JPH1151500A - ヒートポンプ式空気調和機 - Google Patents

ヒートポンプ式空気調和機

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JPH1151500A
JPH1151500A JP9208027A JP20802797A JPH1151500A JP H1151500 A JPH1151500 A JP H1151500A JP 9208027 A JP9208027 A JP 9208027A JP 20802797 A JP20802797 A JP 20802797A JP H1151500 A JPH1151500 A JP H1151500A
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JP
Japan
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temperature
compressor
heat exchanger
target value
refrigerant
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JP9208027A
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Inventor
Saho Funakoshi
砂穂 舟越
Hiroo Nakamura
啓夫 中村
Atsushi Otsuka
厚 大塚
Hidenori Yokoyama
英範 横山
Hiroshi Kogure
博志 小暮
Shoji Takaku
昭二 高久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減圧装置の開度を適正化して、室外熱交換器
に着霜した場合の暖房能力を高めて、快適な暖房環境が
得られるようにする。 【解決手段】 暖房運転時、四方弁2によって冷媒は実
線矢印方向に流れる。制御装置9は、センサ10によっ
て圧縮機1の回転数を検出し、この回転数に応じた圧縮
機1の吐出冷媒温度の目標値Tdmを算出し、センサ6で
検出される圧縮機1の吐出冷媒温度Tdがこの目標値T
dm に一致するように、減圧装置4の開度を制御する。
室外熱交換器5に着霜が生すると、そこでの蒸発温度の
低下による圧縮機1の吐出冷媒温度Td の低下を補うた
めに、減圧装置4がさらに絞られるが、外気温度が設定
された判定温度よりも低いときには、所定の時間経過
後、上記目標値Tdmを低くなるように補正し、この補正
された目標値Tdmに圧縮機1の吐出冷媒温度Td が一致
するように、減圧装置4の開度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルを備
えたヒートポンプ式空気調和機に係り、特に、暖房運転
時における減圧装置の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機の暖房運転では、従来、その
冷凍サイクルにおいて、圧縮機の吐出冷媒温度が圧縮機
の回転数によって定まる一定の温度となるように、膨張
弁などからなる減圧装置を制御するようにしていた。即
ち、圧縮機の吐出冷媒温度が定められた目標値よりも高
いときには、減圧装置の開度を開き、圧縮機の吐出冷媒
温度が目標値よりも低いときには、減圧装置の開度を絞
るように制御が行なわれていた。また、冷凍サイクルの
他の制御方法としては、圧縮機の吸込冷媒温度と室外熱
交換器の温度との差、即ち、圧縮機吸入冷媒過熱度が一
定になるように、減圧装置の開度を制御する方法も行な
われていた。
【0003】また、室外熱交換器に霜が着きやすい状態
のときには、膨張弁を開く制御が行なわれ、その一例と
して、例えば、特開平2−192536号公報に開示さ
れているように、温度センサによって検出される膨張弁
の出口の温度が予め定められた設定温度以下に低下した
ときに、膨張弁を一定開度だけ開くようにした制御が知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】冷凍サイクルにおいて
は、室外機側の減圧装置を絞ると、これによって減圧さ
れた冷媒は蒸発しやすくなり、暖房運転の場合、室外熱
交換器で冷媒が外気から吸熱して蒸発温度が高まって、
圧縮機の吐出冷媒の温度が高くなる。従来、ヒートポン
プ式空気調和機では、この圧縮機の吐出冷媒温度を一定
とするように、減圧装置の絞りが制御される。
【0005】一方、暖房運転の場合、室外熱交換器は、
冷媒による吸熱が行なわれるため、冷えてくることにな
る。そこで、外気が低温で湿度が高いと、室外熱交換器
では、そこでの温度が下がって着霜が発生することにな
る。この着霜が生ずると、その霜によって外気から冷媒
への熱伝達が円滑に行なわれなくなり、室外熱交換器で
の冷媒の蒸発温度が低下してくる。このために、圧縮機
に液冷媒が吸い込まれて圧縮機の吐出冷媒温度も低下す
るが、圧縮機の吐出冷媒温度が一定となるように、ある
いは圧縮機の吸入冷媒過熱度が一定となるように、減圧
装置の絞りが制御されて冷媒がより減圧されるようにす
る。このため、室外熱交換器では、冷媒の蒸発温度が高
められるが、これとともに、室外熱交換器内の温度もさ
らに低下して着霜がさらに進むことになる。これでも、
圧縮機の吐出冷媒温度が一定の規定温度に達しなけれ
ば、さらに減圧装置の開度が制御されて、結局、圧縮機
の吐出冷媒温度が一定の規定温度になるまで減圧装置が
絞られていき、着霜が進むことになる。
【0006】このように、従来のヒートパイプ式空気調
和機では、圧縮機の吐出冷媒温度が一定となるように、
減圧装置の制御が行なわれるため、暖房運転時での着霜
が生ずるような環境の場合には、減圧装置が絞られてい
って、遂には、絞りすぎの状態となり、かえって暖房能
力の低下を速めてしまうことになる。
【0007】また、減圧装置の出口の検出温度が予め定
めた設定温度以下に低下したとき、減圧装置を一定開度
ずつ開く補正を行なう上記従来の方法では、適度な補正
開度を定めるのが難しく、減圧装置を開き過ぎると、圧
縮機に冷媒が液状態で戻るため、圧縮機の入力が増えた
り、さらには、圧縮機の故障の原因となったりする。逆
に減圧装置の開度補正が小さすぎると、何らの効果も得
られない。
【0008】本発明の目的は、かかる問題を解消し、暖
房運転時に着霜が発生しても、減圧装置の絞りすぎによ
る暖房能力の低下を防止し、快適な暖房環境を得ること
ができるようにしたヒートポンプ式空気調和機を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、暖房運転の際には、暖房運転開始後また
は暖房運転直前の除霜運転終了後の運転経過時間を計測
し、外気温度が所定の範囲内にあって、運転経過時間が
所定時間に達しているとき、圧縮機の吐出冷媒温度の目
標値を補正して、補正した目標値に応じて減圧装置の開
度を制御するようにする。
【0010】圧縮機の吸入冷媒過熱度制御を行なう場合
は、暖房運転開始後または暖房運転直前の除霜運転終了
後の運転経過時間を計測し、外気温度が所定の範囲内に
あって、運転経過時間が所定時間に達しているとき、圧
縮機の吸入冷媒過熱度の目標値を補正し、補正した目標
値に応じて減圧装置の開度を制御するようにする。
【0011】また、別の方法として、外気温度が所定の
範囲内にあって、室外熱交換器の温度が外気温度に基づ
いて算出される所定温度まで低下したとき、圧縮機の吐
出冷媒温度または吸入冷媒過熱度の目標値を補正し、補
正した目標値に応じて減圧装置の開度を制御する。
【0012】以上のように、圧縮機の吐出冷媒温度また
は吸入冷媒過熱度の目標値を補正し、補正した目標値に
応じて減圧装置の開度を制御すると、減圧装置の絞り込
みの速度が、かかる補正を行なわない場合よりも、遅く
なり、暖房能力の低下を抑えながら除霜運転の開始まで
の時間を引き延ばすことができ、これにより、暖房能力
が平均的に向上して快適な暖房環境が得られることにな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態を図面に
より説明する。図1は本発明によるヒートポンプ式空気
調和機の第1の実施形態を示す構成図であって、1は圧
縮機、2は四方弁、3は室内熱交換器、4は電動膨張弁
などの減圧装置、5は室外熱交換器、6は圧縮機吐出冷
媒温度センサ、7は外気温度センサ、8は室外熱交換器
温度センサ、9は制御装置、9aはタイマ、9bはマイ
クロコンピュータ(以下、マイコンという)、9cは記
憶装置、10は圧縮機回転数センサ、11はインバー
タ、12は室外ファン、13は室内ファン、14は吸込
空気温度センサである。
【0014】同図において、圧縮機1から四方弁2,室
内熱交換器3,電動膨張弁などの減圧装置4,室外熱交
換器5,四方弁2,圧縮機1がその順で冷媒配管によっ
て接続され、冷凍サイクルが形成されている。また、室
外熱交換器5には室外ファン12が、室内熱交換器3に
は室内ファン13が夫々設けられている。制御装置9に
は、タイマ9aやマイコン9bなどが搭載されており、
圧縮機1や四方弁2,減圧装置4,室外ファン12,室
内ファン13などの制御を行なう。
【0015】圧縮機1の回転数は、インバータ11によ
り、可変制御できるようになっており、制御装置9は、
室内熱交換器3に設けられた吸込空気温度センサ14に
よって検出される室内熱交換器3の吸込み空気温度など
に基づいて、インバータ11への周波数指令を出力し、
圧縮機1の回転数を制御する。
【0016】かかる構成の冷凍サイクルにおいて、暖房
運転時では、四方弁2が実線で示すように切り替えら
れ、冷媒の流れ方向を実線矢印で示す方向として暖房サ
イクルを構成する。また、冷房運転時には、四方弁2が
破線で示すように切り替えられ、冷媒の流れ方向を破線
矢印で示す方向として冷房サイクルを構成する。
【0017】暖房運転時では、圧縮機1で圧縮されて吐
出される冷媒は、実線矢印で示すように、室内熱交換器
3に送られ、室内ファン13で送りこまれる室内空気に
放熱することにより、凝縮する。凝縮した冷媒は、次
に、減圧装置4で膨張した後、室外熱交換器5に送られ
て、室外ファン5によって送りこまれる室外空気から吸
熱して蒸発し、ガスとなって、四方弁2を介し、圧縮機
1に戻る。冷房運転時では、圧縮機1で圧縮されて吐出
される冷媒は、破線矢印で示すように、室外熱交換器5
に送られて、室外ファン12によって送りこまれる室外
空気に放熱することにより凝縮し、次に、減圧装置4で
膨張した後、室内熱交換器3に送られ、室外ファン12
によって送りこまれる室外空気から吸熱することにより
蒸発し、ガスとなって、四方弁2を介し、圧縮機1に戻
る。
【0018】ここで、暖房運転時、外気が低温である場
合には、室外熱交換器5のフィンやパイプの表面に霜が
付着する。除霜運転はこの霜を溶かすために行なわれる
ものであるが、この除霜運転は、四方弁2を暖房運転時
の状態(実線)から切り換えて冷房運転の状態(破線)
とし、冷媒を破線矢印で示す方向に流すことにより、室
外熱交換器5で放熱を行なうようにするものである。こ
のとき、通常、室外ファン12及び室内ファン13は停
止させる。
【0019】圧縮機吐出冷媒温度センサ6は圧縮機1か
らの吐出冷媒の温度を検出し、制御装置9は、この検出
された吐出冷媒の温度が予め設定された目標値になるよ
うに、減圧装置4の絞りの開度を制御する。外気温度セ
ンサ7は室外熱交換器5の近傍での外気温度を、また、
室外熱交換器温度センサ8は室外熱交換器5のパイプ温
度(これは、ほぼこのパイプ内での冷媒の温度とみなせ
る)を夫々検出する。さらに、圧縮機回転数センサ10
は圧縮機1の回転数を検出する。
【0020】次に、この実施形態の暖房運転時の制御動
作の一具体例を図2に示すフローチャートを用いて説明
する。
【0021】まず、運転を開始するとともに、制御装置
9に内蔵のタイマ9aをスタートさせ、計時動作を行な
わせる(ステップ101)。このタイマ9aは、後述する
圧縮機1の吐出冷媒温度の目標値の補正を行なうかどう
かの判定に用いる。次に、制御装置9に内蔵のマイコン
9bは、圧縮機吐出冷媒温度センサ6が検出する圧縮機
1の吐出冷媒温度Tdや外気温度センサ7が検出する外
気温度T0,圧縮機回転数センサ10が検出する圧縮機
回転数Nなどの情報を読み込み、制御装置9に内蔵の記
憶装置9cに記憶する(ステップ102)。そして、こ
の情報から圧縮機1の吐出冷媒温度の目標値Tdmを算出
する(ステップ103)。この目標値Tdmは、一例とし
て、圧縮機1の回転数Nに応じた次の式(1)のように
定める。
【0022】 Tdm = a・N + b ……(1) ここで、a,bは定数である。
【0023】なお、ここでは、この目標値Tdmを圧縮機
1の回転数Nの一次式で表わすものとしたが、その他の
式や定数で表わすこともある。
【0024】次に、制御装置9は、読み込んだ外気温度
0 が外気温度の判定値T0bよりも低いかどうかを判定
する(ステップ104)。この外気温度T0 が外気温度
判定値T0b 以上のときには、ステップ107に進む。
外気温度T0が外気温度判定値T0bよりも低い場合に
は、ステップ101でスタートさせたタイマ9aが表わ
す経過時間τが予め設定した判定時間τb を経過したか
どうか判定し(ステップ105)、この判定時間τb
経過していない場合には、ステップ107に進むが、経
過している場合には、圧縮機1の吐出冷媒温度の目標値
dmの補正を行ない(ステップ106)、しかる後、ス
テップ107に進む。
【0025】ここで、圧縮機1の吐出冷媒温度の目標値
dmの補正を行なう理由について説明する。
【0026】外気が低温で高湿度であるとき、室外熱交
換器5に霜が付着する。この着霜があると、暖房能力が
次第に低下する。このとき、室外熱交換器5での冷媒の
蒸発温度が次第に低下し、圧縮機1に液冷媒が吸入され
てその吐出冷媒温度Td が低下する。そこで、制御装置
9は、圧縮機吐出冷媒温度センサ6の検出温度に応じ
て、減圧装置4を絞るように制御を行なう。
【0027】しかし、着霜が多くなってくると、蒸発温
度の低下が大きくなり、いくら減圧装置4の膨張弁を絞
っても、圧縮機1の吐出冷媒温度Td が低下し続ける。
このため、減圧装置4を絞りすぎて、かえって暖房能力
の低下を速めてしまうことになる。つまり、従来のヒー
トポンプ式空気調和機では、圧縮機1の吐出冷媒温度の
目標値Tdmを一定としており、減圧装置4を絞っても、
着霜によって圧縮機の吐出冷媒温度Td がさらに低下す
ると、この吐出冷媒温度とその目標値Tdmとの差が縮ま
らず、減圧装置4が絞り過ぎるようになってしまうので
ある。
【0028】そこで、この実施形態では、外気温度T0
が外気温度判定値T0bよりも低い環境状態にあって、タ
イマ9aが計測する経過時間τが上記の判定時間τb
越えるとき、着霜が生じている可能性があるとして、圧
縮機1の吐出冷媒温度の目標値Tdmを低くする補正を行
なうものである。これにより、圧縮機1の吐出冷媒温度
d とその目標値Tdmとの差が小さくなり、減圧器4の
絞り量が少なくなる。従って、減圧装置4の絞りすぎに
よる暖房能力の低下を防止することができる。
【0029】図3(a)は圧縮機1の回転数Nが一定のと
きの圧縮機1の吐出冷媒温度の目標値Tdmの変化を示す
図である。同図(a)の太い実線がこの実施形態での目
標値Tdmの変化を示すものであり、判定時間τb を経過
した時点で圧縮機1の吐出冷媒温度の目標値TdmがT
dm1からTdm2に補正されたことを示している。ここで、
補正量をCとすると、補正後の目標値Tdm2は次の式
(2)で表わされる。 Tdm2 = Tdm1 − C ……(2) ここで、補正量Cは一定値であって、例えば、5℃程度
に設定する。従って、補正前の目標値Tdm1を87℃と
すると、補正後の目標値Tdm2は82℃となる。また、
判定時間τbとしては、例えば、25minとする。
【0030】図2に戻って、ステップ107では、外気
温度T0がその判定値T0b 以上のとき(ステップ10
4)、あるいは外気温度T0がその判定値T0b よりも低
くても、タイマ9aによる経過時間τがその判定時間τ
bに至っていないときには(ステップ105)、圧縮機1
の吐出冷媒温度の目標値Tdmは上記の補正がなされてい
ないので、この補正前の目標値Tdmと圧縮機吐出冷媒温
度センサ6で検出される圧縮機1の吐出冷媒温度Td
の差に応じて、減圧装置4の開度が定められ、また、こ
の目標値Tdmが補正されたときには(ステップ106)、
この補正された目標値Tdmと圧縮機吐出冷媒温度センサ
6で検出される圧縮機1の吐出冷媒温度Tdとの差に応
じて、減圧装置4の開度が定められる。
【0031】そして、この目標値Tdmを補正しても、し
なくても、制御装置9は、圧縮機1の吐出冷媒の温度T
d がその目標値Tdmよりも低いときには、減圧装置4を
絞るように制御し、逆に、圧縮機1の吐出冷媒温度Td
が目標値Tdm よりも高いときには、減圧装置4を開く
ように制御する。
【0032】図3(b)は減圧装置4を電動膨張弁とし
たときの図3(a)に示した圧縮機1の吐出冷媒温度の
目標値Tdmに対するこの電動膨張弁の開度の変化を示す
図である。
【0033】図3(a)に破線で延長して示す従来のヒー
トポンプ式空気調和機のように、圧縮機の吐出冷媒温度
の目標値Tdmが一定の場合には、室外熱交換器での着霜
により、図3(b)で破線で延長して示すように、電動
膨張弁が大きく絞られ続けることになる。これに対し、
この実施形態では、図3(a)に太い実線で示すよう
に、時刻τbになると、圧縮機1の吐出冷媒温度の目標
値TdmがTdm1からTdm2へと低くなるので、図3(b)に
おいて、時刻τbまでは従来のヒートポンプ式空気調和
機と電動膨張弁の開度が同じであるとしても、時刻τb
での目標値Tdmの低下により、太い実線で示すように、
時刻τb からの電動膨張弁の開度の変化は従来のヒート
ポンプ式空気調和機よりも小さくなる。
【0034】なお、この減圧装置4の弁制御としては、
PID(比例・積分・微分)制御やファジィ制御などによ
って行なうことができる。例えば、PID制御の場合、
減圧装置4の開度の変更量ΔPは次のように表わされ
る。
【0035】 ΔP = kp・Δe + τs・ki・e + (kd/τs)・Δ2e ……(3) ここで、e = en = Tdn − Tdmn ……(4) Δe = en − en-1 ……(5) Δ2e =(en − en-1)−(en-1 − en-2) ……(6) ここに、 kp:比例ゲイン ki:積分ゲイン kd:微分ゲイン τs:サンプリングタイム n:サンプル点の番号 Tdn:n番目のサンプル点での圧縮機1の吐出冷媒温度 Tdmn:n番目のサンプル点での圧縮機1の吐出冷媒温
度の目標値 であって、enはn番目のサンプル点での圧縮機1の吐
出冷媒温度Tdn とそのときの目標値Tdmnとの差であ
り、en-1は(n−1)番目のサンプル点での圧縮機1
の吐出冷媒温度Td(n-1)とそのときの目標値Tdm(n-1)
との差であり、e(n-2)は(n−2)番目のサンプル点で
の圧縮機1の吐出冷媒温度Td(n-2)とそのときの目標値
dm(n-2)との差である。
【0036】圧縮機1の吐出冷媒温度の目標値Tdmを下
げる補正を行なった場合、そのときの圧縮機1の吐出冷
媒温度Td やその変化量などに応じて、減圧装置4の開
度は、図3(b)に示したように、絞る速度が遅くなる
か、逆に、弁が開くように制御される。このような減圧
装置4の開度の補正方法を用いると、単に一定開度開く
ようにしたものと異なり、減圧装置4がそれ自体のばら
つきなどの影響を受けることがない。
【0037】図2において、以上のようにして減圧装置
4の開度が制御されると(ステップ107)、次に、除
霜運転を行なうかどうか(除霜条件)の判定を行なう(ス
テップ108)。この除霜条件の判定は、暖房運転の開
始後もしくは暖房運転直前の除霜運転の終了後、一定時
間または外気温度T0 に応じて定められた時間以上経過
し、かつ、室外熱交換器温度センサ8によって検出され
た室外熱交換器5の温度Teが外気温度T0に応じて定め
られた規定温度以下に低下したかどうかを判定するもの
であって、この判定に基づいて、除霜運転を開始するか
否かを判断する。かかる除霜条件に適合していないとき
には(即ち、室外熱交換器5の温度Teがこの規定温度以
下に低下していないときには)、ステップ102に戻っ
て以上の動作を繰り返すが、除霜条件に適合していると
きには(即ち、室外熱交換器5の温度Teが上記の規定
温度以下に低下しているときには)、除霜運転を開始す
る(ステップ109)。除霜運転は、上記のように、四
方弁2を切り替えて冷房運転を行ない、かつ室外ファン
12及び室内ファン13は停止させておく。
【0038】除霜運転が終了すると、タイマ9aをリセ
ットし(ステップ110)、ステップ101からの動作
を開始する。
【0039】図4は従来のヒートポンプ式空気調和機と
この実施形態での室外熱交換器に着霜した場合の暖房運
転開始からの暖房能力の時間変化を示す図である。
【0040】同図において、いずれにおいても、暖房運
転の開始とともに、暖房能力が急激に上昇する。そし
て、室外熱交換器5に着霜が発生すると、圧縮機1の吐
出冷媒温度Td が低下するから、減圧装置4の開度が制
御されてこの暖房能力の低下を抑えようとするが、着霜
が進んで減圧装置の絞りが大きくなっていくと、暖房能
力の低下が始まる。
【0041】従来のヒートポンプ式空気調和機では、着
霜が進行するとともに、図4に破線で示すように、減圧
装置が順次絞られていって暖房能力の低下が急速に進む
ことになり、室外熱交換器の温度も急速に低下してい
く。そして、この室外熱交換器の温度が、上記のよう
に、外気温度に応じた規定温度以下になると(時刻
τ1)、除霜運転が開始される。
【0042】これに対し、この実施形態では、同様にし
て、着霜が進行するとともに、減圧装置4が順次絞られ
ていって暖房能力が低下するが、図3(a)に示したよう
に、暖房運転開始後時刻τbで圧縮機1の吐出冷媒温度
の目標値Tdm が低くなるように補正され、図3(b)
に示したように、減圧装置4の絞り込みが抑えられるか
ら、図4に実線で示すように、暖房能力の急激な低下が
抑えられ、従って、室外熱交換器5での温度の急激な低
下も抑えられて、従来のヒートポンプ式空気調和機と同
じ除霜条件とした場合、除霜運転の開始(時刻τ2)も
従来のヒートポンプ式空気調和機よりも引き延ばされる
ことになる。
【0043】このようにして、除霜運転の開始時刻を引
き延ばすと、同じ環境条件において、除霜運転を行なう
繰り返し周期が長くなり、従って、平均暖房能力が向上
し、より快適な暖房環境が得られることになる。例え
ば、同じ環境条件で同じ性能の従来のヒートポンプ式空
気調和機とこの実施形態とを暖房運転させる実験を行な
ったところ、従来のヒートポンプ式空気調和機では、ほ
ぼ45min 暖房運転を行なう毎に2〜3min ずつ除霜運
転を繰り返したが、この実施形態では、この暖房運転の
期間をさらに5〜10min 長くすることができた。これ
により、この実施形態では、平均の暖房能力が向上する
ことになる。
【0044】このように、この実施形態では、圧縮機の
吐出冷媒温度の目標値を適切に補正することにより、減
圧装置を絞りすぎることなく、暖房能力の低下を押さえ
ることができる。
【0045】なお、この実施形態は、圧縮機1の吐出冷
媒温度の目標値Tdmを補正するものであったが、圧縮機
1の吐出冷媒温度の補正に対応する減圧装置4の開閉量
を種々の運転条件について予め測定しておいて、これを
用いて直接に減圧装置4の開度を補正するようにしても
よい。
【0046】図2のステップ104における外気温度T
0 による判定は、外気温度の上限値のみでなく、上限
値,下限値の両方について判定するようにしてもよい。
外気温度T0 が低いときには、外気の絶対湿度が低く、
室外熱交換器5への着霜量が少ないからである。
【0047】また、図2のステップ105での圧縮機1
の吐出冷媒温度の目標値Tdmを補正するまでの判定時間
τb の決め方としては、上述のように一定値とせずに、
外気温度センサ7によって検出される外気温度T0 に応
じて変化させるようにしてもよい。即ち、外気温度T0
が低いほど判定時間τbを長くする。外気温度T0が低い
と、外気の相対湿度が低いので、室外熱交換器5での着
霜量が少なくなるためである。この場合の規定時間τb
は次の式(7)のように表わされる。 τb = A・T0 + B ……(7) ここで、A,Bは定数である。
【0048】図5はこの場合の外気温度T0と圧縮機1
の吐出冷媒温度の目標値Tdm を補正するまでの判定時
間τbとの関係を示す図である。
【0049】同図において、判定時間τb に上限値と下
限値とを設けており、ここでは、一例として、外気温度
0が−10℃以下のとき、90minの上限値をとり、外
気温度T0が0℃以上のとき、25minの下限値をとるも
のとしている。このように判定時間τb に上,下限値を
設けたのは、減圧装置4の開度補正があまり早すぎて
も、遅くなりすぎても、その効果が少ないためである。
このような方法により、さらに暖房能力向上の効果を上
げることができる。
【0050】図2のステップ106における圧縮機1の
吐出冷媒温度の目標値Tdmの補正方法として、上記式
(2)での補正量Cを一定としたが、この補正量Cを、
例えば、室外熱交換器温度センサ8によって検出される
室外熱交換器5の温度Te に応じて変化させるようにし
てもよい。
【0051】図5は室外熱交換器5の温度Teに応じた
補正量Cを示す図である。同図において、この補正量C
は、室外熱交換器5の温度が低いほど大きくなるように
しており、補正量Cと室外熱交換器5の温度Te との関
係は次の式(8)で表わされる。 C = D・Te + E ……(8) ここで、D,Eは定数であり、また、Dは負値である。
【0052】この補正量Cにも、上限値を設けた。これ
は、圧縮機1の吐出冷媒温度をあまり低くしすぎると、
暖房能力が低下してしまうためである。このような方法
により、さらに暖房能力が向上する。
【0053】なお、この実施形態では、圧縮機1の吐出
冷媒温度の目標値Tdmの補正は1回だけとしたが、2回
以上補正を行なうようにしてもよい。さらに、その補正
量Cも、時間経過とともに連続的に変化するようにして
もよい。例えば、この補正量Cは、次の式(9)のよう
に表わすことができる。 C = p・τ + q ……(9) ここで、τは暖房運転の開始からの経過時間または暖房
運転直前の除霜運転の終了からの経過時間を表わし、
p,qは定数である。
【0054】さらに、外気温度T0の影響も考慮して、
補正量Cを次の式(10)のように表わすこともでき
る。 C = p・τ + q・T0 + r ……(10) ここで、p,q,rは定数である。
【0055】図2のステップ105において、圧縮機1
の吐出冷媒温度の目標値Tdmを補正するかどうかの判定
として、判定時間τb を用いる替わりに、室外熱交換器
5の温度Teを用いることもできる。これを図7によっ
て説明する。
【0056】図7は外気温度T0 に対する除霜運転を開
始させることを決める室外熱交換器5の温度Te(実
線)と圧縮機1の吐出冷媒温度の目標値Tdm の補正を
行なうことを決める室外熱交換器5の温度Te(破線)と
を示す図である。
【0057】同図において、実線で示す温度まで室外熱
交換器5の温度Te が低下すると、除霜運転を行なわせ
る。除霜運転を行なわせるときのこの温度Te は、外気
温度T0 に応じて変化させている。これは、室外熱交換
器5での着霜量が同じであるときには、外気温度T0
低いほど室外熱交換器5の温度Teが低くなるからであ
る。
【0058】また、破線で示す温度まで室外熱交換器5
の温度Te が低下すると、圧縮機1の吐出冷媒温度の目
標値Tdmを補正する。この補正は、上記のいずれかの方
法によるものとする。
【0059】実線で示す除霜運転の開始のための温度T
eの特性と破線で示す目標値Tdm の補正のための温度T
e の特性とは、ほぼ平行となるようにしている。また、
これらの特性では、上限値,下限値を設けており、いず
れの特性も、外気温度T0 が2℃以上のとき上限値をと
り、ここでは、一例として、外気温度T0 が−20℃以
下のとき下限値をとるようにしている。また、一例とし
て、除霜運転の開始のための温度Teの特性の上限値を
−3℃、下限値を−25℃とし、目標値Tdm の補正の
ための温度Teの特性の上限値を−1℃、下限値を−2
3℃としている。
【0060】この方法では、室外熱交換器5の温度Te
と外気温度T0とによって圧縮機1の吐出冷媒温度の目
標値Tdmを補正するかどうかを判断するので、室外熱交
換器5の着霜状態で圧縮機1の吐出冷媒温度の目標値T
dmのより適切な補正を行なうことができ、さらに暖房能
力の低下を防止する効果がある。
【0061】また、この方法の場合も、圧縮機1の吐出
冷媒温度の目標値Tdmの補正は1回だけでなく、2回以
上行なうようにしてもよい。
【0062】さらに、圧縮機1の吐出冷媒温度の目標値
dm の補正量Cを、外気温度T0がその判定温度T0b
りも低いとき、次の式(11)で示すように、室外熱交
換器5の温度Teと外気温度T0とに応じて変化させるよ
うにしてもよい。 C = D・Te + E・T0 + F ……(11) ここで、D,E,Fは定数である。
【0063】図8は、このように補正量Cを変化させる
場合の図1における制御装置9の制御動作を示すフロー
チャートであり、そのステップ200で補正量Cを上記
のように変化させるものである。このフローチャート
は、図2に示したフローチャートにおいて、スイップ1
05の代わりにステップ200を設けたものであり、他
の制御動作は図2に示した制御動作と同様である。
【0064】このように制御が行なわれることにより、
室外熱交換器5の温度Te と外気温度T0とに応じて圧
縮機1の吐出冷媒温度の目標値Tdm の補正量Cが連続
的に変化することになり、これによってこの目標値Tdm
が補正されることになるので、この目標値Tdmのさらに
適切な補正が行なわれて暖房能力がさらに向上する。
【0065】図9に本発明によるヒートポンプ式空気調
和機の第2の実施形態を示す構成図であって、15は圧
縮機吸入温度センサであり、図1に対応する部分には同
一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0066】同図において、この実施形態は、図1に示
した第1の実施形態での圧縮機吐出冷媒温度センサ6の
代わりに圧縮機吸入温度センサ15を用いて、暖房運転
時、圧縮機1の吸入冷媒温度Tsを検出し、これと室外
熱交換器センサ8によって検出される室外熱交換器5の
温度Te(暖房運転時では、蒸発温度に相当)とから求
まる圧縮機1の吸入冷媒過熱度(以下、スーパヒートと
いう)SHがその目標値SHmと一致するように、減圧
装置4を制御するものであるが、この減圧装置4が絞り
すぎないように、この目標値SHm を補正するものであ
る。これ以外の構成及び動作は、図1に示した第1の実
施形態と同様である。
【0067】次に、図10を用いて、制御装置9による
この第2の実施形態の暖房運転時の制御動作について説
明する。
【0068】まず、運転が開始するとともに、制御装置
9に内蔵のタイマ9aをスタートさせ、計時動作を行な
わせる(ステップ301)。このタイマ9aも、上記目標
値SHmの補正を行なうか否かの判定に用いる。次に、
制御装置9に内蔵のマイコン9bは、圧縮機吸入冷媒温
度センサ15によって検出された圧縮機1の吸入冷媒温
度Tsや室外熱交換器センサ8によって検出された室外
熱交換器5の温度Te,外気温度センサ7によって検出
された外気温度T0,圧縮機回転数センサ10によって
検出された圧縮機1の回転数Nを読み込み、制御装置9
に内蔵の記憶装置9cに記憶する(ステップ302)。そ
して、読み込んだ圧縮機1の吸入冷媒温度Tsと室外熱
交換器5の温度Teとから、次の式(12)に示す演算
を行なって、 SH = Ts − Te ……(12) スーパヒートSHを算出し(ステップ303)、さら
に、一例として、読み込んだ圧縮機1の回転数Nから、
次の式(13)で示す演算を行なって、 SHm = a・N + b ……(13) ここで、a,b:定数 スーパヒートの目標値SHmを計算する(ステップ30
4)。
【0069】なお、ここでは、この目標値SHm を圧縮
機1の回転数Nの一次式で表わすものとしたが、その他
の式や定数で表わすこともある。
【0070】次に、制御装置9は、読み込んだ外気温度
0が予め設定された外気温度の判定値T0bよりも低い
かどうかを判定する(ステップ305)。この外気温度
0が外気温度判定値T0b以上のときには、ステップ3
08に進む。外気温度T0が外気温度判定値T0bよりも
低い場合には、室外熱交換器5に着霜があるものとする
が、ステップ301でスタートさせたタイマ9aが表わ
す経過時間τが予め設定された判定時間τbを経過した
かどうかを判定し(ステップ306)、この判定時間τ
bを経過していない場合には、ステップ308に進み、
経過している場合には、スーパヒートの目標値SHm
補正を行ない(ステップ307)、しかる後、ステップ
308に進む。
【0071】ここで、このスーパヒートの目標値SHm
の補正は、上記第1の実施形態と同様に、圧縮装置4の
絞りすぎによる暖房能力の低下を防止するために行なう
ものである。図11は圧縮機1の回転数が一定としたと
きのスーパヒートの目標値SHmの時間経過に対する変
化を示すものであって、補正前のスーパヒートの目標値
SHm をSHm1とすると、補正後のスーパヒートの目標
値SHm2は次の式(14)で表わされる。
【0072】 SHm2 = SHm1 − C’ ……(14) ここで、C’は補正量(一定値)であって、例えば、3
℃程度に設定する。従って、補正前の目標値SHm1を5
℃とすると、補正後の目標値SHm2は2℃となる。ま
た、判定時間τbとしては、例えば、先の第1の実施形
態と同様、25minとするが、勿論異なってもよい。
【0073】ステップ308では、ステップ303で求
めたスーパヒートSHがその目標値SHmよりも小さい
場合には、減圧装置4を絞るように、逆に、スーパヒー
トSHが目標値SHmよりも大きい場合には、減圧装置
4を開くように、減圧装置4が開度を定められる。この
場合の目標値SHmとして、ステップ307で補正され
た場合には、この補正された目標値(図11の場合、目
標値SHm2)を用い、補正されていない場合には、その
ときの目標値(図11の場合、目標値SHm1)を用い
る。
【0074】なお、減圧装置4の開度制御も、先の第1
の実施形態と同様、PID(比例・積分・微分)制御やフ
ァジィ制御などによって行なう。図11に示したように
スーパヒートの目標値SHmを小さくする補正を行なっ
た場合には、減圧装置4の開度は、絞る速度を遅くする
か、逆に開くように制御される。従って、この減圧装置
4の開度を絞る制御される場合、先の第1の実施形態と
同様、補正がなされた判定時間τb後では、図3(b)
に示したように、破線で示す従来のヒートポイプ式空気
調和機での変化に対し、同図の実線で示すように変化
し、減圧装置4の絞り込みの変化速度が抑えられること
になる。
【0075】図10において、以上のようにして減圧装
置4の開度が制御されると(ステップ308)、次に、
除霜運転を行なうかどうか(除霜条件)の判定を行なう
(ステップ309)。この判定は、先の第1の実施形態
と同様、暖房運転の開始後または暖房運転直前の除霜運
転の終了後、一定時間もしくは外気温度T0に応じて定
められた所定時間以上経過し、かつ、室外熱交換器温度
センサ8によって検出された室外熱交換器5の温度Te
が外気温度T0に応じて定められた規定温度以下に低下
したかどうかを判定するものであって、この判定結果に
基づいて除霜運転を開始するかどうかを判断する。この
除霜条件に適合していないときには、ステップ302に
戻って以上の動作を繰り返すが、除霜条件に適合してい
るときには、除霜運転を開始する(ステップ310)。
この除霜運転は、図9において、上記のように、四方弁
2を切り替えて冷房運転を行ない、室外ファン12及び
室内ファン13は停止させるものである。
【0076】除霜運転が終了すると、タイマ9aをリセ
ットし(ステップ311)、ステップ301に戻る。
【0077】以上説明したように、スーパヒートSHに
よって減圧装置4の開度を制御する場合にも、その目標
値SHmを適切に補正することにより、減圧装置4を絞
りすぎることがなく、先の第1の実施形態と同様、図4
に示したのと同様の暖房能力が得られて、暖房能力の低
下を押さえることができる。
【0078】なお、この実施形態では、スーパヒートの
目標値SHmを補正するものであったが、スーパヒート
の補正に対応する減圧装置4の開閉量を種々の運転条件
について予め測定しておいて、これを用いて直接に減圧
装置4の開度を補正するようにしてもよい。
【0079】また、図10のステップ304における外
気温度T0による判定は、外気温度T0の上限値のみでな
く、上限値,下限値の両方によって判定するようにして
もよい。外気温度T0が低いときには、外気の絶対湿度
が低く、室外熱交換器5での着霜量が少ないからであ
る。
【0080】さらに、図10のステップ306における
スーパヒートの目標値SHmを補正するまでの判定時間
τbの決め方としては、次の式(11)に示すように、
外気温度センサ7によって検出された外気温度T0に応
じて変化させるようにてもよい。 τb = A・T0 + B ……(15) ここで、A,Bは定数である。
【0081】このときの外気温度T0とスーパヒートの
目標値SHmを補正するまでの判定時間τbとの関係を図
12に示す。この場合も、判定時間τbに上限値と下限
値を設けた。これは、減圧装置4の開度の補正があまり
早すぎても、遅くなりすぎても、その補正による効果は
少ないためである。ここでは、一例として、外気温度T
0が−10℃以下のとき、90minの上限値をとり、外気
温度T0が0℃以上のとき、25minの下限値をとり、外
気温度T0が−10℃〜0℃の範囲で外気温度T0 に応
じて変化するものとした。このような方法により、さら
に暖房能力を向上させることができる。
【0082】さらに、図10のステップ307でのスー
パヒートの目標値SHm の補正方法として、この目標値
SHmの補正量C'を室外熱交換器温度センサ8によって
検出された室外熱交換器5の温度Te に応じて変化させ
るようにしてもよい。図13はその一具体例を示すもの
であって、ここでは、室外熱交換器5の温度Te が低い
ほど大きくなるように、この補正量C'が補正される。
この場合の補正量C'と外気温度Teとの関係は次の式
(16)で表わされる。 C’= D'・Te + E’ ……(16) ここで、D',E'は定数であって、D’は負値である。
【0083】図13から明らかなように、このスーパヒ
ートの目標値SHm の補正量C’にも、上限値を設け
た。これは、あまりスーパヒートSHを小さくしすぎる
と、暖房能力が低下してしまうためであり、ここでは、
一例として、室外熱交換器5の温度Teが−15℃以下
のとき、補正量C'が5℃の上限値をとるものとした。
このような方法により、さらに暖房能力を向上させるこ
とができる。
【0084】さらに、以上の説明では、スーパヒートの
目標値SHm の補正は1回だけとしたが、2回以上行な
うようにしてもよい。
【0085】さらに、暖房運転の開始または除霜運転終
了からの経過時間τに応じて連続的にスーパヒートの目
標値SHm の補正量C’を変化させるようにしてもよ
い。この場合、この補正量C’は、例えば、次の式(1
7)のように表わすことができる。 C’= p'・τ + q' ……(17) ここで、p,qは定数である。さらには、外気温度T0
の影響も考慮する場合には、上記補正量C’として、例
えば、次の式(18)のように表わすことができる。 C’= p"・τ + q"・T0 + r" ……(18) ここで、p",q",r"は定数である。
【0086】さらにまた、図10のステップ306にお
けるスーパヒートの目標値SHm の補正を行なうかどう
かの判定として、上記の判定時間τb を用いる替わり
に、室外熱交換器5の温度Teを用いる方法もある。こ
れを図14によって説明する。
【0087】この方法は、図7に示した第1の実施形態
の場合と同様、図14に示す破線の温度まで室外熱交換
器5の温度Teが低下すると、スーパヒートの目標値S
mの補正を行ない、さらに、実線の温度まで室外熱交
換器の温度Teが低下すると、除霜運転を行なわせるも
のである。スーパヒートの目標値SHmの補正量C'は、
上記のように、一定値としてもよいし、図13に示した
ように、室外熱交換器5の温度Teに応じて変化させる
ようにしてもよい。
【0088】この方法においても、破線で示すスーパヒ
ートの目標値SHm の補正や実線で示す除霜を行なわせ
る室外熱交換器5の温度に、図7に示した特性と同様の
理由から、上限値と下限値を持たせている。
【0089】このようにして、この方法では、室外熱交
換器5の温度Teと外気温度T0とに応じてスーパヒート
の目標値SHm を補正するかどうかを判断するものであ
るから、室外熱交換器5の着霜状態において、スーパヒ
ートの目標値SHm のより適切な補正を行なうことがで
き、さらに暖房能力の低下を抑制することができる。
【0090】なお、この方法の場合でも、スーパヒート
の目標値SHm の補正は、1回だけでなく、2回以上行
なうようにしてもよい。
【0091】また、第2の実施形態において、スーパヒ
ートの目標値SHm の補正量C'を、室外熱交換器5の
温度Teと外気温度T0とに応じて、連続的に変化させる
ようにしてもよい。このとき、スーパヒートの目標値S
m の補正量C’は次の式(19)で表わされる。
【0092】 C’= D”・Te +E”・T0 + F” ……(19) ここで、D”,E”,F”は定数である。
【0093】図15は、このように補正量C’を変化さ
せる場合の図9における制御装置9の制御動作を示すフ
ローチャートであり、そのステップ400で補正量C’
を上記のように変化させるものである。このフローチャ
ートは、図10に示したフローチャートにおいて、ステ
ップ306の代わりにステップ400を設けたものであ
り、その他の制御動作は図10に示した制御動作と同様
である。
【0094】このように制御が行なわれることにより、
室外熱交換器5の温度Te と外気温度T0とに応じてス
ーパヒートの目標値SHmの補正量C’が連続的に変化
することになり、これによってこの目標値SHm が補正
されることになるので、この目標値SHmのさらに適切
な補正が行なわれて暖房能力がさらに向上する。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
暖房運転の際には、その運転開始後またはその運転直前
の除霜運転終了後の運転時間を計測し、外気温度が所定
の範囲内にあって、この運転時間が所定時間経過したと
き、圧縮機の吐出冷媒温度またはスーパヒートの目標値
を補正し、補正した目標値に応じて減圧装置の開度を制
御するようにしたので、減圧装置を絞りすぎずに、暖房
能力の低下を防止することができ、快適な暖房環境を得
ることができる。
【0096】また、本発明は、上記目標値に対応する減
圧装置の開度を直接補正することにより、同様の効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヒートポンプ式の空気調和機の第
1の実施形態を示す構成図である。
【図2】図1に示した実施形態の制御動作の一具体例を
示すフローチャートである。
【図3】図1に示した実施形態と従来のヒートポンプ式
空気調和機とでの圧縮機の吐出冷媒温度の目標値と減圧
装置の開度とを比較して示す図である。
【図4】図1に示した実施形態と従来のヒートポンプ式
空気調和機とでの暖房能力を比較して示す図である。
【図5】図1に示した実施形態での外気温度に応じた圧
縮機の吐出冷媒温度の目標値を補正する時間を示す図で
ある。
【図6】図1に示した実施形態での室外熱交換器の温度
に応じた圧縮機の吐出冷媒温度の目標値の補正量を示す
図である。
【図7】図1に示した実施形態での除湿運転の開始及び
圧縮機の吐出冷媒温度の目標値の補正の要不要を決める
室外熱交換器の温度の外気温度に応じて値を示す図であ
る。
【図8】図1に示した実施形態の制御動作の他の具体例
を示すフローチャートである。
【図9】本発明によるヒートポンプ式の空気調和機の第
2の実施形態を示す構成図である。
【図10】図9に示した実施形態の制御動作の一具体例
を示すフローチャートである。
【図11】図9に示した実施形態と従来のヒートポンプ
式空気調和機とでのスーパヒートの目標値を比較して示
す図である。
【図12】図9に示した実施形態での外気温度に応じた
スーパヒートの目標値を補正する時間を示す図である。
【図13】図9に示した実施形態での室外熱交換器の温
度に応じたスーパヒートの目標値の補正量を示す図であ
る。
【図14】図9に示した実施形態での除湿運転の開始及
びスーパヒートの目標値の補正の要不要を決める室外熱
交換器の温度の外気温度に応じて値を示す図である。
【図15】図9に示した実施形態の制御動作の他の具体
例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 四方弁 3 室内熱交換器 4 電動膨張弁 5 室外熱交換器 6 圧縮機吐出冷媒温度センサ 7 外気温度センサ 8 室外熱交換器温度センサ 9 制御装置 9a タイマ 9b マイクロコンピュータ 9c 記憶装置 10 圧縮機回転センサ 11 インバータ 12 室外ファン 13 室内ファン 14 吸込空気温度センサ 15 圧縮機吸入温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F24F 11/02 101 F24F 11/02 101G (72)発明者 横山 英範 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 小暮 博志 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 高久 昭二 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機,四方弁,室内熱交換器,減圧装
    置及び室外熱交換器が順次冷媒配管により接続されて冷
    凍サイクルが形成され、外気温度を検出する外気温度検
    出手段と、暖房運転時に除霜運転に切り換える切換手段
    とを備えたヒートポンプ式空気調和機において、 暖房運転時、該外気温度検出手段によって検出された外
    気温度と運転開始後の運転時間または除霜運転終了後の
    運転時間とに応じて、該減圧装置の開度を調整すること
    を特徴とするヒートポンプ式空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機,四方弁,室内熱交換器,減圧装
    置及び室外熱交換器が順次冷媒配管により接続されて冷
    凍サイクルが形成され、外気温度を検出する外気温度検
    出手段と、暖房運転時に除霜運転に切り換える切換手段
    とを備えたヒートポンプ式空気調和機において、 暖房運転時、該外気温度検出手段によって検出された外
    気温度が特定の範囲内にあって、除霜運転終了後所定時
    間運転したとき、該減圧装置の開度を絞る速さを遅くす
    るか、もしくは該減圧装置の開度を開くように調整する
    ことを特徴とするヒートポンプ式空気調和機。
  3. 【請求項3】 圧縮機,四方弁,室内熱交換器,減圧装
    置及び室外熱交換器が順次冷媒配管により接続されて冷
    凍サイクルが形成され、外気温度を検出する外気温度検
    出手段と、該室外熱交換器の温度を検出する室外熱交換
    器温度検出手段と、暖房運転時に除霜運転に切り換える
    切換手段とを備えたヒートポンプ式空気調和機におい
    て、 暖房運転時、外気温度に対応して設定される室外熱交換
    器の設定温度まで該室外熱交換器温度検出手段によって
    検出される該室外熱交換器の温度が低下したとき、該減
    圧装置の開度を絞る速さを遅くするか、もしくは該減圧
    装置の開度を開くように制御することを特徴とするヒー
    トポンプ式空気調和機。
  4. 【請求項4】 圧縮機,四方弁,室内熱交換器,減圧装
    置及び室外熱交換器が順次冷媒配管により接続されて冷
    凍サイクルが形成され、該圧縮機の吐出冷媒温度を検出
    する圧縮機吐出冷媒温度検出手段と、外気温度を検出す
    る外気温度検出手段と、暖房運転時に除霜運転に切り換
    える切換手段とを備えたヒートポンプ式空気調和機にお
    いて、 暖房運転時、運転開始後の運転時間または運転開始直前
    の除霜運転が終了してからの運転時間を計測する運転時
    間計測手段と、 該圧縮機の吐出冷媒温度の目標値を算出する算出手段
    と、 該外気温度検出手段によって検出された外気温度が所定
    の範囲内にあって、該運転時間計測手段によって計測さ
    れた運転時間が所定時間経過したとき、該目標値を補正
    する補正手段と、 該圧縮機吐出冷媒温度検出手段の検出温度を受け、該算
    出手段によって算出された該目標値、もしくは該算出手
    段が算出した該目標値を該補正手段が補正したときに
    は、その補正された該目標値に応じて、該減圧装置の開
    度を制御する手段とを備えたことを特徴とするヒートポ
    ンプ式空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記補正手段は、前記算出手段によって算出された前記
    圧縮機の吐出冷媒温度の目標値を下げる補正を行なうこ
    とを特徴とするヒートポンプ式空気調和機。
  6. 【請求項6】 請求項4において、 前記暖房運転の開始または前記除霜運転の終了から前記
    補正手段が前記圧縮機の吐出冷媒温度の目標値を補正す
    るまでの時間を外気温度に基づいて設定することを特徴
    とするヒートポンプ式空気調和機。
  7. 【請求項7】 請求項4において、 前記室外熱交換器の温度を検出する室外熱交換器温度検
    出手段を備え、 前記補正手段における前記圧縮機の吐出冷媒温度の目標
    値の補正量を該室外熱交換器温度検出手段によって検出
    された温度に基づいて設定することを特徴とするヒート
    ポンプ式空気調和機。
  8. 【請求項8】 圧縮機,四方弁,室内熱交換器,減圧装
    置及び室外熱交換器が順次冷媒配管により接続されて冷
    凍サイクルが形成され、圧縮機の吐出冷媒温度を検出す
    る圧縮機吐出冷媒温度検出手段と、外気温度を検出する
    外気温度検出手段と、室外熱交換器の温度を検出する室
    外熱交換器温度検出手段と、暖房運転時に除霜運転に切
    り換える切換手段とを備えたヒートポンプ式空気調和機
    において、 暖房運転時、該圧縮機の吐出冷媒温度の目標値を算出す
    る算出手段と、 該外気温度検出手段によって検出された外気温度と該室
    外熱交換器温度検出手段によって検出された該室外熱交
    換器の温度とに基づいて、該算出手段によって算出され
    た該目標値を補正する補正手段と、 該圧縮機吐出冷媒温度検出手段の検出温度を受け、該算
    出手段によって算出された該目標値に応じて、もしくは
    該算出手段によって算出された該目標値を該補正手段が
    補正したときには、補正された該目標値に応じて、該減
    圧装置の開度を制御する手段とを備えたことを特徴とす
    るヒートポンプ式空気調和機。
  9. 【請求項9】 圧縮機,四方弁,室内熱交換器,減圧装
    置及び室外熱交換器が順次冷媒配管により接続されて冷
    凍サイクルが形成され、該圧縮機の吐出冷媒温度を検出
    する圧縮機吐出冷媒温度検出手段と、外気温度を検出す
    る外気温度検出手段と、該室外熱交換器の温度を検出す
    る室外熱交換器温度検出手段と、暖房運転時に除霜運転
    に切り換える切換手段とを備えたヒートポンプ式空気調
    和機において、 暖房運転時、該圧縮機の吐出冷媒温度の目標値を算出す
    る算出手段と、 外気温度に対応して設定される室外熱交換器設定温度ま
    で該室外熱交換器の温度が低下したとき、該算出手段に
    よって算出された該目標値を補正する補正手段と、 該圧縮機吐出冷媒温度検出手段の検出温度を受け、該算
    出手段によって算出された該目標値に応じて、もしくは
    該算出手段によって算出された該目標値を該補正手段が
    補正したときには、補正された該目標値に応じて、該減
    圧装置の開度を制御する手段とを備えたことを特徴とす
    るヒートポンプ式空気調和機。
  10. 【請求項10】 圧縮機,四方弁,室内熱交換器,減圧
    装置及び室外熱交換器が順次冷媒配管により接続されて
    冷凍サイクルが形成され、該圧縮機の吸入冷媒温度を検
    出する圧縮機吸入冷媒温度検出手段と、外気温度を検出
    する外気温度検出手段と、該室外熱交換器の温度を検出
    する室外熱交換器温度検出手段と、暖房運転時に除霜運
    転に切り換える切換手段とを備えたヒートポンプ式空気
    調和機において、 暖房運転時、該圧縮機吸入冷媒温度検出手段によって検
    出された該圧縮機の吸入冷媒温度と該室外熱交換器温度
    検出手段によって検出された該室外熱交換器の温度とか
    ら該圧縮機の吸入冷媒過熱度を算出する圧縮機吸入冷媒
    過熱度算出手段と、 圧縮機吸入冷媒過熱度の目標値を算出する算出手段と、 暖房運転の開始もしくは暖房運転直前の除霜運転の終了
    からの暖房運転時間を計測する運転時間計測手段と、 該外気温度検出手段によって検出された外気温度が所定
    の範囲内にあって、該運転時間計測手段によって計測さ
    れた暖房運転時間が所定時間経過したとき、該算出手段
    で算出された該目標値を補正する手段と、 該圧縮機吸入冷媒過熱度算出手段による該圧縮機の吸入
    冷媒過熱度の算出値と該算出手段によって算出された該
    目標値に応じて、もしくは該算出手段によって算出され
    た該目標値を該補正手段が補正したときには、その補正
    された該目標値に応じて、該減圧装置の開度を制御する
    手段とを備えたことを特徴とするヒートポンプ式空気調
    和機。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記補正手段は、前記圧縮機の吸入冷媒過熱度の目標値
    を小さくする補正を行なうことを特徴とするヒートポン
    プ式空気調和機。
  12. 【請求項12】 請求項10において、 暖房運転の開始もしくは暖房運転直前の除霜運転の終了
    から前記圧縮機の吸入冷媒過熱度の目標値を補正するま
    での時間を、前記外気温度検出手段によって検出された
    外気温度に基づいて設定することを特徴とするヒートポ
    ンプ式空気調和機。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 前記室外熱交換器の温度を検出する室外熱交換器温度検
    出手段を備え、 前記圧縮機の吸入冷媒過熱度の目標値の前記補正手段に
    よる補正量を前記室外熱交換器温度検出手段によって検
    出された温度に基づいて設定することを特徴とするヒー
    トポンプ式空気調和機。
  14. 【請求項14】 圧縮機,四方弁,室内熱交換器,減圧
    装置及び室外熱交換器が順次冷媒配管により接続されて
    冷凍サイクルが形成され、該圧縮機の吸入冷媒温度を検
    出する圧縮機吸入冷媒温度検出手段と、外気温度を検出
    する外気温度検出手段と、該室外熱交換器の温度を検出
    する室外熱交換器温度検出手段と、暖房運転時に除霜運
    転に切り換える切換手段とを備えたヒートポンプ式空気
    調和機において、 暖房運転時、該圧縮機吸入冷媒温度検出手段によって検
    出された該圧縮機の吸入冷媒温度と該室外熱交換器温度
    検出手段によって検出された室外熱交換器温度とから該
    圧縮機の吸入冷媒過熱度を算出する圧縮機吸入冷媒過熱
    度算出手段と、 該圧縮機の吸入冷媒過熱度の目標値を算出する目標値算
    出手段と、 該外気温度検出手段によって検出された外気温度と該室
    外熱交換器温度検出手段によって検出された該室外熱交
    換器の温度とに基づいて、該目標値算出手段によって算
    出された該目標値を補正する補正手段と、 該圧縮機吸入冷媒過熱度算出手段の算出した該圧縮機の
    吸入冷媒過熱度と該目標値算出手段によって算出された
    該目標値に応じて、もしくは該目標値算出手段によって
    算出された該目標値を該補正手段が補正したときには、
    その補正された該目標値に応じて、前記減圧装置の開度
    を制御する手段とを備えたことを特徴とするヒートポン
    プ式空気調和機。
  15. 【請求項15】 圧縮機,四方弁,室内熱交換器,減圧
    装置及び室外熱交換器が順次冷媒配管により接続されて
    冷凍サイクルが構成され、該圧縮機の吸入冷媒温度を検
    出する圧縮機吸入冷媒温度検出手段と、外気温度を検出
    する外気温度検出手段と、該室外熱交換器の温度を検出
    する室外熱交換器温度検出手段と、暖房運転時に除霜運
    転に切り換える切換手段とを備えたヒートポンプ式空気
    調和機において、 暖房運転時、該圧縮機吸入冷媒温度検出手段によって検
    出された該圧縮機の吸入冷媒温度と該室外熱交換器温度
    検出手段によって検出された該室外熱交換器の温度とか
    ら、該圧縮機の吸入冷媒過熱度を算出する圧縮機吸入冷
    媒過熱度算出手段と、 該圧縮機の吸入冷媒過熱度の目標値を算出する目標値算
    出手段と、 外気温度に対応して設定される該室外熱交換器設定温度
    まで該室外熱交換器の温度が低下したとき、該目標値算
    出手段によって算出された該目標値を補正する補正手段
    と、 該圧縮機吸入冷媒過熱度算出手段によって算出された該
    圧縮機の吸入冷媒過熱度と該目標値算出手段によって算
    出された該目標値に応じて、もしくは該目標値算出手段
    によって算出された該目標値を該補正手段が補正したと
    きには、その補正された該目標値に応じて、該減圧装置
    の開度を制御する手段とを備えたことを特徴とするヒー
    トポンプ式空気調和機。
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