JP2019213750A - 弾球遊技機 - Google Patents

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博康 水野
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Abstract

【課題】保留記憶に対応する図柄の信頼度の変化を示唆する前兆演出の興趣を高める。【解決手段】パチンコ機は、表示中の保留図柄又は変動中図柄を、信頼度の異なる他の種類の保留図柄又は変動中図柄に変化させる変化演出を行うと共に、変化演出が行われることを示唆する前兆演出を行う。前兆演出として、前兆演出に伴い変化演出が行われる通常前兆演出と、前兆演出に伴い変化演出が行われない擬似前兆演出とが設けられている。そして、1つの保留記憶に対応する保留図柄又は変動中図柄に対し、2以上の回数であるX回(一例として、3回)の擬似前兆演出を行うことで、該保留記憶の信頼度が高いことが示される。【選択図】図16

Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
保留図柄を変化させることで、該保留図柄に対応する保留記憶に基づく当否判定で当ることを示唆する先読み演出が知られている。また、特許文献1には、このような先読み演出を行う前に、予告補助画像を用いて、先読み演出により保留図柄が変化することを示唆する演出(以後、前兆演出とも記載)を行うことが記載されている。
特開2014−236814号公報
このような前兆演出を行うことで、信頼度の高い先読み演出が行われることへの遊技者の期待感を高めることができる。しかしながら、前兆演出が頻発すると、前兆演出が行われたにも関わらず先読み演出により保留図柄が変化しないといった事態が生じ易くなる。その結果、遊技者は、前兆演出に倦怠感を感じるようになったり、前兆演出が発生しても大当りへの期待感を持てなくなったりする恐れがある。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、保留記憶に対応する図柄の信頼度の変化を示唆する前兆演出の興趣を高めることを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた請求項1に係る発明は、当否判定で大当りになると特別遊技を行う弾球遊技機に関する。該弾球遊技機は、始動口への入球に起因して数値データを抽出し、抽出した数値データを保留記憶として記憶する保留記憶手段と、保留記憶に係る数値データに基づき当否判定を行う当否判定手段と、保留記憶に基づく当否判定が行われる前に、該保留記憶に係る数値データを確認する確認手段と、当否判定が大当りである可能性の度合いである信頼度の異なる複数の種類の対応図柄のうちのいずれかを、保留記憶に対応して表示する表示手段と、確認手段による保留記憶に係る数値データの確認結果、又は、保留記憶に基づく当否判定の結果に基づき、表示中の対応図柄に替えて他の種類の対応図柄を表示する変化演出を行うと共に、変化演出が行われることを示唆する前兆演出を行う演出手段と、を備える。演出手段は、前兆演出として、変化演出が行われる通常前兆演出と、変化演出が行われない擬似前兆演出とを行う。そして、2回以上の回数であるX回の擬似前兆演出が行われた対応図柄に対応する保留記憶に基づく当否判定の信頼度は、X回の擬似前兆演出の行われていない同じ種類の対応図柄に対応する保留記憶に基づく当否判定の信頼度よりも高い。
上記構成によれば、変化演出を伴わない擬似前兆演出が同一の対応図柄に対してX回実行されることで、該対応図柄に対応する保留記憶により大当りになることが示唆される。このため、擬似前兆演出のみにより信頼度の高さが示される可能性があり、擬似前兆演出が行われた場合であっても、遊技者は、大当りへの期待感を持つことができる。その結果、仮に擬似前兆演出が頻発したとしても、遊技者に倦怠感が生じるのを抑制でき、変化演出が行われるか否かに関わらず、前兆演出により大当りへの期待感を高めることができる。したがって、保留記憶に対応する図柄の信頼度の変化を示唆する前兆演出の興趣を高め
ることができる。
なお、請求項2に記載されているように、演出手段は、さらに、当否判定が行われると、演出図柄の変動表示を行うことで、該当否判定の結果を報知する図柄演出を行っても良い。また、表示手段は、保留記憶に対応して、保留図柄を対応図柄として表示すると共に、保留記憶に基づく当否判定が行われると、変動中図柄を対応図柄として表示しても良い。また、保留記憶の発生後、図柄演出により該保留記憶に基づく当否判定の結果が報知されるまでの期間に、X回の擬似前兆演出が行われた対応図柄に対応する保留記憶に基づく当否判定の信頼度は、該期間にX回の擬似前兆演出の行われていない同じ種類の対応図柄に対応する保留記憶に基づく前記当否判定の前記信頼度よりも高くても良い。
上記構成によれば、保留記憶の発生時から、図柄演出により該保留記憶に基づく当否判定の結果が報知されるまでの期間にわたって、前兆演出により大当りへの期待感を高めることができる。
また、請求項3に記載されているように、演出手段は、X回の擬似前兆演出が行われた対応図柄を、別の図柄に変化させても良い。
上記構成によれば、変化演出を伴わない前兆演出がX回実行された対応図柄に対応する保留記憶の信頼度の高さが、より明示的に示唆される。このため、上記弾球遊技機での遊技に慣れていない遊技者であっても、X回の擬似前兆演出により示された信頼度を把握し易くなる。
パチンコ機の正面図である。 パチンコ機の遊技盤の正面図である。 パチンコ機の裏面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 メインルーチンについてのフローチャートである。 始動入賞確認処理についてのフローチャートである。 先読み判定処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 大当り遊技処理についてのフローチャートである。 大当り遊技処理についてのフローチャートである。 大当り遊技処理についてのフローチャートである。 保留図柄及び変動中図柄が表示された演出画面や、保留図柄及び変動中図柄を示す表である。 前兆演出及び変化演出の具体例である。 前兆演出及び変化演出の具体例である。 保留開始処理のフローチャートである。 図柄演出処理のフローチャートである。 前兆演出等実行処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に構成される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、演出ボタン67及びジョグダイヤル68が設けられている。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,残高表示器59が設けられている。
なお、図1の39は、前枠52及び前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠39に所定の鍵を挿入して鍵を時計回りに操作すると、内枠が開放され、反時計回りに操作すると、前枠52が開放される。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって左横には、普通図柄作動ゲート17が設置されている。普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行なわれる。
センターケース5の直下には、遊技球の入球に起因して、特別図柄(特図とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選(換言すれば、当否判定)が行われる第1始動口11及び第2始動口12が、上下に並んで配設されている。第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、普通図柄抽選での当選時のみ入球可能となっている。
第1,第2始動口11,12に遊技球が入球すると、複数種類の数値データ(例えば、乱数)が抽出され、保留記憶として記憶される。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定の回数にわたり、所定時間の開放が行われる。具体的には、例えば、通常モード時であれば、1回の当選により約0.5秒の開放が1回行なわれ、時短モードであれば、1回の当選により約2.6秒の開放が2回行なわれる。
第2始動口12の下方には、大当り抽選で当ると行われる大当り遊技(換言すれば、特別遊技)の際に開放される特別電動役物からなる大入賞口14が配設されている。また、遊技領域3における向かって左下の領域には、複数の一般入賞口31〜34が配設されている。
遊技盤1における向かって右下の領域には、7セグメントの特図表示装置9と、4個のLEDからなる特図保留数表示装置18と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
図2に示す遊技盤1のセンターケース5には、中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設され、LCDパネルの画面上では、演出図柄の変動表示等を行うことで大当り抽選の結果を報知する図柄演出が行われる。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
また、図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図3に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71、タンクレール72、払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置、電源基板85が設けられている。主制御装置80,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83は、遊技盤1に設けられ、払出制御装置81,発射制御装置,電源基板85は、内枠70に設けられている。なお、図3では発射制御装置が記載されていないが、発射制御装置は、払出制御装置81の奥側(遊技盤1側)に配されている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84、電源基板にはCPU、ROM、RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口SW11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口SW12a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動SW17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントSW14a、一般入賞口31〜34に入球した遊技球を検出する一般入賞口SW31a等からの検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81及びサブ統合制御
装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている特図表示装置9,特図保留数表示装置18,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
さらに、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW21の検出信号は、払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも、主制御装置80と払出制御装置81に払出SW21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81との双方で、賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、ガラス枠開放SW35,内枠開放SW36,球切れSW23,払出SW21,満杯SW22からの信号が入力され、満杯SW22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合や、球切れSW23により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力された場合には、払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯SW22,球切れSW23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出SW21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。また、CRユニット端子板24は精算表示装置25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン57、精算を要求するための精算ボタン58が設けられている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70,前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施形態では遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は、発射モータ30を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW28からのタッチ信号、発射停止SW29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67,ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ボタン67,ジョグダイヤル68を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を表示させる。
[動作の説明]
次に、本実施形態のパチンコの動作の概要について説明する。
パチンコ機50は、常時入賞が可能な第1始動口11と、上述した普通図柄抽選での当選により一定期間にわたり開放され、入賞が可能となる第2始動口12が設けられており、第1,第2始動口11,12への入賞に起因して抽出された数値データ(乱数)に基づいて大当り抽選が行われる。そして、大当り抽選が行われると、特図表示装置9にて特別図柄の変動表示が行われると共に、これらを停止表示して確定図柄を表示することで大当り抽選の結果が報知される。
また、これと並行して、演出図柄表示装置6の画面上で、演出図柄の変動表示を実行した後にこれらを停止表示し、特別図柄に対応した演出図柄の確定図柄を表示することで、大当り抽選の結果を報知する図柄演出が行われる。なお、図柄演出では、一例として3つの演出図柄の変動表示が行われる。また、図柄演出では、例えば、特定の2つの演出図柄(例えば、同一の種類の2つの演出図柄)を先行して停止表示させることで、大当り抽選で当選することを示唆するリーチが行われる。リーチとして、ノーマルリーチとSPリーチとが設けられている。SPリーチは、ノーマルリーチよりも大当り抽選で当選する確率が高くなる。また、リーチを行うことなく大当り抽選で当選しなかったことを報知する図柄演出を、ノーマルハズレとも記載する。
また、パチンコ機50では、第1,第2始動口11,12への入賞により抽出された乱数が、最大4個まで保留記憶として記憶され、特図保留数表示装置18にて保留記憶の数が表示されると共に、サブ統合制御装置83によって演出図柄表示装置6の画面上の所定の領域に、各保留記憶に対応する保留図柄が表示される。また、大当り抽選で当たると、所定ラウンド数の大当り遊技が行われる。
そして、大当り遊技の終了後は、パチンコ機50は、特典状態に移行する。なお、特典状態では、遊技状態が、確変モード及び時短モードの双方又は一方に移行しても良い。確変モードとは、大当り抽選で当る確率が上昇する遊技状態であり、時短モードとは、普通図柄抽選での当選確率が上昇すると共に、普通図柄抽選での当選時の第2始動口12の開放時間が延長され、さらに、普通図柄の変動時間が短縮される遊技状態である。以後、確
変モードと時短モードのどちらでもない遊技状態を、通常モードと記載する。また、特典状態は、一定期間(所定数の大当り抽選が行われるまでの期間)にわたって継続しても良いし、次に大当り抽選に当選するまで継続しても良い。また、特典状態の内容や、特典状態に移行するか否かは、後述する大当り図柄によって決定されても良い。
まず、パチンコ機50の主制御装置80の動作について詳細に説明する。
(1)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図5に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S10では、主制御装置80は、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:Yes)、S20に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S10:No)、S15に処理を移行する。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S75に処理を移行する。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数1,2の更新(S45)を行う。
なお、初期値乱数は、0〜3899の範囲であり、乱数の大きさは3900である。
また、大当り判定用乱数は、0〜3899の範囲であり、乱数の大きさは3900である。なお、通常モードにおいて大当りとなる値の数は13(大当り確率は1/300)で、775〜778,1775〜1778,2775〜2779となる。また、確変モードにおいては、大当りとなる値の数は、13よりも大きい数となるものである。
さらに、確変モードにおいては、大当りとなる値の数は、通常モードにおける大当りとなる上記乱数を含むように構成される。よって、抽出した乱数によっては、モードに関係無く大当りとなる乱数もあれば、確変モードで大当りとなっても通常モードでは大当りとはならない乱数もある。つまり、抽出された時点が確変モードであったことで先読み判定により大当りとなることが予定されていても、当該乱数に基づく変動表示開始前に、他の乱数に基づく大当りによって確変モードが終了して通常モードになってしまった場合には、上記先読み判定結果に反して大当りとならない場合も発生し得る。
また、大当り図柄決定用乱数の値は、0〜59の範囲であり、乱数の大きさは60である。
また、リーチ判定用乱数の値は、0〜228の範囲であり、乱数の大きさは229である。なお、通常モードにおいてリーチとなる値の数は11で、値は0〜10となる。また、確変モードにおいてリーチとなる値の数は、11よりも大きい数となる。
また、変動パターン決定用乱数1の値は、0〜1020の範囲であり、乱数の大きさは1021である。
また、変動パターン決定用乱数2の値は、0〜600の範囲であり、乱数の大きさは601である。
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50)、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、大当り抽選で当った際に行われる大当り遊技を制御する大当り遊技処理と(S60)を行う。また、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S65)、ホールコン
ピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S70)を実行する。
また、S75では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
(2)始動入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶の生成等を行う始動入賞確認処理について、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理(S50)からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S100では、主制御装置80は、第1,第2始動口SW11a,12aの検出信号に基づき、第1,第2始動口11,12への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S100:Yes)、S105に処理を移行し、否定判定の場合は(S100:No)、本処理を終了する。
S105では、主制御装置80は、保留記憶の数が上限値(一例として4)か否かを判定する。そして、否定判定の場合は(S105:No)、S110に処理を移行し、肯定判定の場合は(S105:Yes)、本処理を終了する。
S110では、主制御装置80は、大当り抽選に用いられる大当り決定用乱数や、大当り抽選で当った際に停止表示される特別図柄(大当り図柄)を決定するための大当り図柄決定用乱数や、図柄演出において、リーチ状態となった後に外れを示す演出図柄を停止表示させる演出(ノーマルリーチやスーパーリーチ)を行うか否かを決定するためのリーチ判定用乱数や、特別図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数等を抽出し、これらの乱数(数値データ)を保留記憶として記憶する。
そして、消化されていない保留記憶の数を示す「保留数コマンド」を生成しこれを、サブ統合制御装置83に送信し、S115に処理を移行する。
なお、S110にてサブ統合制御装置83に送信する保留情報(コマンド)は、消化(消滅)されていない保留記憶の数を示すコマンドではなく、保留記憶の増加を示す情報を送信する構成でも良い。
S115では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に対応する大当り決定用乱数等の値についての判定(以後、先読み判定とも記載)を行う先読み判定処理を実行し、本処理を終了する。
(3)先読み判定処理について
次に、新たに発生した保留記憶に対応する大当り決定用乱数等の値について判定する先読み判定処理について、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、始動入賞確認処理からコールされる。
S150では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数の値が特定値(大当り抽選で当りとなる値)か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S150:Yes)、S155に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S150:No)、S160に処理を移行する。
S155では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数の値が上記特定値であることを示す先読みコマンド1を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
一方、S160では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2との値が、特定値(図柄演出でSPリーチとなる値)か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S160:Yes)、S165に処理
を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S160:No)、S170に処理を移行する。
S165では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2との値が上記特定値であることを示す先読みコマンド2を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
また、S170では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2との値が特定値(図柄演出でノーマルリーチとなる値)か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S170:Yes)、S175に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S170:No)、S180に処理を移行する。
S175では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2との値が上記特定値であることを示す先読みコマンド3を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
一方、S180では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数やリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数1,2が、上記特定値のうちのいずれでもないことを示す先読みコマンド4を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
このように、本実施形態の先読み判定処理では、後述する当否判定処理に先んじて、S110の抽出乱数保留記憶処理にて記憶した数値データを参照して、該数値データが特定値であるか否かを示す先読み判定結果をサブ統合制御装置83に送信する。なお、先読み判定処理では、始動入賞確認処理にて抽出された数値データが特定値であるか否かが判定される。このため、S110にて保留記憶として記憶された数値データに限らず、始動入賞確認処理にて抽出され、様々な方法で記憶された数値データを、先読み判定処理に用いることができる。
また、「先読み判定処理」のS155、S165、S175、及び、S180では、各種先読みコマンドを送信するだけではなく、上述した「始動入賞確認処理」(図6)のS110で生成した「保留数コマンド」を併せてサブ統合制御装置83に送信する構成としても良い。この構成であれば、S110では、「保留数コマンド」を生成して、S155、S165、S175、及び、S180の何れかを実行するまで所定のバッファに「保留数コマンド」を格納する処理が好適である。
(4)当否判定処理について
次に、保留記憶として記憶された大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図8〜図11のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される処理である。
まず、図8に関して、S200では、主制御装置80は、特別電動役物の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S200:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合には(S200:No)、S205に処理を移行する。
S205では、主制御装置80は、特図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S205:Yes)、図10のS280に処理を移行し、否定判定の場合には(S205:No)、S210に処理を移行する。
S210では、主制御装置80は、特図の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S210:Yes)、図11のS290に処理を移行し、否定判定の場合には(S210:No)、図9のS215に処理を移行する。
続いて図9に関して、S215では、主制御装置80は、保留記憶の有無について判定し、肯定判定の場合には(S215:Yes)、S220に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S215:No)、本処理を終了する。
S220では、主制御装置80は、保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い保留記憶を選択し、後述するS230、S235、S245、S250、S255、S260、及び、S265等にて参照するために、該保留記憶に記憶された情報(乱数値等の数値データ)を大当り判定用の所定のバッファに移動処理して、S225に処理を移行する。
S225では、主制御装置80は、確変モードであることを示す確変フラグが1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:No)、S235に処理を移行する。
S230では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変モードに対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)に基づき、大当り抽選を実行し、該抽選に当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
一方、S235では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、通常モードに対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選を実行し、該抽選に当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
S240では、主制御装置80は、S230又はS235の判定結果を参照して、大当り抽選で当ったか否かを判定し、肯定判定の場合には(S240:Yes)、S245に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S240:No)、S260に処理を移行する。
S245では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき大当り図柄を決定することで、当該大当り図柄に対応して予め定められた大当り遊技のラウンド数等を決定する。そして、S250に処理を移行する。
S250では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S255に処理を移行する。
S255では、主制御装置80は、大当り遊技のラウンド数、大入賞口の開放パターン、大当り遊技に係る演出時間、インターバル時間、及び、大当り遊技の演出態様等を設定し、S270に処理を移行する。
一方、S240で否定判定が得られた場合に移行する(すなわち、大当り抽選で外れた際に移行する)S260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S265に処理を移行する。
S265では、主制御装置80は、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタや、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタの更新等を行い、S270に処理を移行する。
S270では、主制御装置80は、上述したS220においてデクリメントした結果として残った保留記憶の数を示す「保留数コマンド」をサブ統合制御装置83に送信し、S275に処理を移行する。
なお、S270にてサブ統合制御装置83に送信する保留情報(コマンド)は、消化(消滅)によって残った保留記憶の数を示すコマンドではなく、保留記憶の減少を示す情報を送信する構成でも良い。
S275では、主制御装置80は、特別図柄の変動時間や大当り抽選の結果等を示す変動開始コマンドをサブ統合制御装置83に送信すると共に、特別図柄の変動を開始させ、本処理を終了する。このように、主制御装置80は、大当り抽選の結果を、特別図柄の変動表示の結果にて報知する。
なお、変動開始コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、大当り抽選の結果、特別図柄の変動時間をもとに、特別図柄の変動時間と同じ時間の演出の中から演出図柄表示装置6にて表示する図柄演出を選択し、選択した図柄演出を表示させる。また、変動開始コマンドは、さらに、大当り抽選により消化された保留記憶が、第1始動口11への入賞により生成されたものであるか、第2始動口12への入賞により生成されたものであるかを示しても良い。
続いて図10に関して、特図の変動表示中に移行するS280では、主制御装置80は、特図の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S280:Yes)、S285に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S280:No)、本処理を終了する。
S285では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
続いて図11に関して、特図の確定表示中に移行するS290では、主制御装置80は、特図の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S290:Yes)、S295に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S290:No)、本処理を終了する。
S295では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S300に処理を移行する。
S300では、主制御装置80は、確定表示されていた特図が大当り時のものであるかを判定し、肯定判定の場合には(S300:Yes)、S305に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S300:No)、S340に処理を移行する。
S305では、主制御装置80は、確変モードであることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグが1である場合には確変フラグをクリアし(S310)、その後、S315に処理を移行する。
S315では、主制御装置80は、時短モードであることを示す時短フラグを参照すると共に、時短フラグが1である場合には時短フラグをクリアし(S320)、その後、S325に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S325),役物連続作動装置作動開始処理(S330),大当り開始演出処理(S335)を順次実行することで、大当り遊技の態様を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信する等して大当り遊技を開始し、本処理を終了する。
一方、S300にて否定判定が得られた場合に移行するS340では、主制御装置80は、確変フラグを参照し、該フラグが1である場合には(S340:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数(確変回数)を参照する(S345)。そして、確変回数が0である場合には(S345:Yes)、確変フラグをクリアし(S350)、S355に処理を移行する。
S355では、主制御装置80は、時短フラグを参照し、該フラグが1である場合には(S355:Yes)、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数(時短回数)を
参照する(S360)。そして、時短回数が0である場合には(S360:Yes)、時短フラグをクリアし(S365)、S370に処理を移行する。
S370では、主制御装置80は、状態指定コマンド送信処理を実行し、本処理を終了する。
(5)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技の進行を制御する大当り遊技処理について、図12〜図14のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから実行される処理である。
S400では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S400:Yes)、S405に処理を移行し、否定判定の場合には(S400:No)、本処理を終了する。
S405では、主制御装置80は、大入賞口14の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S405:Yes)、図13のS430に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S405:No)、S410に処理を移行する。
S410では、主制御装置80は、大当り遊技における各ラウンドのインターバル中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S410:Yes)、図13のS450に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S410:No)、S415に処理を移行する。
S415では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S415:Yes)、図14のS470に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S415:No)、S420に処理を移行する。
S420では、主制御装置80は、大当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S420:Yes)、S425に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S420:No)、本処理を終了する。
S425では、主制御装置80は、大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図13に関して、大入賞口14の開放中に移行するS430では、主制御装置80は、大入賞口14に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S430:Yes)、S440に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S430:No)、S435に処理を移行する。
S435では、主制御装置80は、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S435:Yes)、S440に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S435:No)、本処理を終了する。
S440では、主制御装置80は、大入賞口14を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S445に処理を移行する。
S445では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
一方、各ラウンドのインターバル中に移行するS450では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S450:Yes)、S455に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S450:No)、本処理を終了する。
S455では、主制御装置80は、大当り遊技の最終ラウンドか否かを判定し、肯定判定の場合には(S455:Yes)、S460に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S455:No)、S465に処理を移行する。
S460では、主制御装置80は、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行し、本処理を終了する。
一方、S465では、主制御装置80は、大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図14に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS470では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S470:Yes)、S475に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S470:No)、本処理を終了する。
続くS475,S480では、主制御装置80は、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S485に処理を移行する。
S485では、主制御装置80は、大当り遊技後に確変モードに移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S485:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の回数(確変回数)を設定すると共に(S490)、確変フラグをセットし(S495)、S500に処理を移行する。
S500では、主制御装置80は、大当り遊技後に時短モードに移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S500:Yes)、時短モード中に実行可能な大当り抽選の回数(時短回数)を設定すると共に(S505)、時短フラグをセットし(S510)、S515に処理を移行する。
S515,S520では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドを送信する処理と、状態指定コマンド送信処理とを実行し、本処理を終了する。
(6)演出について
次に、本実施形態のパチンコ機50の演出について説明する。上述したように、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信したコマンドに基づき、演出図柄表示装置6の演出画面に各種演出画像を表示させる。
具体的には、保留記憶が発生すると、該保留記憶に対応する保留図柄が表示される。本実施形態では、一例として、演出画面100における図柄演出が行われる領域の下方に、左右方向に並ぶ第1〜第4保留領域101〜104が設けられており、各保留領域に保留図柄600〜602が表示される(図15(a)参照)。なお、左方に向かうに従い保留領域の番号が小さくなる。保留記憶が発生する度に、番号の小さい保留領域から順番に保留図柄が表示される。そして、保留記憶が消化されると該保留記憶に対応する保留図柄が消去されると共に、その時点で表示されている保留図柄の表示位置が、左方に隣接する保留領域に移動する。
また、保留記憶に基づく大当り抽選が行われ、図柄演出が開始されると、該大当り抽選(換言すれば、該大当り抽選により消化された保留記憶)に対応する変動中図柄610が、第1保留領域101の左方に位置する変動中領域105に表示される。図柄演出が終了すると、変動中図柄は消去され、次に消化された保留記憶に対応する変動中図柄が新たに表示される。
また、保留図柄及び変動中図柄として、表示態様の異なる複数の種類が設けられている。各種類の図柄は、異なる信頼度に対応している。信頼度とは、保留記憶に基づく大当り抽選が大当りである可能性の度合い(換言すれば、該大当り抽選で当選する確率)を意味する。換言すれば、信頼度とは、大当りとなることについて遊技者が持ち得る期待度を意味する。一例として、保留図柄として、通常保留図柄と、第1〜第3特別保留図柄との4種類が設けられており、変動中保留図柄として、通常変動中図柄と第1〜第3特別変動中
図柄との4種類が設けられている(図15(b)参照)。
そして、通常保留図柄、第1特別保留図柄、第2特別保留図柄、第3特別保留図柄の順に、信頼度が高くなる。また、通常変動中図柄,第1〜第3特別変動中図柄は、それぞれ、通常保留図柄,第1〜第3特別保留図柄に対応しており、対応する変動中図柄及び保留図柄は、同一の信頼度を示す。保留記憶が消化されると、該保留記憶に対応して最後に表示されていた保留図柄に対応する変動中図柄が表示される。なお、変動中図柄と保留図柄とを異なる図柄としても良いが、このような場合には、例えば、色や形状等により、変動中図柄と保留図柄との対応関係を示すのが好適である。
また、パチンコ機50では、表示中の保留図柄又は変動中図柄に替えて、他の種類の保留図柄又は変動中図柄を表示する変化演出が行われる。なお、変化演出は、変動中図柄を新たに表示するタイミングで行われても良い。つまり、変動中図柄を新たに表示する際に、消化直前の保留記憶の保留図柄とは異なる種類の保留図柄に対応する変動中図柄を表示することで、変化演出が行われても良い。また、変化演出として、保留図柄又は変動中図柄(以後、対応図柄とも記載)の信頼度を向上させるものと、信頼度を低下させるものの2種類を設けても良いし、信頼度を向上させるもののみを設けても良い。また、変化演出により対応図柄を変化させる時に変化音を出力し、遊技者に変化演出が行われたことを報知する構成としても良く、この場合、変化演出後に表示される対応図柄の種類に応じた変化音を出力しても良い。
また、パチンコ機50は、前兆演出を行うことで、当該前兆演出の実行中や、当該前兆演出の直後に到来する変化演出タイミングにて変化演出が行われることを示唆する。一例として、前兆演出は、保留図柄604に隣接して画像620を表示するという表示態様で行われる(図15(c)参照)。前兆演出には、通常前兆演出と擬似前兆演出との2つの態様が設けられている。通常前兆演出が行われた場合、変化演出タイミングにて変化演出が行われ、擬似前兆演出が行われた場合、変化演出タイミングにて変化演出が行われない。なお、前兆演出を行うことなく、変化演出を実行して対応図柄の種類を変化させても良い。
そして、パチンコ機50では、保留記憶の生成後、図柄演出により該保留記憶に基づく大当り抽選の結果が報知されるまでの保留−確定期間に、該保留記憶の対応図柄に対しX回の擬似前兆演出が行われると、該保留記憶の信頼度が高いことが示される。つまり、X回の擬似前兆演出が行われた対応図柄に対応する保留記憶(以後、対象保留記憶とも記載)の信頼度は、該対応図柄と同じ種類の対応図柄であって、X回の擬似前兆演出が行われていない対応図柄に対応する保留記憶の信頼度よりも高い。なお、Xとは2以上の整数であり、本実施形態では、一例としてXを3とする。
なお、保留−確定期間に対象保留記憶に対しX回の擬似前兆演出が行われるとは、例えば、該保留−確定期間に、対象保留記憶に対し、合計でX回の擬似前兆演出が行われるという意味であっても良いし、対象保留記憶に対し、連続的にX回の擬似前兆演出が行われるという意味であっても良い。連続的にX回の擬似前兆演出が行われるとは、例えば、X回の前兆演出が、全て擬似前兆演出であるという意味であっても良い。この他にも、連続的にX回の擬似前兆演出が行われるとは、例えば、X回の前兆演出が全て擬似前兆演出であり、且つ、1回目の前兆演出が開始された後、X回目の前兆演出が終了するまでの期間に、対象保留記憶に対しての変化演出が行われないという意味であっても良い。
また、保留記憶に対する擬似前兆演出の実行回数を、保留記憶に対応して表示しても良い。具体的には、例えば、対応図柄に重畳して又はその付近に、実行回数を示す画像を表示しても良いし、実行回数により対応図柄の色や形状を変化させても良い。また、例えば
、対応図柄が通常保留図柄又は通常変動中図柄である場合には、擬似前兆演出が行われる度に、これらの図柄を構成する円の内側又は外側に円を追加しても良い。なお、連続的にX回の擬似前兆演出が行われた場合に信頼度が高いことを示す場合であれば、通常前兆演出や変化演出が行われた際に、実行回数を示す画像を、擬似前兆演出が一度も行われていない時の状態に戻すのが好適である。
また、X回の擬似前兆演出が行われた後、予め定められた変化タイミングにて、対象保留記憶の対応図柄に替えて特殊図柄を表示しても良い。特殊図柄とは、例えば、第3特別保留図柄や第3特別変動中図柄と同様の図柄であっても良いし、保留図柄や変動中図柄とは別の図柄であっても良い。なお、変化タイミングとは、X回目の擬似前兆演出の変化演出タイミングよりも後のタイミングであるのが好適である。つまり、特殊図柄の表示がX回目の擬似前兆演出に伴う変化演出と誤認識されないよう、変化タイミングを調整するのが好適である。
具体的には、変化タイミングとは、例えば、対象保留記憶よりも先に生じた保留記憶が消化されるタイミングであっても良い。また、変化タイミングとは、例えば、対象保留記憶が消化されるタイミングであっても良い。つまり、対象保留記憶の変動中図柄の表示を開始する際に、変動中図柄に替えて特殊図柄を表示しても良い。また、変化タイミングとは、例えば、対象保留記憶に基づく大当り抽選の結果を報知する図柄演出において、リーチとなるタイミングや、ノーマルリーチからSPリーチに発展するタイミングであっても良い。
さらに、変化タイミングにより、対象保留記憶の信頼度が示されても良い。例えば、変化タイミングが遅くなる程、対象保留記憶の信頼度がより高いものとしても良い。また、例えば、リーチ後に変化タイミングが到来した場合や、SPリーチに発展した後に変化タイミングが到来した場合には、信頼度が相対的に高いことや、大当りになることを示しても良い。
なお、変化タイミングに、特殊図柄を表示しない構成としても良い。また、変化タイミングに、特殊図柄の表示とは別の方法で、X回の擬似前兆演出が行われたこと(換言すれば、大当りへの信頼度が高いこと)を示す演出を行っても良い。具体的には、例えば、特殊図柄とは異なる態様で、演出画面に画像を表示しても良いし、LED、ランプ26を特殊な態様で点灯させても良いし、スピーカ66から音声を出力することで、X回の擬似前兆演出が行われたことを示しても良い。
また、X回の擬似前兆演出が行われた場合に特殊図柄を表示するのではなく、1の保留記憶に対して擬似前兆演出が行われた回数が多くなるに従い、より高い確率で、対応図柄として特殊図柄を表示しても良い。また、信頼度の異なる複数の種類の特殊図柄を設け、1つの保留記憶の対応図柄に対し擬似前兆演出が行われた回数が多くなるに従い、該保留記憶に対応して、より信頼度の高い特殊図柄が表示されるようにしても良い。
また、表示態様の異なる複数の種類の前兆演出を設けても良い。そして、各種類の前兆演出が通常前兆演出である確率の度合い(以後、期待度)を、異なるものとしても良い。さらに、X回の擬似前兆演出が行われた場合において、これらの擬似前兆演出の期待度が高くなるに従い、対象保留記憶について高い信頼度を示すようにしても良い。また、対応図柄に対し、一定以下の期待度、或いは、所定の期待度の擬似前兆演出がX回行われた場合に、対象保留記憶の信頼度が高いことが示されても良い。また、各種類の前兆演出に対応して個別にXを定め、擬似前兆演出が、該擬似前兆演出に対応するX回にわたって行われた場合に、信頼度が高いことが示されても良い。この場合、信頼度の高い前兆演出程、Xの値を小さくしても良い。
また、一定以下の信頼度の対応図柄に対し擬似前兆演出がX回行われた場合に、対象保留記憶の信頼度が高いことが示されても良い。これにより、大当りへの期待が持てない遊技者の意表を突くことができる。また、仮に、信頼度の高い対応図柄が表示されている場合には、遊技者は、該対応図柄に基づき大当りの期待感を持つことができる。このため、仮に該対応図柄に大当りの示唆に繋がらない擬似前兆演出が行われたとしても、遊技者の落胆を抑制でき、上記構成の適用により遊技の興趣を下げてしまうというデメリットは生じ難いと考えられる。
(7)具体例について
次に、擬似前兆演出等の具体例を説明する。図16(a)の演出画面100では、図柄演出が行われていると共に、3つの通常保留図柄605〜607と、1つの変動中図柄611が表示されている。そして、通常保留図柄606に対し通常前兆演出620が行われ(図16(b)参照)、これに伴う変化演出により、通常保留図柄606が第1特別保留図柄608に変化する(図16(c)参照)。さらに、通常保留図柄607に対し、1回目の擬似前兆演出621が行われる。無論、擬似前兆演出621に伴う変化演出は行われず、通常保留図柄607は維持される(図16(d)参照)。
その後、通常保留図柄605,第1特別保留図柄608に対応する各保留記憶が消化され、通常保留図柄607に対し2回目の擬似前兆演出621が行われる(図16(e))。そして、通常保留図柄607に対応する保留記憶が消化され、図柄演出が開始されると共に、該保留記憶に対応する通常変動中図柄614が表示される(図16(f))。続いて、通常変動中図柄614に対し3回目の擬似前兆演出621が行われる。擬似前兆演出621後には変化演出が行われず、通常変動中図柄614が維持される(図17(g),(h))。この時、通常保留図柄607及び通常変動中図柄614に対する擬似前兆演出621の実行回数が3回となるため、これらに対応する保留記憶の信頼度が高いことが示される。
そして、3回の擬似前兆演出621が行われた保留記憶に対応する図柄演出にてリーチになると、通常変動中図柄614に替えて特殊図柄615が表示される(図17(i))。図17(i)では、一例として、特殊図柄615として第3特別変動中図柄が表示される。その後、該図柄演出にて、大当りとなったことが報知される(図17(j))。
(8)保留開始処理について
次に、保留図柄の表示等を行う保留開始処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S700では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から先読みコマンド及び保留数コマンドを受信したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S700:Yes)、S705に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S700:No)、本処理を終了する。
S705では、サブ統合制御装置83は、新たな保留記憶に対応する保留図柄、又は、保留図柄及び変動中図柄に対する前兆演出を設定する。具体的には、新たな保留記憶の消化前や、該保留記憶についての図柄演出中に行われる前兆演出の回数、実行時期、及び、前兆演出の態様等を決定する。この時、新たな保留記憶に対し、X回の擬似前兆演出を行うか否かが決定される。また、この時、各態様の前兆演出やX回の擬似前兆演出が適切な信頼度を示すよう、新たに受信した先読みコマンドが示す先読み判定の結果や、新たに受信した保留数コマンドが示す保留記憶の数等に基づき該設定がなされる。
続くS710では、サブ統合制御装置83は、新たな保留記憶に対応する保留図柄、又は、保留図柄及び変動中図柄に対する変化演出を設定する。具体的には、新たな保留記憶
の消化前や、該保留記憶についての図柄演出中に行われる変化演出の回数及び実行時期と、変化演出後に表示される保留図柄の種類等を決定する。なお、S705にて通常前兆演出の実行が決定された場合は、該通常前兆演出に伴う変化演出の実行が決定される。また、変化演出により、変化演出前の保留図柄に対し、信頼度が2段階以上異なる保留図柄が新たに表示されても良い。また、この時、変化演出後に表示される保留図柄の信頼度が適切なものとなるよう、新たに受信した先読みコマンドが示す先読み判定の結果や、新たに受信した保留数コマンドが示す保留記憶の数等に基づき該設定がなされる。
続くS715では、サブ統合制御装置83は、抽選により、新たに受信した先読みコマンドの種類等に応じた確率で、新たな保留記憶の保留図柄の種類を選択する。また、新たに受信した保留数コマンドが示す保留記憶の数等に基づき保留領域を決定し、選択した種類の保留図柄を該保留記憶に表示する。そして、本処理を終了する。
(9)図柄演出処理について
次に、図柄演出等を行う図柄演出処理について、図19のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S750では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から変動開始コマンドを受信したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S750:Yes)、S755に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S750:No)、本処理を終了する。
S755では、サブ統合制御装置83は、変動開始コマンドに応じた変動時間及び態様で、演出図柄表示装置6の演出画面等を介して図柄演出を開始し、S760に移行する。
S760では、サブ統合制御装置83は、消化された保留記憶(換言すれば、最も古い保留記憶)に対応する保留図柄を消去すると共に、他の保留記憶が存在する場合には、該保留記憶に対応する保留図柄の表示位置を更新する。また、サブ統合制御装置83は、消化された保留記憶に対応する変動中図柄を表示する。そして、本処理を終了する。
なお、変動中図柄の表示開始時に変化演出を行う場合には、サブ統合制御装置83は、保留記憶の消化直前に表示されていた保留図柄とは異なる種類の保留図柄に対応する変動中図柄を表示しても良い。
また、サブ統合制御装置83は、変動開始コマンドが示す大当り抽選の結果や変動時間等に基づき、S710と同様にして、新たに表示された変動中図柄に対する前兆演出を設定しても良い。つまり、該変動中図柄に対し、X回の擬似前兆演出を行うか否かが決定されても良い。この時、各態様の前兆演出やX回の擬似前兆演出が適切な信頼度を示すよう、大当り抽選の結果等に基づき該設定がなされる。
また、サブ統合制御装置83は、変動開始コマンドが示す大当り抽選の結果や変動時間等に基づき、S715と同様にして、新たに表示された変動中図柄に対する変化演出を設定しても良い。この時、変化演出後に表示される保留図柄の信頼度が適切なものとなるよう、大当り抽選の結果等に基づき該設定がなされる。
(10)前兆演出等実行処理について
次に、前兆演出及び変化演出を行う前兆演出等実行処理について、図20のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S800では、サブ統合制御装置83は、前兆演出の実行時期が到来したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S800:Yes)、S805に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S800:No)、S810に移行する。
S805では、サブ統合制御装置83は、保留開始処理のS710での設定内容に従い前兆演出を実行し、S810に移行する。
S810では、サブ統合制御装置83は、変化演出の実行時期が到来したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S810:Yes)、S815に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S810:No)、本処理を終了する。
S815では、サブ統合制御装置83は、保留開始処理のS715での設定内容に従い変化演出を行い、本処理を終了する。
[効果]
上記実施形態のパチンコ機50では、変化演出を伴わない擬似前兆演出が同一の対応図柄に対してX回実行されることで、該対応図柄に対応する保留記憶により大当りになることが示唆される。このため、擬似前兆演出のみにより信頼度の高さが示される可能性があり、擬似前兆演出が行われた場合であっても、遊技者は、大当りへの期待感を持つことができる。その結果、仮に擬似前兆演出が頻発したとしても、遊技者に倦怠感が生じるのを抑制でき、変化演出が行われるか否かに関わらず、前兆演出により大当りへの期待感を高めることができる。したがって、前兆演出の興趣を高めることができる。
[他の実施形態]
上記実施形態では、保留記憶の発生後、該保留記憶に対応する図柄演出が終了するまでの保留−確定期間に、該保留記憶の対応図柄に対しX回の擬似前兆演出が行われると、該保留記憶の信頼度が高いことが示される。しかしながら、保留−確定期間とは異なる期間にX回の擬似前兆演出を行うことで、信頼度が高いことを示しても良い。具体的には、例えば、保留記憶の発生後、該保留記憶が消化されるまでの期間に、該保留記憶に対応する保留図柄に対しX回の擬似前兆演出を行うことで、信頼度が高いことが示されても良い。また、保留記憶の消化後、該保留記憶に対応する図柄演出が終了するまでの期間に、該保留記憶に対応する変動中図柄に対しX回の擬似前兆演出を行うことで、信頼度が高いことが示されても良い。無論、保留−確定期間とは異なる期間にX回の擬似前兆演出を行う場合にも、上記実施形態と同様に、特殊図柄の表示等を行っても良い。このような場合であっても、同様の効果が得られる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
パチンコ機50が、弾球遊技機の一例に相当する。また、始動入賞確認処理のS110が保留記憶手段の一例に、先読み判定処理のS155,S165,S175,S180が確認手段の一例に、当否判定処理のS230,S235が当否判定手段の一例に、サブ統合制御装置83、演出図柄制御装置82、及び演出図柄表示装置6が、表示手段及び演出手段の一例に相当する。
1…遊技盤、3…遊技領域、5…センターケース、6…演出図柄表示装置、7…普通図柄表示装置、8…普図保留数表示装置、9…特図表示装置、11…第1始動口、12…第2始動口、14…大入賞口、17…普通図柄作動ゲート、18…特図保留数表示装置、50…パチンコ機、80…主制御装置、82…演出図柄制御装置、83…サブ統合制御装置、84…発射制御装置、85…電源基板。

Claims (3)

  1. 当否判定で大当りになると特別遊技を行う弾球遊技機であって、
    始動口への入球に起因して数値データを抽出し、抽出した前記数値データを保留記憶として記憶する保留記憶手段と、
    前記保留記憶に係る前記数値データに基づき前記当否判定を行う当否判定手段と、
    前記保留記憶に基づく前記当否判定が行われる前に、該保留記憶に係る前記数値データを確認する確認手段と、
    前記当否判定が大当りである可能性の度合いである信頼度の異なる複数の種類の対応図柄のうちのいずれかを、前記保留記憶に対応して表示する表示手段と、
    前記確認手段による前記保留記憶に係る前記数値データの確認結果、又は、前記保留記憶に基づく前記当否判定の結果に基づき、表示中の前記対応図柄に替えて他の種類の前記対応図柄を表示する変化演出を行うと共に、前記変化演出が行われることを示唆する前兆演出を行う演出手段と、を備え、
    前記演出手段は、前記前兆演出として、前記変化演出が行われる通常前兆演出と、前記変化演出が行われない擬似前兆演出とを行い、
    2回以上の回数であるX回の前記擬似前兆演出が行われた前記対応図柄に対応する前記保留記憶に基づく前記当否判定の前記信頼度は、前記X回の前記擬似前兆演出の行われていない同じ種類の前記対応図柄に対応する前記保留記憶に基づく前記当否判定の前記信頼度よりも高いこと、
    を特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載された弾球遊技機において、
    前記演出手段は、さらに、前記当否判定が行われると、演出図柄の変動表示を行うことで、該当否判定の結果を報知する図柄演出を行い、
    前記表示手段は、前記保留記憶に対応して、保留図柄を前記対応図柄として表示すると共に、前記保留記憶に基づく前記当否判定が行われると、変動中図柄を前記対応図柄として表示し、
    前記保留記憶の発生後、前記図柄演出により該保留記憶に基づく前記当否判定の結果が報知されるまでの期間に、前記X回の前記擬似前兆演出が行われた前記対応図柄に対応する前記保留記憶に基づく前記当否判定の前記信頼度は、該期間に前記X回の前記擬似前兆演出の行われていない同じ種類の前記対応図柄に対応する前記保留記憶に基づく前記当否判定の前記信頼度よりも高いこと、
    を特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された弾球遊技機において、
    前記演出手段は、前記X回の前記擬似前兆演出が行われた前記対応図柄を、別の図柄に変化させること、
    を特徴とする弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021122430A (ja) * 2020-02-04 2021-08-30 株式会社高尾 遊技機

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