JP5423089B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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本発明は、冷凍装置に関する。
従来、冷凍サイクルに用いられる熱媒体(冷媒)としては、クロロフルオロ炭化水素、フルオロ炭化水素、これらの共沸組成物等が知られている。これらの冷媒として、例えば、R−11(トリクロロモノフルオロメタン)、R−22(モノクロロジフルオロメタン)、R502(R−22+クロロペンタフルオロエタン)等が主に使用されている。
しかしながら、オゾン層が破壊されると地球上の生態系に悪影響を及ぼすことが指摘され、オゾン層を破壊する危険性の高い冷媒については、使用が制限されるという国際的な取り決めがなされている。
これに対して、出願人は、以下に示す特許文献1(特開平4−110388号公報)に記載のように、仮に冷凍サイクルから大気中に漏れ出したとしてもオゾン層破壊係数(ODP:Ozone Depletion Potential)が0であり、かつ、冷凍サイクルにおいて従来用いられていた冷媒と同等の能力を発揮できる冷媒を考案している。具体的には、塩素原子および臭素原子を含まない冷媒を提案している。
ところで、オゾン層破壊係数が0の冷媒ではある冷媒として、分子式:C3mn(但し、m=1〜5、n=1〜5、かつ、m+n=6)で示され、かつ、分子構造中に二重結合を1個有する冷媒からなる単一冷媒、または、この冷媒を含む混合冷媒を利用することができる。しかし、この冷媒を冷凍装置に用いる場合において、室内熱交換器内を流れる作動冷媒と周囲を通過する空気との間での熱交換量を向上させることが可能な技術については、未だなんら考慮されていない。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、オゾン層破壊係数が0であって、分子式:C3mn(但し、m=1〜5、n=1〜5、かつ、m+n=6)で示され、かつ、分子構造中に二重結合を1個有する冷媒からなる単一冷媒、又は、この冷媒を含む混合冷媒を利用する冷凍サイクルにおいて、室内熱交換器内を流れる作動冷媒と周囲を通過する空気との間での熱交換量を向上させることが可能な冷凍装置を提供することにある。
発明の冷凍装置では、冷媒回路と、作動冷媒と、室内送風機構と、を備えている。冷媒回路は、少なくとも圧縮機構、室外熱交換器、膨張機構、および、室内熱交換器を有している。作動冷媒は、冷媒回路内を循環させることにより冷凍サイクルが行われる、分子式:C3mn(但し、m=1〜5、n=1〜5、かつ、m+n=6)で示され、かつ、分子構造中に二重結合を1個有する冷媒からなる単一冷媒を含む非共沸混合冷媒である。室内送風機構は、室内熱交換器に供給する空気流れを形成する。室内熱交換器は、作動冷媒の蒸発器として機能する場合において、室内送風機構による空気流れの流れ方向の上流側から下流側に向けて作動冷媒を流している。室内熱交換器は、作動冷媒の蒸発器として機能する場合における室内熱交換器内での作動冷媒の温度変化が小さくなるように、室内熱交換器内を通過する作動冷媒の流れを複数に分流させる分流圧力損失構造を有している。分流圧力損失構造は、室内熱交換器の外部を通過する空気流れの流れ方向において室内熱交換器の上流側部分と下流側部分との間に設けられている。
この冷凍装置では、オゾン層破壊係数が0の作動冷媒を用いることができている。上述の作動冷媒を用いた場合であっても、室内熱交換器内での作動冷媒の温度変化を低減させることで、周囲の空気温度との温度差を確保しやすくなる。これにより、オゾン層破壊係数が0の作動冷媒を用いつつ、室内熱交換器における蒸発能力を確保しやすくなる。
また、この冷凍装置では、作動冷媒の分岐回数を分流構造において調節することで、作動冷媒の蒸発器として機能する場合における室内熱交換器内での作動冷媒の温度変化を小さく抑えることが可能になる。
発明の冷凍装置では、第発明の冷凍装置において、室内熱交換器は、第1伝熱管、長手方向が第1伝熱管と略平行に配置されている第2伝熱管、および、第1伝熱管と第2伝熱管を接続するU字管と、を有している。分流圧力損失構造は、U字管内面凹凸形状が設けられているか、もしくはU字管内の通過流路面積を小さくした絞り形状が設けられている。
この冷凍装置では、作動冷媒の圧力損失をU字管部分で調節することで、作動冷媒の蒸発器として機能する場合における室内熱交換器内での作動冷媒の温度変化を小さく抑えることが可能になる。
発明の冷凍装置では、第発明または発明冷凍装置において、分流圧力損失構造は、作動冷媒の蒸発器として機能する場合における室内熱交換前後の圧力差を0.3MPa以下にする。
この冷凍装置では、上記作動冷媒を用いた冷凍装置において、室内熱交換器が蒸発器として機能する際の周囲空気温度との温度差をより確実に確保することが可能になる。
発明の冷凍装置では、第1発明から第3発明のいずれかの冷凍装置において、室内熱交換器が作動冷媒の凝縮器として機能する場合に、室内熱交換器内の作動冷媒の流れ方向の下流側が、室内送風機構が形成する空気流れ方向の上流側となっている。
この冷凍装置では、オゾン層破壊係数が0である作動冷媒を用いることができている。室内熱交換器を作動冷媒の凝縮器として機能させる場合において、作動冷媒の下流側が、空気流れ方向の上流側となっている。このため、凝縮器として機能している室内熱交換器から流れ出ようとする作動冷媒を、空気流れ方向の下流側よりも温度の高い空気流れ方向の上流側の空気によって冷却させることができる。これにより、オゾン層破壊係数が0の作動冷媒を用いつつ、凝縮器として機能している室内熱交換器から流れ出ようとする作動冷媒を過冷却状態にしやすくなる。
発明の冷凍装置では、第1発明から第4発明のいずれかの冷凍装置において、室外熱交換器に供給する空気流れを形成する室外送風機構をさらに備えている。冷媒回路は、室外熱交換器を作動冷媒の蒸発器として機能させつつ室内熱交換器を作動冷媒の凝縮器として機能させる暖房運転状態と、室外熱交換器を作動冷媒の凝縮器として機能させつつ室内熱交換器を作動冷媒の蒸発器として機能させる冷房運転状態と、を切り換える切換機構さらに有している。暖房運転状態では、室内熱交換器内の作動冷媒の流れ方向の下流側端部が室内送風機構が形成する空気流れ方向の上流側に位置しつつ、室外熱交換器内の作動冷媒の流れ方向の上流側端部が室外送風機構が形成する空気流れ方向の下流側に位置している。冷房運転状態では、室内熱交換器内の作動冷媒の流れ方向の上流側端部が室内送風機構が形成する空気流れ方向の上流側に位置しつつ、室外熱交換器内の作動冷媒の流れ方向の下流側端部が室外送風機構が形成する空気流れ方向の下流側に位置する。
この冷凍装置では、室外熱交換器が作動冷媒の蒸発器として機能する場合には、着霜は、室外送風機構によって供給される空気流れの風下側よりも風上側において顕著になる。これに対して、この冷凍装置では、このように室外熱交換器が蒸発器として機能する場合において、作動冷媒の入口側が空気流路の上流側となるように構成されている。また、室内熱交換器が作動冷媒の蒸発器として機能する冷房運転状態では、冷房を目的とする周囲環境であるために、着霜の問題が生じにくい。以上により、暖房運転状態では、室内熱交換器において作動冷媒の過冷却度を確保しやすくしつつ、室外熱交換器において着霜が生じにくいようにすることが可能になる。
発明の冷凍装置では、第1発明から第発明のいずれかの冷凍装置において、室内熱交換器は、設置状態における上方に配置されて内部に作動冷媒が流れる上方伝熱管と、上方伝熱管よりも下方に配置されて内部に作動冷媒が流れる下方伝熱管を有している。室内熱交換器が作動冷媒の凝縮器として機能する場合における作動冷媒の出口は、上方伝熱管に設けられている。
一般に、室内熱交換器を凝縮器として機能させる状態において、凝縮された液状態の冷媒(もしくは液状態の冷媒比率が高い気液二相状態の冷媒)を下方から流出させる場合には、液状態の冷媒が自重および圧縮機構による吸引力によって下方に移動するのに対して、ガス状態の冷媒は浮力で上方へ移動する。この場合、ガス状態の冷媒は伝熱管内の軸中心付近を通過しようとして中心に集まりがちになり、液状態の冷媒は伝熱管の内壁面上に滞在した状態を維持しがちになり、伝熱管内表面においてガス状態の冷媒を冷却させることが困難になり、熱交換効率が低減してしまう。
これに対して、この冷凍装置では、液状態の冷媒の出口を上方に配置させているため、液状態の冷媒もガス状態の冷媒も上方へ向かって流れ、ガス状態の冷媒は、伝熱管の軸中心付近に位置するだけではなく伝熱管の内壁面近傍にも移動して、液状態の冷媒とガス状態の冷媒とが互いに攪拌されやすくなる。これにより、凝縮器に流入したガス冷媒の液化を効率化させることができ、凝縮器に流入したガス冷媒がガス状態のまま流れ出ることを抑制することができる。これにより、ガス冷媒が凝縮することによって放出する熱を、暖房空間の空気を暖める熱として利用することを効率化させることが可能になる。
発明の冷凍装置では、第発明の冷凍装置において、少なくとも上方伝熱管は、内面に凹凸形状を有している。
この冷凍装置では、伝熱管の内側表面に凹凸形状が採用されているため、熱交換の有効表面積を増大させることができている。
なお、一般に、室内熱交換器が作動冷媒の凝縮器として機能する場合の出口側の内面において凹凸形状が採用されている場合には、液状態の冷媒が内側表面の凹凸形状部分に滞在しやすく、ガス状態の冷媒がよりいっそう伝熱管の内側表面に移動しにくくなる傾向がある。
これに対して、この冷凍装置では、液状態の冷媒は凝縮器として機能する室内熱交換器の上方から流出させるため、下方から流出させる場合よりも、液状態の冷媒とガス状態の冷媒との間での攪拌が生じやすくなっている。このため、熱交換の有効表面積を増大させつつ、ガス状態の冷媒の効率的な液化を促進させることができる。
発明の冷凍装置は、少なくとも圧縮機、凝縮器、膨張機構、および、蒸発器を有する冷媒回路と、冷媒回路内を循環させることにより冷凍サイクルが行われる、分子式:C3mn(但し、m=1〜5、n=1〜5、かつ、m+n=6)で示され、かつ、分子構造中に二重結合を1個有する冷媒からなる単一冷媒を含む非共沸混合冷媒と、送風機構と、を備えている。送風機構は、蒸発器もしくは凝縮器の少なくともいずれか一方の熱交換器に供給する空気流れを形成する。熱交換器は、作動冷媒の乾き度が化する際の温度変化が小さくなるように、冷媒が流入して流出するまでの間に分岐する分岐数、分岐されたうちの1本分の長さ、および、分岐されたうちの一本分の内径の少なくともいずれか1つが調節された調節構造を有している。調節構造は、熱交換器の外部を通過する空気流れの流れ方向において熱交換器の上流側部分と下流側部分との間に設けられている。
この冷凍装置では、蒸発器もしくは凝縮器での温度変化が小さくなるので、熱交換の対象となる空気等との温度差を確保することができ、熱交換効率の低下を抑えることができる。
発明の冷凍装置では、第1発明から第8発明のいずれかの冷凍装置において、作動冷媒は、2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペンとジフルオロメタンとの非共沸混合冷媒、もしくは、2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペンとペンタフルオロエタンとの非共沸混合冷媒である。
この冷凍装置では、オゾン層破壊係数を0とし、相変化の際に冷媒温度が変化する傾向があっても冷凍サイクルにおける運転を良好にすることができる。
付記の冷凍装置では作動冷媒は、非共沸混合冷媒である。
一般に、作動冷媒として非共沸混合冷媒を用いた場合には、暖房運転状態において室外熱交換器が作動冷媒の蒸発器として機能する場合には、室外熱交換器内において入口側よりも出口側の方が作動冷媒の温度が高くなる。すなわち、室外熱交換器が作動冷媒の蒸発器として機能する場合には、作動冷媒は、入口側において最も低い温度になる。そして、室外熱交換器が作動冷媒の蒸発器として機能する場合には、着霜は、室外送風機構によって供給される空気流れの風下側よりも風上側において顕著になる。
これに対して、この冷凍装置では、このように室外熱交換器が蒸発器として機能する場合において、作動冷媒の入口側が空気流路の上流側となるように構成されている。このため、暖房運転状態では、室内熱交換器において作動冷媒の過冷却度を確保しやすくしつつ、よりいっそう室外熱交換器において着霜が生じにくいようにすることが可能になる。
付記の冷凍装置では、第1発から第発明のいずれかの冷凍装置において、室内熱交換器は、室内送風機構が形成する空気流れ方向における風上側に配置されて内部に作動冷媒が流れる風上伝熱管と、風上伝熱管よりも風下側に配置されて内部に作動冷媒が流れる風下伝熱管を有している。室内熱交換器が作動冷媒の凝縮器として機能する場合における作動冷媒の出口は、風上伝熱管に設けられている。
この冷凍装置では、凝縮器として機能する室内熱交換器を流れ出る作動冷媒を、風下側よりも冷たい風上側の空気によって冷却することができる。これにより、凝縮器として機能する室内熱交換器を流れ出る作動冷媒の過冷却度を、より確実に確保させることが可能になる。
付記の冷凍装置では、上記付記の冷凍装置において、室内熱交換器は、風上伝熱管と風下伝熱管とを接続するU字管をさらに有している。室内熱交換器が作動冷媒の凝縮器として機能する場合には、作動冷媒は、室内熱交換器に流入してから流出するまでの間に、1本の風上伝熱管、1本の風下伝熱管および1つのU字管のみを通過する。
この冷凍装置では、複数の風上伝熱管、風下伝熱管およびU字管を通過するのではなく、1本の風上伝熱管、1本の風下伝熱管および1つのU字管のみを通過することで、作動冷媒が室内熱交換器を通過することができる。このため、室内熱交換器で生じる圧力損失を低減させることが可能になる。
付記の冷凍装置では、第発明の冷凍装置において、室内熱交換器に供給する空気流れを形成する室内送風機構をさらに備えている。冷媒回路は、室外熱交換器を作動冷媒の蒸発器として機能させつつ室内熱交換器を作動冷媒の凝縮器として機能させる暖房運転状態と室外熱交換器を作動冷媒の凝縮器として機能させつつ室内熱交換器を作動冷媒の蒸発器として機能させる冷房運転状態とを切り換える切換機構をさらに有している。暖房運転状態では、室内熱交換器内の作動冷媒の流れ方向の下流側が、室内送風機構が形成する空気流れ方向の上流側となっている。
この冷凍装置では、室内熱交換器を作動冷媒の凝縮器として機能させる場合において、作動冷媒の下流側が、空気流れ方向の上流側となっている。このため、凝縮器として機能している室内熱交換器から流れ出ようとする作動冷媒を、空気流れ方向の下流側よりも温度の高い空気流れ方向の上流側の空気によって冷却させることができる。これにより、凝縮器として機能している室内熱交換器から流れ出ようとする作動冷媒を過冷却状態にしやすくなる。
付記の冷凍装置は、少なくとも圧縮機、凝縮器、膨張機構、および、蒸発器を有する冷媒回路と、冷媒回路内を循環させることにより冷凍サイクルが行われる、分子式:C3mn(但し、m=1〜5、n=1〜5、かつ、m+n=6)で示され、かつ、分子構造中に二重結合を1個有する冷媒からなる単一冷媒、または、冷媒を含む混合冷媒のいずれかである作動冷媒と、蒸発器もしくは凝縮器の少なくともいずれか一方に対して、少なくとも一部の冷媒の流れ方向に対向する向きに空気を流す送風機構と、を備えている。
この冷凍装置では、熱交換効率を向上させることができる。特に、本発明の冷媒のうち非共沸混合冷媒を採用した場合には、P−h線図上の二相領域において温度勾配が生じるため、本発明の流れ向きを採用することによる効果をより顕著なものとすることができる。
付記の冷凍装置は、少なくとも圧縮機、凝縮器、膨張機構、および、蒸発器を有する冷媒回路と、冷媒回路内を循環させることにより冷凍サイクルが行われる、分子式:C3mn(但し、m=1〜5、n=1〜5、かつ、m+n=6)で示され、かつ、分子構造中に二重結合を1個有する冷媒からなる単一冷媒、または、冷媒を含む混合冷媒のいずれかである作動冷媒と、蒸発器もしくは凝縮器の少なくともいずれか一方の冷媒の出口側が風上側となるように空気を流す送風機構と、を備えている。
この冷凍装置では、熱交換効率を向上させることができる。特に、本発明の冷媒のうち非共沸混合冷媒を採用した場合には、P−h線図上の二相領域において温度勾配が生じるため、本発明の流れ向きを採用することによる効果をより顕著なものとすることができる
付記の冷凍装置は、少なくとも圧縮機、凝縮器、膨張機構、および、蒸発器を有する冷媒回路と、冷媒回路内を循環させることにより冷凍サイクルが行われる、分子式:C3mn(但し、m=1〜5、n=1〜5、かつ、m+n=6)で示され、かつ、分子構造中に二重結合を1個有する冷媒からなる単一冷媒、または、冷媒を含む混合冷媒のいずれかである作動冷媒と、を備えている。蒸発器もしくは凝縮器の少なくともいずれか一方は、長手方向が略共通している第1伝熱管および第2伝熱管と、第1伝熱管と第2伝熱管とを接続するU字管と、を有している。冷媒が蒸発器もしくは凝縮器の少なくともいずれか一方に流れ込むと、第1伝熱管、U字管、および、第2伝熱管のみをこの順に流れて、冷媒が前記蒸発器もしくは凝縮器の少なくともいずれか一方から流れ出る場合に、第2伝熱管側が風上になり第1伝熱管が風下側になるように空気を流す送風機構をさらに備えている。
この冷凍装置では、熱交換効率を向上させることができる。特に、本発明の冷媒のうち非共沸混合冷媒を採用した場合には、P−h線図上の二相領域において温度勾配が生じるため、本発明の流れ向きを採用することによる効果をより顕著なものとすることができる
付記の冷凍装置では、作動冷媒は、2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペンからなる単一冷媒である。
この冷凍装置では、オゾン層破壊係数を0とし、冷凍サイクルにおける運転を良好にすることができる。
発明の冷凍装置では、オゾン層破壊係数が0の作動冷媒を用いつつ、室内熱交換器における蒸発能力を確保しやすくなる。また、作動冷媒の蒸発器として機能する場合における室内熱交換器内での作動冷媒の温度変化を小さく抑えることが可能になる。
発明の冷凍装置では、作動冷媒の蒸発器として機能する場合における室内熱交換器内での作動冷媒の温度変化を小さく抑えることが可能になる。
発明の冷凍装置では、室内熱交換器が蒸発器として機能する際の周囲空気温度との温度差をより確実に確保することが可能になる。
発明の冷凍装置では、オゾン層破壊係数が0の作動冷媒を用いつつ、凝縮器として機能している室内熱交換器から流れ出ようとする作動冷媒を過冷却状態にしやすくなる。
発明の冷凍装置では、暖房運転状態では、室内熱交換器において作動冷媒の過冷却度を確保しやすくしつつ、室外熱交換器において着霜が生じにくいようにすることが可能になる。
発明の冷凍装置では、ガス冷媒が凝縮することによって放出する熱を、暖房空間の空気を暖める熱として利用することを効率化させることが可能になる。
発明の冷凍装置では、熱交換の有効表面積を増大させつつ、ガス状態の冷媒の効率的な液化を促進させることができる。
発明の冷凍装置では、蒸発器もしくは凝縮器での温度変化が小さくなるので、熱交換の対象となる空気等との温度差を確保することができ、熱交換効率の低下を抑えることができる。
発明の冷凍装置では、相変化の際に冷媒温度が変化する傾向があっても冷凍サイクルにおける運転を良好にすることができる。
本発明を適用可能な冷媒回路の例を示す図。 本発明の単一冷媒の冷凍サイクルの例を示すp−h線図。 本発明の単一冷媒の冷凍サイクルの例を示すT−s線図。 本発明を適用可能な冷媒回路の例を示す図。 本発明を適用可能な冷媒回路の例を示す図。 本発明を適用可能な冷媒回路の例を示す図。 本発明を適用可能な冷媒回路の例を示す図。 本発明を適用可能な冷媒回路の例を示す図。 本発明を適用可能な冷媒回路の例を示す図。 本発明を適用可能な冷媒回路の例を示す図。 本発明を適用可能な冷媒回路の例を示す図。 本発明を適用可能な冷媒回路の例を示す図。 本発明を適用可能な冷媒回路の例を示す図。 本発明を適用可能な冷媒回路の例を示す図。 第1実施形態の熱交換器を示す図。 第1実施形態の変形例の熱交換器を示す図。 第1実施形態の変形例の熱交換器を示す図。 第1実施形態の変形例の熱交換器を示す図。 第1実施形態の変形例の熱交換器を示す図。 第1実施形態の変形例と比較するための熱交換器におけるp−h線図。 第1実施形態の変形例の熱交換器におけるp−h線図。 第2実施形態の室内熱交換器の概略構成図。 第2実施形態の室内熱交換器によって過剰な圧力降下を改善する様子を示すモリエル線図。 第2実施形態の変形例(1)の室内ファンと室内熱交換器との配置を示す図。 第3実施形態の室内熱交換器の概略構成図。 第3実施形態の室内熱交換器によって圧力降下の不足分を改善する様子を示すモリエル線図。 第3実施形態の変形例(1)の室内熱交換器の概略構成図。 第3実施形態の変形例(3)の室内ファンと室内熱交換器との配置を示す図。 第4実施形態の冷媒回路の概略構成を示す図。 第4実施形態の室内熱交換器が凝縮器として機能している状態を示す概略図。 第4実施形態の室内熱交換器が蒸発器として機能している状態を示す概略図。 第4実施形態の変形例(1)の室内熱交換器が凝縮器として機能している状態を示す概略図。
以下、本発明の実施形態の例として、複数の実施形態を述べる。
以下に示す各実施形態は、相互に矛盾しない限り、異なる実施形態同士を自由に組み合わせた実施形態を採用することもでき、この組合せによる実施形態も本発明に含まれるものである。なお、この組合せとしては、単なる個々の効果を奏するだけでなく、相乗効果を奏するような組合せを採用することがより好ましい。
<1>冷凍サイクルの例
以下、本発明の実施形態の例を示す前に、本発明が適用される冷凍サイクルの例を示す。
なお、以下に示す冷凍サイクルは、本発明が適用される冷凍サイクルの例を示すものであって、本発明の適用可能な冷凍サイクルを以下の冷凍サイクルに限定するものではない。
また、以下の説明では、部材番号4で示す熱交換器は、室外等の被空調空間以外の空間に設置された室外熱交換器を意味するものとし、部材番号6で示す熱交換器は、室内等の被空調空間に設置された室内熱交換器を意味するものとする。
(1−A)冷房適用冷凍サイクル
図1に、冷房専用冷凍サイクルを行う空気調和装置1の有する冷媒回路10Aの例を示す。
冷媒回路10は、圧縮機2、屋外に設置された凝縮器4、膨張弁5、室内に設置された蒸発器6がこの順で接続されて構成されており、内部を冷媒が循環することで冷凍サイクルを行う。この圧縮機2は、モータ2aによって駆動される。
ここで、冷媒回路10Aにおいて作動する冷媒としては、単一冷媒であっても、混合冷媒であってもよい。
このような冷媒としては、例えば、HFO−1234yf(2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン)からなる単一冷媒を使用することができる。
また、この冷媒に代えて、例えば、分子式:C3mn(但し、m=1〜5、n=1〜5、かつ、m+n=6)で示され、かつ、分子構造中に二重結合を1個有する冷媒からなる単一冷媒を使用することができる。例えば、HFO−1225ye(1,2,3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロペン、化学式:CF3―CF=CHF)、HFO−1234ze(1,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン、化学式:CF3−CH=CHF)、HFO−1234ye(1,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン、化学式:CHF2−CF=CHF)、HFO−1243zf(3,3,3−トリフルオロ−1−プロペン、化学式:CF3−CH=CH2)、1,2,2−トリフルオロ−1−プロペン(化学式:CH3−CF=CF2)、2−フルオロ−1−プロペン(化学式:CH3−CF=CH2)等を使用することができる。
また、上述の冷媒を含む混合冷媒を使用してもよい。例えば、HFO−1234yf(2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン)とHFC−32(ジフルオロメタン)との混合冷媒がある。ここで、この混合冷媒の組成としては、HFO−1234yfの割合が70質量%以上94質量%以下でHFC−32の割合が6質量%以上30質量%以下がよく、好ましくは、HFO−1234yfの割合が77質量%以上87質量%以下でHFC−32の割合が13質量%以上23質量%以下がよく、さらに好ましくは、HFO−1234yfの割合が77質量%以上79質量%以下でHFC−32の割合が21質量%以上23質量%以下(例えば、78質量%のHFO−1234yfと22質量%のHFC−32との混合冷媒)がよい。また、HFO−1234yf(2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン)とHFC−125(ペンタフルオロエタン)との混合冷媒がある。ここで、この混合冷媒の組成としては、HFO−1234yfの割合が90質量%以下でHFC−125の割合が10質量%以上がよく、好ましくは、HFO−1234yfの割合が80質量%以上90質量%以下でHFC−125の割合が10質量%以上20質量%以下がよい。また、他のHFC系冷媒、例えば、HFC−134(1,1,2,2−テトラフルオロエタン)、HFC−134a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン)、HFC−143a(1,1,1−トリフルオロエタン)、HFC−152a(1,1−ジフルオロエタン)、HFC−161(フルオロエタン)、HFC−227ea(1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン)、HFC−236ea(1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン)、HFC−236fa(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン)、HFC−365mfc(1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン)等との混合冷媒を使用してもよい。また、HFC系冷媒ではなく、炭化水素系等のその他の冷媒、例えば、メタン、エタン、プロパン、プロペン、ブタン、イソブタン、ペンタン、2−メチルブタン、シクロペンタン、ジメチルエーテル、ビス−トリフルオロメチル−サルファイド、二酸化炭素、ヘリウム等との混合冷媒を使用してもよい。
さらに、分子式:C3mn(但し、m=1〜5、n=1〜5、かつ、m+n=6)で示され、かつ、分子構造中に二重結合を1個有する冷媒同士の混合冷媒を使用したり、分子式:C3mn(但し、m=1〜5、n=1〜5、かつ、m+n=6)で示され、かつ、分子構造中に二重結合を1個有する冷媒、及び、上述のHFC系冷媒や炭化水素系等のその他の冷媒のうち、分子式:C3mn(但し、m=1〜5、n=1〜5、かつ、m+n=6)で示され、かつ、分子構造中に二重結合を1個有する冷媒を少なくとも1成分以上含む3成分以上からなる混合冷媒を使用してもよい。例えば、HFO−1234yfとHFC−32とHFC−125との混合冷媒(例えば、52重量%のHFO−1234yfと23質量%のHFC−32と25重量%のHFC−125との混合冷媒)がある。
以上の冷媒が充填された冷媒回路10Aにおいては、圧縮機2から吐出された冷媒が凝縮器において凝縮され液冷媒となり、液冷媒が膨張弁5で減圧されて蒸発器を経てガス冷媒となり、再び圧縮機2に戻ることで、冷凍サイクルが実行される。
なお、図2に、冷媒回路10Aにおいて、単一冷媒としてHFO−1234yf(2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン)を用いて冷凍サイクルを行った場合のp−h線図を示す。また、図3に、冷媒回路10Aにおいて、単一冷媒としてHFO−1234yf(2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン)を用いて冷凍サイクルを行った場合のT−s線図を示す。
冷房専用冷凍サイクルでは、図1において冷媒回路10A中に点A〜Dで示した部分を、A→B→C→D→Aの順で冷媒が循環している。なお、図2および図3の各線図においても、A→B→C→D→Aの順で冷媒が循環している点は同様である。
これらの図2および図3で示される冷媒の挙動は、冷房専用冷凍サイクルで用いた場合の一例であり、各点A,B,C,Dは、図1に示す冷房専用冷凍サイクルにおけるポイントを示している。なお、他の冷媒回路を示す図においても各ポイントA,B,C,D・・・の表記がなされているが、これは同じ状態を示すものではなく別異のものであり、それぞれの冷媒回路を前提としたポイントを示すものである。
(1−B)暖房専用冷凍サイクル
図4に、暖房専用冷凍サイクルを行う空気調和装置1の有する冷媒回路10Bの例を示す。ここで用いられる冷媒は、上述の冷房専用冷凍サイクルにおいて用いられる冷媒として例示した単一冷媒や混合冷媒のうちのいずれかを用いることができる。
ここでは、圧縮機2の吐出側が、室内に設置された凝縮器6に接続されている。また、屋外に設置された蒸発器4において蒸発した冷媒が、圧縮機2に吸入される。
なお、冷媒回路10Aには、屋外に設置された蒸発器4の近傍における温度を検知可能な温度センサ4aが設けられており、冷媒回路10Aを運転制御する制御部4bが設けられている。この制御部4bは、温度センサ4aが検知する温度が冷媒の大気圧相当温度以下になった場合に、冷媒回路10Bにおける運転を停止させる制御を行う。これにより、屋外に設置された蒸発器4への着霜が生じる事態を回避することができる。
(1−C)冷暖切換冷凍サイクル
図5に、冷暖切換冷凍サイクルを行う空気調和装置1の有する冷媒回路10Cの例を示す。ここで用いられる冷媒は、上述の冷房専用冷凍サイクルにおいて用いられる冷媒として例示した単一冷媒や混合冷媒のうちのいずれかを用いることができる。
ここでは、圧縮機2の吐出側、吸入側、室内熱交換器(凝縮器、蒸発器)、室外熱交換器(蒸発器、凝縮器)の4つの接続対象を切り換える、四路切換弁3が設けられている。他の構成は、上述した冷媒回路10Aと同様である。
図5に示す四路切換弁3では、冷房運転が行われる際の接続状態を実線で、暖房運転が行われる際の接続状態を点線で示している。
(1−D)アキュムレータ冷凍サイクル
図6に、アキュムレータ冷凍サイクルを行う空気調和装置1の有する冷媒回路10Dの例を示す。ここで用いられる冷媒は、上述の冷房専用冷凍サイクルにおいて用いられる冷媒として例示した単一冷媒や混合冷媒のうちのいずれかを用いることができる。
ここでは、四路切換弁3から圧縮機2の吸入側に至るまでの間に、アキュムレータ7が設けられている。このアキュムレータ冷凍サイクルでは、圧縮機2において液圧縮が生じるおそれを低減させている。他の構成は、上述した冷媒回路10Cと同様である。
(1−E)レシーバ冷凍サイクル
図7に、レシーバ冷凍サイクルを行う空気調和装置1の有する冷媒回路10Eの例を示す。ここで用いられる冷媒は、上述の冷房専用冷凍サイクルにおいて用いられる冷媒として例示した単一冷媒や混合冷媒のうちのいずれかを用いることができる。
ここでは、室外熱交換器4(凝縮器、蒸発器)と、膨張弁5との間に、レシーバ8が設けられている。このレシーバ冷凍サイクルでは、冷媒回路10Dの周囲の負荷変動に応じた循環冷媒量の変化をレシーバ8において吸収することができる。他の構成は、上述した冷媒回路10Aと同様である。
(1−F)液ガス熱交換器冷凍サイクル
図8に、液ガス熱交換器冷凍サイクルを行う空気調和装置1の有する冷媒回路10Fの例を示す。ここで用いられる冷媒は、上述の冷房専用冷凍サイクルにおいて用いられる冷媒として例示した単一冷媒や混合冷媒のうちのいずれかを用いることができる。
ここでは、室外熱交換器4(凝縮器)から膨張弁5までの間の液冷媒が通過する部分と、室内熱交換器6から圧縮機2の吸入側までのガス冷媒が通過する部分と、の間で熱交換を行わせる液ガス熱交換器9aを有する液ガス熱交換回路9が設けられている。ここでは、液冷媒の循環量を増大させて冷凍能力を向上させ、圧縮機2の吸入冷媒に適度の過熱をつけさせることで液圧縮を回避することが可能になる。他の構成は、上述した冷媒回路10Aと同様である。
(1−G)過冷却冷凍サイクル
図9に、過冷却冷凍サイクルを行う空気調和装置1の有する冷媒回路10Gの例を示す。ここで用いられる冷媒は、上述の冷房専用冷凍サイクルにおいて用いられる冷媒として例示した単一冷媒や混合冷媒のうちのいずれかを用いることができる。
ここでは、膨張弁5において減圧された冷媒の一部を分岐させて圧縮機2の吸入側に戻す過冷却回路11が設けられている。この過冷却回路11は、分岐した冷媒を減圧させる過冷却膨張弁11bが設けられている。そして、過冷却回路11は、分岐して過冷却膨張弁11bによって減圧された冷媒と、分岐することなく蒸発器6に向かう冷媒との間で熱交換させる過冷却熱交換器11aを有している。このように蒸発器6に向かう冷媒のエンタルピをさらに低減させることができるため、成績係数(COP)を向上させることができる。他の構成は、上述した冷媒回路10Cと同様である。
(1−H)油分離冷凍サイクル
図10に、油分離冷凍サイクルを行う空気調和装置1の有する冷媒回路10Hの例を示す。ここで用いられる冷媒は、上述の冷房専用冷凍サイクルにおいて用いられる冷媒として例示した単一冷媒や混合冷媒のうちのいずれかを用いることができる。
ここでは、圧縮機2の吐出側から四路切換弁3に至るまでの間から分岐した回路を圧縮機2の吸入側に戻す油分離回路12が設けられている。この油分離回路12は、吐出冷媒から冷凍機油を分離する油分離器12a、油分離器12aにおいて回収した冷凍機油を通過させるフィルタ12b、減圧させるキャピラリーチューブ12cが設けられている。これにより、吐出冷媒の温度が上昇することによる冷凍機油の枯渇を避けることができる。他の構成は、上述した冷媒回路10Cと同様である。
(1−I)ホットガスバイパス冷凍サイクル
図11に、ホットガスバイパス冷凍サイクルを行う空気調和装置1の有する冷媒回路10Iの例を示す。ここで用いられる冷媒は、上述の冷房専用冷凍サイクルにおいて用いられる冷媒として例示した単一冷媒や混合冷媒のうちのいずれかを用いることができる。
この冷媒回路10Iには、冷媒回路10Iにおいて、圧縮機2から吐出されたガス冷媒の一部を、膨張弁5を通過して蒸発器6に向かう冷媒に混合させるホットガスバイパス回路13が設けられている。このホットガスバイパス回路13は、圧縮機2から吐出された冷媒のバイパス量を調節できるホットガスバイパス膨張弁13aが設けられている。このホットガスバイパス膨張弁13aによって流量を調節することで、蒸発器6における負荷減少時であっても、圧縮機2が吸い込む冷媒の状態を安定化させることができる。他の構成は、上述した冷媒回路10Cと同様である。
(1−J)二段圧縮冷凍サイクル
図12に、二段圧縮冷凍サイクルを行う空気調和装置1の有する冷媒回路10Jの例を示す。ここで用いられる冷媒は、上述の冷房専用冷凍サイクルにおいて用いられる冷媒として例示した単一冷媒や混合冷媒のうちのいずれかを用いることができる。
この冷媒回路10Jには、圧縮機2として二段圧縮タイプの圧縮機を用いて、冷媒を2段階に圧縮させる二段圧縮回路14が設けられている。この二段圧縮回路14は、低段圧縮機、低段圧縮機から吐出された冷媒を冷却させる中間冷却器14a、中間冷却器14aを流れ出た冷媒が溜まるレシーバ14b、凝縮器4で凝縮されてレシーバ14bに向かう冷媒を減圧させる膨張弁5a、レシーバ14bに溜まったガス冷媒を吸入して圧縮する高段圧縮機、および、レシーバ14bから蒸発器6に向かう冷媒を減圧させる膨張弁5bが設けられている。この中間冷却器14aで冷却された冷媒は、レシーバ14bに溜まる。また、凝縮器4で凝縮された冷媒であって、膨張弁5aで減圧された冷媒も、レシーバ14bに溜まり、中間冷却器14aで冷却された冷媒と混ざる。そして、レシーバ14b内のガス冷媒は、高段圧縮機に吸入されるが、この吸入冷媒は冷却されているため、高段吐出管の過剰な温度上昇を防止でき、冷凍機油の劣化や枯渇を防ぐことができる。また、一段当たりの圧力比を小さくできる。他の構成は、上述した冷媒回路10Cと同様である。
(1−K)マルチ冷凍サイクル
図13に、マルチ冷凍サイクルを行う空気調和装置1の有する冷媒回路10Kの例を示す。ここで用いられる冷媒は、上述の冷房専用冷凍サイクルにおいて用いられる冷媒として例示した単一冷媒や混合冷媒のうちのいずれかを用いることができる。
この冷媒回路10Kには、室内側に設置される蒸発器6が複数台、並列に設置されているマルチ冷媒回路15が設けられている。他の構成は、上述した冷媒回路10Cと同様である。
(1−L)蒸気バイパス冷凍サイクル
図14に、蒸気冷凍サイクルを行う空気調和装置1の有する冷媒回路10Lの例を示す。ここで用いられる冷媒は、上述の冷房専用冷凍サイクルにおいて用いられる冷媒として例示した単一冷媒や混合冷媒のうちのいずれかを用いることができる。
この冷媒回路10Lには、凝縮器6で凝縮され膨張弁5において減圧された冷媒であって蒸発器4に流入前の冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離するアキュムレータ17b、このアキュムレータ17b内の冷媒のうちガス冷媒を除いた液冷媒のみを蒸発させる蒸発器4、アキュムレータ17b内の冷媒のうちガス冷媒を減圧させる膨張弁17a、および、膨張弁17aで減圧された冷媒の流れについて圧縮機2の吸入側に向かう流れのみを許容する逆止弁17cが設けられた蒸気バイパス回路17が設けられている。ここでは、蒸発器4に流入する冷媒からガス冷媒を除いているので、蒸発器4において空気等との熱交換に寄与しないガス冷媒を少なくさせることができ、上記冷媒を採用した場合に特に問題となる蒸発器4内における圧力損失を低減させることができる。他の構成は、上述した冷媒回路10Cと同様である。
なお、この蒸気バイパス回路17は、これ以外にも、例えば、蒸発器4の途中において、蒸発した冷媒による圧力損失が顕著になる部分に上述のアキュムレータ17bと同様の構成のものを配置し、蒸発器4の途中からガス冷媒を抜き出す構成としてもよい。この場合には、蒸発器4内で蒸発した後のガス冷媒をも抜き出すことができ、蒸発器4内における圧力損失をより効果的に低減させることができる。
<1>第1実施形態
<1−1>熱交換器内における冷媒の流れ方向
以下に述べる第1実施形態の熱交換器内の冷媒の流れ方向の構造は、冷凍サイクルの例として上述した(1−A)〜(1−L)のいずれの冷凍サイクルにおいても適用することができる。また、(1−A)〜(1−L)のいずれの冷凍サイクルにおいても、蒸発器として記載した熱交換器として適用することもでき、凝縮器として記載した熱交換器として適用することもできる。そして、第1実施形態の熱交換器は、上述した(1−A)〜(1−L)のうちのいずれかの冷凍サイクルにおいて、上記(1−A)の欄で例示した単一冷媒や混合冷媒のうちのいずれかが作動冷媒として利用された冷凍装置における熱交換器として採用することができる。
第1実施形態の熱交換器としては、例えば、図15に示す熱交換器18Aのように、フィン18aと、フィン18bとが設けられており、これらを冷媒が流れる伝熱管によって接続されているものとすることができる。このフィン18aは、送風機18cが駆動した場合に生じる空気流れ方向において、風上側に配置されている。また、フィン18bは、風下側に配置されている。なお、フィン18a、18bは、いずれも図面において奥行き方向に複数枚重なるように設けられている。伝熱管は、フィン18bについて、図面の手前側と奥行き側とをU字管を介して折り返しつつ往復した後、U字管を介してフィン18a側まで延びている。また、フィン18aにおいても、伝熱管は、図面の手前側と奥行き側とをU字管を介して折り返しつつ往復して、熱交換器の外部にまで延びている。なお、ここでは、熱交換器は凝縮器として機能する場合を例に挙げて説明する。ここで、熱交換器18には、送風機18cによる空気流れの下流側に配置されたフィン18b側から冷媒が流入し、空気流れの上流側に配置されたフィン18aを通過して、熱交換器の外部に流れ出るように構成されている。このように冷媒の流れと空気の流れとを対向流とすることで、熱交換効率を向上させることができる。
また、特に、上記(1−A)の欄で例示した単一冷媒や混合冷媒のうちのいずれかとして非共沸混合冷媒を採用した場合には、P−h線図上の二相領域において、圧力相当飽和温度が、液冷媒側(乾き度が低い部分)とガス冷媒側(乾き度が高い部分)とで温度勾配を持っている。しかも、冷媒圧力が高圧になるほど、この温度勾配が急になり、冷媒の熱交換器入口温度と熱交換器で出口温度との差が大きい。このため、特に、熱交換器を凝縮器として機能させる際の出口近傍の二相域(液リッチ部分)では、空気温度と冷媒温度との温度差を確保するためにも、このような対向流の構造が好ましい。
<1−2>第1実施形態の変形例
(1)
上記熱交換器18Aは、図16に示すように、熱交換器の冷媒の入口については、空気流れの上流側に配置させた熱交換器18Bとしてもよい。
特に、蒸発によりガス化したガス冷媒による圧力損失が顕著になる冷媒を採用した場合には、凝縮器では冷媒流れと空気流れとが対向するような配置を採用しつつ、蒸発器では冷媒流れと空気流れとが並行するような配置を採用してもよい。
(2)
上記熱交換器18Aは、図17に示すように、風下側のフィン18bに流入した冷媒をU字管を介して一度風上側に配置されているフィン18a側に導いた後、再度U字管を介して風下側のフィン18bを通じてU字管を介して風上側のフィン18aに流すように構成された熱交換器18Cとしてもよい。
(3)
上記熱交換器18Aは、図18に示すように、変形例(2)の熱交換器において、風上側のフィン18aから風下側のフィン18bに流す部分をU字管以外の接続配管を用いて構成された熱交換器18Dとしてもよい。
(4)
上記熱交換器18Aは、図19に示すように、熱交換器に流入してきた冷媒を分岐させて、風下側のフィン18bに流入した冷媒を図の奥行き側に流し、U字管を介して風上側のフィン18aを通じて図の手前側に導き、それぞれの冷媒流れを合流させた後、熱交換器から流れ出すように構成された熱交換器18Eとしてもよい。特に、熱交換器において高い能力が要求され、冷媒循環量が多い場合には、蒸発器として機能する場合の圧力損失をよりいっそう低減させる必要が生じ、本変形例の構成が特に有効になる。
(5)
なお、上記第1実施形態および変形例(1)〜(5)において、上記(1−A)の欄で例示した単一冷媒や混合冷媒のうちのいずれかとして非共沸混合冷媒が採用された場合には、P−h線図の二相領域において、温度勾配と圧力損失が同等になるように、冷媒流れの分割数(パス数)、各パスの分岐から合流までの長さ、各伝熱管の管径を調節して構成することが好ましい。
例えば、図20に示すように、蒸発器において液冷媒がガス冷媒に相変化する際、同一圧力下では圧力相当飽和温度は、熱交換器の出口に向かうほど上昇していくことになり、空気温度と上昇した冷媒温度とに十分な温度差を確保できなくなるため、蒸発性能の低下が問題となることがある。例えば、空気温度が20℃である場合に、入口近傍では、冷媒温度と空気温度との温度差が15℃(20℃−5℃)程度確保できているが、出口近傍では、冷媒温度と空気温度との温度差が7℃(20℃−13℃)程度しか確保できなくなっている。このような場合に、上述のような構成の熱交換器を採用することで、図21に示すように、熱交換器の入口から出口に至るまでの間の空気温度と冷媒温度との温度差が減りにくいようにすることができ、熱交換効率の低下を避けることができる。例えば、空気温度が20℃である場合に、入口近傍でも出口近傍でも、冷媒温度と空気温度との温度差が15℃(20℃−5℃)程度確保し続けることができている。
<2>第2実施形態
<2−1>
以下に述べる第2実施形態の室内熱交換器206の構造は、例えば、冷凍サイクルの例として上述した(1−A)、(1−C)〜(1−L)のいずれの冷凍サイクルにおいて、室内熱交換器6が蒸発器として機能する場合に適用することができる。そして、第2実施形態は、上述した(1−A)、(1−C)〜(1−L)のうちのいずれかの冷凍サイクルにおいて、上記(1−A)の欄で例示した単一冷媒を含む非共沸混合冷媒が作動冷媒として利用された冷凍装置における熱交換器として採用することができる。
第2実施形態の室内熱交換器206は、作動冷媒の蒸発器として機能し、図22に示すように、伝熱管260、放熱フィン269、ガス側パス268等を有している。
伝熱管260は、蒸発器として機能する室内熱交換器206に対する作動冷媒の入口G1と、作動冷媒の出口G2とを有しており、管の内径が一様になっている。伝熱管260は、入口G1から出口G2に至るまでの間に、作動冷媒の流れを分流させる第1分岐部分265、第2分岐部分266および第3分岐部分267を有している。第1分岐部分265、第2分岐部分266および第3分岐部分267において分流された作動冷媒は、ガス側パス268において合流し、出口G2を介して室内熱交換器206外に流出する。
入口G1から流入した液状態もしくは気液二相状態の作動冷媒は、放熱フィン269や伝熱管260等を介して外気の熱を吸収し、蒸発しながら、伝熱管260内を進んでいく。そして、第1分岐部分265では、作動冷媒の流れが2つに分流される。これにより、作動冷媒が通過する伝熱管260内断面積が2倍に増大するため、流路抵抗が小さくなるため、蒸発によって比体積が大きくなっていったとしても通風抵抗を小さく抑えることができる。これにより、作動冷媒が蒸発することによる作動冷媒の圧力損失が増大し過ぎることを抑制することができる。そして、第2分岐部分266や第3分岐部分267においては、それぞれ、作動冷媒の流れがさらに3つに分流される。これにより、作動冷媒が通過する伝熱管260内断面積が3倍(入口G1と比較して6倍)に増大するため、流路抵抗が小さくなるため、蒸発によって比体積が大きくなっていったとしても通風抵抗を小さく抑えることができる。これにより、作動冷媒が蒸発することによる作動冷媒の圧力損失が増大し過ぎることを抑制することができる。このようにして、図23に示すように、作動冷媒の圧力損失が過大になることを防止することで、室内熱交換器206が作動冷媒の蒸発器として機能している場合において、モリエル線図における非共沸混合冷媒の蒸発工程において等温線上を大きく下回るほど圧力損失が付いてしまうことを抑制することができている。これにより、オゾン層破壊係数が0の作動冷媒を用いつつ、室内熱交換器206を流れる作動冷媒に対して室内空気の熱を十分に吸収させることができないという冷房運転時の不都合を改善させることができる。
<2−2>第2実施形態の変形例
(1)
上記第2実施形態では、室内熱交換器206が作動冷媒の蒸発器として機能している場合、すなわち、室内熱交換器206が設置されている空間を冷房させる冷房運転について説明した。
この室内熱交換器206は、上述した冷凍サイクル(1−C)〜(1−E)、(1−G)〜(1−L)等の冷房運転と暖房運転とが切り換えて行われる冷凍サイクルで用いられた場合には、図24に示すように、暖房運転時には、作動冷媒の下流側が室内ファン270による空気流れの上流側に位置することになるように、室内熱交換器206および室内ファン270を配置してもよい。これにより、暖房運転時に室内熱交換器206を作動冷媒の凝縮器として機能させる場合において、空気流れ方向の下流側よりも温度の高い空気流れ方向の上流側の空気によって凝縮器出口近傍の作動冷媒を冷却させることができる。これにより、凝縮器として機能している室内熱交換器206から流れ出ようとする作動冷媒の過冷度の確保が容易になる。
(2)
上記第2実施形態およびその変形例の各室内熱交換器が蒸発器として機能する場合において、作動冷媒として上記(1−A)の欄で例示した単一冷媒を含む非共沸混合冷媒を用いている場合に、室内熱交換器の前後の圧力差が0.3MPa以下となるように、圧力損失の程度を調節することが好ましい。この場合には、室内熱交換器が蒸発器として機能する際の作動冷媒の温度変化を−5℃〜+5℃の範囲内に小さく抑えることができるため、オゾン層破壊係数が0の作動冷媒を用いつつ、周囲空気温度との温度差をより確実に確保することができる。
<3>第3実施形態
<3−1>
以下に述べる第3実施形態の室内熱交換器306の構造は、例えば、冷凍サイクルの例として上述した(1−A)、(1−C)〜(1−L)のいずれの冷凍サイクルにおいて、室内熱交換器6が蒸発器として機能する場合に適用することができる。そして、第3実施形態は、上述した(1−A)、(1−C)〜(1−L)のうちのいずれかの冷凍サイクルにおいて、上記(1−A)の欄で例示した単一冷媒を含む非共沸混合冷媒が作動冷媒として利用された冷凍装置における熱交換器として採用することができる。
第3実施形態の室内熱交換器306は、作動冷媒の蒸発器として機能し、図25に示すように、伝熱管360、放熱フィン369、U字管365、および、溝付きU字管366等を有している。
伝熱管360は、第1伝熱管360a、第2伝熱管360b、第3伝熱管360c、第4伝熱管360d、第5伝熱管360eおよび第6伝熱管360fを有している。第1伝熱管360aは、蒸発器として機能する室内熱交換器306に対する作動冷媒の入口G1を有している。第6伝熱管360fは、蒸発器として機能する室内熱交換器306からの作動冷媒の出口G2を有している。各第1〜第6伝熱管360a〜fは、放熱フィン369の板厚保方向の端部において、それぞれU字管365および溝付きU字管366によって接続されている。U字管365は、内面がフラットな形状であり、通過する作動冷媒が受ける圧力損失が少ない。これに対して、溝付きU字管366は、内面に凹凸形状Wを有しており、通過する作動冷媒が受ける圧力損失が大きくなる。
入口G1から流入した液状態もしくは気液二相状態の作動冷媒は、放熱フィン369や伝熱管360等を介して外気の熱を吸収し、蒸発しながら、伝熱管360内を進んでいく。そして、溝付きU字管366内を通過する際に、圧力損失が生じ、作動冷媒の圧力が低下する。これにより、図26に示すように、作動冷媒が受ける圧力損失が小さいために圧力降下が小さくなり作動冷媒の温度が上昇してしまうこと、すなわち、モリエル線図における非共沸混合冷媒の蒸発工程において等温線上を大きく上回ること、を抑制させることができる。これにより、冷房運転において室内熱交換器306が作動冷媒の蒸発器として機能している場合において、オゾン層破壊係数が0の作動冷媒を用いつつ、作動冷媒と室内空気との温度差を室内熱交換器306中の出口近傍においても確保し続けることができる。
以上のように、室内熱交換器306中において、溝付きU字管366を用いる部分を適宜選択して伝熱管360に溶接するだけで、室内熱交換器306内を通過する作動冷媒の温度変化を小さく抑えることができるようになり、このような効果の得られる室内熱交換器306の製造が容易になっている。
<3−2>第3実施形態の変形例
(1)
上記室内熱交換器306では、溝付きU字管366によって圧力損失分を調節する場合について例に挙げて説明した。
しかし、圧力損失を生じさせるためには、溝付きU字管366の代わりに、図27に示すように、絞り形状Dを有した絞りU字管377が採用された室内熱交換器306Aを用いてもよい。この絞りU字管367の絞り形状Dでは、第1〜第6伝熱管360a〜fよりも内径が小さくなっている。このように、絞りU字管367によっても、上述した第3実施形態の室内熱交換器306と同様の効果が得られる。
(2)
上記第3実施形態および第3実施形態の変形例(1)で説明した溝付きU字管366や絞りU字管367は、上述の第2実施形態で説明した第1分岐部分265、第2分岐部分266および第3分岐部分267等を適宜組み合わせて利用した室内熱交換器としてもよい。これにより、蒸発器内を通過する作動冷媒の温度変化をより効果的に小さく抑えることが可能になる。
(3)
上記第3実施形態およびその変形例(1)、(2)では、室内熱交換器306が作動冷媒の蒸発器として機能している場合、すなわち、室内熱交換器306が設置されている空間を冷房させる冷房運転について説明した。
この室内熱交換器306は、上述した冷凍サイクル(1−C)〜(1−E)、(1−G)〜(1−L)等の冷房運転と暖房運転とが切り換えて行われる冷凍サイクルで用いられた場合には、図28に示すように、暖房運転時には、作動冷媒の下流側が室内ファン370による空気流れの上流側に位置することになるように、室内熱交換器306および室内ファン370を配置してもよい。これにより、暖房運転時に室内熱交換器306を作動冷媒の凝縮器として機能させる場合において、空気流れ方向の下流側よりも温度の高い空気流れ方向の上流側の空気によって凝縮器出口近傍の作動冷媒を冷却させることができる。これにより、凝縮器として機能している室内熱交換器306から流れ出ようとする作動冷媒の過冷度の確保が容易になる。
なお、上記室内ファン370と室内熱交換器306Aとの配置関係についても同様である。
(4)
上記第3実施形態およびその変形例の室内熱交換器306に用いられる伝熱管360の管径は、特に限定されるものではない。
例えば、圧力損失を多く付けたい部分では比較的内径の小さな伝熱管を用いて、圧力損失を小さく抑えたい部分では比較的内径の大きな伝熱管を用いるようにして、室内熱交換器306において内径の異なる伝熱管を用いるようにしてもよい。
この場合、例えば、φ9.53、φ8、φ7.93、φ7、φ6.35、φ6、φ5、φ4.76、φ4の中から適宜選択して用いることができる。特に、φ8、φ7、φ6.35を組み合わせて用いることが好ましい。
<4>第4実施形態
<4−1>
第4実施形態の空気調和装置1は、図29に示すように、冷暖房切換可能な冷凍サイクルとして冷媒回路410Cを有している。この冷媒回路410Cでは、上記(1−A)の欄で例示した単一冷媒もしくは混合冷媒を作動冷媒として利用することができる。
冷媒回路410は、室内熱交換器406に対して空気流れを供給する室内ファン6fと、室外熱交換器404に対して空気流れを供給する室外ファン4fとを有している。他の構成は、冷媒回路4Cとほぼ同様であり、説明を省略する。なお、図29では、四路切換弁3の実線で示す接続状態が、暖房運転状態であり、点線でしめす接続状態が冷房運転状態である。
室内熱交換器406は、図30に示すように、第1伝熱管461、第2伝熱管462、U字管463、第1放熱フィン411、第2放熱フィン412等を有している。図30では、室内熱交換器406が作動冷媒の凝縮器として機能する場合の空気流れの状態および作動冷媒の流れ方向を示している。
第1伝熱管461は、鉛直方向下方から上方に向けて、順に、第1伝熱管461a、第1伝熱管461b、第1伝熱管461c、第1伝熱管461d、第1伝熱管461e、および、第1伝熱管461fを有している。これらの伝熱管は、いずれも長手方向が空気流れ方向に略垂直であって略水平方向となるように配置されている。そして、各伝熱管同士は、互いに平行となるように配置されている。第1伝熱管461a〜fは、いずれも、複数の第1放熱フィン411を板厚方向に貫通した状態となっている。
第2伝熱管462は、鉛直方向下方から上方に向けて、順に、第2伝熱管462a、第2伝熱管462b、第2伝熱管462c、第2伝熱管462d、第2伝熱管462e、および、第2伝熱管462fを有している。これらの伝熱管は、いずれも長手方向が空気流れ方向に略垂直であって略水平方向となるように配置されている。そして、各伝熱管同士は、互いに平行となるように配置されている。第2伝熱管462a〜fは、いずれも、複数の第2放熱フィン412を板厚方向に貫通した状態となっている。
なお、第1放熱フィン411と、第2放熱フィン412とは、互いに分離された状態で、接触する部分が無いように配置されている。これにより、放熱フィン同士を介した熱の移動を低減させることができている。なお、この第1放熱フィン411と第2放熱フィン412については、互いにミシン目等を介して接続された一体成型品であってもよい。この場合であっても、互いの熱移動をできるだけ規制することができるように、接続部分をできるだけ小さくすることが好ましい。
U字管463は、各伝熱管の端部同士を接続しており、U字管463a、U字管463b、U字管463c、U字管463d、および、U字管463e等を有している。なお、図30では奥行き側に配置されているため図面上には現れていないが、室内熱交換器406の図30における奥行き側においてもU字管は設けられている。U字管463aは、第2伝熱管462aの図30における手前側端部と、第1伝熱管461aの図30における手前側端部とを接続している。U字管463bは、第1伝熱管461bの図30における手前側端部と、第1伝熱管461cの図30における手前側端部とを接続している。U字管463eは、第1伝熱管461eの図30における手前側端部と、第1伝熱管461fの図30における手前側端部とを接続している。U字管463cは、第2伝熱管462cの図30における手前側端部と、第2伝熱管462bの図30における手前側端部とを接続している。U字管463eは、第2伝熱管462eの図30における手前側端部と、第2伝熱管462dの図30における手前側端部とを接続している。
(暖房運転状態)
暖房運転状態では、室内熱交換器406は作動冷媒の凝縮器として機能し、室外熱交換器404は作動冷媒の蒸発器として機能する。
この場合、室内熱交換器406を流れる作動冷媒は、図30に示すように、室内ファン6fによって形成される空気流れ方向において、風下側から風上側に向けて流れる。具体的には、作動冷媒は、第2伝熱管462のうちの最も上方に配置された第2伝熱管462fから流入し、第2伝熱管462e、第2伝熱管462d、第2伝熱管462c、第2伝熱管462bおよび第2伝熱管462aの順に第2伝熱管462を下方に向けて流れていく。そして、U字管463aを介して風上側の第1伝熱管461aに向けて流れた後に、作動冷媒は、第1伝熱管461b、第1伝熱管461c、第1伝熱管461d、第1伝熱管461e、および、第1伝熱管461fの順に第1伝熱管461を上方に向けて流れていく。そして、第1伝熱管461fから作動冷媒が流出する。ここでは、室内熱交換器406は、凝縮器として機能しているため、ガス状態の作動冷媒が流入し、気液二相状態もしくは液状態に相変化させて作動冷媒を流出させる。第2伝熱管462を流れる作動冷媒は、空気流れ方向上流側に配置されている第1伝熱管461の周辺を通過してある程度暖められた後の空気によって冷却される。これに対して、第1伝熱管461を流れる作動冷媒は、空気流れ方向上流側に配置されているため、未だ暖められていない室内の冷たい空気と熱交換を行う。これにより、室内熱交換器406を流れる作動冷媒を十分に冷却させることができ、室内熱交換器406の出口側(ここでは第1伝熱管461fの一端側)から流れ出る作動冷媒の過冷却度を向上させることができる。これにより、冷凍能力を向上させることができる。
なお、この場合に、凝縮された液状態の作動冷媒が、室内熱交換器406の上方に配置されている第1伝熱管461fから流出されるように設計されていることで、いわゆるスリップ現象による熱交換率の低下を抑制させることができている。スリップ現象が生じてしまうと、液冷媒は比体積が小さいため自重によって下方に流れ落ちる傾向があり、ガス冷媒は比体積が大きいため浮力によって上方に浮き上がる性質があり、液冷媒の出口を下方に配置した場合には、液の流れ方向とガスの流れ方向とが対向してしまい、液冷媒が伝熱管の内壁面を沿う状態を維持して流れ、ガス冷媒が伝熱管の内壁面に触れることなく軸心近傍を維持して流れてしまう。このため、液ガス間における攪拌が生じにくい。これに対して、この室内熱交換器406では、液冷媒の出口を上方に配置しているため、このようなスリップ現象を抑制させることができている。
なお、暖房運転状態において室外熱交換器404が蒸発器として機能する場合については、室外ファン4fの空気流れ方向と、作動冷媒の流れ方向とが対向する方向となるように設計されている。ここで、冷媒回路410Cにおける冷媒として上述のうちの非共沸混合冷媒が用いられている場合には、室外熱交換器404を流れる作動冷媒は、入口側で最も低い温度となり、出口側に向かうにつれて温度が上昇していく。そして、ここでは、室外熱交換器404が作動冷媒の蒸発器として機能する場合において着霜が生じやすい室外ファン4fが形成する空気流れの風上側が、作動冷媒の下流側となるようにしている。そして、作動冷媒のうち最も温度が低い作動冷媒は、着霜が生じにくい風下側に配置させることができ、着霜の発生および霜の成長を抑制させることができている。
また、四路切換弁3の接続状態を切り換えて吐出冷媒の有する熱によって除霜を行う場合においては、着霜が最も生じやすい風上側に対して最も高温の冷媒を供給することができる。このため、除霜効率を向上させることもできている。この場合には、風上側上方の第2伝熱管462fに最も高温の冷媒が供給されるため、風上側上方よりも下方に付着している霜についても、上方で解凍して生じた水の熱によって解かすことができるようになる。
(冷房運転状態)
冷房運転状態では、四路切換弁3の接続状態を図29のおける点線状態に切り換えて運転を行い、図31に示すように、室内熱交換器406は作動冷媒の蒸発器として機能し、室外熱交換器404は作動冷媒の凝縮器として機能する。
室内熱交換器406が蒸発器として機能する場合の空気流れ方向と作動冷媒の流れ方向とは、略並行流となる。しかし、このように冷房運転時に室内熱交換器406を流れる作動冷媒の温度は、5℃〜10℃程度であるため、空気線図における絶対湿度の風上側と風下側との差が小さい。このため、対向流とすることができない場合であっても、冷房効果の低下を小さく抑えることができている。
室外熱交換器404が凝縮器として機能する場合についても、空気流れ方向と作動冷媒の流れ方向とは略並行流となる。
<4−2>第4実施形態の変形例
(1)
上記第4実施形態では、第1伝熱管461a〜f間で作動冷媒が流れ、第2伝熱管462a〜f間で作動冷媒が流れる場合について例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られず、例えば、図32に示すような室内熱交換器406Aとしてもよい。この室内熱交換器406Aは、第1伝熱管461a〜f間や第2伝熱管462a〜f間で作動冷媒が流れることがなく、例えば凝縮器として機能する場合には、第2伝熱管462fを流れた作動冷媒は、U字管463Aを介して第1伝熱管461fに流入し、第1伝熱管461fを流れた作動冷媒が室内熱交換器406Aから流出する。このように、U字管463Aのように作動冷媒の流れ方向が180度近く折り返して流される部分を低減させることで、作動冷媒が受ける圧力損失を低減させることができる。
(2)
なお、上記第4実施形態で示した室内熱交換器406に用いられる第1伝熱管461a〜f、第2伝熱管462a〜fは、内面に凹凸形状が設けられたいわゆる内面溝付き管であってもよい。これにより、熱交換有効面積を増大させることができる。
このように内面溝付き管を用いた場合には、液冷媒が内面の凹凸形状部分に保持されやすいため、上述したスリップ現象による熱交換効率の低減がより問題になる。しかし、上述したように、液冷媒の出口を室内熱交換器406の上方に配置しているため、スリップ現象による悪影響を小さく抑えることができている。このため、熱交換有効面積を増大させつつ熱交換効率の低下を抑制させることができる。
本発明を利用すれば、オゾン層破壊係数が0の作動冷媒を用いつつ、室内熱交換器内を流れる作動冷媒と周囲を通過する空気との間での熱交換量を向上させることが可能であるため、特に、空気調和装置等の冷凍サイクルに適用することができる。
1 冷凍装置
2 圧縮機
3 四路切換弁
4 蒸発器、凝縮器、室外熱交換器
4f 室外ファン(室外送風機構)
5 膨張弁
6 凝縮器、蒸発器、室内熱交換器
6f 室内ファン(室内送風機構)
265、266、267 第1〜第3分岐部分(分流構造)
404 室外熱交換器
406 室内熱交換器
461 第1伝熱管(風上伝熱管)
461f 第1伝熱管(上方伝熱管)
462 第2伝熱管(風下伝熱管)
463、463A U字管
W 凹凸形状
D 絞り形状
特開平4−110388号公報

Claims (9)

  1. 少なくとも圧縮機構室外熱交換器膨張機構および、室内熱交換器有する冷媒回路
    前記冷媒回路を循環させることにより冷凍サイクルが行われる、分子式:C3mn(但し、m=1〜5、n=1〜5、かつ、m+n=6)で示され、かつ、分子構造中に二重結合を1個有する冷媒からなる単一冷媒を含む非共沸混合冷媒である作動冷媒と、
    前記室内熱交換器に供給する空気流れを形成する室内送風機構と、
    を備え、
    前記室内熱交換器は、前記作動冷媒の蒸発器として機能する場合において、前記室内送風機構による空気流れの流れ方向の上流側から下流側に向けて前記作動冷媒を流しており、
    前記室内熱交換器、前記作動冷媒の蒸発器として機能する場合における前記室内熱交換器での前記作動冷媒の温度変化が小さくなるように、前記室内熱交換器内を通過する前記作動冷媒の流れを複数に分流させる分流圧力損失構造有しており、
    前記分流圧力損失構造は、前記室内熱交換器の外部を通過する空気流れの流れ方向において前記室内熱交換器の上流側部分と下流側部分との間に設けられている、
    冷凍装置
  2. 前記室内熱交換器、第1伝熱管、長手方向が前記第1伝熱管略平行に配置されている第2伝熱管および、前記第1伝熱管と前記第2伝熱管を接続するU字管、を有しており、
    前記分流圧力損失構造は、前記U字管内面凹凸形状が設けられているか、もしくは前記U字管内の通過流路面積を小さくした絞り形状が設けられている
    請求項に記載の冷凍装置
  3. 前記分流圧力損失構造は、前記作動冷媒の蒸発器として機能する場合における前記室内熱交換器の前後の圧力差を0.3MPa以下にする、
    請求項1または2に記載の冷凍装置
  4. 前記室内熱交換器前記作動冷媒の凝縮器として機能する場合に、前記室内熱交換器の前記作動冷媒の流れ方向の下流側が、前記室内送風機構形成する前記空気流れ方向の上流側となっている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍装置
  5. 前記冷媒回路、前記室外熱交換器前記作動冷媒の蒸発器として機能させつつ前記室内熱交換器前記作動冷媒の凝縮器として機能させる暖房運転状態と、前記室外熱交換器前記作動冷媒の凝縮器として機能させつつ前記室内熱交換器前記作動冷媒の蒸発器として機能させる冷房運転状態と、を切り換える切換機構さらに有し、
    前記室外熱交換器供給する空気流れを形成する室外送風機構さらに備え、
    前記暖房運転状態では、前記室内熱交換器の前記作動冷媒の流れ方向の下流側端部が前記室内送風機構形成する前記空気流れ方向の上流側に位置しつつ、前記室外熱交換器の前記作動冷媒の流れ方向の上流側端部が前記室外送風機構形成する前記空気流れ方向の下流側に位置しており、
    前記冷房運転状態では、前記室内熱交換器の前記作動冷媒の流れ方向の上流側端部が前記室内送風機構形成する前記空気流れ方向の上流側に位置しつつ、前記室外熱交換器の前記作動冷媒の流れ方向の下流側端部が前記室外送風機構形成する前記空気流れ方向の下流側に位置する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の冷凍装置
  6. 前記室内熱交換器、設置状態における上方に配置されて内部に前記作動冷媒が流れる上方伝熱管、前記上方伝熱管りも下方に配置されて内部に前記作動冷媒が流れる下方伝熱管有しており、
    前記室内熱交換器前記作動冷媒の凝縮器として機能する場合における前記作動冷媒の出口は、前記上方伝熱管設けられている、
    請求項1からのいずれか1項に記載の冷凍装置
  7. 少なくとも前記上方伝熱管、内面に凹凸形状を有している、
    請求項に記載の冷凍装置
  8. 少なくとも圧縮機凝縮器膨張機構および、蒸発器有する冷媒回路
    前記冷媒回路を循環させることにより冷凍サイクルが行われる、分子式:C3mn(但し、m=1〜5、n=1〜5、かつ、m+n=6)で示され、かつ、分子構造中に二重結合を1個有する冷媒からなる単一冷媒を含む非共沸混合冷媒である作動冷媒と、
    前記蒸発器もしくは前記凝縮器の少なくともいずれか一方の熱交換器に供給する空気流れを形成する送風機構と、
    を備え、
    前記熱交換器は、前記作動冷媒の乾き度が化する際の温度変化が小さくなるように、前記作動冷媒が流入して流出するまでの間に分岐する分岐数、前記分岐されたうちの1本分の長さ、および、前記分岐されたうちの一本分の内径の少なくともいずれか1つが調節された調節構造を有しており、
    前記調節構造は、前記熱交換器の外部を通過する空気流れの流れ方向において前記熱交換器の上流側部分と下流側部分との間に設けられている、
    凍装置
  9. 前記作動冷媒は、2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペンとジフルオロメタンとの非共沸混合冷媒、もしくは、2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペンとペンタフルオロエタンとの非共沸混合冷媒である、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の冷凍装置(1)。
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