JP6586588B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
なお、多くのパチンコ遊技機では、特別図柄は遊技領域の隅で小さく表示し、特別図柄に対応する疑似図柄を用いた演出を、遊技領域中央に設けられた演出図柄表示装置にて大きく表示することで、遊技者に特別図柄ではなく演出を見せるようにしている。よって、遊技者は演出を見て、期待感を抱いたり、或いは抱かなかったりする。
また、大当り遊技の終了後には、通常遊技状態よりも、始動口に遊技球が入球し易い遊技状態や、大当り遊技を行うと判定される確率が高い遊技状態といった、遊技者にとって有利な有利遊技状態への移行を可能として、遊技にメリハリを持たせている。
なお、パチンコ遊技機における大当り遊技を発生させるか否かの抽選は、同じ遊技状態中であれば、毎回常に同じ確率にて抽選が行われるので、少ない抽選回数で大当りが発生する場合もあれば、逆にどれだけ多くの抽選回数を重ねたとしても大当りが発生しない場合もあり得る。
また因みに、全ての遊技者に対して特別な演出を楽しませる機会を提供する目的で、デモ演出の開始を契機として特定期間が開始され、該特定期間における最初の図柄変動が大当りとなる場合、必ず特殊な大当り確定演出を実行させる遊技機(例えば、特許文献1)や、スランプの抑制を目的として、客待ち状態中に遊技球が始動領域を通過したことで行われた抽選がハズレであった場合には、第1変動時間にて図柄の変動を行い、保留記憶が1から0になったときに行われた抽選がハズレであった場合には、前記第1変動時間よりも短い第2変動時間にて図柄の変動を行うようにした遊技機(例えば、特許文献2)も、考案されている。
やっとの思いで有利遊技状態に移行したにも拘らず、なかなか大当りが発生せず、且つ、期待度の高い演出が全く出現しなかったり、同じ演出ばかりが連続して出現したりすると、有利遊技状態への移行に苦労した分、遊技者の苛立ちは大きくなる。
従来のパチンコ遊技機では、このような状態が発生しても、何ら対策が施されていなかったので、このような状態を経験した多くの遊技者は、次からは当該機種を忌避してしまい稼働率が低下する、という問題があった。
また、有利遊技状態においてデモンストレーション演出が実行されることは、遊技者が意図的に遊技球の発射を止めていることが原因となる場合等が考えられる。そのようなデモンストレーション演出の実行を、演出の選択割合が変更される条件としたので、遊技者は発射を止めることで容易に且つ意図的に、演出の選択割合を変更することが可能となる。
さらに、デモンストレーション演出を遊技者に見せる機会が増え、当該弾球遊技機の魅力を、遊技者に改めて実感させることが可能となる。
「疑似演出」とは、特別図柄に対応して演出用に設けられた疑似図柄を用いて、特別図柄の変動時間と同じ時間に亘って変動表示を行うことで当否判定結果についての興趣を向上させつつ報知する演出である。
「予告演出」とは、疑似演出とは関係無く、つまり疑似演出に属することなく、特別図柄の当否判定結果に係る予告(大当りとなる期待度についての予告)を行う演出である。
「演出」を「疑似演出」とする場合は、有利遊技状態中に常時実行されることとなる「疑似演出」の選択割合が変更可能となるので、遊技者は該変更が行われたことを認識容易となる。
また、「演出」を「予告演出」とする場合は、有利遊技状態中において実行される頻度が比較的に低く実行されると遊技者にとって印象深い「予告演出」の選択割合が変更可能となるので、遊技者は該変更が行われたことを認識容易となる。また、「疑似演出」のみが変更されることで、変更されていない「予告演出」との演出割合のギャップが発生し、そのギャップによって遊技者は該変更が行われたことを認識容易となる。
さらに、「演出」を「疑似演出」及び「予告演出」とする場合は、有利遊技状態中において実行される殆どの演出の選択割合が変更可能となるので、遊技者は該変更が行われたことを認識容易となる。また、「予告演出」のみが或いは、「疑似演出」のみが変更されることで演出のアンバランスが生じることがなく、興趣を削ぐおそれがない。
これにより、当否に関係ないデモンストレーション演出の実行を区切りとして、有利遊技状態中に実行される「演出」の選択割合が変更可能となるので、区切りが無くいつの間にか変更される構成とは異なり、変更されたことを認識容易となる。
これにより、デモンストレーション演出を実行するための処理およびデータの保持をサブ制御装置が行うことで、主制御装置の制御上の負担が軽減される。
なお、そのようなサブ制御装置がデモンストレーション演出を実行する構成の場合、主制御装置が所定時間に亘って大当り判定手段による判定が行われていないと判断したら、サブ制御装置にデモンストレーション演出を開始させる旨の信号を送信する構成であっても、又は、サブ制御装置が所定時間に亘って大当り判定手段による判定が行われていないと判断したら、デモンストレーション演出を開始する構成であっても良い。
主制御装置からサブ制御装置にデモンストレーション演出を開始させる旨の信号を送信する構成であれば、サブ制御装置がデモンストレーション演出を開始するべき時期か否かの判断を行う必要がなく、デモンストレーション演出の制御負担が軽減され、且つ、主制御装置はデモンストレーション演出が開始される時期を自ら把握できるため、より一層統合的な制御が実現できる。
また、サブ制御装置が自ら判断して、デモンストレーション演出を開始する構成であれば、主制御装置が判断する構成を備える必要がなく主制御装置の制御負担が軽減される。
これにより、主制御装置では変動時間のみを決定すれば良く、演出に関する膨大なデータの保持や演出決定にかかる制御処理を行う必要がなくなり、サブ制御装置によって自由な演出の選択が行える。
これにより、昨今の遊技機が備える、多様な有利遊技状態に柔軟に対応することができ、遊技者にとって有利となる有利遊技状態を備えた遊技機の開発の自由度が向上する。
これにより、演出を決定する上で最も重要な変動時間自体の選択割合が変更されることで、変更の前後で遊技者が該変更されたことを認識容易となる。サブ制御装置は、変更に係る特別な処理を行うことや、変更の前後で参照する個別のテーブル等を備える必要がない。
出現すれば大当りとなるかを遊技者が期待するリーチ演出について、これを行うか否かの決定割合を、デモンストレーション演出の実行に起因して主制御装置が単独で変更することで、リーチ演出の出現頻度(割合)を主制御装置が把握し調整できる。
これにより、単にデモンストレーション演出の実行のみによって前記変更が行われず、他の必須条件の成立にも基づく必要があり、面白みが増す。
これにより、前記変更には、デモンストレーション演出が終了するまで、或いは、実行過程の所定段階まで、実行されることが必要となり、予め設定されたデモンストレーション演出をメーカーの任意の段階まで提供することができる。
これにより、なかなか大当りを引き当てることが出来ずに通常遊技状態のままスランプ状態にある場合でも、遊技者が発射を止めることで、任意のタイミングで且つ容易に、演出の選択確率の変更を可能とすることができる。よって、遊技意欲が低下した遊技者でも、心機一転して再度遊技意欲を向上させることができ、稼働率の向上を図ることができる。
但し、演出選択割合変更手段によって変更された選択割合にて演出が実行されない場合は、変更が無意味となる。よって、変更された選択割合にて所定回数の演出が実行されたことを条件として、初期設定割合に復帰する構成が好適である。
これにより、折角、変更した選択割合を充分に提供することができるので、該変更に一定の意義を持たせることができる。
なお、演出選択割合変更手段によって初期設定割合から変更された選択割合は、有利遊技状態から通常遊技状態に移行したときや、再度大当りが発生した後に有利遊技状態に移行した場合には、初期設定割合にて演出を選択するように構成することが好適である。
これにより、初期設定割合が該遊技機の選択割合としてのデフォルトとすることとなり、複数種類の選択割合を備えてデモンストレーション演出の実行によって変更される構成すなわち、複数種類の選択割合が混在する状態であっても、遊技者が本願発明の作用を容易に認識できる。
このように初期設定割合を複数種類備えることで、有利遊技状態の期間によって初期設定割合の種別が異なるので、有利遊技状態が変化に富む。また、演出選択割合変更手段による変更が、可能な期間と不能な期間が生起することとなるので、更に変化に富んで興趣が向上する。仮に遊技者が任意にデモンストレーション演出を発生させて選択割合の変更を為そうとしたとき、何れの期間にあるかによって、それが可能な場合と不能な場合が生まれるので、遊技者は何れの期間にあるのかを把握しておく必要があり、遊技者を積極的に遊技参加させることができる。また、何れの期間にあるかを遊技者に報知しない構成であれば、デモンストレーション演出を今、発生させるべきか否かを遊技者に判断させることとなり、遊技者は自らの判断が正しいか否かを楽しむことができる。
例えば、演出図柄表示装置に表示される背景表示等は、初期設定割合から異なる選択割合に変更されたとしても、表示態様を維持することが好適である。
これにより、遊技者は実際に変更されたか否かを、実行される「演出」から判断せざるを得ず、発射を促進し稼働率が向上する。また、背景表示等が維持されることで、変更されない背景表示と、変更された演出との、演出的な関係性に変化が生まれ、変更されたことを遊技者が認識容易となる。
また、複数の演出の選択割合が設定されたテーブルを参照する構成で、且つ、前記選択割合が異なるよう設定された複数の変更テーブルから、何れかを選択するので、個々の演出に係る選択割合を、変更の都度、個別具体的に処理する煩雑さがなくなり、処理上の問題が発生する危険性も低下する。また、予めテーブル上で全体の割合の適正な均衡を図った上で、これを参照するよう搭載できるので、演出の異常な状態が発生するおそれもない。
また、デモンストレーション演出が実行される毎に、テーブルA、B、次いでCの順番で、換言すれば予め定められた選択順序に従って、順次選択される構成であっても良い。これにより、一定の順番でテーブルが選択されていくので、遊技者が次の展開を予測可能となり、期待を抱かせることができる。
これにより、昨今の複雑な構成を備えた遊技機において、多様な有利遊技状態を具備する場合であっても、有利遊技状態であれば特定期間を設けるといった画一的な構成に縛られることなく、自由で面白みのある遊技機の開発ができる。
全ての期間とすることで、デフォルトである初期設定割合を、有利遊技状態は常時選択する状態とし、有利遊技状態中は常に安定した演出内容を提供することができる。また、一部の期間とすることで、有利遊技状態を変化に富んだ状態とすることができる。
また、有利遊技状態を、大当り判定手段による判定が例えば100回実行されたことにより終了する構成とした場合、100回目すなわち所定回数の最終回目の判定時を特定期間としても良い。また、或る回数目から最終回目までの、すなわち有利遊技状態の最終の一定期間を特定期間としても良い。
これにより、有利遊技状態の最終段階には、デフォルトである初期設定割合にて演出を選択することとなり、メーカーが開発時に提供することを予定した演出割合にて、遊技者を楽しませることができる。
(1)全体の構成について
図1に示すように、第一実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に構成される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されている。対して、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物に内蔵されると共に、普通電動役物が入球不能な閉鎖状態から、所定の開放時間に亘って入球可能な開放状態に移行して、該開放状態中に普通電動役物に入球することによって入球が可能となるように構成されており、普通電動役物を開放するか否かの普通図柄抽選で当選し、普電開放遊技時のみ入球可能となっている。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、上述したように、普通図柄抽選での当選時に、所定の回数にわたり、所定時間の開放が行われる。具体的には、通常モード(通常遊技状態)時であれば、1回の当選により約0.2秒の開放が1回行なわれる。
第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10は、後述する当否判定の判定結果を示す第1特別図柄及び第2特別図柄の確定表示態様を、予め定められた変動時間の経過後に表示する。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84、電源基板にはCPU、ROM、RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
これにより、主制御装置80は、当該パチンコ機50全体の制御を司るよう構成されている。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
発射制御装置84は、発射モータ30を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を表示させる。
このように、サブ統合制御装置83、および演出図柄制御装置82は、主制御装置80からのデータ及びコマンド(信号、或いは通知)に基づいて、複数種類設けられた各種演出の内から何れかを選択決定して、該選択決定した各種演出を演出図柄表示装置6に表示して実行するよう構成されている。
[第一実施形態]
次に、第一実施形態におけるパチンコの動作について説明する。
また、演出図柄表示装置6の画面上では、上記各特別図柄に対応した演出図柄を変動表示させる疑似演出に加えて、第1特図保留数表示装置18又は第2特図保留数表示装置19にて表示される保留図柄に対応した第1保留図柄や第2保留図柄が表示されるようにしてもよい。さらに、変動中の保留記憶に係る大当りの期待度を示す変動中図柄も表示されるように構成してもよい。
そして、大当り遊技の終了後は、一定期間(所定数の大当り抽選が行われるまでの期間)にわたり、パチンコ機50の遊技状態が、大当り抽選で当る確率が上昇する「確変モード」や、普通図柄抽選処理での当選確率が上昇すると共に、普通図柄抽選処理での当選時の第2始動口12(普通電動役物)の開放時間が延長され、さらに普通図柄の変動時間が短縮される「時短モード」や、確変モードと時短モードのどちらでもない遊技状態である「通常モード」に移行可能に構成されている。
なお、本実施形態では、「確変モード」中は、「時短モード」と同様に、普通図柄抽選処理での当選確率が上昇すると共に、普通図柄抽選処理での当選時の第2始動口12(普通電動役物)の開放時間が延長され、さらに普通図柄の変動時間が短縮される。また一方、「時短モード」では、大当り抽選に係る当否抽選確率は上昇しない。
また、「時短モード」における上記機能すなわち、普通図柄抽選処理での当選確率が上昇すると共に、普通図柄抽選処理での当選時の第2始動口12(普通電動役物)の開放時間が延長され、さらに普通図柄の変動時間が短縮される機能は、以下、「開放延長機能」とも呼称する。よって、該「開放延長機能」は、「確変モード」および「時短モード」の何れにおいても、作動する。
(1)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図5に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数1,2の更新(S45)を行うことで、各種乱数(数値データ)の更新を実行する。
また、大当り判定用乱数は、0〜3899の範囲であり、乱数の大きさは3900である。なお、通常モードにおいて大当りとなる値の数は13(大当り確率は1/300)で、775〜778,1775〜1778,2775〜2779となる。また、確変モードにおいては、大当りとなる値の数は、13よりも大きい数となる。
また、変動パターン決定用乱数2の値は、0〜600の範囲であり、乱数の大きさは601である。
(2)始動入賞確認処理について
次に、第1始動口11又は第2始動口12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶の生成等を行う始動入賞確認処理について、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンにて実行される入賞確認処理(S50)からコールされるサブルーチンとして構成されている。
すなわち、S110では、第1始動口11に遊技球が入球したことに起因して、数値データとしての各種乱数を抽出すると共に、該抽出した数値データを第1特別図柄に係る保留記憶として記憶する。
そして、消化されていない第1特別図柄に係る保留記憶の数を示す保留数コマンドを、サブ統合制御装置83に送信し、S115に処理を移行する。
本実施形態の先読み判定処理(S115)は、後述する当否判定処理の実行前に、記憶された数値データが大当りとなる内容を備えているか否か、すなわち特定の数値と合致するか否かを、後述する当否判定処理の前に確認する処理である。
さらに、確認した結果に係る情報(信号)である各種先読みコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する処理である。
すなわち、S130では、第2始動口12に遊技球が入球したことに起因して、数値データとしての各種乱数を抽出すると共に、該抽出した数値データを第2特別図柄に係る保留記憶として記憶する。
そして、消化されていない第2特別図柄に係る保留記憶の数を示す保留数コマンドを、サブ統合制御装置83に送信し、S135に処理を移行する。
本実施形態の先読み判定処理(S135)は、後述する当否判定処理の実行前に、記憶された数値データが大当りとなる内容を備えているか否か、すなわち特定の数値と合致するか否かを、後述する当否判定処理の前に確認する処理である。
さらに、確認した結果に係る情報(信号)である各種先読みコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する処理である。
(3)先読み判定処理について
次に、新たに発生した第1特別図柄又は第2特別図柄に係る保留記憶に関し、これに対応する大当り決定用乱数等の値と合致するか否かを判定する先読み判定処理について、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、始動入賞確認処理からコールされる。
なお、本実施形態では、図7に示す処理は、上記S115及びS135の何れにおいても実行される共通の処理である。
また、他の構成として、ハズレ図柄も複数備え、該ハズレ図柄には予め大まかな変動内容が指定されており、変動パターン決定用乱数を用いて変動パターンを選択する構成も考えられる。この場合は、大当り図柄決定用乱数ではなく、図柄決定用乱数となる。
大まかな変動内容とは、リーチを行わずにハズレる変動か、リーチを行った後にハズレる変動か、或いは、疑似連続変動(一変動中に、あたかも複数回変動したかのように見せかける変動演出)を行なう変動か、といった情報である。そして、該大まかな変動内容が、ハズレ図柄によって指定されており(例えばリーチハズレの場合は変動パターン決定用乱数にて、複数あるリーチ演出の中から選択することになる。)、これにより、図柄情報を先読みコマンドで送るだけで、サブ統合制御装置83は当否結果、及び変動内容を把握することができ、その内容によって先読み演出を実行するか否かを決定することができる。
先読み判定処理で判断する内容は特に限定するものではなく、先読み演出で行ないたい内容に合致したデータを主制御装置80が送ればよい。
「変動テーブル種別コマンド」は、現状、後述する当否判定処理(図9参照)のS250及びS260にて変動パターンを決定する際に参照する変動テーブルが、平均変動時間の異なる複数種類の第1変動テーブル又は第2変動テーブルの何れに設定されている状態であるかを判断し、参照することが設定されている変動テーブルの種別を示唆するコマンドである。
本実施形態では、通常遊技状態では第1変動テーブルが、確変遊技状態(ST期間)又は時短遊技状態には第2変動テーブルが参照されるように設定されているので、上記判定に際し、確変フラグ又は時短フラグの値を判定し、該フラグに1が設定されていれば第2変動テーブルを、0が設定されていれば第1変動テーブルを参照する状態にあると判断し、当該内容のコマンドを生成する。
なお、このような構成に限らず、参照する変動テーブル種別を示唆するフラグを個別に備えてこれを判定するようにしても良いし、参照する変動テーブル種別を示唆する情報を所定のバッファに格納して、該格納された情報を判定するようにしても良い。
本実施形態では、当該変動テーブルの種別に基づいて、後述する「期待度演出」の対象を決定するものである。
次に、保留記憶として記憶された大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図8〜11のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される処理である。
待機コマンド送信処理は、現在が変動表示を実行しておらず且つ、第1特別図柄に係る保留記憶、及び第2特別図柄に係る保留記憶の何れも存在しておらず、即時次に変動表示を行う予定が無い状態であるとして、サブ統合制御装置83に対して、待機コマンドを送信する処理である。
なお、待機コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、直前に変動表示が終了して確定表示態様にて表示されている特別図柄に対応した疑似図柄(演出図柄とも呼称する)に関して、該確定表示態様に対応した疑似確定表示態様にて維持する「待機表示」を開始する。演出図柄表示装置6にて該待機表示を実行中の画面を、以下に「待機画面」と呼称する。また、後述するが、本実施形態では、待機フラグに1が設定されている状態での表示として、「待機表示」の他に「デモ表示」(後で、詳述する)を備える。演出図柄表示装置6にて該デモ表示を実行中の画面を、以下に「デモ画面」と呼称する。また、デモ表示或いはデモ画面を実行する演出は、所謂デモンストレーション演出であって、機種説明、ルール説明、仕様説明、メーカー情報、或いは、CM等を行う演出である。
このように本実施形態のS230およびS235は、始動入賞確認処理のS110又はS130にて記憶された数値データに基づいて、大当り遊技を発生させるか否かの当否判定すなわち大当り判定を実行する処理である。
なお、上述したハズレ図柄を複数備える構成の場合には、S240で否定判定時に移行する上記S260において、ハズレ図柄決定処理が行なわれるように構成すれば良い。
S250では、上述したように、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定するものであるが、所定の変動テーブルを参照して該決定が行われる。
本実施形態において、変動テーブルには、変動パターン決定用乱数に対応した複数の変動パターンが設定されており、更にこれらの変動パターンには個々に変動時間が指定されている。
また、本実施形態の変動テーブルは、設定された変動パターンが指定する変動時間の平均である平均変動時間に関して、比較的長時間である平均変動時間に設定された第1変動テーブルと、該第1変動テーブルよりも比較的短時間である平均変動時間に設定された第2変動テーブルとを備える。
なお、平均変動時間の時間差は、リーチ演出の出現率による差であったり、リーチなしハズレでの変動時間の差であったりと、他のパラメータの差異の度合を反映することで、色々考えられる。
そして、本実施形態では、変動パターン決定処理にて参照する変動テーブルとして、上記第1変動テーブル又は第2変動テーブルの何れかが選択されており、選択されている変動テーブルに基づいて上記決定処理が為されるようになっている。
第1変動テーブルが参照される場合には、変動時間が比較的長時間となる傾向にあり、大当りとなるか否かの「変動演出」に対して充分な演出時間を充当することができ、一変動単位の多彩で趣向性に溢れた演出を遊技者に提供し易くなる。また、第2変動テーブルが参照される場合には、変動時間が比較的短時間となる傾向にあり、変動がテンポよくスピィーディーに消化されて、単位時間あたりの大当りの期待度が増し、大当りによる出玉を遊技者に期待させ易くなる。
よって、S250では、先ず、現在参照することになっている変動テーブルの種別を判断し、該判断の結果に基づいて第1変動テーブル又は第2変動テーブルの何れかを参照して、変動パターンの決定処理を行うものである。
すなわち、S250は、平均変動時間の異なる第1変動テーブル又は第2変動テーブルの何れかを参照して、変動パターンを選択する処理である。
なお、このようなS250の処理の内容は、後述するS260においても同様である。
なお、本実施形態では、S260にて、ハズレ時の消化した保留記憶に係る変動パターン(変動時間)を決定すると共に、これに先立って、ハズレ図柄を決定する処理を行う。この構成に限定することなく、S260の実行前に、ハズレ図柄を決定する処理を備えるように構成しても良い。これにより、上述したハズレ図柄を複数備える構成であれば、好適な制御処理を行うことができる。
このようにS245及びS260は、大当りとなるか否かの判定結果に基づいて、該判定結果を示す特別図柄すなわち、大当り図柄又はハズレ図柄を、決定する処理である。
すなわち、S275では、上記S250又はS260で決定した変動パターンの種別を示す変動パターン信号(コマンド)を、サブ統合制御装置83に送信する処理を行う。
また、変動開始コマンドは、さらに、大当り抽選により消化された保留記憶が、第1始動口11への入賞により生成されたものであるか、第2始動口12への入賞により生成されたものであるかを示している。
このように、S285は、大当りとするか否かの当否判定結果に基づいて決定された特別図柄に係る大当り図柄またはハズレ図柄を表示させる処理である。そして、図柄確定コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、特別図柄に対応した疑似図柄によって、上述したように疑似確定表示を行うことにより、当否抽選の結果を表示する。
S300では、主制御装置80は、確定表示されていた特図(第1特別図柄又は第2特別図柄)が大当り時のものであるか否か、すなわち大当り図柄であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S300:Yes)、S305に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S300:No)、S340に処理を移行する。
また、パチンコ機50は、確変カウンタを備える。確変カウンタは、ST期間である所定の変動回数(例えば、100回)に対応したカウンタ値(例えば、100)がST期間開始時に設定され、変動終了毎にデクリメント処理されるカウンタである。該確変カウンタが0となることで、ST期間が終了する。
S350で、主制御装置80は、確変フラグに0を設定して、S355に処理を移行する。
また、パチンコ機50は、上記確変カウンタとは別に時短カウンタを備える。時短カウンタは、時短状態である所定の変動回数(例えば、100回)に対応したカウンタ値(例えば、100)が時短状態開始時に設定され、変動終了毎にデクリメント処理されるカウンタである。該時短カウンタが0となることで、時短状態が終了する。
図示しないが、主制御装置80は、時短フラグが1であることに基づいて、普通電動役物の開放時間を延長する「開放延長制御処理」を備える。
S365で、主制御装置80は、時短フラグに0を設定して、S370に処理を移行する。
(5)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技の進行を制御する大当り遊技処理について、図12〜14のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから実行される処理である。
続いて図13に関して、大入賞口14の開放中に移行するS430では、主制御装置80は、大入賞口14に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S430:Yes)、S440に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S430:No)、S435に処理を移行する。
S445では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
一方、S465では、主制御装置80は、大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
S485では、主制御装置80は、大当り遊技後に確変モードに移行するか否か、すなわちST期間に移行するか否か、を判定し、肯定判定の場合には(S485:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の回数(確変回数、ST回数例えば、100回)に相当するカウンタ値を確変カウンタに設定すると共に(S490)、確変フラグに1をセットし(S495)、S500に処理を移行する。
次に、本実施形態におけるパチンコ機50に係る仕様について、図15を参照して説明する。
先ず、大当り確率すなわち、第1特別図柄及び第2特別図柄に係る当否抽選の結果として大当りとなる確率は、上述したように、1/300に設定されている。
大当り遊技状態終了後に特別図柄に係る当否抽選の抽選確率が通常遊技状態のそれよりも高い高確率に変動する割合は、第1特別図柄及び第2特別図柄で大当りとなった場合、何れも、その60%が変動する。
大当り遊技状態終了後に「開放延長機能」が作動する割合は、第1特別図柄及び第2特別図柄で大当りとなった場合、何れも、その90%が変動する。
また、普通図柄に係る当否抽選の抽選確率は、通常遊技状態で1/10、開放延長機能の作動時で1/1.0101に設定されている。
さらに、普通図柄が当った場合の普通電動役物に係る開放時間は、通常遊技状態で0.2秒間、開放延長機能の作動時で1秒間を3回、に設定されている。
次に、本実施形態の第1及び第2特別図柄の大当り時の振り分けについて、図16を参照して説明する。
図16(a)は、第1特別図柄の大当り時の振り分け内容を、また、図16(b)は、第2特別図柄の大当り時の振り分け内容を示す。
なお、大当り遊技後に移行する遊技状態の種別については、「高確サポ有り」が「確変モード」に、「低確サポ有り」が「時短モード」に、そして「低確サポ無し」が「通常モード」に相当する。
すなわち、確変機能及び開放延長機能が100回作動し、大当りラウンド数が15ラウンドで、高確サポ有りに移行する大当りとなる振分率は、第1特別図柄では「特図1−図柄1」が選択された場合の10/100であるのに対して、第2特別図柄では「特図2−図柄1」が選択された場合の60/100である。
また、確変機能が作動せず、開放延長機能が100回作動し、大当りラウンド数が15ラウンドで、低確サポ有りに移行する大当りとなる振分率は、第1特別図柄では「特図1−図柄3」が選択された場合の5/100であるのに対して、第2特別図柄では「特図2−図柄2」が選択された場合の30/100である。
また、確変機能及び開放延長機能が共に作動せず、大当りラウンド数が15ラウンドで、低確サポ無しに移行する大当りとなる振分率は、第1特別図柄では「特図1−図柄5」が選択された場合の5/100であるのに対して、第2特別図柄では「特図2−図柄3」が選択された場合の10/100である。
さらに、第1特別図柄では大当りラウンド数として、15ラウンドと10ラウンドの何れかが選択されるのに対して、第2特別図柄では15ラウンドのみが選択される。このように、比較的多いラウンド数すなわち多くの賞球を獲得可能な大当りを選択する確率は、第1特別図柄よりも第2特別図柄の方が高くなるように設定されている。
次に、本実施形態の初期設定割合テーブル及び変更割合テーブル1の振り分けについて、図17及び図18を参照して説明する。
図17は、本実施形態の初期設定割合テーブルの、図18は変更割合テーブル1の説明図である。
先ず、本実施形態では、「確変モード」中すなわち「確変機能」及び「開放延長機能」が共に作動する状態中において、サブ統合制御装置83が実行する第2特別図柄に対応した複数種類の演出(疑似演出と図示)を備える。そして、該複数種類の演出の何れを選択するかの振分け率が設定されたテーブルとして、「初期割合設定テーブル」と「変更割合設定テーブル1」を備えている。
本実施形態のサブ統合制御装置83は、「確変モード」中において、「初期割合設定テーブル」と「変更割合設定テーブル1」の何れかを参照して、第2特別図柄の演出を選択してこれを実行する。なお、大当り遊技状態終了後の、「確変モード」への移行時には、先ず「初期割合設定テーブル」が選択され、該テーブルが参照される。
疑似演出1〜28は、ハズレ時か否か、対応する第2特別図柄の変動時間、及び乱数値に基づいて、何れかが選択される。なお、本実施形態では、疑似演出1〜28の何れかを選択するための特定の乱数カウンタ(0〜19を生成)を備え、抽出した乱数値(数値データ)に基づいて疑似演出の種別を決定する。
なお、第2特別図柄の変動時間は、主制御装置80により選択決定される。主制御装置80は、決定した情報を含む「特図変動開始コマンド」を当否判定処理(図9)のS275にて送信し、サブ統合制御装置83は、該コマンドに基づいて、疑似演出の種別を決定する。
また、サブ統合制御装置83は、特図変動開始コマンドの受信時に、上記特定の乱数カウンタから乱数値を抽出するよう構成されている。
ハズレ時の第2特別図柄の変動時間は、4秒間、12秒間、15秒間、18秒間、および25秒間の何れかが、設定されている。
例えば、変動時間が12秒間の場合、乱数値が0〜7であれば、疑似演出2が選択され、乱数値が8〜15であれば、疑似演出3が選択され、乱数値が16〜19であれば、疑似演出4が選択される。
大当り時の第2特別図柄の変動時間は、12秒間、18秒間、25秒間および30秒間の何れかが、設定されている。
例えば、変動時間が12秒間の場合、乱数値が0〜9であれば、疑似演出18が選択され、乱数値が10〜19であれば、疑似演出19が選択される。
なお、リーチ演出が実行されない疑似演出2および3では、「疑似連」演出を実行するよう構成されている。
「変更割合テーブル1」でも、ハズレ時の第2特別図柄の変動時間は、4秒間、12秒間、15秒間、18秒間、および25秒間の何れかが、設定されている。但し、「初期設定割合テーブル」とは、各疑似演出に対して設定された乱数値の値が異なる。
例えば、変動時間が12秒間の場合、乱数値が0〜7であれば、疑似演出3が選択され、乱数値が8〜19であれば、疑似演出4が選択され、疑似演出2には乱数値が割り当てられていないため、疑似演出2が実行されることがない。そして、疑似演出2が選択実行されないことにより、実質的なリーチ確率が向上する。
このように、本実施形態の「変更割合テーブル1」は、疑似演出の種別を選択する上で、「初期設定割合テーブル」とは異なる選択割合が設定されている。同じ種類の疑似演出でも、振り分けられている乱数値が異なる。また、特定の疑似演出に関して、一方では選択される可能性を有していても、他方では可能性を有していないよう、設定されている。
このように設定されることで、「初期設定割合テーブル」を参照する場合と、「変更割合テーブル1」を参照する場合とでは、演出内容が異なるよう構成されている。
図19を参照して、本実施形態のサブ統合制御装置83が実行する「変動開始処理」について説明する。
上述したように、サブ統合制御装置83は、第1特別図柄および第2特別図柄に対応した疑似図柄を演出図柄表示装置6に表示し、主制御装置80が決定した変動時間と同じ時間に亘って疑似演出(変動表示)を行う。サブ統合制御装置83は、該疑似演出を、主制御装置80から送信されたコマンドに基づいて実行するものであり、以下説明する「変動開始処理」は、本実施形態のサブ統合制御装置83が、疑似演出を実行開始するための制御処理である。
特図変動開始コマンドは、主制御装置80が当否判定処理(図9)のS275で送信するコマンドである。
「待機フラグ」および「デモフラグ」については、後で詳述する。
図20を参照して、本実施形態のサブ統合制御装置83が実行する「待機コマンド受信処理」について説明する。
先ず、サブ統合制御装置83は、S650で、「待機コマンド」を受信したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S650:Yes)、S655に処理を移行し、否定判定の場合には(S650:No)、本処理を終了する。
「待機コマンド」は、主制御装置80が当否判定処理(図9)のS382で送信するコマンドで、第1および第2特別図柄に係る変動表示が非実行中で、第1及び第2特別図柄の保留記憶が何れも無い状態において、送信されるコマンドである。
なお、サブ統合制御装置83が「待機コマンド」を受信したことにより、演出図柄表示装置6に、疑似図柄の疑似確定表示態様にて維持継続する図柄待機表示を実行開始する。
サブ統合制御装置83は、S660で、「待機フラグ」に1を設定して、本処理を終了する。
すなわち、「待機コマンド」の受信により開始された図柄待機表示が、15秒間維持された時点で、「待機フラグ」に1が設定される。本実施形態の「待機フラグ」に1が設定されることで移行する「待機状態」は、サブ統合制御装置83が演出図柄表示装置6に、「図柄待機表示」(後述する図29(a)を参照 待機画面とも呼称する)又は後述する「デモ表示」(後述する図29(b)を参照 デモ画面とも呼称する)の何れかの態様で表示を行う状態である。
図21を参照して、本実施形態のサブ統合制御装置83が実行する「表示切替処理」について説明する。
本実施形態の「表示切替処理」は、「待機状態」において、サブ統合制御装置83が演出図柄表示装置6にて表示する態様を、「図柄待機表示」と「デモ表示」の間で切り替える処理である。
先ず、サブ統合制御装置83は、S700で、「待機フラグ」に1が設定されているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S700:Yes)、S705に処理を移行し、否定判定の場合には(S700:No)、本処理を終了する。
次いで、サブ統合制御装置83は、S705で、「待機フラグ」に1が設定されてから15秒間以上が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S705:Yes)、S710に処理を移行し、否定判定の場合には(S705:No)、本処理を終了する。
さらに、サブ統合制御装置83は、S710で、「デモフラグ」に1が設定されているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S710:Yes)、S725に処理を移行し、否定判定の場合には(S710:No)、S715に処理を移行する。
サブ統合制御装置83は、S720で、「デモフラグ」に1を設定して、本処理を終了する。
「デモフラグ」は、1が設定されることで、待機フラグに1が設定されてから、換言すれば待機状態に移行してから15秒間以上が経過し且つ未だ変動表示が開始されていない状態を示すフラグである。さらにいえば、最後の変動表示が終了してから、30秒間以上が経過しても未だ次の変動表示が開始されていない状態を示すフラグである。
サブ統合制御装置83は、S730で、デモ表示の実行開始から30秒間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S730:Yes)、S735に処理を移行し、否定判定の場合には(S730:No)、本処理を終了する。
サブ統合制御装置83は、S735で、「図柄待機表示処理」を実行して演出図柄表示装置6にて表示する態様を、「図柄待機表示」として、本処理を終了する。
このように、本実施形態の「表示切替処理」が構成されることで、待機状態が開始されると、既に15秒間維持されてきた「図柄待機表示」が更に15秒間維持された後、次に「デモ表示」、続いて「図柄待機表示」が30秒間毎に交互に実行される。
図22を参照して、本実施形態のサブ統合制御装置83が実行する「疑似演出決定処理」について説明する。
「疑似演出決定処理」は、上述した「変動開始処理」(図19)のS605の処理である。
サブ統合制御装置83は、S900で、確変中すなわち「確変モード」中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S900:Yes)、S905に処理を移行し、否定判定の場合には(S900:No)、S920に処理を移行する。
次いで、サブ統合制御装置83は、S905で、受信した特図変動開始コマンドに対応した変動表示の結果がハズレとなる変動か否かを判定し、肯定判定の場合には(S905:Yes)、S910に処理を移行し、否定判定の場合には(S905:No)、S920に処理を移行する。
さらに、サブ統合制御装置83は、S910で、受信した特図変動開始コマンドに対応した変動表示は第2特別図柄に基づく変動か否かを判定し、肯定判定の場合には(S910:Yes)、S915に処理を移行し、否定判定の場合には(S910:No)、S920に処理を移行する。
なお、「テーブル種別バッファ」に格納されている疑似演出選択テーブルとは、本実施形態では、上述した「初期割合設定テーブル」又は「変更割合設定テーブル1」である。「テーブル種別バッファ」については、後で詳述する。
すなわち、S920は、非確変中である場合、大当りとなる変動である場合、又は、第1特別図柄に係る変動である場合、の何れかの場合に実行される処理である。
図23を参照して、本実施形態のサブ統合制御装置83が実行する「デモ間変動回数計数処理」について説明する。
「デモ間変動回数計数処理」は、前回の「デモ表示」の実行開始から、今回の「デモ表示」の実行開始までに、特別図柄に対応した疑似図柄の変動表示の回数を計数する処理である。
サブ統合制御装置83は、S950で、「変更フラグ」が1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S950:Yes)、S955に処理を移行し、否定判定の場合には(S950:No)、S980に処理を移行する。
「変更フラグ」については、後述するが、確変モード中の、且つ「設定割合変更可能期間」中に、「デモ表示(デモ演出とも呼称する)」が実行された場合に、1が設定されるフラグである。「設定割合変更可能期間」については、後で詳述する。
「変動回数カウンタ」は、確変モード中の、「デモ表示」間の特別図柄に係る変動表示回数をカウントするカウンタである。
サブ統合制御装置83は、S970で、変動回数カウンタのカウント値を「変動回数バッファ」に格納し、S975で、変動回数カウンタのカウント値を0にクリアする処理を実行して、本処理を終了する。
S980およびS985は、変更フラグが0にクリアされた時に、変動回数カウンタに何らかのカウント値が設定されている場合、これをクリアする処理である。つまり、変動回数カウンタは、変更フラグが0にクリアされると、これに伴い0にクリアされる。
図24を参照して、本実施形態のサブ統合制御装置83が実行する「演出選択割合変更処理」について説明する。
「演出選択割合変更処理」は、確変中且つ設定割合変更可能期間中において、デモ表示が実行された際に、第2特別図柄のハズレ時に参照する疑似演出選択テーブルを変更する処理である。
サブ統合制御装置83は、S800で、確変モード中か否かを判定し、肯定判定の場合には(S800:Yes)、S805に処理を移行し、否定判定の場合には(S800:No)、S840に処理を移行する。
サブ統合制御装置83は、S805で、現時点が「設定割合変更可能期間」中か否かを判定し、肯定判定の場合には(S805:Yes)、S810に処理を移行し、否定判定の場合には(S805:No)、S830に処理を移行する。
さらに、確変期間は、確変期間の開始時から10回目の変動表示の抽選の実行迄の期間、及び、91回目の変動表示の抽選の実行時から確変期間の終了時迄の期間、を第2特別図柄のハズレ時に参照する疑似演出選択テーブルを変更不能な特定の期間として備えている。(図25参照 選択割合変更禁止期間とも呼称する)
このように、本実施形態の確変モード中は、上記期間の種別によって、第2特別図柄のハズレ時に参照する疑似演出選択テーブルを変更可能または変更不能となるよう構成されている。そして、確変モード中の最初と最後の特定の期間は、変更不能となっている。
サブ統合制御装置83は、S835で、第2特別図柄のハズレ時に参照する疑似演出選択テーブルとして、「初期設定割合テーブル」を選択して、「テーブル種別バッファ」に格納する処理を実行して、本処理を終了する。
「テーブル種別バッファ」は、第2特別図柄のハズレ時に実行する疑似演出の種別を選択決定する際に参照する疑似演出選択テーブルの種別を格納するバッファであり、上述した「疑似演出決定処理」(図22)のS915で参照するバッファである。
サブ統合制御装置83は、S815で、変更フラグに1が設定されているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S815:Yes)、S820に処理を移行し、否定判定の場合には(S815:No)、S850に処理を移行する。
すなわち、S850およびS855では、確変モード中の「設定割合変更可能期間」において、最初の「デモ表示(デモ演出)」が実行されると、「初期設定割合テーブル」から「変更割合テーブル1」に変更する処理を行う。
サブ統合制御装置83は、S825で、第2特別図柄のハズレ時に参照する疑似演出選択テーブルとして、現在「テーブル種別バッファ」に格納されているテーブルとは異なるテーブル、すなわち、「初期設定割合テーブル」が格納されていれば「変更割合テーブル1」を、また、「変更割合テーブル1」が格納されていれば「初期設定割合テーブル」を、格納する処理を実行して、本処理を終了する。
すなわち、S820およびS855では、「設定割合変更可能期間」において新たな「デモ表示」が実行された場合、変動回数バッファの数値が所定回数以上であることに基づいて、「変更割合テーブル1」から「初期設定割合テーブル」へ、または「初期設定割合テーブル」から「変更割合テーブル1」へ変更し、所定回数未満であれば上記変更を行わない処理である。
図25〜28のタイミングチャート及び、図29〜31の表示例を参照して、本実施形態のサブ統合制御装置83が「演出選択割合変更処理」を実行した場合の、変更例を説明する。
先ず図25に示すように、大当り遊技後に大当り確率が低確率から高確率に変動すると、本実施形態では変動回数が100回に回数切りされた確変モード(ST)に移行する。該確変モードは、開始直後の選択割合変更禁止期間、続いて選択割合変更可能期間、そして最後の選択割合変更禁止期間の、3種類の期間に分割されている。
また、確変モードの最後の選択割合変更禁止期間中に、2回目の「デモ表示(デモ演出)」が実行開始されると、上述した場合と同様に、「演出選択割合変更処理」(図24)のS805が否定判定、S830も否定判定となって、テーブル種別バッファに格納された「初期設定割合テーブル」は変更されないので、この状態でハズレとなる第2特別図柄の始動入賞が発生したとしても、「初期設定割合テーブル」を継続して参照することとなる。
本実施形態では、確変モードの最初、及び最後の特定の期間を選択割合変更禁止期間に設定することで、該期間では「デモ表示(デモ演出)」が実行されても、これに関係無く「初期設定割合テーブル」が参照されるように構成されている。
この状態で、選択割合変更可能期間が終了して選択割合変更禁止期間に移行すると、サブ統合制御装置83による「演出選択割合変更処理」(図24)のS805が否定判定、S830が肯定判定となって、S835でテーブル種別バッファに格納された「変更割合テーブル1」は「初期設定割合テーブル」の格納によって変更される。この状態でハズレとなる第2特別図柄の始動入賞が発生すると、サブ統合制御装置83による「疑似演出決定処理」(図22)のS915でテーブル種別バッファに格納されている「初期設定割合テーブル」を参照して疑似演出が選択決定されることとなる。
選択割合変更可能期間中に、例えば遊技者が発射を中断して第1特別図柄および第2特別図柄の保留記憶が無くなると、本実施形態では図29(a)に示すように、演出図柄表示装置6には、確変中報知表示101と共に、疑似図柄(演出図柄)が例えば「123」のハズレ図柄態様で確定表示されたまま維持される図柄待機表示が実行される。当該状態中に、ハズレとなる第2特別図柄の始動入賞が発生した場合には、サブ統合制御装置83による「疑似演出決定処理」(図22)のS915でテーブル種別バッファに格納されている「初期設定割合テーブル」を参照して疑似演出が選択決定されることとなる。
図29(a)の図柄待機表示が実行開始してから所定時間(例えば、30秒間)が経過すると、図27に示す1回目の「デモ表示(デモ演出)」が、図29(b)の態様にて表示開始される。本実施形態に係るパチンコ機50の「デモ表示(デモ演出)」は、例えばパチンコ機50の仕様等を説明するデモンストレーション演出として、図示したキャラクタ表示に加えて機種名となる「CR熊の達吉」の表示を行うよう設定されている。
なお、この際、上述した図26の場合と同様に、「デモ表示(デモ演出)」の実行開始に伴い、「変更割合テーブル1」を参照して疑似演出が選択決定されることとなる。
「デモ表示(デモ演出)」の実行開始から、デモ実行時間(例えば、30秒間)が経過すると、「表示切替処理」(図21)のS735によって「デモ表示(デモ演出)」は終了して、図29(c)の図柄待機表示が実行される。
この状態では、「演出選択割合変更処理」(図24)のS810が否定判定となることで、「変更割合テーブル1」を継続して参照する。
なお、図29(c)の図柄待機表示は、図29(a)の図柄待機表示と同じ表示態様、すなわち、遊技者が両者を判別不能な表示態様で表示されるよう構成されており、遊技者は該「待機画面」を見ただけでは、参照するテーブルが、「初期設定割合テーブル」から「変更割合テーブル1」に変更されたことを推知することは、不可能となっている。
さらに、図29(c)の図柄待機表示が実行開始してから所定時間(例えば、30秒間)が経過するまでに、例えば図27に示すように2回の変動表示が実行され、その後に再度図29(c)と同様の図柄待機表示を経た後、2回目の「デモ表示(デモ演出)」が、図27に示すように実行された場合、演出図柄表示装置6には、図29(d)の態様にて表示開始される。
この状態では、変動回数バッファの数値が「2」であることから、「演出選択割合変更処理」(図24)のS820が否定判定となることで、「変更割合テーブル1」を継続して参照する。
なお、図29(c)の図柄待機表示が実行開始してから所定時間(例えば、30秒間)が経過するまで、変動表示が実行されない場合であっても、変動回数バッファの数値が0であることから、「演出選択割合変更処理」(図24)のS820が否定判定となることで、「変更割合テーブル1」を継続して参照する。
この状態で、選択割合変更可能期間が終了して選択割合変更禁止期間に移行すると、サブ統合制御装置83による「演出選択割合変更処理」(図24)のS805が否定判定、S830が肯定判定となって、S835でテーブル種別バッファに格納された「変更割合テーブル1」は「初期設定割合テーブル」の格納によって変更される。この状態でハズレとなる第2特別図柄の始動入賞が発生すると、サブ統合制御装置83による「疑似演出決定処理」(図22)のS915でテーブル種別バッファに格納されている「初期設定割合テーブル」を参照して疑似演出が選択決定されることとなる。
選択割合変更可能期間中に、例えば遊技者が発射を中断して第1特別図柄および第2特別図柄の保留記憶が無くなると、本実施形態では図30(a)に示すように、演出図柄表示装置6には、確変中報知表示101と共に、疑似図柄(演出図柄)が例えば「123」のハズレ図柄態様で確定表示されたまま維持される図柄待機表示が実行される。当該状態中に、ハズレとなる第2特別図柄の始動入賞が発生した場合には、サブ統合制御装置83による「疑似演出決定処理」(図22)のS915でテーブル種別バッファに格納されている「初期設定割合テーブル」を参照して疑似演出が選択決定されることとなる。
図30(a)の図柄待機表示が実行開始してから所定時間(例えば、30秒間)が経過すると、図28に示す1回目の「デモ表示(デモ演出)」が、図30(b)の態様にて表示開始される。
なお、この際、上述した図26の場合と同様に、「デモ表示(デモ演出)」の実行開始に伴い、「変更割合テーブル1」を参照して疑似演出が選択決定されることとなる。
「デモ表示(デモ演出)」の終了後、1回目の変動表示が、図30(c)及び図30(d)に示す態様で実行される。その後、引き続き図28に示すように、デモ表示後に例えば10回の変動表示が実行されて待機状態となると、図31(a)に示す態様で図柄待機表示が実行される。
図30(b)から図31(a)までの状態では、何れも、疑似演出が選択決定される際に、「変更割合テーブル1」を参照こととなる。
図31(a)に示す図柄待機表示の実行開始から所定時間(例えば、30秒間)が経過するまで、変動表示が実行されない場合、図28に示す2回目の「デモ表示(デモ演出)」が、図31(b)の態様で実行開始される。該実行開始によって、「演出選択割合変更処理」(図24)のS820が肯定判定となり、S825が実行されて、テーブル種別バッファに格納された「変更割合テーブル1」は「初期設定割合テーブル」の格納によって変更される。この状態でハズレとなる第2特別図柄の始動入賞が発生すると、サブ統合制御装置83による「疑似演出決定処理」(図22)のS915でテーブル種別バッファに格納されている「初期設定割合テーブル」を参照して疑似演出が選択決定されることとなる。
その後、選択割合変更可能期間が終了して選択割合変更禁止期間に移行すると、サブ統合制御装置83による「演出選択割合変更処理」(図24)のS805が否定判定、S830が否定判定となって、テーブル種別バッファに格納された「初期設定割合テーブル」は維持される。
次に本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態は、サブ統合制御装置83が実行する「演出選択割合変更処理」(図24)にて変更するテーブルの種別において第一実施形態と相違するため、相違する点においてのみ具体例について説明する。
よって、上記相違点について、図32および33を参照して説明し、同様の構成および作用については第一実施形態を援用することで、ここでの説明を割愛するものとする。
図32に示すように、変更割合テーブル2は、上述した「初期設定割合テーブル」及び変更割合テーブル1と、同様に疑似演出1〜28を備える。しかし、各疑似演出に対して、乱数値の値を異ならせて設定している。また、疑似演出2および5には、乱数値が割り当てられておらず、該演出が実行されることがないようになっている。
また、図33に示すように、変更割合テーブル3は、上述した「初期設定割合テーブル」、変更割合テーブル1、及び変更割合テーブル2と、同様に疑似演出1〜28を備える。しかし、各疑似演出に対して、乱数値の値を異ならせて設定している。また、疑似演出2、5、および9には、乱数値が割り当てられておらず、該演出が実行されることがないようになっている。
このように設定されることで、「初期設定割合テーブル」、「変更割合テーブル1」、「変更割合テーブル2」、または「変更割合テーブル3」を参照する場合、個々に演出内容が異なるよう構成されている。
なお、本実施形態における、「変更割合テーブル2」および「変更割合テーブル3」の、大当り時のテーブル設定内容は、何れも、上述した「初期設定割合テーブル」と同様に構成されている。
また、「演出選択割合変更処理」(図24)のS825では、テーブル種別バッファに格納されているものとは異なるテーブルを格納する処理を実行するため、「変更割合テーブル1」が格納されていれば、「変更割合テーブル2」、「変更割合テーブル3」、および「初期設定割合テーブル」の内から、また、「変更割合テーブル2」が格納されていれば、「変更割合テーブル1」、「変更割合テーブル3」、および「初期設定割合テーブル」の内から、また、「変更割合テーブル3」が格納されていれば、「変更割合テーブル1」、「変更割合テーブル2」、および「初期設定割合テーブル」の内から、また、「初期設定割合テーブル」が格納されていれば、「変更割合テーブル1」、「変更割合テーブル2」、および「変更割合テーブル3」の内から、何れかを「テーブル選択抽選処理」によって選択するよう構成されている。
また、テーブル選択抽選処理では、「デモ表示(デモ演出)」の実行開始により、所定のテーブル選択用乱数を抽出して、該抽出された乱数値が所定の数値であるか否かの判定処理によって、何れのテーブルとするかを選択するよう構成している。
なお、このような構成に限定されることなく、上記複数のテーブルに対して、予め所定の選択順番を設定しておいて、該選択順番に従って選択処理を行うようにしても良い。例えば、「変更割合テーブル1」、「変更割合テーブル2」、「変更割合テーブル3」、「初期設定割合テーブル」の順番で選択され、「初期設定割合テーブル」の次には、最初の「変更割合テーブル1」に戻って、該ループを反復継続して行うようにしてもよい。
例えば、上述した実施形態では、疑似演出の選択割合を変更する構成としたが、「大当り予告」の選択割合を変更する構成としても良い。
すなわち、
始動口に遊技球が入球したことに起因して数値データを抽出する数値データ抽出手段と、数値データ抽出手段によって抽出された数値データを記憶する保留記憶手段と、保留記憶手段に記憶された数値データに基づいて大当り遊技を発生させるか否かの判定を行う大当り判定手段と、大当り判定手段の判定結果を示す特別図柄を予め定められた変動時間後に表示する特別図柄表示装置と、特別図柄が変動している際に行うと共に前記大当り遊技が発生することを示す予告を複数種類の中から選択する予告選択手段と、予告選択手段によって選択された予告を表示する演出図柄表示装置と、通常遊技状態から該通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である有利遊技状態に移行させる遊技状態移行手段と、通常遊技状態又は有利遊技状態において、大当り判定手段による判定が所定時間行われていなかった場合にデモンストレーション演出が実行される弾球遊技機に関するものであって、
この弾球遊技機は、予告選択手段による予告の選択割合を変更する予告選択割合変更手段を備え、予告選択手段は、遊技状態移行手段によって有利遊技状態に移行されると、初期設定割合に基づいて予告の選択を行い、予告選択割合変更手段は、少なくとも有利遊技状態において、デモンストレーション演出が実行されたことに起因して、有利遊技状態における演出選択手段による予告の選択割合を、初期設定割合とは異なる選択割合に変更する、ように構成してもよい。
このような構成によれば、有利遊技状態における予告の選択割合が変更可能となるため、有利遊技状態中に期待度の高い予告が全く出現しなかったり、同じ予告ばかりが出現する、といった状態が発生する確率を低下させることが可能となる。
また、有利遊技状態においてデモンストレーション演出が実行されることは、遊技者が意図的に遊技球の発射を止めていることが原因となる場合等が考えられる。そのようなデモンストレーション演出の実行を、予告の選択割合が変更される条件としたので、遊技者は発射を止めることで容易に且つ意図的に、予告の選択割合を変更することが可能となる。
さらに、デモンストレーション演出を遊技者に見せる機会が増え、当該弾球遊技機の魅力を、遊技者に改めて実感させることが可能となる。
すなわち、
始動口に遊技球が入球したことに起因して数値データを抽出する数値データ抽出手段と、数値データ抽出手段によって抽出された数値データを記憶する保留記憶手段と、保留記憶手段に記憶された数値データに基づいて大当り遊技を発生させるか否かの判定を行う大当り判定手段と、大当り判定手段の判定結果を示す特別図柄を予め定められた変動時間後に表示する特別図柄表示装置と、大当り判定手段による判定の前に前記大当り遊技が発生することを示す先読み予告を複数種類の中から選択する先読み予告選択手段と、先読み予告選択手段によって選択された先読み予告を表示する演出図柄表示装置と、通常遊技状態から該通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である有利遊技状態に移行させる遊技状態移行手段と、通常遊技状態又は有利遊技状態において、大当り判定手段による判定が所定時間行われていなかった場合にデモンストレーション演出が実行される弾球遊技機に関するものであって、
この弾球遊技機は、先読み予告選択手段による先読み予告の選択割合を変更する先読み予告選択割合変更手段を備え、先読み予告選択手段は、遊技状態移行手段によって有利遊技状態に移行されると、初期設定割合に基づいて先読み予告の選択を行い、先読み予告選択割合変更手段は、少なくとも有利遊技状態において、デモンストレーション演出が実行されたことに起因して、有利遊技状態における演出選択手段による先読み予告の選択割合を、初期設定割合とは異なる選択割合に変更する、ように構成してもよい。
このような構成によれば、有利遊技状態における先読み予告の選択割合が変更可能となるため、有利遊技状態中に期待度の高い先読み予告が全く出現しなかったり、同じ先読み予告ばかりが出現する、といった状態が発生する確率を低下させることが可能となる。
また、有利遊技状態においてデモンストレーション演出が実行されることは、遊技者が意図的に遊技球の発射を止めていることが原因となる場合等が考えられる。そのようなデモンストレーション演出の実行を、先読み予告の選択割合が変更される条件としたので、遊技者は発射を止めることで容易に且つ意図的に、先読み予告の選択割合を変更することが可能となる。
さらに、デモンストレーション演出を遊技者に見せる機会が増え、当該弾球遊技機の魅力を、遊技者に改めて実感させることが可能となる。
このように構成することで、前回と今回のデモ演出に関する1回のインターバルで、変動回数が所定回数に到達しなかったとしても、変動回数カウンタのクリア処理が実行されずカウンタ値は維持されるため、後に続いてデモ演出が行われた場合、そのインターバル中に実行された変動回数も変動回数カウンタに加算される。よって、複数回のインターバルに跨って、つまり複数回のデモ演出を実行した際に、変動回数が所定回数に到達すれば、疑似演出選択テーブルを変更可能な構成とすることができる。よって、遊技者は、デモ演出を実行させた後、任意の変動回数だけ変動表示を行い、テーブルが変更されていないと思えば更にデモ演出を発生させることを反復継続する過程で、変動回数の合算値が所定回数に到達すると、所望するテーブル変更を実現できる。
このような構成では、遊技者に所定回数が知られない構成或いは、不定な所定回数とする構成が好ましい。例えば、所定回数を複数種類備えておいて、何れの所定回数を選択するかを抽選により決定し、一定としないようにすることで、遊技者は予想した変動回数が所定回数に設定されているか否かを、楽しむことができる。
これにより、確変モード中且つ「変更割合テーブル」を参照中に大当りをさせないと、次回の確変モードの開始時から「初期設定割合テーブル」が参照されない。
したがって、確変モード中且つ「変更割合テーブル」を参照中に大当りが発生しなければ、次回の確変モードの開始直後は、メーカーとして遊技者に最も体感してもらいたい演出を、最適な選択割合にて提供することができる。
例えば、通常遊技状態中であっても、設定割合変更禁止期間(特定期間)中であっても、第1特別図柄の変動表示に関しても、また、変動が大当りとなる場合であっても、デモンストレーション演出が実行されたときに、疑似演出の変更割合を変更可能する構成としても良い。これらの何れかの条件を適宜、組み合わせたように構成しても良い。
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
始動入賞確認処理のS110及びS130が、数値データ抽出手段及び保留記憶手段の一例に相当する。
当否判定処理のS230及びS235が、大当り判定手段の一例に相当する。
第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10が、特別図柄表示装置の一例に相当する。
疑似演出1〜28が、演出の一例に、疑似演出決定処理が、演出選択手段の一例に相当する。
演出図柄表示装置6が、演出図柄表示装置の一例に相当する。
確変モード(図16の高確サポ有り状態 確変状態)が、有利遊技状態の一例に相当する。
大当り遊技処理のS485〜S510が、遊技状態移行手段の一例に相当する。
サブ統合制御装置83が待機コマンドを受信した後の30秒間が、所定時間の一例に相当する。
デモ表示或いはデモ画面を実行する演出が、デモンストレーション演出の一例に相当する。
パチンコ機50が弾球遊技機の一例に相当する。
初期設定割合テーブル、変更割合テーブル1〜3に設定された乱数の振り分けの違いが、選択割合の違いの一例に相当する。
演出選択割合変更処理が、演出選択割合変更手段の一例に相当する。
初期設定割合テーブルに設定された乱数の振り分け条件が、初期設定割合の一例に相当する。
変更割合テーブル1〜3に設定された乱数の振り分け条件が、初期設定割合とは異なる選択割合の一例に相当する。
変更割合テーブル1〜3が、複数の変更テーブルの一例に相当する。
第二実施形態の「テーブル選択抽選処理」が、テーブル選択手段の一例に相当する。
Claims (5)
- 始動口に遊技球が入球したことに起因して数値データを抽出する数値データ抽出手段と、
前記数値データ抽出手段によって抽出された前記数値データを記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に記憶された前記数値データに基づいて大当り遊技を発生させるか否かの判定を行う大当り判定手段と、
前記大当り判定手段の判定結果を示す特別図柄を予め定められた変動時間後に表示する特別図柄表示装置と、
前記特別図柄が変動している際に行う演出を複数種類の中から選択する演出選択手段と、
前記演出選択手段によって選択された演出を表示する演出図柄表示装置と、
通常遊技状態から該通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である有利遊技状態に移行させる遊技状態移行手段と、
前記通常遊技状態又は前記有利遊技状態において、前記大当り判定手段による判定が所定時間行われていなかった場合にデモンストレーション演出が実行される弾球遊技機において、
前記演出選択手段による前記演出の選択割合を変更する演出選択割合変更手段を備え、
前記演出選択手段は、前記遊技状態移行手段によって前記有利遊技状態に移行されると、初期設定割合に基づいて前記演出の選択を行い、
前記演出選択割合変更手段は、少なくとも前記有利遊技状態において、前記デモンストレーション演出が実行されたことに起因して、前記有利遊技状態における前記演出選択手段による前記演出の選択割合を、前記初期設定割合とは異なる選択割合に変更する
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記演出選択手段は、前記演出の選択割合が定められたテーブルに基づいて演出を選択し、
前記初期設定割合とは異なる前記演出の選択割合が定められた変更テーブルを複数備え、
前記演出選択割合変更手段によって変更される選択割合が定められたテーブルを前記複数の変更テーブルの中より選択するテーブル選択手段を備えた
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、
前記有利遊技状態には、前記特別図柄の変動回数にて区分された特定期間があり、
前記演出選択手段は、特定期間において、必ず前記初期設定割合に基づいて前記演出を選択する
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1乃至請求項3のうちのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
前記演出選択割合変更手段は、前記大当り判定手段によって大当り遊技を発生させないと判定された判定結果を示す前記特別図柄の変動の際に行う前記演出の選択割合のみを変更可能とした
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1乃至請求項4のうちのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
前記始動口には、第1始動口と第2始動口とがあり、
前記保留記憶手段には、前記第1始動口に遊技球が入球したことに起因して抽出された数値データを記憶する第1保留記憶手段と、前記第2始動口に遊技球が入球したことに起因して抽出された数値データを記憶する第2保留記憶手段とがあり、
前記特別図柄表示装置には、第1保留記憶手段に記憶された数値データに基づく前記大当り判定手段の判定結果を示す第1特別図柄を表示する第1特別図柄表示装置と、第2保留記憶手段に記憶された数値データに基づく前記大当り判定手段の判定結果を示す第2特別図柄を表示する第2特別図柄表示装置とがあり、
前記有利遊技状態は、前記通常遊技状態に比べて前記第2始動口への遊技球の入球が容易になるように設定されており、
前記演出選択割合変更手段は、前記第2特別図柄が変動されている際に行われる前記演出の選択割合のみを変更可能とした
ことを特徴とする弾球遊技機。
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