JP2019055096A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、請求項3に記載されているように、図柄演出において、複数の変動エリアのうちの1つで変動表示が行われていると共に、残りの変動エリアでは、変動表示が行われておらず、いずれかの演出図柄が表示されており、該1つの変動エリアにていずれかの演出図柄が表示されると、これらの変動エリアに、当否判定で当選したことを示す演出図柄の組合せが表示される状態を、リーチとしても良い。そして、擬似連手段は、リーチとなる図柄演出の実行中において、リーチとなる前に受付手段を介して遊技者から短縮操作を受け付けると、該短縮操作の後に継続タイミングが到来しない場合には、該図柄演出をリーチとし、リーチにならない図柄演出の実行中において、受付手段を介して遊技者から短縮操作を受け付けると、該短縮操作の後に継続タイミングが到来しない場合には、複数の変動エリアにて行われている変動表示を停止させ、これらの変動エリアに、当否判定で当選しないことを示す態様で演出図柄を表示しても良い。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に構成される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,残高表示器59が設けられている。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって左横には、普通図柄作動ゲート17が設置されている。普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行なわれる。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定の回数にわたり、所定時間の開放が行われる。具体的には、例えば、通常モード時であれば、1回の当選により約0.5秒の開放が1回行なわれ、時短モードであれば、1回の当選により約2.6秒の開放が2回行なわれる。
遊技盤1における向かって右下の領域には、7セグメントの特図表示装置9と、4個のLEDからなる特図保留数表示装置18と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
また、図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図3に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71、タンクレール72、払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83のいずれも、CPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板には、CPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている特図表示装置9,特図保留数表示装置18,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW21の検出信号は、払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも、主制御装置80と払出制御装置81に払出SW21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81との双方で、賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、本実施形態は遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW28からのタッチ信号、発射停止SW29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67,ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ボタン67,ジョグダイヤル68を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を表示させる。
[動作の説明]
次に、本実施形態のパチンコの動作の概要について説明する。
(1)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図5に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S75に処理を移行する。
なお、初期値乱数は、0〜3899の範囲であり、乱数の大きさは3900である。
さらに、確変モードにおいては、大当りとなる値の数は、通常モードにおける大当りとなる上記乱数を含むように構成される。よって、抽出した乱数によっては、モードに関係無く大当りとなる乱数もあれば、確変モードで大当りとなっても通常モードでは大当りとはならない乱数もある。つまり、抽出された時点が確変モードであったことで先読み判定により大当りとなることが予定されていても、当該乱数に基づく変動表示開始前に、他の乱数に基づく大当りによって確変モードが終了して通常モードになってしまった場合には、上記先読み判定結果に反して大当りとならない場合も発生し得る。
また、リーチ判定用乱数の値は、0〜228の範囲であり、乱数の大きさは229である。なお、通常モードにおいてリーチとなる値の数は11で、値は0〜10となる。また、確変モードにおいてリーチとなる値の数は、11よりも大きい数となる。
また、変動パターン決定用乱数2の値は、0〜600の範囲であり、乱数の大きさは601である。
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50)、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、大当り抽選で当った際に行われる大当り遊技を制御する大当り遊技処理と(S60)を行う。また、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S65)、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S70)を実行する。
(2)始動入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶の生成等を行う始動入賞確認処理について、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理(S50)からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S105では、主制御装置80は、保留記憶の数が上限値(一例として4)か否かを判定する。そして、否定判定の場合は(S105:No)、S110に処理を移行し、肯定判定の場合は(S105:Yes)、本処理を終了する。
なお、S110にてサブ統合制御装置83に送信する保留情報(コマンド)は、消化(消滅)されていない保留記憶の数を示すコマンドではなく、保留記憶の増加を示す情報を送信する構成でも良い。
(3)先読み判定処理について
次に、新たに発生した保留記憶に対応する大当り決定用乱数等の値について判定する先読み判定処理について、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、始動入賞確認処理からコールされる。
S155では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数の値が上記特定値であることを示す先読みコマンド1を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
また、S170では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2との値が特定値(図柄演出でノーマルリーチとなる値)か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S170:Yes)、S175に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S170:No)、S180に処理を移行する。
一方、S180では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数やリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数1,2が、上記特定値のうちのいずれでもないことを示す先読みコマンド4を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
次に、保留記憶として記憶された大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図8〜図11のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される処理である。
まず、図8に関して、S200では、主制御装置80は、特別電動役物の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S200:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合には(S200:No)、S205に処理を移行する。
S210では、主制御装置80は、特図の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S210:Yes)、図11のS290に処理を移行し、否定判定の場合には(S210:No)、図9のS215に処理を移行する。
S220では、主制御装置80は、保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い保留記憶を選択し、後述するS230、S235、S245、S250、S255、S260、及び、S265等にて参照するために、該保留記憶に記憶された情報(乱数値等の数値データ)を大当り判定用の所定のバッファに移動処理して、S225に処理を移行する。
S230では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変モードに対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)に基づき、大当り抽選を実行し 、該抽選に当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
S240では、主制御装置80は、S230又はS235の判定結果を参照して、大当り抽選で当ったか否かを判定し、肯定判定の場合には(S240:Yes)、S245に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S240:No)、S260に処理を移行する。
S250では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S255に処理を移行する。
一方、S240で否定判定が得られた場合に移行する(すなわち、大当り抽選で外れた際に移行する)S260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S265に処理を移行する。
S270では、主制御装置80は、上述したS220においてデクリメントした結果として残った保留記憶の数を示す「保留数コマンド」をサブ統合制御装置83に送信し、S275に処理を移行する。
S275では、主制御装置80は、変動開始コマンドや図柄指定コマンド等を送信することで、特別図柄の変動時間や大当り抽選の結果等をサブ統合制御装置83に通知すると共に、特別図柄の変動を開始させ、本処理を終了する。このように、主制御装置80は、大当り抽選の結果を、特別図柄の変動表示の結果にて報知する。
S285では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
S295では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S300に処理を移行する。
S305では、主制御装置80は、確変モードであることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグが1である場合には確変フラグをクリアし(S310)、その後、S315に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S325),役物連続作動装置作動開始処理(S330),大当り開始演出処理(S335)を順次実行することで、大当り遊技の態様を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信する等して大当り遊技を開始し、本処理を終了する。
S370では、主制御装置80は、状態指定コマンド送信処理を実行し、本処理を終了する。
次に、大当り遊技の進行を制御する大当り遊技処理について、図12〜図14のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから実行される処理である。
S400では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S400:Yes)、S405に処理を移行し、否定判定の場合には(S400:No)、本処理を終了する。
S410では、主制御装置80は、大当り遊技における各ラウンドのインターバル中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S410:Yes)、図13のS450に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S410:No)、S415に処理を移行する。
S420では、主制御装置80は、大当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S420:Yes)、S425に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S420:No)、本処理を終了する。
続いて図13に関して、大入賞口14の開放中に移行するS430では、主制御装置80は、大入賞口14に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S430:Yes)、S440に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S430:No)、S435に処理を移行する。
S440では、主制御装置80は、大入賞口14を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S445に処理を移行する。
一方、各ラウンドのインターバル中に移行するS450では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S450:Yes)、S455に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S450:No)、本処理を終了する。
S460では、主制御装置80は、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図14に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS470では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S470:Yes)、S475に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S470:No)、本処理を終了する。
S485では、主制御装置80は、大当り遊技後に確変モードに移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S485:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の回数(確変回数)を設定すると共に(S490)、確変フラグをセットし(S495)、 S500に処理を移行する。
S515,S520では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドを送信する処理と、状態指定コマンド送信処理とを実行し、本処理を終了する。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信したコマンドに応じて、図柄演出等の様々な演出を行う。具体的には、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から変動開始コマンド等に基づき図柄演出の態様を決定する。そして、図柄演出の態様の1つ(換言すれば、図柄演出にて行われる演出の1つ)として、擬似連が設けられている。
擬似連が行われる図柄演出では、1回又は複数回の継続演出が行われる。以後、1回の図柄演出において、図柄演出の開始時から1回目の継続演出までの間隔、N(Nは1以上の整数)回目の継続演出からN+1回目の継続演出までの間隔、及び、最後の継続演出から図柄演出の終了時までの間隔を、擬似連のサイクルと記載する。また、各サイクルを、X回目(Xは1以上の整数)の擬似連とも記載する。なお、Xとは、サイクルが到来した順番を示す。また、1回の図柄演出にて発生する擬似連のサイクルの総数を、継続回数とも記載する。なお、X回目の擬似連と、X+1回目の擬似連との間には、X回目の継続演出が行われる。換言すれば、擬似連の継続回数がX回の場合、図柄演出で行われる継続演出の回数は、X−1回となる。
本実施形態のパチンコ機50では、遊技者から受け付けた短縮操作に応じて、1回の擬似連が短縮される。なお、短縮操作とは、例えば、演出ボタン67の操作であっても良い。この他にも、短縮操作とは、例えば、ジョグダイヤル68や、十字キー(図示無し)等の操作であっても良い。また、例えば、十字キー等に対する複数回にわたる所定の操作(換言すれば、所定のコマンドを入力する操作)を、短縮操作としても良い。
また、一部の演出(以後、変化演出)において、短縮操作に用いられる演出ボタン67等の操作に応じて、当該変化演出の内容を変化させる場合が想定される。そして、演出ボタン67等の操作に応じて変化演出の内容が変化する期間に、図柄演出にて擬似連が行われる場合が想定される。このような場合、例えば、演出ボタン67等の操作を変化演出に対し有効とすると共に(換言すれば、該操作に応じて変化演出の内容を変化させると共に)、短縮操作としての演出ボタン67等の操作を無効とし、該操作が行われても擬似連を短縮しないようにしても良い。また、反対に、例えば、演出ボタン67等の操作を変化演出に対し無効とすると共に、短縮操作としての演出ボタン67等の操作を有効としても良い。
時間調整の一例として、短縮操作に応じたX回目の擬似連の仮停止の後、X+1回目の擬似連が行われるまでの間(換言すれば、次の継続タイミングまでの間)、図柄演出を待機状態としても良い。待機状態では、例えば、各変動エリアにて擬似連態様で演出図柄が表示された状態(換言すれば、仮停止の状態)が維持されても良い。また、この間、例えば、予め定められた待機演出(例えば、所定の画像が表示されるカットイン演出)が行われても良い。
また、待機演出の態様や、待機状態の継続時間により、大当りへの期待度が示されても良い。また、短縮操作が検出された後、仮停止が完了するまでの時間を変化させることで、時間調整が行われても良い。
(8)擬似連の具体例について
次に、擬似連、及び、擬似連の短縮の具体例について説明する。まず、短縮がなされない3回の擬似連を経てSPリーチが行われた後、大当りを報知する図柄演出の一例について説明する。
変動エリア61〜63にて演出図柄の変動表示が開始された後、該変動表示が1回目の擬似連である場合には、短縮操作に応じて、これらの変動エリアにて擬似連態様で仮停止がなされる(図17(a)〜(c))。具体的には、仮停止の際は、短縮がなされない場合と同様、中の変動エリア62には擬似連図柄600が表示され、左,右の変動エリア61,63には通常演出図柄601,602が表示される。この時、例えば、変動エリア61〜63の変動表示が同時に停止されても良いし、左,右,中といった具合に、擬似連の短縮がなされない場合と同様の順番で変動表示が停止されても良い。
そして、2回目の継続タイミングが到来すると、3回目の擬似連が再始動される(図18(g))。なお、これ以降、擬似連は継続せず、無効期間となる。3回目の擬似連にてノーマルリーチとなった後、短縮操作が行われると(図18(h))、擬似連は短縮されないが代替演出が行われる。代替演出では、一例として、図18(i)のように、左,右の変動エリア61,63に表示されている通常演出図柄601,602の周囲にオーラを示す画像を表示される。代替演出の態様により、大当りの期待度が示される。この他にも、代替演出では、例えば、演出画面60に所定の画像を表示させたり、ランプの色を変化させたり、所定の音声を出力させたりしても良い。この他にも、代替演出は、例えば、リーチとなる前の無効期間や、リーチとならない図柄演出の無効期間に短縮操作が行われた場合に実行されても良い。代替演出の後、SPリーチが開始される。その後、変動エリア61〜63の変動表示が停止され、変動エリア61〜63に大当りを示す演出図柄の組合せが表示される(図18(j),(k))。
この他にも、無効期間に短縮操作がなされても、変動表示を継続しても良い。この時、短縮操作に応じて無効演出を行い、短縮操作が無効である旨(換言すれば、擬似連が短縮されない旨)を報知しても良い。なお、無効演出とは、例えば、所定の音や画像を出力するものであっても良い。また、無効演出により、大当りへの期待度を示しても良い。
次に、図柄演出の開始及び終了を行う図柄演出処理について、図20のフローチャート を用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S700では、サブ統合制御装置83は、変動開始コマンド及び図柄指定コマンド等を受信したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S700:Yes)、S705に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S700:No)、S715に処理を移行する。
S715では、サブ統合制御装置83は、図柄演出の実行中か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S715:Yes)、S720に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S715:No)、本処理を終了する。
S725では、サブ統合制御装置83は、図柄演出を終了し、本処理を終了する。
(10)擬似連処理について
次に、擬似連の実行中、継続演出や、短縮操作に応じた擬似連の短縮等を行う擬似連処理について、図21のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S810では、サブ統合制御装置83は、各変動エリアで変動表示がなされている場合には、継続演出を実行し、各変動エリアにて仮停止を行った後、変動表示を再始動させる。また、短縮操作により擬似連が短縮され、待機状態となっている場合には、サブ統合制御装置83は、変動表示を再始動させても良い。そして、本処理を終了する。
S820では、サブ統合制御装置83は、短縮操作がなされたか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S820:Yes)、S825に処理を移行すると共 に、否定判定が得られた場合には(S820:No)、本処理を終了する。
次に、図柄演出の実行中、無効期間における短縮操作に応じて代替演出等を行う無効期間処理について、図22のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S900では、サブ統合制御装置83は、図柄演出を実行しており、且つ、現時点が無効期間か否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S900:Yes)、S905に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S900:No)、本処理を終了する。
S910では、サブ統合制御装置83は、実行中の図柄演出がリーチか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S910:Yes)、S915に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S910:No)、S920に処理を移行する。
S920では、サブ統合制御装置83は、実行中の図柄演出にてリーチとなるか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S920:Yes)、S925に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S920:No)、S930に処理を移行する。
一方、S930では、サブ統合制御装置83は、変動表示が実行されている変動エリアにおける仮停止を行い、変動エリアにハズレを示す演出図柄の組合せを表示させ、本処理を終了する。また、この時、無効演出が行われても良いし、代替演出が行われても良い。
本実施形態によれば、図柄演出中に短縮操作がなされると、該短縮操作の後に新たな擬似連が行われる場合には、実行中の変動表示が仮停止され、その後、変動表示が再始動される。このため、遊技者は、短縮操作を行うことで擬似連を短縮できると共に、次の擬似連が行われるか否かを把握できる。したがって、短縮操作により擬似連を迅速に進行させることでき、遊技者が擬似連に対して倦怠感を抱くことを抑制できる。
本実施形態では、図柄演出における無効期間に短縮操作が行われると、代替演出等が行われる。しかしながら、無効期間においては短縮操作を無効としても良い。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
Claims (3)
- 遊技球の始動口への入球に起因して抽出された数値データに基づき当否判定を行う弾球遊技機であって、
抽出された前記数値データを保留記憶として記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶に係る前記数値データに基づき、前記当否判定を行う当否判定手段と、
複数の変動エリアにて演出図柄の変動表示を行った後に、前記当否判定の結果に応じた組合せの前記演出図柄をこれらの変動エリアに表示させることで、該当否判定の結果を報知する図柄演出を行う図柄演出手段と、
前記図柄演出において、複数の前記変動エリアでの前記変動表示を一時的に停止させ、これらの変動エリアにて予め定められた擬似連態様で前記演出図柄を表示する仮停止を行った後、これらの変動エリアでの前記変動表示を再始動する継続演出を、予め定められた継続タイミングで1回又は複数回にわたって実行する擬似連手段と、
遊技者から短縮操作を受け付ける受付手段と、を備え、
前記擬似連手段は、前記図柄演出の実行中において、1回又は複数回にわたって前記継続演出を実行する場合、前記受付手段を介して受け付けた前記短縮操作に応じて、該短縮操作の次の前記継続タイミングに実行される前記継続演出に替えて前記仮停止を行い、その後、前記変動表示を再始動すること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載された弾球遊技機において、
前記図柄演出において、複数の前記変動エリアのうちの1つで前記変動表示が行われていると共に、残りの変動エリアでは、前記変動表示が行われておらず、いずれかの前記演出図柄が表示されており、該1つの変動エリアにていずれかの前記演出図柄が表示されると、これらの変動エリアに、前記当否判定で当選したことを示す前記演出図柄の組合せが表示される状態を、リーチとし、
前記擬似連態様は、前記リーチの際に表示される前記演出図柄と、前記継続演出の実行を示唆する前記演出図柄とが、複数の前記変動エリアに表示される態様を含み、
前記擬似連手段は、前記図柄演出の実行中において、前記リーチとなった後、前記受付手段を介して遊技者から前記短縮操作を受け付けると、該短縮操作の後に前記継続タイミングが到来しない場合には、該図柄演出にて結果が報知される前記当否判定の結果を示唆する演出を行うこと、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1又は請求項2に記載された弾球遊技機において、
前記図柄演出において、複数の前記変動エリアのうちの1つで前記変動表示が行われていると共に、残りの変動エリアでは、前記変動表示が行われておらず、いずれかの前記演出図柄が表示されており、該1つの変動エリアにていずれかの前記演出図柄が表示されると、これらの変動エリアに、前記当否判定で当選したことを示す前記演出図柄の組合せが表示される状態を、リーチとし、
前記擬似連手段は、
前記リーチとなる前記図柄演出の実行中において、前記リーチとなる前に前記受付手段を介して遊技者から前記短縮操作を受け付けると、該短縮操作の後に前記継続タイミングが到来しない場合には、該図柄演出を前記リーチとし、
前記リーチにならない前記図柄演出の実行中において、前記受付手段を介して遊技者から前記短縮操作を受け付けると、該短縮操作の後に前記継続タイミングが到来しない場合には、複数の前記変動エリアにて行われている前記変動表示を停止させ、これらの変動エリアに、前記当否判定で当選しないことを示す態様で前記演出図柄を表示すること、
を特徴とする弾球遊技機。
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