否判定用テーブルの当り値が多い)となるため説明は割愛する。
S220では、保留記憶のシフト処理を行い(S220)、これにより最も古い保留記憶を当否判定の対象とするとともに、保留記憶数を示す保留記憶カウンタから1を減算する。本実施例では、保留数が増加した時のみ保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する構成としているが、この減算に応じて、サブ統合制御装置83に減少を示す保留数指示コマンドを送信する構成としてもよい。
S220に続いては、本実施例では短縮確認処理1を実施する(S225)。この処理は、変動短縮が可能な可変表示を実行するか否かの判定となり、短縮確認処理1については詳細を図8を用いて説明する。短縮確認処理1を開始すると、上述した短縮待機フラグが1か否か判定する(S300)。肯定判定なら(S300:yes)、上述した待機カウンタからデクリメントし(S305)、待機カウンタが0か否か判定し(S310)、肯定判定なら(S310:yes)、短縮可能フラグに1を設定する(S315)。
短縮可能フラグは、主制御装置80が記憶する値であり、値が1なら実施中の可変表示が遊技者の操作に応じて短縮(終了)可能であることを、値が0なら短縮できないことを主制御装置80が判断する。
この短縮確認処理1によって、始動入賞確認処理1において短縮が可能と判定された保留記憶を特定するとともに、該保留記憶の当否判定に基づいて実施する可変表示の時間が遊技者の操作に応じて短縮できるように短縮可能フラグを立てる。
図7に戻り、短縮確認処理1に続いては、当否判定の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数値と予め設定された当否判定テーブルとを比較して、乱数値が当否判定テーブル内の判定値と一致するか比較する(S230)。当否判定テーブルは通常確率(低確率1/300)用と高確率(1/30)用の2種類のテーブルが設定してあり、当否判定時の遊技状態が通常確率遊技状態(確変フラグ「0」)であれば通常確率用の当否判定テーブルを用いて比較し、高確率遊技状態(確変フラグ「1」)であれば高確率用の当否判定テーブルを用いて比較する。
続くS235では、大当り判定用乱数の比較処理(S230)の比較結果が大当りであるか否か判定する(本実施例では1/300)。肯定判定なら(S235:yes)、当否判定の対象とした保留記憶の大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り図柄選択処理を行い(S240)、選択した大当り図柄に基づいて大当り遊技の内容となる大入賞口の開放パターン設定処理を行い(S245)、当否判定の対象とした保留記憶のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、第1特別図柄表示装置10又は第2特別図柄表示装置10、及び演出図柄表示装置6に表示する図柄の変動時間となる変動パターンを、変動パターン選択テーブルから選択する(S250)。
本実施例では、変動パターン決定用乱数は遊技球が第1始動口11又は第2始動口12へ入球した時点で実施する始動入賞確認処理1によって抽出する構成としたが、変動開始直前の当該処理中に変動パターン決定用乱数を抽出する構成としてもよい。
次に、選択した大当り図柄および変動パターンの情報を指示する変動指示コマンドを生成しサブ統合制御装置83へ送信する(S255)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づいて、演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、大当り図柄および変動パターンの情報に対応する疑似図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S235が否定判定、即ちハズレなら(S235:no)、大当り判定用乱数の比較処理(S230)の結果が小当りであるか否か判定し(1/150)(S260)、肯定判定なら(S260:yes)、小当り図柄を選択し(S265)、続いて小当り遊技の開放パターン設定処理を行い(S245)、小当り図柄に対応する変動パターン選択処理を行い(S250)、小当り図柄および変動パターンの情報となる変動指示コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する(S255)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、小当り図柄および変動パターンの情報に対応する疑似図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S260が否定判定なら(S260:no)、ハズレ図柄を選択し(S270)、続いてハズレ図柄に対応する変動パターン選択処理を行い(S250)、ハズレに関する図柄及び変動パターンの情報となる変動指示コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する(S255)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、ハズレ図柄および変動パターンの情報に対応する疑似図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に主制御装置80は、第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
次に、図9を用いて、実施例1において主制御装置80が実行する特別図柄確定処理1を説明する。本処理は、特図当否判定処理1に応じた変動表示の実施中に行われる処理であり、本発明の可変表示短縮手段を含む処理となる。本処理を開始すると、S250で選択した変動時間(変動パターン)が終了したか否か判定し(S325)、肯定判定なら(S325:yes)、短縮可能フラグが1か否か判定し(S330)、肯定判定、即ち、遊技ボタン67の操作によって変動時間の短縮が可能であったにもかかわらず遊技ボタン67の操作が行われないまま変動時間が終了したなら(S330:yes)、短縮可能フラグに0をセットする(S335)。
S325が否定判定なら、即ち、変動表示の実施中なら(S325:no)、遊技ボタンスイッチ67aの操作信号を検出したか否か判定し(S340)、否定判定なら(S340:no)リターンし、肯定判定なら(S340:yes)、短縮可能フラグが1か否か、即ち、始動入賞確認処理1時において、当該変動が短縮可能と判定されていたか否か判定し(S345)、否定判定なら(S345:no)リターンし、肯定判定なら(S345:yes)、上述したS335に進み短縮可能フラグを降ろす。
S335、又はS330の否定判定(S330:no)に続いては、変動表示の終了を指示する図柄の確定コマンドをサブ統合制御装置83へ送信するとともに、図7のS240、S265、S270の何れかで選択された図柄を第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10に確定表示し、サブ統合制御装置83は指示に基づいて演出図柄表示装置6の擬似図柄を確定表示させる(S350)。
続いて、第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10に確定表示した図柄が大当り図柄か否か判定する(S355)。肯定判定なら(S355:yes)、大当りフラグに1をセットし(S360)リターンに抜ける。S355が否定判定なら(S355:no)、確定表示した図柄が小当り図柄か否か判定し(S365)、否定判定なら(S365:no)リターンし、肯定判定なら(S365:yes)、小当りフラグに1をセットして(S370)リターンする。
以上が本実施例において主制御装置80が実行する特別図柄確定処理1となり、短縮可能フラグが立っている時に遊技ボタンスイッチ67aからの信号を検出した場合は、強制的に変動時間を終了して確定図柄で停止する処理を行い、図7のS250で選択した変動パターン(変動時間)よりも短い時間で確定図柄を表示する。これは、本発明の「短縮可能な前記可変表示時間を用いた可変表示中に限り該操作手段の操作によって前記可変表示時間を短縮する可変表示短縮手段」に相当する構成となる。
また、本実施例では、短縮可能フラグに1がセットされた1回の変動が終了すると、遊技ボタン67を操作したか否か(短縮されたか否か)に拘らず短縮可能フラグには0をセットする。これにより、変動開始時に短縮可能フラグに1がセットされた1回の変動のみ短縮が可能な構成となっている。
次に、図10を用いて、サブ統合制御装置83が実行する保留数指示コマンド受信処理を説明する。本処理は、主制御装置80から保留数指示コマンドを受信すると、サブ統合制御装置83が備える保留数カウンタを更新し、更新した値に応じて演出図柄表示装置6上の保留記憶数表示を変化させる指示を行う処理となり、本発明の「受信した前記保留記憶数信号に基づいて保留記憶数を前記演出図柄表示装置に表示する保留記憶数表示手段」に相当する。
本処理を開始すると、保留数指示コマンドを受信したか否か判定する(S400)。否定判定なら(S400:no)リターンし、肯定判定なら(S400:yes)、受信した保留数指示コマンドに応じてサブ統合制御装置83が備える第1又は第2保留数カウンタにインクリメントし(S405)、インクリメントした保留数カウンタの値に応じて演出図柄表示装置6上の表示態様を変化させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信して(S410)リターンする。
次に、図11を用いて、サブ統合制御装置83が実行する短縮判定コマンド受信処理を説明する。本処理は、図6のS130によって主制御装置80から短縮判定コマンドを受信したことを契機に実施する処理となり、本発明の「受信した前記短縮判定信号に基づいて、前記可変表示時間が短縮可能となる保留記憶を報知する短縮報知手段」に相当する。
本処理を開始すると、主制御装置80から短縮判定コマンドを受信したか否か判定し(S450)、否定判定なら(S450:no)リターンし、肯定判定なら(S450:yes)、対応する保留数表示態様を変動短縮が可能であることを認識可能な態様に変化させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信し(S455)、リターンする。具体的な態様変化については図を用いて後述する。
次に、図12、13を用いて、実施例1において演出図柄表示装置6上で実施する変動短縮に係る表示例を説明する。図12(1)は、通常(短縮待機フラグと短縮可能フラグのどちらも立っていない状態)の変動表示を示している。この場合、画面ほぼ全域の擬似図柄表示部において左中右の擬似図柄が特別図柄の変動に応じた演出変動表示を実施し、画面左下の第1特図保留数表示領域では第1保留カウンタの値に応じた第1保留記憶の数を黒丸で、画面右下の第2特別図柄保留数表示領域では第2保留数カウンタの値に応じた第2保留記憶の数を黒丸で表示する。この表示内容は、図10の保留数指示コマンド受信処理によって変化し、本実施例では、個々の保留記憶を1個ずつの表示態様で表示することによって保留記憶数を個々に報知する構成としている。
図12(2)は、図11を用いて説明した短縮判定コマンド受信処理を実施した場合の表示例となり、保留記憶を示す表示態様を短縮可能であることを認識可能に変化させている。具体的には、本来なら黒丸で示される保留記憶表示を「短」の文字に変化させている。これにより遊技者は、変動短縮が可能な変動表示が開始する以前から、どの保留記憶が変動表示を開始したら変動短縮が実施できるかを事前に認識しながら遊技を進行することができる。その結果、変動短縮が可能な変動が開始される前に遊技ボタン67を操作する準備を整えることができ、変動短縮が可能な変動が開始するのとほぼ同時に遊技ボタン67の操作をすることで、変動短縮を効果を最大限に引き出すことができる。
図13(3)は、(2)で「短」が示した保留記憶が変動表示を開始した状態を示す表示例となる。この場合、画面上端に遊技状態報知部が出現し、遊技ボタン67の操作で変動時間が短縮できることを報知する。具体的には、遊技状態報知部において、遊技ボタン67の模式図と「ボタンで変動短縮」の文字列を表示する。
(3)の遊技状態報知部での報知により、遊技者は当該変動表示中に遊技ボタン67を操作すると変動時間が短縮されることを実際に確認するが、遊技者は当該変動が保留記憶されている時点から遊技ボタン67により変動短縮が可能となることを認識していたため、遊技者にとっては、遊技ボタン67の操作が有効となるタイミングを示す報知となる。
なお、先んじて報知を行わず、変動開始時に短縮が可能であることを報知する構成でもよい。その場合は、遊技状態報知部で予め報知するものに比べて遊技者が短縮が可能であることを認知するまでにある程度の時間を要してしまう(ある程度の変動時間が経過してしまう)が、先読み演出を保留記憶表示で行う場合は当否に関することに特化して演出することができる。
次に、実施例2を説明する。実施例2における遊技機50を構成する部品とその電気的接続は実施例1と共通であり、特別に説明のない部分については共通内容であり重複する説明は割愛する。
実施例1では、変動短縮が可能となる保留記憶は始動入賞確認処理1において短縮可能と判定された1個の保留記憶のみとしてが、本実施例2は、始動入賞時の短縮判定で一つの保留記憶が短縮可能と判断されると、その時点で保留記憶されている全ての保留記憶を短縮可能とする構成となる。この構成は、本発明の「短縮判定手段の判定結果が短縮可能であることを条件に、該短縮可能と判定された保留記憶よりも以前に記憶された保留記憶についても前記可変表示時間の短縮を可能とする短縮変動前増加手段を備えた」の構成に相当する。以下に実施例1とは異なる点を説明する。
本実施例では、実施例1で図6を用いて説明した始動入賞確認処理1に対して、主制御装置80は図14に示す始動入賞確認処理2を実行する。本処理は、始動入賞確認処理1と基本構成を同じくし、始動入賞確認処理2で抽出した短縮決定用乱の値が、短縮を行う値であった場合(S515:yes)、以降に行う二つの処理(S520とS525)が、始動入賞確認処理1とは異なる内容となっている。
具体的には、抽出した短縮決定用乱の値が予め設定された短縮を行う値か否の判定(S515)が肯定判定なら(S515:yes)、短縮可能フラグ(実施例1と同一内容)に1を設定し(S520)、実施カウンタにS510でインクリメントした第1又は第2保留記憶カウンタの値、即ち、当該処理時における第1又は第2保留記憶の全保留記憶数をセットする(S525)。本実施例では、実施例1と比べ一度の短縮可能判定で実際に短縮可能となる保留記憶数が多くなるため、S515の判定では15分の1で短縮可能とし、実施例1よりも短縮可能となる確率を低く抑えている。
実施例1では短縮決定用乱数の判定(図6、S115)が肯定判定だった場合は、短縮可能な変動表示を実施するまでの待機期間を実施するために短縮待機フラグ(S120)と待機カウンタ(S125)をセットしたが、本実施例では、該肯定判定となった場合は、次の変動表示から変動短縮を可能とするために本処理において短縮可能フラグをセットし、現在の保留記憶が全て変動短縮可能とするために、現在の保留記憶数を変動短縮が可能な保留記憶数として実行カウンタにセットしている。
従って、実施例1では図7に示した当否判定処理1において、変動短縮が可能となるまでの保留記憶数を計数して短縮可能フラグをセットしたが、本実施例では始動入賞確認処理2によって短縮可能フラグがセットされるため、図15に示す本実施例で主制御装置80が実行する当否判定処理2では、短縮確認処理1(S225、図8)が削除される。
次に、実施例2において主制御装置80が実行する特別図柄確定処理2を説明する。本処理は、その基本構成を図9の特別図柄確定処理1と同じとしながら、複数回の変動表示において変動短縮が可能とするため、実行カウンタの値を計数する処理を行い、該値が所定値(本実施例では0)となった時点で短縮可能フラグを降ろす構成となっている。
具体的には、図9のS330の肯定判定(遊技ボタン67の操作によって変動時間の短縮が可能であったにもかかわらず遊技ボタン67の操作が行われないまま変動時間が終了した場合)に対応するS705の肯定判定(S705:yes)、又は図9のS345の肯定判定(遊技ボタン67の操作によって変動時間の短縮が可能な変動表示中に遊技ボタン67の操作が行われた場合)に対応するS730の肯定判定(S730:yes)に続いては、S525でセットした実施カウンタのデクリメントを行い(S710)、実施カウンタの値が0か否か判定し(S715)、肯定判定なら(S715:yes)、S525でセットした変動短縮可能回数をすべて消化したと判断して短縮可能フラグに0をセットし(S720)、確定コマンド送信処理(S735)(実施例1と同内容)に進む。
本処理においても、短縮可能フラグに1がセットされた変動が終了すると、遊技ボタン67を操作したか否か(短縮されたか否か)に拘らず実施カウンタの値をデクリメントしたが、遊技ボタン67が操作されなければ所定回数の変動までは短縮可能な変動表示を持ち越す構成も考えられる。この構成では、遊技者が変動短縮が有効な変動表示か否かを判断したうえで所定回数の変動短縮を行えるようになる。
図17は、実施例2において演出図柄表示装置6上で実施する表示例となり、図17(1)は、図12の(1)の状態からサブ統合制御装置83が短縮判定コマンドを受信した場合の表示例となる。この場合、短縮判定が肯定判定となった3個目の保留記憶が「短」で表示されると同時に、それ以前に黒丸で保留記憶を報知していた表示態様までも「短」の文字に変化する。これにより、短縮が可能な変動表示が連続して実施されることを該連続した変動表示が開始されるよりも前に事前に報知する。
このようにすれば、一旦短縮が可能となれば現時点の保留記憶全てを短縮することができ、連続して短縮させる楽しみを与えることができる。
次に、実施例3を説明する。実施例3における遊技機50を構成する部品とその電気的接続も実施例1と共通であり、特別に説明のない部分については共通内容であり重複する説明は割愛する。
実施例1では、変動短縮が可能となる保留記憶は短縮可能と判定された1個の保留記憶のみとし、実施例2では、短縮可能と判定された時に記憶していた全ての保留記憶が短縮可能となった。それに対し本実施例3では、一つの保留記憶が短縮可能と判定されると、該判定された保留記憶から10個の保留記憶までが変動の短縮が可能となる構成としている。この構成は、本発明の「前記短縮判定手段の判定結果が短縮可能であることを条件に、所定回数の前記抽選が実施されるまで前記可変表示時間の短縮を可能とする短縮変動増加手段を備えた」構成に相当する。以下に実施例1、2とは異なる点を説明する。
本実施例において、図18に示す主制御装置80が実行する始動入賞処理3は、その処理構成を実施例1で図6を用いて説明した始動入賞確認処理1と同一とするが、抽出した短縮決定用乱数の値が予め設定された変動短縮を行う値か否かの判定(S815)に設定された確率が異なり、本実施例ではその確率を50分の1としている。これは1回の肯定判定で短縮可能となる保留記憶数が実施例1の10倍となることから算出されている。
図19は、本実施例において主制御装置80が実行する当否判定処理3を示し、その基本構成は実施例1で説明した当否判定処理1と同じとしながら、S925の短縮確認処理2の一部が異なる内容となっており、図20に短縮確認処理2の詳細を示す。図20に示す短縮確認処理2と図8を用いて説明した短縮確認処理1との異なる部分は、待機カウンタが0となり短縮可能フラグに1が設定されると、短縮延長カウンタに10がセットされる(S1020)部分となる。短縮延長カウンタも変動短縮が可能な変動表示の実施数を計数する主制御装置80が備える装置となり、短縮可能フラグが立つと、以降の10回の変動表示が変動短縮可能となる。
図21は、本実施例において主制御装置80が実行する特別図柄確定処理3となる。本処理は、その処理構成自体は実施例2の特別図柄確定処理2と同一であるが、S1060とS1065で用いるカウンタが、図20のS1020でセットした短縮延長カウンタに替わっている。特別図柄確定処理3においても、短縮可能フラグが立っている状態で変動表示が終了すると、遊技ボタン67が操作されたか否かに拘らず(変動表示が短縮されたか否かに拘らず)短縮延長カウンタの値がデクリメントされ、値が0になると短縮可能フラグを降ろす構成となる。
次に、図22、23を用いて、実施例3において演出図柄表示装置6上で実施する表示例について説明する。図22(1)は、短縮判定コマンド受信処理を実施した時点の表示例となり、最後の保留記憶の表示態様の変化によって、その保留記憶が短縮可能となることを認識させると同時に、継続して何個の保留記憶が変動短縮が可能となるかを認識させることを可能としている。また、(2)で示すように、以降の保留記憶が発生する毎にあと何個の保留記憶まで短縮が可能かが認識できる。
具体的には、サブ統合制御装置83が短縮判定コマンドを受信すると、該当する保留記憶表示が「短」の文字に変化するとともに、その上部に「10」の数値が表示される。以降、保留記憶が発生する毎に保留記憶数報知として「短」の文字と「9」〜「1」の数字が順次表示され「1」の次は通常の保留記憶表示に戻る。これにより遊技者は、変動短縮が可能な複数の変動表示が開始する以前から、継続して何個までの保留記憶が変動短縮が実施できるかを事前に認識しながら遊技を進行することができる。
図23(3)は、図22(2)で「短」「3」が示した保留記憶が変動表示を開始した状態を示す表示例となる。この場合、実施例1と同様に画面上端に遊技状態報知部が出現し、遊技ボタン67の操作で変動時間が短縮できることを報知すると同時に、あと何回変動短縮が可能かを報知する。具体的には、遊技状態報知部において、遊技ボタン67の模式図と「ボタンで変動短縮」の文字列を表示するのに加え、「あと(数字)回」の文字列を表示する。
なお、本実施例では変動短縮を10回許可されたら、あとはカウントして終わるだけだったが、変動パターンで短縮を許可される度に可能回数を上乗せしたりすることも考えられる。このようにすれば、運が良ければ変動短縮可能状態が初回の設定時以上に継続し、喜びが増大することがでる。
次に、実施例4を説明する。実施例4における遊技機50を構成する部品とその電気的接続は実施例1と共通であり、特別に説明のない部分については共通内容であり重複する説明は割愛する。
実施例1、2、3では、短縮変動を行うか否かの判定は、遊技球の始動口入球時(乱数抽出時)に該判定専用の短縮決定用乱数を用いて行ったが、本実施例4では、判定タイミングは同じとしながらも、各々の変動パターン(変動パターン決定用乱数)自体に予め短縮変動が可能か否かの設定がされている構成(変動パターン決定用乱数自体が短縮が可能な値とそうでない値に予め設定されている)となる。従って、本実施例は、本発明の、「予め前記可変表示時間が短縮可能か不可能かが設定された複数の変動パターン」を備える構成となる。以下に実施例1とは異なる点を説明する。
実施例1、2、3では、短縮変動を行うか否かの判定に該判定専用の短縮決定用乱数を用いていたため、メインルーチン1(図5)においては、S55で短縮決定用乱数の更新処理を行ったが、本実施例では判定専用の乱数を必要としないため、図24に示す本実施例において主制御装置80が実行するメインルーチン2では、S55に相当する処理が削除されている。
図25は、本実施例において主制御装置80が実行する始動入賞確認処理4となる。本処理は、実施例1で図6を用いて説明した始動入賞確認処理1と同一の処理構成となるが、S1315で行う短縮変動を行うか否かの判定内容は実施例1とは異なり、入球時に抽出した変動パターン決定用乱数の値が短縮変動の実施値か否かの判定を行う(S1315)。
実施例1と異なるのは上記した部分だけとなり、本実施例においても、実施例1と同様に変動パターン決定用乱数には5分の1の確率で短縮変動の実施時が設定されており、その確率で変動短縮に当選すると、以下は実施例1と同様の処理が行われ演出図柄表示装置6への演出表示が行われる。
本実施例では、変動パターン決定用乱数を用いて始動入賞時に短縮の可否を設定しているが、変動パターンの選択処理を利用して短縮の可否も決定することもできるため、その場合は専用の判定処理を設けなくても済む。
また、変動パターンにより許可される回数を異ならせることも考えられる。変動パターンによって2〜10と異なるカウント数にすることで、遊技者はいずれの変動パターンを取得したかに興味を持つことができる。
また、変動パターン決定用乱数の短縮変動の実施値の設定を変更(例えば、15分の1や30分の1で短縮可能となる設定に変更)することで、短縮が可能か否かの判定内容は相違しながらも、実施例2、3と同様に複数の保留記憶を短縮可能にする構成も実施できる。
また、実施例では、主制御装置80が実行する始動入賞確認処理(1,2,3,4)において、保留記憶が大当りの期待が持てる特定の値(ハズレであっても大当りが期待できる演出が実施可能な値)か否かを判定する先読判定に基づいて先読判定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する構成としたが、サブ統合制御装置83には、受信した先読判定信号に基づいて、個々の保留記憶の期待度を報知する先読演出を実施する先読演出手段を備えてもよい。
この場合、先読演出手段による先読演出と短縮報知手段による報知は、1個の保留記憶表示に対して同時に実施可能とし、先読演出手段は、短縮報知手段が未実施なら、特定の値の受信に基づいて所定の確率で先読演出を実施し、短縮報知手段の実施中なら、特定の値を受信すると必ず先読演出を実施する構成としてもよい。
このような構成の先読演出手段と短縮報知手段を備えることで、演出をじっくり楽しみたい遊技者に対しては、その楽しみを変動短縮操作により逃してしまう虞をなくすことができる。
また、変動短縮を可能とする際には、その保留記憶に対して必ず先読み演出により当選期待度や演出内容の示唆などを同時に示唆するようにすれば、当選に期待できる場合や気になる演出が見られそうな場合は短縮を控えて変動内容を見るといった、遊技者に変動短縮に際して判断材料を提供することができ、変動短縮を実行した際に後悔することを減らすことができる。
また、一般的に遊技状態に合わせて変動パターンを選択するための変動テーブルを複数備えるが、遊技状態により変動短縮の可能比率を異ならせる事が考えられる。例えば普通電動役物の開放延長機能が作動し、平均変動時間が極端に短く設定した遊技機などでは、遊技者が変動短縮させる必要はないため、通常遊技状態時に選択される変動テーブルで選択される変動パターンのみに許可するパターンを設定したり、逆に開放延長機能が作動する時だけ変動効率を上げるように設定したりすることも考えられる。
また、同じ遊技状態でも予め定めた変動回数に達すると変動テーブルを切換えて変動短縮が可能になったり、逆に不可能になったりするようにすることも考えられ、同じ遊技状態でも変動効率で差がでる遊技性を与えることも可能になる。
以上のように、本発明の弾球遊技機によれば、始動口入球時の判定に基づいて、該入球に起因する変動表示が遊技者の操作に応じて短縮可能か否かが該変動表示の開始前に認識可能な遊技機となり、遊技者が操作可能な操作手段を備えた弾球遊技機に適用することができる。
1 遊技盤
6 演出図柄表示装置
11 第1始動口
11a 第1始動口スイッチ
12 第2始動口
12a 第2始動口スイッチ
14 大入賞口
14a カウントスイッチ
17 ゲート
17a 普通図柄作動スイッチ
50 パチンコ機
67 遊技ボタン
67a 遊技ボタンスイッチ
80 主制御装置
82 演出図柄制御装置
83 サブ統合制御装置

Claims (4)

  1. 始動口への遊技球の入球に起因して抽出した乱数値に基づいて遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行するか否かを抽選し、該抽選の結果を、前記乱数値に基づいて選択した図柄と、前記乱数値に基づいて選択した可変表示時間とを用いて報知する主制御装置と、
    該主制御装置から受信する信号に基づいて演出図柄表示装置の表示を制御するサブ制御装置と、を備えた弾球遊技機において、
    前記主制御装置に、
    前記抽選を未実施の乱数値を保留記憶として所定の上限数まで記憶する保留記憶手段と、
    該保留記憶手段の保留記憶数更新に基づく保留記憶数信号を前記サブ制御装置に送信する保留記憶数送信手段と、
    前記可変表示時間が短縮可能か否かを前記始動口入球時に判定する短縮判定手段と、
    該短縮判定手段の判定結果を示す短縮判定信号を前記サブ制御装置に送信する短縮判定信号送信手段と、
    遊技者が操作可能な操作手段と、
    短縮可能な前記可変表示時間を用いた可変表示中に限り該操作手段の操作によって前記可変表示時間を短縮する可変表示短縮手段と、を備え、
    前記サブ制御装置に、
    受信した前記保留記憶数信号に基づいて保留記憶数を前記演出図柄表示装置に表示する保留記憶数表示手段と、
    受信した前記短縮判定信号に基づいて、前記可変表示時間が短縮可能となる保留記憶を報知する短縮報知手段とを備えた
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1記載の弾球遊技機において、
    前記主制御装置に、
    前記短縮判定手段の判定結果が短縮可能であることを条件に、該短縮可能と判定された保留記憶よりも以前に記憶された保留記憶についても前記可変表示時間の短縮を可能とする短縮変動前増加手段を備えた
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1記載の弾球遊技機において、
    前記主制御装置に、
    前記短縮判定手段の判定結果が短縮可能であることを条件に、所定回数の前記抽選が実施されるまで前記可変表示時間の短縮を可能とする短縮変動増加手段を備えた
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 始動口への遊技球の入球に起因して抽出した乱数値に基づいて遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行するか否かを抽選し、該抽選の結果を、前記乱数値に基づいて選択した図柄と、前記乱数値に基づいて選択した可変表示時間とを用いて報知する主制御装置と、
    該主制御装置から受信する信号に基づいて演出図柄表示装置の表示を制御するサブ制御装置と、を備えた弾球遊技機において、
    前記主制御装置に、
    前記抽選を未実施の乱数値を保留記憶として所定の上限数まで記憶する保留記憶手段と、
    該保留記憶手段の保留記憶数更新に基づく保留記憶数信号を前記サブ制御装置に送信する保留記憶数送信手段と、
    予め前記可変表示時間が短縮可能か不可能かが設定された複数の変動パターンの中から前記抽選の結果と前記乱数値とに基づいて変動パターンを選択する変動パターン選択手段と、
    前記始動口入球時に前記可変表示時間が短縮可能か否かを判定する短縮判定手段と、
    該短縮判定手段の判定結果を示す短縮判定信号を前記サブ制御装置に送信する短縮判定信号送信手段と、
    遊技者が操作可能な操作手段と、
    短縮可能な前記可変表示時間を用いた可変表示中に限り該操作手段の操作によって前記可変表示時間を短縮する可変表示短縮手段と、を備え、
    前記サブ制御装置に、
    受信した前記保留記憶数信号に基づいて保留記憶数を前記演出図柄表示装置に表示する保留記憶数表示手段と、
    受信した前記短縮判定信号に基づいて、前記可変表示時間が短縮可能となる保留記憶を報知する短縮報知手段と、を備えた
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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