JP5499692B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイオード領域とIGBT領域が形成されている半導体基板を有する半導体装置に関する。
この種の半導体装置は、ダイオード領域とIGBT領域が形成されている半導体基板を有している。ダイオード領域にはダイオードが形成されており、IGBT領域にはIGBTが形成されている。ダイオードのドリフト領域とIGBTのドリフト領域は、ダイオード領域とIGBT領域との境界部においてつながっている。このような半導体装置は、ダイオードのアノード電極とIGBTのエミッタ電極が導通した状態で使用される。このため、ダイオードのアノード電極とカソード電極の間に順電圧が印加されると、エミッタ電極もアノード電極と同様に高電位となる。これによって、IGBTのボディ領域から、境界部のドリフト領域を介して、ダイオードのカソード電極に向かって電流が流れる。その後、ダイオードに印加される電圧が逆電圧に切り換えられると、境界部のドリフト領域内に存在しているホールが、ボディ領域を介してエミッタ電極へ流れる。これにより、境界部に逆電流が流れる。ダイオードの逆回復動作時(すなわち、ダイオードの印加電圧が順電圧から逆電圧に切り換えられる時)に境界部に高い逆電流が流れると、半導体装置で生じる損失が増大する。そこで、特許文献1の半導体装置では、境界部の半導体基板の上面に、絶縁体が充填されたトレンチが形成される。境界部にトレンチを形成することによって、境界部に逆電流が流れることを抑制している。
特開2008−192737
特許文献1の半導体装置のように、ダイオード領域とIGBT領域との境界部にトレンチのような分離構造を形成することによって、境界部における逆電流をある程度は抑制することができる。しかしながら、境界部に分離構造を形成しても、分離構造の下方においては、ダイオードのドリフト領域とIGBTのドリフト領域とがつながっている。このため、ダイオードのドリフト領域とIGBTのドリフト領域とがつながっている部位を介して逆電流が流れてしまう。境界部の分離構造を深く形成すれば、ダイオードドリフト領域とIGBTドリフト領域とがつながっている部位が狭くなるため、境界部における逆電流をさらに抑制することはできる。しかしながら、分離構造を深く形成すると、種々の問題が生じる。例えば、特許文献1のように分離構造として絶縁体が充填されたトレンチを形成する場合、分離構造を深く形成すると、半導体装置の機械的強度が低下してしまう。このため、分離構造を深く形成することなく、境界部における逆電流をさらに抑制する技術の実現が望まれている。
本発明は上記の実情に鑑みて創作されたものである。本発明は、分離構造を半導体基板の深い位置まで形成しなくても、境界部における逆電流をさらに抑制することができる半導体装置を提供する。
本明細書が開示する半導体装置は、ダイオード領域とIGBT領域を有する半導体基板と、ダイオード領域内の半導体基板の上面に設けられているアノード電極と、IGBT領域内の半導体基板の上面に設けられているエミッタ電極と、半導体基板の下面に設けられている共通電極を有している。
ダイオード領域は、アノード領域とダイオードドリフト領域とカソード領域を有している。アノード領域は、p型であり、アノード電極に接している。ダイオードドリフト領域は、n型であり、アノード領域の下側に設けられている。カソード領域は、n型であり、ダイオードドリフト領域よりn型不純物濃度が高く、ダイオードドリフト領域の下側に設けられており、共通電極に接している。
IGBT領域は、エミッタ領域とボディ領域とIGBTドリフト領域とコレクタ領域とゲート電極を有している。エミッタ領域は、n型であり、エミッタ電極に接している。ボディ領域は、p型であり、エミッタ領域の側方及び下側に設けられており、エミッタ電極に接している。IGBTドリフト領域は、n型であり、ボディ領域の下側に設けられている。コレクタ領域は、p型であり、IGBTドリフト領域の下側に設けられており、共通電極に接している。ゲート電極は、エミッタ領域とIGBTドリフト領域を分離している範囲のボディ領域に絶縁膜を介して対向している。
ダイオード領域とIGBT領域の間には、分離構造と第1ライフタイム制御領域が形成されている。分離構造は、半導体基板の上面からアノード領域の下端及びボディ領域の下端より深い深さまでの範囲に設けられており、アノード領域とボディ領域とを分離している。第1ライフタイム制御領域は、ダイオードドリフト領域とIGBTドリフト領域の間に設けられており、そのキャリアライフタイムがダイオードドリフト領域及びIGBTドリフト領域のキャリアライフタイムより短く、その上端部が分離構造に接続している。
この半導体装置では、ダイオードドリフト領域とIGBTドリフト領域の間に第1ライフタイム制御領域が形成され、この第1ライフタイム制御領域の上端は分離構造に接続されている。すなわち、分離構造の下方のダイオードドリフト領域とIGBTドリフト領域がつながっている部位に、第1ライフタイム制御領域が形成されている。このため、ダイオードに順電圧が印加され、IGBTドリフト領域からダイオードドリフト領域に電流が流れると、その電流の一部は第1ライフタイム制御領域を通過することとなる。その結果、IGBTドリフト領域からダイオードドリフト領域に流れる電流が抑制され、ダイオードの逆回復時に境界部のドリフト領域に発生するキャリアの数を少なくすることができる。また、ダイオードの逆回復時に境界部のドリフト領域に発生したキャリアの多くは、第1ライフタイム制御領域によって消滅する。これらによって、境界部における逆電流をさらに抑制することができる。また、この半導体装置では、第1ライフタイム制御領域によって境界部の逆電流を抑制するため、分離構造を深く形成する必要はない。
上記の半導体装置では、第1ライフタイム制御領域の下端部がコレクタ領域に接続していることが好ましい。このような構成によると、IGBTドリフト領域とダイオードドリフト領域との間を流れる電流の全てが第1ライフタイム制御領域を通過する。このため、境界部における逆電流をさらに抑制することができる。
上記の半導体装置では、ダイオードドリフト領域内に第2ライフタイム制御領域を設けることができる。第2ライフタイム制御領域のキャリアライフタイムは、第2ライフタイム制御領域外のダイオードドリフト領域のキャリアライフタイムより短くされる。第2ライフタイム制御領域のIGBT領域側の端部は、第1ライフタイム制御領域に接続することができる。このような構成によると、ダイオードの逆回復動作時にダイオードドリフト領域内で発生したキャリアは、第2ライフタイム制御領域と第1ライフタイム制御領域の一方を通過することとなる。このため、ダイオードの逆回復時の逆電流をさらに抑制することができる。
なお、ダイオードドリフト領域内に第2ライフタイム制御領域を設ける場合、第1ライフタイム制御領域の結晶欠陥密度の最大値が、第2ライフタイム制御領域の結晶欠陥密度の最大値以上とされていることが好ましい。このような構成とすることで、境界部における逆電流をさらに抑制することができる。
また、上記の半導体装置では、IGBTドリフト領域内に第3ライフタイム制御領域を設けることもできる。第3ライフタイム制御領域のキャリアライフタイムは、第3ライフタイム制御領域外のIGBTドリフト領域のキャリアライフタイムよりも短くされる。第3ライフタイム制御領域のダイオード領域側の端部は、第1ライフタイム制御領域に接続することができる。このような構成によると、IGBTをオンした状態からオフした状態に切替えた際にIGBTドリフト領域に発生するキャリアの一部が第3ライフタイム制御領域で消滅する。これによって、IGBTをオンからオフに切替えた際の逆電流を抑制することができる。
IGBTドリフト領域内に第3ライフタイム制御領域を設ける場合、第1ライフタイム制御領域の結晶欠陥密度の最大値は、第3ライフタイム制御領域の結晶欠陥密度の最大値以上とされていることが好ましい。このような構成とすることで、境界部における逆電流をさらに抑制することができる。
なお、上記の半導体装置の分離構造としては、半導体基板の上面からアノード領域の下端及びボディ領域の下端より深い深さまでの範囲に設けられ、アノード領域及びボディ領域に接しているp型の半導体領域とすることができる。あるいは、半導体基板の上面からアノード領域の下端及びボディ領域の下端より深い深さまでの範囲に設けられた分離トレンチとすることができる。
本明細書は、さらに、上記の半導体装置を好適に製造するための新規な製造方法を提供する。すなわち、本明細書に開示する製造方法は、ダイオード領域とIGBT領域の間の領域に、半導体基板の上面から下面、又は、下面から上面に貫通するように荷電粒子を照射する荷電粒子照射工程、を有している。
この製造方法では、ダイオード領域とIGBT領域の間の領域に、半導体基板を貫通するように荷電粒子を照射することで、半導体基板の表面から下面に連続する結晶欠陥が形成される。これによって、ダイオード領域とIGBT領域の間の領域に、半導体基板の表面から下面に連続するライフタイム制御領域を形成することができる。
また、上記の製造方法は、分離構造が半導体基板の上面からアノード領域の下端及びボディ領域の下端より深い深さまでの範囲に設けられるp型半導体領域である半導体装置の製造方法に好適に適用することができる。すなわち、この製造方法は、半導体基板のダイオード領域とIGBT領域の間の領域にp型の不純物イオンを注入する不純物イオン注入工程、をさらに有することができる。そして、不純物イオン注入工程は、不純物イオン照射装置と半導体装置の間にマスクを配置した状態で行われ、荷電粒子照射工程は、不純物イオン注入工程で用いたマスクと同一のマスクを荷電粒子照射装置と半導体装置の間に配置した状態で行われることが好ましい。このような構成によると、不純物イオン注入工程と荷電粒子照射工程で同一のマスクを使用するため、その分だけ製造コストを抑えることができる。また、半導体装置とマスクの相対位置を変えることなく不純物イオン注入工程と荷電粒子照射工程を実行すれば、分離構造(p型半導体領域)に対するライフタイム制御領域の位置精度を向上することができる。
また、上記の製造方法は、ダイオードドリフト領域又はIGBTドリフト領域にライフタイム制御領域が形成されている半導体装置の製造方法に好適に適用することができる。すなわち、この製造方法では、荷電粒子照射工程は、厚さが薄い第1部分と第1部分より厚さが厚い第2部分を有するマスク、または、貫通孔からなる第1部分と所定の厚さの第2部分を有するマスクを荷電粒子照射装置と半導体基板の間に配置した状態で、第1部分に向けて照射された荷電粒子が第1部分と半導体基板を通過し、第2部分に向けて照射された荷電粒子が第2部分を通過して半導体基板内で停止するように、荷電粒子照射装置から半導体基板に向けて荷電粒子を照射する。そして、マスクの第1部分を通過した荷電粒子が、ダイオード領域とIGBT領域の間の領域に対応する領域の半導体基板を通過し、マスクの第2部分を通過した荷電粒子が、ダイオードドリフト領域又はIGBTドリフト領域に対応する半導体基板の領域中で停止することが好ましい。このような構成によると、ダイオードドリフト領域又はIGBTドリフト領域に形成されるライフタイム制御領域と、ダイオード領域とIGBT領域の間の境界に形成されるライフタイム制御領域とを同時に形成することができる。
実施例1の半導体装置10の縦断面図。 図1のII−II線に沿った結晶欠陥密度のグラフ。 図1のIII−III線に沿った結晶欠陥密度のグラフ。 実施例2の半導体装置80の縦断面図。 実施例3の半導体装置90の縦断面図。 図5のVI−VI線に沿った結晶欠陥密度のグラフ。 図5のVII−VII線に沿った結晶欠陥密度のグラフ。 図5のVIII−VIII線に沿った結晶欠陥密度のグラフ。 図5の半導体装置90を製造する方法を説明するための図。
実施例1に係る半導体装置10について説明する。まず、半導体装置10の構造について説明する。
(半導体装置の構造)
図1に示すように、半導体装置10は、シリコンからなる半導体基板12と、半導体基板12の上面及び下面に形成されている金属層及び絶縁層を備えている。半導体基板12には、ダイオード領域20とIGBT領域40が形成されている。
ダイオード領域20内の半導体基板12の上面には、アノード電極22が形成されている。IGBT領域40内の半導体基板12の上面には、エミッタ電極42が形成されている。半導体基板12の下面の全域には、共通電極60が形成されている。
ダイオード領域20には、アノード層26と、ダイオードドリフト層28と、カソード層30が形成されている。
アノード層26は、p型である。アノード層26は、アノードコンタクト領域26aと、低濃度アノード層26bを備えている。アノードコンタクト領域26aは、半導体基板12の上面に露出する範囲に、島状に形成されている。アノードコンタクト領域26aは、不純物濃度が高い。アノードコンタクト領域26aは、アノード電極22に対してオーミック接続されている。低濃度アノード層26bは、アノードコンタクト領域26aの下側及び側方に形成されており、アノードコンタクト領域26aを覆っている。低濃度アノード層26bの不純物濃度は、アノードコンタクト領域26aより低い。アノード層26の下端の位置は、後述するゲート電極54の下端の位置よりも浅い。
ダイオードドリフト層28は、アノード層26の下側に形成されており、アノード層26に接している。ダイオードドリフト層28は、n型である。ダイオードドリフト層28は、不純物濃度が低い。
ダイオードドリフト層28内には、ダイオードライフタイム制御領域39が形成されている。ダイオードライフタイム制御領域39は、アノード層26の近傍の深さに形成されている。ダイオードライフタイム制御領域39内には、半導体基板12に荷電粒子を打ち込むことによって形成された結晶欠陥が存在している。すなわち、半導体基板12に荷電粒子を打ち込むと、荷電粒子が通過した領域と、荷電粒子が停止した領域に結晶欠陥が形成される。荷電粒子が停止した領域に形成される結晶欠陥の密度は、荷電粒子が通過した領域に形成される結晶欠陥の密度よりも極めて高い。ダイオードライフタイム制御領域39内には、荷電粒子が停止した領域に形成される結晶欠陥が存在している。このため、図2に示すように、ダイオードライフタイム制御領域39内の結晶欠陥密度は、その周囲のダイオードドリフト層27に比べて極めて高く、そのピーク値はNとなっている。
なお、上述の説明から明らかなように、ダイオードライフタイム制御領域39の深さは、半導体基板12に打ち込まれる荷電粒子が停止する位置を制御(すなわち、荷電粒子の打ち込みエネルギーを制御)することによって調整することができる。また、本実施例では、半導体基板12の下面より荷電粒子を打ち込むことで、ダイオードライフタイム制御領域39を形成する。このため、ダイオードライフタイム制御領域39の下方の半導体基板12内には、荷電粒子が通過することにより形成される結晶欠陥が存在している。この結晶欠陥の密度Nは、図2に示すように、ダイオードライフタイム制御領域39内の結晶欠陥密度のピーク値Nよりも低く、深さ方向に略一定となっている。
カソード層30は、ダイオードドリフト層28の下側に形成されており、ダイオードドリフト層28に接している。カソード層30は、半導体基板12の下面に露出する範囲に形成されている。カソード層30は、n型であり、ダイオードドリフト層28よりも不純物濃度が高い。カソード層30は、共通電極60に対してオーミック接続されている。
ダイオード領域20内には、アノード層26、ダイオードドリフト層28及びカソード層30によってダイオードが形成されている。
IGBT領域40には、エミッタ領域44と、ボディ層48、IGBTドリフト層50と、コレクタ層52と、ゲート電極54が形成されている。
IGBT領域40内の半導体基板12の上面には、複数のトレンチが形成されている。各トレンチの内面には、ゲート絶縁膜56が形成されている。各トレンチの内部に、ゲート電極54が形成されている。ゲート電極54の上面は絶縁膜58により覆われている。ゲート電極54は、絶縁膜58によってエミッタ電極42から絶縁されている。
エミッタ領域44は、半導体基板12の上面に露出する範囲に、島状に形成されている。エミッタ領域44は、ゲート絶縁膜56に接する範囲に形成されている。エミッタ領域44は、n型であり、不純物濃度が高い。エミッタ領域44は、エミッタ電極42に対してオーミック接続されている。
ボディ層48は、p型である。ボディ層48は、ボディコンタクト領域48aと低濃度ボディ層48bを備えている。ボディコンタクト領域48aは、半導体基板12の上面に露出する範囲に、島状に形成されている。ボディコンタクト領域48aは、2つのエミッタ領域44の間に形成されている。ボディコンタクト領域48aは、不純物濃度が高い。ボディコンタクト領域48aは、エミッタ電極42に対してオーミック接続されている。低濃度ボディ層48bは、エミッタ領域44及びボディコンタクト領域48aの下側に形成されている。低濃度ボディ層48bの不純物濃度は、ボディコンタクト領域48aよりも低い。低濃度ボディ層48bによって、エミッタ領域44がIGBTドリフト層50から分離されている。ゲート電極54は、エミッタ領域44とIGBTドリフト層50を分離している範囲の低濃度ボディ層48bにゲート絶縁膜56を介して対向している。
IGBTドリフト層50は、ボディ層48の下側に形成されている。IGBTドリフト層50は、n型である。IGBTドリフト層50は、ドリフト層50aとバッファ層50bを備えている。ドリフト層50aは、ボディ層48の下側に形成されている。ドリフト層50aは、不純物濃度が低い。ドリフト層50aは、ダイオードドリフト層28と略同じ不純物濃度を有しており、ダイオードドリフト層28と連続する層である。バッファ層50bは、ドリフト層50aの下側に形成されている。バッファ層50bは、ドリフト層50aよりも不純物濃度が高い。
コレクタ層52は、IGBTドリフト層50の下側に形成されている。コレクタ層52は、半導体基板12の下面に露出する範囲に形成されている。コレクタ層52は、p型であり、不純物濃度が高い。コレクタ層52は、共通電極60に対してオーミック接続されている。
IGBT領域40内には、エミッタ領域44、ボディ層48、IGBTドリフト層50、コレクタ層52及びゲート電極54によってIGBTが形成されている。
ダイオード領域20とIGBT領域40の間には、分離領域70が形成されている。分離領域70は、半導体基板12の上面からアノード層26の下端及びボディ層48の下端より深い深さまでの範囲に形成されている。より詳細には、分離領域70は、半導体基板12の上面からゲート電極54の下端と略同一の深さまでの範囲に形成されている。分離領域70は、アノード層26及びボディ層48に接している。分離領域70は、p型である。分離領域70の不純物濃度は、低濃度アノード層26b及び低濃度ボディ層48bより高い。
分離領域70の下側では、ダイオードドリフト層28とIGBTドリフト層50が連続している(つながっている)。ダイオード領域20のカソード層30は、分離領域70の下側まで伸びており、IGBT領域40のコレクタ層52は、分離領域70の下側まで伸びている。カソード層30は、分離領域70の下側で、コレクタ層52と接している。すなわち、カソード層30とコレクタ層52の境界72が、分離領域70の下側に位置している。図1に示す境界部分の構造は、ダイオード領域20とIGBT領域40の間に沿って設けられている。
また、ダイオード領域20とIGBT領域40の間には、ライフタイム制御領域41が形成されている。ライフタイム制御領域41は、分離領域70の幅内に形成され、半導体基板12の表面から下面まで連続している。ライフタイム制御領域41の上端部は分離領域70に接続しており、ライフタイム制御領域41の下端部はカソード層30とコレクタ層52の境界72に接続している(カソード層30とコレクタ層52の両者に接続している)。すなわち、ライフタイム制御領域41は、ダイオードドリフト層28とIGBTドリフト層50の境界部に形成され、分離領域70に沿って伸びている。ライフタイム制御領域41には、ダイオードライフタイム制御領域39のIGBT領域40側の端部が接続している。
ライフタイム制御領域41内には、半導体基板12に荷電粒子を打ち込むことによって形成された結晶欠陥が存在している。上述したように、半導体基板12に荷電粒子を打ち込むと、荷電粒子が停止した領域に高密度の結晶欠陥が形成される。ライフタイム制御領域41内には、荷電粒子が停止することによる高密度の結晶欠陥が形成されている。このため、図3に示すように、ライフタイム制御領域41内の結晶欠陥密度は、その周囲のダイオードドリフト層28やIGBTドリフト層50と比べて極めて高く、そのピーク値はNとなっている。本実施例では、ライフタイム制御領域41内の結晶欠陥密度のピーク値Nが、ダイオードライフタイム制御領域39内の結晶欠陥密度のピーク値Nと同じ又はそれ以上とされている(N≧N)。既に説明したように、ダイオードライフタイム制御領域39より下方のダイオードドリフト層28には、ダイオードライフタイム制御領域39を形成するために打ち込まれた荷電粒子が通過することにより形成された結晶欠陥が存在している。このため、図3に示すように、ライフタイム制御領域41のダイオードドリフト層28側には、荷電粒子が通過することにより形成される結晶欠陥(結晶欠陥密度N)が存在している。
上述したように、ライフタイム制御領域41は、半導体基板12の深さ方向に連続している。このため、荷電粒子が停止する位置を深さ方向に変化させながら荷電粒子の打ち込みを複数回に亘って行うことで、半導体基板12の表面から裏面(下面)に連続するライフタイム制御領域41を形成することができる。
なお、ライフタイム制御領域41は、荷電粒子を半導体基板12の上面から下面、又は、下面から上面に貫通させることで形成することもできる。これによって、一回の荷電粒子の打ち込みによって、半導体基板12の上面から下面に連続するライフタイム制御領域41を形成することができる。なお、このような方法を採る場合には、ライフタイム制御領域41内には荷電粒子が通過することによって結晶欠陥が形成されるため、その結晶欠陥密度は小さくなる。このため、ライフタイム制御領域41の幅を広くしたり、打ち込む荷電粒子量を多くしたりすることによって、ダイオードライフタイム制御領域39内の結晶欠陥密度のピーク値と同等程度の結晶欠陥を形成することが好ましい。
(半導体装置のダイオードの動作)
半導体装置10のダイオードの動作について説明する。ダイオードをオンするには、アノード電極22と共通電極60の間に、アノード電極22がプラスとなる電圧(すなわち、順電圧)を印加する。順電圧が印加されてダイオードがオンすると、アノード電極22から、アノード層26、ダイオードドリフト層28及びカソード層30を経由して、共通電極60に電流が流れる。なお、半導体装置10は、アノード電極22とエミッタ電極42とを導通させた状態で使用される。このため、ダイオード20に順電圧を印加すると、エミッタ電極42の電位がアノード電極22と略同じ電位に上昇する。
また、境界領域70の近傍には、ボディ層48(p型層)と、IGBTドリフト層50、ダイオードドリフト層28及びカソード層30からなるn型層によって、寄生ダイオードが形成されている。順電圧が印加されてエミッタ電極42が高電位となると、寄生ダイオードがオンし、エミッタ電極42から、ボディ層48(p型層)、IGBTドリフト層50、ダイオードドリフト層28及びカソード層30を経由して、共通電極60に向かって電流が流れる。半導体装置10では、ダイオードドリフト層28とIGBTドリフト層50の間にライフタイム制御領域41が形成されている。このため、エミッタ電極42から共通電極60に向かって流れる電流が抑制される。
ダイオードに印加する電圧を順電圧から逆電圧に切り換えると、ダイオードが逆回復動作を行う。すなわち、順電圧印加時にダイオードドリフト層28内に存在していたホールがアノード電極22に排出され、順電圧印加時にダイオードドリフト層28内に存在していた電子が共通電極60に排出される。これによって、ダイオードに逆電流が流れる。逆電流は、短時間で減衰し、その後は、ダイオードに流れる電流は略ゼロとなる。ダイオードライフタイム制御領域39内の結晶欠陥は、キャリアの再結合中心として機能する。したがって、逆回復動作時に、ダイオードドリフト層28内のキャリアの多くが、ライフタイム制御領域39内で再結合により消滅する。したがって、ダイオードに流れる逆電流は小さい。
また、ダイオードの逆回復動作時には、上述した寄生ダイオードにも逆電流が流れる。すなわち、分離領域70の下方のドリフト領域(28,50)に存在するホールがエミッタ電極42に向かって流れることによって、寄生ダイオードに逆電流が流れる。上述したように、順電圧印加時に寄生ダイオードに流れる電流は小さいので、ダイオードの逆回復動作の開始時において寄生ダイオードの電流経路に存在するキャリアは少ない。したがって、逆回復動作時に寄生ダイオードに流れる逆電流も少ない。また、ライフタイム制御領域41内に存在する結晶欠陥は、キャリアの再結合中心として機能する。このため、逆回復動作時に、ライフタイム制御領域41内で多くのキャリアが消滅する。これによっても、逆電流が抑制される。したがって、半導体装置10では、寄生ダイオードに流れる逆電流が極めて小さく抑えられる。
(半導体装置のIGBTの動作)
半導体装置10のIGBTの動作について説明する。エミッタ電極42と共通電極60の間に共通電極60がプラスとなる電圧を印加し、ゲート電極54にオン電位(チャネルが形成されるのに必要な電位以上の電位)を印加すると、IGBTがオンする。すなわち、ゲート電極54へのオン電位の印加により、ゲート絶縁膜56に接する範囲の低濃度ボディ層48bにチャネルが形成される。すると、電子が、エミッタ電極42から、エミッタ領域44、チャネル、IGBTドリフト層50及びコレクタ層52を介して、共通電極60に流れる。また、ホールが、共通電極60から、コレクタ層52、IGBTドリフト層50、低濃度ボディ層48b及びボディコンタクト領域48aを介して、エミッタ電極42に流れる。すなわち、共通電極60からエミッタ電極42に電流が流れる。
ゲート電極54に印加する電位を、オン電位からオフ電位に切り換えると、IGBTがターンオフする。IGBTがターンオフすると、IGBTのオン時にIGBTドリフト層50内に存在していたホールが共通電極60に排出され、オン時にIGBTドリフト層50内に存在していた電子がエミッタ電極42に排出される。これによって、IGBTに逆電流が流れる。逆電流は、短時間で減衰し、その後は、IGBTに流れる電流は略ゼロとなる。
以上に説明したように、実施例1の半導体装置10では、IGBTドリフト層50とダイオードドリフト層28の間にライフタイム制御領域41が形成されている。このため、ダイオードの逆回復動作時に、ダイオードドリフト層28からIGBTドリフト層50に向かって流れる逆電流が小さく抑えられる。また、ダイオードドリフト層28内にはダイオードライフタイム制御領域39が形成されているため、ダイオードの逆回復動作時に、ダイオードドリフト層28からアノード電極22に向かって流れる逆電流が小さく抑えられる。これらによって、ダイオードの逆回復動作時に、半導体装置10で生じる損失が低く抑えられる。なお、半導体装置10では、ライフタイム制御領域41により、ダイオードドリフト層28からエミッタ電極42に向かう逆電流を小さく抑えているため、分離領域70を深く形成する必要はない。
なお、上述した実施例1では、ライフタイム制御領域41が半導体基板12の表面から下面まで連続するように形成されていたが、本発明はこのような形態に限られない。ライフタイム制御領域41は、分離領域70の下端から半導体基板12までの深さ範囲の少なくとも一部で形成されていればよい。このような形態によっても、ダイオードドリフト層28とIGBTドリフト層50との間のキャリアの移動が規制され、ダイオード逆回復時の逆電流を抑制することができる。例えば、ライフタイム制御領域41は、分離領域70内にまで形成されていなくてもよい。また、ライフタイム制御領域41の下端が半導体基板12の下面にまで達する必要は無く、ライフタイム制御領域41の下方でダイオードドリフト層28とIGBTドリフト層50がつながっていてもよい。なお、ライフタイム制御領域41は、その上端が分離領域70に接続され、ダイオードドリフト層28とIGBTドリフト層50の表面側(分離領域70の下端近傍の深さ)に形成されていることが好ましい。ダイオードドリフト層28とIGBTドリフト層50の間のキャリアの移動は、半導体基板12の表面側で生じやすい。このため、半導体基板12の表面側にライフタイム制御領域41を形成することで、ダイオードドリフト層28とIGBTドリフト層50との間のキャリアの移動を効果的に抑制することができる。また、分離領域70に沿った断面で見たときに、一部の範囲でライフタイム制御領域41が形成されていなくてもよい。
次に、実施例2の半導体装置80について説明する。図4に示すように、実施例2の半導体装置80は、実施例1の半導体装置10と比較して、(1)ダイオード領域20とIGBT領域40の間に分離トレンチ78が形成されている点、(2)カソード層30とコレクタ層52の境界72がIGBT領域40側にずれている点、(3)ライフタイム制御領域76が半導体基板12の表面に対して斜めに形成されている点、で相違する。実施例2の半導体装置80のその他の構造は、実施例1の半導体装置10と等しい。なお、実施例1と同一の構成要素については、同一の符号を付与し、その説明を省略する。
半導体装置80では、ダイオード領域20とIGBT領域40の間の半導体基板12の上面にトレンチが形成されている。トレンチの内面には絶縁膜78bが形成され、その絶縁膜78bの内部に導電材78aが充填されている。絶縁膜78bと導電材78aによって分離トレンチ78が形成されている。分離トレンチ78は、アノード層26及びボディ層48に接している。分離トレンチ78の下端は、アノード層26の下端及びボディ層48の下端よりも深く、ゲート電極54の下端と同一の深さとなっている。導電材78aの材料は、ゲート電極54の材料と同一となっている。このため、分離トレンチ78とゲート電極54とは、同一の製造工程で形成することができる。また、分離トレンチ78に導電材78aを用いているため、半導体装置80のIGBTがオフしたときに形成されるダイオード領域20の空乏層とIGBT領域40の空乏層との間に大きなギャップが形成されず、半導体装置80の耐圧を向上することができる。なお、分離トレンチ78の導電材78aには、ゲート電極54の電位は印加されない。
カソード層30とコレクタ層52の境界72は、分離トレンチ78の下方よりもIGBT領域72側にずれて形成されている。このため、ライフタイム制御領域76は、半導体基板12の表面に対して斜めに形成される。すなわち、ライフタイム制御領域76は、その上端が分離トレンチ78の側面に接続され、その下端がカソード層30とコレクタ層52の境界72に接続されるように形成されている。ライフタイム制御領域76には、実施例1と同様に、ダイオードライフタイム制御領域74のIGBT領域40側の端部が接続されている。また、ライフタイム制御領域76内には、実施例1と同様に高密度の結晶欠陥が存在している。
なお、半導体装置80では、ライフタイム制御領域76が半導体基板12の表面に対して斜めに形成されている。このため、荷電粒子が停止する位置を図4のz方向(深さ方向)及びx方向(横方向)に変化させながら荷電粒子の打ち込みを複数回に亘って行うことで、ライフタイム制御領域76が形成されている。
実施例2の半導体装置80でも、ダイオードに順電圧を印加すると、ボディ層48(p型層)と、IGBTドリフト層50、ダイオードドリフト層28及びカソード層30からなるn型層によって形成される寄生ダイオードがオンする。しかしながら、半導体装置80では、分離トレンチ78と、カソード層30とコレクタ層52の境界72とを結ぶようにライフタイム制御領域76が形成されている。このため、IGBTドリフト層50からダイオードドリフト層28に流れる電流はライフタイム制御領域76を通過する。その結果、エミッタ電極42から共通電極60に向かって流れる電流が抑制される。
また、ダイオードの逆回復時には、ライフタイム制御領域76内に存在する結晶欠陥がキャリアの再結合中心として機能する。このため、逆回復動作時に、ダイオードドリフト層28からIGBTドリフト層50に移動するキャリアの多くが、ライフタイム制御領域41内で消滅する。これらのため、逆回復動作時に、共通電極60からエミッタ電極42に向かって流れる逆電流は極めて小さく抑えられる。これによって、ダイオードの逆回復動作時に、半導体装置80で生じる損失が低く抑えられる。
なお、上述した実施例2の半導体装置80では、ライフタイム制御領域76が分離トレンチ78の側面に接続されていた。しかしながら、ライフタイム制御領域76を分離領域78の下端に接続するようにしてもよい。また、半導体装置80では、カソード層30とコレクタ層52の境界72がIGBT領域40側にずれていたが、カソード層30とコレクタ層52の境界72は分離トレンチ78の下方に位置してもよいし、ダイオード領域20側にずれていてもよい。
次に、実施例3の半導体装置90について説明する。図5に示すように、実施例3の半導体装置90は、実施例1の半導体装置10と比較して、(1)ダイオードドリフト層28とIGBTドリフト層50の両者にライフタイム制御領域84,86が形成されている点、(2)ダイオードドリフト層28とIGBTドリフト層50の間に形成されるライフタイム制御領域88の構成が異なる点、で相違する。実施例3の半導体装置90のその他の構成は、実施例1の半導体装置10と等しい。なお、実施例1と同一の構成要素については、同一の符号を付与し、その説明を省略する。
ダイオードドリフト層28内には、実施例1と同様、ダイオードライフタイム制御領域84が形成されている。ダイオードライフタイム制御領域84は、アノード層26の近傍の深さに形成されている。ダイオードライフタイム制御領域84内には、半導体基板12に打ち込まれた荷電粒子が停止することによる高密度の結晶欠陥が形成されている。このため、図8に示すように、ダイオードライフタイム制御領域84内の結晶欠陥密度は、その周囲のダイオードドリフト層28に比べて高く、そのピーク値はNとなっている。
IGBTドリフト層50内には、IGBTライフタイム制御領域86が形成されている。IGBTライフタイム制御領域86は、IGBTドリフト層50内のバッファ層50bの近傍の深さに形成されている。IGBTライフタイム制御領域86内には、半導体基板12に打ち込まれた荷電粒子が停止することによる高密度の結晶欠陥が形成されている。このため、図6に示すように、IGBTライフタイム制御領域86内の結晶欠陥密度は、その周囲のIGBTドリフト層50に比べて高く、そのピーク値はNとなっている。なお、本実施例では、ダイオードライフタイム制御領域84の結晶欠陥密度のピーク値Nと、IGBTライフタイム制御領域86の結晶欠陥密度のピーク値Nとが、同一の値となっている(N=N)。また、ダイオードライフタイム制御領域84の結晶欠陥密度分布と、IGBTライフタイム制御領域86の結晶欠陥密度分布とが、同一となっている。
ダイオード領域20とIGBT領域40の間には、分離領域88とライフタイム制御領域89(図5で色が付された領域)が形成されている。ライフタイム制御領域89は、分離領域88と略同一の幅で、半導体基板12の表面から下面まで連続するように形成されている。したがって、分離領域88内にもライフタイム制御領域89が形成されている。ライフタイム制御領域89が分離領域88と略同一の幅で形成されるため、ライフタイム制御領域89内にカソード層30とコレクタ層52の境界72が位置している。ライフタイム制御領域89には、ダイオードライフタイム制御領域84のIGBT領域40側の端部と、IGBTライフタイム制御領域86のダイオード領域20側の端部が接続している。ライフタイム制御領域89内には、半導体基板12内を荷電粒子が通過することによる結晶欠陥が形成されている。このため、図7に示すように、ライフタイム制御領域89内の結晶欠陥密度は、深さ方向に変化せず、一様の値Nとなっている(N<N=N)。
ここで、ダイオードライフタイム制御領域84内の結晶欠陥密度分布(すなわち、IGBTライフタイム制御領域86の結晶欠陥密度分布)と、ライフタイム制御領域89内の結晶欠陥密度Nとの関係について説明する。ダイオードライフタイム制御領域84の結晶欠陥密度分布の半値幅をW1とし、ライフタイム制御領域89の幅(分離領域88の幅)をW2とすると、以下の式が成立する。
Figure 0005499692
すなわち、ライフタイム制御領域89内には、半導体基板12内を荷電粒子が通過することによる結晶欠陥が形成されている。ダイオードライフタイム制御領域84内には、半導体基板12内で荷電粒子が停止することによる結晶欠陥が形成されている。このため、ライフタイム制御領域89内の結晶欠陥密度Nは、ダイオードライフタイム制御領域84の結晶欠陥密度分布のピーク値Nよりも小さい。このため、本実施例では、ライフタイム制御領域89を形成する幅W2を広くすることで、ライフタイム制御領域89内の結晶欠陥量を十分な量としている。N,W2,N,W1の値は、半導体装置90に求められる特性に応じて適宜決定することができる。
実施例3の半導体装置90でも、ダイオード領域20とIGBT領域40の間にライフタイム制御領域89が形成され、ライフタイム制御領域89内の結晶欠陥量が十分な量とされている。このため、ダイオードの逆回復動作時に、共通電極60からエミッタ電極42に向かって流れる逆電流が小さく抑えられ、半導体装置80で生じる損失が低く抑えられる。
また、実施例3の半導体装置90では、IGBTドリフト層50内にIGBTライフタイム制御領域86が形成されている。IGBTライフタイム制御領域86内の結晶欠陥は、キャリアの再結合中心として機能する。したがって、IGBTのターンオフ動作時に、IGBTドリフト層50内のキャリアの多くが、IGBTライフタイム制御領域86内で再結合により消滅する。したがって、半導体装置90では、ターンオフ動作時に生じる逆電流が抑制される。これにより、IGBTのターンオフ速度が向上されている。
上述した半導体装置90の製造方法について説明する。なお、ダイオードライフタイム制御領域84、IGBTライフタイム制御領域86及びライフタイム制御領域89以外の構造の製造方法は、従来公知の製造方法を用いることができるため、ここでは、その詳細な説明を省略する。
上述したように、ダイオードライフタイム制御領域84及びIGBTライフタイム制御領域86内には、半導体基板内で荷電粒子が停止することによる結晶欠陥が形成され、ライフタイム制御領域89内には、半導体基板内を荷電粒子が通過することによる結晶欠陥が形成される。そこで、図9に示すように、荷電粒子照射装置(図示しない)と半導体装置90の間にマスク92(例えば、シリコンマスク)を配置し、荷電粒子照射装置から荷電粒子(例えば、ヘリウムイオン)を照射する。マスク92は、IGBT領域40に対応する第1部分94と、ダイオード領域20に対応する第2部分96と、IGBT領域40とダイオード領域20の間の領域(すなわち、分離領域88)に対応する第3部分98を有している。第1部分94の厚みは第2部分96の厚みより厚くされ、第2部分96の厚みは第3部分98の厚みより厚くされている。荷電粒子照射装置は、第1部分94に向けて照射した荷電粒子が第1部分94を通過してIGBTドリフト層50内のバッファ層50bの近傍の深さに停止し、第2部分96に向けて照射した荷電粒子が第2部分96を通過してダイオードドリフト層28内のアノード層26の近傍の深さに停止し、第3部分98に向けて照射した荷電粒子が第3部分98及び半導体基板12を通過するように、荷電粒子の照射エネルギーを調整する。これによって、1回の荷電粒子照射工程で、ダイオードライフタイム制御領域84とIGBTライフタイム制御領域86とライフタイム制御領域89とを形成することができる。また、この方法によると、各ライフタイム制御領域84,86,89同士がオーバラップすることがないため、半導体基板12内に過度の結晶欠陥が形成されることが防止できる。このため、過度の結晶欠陥によるリーク電流の発生を防止することができる。
なお、荷電粒子照射装置と半導体装置90の間に配置するマスクは、IGBT領域40とダイオード領域20の間の領域(分離領域88)に対応する部分に開口部が形成されていてもよい。このようなマスクを用いても、1回の荷電粒子照射工程でライフタイム制御領域84,86,89を形成することができる。
また、上述した製造方法では、1回の荷電粒子照射工程で、各ライフタイム制御領域84,86,89を形成したが、本発明はこのような形態に限られない。例えば、ライフタイム制御領域84,86,89のそれぞれを別々に形成することができる。ライフタイム制御領域84,86,89のそれぞれを別々に形成すれば、各ライフタイム制御領域84,86,89の結晶欠陥密度等をそれぞれ制御することができる。また、ライフタイム制御領域84,86を同一の荷電粒子照射工程によって形成し、ライフタイム制御領域89を別の荷電粒子照射工程で形成するようにしてもよい。
また、ライフタイム制御領域89は、分離領域88を形成するためのマスクを利用して形成することができる。半導体装置90では、ライフタイム制御領域89の幅と、分離領域88の幅が略同一となっているためである。例えば、不純物イオン照射装置と半導体基板12の間にマスク(分離領域88に対応する部分に開口部が形成されたマスク)を配置し、不純物イオン照射装置から半導体基板12にp型の不純物イオンを注入する。これによって、半導体基板12にp型の分離領域88を形成する。ライフタイム制御領域89を形成する際は、荷電粒子照射装置と半導体装置90の間に分離領域88を形成するために用いたマスクを配置し、荷電粒子照射装置から半導体基板12に荷電粒子を照射する。この際、荷電粒子照射装置から照射される荷電粒子が、半導体基板12を貫通するように照射エネルギーを調整する。これによって、ライフタイム制御領域86を形成することができる。なお、分離領域88を形成するための不純物イオン注入工程と、ライフタイム制御領域86を形成するための荷電粒子照射工程との間で、半導体基板12とマスクとの相対位置を変えなければ、分離領域88とライフタイム制御領域86とを同一位置に精度良く形成することができる。なお、不純物イオン注入工程と荷電粒子照射工程は、いずれを先に行うようにしてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:半導体装置
12:半導体基板
20:ダイオード領域
22:アノード電極
26:アノード層
26a:アノードコンタクト領域
26b:低濃度アノード層
28:ダイオードドリフト層
30:カソード層
39:ダイオードライフタイム制御領域
40:IGBT領域
41:ライフタイム制御領域
42:エミッタ電極
44:エミッタ領域
48:ボディ層
48a:ボディコンタクト領域
48b:低濃度ボディ層
50:IGBTドリフト層
52:コレクタ層
54:ゲート電極
56:ゲート絶縁膜
60:共通電極
70:分離領域

Claims (11)

  1. ダイオード領域とIGBT領域を有する半導体基板と、
    ダイオード領域内の半導体基板の上面に設けられているアノード電極と、
    IGBT領域内の半導体基板の上面に設けられているエミッタ電極と、
    半導体基板の下面に設けられている共通電極と、を有しており、
    ダイオード領域は、
    p型であり、アノード電極に接しているアノード領域と、
    n型であり、アノード領域の下側に設けられているダイオードドリフト領域と、
    n型であり、ダイオードドリフト領域よりn型不純物濃度が高く、ダイオードドリフト領域の下側に設けられており、共通電極に接しているカソード領域と、を有しており、
    IGBT領域は、
    n型であり、エミッタ電極に接しているエミッタ領域と、
    p型であり、エミッタ領域の側方及び下側に設けられており、エミッタ電極に接しているボディ領域と、
    n型であり、ボディ領域の下側に設けられているIGBTドリフト領域と、
    p型であり、IGBTドリフト領域の下側に設けられており、共通電極に接しているコレクタ領域と、
    エミッタ領域とIGBTドリフト領域を分離している範囲のボディ領域に絶縁膜を介して対向しているゲート電極と、を有しており、
    ダイオード領域とIGBT領域の間には、
    半導体基板の上面からアノード領域の下端及びボディ領域の下端より深い深さまでの範囲に設けられており、アノード領域とボディ領域とを分離する分離構造と、
    ダイオードドリフト領域とIGBTドリフト領域の間に設けられており、そのキャリアライフタイムがダイオードドリフト領域及びIGBTドリフト領域のキャリアライフタイムより短く、その上端部が分離構造に接続している第1ライフタイム制御領域が形成されており、
    ダイオードドリフト領域内には第2ライフタイム制御領域が設けられており、
    第2ライフタイム制御領域のキャリアライフタイムは、第2ライフタイム制御領域外のダイオードドリフト領域のキャリアライフタイムより短く、
    第2ライフタイム制御領域のIGBT領域側の端部が第1ライフタイム制御領域に接続しており、
    第1ライフタイム制御領域のキャリアライフタイムが、第2ライフタイム制御領域を含むダイオードドリフト領域のキャリアライフタイム及びIGBTドリフト領域のキャリアライフタイムよりも短い、半導体装置。
  2. ダイオード領域とIGBT領域を有する半導体基板と、
    ダイオード領域内の半導体基板の上面に設けられているアノード電極と、
    IGBT領域内の半導体基板の上面に設けられているエミッタ電極と、
    半導体基板の下面に設けられている共通電極と、を有しており、
    ダイオード領域は、
    p型であり、アノード電極に接しているアノード領域と、
    n型であり、アノード領域の下側に設けられているダイオードドリフト領域と、
    n型であり、ダイオードドリフト領域よりn型不純物濃度が高く、ダイオードドリフト領域の下側に設けられており、共通電極に接しているカソード領域と、を有しており、
    IGBT領域は、
    n型であり、エミッタ電極に接しているエミッタ領域と、
    p型であり、エミッタ領域の側方及び下側に設けられており、エミッタ電極に接しているボディ領域と、
    n型であり、ボディ領域の下側に設けられているIGBTドリフト領域と、
    p型であり、IGBTドリフト領域の下側に設けられており、共通電極に接しているコレクタ領域と、
    エミッタ領域とIGBTドリフト領域を分離している範囲のボディ領域に絶縁膜を介して対向しているゲート電極と、を有しており、
    ダイオード領域とIGBT領域の間には、
    半導体基板の上面からアノード領域の下端及びボディ領域の下端より深い深さまでの範囲に設けられており、アノード領域とボディ領域とを分離する分離構造と、
    ダイオードドリフト領域とIGBTドリフト領域の間に設けられており、そのキャリアライフタイムがダイオードドリフト領域及びIGBTドリフト領域のキャリアライフタイムより短く、その上端部が分離構造に接続している第1ライフタイム制御領域が形成されており、
    IGBTドリフト領域内には第3ライフタイム制御領域が設けられており、
    第3ライフタイム制御領域のキャリアライフタイムは、第3ライフタイム制御領域外のIGBTドリフト領域のキャリアライフタイムよりも短く、
    第3ライフタイム制御領域のダイオード領域側の端部が第1ライフタイム制御領域に接続しており、
    第1ライフタイム制御領域のキャリアライフタイムが、ダイオードドリフト領域のキャリアライフタイム及び第3ライフタイム制御領域を含むIGBTドリフト領域のキャリアライフタイムよりも短い、半導体装置。
  3. ダイオード領域とIGBT領域を有する半導体基板と、
    ダイオード領域内の半導体基板の上面に設けられているアノード電極と、
    IGBT領域内の半導体基板の上面に設けられているエミッタ電極と、
    半導体基板の下面に設けられている共通電極と、を有しており、
    ダイオード領域は、
    p型であり、アノード電極に接しているアノード領域と、
    n型であり、アノード領域の下側に設けられているダイオードドリフト領域と、
    n型であり、ダイオードドリフト領域よりn型不純物濃度が高く、ダイオードドリフト領域の下側に設けられており、共通電極に接しているカソード領域と、を有しており、
    IGBT領域は、
    n型であり、エミッタ電極に接しているエミッタ領域と、
    p型であり、エミッタ領域の側方及び下側に設けられており、エミッタ電極に接しているボディ領域と、
    n型であり、ボディ領域の下側に設けられているIGBTドリフト領域と、
    p型であり、IGBTドリフト領域の下側に設けられており、共通電極に接しているコレクタ領域と、
    エミッタ領域とIGBTドリフト領域を分離している範囲のボディ領域に絶縁膜を介して対向しているゲート電極と、を有しており、
    ダイオード領域とIGBT領域の間には、
    半導体基板の上面からアノード領域の下端及びボディ領域の下端より深い深さまでの範囲に設けられており、アノード領域とボディ領域とを分離する分離構造と、
    ダイオードドリフト領域とIGBTドリフト領域の間に設けられており、そのキャリアライフタイムがダイオードドリフト領域及びIGBTドリフト領域のキャリアライフタイムより短く、その上端部が分離構造に接続している第1ライフタイム制御領域が形成されており、
    ダイオードドリフト領域内には第2ライフタイム制御領域が設けられており、
    第2ライフタイム制御領域のキャリアライフタイムは、第2ライフタイム制御領域外のダイオードドリフト領域のキャリアライフタイムより短く、
    第2ライフタイム制御領域のIGBT領域側の端部が第1ライフタイム制御領域に接続しており、
    IGBTドリフト領域内には第3ライフタイム制御領域が設けられており、
    第3ライフタイム制御領域のキャリアライフタイムは、第3ライフタイム制御領域外のIGBTドリフト領域のキャリアライフタイムよりも短く、
    第3ライフタイム制御領域のダイオード領域側の端部が第1ライフタイム制御領域に接続しており、
    第1ライフタイム制御領域のキャリアライフタイムが、第2ライフタイム制御領域を含むダイオードドリフト領域のキャリアライフタイム及び第3ライフタイム制御領域を含むIGBTドリフト領域のキャリアライフタイムよりも短い、半導体装置。
  4. 第1ライフタイム制御領域の結晶欠陥密度の最大値は、第2ライフタイム制御領域の結晶欠陥密度の最大値以上とされている、請求項1又は3に記載の半導体装置。
  5. 第1ライフタイム制御領域の結晶欠陥密度の最大値は、第3ライフタイム制御領域の結晶欠陥密度の最大値以上とされている、請求項2又は3に記載の半導体装置。
  6. 第1ライフタイム制御領域の下端部がコレクタ領域に接続している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記分離構造は、アノード領域及びボディ領域に接しているp型の半導体領域である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記分離構造は、半導体基板の上面からアノード領域の下端及びボディ領域の下端より深い深さまでの範囲に設けられた分離トレンチである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置を製造する方法であって、
    ダイオード領域とIGBT領域の間の領域に、半導体基板の上面から下面、又は、下面から上面に貫通するように荷電粒子を照射する荷電粒子照射工程、を有する半導体装置の製造方法。
  10. 分離構造が、半導体基板の上面からアノード領域の下端及びボディ領域の下端より深い深さまでの範囲に設けられるp型半導体領域である、請求項9に記載の半導体装置の製造方法であって、
    半導体基板のダイオード領域とIGBT領域の間の領域にp型の不純物イオンを注入する不純物イオン注入工程、をさらに有しており、
    不純物イオン注入工程は、不純物イオン照射装置と半導体装置の間にマスクを配置した状態で行われ、
    荷電粒子照射工程は、不純物イオン注入工程で用いたマスクと同一のマスクを荷電粒子照射装置と半導体装置の間に配置した状態で行われる、半導体装置の製造方法。
  11. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置であって、ダイオードドリフト領域又はIGBTドリフト領域にライフタイム制御領域が形成されている半導体装置の製造方法であって、
    前記荷電粒子照射工程では、厚さが薄い第1部分と第1部分より厚さが厚い第2部分を有するマスク、または、貫通孔からなる第1部分と所定の厚さの第2部分を有するマスクを荷電粒子照射装置と半導体基板の間に配置した状態で、第1部分に向けて照射された荷電粒子が第1部分と半導体基板を通過し、第2部分に向けて照射された荷電粒子が第2部分を通過して半導体基板内で停止するように、荷電粒子照射装置から半導体基板に向けて荷電粒子を照射し、
    マスクの第1部分を通過した荷電粒子が、ダイオード領域とIGBT領域の間の領域に対応する領域の半導体基板を通過し、
    マスクの第2部分を通過した荷電粒子が、ダイオードドリフト領域又はIGBTドリフト領域に対応する半導体基板の領域中で停止する、半導体装置の製造方法。
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