JP7356712B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
第1大入賞口と、確変口が設けられた第2大入賞口とを備え、大当り遊技中、各ラウンドにて第1及び第2大入賞口のうちの一方を開放すると共に、第2大入賞口が開放される特定ラウンドにて確変口に遊技球が進入(以後、V入賞)すると、大当り遊技後に確変状態に移行するパチンコ機が知られている(例えば、特許文献1)。この他にも、確変口を備える1つの大入賞口を有すると共に、確変口への遊技球の進入が可能となる特定ラウンドを設け、大当り遊技における特定ラウンドにてV入賞が生じると、大当り遊技後に確変状態に移行するパチンコ機も知られている。
特開2015-157017号公報
また、一般的に、大当り遊技中には、画像や音声を介して行われる演出により、V入賞が生じた旨が示される。しかしながら、近年では演出が複雑化、多様化しており、演出により様々な画像や音声が出力される。このため、遊技者は、大当り遊技中におけるV入賞を把握できず、大当り遊技後に確変状態に移行することに気付かない恐れがある。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、特典が付与されることを遊技者が把握し易くすることを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた請求項1に係る発明は、特定領域が設けられた大入賞口を有する弾球遊技機であって、
始動口への入球に起因して抽選を行う抽選手段と、
前記抽選で当選したことに起因して前記大入賞口を開放する小当り遊技を実行する小当り遊技実行手段と、
前記小当り遊技において、前記特定領域へ遊技球が進入することにより大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
遊技球の前記特定領域への進入に応じて第1入球音を出力する出力手段と、
を備え、
前記出力手段は、
前記小当り遊技において、遊技球の前記大入賞口への進入に応じて、前記第1入球音よりも小さい第2入球音を出力し、
前記大当り遊技では、遊技球の前記大入賞口への進入に応じて、前記第1入球音よりも小さい第3入球音を出力する。
上記構成によれば、特定期間において、遊技球が特定領域に進入した場合には、該進入に応じて第1入球音が出力され、遊技球が入賞口に進入した場合には、該進入に応じて音声が出力されないか、又は、該進入に応じて、第1入球音よりも小さい第2入球音が出力される。つまり、遊技球が特定領域に進入した場合には、遊技球が入賞口に進入したときに比べてより目立つ態様で第1入球音が出力される。このため、遊技者は、特定期間に遊技球が特定領域に進入したことに気付き易くなり、特典が付与されることを把握し易くなる。
なお、弾球遊技機は、始動口への入球に起因して抽選を行う抽選手段と、抽選で当選したことに起因して行われる大当り遊技におけるいずれかのラウンドで開放される少なくとも1つの大入賞口と、をさらに備えても良い。そして、入賞口は、いずれか1つの大入賞口として構成されており、ラウンドの1つとして、特定期間として構成された特定ラウンドが設けられており、付与手段は、特定ラウンドにおいて、遊技球が特定領域に進入すると、前記特典を付与しても良い。また、出力手段は、特定ラウンドにおいて、遊技球の特定領域への進入に応じて第1入球音を出力すると共に、遊技球の入賞口への進入に応じて音声を出力しないか、又は、該進入に応じて第1入球音よりも小さい第2入球音を出力しても良い。
上記構成によれば、遊技者は、大当り遊技における特定ラウンド中、遊技球が特定領域に進入したことに気付き易くなり、大当り遊技後に特典が付与されることを把握し易くなる。
パチンコ機の正面図である。 パチンコ機の遊技盤の正面図である。 遊技盤に設けられた確変決定装置の正面図である。 パチンコ機の裏面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 当り図柄について説明するための表である。 メインルーチンについてのフローチャートである。 始動口入賞確認処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 大当り遊技処理についてのフローチャートである。 大当り遊技処理についてのフローチャートである。 大当り遊技処理についてのフローチャートである。 大当り遊技処理についてのフローチャートである。 大当り遊技中の演出画面の説明図である。 入球音出力処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、第1実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操
作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、遊技ボタン67が設けられている。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,精算表示装置59が設けられている。
なお、図1の49は、前枠52及び前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠49に所定の鍵を挿入して鍵を時計回りに操作すると、内枠が開放され、反時計回りに操作すると、前枠52が開放される。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって右横には、普通図柄作動ゲート22が設置されている。普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行われる。
センターケース5の直下には、遊技球の入球に起因して第1特別図柄(第1特図或いは特図1とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選(当否判定)が行われる第1始動口11が設置されている。また、センターケース5の右横であって、普通図柄作動ゲート22の直下には、遊技球の入球に起因して第2特別図柄(第2特図或いは特図2とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選が行われる第2始動口12が設置されている。
第1始動口11は、左打ち(センターケース5の左側を狙い打つこと)により発射された遊技球が主に流下する領域(左打ち領域)に配置されていると共に、第2始動口12は、右打ち(センターケース5の右側を狙い打つこと)により発射された遊技球が主に流下する領域(右打ち領域)に配置されている。
このため、左打ちを行うことで第1始動口11を狙い打つことができると共に、右打ちを行うことで第2始動口12を狙い打つことができる。
なお、第1,第2始動口11,12の配置は、これに限定されることはなく、例えば、第1,第2始動口11,12を上下に並べてセンターケース5の下方に配置しても良いし、第1始動口11を右打ち領域に、第2始動口12を左打ち領域に配置しても良い。
第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、開放時のみ入球可能となっている。なお、閉鎖時であっても、稀に入球可能な構成としても良い。
第1始動口11に遊技球が入球すると、第1特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第1保留記憶として記憶されると共に、第2始動口12に遊技球が入球すると、第2特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第2保留記憶として記憶される。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定時間の開放が行われる。
また、センターケース5の下方においては、第1始動口11の右側であって、第2始動口12の下方には、特別電動役物からなる大入賞口20が設けられている。大入賞口20は、右打ちされた遊技球が主に入球する位置に配されている。無論、大入賞口20の配置は、これに限定されることはなく、例えば、左打ち領域に大入賞口20を配置しても良い。
また、大入賞口20の下側には、大当り遊技(換言すれば、特別遊技)中に大入賞口20に入球した遊技球が誘導され、大当り遊技終了後に確変状態(大当り抽選で当る確率が
高確率となる状態)となることを決定するための確変決定装置13が配置されている。なお、確変決定装置13の詳細については、後述する。
遊技盤1における向かって左側の領域には、複数(例えば、7個程度)のLEDを備える第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10と、4個のLEDからなる第1特図保留数表示装置23及び第2特図保留数表示装置24が設置されている。また、遊技盤1における向かって右下の領域には、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
第1特図表示装置9では特図1が、第2特図表示装置10では特図2が表示されるが、第1,第2特図表示装置9,10は、これらの特図を表示する際の各LEDの点灯パターンを変則的なものとすることで、遊技者が特図の判別を不可能或いは困難とする。なお、第1,第2特図表示装置9,10を構成するLEDの並びを変則的なものとすることで、遊技者が表示された特図を判別することを不可能或いは困難としても良い。
図2に示す遊技盤1のセンターケース5には、中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設され、LCDパネルの演出画面上では、演出図柄の変動表示等を行うことで、第1,第2特図に対応する大当り抽選の結果を報知する図柄演出が行われる。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
また、センターケース5の下方であって、第1始動口11の左方には、一般入賞口25~27が配置されている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
次に、確変決定装置13の構成について説明する。
図3に記載されているように、確変決定装置13は、大入賞口20に入球した遊技球が排出される排出口13aと、確変状態への移行を決定するための特定領域15と、特定領域15を閉鎖或いは開放するシャッター14を備える。
既に述べたように、大当り遊技中に大入賞口20に入球した遊技球は、排出口13aから排出される。特定領域15が閉鎖されているときに排出口13aから遊技球が排出されると、該遊技球はシャッター14によりはずれ口13bに誘導される(図3(a)参照)。一方、特定領域15が開放されているときに排出口13aから遊技球が排出されると、該遊技球は特定領域15に入球し、大当り遊技が終了すると共に、大当り遊技後に確変状態となることが決定される(図3(b)参照)。
また、図4に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図4に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71,タンクレール72,払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、第1実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83,発射制御装置,電源基板85が設けられている。主制御装置80,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83は、遊技盤1に設けられ、払
出制御装置81,発射制御装置,電源基板85は、内枠70に設けられている。なお、図4では発射制御装置が記載されていないが、発射制御装置は、払出制御装置81の奥側(遊技枠側)に配されている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図5のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口SW11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口SW12a、普通図柄作動ゲート22に進入した遊技球を検出する普通図柄作動SW22a、一般入賞口25~27に入球した遊技球を検出する一般入賞口SW25a等からの検出信号が入力される。
また、このほかにも、大入賞口20に入球した遊技球を計数するためのカウントSW20a、確変決定装置13に設けられた特定領域15に入球した遊技球を検出する確変SW15aからの検出信号が入力される。
主制御装置80は、搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特図表示装置9,第2特図表示装置10,第1特図保留数表示装置23,第2特図保留数表示装置24,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
さらに、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド20bを制御することで大入賞口20の開閉を制御すると共に、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。また、シャッターソレノイド14aを制御することで、シャッター14を制御し、確変決定装置13に設けられた特定領域15の開閉状態を切り替える。シャッター14が開放状態である場合には、遊技球の特定領域15への進入が可能となり、シャッター14が閉鎖状態である場合には、遊技球の特定領域15への進入が不可能となる。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ30を稼働させて賞球を払い出させる。第1実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW31の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW31の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、ガラス枠閉鎖SW45,内枠閉鎖SW46,球切れSW33,払出SW31,満杯SW32からの信号が入力され、満杯SW32により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合や、球切れSW33により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力された場合には、払出モータ30を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯SW32,球切れSW33も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ30の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81は、CRユニット端子板34を介してCRユニット56と交信することで払出モータ30を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出SW31に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。また、CRユニット端子板34は、精算表示装置59とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置59には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン57、精算を要求するための精算ボタン58が設けられている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70,前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、第1実施形態のパチンコ機50は遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は、発射モータ40を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW38からのタッチ信号、発射停止SW39から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW39を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信する。なお、サブ統合制御装置83は、主制御装置80に対しデータを送信しない。そして、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ28を制御する。
また、サブ統合制御装置83には、遊技ボタン67が接続されており、遊技者が遊技ボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)等の演
出画面を表示させる。
[動作の説明]
(1)概要について
次に、第1実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。パチンコ機50は、所謂ST機として構成されていると共に、確変機能及び開放延長機能が搭載されている。すなわち、パチンコ機50では、大当り抽選にて大当りに当選すると大当り遊技が行われる。大当り遊技では、予め定められた総ラウンド数(一例として、4R又は10R)にわたって大入賞口20が開放される。そして、大当り遊技の終了後には、予め定められた回数(ST回数)の大当り抽選が行われるまでの間、開放延長機能、又は、開放延長機能及び確変機能を作動させることで、遊技者に特典が付与される。以後、該特典が付与される期間を、STとも記載する。
なお、確変機能とは、大当り抽選で当選する確率を上昇させる機能である。以後、確変機能が作動した遊技状態を、確変状態又は高確率状態と記載し、確変機能が作動していない遊技状態を、低確率状態とも記載する。一方、開放延長機能とは、普通図柄抽選の当選確率を上昇させる、普通図柄抽選で当選した際の第2始動口12の開放時間を長くする、普通図柄抽選がなされた際の普通図柄表示装置7での変動表示時間を短くする等の方法により、第2始動口12への入球を容易にする機能である。また、開放延長機能と共に作動し、特別図柄表示装置での変動表示時間を短くする時短機能も設けられている。以後、開放延長機能及び時短機能が作動した遊技状態を、電サポとも記載する。また、確変機能及び開放延長機能が作動していない遊技状態を、通常状態とも記載する。
ST中は電サポとなるため、第2始動口12への入球が容易となる。このため、ST中は右打ちを行い、第2始動口12への入球を狙う遊技が行われる。一方、電サポでない場合には、第2始動口12への入球は困難となる。このため、ST中でない場合には、左打ちを行い、第1始動口11への入球を狙う遊技が行われる。
また、パチンコ機50では、大当りが発生した際に第1、第2特図表示装置9、10に確定表示される特図(以後、当り図柄とも記載)として、複数の種類が設けられている。そして、図6(a)、(b)に示すように、当り図柄に応じて、大当り遊技の総ラウンド数と、大当り遊技後に付与される特典の内容が定められる。具体的には、特図1の各当り図柄は、特1当り図柄1、2に区分されると共に、特図2の各当り図柄は、特2当り図柄1~3に区分される。なお、これらの区分の各々は、複数の種類の当り図柄を含んでいる。
そして、当り図柄が特1当り図柄2、又は、特2当り図柄2,3である大当りは、確変大当りとして構成されている。確変大当りに起因して行われる確変大当り遊技では、後述するV入賞が発生可能であり、V入賞が生じると、確変大当り遊技後のSTでは、確変機能及び開放延長機能が作動する。一方、確変大当り遊技にてV入賞が生じなかった場合には、大当り遊技後のSTでは、確変機能は作動しないが開放延長機能は作動する。
一方、当り図柄が特1当り図柄1、又は、特2当り図柄1である大当りは、通常大当りとして構成されている。通常大当りに起因して行われる通常大当り遊技では、実質的にV入賞は生じず、通常大当り遊技後のSTでは、確変機能は作動しないが開放延長機能が作動する。
また、ST回数は、特1当り図柄1,2,及び、特2当り図柄1~3の各区分に属するいずれの図柄が当り図柄であるかに応じて、20回、50回、100回のうちのいずれかに設定される。
一方、確変大当り遊技では、一例として、第4Rが特定ラウンドとして構成されており
、確変大当り遊技における第4Rは、大入賞口20に入球した遊技球が、確変決定装置13における特定領域15に進入するV入賞が可能となっている。一方、確変大当り遊技における第4R以外のラウンドと、通常大当り遊技における全ラウンドは、V入賞が実質的に不可能な通常ラウンドとして構成されている。
具体的には、特定ラウンド及び通常ラウンドでは、ラウンド開始時はシャッター14が閉鎖状態となるが、大入賞口20に1回目の入球が生じた後、短期間にわたりシャッター14が開放状態となる。なお、この1回目の開放状態となった時には、シャッター14の開放期間が短いため、大入賞口20に入球した遊技球は実質的に特定領域15に進入せず、V入賞は発生しない。
そして、通常ラウンドでは、1回目の開放状態となった後は、ラウンド終了までシャッター14が閉鎖状態となる。一方、特定ラウンドでは、1回目の開放状態となった後、シャッター14が閉鎖状態となり、その後、大入賞口20に2回目の入球が生じると、ラウンドが終了するまでシャッター14が開放状態となる。この2回目の開放状態となった時には、大入賞口20に入球した遊技球は容易に特定領域15に進入し、特定ラウンドでは、ほぼ確実にV入賞が発生する。そして、特定ラウンドにてV入賞が生じると、大当り遊技後のSTにて確変機能が作動するという特典が付与される。
なお、第1実施形態では、一例として、確変大当り遊技における第4Rが特定ラウンドとして構成されているが、確変大当り遊技における他のラウンドを特定ラウンドとしても良い。また、例えば、当り図柄の種類に応じて、特定ラウンドが決定されるようにしても良い。
(2)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S10では、主制御装置80は、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:Yes)、S20に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S10:No)、S15に処理を移行する。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S70に処理を移行する。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数の更新(S45)を行う。
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50)、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、サブ統合制御装置83等にデータ及びコマンドを送信し、また、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S60)、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S65)を行う。
なお、主制御装置80は、入賞口への遊技球の入球を検出すると、当該入球が生じたことを示す入球コマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。また、これ以外にも、遊技球の普通図柄作動ゲート22の通過に起因して普通図柄抽選等を行う普図当否判定処理や、普通電動役物(第2始動口12)を開放することで普図遊技を行う普図遊技処理等が行われる。
また、当否判定処理に続いて、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が行われる。
また、S70では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
(3)始動口入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶等を行う始動口入賞確認処理について、図8に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S100では、主制御装置80は、第1始動口SW11aの検出信号に基づき、第1始動口11への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S100:Yes)、S105に処理を移行し、否定判定の場合は(S100:No)、S115に処理を移行する。
S105では、主制御装置80は、第1始動口11に対応する特図についての保留記憶の数(第1保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S105:Yes)、S115に処理を移行し、否定判定の場合は(S105:No)、S110に処理を移行する。
S110では、主制御装置80は、大当り抽選に用いられる大当り決定用乱数や、当り図柄を決定する大当り図柄決定用乱数や、図柄演出においてリーチとなるか否かを決定するためのリーチ判定用乱数や、特別図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数等を抽出する。そして、抽出した乱数を第1保留記憶として記憶すると共に、何個の第1保留記憶が生じているかを示す第1保留数コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し、S115に処理を移行する。
なお、S110では、主制御装置80は、第1保留記憶に係る大当り決定用乱数等(換言すれば、数値データ)が特定値であるか否かを判定することで、高確率状態である場合と低確率状態である場合との各々について、該第1保留記憶に基づく大当り抽選で大当りが生じるか否かや、該大当り抽選の結果を報知する図柄演出にて後述する特定演出が行われるか否かを判定する先読みを行う。なお、特定演出が行われるか否かは、該第1保留記憶に係る乱数から把握される特別図柄の変動時間に基づき判定されても良い。そして、先読み結果を示す先読みコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。
S115では、主制御装置80は、第2始動口SW12aの検出信号に基づき、第2始動口12への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S115:Yes)、S120に処理を移行し、否定判定の場合は(S115:No)、本処理を終了する。
S120では、主制御装置80は、第2始動口12に対応する特図についての保留記憶の数(第2保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S120:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合は(S120:No)、S125に処理を移行する。
S125では、主制御装置80は、大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数やリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数等を抽出する。そして、抽出した乱数を第2保留記憶として記憶すると共に、何個の第2保留記憶が生じているかを示す第2保留数コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
なお、主制御装置80は、第2保留記憶に係る大当り決定用乱数等に対し上述した先読みを行い、先読みコマンドをサブ統合制御装置83に送信する。
(4)当否判定処理について
次に、保留記憶に係る大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図9~12のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。また、本処理の終了後は、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が実行される。
まず、図9に関して、S200では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S200:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合には(S200:No)、S205に処理を移行する。
S205では、主制御装置80は、第1特図或いは第2特図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S205:Yes)、図11のS280に処理を移行し、否定判定の場合には(S205:No)、S210に処理を移行する。
S210では、主制御装置80は、第1特図或いは第2特図の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S210:Yes)、図12のS290に処理を移行し、否定判定の場合には(S210:No)、図10のS215に処理を移行する。
続いて図10に関して、S215では、主制御装置80は、第1保留記憶及び第2保留記憶の有無を判定し、いずれかの保留記憶が存在する場合には(S215:Yes)、S220に処理を移行すると共に、そうでない場合には(S215:No)、本処理を終了する。
S220では、主制御装置80は、第2保留記憶が存在する場合には、第2保留記憶のうち最先に生じたものを選択し、第2保留記憶が存在せず、第1保留記憶のみが存在する場合には、第1保留記憶のうち最先に生じたものを選択する。なお、第1及び第2保留記憶のうち、最先に生じたものを選択する構成としても良い。
S225では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグがセットされているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:No)、S235に処理を移行する。
S230では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変状態に対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)に基づき、大当り抽選で大当りとなるか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
一方、S235では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変状態で無い場合に対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選で大当りとなるか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
S240では、主制御装置80は、大当り抽選で大当りが生じたか否かを判定し、肯定判定の場合には(S240:Yes)、S245に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S240:No)、S260に処理を移行する。
S245では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき当り図柄を決定する。なお、大当り図柄決定用乱数に基づく決定の結果、第1特図,第2特図に対応する各当り図柄は、予め定められた振分率に従いランダムに選択される。そして、S250に処理を移行する。
S250,S255では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定すると共に、当り図柄に基づき、大当りの種類や、大当り遊技の総ラウンド数や、特定ラウンドにおけるシャッター14の制御態様や、大当り遊技後の遊技状態や、ST回数等を決定し、S270に処理を移行する。
一方、大当り抽選で外れた際に移行するS260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係るリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定し、S265に処理を移行する。
S265では、主制御装置80は、ST中に実行可能な大当り抽選の残り回数(ST残り回数)を示すカウンタの更新等を行い、S270に処理を移行する。
S270では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り抽選後の第1保留記憶の数を示す第1保留数コマンドと、大当り抽選後の第2保留記憶の数を示す第2保留数コマンドとを送信する。また、消化した保留記憶に対応する特図の変動表示を開始すると共に、サブ統合制御装置83に対し、特別図柄の変動時間や大当り抽選の結果等を示す変動開始コマンドを送信することで図柄演出を開始させる。さらに、サブ統合制御装置83に対し、停止表示させる演出図柄を指示する図柄指定コマンドを送信し、本処理を終了する。
続いて図11に関して、第1特図或いは第2特図の変動表示中に移行するS280では、主制御装置80は、特図の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S280:Yes)、S285に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S280:No)、本処理を終了する。
S285では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
続いて図12に関して、特図の確定表示中に移行するS290では、主制御装置80は、特図の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S290:Yes)、S295に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S290:No)、本処理を終了する。
S295では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S300に処理を移行する。
S300では、主制御装置80は、確定表示されていた特図が大当り時のものであるかを判定し、肯定判定の場合には(S300:Yes)、S305に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S300:No)、S335に処理を移行する。
S305では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグがセットされている場合には確変フラグをクリアし(S310)、その後、S315に処理を移行する。
S315では、主制御装置80は、電サポであることを示す電サポフラグを参照すると共に、電サポフラグがセットされている場合には電サポフラグをクリアし(S320)、その後、S325に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S325),役物連続作動装置作動開始処理(S327)を実行すると共に、大当り抽選での当選を通知するコマンドや、大当り遊技の種類や特典内容等を通知するコマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S330)、本処理を終了する。
一方、S300にて否定判定が得られた場合に移行するS335では、主制御装置80は、確変フラグを参照し、該フラグがセットされている場合には(S335:Yes)、ST残り回数を参照する(S340)。そして、ST残り回数が0である場合には(S340:Yes)、確変フラグをクリアし(S345)、S350に処理を移行する。
S350では、主制御装置80は、電サポフラグを参照し、電サポフラグがセットされている場合には(S350:Yes)、ST残り回数を参照する(S355)。そして、
ST残り回数が0である場合には(S355:Yes)、電サポフラグをクリアし(S360)、S365に処理を移行する。
S365では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、現在の遊技状態、及び、ST残り回数を通知する状態指定コマンドを送信する状態指定コマンド送信処理を実行し、本処理を終了する。
(5)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技を行う大当り遊技処理について、図13~16のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、当否判定処理に続いて実行される。
S500では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S500:Yes)、S510に処理を移行し、否定判定の場合には(S500:No)、本処理を終了する。
S510では、主制御装置80は、大入賞口20の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S510:Yes)、図14のS540に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S510:No)、S515に処理を移行する。
S515では、主制御装置80は、大当り遊技における各ラウンドのインターバル中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S515:Yes)、図15のS600に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S515:No)、S520に処理を移行する。
S520では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S520:Yes)、図16のS645に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S520:No)、S525に処理を移行する。
S525では、主制御装置80は、大当り抽選で大当りとなった後、大当り遊技が開始されるまでに行われる大当り開始演出の演出時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S525:Yes)、S530に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S525:No)、本処理を終了する。
S530では、主制御装置80は、当り図柄に対応する開放パターンに従い大入賞口20を開放させる大入賞口開放処理を実行する(第1Rの大当り遊技を実行する)と共に、ラウンド数を示す開放カウンタに1を設定し(S535)、本処理を終了する。なお、この時、主制御装置80は、第1Rが開始されることを示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信しても良い。
続いて図14に関して、大入賞口20の開放中に移行するS540では、主制御装置80は、確変SW15aからの信号により、特定領域15への入球(換言すれば、V入賞)が生じたか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S540:Yes)、S545に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S540:No)、S550に処理を移行する。
S545では、主制御装置80は、V入賞フラグをセットし、S550に処理を移行する。なお、この時、主制御装置80は、V入賞が生じたことを示す入球コマンドをサブ統合制御装置83に送信しても良い。
また、大入賞口20の開放中、主制御装置80は、大入賞口20への入球を検出する度に、サブ統合制御装置83に対し、大入賞口20への入球を報知するコマンドを送信する。また、S550では、主制御装置80は、大入賞口20に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S550:Yes)、S560に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S550:No)、S555に処理を移行する。
S555では、主制御装置80は、開放パターンに応じて定められる大入賞口20の開放時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S555:Yes)、S560に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S555:No)、本処理を終了する。
S560では、主制御装置80は、大入賞口20を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S565に処理を移行する。
S565では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図15に関して、各ラウンドのインターバル中に移行するS600では、主制御装置80は、開放カウンタと大当り遊技の開放パターンとに基づき、最終ラウンドに到達しているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S600:Yes)、S605に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S600:No)、S615に処理を移行する。
S605では、主制御装置80は、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行すると共に、開放カウンタをクリアし(S610)、本処理を終了する。
一方、S615では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S615:Yes)、S620に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S615:No)、本処理を終了する。
S620では、主制御装置80は、大入賞口20を開放させる大入賞口開放処理を実行すると共に、ラウンド数を示す開放カウンタをインクリメントし(S625)、本処理を終了する。なお、この時、主制御装置80は、新たに開始されるラウンドを示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信しても良い。また、主制御装置80は、大入賞口20の開放開始と同時にシャッター14の制御を開始する。
続いて図16に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS645では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S645:Yes)、S650に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S645:No)、本処理を終了する。
続くS650,S655では、主制御装置80は、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S660に処理を移行する。
S660では、主制御装置80は、大当り遊技中に、確変決定装置13に設けられた特定領域15への入球が生じたことを示すV入賞フラグがセットされているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S660:Yes)、S665に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S660:No)、S680に処理を移行する。
S665では、主制御装置80は、当り図柄に応じて先に決定されたST回数等を設定する。また、確変フラグと電サポフラグをセットすると共に(S670)、V入賞フラグをクリアし(S675)、S695に処理を移行する。
一方、S680では、主制御装置80は、大当り遊技の終了後に電サポとなるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S680:Yes)、S685に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S680:No)、S695に処理を移行する。
S685では、主制御装置80は、当り図柄に応じて先に決定されたST回数等を設定する。また、電サポフラグをセットし(S690)、S695に処理を移行する。
S695,S700では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドと、大当り遊技終了後の遊技状態、及び、ST回数を通知する状態指定コマンドを送信し、本処理を終了する。
(6)演出について
パチンコ機50では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに基づき演出図柄制御装置82等を制御し、演出図柄表示装置6の演出画面やスピーカ66等を介して各種演出を行う。具体的には、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からの変動開始コマンド等に基づき、演出画面にて、大当り抽選の結果を報知する図柄演出を行う。図柄演出では、演出画面にて演出図柄の変動表示を行った後に、演出画面に演出図柄を確定表示することにより行われ、確定表示された演出図柄の組合せにより、大当り抽選で大当りとなったか否かが報知される。また、サブ統合制御装置83は、保留数コマンド等に基づき、演出画面に保留図柄を表示する保留演出を行う。また、保留記憶が消化された場合には、該保留記憶に対応する保留図柄に替えて変動中図柄を表示する変動中演出が行われる。
この他にも、サブ統合制御装置83は、例えば、演出画面にて、図柄演出と共に、該図柄演出にて結果が報知される大当り抽選で大当りが発生することを示唆又は報知する複数の種類の予告演出を実行可能となっている。各予告演出には、該大当り抽選で大当りとなることの期待度が固有に定められており、予告演出の種類や態様により期待度が示される。また、この他にも、保留記憶に基づく大当り抽選が行われる前に、該大当り抽選で大当りになることを示唆又は報知する先読み演出が行われても良い。先読み演出では、当該先読み演出の対象となる保留記憶に対応して、該保留記憶に基づく大当り抽選での大当りの期待度に応じた態様の保留図柄が表示されても良い。この他にも、先読み演出では、保留図柄を用いること無く、例えば、カットイン演出を行ったり、所定のキャラクタを表示させたりすることにより、期待度が示されても良い。また、先読み演出は、先読み演出の対象となる保留記憶の発生後から、該保留記憶が消化されるまでの間におけるいずれかのタイミングに開始される。
また、パチンコ機50には、複数の演出モードが設けられており、各演出は、現在の演出モードに応じた態様で行われる。また、演出モードは、現在の遊技状態に応じて定められても良い。さらに、パチンコ機50には、遊技状態を明示すること無く確変機能を作動させる潜伏確変機能が設けられていても良い。具体的には、確変機能が作動している場合としていない場合とに移行する演出モードである潜伏確変モードが設けられており、潜伏確変モード中は、遊技者が、演出から確変機能が作動しているか否かを判別できないようにしても良い。
(7)入球音について
サブ統合制御装置83は、主制御装置80からの入球コマンドに従い、遊技球が遊技盤1に設けられた所定の領域に進入したことを示す入球音を出力する。また、入球音は、遊技球が所定の領域に進入したことを示す音声であり、演出により出力される音声とは別の音声として構成されている。また、入球音は、遊技球が所定の領域に進入したことに応じて出力され、該進入後、直ちに(換言すれば、所定時間内に)出力されても良い。
(8)大当り演出について
サブ統合制御装置83は、大当り遊技中には、主制御装置80からのコマンドに基づき、演出画面800を介して、大当り遊技の進行状況を報知する大当り演出を行う(図17(a)、(b)参照)。大当り演出では、演出画面に、熊の達吉と呼ばれるキャラクタが表示される。また、大当り演出は、大当り遊技の総ラウンド数に応じた態様で行われ、例えば、現在のラウンド801や、大当り遊技にて遊技者が獲得した総賞球数802や、大当り遊技における差玉数803等が表示される。なお、差玉数とは、大当り遊技での総賞球数から、大当り遊技にて発射された遊技球数を引いた数を意味する。また、大当り遊技では、V入賞が生じた後には、V入賞アイコン804が表示され(図17(b)参照)、V入賞アイコン804の有無により、大当り遊技後に確変機能が作動するか否かが示され
る。この他にも、例えば、大当り遊技の各ラウンドで、大入賞口20に遊技球が入球する度にアタッカーアイコンを表示することで、大入賞口20への入球数を示しても良い。
そして、上述したように、第1実施形態では、確変大当り遊技における第4Rが、V入賞が生じ得る特定ラウンド(換言すれば、特定期間)として構成されている。サブ統合制御装置83は、特定ラウンドにおいては、大入賞口20への入球に応じて入球音を出力しないが、V入賞が生じた場合には、V入賞に応じて第1入球音を出力する。また、サブ統合制御装置83は、特定ラウンドにおいてオーバー入賞が生じた場合にも、オーバー入賞に応じて入球音を出力しないようにしても良い。なお、オーバー入賞とは、ラウンドにおける大入賞口20への入球数が上限数に達した後に、大入賞口20に遊技球が入球することを意味する。
無論、これに限らず、サブ統合制御装置83は、特定ラウンドにおいて、大入賞口20への入球が生じる度に、該入球に応じて、第1入球音よりも小さい第2入球音を出力しても良い。こうすることにより、特定ラウンド中、遊技者に対し、大入賞口20への入球とV入賞との双方を音声により把握させることができる。
一方、通常ラウンドにおいては、サブ統合制御装置83は、大入賞口20への入球が生じる度に、該入球に応じて第3入球音を出力しても良い。なお、第3入球音は、第1入球音よりも小さくても良い。こうすることにより、遊技者は、特定ラウンドと通常ラウンドとを容易に区別でき、遊技の進行状況を把握し易くなる。また、通常ラウンドでは大入賞口20へ入球させて賞球を獲得することが重要であるため、大入賞口20への入球を報知するために第3入球音を出力し、特定ラウンドでは、大入賞口20への入球も大事だがV入賞するか否かが遊技上で最も重要であることから、大入賞口20への入球を積極的には報知しないようにすることにより、遊技者が、重要なV入賞の情報(第1入球音)を逃しにくくすることができる。
また、通常大当り遊技における通常ラウンドとして構成された第4Rにおいては、サブ統合制御装置83は、特定ラウンドと同様、大入賞口20への入球に応じて入球音を出力しないようにするか、又は、大入賞口20への入球が生じる度に、該入球に応じて、第2入球音を出力しても良い。こうすることにより、該第4Rが特定ラウンドと通常ラウンドとのうちのどちらであるかを区別するのが困難になり、これにより、大当り遊技後に確変機能が作動するか否かを判別するのが困難な態様で、大当り演出を行うことが可能となる。
また、サブ統合制御装置83は、大当り遊技後に潜確モードに移行する場合においては、特定ラウンドにおいて、V入賞に応じて入球音を出力しないようにしても良い。さらに、この場合においては、確変大当り遊技における第4R(特定ラウンド)と、通常大当り遊技における第4R(通常ラウンド)とにおいて、大入賞口20への入球に応じて、同様の態様で入球音を出力するようにしても良いし、該入球に応じて入球音を出力しないようにしても良い。こうすることにより、遊技者は、大当り遊技に確変機能が作動するかどうかを把握し難くなる。
なお、サブ統合制御装置83は、特定ラウンドにおいて、V入賞が生じた後は、大入賞口20への入球に応じて入球音を出力しても良い。こうすることにより、特定ラウンドにおいて、遊技者に対し、V入賞が生じたことを確実に把握させつつ、大入賞口20への入球を把握させることができる。
(9)入球音出力処理について
次に、大当り遊技中、V入賞や大入賞口20への入球に応じて入球音を出力する入球音出力処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。本処理は、大当り遊技中に、サブ統合制御装置83により定期的に実行される。
S900では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信したコマンドに基づき、現在のラウンドが特定ラウンドか、又は、通常ラウンドであるかを判定する。そして、現在のラウンドが特定ラウンドである場合には(S900:Yes)、S905に移行し、現在のラウンドが通常ラウンドである場合には(S900:No)、S915に移行する。
S905では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からの入球コマンドに基づき、V入賞が発生したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S905:Yes)、S910に移行し、否定判定が得られた場合には(S905:No)、本処理を終了する。
S910では、サブ統合制御装置83は、第1入球音を出力し、本処理を終了する。
一方、現在のラウンドが通常ラウンドである場合に移行するS915では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からの入球コマンドに基づき、大入賞口20への入球が発生したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S915:Yes)、S920に移行し、否定判定が得られた場合には(S915:No)、本処理を終了する。
S920では、サブ統合制御装置83は、第3入球音を出力し、本処理を終了する。
[第2実施形態]
第2実施形態のパチンコ機50は、第1実施形態と同様のST機として構成されているが、第1大入賞口と、内部に特定領域が設けられた第2大入賞口の2つの大入賞口を備える点で相違する。第2実施形態では、一例として、第2大入賞口は、第1実施形態における大入賞口20と同様に構成されている。以下では、この相違点を中心に、第2実施形態のパチンコ機50について説明する。
第2実施形態のパチンコ機50においても、確変大当り遊技と通常大当り遊技とが設けられており、確変大当り遊技において、第2大入賞口の特定領域15に遊技球が進入すると、確変大当り遊技の終了後に確変機能が作動する。そして、これらの大当り遊技では、所定のラウンド(一例として、第4R)にて第2大入賞口が開放されると共に、その他のラウンドでは、第1大入賞口が開放される。確変大当り遊技の第4Rでは、第2大入賞口が、特定領域への遊技球の進入が容易な状態で開放される。一方、通常大当り遊技の第4Rでは、第2大入賞口は、特定領域15への遊技球の進入が実質的に不可能な状態で開放される。
具体的には、例えば、確変大当り遊技の第4Rでは、第2大入賞口の開放期間と、特定領域15を開閉するシャッター14の開放期間とを重複させることで、特定領域への遊技球の進入が容易な状態としても良い(図3参照)。一方、例えば、通常大当り遊技の第4Rでは、第2大入賞口の開放期間と、シャッター14の開放期間とをずらすことで、特定領域15への遊技球の進入が実質的に不可能な状態としても良い。
つまり、第2実施形態においても、確変大当り遊技における第4Rが特定ラウンドとして構成されていると共に、確変大当り遊技における第4R以外のラウンドと、通常大当り遊技における各ラウンドとが、通常ラウンドとして構成されている。そして、第2実施形態においても、特定ラウンドと通常ラウンドとにおいて、第1実施形態と同様にして入球音が制御される。これにより、第1大入賞口への入球時には、入球音が発生するが、第2大入賞口への入球時には、入球音は発生せず、V入賞が生じた場合に入球音が発生する。
[他の実施形態]
(1)第1及び第2実施形態では、パチンコ機50は所謂ST機として構成されているが、これに限らず、本発明は、特定領域が設けられた入賞口を備える様々な種類のパチンコ機に適用できる。具体的には、例えば、第1及び第2実施形態のパチンコ機50は、例えば、所謂リミッタ機能付のパチンコ機や、所謂1種2種混合機として構成されていても良い。このような場合においても、大当り遊技における特定ラウンドと通常ラウンドとにおいて、第1及び第2実施形態と同様にして入球音を制御しても良い。
また、所謂1種2種混合機として構成されているパチンコ機に本発明を適用する場合には、例えば、小当り遊技により大入賞口が開放される期間を特定期間としても良い。そして、該特定期間に、第1及び第2実施形態における特定ラウンドと同様にして、大入賞口内の特定領域に遊技球が進入してV入賞(換言すれば、大当り)が生じた場合には、第1入球音を出力すると共に、大入賞口への入球が生じた場合には、該入球に応じて入球音を出力しないか、又は、該入球に応じて、第1入球音よりも小さい第2入球音を出力しても良い。このようにすれば、遊技者は、小当り遊技時に大入賞口へ入球した情報とV入賞した情報とを認識することができる。
また、1種2種混合機の場合、小当り遊技中の大入賞口への入球は大当りが発生するか否かが重要であり、大当り遊技の時は大入賞口への入球そのものが重要となることから、小当り遊技時の大入賞口への入球に対して第1入球音を出力し、大当り遊技時の大入賞口への入球に対して入球音を主力しないか、上記第2入球音を出力する構成としても良い。このようにすれば、小当り遊技時、大当り遊技時の大入賞口への入球を、それぞれ遊技者に認識させることができるとともに、小当り遊技時と大当り遊技時とでは、大入賞口へ入球させることの意味合いが異なることを、直感的に遊技者に把握させることができる。
(2)また、第1実施形態のパチンコ機50において、大当り遊技のラウンドを、大入賞口20内の特定領域15に遊技球が進入し、V入賞が生じた場合に限り、次のラウンドに進むことができる条件付ラウンドとして構成とすることが考えられる。このような場合には、条件付ラウンドが到来する期間を特定期間とし、該特定期間に、第1及び第2実施形態における特定ラウンドと同様、V入賞が生じた場合には第1入球音を出力すると共に、大入賞口20への入球が生じた場合には、該入球に応じて入球音を出力しないか、又は、該入球に応じて、第1入球音よりも小さい第2入球音を出力しても良い。
(3)また、始動口への入球により入賞口(換言すれば、特別電動役物)が開放され、開放された入賞口内の特定領域に遊技球が進入すると、所定数のラウンドにわたって入賞口を開放する大当り遊技が行われる所謂2種(換言すれば、ハネモノ)のパチンコ機に、本発明を適用することも考えられる。
このような場合には、始動口への入球により入賞装置が開放される期間を特定期間としても良い。また、このようなパチンコ機では、大当り遊技の各ラウンドでは、入賞口内の特定領域に遊技球が進入すると、次のラウンドに進むことができるが、この各ラウンドを特定期間としても良い。そして、特定期間に、第1及び第2実施形態における特定ラウンドと同様、入賞口内の特定領域に遊技球が進入した場合には、第1入球音を出力すると共に、入賞口への入球が生じた場合には、該入球に応じて入球音を出力しないか、又は、該入球に応じて、第1入球音よりも小さい第2入球音を出力しても良い。
(4)この他にも、普通図柄抽選に当選した際に行われる普図遊技において、特定領域が設けられた入賞口を開放させる場合においても、入賞口が開放される期間を特定期間とし、第1及び第2実施形態と同様にして、特定期間における入球音を制御しても良い。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
パチンコ機50が弾球遊技機の一例に相当し、サブ統合制御装置83が出力手段の一例に相当する。また、当否判定処理におけるS230,S235が抽選手段の一例に相当する。また、大当り遊技処理におけるS620が開放手段の一例に相当し、S670が付与手段の一例に相当する。また、入球音出力処理におけるS910が、出力手段の一例に相当する。
1…遊技盤、3…遊技領域、5…センターケース、6…演出図柄表示装置、7…普通図柄表示装置、8…普図保留数表示装置、9…第1特図表示装置、10…第2特図表示装置、11…第1始動口、12…第2始動口、13…確変決定装置、14…シャッター、15…特定領域、20…大入賞口、22…普通図柄作動ゲート、50…パチンコ機、80…主制御装置、81…払出制御装置、82…演出図柄制御装置、83…サブ統合制御装置。

Claims (1)

  1. 特定領域が設けられた大入賞口を有する弾球遊技機であって、
    始動口への入球に起因して抽選を行う抽選手段と、
    前記抽選で当選したことに起因して前記大入賞口を開放する小当り遊技を実行する小当り遊技実行手段と、
    前記小当り遊技において、前記特定領域へ遊技球が進入することにより大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
    遊技球の前記特定領域への進入に応じて第1入球音を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記出力手段は、
    前記小当り遊技において、遊技球の前記大入賞口への進入に応じて、前記第1入球音よりも小さい第2入球音を出力し、
    前記大当り遊技では、遊技球の前記大入賞口への進入に応じて、前記第1入球音よりも小さい第3入球音を出力すること、
    を特徴とする弾球遊技機。
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