JP2019055098A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Tatsuya Unno
達也 海野
竜二 中谷
Ryuji Nakatani
竜二 中谷
昌弘 本田
Masahiro Honda
昌弘 本田
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Abstract

【課題】保留図柄の変化を十分に楽しむことを可能とする。【解決手段】パチンコ機では、保留記憶に対応する保留図柄として初期保留図柄が表示される。初期保留図柄は、先読み判定の結果に基づき、大当り抽選で当選することへの信頼度の異なる通常保留図柄、及び、特別保留図柄1、2の中から選択される。その後、表示された初期保留図柄を変更保留図柄に変化させる変化演出が行われる。変更保留図柄は、先読み判定の結果に基づき、信頼度の異なる特別保留図柄1〜3の中から選択される。そして、変更保留図柄として選択され得る特別保留図柄3は、初期保留図柄として選択される保留図柄とは種類が異なり、且つ、該保留図柄のうちの信頼度が最も高い特別保留図柄2よりも信頼度が高くなっている。【選択図】図15

Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
始動口への入賞に起因して取得された乱数を保留記憶として記憶すると共に、保留記憶に対応する保留図柄を表示し、保留記憶に係る乱数に基づき大当り抽選を実行する弾球遊技機が知られている。また、このような弾球遊技機において、保留記憶に基づく大当り抽選が行われる前に、該保留記憶に係る乱数の値を判定する先読み判定を行い、該保留記憶に対応して、先読み判定の結果に応じた保留図柄を表示することが知られている。一例として、特許文献1に記載されたパチンコ機は、先読み判定の結果に応じて、一旦表示された保留図柄を、大当り抽選で当選することへの信頼度がより高い保留図柄に変化させる先読み保留変化予告を行う。
特開2016−007326号公報
このような先読み保留変化予告を行うことで、保留記憶発生時に信頼度の低い保留図柄が表示されたとしても、遊技者は、該保留図柄に対応する保留記憶に基づく大当り抽選で当選することへの期待を持つことが可能となる。
しかし、保留記憶発生時に表示された保留図柄の信頼度が高くなるに従い、該保留図柄に対し先読み保留変化予告を行うのが困難となる。特に、保留記憶発生時に信頼度の最も高い保留図柄が表示された場合には、先読み保留変化予告を行うことができなくなる。このため、遊技者は、保留図柄の変化を十分に楽しむことができなかった。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、保留図柄の変化を十分に楽しむことが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた請求項1に係る発明は、遊技球の始動口への入球に起因して抽出された数値データに基づき大当り抽選を行うと共に、図柄の変動表示を伴う図柄演出を行うことで、大当り抽選の結果を報知する弾球遊技機に関する。該弾球遊技機は、抽出された数値データを保留記憶として記憶する保留記憶手段と、保留記憶に係る数値データに基づき、大当り抽選を行う抽選手段と、抽出された数値データが特定値か否かを判定する先読み判定を、該数値データに基づく大当り抽選が行われる前に行う先読み手段と、抽出された数値データの保留記憶が発生すると、該保留記憶に対応する保留図柄として初期保留図柄を表示する手段であって、該数値データについての先読み判定の結果に基づき、大当り抽選で当選することへの信頼度の異なる複数の種類の保留図柄の中から、初期保留図柄を選択する保留表示手段と、抽出された数値データについての先読み判定の結果に基づき、信頼度の異なる複数の種類の保留図柄のうちのいずれかを変更保留図柄として選択し、該数値データの保留記憶に対応して表示されている保留図柄に替えて、選択された変更保留図柄を表示する保留変化手段と、を備える。そして、保留変化手段は、初期保留図柄として選択される保留図柄とは種類が異なり、且つ、該保留図柄のうちの信頼度が最も高いものよりも信頼度が高い保留図柄である特殊保留図柄を、変更保留図柄として選択可能である。
このような構成によれば、保留記憶の発生後に最初に表示された初期保留図柄に替えて、初期保留図柄として表示され得るいずれの種類の保留図柄よりも信頼度の高い特殊保留図柄を表示することが可能となる。このため、保留変化手段は、初期保留図柄の種類に関わらず、初期保留図柄を信頼度のより高い変更保留図柄に変化させる演出(以後、変化演出)を行うことができ、変化演出を随時行うことが可能となる。したがって、遊技者は、保留図柄の変化を十分に楽しむことが可能となる。
なお、請求項2に記載されているように、弾球遊技機は、保留図柄に対応する変動中図柄を、該保留図柄に対応する保留記憶に係る数値データに基づく大当り抽選についての図柄演出の際に表示する変動中表示手段と、初期保留図柄として選択される保留図柄に対応する変動中図柄が表示されている場合、該変動中図柄に替えて、変更保留図柄として選択される保留図柄に対応する変動中図柄を表示する変動中変化手段と、を備え、変動中図柄は、該変動中図柄に対応する保留図柄の表示態様に関連付けられた表示態様を有していても良い。
このような構成によれば、図柄演出中に表示された変動中図柄により、大当り抽選の結果が示唆される。そして、初期保留図柄として選択される保留図柄に関連付けられた変動中図柄が表示されている場合には、該変動中図柄を、変更保留図柄として選択される保留図柄に関連付けられた変動中図柄に変化させる演出が行われる。このため、保留記憶が消化された後に上述した変化演出に類似した演出を行い、遊技者を楽しませることができる。
また、請求項3に記載されているように、初期保留図柄として選択される保留図柄であって、信頼度が最も高い種類を含む少なくとも1種類の保留図柄と、特殊保留図柄とは、同一の系統の表示態様を有していても良い。
このような構成によれば、遊技者に対し、特殊保留図柄の信頼度の高さを容易且つ確実に把握させることが可能となる。
本実施形態におけるパチンコ機の正面図である。 本実施形態におけるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 本実施形態におけるパチンコ機の裏面図である。 本実施形態におけるパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 本実施形態におけるメインルーチンについてのフローチャートである。 本実施形態における始動入賞確認処理についてのフローチャートである。 本実施形態における先読み判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 本実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 本実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 本実施形態における保留図柄を示す表と、各保留図柄の出現率及び信頼度を示す表である。 本実施形態における前兆演出を示す表である。 本実施形態における前兆演出及び変化演出の具体例である。 本実施形態における前兆演出及び変化演出の具体例である。 本実施形態における保留表示処理のフローチャートである。 本実施形態における保留表示更新処理のフローチャートである。 本実施形態における変動中表示処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に構成される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、演出ボタン67及びジョグダイヤル68が設けられている。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,残高表示器59が設けられている。
なお、図1の39は、前枠52及び前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠39に所定の鍵を挿入して鍵を時計回りに操作すると、内枠が開放され、反時計回りに操作すると、前枠52が開放される。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって左横には、普通図柄作動ゲート17が設置されている。普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行なわれる。
センターケース5の直下には、遊技球の入球に起因して、特別図柄(特図とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選が行われる第1始動口11及び第2始動口12が、上下に並んで配設されている。第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、普通図柄抽選での当選時のみ入球可能となっている。
第1,第2始動口11,12に遊技球が入球すると、複数種類の数値データ(例えば、乱数)が抽出され、保留記憶として記憶される。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定の回数にわたり、所定時間の開放が行われる。具体的には、例えば、通常モード時であれば、1回の当選により約0.5秒の開放が1回行なわれ、時短モードであれば、1回の当選により約2.6秒の開放が2回行なわれる。
第2始動口12の下方には、大当り抽選で当ると行われる大当り遊技の際に開放される特別電動役物からなる大入賞口14が配設されている。また、遊技領域3における向かって左下の領域には、複数の一般入賞口31〜34が配設されている。
遊技盤1における向かって右下の領域には、7セグメントの特図表示装置9と、4個のLEDからなる特図保留数表示装置18と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
図2に示す遊技盤1のセンターケース5には、中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設され、LCDパネルの画面上では、演出図柄の変動表示等を行うことで大当り抽選の結果を報知する図柄演出が行われる。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
また、図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図3に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71、タンクレール72、払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置、電源基板85が設けられている。主制御装置80,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83は、遊技盤1に設けられ、払出制御装置81,発射制御装置,電源基板85は、内枠70に設けられている。なお、図3では発射制御装置が記載されていないが、発射制御装置は、払出制御装置81の奥側(遊技盤1側)に配されている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84、電源基板にはCPU、ROM、RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口SW11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口SW12a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動SW17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントSW14a、一般入賞口31〜34に入球した遊技球を検出する一般入賞口SW31a等からの検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている特図表示装置9,特図保留数表示装置18,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
さらに、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW21の検出信号は、払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも、主制御装置80と払出制御装置81に払出SW21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81との双方で、賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、ガラス枠開放SW35,内枠開放SW36,球切れSW23,払出SW21,満杯SW22からの信号が入力され、満杯SW22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合や、球切れSW23により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力された場合には、払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯SW22,球切れSW23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出SW21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。また、CRユニット端子板24は精算表示装置25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン57、精算を要求するための精算ボタン58が設けられている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70,前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は、発射モータ30を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW28からのタッチ信号、発射停止SW29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67,ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ボタン67,ジョグダイヤル68を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を表示させる。
[動作の説明]
次に、本実施形態のパチンコの動作の概要について説明する。
パチンコ機50は、常時入賞が可能な第1始動口11と、上述した普通図柄抽選での当選により一定期間にわたり開放され、入賞が可能となる第2始動口12が設けられており、第1,第2始動口11,12への入賞に起因して抽出された数値データ(乱数)に基づいて大当り抽選が行われる。そして、大当り抽選が行われると、特図表示装置9にて特別図柄の変動表示が行われると共に、これらを停止表示して確定図柄を表示することで大当り抽選の結果が報知される。
また、これと並行して、演出図柄表示装置6の画面上で、演出図柄の変動表示を実行した後にこれらを停止表示し、特別図柄に対応した演出図柄の確定図柄を表示することで、大当り抽選の結果を報知する図柄演出が行われる。なお、図柄演出では、一例として3つの演出図柄の変動表示が行われる。また、図柄演出では、例えば、特定の2つの演出図柄(例えば、同一の種類の2つの演出図柄)を先行して停止表示させることで、大当り抽選で当選することを示唆するリーチが行われる。リーチとして、ノーマルリーチとSPリーチとが設けられている。SPリーチは、ノーマルリーチよりも大当り抽選で当選する確率が高くなる。また、リーチを行うことなく大当り抽選で当選しなかったことを報知する図柄演出を、ノーマルハズレとも記載する。
また、パチンコ機50では、第1,第2始動口11,12への入賞により抽出された乱数が、最大4個まで保留記憶として記憶され、特図保留数表示装置18にて保留記憶の数が表示されると共に、サブ統合制御装置83によって演出図柄表示装置6の画面上の所定の領域に、各保留記憶に対応する保留図柄が表示される。また、大当り抽選で当たると、所定ラウンド数の大当り遊技が行われる。
そして、大当り遊技の終了後は、パチンコ機50は、特典状態に移行する。なお、特典状態では、遊技状態が、確変モード及び時短モードの双方又は一方に移行しても良い。確変モードとは、大当り抽選で当る確率が上昇する遊技状態であり、時短モードとは、普通図柄抽選での当選確率が上昇すると共に、普通図柄抽選での当選時の第2始動口12の開放時間が延長され、さらに、普通図柄の変動時間が短縮される遊技状態である。以後、確変モードと時短モードのどちらでもない遊技状態を、通常モードと記載する。また、特典状態は、一定期間(所定数の大当り抽選が行われるまでの期間)にわたって継続しても良いし、次に大当り抽選に当選するまで継続しても良い。また、特典状態の内容や、特典状態に移行するか否かは、後述する大当り図柄によって決定されても良い。
まず、パチンコ機50の主制御装置80の動作について詳細に説明する。
(1)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図5に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S10では、主制御装置80は、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:Yes)、S20に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S10:No)、S15に処理を移行する。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S75に処理を移行する。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数1,2の更新(S45)を行う。
なお、初期値乱数は、0〜3899の範囲であり、乱数の大きさは3900である。
また、大当り判定用乱数は、0〜3899の範囲であり、乱数の大きさは3900である。なお、通常モードにおいて大当りとなる値の数は13(大当り確率は1/300)で、775〜778,1775〜1778,2775〜2779となる。また、確変モードにおいては、大当りとなる値の数は、13よりも大きい数となるものである。
さらに、確変モードにおいては、大当りとなる値の数は、通常モードにおける大当りとなる上記乱数を含むように構成される。よって、抽出した乱数によっては、モードに関係無く大当りとなる乱数もあれば、確変モードで大当りとなっても通常モードでは大当りとはならない乱数もある。つまり、抽出された時点が確変モードであったことで先読み判定により大当りとなることが予定されていても、当該乱数に基づく変動表示開始前に、他の乱数に基づく大当りによって確変モードが終了して通常モードになってしまった場合には、上記先読み判定結果に反して大当りとならない場合も発生し得る。
また、大当り図柄決定用乱数の値は、0〜59の範囲であり、乱数の大きさは60である。
また、リーチ判定用乱数の値は、0〜228の範囲であり、乱数の大きさは229である。なお、通常モードにおいてリーチとなる値の数は11で、値は0〜10となる。また、確変モードにおいてリーチとなる値の数は、11よりも大きい数となる。
また、変動パターン決定用乱数1の値は、0〜1020の範囲であり、乱数の大きさは1021である。
また、変動パターン決定用乱数2の値は、0〜600の範囲であり、乱数の大きさは601である。
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50)、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、大当り抽選で当った際に行われる大当り遊技を制御する大当り遊技処理と(S60)を行う。また、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S65)、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S70)を実行する。
また、S75では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
(2)始動入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶の生成等を行う始動入賞確認処理について、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理(S50)からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S100では、主制御装置80は、第1,第2始動口SW11a,12aの検出信号に基づき、第1,第2始動口11,12への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S100:Yes)、S105に処理を移行し、否定判定の場合は(S100:No)、本処理を終了する。
S105では、主制御装置80は、保留記憶の数が上限値(一例として4)か否かを判定する。そして、否定判定の場合は(S105:No)、S110に処理を移行し、肯定判定の場合は(S105:Yes)、本処理を終了する。
S110では、主制御装置80は、大当り抽選に用いられる大当り決定用乱数や、大当り抽選で当った際に停止表示される特別図柄(大当り図柄)を決定するための大当り図柄決定用乱数や、図柄演出において、リーチ状態となった後に外れを示す演出図柄を停止表示させる演出(ノーマルリーチやスーパーリーチ)を行うか否かを決定するためのリーチ判定用乱数や、特別図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数等を抽出し、これらの乱数(数値データ)を保留記憶として記憶する。
そして、消化されていない保留記憶の数を示す「保留数コマンド」を生成しこれを、サブ統合制御装置83に送信し、S115に処理を移行する。
なお、S110にてサブ統合制御装置83に送信する保留情報(コマンド)は、消化(消滅)されていない保留記憶の数を示すコマンドではなく、保留記憶の増加を示す情報を送信する構成でも良い。
S115では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に対応する大当り決定用乱数等の値についての判定(以後、先読み判定とも記載)を行う先読み判定処理を実行し、本処理を終了する。
(3)先読み判定処理について
次に、新たに発生した保留記憶に対応する大当り決定用乱数等の値について判定する先読み判定処理について、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、始動入賞確認処理からコールされる。
S150では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数の値が特定値(大当り抽選で当りとなる値)か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S150:Yes)、S155に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S150:No)、S160に処理を移行する。
S155では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数の値が上記特定値であることを示す先読みコマンド1を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
一方、S160では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2との値が、特定値(図柄演出でSPリーチとなる値)か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S160:Yes)、S165に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S160:No)、S170に処理を移行する。
S165では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2との値が上記特定値であることを示す先読みコマンド2を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
また、S170では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2との値が特定値(図柄演出でノーマルリーチとなる値)か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S170:Yes)、S175に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S170:No)、S180に処理を移行する。
S175では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2との値が上記特定値であることを示す先読みコマンド3を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
一方、S180では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数やリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数1,2が、上記特定値のうちのいずれでもないことを示す先読みコマンド4を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
このように、本実施形態の先読み判定処理では、後述する当否判定処理に先んじて、S110の抽出乱数保留記憶処理にて記憶した数値データを参照して、該数値データが特定値であるか否かを示す先読み判定結果をサブ統合制御装置23に送信する。なお、先読み判定処理では、始動入賞確認処理にて抽出された数値データが特定値であるか否かが判定される。このため、S110にて保留記憶として記憶された数値データに限らず、始動入賞確認処理にて抽出され、様々な方法で記憶された数値データを、先読み判定処理に用いることができる。 また、「先読み判定処理」のS155、S165、S175、及び、S180では、各種先読みコマンドを送信するだけではなく、上述した「始動入賞確認処理」(図6)のS110で生成した「保留数コマンド」を併せてサブ統合制御装置23に送信する構成としても良い。この構成であれば、S110では、「保留数コマンド」を生成して、S155、S165、S175、及び、S180の何れかを実行するまで所定のバッファに「保留数コマンド」を格納する処理が好適である。
(4)当否判定処理について
次に、保留記憶として記憶された大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図8〜図11のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される処理である。
まず、図8に関して、S200では、主制御装置80は、特別電動役物の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S200:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合には(S200:No)、S205に処理を移行する。
S205では、主制御装置80は、特図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S205:Yes)、図10のS280に処理を移行し、否定判定の場合には(S205:No)、S210に処理を移行する。
S210では、主制御装置80は、特図の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S210:Yes)、図11のS290に処理を移行し、否定判定の場合には(S210:No)、図9のS215に処理を移行する。
続いて図9に関して、S215では、主制御装置80は、保留記憶の有無について判定し、肯定判定の場合には(S215:Yes)、S220に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S215:No)、本処理を終了する。
S220では、主制御装置80は、保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い保留記憶を選択し、後述するS230、S235、S245、S250、S255、S260、及び、S265等にて参照するために、該保留記憶に記憶された情報(乱数値等の数値データ)を大当り判定用の所定のバッファに移動処理して、S225に処理を移行する。
S225では、主制御装置80は、確変モードであることを示す確変フラグが1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:No)、S235に処理を移行する。
S230では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変モードに対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)に基づき、大当り抽選を実行し、該抽選に当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
一方、S235では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、通常モードに対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選を実行し、該抽選に当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
S240では、主制御装置80は、S230又はS235の判定結果を参照して、大当り抽選で当ったか否かを判定し、肯定判定の場合には(S240:Yes)、S245に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S240:No)、S260に処理を移行する。
S245では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき大当り図柄を決定することで、当該大当り図柄に対応して予め定められた大当り遊技のラウンド数等を決定する。そして、S250に処理を移行する。
S250では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S255に処理を移行する。
S255では、主制御装置80は、大当り遊技のラウンド数、大入賞口の開放パターン、大当り遊技に係る演出時間、インターバル時間、及び、大当り遊技の演出態様等を設定し、S270に処理を移行する。
一方、S240で否定判定が得られた場合に移行する(すなわち、大当り抽選で外れた際に移行する)S260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S265に処理を移行する。
S265では、主制御装置80は、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタや、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタの更新等を行い、S270に処理を移行する。
S270では、主制御装置80は、上述したS220においてデクリメントした結果として残った保留記憶の数を示す「保留数コマンド」をサブ統合制御装置83に送信し、S275に処理を移行する。
なお、S270にてサブ統合制御装置83に送信する保留情報(コマンド)は、消化(消滅)によって残った保留記憶の数を示すコマンドではなく、保留記憶の減少を示す情報を送信する構成でも良い。
S275では、主制御装置80は、特別図柄の変動時間や大当り抽選の結果等を示す変動開始コマンドをサブ統合制御装置83に送信すると共に、特別図柄の変動を開始させ、本処理を終了する。このように、主制御装置80は、大当り抽選の結果を、特別図柄の変動表示の結果にて報知する。
なお、変動開始コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、大当り抽選の結果、特別図柄の変動時間をもとに、特別図柄の変動時間と同じ時間の演出の中から演出図柄表示装置6にて表示する図柄演出を選択し、選択した図柄演出を表示させる。また、変動開始コマンドは、さらに、大当り抽選により消化された保留記憶が、第1始動口11への入賞により生成されたものであるか、第2始動口12への入賞により生成されたものであるかを示しても良い。
続いて図10に関して、特図の変動表示中に移行するS280では、主制御装置80は、特図の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S280:Yes)、S285に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S280:No)、本処理を終了する。
S285では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
続いて図11に関して、特図の確定表示中に移行するS290では、主制御装置80は、特図の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S290:Yes)、S295に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S290:No)、本処理を終了する。
S295では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S300に処理を移行する。
S300では、主制御装置80は、確定表示されていた特図が大当り時のものであるかを判定し、肯定判定の場合には(S300:Yes)、S305に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S300:No)、S340に処理を移行する。
S305では、主制御装置80は、確変モードであることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグが1である場合には確変フラグをクリアし(S310)、その後、S315に処理を移行する。
S315では、主制御装置80は、時短モードであることを示す時短フラグを参照すると共に、時短フラグが1である場合には時短フラグをクリアし(S320)、その後、S325に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S325),役物連続作動装置作動開始処理(S330),大当り開始演出処理(S335)を順次実行することで、大当り遊技の態様を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信する等して大当り遊技を開始し、本処理を終了する。
一方、S300にて否定判定が得られた場合に移行するS340では、主制御装置80は、確変フラグを参照し、該フラグが1である場合には(S340:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数(確変回数)を参照する(S345)。そして、確変回数が0である場合には(S345:Yes)、確変フラグをクリアし(S350)、S355に処理を移行する。
S355では、主制御装置80は、時短フラグを参照し、該フラグが1である場合には(S355:Yes)、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数(時短回数)を参照する(S360)。そして、時短回数が0である場合には(S360:Yes)、時短フラグをクリアし(S365)、S370に処理を移行する。
S370では、主制御装置80は、状態指定コマンド送信処理を実行し、本処理を終了する。
(5)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技の進行を制御する大当り遊技処理について、図12〜図14のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから実行される処理である。
S400では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S400:Yes)、S405に処理を移行し、否定判定の場合には(S400:No)、本処理を終了する。
S405では、主制御装置80は、大入賞口14の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S405:Yes)、図13のS430に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S405:No)、S410に処理を移行する。
S410では、主制御装置80は、大当り遊技における各ラウンドのインターバル中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S410:Yes)、図13のS450に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S410:No)、S415に処理を移行する。
S415では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S415:Yes)、図14のS470に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S415:No)、S420に処理を移行する。
S420では、主制御装置80は、大当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S420:Yes)、S425に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S420:No)、本処理を終了する。
S425では、主制御装置80は、大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図13に関して、大入賞口14の開放中に移行するS430では、主制御装置80は、大入賞口14に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S430:Yes)、S440に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S430:No)、S435に処理を移行する。
S435では、主制御装置80は、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S435:Yes)、S440に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S435:No)、本処理を終了する。
S440では、主制御装置80は、大入賞口14を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S445に処理を移行する。
S445では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
一方、各ラウンドのインターバル中に移行するS450では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S450:Yes)、S455に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S450:No)、本処理を終了する。
S455では、主制御装置80は、大当り遊技の最終ラウンドか否かを判定し、肯定判定の場合には(S455:Yes)、S460に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S455:No)、S465に処理を移行する。
S460では、主制御装置80は、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行し、本処理を終了する。
一方、S465では、主制御装置80は、大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図14に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS470では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S470:Yes)、S475に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S470:No)、本処理を終了する。
続くS475,S480では、主制御装置80は、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S485に処理を移行する。
S485では、主制御装置80は、大当り遊技後に確変モードに移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S485:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の回数(確変回数)を設定すると共に(S490)、確変フラグをセットし(S495)、S500に処理を移行する。
S500では、主制御装置80は、大当り遊技後に時短モードに移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S500:Yes)、時短モード中に実行可能な大当り抽選の回数(時短回数)を設定すると共に(S505)、時短フラグをセットし(S510)、S515に処理を移行する。
S515,S520では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドを送信する処理と、状態指定コマンド送信処理とを実行し、本処理を終了する。
(6)演出について
次に、本実施形態のパチンコ機50の演出について説明する。
(6−1)保留図柄について
上述したように、パチンコ機50では、保留記憶が発生すると、該保留記憶に対応する保留図柄が表示される。保留図柄として、表示態様の異なる複数の種類が設けられている。各種類の保留図柄は、該保留図柄に対応する保留記憶に基づく大当り抽選で当選することへの信頼度が異なっている。より詳しくは、各種類の保留図柄は、該保留図柄に対応する保留記憶が消化される直前に該保留図柄が表示された場合において、該保留記憶に基づく大当り抽選で当選する確率が異なる。本実施形態では、一例として、該確率を保留図柄の信頼度とする。無論、これに限らず、様々な方法で保留図柄の信頼度を定めることができる。
本実施形態では、一例として、図15(a)に示すように、通常保留図柄と、特別保留図柄1〜3との4種類の保留図柄が設けられている。そして、通常保留図柄、特別保留図柄1、特別保留図柄2、特別保留図柄3の順に、信頼度が高くなる。換言すれば、本実施形態では、4段階の信頼度の保留図柄が設けられている。
ここで、保留記憶が消化される直前に、該保留記憶に対応して各種類の保留図柄が表示される確率を、出現率とする。図15(b)は、図柄演出でノーマルハズレとなる場合と、図柄演出でノーマルリーチとなる場合と、図柄演出でSPリーチとなる場合と、図柄演出で大当り抽選での当選が報知される場合とについて、各場合の図柄演出についての保留記憶に対応する各種類の保留図柄の出現率を示している。図15(b)に示された出現率によれば、保留記憶が消化される直前に、該保留記憶に対応して特別保留図柄1が表示された場合には、該保留記憶に基づく大当り抽選で当選する回数と当選しない回数との比率(当否比率)は、90:2となる。このため、特別保留図柄1の信頼度は、2.2%となる。また、保留記憶が消化される直前に、該保留記憶に対応して特別保留図柄2が表示された場合の当否比率は、25:4となる。このため、特別保留図柄2の信頼度は、13.8%となる。また、保留記憶が消化される直前に、該保留記憶に対応して特別保留図柄3が表示された場合の当否比率は、0:1となる。このため、特別保留図柄3の信頼度は、100%となる。
また、保留記憶の発生後、該保留記憶に対応して最初に表示される保留図柄を、初期保留図柄と記載する。パチンコ機50では、初期保留図柄に替えて、該初期保留図柄よりも信頼度のより高い保留図柄である変更保留図柄を表示させる変化演出が行われる。そして、初期保留図柄として選択される保留図柄の種類と、変更保留図柄として選択される保留図柄の種類とが異なっている。
一例として、本実施形態では、通常保留図柄と、特別保留図柄1、2とのうちのいずれかが、初期保留図柄として選択され得る。また、変化演出により、特別保留図柄1〜3のうちのいずれかが、変更保留図柄として選択され得る。ここで、特別保留図柄3は、初期保留図柄として選択される保留図柄のうち、信頼度が最も高い特別保留図柄2よりも信頼度が高く、初期保留図柄としては選択されず、変化演出において表示され得る特殊保留図柄となっている。なお、初期保留図柄及び変更保留図柄としてどの保留図柄が選択されるかは、先読み判定の結果に基づき決定される。
無論、初期保留図柄及び変更保留図柄として選択される保留図柄の種類は、これに限定されない。また、上述した例では、特殊保留図柄は特別保留図柄3のみとなっている。しかしながら、これに限らず、初期保留図柄として選択される保留図柄とは種類が異なり、且つ、該保留図柄のうちの信頼度が最も高いものよりも信頼度が高い複数の種類の保留図柄を、特殊保留図柄としても良い。具体的には、例えば、通常保留図柄と特別保留図柄1とのうちのいずれかが初期保留図柄として選択されると共に、特別保留図柄1〜3のうちのいずれかが変更保留図柄として選択されるようにしても良い。つまり、特別保留図柄2、3を、特殊保留図柄としても良い。
ここで、初期保留図柄として選択される保留図柄であって、信頼度が最も高い種類を含む少なくとも1種類の保留図柄と、特殊保留図柄とは、同一の系統の表示態様を有していても良い。具体的には、これらの保留図柄は、例えば、同一のモチーフに基づく図柄とすることや、同一又は関連するキャラクタを含む図柄とすることや、全部又は一部の形状が同一又は類似する図柄とすることや、同一、類似、又は、関連する文字、単語、又は、語句等を含む図柄とすることで、同一の系統の表示態様としても良い。
一例として、本実施形態では、初期保留図柄として選択される特別保留図柄1、2と、特殊保留図柄である特別保留図柄3とは、同一の系統の表示態様を有している。特別保留図柄1〜3は、炎をモチーフとした図柄となっており、特別保留図柄1〜3の各々は、炎の大きさが異なっている。なお、特別保留図柄1〜3は、異なる色が付されていても良いし、同一又は類似した色が付されていても良い。また、これに限らず、通常保留図柄と特別保留図柄1〜3とが、全て同一の系統の表示態様を有していても良いし、特別保留図柄2、3が、同一の系統の表示態様を有していても良い。
さらに、パチンコ機50では、変化演出が行われることを示唆する前兆演出が行われても良い。図16に示すように、本実施形態では、一例として、3つの前兆演出A〜Cが設けられている。前兆演出では、保留図柄に隣接して図16に示す図柄が表示され、変化演出により該保留図柄が変化することが示唆される。なお、前兆演出が行われても、必ず変化演出が行われない場合もある。以後、変化演出が行われない前兆演出を、疑似前兆演出と記載する。また、前兆演出を行うことなく、変化演出がなされても良い。
一例として、変化演出が行われない場合には、前兆演出Aが行われる。また、保留図柄の信頼度が1段階アップする変化演出が行われる場合には、前兆演出A、Bのうちのいずれかが行われる。また、保留図柄の信頼度が2段階以上アップする変化演出が行われる場合には、前兆演出A〜Cのうちのいずれかが行われる。各場合に各前兆演出が行われる確率は、図16に示される。
(6−2)変動中図柄について
パチンコ機50では、図柄演出と共に変動中図柄が表示される。変動中図柄は、図柄演出の最初から最後にわたって表示されても良い。具体的には、例えば、変動中図柄は、SPリーチとなる場合であっても、図柄演出の最初から最後まで表示されていても良い。この他にも、変動中図柄は、例えば、図柄演出の実行中における特定の期間に表示されても良い。具体的には、例えば、変動中図柄は、リーチや疑似連等といった、図柄演出における特定の演出と連動して開始されたり、終了されたりしても良い。
本実施形態では、表示態様の異なる複数の種類の変動中図柄が設けられている。各種類の変動中図柄は、該変動中図柄が表示された図柄演出に対応する大当り抽選で当選することへの信頼度が異なっている。より詳しくは、各種類の変動中図柄は、該変動中図柄が消去される直前に表示されていた場合において、該変動中図柄が表示された図柄演出に対応する大当り抽選で当選する確率が異なる。本実施形態では、一例として、該確率を変動中図柄の信頼度とする。無論、これに限らず、様々な方法で変動中図柄の信頼度を定めることができる。
本実施形態では、一例として、各種類の変動中図柄は、各種類の保留図柄(より詳しくは、通常保留図柄、及び、特別保留図柄1〜3)に1対1で対応しており、対応する保留図柄に応じた信頼度が設定されている。つまり、保留図柄と同様、4段階の信頼度の変動中図柄が設けられており、各種類の変動中図柄の信頼度の大小関係は、保留図柄と同様となっている。
また、各種類の変動中図柄は、対応する保留図柄の表示態様に関連付けられた表示態様を有する。より詳しくは、各種類の変動中図柄の表示態様は、該変動中図柄に対応しない保留図柄の表示態様に比べ、該変動中図柄に対応する保留図柄の表示態様との関連性が強くなっていても良い。具体的には、例えば、各種類の変動中図柄は、対応する種類の保留図柄と同一又は類似であっても良い。一例として、各種類の変動中図柄は、対応する種類の保留図柄の大きさを変えたものであっても良いし、該保留図柄を立体的にしたものであっても良い。また、例えば、各種類の変動中図柄と、対応する種類の保留図柄との色を同一又は類似とすることや、これらの図柄の一部の形状を同一又は類似とすることや、これらの図柄に含まれる文字、単語、又は、語句等を同一又は類似とすることで、上述した関連付けを行っても良い。
そして、パチンコ機50では、図柄演出が開始されると、該図柄演出により大当り抽選の結果が報知される保留記憶に対応して、該保留記憶が消化される直前に表示されていた保留図柄に対応する変動中図柄が表示される。なお、保留記憶が消化される直前に表示されていた保留図柄に限らず、例えば、保留記憶の発生時に表示されていた保留図柄に対応する変動中図柄が表示されても良い。
さらに、パチンコ機50では、変動中図柄についても変化演出が行われる。具体的には、変化演出により、図柄演出中に最初に表示された変動中図柄に替えて、該変動中図柄よりも信頼度のより高い変動中図柄が表示される。変化演出では、初期保留図柄として選択される種類の保留図柄(一例として、通常保留図柄、特別保留図柄1、2)に対応する種類の変動中図柄に替えて、変更保留図柄として選択される種類の保留図柄(一例として、特別保留図柄1〜3)に対応する種類の変動中図柄が表示される。つまり、変動中図柄の変化演出においても、変動中図柄が、特殊保留図柄に対応する変動中図柄(特殊変動中図柄)に変化する。特殊変動中図柄は、初期保留図柄として選択される保留図柄に対応する変動中図柄のうち、信頼度が最も高いものよりも信頼度が高い。
なお、変化演出において新たに表示される変動中図柄は、実行中の図柄演出により結果が報知される大当り抽選の結果に基づき決定されても良いし、該図柄演出の態様に基づき決定されても良い。なお、図柄演出の態様とは、例えば、図柄演出にて大当り抽選での当選が報知されることや、ノーマルハズレ、ノーマルリーチ、又は、SPリーチとなることを意味する。
(6−3)具体例について
次に、保留図柄についての変化演出及び前兆演出の具体例について説明する。なお、以下に示す保留図柄は、第1始動口11への入球により生じた保留記憶に対応するものであっても良いし、第2始動口12への入球により生じた保留記憶に対応するものであっても良い。また、以下に示す保留図柄は、第1、第2始動口11、12の各々についての保留記憶に対応する保留図柄が混在していても良い。
図17(a)に示す演出図柄表示装置の画面(以後、演出画面6)では、図柄演出が行われていると共に、保留図柄600〜602、及び、変動中図柄610が表示されている。保留図柄600、601は、通常保留図柄であり、保留図柄602は、特別保留図柄1である。なお、保留図柄600は、最初に生じた保留記憶に対応し、保留図柄602は、最後に生じた保留記憶に対応する。つまり、保留図柄600〜602のうち、図面に向かって左方に位置するものから順に、対応する保留記憶が消化される。また、変動中図柄610は、通常保留図柄に対応している。
図柄演出により演出図柄の確定表示がなされ、大当り抽選でハズレとなったことが示されると、変動中図柄610が消去される(図17(b))。その後、保留図柄600が消去されると共に、保留図柄601、602の表示位置が、演出画面6に向かって左方に移動され、さらに、保留図柄600に対応する新たな変動中図柄611が表示される。そして、保留図柄600に対応する保留記憶に基づく大当り抽選の結果を報知するための図柄演出が開始される(図17(c))。該図柄演出中、保留図柄602に対し前兆演出620が行われる。その後、前兆演出620に続いて、保留図柄602についての変化演出が行われる(図17(d))。該変化演出では、初期保留図柄である特別保留図柄1が、変更保留図柄である特別保留図柄3に変化する。なお、特別保留図柄3は、特殊保留図柄である。
その後、保留図柄602が消去されると共に、保留図柄602である特別保留図柄3に対応する変動中図柄612が表示され、保留図柄602に対応する保留記憶に基づく大当り抽選についての図柄演出が行われる(図17(e))。そして、該図柄演出では、演出図柄である“7”が3つ並んで確定表示され、大当り抽選で当選したことが報知される(図17(f))。なお、図17(e)、(f)の演出画面6には、新たに発生した保留記憶に対応する保留図柄603が表示されている。
次に、保留図柄及び変動中図柄についての変化演出及び前兆演出の具体例について説明する。
図18(a)に示す演出画面6では、図柄演出が行われていると共に、保留図柄630、及び、変動中図柄640が表示されている。保留図柄630は、特別保留図柄1であり、変動中図柄640は、通常保留図柄に対応している。また、該演出画面6では、保留図柄630に対し前兆演出650が行われる。その後、前兆演出650に続いて、保留図柄630についての変化演出が行われる(図18(b))。該変化演出では、初期保留図柄である特別保留図柄1が、変更保留図柄である特別保留図柄2に変化する。
その後、保留図柄630に対応する保留記憶が消化されると、保留図柄630が消去されると共に、変動中図柄641が表示される。変動中図柄641は、保留図柄630である特別保留図柄2に対応している(図18(c))。また、該保留記憶に基づく大当り抽選の結果を報知するための図柄演出が行われる。なお、図18(c)の演出画面6には、新たに発生した保留記憶に対応する保留図柄631が表示されている。
さらに、該図柄演出中に、変動中図柄641に対し前兆演出651が行われる(図18(d))。その後、前兆演出651に続いて、変動中図柄641についての変化演出が行われる(図18(e))。該変化演出では、特別保留図柄2に対応する変動中図柄641が、特別保留図柄3に対応する変動中図柄641に変化する。なお、変動中図柄641は、特殊変動中図柄である。そして、該図柄演出では、演出図柄である“7”が3つ並んで確定表示され、大当り抽選で当選したことが報知される(図18(f))。
(7)保留表示処理について
次に、保留図柄の表示等を行う保留表示処理について、図19のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S700では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から先読みコマンド及び保留数コマンドを受信したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S700:Yes)、S705に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S700:No)、本処理を終了する。
S705では、サブ統合制御装置83は、抽選により、新たに受信した先読みコマンドの種類等に応じた確率で、該先読みコマンドにより先読み判定の結果が示される新たな保留記憶についての変化演出を行うか否かを決定する。なお、ここで言う変化演出とは、新たな保留記憶に対応する保留図柄について行われる変化演出と、該保留記憶に基づく大当り抽選の結果を報知するための図柄演出中に表示される変動中図柄について行われる変化演出との両方を含む。また、この時、先行保留記憶が存在しない場合、換言すれば、新たな保留記憶に対応する保留図柄しか表示されない場合には、変化演出が行われないようにしても良い。なお、先行保留記憶とは、新たな保留記憶よりも先に生成された消化されていない保留記憶である。無論、このような場合であっても、変化演出が行われるようにしても良い。
続くS710では、サブ統合制御装置83は、抽選により、いずれかの先行保留記憶の消化時期、及び、新たな保留記憶についての図柄演出中の所定の時期のうちのいずれかを、変化演出の実行時期として選択し、S715に移行する。
S715では、サブ統合制御装置83は、新たな保留記憶が消化される直前に、該保留記憶に対応して表示される保留図柄である最終保留図柄を選択する。具体的には、新たな保留記憶についての変化演出が行われる場合には、抽選により、先読みコマンドの種類等に応じた確率で、変更保留図柄として選択され得る特別保留図柄1〜3のうちのいずれかが、最終保留図柄として選択される。一方、該変化演出が行われない場合には、抽選により、先読みコマンドの種類等に応じた確率で、初期保留図柄として選択され得る通常保留図柄、及び、特別保留図柄1、2のうちのいずれかが、最終保留図柄として選択される。
続くS720では、サブ統合制御装置83は、新たな保留記憶についての変化演出が行われる場合には(S720:Yes)、S725に移行し、該変化演出が行われない場合には(S720:No)、S740に移行する。
S725では、サブ統合制御装置83は、抽選により、最終保留図柄の種類と先読みコマンドの種類等に応じた確率で、新たな保留記憶についての変化演出による変化前の保留図柄である一時保留図柄を選択する。なお、初期保留図柄として選択され得る通常保留図柄、及び、特別保留図柄1、2のうちのいずれかであって、最終保留図柄とは異なる種類の保留図柄が、一時保留図柄として選択される。
続くS730では、サブ統合制御装置83は、新たな保留記憶に対応して、演出図柄表示装置6の演出画面に一時保留図柄を表示し、S735に処理を移行する。
S735では、サブ統合制御装置83は、抽選により、新たな保留記憶について行われる変化演出の直前に前兆演出を行うか否かを決定する。さらに、サブ統合制御装置83は、新たな保留記憶についての疑似前兆演出を行うか否かを、抽選により決定しても良い。なお、疑似前兆演出とは、上述したように、変化演出を伴わない前兆演出である。そして、疑似前兆演出が行われる場合には、抽選により、いずれかの先行保留記憶の消化時期、及び、新たな保留記憶についての図柄演出中の所定の時期のうちのいずれかを、疑似前兆演出の実行時期として選択しても良い。無論、疑似前兆演出の実行時期は、変化演出の実行時期とは異なるタイミングとなる。また、疑似前兆演出は、前兆演出の同様のタイミングで実行される。そして、本処理は終了となる。
一方、変化演出が行われない場合に移行するS740では、サブ統合制御装置83は、新たな保留記憶に対応して、演出図柄表示装置6の演出画面に最終保留図柄を表示し、S745に移行する。
S745では、サブ統合制御装置83は、新たな保留記憶についての疑似前兆演出を行うか否かを、抽選により決定する。そして、疑似前兆演出が行われる場合には、抽選により、いずれかの先行保留記憶の消化時期、及び、新たな保留記憶についての図柄演出中の所定の時期のうちのいずれかを、疑似前兆演出の実行時期として選択し、本処理を終了する。
(8)保留表示更新処理について
次に、保留記憶が消化された際に、表示中の保留図柄の更新等を行う保留表示処理について、図20のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S800では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から、保留記憶が消化されたことを示す保留数コマンドを受信したか否かを判定する。そして、サブ統合制御装置83は、肯定判定が得られた場合には(S800:Yes)、S805に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S800:No)、本処理を終了する。
S805では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の演出画面に表示されている最も古い保留記憶に対応する保留図柄を消去する。また、これ以外にも保留図柄が表示されている場合には、サブ統合制御装置83は、残りの保留図柄の表示位置を、演出画面に向かって左方に移動し、S810に処理を移行する。
S810では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の演出画面に、変化演出により変更される一時保留図柄が表示されているか否かを判定する。そして、サブ統合制御装置83は、肯定判定が得られた場合には(S810:Yes)、S815に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S810:No)、S835に処理を移行する。
S815では、サブ統合制御装置83は、表示されている一時保留図柄についての変化演出の実行時期が到来したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S815:Yes)、S820に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S815:No)、S835に処理を移行する。
S820では、サブ統合制御装置83は、実行時期が到来した変化演出について前兆演出が行われる場合には、抽選により、該前兆演出の種類を決定する。具体的には、該前兆演出の種類は、該変化演出の対象となる一時保留図柄の種類と、該変化演出により表示される最終保留図柄の種類とに応じた確率で選択される。そして、S825に処理が移行される。
S825では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の演出画面にて選択された前兆演出を行い、S830に処理を移行する。
S830では、サブ統合制御装置83は、実行時期が到来した変化演出を実行し、該変化演出の対象となる一時保留図柄を、先に選択された最終保留図柄に変更する。そして、S835に処理が移行される。
S835では、サブ統合制御装置83は、保留図柄についての疑似前兆演出の実行時期が到来したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S835:Yes)、S840に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S835:No)、本処理を終了する。
S840では、サブ統合制御装置83は、実行時期が到来した疑似前兆演出を行い、本処理を終了する。
(9)変動中表示処理について
次に、変動中図柄の表示等を行う変動中表示処理について、図21のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S900では、サブ統合制御装置83は、変動開始コマンドを受信したか否か等に基づき、新たな図柄演出の開始時期か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S900:Yes)、S905に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S900:No)、S910に処理を移行する。
S905では、サブ統合制御装置83は、新たな図柄演出の開始直前に消去された保留図柄に対応する変動中図柄を、演出図柄表示装置6の演出画面に表示する。換言すれば、新たな図柄演出により大当り抽選の結果が報知される保留記憶に対応して最後に表示されていた保留図柄に対応する変動中図柄が、演出画面に表示される。そして、本処理は終了となる。
一方、S910では、サブ統合制御装置83は、図柄演出の実行中か否かを判定し、肯定判定の場合には(S910:Yes)、S915に移行し、否定判定の場合には(S910:No)、本処理を終了する。
S915では、サブ統合制御装置83は、表示中の変動中図柄は、一時保留図柄に対応する一時変動中図柄か否かを判定する。換言すれば、表示中の変動中図柄に対し変化演出が行われるか否かが判定される。そして、サブ統合制御装置83は、肯定判定の場合には(S915:Yes)、S920に移行し、否定判定の場合には(S915:No)、S940に移行する。
S920では、サブ統合制御装置83は、表示中の一時変動中図柄についての変化演出の実行時期か否かを判定し、肯定判定の場合には(S920:Yes)、S925に移行すると共に、否定判定の場合には(S920:No)、S940に移行する。
S925では、サブ統合制御装置83は、実行時期が到来した変化演出について前兆演出が行われる場合には、抽選により、該前兆演出の種類を決定する。具体的には、該前兆演出の種類は、表示中の一時変動中図柄の種類と、該変化演出により表示される変動中図柄の種類とに応じた確率で選択される。そして、S930に処理が移行される。
S930では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の演出画面にて選択された前兆演出を行い、S935に処理を移行する。
S935では、サブ統合制御装置83は、表示中の一時変動中図柄についての変化演出を実行し、該一時変動中図柄を、先に選択された最終保留図柄に対応する最終変動中図柄に変更する。そして、S940に処理が移行される。
S940では、サブ統合制御装置83は、変動中図柄についての疑似前兆演出の実行時期が到来したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S835:Yes)、S840に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S835:No)、本処理を終了する。
S945では、サブ統合制御装置83は、変動中図柄についての疑似前兆演出を行い、本処理を終了する。
[効果]
本実施形態のパチンコ機50によれば、変化演出により、初期保留図柄として表示され得るいずれの種類の保留図柄よりも信頼度の高い特殊保留図柄を表示可能となる。このため、初期保留図柄の種類に関わらず変化演出を行うことができ、変化演出を随時行うことが可能となる。したがって、遊技者は、保留図柄の変化を十分に楽しむことが可能となる。
[他の実施形態]
(1)本実施形態では、図柄演出中に変動中図柄が表示されるが、変動中図柄を表示しない構成としても良い。また、本実施形態では、前兆演出が行われるが、前兆演出を行わない構成としても良い。このような場合でも、同様の効果が得られる。
(2)本実施形態では、保留記憶の発生後から、該保留記憶に基づく大当り抽選に対応する図柄演出の終了時までの期間に、該保留記憶に対応する保留図柄、又は、該図柄演出で表示される変動中図柄についての変化演出が、1回のみ行われる。しかしながら、該期間において、該保留図柄又は該変動中図柄についての変化演出が、2回以上行われても良い。そして、2回目以降の変化演出において、該変化演出の直前に表示されていた保留図柄が特殊保留図柄でない場合には、該保留図柄に替えて特殊保留図柄が表示されても良い。また、2回目以降の変化演出において、該変化演出の直前に表示されていた変動中図柄が特殊保留図柄でない保留図柄に対応する場合には、該変動中図柄に替えて特殊保留図柄に対応する変動中図柄が表示されても良い。さらに、前兆演出、及び、疑似前兆演出も、2回以上行われても良い。
また、保留図柄及び変動中図柄についての変化演出では、保留図柄又は変動中図柄が、信頼度のより高い保留図柄又は変動中図柄に変化する。しかしながら、保留図柄又は変動中図柄が、信頼度のより低い保留図柄又は変動中図柄に変化する変化演出が設けられていても良い。
(3)本実施形態では、初期保留図柄として選択される特別保留図柄1、2と、特殊保留図柄である特別保留図柄3とは、同一の系統の表示態様を有していている。しかし、これらの保留図柄は、全く異なる表示態様を有し、同一の系統の表示態様を有していなくても良い。また、各種類の変動中図柄は、対応する保留図柄の表示態様に関連付けられた表示態様を有する。しかし、各種類の変動中図柄は、対応する保留図柄とは関連しない全く別の表示態様を有していても良い。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
パチンコ機50が、弾球遊技機の一例に相当する。また、始動入賞確認処理のS110が保留記憶手段の一例に、先読み判定処理のS150、S160、S170が先読み手段の一例に、当否判定処理のS230、S235が抽選手段の一例に、保留表示処理のS715、S725、S730、S740が保留表示手段の一例に、保留表示処理のS715、保留表示更新処理のS830が保留変化手段の一例に、変動中表示処理のS905が変動中表示手段の一例に、S935が変動中変化手段の一例に相当する。
1…遊技盤、3…遊技領域、5…センターケース、6…演出図柄表示装置、7…普通図柄表示装置、8…普図保留数表示装置、9…特図表示装置、11…第1始動口、12…第2始動口、14…大入賞口、17…普通図柄作動ゲート、18…特図保留数表示装置、50…パチンコ機、80…主制御装置、82…演出図柄制御装置、83…サブ統合制御装置、84…発射制御装置、85…電源基板。

Claims (3)

  1. 遊技球の始動口への入球に起因して抽出された数値データに基づき大当り抽選を行うと共に、図柄の変動表示を伴う図柄演出を行うことで、前記大当り抽選の結果を報知する弾球遊技機であって、
    抽出された前記数値データを保留記憶として記憶する保留記憶手段と、
    前記保留記憶に係る前記数値データに基づき、前記大当り抽選を行う抽選手段と、
    抽出された前記数値データが特定値か否かを判定する先読み判定を、該数値データに基づく前記大当り抽選が行われる前に行う先読み手段と、
    抽出された前記数値データの前記保留記憶が発生すると、該保留記憶に対応する保留図柄として初期保留図柄を表示する手段であって、該数値データについての前記先読み判定の結果に基づき、前記大当り抽選で当選することへの信頼度の異なる複数の種類の前記保留図柄の中から、前記初期保留図柄を選択する保留表示手段と、
    抽出された前記数値データについての前記先読み判定の結果に基づき、前記信頼度の異なる複数の種類の前記保留図柄のうちのいずれかを変更保留図柄として選択し、該数値データの前記保留記憶に対応して表示されている前記保留図柄に替えて、選択された前記変更保留図柄を表示する保留変化手段と、を備え、
    前記保留変化手段は、前記初期保留図柄として選択される前記保留図柄とは種類が異なり、且つ、該保留図柄のうちの前記信頼度が最も高いものよりも前記信頼度が高い前記保留図柄である特殊保留図柄を、前記変更保留図柄として選択可能であること、
    を特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載された弾球遊技機であって、
    前記保留図柄に対応する変動中図柄を、該保留図柄に対応する前記保留記憶に係る前記数値データに基づく大当り抽選についての前記図柄演出の際に表示する変動中表示手段と、
    前記初期保留図柄として選択される前記保留図柄に対応する前記変動中図柄が表示されている場合、該変動中図柄に替えて、前記変更保留図柄として選択される前記保留図柄に対応する前記変動中図柄を表示する変動中変化手段と、を備え、
    前記変動中図柄は、該変動中図柄に対応する前記保留図柄の表示態様に関連付けられた表示態様を有すること、
    を特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された弾球遊技機であって、
    前記初期保留図柄として選択される前記保留図柄であって、前記信頼度が最も高い種類を含む少なくとも1種類の前記保留図柄と、前記特殊保留図柄とは、同一の系統の表示態様を有すること、
    を特徴とする弾球遊技機。
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