JP7165999B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、演出の興趣を高めることを目的とする。
結果が報知される抽選の結果を示唆又は報知する複数の種類の予告演出と、を実行可能な弾球遊技機であって、遊技球が始動領域に進入したことに起因して数値データを抽出し、該数値データの保留記憶を行う保留記憶手段と、保留記憶がなされた数値データに基づき、抽選を行う抽選手段と、抽選手段による抽選の前に、該抽選に係る数値データの判定を行う先読み判定手段と、抽選に係る数値データに基づき予告演出の種類を選択し、選択した種類の予告演出を実行する予告演出手段と、先読み判定手段による判定結果に基づき、第1予告演出の終了時に第2予告演出が選択される数値データについての保留記憶が存在し得るか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には、第2予告演出が開始されるまでに中間演出を開始すると共に、否定判定が得られた場合には、中間演出を開始しない中間演出手段と、を備え、第1予告演出とは、予め定められた種類の予告演出であると共に、第2予告演出とは、第1予告演出により結果が示唆又は報知される抽選よりも後に行われる抽選の結果を示唆又は報知する予告演出であって、第1予告演出に対応する種類の予告演出であり、第1及び第2予告演出では、同一のキャラクタが表示される。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,精算表示装置59が設けられている。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって右横には、普通図柄作動ゲート22が設置されている。普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行われる。
このため、左打ちを行うことで第1始動口11を狙い打つことができると共に、右打ちを行うことで第2始動口12を狙い打つことができる。
第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、開放時のみ入球可能となっている。なお、閉鎖時であっても、稀に入球可能な構成としても良い。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定時間の開放が行われる。
遊技盤1における向かって左側の領域には、複数(例えば、7個程度)のLEDを備える第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10と、4個のLEDからなる第1特図保留数表示装置23及び第2特図保留数表示装置24が設置されている。また、遊技盤1における向かって右下の領域には、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
次に、確変決定装置13の構成について説明する。
既に述べたように、大当り遊技中に大入賞口20に入球した遊技球は、排出口13aから排出される。特定領域15が閉鎖されているときに排出口13aから遊技球が排出されると、該遊技球はシャッター14によりはずれ口13bに誘導される(図3(a)参照)。一方、特定領域15が開放されているときに排出口13aから遊技球が排出されると、該遊技球は特定領域15に入球し、大当り遊技が終了すると共に、大当り遊技後に確変状態となることが決定される(図3(b)参照)。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図5のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
また、このほかにも、大入賞口20に入球した遊技球を計数するためのカウントSW20a、確変決定装置13に設けられた特定領域15に入球した遊技球を検出する確変SW15aからの検出信号が入力される。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特図表示装置9,第2特図表示装置10,第1特図保留数表示装置23,第2特図保留数表示装置24,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ30を稼働させて賞球を払い出させる。本実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW31の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW31の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、本実施形態のパチンコ機50は遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW38からのタッチ信号、発射停止SW39から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW39を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
また、サブ統合制御装置83には、遊技ボタン67が接続されており、遊技者が遊技ボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)等の演出画面を表示させる。
(1)概要について
次に、本実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。パチンコ機50は、所謂ST機として構成されていると共に、確変機能及び開放延長機能が搭載されている。すなわち、パチンコ機50では、大当り抽選にて大当りに当選すると大当り遊技が行われる。大当り遊技では、予め定められた総ラウンド数(一例として、4R又は10R)にわたって大入賞口20が開放される。そして、大当り遊技の終了後には、予め定められた回数(ST回数)の大当り抽選が行われるまでの間、開放延長機能、又は、開放延長機能及び確変機能を作動させることで、遊技者に特典が付与される。以後、該特典が付与される期間を、STとも記載する。
また、パチンコ機50では、大当りが発生した際に第1、第2特図表示装置9、10に確定表示される特図(以後、当り図柄とも記載)として、複数の種類が設けられている。そして、図6(a)、(b)に示すように、当り図柄に応じて、大当り遊技の総ラウンド数と、大当り遊技後に付与される特典の内容が定められる。具体的には、特図1の各当り図柄は、特1当り図柄1、2に区分されると共に、特図2の各当り図柄は、特2当り図柄1~3に区分される。なお、これらの区分の各々は、複数の種類の当り図柄を含んでいる。
また、ST回数は、特1当り図柄1,2,及び、特2当り図柄1~3の各区分に属するいずれの図柄が当り図柄であるかに応じて、20回、50回、100回のうちのいずれかに設定される。
(2)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S70に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50)、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、サブ統合制御装置83等にデータ及びコマンドを送信し、また、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S60)、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S65)を行う。
また、当否判定処理に続いて、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が行われる。
また、S70では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶等を行う始動口入賞確認処理について、図8に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S105では、主制御装置80は、第1始動口11に対応する特図についての保留記憶の数(第1保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S105:Yes)、S115に処理を移行し、否定判定の場合は(S105:No)、S110に処理を移行する。
S120では、主制御装置80は、第2始動口12に対応する特図についての保留記憶の数(第2保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S120:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合は(S120:No)、S125に処理を移行する。
なお、主制御装置80は、第2保留記憶に係る大当り決定用乱数等に対し上述した先読みを行い、先読みコマンドをサブ統合制御装置83に送信する。
次に、保留記憶に係る大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図9~12のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。また、本処理の終了後は、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が実行される。
S205では、主制御装置80は、第1特図或いは第2特図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S205:Yes)、図11のS280に処理を移行し、否定判定の場合には(S205:No)、S210に処理を移行する。
続いて図10に関して、S215では、主制御装置80は、第1保留記憶及び第2保留記憶の有無を判定し、いずれかの保留記憶が存在する場合には(S215:Yes)、S220に処理を移行すると共に、そうでない場合には(S215:No)、本処理を終了する。
S225では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグがセットされているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:No)、S235に処理を移行する。
一方、S235では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変状態で無い場合に対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選で大当りとなるか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
S245では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき当り図柄を決定する。なお、大当り図柄決定用乱数に基づく決定の結果、第1特図,第2特図に対応する各当り図柄は、予め定められた振分率に従いランダムに選択される。そして、S250に処理を移行する。
一方、大当り抽選で外れた際に移行するS260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係るリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定し、S265に処理を移行する。
S270では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り抽選後の第1保留記憶の数を示す第1保留数コマンドと、大当り抽選後の第2保留記憶の数を示す第2保留数コマンドとを送信する。また、消化した保留記憶に対応する特図の変動表示を開始すると共に、サブ統合制御装置83に対し、特別図柄の変動時間や大当り抽選の結果等を示す変動開始コマンドを送信することで図柄演出を開始させる。さらに、サブ統合制御装置83に対し、停止表示させる演出図柄を指示する図柄指定コマンドを送信し、本処理を終了する。
S285では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
S295では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S300に処理を移行する。
S305では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグがセットされている場合には確変フラグをクリアし(S310)、その後、S315に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S325),役物連続作動装置作動開始処理(S327)を実行すると共に、大当り抽選での当選を通知するコマンドや、大当り遊技の種類や特典内容等を通知するコマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S330)、本処理を終了する。
S350では、主制御装置80は、電サポフラグを参照し、電サポフラグがセットされている場合には(S350:Yes)、ST残り回数を参照する(S355)。そして、ST残り回数が0である場合には(S355:Yes)、電サポフラグをクリアし(S360)、S365に処理を移行する。
(5)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技を行う大当り遊技処理について、図13~16のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、当否判定処理に続いて実行される。
S510では、主制御装置80は、大入賞口20の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S510:Yes)、図14のS540に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S510:No)、S515に処理を移行する。
S520では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S520:Yes)、図16のS645に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S520:No)、S525に処理を移行する。
S530では、主制御装置80は、当り図柄に対応する開放パターンに従い大入賞口20を開放させる大入賞口開放処理を実行する(第1Rの大当り遊技を実行する)と共に、ラウンド数を示す開放カウンタに1を設定し(S535)、本処理を終了する。なお、この時、主制御装置80は、第1Rが開始されることを示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信しても良い。
また、大入賞口20の開放中、主制御装置80は、大入賞口20への入球を検出する度に、サブ統合制御装置83に対し、大入賞口20への入球を報知するコマンドを送信する。また、S550では、主制御装置80は、大入賞口20に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S550:Yes)、S560に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S550:No)、S555に処理を移行する。
S560では、主制御装置80は、大入賞口20を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S565に処理を移行する。
続いて図15に関して、各ラウンドのインターバル中に移行するS600では、主制御装置80は、開放カウンタと大当り遊技の開放パターンとに基づき、最終ラウンドに到達しているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S600:Yes)、S605に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S600:No)、S615に処理を移行する。
一方、S615では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S615:Yes)、S620に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S615:No)、本処理を終了する。
続くS650,S655では、主制御装置80は、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S660に処理を移行する。
S665では、主制御装置80は、当り図柄に応じて先に決定されたST回数等を設定する。また、確変フラグと電サポフラグをセットすると共に(S670)、V入賞フラグをクリアし(S675)、S695に処理を移行する。
S685では、主制御装置80は、当り図柄に応じて先に決定されたST回数等を設定する。また、電サポフラグをセットし(S690)、S695に処理を移行する。
(6)演出について
パチンコ機50では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに基づき演出図柄制御装置82等を制御し、演出図柄表示装置6の演出画面800やスピーカ66等を介して各種演出を行う。具体的には、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からの変動開始コマンド等に基づき、演出画面800にて、大当り抽選の結果を報知する図柄演出810を行うと共に、保留数コマンド等に基づき、演出画面800に保留図柄821~823を表示する保留演出820を行う(図17(a)参照)。また、保留記憶が消化された場合には、該保留記憶に対応する保留図柄に替えて変動中図柄830を表示する変動中演出が行われる。
ここで、本実施形態のパチンコ機50にて実行可能な予告演出(図柄演出810におけるリーチを含む)のうちの一部の種類の演出を、特定演出と記載する。なお、特定演出は、大当りへの期待度が相対的に高いか、又は、発生頻度が低い演出であることが望ましい。また、図柄演出におけるリーチを特定演出とする場合には、SPリーチを特定演出とするのが好適である。また、例えば、特定の演出図柄が表示された状態でのリーチを、特定演出としても良い。また、例えば、同一の種類の予告演出を特定演出としても良いし、複数の異なる種類の予告演出を特定演出としても良い。
また、特定演出が行われた際に存在する保留記憶のうち、最初に消化される保留記憶が対象保留記憶となる場合にも、特定モードに移行しても良い。つまり、連続的に実行される第1及び第2大当り抽選に対して特定演出が行われる場合にも、第1大当り抽選に対する1回目の特定演出の終了後、第2大当り抽選に対する2回目の特定演出が開始されるまでの間に、特定モードに移行しても良い。この場合、第2大当り抽選に対応する図柄演出の実行中に、特定モードを終了させた上で2回目の特定演出を開始しても良いし、特定モードを継続させたまま2回目の特定演出を開始しても良い。
また、特定演出が行われた場合において、対象保留記憶が存在しないにも関わらず、該特定演出が行われた図柄演出の終了後に特定モードに移行しても良い。つまり、特定演出が行われた後に特定モードに移行するものの、2回目の特定演出が行われないケースを設けても良い。反対に、1回目の特定演出が行われた場合において、例えば抽選により特定モードに移行するか否かを決定し、対象保留記憶が存在するにも関わらず、1回目の特定演出の終了後に特定モードに移行しないケースが生じるようにしても良い。これらの構成によれば、演出を多様化でき、遊技者を楽しませることができる。
次に、特定モードに移行するか否かを判定する特定モード判定処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83により定期的に実行される。
S900では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から変動開始コマンドを受信したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S900:Yes)、S905に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S900:No)、S910に移行する。
S915では、サブ統合制御装置83は、現在存在する保留記憶に基づく大当り抽選に対し、2回目の特定演出が行われるか否かを判定する。換言すれば、現在存在する保留記憶の中に、上述した対象保留記憶が存在するか否かを判定する。具体的には、サブ統合制御装置83は、該保留記憶に対応する先読みコマンドの内容に基づき、該判定を行っても良い。そして、肯定判定が得られた場合には(S915:Yes)、特定モードの開始を支持する開始フラグをセットした後(S920)、本処理を終了し、否定判定が得られた場合には(S910:No)、本処理を終了する。
次に、特定モードを開始又は終了させる特定モード制御処理について、図19のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83により定期的に実行される。
S1000では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに基づき、図柄演出の終了タイミングか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1000:Yes)、S1005に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S1000:No)、本処理を終了する。
S1010では、サブ統合制御装置83は、新たに消化される保留記憶が、当該保留記憶に基づく大当り抽選に対して2回目の特定演出が行われる上述した対象保留記憶であるか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1010:Yes)、特定モードを終了した後(S1015)、本処理を終了すると共に、否定判定が得られた場合には(S1010:No)、本処理を終了する。
S1025では、サブ統合制御装置83は、特定モードを開始すると共に、開始フラグをクリアし(S1030)、本処理を終了する。
これならば、特定演出であるリーチがハズレとなった場合でも、その後に特定モードに移行する可能性があるため、遊技者を楽しませることができる。また、該リーチがハズレとなった後に特定モードに移行した場合には、該特定モード中に再び該リーチが発生して当選が確定するという可能性があり、これにより、遊技者を楽しませることができる。この場合、同じリーチが2回行なわれることに意味があるようにリーチと特定モードとの演出内容を定めれば、複数の図柄演出にわたるストーリーを形成し、連続性のある演出とすることができる。
上記実施形態のパチンコ機50は、所謂ST機として構成されているが、これに限らず、本発明は、保留記憶に基づく抽選を行う様々な種類のパチンコ機に適用できる。具体的には、例えば、上記実施形態のパチンコ機50は、例えば、所謂リミッタ機能付のパチンコ機として構成されていても良いし、所謂1種2種混合機として構成されていても良い。また、本発明は、例えば、普図の当否判定に対する演出に適用されても良い。
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
パチンコ機50が弾球遊技機の一例に相当し、サブ統合制御装置83、演出図柄制御装置82、及び演出図柄表示装置6が、予告演出手段及び中間演出手段の一例に相当し、第1,第2始動口11,12が始動領域の一例に相当する。また、大当り遊技が特典の一例に相当し、特定モードが中間演出の一例に相当する。
また、当否判定処理におけるS230,S235が抽選手段の一例に相当する。
また、特別モード判定処理のS905が予告演出手段の一例に、S910~S920が中間演出手段の一例に相当する。
Claims (1)
- 抽選で当選すると遊技者に特典を付与すると共に、前記抽選の結果を報知する図柄演出と、前記図柄演出と共に行われ、該図柄演出で結果が報知される前記抽選の結果を示唆又は報知する複数の種類の予告演出と、を実行可能な弾球遊技機であって、
遊技球が始動領域に進入したことに起因して数値データを抽出し、該数値データの保留記憶を行う保留記憶手段と、
前記保留記憶がなされた前記数値データに基づき、前記抽選を行う抽選手段と、
前記抽選手段による前記抽選の前に、該抽選に係る前記数値データの判定を行う先読み判定手段と、
前記抽選に係る前記数値データに基づき前記予告演出の前記種類を選択し、選択した前記種類の前記予告演出を実行する予告演出手段と、
前記先読み判定手段による判定結果に基づき、第1予告演出の終了時に第2予告演出が選択される前記数値データについての前記保留記憶が存在し得るか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には、前記第2予告演出が開始されるまでに中間演出を開始すると共に、否定判定が得られた場合には、前記中間演出を開始しない中間演出手段と、を備え、
前記第1予告演出とは、予め定められた前記種類の前記予告演出であると共に、前記第2予告演出とは、前記第1予告演出により結果が示唆又は報知される前記抽選よりも後に行われる前記抽選の結果を示唆又は報知する前記予告演出であって、前記第1予告演出に対応する前記種類の前記予告演出であり、前記第1及び第2予告演出では、同一のキャラクタが表示されること、
を特徴とする弾球遊技機。
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