JP7356712B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、特典が付与されることを遊技者が把握し易くすることを目的とする。
始動口への入球に起因して抽選を行う抽選手段と、
前記抽選で当選したことに起因して前記大入賞口を開放する小当り遊技を実行する小当り遊技実行手段と、
前記小当り遊技において、前記特定領域へ遊技球が進入することにより大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
遊技球の前記特定領域への進入に応じて第1入球音を出力する出力手段と、
を備え、
前記出力手段は、
前記小当り遊技において、遊技球の前記大入賞口への進入に応じて、前記第1入球音よりも小さい第2入球音を出力し、
前記大当り遊技では、遊技球の前記大入賞口への進入に応じて、前記第1入球音よりも小さい第3入球音を出力する。
[第1実施形態]
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、第1実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、遊技ボタン67が設けられている。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,精算表示装置59が設けられている。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって右横には、普通図柄作動ゲート22が設置されている。普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行われる。
このため、左打ちを行うことで第1始動口11を狙い打つことができると共に、右打ちを行うことで第2始動口12を狙い打つことができる。
第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、開放時のみ入球可能となっている。なお、閉鎖時であっても、稀に入球可能な構成としても良い。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定時間の開放が行われる。
高確率となる状態)となることを決定するための確変決定装置13が配置されている。なお、確変決定装置13の詳細については、後述する。
遊技盤1における向かって左側の領域には、複数(例えば、7個程度)のLEDを備える第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10と、4個のLEDからなる第1特図保留数表示装置23及び第2特図保留数表示装置24が設置されている。また、遊技盤1における向かって右下の領域には、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
次に、確変決定装置13の構成について説明する。
既に述べたように、大当り遊技中に大入賞口20に入球した遊技球は、排出口13aから排出される。特定領域15が閉鎖されているときに排出口13aから遊技球が排出されると、該遊技球はシャッター14によりはずれ口13bに誘導される(図3(a)参照)。一方、特定領域15が開放されているときに排出口13aから遊技球が排出されると、該遊技球は特定領域15に入球し、大当り遊技が終了すると共に、大当り遊技後に確変状態となることが決定される(図3(b)参照)。
出制御装置81,発射制御装置,電源基板85は、内枠70に設けられている。なお、図4では発射制御装置が記載されていないが、発射制御装置は、払出制御装置81の奥側(遊技枠側)に配されている。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図5のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
また、このほかにも、大入賞口20に入球した遊技球を計数するためのカウントSW20a、確変決定装置13に設けられた特定領域15に入球した遊技球を検出する確変SW15aからの検出信号が入力される。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特図表示装置9,第2特図表示装置10,第1特図保留数表示装置23,第2特図保留数表示装置24,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ30を稼働させて賞球を払い出させる。第1実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW31の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW31の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、第1実施形態のパチンコ機50は遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW38からのタッチ信号、発射停止SW39から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW39を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
また、サブ統合制御装置83には、遊技ボタン67が接続されており、遊技者が遊技ボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)等の演
出画面を表示させる。
(1)概要について
次に、第1実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。パチンコ機50は、所謂ST機として構成されていると共に、確変機能及び開放延長機能が搭載されている。すなわち、パチンコ機50では、大当り抽選にて大当りに当選すると大当り遊技が行われる。大当り遊技では、予め定められた総ラウンド数(一例として、4R又は10R)にわたって大入賞口20が開放される。そして、大当り遊技の終了後には、予め定められた回数(ST回数)の大当り抽選が行われるまでの間、開放延長機能、又は、開放延長機能及び確変機能を作動させることで、遊技者に特典が付与される。以後、該特典が付与される期間を、STとも記載する。
また、パチンコ機50では、大当りが発生した際に第1、第2特図表示装置9、10に確定表示される特図(以後、当り図柄とも記載)として、複数の種類が設けられている。そして、図6(a)、(b)に示すように、当り図柄に応じて、大当り遊技の総ラウンド数と、大当り遊技後に付与される特典の内容が定められる。具体的には、特図1の各当り図柄は、特1当り図柄1、2に区分されると共に、特図2の各当り図柄は、特2当り図柄1~3に区分される。なお、これらの区分の各々は、複数の種類の当り図柄を含んでいる。
また、ST回数は、特1当り図柄1,2,及び、特2当り図柄1~3の各区分に属するいずれの図柄が当り図柄であるかに応じて、20回、50回、100回のうちのいずれかに設定される。
、確変大当り遊技における第4Rは、大入賞口20に入球した遊技球が、確変決定装置13における特定領域15に進入するV入賞が可能となっている。一方、確変大当り遊技における第4R以外のラウンドと、通常大当り遊技における全ラウンドは、V入賞が実質的に不可能な通常ラウンドとして構成されている。
(2)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S70に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50)、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、サブ統合制御装置83等にデータ及びコマンドを送信し、また、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S60)、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S65)を行う。
また、S70では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
(3)始動口入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶等を行う始動口入賞確認処理について、図8に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S105では、主制御装置80は、第1始動口11に対応する特図についての保留記憶の数(第1保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S105:Yes)、S115に処理を移行し、否定判定の場合は(S105:No)、S110に処理を移行する。
S120では、主制御装置80は、第2始動口12に対応する特図についての保留記憶の数(第2保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S120:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合は(S120:No)、S125に処理を移行する。
なお、主制御装置80は、第2保留記憶に係る大当り決定用乱数等に対し上述した先読みを行い、先読みコマンドをサブ統合制御装置83に送信する。
次に、保留記憶に係る大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図9~12のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。また、本処理の終了後は、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が実行される。
S205では、主制御装置80は、第1特図或いは第2特図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S205:Yes)、図11のS280に処理を移行し、否定判定の場合には(S205:No)、S210に処理を移行する。
続いて図10に関して、S215では、主制御装置80は、第1保留記憶及び第2保留記憶の有無を判定し、いずれかの保留記憶が存在する場合には(S215:Yes)、S220に処理を移行すると共に、そうでない場合には(S215:No)、本処理を終了する。
S225では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグがセットされているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:No)、S235に処理を移行する。
一方、S235では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変状態で無い場合に対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選で大当りとなるか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
S245では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき当り図柄を決定する。なお、大当り図柄決定用乱数に基づく決定の結果、第1特図,第2特図に対応する各当り図柄は、予め定められた振分率に従いランダムに選択される。そして、S250に処理を移行する。
一方、大当り抽選で外れた際に移行するS260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係るリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定し、S265に処理を移行する。
S270では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り抽選後の第1保留記憶の数を示す第1保留数コマンドと、大当り抽選後の第2保留記憶の数を示す第2保留数コマンドとを送信する。また、消化した保留記憶に対応する特図の変動表示を開始すると共に、サブ統合制御装置83に対し、特別図柄の変動時間や大当り抽選の結果等を示す変動開始コマンドを送信することで図柄演出を開始させる。さらに、サブ統合制御装置83に対し、停止表示させる演出図柄を指示する図柄指定コマンドを送信し、本処理を終了する。
S285では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
S295では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S300に処理を移行する。
S305では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグがセットされている場合には確変フラグをクリアし(S310)、その後、S315に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S325),役物連続作動装置作動開始処理(S327)を実行すると共に、大当り抽選での当選を通知するコマンドや、大当り遊技の種類や特典内容等を通知するコマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S330)、本処理を終了する。
S350では、主制御装置80は、電サポフラグを参照し、電サポフラグがセットされている場合には(S350:Yes)、ST残り回数を参照する(S355)。そして、
ST残り回数が0である場合には(S355:Yes)、電サポフラグをクリアし(S360)、S365に処理を移行する。
(5)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技を行う大当り遊技処理について、図13~16のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、当否判定処理に続いて実行される。
S510では、主制御装置80は、大入賞口20の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S510:Yes)、図14のS540に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S510:No)、S515に処理を移行する。
S520では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S520:Yes)、図16のS645に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S520:No)、S525に処理を移行する。
S530では、主制御装置80は、当り図柄に対応する開放パターンに従い大入賞口20を開放させる大入賞口開放処理を実行する(第1Rの大当り遊技を実行する)と共に、ラウンド数を示す開放カウンタに1を設定し(S535)、本処理を終了する。なお、この時、主制御装置80は、第1Rが開始されることを示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信しても良い。
また、大入賞口20の開放中、主制御装置80は、大入賞口20への入球を検出する度に、サブ統合制御装置83に対し、大入賞口20への入球を報知するコマンドを送信する。また、S550では、主制御装置80は、大入賞口20に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S550:Yes)、S560に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S550:No)、S555に処理を移行する。
S560では、主制御装置80は、大入賞口20を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S565に処理を移行する。
続いて図15に関して、各ラウンドのインターバル中に移行するS600では、主制御装置80は、開放カウンタと大当り遊技の開放パターンとに基づき、最終ラウンドに到達しているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S600:Yes)、S605に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S600:No)、S615に処理を移行する。
一方、S615では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S615:Yes)、S620に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S615:No)、本処理を終了する。
続くS650,S655では、主制御装置80は、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S660に処理を移行する。
S665では、主制御装置80は、当り図柄に応じて先に決定されたST回数等を設定する。また、確変フラグと電サポフラグをセットすると共に(S670)、V入賞フラグをクリアし(S675)、S695に処理を移行する。
S685では、主制御装置80は、当り図柄に応じて先に決定されたST回数等を設定する。また、電サポフラグをセットし(S690)、S695に処理を移行する。
(6)演出について
パチンコ機50では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに基づき演出図柄制御装置82等を制御し、演出図柄表示装置6の演出画面やスピーカ66等を介して各種演出を行う。具体的には、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からの変動開始コマンド等に基づき、演出画面にて、大当り抽選の結果を報知する図柄演出を行う。図柄演出では、演出画面にて演出図柄の変動表示を行った後に、演出画面に演出図柄を確定表示することにより行われ、確定表示された演出図柄の組合せにより、大当り抽選で大当りとなったか否かが報知される。また、サブ統合制御装置83は、保留数コマンド等に基づき、演出画面に保留図柄を表示する保留演出を行う。また、保留記憶が消化された場合には、該保留記憶に対応する保留図柄に替えて変動中図柄を表示する変動中演出が行われる。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80からの入球コマンドに従い、遊技球が遊技盤1に設けられた所定の領域に進入したことを示す入球音を出力する。また、入球音は、遊技球が所定の領域に進入したことを示す音声であり、演出により出力される音声とは別の音声として構成されている。また、入球音は、遊技球が所定の領域に進入したことに応じて出力され、該進入後、直ちに(換言すれば、所定時間内に)出力されても良い。
サブ統合制御装置83は、大当り遊技中には、主制御装置80からのコマンドに基づき、演出画面800を介して、大当り遊技の進行状況を報知する大当り演出を行う(図17(a)、(b)参照)。大当り演出では、演出画面に、熊の達吉と呼ばれるキャラクタが表示される。また、大当り演出は、大当り遊技の総ラウンド数に応じた態様で行われ、例えば、現在のラウンド801や、大当り遊技にて遊技者が獲得した総賞球数802や、大当り遊技における差玉数803等が表示される。なお、差玉数とは、大当り遊技での総賞球数から、大当り遊技にて発射された遊技球数を引いた数を意味する。また、大当り遊技では、V入賞が生じた後には、V入賞アイコン804が表示され(図17(b)参照)、V入賞アイコン804の有無により、大当り遊技後に確変機能が作動するか否かが示され
る。この他にも、例えば、大当り遊技の各ラウンドで、大入賞口20に遊技球が入球する度にアタッカーアイコンを表示することで、大入賞口20への入球数を示しても良い。
一方、通常ラウンドにおいては、サブ統合制御装置83は、大入賞口20への入球が生じる度に、該入球に応じて第3入球音を出力しても良い。なお、第3入球音は、第1入球音よりも小さくても良い。こうすることにより、遊技者は、特定ラウンドと通常ラウンドとを容易に区別でき、遊技の進行状況を把握し易くなる。また、通常ラウンドでは大入賞口20へ入球させて賞球を獲得することが重要であるため、大入賞口20への入球を報知するために第3入球音を出力し、特定ラウンドでは、大入賞口20への入球も大事だがV入賞するか否かが遊技上で最も重要であることから、大入賞口20への入球を積極的には報知しないようにすることにより、遊技者が、重要なV入賞の情報(第1入球音)を逃しにくくすることができる。
(9)入球音出力処理について
次に、大当り遊技中、V入賞や大入賞口20への入球に応じて入球音を出力する入球音出力処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。本処理は、大当り遊技中に、サブ統合制御装置83により定期的に実行される。
S910では、サブ統合制御装置83は、第1入球音を出力し、本処理を終了する。
[第2実施形態]
第2実施形態のパチンコ機50は、第1実施形態と同様のST機として構成されているが、第1大入賞口と、内部に特定領域が設けられた第2大入賞口の2つの大入賞口を備える点で相違する。第2実施形態では、一例として、第2大入賞口は、第1実施形態における大入賞口20と同様に構成されている。以下では、この相違点を中心に、第2実施形態のパチンコ機50について説明する。
(1)第1及び第2実施形態では、パチンコ機50は所謂ST機として構成されているが、これに限らず、本発明は、特定領域が設けられた入賞口を備える様々な種類のパチンコ機に適用できる。具体的には、例えば、第1及び第2実施形態のパチンコ機50は、例えば、所謂リミッタ機能付のパチンコ機や、所謂1種2種混合機として構成されていても良い。このような場合においても、大当り遊技における特定ラウンドと通常ラウンドとにおいて、第1及び第2実施形態と同様にして入球音を制御しても良い。
このような場合には、始動口への入球により入賞装置が開放される期間を特定期間としても良い。また、このようなパチンコ機では、大当り遊技の各ラウンドでは、入賞口内の特定領域に遊技球が進入すると、次のラウンドに進むことができるが、この各ラウンドを特定期間としても良い。そして、特定期間に、第1及び第2実施形態における特定ラウンドと同様、入賞口内の特定領域に遊技球が進入した場合には、第1入球音を出力すると共に、入賞口への入球が生じた場合には、該入球に応じて入球音を出力しないか、又は、該入球に応じて、第1入球音よりも小さい第2入球音を出力しても良い。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
Claims (1)
- 特定領域が設けられた大入賞口を有する弾球遊技機であって、
始動口への入球に起因して抽選を行う抽選手段と、
前記抽選で当選したことに起因して前記大入賞口を開放する小当り遊技を実行する小当り遊技実行手段と、
前記小当り遊技において、前記特定領域へ遊技球が進入することにより大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
遊技球の前記特定領域への進入に応じて第1入球音を出力する出力手段と、
を備え、
前記出力手段は、
前記小当り遊技において、遊技球の前記大入賞口への進入に応じて、前記第1入球音よりも小さい第2入球音を出力し、
前記大当り遊技では、遊技球の前記大入賞口への進入に応じて、前記第1入球音よりも小さい第3入球音を出力すること、
を特徴とする弾球遊技機。
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